JPH09131679A - 走行ロボットの走行制御装置 - Google Patents

走行ロボットの走行制御装置

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Publication number
JPH09131679A
JPH09131679A JP7289966A JP28996695A JPH09131679A JP H09131679 A JPH09131679 A JP H09131679A JP 7289966 A JP7289966 A JP 7289966A JP 28996695 A JP28996695 A JP 28996695A JP H09131679 A JPH09131679 A JP H09131679A
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JP
Japan
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joint
leg
ground
tip
spring constant
Prior art date
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Pending
Application number
JP7289966A
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English (en)
Inventor
Eiji Nakano
栄二 中野
Kazunori Kuromoto
和憲 黒本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
Priority to JP7289966A priority Critical patent/JPH09131679A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】脚を有した走行ロボットにおいて、信頼性の向
上、コストの低減等を図る。 【解決手段】予め設定された所定移動軌跡rtrajに基づ
いて脚先6が地面Hに接地しているときの脚先6の目標
位置Zdを求め、この脚先6の目標位置Zdと脚先6の実
際の位置Zとの偏差ΔZを、ばね変位とするとともに、
脚先6に仮想的なばね定数を与え、このばね定数と上記
ばね変位ΔZとによって定まる所定のばね力に応じた力
が地面接地中の脚先6に付与されるように、脚3を駆動
するアクチュエータに駆動指令を与えるように制御をす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、胴体に回動自在に
脚が配設され、地面に脚を接地させ、地面から脚を離間
させる動作を繰り返し行いながら走行する走行ロボット
を駆動制御する走行ロボットの走行制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】不整
地の走行に適している等の理由から、胴体に回動自在に
複数の脚が配設され、地面に脚を接地、地面から脚を離
間させる動作を繰り返し行いながら走行するという、い
わゆる多脚ロボットの開発が近年すすめられている。
【0003】こうした多脚ロボットの研究では、不整地
での安定でスムーズな歩行を実現するために、様々な脚
の制御が提案されている。
【0004】これまで提案されてきた多脚ロボットの制
御は、脚の裏に、接触センサを配設したり、脚の適当な
位置に力センサ(トルクセンサ)を配設したりして、こ
れらセンサによって地面の状況をフィードバック情報と
して取得して、これらフィードバック情報(地面の状
況)に基づいて、脚先の軌道を調整、変更するというも
のである。
【0005】ところが、この制御方法によると、 (1)センサの出力によって脚先の軌道を決定させてい
ることから、信頼性が低下する。
【0006】(2)脚先の軌道を常時演算によって変更
させていることから、リアルタイムな制御が実現しにく
い。
【0007】(3)センサおよびこれの関連部品を脚に
配設する必要があるため、部品点数増加、構造の複雑化
等によりコストが上昇する。
【0008】(4)劣悪な環境下(不整地)においてセ
ンサを使用しているため、安全性に問題がある。
【0009】本発明は、こうした実状に鑑みてなされた
ものであり、地面の状況を検出するためのセンサを不要
とするとともに、脚先の移動軌跡の変更を不要とするこ
とにより、上記(1)ないし(4)の従来の問題点を一
挙に解決することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段および効果】そこで、この
発明の主たる発明では、胴体と該胴体に回動自在に配設
された脚と駆動指令に応じて前記脚を駆動するアクチュ
エータとからなる走行ロボットの前記アクチュエータに
駆動指令を出力することにより前記脚の先を所定の移動
軌跡に従って移動させて、地面に脚を接地、地面から脚
を離間させる動作を繰り返し行い走行ロボットを走行さ
せる走行ロボットの走行制御装置において、前記脚先が
前記走行ロボットの基準高さに対する所定の相対高さで
地面に接地するように所定の移動軌跡を予め設定する設
定手段と、前記脚先が地面に接地しているときの脚先の
実際の位置を検出する位置検出手段と、前記設定手段で
設定された所定移動軌跡に基づいて前記脚先が地面に接
地しているときの脚先の目標位置を求め、この脚先の目
標位置と前記位置検出手段で検出された脚先の実際の位
置との偏差を、ばね変位とするとともに、前記脚先に仮
想的なばね定数を与え、このばね定数と前記ばね変位と
によって定まる所定のばね力に応じた力が地面接地中の
前記脚先に付与されるように、前記アクチュエータに駆
動指令を与える制御手段とを具えるようにしている。
【0011】すなわち、地面状況を検出するためのセン
サを配設することなく、走行の制御に通常使用される位
置検出手段(脚の回転角センサ)をそのまま利用するこ
とができる。
【0012】そして、位置検出手段の出力に基づきばね
変位がわかり、このばね変位と脚先に仮想的な付与され
たばね定数とによってばね力が定まり、仮想的な基準地
面に接地して移動中の脚先に付与すべき力がわかる。
【0013】そして、上記ばね力に応じた力が基準地面
接地中の脚先に付与されるように、アクチュエータに駆
動指令が与えられ、走行ロボットは走行される。
【0014】ここで、脚先の移動軌跡は、脚先が地面に
接地しているときの脚先の目標位置が、ばね変位の基準
位置となるように、固定されており、不変である。すな
わち、実際に普通不整地を走行しているときの脚先位置
は、この基準面とは少し異なるが、この相違に伴う反力
の変化分は脚先での仮想ばねによって大部分吸収できる
ため、脚先の移動軌跡及び制御パラメータを変更する必
要は全くない。
【0015】以上のように、この発明によれば、地面の
状況を検出するためのセンサは不要であり、脚先の移動
軌跡及び制御パラメータの変更も不要となる。このた
め、上記(1)ないし(4)の従来の問題点が一挙に解
決される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る走行ロボットの走行制御装置の実施の形態について説
明する。
【0017】図1(a)、(b)は、この実施例に適用
される走行ロボットの上面図、側面図をそれぞれ示して
いる。なお、図面では、不整地で伐採作業等するための
作業機は、省略するなど、簡略化して示している。
【0018】同図に示すように、この走行ロボット1
は、胴体2に4つの脚(前脚の左右脚3FL、3FR、
後脚の左右脚3RL、3RR)が配設されるとともに、
4つの車輪13(前輪の左右輪13FL、13FR、後
輪の左右輪13RL、13RR)が配設されてなるもの
である。なお、矢印Aは前進方向を示している。また、
Gは走行ロボット1の重心位置を示している。
【0019】車輪13は、図11(a)に示すように、
ばね33を介して胴体2に支持されている。
【0020】この走行ロボット1は、通常の不整地で
は、安定でスムーズな走行を実現するために、脚3と車
輪13の両方を駆動して走行する。また、平坦な道路で
は、脚3を地面Hから離間させて車輪13のみで走行す
る。場合によっては、脚3だけで走行することも可能で
ある。
【0021】したがって、走行ロボットとしては、車輪
13を最初から配設することなく、脚3のみを胴体2に
配設した構造でもよい。
【0022】また、脚3の数は、4つに限定されること
なく任意の数でよく、車輪13の数も任意である。ま
た、車輪の代わりに履帯を使用してもよい。
【0023】この実施例では、脚3は、操舵のために、
左右120°に回動自在に胴体2に配設されている。脚
3は、脚ステアリング用油圧シリンダ11が駆動される
ことによって操舵される。同様に、車輪13は、操舵の
ために、左右90°に回動自在に胴体2に配設されてい
る。車輪13は、図2に示される車輪ステアリング用油
圧シリンダ15が駆動されることによって操舵される。
【0024】脚3は、ブーム4とこのブーム4の先端に
回動自在に配設されたアーム5とこのアーム5の先端に
配設された脚先(部)6とからなり、ブーム4の根元が
胴体2のブラケット7に回動自在に配設されている。ブ
ーム4はブーム用油圧シリンダ12が駆動されることに
よって回動され、アーム5はアーム用油圧シリンダ13
が駆動されることによって回動される。
【0025】したがって、脚3は、上下方向ないしは前
後方向には、B1、B2、B3に示されるような姿勢を
とることができる。
【0026】すなわち、脚3は、図4に示されるよう
に、左右方向に任意の回転角度q1をもって回動する第
1関節8と、上下方向に任意の回転角度q2をもって回
動する第2関節9と、前後方向に任意の回転角度q3を
もって回動する第3関節10を有しており、これら各関
節8、9、10の各回転角度を制御するとともに車輪1
3の回転角度を制御することによって、脚3を地面Hに
接地させ、地面Hから離間させる動作を繰り返し行わ
せ、走行ロボット1を走行させることができる。図2
は、脚3および車輪13を駆動させるための油圧回路図
である。
【0027】すなわち、エンジン等を駆動源とする油圧
ポンプ17から圧油が吐出され、各流量制御(サーボ)
弁18(18´、18´´)、19、20、21を介し
て、脚および輪ステアリング用油圧シリンダ11および
15、ブーム用油圧シリンダ12、アーム用油圧シリン
ダ13、車輪用油圧走行モータ16に圧油が供給され、
脚3および車輪13が駆動されるようになっている。
【0028】なお、油圧ポンプ17は、吐出圧に応じて
斜板角を2段階に切り換えることにより、高速、低速の
2段階に、吐出流量が切り換えられるようになってい
る。
【0029】つまり、脚3が遊脚状態(地面Hから離
間)のときは、負荷が小さいので、高速に切り換えら
れ、脚3が駆動脚状態(地面Hに接地)のときは、負荷
が大きいので、低速に切り換えられる。
【0030】ブーム用シリンダ12には、その縮退側シ
リンダ室、伸張側シリンダ室の圧力をそれぞれ検出する
圧力センサ23、23´が付設されている。
【0031】同様にして、アーム用シリンダ13には圧
力センサ24、24´が配設されており、脚ステアリン
グ用シリンダ11には圧力センサ22、22´が配設さ
れており、車輪用走行モータ16には圧力センサ34、
34´が配設されている。
【0032】各(サーボ)弁18(18´、18´
´)、19、20、21のソレノイドには、図7に示す
コントローラ30から制御電流Iが加えられ、これによ
って、サーボ弁の開度位置が所要に変化され、脚3およ
び車輪13が所要に駆動される。図7に示すコントロー
ラ30は、図3に示される制御内容を実行する。
【0033】すなわち、各脚3が交互に動いて走行ロボ
ット1をスムーズに走行させる制御が4脚4輪協調制御
部40で行われる。
【0034】また、脚3の脚先6を、車輪13と協調さ
せて目標軌跡rtrajに沿って移動させる制御が、1脚1
輪協調制御部41で実行される。この1脚1輪協調制御
部41の制御ブロック図は図8に示される。
【0035】なお、図7では、煩雑さを避けるため、ブ
ーム用シリンダ12(脚3の第2関節9)の駆動制御系
のみ示している。
【0036】すなわち、脚3の第2関節9の回転角度q
2(図4参照)を検出する回転角度センサ26が当該第
2関節9に付設されており、センサ出力は増幅器28を
介してコントローラ30に入力される。なお、脚3の他
の第1関節8、第3関節10にも、それぞれ回転角q
1、q3を検出する回転角センサ25、27が付設されて
おり、同様にコントローラ30に入力される。
【0037】また、ブーム用シリンダ12(第2関節
9)にかかる負荷(トルク)を検出する圧力センサ23
および23´の出力が増幅器29を介してコントローラ
30に入力される。なお、脚3の他の第1関節8、第3
関節10にかかるトルクを検出する圧力センサ22およ
び22´、24および24´の出力も同様にしてコント
ローラ30に入力される。
【0038】コントローラ30では、後述する図8に示
す制御ブロック図に示すように、回転角度センサ25、
26、27の出力q1、q2、q3の出力に基づき関節位
置(関節回転角度)ベクトルqが求められるとともに、
圧力センサ22および22´、23および23´、24
および24´の出力に基づき関節トルクベクトルTが求
められ、これらベクトルq、Tに基づき、脚先6が所定
の目標軌跡rtrajに沿って移動されるように、サーボ演
算がなされ、サーボ弁18、19、20に対する出力指
令が生成される。コントローラ30から出力された出力
指令は、電流増幅器31を介して制御電流Iとして、サ
ーボ弁19のソレノイド19aに出力される(サーボ弁
18、20のソレノイドにも同様な電流が出力され
る)。
【0039】こうして、サーボ弁19は、入力された制
御電流Iに応じて所要にその開度(流量)が変化され、
ブーム用シリンダ12が所要の速度で駆動され、第2関
節9の回転角q2が脚先目標軌跡rtrajに応じた目標回
転角度q2dに一致される。同様にして、第1関節8の回
転角q1、第3関節10の回転角q3が目標軌跡rtrajに
応じた目標回転角度q1d、q3dにそれぞれ一致される。
【0040】コントローラ30は、車輪13の回転角θ
が、脚先目標軌跡rtrajに同期した目標軌跡θtrajに応
じた目標回転角度θdになるような制御も、同様にして
行う(図8参照)。
【0041】すなわち、図11(a)に示すように、車
輪13に付設された回転角度センサ32の出力θがコン
トローラ30に入力されるとともに、車輪用走行モータ
16にかかる負荷(トルク)を検出する圧力センサ34
および34´の出力tがコントローラ30に加えられ、
これら回転角θ、トルクtに基づき、車輪13が所定の
目標軌跡θtrajに沿って移動されるように、サーボ演算
がなされ、サーボ弁21に対する出力指令が生成される
(図8参照)。コントローラ30から出力された出力指
令は、電流増幅器31を介して制御電流Iとして、サー
ボ弁21のソレノイドに出力される。
【0042】こうして、サーボ弁21は、入力された制
御電流Iに応じて所要にその開度(流量)が変化され、
車輪用走行モータ16が所要の速度で駆動され、車輪1
3の回転角θが目標軌跡θtrajに応じた目標回転角度θ
dに一致される。
【0043】つぎに、図3に示す1脚1輪制御部41で
実行される制御内容を、図8の全体制御ブロック図、図
9、図10の部分的な制御ブロック図を併せ参照して説
明する。
【0044】その前に、本実施例に適用される制御の概
要について図4、図5、図6を参照して説明する。
【0045】・目標軌跡の設定 コントローラ30では、図4に示すように、脚先6が走
行ロボット1の基準高さ(XーYーZ座標系の基準高
さ)に対する所定の相対高さZで地面Hに接地するよう
に所定の目標軌跡rtrajを予め設定する処理が行われ
る。
【0046】ここで、脚先6の目標位置Zdは、後述す
る脚先6のばね変位ΔZ(=ZーZd)の基準位置とな
るものであり、目標位置Zdの定め方によって脚3の発
生力(ばね力)が決定される。このように、脚3の発生
力は、脚先6の目標位置Zdを増減させることで実現す
る。よって、目標位置Zdとしては、地面Hが完全に水
平であるとしたときの脚先6の接触点が自重によって整
定する位置にしてもよく、故意にこの位置から外すよう
設定してもよい。
【0047】・仮想的なコンプライアンスの付与 コントローラ30は、図5ないしは図6に示すように、
脚先6に、仮想的な脚先ばね定数KF、具体的にはこの
ばね定数KFの逆数であるコンプライアンスCFを予め設
定する処理を実行する。
【0048】すなわち、後で明らかになるように、脚先
6にコンプライアンスCFを機械的要素によって与える
のでなく、仮想的に設定されたコンプライアンスCFを
用いて関節8、9、10のサーボ剛性を調整し、脚先6
に見かけの剛性KFを生成するのである。概念的には、
図6のように示される。
【0049】具体的には、図5に示すように脚先6に
は、前後方向であるX方向に、所望のコンプライアンス
CFXが、左右方向であるY方向に、所望のコンプライア
ンスCFYが、上下方向であるZ方向に、所望のコンプラ
イアンスCFZがそれぞれ与えられる。
【0050】・脚先のコンプライアンスから関節のコン
プライアンスへの変換 コントローラ30は、脚先コンプライアンスCFを、関
節8、9、10の関節コンプライアンスCjに変換する
処理を実行する(図6参照)。
【0051】なお、以下において、3行からなる行列
を、行数がかさむのを避けるために、右肩に符号tを付
けた1行の転置行列で表すものとする。
【0052】また、以下において、W-1とあるのは、行
列Wの逆行列を意味するものとする。いま、各関節8、
9、10の関節回転角度を示す関節位置べクトルを、 q=(q1、q2、q3)t、 各関節8、9、10のトルクを示す関節トルクベクトル
を、 T=(t1、t2、t3)t、 走行ロボット1の胴体直交座標系XーYーZにおける脚
先6の座標位置を示す脚先位置ベクトルを、 r=(X2、Y2、Z2)t、 脚先6にかかる反力を示す脚先反力ベクトルを、 F=(FX、FY、FZ)t、 とする。
【0053】ここで、一般に、Jをヤコビアン行列とす
ると、 δr=Jδq …(1) T=JtF …(2) という関係が成立する。
【0054】いま、脚3の関節空間における関節コンプ
ライアンス行列をCj、胴体直交座標系における脚先6
の所望コンプライアンス行列をCFとする。
【0055】すると、一般的に、コンプライアンスCと
力Fと変位ΔXとの間に、ΔX=CFなる関係が成立す
る(ばね定数(剛性)Kと力Fと変位ΔXとの間に、F
=KΔXが成立する)ことから、 関節空間:δq=CjT …(3) 脚先空間:δr=CFF …(4) なる関係が成立する。
【0056】そこで、上記(1)式に、(3)、(4)
式を代入するとともに、さらに(2)式を用いると、 CFF=JCjT =JCjJtF となり、 CF=JCjJt ないしは、 Cj=J-1CF(Jt)-1 …(5) を得る。よって、脚先6のコンプライアンスCFが与え
られると、この(5)式より関節8、9、10のコンプ
ライアンスCjを求めることができる。
【0057】なお、この関係を、脚先6のばね定数(剛
性)行列KFと関節8、9、10のばね定数(剛性)行
列Kjとの関係として示すと、 Kj=JtKFJ(=(Cj)-1) …(5)´ となる。
【0058】よって、関節8、9、10の目標回転角度
を示す関節目標位置べクトルを、 qd=(qd1、qd2、qd3)t、 とすると、上記(3)式と(5)´式から、 …(6) (JtKFJ=(Cj)-1)が成立する。ここで、 の項は速度、G(q)の項は自重をそれぞれ補償するた
めに付加している。なお、Kvは速度ゲインのことであ
る。
【0059】よって、目標軌跡rtrajに基づき各関節の
目標回転角度qdを求め、回転角度センサ25、26、
27の出力に基づき各関節の実際の回転角度qを求め、
上記(5)式から関節コンプライアンスCjを求めるこ
とができれば、上記(6)式から、各関節8、9、10
に与えるべきトルクTを求めることができ、このトルク
Tを各関節8、9、10に与えるよう制御すればよいこ
とがわかる。
【0060】すなわち、各関節8、9、10がモータ等
の電気的なアクチュエータによって駆動されるのであれ
ば、電流はトルクに比例するので、上記(6)式で求め
たトルクTに応じた電流をモータに供給すればよい。
【0061】ただし、アクチュエータがこの実施例で想
定しているような油圧アクチュエータである場合、この
ような関係が成立しないので、トルクTを圧力センサ2
3等によって実際に検出して(図7参照)、後述する図
8に示すような態様で制御することとしている。
【0062】さて、脚3は、図4に示すように、左右方
向に回動する第1関節8と上下方向に回動する第2関節
9と前後方向に回動する第3関節10を有しているので
あるから、図5に示す左右方向の脚先コンプライアンス
CFYに応じて第1関節8の関節コンプライアンスCj1を
求め、上下方向の脚先コンプライアンスCFZに応じて第
2関節9の関節コンプライアンスCj2を求め、前後方向
の脚先コンプライアンスCFXに応じて第3関節10の関
節コンプライアンスCj3を求めることができる。
【0063】そして、第1関節8の関節コンプライアン
スCj1と第1関節8の関節変位qd1ーq1とに基づき第
1関節8に与えるトルクt1を、また第2関節9の関節
コンプライアンスCj2と第2関節9の関節変位qd2ーq
2とに基づき第2関節9に与えるトルクt2を、また第3
関節10の関節コンプライアンスCj3と第3関節10の
関節変位qd3ーq3とに基づき第3関節10に与えるト
ルクt3を演算するようにすれば、上記(6)式の演算
(とりわけ行列式の演算)を、より簡易に行うことがで
きる。
【0064】以上のことを前提に、図8に示す制御ブロ
ック図を説明する。
【0065】同図8に示すように、まず1脚1輪協調制
御の目標値である脚先6の目標軌跡rtraj=(X2d、Y
2d、Z2d)tが、逐次入力される(図4参照)。
【0066】・脚内協調制御部42における処理 回転角度センサ25、26、27では、各関節8、9、
10の実際の回転角度q1、q2、q3が逐次検出されて
おり、座標変換部54では、これら角度を脚先6の実際
の位置r=(X2、Y2、Z2)tに変換する処理が行われ
ている。そこで、この脚先位置rをフィードバック量と
して、目標値rtrajとの偏差δrがとられ、この脚先位
置変位δrが、変換部50にてインバースヤコビアンJ
-1を用いて関節位置変位δqdに変換される。この関節
位置変位δqdが目標値として図9に示すコンプライア
ンス制御部43に入力されることになる。
【0067】ここで、脚3が駆動脚状態の場合には、乗
算部55における関節コンプライアンスCjは、上記
(5)式によって取得された値が用いられ、後述するよ
うにコンプライアンス制御部43にてコンプライアンス
制御が実行される。しかし、脚3が遊脚状態の場合に
は、乗算部55におけるCjの値は零とされて、コンプ
ライアンス制御は行われない。
【0068】脚3が駆動脚状態であるか、遊脚状態であ
るかの判断は、脚3に設けた圧力センサ22等の出力に
基づき行ってもよく、また脚先6に別途、接地状態を検
出するトルクセンサを設けて、この出力に基づき判断し
てもよい。あるいは、各関節の回転角度センサ25等の
出力に基づき判断してもよい。
【0069】このように脚内協調制御部42では、実際
の脚先位置rをフィードバック量とする脚先位置の制御
を行うとともに、駆動脚状態時のみに、コンプライアン
ス制御を行うようにしているので、遊脚から駆動脚へ、
また駆動脚から遊脚へのスムーズが移動がなされる。
【0070】・コンプライアンス制御部43における処
理(コンプライアンス制御) 図8、図9に示すように、圧力センサ22等では、各関
節8、9、10にかかるトルクT=(t1、t2、t3)t
が検出されている。
【0071】そこで、このトルクTがフィードバック量
とされて、関節コンプライアンス演算部55に送られ、
上記(5)式によって取得された関節コンプライアンス
Cjを用いて上記(3)式の右辺を求める演算がなされ
て、現在のトルクTと関節コンプライアンスCjから、
現在あるべき関節位置変位δqが定まる。
【0072】そこで、脚先目標軌跡rtrajに応じた目標
関節位置変位δqdが、上記(3)式によって定まった
現在あるべき関節位置変位δqに一致するように制御す
るために、この両者の偏差がとられ、この偏差に対して
サーボゲイン演算部51で、サーボゲインKが乗算さ
れ、さらにリンクゲイン演算部52でリンクゲインLが
乗算されてサーボ弁18等のソレノイドに対して加える
べき電流Iが生成される。
【0073】こうしてサーボ弁18等はその開度が所要
に変化され、ブーム用シリンダ13等の流量が変化され
る。この結果、走行ロボット1の脚3は、所望の脚先コ
ンプライアンスCFをもって地面Hに接地されることに
なる。
【0074】ここで、図12(a)、(b)、(c)を
参照して上記リンクゲインLについて説明する。なお、
この図面では、説明を簡易にするために、脚3の左右方
向(Y方向)の動きは省略することにしている。
【0075】リンクゲインLとは、脚6を構成するブー
ム4、アーム5等の幾何的な関係によって定まるゲイン
のことである。
【0076】いま、図12(a)のように、脚3の各部
の幾何的長さを定めるとすると、脚先6の位置(X2、
Z2)と関節9、10の回転角度q2、q3との関係は、 …(7) のようになる。よって、上記(1)式に示す関係は、次
式のごとく求められ、ヤコビアン行列Jを取得すること
ができる。
【0077】 …(8) ブームリンクゲインL1(q2)については、図12
(b)に示す幾何的関係より、 が成立するから、この式の両辺を時間微分したものとし
て、 …(9) と求めることができる。
【0078】一方、アームリンクゲインL2(q3)につ
いては、図12(c)に示す幾何的関係より、 が成立するから、この式の両辺を時間微分したものとし
て、 …(10) と求めることができる。
【0079】上記(9)、(10)式のごとくして求め
られたリンクゲインLが図9のリンクゲイン演算部52
で使用される。
【0080】・目標軌跡rtrajの再設定 さて、図4に実線rtrajとして示すように、脚先6の目
標軌跡は、通常の不整地では固定されている。したがっ
て、脚部に設けた接触センサや力センサからの情報によ
って、不整地に応じて脚先軌道を変えるという従来の方
法に比べて、計算量が著しく低減される。
【0081】しかし、通常の不整地より大きい不整地
(深い溝や高い段差)に対しては、固定したままの目標
軌跡rtrajでは対応できない。
【0082】そこで、実際の地面Hの高さZと最初に設
定した目標軌跡rtrajの地面接地中の脚先6の高さZd
との偏差ΔZが所定のしきい値以上ないしは以下になっ
たことが検出されると、最初に設定した目標軌跡rtraj
を、図4の破線に示すごとく、偏差ΔZに応じた分だけ
上ないしは下に平行移動させることによって目標軌跡r
´trajを再設定する処理を行うようにする。つまり、目
標軌跡rtrajの形状はそのままで、上下にずらすように
する。
【0083】こうした方法をとることによって、大きい
不整地に遭遇した場合に脚先6の軌道を全く新たな軌道
(形状も変えてしまう)に変更するという従来の方法に
較べて、計算量が著しく低減することになる。
【0084】また、実際の地面Hの高さZと最初に設定
した目標軌跡rtrajの地面接地中の脚先6の高さZdと
の偏差ΔZが所定のしきい値以上ないしは以下になった
かどうかは、回転角センサ25、26、27によって検
出された各関節8、9、10の実際の回転位置q1、q
2、q3と脚先6が地面Hに接地中の各関節8、9、10
の目標回転角度q1d、q2d、q3dとの偏差δqdが所定
のしきい値以上ないしは以下になったことを検出するこ
とによって、判別することができる。
【0085】すなわち、運脚中に大きな不整地に遭遇し
たことを知るために、従来のように特別のセンサ(視覚
センサ等)を使用しなくて済み、走行制御用に設けられ
ている既存の回転角度センサ(エンコーダ等)からの情
報のみで、これを知ることができる。
【0086】このため、大きな不整地に遭遇したことを
知ることのみのために新たなセンサを配設しなければな
らない従来技術と比較して、コストが低減するととも
に、装置としての信頼性が向上することとなる。
【0087】上記のようにして、再設定された目標軌跡
r´trajは、それまでに使用していた目標軌跡rtrajに
代わって、図8の1脚1輪協調制御部41に、目標値と
して入力されることになる。
【0088】・輪トルク制御部44における処理 つぎに、図10および図11(a)、(b)を参照し
て、輪トルク制御部44で行われる処理について説明す
る。
【0089】図11(b)は、図11(a)に示す車輪
13の回転角θの変位δθと、走行モータ16の駆動ト
ルクtとの関係を示しており、同図(b)に示すよう
に、所望の牽引力(たとえば30度の登坂において40
0kgf/輪)に相当するモータ駆動トルク±t400を上
限、下限として、トルクtは、回転角度変位δθに応じ
て下限値ーt400と上限値+t400との間を、傾き1/C
wをもって変化する。
【0090】よって、CwをコンプラインスCjに相当す
るもの、θを角度qに相当するもの、とみれば、車輪1
3のトルク制御の制御系を、図9に示す脚3のコンプラ
イアンス制御と同等の制御系で、図10に示すように構
成することができる。
【0091】すなわち、図8に示すように、目標軌跡r
trajが、輪回転座標変換部56にて、車輪13の目標回
転角度θtrajに、逐次変換される。そして、車輪13の
回転角度センサ32の出力θをフィードバック量とし
て、目標値θtrajとの偏差がとられ、この偏差δθdが
目標値として図10に示す輪トルク制御部44に入力さ
れる。
【0092】圧力センサ34および34´によって、車
輪13にかかっている実際のトルクtが検出され、この
トルクtがフィードバック量として出力される。そし
て、トルクtは、トルク飽和判断部59に入力され、図
11(b)に示すトルク性能カーブに基づき、トルクt
が上限、下限を越えた場合には、トルク性能カーブに従
ったフィードバックゲインが乗ぜられる。その信号は、
コンプライアンス演算部60にて、トルクtに対応する
コンプライアンスCWが乗算されて、トルクtに対応す
るコンプライアンスCWから現在あるべき回転角変位δ
θが求められる。そして、目標値δθdと、この回転角
変位δθとの偏差がとられる。
【0093】そして、この偏差に対してサーボゲイン演
算部57で、サーボゲインKwが乗算されてサーボ弁2
1のソレノイドに対して加えるべき電流Iが生成され
る。
【0094】こうしてサーボ弁21はその開度が所要に
変化され、車輪用走行モータ16の流量が変化される。
この結果、走行ロボット1の車輪13は、図11(b)
に示す所望のトルク性能にしたがって駆動されることに
なる。
【0095】図13は、実施例の走行ロボット1が、段
差61を乗越える時の姿勢変化を説明するグラフであ
る。
【0096】同図に示すように、走行ロボット1の胴体
2のピッチ角は段差61を乗り越えるときでも平地とほ
とんど変わらず、またロール角は最大でも5度程度まで
しか変化しないので、安定した姿勢で段差61を乗り越
えることができる。
【0097】また、実験結果とシミュレーション結果と
は、ほぼ等しいのがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)、(b)は、本発明に係る走行ロボ
ットの走行制御装置の実施例で想定した走行ロボットの
上面図および側面図をそれぞれ示す図である。
【図2】図2は実施例の走行ロボットを駆動するための
油圧回路図である。
【図3】図3は実施例の走行ロボットのコントローラが
行う制御の内容を概念的に示す図である。
【図4】図4は実施例の走行ロボットの脚の構造および
脚先の動きを説明するために用いた図である。
【図5】図5は実施例の走行ロボットの脚の先に仮想的
に付与されるコンプライアンスを説明するために用いた
図である。
【図6】図6は実施例の走行ロボットの脚の先に仮想的
に付与されるコンプライアンスおよび関節のコンプライ
アンスを概念的に示す図である。
【図7】図7は実施例の走行ロボットの脚の駆動制御系
を示すブロック図である。
【図8】図8は図3に示す1脚1輪協調制御の制御ブロ
ック図である。
【図9】図9は図3に示すコンプライアンス制御の制御
ブロック図である。
【図10】図10は図3に示す輪のトルク制御の制御ブ
ロック図である。
【図11】図11(a)は、実施例の走行ロボットの車
輪の構造を示す図であり、同図(b)は、実施例で想定
している車輪のトルク性能カーブを示すグラフである。
【図12】図12(a)、(b)、(c)は、実施例の
走行ロボットの脚の幾何的関係を示す図である。
【図13】図13は、実施例の走行ロボットの段差乗越
え時の姿勢変化を説明するグラフである。
【符号の説明】
1 走行ロボット 2 胴体 3 脚 6 脚先 30 コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05D 3/12 B62D 57/02 E (72)発明者 黒本 和憲 神奈川県川崎市川崎区中瀬3ー20ー1 株 式会社小松製作所建機研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胴体と該胴体に回動自在に配設され
    た脚と駆動指令に応じて前記脚を駆動するアクチュエー
    タとからなる走行ロボットの前記アクチュエータに駆動
    指令を出力することにより前記脚の先を所定の移動軌跡
    に従って移動させて、地面に脚を接地、地面から脚を離
    間させる動作を繰り返し行い走行ロボットを走行させる
    走行ロボットの走行制御装置において、 前記脚先が前記走行ロボットの基準高さに対する所定の
    相対高さで地面に接地するように所定の移動軌跡を予め
    設定する設定手段と、 前記脚先が地面に接地しているときの脚先の実際の位置
    を検出する位置検出手段と、 前記設定手段で設定された所定移動軌跡に基づいて前記
    脚先が地面に接地しているときの脚先の目標位置を求
    め、この脚先の目標位置と前記位置検出手段で検出され
    た脚先の実際の位置との偏差を、ばね変位とするととも
    に、前記脚先に仮想的なばね定数を与え、このばね定数
    と前記ばね変位とによって定まる所定のばね力に応じた
    力が地面接地中の前記脚先に付与されるように、前記ア
    クチュエータに駆動指令を与える制御手段とを具えた走
    行ロボットの走行制御装置。
  2. 【請求項2】 胴体と該胴体に回動自在に配設され
    た脚と駆動指令に応じて前記脚の関節を回転駆動するア
    クチュエータとからなる走行ロボットの前記アクチュエ
    ータに駆動指令を出力することにより前記脚の先を所定
    の移動軌跡に従って移動させて、地面に脚を接地、地面
    から脚を離間させる動作を繰り返し行い走行ロボットを
    走行させる走行ロボットの走行制御装置において、 前記脚先が前記走行ロボットの基準高さに対する所定の
    相対高さで地面に接地するように所定の移動軌跡を予め
    設定する設定手段と、 前記関節に配設され、該関節の回転位置を検出する回転
    位置検出手段と、 前記所定移動軌跡に基づいて前記脚先が地面に接地して
    いるときの脚先の目標位置を求め、これを関節の目標回
    転位置に変換する第1の変換手段と、 前記脚先に仮想的な脚先ばね定数を与え、この脚先ばね
    定数を、前記関節の関節ばね定数に変換する第2の変換
    手段と、 前記第1の変換手段によって変換された関節の目標回転
    位置と前記回転位置検出手段で検出される関節の実際の
    位置との偏差を、関節ばね変位とし、この関節ばね変位
    と前記第2の変換手段によって変換された関節ばね定数
    とに基づき、関節に与えるトルクを演算する演算手段
    と、 前記演算手段で演算されたトルクが前記関節に付与され
    るように、前記アクチュエータに駆動指令を出力する手
    段とを具えた走行ロボットの走行制御装置。
  3. 【請求項3】 前記脚は、前記走行ロボットの左右
    方向に回動する第1関節と上下方向に回動する第2関節
    と前後方向に回動する第3関節を有しており、 前記第2の変換手段は、前記脚先の仮想的な脚先ばね定
    数を、前記左右方向、上下方向および前後方向にそれぞ
    れ所定値だけ与え、左右方向の脚先ばね定数を第1関節
    の関節ばね定数に変換し、上下方向の脚先ばね定数を第
    2関節の関節ばね定数に変換し、前後方向の脚先ばね定
    数を第3関節の関節ばね定数に変換するものであり、 前記演算手段は、前記第1関節の関節ばね変位と前記第
    1関節の関節ばね定数とに基づき第1関節に与えるトル
    クを、また前記第2関節の関節ばね変位と前記第2関節
    の関節ばね定数とに基づき第2関節に与えるトルクを、
    また前記第3関節の関節ばね変位と前記第3関節の関節
    ばね定数とに基づき第3関節に与えるトルクを演算する
    ものである請求項2記載の走行ロボットの走行制御装
    置。
  4. 【請求項4】 実際の地面の高さと前記設定手段で
    設定された地面接地中の脚先の高さとの偏差が所定のし
    きい値以上ないしは以下になったことを検出する地面高
    さ検出手段と、 前記地面高さ検出手段によって、実際の地面の高さと前
    記設定手段で設定された地面接地中の脚先の高さとの偏
    差が、所定のしきい値以上ないしは以下になったことが
    検出された場合に、前記設定手段で設定された所定移動
    軌跡を前記偏差に応じた分だけ上ないしは下に平行移動
    させることによって移動軌跡を再設定する再設定手段と
    をさらに具えた請求項1記載の走行ロボットの走行制御
    装置。
  5. 【請求項5】 前記回転位置検出手段によって検出
    された関節の実際の回転位置と脚先が地面に接地中の関
    節の目標回転位置との偏差が所定のしきい値以上ないし
    は以下になったことを検出することによって、実際の地
    面の高さと前記設定手段で設定された地面接地中の脚先
    の高さとの偏差が所定のしきい値以上ないしは以下にな
    ったことを検出する地面高さ検出手段と、 前記地面高さ検出手段によって、実際の地面の高さと前
    記設定手段で設定された地面接地中の脚先の高さとの偏
    差が、所定のしきい値以上ないしは以下になったことが
    検出された場合に、前記設定手段で設定された所定移動
    軌跡を前記偏差に応じた分だけ上ないしは下に平行移動
    させることによって移動軌跡を再設定する再設定手段と
    をさらに具えた請求項2記載の走行ロボットの走行制御
    装置。
  6. 【請求項6】 前記アクチュエータは、油圧アクチ
    ュエータである請求項1または2記載の走行ロボットの
    走行制御装置。
  7. 【請求項7】 前記走行ロボットは、脚以外に、走
    行用の車輪ないしは履帯を有しており、前記脚を駆動す
    るアクチュエータに駆動指令を出力するとともに、前記
    車輪ないしは履帯を駆動するアクチュエータに駆動指令
    を出力することによって前記走行ロボットを走行させる
    ようにした請求項1または2記載の走行ロボットの走行
    制御装置。
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