JPH091341A - 消耗電極式溶接における2電極すみ肉溶接方法 - Google Patents

消耗電極式溶接における2電極すみ肉溶接方法

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JPH091341A
JPH091341A JP15505395A JP15505395A JPH091341A JP H091341 A JPH091341 A JP H091341A JP 15505395 A JP15505395 A JP 15505395A JP 15505395 A JP15505395 A JP 15505395A JP H091341 A JPH091341 A JP H091341A
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JP
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welding
electrode
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web
fillet
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Application number
JP15505395A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Sasaki
正人 佐々木
Nobuhisa Maeda
信久 前田
Yasutaka Ikeda
康孝 池田
Takayoshi Ueda
隆義 上田
Yoshio Nakajima
義男 中島
Fumihiro Nakanomori
文博 中ノ森
Mitsuyoshi Nakatani
光良 中谷
Morihiko Osawa
守彦 大澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 両側に配置された消耗電極6A,6Bによ
り、板体1にウエブ2をすみ肉溶接する際に、両消耗電
極6A,6Bを溶接方向の前後において所定距離(S)
離すとともに、後行側の電極ワイヤ6Bにおける入熱量
を、先行側の電極ワイヤ6Aにおける入熱量による増加
分だけ少なくする2電極すみ肉溶接方法である。 【効果】 ウエブを拘束するための治具、またはウエブ
の倒れを元に戻す作業を必要とせず、しかもウエブを垂
直姿勢でもって仮付けをすることができるので、製品の
高品質化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばCO2 溶接など
の消耗電極式溶接における2電極すみ肉溶接方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】造船、橋梁などの構造物を製作する際、
T型すみ肉溶接が多く行われており、またこのT型すみ
肉溶接には、シールドガスとして炭酸ガスを用いるCO
2 溶接法が使用されている。そして、このようなT型す
み肉溶接を行う場合、生産効率の点から、ウエブの両側
から同時にCO2 溶接が行われている。すなわち、2つ
の電極が同時に使用されている。
【0003】このように2電極を同時に使用する場合、
ブローホールなどの溶接欠陥防止のために、2つの電極
が一定の距離だけ離されており、またこの消耗電極式溶
接を行う場合、設計で要求される脚長(溶着量)を確保
するために、両側の電極における溶接電流が等しくされ
ていた。
【0004】ところで、2電極により同時に溶接を行う
場合、先行側と後行側との溶着量および入熱量がそれぞ
れ等しくされているが、先行側の入熱による影響で、後
行側の溶け込みが先行側に対して大きくなり、したがっ
てウエブが板体に対して、垂直に溶接されずに、後行側
に倒れてしまうという欠点があった。
【0005】このため、従来、ウエブを拘束して溶接す
るか、または溶接後に、倒れたウエブを元の姿勢に戻す
作業が行われていた。さらには、仮付け時に、後行側へ
の倒れ量を見越して、予めウエブが先行側に倒されてい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ウエブを拘束
して溶接する作業には治具を必要とし、または溶接後
に、ウエブの倒れを戻す作業が必要となり、作業工程が
増えるという問題があった。さらに、予め、ウエブを先
行側に倒しておく場合には、ウエブを倒すという作業自
体に熟練を要し、その倒す量が正確でなかった場合に
は、ウエブが後行側に倒れてしまい、溶接中に倒れだし
たウエブは累積して倒れるため、溶接開始側に比べて、
溶接終了側に大きく倒れてしまうという問題があった。
【0007】そこで、本発明は上記問題を解消し得る消
耗電極式溶接における2電極すみ肉溶接方法を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の第1の手段は、両側に配置された消耗電極
により、板体に補強部材をすみ肉溶接する際に、両消耗
電極を溶接方向の前後において所定距離離すとともに、
後行側の電極における入熱量を、先行側の電極における
入熱量による増加分だけ少なくする消耗電極式溶接にお
ける2電極すみ肉溶接方法である。
【0009】また、本発明の第2の手段は、上記第1の
手段において、後行側の電極における入熱量を、先行側
の電極における入熱量による増加分だけ少なくした際
に、後行側における溶着量を確保するのに、両電極間の
距離、溶接トーチにおける電極の突き出し量、および電
極径の少なくともいずれかを調整することにより行う消
耗電極式溶接における2電極すみ肉溶接方法である。
【0010】
【作用】上記の2電極すみ肉溶接方法によると、後行側
のすみ肉溶接部における入熱量を、先行側の電極による
入熱量による増加分だけ少なくしたので、外力にたよる
ことなく、また補強部材の姿勢を予め考慮することな
く、補強部材の倒れを防止することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例における2電極すみ
肉溶接方法を、図1〜図4に基づき説明する。
【0012】本実施例における2電極すみ肉溶接方法
は、図1〜図3に示すように、板体1の表面にウエブ
(補強部材)2を、その両側に配置した消耗電極式溶接
装置(例えばCO2 溶接装置)4(4A,4B)によ
り、両側から同時に溶接する方法である。
【0013】すなわち、板体1とウエブ2とのすみ肉部
3を、各消耗電極式溶接装置4における各溶接トーチ5
に保持された電極(以下、電極ワイヤという)6を使用
してすみ肉溶接する方法であり、このすみ肉溶接時に、
両側に配置された電極ワイヤ6を互いに溶接方向の前後
において所定距離(S)だけ離すとともに、後行側の電
極ワイヤ6Bにおける入熱量を、先行側の電極ワイヤ6
Aにおける入熱量による増加分だけ少なくさせ、しかも
後行側における溶接部の脚長すなわち溶着量を確保する
ために、上記両電極ワイヤ6A,6B間の距離(S)、
後行側の溶接トーチ5Bにおける電極ワイヤ6Bの突き
出し量(L)、電極ワイヤ6の径(D)の少なくとも1
つ以上を調整するようにしたものである。
【0014】具体的に説明すると、ウエブ2の倒れを防
止するためには、先行側と後行側とにおける溶け込み量
が等しくなるように、後行側の入熱量が決定される。す
なわち、ウエブ2の倒れを防止するように、後行側にお
ける入熱量を調整するために、まず電極ワイヤ6Aによ
る入熱量の影響、すなわち後行側入熱部の先行側入熱に
よる温度上昇を、3次元準定常熱伝導計算により求め、
先行側と後行側とにおける入熱量が等しくなるように、
後行側において低減すべき熱量が求められる。
【0015】そして、次に後行側への入熱量を低減する
ことにより少なくなる溶着量(W)を補填するための条
件、すなわち電極ワイヤ6Bの突き出し量(L)、ワイ
ヤ径(D)、両電極ワイヤ6間の距離(S)などの各条
件を、ジュール熱の計算に基づき求める。
【0016】なお、溶着量(W)は、下記の式にて求
められる。 W(g/min) =v×π×(D2 /4)×α ・・・・ 式中、vは電極ワイヤの供給速度(cm/min),Dは電
極ワイヤの直径(cm),αは溶接材料の比重(g/cm3) で
ある。
【0017】また、2電極すみ肉溶接においては、電極
ワイヤ6A,6B間の距離(S)が近いほど、先行側入
熱による後行側入熱部への加熱の影響(温度上昇)が大
きくなる。
【0018】さらに、消耗電極式溶接では、同一電流で
あっても、電極ワイヤ6の突き出し量(L)が長いほ
ど、またワイヤ径(D)が細い程、溶着量が増える。こ
れは、抵抗による発熱が大きくなるからである。
【0019】なお、上述したように、溶着量を確保する
際に、電極ワイヤ6の突き出し量(L)、ワイヤ径
(D)、電極ワイヤ6A,6B間の距離(S)の調整に
ついては、溶接作業時に制限される条件により、任意に
選択することができる。
【0020】例えば、突き出し量(L)の調整しかでき
ない場合、すなわち2つの電極ワイヤ6A,6B間の距
離(S)が決まっており、使用するワイヤ径(D)が決
まった自動溶接機を使用する場合には、突き出し量
(L)を調整することで、溶着量を確保する。
【0021】このように、調整すべき条件は、突き出し
量(L)、ワイヤ径(D)、電極ワイヤ6A,6B間の
距離(S)の内、少なくとも1つ以上であれば良い。上
記の計算の手順を、図4のフローチャートに示す。
【0022】計算によって求めた条件にて、溶接を行っ
た結果を図5に示し、また下記の[表1]にこの時の溶
接条件を示す。
【0023】
【表1】
【0024】この[表1]から、従来の溶接方法に比べ
て、本実施例における溶接方法の方が、ウエブの倒れが
防止できているのが良く分かる。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明のすみ肉溶接方法に
よると、補強部材を拘束するための治具、または補強部
材の倒れを元に戻す作業を必要とせず、さらに補強部材
を垂直姿勢でもって仮付けをすることができるので、製
品の高品質化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるすみ肉溶接方法を示
す平面図である。
【図2】同実施例におけるすみ肉溶接方法を示す正面図
である。
【図3】同実施例における消耗電極式溶接装置の要部を
示す側面図である。
【図4】同実施例における溶接条件を選定する手順を示
すフローチャート図である。
【図5】同実施例における溶接条件により溶接を行った
結果を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1 板体 2 ウエブ 3 すみ肉溶接部 4 消耗電極式溶接装置 5 溶接トーチ 6 電極(電極ワイヤ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 隆義 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 中島 義男 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 中ノ森 文博 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 中谷 光良 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内 (72)発明者 大澤 守彦 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両側に配置された消耗電極により、板体に
    補強部材をすみ肉溶接する際に、両消耗電極を溶接方向
    の前後において所定距離離すとともに、後行側の電極に
    おける入熱量を、先行側の電極における入熱量による増
    加分だけ少なくすることを特徴とする消耗電極式溶接に
    おける2電極すみ肉溶接方法。
  2. 【請求項2】後行側の電極における入熱量を、先行側の
    電極における入熱量による増加分だけ少なくした際に、
    後行側における溶着量を確保するのに、両電極間の距
    離、溶接トーチにおける電極の突き出し量、および電極
    径の少なくともいずれかを調整することにより行うこと
    を特徴とする請求項1記載の消耗電極式溶接における2
    電極すみ肉溶接方法。
JP15505395A 1995-06-22 1995-06-22 消耗電極式溶接における2電極すみ肉溶接方法 Pending JPH091341A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013071149A (ja) * 2011-09-27 2013-04-22 Japan Marine United Corp 2電極左右差溶接方法
KR20150135119A (ko) * 2014-05-22 2015-12-02 도요타지도샤가부시키가이샤 레이저 용접 방법

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013071149A (ja) * 2011-09-27 2013-04-22 Japan Marine United Corp 2電極左右差溶接方法
KR20150135119A (ko) * 2014-05-22 2015-12-02 도요타지도샤가부시키가이샤 레이저 용접 방법
US9636781B2 (en) 2014-05-22 2017-05-02 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Laser welding method

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