JPH09133663A - 超音波検査装置 - Google Patents
超音波検査装置Info
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- JPH09133663A JPH09133663A JP7291211A JP29121195A JPH09133663A JP H09133663 A JPH09133663 A JP H09133663A JP 7291211 A JP7291211 A JP 7291211A JP 29121195 A JP29121195 A JP 29121195A JP H09133663 A JPH09133663 A JP H09133663A
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- ultrasonic
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-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N2291/00—Indexing codes associated with group G01N29/00
- G01N2291/04—Wave modes and trajectories
- G01N2291/044—Internal reflections (echoes), e.g. on walls or defects
Landscapes
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 周辺を超音波伝搬媒質で濡らすことなく、迅
速な検査を可能とした超音波検査装置を提供する。 【解決手段】 超音波伝搬媒質が溜められるとともに被
検体8を搬出入する上向きの開口が形成された水槽3
と、水槽3内に被検体8を保持するフック10と、水槽
3内に設けられフック10で保持された被検体8に向け
て超音波を送出するとともに被検体8からの反射波を受
信する超音波探触子5と、超音波探触子5を走査する磁
石プレート6およびスキャナ7とを備え、超音波探触子
5を磁石プレート6およびスキャナ7により水槽3の底
面側または側面側で移動させる。
速な検査を可能とした超音波検査装置を提供する。 【解決手段】 超音波伝搬媒質が溜められるとともに被
検体8を搬出入する上向きの開口が形成された水槽3
と、水槽3内に被検体8を保持するフック10と、水槽
3内に設けられフック10で保持された被検体8に向け
て超音波を送出するとともに被検体8からの反射波を受
信する超音波探触子5と、超音波探触子5を走査する磁
石プレート6およびスキャナ7とを備え、超音波探触子
5を磁石プレート6およびスキャナ7により水槽3の底
面側または側面側で移動させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波を用いて非
破壊検査を行なう超音波検査装置に関する。
破壊検査を行なう超音波検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の超音波検査装置の一例を示
す。この装置は被検体101を収納する水槽102と、
被検体101に向けて超音波パルスを送出するととも
に、被検体101からの反射波を受信する集束型超音波
探触子103と、超音波探触子103をX、Y、Z方向
に駆動する3軸スキャナ104とを備える。水槽102
に浸けられた被検体101の検査面を探触子103が走
査すると、探触子103は受信信号を出力し、受信信号
は超音波探傷器105、コントローラ106およびデー
タ処理装置107を経てCRT108に送られ、CRT
108には探傷画像が表示される。波形表示器109は
Aスコープ探傷画像を表示するために用いられる。ま
た、3軸スキャナ104はコントローラ106により制
御される。このように被検体101を水槽102の水中
に浸した状態で探触子103をXY平面上で走査するこ
とにより、Bスコープ表示およびCスコープ表示などの
2次元の探傷像が得られる。
す。この装置は被検体101を収納する水槽102と、
被検体101に向けて超音波パルスを送出するととも
に、被検体101からの反射波を受信する集束型超音波
探触子103と、超音波探触子103をX、Y、Z方向
に駆動する3軸スキャナ104とを備える。水槽102
に浸けられた被検体101の検査面を探触子103が走
査すると、探触子103は受信信号を出力し、受信信号
は超音波探傷器105、コントローラ106およびデー
タ処理装置107を経てCRT108に送られ、CRT
108には探傷画像が表示される。波形表示器109は
Aスコープ探傷画像を表示するために用いられる。ま
た、3軸スキャナ104はコントローラ106により制
御される。このように被検体101を水槽102の水中
に浸した状態で探触子103をXY平面上で走査するこ
とにより、Bスコープ表示およびCスコープ表示などの
2次元の探傷像が得られる。
【0003】図7は、集束型超音波探触子に代えてアレ
イ探触子103Aを用いた従来の装置を示す。この装置
においても、水中の被検体101の検査面に沿ってアレ
イ探触子103Aを走査することにより、2次元での被
検体101の非破壊検査が可能である。
イ探触子103Aを用いた従来の装置を示す。この装置
においても、水中の被検体101の検査面に沿ってアレ
イ探触子103Aを走査することにより、2次元での被
検体101の非破壊検査が可能である。
【0004】図8は、局部水浸式探傷に使用する従来装
置を示す。この装置は、被検体111を載置する支持台
110と、下向きに開口された容器112と、容器11
2に収納され容器112の開口に向けて超音波を送出す
る探触子113と、探触子113をX、Y、Z方向に駆
動するスキャナ114とを備える。容器112に形成さ
れた注水口115を介して水を注入し続けることによ
り、容器112内は水で満たされる。このように、探触
子113と被検体111との間に水を満たし、超音波の
伝搬を可能とした状態でスキャナ114により探触子1
13をXY平面内で走査することで、被検体111の検
査が行なわれる。
置を示す。この装置は、被検体111を載置する支持台
110と、下向きに開口された容器112と、容器11
2に収納され容器112の開口に向けて超音波を送出す
る探触子113と、探触子113をX、Y、Z方向に駆
動するスキャナ114とを備える。容器112に形成さ
れた注水口115を介して水を注入し続けることによ
り、容器112内は水で満たされる。このように、探触
子113と被検体111との間に水を満たし、超音波の
伝搬を可能とした状態でスキャナ114により探触子1
13をXY平面内で走査することで、被検体111の検
査が行なわれる。
【0005】図9は、被検体の下面から局部水浸式探傷
を行なう際に適用される従来装置を示す。この装置は、
被検体117を支持する支持台116と、上向きに開口
された容器118と、容器118に収納され容器118
の開口に向けて超音波を送出する探触子119と、探触
子119をX、Y、Z方向に駆動するスキャナ120と
を備える。容器118に形成された注水口121から注
水し、容器118の内部を水で満たすことにより探触子
と被検体の間の超音波伝搬を可能とした状態で、被検体
117の下面に沿って探触子119をXY平面内で走査
する。
を行なう際に適用される従来装置を示す。この装置は、
被検体117を支持する支持台116と、上向きに開口
された容器118と、容器118に収納され容器118
の開口に向けて超音波を送出する探触子119と、探触
子119をX、Y、Z方向に駆動するスキャナ120と
を備える。容器118に形成された注水口121から注
水し、容器118の内部を水で満たすことにより探触子
と被検体の間の超音波伝搬を可能とした状態で、被検体
117の下面に沿って探触子119をXY平面内で走査
する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図6および図7に示す
従来装置では、被検体の水槽中への搬入および水槽から
の搬出に際し、探触子103、103Aやスキャナ10
4が作業の邪魔となり、被検体の搬入、搬出作業も含め
た検査時間が長くなるという問題がある。また、図8に
示す装置では、探触子113と被検体111の間に空気
泡が混入しやすい。さらに図9の装置では、容器118
から溢れ出した水が周辺機器を濡らしやすく、また、水
を保持したまま探触子119を走査することは困難であ
る。
従来装置では、被検体の水槽中への搬入および水槽から
の搬出に際し、探触子103、103Aやスキャナ10
4が作業の邪魔となり、被検体の搬入、搬出作業も含め
た検査時間が長くなるという問題がある。また、図8に
示す装置では、探触子113と被検体111の間に空気
泡が混入しやすい。さらに図9の装置では、容器118
から溢れ出した水が周辺機器を濡らしやすく、また、水
を保持したまま探触子119を走査することは困難であ
る。
【0007】本発明の目的は、周辺を超音波伝搬媒質で
濡らすことなく、迅速な検査を可能とした超音波検査装
置を提供することにある。
濡らすことなく、迅速な検査を可能とした超音波検査装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】実施の形態を示す図1〜
図4に対応づけて説明すると、請求項1に記載の発明
は、超音波伝搬媒質を介して被検体8へ超音波を送出
し、被検体8中での反射波を捉えて被検体8の検査を行
なう超音波検査装置に適用される。そして、超音波伝搬
媒質が溜められるとともに被検体8を搬出入する上向き
の開口が形成された媒質槽3と、媒質槽3内に被検体8
を保持する保持手段10と、媒質槽3内に設けられ保持
手段10で保持された被検体8に向けて超音波を送出す
るとともに被検体8からの反射波を受信する超音波探触
子5と、超音波探触子5を走査する走査手段6、7とを
備え、超音波探触子5を走査手段6、7により媒質槽3
の底面側または側面側に移動可能に設けるものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の超音波検査
装置において、超音波探触子5を媒質槽3に搬入された
被検体8の下方で水平方向に走査するものである。請求
項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の超音波
検査装置において、走査手段として、媒質槽3の外側に
設けられ超音波探触子5を磁気的作用力により走査する
磁場を発生する磁場発生装置6、7を用いるものであ
る。請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の超音波
検査装置において、磁場発生装置を磁石6と磁石6を移
動する移動装置7とから構成するものである。請求項5
に記載の発明は、開口19Aが形成された容器19に超
音波伝搬媒質25を注入し、容器19内部に取付けられ
開口方向に向けて超音波を送出する超音波探触子20を
被検体8に即して走査することにより被検体8の検査を
する超音波検査装置に適用される。そして、容器19を
支持するとともに開口19Aから溢れ出る超音波伝搬媒
質25を受け取る媒質受け18と、超音波探触子20を
容器19とともに走査する走査手段21、22とを備
え、超音波探触子20は走査手段21、22により媒質
受け18の底面側または側面側に移動可能に設けること
により上述の目的が達成される。請求項6に記載の発明
は、請求項5に記載の超音波検査装置において、媒質受
け18に捉えられた超音波伝搬媒質25を容器19に注
入する循環装置28を設けるものである。請求項7に記
載の発明は、請求項5または6に記載の超音波検査装置
において、走査手段として、超音波探触子20を磁気的
作用力により走査する磁場を発生する磁場発生装置2
1、22を用いるものである。請求項8に記載の発明
は、請求項7に記載の超音波検査装置において、磁場発
生装置を磁石21と磁石21を移動する移動装置22と
から構成するものである。
図4に対応づけて説明すると、請求項1に記載の発明
は、超音波伝搬媒質を介して被検体8へ超音波を送出
し、被検体8中での反射波を捉えて被検体8の検査を行
なう超音波検査装置に適用される。そして、超音波伝搬
媒質が溜められるとともに被検体8を搬出入する上向き
の開口が形成された媒質槽3と、媒質槽3内に被検体8
を保持する保持手段10と、媒質槽3内に設けられ保持
手段10で保持された被検体8に向けて超音波を送出す
るとともに被検体8からの反射波を受信する超音波探触
子5と、超音波探触子5を走査する走査手段6、7とを
備え、超音波探触子5を走査手段6、7により媒質槽3
の底面側または側面側に移動可能に設けるものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の超音波検査
装置において、超音波探触子5を媒質槽3に搬入された
被検体8の下方で水平方向に走査するものである。請求
項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の超音波
検査装置において、走査手段として、媒質槽3の外側に
設けられ超音波探触子5を磁気的作用力により走査する
磁場を発生する磁場発生装置6、7を用いるものであ
る。請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の超音波
検査装置において、磁場発生装置を磁石6と磁石6を移
動する移動装置7とから構成するものである。請求項5
に記載の発明は、開口19Aが形成された容器19に超
音波伝搬媒質25を注入し、容器19内部に取付けられ
開口方向に向けて超音波を送出する超音波探触子20を
被検体8に即して走査することにより被検体8の検査を
する超音波検査装置に適用される。そして、容器19を
支持するとともに開口19Aから溢れ出る超音波伝搬媒
質25を受け取る媒質受け18と、超音波探触子20を
容器19とともに走査する走査手段21、22とを備
え、超音波探触子20は走査手段21、22により媒質
受け18の底面側または側面側に移動可能に設けること
により上述の目的が達成される。請求項6に記載の発明
は、請求項5に記載の超音波検査装置において、媒質受
け18に捉えられた超音波伝搬媒質25を容器19に注
入する循環装置28を設けるものである。請求項7に記
載の発明は、請求項5または6に記載の超音波検査装置
において、走査手段として、超音波探触子20を磁気的
作用力により走査する磁場を発生する磁場発生装置2
1、22を用いるものである。請求項8に記載の発明
は、請求項7に記載の超音波検査装置において、磁場発
生装置を磁石21と磁石21を移動する移動装置22と
から構成するものである。
【0009】請求項1に記載の発明では、媒質槽3の外
側に設けられた走査手段6、7により超音波探触子5が
走査され、媒質槽3の開口を介して被検体8が搬入、搬
出される。請求項2に記載の発明では、探触子5が被検
体8の下方で水平方向に走査される。請求項3に記載の
発明では、媒質槽3の外側に設けられた磁場発生装置
6、7が超音波探触子5を磁気的作用力により走査する
磁場を発生する。請求項4に記載の発明では、移動装置
7が磁石6を移動し、超音波探触子5を磁気的作用力に
より走査する。請求項5に記載の発明では、媒質受け1
8が容器19を支持するとともに開口19Aから溢れ出
る超音波伝搬媒質25を受け取る。また、走査手段2
1、22が超音波探触子20を容器19とともに走査す
る。請求項6に記載の発明では、循環装置28が媒質受
け18に捉えられた超音波伝搬媒質25を容器19に注
入する。請求項7に記載の発明では、磁場発生装置2
1、22が、超音波探触子20を磁気的作用力により走
査する磁場を発生する。請求項8に記載の発明では、移
動装置22が磁石21を移動し、超音波探触子20を磁
気的作用力により走査する。
側に設けられた走査手段6、7により超音波探触子5が
走査され、媒質槽3の開口を介して被検体8が搬入、搬
出される。請求項2に記載の発明では、探触子5が被検
体8の下方で水平方向に走査される。請求項3に記載の
発明では、媒質槽3の外側に設けられた磁場発生装置
6、7が超音波探触子5を磁気的作用力により走査する
磁場を発生する。請求項4に記載の発明では、移動装置
7が磁石6を移動し、超音波探触子5を磁気的作用力に
より走査する。請求項5に記載の発明では、媒質受け1
8が容器19を支持するとともに開口19Aから溢れ出
る超音波伝搬媒質25を受け取る。また、走査手段2
1、22が超音波探触子20を容器19とともに走査す
る。請求項6に記載の発明では、循環装置28が媒質受
け18に捉えられた超音波伝搬媒質25を容器19に注
入する。請求項7に記載の発明では、磁場発生装置2
1、22が、超音波探触子20を磁気的作用力により走
査する磁場を発生する。請求項8に記載の発明では、移
動装置22が磁石21を移動し、超音波探触子20を磁
気的作用力により走査する。
【0010】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0011】
−第1の実施の形態の超音波検査装置− 図1は、本発明による超音波検査装置の第1の実施の形
態を示す。第1の実施の形態の超音波検査装置は、床1
に固定された水槽支持部材2と、水槽支持部材2に支持
され上向きに開口した水槽3と、水槽3の底板3a上に
滑走可能に設けられた強磁性体金属製の金属板4と、金
属板4に取付けられ上向きに超音波を送出するとともに
反射波を受信する超音波探触子5と、水槽3の底板3a
を介して金属板4と対向して設けられた磁石プレート6
と、床1に取付けられ磁石プレート6をXY平面内で駆
動するスキャナ7とを備える。スキャナ7はコントロー
ラ11により制御される。一方、被検体8はロープ9を
介してフック10により吊り下げられ、駆動装置12に
よりフック10を駆動することで被検体8が移動され
る。フック10の位置はコントローラ11により制御さ
れる。
態を示す。第1の実施の形態の超音波検査装置は、床1
に固定された水槽支持部材2と、水槽支持部材2に支持
され上向きに開口した水槽3と、水槽3の底板3a上に
滑走可能に設けられた強磁性体金属製の金属板4と、金
属板4に取付けられ上向きに超音波を送出するとともに
反射波を受信する超音波探触子5と、水槽3の底板3a
を介して金属板4と対向して設けられた磁石プレート6
と、床1に取付けられ磁石プレート6をXY平面内で駆
動するスキャナ7とを備える。スキャナ7はコントロー
ラ11により制御される。一方、被検体8はロープ9を
介してフック10により吊り下げられ、駆動装置12に
よりフック10を駆動することで被検体8が移動され
る。フック10の位置はコントローラ11により制御さ
れる。
【0012】探触子5で受信された反射波は電気信号に
変換され、電気信号は超音波探傷器13、コントローラ
11およびデータ処理装置14を経て、CRT15に探
傷画像として表示される。超音波探傷器13に接続され
た波形表示器16はCRT15の探傷画像をAスコープ
表示するためのものである。
変換され、電気信号は超音波探傷器13、コントローラ
11およびデータ処理装置14を経て、CRT15に探
傷画像として表示される。超音波探傷器13に接続され
た波形表示器16はCRT15の探傷画像をAスコープ
表示するためのものである。
【0013】以上のように構成された第1の実施の形態
の装置を使用して、被検体8の検査をする場合の手順に
ついて説明する。まず、被検体8をフック10により搬
送して、予め所定量の水が入れられた水槽3中に被検体
8を降ろし、被検体8の下面を水中に沈める。次に、フ
ック10の上下位置を微調整して探触子5の焦点と被検
体8の検査部位の深さとを一致させた後、スキャナ7を
作動させて磁石プレート6をXY平面内で走査する。こ
のとき、磁石プレート6と金属板4との間の吸引力によ
り金属板4は磁石プレート6に追従して移動するので、
金属板4に取付けられた探触子5がXY平面内で走査さ
れることとなる。探触子5と被検体8の間は水により満
たされているので、探触子5から送出された超音波は水
中を伝播して被検体8に入射する。被検体中の所定部位
で反射された反射波は、再び水中を伝播して探触子5で
受信される。反射波の受信により生じた探触子5の信号
は、上述のように探傷像に変換されてCRT15に表示
される。被検体8の探傷終了後、フック10を上昇させ
ることにより被検体8が水槽3から搬出される。
の装置を使用して、被検体8の検査をする場合の手順に
ついて説明する。まず、被検体8をフック10により搬
送して、予め所定量の水が入れられた水槽3中に被検体
8を降ろし、被検体8の下面を水中に沈める。次に、フ
ック10の上下位置を微調整して探触子5の焦点と被検
体8の検査部位の深さとを一致させた後、スキャナ7を
作動させて磁石プレート6をXY平面内で走査する。こ
のとき、磁石プレート6と金属板4との間の吸引力によ
り金属板4は磁石プレート6に追従して移動するので、
金属板4に取付けられた探触子5がXY平面内で走査さ
れることとなる。探触子5と被検体8の間は水により満
たされているので、探触子5から送出された超音波は水
中を伝播して被検体8に入射する。被検体中の所定部位
で反射された反射波は、再び水中を伝播して探触子5で
受信される。反射波の受信により生じた探触子5の信号
は、上述のように探傷像に変換されてCRT15に表示
される。被検体8の探傷終了後、フック10を上昇させ
ることにより被検体8が水槽3から搬出される。
【0014】第1の実施の形態の装置では、水槽3の上
方から被検体8の水槽3への搬入、搬出がなされ、搬入
された被検体8の下方に設けられた探触子5およびスキ
ャナ7により探傷走査が行なわれるので、被検体8の搬
入、搬出時に探触子5を移動させたり取り外したりする
必要がなく、超音波検査を短時間で行なうことができ
る。また、探触子5を走査する磁石プレート6およびス
キャナ7は水槽3の下方に設けられているので、被検体
8の搬出入を妨害しない。さらに、この装置では探触子
5と被検体の下面との間隙を水で満たせば検査が可能で
あり、必ずしも被検体全体を水中に浸ける必要がないの
で、サイズや機構的な理由から全体を水中に沈めること
ができない被検体の検査にも適用できる。
方から被検体8の水槽3への搬入、搬出がなされ、搬入
された被検体8の下方に設けられた探触子5およびスキ
ャナ7により探傷走査が行なわれるので、被検体8の搬
入、搬出時に探触子5を移動させたり取り外したりする
必要がなく、超音波検査を短時間で行なうことができ
る。また、探触子5を走査する磁石プレート6およびス
キャナ7は水槽3の下方に設けられているので、被検体
8の搬出入を妨害しない。さらに、この装置では探触子
5と被検体の下面との間隙を水で満たせば検査が可能で
あり、必ずしも被検体全体を水中に浸ける必要がないの
で、サイズや機構的な理由から全体を水中に沈めること
ができない被検体の検査にも適用できる。
【0015】第1の実施の形態では、スキャナ7および
磁石プレート6を用いているが、スキャナ7および磁石
プレート6に代えて、探触子5を移動させるための磁場
を発生させる装置を使用してもよい。例えば、複数の電
磁石を水槽3の底面に沿って並べ、各電磁石の電流を制
御することにより所望の磁場を発生させるようにしても
よい。また金属板4に代えて磁石を用い、水槽3の下側
に設けた磁場発生装置により磁場を制御して磁石に所定
の作用力を与えるようにしてもよい。その他、リニアモ
ータで利用される周知の技術などが適用可能である。さ
らに、磁気的な作用力により探触子を移動させる代り
に、機械的な機構により探触子を移動させてもよい。例
えば、水槽内の底部にボールねじを設け、探触子にはボ
ールねじと螺合する雌ねじを形成すれば、ボールねじの
回転により探触子を移動することができる。
磁石プレート6を用いているが、スキャナ7および磁石
プレート6に代えて、探触子5を移動させるための磁場
を発生させる装置を使用してもよい。例えば、複数の電
磁石を水槽3の底面に沿って並べ、各電磁石の電流を制
御することにより所望の磁場を発生させるようにしても
よい。また金属板4に代えて磁石を用い、水槽3の下側
に設けた磁場発生装置により磁場を制御して磁石に所定
の作用力を与えるようにしてもよい。その他、リニアモ
ータで利用される周知の技術などが適用可能である。さ
らに、磁気的な作用力により探触子を移動させる代り
に、機械的な機構により探触子を移動させてもよい。例
えば、水槽内の底部にボールねじを設け、探触子にはボ
ールねじと螺合する雌ねじを形成すれば、ボールねじの
回転により探触子を移動することができる。
【0016】−第2の実施の形態の超音波検査装置− 図2は、本発明による超音波検査装置の第2の実施の形
態を示す。第2の実施の形態の装置は、床1に固定され
たトレイ支持部材17と、トレイ支持部材17に支持さ
れたトレイ18と、トレイ18の底板18a上に設けら
れ強磁性体材料で作製されたプローブケース19と、プ
ローブケース19の内部に取付けられた探触子20と、
トレイ18の底板18aを介してプローブケース19と
対向して設けられた磁石プレート21と、トレイ18の
下方で床1に固定され、磁石プレート21をXY平面内
で駆動するスキャナ22とを備える。被検体8はロープ
9を介してフック10により吊り下げられ、フック10
の移動に伴って被検体8が移動する。スキャナ22およ
びフック10は第1の実施の形態の装置と同様に制御さ
れる。また、探触子20で受信された反射波は、第1の
実施の形態の装置と同様に電気信号に変換され、探傷像
として表示される。
態を示す。第2の実施の形態の装置は、床1に固定され
たトレイ支持部材17と、トレイ支持部材17に支持さ
れたトレイ18と、トレイ18の底板18a上に設けら
れ強磁性体材料で作製されたプローブケース19と、プ
ローブケース19の内部に取付けられた探触子20と、
トレイ18の底板18aを介してプローブケース19と
対向して設けられた磁石プレート21と、トレイ18の
下方で床1に固定され、磁石プレート21をXY平面内
で駆動するスキャナ22とを備える。被検体8はロープ
9を介してフック10により吊り下げられ、フック10
の移動に伴って被検体8が移動する。スキャナ22およ
びフック10は第1の実施の形態の装置と同様に制御さ
れる。また、探触子20で受信された反射波は、第1の
実施の形態の装置と同様に電気信号に変換され、探傷像
として表示される。
【0017】図2(b)に示すように、プローブケース
19は上方に開口19Aが形成され、探触子20はこの
開口に向けて取付けられている。プローブケース19の
側面には注水口23が形成され、注水口23に接続され
たパイプ24を介してプローブケース内に水25が注入
される。注入された水25はプローブケース19の内部
を満たし、開口19Aから溢れる。プローブケース19
から溢れた水はトレイ18で受け取られた後、トレイ1
8に形成された排水口27を介して排水され、循環装置
28により再びパイプ24を介してプローブケース19
に注水される。
19は上方に開口19Aが形成され、探触子20はこの
開口に向けて取付けられている。プローブケース19の
側面には注水口23が形成され、注水口23に接続され
たパイプ24を介してプローブケース内に水25が注入
される。注入された水25はプローブケース19の内部
を満たし、開口19Aから溢れる。プローブケース19
から溢れた水はトレイ18で受け取られた後、トレイ1
8に形成された排水口27を介して排水され、循環装置
28により再びパイプ24を介してプローブケース19
に注水される。
【0018】以上のように構成された第2の実施の形態
の装置を使用して被検体8の検査をする場合の手順につ
いて説明する。まず、被検体8をフック10により搬送
して、被検体8の下面を探触子20に接近させる。次
に、フック10の上下位置を微調整することにより探触
子20の焦点を被検体8の検査部位の深さに一致させ、
この状態で、スキャナ22を作動させて磁石プレート2
1をXY平面内で走査する。磁石プレート21を走査す
ると、磁石プレート21との間の吸引力によりプローブ
ケース19は磁石プレート21に追従して移動するの
で、プローブケース19に取付けられた探触子20がX
Y平面内で走査されることとなる。プローブケース19
に注入された水25は探触子20と被検体8の間隙を満
たすので、探触子20から送出された超音波は水中を伝
播して被検体8に入射する。被検体中の所定部位で反射
された反射波は、再び水中を伝播して探触子5で受信さ
れ、探傷像として表示される。外部被検体8の探傷終了
後、フック10を上昇させることにより被検体8が搬出
される。
の装置を使用して被検体8の検査をする場合の手順につ
いて説明する。まず、被検体8をフック10により搬送
して、被検体8の下面を探触子20に接近させる。次
に、フック10の上下位置を微調整することにより探触
子20の焦点を被検体8の検査部位の深さに一致させ、
この状態で、スキャナ22を作動させて磁石プレート2
1をXY平面内で走査する。磁石プレート21を走査す
ると、磁石プレート21との間の吸引力によりプローブ
ケース19は磁石プレート21に追従して移動するの
で、プローブケース19に取付けられた探触子20がX
Y平面内で走査されることとなる。プローブケース19
に注入された水25は探触子20と被検体8の間隙を満
たすので、探触子20から送出された超音波は水中を伝
播して被検体8に入射する。被検体中の所定部位で反射
された反射波は、再び水中を伝播して探触子5で受信さ
れ、探傷像として表示される。外部被検体8の探傷終了
後、フック10を上昇させることにより被検体8が搬出
される。
【0019】第2の実施の形態の装置では、トレイ18
の上方から被検体8の搬入、搬出が行なわれ、被検体8
の下方に設けられた探触子20をトレイ18の下方に設
けた磁石プレート21およびスキャナ22により走査す
るので、被検体8の搬入、搬出時に探触子20、磁石プ
レート21およびスキャナ22が邪魔とならず検査が短
時間で済む。さらに、この装置では被検体の下面(検査
面)にプローブケース19を接近させれば検査が可能で
あり、被検体を水に浸ける必要がないため、サイズや機
構的な理由から水中に浸けることができない被検体の検
査にも適用できる。第2の実施の形態の装置では、プロ
ーブケース19と被検体8との間から溢れた水25はト
レイ18で受け取られた後、排出口27を通って排出さ
れるので、トレイ18から水が溢れ出ることはない。ま
た、トレイ18の水は循環装置28により再びプローブ
ケース19に供給されるので水の使用量が小量に抑えら
れる。
の上方から被検体8の搬入、搬出が行なわれ、被検体8
の下方に設けられた探触子20をトレイ18の下方に設
けた磁石プレート21およびスキャナ22により走査す
るので、被検体8の搬入、搬出時に探触子20、磁石プ
レート21およびスキャナ22が邪魔とならず検査が短
時間で済む。さらに、この装置では被検体の下面(検査
面)にプローブケース19を接近させれば検査が可能で
あり、被検体を水に浸ける必要がないため、サイズや機
構的な理由から水中に浸けることができない被検体の検
査にも適用できる。第2の実施の形態の装置では、プロ
ーブケース19と被検体8との間から溢れた水25はト
レイ18で受け取られた後、排出口27を通って排出さ
れるので、トレイ18から水が溢れ出ることはない。ま
た、トレイ18の水は循環装置28により再びプローブ
ケース19に供給されるので水の使用量が小量に抑えら
れる。
【0020】−第3の実施の形態の超音波検査装置− 以下、図3を用いて本発明による超音波検査装置の第3
の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形
態の装置と同一の要素には同一の符号を付してその説明
を省略する。第3の実施の形態の超音波検査装置は、水
槽3の底面に取付けられたレベル可変型被検体支持具3
0を備え、被検体支持具30の高さをねじ機構により調
節することで被検体8の設置位置を上下方向に可変する
ことができる。水槽3の底板3a上には、下部に永久磁
石31aを内蔵したアレイ探触子31が滑走可能に設け
られ、アレイ探触子31の上面には上向きに超音波を送
出するとともに反射波を受信する複数の素子31bが配
列されている。水槽3には被検体8の下面よりも高い位
置まで水が入れられており、アレイ探触子31の上面と
被検体8の下面との間は水で満たされている。水槽3の
底板3aの下面側にはアレイ探触子31と対向して電磁
石32が設けられ、床1に取付けられたスキャナ33に
よりXY平面内で駆動される。電磁石32のコイルに供
給される電流およびスキャナー33はコントローラ34
により制御される。探触子31で受信された反射波は電
気信号に変換され、超音波探傷器13、コントローラ3
4およびデータ処理装置14を経て、CRT15に探傷
画像として表示される。
の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形
態の装置と同一の要素には同一の符号を付してその説明
を省略する。第3の実施の形態の超音波検査装置は、水
槽3の底面に取付けられたレベル可変型被検体支持具3
0を備え、被検体支持具30の高さをねじ機構により調
節することで被検体8の設置位置を上下方向に可変する
ことができる。水槽3の底板3a上には、下部に永久磁
石31aを内蔵したアレイ探触子31が滑走可能に設け
られ、アレイ探触子31の上面には上向きに超音波を送
出するとともに反射波を受信する複数の素子31bが配
列されている。水槽3には被検体8の下面よりも高い位
置まで水が入れられており、アレイ探触子31の上面と
被検体8の下面との間は水で満たされている。水槽3の
底板3aの下面側にはアレイ探触子31と対向して電磁
石32が設けられ、床1に取付けられたスキャナ33に
よりXY平面内で駆動される。電磁石32のコイルに供
給される電流およびスキャナー33はコントローラ34
により制御される。探触子31で受信された反射波は電
気信号に変換され、超音波探傷器13、コントローラ3
4およびデータ処理装置14を経て、CRT15に探傷
画像として表示される。
【0021】以上のように構成された第3の実施の形態
の装置を使用して被検体8の検査をする場合の手順につ
いて説明する。まず、予め所定量の水が入れられた水槽
3内部の被検体支持具30上に被検体を載置する。次
に、被検体支持具30を調節して探触子31の焦点と被
検体8の検査部位の深さとを一致させる。この状態で、
電磁石32のコイルに電流を流しながらスキャナ33を
作動させ、電磁石32をXY平面内で走査する。このと
き、電磁石32と永久磁石31aとの間の吸引力により
アレイ探触子31は電磁石32に追従して移動するの
で、アレイ探触子31がXY平面内で走査されこととな
る。アレイ探触子31と被検体8の間は水により満たさ
れているので、アレイ探触子31から送出された超音波
は水中を伝播して被検体8に入射する。被検体中の所定
部位で反射された反射波は、再び水中を伝播してアレイ
探触子31で受信される。
の装置を使用して被検体8の検査をする場合の手順につ
いて説明する。まず、予め所定量の水が入れられた水槽
3内部の被検体支持具30上に被検体を載置する。次
に、被検体支持具30を調節して探触子31の焦点と被
検体8の検査部位の深さとを一致させる。この状態で、
電磁石32のコイルに電流を流しながらスキャナ33を
作動させ、電磁石32をXY平面内で走査する。このと
き、電磁石32と永久磁石31aとの間の吸引力により
アレイ探触子31は電磁石32に追従して移動するの
で、アレイ探触子31がXY平面内で走査されこととな
る。アレイ探触子31と被検体8の間は水により満たさ
れているので、アレイ探触子31から送出された超音波
は水中を伝播して被検体8に入射する。被検体中の所定
部位で反射された反射波は、再び水中を伝播してアレイ
探触子31で受信される。
【0022】第3の実施の形態の装置では、水槽3の上
方から被検体8の水槽3への搬入、搬出がなされ、搬入
された被検体8の下方に設けられたアレイ探触子31お
よびスキャナ33により探傷走査が行なわれるので、被
検体8の搬入、搬出時にアレイ探触子31を移動させた
り取り外したりする必要がなく、超音波検査を短時間で
行なうことができる。また、アレイ探触子31と被検体
の下面との間隙を水で満たすことにより検査が可能であ
り、被検体全体を水に浸ける必要がないので、水中に沈
めることができない被検体の検査にも適用できる。さら
に、被検体を被検体支持具30により確実に固定でき、
しかも位置決めの微調整が可能なので被検体の内部を精
密に検査することができる。
方から被検体8の水槽3への搬入、搬出がなされ、搬入
された被検体8の下方に設けられたアレイ探触子31お
よびスキャナ33により探傷走査が行なわれるので、被
検体8の搬入、搬出時にアレイ探触子31を移動させた
り取り外したりする必要がなく、超音波検査を短時間で
行なうことができる。また、アレイ探触子31と被検体
の下面との間隙を水で満たすことにより検査が可能であ
り、被検体全体を水に浸ける必要がないので、水中に沈
めることができない被検体の検査にも適用できる。さら
に、被検体を被検体支持具30により確実に固定でき、
しかも位置決めの微調整が可能なので被検体の内部を精
密に検査することができる。
【0023】−第4の実施の形態の超音波検査装置− 図4は、本発明による超音波検査装置の第4の実施の形
態を示す。第4の実施の形態の装置は、床1に固定され
た水槽支持部材35と、水槽支持部材35に支持され上
向きに開口した水槽36と、水槽36の底板36a上に
滑走可能に設けられ強磁性体金属のケースに収められた
探触子37と、水槽36の底板36aを介して探触子3
7と対向して設けられた磁石プレート38と、床1に取
付けられ磁石プレート38をXY平面内で駆動するスキ
ャナ39とを備える。被検体(例えば半導体ウエハ)4
0は吸引盤41の吸引力により吸引盤41に把持され、
吸引盤41はZ軸スキャナ42により上下方向に移動さ
れる。
態を示す。第4の実施の形態の装置は、床1に固定され
た水槽支持部材35と、水槽支持部材35に支持され上
向きに開口した水槽36と、水槽36の底板36a上に
滑走可能に設けられ強磁性体金属のケースに収められた
探触子37と、水槽36の底板36aを介して探触子3
7と対向して設けられた磁石プレート38と、床1に取
付けられ磁石プレート38をXY平面内で駆動するスキ
ャナ39とを備える。被検体(例えば半導体ウエハ)4
0は吸引盤41の吸引力により吸引盤41に把持され、
吸引盤41はZ軸スキャナ42により上下方向に移動さ
れる。
【0024】以上のように構成された第4の実施の形態
の装置を使用して被検体40の検査をする場合の手順に
ついて説明する。まず、被検体40を吸引盤41で吸引
して予め所定量の水が入れられた水槽中に被検体40を
降ろし、Z軸スキャナ42を作動させて被検体40の上
下位置を調整することにより探触子37の焦点と被検体
40の検査部位の深さとを一致させる。この状態で、ス
キャナ39を作動させて磁石プレート38をXY平面内
で走査する。探触子37は磁石プレート38に吸引され
て移動し、探触子37がXY平面内で走査されることと
なる。探触子37と被検体40の間は水により満たされ
ているので、探触子37から送出された超音波は水中を
伝播して被検体40に入射する。被検体中の所定部位で
反射された反射波は、再び水中を伝播して探触子37で
受信される。受信信号は第1〜第3の実施の形態の装置
と同様、探傷像に変換されて表示される。
の装置を使用して被検体40の検査をする場合の手順に
ついて説明する。まず、被検体40を吸引盤41で吸引
して予め所定量の水が入れられた水槽中に被検体40を
降ろし、Z軸スキャナ42を作動させて被検体40の上
下位置を調整することにより探触子37の焦点と被検体
40の検査部位の深さとを一致させる。この状態で、ス
キャナ39を作動させて磁石プレート38をXY平面内
で走査する。探触子37は磁石プレート38に吸引され
て移動し、探触子37がXY平面内で走査されることと
なる。探触子37と被検体40の間は水により満たされ
ているので、探触子37から送出された超音波は水中を
伝播して被検体40に入射する。被検体中の所定部位で
反射された反射波は、再び水中を伝播して探触子37で
受信される。受信信号は第1〜第3の実施の形態の装置
と同様、探傷像に変換されて表示される。
【0025】第4の実施の形態の装置では、被検体40
が水槽36の上方から搬入、搬出され、探触子37やス
キャナ39が検査される被検体40の下方に取付けられ
ているので、探触子37やスキャナ39が被検体40の
搬入、搬出を妨害せず検査が短時間でなされる。
が水槽36の上方から搬入、搬出され、探触子37やス
キャナ39が検査される被検体40の下方に取付けられ
ているので、探触子37やスキャナ39が被検体40の
搬入、搬出を妨害せず検査が短時間でなされる。
【0026】−第5の実施の形態の超音波検査装置− 図5は、本発明による超音波検査装置の第5の実施の形
態を示す。第5の実施の形態の超音波検査装置は、第1
の実施の形態の超音波探触子を水槽の側面に移動したも
のである。図5に示すように水槽3AおよびXYスキャ
ナ7Aが床1Aに固定され、水槽3A内に被検体8Aが
入れられる。超音波探触子5Aには金属板4Aが取付け
られ、水槽3Aの側板を挟んで金属板4Aと対向して設
けられた磁石プレート6AがXYスキャナ7Aにより駆
動されるように構成されている。フック10Aの位置調
整により超音波探触子5Aの焦点を被検体8Aの探傷部
位に合わせた状態で磁石プレート6Aを駆動すると、金
属板4Aは磁石プレート6Aに吸引されて水槽3Aの側
板上を移動するので、超音波探触子5Aが被検体8Aの
側面に沿って走査される。
態を示す。第5の実施の形態の超音波検査装置は、第1
の実施の形態の超音波探触子を水槽の側面に移動したも
のである。図5に示すように水槽3AおよびXYスキャ
ナ7Aが床1Aに固定され、水槽3A内に被検体8Aが
入れられる。超音波探触子5Aには金属板4Aが取付け
られ、水槽3Aの側板を挟んで金属板4Aと対向して設
けられた磁石プレート6AがXYスキャナ7Aにより駆
動されるように構成されている。フック10Aの位置調
整により超音波探触子5Aの焦点を被検体8Aの探傷部
位に合わせた状態で磁石プレート6Aを駆動すると、金
属板4Aは磁石プレート6Aに吸引されて水槽3Aの側
板上を移動するので、超音波探触子5Aが被検体8Aの
側面に沿って走査される。
【0027】第5の実施の形態の装置では、超音波探触
子5Aを水槽3Aの側板に沿って移動可能に設けること
により、被検体8Aを側面から検査可能としている。こ
のように超音波探触子5Aを水槽3Aの側面側に設けた
場合も、水槽の底面側に設けた場合(第1の実施の形
態)と同様、探触子5Aおよびスキャナ7Aが被検体の
搬入、搬出を妨害しないので、被検体の検査を短時間で
行なうことができる。
子5Aを水槽3Aの側板に沿って移動可能に設けること
により、被検体8Aを側面から検査可能としている。こ
のように超音波探触子5Aを水槽3Aの側面側に設けた
場合も、水槽の底面側に設けた場合(第1の実施の形
態)と同様、探触子5Aおよびスキャナ7Aが被検体の
搬入、搬出を妨害しないので、被検体の検査を短時間で
行なうことができる。
【0028】
【発明の効果】請求項1および2に記載の発明によれ
ば、超音波探触子および超音波探触子を走査する走査手
段が媒質槽の底面側または側面側に設けられているの
で、媒質槽の開口を介して被検体の搬入、搬出をする際
に、超音波探触子および走査手段が作業を妨害しない。
また、被検体の全体を超音波伝搬媒質中に浸ける必要が
ないため、検査対象が拡大する。請求項3に記載の発明
によれば、走査手段として媒質槽の外側に設けられた磁
場発生装置を用いるので、媒質槽内の超音波探触子を容
易に走査することができる。請求項4に記載の発明によ
れば、磁場発生装置を磁石と磁石を移動する移動装置と
から構成するので、媒質槽内の超音波探触子を容易に走
査することができる。請求項5に記載の発明によれば、
媒質受けが容器の開口から溢れ出る超音波伝搬媒質を受
け取るので、周辺を媒質で濡らすことなく検査ができ
る。請求項6に記載の発明によれば、媒質受けに捉えら
れた超音波伝搬媒質を容器に注入する循環装置を備える
ので、媒質の使用量がわずかの量で済み、また媒質受け
から媒質をこぼすおそれがなくなる。請求項7に記載の
発明によれば、走査手段として磁場発生装置を用いるの
で、媒質受け上の探触子を容易に走査することができ
る。請求項8に記載の発明によれば、磁場発生装置を磁
石と磁石を移動する移動装置とから構成したので、媒質
受け上の探触子を容易に走査することができる。
ば、超音波探触子および超音波探触子を走査する走査手
段が媒質槽の底面側または側面側に設けられているの
で、媒質槽の開口を介して被検体の搬入、搬出をする際
に、超音波探触子および走査手段が作業を妨害しない。
また、被検体の全体を超音波伝搬媒質中に浸ける必要が
ないため、検査対象が拡大する。請求項3に記載の発明
によれば、走査手段として媒質槽の外側に設けられた磁
場発生装置を用いるので、媒質槽内の超音波探触子を容
易に走査することができる。請求項4に記載の発明によ
れば、磁場発生装置を磁石と磁石を移動する移動装置と
から構成するので、媒質槽内の超音波探触子を容易に走
査することができる。請求項5に記載の発明によれば、
媒質受けが容器の開口から溢れ出る超音波伝搬媒質を受
け取るので、周辺を媒質で濡らすことなく検査ができ
る。請求項6に記載の発明によれば、媒質受けに捉えら
れた超音波伝搬媒質を容器に注入する循環装置を備える
ので、媒質の使用量がわずかの量で済み、また媒質受け
から媒質をこぼすおそれがなくなる。請求項7に記載の
発明によれば、走査手段として磁場発生装置を用いるの
で、媒質受け上の探触子を容易に走査することができ
る。請求項8に記載の発明によれば、磁場発生装置を磁
石と磁石を移動する移動装置とから構成したので、媒質
受け上の探触子を容易に走査することができる。
【図1】本発明による超音波検査装置の第1の実施の形
態を示す図。
態を示す図。
【図2】本発明による超音波検査装置の第2の実施の形
態を示す図であり、(a)は第2の実施の形態の装置を
示す図、(b)は(a)の容器の部分を示す拡大図。
態を示す図であり、(a)は第2の実施の形態の装置を
示す図、(b)は(a)の容器の部分を示す拡大図。
【図3】本発明による超音波検査装置の第3の実施の形
態を示す図。
態を示す図。
【図4】本発明による超音波検査装置の第4の実施の形
態を示す図。
態を示す図。
【図5】本発明による超音波検査装置の第5の実施の形
態を示す図。
態を示す図。
【図6】従来の全没水浸式探傷装置を示す図。
【図7】アレイ探触子を使用した従来の全没水浸式探傷
装置を示す図。
装置を示す図。
【図8】従来の局部水浸式探傷装置を用いて被検体の上
面から探傷する場合の状態を示す図。
面から探傷する場合の状態を示す図。
【図9】従来の局部水浸式探傷装置を用いて被検体の下
面から探傷する場合の状態を示す図。
面から探傷する場合の状態を示す図。
3 水槽 5 超音波探触子 6 磁石プレート 7 スキャナ 8 被検体 10 フック 18 トレー 19 容器 19A 開口 20 超音波探触子 21 磁石プレート 22 スキャナ 25 水 28 循環装置
Claims (8)
- 【請求項1】 超音波伝搬媒質を介して被検体へ超音波
を送出し、前記被検体中での反射波を捉えて前記被検体
の検査を行なう超音波検査装置において、 前記超音波伝搬媒質が溜められるとともに前記被検体を
搬出入する上向きの開口が形成された媒質槽と、 前記媒質槽内に前記被検体を保持する保持手段と、 前記媒質槽内に設けられ前記保持手段で保持された前記
被検体に向けて超音波を送出するとともに前記被検体か
らの反射波を受信する超音波探触子と、 前記超音波探触子を走査する走査手段とを備え、 前記超音波探触子は前記走査手段により前記媒質槽の底
面側または側面側で移動可能に設けられていることを特
徴とする超音波検査装置。 - 【請求項2】 前記超音波探触子は前記媒質槽に搬入さ
れた前記被検体の下方で水平方向に走査されることを特
徴とする請求項1に記載の超音波検査装置。 - 【請求項3】 前記走査手段として、前記媒質槽の外側
に設けられ前記超音波探触子を磁気的作用力により走査
する磁場を発生する磁場発生装置を用いることを特徴と
する請求項1または2に記載の超音波検査装置。 - 【請求項4】 前記磁場発生装置は磁石と前記磁石を移
動する移動装置とからなることを特徴とする請求項3に
記載の超音波検査装置。 - 【請求項5】 開口が形成された容器に超音波伝搬媒質
を注入し、前記容器内部に取付けられ前記開口方向に向
けて超音波を送出する超音波探触子を被検体に即して走
査することにより前記被検体の検査をする超音波検査装
置において、 前記容器を支持するとともに前記開口から溢れ出る超音
波伝搬媒質を受け取る媒質受けと、 前記超音波探触子を前記容器とともに走査する走査手段
とを備え、 前記超音波探触子は前記走査手段により前記媒質受けの
底面側または側面側で移動可能に設けられていることを
特徴とする超音波検査装置。 - 【請求項6】 前記媒質受けに捉えられた超音波伝搬媒
質を前記容器に注入する循環装置を備えることを特徴と
する請求項5に記載の超音波検査装置。 - 【請求項7】 前記走査手段として、前記超音波探触子
を磁気的作用力により走査する磁場を発生する磁場発生
装置を用いることを特徴とする請求項5または6に記載
の超音波検査装置。 - 【請求項8】 前記磁場発生装置は磁石と前記磁石を移
動する移動装置とからなることを特徴とする請求項7に
記載の超音波検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7291211A JPH09133663A (ja) | 1995-11-09 | 1995-11-09 | 超音波検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7291211A JPH09133663A (ja) | 1995-11-09 | 1995-11-09 | 超音波検査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09133663A true JPH09133663A (ja) | 1997-05-20 |
Family
ID=17765909
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7291211A Pending JPH09133663A (ja) | 1995-11-09 | 1995-11-09 | 超音波検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09133663A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102357036A (zh) * | 2011-11-01 | 2012-02-22 | 东南大学 | 差频超声纵向力磁声电效应检测与成像系统的测试台 |
KR101257687B1 (ko) * | 2011-10-14 | 2013-04-24 | 국방과학연구소 | 비파괴 검사 장치 및 이를 포함하는 비파괴 검사 시스템 |
JP2015004530A (ja) * | 2013-06-19 | 2015-01-08 | 日本精工株式会社 | 丸棒鋼の超音波検査方法及び超音波検査装置 |
WO2015119063A1 (ja) * | 2014-02-06 | 2015-08-13 | 株式会社日立パワーソリューションズ | 超音波検査装置および超音波検査方法 |
CN112603376A (zh) * | 2021-01-21 | 2021-04-06 | 浙江爱视博医疗科技有限公司 | 一种适用于眼部检查的超声波扫描仪 |
-
1995
- 1995-11-09 JP JP7291211A patent/JPH09133663A/ja active Pending
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CN112603376B (zh) * | 2021-01-21 | 2023-09-19 | 浙江爱视博医疗科技有限公司 | 一种适用于眼部检查的超声波扫描仪 |
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