JPH09133309A - 燃焼器内の圧縮振動を安定させるための装置 - Google Patents

燃焼器内の圧縮振動を安定させるための装置

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JPH09133309A
JPH09133309A JP8270206A JP27020696A JPH09133309A JP H09133309 A JPH09133309 A JP H09133309A JP 8270206 A JP8270206 A JP 8270206A JP 27020696 A JP27020696 A JP 27020696A JP H09133309 A JPH09133309 A JP H09133309A
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George A Richards
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Mui-Tong Joseph Yip
ジョセフ イップ ムイ−トン
Edward H Robey
エイチ ロービー エドワード
Scott R Cully
アール カリー スコット
Richard E Addis
イー アディス リチャード
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 炭化水素系の燃料の燃焼機内の不規則な燃焼
振動圧縮の制御または安定化をなさしめるための装置を
提供すること。 【解決手段】 燃焼チャンバと連通するチャンバ手段、
燃焼チャンバの端部領域の1つの燃焼領域においてパイ
ロット炎を発生するために第2の混合を形成するために
前記チャンバ手段および燃焼チャンバの1つと連結され
た燃料供給手段および酸化剤供給手段、および前記チャ
ンバ手段および燃焼チャンバの少なくとも1つに燃料お
よび酸化剤の少なくとも1つの流れを間欠的および連続
的に妨害し、かつ、確立するために選択された周波数お
よび期間で前記燃料供給手段からの燃料および前記酸化
剤供給手段からの酸化剤からチャンバ手段への流れの少
なくとも1つを間欠的に妨害する流れ制御手段からな
り、前記燃焼チャンバ内の圧縮振動の振幅を減少するた
めの燃焼器内の圧縮振動を安定させる手段から構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は燃焼システムにおけ
る燃焼振動の制御に関する。さらに詳しくは、燃焼チャ
ンバ内の望まれないほどに高い動的圧縮振動を当該燃焼
チャンバ前面の振動炎を選択的に位置決めしたり再構成
するための脈動するパイロット炎を用いることによって
容認しうるほどに低いレベルに減少するための装置およ
び方法に関する。アメリカ合衆国政府は、ユー.エス.
ディパートメント オブ エナジー(U.S.Depa
rtment of Energy)の使用者対雇用者
の関係にしたがって本発明における権利を有している。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】一般
的にガスタービン、蒸気発生器などとともに用いられる
ような燃焼システムは、タービンを駆動したり、蒸気を
発生するための充分な熱エネルギーの発生のために関連
する燃焼チャンバ内において実質的に化学量論比で空気
とともに炭化水素系の燃料を用いている。かかる適用の
ばあい、炭化水素系の燃料の燃焼に起因する排気物質よ
って環境汚染が引き起こされることがある。このような
環境を汚染する物質を減少する努力には、燃焼チャンバ
内に混合物を導入するのに先立つ燃料および空気の予混
合(pre−mixing)が含まれる。いわゆる薄い
予混合(すなわち、燃料の体積が空気との化学量論比未
満)での予混合の使用は、窒素酸化物を減少せしめる。
薄い予混合を用いた典型的な燃焼システムは、1994
年12月13日付でイッシューされた米国特許第5,3
72,008号明細書に記載されており、本明細書中に
参考として取り入れた。
【0003】炭化水素系の燃料および空気の予混合(実
質的に化学量論比またはその近傍)の使用は、環境への
これら排気物質の影響を緩和するように環境汚染の物質
を減少することにおいてはうまくいくのであるが、かか
る予混合(とりわけ薄い予混合)を用いている燃焼シス
テムにおいて動的な圧縮振動の形態の不安定な燃焼が見
られる。レイリーの規準(Rayleigh´s cr
iteria)(「セオリー オブ サウンド」、ボリ
ュームII、ナンバー8、ドーバー、ニューヨーク、19
95年(“Theory of Sound”,Vol
umeII,No.8,Dover,New York,
1995))によって示されているように、燃焼チャン
バ内の振動の振幅は圧縮波が燃料−空気混合によって生
成された周期的な熱発生と同相であるときにもっとも高
くなる。かかる動的な圧縮振動は、しばしば構造的な疲
労、振動および周期的疲労による燃焼システムの要素の
有用な寿命の減少を含む好ましくない作動状態を生じさ
せるように充分に高い振幅となっている。
【0004】炭化水素系燃料を用いた燃焼システムの容
認することができない圧縮振動を除去したり低減する努
力は、やや成功している。たとえば、「“プロパルジョ
ンアクティブ コントロール システム フォア コン
バッション オシレーション”、ピー エル ラングホ
ーン、ジェイ プロパルジョン、ボリューム6 ナンバ
ー3、324〜333頁、1990年5月〜6月(“P
ropulsionActive Control S
ystem for Combustion Osci
llations”,P.L.Langhorne,
J.Propulsion,Volume 6 No.
3,pp 324−333,May−June 199
0)」と題する刊行物に記載されているように、燃焼チ
ャンバを規定しているダクト内に存在する炎における低
周波数燃焼の不安定は、特別の燃料の不規則な追加によ
ってうまく制御されていた。この刊行物にて報告されて
いるように、主燃料が約0.63ないし0.70の範囲
における空気に対する燃料化学量論比による薄い予混合
の状態でダクトに導入される適用のばあい、たった3%
の燃料の追加が燃焼の不安定によるダクト内の圧力スペ
クトルにおける164デシベルの最大値を12デシベル
だけ低減させている。この刊行物においてさらに報告さ
れているように、ダクトへの過度の燃料の不規則または
フェイズド(phased)な導入は空気との予混合で
あり、炎を不安定にする局所的に濃度の高い場所を生成
し、それによって振動を減じている。燃焼領域近辺の燃
焼によって発生したラジカルから生じた光の放射など燃
焼チャンバからの不規則な信号を用いたフィードバック
制御ループが副燃料(secondary fuel)
の導入を制御するために用いられている。
【0005】燃料および空気薄い予混合を用いて燃焼チ
ャンバ内の圧縮振動を減じるための他の従来技術は、
「“コンバッション オシレーション コントロール
バイサイクリック フューエル インジェクション”、
ジー エイ リチャーズ、エム ジェイ イップ、イー
ロービー、エル コールドウェル、およびディーロー
ランズ、1995 ASME ターボ エキスポ ミー
ティング、1995年6月6日、テキサス州、ヒュース
トン(“Combustion Oscillatio
n Control by Cyclic Fuel
Injection”,G.A.Richards,
M.J.Yip,E.Robey,L.Caldwel
l,and D.Rolands,pesented
at 1995 ASME Turbo Expo M
eeting,Houston,Texas,June
6,1995)」と題する論文に記載されている。こ
の論文には、燃焼室内の圧縮振動の制御は高圧振動に関
連する周期的な熱発生を防止するために少量の余分な燃
料の周期的な噴射によって達成される。追加された燃料
は熱エネルギーと音響エネルギーとの相互作用の結合を
解く2次的な熱エネルギーを生じ、ひいては動的な圧縮
振動の振幅を減少している。炭化水素系燃料の燃焼チャ
ンバ内の圧縮振動を減少させるためのさらに他の技術
は、「“ピアリオディック ケミカル エナジー リリ
ース フォア アクティブ コンバッション コントロ
ール”、ケー シー シャドウら、インターナショナル
シンポジウム オン エアー ブリージング エンジ
ンズ、11、ボリュームI、479〜485頁、199
3年、日本国、東京、9月(K.C.Schadow
et al,ISABE−International
Symposium on Air Breathi
ng Engines,11,Volume I,pp
479−485,Tokyo,Japan,Sept
ember,1993)」と題する刊行物に報告されて
いる。このシャドウらの刊行物において、燃焼チャンバ
の上流に位置づけられたチューブ内に設けられた、火花
点火される脈動燃焼アクチュエータは、燃焼チャンバ内
で圧縮振動を抑制するパイロット炎の周期的なパルスを
発生する。当該燃焼アクチュエータにおいて、燃料およ
び空気の化学量論の混合は、50Hzないし1kHzを
超える範囲の周波数で火花点火される。燃焼チャンバか
らの圧力変化を用いている開ループまたは閉じられたフ
ィードバックは火花点火の周波数を制御するために用い
られる。
【0006】叙上の刊行物に記載された従来技術に代表
されるような炭化水素系燃料の燃焼システムにおける好
ましくない圧縮振動を低減したり抑制したりするための
公知の能動的な制御技術はややうまくいっているが、本
発明の主たる目的は炭化水素系の燃料の燃焼器内の不規
則な燃焼振動圧縮の制御または安定化をなさしめるため
のさらに有効な能動的制御装置および方法に向けられて
いる。要するに、音響の作用期間のある部分における前
面の炎への燃料の移送時間によって燃焼チャンバ内で不
規則な圧縮振動が起こると、圧縮波が燃料−空気混合の
燃焼によって生じた周期的な熱発生と同相であるときに
振幅はもっとも高くなる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の燃焼システムに
おける不安定な振動を生じる燃焼の能動的な制御のため
の改良された装置は、対向した端部領域を備えた燃焼領
域を有する燃焼チャンバと、燃料および酸化剤の第1の
混合を前記燃焼チャンバの端部領域に導入するためのた
めの手段とからなり、前記燃料および酸化剤の混合物
が、振動の振幅を前記燃料および酸化剤の混合物中の燃
料の燃焼によって発生した圧縮波の同相関係の程度に依
存させながら前記燃焼チャンバ内で動的な圧縮振動の形
成をなさしめるために前記対向した端部領域のあいだの
位置における燃焼領域内で振動する炎を形成してなる、
燃焼システム内で不安定な振動を発生する燃焼の能動的
な制御のための改良された装置であって、前記燃焼チャ
ンバの端部領域の1つで燃焼チャンバと連通するチャン
バ手段、前記燃焼チャンバの端部領域の1つの燃焼領域
においてパイロット炎を発生するために第2の混合を形
成するために燃料および酸化剤の流れの少なくとも1つ
に導入するために前記チャンバ手段および燃焼チャンバ
の1つと連結された燃料供給手段および酸化剤供給手
段、および個々に不連続な第2の混合を形成するために
前記チャンバ手段および燃焼チャンバの少なくとも1つ
に燃料および酸化剤の少なくとも1つの流れを間欠的お
よび連続的に妨害し、かつ、確立するために選択された
周波数および期間で前記燃料供給手段からの燃料および
前記酸化剤供給手段からの酸化剤からチャンバ手段への
流れの少なくとも1つを間欠的に妨害する流れ制御手段
からなり、前記燃焼領域で振動する炎との接触のために
燃焼領域内で脈動するパイロット炎を発生し、前記周波
数および期間が、第2の混合に振動する炎を再構成せし
むる充分な熱エネルギーを与え、これによって周期的な
熱の放出を前記圧縮振動の振幅を減少させるためにその
同相関係からずらしてそれぞれの圧縮波の位相関係を変
化させる、前記燃焼チャンバ内の圧縮振動の振幅を減少
するための燃焼器内の圧縮振動を安定させる手段からな
ることを特徴としている。
【0008】前記燃焼システムの作動中の燃焼チャンバ
内の振動の振幅を減少するための方法としては、燃料お
よび酸化剤を別々の流れから第2の混合を形成する工
程、前記燃焼チャンバの端部領域の1つに隣接する位置
で前記燃焼領域内に前記第2の混合を導入する工程、前
記第2の混合を形成している燃料および酸化剤の少なく
とも1つの流れまたは第2の混合の流れを間欠的に妨害
し、その結果、それぞれの圧縮波の位相関係を前記同相
関係における周期的な熱発生に変化させ、それによって
前記燃焼チャンバ内の圧縮振動の振幅を減少するため
に、前記位置から燃焼領域の前の炎を再構成し再配置す
るために充分な速度および期間で燃焼領域内のパイロッ
ト炎を間欠的に妨害し、かつ確立するために第2の混合
の不連続な充填を生成する工程からなるのが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明によれば、炭化水素系の燃
料と空気との適切な混合によって発火した燃焼室内で誘
起された不規則な燃焼の能動的な制御は、主前面炎(m
ain flame front)の位置を動かし、そ
れによって伝達時間を増加し、周期的な熱発生との同相
関係からずれた圧縮波を他の場所に移すことによってな
される。主炎(main flame)の再構成および
再配置は、主炎を再構成し、それによって動的な圧縮の
振幅を減少するように音響的な結合を解くために適切な
2次的な熱エネルギーを生成するために充分なパルスの
期間で燃焼振動周波数の約1.5倍未満に相当する所定
の周波数で脈動するパイロット炎を用いることによって
達成される。脈動しているパイロット炎は燃焼領域内で
比較的小さくかつ間欠的に存在する炎を生じる。この炎
は振動している主炎から分離しているが、燃焼領域の外
側に振動している主前面炎の位置を有効に再配置するた
めに必要な熱エネルギーを供給している。音響的結合は
主炎とともに発生することができ、それによって燃焼の
熱との振動に起因する位相関係を有効に変化させてい
る。
【0010】本発明の装置は、一般的に、対向した端部
領域を備えた燃焼領域を有する燃焼チャンバと、当該端
部領域の1つで前記燃焼領域に燃料および適切な酸化剤
を導入するための手段とからなる燃焼システムにおける
不安定な燃焼の能動的な制御をなさしめるために用いら
れている。この燃料および酸化剤の混合の不安定な燃焼
は、燃料と酸化剤の混合による燃料の燃焼によって生じ
た熱による振動によって発生した圧縮波の同相関係に動
的な圧縮振動の圧力および振幅を依存させつつ端部領域
の中間の位置における燃焼領域の内部で振動する前面を
形成する。本発明の装置は燃焼チャンバ内部の圧力およ
び振幅を有効に減じる。脈動するパイロット炎によって
もたらされたエネルギーパルス(energy pul
se)の選択された周波数および期間は燃焼領域におけ
る振動する前面炎を充分に再配置し、それにより圧縮振
動の振幅を減じるために同相関係からずれた燃焼の熱と
圧縮波の位相関係を変化させるために有効である。
【0011】一般に、燃焼チャンバ内の圧縮振動の周波
数が約20〜5000Hzの範囲にあるとき、パイロッ
トチャンバ内への燃料および酸化剤の少なくとも1つの
流れの妨害もしくは開始、またはパイロットチャンバも
しくは燃焼チャンバへの流れの妨害もしくは開始は主炎
燃焼の振動周波数の約1.5倍未満の周波数でなされ
る。また以下に詳細に述べるように、酸化剤に対する当
量比が約0.5ないし約1.5の範囲費あるとき、制御
周波数期間の約0.1ないし0.5倍の期間(好ましく
は、約1ないし20ミリ秒(ms))の流れの妨害のあ
いだでパイロット燃料酸化剤の混合の確立が、振動炎の
消耗の再構成のために供する。
【0012】添付図面を参照しながら本発明の好ましい
実施態様につき以下に詳細に説明する。図示された実施
態様はあくまでも一例にすぎず、すべての態様を網羅し
ておらず、本発明を図に示された形態に限定することを
意図していない。本発明の原理およびその適用ならびに
実際的な使用を最良に説明し、当業者が種々の実施態様
およびその修正を意図された特定の使用にもっとも良好
に適合できるように最良に使用しうるようにするため
に、好ましい実施態様が選択され、かつ記載されてい
る。添付図面に図示された燃焼チャンバは、やや細かい
ところにまで限定されているが、燃焼チャンバの特定の
構成上および作動上の細部が肝要でないことは明らかで
あろう。なぜなら、本発明は、燃焼過程のあいだに高圧
の振動が発生され、本発明によって提供された如き脈動
するパイロット炎が主前面炎の位置を再構成するために
使用されうる如何なる形態の燃焼チャンバにおいても使
用されうるからである。さらに添付図面に示されている
ように、燃焼チャンバには該燃焼チャンバと同軸状に設
けられたパイロットチャンバが設けられているが、振動
している前面炎の位置と異なる位置で脈動するパイロッ
ト炎を導入しうるように、主炎または振動炎を有効に再
構成し、これによって本発明の教示にしたがって振動の
振幅を減少しうるように燃焼チャンバ上の他の位置で再
配置されることができる。
【0013】この明細書中で用いられている「パイロッ
トチャンバ」および「チャンバ手段」という用語は、燃
料および酸化剤サプライ(supply)および燃焼チ
ャンバと連通し、パイロット燃料および酸化剤の不連続
な充填の適切な混合をなさしめるために充分な容積を有
している空洞部を含んでいる壁の構造を明確にすること
を意図されている。主炎の再構成のための脈動されたパ
イロット炎を生成するために適切な位置で燃焼チャンバ
内にパイロット炎と酸化物の充填の混合および当該充填
の導入のために供しているかぎり、パイロットチャンバ
またはチャンバ手段の特定の形状および(または)位置
は、本発明の作動には重要でない。また本明細書におい
て、「パイロット」なる用語は燃料および酸化物の混合
の供給速度であり、主炎に用いられた燃料および酸化物
の混合の供給速度の約2ないし約20%に相当する。さ
らに、後述する実施の形態の記載は、主として燃焼チャ
ンバ内で脈動するパイロット炎を確立するために燃料ま
たは酸化剤の流れが選択的に妨害されるものに向けられ
ているが、パイロット炎混合の不連続な充填を生成する
ために選択された周波数および期間で燃料および酸化剤
の流れが同時に制御されることができ、脈動するパイロ
ット炎を確立するためにパイロット燃料および酸化剤の
混合の燃焼チャンバへの流れが選択的に妨害されること
ができる。
【0014】簡単に述べたとおり、適切な酸化剤の存在
下で液体、気体および固体の炭化水素によって燃焼され
た燃焼チャンバ内で頻繁に存在する振動が、しばしば燃
焼システムの効率を有害に減少し、振動に誘導された振
動および周期的な減衰を惹起する燃焼チャンバに関連す
るさ種々の要素の寿命を著しく減少するような高い圧力
および振幅である。また、すでに指摘したとおり、化学
量論的に薄い予混合の使用によって炭化水素系燃料の燃
焼から環境に影響を及ぼす排気物質を減少する努力は不
安定な燃焼に誘導された好ましくない振動の形成に対し
ては信頼しうるものである。たとえば、図1および3に
示されるように、ガスタービンへの適用または蒸気発生
ボイラーにおいて用いられているような適切な形状およ
びタイプの燃焼チャンバ10を組み込んだ燃焼システム
8にはパイロットチャンバ12と、周囲の圧力下または
従来の圧縮機14などによって供給される高圧下の酸化
剤サプライと、酸化剤サプライから燃焼チャンバおよび
パイロットチャンバ12へ酸化剤を伝えるための関連の
導管または配管15とが設けられている。この燃料は気
体、液体、固体またはこれらの適当な組み合わせなど如
何なる形態の炭化水素系の燃料でありうる。酸化剤は使
用された特定の燃料のための燃焼支持媒体でありうる。
たとえば炭化水素系燃料のばあい、酸化剤は空気、酸
素、酸素濃度の高い空気(oxygen−enrich
ed air)、または酸素を含んでいる他のガスなど
によって用意に得られる。酸素サプライ14からの分離
された酸化剤の流れおよび図中参照符号20で示された
燃焼チャンバにおける主全面炎を生成するために用いら
れる燃料サプライ16からの導管または配管17におけ
る燃料の流れはパイロットチャンバ12に同軸状に設け
られた環状チャンバ21などの従来より知られた予混合
チャンバ内で予混合される。燃料および酸化剤のかかる
予混合は燃焼チャンバの上流側端部領域の燃焼領域に導
入されると、燃料−酸化剤混合は燃焼し所望の仕事のた
めに使用されるべき熱エネルギーを発生する。燃焼の熱
生成物(hot products)は、燃焼チャンバ
10の下流側領域に位置づけられた適当な吐出手段(図
示されていない)を経て燃焼チャンバ10から吐出され
る。図1に示されているようにパイロットチャンバ12
が設けられた燃焼システムの作動において、酸化剤サプ
ライ14から、および燃料サプライ16から導管または
配管18における酸化剤および燃料の平衡(balan
ce)はパイロットチャンバ12内で混合され、当該パ
イロットチャンバ12から燃焼チャンバ10内に連続的
に吐出され、加熱栓または火花点火手段(図示されてい
ない)などの適切な手段によって点火されると、安定し
た状態のパイロット炎23を発生する。当該パイロット
炎は燃焼領域の下流側に拡がり、主全面炎20を確立
し、維持する。通常、薄い予混合のばあい、予混合され
た燃料−酸化剤の混合の燃焼は安定した燃焼を与えず、
完結的な圧縮波と周期的な熱発生とを形成する不安定な
燃焼を生成し、前面炎20をして燃焼領域22内で前後
に振動せしめる(図1の双方向の矢印を参照)。叙上の
とおり、圧縮波が酸化剤−燃料混合の燃焼によって生じ
た熱発生との同相の関係にあるとき、または実質的に同
相の関係であるとき、振動圧縮波はもっとも強くなるこ
とが決定される。図2において、曲線24は不安定な燃
焼振動を行っている図1の如き燃焼圧縮波を示してい
る。前面波20の振動は、伝達時間t1が圧縮波と熱発
生の同相関係がたがいに接近するにつれて増加する振動
の振幅(曲線24参照)を有する振動音響期間のある部
分であるときに発生する。
【0015】本発明によれば、燃焼チャンバ10の燃焼
領域22における振動の安定化は伝達時間t1を増加
し、それによって圧力と熱発生のパラメータの結合を解
くために主前面炎22を再構成したり再配置することに
よって達成される。この同相関係が変化されると(すわ
わち、解かれると)、振動の振幅は、圧縮波と周期的な
熱発生との同相関係の分離を増大させながら、縮分と振
動振幅とを増大させながら振動振幅が減少する。図3お
よび4に示された燃焼システムは、図1の燃焼システム
8に燃料サプライ16からパイロットチャンバ12への
パイロット燃料の間欠的または脈動する吐出のためのパ
イロット燃料制御システム26をもちいることによって
変更されさている。制御システム26は、迅速に駆動す
るオンオフ弁27であって、パイロット燃料のパイロッ
トチャンバ12への噴射または吐出を脈動させるための
適切なオンオフ制御によって作動されてなるオンオフ弁
27を用いている。混合のためのパイロット酸化剤の流
れへのパイロット燃料のかかる周期的な噴射または妨害
は、パイロットチャンバから燃焼領域22に順次充填さ
れた混合の不連続な充填または脈動(図3の参照符号2
3)を形成する。パイロット燃料−酸化剤の充填の噴射
は、燃焼領域22内の化学的燃料の濃度のための当量比
を変化させ、前面炎20を再構成し、燃焼チャンバ10
のパイロットチャンバの端部から下流側に当該前面炎を
移動させ、図3に示されるような長い伝達時間t1を生
じる。炎の再構成および再配置の度合いは、不連続なパ
イロット燃料−酸化剤充填の噴射の周波数、噴射の期
間、およびパイロット燃料−酸化剤の当量比に直接依存
している。
【0016】燃焼領域22内で起こる主炎の振動周波数
から独立した、かつ該主炎の振動周波数よりかなり低い
周波数で吐出される。本発明において、主炎が約20〜
5000Hzの範囲で振動するばあい、パイロット炎は
主炎の振動周波数の約1.5倍未満に相当する確立され
た周波数、かつ約1Hzないし2500Hzの周波数で
パイロット燃料がパイロットチャンバ12に脈動して吐
出されるか、または間欠的に吐出される。燃焼システム
においては、燃焼圧縮振動が燃焼チャンバ内で約150
Hzないし1200Hzの範囲の周波数で起こり、約1
0ないし50Hz(好ましくは、10ないし20Hz)
の範囲の制御周波数でパイロット燃料(または酸化剤)
の脈動が、燃焼の振幅および周波数を満足のいくレベル
にまで有効に低減するために主炎を適切に再構成し再配
置する(図4の曲線32参照)ように空気の存在下で炭
化水素系燃料によって燃焼されることが好ましい。本発
明の実施によって供される炎の振動の大きさは、燃焼シ
ステムの構成要素の構造的な損傷に関わる好ましくない
作動上の問題および(または)システムの燃焼効率の低
下を引き起こすことは少ない。約1Hzないし2500
Hzの範囲の周波数でパイロット燃料のための酸化剤の
脈動、燃料および酸化剤の別々の流れ、またはパイロッ
ト燃料および酸化剤の予混合が、約20ないし5000
Hzの範囲の周波数で不安定な燃焼に誘導される圧縮振
動を生じる燃焼チャンバ内の振動の圧力振幅を満足いく
程度に減少する。
【0017】燃焼チャンバ内に導入された主燃料−酸化
剤混合の燃料と酸化剤の比率は、化学量論比未満ないし
かつこれを超えない範囲(すなわち、燃料対酸化剤当量
比が1未満ないし1を超えない範囲)でありうる。不連
続なパイロット炎を確立するために用いられる燃料と酸
化剤の混合中の燃料対酸化剤当量比は、本発明を満足い
く程度に実施するために1未満ないし1を超えない範囲
でありうる。しかしながら、燃料および酸化剤の不連続
な充填または混合の燃焼によって生じたパイロット炎の
2次的な熱エネルギーがこれらの充填における燃料の容
積に直接依存しているので、燃焼チャンバへのパイロッ
ト燃料および酸化剤の不連続な充填の導入のあいだの充
分な時間間隔を維持しながら振動炎の所望の再構成を行
うために充分な2次的熱エネルギーが費やされることを
保証するために、パイロット炎の充填内の燃料と酸化剤
との当量比は、1を超えることが好ましい。
【0018】本発明によれば、燃焼チャンバ10に導入
される全燃料の約2ないし20%が、たがいに離間され
た濃−燃料(fuel−rich)の一連のパイロット
全面炎23を確立するのに充分な噴射期間でもってパイ
ロットチャンバ12内に周期的に充填される(図3参
照)。当該一連の全面炎は燃焼チャンバ10内で主前面
炎20の再構成と振動圧縮の安定化とを実現する。たと
えば、主燃料が薄い予混合または化学量論的な燃焼に要
求される比率での燃料と酸化剤との当量比(たとえば
0.75)である典型的な燃焼システムのばあい、約
0.83の当量比の薄い予混合として全体または組み合
わされた燃料−酸化剤の比率を維持しつつ濃−燃料パイ
ロット前面炎を与えるために、パイロット燃料が約2.
24の当量比で噴射されることができる。
【0019】パイロット炎の脈動の期間およびパイロッ
ト燃料−酸化剤混合の当量比が主前面炎の再構成に直接
的な影響を有しており、かつ燃焼チャンバ手段へのパイ
ロット燃料および酸化剤の混合の脈動が、振動炎を再配
置するために燃焼チャンバ内で不連続なパイロット炎が
相互作用し、振動炎を有効に再構成するために適切な熱
エネルギーを居窮することを保証するに充分な期間をも
つものでなけれならない点で本発明にはかなり重要であ
る。約1ないし2500Hzの範囲の速度で脈動される
パイロット前面炎のばあい、約150ないし1200H
zの範囲の燃焼振動の制御のために、約0.5ないし
2.5(好ましくは約0.6ないし2.0)の範囲の当
量比、および約1.0ミリ秒ないし制御周波数期間の約
1.5倍に相当する時間(好ましくは約1.0ないし2
0ミリ秒の範囲)の期間のあいだ続くように時間が設定
された燃料噴射のパルスを有するパイロット燃料−酸化
剤充填を使用して用いられるとき、不連続なパイロット
前面炎の脈動は、圧縮波から熱パルスを有効に分離する
ために主前面炎20を再構成し、移動するために充分な
期間のあいだ存在する。制御周波数の前記範囲について
は、パイロット燃料の噴射時間は叙上の範囲の下端領域
から増加し、パイロット燃料−酸化剤の当量比について
は叙上の範囲から減少する。
【0020】図5には、燃料が配管38およびスプレー
リング39を経て混合チャンバ36に吐出される圧縮機
(図示されていない)などの適当な圧力発生源から大気
圧下または高圧下で供給された燃焼酸化剤を混合するた
めに同軸状に予混合チャンバ36が設けられた燃焼チャ
ンバ34と組み合わされた本発明のシステムが示されて
いる。また燃焼チャンバ34には混合チャンバ36内に
同軸状に位置づけられ、燃焼チャンバ34の端部領域の
1つと連通しているパイロットチャンバ40が設けられ
ている。燃料−酸化剤の燃焼から生じる排気ガスは、通
常、燃料−酸化剤混合チャンバ36に対向する端部領域
の開口から吐出される。従来の薄い混合作動において約
2ないし20%の容量が運搬されているパイロット燃料
は、配管42を経て導入され、パイロット炎44を確立
するために燃焼酸化剤の一部と予混合される。もしこの
パイロット炎が、主炎の燃焼振動の約1.5倍より高い
周波数で吐出される従来の流れまたは脈動のような連続
的な流れまたは妨害のない流れとしてパイロットチャン
バ40に吐出されるならば、主燃料および酸化剤ならび
にパイロット炎の混合の燃焼は図1および2に示される
ように、低い制御周波数を用いて、パイロット燃料の混
合および主燃料の混合の燃焼によって生じた熱発生との
圧縮波の期待される同相関係に依存するときにえられる
振幅および圧力より実質的に大きい振動の振幅および圧
力を有する不安定な振動炎を形成することが期待され
る。選択された制御周波数および期間でのパイロット燃
料のパイロットチャンバへの噴射または導入の選択的な
妨害または脈動は、主前面炎46を予混合チャンバ36
からさらに下流側の音響的な結合が起こる領域の外側の
新しい位置46aに有効に移動するために適切な燃料フ
ロー制御装置をさいようすることによって達成される。
パイロット燃料の周期的な吐出または噴射の制御は燃料
用配管42におけるインジェクタ(injector)
またはバルブに連結された電子式ソレノイド48によっ
てなされる。迅速にオン/オフ作動しうるロータリー式
バルブ、ボール弁などの適切なオン/オフバルブは、本
発明の使用のために満足できる。また所望により、パイ
ロットチャンバ内で燃料を脈動させるために流体素子が
使用されうる。燃焼の不安定のうまく制御することに関
する主な点はパイロット燃料および酸化剤混合の当量比
の周期的変化である。適用によっては、燃焼チャンバ内
のある振動レベルが許されたりさらに望まれたりするか
もしれない。このように本発明は、制御された方法によ
る所望のレベルで振動を減少し、維持するために用いら
れる。
【0021】図6は、パイロット燃料フロー制御装置の
周期的作動およびパイロット燃料噴射の周期的作動の期
間の制御が図5の燃焼チャンバ34との組み合わせにお
いて開ループ制御システム51を採用することによって
容易になしうる。開ループ制御システム51は、ソレノ
イド48と、パイロット燃料用配管42のインジェクタ
50から構成される。叙上の所要の範囲の周波数および
期間発生された作動信号は、従来の可変周波数信号発生
器52を用いるなどの適当な方法で供給される。かかる
信号はライン54を経て、ソレノイド48および関連の
燃料噴射器50の周期的な動作をなさしめるために用い
られるソレノイド制御または駆動回路56に伝達され
る。所望の周波数および期間で燃料を脈動するための信
号発生器52の動作は、燃焼チャンバ34に連結され、
配管60に接続された圧力応答ダイアフラムなどの適当
な読みだし装置または単純な振動検知器58によって燃
焼チャンバ内の高い圧縮振動の存在に気付くと人間(操
作者)により手動で達成される。なお、要すれば、振動
検知器は従来のオシロスコープなどの振動表示装置62
に適当な増幅装置を含んでいてもよい。操作者は可変周
波数信号発生器52の動作をマニュアルで制御するため
に振動表示装置62からの読みだし装置を用いてもよ
い。そのかわりに、パイロット燃料パルスの周波数の制
御はプログラムされたレベルでパイロット燃料の噴射の
所望の周波数および期間で信号発生器52を駆動するた
めにライン66を経て対数を与えるためのコンピュータ
64内で振動表示装置62からの信号を使用して達成さ
れうる。
【0022】図7には本発明のさらにたの実施の態様が
示されている。この実施の態様において、パイロット炎
パルスの選択的な周期的妨害および形成がパイロット炎
よりはパイロット酸化剤の流れを脈動させることによっ
て実現されている。この実施の態様のばあい、単純なオ
ン/オフバルブ68がバルブコントロール72の使用に
よってもたらされるために吐出ライン70に示されてい
る。当該バルブコントロール72は図3におけるパイロ
ット燃料制御26に類似した機能を果たしており、脈動
したパイロット炎はパイロット前面炎を脈動することに
よって達成された燃焼チャンバ34内の前面炎振動の振
幅において実質的に同じ減少を達成するために充分な周
波数および期間で進む。またこの実施の態様においてパ
イロット燃料は、パイロットチャンバ内の酸化剤と燃料
の所望の当量比を与えるために、パイロット酸化剤と共
同して周期的に妨害されるか、またはパイロットチャン
バに連続的に吐出されることができる。
【0023】好結果をあげている本発明の実施の態様
が、燃料および(または)酸化剤の脈動している充填を
吐出するか、または燃焼チャンバの上流側端部領域にそ
の予混合を直接を吐出し、その結果パイロットチャンバ
を使用することなく脈動パイロット炎を生成するような
補助燃料酸化剤吐出チューブを使用することによって実
施されうることは理解されるべきである。一般的に、本
発明の好ましい実施の態様が従来の燃焼システムにおけ
るが如く脈動するパイロット燃料または酸化剤が吐出さ
れうるパイロットチャンバの使用を含むことは単に便利
の良さの問題である。このように、叙上の説明は、パイ
ロットチャンバが燃焼チャンバとの関連で使用されてい
る燃焼システムに向けられているが、本発明の原理は、
脈動するパイロット前面炎が通常存在するような燃焼チ
ャンバの上流側領域内に、燃料および酸化剤の一部とパ
イロット燃料および酸化剤混合の燃焼によって生じた脈
動前面炎とを吐出することにより、パイロットチャンバ
が設けられていない燃焼チャンバとともに用いられる。
現在用いられているような実質的にすべての燃焼システ
ムは本発明の燃焼振動制御を組み込むことに容易に適合
されうることが期待される。本発明の燃焼振動圧縮を安
定化する装置および方法は、燃焼システム中の動的な圧
縮振動を容認しうるレベルにまで低減しうる有効かつコ
ストが高くない濃動的な制御を提供し、本発明の作動お
よび実施に利用される実質的にすべての装置が高温によ
る損傷を回避したり、高価な高温装置の使用を回避しう
るように高温燃焼チャンバから充分に離間して設けられ
ることは理解される。
【0024】
【発明の効果】本発明の装置によれば、燃焼チャンバ内
の圧力および振動を有効に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】燃焼チャンバ内の不安定な燃焼に誘導される振
動を示す従来の燃焼システムの概略図である。
【図2】図1の燃焼システムにおいて不安定な燃焼に誘
導される振動をしつつ作動する燃焼チャンバ内で発生す
る動的な圧縮振動を示すグラフである。
【図3】本発明の実施の形態に係わる燃焼システムの示
す概略図である。
【図4】図3の燃焼システムに本発明の燃焼器振動圧縮
安定機構が設けられたとき高振幅圧縮振動の減少を示し
ているグラフである。
【図5】本発明の実施の形態に係わる燃焼システムの一
例を示す斜視図である。
【図6】本発明の他の実施の形態に係わる燃焼システム
であり、本発明の振幅圧縮振動を減少するために選択さ
れた期間のあいだパイロットチャンバへの燃料を脈動す
る開ループ制御配列が設けられてなる燃焼システムの示
す概略図である。
【図7】本発明のさらに他の実施の形態に係わる燃焼シ
ステムの一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
8 燃焼システム 10 燃焼チャンバ 12 パイロットチャンバ 14 酸化剤サプライ 16 燃料サプライ 20 前面炎 22 燃焼領域 23 パイロット炎
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョージ エイ リチャーズ アメリカ合衆国、26505 ウェストバージ ニア州、モーガンタウン、オーク ストリ ート 2093 (72)発明者 ムイ−トン ジョセフ イップ アメリカ合衆国、26505 ウェストバージ ニア州、モーガンタウン、ウッドヘイブン ドライブ 1286 (72)発明者 エドワード エイチ ロービー アメリカ合衆国、26505 ウェストバージ ニア州、ウェストオーバー、フェアモア ドライブ 56 (72)発明者 スコット アール カリー アメリカ合衆国、26505 ウェストバージ ニア州、モーガンタウン、スチュワート ストリート 930、アパートメント 2 (72)発明者 リチャード イー アディス アメリカ合衆国、15478 ペンシルベニア 州、スミスフィールド、アールディー 1、ボックス 388

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向した端部領域を備えた燃焼領域を有
    する燃焼チャンバと、燃料および酸化剤の第1の混合を
    前記燃焼チャンバの端部領域に導入するためのための手
    段とからなり、前記燃料および酸化剤の混合物が、振動
    の振幅を前記燃料および酸化剤の混合物中の燃料の燃焼
    によって発生した圧縮波の同相関係の程度に依存させな
    がら前記燃焼チャンバ内で動的な圧縮振動の形成をなさ
    しめるために前記対向した端部領域のあいだの位置にお
    ける燃焼領域内で振動する炎を形成してなる、燃焼シス
    テム内で不安定な振動を発生する燃焼の能動的な制御の
    ための改良された装置であって、前記燃焼チャンバの端
    部領域の1つで燃焼チャンバと連通するチャンバ手段、
    前記燃焼チャンバの端部領域の1つの燃焼領域において
    パイロット炎を発生するために第2の混合を形成するた
    めに燃料および酸化剤の流れの少なくとも1つに導入す
    るために前記チャンバ手段および燃焼チャンバの1つと
    連結された燃料供給手段および酸化剤供給手段、および
    個々に不連続な第2の混合を形成するために前記チャン
    バ手段および燃焼チャンバの少なくとも1つに燃料およ
    び酸化剤の少なくとも1つの流れを間欠的および連続的
    に妨害し、かつ、確立するために選択された周波数およ
    び期間で前記燃料供給手段からの燃料および前記酸化剤
    供給手段からの酸化剤からチャンバ手段への流れの少な
    くとも1つを間欠的に妨害する流れ制御手段からなり、
    前記燃焼領域で振動する炎との接触のために燃焼領域内
    で脈動するパイロット炎を発生し、前記周波数および期
    間が、第2の混合に振動する炎を再構成せしむる充分な
    熱エネルギーを与え、これによって周期的な熱の放出を
    前記圧縮振動の振幅を減少させるためにその同相関係か
    らずらしてそれぞれの圧縮波の位相関係を変化させる、
    前記燃焼チャンバ内の圧縮振動の振幅を減少するための
    燃焼器内の圧縮振動を安定させる手段からなることを特
    徴とする改良された装置。
JP8270206A 1995-10-13 1996-10-11 燃焼器内の圧縮振動を安定させるための装置 Pending JPH09133309A (ja)

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US60/005,459 1996-04-26
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