JPH09129680A - 半導体ペレットおよびそれを使用した半導体装置 - Google Patents

半導体ペレットおよびそれを使用した半導体装置

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JPH09129680A
JPH09129680A JP7302113A JP30211395A JPH09129680A JP H09129680 A JPH09129680 A JP H09129680A JP 7302113 A JP7302113 A JP 7302113A JP 30211395 A JP30211395 A JP 30211395A JP H09129680 A JPH09129680 A JP H09129680A
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Japan
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layer
passivation film
solder
barrier metal
semiconductor
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JP7302113A
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English (en)
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Osamu Ito
修 伊東
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/11Manufacturing methods

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  • Wire Bonding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バリアメタル層とパッシベーション膜との熱
膨張係数差に伴う応力によるパッシベーション膜におけ
るクラックや剥離の発生を防止する。 【解決手段】 ペレット11に形成されたはんだバンプ
12の下に拡散防止層17と接合層18とからなるバリ
アメタル層が敷設されており、接合層18が複数に分割
されている。 【効果】 接合層18が複数に分割されているため、接
合層18の熱膨張を低減できる。その結果、バリアメタ
ル層とパッシベーション膜15との熱膨張係数差に基づ
いてパッシベーション膜15に発生する応力を低減で
き、パッシベーション膜15に剥離やクラックが発生す
るのを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置、特
に、半導体ペレット(以下、ペレットまたはチップとい
う。)がフリップチップ方式により配線基板(以下、単
に基板という。)にボンディングされている半導体装置
に関し、例えば、集積回路が作り込まれたペレットが基
板上にコントロールド・コラップス・リフロー・ボンデ
ィング(以下、CCBという。)により機械的かつ電気
的に接続されている半導体装置に利用して有効な技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】フリップチップ法とは、チップを裏返し
にしてその表面または基板に形成された接続端子を用い
てボンディングする、いわゆるフェイスダウンボンディ
ングすることから与えられた呼称である。フリップチッ
プ法には形成するその接続端子の形態によって、チップ
に金属ボールをつけるボール方式、アルミニウムあるい
は銀合金により突起電極をつけるバンプ方式、あるいは
基板にペデスタルをつけるペデスタル方式等がある。
【0003】ボール方式によるフリップチップの構造の
特徴は、相当厚い低融点ガラスをチップの保護膜として
いることと、電極接続用のバンプ(突起電極、Bum
p)がNiとAuメッキされたCuボールの表面を被覆
したはんだ(Pb−Sn)から形成されていることにあ
る。製法はまず、Al電極を形成した従来のプレーナ素
子の表面を保護用ガラスで被覆する。次いで、電極部の
ガラス膜を除去し、バリアメタル(Cr−Cu−Au)
で電極下地を形成し、この上にNiおよびAuをメッキ
したCuボールを置いてはんだにて溶着したバンプを形
成する。この方法は、Cuボールを介して接続するの
で、電極数の多いチップに対しては不向きである。
【0004】そこで、この方式の改良形に、同じくコン
トロールド・コラップス・リフローチップがある。これ
は、前記ボール方式のCuボールに代えて、Sn−Pb
を用いて半球状のバンプを形成したものである。バンプ
はバリアメタル(Cr−Cu−Au)層を介してAlパ
ッド上に形成されている。ボンディングにあたってはん
だの流れすぎを防止するため、内部配線と接続しないパ
ッドを持ったチップも考え出されている。
【0005】AlあるいはAg−Snバンプによるフリ
ップチップは、Al、Ag合金は加工がし易いことや、
ボンディング条件が得やすいことなどの点から用いられ
ている。製法は内部配線を形成したウエハにガラス膜あ
るいはSiO2 膜を被覆し、ホトレジスト技術で電極用
窓をあけるまでは前記ボール方式と同様である。次に、
バリアメタル(CrやTi)を接着用金属として薄く蒸
着した後、バンプ金属を付着し、バンプ部分を残してエ
ッチング除去して形成する。バンプ金属の付着厚は、エ
ッチング歩留りとボンディング性とのかねあいで決めら
れ、一般的には25μm程度である。また、バンプの大
きさはチップ寸法で制限される。Al、Ag−Snの代
わりにはんだを用いたフリップチップもある。
【0006】ところで、ペレットの電気配線(Al、
W、Mo等)とバンプ(はんだ、Au等)との低融点金
属同士の機械的接続強度は弱い。また、通例、ペレット
の電気配線が形成されている表面にはパッシベーション
膜が形成されており、このパッシベーション膜はシリコ
ン酸化膜やシリコン窒化膜で形成されるため、パッシベ
ーション膜と金属で形成されたバンプ(はんだ、Au
等)との機械的接続強度は弱い。そこで、前述した通
り、フリップチップ接続においては接続端子の境界部分
の機械的強度を確保するために、接合層として機能する
バリアメタル層(Cr、Cu、Au等)がバンプの下に
敷設されている。
【0007】また、ペレットの電気配線(Al、W、M
o等)とバンプ(はんだ、Au等)とを互いに直接接触
させると、金属が相互に拡散し、拡散によって金属間化
合物等の機械的に脆い物質が形成されるため、機械的接
続強度が低下する。そこで、前述した通り、フリップチ
ップ接続においては接続部分の機械的強度を確保するた
めに、拡散防止層として機能するバリアメタル層(T
i、Ni、Au等)がバンプの下に形成されている。
【0008】なお、フリップチップ技術を述べてある例
としては、株式会社工業調査会発行「IC化実装技術」
昭和55年1月15日発行 P81、P103〜P10
5、がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のフリップチップ
接続構造においては、パッシベーション膜とバリアメタ
ル層との熱膨張係数が相違しているため、ペレットの基
板へのボンディング時や、半導体装置の環境試験時や稼
働時における温度サイクルによって、熱膨張係数の差に
基づいてパッシベーション膜に応力が作用し、パッシベ
ーション膜に剥離やクラックが発生するという問題点が
ある。
【0010】本発明の目的は、バリアメタル層とパッシ
ベーション膜との熱膨張係数差に伴う応力によるパッシ
ベーション膜における剥離やクラックの発生を防止する
ことができる半導体装置を提供することにある。
【0011】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、次の通り
である。
【0013】すなわち、パッシベーション膜に開設され
たスルーホールの底に電極パッドが形成されているとと
もに、この電極パッド上およびパッシベーション膜上の
電極パッド周辺部にバリアメタル層が敷設されており、
このバリアメタル層の上にはんだバンプが形成されてい
る半導体ペレットにおいて、前記バリアメタル層におけ
る少なくともはんだバンプ側の層に空白部が二次元的に
形成されていることを特徴とする。
【0014】
【作用】前記した手段によれば、バリアメタル層がバン
プの下の領域に一様に形成されておらず部分的に形成さ
れていることにより、バリアメタル層の熱膨張が低減さ
れるため、バリアメタル層とパッシベーション膜との熱
膨張係数差によって発生する機械的応力は低減する。そ
の結果、パッシベーション膜に剥離やクラックが発生す
るのを未然に防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態である
半導体ペレットを示しており、(a)は全体斜視図、
(b)はバンプ部の拡大部分断面図、(c)は(b)の
c−c線に沿う平面断面図である。図2は本発明の一実
施形態である半導体装置を示しており、(a)は正面
図、(b)は拡大部分断面図である。
【0016】本実施形態において、本発明に係る半導体
ペレットは図1に示されているように構成され、また、
本発明に係る半導体装置はその半導体ペレットが使用さ
れて図2に示されているように構成されている。すなわ
ち、半導体装置30は半導体素子を含む集積回路が作り
込まれた図1に示されている半導体ペレット(以下、ペ
レットという。)11を、電極パッドおよび電気配線が
作り込まれた配線基板(以下、基板という。)21にC
CBによって機械的かつ電気的に接続されており、ピン
・グリッド・アレーパッケージに構成されている。
【0017】そして、このペレット11および半導体装
置30の最大の特徴は、基板21にペレット11を機械
的かつ電気的に接続した接続端子20を形成するための
はんだバンプ12の下に敷設されたバリアメタル層のう
ち上側のバリアメタル層18が4分割されている点にあ
る。以下、その構成の詳細を説明する。
【0018】まず、図1に示されているペレット11に
ついて説明する。ペレット11の接続側主面には接続端
子20を形成するためのはんだバンプ12が複数個、所
定の間隔を置いてアレー状に配列されて形成されてい
る。なお、図1おいては図示の便宜上、はんだバンプ1
2は9個だけが示されているが、実際には、はんだバン
プ12は100個以上の多数個が設けられる。ペレット
およびバンプの製造作業は、半導体装置の製造工程にお
ける所謂前工程において、ウエハの形態で実施される。
以下、はんだバンプ12の形成工程を主体にして、ペレ
ットの製造工程を簡単に説明する。
【0019】所謂、半導体装置の製造工程における前工
程においては、ウエハの形態で半導体素子を含む集積回
路(図示せず)が各ペレット11に対応するように作り
込まれる。次いで、電気配線形成工程において、集積回
路の絶縁膜13上には電気配線14が形成される。通
例、この電気配線14はアルミニウムが用いられてスパ
ッタリング法や蒸着法等の適当な薄膜形成処理が実施さ
れた後に、リソグラフィー処理およびエッチング処理に
よってパターニングされて形成される。電気配線14が
形成された表面にはパッシベーション膜15がCVD法
等の適当な薄膜形成処理により被着される。通例、この
パッシベーション膜15はシリコン酸化膜(SiO2
やシリコン窒化膜(Si3 4 )等の硬質の絶縁膜によ
って構成されている。
【0020】このパッシベーション膜15にはスルーホ
ール16が複数個、互いに間隔を置かれた所定の箇所に
配列されてそれぞれ開設される。開設された各スルーホ
ール16の底面には所定の電気配線14が露出されてお
り、したがって、スルーホール16により電極パッド1
6Aが実質的に構成されている。このスルーホール16
の開設作業は、リソグラフィー処理およびエッチング処
理により選択的に実施される。
【0021】その後、バンプ形成工程において、蒸着等
の薄膜形成処理ならびにリソグラフィー処理およびエッ
チング処理が用いられて、ペレット11の各電極パッド
16A、スルーホール16の内周面およびパッシベーシ
ョン膜15におけるスルーホール16の周辺部には、拡
散防止層として機能するバリアメタル層17(以下、拡
散防止層17という。)が同心円に形成される。この拡
散防止層17はNi、Cr、Ti、Au等の金属層、あ
るいはこれらの混合層から形成されている。
【0022】次いで、拡散防止層17の上には蒸着等の
薄膜形成処理ならびにリソグラフィー処理およびエッチ
ング処理が用いられて、接合層として機能するバリアメ
タル層18(以下、接合層18という。)が同心円に形
成される。この接合層18はCr、Ni、Cu、Au等
の金属層、あるいはこれらの混合層から形成されてい
る。そして、この接合層18は電極パッド16Aの中心
点を中心にして4等分に分割されている。すなわち、接
合層18には空白部としての分割線19が電極パッド1
6Aの中心を起点にして十字形状に形成されており、こ
の分割線19によって接合層18は中心から周辺にわた
って全体的に四半円形に分割されている。この分割線1
9が形成された部分は接合層18としては空白部になっ
ており、相対的に下地の拡散防止層17が露出した状態
になっている。
【0023】その後、接合層18の上にははんだ材料
(Sn−Pb)から成るはんだバンプ12が、薄膜形成
処理ならびにリソグラフィー処理およびエッチング処理
によって形成される。ちなみに、はんだバンプ12はめ
っき処理によっても形成することができる。通例、はん
だバンプ12は直径が約100μmの半球形状に形成さ
れる。
【0024】以上のようにしてペレット11およびはん
だバンプ12が形成されたウエハは、ダイシング工程に
おいて各ペレット11にそれぞれ分割される。ダイシン
グされた後のペレット11は、後記する基板21上のペ
レット搭載領域に対応する微小な平板形状に形成されて
いる。例えば、ペレット11は15mm×15mmの正
方形の平板形状に形成される。
【0025】本実施形態に係る半導体装置はピン・グリ
ッド・アレーパッケージに構成されており、図2に示さ
れている基板21が使用されている。次に、基板21の
構成について説明する。
【0026】基板21はガラスセラミックが用いられて
形成されたベース22を備えており、ベース22はピン
・グリッド・アレーパッケージの一部を構成し得るよう
に適当な強度および大きさを有する正方形の平板形状に
形成されている。ベース22の一主面の中央部には基板
側電極パッド23が複数個、ペレット11の各はんだバ
ンプ12に対応するように配されて形成されている。ベ
ース22の周辺部にはスルーホール24がはんだバンプ
12に対応する複数個、間隔をあけて1列または複数列
に環状に配置されて厚さ方向に貫通するように開設され
ており、各スルーホール24にはスルーホール導体25
が形成されている。そして、各スルーホール導体25と
各基板側電極パッド23とは電気配線26によって電気
的に接続された状態になっている。そして、各スルーホ
ール24にはピン27が挿入され、ピン27とスルーホ
ール導体25との間にはんだ層28が形成されることに
より、ピン27はベース22に機械的かつ電気的に接続
されている。なお、29は絶縁膜である。
【0027】上記基板21にはCCB工程において、前
記構成に係るペレット11がギャングボンディングされ
る。すなわち、予備はんだ処理が施された各基板側電極
パッド23に各はんだバンプ12がそれぞれ整合するフ
ェイスダウンの状態で、ペレット11が基板21に位置
合わせされて仮接着される。
【0028】この後、適当なリフローはんだ付け処理に
よって、各はんだバンプ12がそれぞれ溶融されること
により、ペレット11の各電極パッド16Aと基板21
の各基板側電極パッド23との間にペレット11の各は
んだバンプ12による接続端子20がそれぞれ形成され
る。この接続端子20により、各ペレット11は基板2
1に機械的に接続された状態になるとともに、その集積
回路が各接続端子20によって各基板側電極パッド23
にそれぞれ電気的に接続された状態になる。このように
して、図2に示されている半導体装置30が製造された
ことになる。
【0029】次に作用を説明する。パッシベーション膜
15を形成しているシリコン酸化膜やシリコン窒化膜の
熱膨張係数に比べて、拡散防止層17や接合層18を形
成している金属の熱膨張係数は大きい。このため、CC
B時、さらには、半導体装置30の稼働時等において、
大きな熱的変動が作用した際に、パッシベーション膜1
5と拡散防止層17および接合層18との間の熱膨張量
に大きな差が発生することにより、パッシベーション膜
15に応力が作用し、パッシベーション膜15に剥離や
クラックが発生するという問題点があることが、本発明
者によって明らかにされた。
【0030】しかし、本実施形態においては、図1に示
されているように、接合層18が4分割されているた
め、パッシベーション膜15の熱膨張と接合層18の熱
膨張との差の大きさが低減される。その結果、熱膨張係
数差に基づいてパッシベーション膜15に発生する応力
が低減されるため、パッシベーション膜15に剥離やク
ラックが発生するのが防止される。ここで、接続端子2
0のはんだ材が空白部としての分割線19で露出した状
態になるが、拡散層17には空白部が形成されていない
ため、はんだ材がパッシベーション膜15および電気配
線14に拡散することは防止される。
【0031】前記実施形態によれば次の効果が得られ
る。 はんだバンプの下に敷設されている接合層および拡
散防止層からなるバリアメタル層のうち上側の接合層を
4分割することにより、接合層の熱膨張を低減させるこ
とができるため、バリアメタル層とパッシベーション膜
との熱膨張係数差に基づいてパッシベーション膜に発生
する応力を低減することができ、その結果、パッシベー
ション膜における剥離やクラックの発生を未然に防止す
ることができる。
【0032】 上記により、パッシベーション膜に
作用する応力を低減することができるため、機械的強度
が比較的弱いパッシベーション膜であっても、CCB接
続することが可能になる。
【0033】 CCBによって基板とペレットとが接
続されるに際して、パッシベーション膜に剥離やクラッ
クが発生するのを防止することにより、CCBによる半
導体装置の歩留りを高めることができるとともに、その
品質および信頼性を高めることができる。
【0034】 バリアメタル層のうち接合層だけを分
割線によって分割することにより、分割線の空白部にお
いてはんだバンプのはんだ材がパッシベーション膜およ
び電気配線に拡散するのを拡散層によって防止すること
ができるため、はんだ材によってパッシベーション膜お
よび電気配線に金属間化合物が生成されるのを未然に防
止することができる。
【0035】図3は本発明の実施形態2である半導体ペ
レットのはんだバンプを省略した電極パッド部の拡大図
を示し、(a)は正面断面図、(b)は平面図である。
【0036】本実施形態2における半導体ペレットが前
記実施形態1における半導体ペレットと異なる点は、接
合層18が碁盤目状に多数分割されている点にある。す
なわち、バリアメタル層のうち接合層18は縦横に規則
的に形成された分割線19によって多数の島状に分割さ
れており、下地である拡散防止層17が接合層18の空
白部である分割線19において露出された状態になって
いる。なお、分割線19はリソグラフィー処理およびエ
ッチング処理によって形成することができる。
【0037】このように構成されている半導体ペレット
は、接合層18の熱膨張をより一層低減することができ
るため、パッシベーション膜における剥離やクラックの
発生をより一層効果的に防止することができる。
【0038】図4は本発明の実施形態3である半導体ペ
レットのはんだバンプを省略した電極パッド部の拡大図
を示し、(a)は正面断面図、(b)は平面図である。
【0039】本実施形態3における半導体ペレットが前
記実施形態1における半導体ペレットと異なる点は、接
合層18が格子状に形成されている点、にある。すなわ
ち、正方形の空白部19Aがマトリクス状に配列されて
おり、下地である拡散防止層17が各空白部19Aにお
いて島状に露出された状態になっている。
【0040】本実施形態3においても、接合層18は空
白部19Aが形成されていることによって熱膨張を低減
することができるため、前記実施形態2と同様の作用お
よび効果が奏されることになる。
【0041】図5は本発明の実施形態4である半導体ペ
レットのバンプ部を示しており、(a)は拡大部分断面
図、(b)は(a)のb部の拡大部分断面図である。
【0042】本実施形態4における半導体ペレットが前
記実施形態1における半導体ペレットと異なる点は、拡
散防止層17と接合層18との両方がパッシベーション
膜15の上において分割されている点、にある。
【0043】本実施形態4においては、拡散防止層17
と接合層18との両方がパッシベーション膜15の上に
おいて分割されているため、拡散防止層17と接合層1
8の熱膨張がパッシベーション膜15の領域において低
減するため、パッシベーション膜15における剥離やク
ラックの発生をより一層効果的に防止することができ
る。なお、はんだバンプ12のはんだ材が拡散防止層1
7および接合層18に開設された空白部19からパッシ
ベーション膜15に拡散する蓋然性があるが、はんだ材
はパッシベーション膜15に拡散し難いばかりでなく、
金属間化合物が形成され難いため、支障は殆ど発生しな
い。
【0044】図6は本発明の実施形態5である半導体ペ
レットのはんだバンプにおけるパッシベーション膜部を
示しており、(a)は図5の(b)に相当する拡大部分
断面図、(b)は(a)のはんだバンプを省略した平面
図である。
【0045】本実施形態5における半導体ペレットが前
記実施形態4における半導体ペレットと異なる点は、拡
散防止層17と接合層18との両方がパッシベーション
膜15の上において碁盤目状に多数分割されている点に
ある。すなわち、パッシベーション膜15の上において
拡散防止層17が多数個、縦横互いに離間して規則的に
マトリクス状に配列されており、各拡散防止層17の上
に一回り小さい接合層18がそれぞれ配置されている。
【0046】本実施形態4においては、拡散防止層17
と接合層18との両方がパッシベーション膜15の上に
おいて多数に分割されているため、拡散防止層17およ
び接合層18の熱膨張がパッシベーション膜15の領域
においてより一層低減するため、パッシベーション膜1
5における剥離やクラックの発生をより一層効果的に防
止することができる。
【0047】図7は本発明の実施形態6である半導体ペ
レットのはんだバンプにおけるパッシベーション膜部を
示しており、(a)は図5の(b)に相当する拡大部分
断面図、(b)は(a)のはんだバンプを省略した平面
図である。
【0048】本実施形態6における半導体ペレットが前
記実施形態4における半導体ペレットと異なる点は、拡
散防止層17と接合層18との両方がパッシベーション
膜15の上において格子状に形成されており、格子状の
拡散防止層17上に一回り小さい接合層18が配置され
ている点、にある。
【0049】本実施形態6においても、前記実施形態5
と同様の作用および効果が奏されることになる。
【0050】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形
態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0051】例えば、はんだバンプはSn−Pbで形成
するに限らず、Sn−Ag系はんだ等で形成してもよ
い。
【0052】また、ペレットを基板にフリップチップボ
ンディングする方法としては、CCB法を使用するに限
らず、他のフリップチップ法を使用してもよい。
【0053】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるピン・
グリッド・アレーパッケージを備えている半導体装置に
適用した場合について説明したが、それに限定されるも
のではなく、ペレットが基板にフリップチップ法により
ボンディングされる半導体装置全般に適用することがで
きる。
【0054】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、次
の通りである。
【0055】電極パッド上およびパッシベーション膜上
の電極パッド周辺部に敷設されてその上にはんだバンプ
が形成されるバリアメタル層における少なくともはんだ
バンプ側の層に空白部を二次元的に形成することによ
り、バリアメタル層の熱膨張を低減させることができる
ため、バリアメタル層とパッシベーション膜との熱膨張
係数差によって発生する機械的応力を低減することがで
き、その結果、パッシベーション膜に剥離やクラックが
発生するのを未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である半導体ペレットを示
しており、(a)は全体斜視図、(b)はバンプ部の拡
大部分断面図、(c)は(b)のc−c線に沿う平面断
面図である。
【図2】本発明の一実施形態である半導体装置を示して
おり、(a)は正面図、(b)は拡大部分断面図であ
る。
【図3】本発明の実施形態2である半導体ペレットのは
んだバンプを省略した電極パッド部の拡大図を示し、
(a)は正面断面図、(b)は平面図である。
【図4】本発明の実施形態3である半導体ペレットのは
んだバンプを省略した電極パッド部の拡大図を示し、
(a)は正面断面図、(b)は平面図である。
【図5】本発明の実施形態4である半導体ペレットのバ
ンプ部を示しており、(a)は拡大部分断面図、(b)
は(a)のb部の拡大部分断面図である。
【図6】本発明の実施形態5である半導体ペレットのは
んだバンプにおけるパッシベーション膜部を示してお
り、(a)は図5の(b)に相当する拡大部分断面図、
(b)は(a)のはんだバンプを省略した平面図であ
る。
【図7】本発明の実施形態6である半導体ペレットのは
んだバンプにおけるパッシベーション膜部を示してお
り、(a)は図5の(b)に相当する拡大部分断面図、
(b)は(a)のはんだバンプを省略した平面図であ
る。
【符号の説明】
11…ペレット、12…はんだバンプ、13…絶縁膜、
14…電気配線、15…パッシベーション膜、16…ス
ルーホール、16A…電極パッド、17…拡散防止層
(バリアメタル層)、18…接合層(バリアメタル
層)、19、19A…空白部(分割線)、20…接続端
子、21…基板、22…ベース、23…基板側電極パッ
ド、24…スルーホール、25…スルーホール導体、2
6…電気配線、27…ピン、29…絶縁膜、30…半導
体装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パッシベーション膜に開設されたスルー
    ホールの底に電極パッドが形成されているとともに、こ
    の電極パッド上およびパッシベーション膜上の電極パッ
    ド周辺部にバリアメタル層が敷設されており、このバリ
    アメタル層の上にはんだバンプが形成されている半導体
    ペレットにおいて、 前記バリアメタル層における少なくともはんだバンプ側
    の層に空白部が二次元的に形成されていることを特徴と
    する半導体ペレット。
  2. 【請求項2】 前記バリアメタル層はパッシベーション
    膜の領域においてはんだバンプ側およびパッシベーショ
    ン膜側の層に空白部が二次元的に形成されていることを
    特徴とする請求項1に記載の半導体ペレット。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の半導体ペレットを使用
    した半導体装置であって、 前記はんだバンプに対応する電極パッドが配列されてい
    る基板を備えており、この基板と前記ペレットとが、前
    記はんだバンプと電極パッドとが整合された状態ではん
    だバンプを溶融されて形成された接続端子によって機械
    的かつ電気的に接続されていることを特徴とする半導体
    装置。
JP7302113A 1995-10-26 1995-10-26 半導体ペレットおよびそれを使用した半導体装置 Pending JPH09129680A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007537598A (ja) * 2004-05-14 2007-12-20 インテバック・インコーポレイテッド 超高真空管のための半導体取り付け
US11600589B2 (en) 2020-02-04 2023-03-07 Lapis Semiconductor Co., Ltd. Semiconductor device and semiconductor device manufacturing method

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