JPH0913200A - ステンレス鋼板用酸洗液の再生方法及びその装置 - Google Patents

ステンレス鋼板用酸洗液の再生方法及びその装置

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JPH0913200A
JPH0913200A JP16524295A JP16524295A JPH0913200A JP H0913200 A JPH0913200 A JP H0913200A JP 16524295 A JP16524295 A JP 16524295A JP 16524295 A JP16524295 A JP 16524295A JP H0913200 A JPH0913200 A JP H0913200A
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JP
Japan
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stainless steel
neutral salt
magnetic
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regenerating
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Withdrawn
Application number
JP16524295A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Ota
利行 大田
Shigeo Itano
重夫 板野
Takumi Furuya
匠 古谷
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ステンレス鋼板の連続焼鈍酸洗ラインにおい
て、脱スケールに適用される中性塩電解液の再生・再使
用方法及びその装置を提供する。 【構成】 ステンレス鋼1の酸化スケールを電解して除
去した中性塩電解液を再生・再使用する装置であって、
上記中性塩電解液中の溶解金属とほぼ当量の水酸化ナト
リウムを添加し、その後還元電解槽4により該中性塩電
解液中の非磁性多価金属イオンを2価金属イオンに電解
還元し、その後ブロア8を介して空気を導入して該電解
還元で発生した2価金属イオンの水酸化物を酸化して磁
性を有する複合酸化物とし、その後磁石5a,5b及び
フェライトワイヤメッシュ9を備えた磁場発生装置5に
より磁力で該複合酸化物を除去後、処理液をリザーブタ
ンク3に回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステンレス鋼板の連続
焼鈍酸洗ラインにおいて、脱スケールに適用される中性
塩電解液の再生・再使用方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2に従来行われている中性塩電解液
(以下「処理液」という)でのステンレス鋼の脱スケー
ルにおける処理液の再生方法を示す。ステンレス鋼帯1
は酸洗槽11にて硫酸ナトリウム(Na2 SO4 )を主
成分とする処理液で脱スケールされる。この硫酸ナトリ
ウム溶液中には、6価のCrイオンや3価のFeイオン
等が脱スケールにより溶出する。
【0003】上記脱スケールを安定的に行うにはこれら
の有害物の濃度を抑制する必要があるため、特開平5−
39600号公報に開示するような以下の手順により、
再生処理を行こなうことが提案されている。 酸洗槽11からの処理液は、リザーブタンク12に
回収され、連続的に一定量抜き取られ、還元槽13に送
られる。 この還元槽13では硫酸(H2 SO4 )又は水酸化
ナトリウム(NaOH)を添加し、液のpH値をpH2
〜5に調整する。 pH調整後、メタ重亜硫酸ソーダ(NaHSO4
を添加し、6価クロムイオンを3価クロムイオンに還元
する。 還元後の処理液を中和槽14に導入し、ここで上記
水酸化ナトリウム(NaOH)を添加して中和し、Cr
(OH)3 として析出する。 中和後の処理液をフィルタプレス15等の濾過機を
用いて固液分離し、処理液はリザーブタンク12に戻し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た図2に示す従来の処理方法では以下に示すような問題
がある。 中性塩水溶液を還元するために、メタ重亜硫酸ソー
ダ(NaHSO4 )を添加することが必要である。 また、還元槽13ではpH値を調整するために、硫
酸(H2 SO4 )又は水酸化ナトリウム(NaOH)を
添加することが必要である。 また、処理中に生成した沈澱物(Cr(OH)3
を除去する際に、フィルタプレス15等の濾過機を用い
ているが、該濾過機の目詰まり防止のため、メンテナン
スが必要である。 さらに、上記沈澱物(Cr(OH)3 )は、固形物
として分離は可能であるが、そのままでは何等用途がな
くその処理に窮する。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明のステンレス鋼板用酸洗液の再生方法は、ステンレス
鋼の酸化スケールを電解して除去した中性塩電解液を再
生・再使用する方法であって、上記中性塩電解液中に水
酸化ナトリウムを添加し、その後該中性塩電解液中の非
磁性多価金属イオンを2価金属イオンに電解還元し、該
電解還元で発生した2価金属イオンの水酸化物を酸化
し、磁性を有する複合酸化物とし、次いで磁力で該複合
酸化物を除去後、処理液を回収することを特徴とする。
【0006】また、一方のステンレス鋼板用酸洗液の再
生装置の構成は、ステンレス鋼の酸化スケールを電解し
て除去した中性塩電解液を再生・再使用する装置であっ
て、上記中性塩電解液中に水酸化ナトリウムを添加する
水酸化ナトリウム添加手段と、この水酸化ナトリウム添
加が添加された中性塩電解液中の非磁性多価金属イオン
を2価金属イオンに電解還元を還元電解する電解槽と、
該電解還元で発生した2価金属イオンの水酸化物を酸化
して磁性を有する複合酸化物とする酸化手段と、該複合
酸化物と中性塩電解液とを固液分離する磁場発生手段を
備えた磁場発生装置とを備えてなることを特徴とする。
【0007】
【作用】上記構成において、ステンレス鋼の酸化スケー
ルを電解して除去した中性塩電解液中の溶解金属をイオ
ンセンサで測定しつつこれとほぼ当量の水酸化ナトリウ
ムを添加し、その後還元電解槽により該中性塩電解液中
の非磁性多価金属イオンを2価金属イオンに電解還元
し、次いで該電解還元で発生した2価金属イオンの水酸
化物を酸化して磁性を有する複合酸化物とし、磁石及び
フェライトワイヤメッシュを備えた磁場発生装置により
磁力で該複合酸化物を除去後、処理液をリザーブタンク
に回収する。
【0008】すなわち、本発明によれば、酸洗処理後に
おいて、非磁性である6価のCrイオン及び3価のFe
イオンの化合物が溶け込んだ中性塩電解液に、上記溶解
金属とほぼ当量のNaOHを添加し、電解槽で電解還元
することにより、2価のCrイオンの複合水酸化物に変
換する。
【0009】次いで、酸性ガスを吹き込んで酸化させる
ことにより、複合酸化物であるCrFe2 4 やNiF
eO4 等の磁性を有する複合酸化物を生成し、これを磁
力で除去後、処理液のみを回収することができる。よっ
て、上記処理液は再生液として、また上記磁性酸化物は
磁性粉体として各々再使用することとなる。
【0010】
【実施例】以下本発明の好適な一実施例を図面を参照に
して説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0011】図1は本実施例にかかる脱スケール処理液
の管理方法を表す概念図である。同図において、符号1
は鋼板、2は酸洗槽、3はリザーブタンク、4は還元電
解槽、5は磁場発生装置、6はイオンセンサ、7は循環
ポンプ、8はブロア及び9はフェライトワイヤメッシュ
を各々図示する。
【0012】図1に示すように、脱スケールに使用する
処理液は、酸洗槽2とリザーブタンク3との間を循環ポ
ンプ7で循環させている。酸洗槽2からの処理液の所定
量を連続的に抜取り、イオンセンサ6でFeイオン、N
iイオン及びCrイオンの各濃度を測定し、ほぼ当量の
NaOHを連続的に添加して、還元電解槽4に導くよう
にしている。
【0013】上記還元電解槽4において、電極4aに電
源4bから電流を流し、電解・還元することにより、処
理液中の6価のCrイオン、3価のCrイオン(これら
は「非磁性イオン」である。)を、2価のCrイオンと
すると共に、3価のFeイオンを2価のFeイオンと
し、この結果、NiFe2 (OH)6 、CrFe2 (O
H)6 が生成される。
【0014】さらに、該処理液にブロア8により、酸化
性ガスとして空気を吹き込み、上記NiFe2 (OH)
6 、CrFe2 (OH)6 を酸化して、NiFe
2 4 、CrFe2 4 等の複合酸化物を生成する。こ
こで、酸化生成した上記NiFe2 4 、CrFe2
4 等の複合酸化物は、その性質上磁性を有している。
【0015】上記処理液を磁場発生装置5に導き、電磁
石5a,5bを用いて磁場発生装置壁面あるいは磁場発
生装置内に設置しているフェライトワイヤメッシュ9に
処理液中のNiFe2 4 、CrFe2 4 を吸着さ
せ、固液分離を行う。
【0016】このようにしてCrイオン、Niイオン及
びFeイオンが除去された処理液は、リザーブタンク3
に回送した後、循環ポンプ7によって酸洗槽2に導入さ
れて再使用する。
【0017】下記「表1」は本実施例においてA,B,
C,Dの四種類の処理液について行った金属イオン除去
テストの結果を示す。「表1」に示すデータは磁場発生
装置5の磁場強度=500Gの場合を示したもので、再
使用するに充分な除去率であることが確認できた。
【0018】
【表1】
【0019】なお、磁場強度を大きくすれば、さらに金
属イオン除去率は高くなる。また、本実施例では連続処
理で説明したが、バッチ処理でも処理可能である。さら
に、本実施例では酸化性ガスとして、空気を使用した
が、その他の酸化性ガスとして、O2 富化ガス、H2
2 ガス等を用いれば同様な効果が得られる。
【0020】
【発明の効果】本発明においては、従来処理液の再生に
おいて必要としていた、NaHSO4及びpH値の調整
のためのH2 SO4 やNaOH等の添加が不要となる。
また、脱スケールで発生し、従来は無害化処理後に廃棄
していたCr化合物が磁性材料(CrFe2 4 )とし
て、例えばビデオテープ等の磁性材料として有効利用で
きる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例にかかる脱スケール処理液の管理方法
を表す概念図である。
【図2】本実施例にかかる脱スケール処理装置の概念図
である。
【符号の説明】
1 鋼板 2 酸洗槽 3 リザーブタンク 4 還元電解槽 5 磁場発生装置 6 イオンセンサ 7 循環ポンプ 8 ブロア 9 フェライトワイヤメッシュ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステンレス鋼の酸化スケールを電解して
    除去した中性塩電解液を再生・再使用する方法であっ
    て、 上記中性塩電解液中に水酸化ナトリウムを添加し、その
    後該中性塩電解液中の非磁性多価金属イオンを2価金属
    イオンに電解還元し、該電解還元で発生した2価金属イ
    オンの水酸化物を酸化し、磁性を有する複合酸化物と
    し、次いで磁力で該複合酸化物を除去後、処理液を回収
    することを特徴とするステンレス鋼板用酸洗液の再生方
    法。
  2. 【請求項2】 ステンレス鋼の酸化スケールを電解して
    除去した中性塩電解液を再生・再使用する装置であっ
    て、 上記中性塩電解液中に水酸化ナトリウムを添加する水酸
    化ナトリウム添加手段と、 この水酸化ナトリウム添加が添加された中性塩電解液中
    の非磁性多価金属イオンを2価金属イオンに電解還元を
    還元電解する電解槽と、 該電解還元で発生した2価金属イオンの水酸化物を酸化
    して磁性を有する複合酸化物とする酸化手段と、 該複合酸化物と中性塩電解液とを固液分離する磁場発生
    手段を備えた磁場発生装置とを備えてなることを特徴と
    するステンレス鋼板用酸洗液の再生装置。
JP16524295A 1995-06-30 1995-06-30 ステンレス鋼板用酸洗液の再生方法及びその装置 Withdrawn JPH0913200A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6398876B1 (en) * 1998-12-22 2002-06-04 Andritz—Patentverwaltungs-Gesellschaft m.b.H. Process for pickling steel

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6398876B1 (en) * 1998-12-22 2002-06-04 Andritz—Patentverwaltungs-Gesellschaft m.b.H. Process for pickling steel

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Effective date: 20020903