JPH09128991A - 冗長救済回路 - Google Patents

冗長救済回路

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JPH09128991A
JPH09128991A JP8066875A JP6687596A JPH09128991A JP H09128991 A JPH09128991 A JP H09128991A JP 8066875 A JP8066875 A JP 8066875A JP 6687596 A JP6687596 A JP 6687596A JP H09128991 A JPH09128991 A JP H09128991A
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JP
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address
redundant
redundancy
signal
circuit
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Withdrawn
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JP8066875A
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English (en)
Inventor
Atsushi Semi
淳 瀬見
Masahiro Kawate
昌浩 川手
Yoshiaki Matsuura
良昭 松浦
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気的手段により冗長救済を行う。 【解決手段】 救済アドレスを記憶する強誘電体記憶素
子FE1〜FEnと冗長イネーブル信号を記憶する強誘
電体記憶素子FEeとを含む記憶回路402と、救済ア
ドレスを強誘電体記憶素子FE1〜FEnに書き込み、
冗長イネーブル信号を強誘電体記憶素子FEeに書き込
む書き込み回路401と、救済アドレスを強誘電体記憶
素子FE1〜FEnから読み出し、冗長イネーブル信号
を強誘電体記憶素子FEeから読み出す読み出し回路4
03と、外部アドレスと読み出し回路403によって読
み出された救済アドレスとを比較して、その比較結果と
読み出し回路403によって読み出された冗長イネーブ
ル信号とに応じてその外部アドレスに対応する記憶素子
と冗長用記憶素子とを切り換える冗長デコーダ404と
を備えた冗長救済回路。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置に
おいて欠陥、ごみ等の原因により発生する不良セル(不
良ビット、不良ビット線、不良ワード線)を救済するた
めに、不良セル(不良ビット、不良ビット線、不良ワー
ド線)を冗長セル(冗長ビット、冗長ビット線、冗長ワ
ード線)に置換する冗長救済回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図19は、従来の冗長救済回路1900
の構成例を示す。冗長救済回路1900には、アドレス
デコード信号A1〜Anが入力される。アドレスデコー
ド信号A1〜Anは、冗長救済回路1900を有する半
導体記憶装置の外部から入力されるアドレス信号をデコ
ード回路(図示せず)によってデコードすることにより
得られる。アドレスデコード信号A1〜Anのうち2以
上の信号が同時にHighレベルとなることはなく、い
ずれか1つの信号のみがHighレベルとなる。従っ
て、冗長救済回路1900に入力されたアドレスデコー
ド信号A1〜AnのうちHighレベルの信号に対応す
る主記憶素子、又は行方向若しくは列方向に連なるすべ
ての主記憶素子が選択される。また、半導体記憶装置に
含まれる複数の主記憶素子がいくつかのブロックに分割
されている場合には、冗長救済回路1900に入力され
たアドレスデコード信号A1〜AnのうちHighレベ
ルの信号に対応するブロックの主記憶素子群が選択され
る。
【0003】冗長救済回路1900において、複数のN
chトランジスタN1〜NnのドレインはPchトラン
ジスタP0のドレイン(B)に共通に接続されている。
NchトランジスタN1〜Nnの各ゲートにはアドレス
デコード信号A1〜Anがそれぞれ供給される。Nch
トランジスタN1〜Nnの各々のソースはヒューズF1
〜Fnの一方の端子に直列に接続されている。ヒューズ
F1〜Fnの他方の端子はNchトランジスタNeのド
レイン(C)に共通に接続されている。ヒューズF1〜
Fnの各々は、例えばポリシリコンのような導電性の材
料で構成されており、レーザートリマー等を用いた切断
手段によってヒューズを物理的に溶断することにより、
そのヒューズの一方の端点と他方の端点との間を電気的
に切り放すことを実現している。また、Pchトランジ
スタP0のソースは電源端子に接続され、Pchトラン
ジスタP0のゲートはチップイネーブル信号CE/に接
続されている。また、NchトランジスタNeのソース
はGNDに接続されている。更に、電源端子とGNDと
の間にPchトランジスタPeとヒューズFeとが直列
に接続されており、PchトランジスタPeのゲートは
チップイネーブル信号CE/に接続されている。Pch
トランジスタPeとヒューズFeとによって冗長イネー
ブル回路が構成される。冗長イネーブル信号(D)はN
chトランジスタNeのゲートに接続されている。ま
た、冗長出力信号(B)は、コンパレータAD1〜AD
nのそれぞれに接続されており、コンパレータAD1〜
ADnの出力に応じて主記憶素子又は主記憶素子群MR
1〜MRnを活性化又は非活性化することができるよう
に構成されている。更に、冗長出力信号(B)は、イン
バータI1を介して冗長用記憶素子又は冗長用記憶素子
群RMRに接続されている。
【0004】冗長切り換えを行わない通常の動作の場
合、ヒューズF1〜Fn及びFeはいずれも切断されな
いので、NchトランジスタNeは常にOFF状態とな
る。その結果、チップ選択時にチップイネーブル信号C
E/がLowレベルになり、ノードBが電源電圧Vcc
にチャージアップされた後、アドレスが選択されること
によりアドレスデコード信号A1〜Anの何れかがHi
ghレベルになったとしても、ノードBは電源電圧Vc
cを維持する。従って、主記憶素子又は主記憶素子群M
R1〜MRnのうち、選択されたアドレスに対応する主
記憶素子又は主記憶素子群が活性化される。一方、冗長
用記憶素子又は冗長用記憶素子群RMRは常に非活性化
される。
【0005】冗長切り換えを行う場合、まずヒューズF
1〜Fnのうち、冗長切り換えを行いたいアドレスに対
応するヒューズ以外のヒューズを全て切断し、更に、ヒ
ューズFeも切断する。例えば、アドレスデコード信号
A1に対して冗長切り換えを行う場合には、ヒューズF
2〜Fn及びヒューズFeを切断する。その結果、チッ
プ選択時にチップイネーブル信号CE/信号がLowレ
ベルになり、ノードBが電源電圧Vccにチャージアッ
プされ、NchトランジスタNeがONした後、アドレ
スデコード信号A1が選択的にHighレベルになる
と、ノードBの電荷が引き抜かれるため、ノードBはL
owレベルになる。従って、本来選択されるべき主記憶
素子又は主記憶素子群MR1が非活性化され、その代り
に冗長用記憶素子又は冗長用記憶素子群RMRが活性化
される。また、アドレスデコード信号A1に対応するア
ドレス以外のアドレスが選択された場合は、それらのア
ドレスに対応するヒューズがあらかじめ切断されている
ので、ノードBの電荷は引き抜かれず、ノードBは電源
電圧Vccを維持する。従って、主記憶素子又は主記憶
素子群MR1〜MRnのうち、選択されたアドレスに対
応する主記憶素子又は主記憶素子群が活性化される。一
方、冗長用記憶素子又は冗長用記憶素子群RMRは非活
性化される。
【0006】上述したように、従来の技術によれば、ヒ
ューズを切断することによって、物理的に回路変更を行
い、不良記憶素子又は不良記憶素子群の救済を行ってい
る。
【0007】また、特開平2−239500号公報に
は、EPROM(消去不可能な読み出し専用メモリ)に
記憶したデータを用いて、入力アドレス信号およびその
反転信号をXNOR/XORすることにより、冗長行若
しくは冗長列へのアクセスを行う回路が記載されてい
る。
【0008】また、特開平4−132092号公報に
は、リダンダンシー用のアドレスメモリの出力とアドレ
スレジスタの出力とを比較して、アドレスが一致するか
否かを検出し、アドレスが一致した場合には冗長プログ
ラムメモリのデータを出力する回路が記載されている。
リダンダンシー用のアドレスメモリは外部から書き込み
可能なメモリであるとの記載があるが、リダンダンシー
用のアドレスメモリの詳細は明らかでない。
【0009】図30は、従来の冗長置換設定回路300
0の構成例を示す。冗長置換設定回路3000には、ア
ドレスプリデコーダ(図示せず)から出力されるアドレ
スプリデコード信号とプリチャージ信号/PRとが入力
される。アドレスプリデコード信号は、入力アドレスA
j、Aj−1をプリデコードすることによって得られ、
2ビットのアドレスビット対/Aj・/Aj−1、/A
j・Aj−1、Aj・/Aj−1、Aj・Aj−1によ
って表される。アドレスプリデコーダに入力される入力
アドレスとアドレスプリデコーダから出力されるアドレ
スプリデコード信号との関係は、図32に示される。例
えば、Aj=0,Aj−1=0の場合は、/Aj・/A
j−1のみ1となり、またAj=1,Aj−1=1の場
合は、Aj・Aj−1のみ1となる。
【0010】冗長置換設定回路3000は、複数の冗長
プリデコーダ3020を有している。冗長プリデコーダ
3020のそれぞれは、2ビットのアドレスビット対/
Aj・/Aj−1、/Aj・Aj−1、Aj・/Aj−
1、Aj・Aj−1のうち1つをヒューズの切断によっ
て選択する回路である。
【0011】冗長プリデコーダ3020は、Nチャンネ
ルMOS電界効果トランジスタ(NMOSFET)Q1
〜Q4とヒューズF1〜F4とを含んでいる。NMOS
FET(Q1〜Q4)とヒューズF1〜F4は直列に接
続される。NMOSFET(Q1〜Q4)のゲートに
は、アドレスプリデコード信号が入力される。冗長プリ
デコーダ3020は、PチャンネルMOS電界効果トラ
ンジスタ(PMOSFET)Q5をさらに含んでいる。
PMOSFET(Q5)のゲートには、プリチャージ信
号/PRが入力される。PMOSFET(Q5)のソー
スは電源Vccに接続されている。PMOSFET(Q
5)のドレインと接地との間に、4組のチャンネルMO
S電界効果トランジスタ(NMOSFET)Q1〜Q4
とヒューズF1〜F4とが並列に挿入されている。
【0012】最初は、プリチャージ信号/PRは”L”
である。その結果、PMOSFET(Q5)はオン状態
となるため、出力OUTjは”H”にプリチャージされ
る。冗長メモリを使用しない場合には、すべてのヒュー
ズF1〜F4が切断される。従って、プリチャージ信号
/PRが”H”に反転した後、出力OUTjは常に”
H”となる。NMOSFETQ1〜Q4のすべてが非導
通であるため、どのアドレスプリデコード信号が”H”
になっても出力OUTjにプリチャージされた電荷が放
電されないからである。欠陥メモリを冗長メモリに置き
換える場合には、ヒューズF1〜F4のうち欠陥メモリ
のアドレスに対応する1つのヒューズのみが切断されず
に残る。そのヒューズと直列に接続されたNMOSFE
Tのゲートに活性化されたアドレスプリデコード信号が
入力された場合にのみ、出力OUTjにプリチャージさ
れた電荷が放電される。その結果、出力OUTは”L”
になる。例えば、ヒューズF4だけが切断されずに残っ
た場合には、Aj−1=Aj=1の時のみ出力OUTj
が”L”になる。
【0013】複数の冗長プリデコーダ3020からの出
力OUTj(j=1〜n)は、NAND素子3030に
入力される。NAND素子3030は、出力OUTjに
応じて信号REを出力する。信号REは、不良メモリア
レイのデコーダと冗長メモリアレイの冗長デコーダとの
うちいずれを活性化すべきかを決定するために使用され
る。複数の冗長プリデコーダ3020からの出力OUT
jが全て”L”である場合に、信号REは”H”とな
り、その他の場合に信号REは”L”となる。信号RE
が”H”であることは、不良メモリアレイにアクセスす
る行デコーダ(または列デコーダ)を不活性にし、冗長
メモリアレイにアクセスする冗長行デコーダ(または冗
長列デコーダ)を活性にすることを示す。信号REが”
L”であることは、不良メモリアレイにアクセスする行
デコーダ(または列デコーダ)を活性にし、冗長行デコ
ーダ(冗長列デコーダ)を不活性にすることを示す。こ
れにより、不良メモリアレイが冗長メモリアレイに置き
換えられる。その後は、冗長メモリアレイに対して不良
メモリアレイに対してと同様の読みだし動作が行われ
る。
【0014】図31は、従来の冗長置換設定回路310
0の構成例を示す。冗長置換設定回路3100は、図3
0に示される冗長置換設定回路3000とは異なる構成
を有している。
【0015】冗長置換設定回路3100は、複数の冗長
プリデコーダ3121を有している。冗長プリデコーダ
3121のそれぞれは、2ビットのアドレスビット対/
Aj・/Aj−1、/Aj・Aj−1、Aj・/Aj−
1、Aj・Aj−1のうち1つをヒューズの切断によっ
て選択する回路である。
【0016】冗長プリデコーダ3121は、NMOSF
ETとPMOSFETとが並列に接続されたトランスフ
ァゲートT1〜T4とヒューズF1〜F4を含んでい
る。トランスファゲートT1〜T4とヒューズF1〜F
4とは直列に接続される。トランスファゲートT1〜T
4のそれぞれのNMOSFETのゲートには、プリチャ
ージ信号/PRが入力される。トランスファゲートT1
〜T4のそれぞれのPMOSFETのゲートには、プリ
チャージ信号/PRの反転信号が入力される。
【0017】アドレスプリデコード信号とプルダウンN
MOSFETQ6との間に、4組のトランスファゲート
T1〜T4とヒューズF1〜F4とが並列に挿入されて
いる。
【0018】最初は、プリチャージ信号/PRは”L”
である。その結果、トランスファゲートT1〜T4のそ
れぞれは非導通であるため、出力OUTjは”L”であ
る。冗長メモリを使用しない場合には、すべてのヒュー
ズF1〜F4が切断される。従って、プリチャージ信号
/PRが”H”に反転した後、出力OUTjは”L”の
ままである。すべてのヒューズF1〜F4が切断されて
いるため、どのアドレスプリデコード信号が”H”にな
ってもそのアドレスデコード信号が出力OUTjに伝達
されないからである。欠陥メモリを冗長メモリに置き換
える場合には、ヒューズF1〜F4のうち欠陥メモリの
アドレスに対応する1つのヒューズのみが切断されずに
残る。そのヒューズと直列に接続されたトランスファゲ
ートに活性化されたアドレスプリデコード信号が入力さ
れた場合にのみ、出力OUTjは”H”になる。例え
ば、ヒューズF4だけが切断されずに残った場合には、
Aj−1=Aj=1の時のみ出力OUTjが”H”にな
る。
【0019】複数の冗長プリデコーダ3121からの出
力OUTj(j=1〜n)は、NAND素子3130に
入力される。NAND素子3130は、出力OUTjに
応じて信号/REを出力する。信号/REは、不良メモ
リアレイのデコーダと冗長メモリアレイの冗長デコーダ
とのうちいずれを活性化すべきかを決定するために使用
される。複数の冗長プリデコーダ3121からの出力O
UTjが全て”H”である場合に、信号/REは”L”
となり、その他の場合に信号/REは”H”となる。
【0020】次に、従来のテストフローと冗長置換方法
について、図33にしたがって説明する。まず、プリテ
ストを行い、メモリーに不良がないかどうか判定し、良
品と不良品を選別する。不良品は、冗長救済可能品と不
能品とに分けられ、冗長救済可能品は冗長置換アドレス
に対応した冗長プリデコーダのヒューズを切断する。最
後に、ホストテストで不良がないか再判定し、冗長救済
可能品が冗長置換されて良品になっていることを確認す
る。
【0021】上述したように、従来の技術によれば、ヒ
ューズを切断することによって、物理的に回路変更を行
い、不良記憶素子又は不良記憶素子群の救済を行ってい
る。
【0022】また、ヒューズ切断による冗長救済方式が
有する課題を解決する手段として、内容アドレスメモリ
方式が提案されている(特開平2−278600参
照)。
【0023】以下、図34を用いて動作の説明を行う。
【0024】図34のEPROM冗長CAMセル回路
は、EPROMセル3411,3412とトランジスタ
3421,3422を介して相互接続されている負荷ト
ランジスタ3431,3432と、EPROMセル34
11,3412へのプログラム時にONするトランジス
タ3441,3442とワードラインWLにより選択さ
れるスイッチトランジスタ3451〜3454から構成
される。
【0025】ここでEPROMセル3411への情報書
き込みは、プログラミング信号PROGによりトランジ
スタ3441をONするとともに、ワードラインWL
1,WL2がスイッチトランジスタ3451,3452
をONすることにより行われる。また、EPROMセル
3412への情報書き込み対しても、プログラミング信
号PROGによりトランジスタ3442をONするとと
もに、ワードラインWL3,WL4がスイッチトランジ
スタ3453,3454をONすることにより行われ
る。尚、EPROMセルはいずれか一方のみプログラム
されるため閾値が上昇し、他方は消去状態を維持する。
よって、EPROMセル3411に対してプログラムが
実施され、EPROMセル3412が消去状態を維持す
るとき、負荷トランジスタ3431,3432はそれぞ
れON,OFFするため、OUTよりLOWレベルが出
力される。外部より入力されたアドレスがEPROM冗
長CAMセル回路に記憶された情報と一致するとき、冗
長アレイが選択される。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】ヒューズを切断するこ
とにより冗長救済を行う従来の冗長救済回路は、置換す
べきアドレス情報を記憶する素子としてヒューズを使用
し、ヒューズが物理的に切断されているか否かに応じて
不良アドレスを記憶する。しかし、ヒューズを切断する
といった物理的な手段で不良記憶素子の救済を行う場合
には、以下に示すような問題があった。
【0027】1)半導体回路検査工程においてヒューズ
を切断する工程が必要であり、且つ、ヒューズを切断す
る装置(レーザートリマー等)が必要となる。
【0028】2)ヒューズを切断するときにチップにダ
メージを与える。
【0029】3)ヒューズの切れ残りやアライメントず
れによる切断ミスが発生する。
【0030】4)比較的テスト条件の緩いウエハテスト
の条件下での不良モードしか救済できず、パッケージン
グ後バーンイン等で発生した不良を救済できない。
【0031】また、特開平2−239500号公報に記
載される回路の場合、パッケージング後不良と判断され
たメモリセルに対応するアドレスを記憶する手段として
EPROM等のフローティングゲートを有する不揮発性
半導体記憶装置を使用するため、EPROMにデータを
書き込むために電源電圧を昇圧させる必要があり、半導
体記憶装置に昇圧回路を内蔵する必要が生じる。特開平
4−132092号公報に記載される回路において、不
良と判断されたメモリセルに対応するアドレスを記憶す
る手段としてEPROM等のフローティングゲートを有
する不揮発性半導体記憶装置を使用する場合も同様であ
る。
【0032】また、図33に示したテストフローでは、
プリテストの後不良メモリに対し、別途ヒューズ切断の
工程が必要になり、その後ポストテストで良品の確認が
行なわれる為、これによって次の問題が生ずる。
【0033】1)単一試験装置を用いた単一工程で行な
えないため、時間がかかる。
【0034】2)ヒューズを切断するためのレーザトリ
マ等の装置が必要になり、コスト高となる。
【0035】3)ヒューズ切断工程でのチップダメー
ジ、不純物イオンの注入が起こる。
【0036】4)ヒューズ切れ残りによる不良発生、ヒ
ューズ切断ミスによる不良発生が起こる。
【0037】また、特開平2−278600号公報に記
載される回路の場合、パッケージング後不良と判断され
たメモリセルに対応するアドレスを記憶する手段として
EPROM等のフローティングゲートを有する不揮発性
半導体記憶装置を使用するため、EPROMにデータを
書き込むために電源電圧を昇圧させる必要が生じる。こ
のため、Vcc電源をもとに駆動およびアクセスされる
揮発性情報記憶装置および不揮発性情報記憶装置におい
て昇圧回路を内蔵する必要が生じる。
【0038】本発明は、上記問題を解決するため、物理
的手段によって冗長救済を行わず、電気的手断によって
冗長救済を行うことができる冗長救済回路を提供するこ
とを目的としている。また、本発明は、ロジック電源の
みで書き込み/消去が可能であり、半導体記憶装置に昇
圧回路を内蔵することを必要としない冗長救済回路を提
供することを目的としている。
【0039】
【課題を解決するための手段】本発明の冗長救済回路
は、救済アドレスを記憶する第1強誘電体記憶素子と冗
長イネーブル信号を記憶する第2強誘電体記憶素子とを
含む記憶手段と、該救済アドレスを該第1強誘電体記憶
素子に書き込み、該冗長イネーブル信号を該第2強誘電
体記憶素子に書き込む書き込み手段と、該救済アドレス
を該第1強誘電体記憶素子から読み出し、該冗長イネー
ブル信号を該第2強誘電体記憶素子から読み出す読み出
し手段と、外部アドレスと該読み出し手段によって読み
出された該救済アドレスとを比較して、該比較結果と該
読み出し手段によって読み出された該冗長イネーブル信
号とに応じて該外部アドレスに対応する記憶素子と冗長
用記憶素子とを切り換える冗長デコーダ手段とを備えて
おり、これにより、上記目的が達成される。
【0040】前記冗長記憶回路は、前記読み出し手段に
よって読み出された前記救済アドレスと前記冗長イネー
ブル信号とを保持する保持手段をさらに備えており、前
記冗長デコーダ手段は、前記外部アドレスと該保持手段
によって保持された該救済アドレスとを比較して、該比
較結果と該保持手段によって保持された該冗長イネーブ
ル信号とに応じて該外部アドレスに対応する記憶素子と
冗長用記憶素子とを切り換えてもよい。
【0041】前記読み出し手段による前記救済アドレス
と前記冗長イネーブル信号の読み出しは電源投入時に1
回だけ行わてもよい。
【0042】前記第1及び第2強誘電体記憶素子のそれ
ぞれは、MFS−FETを含んでいてもよい。
【0043】前記第1及び第2強誘電体記憶素子のそれ
ぞれは、強誘電体キャパシタを含んでいてもよい。
【0044】前記第1及び第2強誘電体記憶素子のそれ
ぞれは、NDROトランジスタを含んでいてもよい。
【0045】前記第1及び第2強誘電体記憶素子のそれ
ぞれは、直列に接続された第1NDROトランジスタと
第2NDROトランジスタとを含んでおり、該第1強誘
電体記憶素子は、該第1NDROトランジスタの抵抗値
と該第2NDROトランジスタの抵抗値との比に応じて
前記救済アドレスを記憶し、該第2強誘電体記憶素子
は、該第1NDROトランジスタの抵抗値と該第2ND
ROトランジスタの抵抗値との比に応じて前記冗長イネ
ーブル信号を記憶してもよい。
【0046】本発明の冗長救済回路によれば、電源投入
後、あるアドレスが選択された時、読み出し手段によっ
て記憶手段に予め記憶されている救済アドレスと冗長イ
ネーブル信号が読み出される。冗長デコーダによって救
済アドレスの値と選択されたアドレスの値とが比較され
る。救済アドレスの値と選択されたアドレスの値とが一
致した場合は、冗長デコーダによって、選択されたアド
レスに対応する主記憶素子又は主記憶素子群が非活性化
され、冗長用記憶素子又は冗長用記憶素子群が活性化さ
れる。救済アドレスの値と選択されたアドレスの値とが
一致しない場合は、冗長デコーダによって、選択された
アドレスに対応する主記憶素子又は主記憶素子群が活性
化され、冗長用記憶素子又は冗長用記憶素子群が非活性
化される。このようにして、選択されたアドレスに対応
する主記憶素子又は主記憶素子群と冗長用記憶素子又は
冗長用記憶素子群とが切り換えられる。
【0047】このような冗長救済によれば、不良アドレ
スの冗長救済を全て電気的な手段によって行うため、チ
ップにダメージを与えることなく、また、レーザートリ
マーによるヒューズの切断ミス等の不慮の事態を招くこ
となく不良アドレスの冗長救済を行うことができる。
【0048】本発明の他の冗長救済回路によれば、電源
投入時に、読み出し手段によって記憶手段に予め記憶さ
れている救済アドレスと冗長イネーブル信号とが読み出
される。読み出された救済アドレスと冗長イネーブル信
号とは保持手段に保持される。電源投入後、あるアドレ
スが選択された時、冗長デコーダによって保持手段に保
持されている救済アドレスの値と選択されたアドレスの
値とが比較される。救済アドレスの値と選択されたアド
レスの値とが一致した場合は、冗長デコーダによって、
選択されたアドレスに対応する主記憶素子又は主記憶素
子群が非活性化され、冗長用記憶素子又は冗長用記憶素
子群が活性化される。救済アドレスの値と選択されたア
ドレスの値とが一致しない場合は、冗長デコーダによっ
て、選択されたアドレスに対応する主記憶素子又は主記
憶素子群が活性化され、冗長用記憶素子又は冗長用記憶
素子群が非活性化される。このようにして、選択された
アドレスに対応する主記憶素子又は主記憶素子群と冗長
用記憶素子又は冗長用記憶素子群とが切り換えられる。
【0049】このような冗長救済によれば、不良アドレ
スの冗長救済を全て電気的な手段によって行うため、チ
ップにダメージを与えることなく、また、レーザートリ
マーによるヒューズの切断ミス等の不慮の事態を招くこ
となく不良アドレスの冗長救済を行うことができる。さ
らに、アドレスが選択される度に救済アドレスを記憶手
段から読み出す必要がないため、アクセスタイムに影響
を及ぼさず、消費電力も低減される。
【0050】本発明の他の冗長救済回路は、メモリアレ
イと冗長メモリアレイとを含む半導体記憶装置におい
て、該メモリアレイに対するアクセスを該冗長メモリア
レイに対するアクセスに置換することにより、該メモリ
アレイの欠陥を救済する冗長救済回路であって、アドレ
スプリデコード信号に応答して、該メモリアレイに対す
るアクセスと該冗長メモリアレイに対するアクセスのう
ちの一方を活性化する活性化信号を出力する冗長置換設
定手段と、該アドレスプリデコード信号と該活性化信号
とを受け取り、該活性化信号が活性化状態である場合
に、該アドレスプリデコード信号に応じて、該冗長メモ
リアレイをアクセスする冗長デコード手段とを備えてお
り、該冗長置換設定手段は、導通状態と非導通状態のう
ち一方を初期設定された複数の強誘電体ゲート電界効果
トランジスタを有しており、導通状態に初期設定された
強誘電体ゲート電界効果トランジスタは、該アドレスプ
リデコード信号のうち置換すべきアドレス部分に対応づ
けられている。これにより、上記目的が達成される。
【0051】前記複数の強誘電体ゲート電界効果トラン
ジスタのそれぞれはP型の強誘電体ゲート電界効果トラ
ンジスタであり、該P型の強誘電体ゲート電界効果トラ
ンジスタのゲートに接地電圧を印加することにより、該
P型の強誘電体ゲート電界効果トランジスタの状態は導
通状態に初期設定され、該P型の強誘電体ゲート電界効
果トランジスタのゲートに電源電圧を印加することによ
り、該P型の強誘電体ゲート電界効果トランジスタの状
態は非導通状態に初期設定されるようにしてもよい。
【0052】前記複数の強誘電体ゲート電界効果トラン
ジスタのそれぞれはN型の強誘電体ゲート電界効果トラ
ンジスタであり、該N型の強誘電体ゲート電界効果トラ
ンジスタのゲートに電源電圧を印加することにより、該
N型の強誘電体ゲート電界効果トランジスタの状態は導
通状態に初期設定され、該N型の強誘電体ゲート電界効
果トランジスタのゲートに接地電圧を印加することによ
り、該N型の強誘電体ゲート電界効果トランジスタの状
態は非導通状態に初期設定されるようにしてもよい。
【0053】前記冗長置換設定手段は、前記複数の強誘
電体ゲート電界効果トランジスタに直列に接続され、そ
れのゲートにアドレスプリデコード信号が入力される複
数の第1トランジスタと、それのゲートにプリチャージ
信号が入力される第2トランジスタとを備えており、電
源電圧に接続された該第2トランジスタと接地との間
に、前記複数の強誘電体ゲート電界効果トランジスタと
該複数の第1トランジスタとが並列に挿入されていても
よい。
【0054】前記冗長置換設定手段は、前記複数の強誘
電体ゲート電界効果トランジスタに直列に接続され、プ
リチャージ信号と該プリチャージ信号の反転信号とが入
力される複数のトランスファゲートと、プルダウントラ
ンジスタとを備えており、前記アドレスプリデコード信
号と該プルダウントランジスタとの間に、前記複数の強
誘電体ゲート電界効果トランジスタと該複数のトランス
ファゲートとが並列に挿入されていてもよい。
【0055】以下、強誘電体ゲート電界効果トランジス
タ(強誘電体ゲートFET)を含む冗長救済回路の作用
について説明する。
【0056】強誘電体ゲートFETのゲートに所定の電
圧を印加することにより、強誘電体ゲートFETの状態
が導通状態または非導通状態に初期設定される。例え
ば、強誘電体ゲートFETがP型の場合には、1つの強
誘電体ゲートFETのゲートに接地電位を印加すること
によりその強誘電体ゲートFETの状態は導通状態に初
期設定される。また、それ以外の強誘電体ゲートFET
のゲートに電源電位を印加することによりそれらの強誘
電体ゲートFETの状態は非導通状態に初期設定され
る。導通状態の強誘電体ゲートFETと直列に接続され
た第1トランジスタのゲートに、置換すべきアドレスに
対応するアドレスプリデコード信号が入力された時にの
み、メモリアレイを非選択状態(非活性化状態)にし、
かつ、冗長メモリアレイを選択状態(活性化状態)にす
る冗長置換活性化信号が出力される。これにより、メモ
リアレイに対するアクセスが冗長メモリアレイに対する
アクセスに置換される。
【0057】また、他の冗長救済回路においては、導通
状態の強誘電体ゲートFETと直列に接続されたトラン
スファゲートのソースあるいはドレインに、置換すべき
アドレスに対応するアドレスプリデコード信号が入力さ
れた時にのみ、メモリアレイを非選択状態(非活性化状
態)にし、かつ、冗長メモリアレイを選択状態(活性化
状態)にする冗長置換活性化信号が出力される。これに
より、メモリアレイに対するアクセスが冗長メモリアレ
イに対するアクセスに置換される。
【0058】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による冗長救済回
路を含む半導体記憶装置100の構成を示す。アドレス
レジスタ101に格納されたアドレスa1〜anは、列
デコーダ回路102によってアドレスデコード信号A1
〜Anに変換される。アドレスデコード信号A1〜An
のうち2以上の信号が同時にHighレベルとなること
はなく、いずれか1つの信号のみがHighレベルとな
る。列方向の冗長救済回路103は、メモリ領域104
に含まれる複数の主記憶素子のうち、アドレスデコード
信号A1〜Anによって選択される主記憶素子が不良セ
ルであった場合に、その不良セルを冗長セルに置換する
ことにより、その不良セルを救済する。あるいは、列方
向の冗長救済回路103は、列方向(ビット線方向)に
連なるすべての主記憶素子、又は、列方向(ビット線方
向)の特定のブロックに属する主記憶素子群を置換する
ようにしてもよい。
【0059】例えば、図2において、ワードラインWL
1とビットラインBL1とによって選択される主記憶素
子MR11が不良セルであったと仮定する。この場合、
列方向の冗長救済回路103は、主記憶素子MR11に
対応するアドレスを救済アドレスとして記憶する。列方
向の冗長救済回路103は、アドレスデコード信号A1
〜Anと列方向の冗長救済回路103に記憶される救済
アドレスとが一致するか否かを判定する。アドレスデコ
ード信号A1〜Anと列方向の冗長救済回路103に記
憶される救済アドレスとが一致した場合には、列方向の
冗長救済回路103は、ビットラインBL1を非選択状
態とし、冗長用ビットラインRBL1を選択状態とす
る。このようにして、ビットラインBL1に接続される
すべての主記憶素子MR11〜MR14が、冗長用ビッ
トラインRBL1に接続される冗長用記憶素子RMR1
1〜RMR14に置換される。
【0060】図1に示される行方向の冗長救済回路10
6も、同様にして、アドレスデコード信号B1〜Bnに
よって選択される主記憶素子、行方向(ワード線方向)
に連なるすべての主記憶素子、又は、行方向(ワード線
方向)の特定のブロックに属する主記憶素子群を救済す
る。
【0061】図3は、アドレスが2ビットで表され、か
つ、アドレスデコード信号が4ビットで表される場合の
列デコーダ回路102及び行デコーダ回路105の構成
を示す。
【0062】(第1の実施の形態)図4は、本発明によ
る第1の実施の形態の冗長救済回路400の構成を示
す。なお、図19に示した従来の冗長救済回路1900
と同じ機能を有する構成部材には同じ番号を付記する。
【0063】冗長救済回路400は、救済アドレス書き
込み回路401と救済アドレス記憶回路402と救済ア
ドレス読み出し回路403と冗長デコーダ404とを有
している。
【0064】救済アドレス書き込み回路401は、書き
込みバッファ回路Weと複数の書き込みバッファ回路W
1〜Wnとを有している。また、救済アドレス書き込み
回路401は、NchMOSトランジスタQWeと複数
のNchMOSトランジスタQW1〜QWnとをさらに
有している。NchMOSトランジスタQWeは書き込
みバッファ回路Weに接続され、NchMOSトランジ
スタQW1〜QWnは書き込みバッファ回路W1〜Wn
にそれぞれ接続されている。NchMOSトランジスタ
QWe及びQW1〜QWnの各ゲートには書き込み制御
信号RWEが供給される。書き込みバッファ回路Weに
は冗長イネーブル入力信号EIが入力され、書き込みバ
ッファ回路W1〜Wnには救済アドレス入力信号AI1
〜AInがそれぞれ入力される。救済アドレス書き込み
回路401は、冗長イネーブル書き込み信号EWと救済
アドレス書き込み信号AW1〜AWnとを救済アドレス
記憶回路402に出力する。
【0065】救済アドレス記憶回路402は、強誘電体
記憶素子FEeと複数の強誘電体記憶素子FE1〜FE
nを有している。冗長イネーブル書き込み信号EWは、
強誘電体記憶素子FEeに記憶され、冗長イネーブル読
み出し信号ERとして救済アドレス読み出し回路403
に出力される。救済アドレス書き込み信号AW1〜AW
nは、強誘電体記憶素子FE1〜FEnにそれぞれ記憶
され、救済アドレス読み出し信号AR1〜ARnとして
救済アドレス読み出し回路403に出力される。
【0066】救済アドレス読み出し回路403は、Nc
hトランジスタQeと複数のNchトランジスタQ1〜
Qnとを有している。また、救済アドレス読み出し回路
403は、センスアンプSeと複数のセンスアンプS1
〜Snとをさらに有している。センスアンプSeはNc
hトランジスタQeに接続され、センスアンプS1〜S
nはNchトランジスタQ1〜Qnに接続されている。
NchトランジスタQe及びQ1〜Qnの各ゲートには
読み出し制御信号REが供給される。Nchトランジス
タQeには冗長イネーブル読み出し信号ERが入力さ
れ、NchトランジスタQ1〜Qnには救済アドレス読
み出し信号AR1〜ARnが入力される。救済アドレス
読み出し回路403は、冗長イネーブル信号ENと救済
アドレス選択信号とを冗長デコーダ404に出力する。
【0067】以下、冗長デコーダ404の構成を説明す
る。電源電圧VccとノードBとの問にPchトランジ
スタP0が接統されている。PchトランジスタP0の
ゲートにはチップイネーブル信号CE/が供給される。
ノードBに並列にNchトランジスタN1〜Nnが接続
されている。NchトランジスタN1〜Nnの各ゲート
にはアドレスデコード信号A1〜Anが供給される。N
chトランジスタN1〜Nnの各ソースはNchトラン
ジスタFN1〜FNnに直列に接続されている。Nch
トランジスタFN1〜FNnの各ソースはノードCに並
列に接統されている。NchトランジスタFN1〜FN
nの各ゲートは、救済アドレス読み出し回路403に含
まれるセンスアンプS1〜Snの出力にそれぞれ接続さ
れている。
【0068】さらに、電源電圧Vccと接地電圧GND
との間にPchトランジスタPe及びFNeとが直列に
接続されている。PchトランジスタPe及びFNeの
各ドレインはノードDを介してNchトランジスタNe
のゲートに接続されている。PchトランジスタPeの
ゲートにはチップイネーブル信号CE/が供給される。
PchトランジスタFNeのゲートはインバータI2を
介してセンスアンプSeの出力に接続されている。ま
た、PchトランジスタFNeのドレインはノードCに
接続され、それのソースはGNDに接続されている。冗
長出力ノードBはコンパレータAD1〜ADnの第1の
入力端子に接続され、コンパレータAD1〜ADnの第
2の入力端子にはアドレスデコード信号A1〜Anがそ
れぞれ接続されている。また、コンパレータAD1〜A
Dnの出力は記憶素子又は記憶素子群MR1〜MRnに
接続され、各々の活性/非活性を制御している。更に、
ノードBは、インバータI1を介して冗長用記憶素子又
は冗長用記憶素子群RMRに接続され、これの活性/非
活性を制御している。
【0069】次に、冗長救済回路400の動作を、冗長
救済を行う場合と冗長救済を行わない場合とに分けて説
明する。
【0070】冗長救済回路400によって冗長救済を行
う場合、救済アドレス記憶回路402の強誘電体記憶素
子FE1〜FEnには救済アドレスを予め書き込んでお
き、救済アドレス記憶回路402の強誘電体記憶素子F
Eeには”1”を予め書き込んでおく。これらの情報の
書き込みは、例えば、生産時のウエハーテスト工程にお
いて行われる。例えば、記憶素子MR1が不良であり、
アドレスデコード信号A1が救済アドレスであると仮定
する。この場合、冗長イネーブル入力信号EIと救済ア
ドレス入力信号AI1とを”High”とし、救済アド
レス入力信号AI2〜AInを”Low”とし、冗長イ
ネーブル書き込み信号RWEに正のパルスを与えること
により、救済アドレス記憶回路402への書き込みが完
了する。この結果、救済アドレス記憶回路402の強誘
電体記憶素子FEeとFE1には”1”が書き込まれ、
救済アドレス記憶回路402の強誘電体記憶素子FE2
〜FEnには”0”が書き込まれる。
【0071】チップ選択時にチップイネーブル信号CE
/が”Low”レベルとなると、ノードD及びノードB
がチャージアップされる。この時、読み出し制御信号R
Eを”High”にすることにより、救済アドレス記憶
回路402から救済アドレスの値及び冗長イネーブルの
値を読み出す。即ち、冗長イネーブル信号EN及び救済
アドレス選択信号AS1は”High”レベルとなり、
救済アドレス選択信号AS2〜ASnは”Low”レベ
ルとなる。従って、インバータI2を介してPchトラ
ンジスタFNeのゲートは”Low”レベルになるた
め、PchトランジスタFNeはOFFする。その結
果、ノードDは”High”レベルを維持するため、N
chトランジスタNeはONする。また、救済アドレス
選択信号AS1〜ASnの値に応じて、Nchトランジ
スタFN1はONし、NchトランジスタFN2〜FN
nはOFFする。
【0072】救済アドレスA1が選択された場合、即ち
アドレスデコード信号A1が”High”レベルとな
り、アドレスデコード信号A2〜Anが”Low”レベ
ルとなった場合には、NchトランジスタN1がONす
るため、ノードBの電荷が引き抜かれ”Low”レベル
となる。その結果、コンパレータAD1〜ADnは全て
非選択状態になり、主記憶素子又は主記憶素子群MR1
〜MRnは非活性化される。それと同時に、インバータ
I1を介して、冗長用記憶素子又は冗長用記憶素子群R
MRは活性化される。以上のようにして冗長切り換えが
行われる。
【0073】また、救済アドレスA1以外のアドレスが
選択された場合、即ちアドレスデコード信号A2〜An
のうちいずれか1つの選択された信号が”High”レ
ベルになり、アドレスデコード信号A2〜Anのうち選
択された信号以外の信号とアドレスデコード信号A1と
が”Low”レベルになった場合には、Nchトランジ
スタN2〜Nnのうち1つだけがONし、その他はOF
Fする。ところが、NchトランジスタFN2〜FNn
が全てOFFしており、また、NchトランジスタN1
もOFFしているため、ノードBの電荷は保たれる。そ
の結果、ノードBは”High”レベルを維持する。従
って、コンパレータAD1〜ADnのうち、選択された
アドレス信号を入力に持つ主記憶素子又は主記憶素子群
が活性化され、その他の主記憶素子又は主記憶素子群は
非活性化される。同時に、インバータI1を介して冗長
用記憶素子又は冗長用記憶素子群RMRが非活性化され
る。以上のように、救済アドレス以外のアドレスが選択
された場合は、冗長救済は行われない。
【0074】また、冗長救済を行わない場合は、救済ア
ドレス記憶回路402の強誘電体記憶素子FEeに予
め”0”を書き込んでおけばよい。この場合、救済アド
レス記憶回路402の強誘電体記憶素子FE1〜FEn
に記憶される救済アドレスの値は動作に全く関与しな
い。
【0075】チップイネーブル信号CE/が”Low”
レベルになると、ノードD及びノードBがチャージアッ
プされる。この時、読み出し制御信号REを”Hig
h”にすることにより、救済アドレス記憶回路402か
ら救済アドレスの値及び冗長イネーブルの値を読み出
す。即ち、冗長イネーブル信号ENは”Low”レベル
となる。従って、インバータI2を介してPchトラン
ジスタFNeのゲートは”High”レベルになるた
め、PchトランジスタFNeはONする。その結果、
ノードDの電荷が引き抜かれるため、ノードDの電位は
PchトランジスタPeとFNeの能力に応じて電源電
圧Vccよりも低いある電位になる。ノードDの電位が
NchトランジスタNeのしきい値よりも低くなるよう
にPchトランジスタPeの能力を決めておけば、Nc
hトランジスタNeはOFF状態となる。従って、ノー
ドBは”High”レベルを維持し,MR1〜MRnの
うち選択されたアドレスに応じた主記憶素子又は主記憶
素子群が活性化され、同時にインバータI1を介して冗
長用記憶素子又は冗長用記憶素子群RMRは非活性化さ
れる。
【0076】以上の様に、本実施形態の冗長救済回路4
00によれば、電気的な手段でもって、不良記憶素子又
は不良記憶素子群を冗長用記憶素子又は冗長用記憶素子
群に切り換えることができる。また、本実施形態の冗長
救済回路400によれば、救済アドレスを記憶するため
に強誘電体記憶素子を使用しているため、ロジック電源
のみで書き込み/消去を行うことができる。従って、半
導体記憶装置に電源電圧を上昇させる昇圧回路を内蔵す
る必要がない。
【0077】尚、上述及び以下に述べるところの主記憶
素子、または、冗長用記憶素子は、強誘電体を有する不
揮発性記憶素子であってもよい。
【0078】(第2の実施の形態)図5は、本発明によ
る第2の実施の形態の冗長救済回路500の構成を示
す。冗長救済回路500は、第1の実施の形態の冗長救
済回路400における救済アドレス記憶回路402の強
誘電体記憶素子としてMFS−FET(Metal Ferro-ele
ctric Semiconductor-Field Effect Transistor)を用い
たものである。冗長救済回路500の他の回路構成は、
第1の実施の形態の冗長救済回路400の回路構成と同
じである。
【0079】以下、MFS−FETの構造及び動作原理
を説明する。
【0080】図6は、MFS−FETの断面構造を示
す。図6から明らかなように、MFS−FETは、MO
S−FETにおけるゲート酸化膜の代りに強誘電体膜を
用いた、金属(M)−強誘電体(F)−半導体(S)の
構造を持つ電界効果トランジスタである。
【0081】今、N型半導体上に強誘電体膜を形成し、
その上に金属電極を形成した場合のPch−MFS−F
ETを考える。
【0082】図7(a)〜(c)は、MFS接合のエネ
ルギーバンドダイアグラムとポテンシャル分布を示す。
図7(a)は、半導体基板方向に分極が生じ、ゲート−
基板間の印加電圧が0Vの場合である。半導体との界面
においては電気分極の連続性から電子の蓄積層が形成さ
れる。次に外部から電圧を印加し、強誘電体の持つ抗電
界よりも大きい逆電界をかけ、分極方向を逆向きにした
場合、半導体との界面における表面電位ψsは、図7
(b)に示すように大きく段階的に変化する。その結
果、エネルギーバンドは図7(a)とは逆きに上方向に
曲がり、半導体には空乏層もしくは反転層が生じる。こ
こで外部からの印加電圧を取り去った場合でも、図7
(c)に示すように強誘電体の持つ残留分極のために半
導体のポテンシャルは図7(b)の場合と殆ど変らない
ように保持される。以上に述べた効果を図7(d)に示
すようにFETのゲート部分に適用すると、双安定な自
発分極によっていわゆる電荷蓄積モードと表面反転層モ
ードの両動作領域を自由に設定できる。これらのモード
がチャンネルの導電率を小さくしたり大きくしたりで
き、それぞれFETのOFFとONの状態に対応するこ
とになる。FETのドレイン電流のゲート電圧に対する
特性を模式的に描くと図7(e)の様になる。以上がM
FS−FETの動作原理である。
【0083】冗長救済回路500への救済アドレスの書
き込みは、図8(a)の様なタイミングにて各信号を入
力することで実現できる。まず時刻T1で信号RWE/
を”Low”レベルにすると、反転信号RWEは”Hi
gh”レベルとなり、冗長イネーブル書き込み信号EW
及び救済アドレス書き込み信号AW1〜AWnのレベル
が確定する。時刻T2で信号PLを”High”レベル
とすることにより、強誘電体膜は所定の方向に分極し、
対応する信号情報を記憶する。但し、信号DL及びRE
は期間中”Low”レベルとされる。
【0084】また、冗長救済回路500からの救済アド
レスの読み出しは、図8(b)の様なタイミングにて各
信号を入力することで実現できる。まず時刻T1で信号
DLを”High”レベルに設定し、時刻T2で信号R
E及びPLを”High”レベルにすることにより、分
極方向に対応した記憶情報の読み出しを行う。次に時刻
T3で信号REを”Low”レベルにすることにより、
センスアンプへの供給を停止し、信号PL及びDLを順
次”Low”レベルに設定する。但し、信号RWE/及
びRWEは期間中”Low”レベルとされる。
【0085】尚、冗長救済回路500の動作は、冗長救
済回路400と同様であるのでここでは説明を省略す
る。
【0086】(第3の実施の形態)図9は、本発明によ
る第3の実施の形態の冗長救済回路900の構成を示
す。冗長救済回路900は、第1の実施の形態の冗長救
済回路400における救済アドレス記憶回路402の強
誘電体記憶素子として強誘電体キャパシタを用いたもの
である。冗長救済回路900の他の回路構成は、第1の
実施の形態の冗長救済回路400の回路構成と同じであ
る。
【0087】冗長救済回路900に冗長アドレスを書き
込む場合、図10(a)に示した様なタイミングで各信
号を入力することで実現できる。まず時刻T1で信号R
WEを”High”レベルに、信号PLを”High”
レベルに設定後、時刻T3から時刻T4の間、信号DL
に1回パルスを与えることにより、強誘電体記憶素子F
Ee及びFE1〜FEnは、バッファ回路We及びW1
〜Wnに保持したデータに対応する方向に分極し、情報
の記憶を行う。時刻T5で信号PLを”Low”レベル
に設定し、時刻T6で信号RWEを”Low”レベルに
設定する。
【0088】また、冗長救済回路900から冗長アドレ
スを読み出す場合、図10(b)の様なタイミングにて
各信号を入力することで実現できる。まず、プリチャー
ジ回路(図示せず)により、冗長イネーブル読み出し信
号ER及び救済アドレス読み出し信号AR1〜ARnを
所定の中間レベルにプリチャージした後、時刻T1で信
号PLを”High”レベルにし、時刻T2で信号RE
を”High”レベルにすることにより、冗長イネーブ
ル読み出し信号ER及び救済アドレス読み出し信号AR
1〜ARnのレベルをセンスする。時刻T3で信号PL
及びREを”Low”レベルにする。但し、信号RWE
及びDLは”Low”レベルに設定する。
【0089】尚、冗長救済回路900の動作は、冗長救
済回路400と同様であるのでここでは説明を省略す
る。
【0090】(第4の実施の形態)図11は、本発明に
よる第4の実施の形態の冗長救済回路1100の構成を
示す。冗長救済回路1100は、第1の実施の形態の冗
長救済回路400における救済アドレス記憶回路402
の強誘電体記憶素子として強誘電体不揮発性可変抵抗素
子(nondestructive readout transistor)(以下、「N
DROトランジスタ」と略記する)を用いたものであ
る。冗長救済回路1100の他の回路構成は、第1の実
施の形態の冗長救済回路400の回路構成と同じであ
る。
【0091】NDROトランジスタは、米国特許第5,
070,385号、米国特許第5,119,329、特
開平5−505699号公報などに記載されている。
【0092】以下、NDROトランジスタの構造及び動
作原理を説明する。
【0093】図12は、NDROトランジスタの断面を
模式的に示す。NDROトランジスタは、可変抵抗素子
1201と下部電極1202によって強誘電体1203
をはさみ、可変抵抗素子1201の両端に上部電極12
04及び1205を形成した構造を有している。上部電
極1204及び1205を介し、可変抵抗素子1201
と下部電極1202との間に正又は負の電界を加えるこ
とによって強誘電体の自発分極の向きを制御することが
できる。可変抵抗素子1201は一種の半導体であり、
強誘電体の残留分極の向きによってそれ自身のもつ抵抗
値が高く、または低く変化するような素子である。
【0094】NDROトランジスタへのデータの書き込
みは、図13(a)に示すような信号を印加し、強誘電
体1203の残留分極の向きを制御することによって実
現される。また、データの読み出しは、図13(b)に
示すような信号を印加し、上部電極1204及び120
5を介して可変抵抗素子1201に電流を流し、その抵
抗値の違いによる電流値の違いを検知することによって
実現することができる。以上がNDROトランジスタの
動作原理である。
【0095】冗長救済回路1100に救済アドレスを書
き込む場合、図14(a)に示すようなタイミングにて
各信号を入力することによって実現できる。まず時刻T
1〜T2の間、信号PLを”High”レベルにし、強
誘電体の分極を行う。次に時刻T3で信号RWE及びD
Lを”High”レベルに設定することにより、バッフ
ァ回路から出力されるデータに対応して強誘電体は分極
し、分極方向に対応した抵抗値をNDROトランジスタ
に記憶させる。
【0096】また、冗長救済回路1100から救済アド
レスの読み出しは、図14(b)の様なタイミングにて
各信号を入力することで実現できる。時刻T1〜T2の
間、信号REを”High”レベルに設定することによ
り、冗長イネーブル読み出し信号ER及び救済アドレス
読み出し信号AR1〜ARnはVpreレベルにプリチ
ャージされる。時刻T3〜T4の間で、信号REを”H
igh”レベルにすることにより、冗長イネーブル読み
出し信号ER及び救済アドレス読み出し信号AR1〜A
Rnのレベルをセンスする。但し、信号RWE、DL及
びPLは期間中”Low”レベルとされる。
【0097】尚、冗長救済回路1100の動作は、冗長
救済回路400と同様であるのでここでは説明を省略す
る。
【0098】(第5の実施の形態)図15は、本発明に
よる第5の実施の形態の冗長救済回路1500の構成を
示す。なお、図19に示した従来の冗長救済回路190
0と同じ機能を有する構成部材には同じ番号を付記す
る。
【0099】冗長救済回路1500は、救済アドレス書
き込み回路1501と救済アドレス記憶回路1502と
救済アドレス読み出し回路1503と冗長デコーダ15
04と救済アドレス保持回路1505とを有している。
【0100】救済アドレス書き込み回路1501は、書
き込みバッファ回路Weと複数の書き込みバッファ回路
W1〜Wnとを有している。また、救済アドレス書き込
み回路1501は、NchMOSトランジスタQWeと
複数のNchMOSトランジスタQW1〜QWnとをさ
らに有している。NchMOSトランジスタQWeは書
き込みバッファ回路Weに接続され、NchMOSトラ
ンジスタQW1〜QWnは書き込みバッファ回路W1〜
Wnにそれぞれ接続されている。NchMOSトランジ
スタQWe及びQW1〜QWnの各ゲートには書き込み
制御信号RWEが供給される。書き込みバッファ回路W
eには冗長イネーブル入力信号EIが入力され、書き込
みバッファ回路W1〜Wnには救済アドレス入力信号A
I1〜AInがそれぞれ入力される。救済アドレス書き
込み回路1501は、冗長イネーブル書き込み信号EW
と救済アドレス書き込み信号AW1〜AWnとを救済ア
ドレス記憶回路1502に出力する。
【0101】救済アドレス記憶回路1502は、強誘電
体記憶素子FEeと複数の強誘電体記憶素子FE1〜F
Enを有している。冗長イネーブル書き込み信号EW
は、強誘電体記憶素子FEeに記憶され、冗長イネーブ
ル読み出し信号ERとして救済アドレス読み出し回路1
503に出力される。救済アドレス書き込み信号AW1
〜AWnは、強誘電体記憶素子FE1〜FEnにそれぞ
れ記憶され、救済アドレス読み出し信号AR1〜ARn
として救済アドレス読み出し回路1503に出力され
る。
【0102】救済アドレス読み出し回路1503は、N
chトランジスタQeと複数のNchトランジスタQ1
〜Qnとを有している。また、救済アドレス読み出し回
路1503は、センスアンプSeと複数のセンスアンプ
S1〜Snとをさらに有している。センスアンプSeは
NchトランジスタQeに接続され、センスアンプS1
〜SnはNchトランジスタQ1〜Qnに接続されてい
る。NchトランジスタQe及びQ1〜Qnの各ゲート
には読み出し制御信号REが供給される。Nchトラン
ジスタQeには冗長イネーブル読み出し信号ERが入力
され、NchトランジスタQ1〜Qnには救済アドレス
読み出し信号AR1〜ARnが入力される。救済アドレ
ス読み出し回路1503は、冗長イネーブル信号ENと
救済アドレス選択信号とを救済アドレス保持回路150
5に出力する。
【0103】救済アドレス保持回路1505は、保持回
路Leと複数の保持回路L1〜Lnとを有している。保
持回路Le及びL1〜Lnは、例えば、ラッチ回路であ
ってもよい。冗長イネーブル信号ENは、保持回路Le
に保持され、冗長イネーブル保持信号ENLとして冗長
デコーダ1504に出力される。救済アドレス選択信号
AS1〜ASnは、保持回路L1〜Lnにそれぞれ保持
され、救済アドレス保持信号AL1〜ALnとして冗長
デコーダ1504に出力される。
【0104】以下、冗長デコーダ1504の構成を説明
する。電源電圧VccとノードBとの問にPchトラン
ジスタP0が接統されている。PchトランジスタP0
のゲートにはチップイネーブル信号CE/が供給され
る。ノードBに並列にNchトランジスタN1〜Nnが
接続されている。NchトランジスタN1〜Nnの各ゲ
ートにはアドレスデコード信号A1〜Anが供給され
る。NchトランジスタN1〜Nnの各ソースはNch
トランジスタFN1〜FNnに直列に接続されている。
NchトランジスタFN1〜FNnの各ソースはノード
Cに並列に接統されている。NchトランジスタFN1
〜FNnの各ゲートは、救済アドレス保持回路1505
に含まれる保持回路L1〜Lnの出力にそれぞれ接続さ
れている。さらに、電源電圧Vccと接地電圧GNDと
の間にPchトランジスタPe及びFNeとが直列に接
続されている。PchトランジスタPe及びFNeの各
ドレインはノードDを介してNchトランジスタNeの
ゲートに接続されている。PchトランジスタPeのゲ
ートにはチップイネーブル信号CE/が供給される。P
chトランジスタFNeのゲートはインバータI2を介
して救済アドレス保持回路1505の保持回路Leの出
力に接続されている。また、PchトランジスタFNe
のドレインはノードCに接続され、それのソースはGN
Dに接続されている。冗長出力ノードBはコンパレータ
AD1〜ADnの第1の入力端子に接続され、コンパレ
ータAD1〜ADnの第2の入力端子にはアドレスデコ
ード信号A1〜Anがそれぞれ接続されている。また、
コンパレータAD1〜ADnの出力は記憶素子又は記憶
素子群MR1〜MRnに接続され、各々の活性/非活性
を制御している。更に、ノードBは、インバータI1を
介して冗長用記憶素子又は冗長用記憶素子群RMRに接
続され、これの活性/非活性を制御している。
【0105】次に、冗長救済回路1500の動作を、冗
長救済を行う場合と冗長救済を行わない場合とに分けて
説明する。
【0106】冗長救済回路1500によって冗長救済を
行う場合、救済アドレス記憶回路1502の強誘電体記
憶素子FE1〜FEnには救済アドレスを予め書き込ん
でおき、救済アドレス記憶回路1502の強誘電体記憶
素子FEeには”1”を予め書き込んでおく。これらの
情報の書き込みは、例えば、生産時のウエハーテスト工
程において行われる。例えば、記憶素子MR1が不良で
あり、アドレスデコード信号A1が救済アドレスである
と仮定する。この場合、冗長イネーブル入力信号EIと
救済アドレス入力信号AI1とを”High”とし、救
済アドレス入力信号AI2〜AInを”Low”とし、
冗長イネーブル書き込み信号RWEに正のパルスを与え
ることにより、救済アドレス記憶回路1502への書き
込みが完了する。この結果、救済アドレス記憶回路15
02の強誘電体記憶素子FEeとFE1には”1”が書
き込まれ、救済アドレス記憶回路1502の強誘電体記
憶素子FE2〜FEnには”0”が書き込まれる。救済
アドレス記憶回路1502に書き込まれたこれらの冗長
データは、本デバイスに電源を投入する時に読み出し
て、冗長アドレス保持回路1505に保持する。上述し
た仮定の下では、保持回路Leと保持回路L1には”H
igh”レベルの信号が保持され、保持回路L2〜Ln
には”Low”レベルの信号が保持される。
【0107】チップ選択時にチップイネーブル信号CE
/が”Low”レベルとなると、ノードD及びノードB
がチャージアップされる。従って、インバータI2を介
してPchトランジスタFNeのゲートは”Low”レ
ベルになるため、PchトランジスタFNeはOFFす
る。その結果、ノードDは”High”レベルを維持す
るため、NchトランジスタNeはONする。また、救
済アドレス保持信号AL1〜ALnの値に応じて、Nc
hトランジスタFN1はONし、NchトランジスタF
N2〜FNnはOFFする。
【0108】救済アドレスA1が選択された場合、即ち
アドレスデコード信号A1が”High”レベルとな
り、アドレスデコード信号A2〜Anが”Low”レベ
ルとなった場合には、NchトランジスタN1がONす
るため、ノードBの電荷が引き抜かれ”Low”レベル
となる。その結果、コンパレータAD1〜ADnは全て
非選択状態になり、主記憶素子又は主記憶素子群MR1
〜MRnは非活性化される。それと同時に、インバータ
I1を介して、冗長用記憶素子又は冗長用記憶素子群R
MRは活性化される。以上のようにして冗長切り換えが
行われる。
【0109】また、救済アドレスA1以外のアドレスが
選択された場合、即ちアドレスデコード信号A2〜An
のうちいずれか1つの選択された信号が”High”レ
ベルになり、アドレスデコード信号A2〜Anのうち選
択された信号以外の信号とアドレスデコード信号A1と
が”Low”レベルになった場合には、Nchトランジ
スタN2〜Nnのうち1つだけがONし、その他はOF
Fする。ところが、NchトランジスタFN2〜FNn
が全てOFFしており、また、NchトランジスタN1
もOFFしているため、ノードBの電荷は保たれる。そ
の結果、ノードBは”High”レベルを維持する。従
って、コンパレータAD1〜ADnのうち、選択された
アドレス信号を入力に持つ主記憶素子又は主記憶素子群
が活性化され、その他の主記憶素子又は主記憶素子群は
非活性化される。同時に、インバータI1を介して冗長
用記憶素子又は冗長用記憶素子群RMRが非活性化され
る。以上のように、救済アドレス以外のアドレスが選択
された場合は、冗長救済は行われない。
【0110】また、冗長救済を行わない場合は、救済ア
ドレス記憶回路1502の強誘電体記憶素子FEeに予
め”0”を書き込んでおけばよい。この場合も、電源投
入時に救済アドレス記憶回路に書き込まれたデータを読
み出すが、救済アドレス記憶回路1502の強誘電体記
憶素子FE1〜FEnに記憶される救済アドレスの値は
動作に全く関与しない。
【0111】チップイネーブル信号CE/が”Low”
レベルになると、ノードD及びノードBがチャージアッ
プされる。冗長イネーブル保持信号ENLは”Low”
レベルであるから、インバータI2を介してPchトラ
ンジスタFNeのゲートは”High”レベルになるた
め、PchトランジスタFNeはONする。その結果、
ノードDの電荷が引き抜かれるため、ノードDの電位は
PchトランジスタPeとFNeの能力に応じて電源電
圧Vccよりも低いある電位になる。ノードDの電位が
NchトランジスタNeのしきい値よりも低くなるよう
にPchトランジスタPeの能力を決めておけば、Nc
hトランジスタNeはOFF状態となる。従って、ノー
ドBは”High”レベルを維持し,MR1〜MRnの
うち選択されたアドレスに応じた主記憶素子又は主記憶
素子群が活性化され、同時にインバータI1を介して冗
長用記憶素子又は冗長用記憶素子群RMRは非活性化さ
れる。
【0112】以上の様に、本実施形態の冗長救済回路1
500によれば、電気的な手段でもって、不良記憶素子
又は不良記憶素子群を冗長用記憶素子又は冗長用記憶素
子群に切り換えることができる。また、本実施形態の冗
長救済回路1500によれば、救済アドレスを記憶する
ために強誘電体記憶素子を使用しているため、ロジック
電源のみで書き込み/消去を行うことができる。従っ
て、半導体記憶装置に電源電圧を上昇させる昇圧回路を
内蔵する必要がない。さらに、本実施形態の冗長救済回
路1500によれば、救済アドレス保持回路1505を
設けたことにより、救済アドレス記憶回路1502から
の冗長データの読み出しを電源投入時に1回するだけで
済むので、消費電力の低減及びアクセスタイムの向上が
実現できる。
【0113】尚、上述及び以下に述べるところの主記憶
素子、または、冗長用記憶素子は、強誘電体を有する不
揮発性記憶素子であってもよい。
【0114】(第6の実施の形態)図16は、本発明に
よる第6の実施の形態の冗長救済回路1600の構成を
示す。冗長救済回路1600は、第5の実施の形態の冗
長救済回路1500における救済アドレス記憶回路15
02の強誘電体記憶素子としてMFS−FETを用いた
ものである。冗長救済回路1600の他の回路構成は、
第5の実施の形態の冗長救済回路1500の回路構成と
同じである。
【0115】冗長救済回路1600への救済アドレスの
書き込みは、図8(a)の様なタイミングにて各信号を
入力することで実現できる。また、冗長救済回路160
0からの救済アドレスの読み出しは、図8(b)の様な
タイミングにて各信号を入力することで実現できる。
【0116】尚、冗長救済回路1600の動作は、冗長
救済回路1500と同様であるのでここでは説明を省略
する。
【0117】(第7の実施の形態)図17は、本発明に
よる第7の実施の形態の冗長救済回路1700の構成を
示す。冗長救済回路1700は、第5の実施の形態の冗
長救済回路1500における救済アドレス記憶回路15
02の強誘電体記憶素子として強誘電体キャパシタを用
いたものである。冗長救済回路1700の他の回路構成
は、第5の実施の形態の冗長救済回路1500の回路構
成と同じである。
【0118】冗長救済回路1700への救済アドレスの
書き込みは、図10(a)に示した様なタイミングで各
信号を入力することで実現できる。また、冗長救済回路
1700からの救済アドレスの読み出しは、図10
(b)の様なタイミングにて各信号を入力することで実
現できる。
【0119】尚、冗長救済回路1700の動作は、冗長
救済回路1500と同様であるのでここでは説明を省略
する。
【0120】(第8の実施の形態)図18は、本発明に
よる第8の実施の形態の冗長救済回路1800の構成を
示す。冗長救済回路1800は、第5の実施の形態の冗
長救済回路1500における救済アドレス記憶回路15
02の強誘電体記憶素子としてNDROトランジスタを
用いたものである。冗長救済回路1800の他の回路構
成は、第5の実施の形態の冗長救済回路1500の回路
構成と同じである。
【0121】冗長救済回路1800への救済アドレスの
書き込みは、図14(a)に示した様なタイミングで各
信号を入力することで実現できる。また、冗長救済回路
1800からの救済アドレスの読み出しは、図14
(b)の様なタイミングにて各信号を入力することで実
現できる。
【0122】尚、冗長救済回路1800の動作は、冗長
救済回路1500と同様であるのでここでは説明を省略
する。
【0123】(第9の実施の形態)図20は、本発明に
よる冗長救済回路を含む半導体記憶装置2000の構成
を示す。アドレスレジスタ2001から出力されるアド
レスA1〜Anはプログラムメモリ2002と冗長救済
回路2003とに供給される。冗長救済回路2003に
は救済すべき不良セルのアドレス(救済アドレス)が予
め記憶されている。冗長救済回路2003は、予め記憶
されている救済アドレスと入力されたアドレスA1〜A
nとを比較し、救済アドレスとアドレスA1〜Anとが
一致するか否かを判定する。その結果、冗長救済回路2
003は、その判定結果を示すSPARE信号とKIL
L信号とを出力する。SPARE信号とKILL信号と
に応じて、プログラムメモリ2002を構成する通常動
作セル領域と冗長セル領域のうちいずれかの領域が選択
される。
【0124】不良セルが通常動作セル領域に存在しない
場合には、冗長救済回路2003から”Low”レベル
のSPARE信号と”High”レベルのKILL信号
とがプログラムメモリ2002に供給される。これによ
り、通常動作セル領域が選択される。
【0125】不良セルが通常動作セル領域に存在する場
合には、該冗長救済回路2003は救済アドレスとアド
レスA1〜Anとが一致するか否かを判定する。アドレ
スが不一致である場合には、不良セルが通常動作セル領
域に存在しない場合と同様、冗長救済回路2003か
ら”Low”レベルのSPARE信号と”High”レ
ベルのKILL信号とがプログラムメモリ2002に供
給される。これにより、通常動作セル領域が選択され
る。一方、アドレスが一致である場合には、冗長救済回
路2003から”High”レベルのSPARE信号
と”Low”レベルのKILL信号とがプログラムメモ
リ2002に供給される。これにより、冗長セル領域が
選択される。
【0126】プログラムメモリ中の行方向及び列方向の
デコーダ(図示せず)によって選択されたアドレスに対
応するメモリセルがアクセスされる。データの読み出し
モードの場合は、アクセスされたメモリセルに格納され
るデータが出力制御回路2004を介して半導体記憶装
置2000の外部へ出力される。
【0127】図21は、プログラムメモリ2002のメ
モリセル領域の例を示す。
【0128】例えば、図21において、ワードラインW
L1とビットラインBL1とによって選択される主記憶
素子MR11が不良セルであったと仮定する。この場
合、冗長救済回路2003は、主記憶素子MR11に対
応するアドレスを救済アドレスとして記憶する。冗長救
済回路2003は、アドレスA1〜Anと冗長救済回路
2003に記憶される救済アドレスとが一致するか否か
を判定する。アドレスが一致である場合には、冗長救済
回路2003は、SPARE信号を”High”レベ
ル”とし、KILL信号を”Low”レベルとする。こ
れにより、ビットラインBL1は非選択状態となり、冗
長用ビットラインRBL1は選択状態となる。このよう
にして、通常動作セル領域内のビットラインBL1に接
続されるすべての主記憶素子MR11〜MR14が、冗
長セル領域内の冗長用ビットラインRBL1に接続され
る冗長用記憶素子RMR11〜RMR14に置換され
る。
【0129】第9の実施の形態の冗長救済回路は、テス
トによって判明した不良アドレスを記憶する素子に従来
のフューズ素子に変えNDROトランジスタを用いる。
このNDROトランジスタの持つ不揮発性の抵抗値の二
つの状態(低抵抗状態:Lowステイト、高抵抗状態:
Highステイト)を使い分ける事によって不良アドレ
ス情報を記憶する。この記憶した不良セル(不良ビッ
ト、不良ビット線、不良ワード線)のアドレス情報と外
部から入力されるアドレス情報とを比較し、双方のアド
レス情報が一致した場合のみ冗長セル(冗長ビット、冗
長ビット線、冗長ワード線)をアクセスすることによ
り、不良セル(不良ビット、不良ビット線、不良ワード
線)の救済置換を行う。
【0130】図22は、NDROトランジスタを模式的
に示す。NDROトランジスタは、図23に示すような
ヒステリシスな電流的特性を持つことが知られている。
図23に示すようにゲート電圧(Vgs/Vgd)=0
Vの時にRLoとRHiの2つの状態(Lowステイト
・Highステイト)を不揮発で保持できる。ゲート−
ソース間(Vgs)及びゲート−ドレイン間(Vgd)
にそれぞれ正の電圧を与える(図24)と図23のの
ポイントにあることとなり、Vgs/Vgd=0Vにし
てやると(図23ののポイント)、NRDOトランジ
スタはLowステイトとなる。一方、図25に示すよう
にVgs/Vgdに負の電圧を加えて(図23ののポ
イント)Vgs/Vgdの電圧を0Vにすると(図23
ののポイント)、NRDOトランジスタはヒステリシ
スカーブに沿ってHighステイトとなることが知られ
ている。そしてこののポイントでのLowステイトと
のポイントでのHighステイトはNRDOトランジ
スタに電圧が印加されていない場合でも保持できる(不
揮発性)。
【0131】図26は、本発明による第9の実施の形態
の冗長救済回路2600の構成を概念的に示す。冗長救
済回路2600は、冗長アドレスイネーブル回路260
1と、アドレス用検知回路2602i〜2602jと、
アドレス比較回路2603とを有している。冗長アドレ
スイネーブル回路2601とアドレス用検知回路260
2i〜2602jのそれぞれは、直列に接続されたNR
DOトランジスタを有している。これらの回路では、上
述したNRDOトランジスタの不揮発性の特性を利用し
て救済アドレス情報に応じてNRDOトランジスタの抵
抗値(Lowステイト又はHighステイト)を制御す
ることにより、不良セルに対応する救済アドレス情報と
冗長セルを活性化する情報とを記憶する。
【0132】アドレス情報を取り出すには、図26のノ
ードBに2つのNRDOトランジスタの抵抗比により生
じる電圧を検知し、各アドレス情報をアドレス比較回路
2603に与えてやり、外部から該当するアドレスが入
力された時のみ冗長活性化信号(SPARE信号)を発
生し、この信号により冗長セル(冗長ビット、冗長ビッ
ト線、冗長ワード線)を活性化し、不良セル(不良ビッ
ト、不良ビット線、不良ワード線)と置換する。
【0133】図27は、本発明による第9の実施の形態
の冗長救済回路2600の詳細な構成を示す。ウエハテ
スト又はアセンブリ後の出荷テストにおいて不良ビット
(又は不良ビット線又は不良ワード線)を検出し、冗長
アドレス書き込みモードに設定する。このモードへのセ
ットは例えばDRAMのテストモードへのセット等で一
般的に用いられている様な特定のタイミングの信号を入
力することでテスト中に容易に実現できる。この冗長ア
ドレス書き込みモードに設定された場合のみ、書き込み
回路を制御する信号(NO_USE、SP_USE、書
き込みパルス、SAi/、SAi〜SAj、SAj/)
が動作し(又は書き込み回路とNRDOトランジスタを
接続するトランジスタをオンさせることにより、書き込
み回路をNRDOトランジスタに接続する)、さらに読
み出し回路へ接続するスイッチであるトランジスタをオ
フする為、SP_RDがLowレベルとなり書き込み状
態となる。
【0134】不良ビットがない場合の情報の書き込み
は、NO_USE信号がHighレベルとなり、第1N
RDOトランジスタ(以下、「NDRO1」と略記す
る)のゲートが書き込みパルス信号へ接続され、第2N
RDOトランジスタ(以下、「NRDO2」と略記す
る)のソースとドレインも書き込みパルス信号へ接続さ
れる。それ以外のノードはMOSトランジスタによりグ
ランドに固定される。ここで外部から又は内部で発生し
た”High”レベルのパルスを書き込みパルス信号か
ら印加する。このパルスは冗長アドレス書き込みモード
時に内部で自動発生してもよいし、外部から特定の端子
を使って与えてもよい。このときNRDO1は正の電圧
(図24)となりHighステイトが記憶される。一
方、NRDO2は負の電圧(図25)となりLowステ
イトが記憶される。この時(不良セルがない場合)アド
レス用検知回路2602i〜2602jへの書き込みは
特に必要はない。
【0135】記憶されたデータを読み出す方法は、半導
体記憶装置へ電源が与えられた直後に一定期間のパルス
を発生するパワーアップ検出回路によって発生したパル
スの期問に例えば差動アンプと一定電圧を発生するVr
ef発生回路とを活性化しNRDOトランジスタのHi
ghステイト・Lowステイト比で生じる電界Vref
*R2/(R1+R2)と1/2Vrefとを差動アン
プで検出する。ここで、R1はNDRO1の抵抗値、R
2はNDRO2の抵抗値を示す。前述のようにNRDO
1にはHighステイト(RHi)が記憶され、NRD
O2にはLowステイト(RLo)が記憶されている。
ここで、図23に示される特性からRHi>RLoであ
るためノードAのレベルは1/2Vrefより低くな
り、SP_ENABLE信号は”Low”レベルを出力
する。この”Low”レベルの信号を受けラッチ回路を
もつアドレス比較回路2603は非活性状態を保つ為S
PARE信号は電源がきれるまで”Low”レベルを保
持し、冗長ビット(又は冗長ビット線又は冗長ワード
線)をアクセスしない。各不良アドレスを記憶するアド
レス用検知回路2602i〜2602jはこのSP_E
NABLE信号が活性化されないため、本ケース(SP
_ENABLE信号がLowレベル)では動作しない。
【0136】また本実施例では、NDROトランジスタ
等を流れる貫通電流の流れる期間を少なくするため、電
源電圧を検知し、電源投入直後から半導体記憶装置がア
クセスされるまでに一定期間のパルスを発生させ、この
パルスがHighレベルにある期間に記憶された冗長デ
ータを読み出すが、このパルス状のパワーアップ信号で
はなく、半導体記憶装置内部の装置全体を活性化する選
択(活性化)信号(例えばCE信号,CS信号,RAS
信号,CAS信号等)で読み出し回路を活性化すること
も可能であり、この場合アドレス等を取り込むラッチ回
路は特に必要はない。
【0137】不良ビットがテストにて検出された場合も
同様に外部(テスターからの)信号を特定のタイミング
で入力することで冗長アドレス書き込みモードに設定す
る。特定端子を使い(WE,CAS,RAS,CE等)
冗長アドレスイネーブル回路2601のSP_USE信
号を”High”レベル、NO_USEを”Low”レ
ベルに設定し、書き込みパルス信号からパルスを与えN
DRO1をLowステイト、NDRO2をHighステ
イトに書き込む。同時にあるいは前後して、テスターか
ら各アドレス端子を介して不良アドレスを入力し、SA
i〜SAjを不良アドレスに対応するようLowレベル
又はHighレベルに設定し、第3NDROトランジス
タ(以下、「NDRO3」と略記する)、第4NDRO
トランジスタ(以下、「NDRO4」と略記する)に不
良アドレスの情報の書き込みパルスを発生することで記
憶する。この記憶されたデータ(アドレス情報)を読み
出す方法は、前述した動作と同様であり、この半導体記
憶装置へ電源が与えられた直後に一定期間のパルスを発
生するパワーアップ検出回路によって発生したパルスの
期間に冗長アドレスイネーブル回路2601の差動アン
プと一定電圧を発生するVref発生回路が活性化さ
れ、Lowステイト(RLo)であるNRDO1とHi
ghステイト(RHi)であるNRDO2の2つの抵抗
の比からノードAはVref*RHi/(RHi+RL
o)となり1/2Vrefより高い電圧となり、SP_
ENABLE信号は”High”レベルを出力し、アド
レス用検知回路2602i〜2602jとアドレス比較
回路2603とを活性化する。
【0138】アドレス用検知回路2602i〜2602
jのそれぞれは、NRDOトランジスタに記憶された抵
抗値に応じてSA回路(例えば差動アンプ)から不良ア
ドレスにー致するデータを出力する。このとき各アドレ
スラッチ回路はラッチされす信号が”Low”レベルで
ありラッチ状態ではないため、このデータを取込み、読
み出し回路が非活性化される(SP_ENABLE信号
が”Low”レベルに変換する)と同時にSA回路から
出力されたデータをラッチし、本装置の電源がきれるま
でこのデータ保つ。ここで、パワーアップ信号が”Hi
gh”レベルの間はSP_ENABLE信号も”Hig
h”レベルである。電源が1度きれ再度電源が印加され
てもNRDOトランジスタは不揮発で抵抗値を記憶して
いるため、電源が入ったと同時に上述の動作が繰り返さ
れる。このようにアドレス用検知回路2602i〜26
02jでは不良アドレスデータをラッチしているため、
この不良アドレスが外部からアクセスされた場合、内部
アドレスバスのAi〜AjのデータとSP_Ai〜SP
_Ajのデータとを比較し一致する時のみSPARE信
号がHighレベルになり、冗長セル(冗長ビット、冗
長ビット線、冗長ワード線)をアクセスする。このとき
不良セル(不良ビット、不良ビット線、不良ワード線)
をこのSPARE信号又は逆極性のKILL/信号等で
非活性化すればよい。
【0139】図28は、図27に示す冗長救済回路26
00のラッチ回路アドレスラッチの構成を示す。また、
図29は、図27に示す冗長救済回路2600のアドレ
ス比較回路2603の構成を示す。
【0140】以上のようにNRDOトランジスタの不揮
発性の可変抵抗の特性を利用し、電気的信号のみで不良
アドレスの記憶と読み出しを行い、ヒューズ等の切断工
程無しで冗長救済が可能である。
【0141】このように、本実施形態の冗長救済回路に
よれば、NDROトランジスタを使用することにより、
レーザー等による物理的な切断工程及び切断装置が不必
要となる。また、電気的信号にて不良アドレスを記憶
し、冗長セル(冗長ビット、冗長ビット線、冗長ワード
線)へ置換が可能になるため、従来はウエハテスト時
(ウエハ状態)しか冗長置換記憶作業が実施できなかっ
たが、アセンブリ後のパッケージ品でも可能となり、よ
り多くの条件下(高温、低温、あるいは最小サイクル等
の厳しいテスト条件下)で冗長救済が可能となり、良品
率が飛躍的に向上する。
【0142】(第10の実施の形態)図35は、本発明
による冗長救済回路を含む半導体記憶装置3500の構
成を示す。半導体記憶装置3500は、行アドレスプリ
デコード信号3511によって指定されるメモリアレイ
3508における位置をアクセスする行デコーダ350
1、列アドレスプリデコード信号3512によって指定
されるメモリアレイ3508における位置をアクセスす
る列デコーダ3502、行アドレスを行アドレスプリデ
コード信号3511に変換する行アドレスプリデコーダ
3503、列アドレスを列アドレスプリデコード信号3
512に変換する列アドレスプリデコーダ3505、行
アドレスプリデコード信号3511によって指定される
冗長メモリアレイ3509における位置をアクセスする
冗長行デコーダ3506、列アドレスプリデコード信号
3512によって指定される冗長メモリアレイ3509
における位置をアクセスする冗長列デコーダ3507、
行置換活性化信号RREを出力する冗長置換設定回路3
504および列置換活性化信号RCEを出力する冗長置
換設定回路3510を有する。
【0143】冗長行デコーダ3506と冗長置換設定回
路3504とは、行方向の冗長救済回路を構成する。冗
長列デコーダ3507と冗長置換設定回路3510と
は、列方向の冗長救済回路を構成する。
【0144】行アドレスプリデコーダ3503は、行ア
ドレスをデコードして行アドレスプリデコード信号35
11を出力する。行アドレスプリデコード信号3511
は、行デコーダ3501と冗長デコーダ3506と冗長
置換設定回路3504に入力される。冗長置換設定回路
3504は、置換すべき行アドレスが入力されたか否か
を判定し、その判定結果を示す行置換活性化信号RRE
を出力する。行置換活性化信号RREは、メモリアレイ
3508の行デコーダ3501と冗長メモリアレイ35
09の冗長行デコーダ3506とのうちいずれを活性化
すべきかを決定するために使用される。行置換活性化信
号RREは、冗長行デコーダ3506に入力され、行置
換活性化信号RREを反転した信号/RREが行デコー
ダ3501に入力される。行置換活性化信号RREが活
性化されると、メモリアレイ3508に対応する行デコ
ーダ3501からの出力が不活性になり、冗長メモリア
レイ3509に対応する冗長行デコーダ3506からの
出力が活性化される。その結果、不良メモリアレイ35
08のある行が冗長メモリアレイ3509のある行に置
き換えられる。図35では、不良メモリアレイ3508
の3番目の行に不良があったと仮定している。この場
合、不良メモリアレイ3508の3番目の行を指定する
行アドレスが入力されると、不良メモリアレイ3508
の3番目の行の代わりに、例えば、冗長アレイ3509
の1番目の行がアクセスされる。
【0145】列アドレスプリデコーダ3505は、列ア
ドレスをデコードして列アドレスプリデコード信号35
12を出力する。行アドレスプリデコード信号3512
は、冗長置換設定回路3510に入力される。冗長置換
設定回路3510は、置換すべき列アドレスが入力され
た場合、列置換活性化信号RCEを活性化する。列置換
活性化信号RCEに基づいて、メモリアレイ3508に
対応する列デコーダ3502からの出力が不活性にな
り、冗長メモリアレイ3509に対応する冗長列デコー
ダ3507からの出力が活性化される。これにより、不
良メモリアレイ3508のある列が冗長メモリアレイ3
509のある列に置き換えられる。図35では、不良メ
モリアレイ3508の5番目の列に不良があったと仮定
している。この場合、不良メモリアレイ3508の5番
目の列を指定する列アドレスが入力されると、不良メモ
リアレイ3508の5番目の列の代わりに、例えば、冗
長アレイ3509の1番目の列がアクセスされる。
【0146】図36は、冗長置換設定回路3504の構
成例を示す。冗長置換設定回路3504は、P型強誘電
体ゲートFETを使用する。
【0147】ここで、強誘電体ゲートFETの動作原理
及び構造を説明する。P型強誘電体ゲートFETの構造
は図7(d)に示されるように、N基板上にドレイン、
ソース、ゲートを有するMOSFETのゲート酸化膜に
強誘電体膜を用いたものである。ソース(及び基板)を
基準にゲートにプラス電位を印加すると,ゲート酸化膜
はゲートに接した領域でマイナス電荷が帯電し、N基板
に接した領域でプラス電荷が帯電するため、ゲートに接
するN基板にはマイナス電荷が現れてソースとドレイン
は導通しない。ソース(及び基板)を基準にゲートにマ
イナス電位を印加する(強誘電体の持つ抗電場より大き
い逆電場を印加し分極反転させる)と、ゲート酸化膜は
ゲートに接した領域でプラス電荷が帯電し、N基板に接
した領域でマイナス電荷が帯電するため、ゲートに接す
るN基板にプラス電荷が現れてソースとドレイン間にチ
ャネルが生じ導通する。図7(e)はP型強誘電体ゲー
トFETのゲート電圧−ドレイン電流特性を示す図表で
ある。ゲート電圧VG=0Vの(a)状態では、ソース
とドレイン間にチャネルが生じず非導通状態である。ゲ
ート電圧VG<0Vの(b)状態では、ソースとドレイ
ン間にチャネルが生じ導通状態である。ここで、ゲート
電圧VG=0Vの(c)状態に戻しても強誘電体の分極
は保たれ、導通状態である。次に、ゲート電圧VGにプ
ラス電位のパルスを加えると分極反転し、ソースとドレ
イン間のチャネルは消滅し、非導通状態になる。また、
電源オフ時にも分極が保持されるので、導通状態を記憶
しておける。
【0148】冗長置換設定回路3504には、行アドレ
スプリデコーダ3503から出力される行アドレスプリ
デコード信号3511とプリチャージ信号/PRとが入
力される。行アドレスプリデコード信号3511は、入
力アドレスAj、Aj−1をプリデコードすることによ
って得られ、2ビットのアドレスビット対/Aj・/A
j−1、/Aj・Aj−1、Aj・/Aj−1、Aj・
Aj−1によって表される。行アドレスプリデコーダ3
503に入力される入力アドレスと行アドレスプリデコ
ーダ3503から出力される行アドレスプリデコード信
号との関係は、図32に示される。例えば、Aj=0,
Aj−1=0の場合は、/Aj・/Aj−1のみ1とな
り、またAj=1,Aj−1=1の場合は、Aj・Aj
−1のみ1となる。
【0149】冗長置換設定回路3504は、複数の冗長
プリデコーダ3622を有している。冗長プリデコーダ
3622のそれぞれは、2ビットのアドレスビット対/
Aj・/Aj−1、/Aj・Aj−1、Aj・/Aj−
1、Aj・Aj−1のうち1つを強誘電体ゲートFET
の導通、非導通によって選択する回路である。
【0150】冗長プリデコーダ3622は、Nチャンネ
ルMOS電界効果トランジスタ(NMOSFET)Q1
〜Q4と強誘電体ゲート電界効果トランジスタ(強誘電
体ゲートFET)FT1〜FT4とを含んでいる。NM
OSFET(Q1〜Q4)と強誘電体ゲートFET(F
T1〜FT4)は直列に接続される。NMOSFET
(Q1〜Q4)のゲートには、行アドレスプリデコード
信号3511が入力され、そのウエルは接地電圧に接続
される。強誘電体ゲートFET(FT1〜FT4)は、
P型であり、そのウエルは電源電圧Vccに接続され
る。
【0151】冗長プリデコーダ3622は、Pチャンネ
ルMOS電界効果トランジスタ(PMOSFET)Q5
をさらに含んでいる。PMOSFET(Q5)のゲート
には、プリチャージ信号/PRが入力される。PMOS
FET(Q5)のソースは電源Vccに接続されてい
る。PMOSFET(Q5)のドレインと接地との間
に、4組のチャンネルMOS電界効果トランジスタ(N
MOSFET)Q1〜Q4と強誘電体ゲートFET(F
T1〜FT4)とが並列に挿入されている。
【0152】P型強誘電体ゲートFET(FT1〜FT
4)の状態は、次のようにあらかじめ初期設定される。
すなわち、置換すべきアドレスのプリデコード信号がゲ
ートに入力されるNMOSFETに直列に接続される強
誘電体ゲートFETは、導通状態に初期設定される。こ
れにより、そのアドレスビット対は冗長置換される。例
えば、Aj=Aj−1=1のアドレスビット対を置換す
る場合は、強誘電ゲートFET(FT4)のゲートG4
に接地電圧を印加することにより、強誘電ゲートFET
(FT4)を導通させる。いったん、強誘電ゲートFE
Tを導通させれば、その後それのゲートに電源電圧Vc
c以上の電圧が印加されない限り、強誘電ゲートFET
は導通状態を保つ。その他の強誘電体ゲートFET(F
T1、FT2、FT3)は、それぞれのゲートG1、G
2、G3を電源電圧Vccに保つ事により、常時非導通
状態となる。この状態は、電源を切っても保たれる。
【0153】なお、全てのP型強誘電体ゲートFETの
代わりにN型強誘電体ゲートFETを用いても同様なこ
とができる。但し、その場合にはN型強誘電体ゲートF
ETのゲートには電源電圧Vccを印加して導通させな
ければならない。その他のN型強誘電体ゲートFET
は、そのそれぞれのゲートを接地電圧に保つ事により、
常時非導通状態とする。ウエルは接地電位に接続され
る。
【0154】アクセス時における冗長置き換え動作は次
のように説明される。強誘電体ゲートFET(FT1〜
FT4)のゲートG1〜G4には全て電源電圧Vccを
入力しておく。上述した初期設定により、強誘電体ゲー
トFET(FT4)のみ導通し、それ以外の強誘電体ゲ
ートFETは非導通状態である。
【0155】アクセスが開始される前は、プリチャージ
信号/PRは”L”である。その結果、PMOSFET
(Q5)はオン状態となるため、出力OUTjは”H”
にプリチャージされる。その後、アクセスが開始され、
プリチャージ信号/PRは”H”に反転される。導通状
態の強誘電体ゲートFETと直列に接続されたNMOS
FETのゲートに活性化されたアドレスプリデコード信
号が入力された場合にのみ、出力OUTjにプリチャー
ジされた電荷が放電される。その結果、出力OUTj
は”L”になる。例えば、強誘電体ゲートFET(FT
4)だけが導通状態である場合には、Aj−1=Aj=
1の時のみ出力OUTjが”L”になる。それ以外の場
合は、出力OUTjは”H”のままである。
【0156】複数の冗長プリデコーダ3622からの出
力OUTj(j=1〜n)は、NAND素子3630に
入力される。NAND素子3630は、出力OUTjに
応じて信号RREを出力する。信号RREは、不良メモ
リアレイ3508の行デコーダ3503と冗長メモリア
レイ3509の冗長行デコーダ3506とのうちいずれ
を活性化すべきかを決定するために使用される。複数の
冗長プリデコーダ3622からの出力OUTjが全て”
L”である場合に、信号RREは”H”となり、その他
の場合に信号RREは”L”となる。信号RREが”
H”であることは、不良メモリアレイ3508にアクセ
スする行デコーダ3503を不活性にし、冗長メモリア
レイ3509にアクセスする冗長行デコーダ3506を
活性にすることを示す。信号RREが”L”であること
は、不良メモリアレイ3508にアクセスする行デコー
ダ3503を活性にし、冗長メモリアレイ3509にア
クセスする冗長行デコーダ3506を不活性にすること
を示す。これにより、不良メモリアレイ3508が冗長
メモリアレイ3509に置き換えられる。その後は、冗
長メモリアレイ3509に対して不良メモリアレイ35
08に対するのと同様の読みだし動作が行なわれる。す
なわち、冗長行デコーダ3506によって選択されるワ
ード線3515が立ち上がり、メモリセル3517に蓄
積された電荷がピット線3516に読み出され、ビット
線の微少電位がセンスアンプ3513によって増幅さ
れ、それが冗長列デコーダ3517を介してテータとし
て読み出される。
【0157】初期設定時に加えてアクセス時において
も、全てのP型強誘電体ゲートFETの代わりにN型強
誘電体ゲートFETを用いても同様なことができる。但
し、その場合には全てのN型強誘電体ゲートFETのゲ
ートには接地電圧を印加しておかねばならない。ウエル
は接地電位に接続される。図37はN型強誘電体ゲート
FETを用いた冗長置換回路の実施例である。
【0158】なお、冗長置換設定回路3510の構成お
よび動作は、冗長置換設定回路3504のそれらと同様
である。従って、ここではその説明を省略する。
【0159】図38は、冗長置換設定回路3504の他
の構成例を示す。
【0160】冗長置換設定回路3504は、複数の冗長
プリデコーダ3824を有している。冗長プリデコーダ
3824のそれぞれは、2ビットのアドレスビット対/
Aj・/Aj−1、/Aj・Aj−1、Aj・/Aj−
1、Aj・Aj−1のうち1つを強誘電体ゲートFET
の導通あるいは非導通によって選択する回路である。
【0161】冗長プリデコーダ3824は、NMOSF
ETとPMOSFETとが並列に接続されたトランスフ
ァゲートT1〜T4とP型強誘電体ゲートFET(FT
1〜FT4)を含んでいる。トランスファゲートT1〜
T4とP型強誘電体ゲートFET(FT1〜FT4)と
は直列に接続される。トランスファゲートT1〜T4の
それぞれのNMOSFETのゲートには、プリチャージ
信号/PRが入力される。トランスファゲートT1〜T
4のそれぞれのPMOSFETのゲートには、プリチャ
ージ信号/PRの反転信号が入力される。
【0162】アドレスプリデコード信号とプルダウンN
MOSFETQ6との間に、4組のトランスファゲート
T1〜T4とP型強誘電体ゲートFET(FT1〜FT
4)とが並列に挿入されている。
【0163】P型強誘電体ゲートFET(FT1〜FT
4)の初期設定は、図36に示される冗長プリデコーダ
3622における初期設定と同様にして行なう。すなわ
ち、置換すべきアドレスのプリデコード信号がゲートに
入力されたNMOSFETに対し、直列に接続されるP
型強誘電体ゲートFETを常時導通状態に設定すること
により、そのアドレスビット対は冗長置換される。例え
ば、Aj=Aj−1=1のアドレスビット対を置換する
場合は、P型強誘電体ゲートFET(FT4)のゲート
G4に接地電圧を印加し導通させる。いったん、P型強
誘電体ゲートFET(FT4)を導通させれば、その後
ゲートに電源電圧Vcc以上の電圧が印加されない限
り、導通状態を保つ。その他の強誘電体ゲートFET
(FT1、FT2、FT3)は、そのそれぞれのゲート
G1、G2、G3を電源電圧Vccに保つ事により、常
時非導通状態となる。この状態は、電源を切っても保た
れる。
【0164】なお、全てのP型強誘電体ゲートFETの
代わりにN型強誘電体ゲートFETを用いても同様なこ
とができる。但し、その場合にはN型強誘電体ゲートF
ETのゲートには電源電圧Vccを印加して導通させな
ければならない。その他のN型強誘電体ゲートFET
は、そのそれぞれのゲートを接地電圧に保つ事により、
常時非導通状態とする。ウエルは接地電位に接続され
る。
【0165】アクセス時における冗長置き換え動作は次
のように説明される。各強誘電体ゲートFET(FT1
〜FT4)のゲートG1〜G4には全て電源電圧Vcc
を入力しておく。上述した初期設定により、 強誘電体
ゲートFET(FT4)のみ導通し、それ以外の強誘電
体ゲートFETは非導通状態である。
【0166】最初、アクセスが開始される前は、プリチ
ャージ信号/PRは”L”であり、各トランスファゲー
トは非導通のため、出力OUTは”L”である。アクセ
スが開始され、プリチャージ信号/PRが”H”に反転
した後、アドレスが入力されると、上記の例ではAj−
1・Ajが”H”になった時にのみ出力OUTjは”
H”になり、それ以外のアドレスプリデコ‐ド信号が”
H”になった時には出力OUTjは”L”のままであ
る。
【0167】複数の冗長プリデコーダ3824からの出
力OUTj(j=1〜n)は、NAND素子3830に
入力される。NAND素子3830は、出力OUTjに
応じて信号/RREを出力する。複数の冗長プリデコー
ダ3824からの出力OUTjが全て”H”である場合
に、信号/RREは”L”となる。その結果、不良メモ
リアレイ3508の行デコーダ3501は不活性状態と
なり、冗長メモリアレイ3509の冗長デコーダ350
6は活性状態となる。その他の場合に信号/RREは”
H”となる。
【0168】初期設定時に加えてアクセス時において
も、全てのP型強誘電体ゲートFETの代わりにN型強
誘電体ゲートFETを用いて同様なことができる。但
し、その場合には全てのN型強誘電体ゲートFETのゲ
ートには接地電圧を印加しておかねばならない。ウエル
は接地電位に接続される。図39はN型強誘電体ゲート
FETを用いた冗長置換回路の実施例である。
【0169】次に、強誘電体ゲートFETを用いた冗長
置換回路を含む半導体メモリのテスト及び冗長置換フロ
ーを図40により説明する。強誘電体ゲートFETを用
いた冗長置換では、ヒューズ切断は必要とせず、単一工
程においてテストが完了する。すなわち、まずメモリー
に不良がないかどうかテストし、良品と不良品とに選別
する。不良品のうち冗長救済可能品は、冗長置換アドレ
スに対応して、強誘電体ゲートFETの状態を前記の実
施例において示した方法により設定する。最後に、不良
がないか再テストし、冗長救済可能品が冗長置換されて
良品になっていることを確認する。これらの工程が、同
一ウエハー上で同一テスターを用いて、一回の工程で行
なわれる。
【0170】
【発明の効果】本発明の冗長救済回路によれば、電気的
手段にて冗長救済を行うことができる。これにより、チ
ップにダメージを与えることなく、また、救済ミス等が
生じた場合でも救済しなおすことができる。更に、トリ
マー等の装置を使わずにウェハーテスト時に冗長救済を
行えるため、工程数の削減にも寄与する。また更に、パ
ッケージング後のバーンイン等で発生する不良の救済も
行えるため、後半工程の歩留の向上、コストダウンに大
きく貢献する。
【0171】また、本発明の冗長救済回路によれば、救
済アドレスを記憶するために強誘電体記憶素子を使用し
ているため、ロジック電源のみで書き込み/消去を行う
ことができる。従って、半導体記憶装置に電源電圧を上
昇させる昇圧回路を内蔵する必要がない。
【0172】また、本発明の他の冗長救済回路によれ
ば、救済アドレス保持回路を設けたことにより、救済ア
ドレス記憶回路からの冗長データの読み出しを電源投入
時に1回するだけで済む。これにより、消費電力の低減
及びアクセスタイムの向上が実現できる。
【0173】従来のようにヒューズ切断による冗長救済
方式では、プリテスト後、不良メモリに対する置き換え
アドレス設定の為のヒューズ切断の工程が必要になり、
その後ポストテストで良品の確認が行なわれる。本発明
の他の冗長救済回路によれば、従来方式に比べて以下の
効果が得られる。
【0174】(1)プリテスト、ヒューズ切断工程、ポ
ストテストそれぞれを単一試験装置を用いた単一工程で
短時問に行なえる。
【0175】(2)ヒューズを切断するためのレーザト
リマ等の装置が不必要で、低コストである。
【0176】(3)ヒューズ切断工程でのチップダメー
ジ、不純物イオンの注入、切れ残り、切断ミス等による
不良発生がない。
【0177】また、本発明の他の冗長救済回路によれ
ば、揮発性情報記憶装置および不揮発性情報記憶装置に
おいてVcc電源による冗長救済が可能となる。これに
より、パッケージ後に発生する不良メモリに対しても置
き換えアドレス設定が可能となり、さらに半導体記憶装
置の歩留を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による冗長救済回路を含む半導体記憶装
置100の構成を示す図である。
【図2】半導体記憶装置100のメモリセル領域の例を
示す図である。
【図3】半導体記憶装置100のデコーダの構成を示す
図である。
【図4】本発明による第1の実施の形態の冗長救済回路
400の構成を示す図である。
【図5】本発明による第2の実施の形態の冗長救済回路
500の構成を示す図である。
【図6】MFS−FETの断面構造を示す図である。
【図7】(a)〜(c)はMSF接合のエネルギーバン
ドダイアグラムとポテンシャル分布を示す図、(d)は
MSF−FETの動作原理を示す図、(e)はMSF−
FETの動作特性を示す図である。
【図8】(a)は冗長救済回路500にデータを書き込
む場合の各信号のタイミングチャート、(b)は冗長救
済回路500からデータを読み出す場合の各信号のタイ
ミングチャートである。
【図9】本発明による第3の実施の形態の冗長救済回路
900の構成を示す図である。
【図10】(a)は冗長救済回路900にデータを書き
込む場合の各信号のタイミングチャート、(b)は冗長
救済回路900からデータを読み出す場合の各信号のタ
イミングチャートである。
【図11】本発明による第4の実施の形態の冗長救済回
路1100の構成を示す図である。
【図12】NDROトランジスタの断面を模式的に示す
図である。
【図13】(a)はNDROトランジスタにデータを書
き込む場合の各信号のタイミングチャート、(b)はN
DROトランジスタからデータを読み出す場合の各信号
のタイミングチャートである。
【図14】(a)は冗長救済回路1100にデータを書
き込む場合の各信号のタイミングチャート、(b)は冗
長救済回路1100からデータを読み出す場合の各信号
のタイミングチャートである。
【図15】本発明による第5の実施の形態の冗長救済回
路1500の構成を示す図である。
【図16】本発明による第6の実施の形態の冗長救済回
路1600の構成を示す図である。
【図17】本発明による第7の実施の形態の冗長救済回
路1700の構成を示す図である。
【図18】本発明による第8の実施の形態の冗長救済回
路1800の構成を示す図である。
【図19】従来技術の冗長救済回路1900の構成を示
す図である。
【図20】本発明による冗長救済回路を含む半導体記憶
装置2000の構成を示す図である。
【図21】半導体記憶装置2000のメモリセル領域の
例を示す図である。
【図22】NDROトランジスタを模式的に示す図であ
る。
【図23】NDROトランジスタの電気的特性を示す図
である。
【図24】NDROトランジスタの抵抗値を制御するた
めのタイミングを示す図である。
【図25】NDROトランジスタの抵抗値を制御するた
めのタイミングを示す図である。
【図26】本発明による第9の実施の形態の冗長救済回
路2600の構成を概念的に示す図である。
【図27】冗長救済回路2600の構成を詳細に示す図
である。
【図28】図27に示す冗長救済回路2600のラッチ
回路アドレスラッチの構成を示す図である。
【図29】図27に示す冗長救済回路2600のアドレ
ス比較回路2603の構成を示す図である。
【図30】従来の冗長置換設定回路3000の構成を示
す図である。
【図31】従来の冗長置換設定回路3100の構成を示
す図である。
【図32】入力アドレスとアドレスプリデコード出力と
の関係を示す図表である。
【図33】従来の冗長救済回路を利用したテストフロー
を示す図である。
【図34】従来の冗長CAMセル回路の構成を示す図で
ある。
【図35】本発明による冗長救済回路を含む半導体記憶
装置3500の構成を示す図である。
【図36】本発明による第10の実施の形態の冗長救済
回路に含まれる冗長置換設定回路3504の構成を示す
図である。
【図37】冗長置換設定回路3504の他の構成を示す
図である。
【図38】冗長置換設定回路3504の他の構成を示す
図である。
【図39】冗長置換設定回路3504の他の構成を示す
図である。
【図40】本発明による冗長救済回路を利用したテスト
フローを示す図である。
【符号の説明】
401、1501 救済アドレス書き込み回路 402、1502 救済アドレス記憶回路 403、1503 救済アドレス読み出し回路 404、1504 冗長デコーダ 1505 救済アドレス保持回路 2601 冗長アドレスイネーブル回路 2603 アドレス比較回路

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 救済アドレスを記憶する第1強誘電体記
    憶素子と冗長イネーブル信号を記憶する第2強誘電体記
    憶素子とを含む記憶手段と、 該救済アドレスを該第1強誘電体記憶素子に書き込み、
    該冗長イネーブル信号を該第2強誘電体記憶素子に書き
    込む書き込み手段と、 該救済アドレスを該第1強誘電体記憶素子から読み出
    し、該冗長イネーブル信号を該第2強誘電体記憶素子か
    ら読み出す読み出し手段と、 外部アドレスと該読み出し手段によって読み出された該
    救済アドレスとを比較して、該比較結果と該読み出し手
    段によって読み出された該冗長イネーブル信号とに応じ
    て該外部アドレスに対応する記憶素子と冗長用記憶素子
    とを切り換える冗長デコーダ手段とを備えた冗長救済回
    路。
  2. 【請求項2】 前記冗長記憶回路は、前記読み出し手段
    によって読み出された前記救済アドレスと前記冗長イネ
    ーブル信号とを保持する保持手段をさらに備えており、 前記冗長デコーダ手段は、前記外部アドレスと該保持手
    段によって保持された該救済アドレスとを比較して、該
    比較結果と該保持手段によって保持された該冗長イネー
    ブル信号とに応じて該外部アドレスに対応する記憶素子
    と冗長用記憶素子とを切り換える、請求項1に記載の冗
    長救済回路。
  3. 【請求項3】 前記読み出し手段による前記救済アドレ
    スと前記冗長イネーブル信号の読み出しは電源投入時に
    1回だけ行われる、請求項2に記載の冗長救済回路。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2強誘電体記憶素子のそ
    れぞれは、MFS−FETを含んでいる、請求項1から
    請求項3のいずれかに記載の冗長救済回路。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2強誘電体記憶素子のそ
    れぞれは、強誘電体キャパシタを含んでいる、請求項1
    から請求項3のいずれかに記載の冗長救済回路。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2強誘電体記憶素子のそ
    れぞれは、NDROトランジスタを含んでいる、請求項
    1から請求項3のいずれかに記載の冗長救済回路。
  7. 【請求項7】 前記第1及び第2強誘電体記憶素子のそ
    れぞれは、直列に接続された第1NDROトランジスタ
    と第2NDROトランジスタとを含んでおり、 該第1強誘電体記憶素子は、該第1NDROトランジス
    タの抵抗値と該第2NDROトランジスタの抵抗値との
    比に応じて前記救済アドレスを記憶し、 該第2強誘電体記憶素子は、該第1NDROトランジス
    タの抵抗値と該第2NDROトランジスタの抵抗値との
    比に応じて前記冗長イネーブル信号を記憶する、請求項
    1から請求項3のいずれかに記載の冗長救済回路。
  8. 【請求項8】 メモリアレイと冗長メモリアレイとを含
    む半導体記憶装置において、該メモリアレイに対するア
    クセスを該冗長メモリアレイに対するアクセスに置換す
    ることにより、該メモリアレイの欠陥を救済する冗長救
    済回路であって、該冗長救済回路は、 アドレスプリデコード信号に応答して、該メモリアレイ
    に対するアクセスと該冗長メモリアレイに対するアクセ
    スのうちの一方を活性化する活性化信号を出力する冗長
    置換設定手段と、 該アドレスプリデコード信号と該活性化信号とを受け取
    り、該活性化信号が活性化状態である場合に、該アドレ
    スプリデコード信号に応じて、該冗長メモリアレイをア
    クセスする冗長デコード手段とを備えており、 該冗長置換設定手段は、導通状態と非導通状態のうち一
    方を初期設定された複数の強誘電体ゲート電界効果トラ
    ンジスタを有しており、導通状態に初期設定された強誘
    電体ゲート電界効果トランジスタは、該アドレスプリデ
    コード信号のうち置換すべきアドレス部分に対応づけら
    れている、冗長救済回路。
  9. 【請求項9】 前記複数の強誘電体ゲート電界効果トラ
    ンジスタのそれぞれはP型の強誘電体ゲート電界効果ト
    ランジスタであり、該P型の強誘電体ゲート電界効果ト
    ランジスタのゲートに接地電圧を印加することにより、
    該P型の強誘電体ゲート電界効果トランジスタの状態は
    導通状態に初期設定され、該P型の強誘電体ゲート電界
    効果トランジスタのゲートに電源電圧を印加することに
    より、該P型の強誘電体ゲート電界効果トランジスタの
    状態は非導通状態に初期設定される、請求項8に記載の
    冗長救済回路。
  10. 【請求項10】 前記複数の強誘電体ゲート電界効果ト
    ランジスタのそれぞれはN型の強誘電体ゲート電界効果
    トランジスタであり、該N型の強誘電体ゲート電界効果
    トランジスタのゲートに電源電圧を印加することによ
    り、該N型の強誘電体ゲート電界効果トランジスタの状
    態は導通状態に初期設定され、該N型の強誘電体ゲート
    電界効果トランジスタのゲートに接地電圧を印加するこ
    とにより、該N型の強誘電体ゲート電界効果トランジス
    タの状態は非導通状態に初期設定される、請求項8に記
    載の冗長救済回路。
  11. 【請求項11】 前記冗長置換設定手段は、 前記複数の強誘電体ゲート電界効果トランジスタに直列
    に接続され、それのゲートにアドレスプリデコード信号
    が入力される複数の第1トランジスタと、 それのゲートにプリチャージ信号が入力される第2トラ
    ンジスタとを備えており、 電源電圧に接続された該第2トランジスタと接地との間
    に、前記複数の強誘電体ゲート電界効果トランジスタと
    該複数の第1トランジスタとが並列に挿入されている、
    請求項8に記載の冗長救済回路。
  12. 【請求項12】 前記冗長置換設定手段は、 前記複数の強誘電体ゲート電界効果トランジスタに直列
    に接続され、プリチャージ信号と該プリチャージ信号の
    反転信号とが入力される複数のトランスファゲートと、 プルダウントランジスタとを備えており、 前記アドレスプリデコード信号と該プルダウントランジ
    スタとの間に、前記複数の強誘電体ゲート電界効果トラ
    ンジスタと該複数のトランスファゲートとが並列に挿入
    されている、請求項8に記載の冗長救済回路。
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