JPH09129366A - 電子レンジ用マグネトロンの駆動回路 - Google Patents
電子レンジ用マグネトロンの駆動回路Info
- Publication number
- JPH09129366A JPH09129366A JP28216895A JP28216895A JPH09129366A JP H09129366 A JPH09129366 A JP H09129366A JP 28216895 A JP28216895 A JP 28216895A JP 28216895 A JP28216895 A JP 28216895A JP H09129366 A JPH09129366 A JP H09129366A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetron
- microwave oven
- heater
- power transformer
- door
- Prior art date
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- Pending
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- Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 電子レンジの自動調理での出来上がり状態が
均一化され、かつ不要輻射が低減されたマグネトロン用
駆動回路を提供する。 【解決手段】 ヒータ用電源トランス1と高圧電源トラ
ンス2とを有し、マグネトロン9を加熱するためのヒー
タを加熱するとともにマグネトロンの陽極と陰極とのあ
いだに高圧を印加するための電子レンジ用マグネトロン
の駆動回路であって、前記マグネトロンの陽極と陰極と
のあいだに高圧を印加する前に、ヒータの予熱のために
前記駆動回路がヒータ用電源トランスの1次側への電源
供給を行なってなる。
均一化され、かつ不要輻射が低減されたマグネトロン用
駆動回路を提供する。 【解決手段】 ヒータ用電源トランス1と高圧電源トラ
ンス2とを有し、マグネトロン9を加熱するためのヒー
タを加熱するとともにマグネトロンの陽極と陰極とのあ
いだに高圧を印加するための電子レンジ用マグネトロン
の駆動回路であって、前記マグネトロンの陽極と陰極と
のあいだに高圧を印加する前に、ヒータの予熱のために
前記駆動回路がヒータ用電源トランスの1次側への電源
供給を行なってなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子レンジ用マグネ
トロンの駆動回路に関する。
トロンの駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】電子レンジは、マグネトロンから発せら
れるマイクロ波の交番電磁界により誘電体内の双極子を
反転させ、この反転による誘電体損を利用して、電子レ
ンジ内に挿入された物体を加熱するものであり、電気的
絶縁物を物体の内部から加熱できるため、食品加熱に便
利に用いられている。
れるマイクロ波の交番電磁界により誘電体内の双極子を
反転させ、この反転による誘電体損を利用して、電子レ
ンジ内に挿入された物体を加熱するものであり、電気的
絶縁物を物体の内部から加熱できるため、食品加熱に便
利に用いられている。
【0003】従来の電子レンジの等価回路の一例を図2
に示す。図2において、1はヒータ用電源トランスであ
り、2は高圧電源トランスであり、3は高圧ダイオード
であり、4は高圧コンデンサであり、6はドア開閉検知
スイッチであり、8は調理開始スイッチであり、9はマ
グネトロンであり、11は交流電源である。
に示す。図2において、1はヒータ用電源トランスであ
り、2は高圧電源トランスであり、3は高圧ダイオード
であり、4は高圧コンデンサであり、6はドア開閉検知
スイッチであり、8は調理開始スイッチであり、9はマ
グネトロンであり、11は交流電源である。
【0004】従来の電子レンジでは、ドアが開放されて
いるばあいに調理開始スイッチ8がONになっても調理
が誤って開始されることがないように、ドア開閉検知ス
イッチ6によってドアが閉じた状態であることを検知す
ると、ドア検知スイッチ6がONになり、調理スイッチ
8がONになると交流電源11からの電圧が印加される
ようにドア検知スイッチ6と調理スイッチ8が直列接続
されている。
いるばあいに調理開始スイッチ8がONになっても調理
が誤って開始されることがないように、ドア開閉検知ス
イッチ6によってドアが閉じた状態であることを検知す
ると、ドア検知スイッチ6がONになり、調理スイッチ
8がONになると交流電源11からの電圧が印加される
ようにドア検知スイッチ6と調理スイッチ8が直列接続
されている。
【0005】また、ヒータ用電源トランス1および高圧
電源トランス2は交流電源11と直接接続されているた
め、ドア開閉検知スイッチ6がON(すなわちドアが閉
まっている状態)であり、かつ調理開始スイッチ8をO
Nにするばあいに、前記2つのトランスに同時に電圧を
印加するため、マグネトロンが正常に発振を開始するま
でに2〜4秒程度の不安定発振時間が存在する。
電源トランス2は交流電源11と直接接続されているた
め、ドア開閉検知スイッチ6がON(すなわちドアが閉
まっている状態)であり、かつ調理開始スイッチ8をO
Nにするばあいに、前記2つのトランスに同時に電圧を
印加するため、マグネトロンが正常に発振を開始するま
でに2〜4秒程度の不安定発振時間が存在する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電子レンジ
を長期間使用することによって、マグネトロン内部の真
空度が変化したり、ヒータの状態が変化することがあ
り、このばあい前記不安定発振時間は、長くなるかまた
は短かくなる。したがって、近年多く市販されているあ
らかじめプログラムされた自動調理機能の付加された電
子レンジで調理を行なうばあいに、自動調理のプログラ
ム通りに調理を行なっても、理想の出来上がり状態と実
際の出来上がり状態とで違いが生じる。
を長期間使用することによって、マグネトロン内部の真
空度が変化したり、ヒータの状態が変化することがあ
り、このばあい前記不安定発振時間は、長くなるかまた
は短かくなる。したがって、近年多く市販されているあ
らかじめプログラムされた自動調理機能の付加された電
子レンジで調理を行なうばあいに、自動調理のプログラ
ム通りに調理を行なっても、理想の出来上がり状態と実
際の出来上がり状態とで違いが生じる。
【0007】また、電子レンジ用のマグネトロンは、加
熱用周波数帯域として割り当てられているISMバンド
(2450±50MHz)の範囲のみでマイクロ波を発
生することが認められている。ISMバンドの範囲外の
周波数についてはその雑音限度値により規制されている
が、前述の不安定発振時間には、前記ISMバンドを外
れた不要電波の輻射が発生し、パーソナルハンディホン
システム(PHS)や無線LAN回線への障害が懸念さ
れている。高周波帯域におけるデジタル通信機や電化製
品の利用は今後も増加し、それに伴い障害も顕著になる
ことが予想される。
熱用周波数帯域として割り当てられているISMバンド
(2450±50MHz)の範囲のみでマイクロ波を発
生することが認められている。ISMバンドの範囲外の
周波数についてはその雑音限度値により規制されている
が、前述の不安定発振時間には、前記ISMバンドを外
れた不要電波の輻射が発生し、パーソナルハンディホン
システム(PHS)や無線LAN回線への障害が懸念さ
れている。高周波帯域におけるデジタル通信機や電化製
品の利用は今後も増加し、それに伴い障害も顕著になる
ことが予想される。
【0008】本発明はこのような問題を解決し、マグネ
トロンの不安定発振時間がなく、電子レンジの自動調理
での出来上がり状態が均一化され、かつ不要輻射が低減
された電子レンジ用マグネトロンの駆動回路を提供する
ことを目的とする。
トロンの不安定発振時間がなく、電子レンジの自動調理
での出来上がり状態が均一化され、かつ不要輻射が低減
された電子レンジ用マグネトロンの駆動回路を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の電子レンジ用マ
グネトロンの駆動回路は、ヒータ用電源トランスと高圧
電源トランスとを有し、マグネトロンを加熱するための
ヒータを加熱するとともにマグネトロンの陽極と陰極と
のあいだに高圧を印加するための電子レンジ用マグネト
ロンの駆動回路であって、前記マグネトロンの陽極と陰
極とのあいだに高圧を印加する前に、ヒータの予熱のた
めに前記駆動回路がヒータ用電源トランスの1次側への
電源供給を行なってなることを特徴としている。
グネトロンの駆動回路は、ヒータ用電源トランスと高圧
電源トランスとを有し、マグネトロンを加熱するための
ヒータを加熱するとともにマグネトロンの陽極と陰極と
のあいだに高圧を印加するための電子レンジ用マグネト
ロンの駆動回路であって、前記マグネトロンの陽極と陰
極とのあいだに高圧を印加する前に、ヒータの予熱のた
めに前記駆動回路がヒータ用電源トランスの1次側への
電源供給を行なってなることを特徴としている。
【0010】また、本発明の電子レンジ用マグネトロン
の駆動回路は、前記ヒータ用電源トランスの1次側への
電源供給を行なうためのトリガ信号を、電子レンジのド
アの開閉を検知するごとに入力する構成とすることが、
ヒータの余熱時間を充分に確保することができるため好
ましい。
の駆動回路は、前記ヒータ用電源トランスの1次側への
電源供給を行なうためのトリガ信号を、電子レンジのド
アの開閉を検知するごとに入力する構成とすることが、
ヒータの余熱時間を充分に確保することができるため好
ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】つぎに図面を参照しながら本発明
の電子レンジ用マグネトロン駆動回路の一実施例を説明
する。
の電子レンジ用マグネトロン駆動回路の一実施例を説明
する。
【0012】図1は本発明の電子レンジ用マグネトロン
の駆動回路の一実施例を示す等価回路図である。図1に
おいて、図2と同じ要素には同じ符号を付している。ま
た、図1において、5はリレーであり、7は制御部であ
り、10はコントロールパネルである。コントロールパ
ネル10は電子レンジの使用者が外部から調理モードの
選択入力を行なう、加熱食品の選択入力を行なう、加熱
時間の入力を行なうなどの操作をするためのパネルであ
る。
の駆動回路の一実施例を示す等価回路図である。図1に
おいて、図2と同じ要素には同じ符号を付している。ま
た、図1において、5はリレーであり、7は制御部であ
り、10はコントロールパネルである。コントロールパ
ネル10は電子レンジの使用者が外部から調理モードの
選択入力を行なう、加熱食品の選択入力を行なう、加熱
時間の入力を行なうなどの操作をするためのパネルであ
る。
【0013】マグネトロンの駆動回路において、トラン
スとしてはつぎの2つのものが存在する。すなわち、1
00Vの交流電源11をマグネトロン9のヒータ用に
3.3V程度に下げる低圧用のヒータ用電源トランス1
と、マグネトロン9の陽極電圧をたとえば4.0kV程
度に昇圧するための高圧電源トランス2とである。
スとしてはつぎの2つのものが存在する。すなわち、1
00Vの交流電源11をマグネトロン9のヒータ用に
3.3V程度に下げる低圧用のヒータ用電源トランス1
と、マグネトロン9の陽極電圧をたとえば4.0kV程
度に昇圧するための高圧電源トランス2とである。
【0014】本発明のマグネトロンの駆動回路は、マグ
ネトロンを加熱するためのヒータを加熱するとともにマ
グネトロンの陽極と陰極とのあいだに高圧を印加するた
めの電子レンジ用マグネトロンの駆動回路であって、前
記マグネトロンの陽極と陰極とのあいだに高圧を印加す
る前に、ヒータの予熱のために前記駆動回路がヒータ用
電源トランス1の1次側への電源供給を行なっている。
ネトロンを加熱するためのヒータを加熱するとともにマ
グネトロンの陽極と陰極とのあいだに高圧を印加するた
めの電子レンジ用マグネトロンの駆動回路であって、前
記マグネトロンの陽極と陰極とのあいだに高圧を印加す
る前に、ヒータの予熱のために前記駆動回路がヒータ用
電源トランス1の1次側への電源供給を行なっている。
【0015】そのため、本発明のマグネトロンの駆動回
路は、リレー5により調理開始スイッチ8をONにする
前に高圧電源トランス2に通電することなくヒータ用電
源トランス1のみにあらかじめ通電しうることを特徴と
している。
路は、リレー5により調理開始スイッチ8をONにする
前に高圧電源トランス2に通電することなくヒータ用電
源トランス1のみにあらかじめ通電しうることを特徴と
している。
【0016】電子レンジ用マグネトロンの駆動回路の高
圧回路部は、高圧電源トランス2の2次側コイルの一端
に高圧コンデンサ4と高圧ダイオード3が直列に接続さ
れ、その終端は2次側コイルの他端とともにアースに接
続されている。さらに、高圧コンデンサ4および高圧ダ
イオード3の接続点にはマグネトロン9の陰極端子が接
続されている。また高圧電源トランス2の1次側コイル
は、ヒータ用電源トランス1の1次側とも接続されてい
る。
圧回路部は、高圧電源トランス2の2次側コイルの一端
に高圧コンデンサ4と高圧ダイオード3が直列に接続さ
れ、その終端は2次側コイルの他端とともにアースに接
続されている。さらに、高圧コンデンサ4および高圧ダ
イオード3の接続点にはマグネトロン9の陰極端子が接
続されている。また高圧電源トランス2の1次側コイル
は、ヒータ用電源トランス1の1次側とも接続されてい
る。
【0017】本発明において、交流電源11からの入力
は、図1に示されるように、一方は調理開始スイッチ8
およびドア開閉検知スイッチ6を介して高圧電源トラン
ス2と接続されており、他方はリレー5を介してヒータ
用電源トランス1と接続されている。
は、図1に示されるように、一方は調理開始スイッチ8
およびドア開閉検知スイッチ6を介して高圧電源トラン
ス2と接続されており、他方はリレー5を介してヒータ
用電源トランス1と接続されている。
【0018】ドア開閉検知スイッチ6は、ドアが開放さ
れた状態でマグネトロンが発振することを防止する目的
で設けられている。ドア開閉スイッチ6としては、電子
レンジの扉の開閉部分に取りつけられている、棒状また
は掛金状のドアラッチスイッチ、および、電子レンジの
扉が完全に閉まった際にのみ前記ドアラッチスイッチに
接触するドアスイッチが設けられている。前記ドアラッ
チスイッチおよびドアスイッチが接すればドアが閉まっ
ているとしてスイッチONとなり、接していなければド
アが開いているとしてスイッチOFFとなる。
れた状態でマグネトロンが発振することを防止する目的
で設けられている。ドア開閉スイッチ6としては、電子
レンジの扉の開閉部分に取りつけられている、棒状また
は掛金状のドアラッチスイッチ、および、電子レンジの
扉が完全に閉まった際にのみ前記ドアラッチスイッチに
接触するドアスイッチが設けられている。前記ドアラッ
チスイッチおよびドアスイッチが接すればドアが閉まっ
ているとしてスイッチONとなり、接していなければド
アが開いているとしてスイッチOFFとなる。
【0019】使用者が負荷(使用者が加熱しようとする
物質)を入れる際に、電子レンジのドアを開けると、前
述のドアラッチスイッチ(図示せず)が、電子レンジ本
体に設けられている図示しないドアスイッチ(リミット
スイッチ)と離れることによって、ドア開閉検知スイッ
チ6はON状態からOFF状態に変化する(このとき、
調理開始スイッチ8をONにしてもマグネトロン9は駆
動しない)。このドア開閉検知スイッチ6の状態の変化
を検知信号として制御部7に入力し、制御部7では、該
検知信号をトリガ信号としてリレー5をONにする。リ
レー5をONにすると、ヒータ用電源トランス1が通電
される。リレー5がON状態である時間は、電子レンジ
の種類や調理の種類によって異なるように電子レンジの
モデルごとに初期設定として設定され、通常2〜10分
の範囲内に設定されている。ただし、電子レンジを使い
慣れていない使用者が使用するばあいも考慮されている
ので、最長10分として設定されうる。つぎに、使用者
が負荷を入れてドアを閉めると、ドア開閉検知スイッチ
6はOFF状態からON状態となる、すなわち、使用者
が調理開始スイッチ8をONにすればマグネトロン9を
駆動させることができる状態となる。このとき、ドア開
閉検知スイッチ6の状態の変化を検知信号として、制御
部7からトリガ信号をリレー5に入力するが、前述のよ
うにドアを開放した際のドア開閉検知スイッチ6の状態
の変化によって、リレー5はすでにONにされている。
そのばあいには、リレー5のON時間はリセットされ、
再度トリガ信号がリレー5に入力されたときから新たに
2〜10分程度ONにされる。したがって、ドアが使用
者の使用する前から開放されているばあいには、使用者
が負荷を電子レンジ内に挿入したのちにドアを閉める際
に、初めてドア開閉検知スイッチ6がOFF状態からO
N状態へ変化し、制御部7からトリガ信号がリレー5に
出力され、リレー5がONになる。すなわち、ヒータ用
電源トランス1が通電される。
物質)を入れる際に、電子レンジのドアを開けると、前
述のドアラッチスイッチ(図示せず)が、電子レンジ本
体に設けられている図示しないドアスイッチ(リミット
スイッチ)と離れることによって、ドア開閉検知スイッ
チ6はON状態からOFF状態に変化する(このとき、
調理開始スイッチ8をONにしてもマグネトロン9は駆
動しない)。このドア開閉検知スイッチ6の状態の変化
を検知信号として制御部7に入力し、制御部7では、該
検知信号をトリガ信号としてリレー5をONにする。リ
レー5をONにすると、ヒータ用電源トランス1が通電
される。リレー5がON状態である時間は、電子レンジ
の種類や調理の種類によって異なるように電子レンジの
モデルごとに初期設定として設定され、通常2〜10分
の範囲内に設定されている。ただし、電子レンジを使い
慣れていない使用者が使用するばあいも考慮されている
ので、最長10分として設定されうる。つぎに、使用者
が負荷を入れてドアを閉めると、ドア開閉検知スイッチ
6はOFF状態からON状態となる、すなわち、使用者
が調理開始スイッチ8をONにすればマグネトロン9を
駆動させることができる状態となる。このとき、ドア開
閉検知スイッチ6の状態の変化を検知信号として、制御
部7からトリガ信号をリレー5に入力するが、前述のよ
うにドアを開放した際のドア開閉検知スイッチ6の状態
の変化によって、リレー5はすでにONにされている。
そのばあいには、リレー5のON時間はリセットされ、
再度トリガ信号がリレー5に入力されたときから新たに
2〜10分程度ONにされる。したがって、ドアが使用
者の使用する前から開放されているばあいには、使用者
が負荷を電子レンジ内に挿入したのちにドアを閉める際
に、初めてドア開閉検知スイッチ6がOFF状態からO
N状態へ変化し、制御部7からトリガ信号がリレー5に
出力され、リレー5がONになる。すなわち、ヒータ用
電源トランス1が通電される。
【0020】本発明においては、前述のように、電子レ
ンジのドアの開閉を検知するごとにトリガ信号がリレー
5に出力されている。トリガ信号の出力されるタイミン
グをドアの開閉に一致させるのは、つぎの理由による。
つまり、ドアの開閉は電子レンジで調理を行なう際に使
用者が最初に行なう行為であり、ドアの開閉がなされた
ことをもって、ヒータ用電源トランスに電源供給を開始
するタイミングとすることを意味しており、このことに
よりヒータの余熱時間を充分に確保することができると
考えられることによる。
ンジのドアの開閉を検知するごとにトリガ信号がリレー
5に出力されている。トリガ信号の出力されるタイミン
グをドアの開閉に一致させるのは、つぎの理由による。
つまり、ドアの開閉は電子レンジで調理を行なう際に使
用者が最初に行なう行為であり、ドアの開閉がなされた
ことをもって、ヒータ用電源トランスに電源供給を開始
するタイミングとすることを意味しており、このことに
よりヒータの余熱時間を充分に確保することができると
考えられることによる。
【0021】続いて、使用者が調理モード(たとえばオ
ーブンモードやグリルモードなど)を選択したのち、調
理開始スイッチ8をONにする。前述のように、リレー
5はトリガ信号が入力されてから2〜10分はONであ
るから、使用者が負荷を入れてからドアを閉め、調理開
始スイッチ8をONにするまでの時間(通常5秒以上必
要であると考えられる)は継続してヒータ用電源トラン
ス1に通電がなされている。したがって、マグネトロン
9のヒータは、調理開始スイッチ8をONにするときに
はヒータ用電源トランス1の通電によりすでに充分な予
熱時間を経ている。したがって、マグネトロンのヒータ
は充分に暖められ、不安定発振時間はなく、直ちにマグ
ネトロンは発振を開始することができる。
ーブンモードやグリルモードなど)を選択したのち、調
理開始スイッチ8をONにする。前述のように、リレー
5はトリガ信号が入力されてから2〜10分はONであ
るから、使用者が負荷を入れてからドアを閉め、調理開
始スイッチ8をONにするまでの時間(通常5秒以上必
要であると考えられる)は継続してヒータ用電源トラン
ス1に通電がなされている。したがって、マグネトロン
9のヒータは、調理開始スイッチ8をONにするときに
はヒータ用電源トランス1の通電によりすでに充分な予
熱時間を経ている。したがって、マグネトロンのヒータ
は充分に暖められ、不安定発振時間はなく、直ちにマグ
ネトロンは発振を開始することができる。
【0022】なお、前述のように、制御部7はドア開閉
動作のトリガ信号の最終信号より2〜10分程度経過し
たばあいにヒータ用電源トランス1への通電をキャンセ
ルするので、マグネトロン9のヒータへの長期間にわた
る連続通電によるヒータの寿命短縮を防ぐことができ
る。
動作のトリガ信号の最終信号より2〜10分程度経過し
たばあいにヒータ用電源トランス1への通電をキャンセ
ルするので、マグネトロン9のヒータへの長期間にわた
る連続通電によるヒータの寿命短縮を防ぐことができ
る。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、使用者が調理開始スイ
ッチを押すと同時にマグネトロンは不安定発振をせず、
即座に発振を開始することができるため、事実上マグネ
トロンの動作時間が一定となり、自動調理での出来上が
り状態が一定となる。したがって、自動調理プログラム
の設定が容易になり、完成度の高い電子レンジを供給す
ることができる。
ッチを押すと同時にマグネトロンは不安定発振をせず、
即座に発振を開始することができるため、事実上マグネ
トロンの動作時間が一定となり、自動調理での出来上が
り状態が一定となる。したがって、自動調理プログラム
の設定が容易になり、完成度の高い電子レンジを供給す
ることができる。
【0024】さらに不安定発振をすることがないので、
不要輻射が低減でき、電磁環境の向上に寄与することが
できる。
不要輻射が低減でき、電磁環境の向上に寄与することが
できる。
【図1】本発明の電子レンジ用マグネトロンの駆動回路
を示す等価回路図である。
を示す等価回路図である。
【図2】従来の電子レンジ用マグネトロンの駆動回路を
示す等価回路図である。
示す等価回路図である。
1 ヒータ用電源トランス 2 高圧電源トランス 3 高圧ダイオード 4 高圧コンデンサ 5 リレー 6 ドア開閉検知スイッチ 7 制御部 8 調理開始スイッチ 9 マグネトロン 10 コントロールパネル 11 交流電源
Claims (2)
- 【請求項1】 ヒータ用電源トランスと高圧電源トラン
スとを有し、マグネトロンを加熱するためのヒータを加
熱するとともにマグネトロンの陽極と陰極とのあいだに
高圧を印加するための電子レンジ用マグネトロンの駆動
回路であって、前記マグネトロンの陽極と陰極とのあい
だに高圧を印加する前に、ヒータの予熱のために前記駆
動回路がヒータ用電源トランスの1次側への電源供給を
行なってなることを特徴とする電子レンジ用マグネトロ
ンの駆動回路。 - 【請求項2】 前記ヒータ用電源トランスの1次側への
電源供給を行なうためのトリガ信号を、電子レンジのド
アの開閉を検知するごとに入力してなる請求項1記載の
駆動回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28216895A JPH09129366A (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | 電子レンジ用マグネトロンの駆動回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28216895A JPH09129366A (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | 電子レンジ用マグネトロンの駆動回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09129366A true JPH09129366A (ja) | 1997-05-16 |
Family
ID=17648991
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28216895A Pending JPH09129366A (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | 電子レンジ用マグネトロンの駆動回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09129366A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8664860B2 (en) | 2010-03-12 | 2014-03-04 | Furuno Electric Company, Limited | Cathode heating device of magnetron, microwave generating device and method of preheating cathode of magnetron |
KR101530632B1 (ko) * | 2014-03-31 | 2015-06-22 | 박기현 | 황전등용 마그네트론의 구동회로 |
-
1995
- 1995-10-30 JP JP28216895A patent/JPH09129366A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8664860B2 (en) | 2010-03-12 | 2014-03-04 | Furuno Electric Company, Limited | Cathode heating device of magnetron, microwave generating device and method of preheating cathode of magnetron |
KR101530632B1 (ko) * | 2014-03-31 | 2015-06-22 | 박기현 | 황전등용 마그네트론의 구동회로 |
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