JPH09128962A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH09128962A
JPH09128962A JP7286929A JP28692995A JPH09128962A JP H09128962 A JPH09128962 A JP H09128962A JP 7286929 A JP7286929 A JP 7286929A JP 28692995 A JP28692995 A JP 28692995A JP H09128962 A JPH09128962 A JP H09128962A
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JP
Japan
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circuit
word line
redundant
memory cell
memory
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JP7286929A
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Inventor
Yoshinori Okajima
義憲 岡島
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体記憶装置に関し、通常ブロック内に冗
長ラインを置くことなく、冗長ラインを1箇所に集め、
どの通常ブロック内で生じた不良ラインとも、冗長ブロ
ック内の冗長ラインと置き換える。 【解決手段】 ワード線WLとビット線BLとに接続し
た複数のメモリセル100と、メモリセル100 を選択する
ためのアドレスをデコードしてワード線選択信号を出力
するデコーダ21と、デコーダ21のワード線選択信号
を通過させるか、又は、通過させないかを決めるヒュー
ズ回路201 と、ヒューズ回路201 からのワード線選択信
号を検出してワード線WLが選択されたか否かを示す検
出信号を出力する検出回路と、この検出信号を入力して
ワード線WLが1本でも選択されたときはビット線BL
上のデータを読出し、ワード線WLが1本も選択されな
いときは読出し動作をしないセンスアンプ27を備えて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置に
関するものであり、特に、メモリセルアレイを複数のブ
ロックに分割したダイナミック・ランダム・アクセスメ
モリ(以下単にDRAMという)のメモリ冗長回路に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の高集積化及び高密度
化とユーザの要求から、大容量のスタティックRAMや
DRAMが製造されている。大容量のRAMは、動作ス
ピードを早めるために、全体のメモリセルアレイを複数
のブロックに分割し、各ブロックにデコーダを設けて、
データの書込み又は読出しを行っている。また、半導体
記憶装置では、プロセスにおいて不本意に生じたメモリ
セルの不良を救済するために、メモリ冗長回路を設けて
いる。
【0003】図15(A)は、ブロック分割方式のDR
AMの全体構成図を示している。図15(A)におい
て、1は、データを記憶するメモリセルアレイである。
メモリセルアレイ1は、例えば、64個のメモリブロッ
クに分割されている。2は、メモリセルアレイ1のワー
ド線(列方向)の全体的な入出力を制御するグローバル
・ロウ・コントローラである。3は、メモリセルアレイ
1のビット線(行方向)の全体的な入出力を制御するグ
ローバル・コラム・コントローラである。
【0004】図15(B)は、1つのメモリブロック内
の構成図を示している。図15(B)において、2A
は、アドレスをデコードしてワード線選択信号を出力す
るデコーダである。4は、データを記憶するメモリセル
である。メモリセル4は転送トランジスタと容量から成
る。5は、メモリセル4からデータを読み出すセンスア
ンプである。6は、ワード線選択信号を伝送するワード
線である。7は、メモリセル4に接続したローカルビッ
ト線である。8は、ローカルビット線に接続されたデー
タバスである。9は、不良が生じたメモリセルと入れ換
えるための冗長メモリセルである。冗長メモリセル9
は、半導体装置の集積度及び密度に応じて各メモリブロ
ックに2〜4個づつ設けられている。
【0005】次に、従来例に係るメモリセルの冗長方法
について説明する。まず、半導体記憶装置が形成される
と、ウエハ段階の試験において、メモリセル4やそのワ
ード線に不良が生じていることがわかると、不良が生じ
たメモリセル4のワード線と、そのデコーダ2Aとの間
を電気的に切り離す。この切り離しには、ヒューズ方式
が用いられる。このとき不図示のヒューズを溶断する。
すると、不良メモリセル4を選択するデコーダ2Aの出
力が断たれる。そして、不良が生じたメモリセル4の代
わりに、冗長メモリセル9のワード線とデコーダ2Aと
の間を電気的に接続する。この接続には、ヒューズプロ
グラム方式が用いられる。このとき、プログラム手段を
プログラムする。すると、冗長メモリセル9のワード線
とデコーダ2Aとが接続される。これにより、不良ライ
ンと冗長ラインとを置き換えることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、半導体
装置の高集積化及び高密度化とユーザの要求から、DR
AMが大容量化してくると、メモリセルアレイの分割ブ
ロック数も益々多くなってくる。したがって、従来例の
メモリ冗長方法では、冗長メモリセル9を各ブロック毎
に配置しなくてはならないので、非常に多くの冗長ライ
ンをチップ内に置くようになる。
【0007】例えば、チップを64個のメモリブロック
(以下通常ブロックともいう)に分割したDRAMの場
合であって、各ブロックに4本の冗長ラインを置く場
合、チップ内に4×64=256本の冗長ラインを置か
なければならない。このため、冗長ラインがチップ面積
を大きく占めるようになり、半導体装置の集積化の妨げ
となるという問題がある。なお、プロセス技術が向上し
た昨今では、実際に準備した冗長ラインが足りないとい
うことは無くなり、ほとんどの冗長ラインが使用されず
に残っているのが現状である。
【0008】本発明は、かかる従来例の課題に鑑み創作
されたものであり、通常ブロック内に冗長ラインを置く
ことなく、冗長ラインを1箇所に集め、どの通常ブロッ
ク内で生じた不良ラインとも、冗長ブロック内の冗長ラ
インと置き換えることが可能となる半導体記憶装置の提
供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の半導体記
憶装置は、その実施の形態を図1に示すように、ワード
線とビット線に接続した複数のメモリセルを有するメモ
リセルアレイブロックと、前記メモリセルのワード線を
選択するワード線選択回路と、前記ワード線選択回路に
よって選ばれたメモリセルの少なくとも1つのデータを
前記ビット線を介して読出すセンス回路と、前記センス
回路の動作を制御する制御回路と、前記メモリセルアレ
イブロックの中で、前記ワード線の少なくとも1本が選
択されているか否かを検出して、前記ワード線が1本も
選択されていないときは、前記制御回路の動作を停止さ
せ、かつ、前記ワード線の少なくとも1本が選択されて
いるときには、前記制御回路の動作を活性化させる信号
を生成する検出回路とを備えていることを特徴とする。
【0010】本発明の第2の半導体記憶装置は、ワード
線とビット線に接続した複数のメモリセルとを有するメ
モリセルアレイブロックと、前記ワード線を選択するた
めのアドレスをデコードするデコード回路と、前記デコ
ード回路の信号を伝えるか否をプログラムするプログラ
ム手段と、前記プログラム手段からのデコード信号に基
づいて前記メモリセルのワード線を駆動するワード線駆
動回路と、前記ワード線駆動回路によって駆動されたワ
ード線のメモリセルの少なくとも1つのデータを前記ビ
ット線を介して読み出すセンス回路と、前記センス回路
の動作を制御する制御回路と、前記メモリセルアレイブ
ロックの中で、前記ワード線の少なくとも1本が選択さ
れているか否かを検出して、前記ワード線が1本も選択
されていないときは、前記制御回路の動作を停止させ、
前記ワード線の少なくとも1本が選択されているときに
は、前記制御回路の動作を活性化させる信号を生成する
検出回路とを備えていることを特徴とする。
【0011】本発明の第3の半導体記憶装置は、ワード
線とビット線に接続した複数のメモリセル、前記ワード
線を選択するためのアドレスをデコードするデコード回
路、前記デコード回路の信号を伝えるか否をプログラム
する第1のプログラム手段、前記第1のプログラム手段
からのデコード信号に基づいて前記メモリセルのワード
線を駆動するワード線駆動回路、前記ワード線駆動回路
によって駆動されたワード線のメモリセルの少なくとも
1つのデータを前記ビット線を介して読み出すセンス回
路、及び、前記センス回路の動作を制御するセンスアン
プ制御回路を有する複数のメモリセルアレイブロック
と、前記メモリセルアレイブロックの中で、前記ワード
線の少なくとも1本が選択されているか否かを検出し
て、前記ワード線が1本も選択されていないときは、前
記センスアンプ制御回路の動作を停止させ、前記ワード
線の少なくとも1本が選択されているときには、前記セ
ンスアンプ制御回路の動作を活性化させる信号を生成す
る第1の検出回路と、前記メモリセルアレイブロックの
メモリセルに不良が生じたとき、不良メモリセルと交換
するための複数の冗長メモリセル、前記アドレスをデコ
ードして前記不良メモリセルに代わって前記冗長メモリ
セルを選択する第2のプラグラム手段、前記第2のプラ
グラム手段によって選択された冗長メモリセルの冗長ワ
ード線を駆動する冗長ワード線駆動回路、前記冗長ワー
ド線駆動回路によって駆動された冗長ワード線のメモリ
セルのデータを冗長ビット線を介して読み出す冗長セン
スアンプ、前記冗長ワード線が選ばれているか否かを検
出する第2の検出回路、及び、前記第2の検出回路の検
出信号に応じて前記冗長センスアンプを制御する冗長セ
ンスアンプ制御回路を設けた冗長メモリブロックとを備
えていることを特徴とする。
【0012】本発明の第3の半導体記憶装置において、
前記第2のプログラム手段は、前記メモリセルを選択す
るためのアドレスをデコードして複数のワード線線信号
を出力するデコーダと、前記デコーダから出力されたワ
ード線選択信号のいずれか1つを選ぶためのスイッチ回
路と、前記スイッチ回路のスイッチの接続をプログラム
するヒューズ回路から成ることを特徴とする。
【0013】本発明の第3の半導体記憶装置において、
前記メモリセルが不良を生じた場合に、前記スイッチ回
路のスイッチの接続をプログラムすることを特徴とす
る。本発明の第4の半導体記憶装置は、第1〜3の装置
において、前記メモリセルに接続したビット線と前記ビ
ット線上のデータを転送するデータバスとを接続する位
置に設けたセンスアンプと、前記センスアンプに接続し
たビット線とデータバスとを接続するスイッチ回路とを
備えていることを特徴とする。
【0014】本発明の第5の半導体記憶装置は、第1〜
4の装置において、前記メモリセルに接続したワード線
をグループ化したグローバル・ワード線と、前記グロー
バル・ワード線を選択するためのワード線選択信号を出
力するデコーダとを備えていることを特徴とする。本発
明の第6の半導体記憶装置は、メモリ回路の全体をn個
のメモリバンクに分割し、かつ、1つの前記メモリバン
クを更にm個に分割したメモリセルブロックと、1つの
前記メモリバンクに対して1つづつ配置した冗長メモリ
ブロックとを備え、前記メモリセルブロックが本発明の
第3の装置のメモリセルアレイブロックを有し、前記冗
長メモリブロックが本発明の第3の装置の冗長メモリブ
ロックを有することを特徴とし、上記目的を達成する。
【0015】本発明に係る第1の半導体記憶装置の動作
を説明する。まず、メモリセルが全て良好の場合の動作
を説明する。デコーダは、メモリセルを選択するための
アドレスをデコードする。そして、アドレスをデコード
したワード線選択信号は、プログラム手段を通過してデ
コーダから検出回路とメモリセルへ出力される。検出回
路は、ワード線選択信号を検出する。そして、ワード線
選択信号が所定レベルに立ち上がると、検出回路は、ワ
ード線が選択されたことを示す、例えば、「L」レベル
の検出信号をセンスアンプに出力する。このときは、ワ
ード線が選択されている状態なので、「L」レベルの検
出信号を入力したセンスアンプは、メモリセルから出力
されたビット線上のデータを読み出す。
【0016】次に、メモリセルに不良が生じた場合の動
作を説明する。メモリセルが不良となった場合には、ワ
ード線選択信号が検出回路とメモリセルに出力されな
い。したがって、検出回路は、ワード線選択信号を検出
しない。この結果、検出回路は、ワード線が1本も選択
されていない状態を示す、例えば、「H」レベルの検出
信号をセンスアンプに出力する。そして、このときは、
ワード線が1本も選択されない状態なので、「H」レベ
ルの検出信号を入力したセンスアンプは、読出し動作を
しない。
【0017】このように本発明に係る第1の装置では、
ワード線が選択されたか否かによって、センスアンプを
動作させること、又は、センスアンプを動作させないこ
とができる。このため、メモリセルに不良が生じて冗長
メモリセルの救済を受ける場合、救済する側のセンスア
ンプを動作させて、救済される側のセンスアンプを動作
させないことができる。
【0018】したがって、通常のメモリセルアレイ(救
済される側)と、冗長メモリセルアレイ(救済する側)
とをほぼ同じ内容の回路により構成すること、及び、冗
長メモリセルアレイを1箇所にまとめた半導体記憶装置
を構成することができる。本発明に係る第2の半導体記
憶装置の動作を説明する。まず、メモリセルが全て良好
で、デコーダ出力がプログラム手段を通過できるように
プログラムした場合の動作を説明する。デコーダは、メ
モリセルを選択するためのアドレスをデコードする。そ
して、アドレスをデコードしたワード線選択信号は、プ
ログラム手段を通過してデコーダからワード線駆動回路
に出力される。ワード線駆動回路は、デコード信号(ワ
ード線選択信号)を増幅して検出回路とメモリセルに出
力する。検出回路は、ワード線選択信号を検出する。そ
して、ワード線選択信号が所定レベルに立ち上がると、
検出回路は、ワード線が選択されたことを示す、例え
ば、「L」レベルの検出信号をセンスアンプに出力す
る。このときは、ワード線が選択されている状態なの
で、「L」レベルの検出信号を入力したセンスアンプ
は、メモリセルから出力されたビット線上のデータを読
み出す。
【0019】次に、メモリセルに不良が生じて、デコー
ダ出力がプログラム手段を通過できないように決めた場
合の動作を説明する。まず、デコーダは、メモリセルを
選択するためのアドレスをデコードする。しかし、デコ
ーダ出力は、プログラム手段を通過できないので、この
アドレスをデコードしたワード線選択信号は、検出回路
とメモリセルに出力されない。したがって、このワード
線を選択するアドレスがデコーダに入力されても、検出
回路は、ワード線選択信号が検出できなくなる。この結
果、検出回路は、ワード線が1本も選択されていない状
態を示す、例えば、「H」レベルの検出信号をセンスア
ンプに出力する。そして、このときは、ワード線が1本
も選択されない状態なので、「H」レベルの検出信号を
入力したセンスアンプは、読出し動作をしない。
【0020】このように本発明に係る第2の装置では、
ワード線が選択されたか否かによって、センスアンプを
動作させること、又は、センスアンプを動作させないこ
とができる。このため、第1の装置と同様に、メモリセ
ルに不良が生じて冗長メモリセルの救済を受ける場合、
救済する側のセンスアンプを動作させて、救済される側
のセンスアンプを動作させないことができる。
【0021】したがって、通常のメモリセルアレイ(救
済される側)と、冗長メモリセルアレイ(救済する側)
とをほぼ同じ内容の回路により構成すること、及び、冗
長メモリセルアレイを1箇所にまとめた半導体記憶装置
を構成することができる。本発明の第3の半導体記憶装
置の動作を説明する。まず、メモリセルアレイブロック
が全て良好で、各メモリセルアレイブロックのデコーダ
出力が第1のプログラム手段を通過できるようにプログ
ラムした場合の動作を説明する。各メモリセルアレイブ
ロックのデコーダは、メモリセルを選択するためのアド
レスをデコードする。そして、アドレスをデコードした
ワード線選択信号は、第1のプログラム手段を通過して
デコーダからワード線駆動回路に出力される。ワード線
駆動回路はワード線選択信号を増幅して第1の検出回路
とメモリセルに出力する。
【0022】第1の検出回路は、ワード線選択信号を検
出する。そして、ワード線選択信号が所定レベルに立ち
上がると、第1の検出回路は、ワード線が選択されたこ
とを示す、例えば、「L」レベルの検出信号をメモリせ
るアレイブロックのセンス回路に出力する。このとき
は、ワード線が選択されている状態なので、「L」レベ
ルの検出信号を入力したセンス回路は、メモリセルから
出力されたビット線上のデータを読み出す。
【0023】なお、メモリセルアレイブロックが全て良
好で、各メモリセルアレイブロックのデコーダ出力が第
1のプログラム手段を通過できるようにプログラムした
場合には、第2のプログラム手段のスイッチ回路は、プ
ログラムされない。このため、第2のプログラム手段
は、メモリセルを選択するためのアドレスをデコードし
ても、第2のプログラム手段のスイッチ回路が全てオフ
されているので、このアドレスをデコードしたワード線
選択信号は、冗長ワード線駆動回路に出力されない。し
たがって、冗長ワード線駆動回路はワード線選択信号を
第2の検出回路と冗長メモリセルに出力しない。
【0024】したがって、このメモリセルアレイブロッ
クのワード線を選択するアドレスが第2のプログラム手
段に入力されても、第2の検出回路は、ワード線選択信
号が検出できなくなる。この結果、第2の検出回路は、
ワード線が1本も選択されていない状態を示す、例え
ば、「H」レベルの検出信号を冗長センス回路に出力す
る。そして、このときは、ワード線が1本も選択されな
い状態なので、「H」レベルの検出信号を入力した冗長
センス回路は、読出し動作をしない。
【0025】次に、メモリセルに不良が生じて、あるメ
モリセルアレイブロックのデコーダ出力が第1のプログ
ラム手段を通過できないようにプログラムした場合の動
作を説明する。まず、冗長メモリブロックの第2のプロ
グラム手段は、不良を生じたメモリセルを選択するため
のアドレスをデコードする。そして、アドレスをデコー
ドしたワード線選択信号は、第2のプログラム手段から
ワード線駆動回路に出力される。ワード線駆動回路はワ
ード線選択信号を増幅して第2の検出回路と冗長メモリ
セルに出力する。
【0026】第2の検出回路は、ワード線選択信号を検
出する。そして、ワード線選択信号が所定レベルに立ち
上がると、第2の検出回路は、ワード線が選択されたこ
とを示す、例えば、「L」レベルの検出信号を冗長セン
ス回路に出力する。このときは、冗長メモリブロックの
ワード線が選択されている状態なので、「L」レベルの
検出信号を入力した冗長センス回路は、冗長メモリセル
から出力されたビット線上のデータを読み出す。
【0027】なお、あるメモリセルアレイブロックのメ
モリセルに不良を生じると、そのメモリセルを分離する
ために、そのブロックのデコーダ出力が第1のプログラ
ム手段を通過できないようにする。また、そのメモリセ
ルアレイブロックのデコーダは、メモリセルを選択する
ためにアドレスをデコードするが、そのデコーダ出力が
第1のプログラム手段を通過できないので、このアドレ
スをデコードしたワード線選択信号は、ワード線駆動回
路に出力しない。ワード線駆動回路は、ワード線選択信
号を第1の検出回路とメモリセルに出力しない。
【0028】したがって、この不良を生じたワード線を
選択するアドレスがメモリセルアレイブロックのデコー
ダに入力されても、第1の検出回路は、ワード線選択信
号が検出できなくなる。この結果、第1の検出回路は、
ワード線が1本も選択されていない状態を示す、例え
ば、「H」レベルの検出信号をセンス回路に出力する。
そして、このときは、ワード線が1本も選択されない状
態なので、「H」レベルの検出信号を入力したメモリセ
ルアレイブロックのセンス回路は、読出し動作をしな
い。
【0029】このように本発明に係る第3の装置では、
メモリセルアレイブロックの、あるメモリセルに不良が
生じて冗長メモリブロックの救済を受ける場合、メモリ
セルアレイブロックのセンス回路を動作させることな
く、冗長メモリブロック内の冗長センス回路を動作させ
ることができる。したがって、従来例のように各メモリ
セルアレイブロックに冗長ラインを設ける必要がない。
冗長メモリセルを1箇所にまとめることができる。1箇
所にまとめた冗長メモリブロックは、メモリセルアレイ
ブロックの周辺に配置することができる。また、どのメ
モリセルアレイブロック内で生じた不良ラインとも、冗
長メモリブロック内の冗長ラインと置き換えることがで
きる。
【0030】なお、本発明の第3の装置において、メモ
リセルが不良を生じた場合、第2のプログラム手段のヒ
ューズ回路を介してスイッチの接続をプログラムするこ
とにより、デコーダから出力された複数のワード線選択
信号から、不良を生じたメモリセルに代わる冗長メモリ
セルを選択するためのワード線選択信号を選ぶことがで
きる。
【0031】本発明の第4の半導体記憶装置では、メモ
リセルに接続したビット線と、このビット線上のデータ
を転送するデータバスとを接続する位置にセンスアンプ
が設けれられ、このセンスアンプに接続したビット線と
データバスとをスイッチ回路を介して接続している。こ
のため、ビット線上のデータが確定した時点で、スイッ
チ回路をオンすることにより、ビット線上のデータをデ
ータバスに転送することができる。
【0032】本発明の第5の半導体記憶装置では、メモ
リセルのワード線をグループ化したグローバル・ワード
線を選択するためのワード線選択信号がデコーダから出
力されるので、メモリ容量が増加してメモリセルアレイ
の分割ブロック数が益々多くなっても、デコーダの規模
を小さく抑えることができる。なお、ローカルなワード
線の電位をラッチする必要がある。
【0033】本発明の第6の半導体記憶装置では、全体
のメモリセルアレイをn個のメモリバンクに分割し、か
つ、1つのメモリバンクを更にm個に分割したメモリセ
ルアレイブロックが本発明の第2〜第4の半導体記憶装
置のメモリセルアレイブロックを有し、1つのメモリバ
ンクに対して1つづつ配置した冗長メモリブロックが第
3〜第5の半導体記憶装置の冗長メモリブロックを有し
ている。
【0034】したがって、メモリ冗長回路を複雑にする
ことなく、冗長動作を行うこと、及び、用意された冗長
ライン分の不良ラインが救済できる。無駄な冗長ライン
をチップ内に置かなくても済むので、非常にレイアウト
効率が良い。
【0035】
【実施の形態】本発明の半導体記憶装置は、大規模化す
るメモリセルアレイを64個のブロックに分割し、ビッ
ト線を共通にするメモリブロックに対して1つの冗長ブ
ロックを設けている。本発明の装置では、メモリブロッ
クの中のいずれかのメモリセルが不良のとき、そのアド
レスと同じアドレスで冗長ブロックが使用可能になるよ
うにプログラムする手段を設けることにより、不良セル
が選択されたときに、冗長ブロックのメモリセルが選択
できるような構成にしている。
【0036】そのために、不良セルを非選択にする第1
のプログラム手段と、不良セルが選択されたとき、冗長
セルからデータが読出せるようにする第2のプログラム
手段とを設けている。第1のプログラム手段は、デコー
ダの出力を通過させるか否かを決めるヒューズ回路から
成る。第2のプログラム手段は、メモリブロックに入力
するアドレスと同じアドレスをデコードする回路と、こ
のデコード回路の出力信号を組み合わせるスイッチ回路
と、このスイッチの接続をプログラムするヒューズ回路
から成る。このような回路構成を採ると、メモリセルブ
ロックのどのワード線に接続されたメモリセルに不良が
生じても、この不良セルに代わる冗長セルを読み出すた
めの64通りのワード線選択信号が得られるようにな
る。
【0037】次に、図を参照しながら本発明の実施の形
態について説明をする。図1〜図14は、本発明の実施
の形態に係る半導体記憶装置の説明図を示している。図
1は、本発明の実施の形態に係るブロック分割方式のD
RAMの全体構成図を示している。図1において、11
は、メモリセルアレイである。メモリセルアレイ11
は、例えば、64個に分割されたメモリセルブロック#
1〜#64から成る。1つのメモリセルブロックは、少
なくとも、複数のメモリセル4と、デコーダ21と、ヒ
ューズ回路201 と、検出回路26と、センスアンプ27
を有している。メモリセル4は、ワード線(WL)とビ
ット線(BL)とに接続され、データを記憶するもので
ある。メモリセル4の内部回路については図3において
説明する。
【0038】デコーダ21は、メモリセル4を選択する
ためのアドレスをデコードしてワード線選択信号をヒュ
ーズ回路201 に出力する。デコーダ21の内部回路につ
いては、図6において説明する。ヒューズ回路201 は、
デコーダ21のワード線選択信号を通過させるか、又
は、通過させないかを決める回路である。ヒューズ回路
201 は、第1のプログラム手段の一例であり、ヒューズ
Fを備えている。ヒューズFは、メモリセル4に不良が
生じて冗長メモリセルの救済を受ける場合に、溶断す
る。なお、全メモリセル4が良好の場合には、冗長メモ
リセルの救済を受ける必要がないので、ヒューズFは導
通状態を維持して置く。ヒューズ回路201 を通過したワ
ード線選択信号は、例えば、ワード線ドライバを介して
メモリセル4と検出回路27に出力される。
【0039】検出回路26は、ヒューズ回路201 からの
ワード線選択信号を検出してワード線が選択されたか否
かを示す検出信号(以下読出し許可信号という、センス
アンプイネーブル:SAEN)をセンスアンプ27に出
力する回路であり、第1の検出回路の一例である。検出
回路26については図3や図6において説明する。セン
スアンプ27は、検出回路26の読出し許可信号を入力
してワード線が1本でも選択されたときに、ビット線上
のデータを読出す回路である。なお、ワード線が1本も
選択されないときは、センスアンプ27は読出し動作を
しない。センスアンプ27の内部回路については、図5
において説明する。
【0040】12は、メモリセルアレイ11のワード線
(列方向)の全体的な入出力を制御するグローバル・ロ
ウ・コントローラである。13は、メモリセルアレイ1
1のビット線(行方向)の全体的な入出力を制御するグ
ローバル・コラム・コントローラである。図2は、各コ
ントローラとメモリセルブロックの配置関係及び1ブロ
ック内のセル配置図を示している。図2において、例え
ば、メモリセルブロック#8には、2つのロウデコーダ
21、22と、出力バッファ21A、21Bと、1つのブロ
ック制御部(ブロックマネージャ)23と、16個の小
メモリセルブロック24と、ワード線ドライバ25と、
4個のセンスアンプ27と、8個のワード線ラッチ回路
28が配置されている。
【0041】ロウデコーダ21は、アドレスをデコード
して下側メモリセルブロックを選択するためのワード線
選択信号を出力バッファ21Aに出力する回路である。出
力バッファ21Aはロウデコーダ21からのワード線選択
信号をグローバルワード線(GWL)に出力する回路で
ある。ロウデコーダ22は、アドレスをデコードして上
側メモリセルブロックを選択するためのワード線選択信
号を出力バッファ22Aに出力する回路である。出力バッ
ファ22Aはロウデコーダ22からのワード線選択信号を
グローバルワード線に出力する回路である。グローバル
・ワード線は、メモリセル4に接続したワード線をグル
ープ化したものである(本発明の第4のDRAM)。
【0042】ブロック制御部23は、メモリセルブロッ
ク#8のデータの書込み及び読出しを制御する回路であ
る。ブロック制御部23は、ロウデコーダ21及び出力
バッファ21Aと、ロウデコーダ22及び出力バッファ22
Aとの間に配置されている。16個のメモリセルブロッ
ク24は、出力バッファ21A、21Bの下に配置されてい
る。メモリセルブロック24は、2つのメモリセルブロ
ック24が1つのワード線ドライバ25を挟む形で、2
列に配置されている。
【0043】2列に配置された、16個のメモリセルブ
ロック24は、8つの上側メモリセルブロック(図2で
は右側)と、8つの下側メモリセルブロック(図2では
左側)に分割されている。ワード線ドライバ25は、グ
ローバルワード線に転送されてくるワード線選択信号を
増幅する回路である。ワード線ラッチ回路28は、ワー
ド線ドライバ25のワード線選択信号をラッチしてロー
カルなワード線(WL)に出力する回路である。
【0044】20は、不良が生じたメモリセルと入れ換
えるための冗長メモリセルを有する冗長ブロック(#
0)である。冗長ブロック20については、図7〜13
において説明する。図3は、本発明の実施の形態に係る
DRAMのメモリセルと、その周辺の回路図を示してい
る。なお、説明の都合上、ローカルな2本のワード線に
接続されたメモリセルの場合について説明をする。図3
において、11Cは上側メモリ回路であり、ワード線(W
L)とビット線(BL)とに接続したメモリセル4から
成る。メモリセル4は、転送トランジスタTと容量Cか
ら成る。トランジスタTはn型の電界効果トランジスタ
から成る。ワード線はトランジスタTのゲートに接続
し、ビット線は、トランジスタTのドレインに接続す
る。容量Cは不図示の蓄積電極と誘電体膜と対向電極か
ら成る。容量Cの一端は、トランジスタTのソースに接
続し、他端は接地線GNDに接続する。上側メモリ回路11
Cは、上側ビット線選択回路30と、検出回路26Aと、
上側ロウデコーダ22とに接続する。
【0045】上側ロウデコーダ22は、2つのヒューズ
回路201, 202と、2つの3入力NAND回路203 ,204
と、4つの2入力NAND回路205 〜208 と、6個のイ
ンバータ209 〜214 から成る。3入力NAND回路203
は7ビットのアドレスX2〜X8をデコードして、ワー
ド線WL1に接続されたメモリセル4を選択するための
ワード線選択信号をヒューズ回路201 に出力する。3入
力NAND回路204 は7ビットのアドレスX2〜X8を
デコードして、ワード線WL2に接続されたメモリセル
4を選択するためのワード線選択信号をヒューズ回路20
2 に出力する。
【0046】2入力NAND回路205 及び206 は、3ビ
ットのアドレスX0,X1,X8をデコードして、上側
ビット線に接続されたメモリセルを選択するためのブロ
ック選択信号を出力する。2入力NAND回路207 はブ
ロック選択信号に基づいて、ヒューズ回路201 からのワ
ード線選択信号を検出回路26Aとワード線WL1に出力
する(ワード線ラッチ回路)。2入力NAND回路208
はブロック選択信号に基づいて、ヒューズ回路202 から
のワード線選択信号を検出回路26Aとワード線WL2に
出力する。各インバータ209 〜212 は、ワード線選択信
号を反転する回路であり、インバータ213 〜214 は、ブ
ロック選択信号を反転する回路である。
【0047】検出回路26Aは、第1の検出回路の一部を
構成する。検出回路26Aは、n型の電界効果トランジス
タTN1及びTN2から成る。トランジスタTN1のドレイン
は、読出し許可信号(SAEN)を転送する信号線に接
続し、そのソースは接地線GNDに接続し、そのゲートを
ワード線WL1に接続する。トランジスタTN1は、ワー
ド線WL1が選択されて、そのゲートが「H」(ハイ)
レベルになるとONする。このため、トランジスタTN1
は、接地線GNDの電位「L」(ロー)レベルを読出し許
可信号としてセンスアンプ駆動回路31に出力する。同
様に、ワード線WL2が選択されると、トランジスタT
N2のゲートが「H」(ハイ)レベルになり、トランジス
タTN2がONするので、接地線GNDの電位「L」(ロ
ー)レベルを読出し許可信号としてセンスアンプ駆動回
路31に出力する。
【0048】図4は、本発明の実施の形態に係るDRA
Mの上側ビット線選択回路とその周辺の回路図を示して
いる。図4において、29は、上側ビット線デコーダで
あり、上側メモリ回路11Cのビット線選択信号をデコー
ドする回路である。デコーダ29は、2つの2入力NA
ND回路215, 216と、8個のインバータ217 〜224 から
成る。2入力NAND回路215 は、反転プリデコード信
号(PRE:上線を省略する)に基づいてアドレスX8
をデコードし、上側ビット線プリチャージ信号(UBE
Q)を出力する回路である。2入力NAND回路216
は、反転プリデコード信号(PRE:上線を省略する)
に基づいてアドレスX8バー(上線を省略する)をデコ
ードし、上側ビット線選択信号(UBLT)を出力する
回路である。
【0049】インバータ217, 218は上側ビット線プリチ
ャージ信号を遅延する回路である。インバータ219, 220
は上側ビット線選択信号を遅延する回路である。各イン
バータ221 〜224 は反転プリデコード信号を遅延する回
路である。30は、上側ビット線選択回路であり、上側
メモリ回路11Cのビット線を選択する回路である。選択
回路30は、7個のn型の電界効果トランジスタTN3〜
TN10 から成る。トランジスタTN3〜TN5は、上側ビッ
ト線の短絡回路を構成する。各トランジスタTN3〜TN5
のゲートは上側ビット線プリチャージ信号(UBEQ)
の供給線(インバータ218 の出力)に接続する。トラン
ジスタTN3のソースはビット線に接続し、そのドレイン
はプリチャージ電圧源(VPR)に接続する。トランジ
スタTN4のソースは非反転ビット線(BL)に接続し、
そのドレインは反転ビット線(BLバー:上線を省略す
る)に接続する。トランジスタTN5のソースは反転ビッ
ト線に接続し、そのドレインはプリチャージ電圧源(V
PR)に接続する。上側ビット線の短絡回路の機能は、
上側ビット線プリチャージ信号が「H」レベルになる
と、各トランジスタTN3〜TN5がオンするので、非反転
・反転ビット線がショートされ、上側ビット線の電位が
プリチャージ電圧(VCC/2)に保持される。VCC
は電源線の電位である。
【0050】トランジスタTN6, TN7は、上側ビット線
の選択回路を構成する。各トランジスタTN6, TN7のゲ
ートは、ビット線選択信号(UBLT)の供給線(イン
バータ220 の出力)に接続する。トランジスタTN6のソ
ースは非反転ビット線に接続し、そのドレインはセンス
アンプ27に接続する。トランジスタTN7のソースは反
転ビット線に接続し、そのドレインはセンスアンプ27
に接続する。この選択回路は、ビット線選択信号が
「H」レベルになると、トランジスタTN6,TN7がオン
し、上側ビット線とセンスアンプ27とを接続する。
【0051】トランジスタTN8〜TN10 は、コモン短絡
回路を構成する。各トランジスタTN8〜TN10 のゲート
は共通プリチャージ信号(CBEQ)の供給線(インバ
ータ224 の出力)に接続する。トランジスタTN8のソー
スはビット線に接続し、そのドレインはプリチャージ電
圧源(VPR)に接続する。トランジスタTN9のソース
は非反転ビット線(BL)に接続し、そのドレインは反
転ビット線(BLバー:上線を省略する)に接続する。
トランジスタTN10 のソースは反転ビット線に接続し、
そのドレインはプリチャージ電圧源(VPR)に接続す
る。コモン短絡回路の機能は、共通プリチャージ信号が
「H」レベルになると、各トランジスタTN8〜TN10 が
オンするので、非反転・反転ビット線がショートされ、
ビット線の電位がプリチャージ電圧(VCC/2)に保
持される。VCCは電源線の電位である。
【0052】図5は、本発明の実施の形態に係る通常ブ
ロックのセンスアンプ及びその周辺の回路図を示してい
る。図5において、27は、上側メモリ回路11Cと上側
メモリ回路11Dのビット線上に現れる電位(データ)を
読み出すセンスアンプである。センスアンプ27は、ラ
ッチ回路と直列MOSトランジスタ回路から成り、ビッ
ト線とデータバスとを接続する位置に設けている ラッチ回路は、2個のp型の電界効果トランジスタTP
1, TP2と、2個のn型の電界効果トランジスタTN11,
TN12 から成る。トランジスタTP1, TP2のソース
は、高電位の供給源(トランジスタTP4のドレイン:P
SA)に接続し、トランジスタTP1のドレインは、トラ
ンジスタTN11 のドレインとトランジスタTP2のゲート
に接続している。トランジスタTP2のドレインは、トラ
ンジスタTN12 のドレインとトランジスタTP1のゲート
に接続している。
【0053】トランジスタTN11,TN12 のソースは、低
電位の供給源(トランジスタTN18のソース:NSA)
に接続し、トランジスタTN11 のドレインは、トランジ
スタTN14 のソースと非反転ビット線とに接続してい
る。トランジスタTN12 のドレインは、トランジスタT
N15 のソースと反転ビット線とに接続している。直列M
OSトランジスタ回路は、トランジスタTN13,TN14 と
トランジスタTN15,TN16 から成り、スイッチ回路の一
例である。トランジスタTN13 のドレインはデータバス
(グローバルなビット線)Dに接続し、そのソースはト
ランジスタTN14 のドレインに接続している。トランジ
スタTN16 のドレインはデータバス(Dバー:上線を省
略する)に接続し、そのソースはトランジスタTN15 の
ドレインに接続している。各トランジスタTN13 〜TN1
6 のゲートはセンスアンプ駆動回路に接続する(本発明
の第3のDRAM)。
【0054】31はセンスアンプ駆動回路である。セン
スアンプ駆動回路31は、3個の2入力NAND回路30
1 〜303 と、1個の2入力NAND回路304 と、16個
のインバータ305 〜320 と、2個のp型の電界効果トラ
ンジスタTP3, TP4と、3個のn型の電界効果トランジ
スタTN17 〜TN19 から成る。2入力NAND回路301
は3ビットのアドレスX9〜X11をプリデコード信号の
遅延信号に基づいてデコードし、ゲート制御信号を出力
する。このゲート制御信号は、トランジスタTP3のゲー
トに供給する。2入力NAND回路302 は、読出し許可
信号に基づいて非反転アドレスY0をデコードし、セン
スアンプ27のトランジスタTN14 , TN15 にゲート制
御信号を出力する。2入力NAND回路303 は、読出し
許可信号に基づいて反転アドレスY0をデコードし、隣
の列のセンスアンプにゲート制御信号を出力する。
【0055】3入力NAND回路304 は、3ビットのア
ドレスX9〜X11の遅延信号のエッジを検出してプリデ
コード信号(PRE)を出力する。プリデコード信号
は、上側ビット線デコーダ29や下側ビット線デコーダ
32に出力される。各インバータ305 〜312 は3ビット
のアドレスX9〜X11の遅延信号を生成し、インバータ
313 はプリデコード信号を遅延し、インバータ314 は、
2入力NAND回路302 の出力信号を遅延し、インバー
タ315 は、2入力NAND回路303の出力信号を遅延す
る。
【0056】トランジスタTP3とインバータ316, 317は
読出し許可信号の入力ラッチ回路を構成する。トランジ
スタTP3のソースは電源線VCCに接続し、そのドレイン
は、読出し許可信号の伝送線を介して検出回路26Aや26
Bに接続する。インバータ316, 317はラッチ回路を構成
する。また、トランジスタTP4と、トランジスタTN17
〜TN19 と、インバータ318〜320 は、センスアンプ駆
動バッファを構成する。トランジスタTP4のソースは電
源線VCCに接続し、そのドレインは、トランジスタTN1
7 のドレインに接続する。トランジスタTP4のドレイン
出力(PSA)は、センスアンプ27のトランジスタT
P1, TP2のソースに出力する。トランジスタTP4のゲー
トはインバータ318を介して、インバータ316 (ラッチ
回路)の出力に接続する。
【0057】トランジスタTN17 のソースは、トランジ
スタTN18 のドレインに接続し、トランジスタTN17 の
ゲートは、トランジスタTN18 のゲートに接続する。そ
して、これらゲートはインバータ 319及び320 を介して
プリデコード信号の供給源(インバータ313 の出力)に
接続する。トランジスタTN17 のソース出力は、プリチ
ャージ電圧VPR(VCC/2)となる。
【0058】トランジスタTN18 のソースは、トランジ
スタTN19 のドレインに接続し、トランジスタTN19 の
ソースは接地線GNDに接続する。トランジスタTN18 の
ソース出力(NSA)は、センスアンプ27のトランジ
スタTN11,TN12 のソースに出力する。そして、トラン
ジスタTN19 のゲートに、ラッチした読出し許可信号を
供給する。
【0059】センスアンプ駆動バッファの機能は、読出
し許可信号が「L」レベルになると、プリチャージ電圧
VPRをセンスアンプ27に出力し、読出し許可信号が
「H」レベルになると、プリチャージ電圧VPRをセン
スアンプ27に出力しない。図6は、本発明の実施の形
態に係るDRAMの下側ビット線選択回路とその周辺の
回路図を示している。図6において、32は、下側ビッ
ト線デコーダであり、下側メモリ回路11Dのビット線選
択信号をデコードする回路である。デコーダ32は、2
つの2入力NAND回路225, 226と、5個のインバータ
227 〜231 から成る。2入力NAND回路225 は、プリ
デコード信号(PRE)に基づいてアドレスX8をデコ
ードし、下側ビット線選択信号(UBLT)を出力する
回路である。2入力NAND回路226 は、反転プリデコ
ード信号(PRE:上線を省略する)に基づいてアドレ
スX8バー(上線を省略する)をデコードし、下側ビッ
ト線プリチャージ信号(DBEQ)を出力する回路であ
る。
【0060】インバータ227 はプリデコード信号を遅延
する回路である。各インバータ228,229は、下側ビット
線選択信号を遅延する回路である。各インバータ230,
231は下側ビット線プリチャージ信号を遅延する回路で
ある。33は、下側ビット線選択回路であり、下側メモ
リ回路11Dのビット線を選択する回路である。選択回路
33は、5個のn型の電界効果トランジスタTN20 〜T
N24 から成る。
【0061】トランジスタTN20 , TN21 は、下側ビッ
ト線の選択回路を構成する。各トランジスタTN20 , T
N21 のゲートは下側ビット線選択信号(DBLT)の供
給線(インバータ229 の出力)に接続する。トランジス
タTN20 のソースは非反転ビット線に接続し、そのドレ
インはセンスアンプ27に接続する。トランジスタTN2
1 のソースは反転ビット線に接続し、そのドレインはセ
ンスアンプ27に接続する。
【0062】トランジスタTN22 〜TN24 は、下側ビッ
ト線の短絡回路を構成する。各トランジスタTN22 〜T
N24 のゲートは下側ビット線プリチャージ信号(DBE
Q)の供給線(インバータ231 の出力)に接続する。ト
ランジスタTN22 のソースはビット線に接続し、そのド
レインはプリチャージ電圧源(VPR)に接続する。ト
ランジスタTN23 のソースは非反転ビット線(BL)に
接続し、そのドレインは反転ビット線(BLバー:上線
を省略する)に接続する。トランジスタTN24のソース
は反転ビット線に接続し、そのドレインはプリチャージ
電圧源(VPR)に接続する。下側ビット線の短絡回路
の機能は、下ビット線プリチャージ信号が「H」レベル
になると、各トランジスタTN22 〜TN24 がオンするの
で、非反転・反転ビット線がショートされ、下側ビット
線の電位がプリチャージ電圧(VCC/2)に保持され
る。VCCは電源線の電位である。
【0063】21は下側ロウデコーダであり、11Dは下
側メモリ回路である。26Bは下側ロウデコーダ21から
出力されたワード線選択信号を検出する検出回路であ
る。検出回路26Bは、下側メモリ回路11Dのメモリセル
が選択されたか否かを示す読出し許可信号(SAEN)
をセンスアンプ駆動回路31に出力する。これらによ
り、通常のメモリセルブロック#1〜#64を構成す
る。次に、冗長ブロック20について、図7〜図13を
参照しながら説明をする。
【0064】本発明に係る冗長ブロック#0は、基本的
に、通常のメモリセルブロックの内部構成と同様であ
る。通常のメモリセルブロックと異なるのは、冗長ブロ
ック#0では、上側冗長ロウデコーダ42や下側ロウデ
コーダ41内に、ワード線選択プログラム回路43が設
けられている点である。ワード線選択プログラム回路4
3は第2のプログラム手段の一例である。
【0065】図7は、本発明の実施の形態に係る冗長ブ
ロックのメモリセルと、その周辺の回路図を示してい
る。なお、説明の都合上、ローカルな2本のワード線に
接続された冗長メモリセルの場合について説明をする。
図7において、20Aは上側冗長メモリ回路であり、ワー
ド線(WL)とビット線(BL)とに接続した冗長メモ
リセル4Aから成る。
【0066】冗長メモリセル4Aは、転送トランジスタ
Tと容量Cから成る。トランジスタTはn型の電界効果
トランジスタから成る。ワード線はトランジスタTのゲ
ートに接続し、ビット線は、トランジスタTのドレイン
に接続する。容量Cは不図示の蓄積電極と誘電体膜と対
向電極から成る。容量Cの一端は、トランジスタTのソ
ースに接続し、他端は接地線GNDに接続する。上側冗長
メモリ回路20Aは、上側冗長ビット線選択回路50と、
検出回路46Aと、上側冗長ロウデコーダ42とに接続す
る。
【0067】上側冗長ロウデコーダ42は、ワード線選
択プログラム回路43と、4つの2入力NAND回路40
1 〜404 と、4個のインバータ405 〜408 から成る。ワ
ード線選択プログラム回路43は、アドレスデコーダ
と、スイッチ回路と、ヒューズ回路から成る。これらに
ついては、図8〜図10において説明する。また、2入力
NAND回路401 及び402 は、3ビットのアドレスX
0,X1,X8をデコードして、上側冗長ビット線に接
続された冗長メモリセル4Aを選択するためのブロック
選択信号を出力する。2入力NAND回路403 はブロッ
ク選択信号に基づいて、ワード線選択プログラム回路4
3からのワード線選択信号を検出回路46Aとワード線W
L1に出力する(ワード線ラッチ回路)。2入力NAN
D回路404 はブロック選択信号に基づいて、ワード線選
択プログラム回路43からのワード線選択信号を検出回
路46Aとワード線WL2に出力する。各インバータ405,
406 は、ブロック選択信号を反転する回路であり、イ
ンバータ407,408 は、ワード線選択信号を反転する回路
である。
【0068】検出回路46Aは、第2の検出回路の一部を
構成する。検出回路46Aは、n型の電界効果トランジス
タTN41 及びTN42 から成る。トランジスタTN41 のド
レインは、冗長読出し許可信号(冗長センスアンプイネ
ーブル信号:SAEN)を転送する信号線に接続し、そ
のソースは接地線GNDに接続し、そのゲートをワード線
WL1に接続する。
【0069】トランジスタTN41 はワード線WL1が選
択される、すなわち、トランジスタTN41 のゲートが
「H」(ハイ)レベルに成るとONする。この結果、ト
ランジスタTN41 は、接地線GNDの電位「L」(ロー)
レベルを冗長読出し許可信号として冗長センスアンプ駆
動回路51に出力する。同様に、ワード線WL2が選択
されると、トランジスタTN42 のゲートが「H」(ハ
イ)レベルに成り、トランジスタTN42 がONするの
で、接地線GNDの電位「L」(ロー)レベルを冗長読出
し許可信号として冗長センスアンプ駆動回路51に出力
する。
【0070】図8は、ワード線選択プログラム回路の内
部構成図(その1)を示している。図8において、44
は、相補性の3ビットのアドレスX2,X3,X4をデ
コードして8つのワード線選択信号S1〜S8を出力す
るアドレスデコーダである。アドレスデコーダ44は、
8つの3入力NAND回路409 〜416 と、8つのインバ
ータ 417〜424 から成る。
【0071】NAND回路409 は、アドレスX2,X
3,X4をデコードしてワード線選択信号S1を出力す
る。NAND回路410 は、アドレスX2バー(上線を省
略する),X3,X4をデコードしてワード線選択信号
S2を出力する。NAND回路411 は、アドレスX2,
X3バー(上線を省略する),X4をデコードしてワー
ド線選択信号S3を出力する。NAND回路412 は、ア
ドレスX2バー(上線を省略する),X3バー(上線を
省略する),X4をデコードしてワード線選択信号S4
を出力する。
【0072】NAND回路413 は、X2, アドレスX
3,X4バー(上線を省略する)をデコードしてワード
線選択信号S5を出力する。NAND回路414 は、X2
バー(上線を省略する), アドレスX3,X4バー(上
線を省略する)をデコードしてワード線選択信号S6を
出力する。NAND回路415 は、X2, アドレスX3バ
ー(上線を省略する),X4バー(上線を省略する)を
デコードしてワード線選択信号S7を出力する。NAN
D回路416 は、X2バー(上線を省略する), アドレス
X3バー(上線を省略する),X4バー(上線を省略す
る)をデコードしてワード線選択信号S8を出力する。
各信号S1〜S8はスイッチ回路48に出力される。
【0073】図9は、ワード線選択プログラム回路の内
部構成図(その2)を示している。図9において、45
は、相補性の3ビットのアドレスX5,X6,X7をデ
コードして8つのワード線選択信号S9〜S16を出力す
るアドレスデコーダである。アドレスデコーダ45は、
8つの3入力NAND回路425 〜432 と、8つのインバ
ータ 433〜440 から成る。
【0074】NAND回路425 は、アドレスX5,X
6,X7をデコードしてワード線選択信号S9を出力す
る。NAND回路426 は、アドレスX5バー(上線を省
略する),X6,X7をデコードしてワード線選択信号
S10を出力する。NAND回路427 は、アドレスX5,
X6バー(上線を省略する),X7をデコードしてワー
ド線選択信号S11を出力する。NAND回路428 は、ア
ドレスX5バー(上線を省略する),X6バー(上線を
省略する),X7をデコードしてワード線選択信号S12
を出力する。
【0075】NAND回路429 は、X5, アドレスX
6,X7バー(上線を省略する)をデコードしてワード
線選択信号S13を出力する。NAND回路430 は、X5
バー(上線を省略する), アドレスX6,X7バー(上
線を省略する)をデコードしてワード線選択信号S14を
出力する。NAND回路431 は、X5, アドレスX6バ
ー(上線を省略する),X7バー(上線を省略する)を
デコードしてワード線選択信号S15を出力する。NAN
D回路432 は、X5バー(上線を省略する), アドレス
X6バー(上線を省略する),X7バー(上線を省略す
る)をデコードしてワード線選択信号S16を出力する。
各信号S9〜S16はスイッチ回路48に出力される。
【0076】図10は、ワード線選択プログラム回路の
内部構成図(その3)を示している。図10において、
48は、8つのワード線選択信号S1〜S8と、8つの
ワード線選択信号S9〜S16を組み合わせて64通りの
ワード線選択信号から1つのワード線選択信号を冗長メ
モリセル4Aと検出回路46A又は46Bに出力するスイッ
チ回路である。スイッチ回路48は、16個のスイッチ
SW1〜SW16と、2入力NAND回路441 とインバー
タ 442から成る。
【0077】各スイッチSW1〜SW16は、n型の電界
効果トランジスタから成り、通常のメモリセルブロック
#1〜#64に不良が生じた場合にプログラムする。ス
イッチSW1〜SW8のプログラムは、図10の破線円
内図に示すように、PROM−1により行う。PROM
−1は、電源線VCCに接続されたヒューズ回路Fから成
る。例えば、スイッチSW1をオンして、他のスイッチ
SW2〜SW16をオフする場合には、スイッチSW1に
接続したヒューズ回路Fの導通を維持して他のヒューズ
回路Fを全て溶断する。これにより、スイッチSW1が
ONするので、ワード線選択信号S1をインバータ442
に出力することができる。なお、スイッチSW9〜SW
16のプログラムは、PROM−2により行う。
【0078】2入力NAND回路441 は8つのワード線
選択信号S1〜S8から選ばれた信号と、8つのワード
線選択信号S9〜S16から選ばれた信号とをデコードし
て1つのワード線選択信号を出力する。インバータ 442
はNAND回路441 の出力信号を反転して、そのワード
線選択信号を冗長メモリセル4A、検出回路46A及び46
Bに出力する。
【0079】図11は、本発明の実施の形態に係る冗長
ブロックの上側冗長ビット線選択回路とその周辺の回路
図を示している。図11において、49は、上側冗長ビ
ット線デコーダであり、上側冗長メモリ回路20Aのビッ
ト線選択信号をデコードする回路である。デコーダ49
は、2つの2入力NAND回路443, 444と、1つの3入
力NAND回路445 と、1つの2入力NOR回路446
と、7個のインバータ447 〜453 から成る。
【0080】2入力NAND回路443 は、反転プリデコ
ード信号(PRE:上線を省略する)に基づいてアドレ
スX8をデコードし、上側冗長ビット線プリチャージ信
号(UBEQ)を出力する回路である。2入力NAND
回路444 は、反転プリデコード信号(PRE:上線を省
略する)に基づいてアドレスX8バー(上線を省略す
る)をデコードし、上側冗長ビット線選択信号(UBL
T)を出力する回路である。
【0081】3入力NAND回路445 は非反転プリデコ
ード信号と、反転プリデコード信号(PRE:上線を省
略する)に基づいてアドレスX8をデコードし、上側冗
長ワード線制御信号を出力する。上側冗長ワード線制御
信号は上側冗長ロウデコーダ42に出力される。2入力
NOR回路446 は非反転プリデコード信号と、反転プリ
デコード信号(PRE:上線を省略する)に基づいて冗
長ビット線共通プリチャージ信号(UBEQ)を出力す
る回路である。
【0082】各インバータ447, 448 は、上側冗長ビッ
ト線プリチャージ信号を遅延する回路である。インバー
タ449, 450 は、上側冗長ビット線選択信号を遅延する
回路である。インバータ451 はプリデコード信号を反転
する。50は、上側冗長ビット線選択回路であり、上側
冗長メモリ回路20Aのビット線を選択する回路である。
選択回路50は、7個のn型の電界効果トランジスタT
N43 〜TN50 から成る。トランジスタTN43 〜TN45
は、上側冗長ビット線の短絡回路を構成する。各トラン
ジスタTN43 〜TN45 のゲートは上側冗長ビット線プリ
チャージ信号(UBEQ)の供給線(インバータ448 の
出力)に接続する。トランジスタTN43 のソースはビッ
ト線に接続し、そのドレインはプリチャージ電圧源(V
PR)に接続する。トランジスタTN44 のソースは非反
転ビット線(BL)に接続し、そのドレインは反転ビッ
ト線(BLバー:上線を省略する)に接続する。トラン
ジスタTN45 のソースは反転ビット線に接続し、そのド
レインはプリチャージ電圧源(VPR)に接続する。上
側冗長ビット線の短絡回路の機能は、上側冗長ビット線
プリチャージ信号が「H」レベルになると、各トランジ
スタTN43 〜TN45 がオンするので、非反転・反転ビッ
ト線がショートされ、上側冗長ビット線の電位がプリチ
ャージ電圧(VCC/2)に保持される。VCCは電源
線の電位である。
【0083】トランジスタTN46,TN47 は、上側冗長ビ
ット線の選択回路を構成する。各トランジスタTN46,T
N47 のゲートはビット線選択信号(UBLT)の供給線
(インバータ450 の出力)に接続する。トランジスタT
N46 のソースは非反転ビット線に接続し、そのドレイン
は冗長センスアンプ47に接続する。トランジスタTN4
7 のソースは反転ビット線に接続し、そのドレインは冗
長センスアンプ47に接続する。この選択回路は、ビッ
ト線選択信号が「H」レベルになると、トランジスタT
N46 ,TN47 がオンし、上側冗長ビット線と冗長センス
アンプ47とを接続する。
【0084】トランジスタTN48 〜TN50 は、冗長コモ
ン短絡回路を構成する。各トランジスタTN48 〜TN50
のゲートは共通プリチャージ信号(CBEQ)の供給線
(インバータ453 の出力)に接続する。トランジスタT
N48 のソースはビット線に接続し、そのドレインはプリ
チャージ電圧源(VPR)に接続する。トランジスタT
N49 のソースは非反転ビット線(BL)に接続し、その
ドレインは反転ビット線(BLバー:上線を省略する)
に接続する。トランジスタTN50 のソースは反転ビット
線に接続し、そのドレインはプリチャージ電圧源(VP
R)に接続する。冗長コモン短絡回路の機能は、共通プ
リチャージ信号が「H」レベルになると、各トランジス
タTN48 〜TN50 がオンするので、非反転・反転ビット
線がショートされ、ビット線の電位がプリチャージ電圧
(VCC/2)に保持される。VCCは電源線の電位で
ある。
【0085】図12は、本発明の実施の形態に係る冗長
ブロックの冗長センスアンプ及びその周辺の回路図を示
している。図12において、47は、上側冗長メモリ回
路20Aと上側冗長メモリ回路20Bのビット線上に現れる
電位(データ)を読み出す冗長センスアンプであり、第
2のセンスアンプの一例である。冗長センスアンプ47
は、ラッチ回路と直列MOSトランジスタ回路から成
る。
【0086】ラッチ回路は、2個のp型の電界効果トラ
ンジスタTP41,TP42 と、2個のn型の電界効果トラン
ジスタTN51, TN52 から成る。トランジスタTP41,T
P42のソースは、高電位の供給源( トランジスタTP44
のドレイン:PSA)に接続され、トランジスタTP41
のドレインは、トランジスタTN51 のドレインとトラン
ジスタTP42 のゲートに接続されている。トランジスタ
TP42 のドレインは、トランジスタTN52 のドレインと
トランジスタTP41 のゲートに接続されている。
【0087】トランジスタTN51,TN52 のソースは、低
電位の供給源(トランジスタTN58のソース:NSA)
に接続され、トランジスタTN51 のドレインは、トラン
ジスタTN54 のソースと非反転ビット線とに接続されて
いる。トランジスタTN52 のドレインは、トランジスタ
TN55 のソースと反転ビット線とに接続されている。直
列MOSトランジスタ回路は、トランジスタTN53,TN5
4 とトランジスタTN55,TN56 から成る。トランジスタ
TN53 のドレインはデータバス(グローバルなビット
線)Dに接続され、そのソースはトランジスタTN54 の
ドレインに接続されている。トランジスタTN56 のドレ
インはデータバス(Dバー:上線を省略する)に接続さ
れ、そのソースはトランジスタTN55 のドレインに接続
されている。各トランジスタTN53 〜TN56 のゲートは
冗長センスアンプ駆動回路に接続されている。
【0088】51は冗長センスアンプ駆動回路である。
冗長センスアンプ駆動回路51は、4個の2入力NAN
D回路501 〜503 ,521と、1個の3入力NAND回路50
4 と、21個のインバータ505 〜520 , 522 〜526 と、
2個のp型の電界効果トランジスタTP43,TP44 と、3
個のn型の電界効果トランジスタTN57 〜TN59 から成
る。
【0089】2入力NAND回路501 は3ビットのアド
レスX9〜X11をプリデコード信号に基づいてデコード
し、ゲート制御信号を出力する。このゲート制御信号
は、インバータ505 〜509 を介して遅延しトランジスタ
TP43 のゲートに供給する。2入力NAND回路502
は、読出し許可信号に基づいて非反転アドレスY0をデ
コードし、冗長センスアンプ47のトランジスタTN54
, TN55 にゲート制御信号を出力する。2入力NAN
D回路503 は、読出し許可信号に基づいて反転アドレス
Y0をデコードし、隣の列の冗長センスアンプにゲート
制御信号を出力する。
【0090】3入力NAND回路504 は、4ビットのア
ドレスX9〜X11をデコードした遅延信号と、プリデコ
ード信号(PRE)に基づいてアドレスX8をデコード
し下側冗長ワード線制御信号を出力する。下側冗長ワー
ド線制御信号は下側冗長ロウデコーダ41に出力され
る。各インバータ505 〜517 はNAND回路501 の出力
信号を遅延する。インバータ518 はNAND回路502 の
出力信号を遅延する。インバータ519 はNAND回路50
3 の出力信号を遅延する。インバータ520 はNAND回
路504 の出力信号を遅延する。
【0091】また、トランジスタTP43 と、2入力NA
ND回路521 と、インバータ522 〜525 は、冗長読出し
許可信号の入力ラッチ回路を構成する。トランジスタT
P43のソースは電源線VCCに接続し、そのドレインは、
冗長読出し許可信号の伝送線を介して検出回路46Aや46
Bに接続する。インバータ522 は冗長読出し許可信号を
遅延する。2入力NAND回路521 は、インバータ522
の出力と、インバータ509 の出力(プリデコード信号)
とをデコードし、冗長読出し許可信号をラッチ回路に出
力する。インバータ524 と525 は、ラッチ回路を構成
し、NAND回路521 の出力をラッチする。
【0092】トランジスタTP44 と、トランジスタTN5
7 〜TN59 と、インバータ526 は冗長センスアンプ駆動
バッファを構成する。トランジスタTP44 のソースは電
源線VCCに接続し、そのドレインは、トランジスタTN5
7 のドレインに接続する。トランジスタTP44 のドレイ
ン出力(PSA)は、冗長センスアンプ47のトランジ
スタTP41,TP42 のソースに出力する。トランジスタT
P44 のゲートは、トランジスタTN57 のゲートとTN58
のゲートに接続し、これらのゲートはインバータ 526を
介して、インバータ525 (ラッチ回路)の出力に接続す
る。
【0093】トランジスタTN57 のソースは、トランジ
スタTN58 のドレインに接続する。トランジスタTN57
のソース出力は、プリチャージ電圧VPR(VCC/
2)となる。トランジスタTN58 のソースは、トランジ
スタTN59 のドレインに接続し、トランジスタTN59 の
ソースは接地線GNDに接続する。トランジスタTN58 の
ソース出力(NSA)は、冗長センスアンプ47のトラ
ンジスタTN51,TN52 のソースに出力する。そして、ト
ランジスタTN59 のゲートに、ラッチした冗長読出し許
可信号を供給する。
【0094】冗長センスアンプ駆動バッファの機能は、
読出し許可信号が「L」レベルになると、プリチャージ
電位VPRを冗長センスアンプ47に出力し、読出し許
可信号が「H」レベルになると、プリチャージ電位VP
Rを冗長センスアンプ47に出力させないことができ
る。図13は、本発明の実施の形態に係る冗長ブロック
の下側冗長ビット線選択回路とその周辺の回路図を示し
ている。図13において、52は、下側冗長ビット線デ
コーダであり、下側冗長メモリ回路20Bのビット線選択
信号をデコードする回路である。デコーダ52は、2つ
の2入力NAND回路443, 444と、4個のインバータ44
5 〜448 から成る。2入力NAND回路443 は、プリデ
コード信号(PRE)に基づいてアドレスX8をデコー
ドし、下側冗長ビット線選択信号(DBLT)を出力す
る。2入力NAND回路444 は、反転プリデコード信号
(PRE:上線を省略する)に基づいてアドレスX8バ
ー(上線を省略する)をデコードし、下側冗長ビット線
プリチャージ信号(DBEQ)を出力する。
【0095】各インバータ445, 446は、下側冗長ビット
線選択信号を遅延する回路である。各インバータ447, 4
48は下側冗長ビット線プリチャージ信号を遅延する回路
である。53は、下側冗長ビット線選択回路であり、下
側冗長メモリ回路20Bのビット線を選択する。選択回路
53は、5個のn型の電界効果トランジスタTN60 〜T
N64 から成る。
【0096】トランジスタTN60 , TN61 は、下側冗長
ビット線の選択回路を構成する。各トランジスタTN60
, TN61 のゲートはビット線選択信号(DBLT)の
供給線(インバータ446 の出力)に接続する。トランジ
スタTN60 のソースは非反転ビット線に接続し、そのド
レインは冗長センスアンプ47に接続する。トランジス
タTN61 のソースは反転ビット線に接続し、そのドレイ
ンは冗長センスアンプ47に接続する。
【0097】トランジスタTN62 〜TN64 は、下側冗長
ビット線の短絡回路を構成する。各トランジスタTN62
〜TN64 のゲートは下側冗長ビット線プリチャージ信号
(DBEQ)の供給線(インバータ447 の出力)に接続
する。トランジスタTN62 のソースはビット線に接続
し、そのドレインはプリチャージ電圧源(VPR)に接
続する。トランジスタTN63 のソースは非反転ビット線
(BL)に接続し、そのドレインは反転ビット線(BL
バー:上線を省略する)に接続する。トランジスタTN6
4 のソースは反転ビット線に接続し、そのドレインはプ
リチャージ電圧源(VPR)に接続する。
【0098】下側冗長ビット線の短絡回路の機能は、下
側ビット線プリチャージ信号が「H」レベルになると、
各トランジスタTN62 〜TN64 がオンするので、非反転
・反転ビット線がショートされ、下側冗長ビット線の電
位がプリチャージ電圧(VCC/2)に保持される。V
CCは電源線の電位である。41は下側冗長ロウデコー
ダであり、20Bは下側冗長メモリ回路である。46Bは下
側冗長ロウデコーダ41から出力されたワード線選択信
号を検出する検出回路であり、第2の検出回路の一部で
ある。検出回路46Bは、下側冗長メモリ回路20Bの冗長
メモリセルが選択されたか否かを示す冗長読出し許可信
号(SAEN)を冗長センスアンプ駆動回路51に出力
する。これらにより、冗長ブロック#0を構成する。
【0099】次に、図14を参照しながら、本発明の実
施の形態に係るブロック分割方式のDRAMの動作を説
明する。例えば、各ブロック#1〜#64のメモリセル
4が全て良好で、各ブロック#1〜#64のヒューズ回
路201 がオン(導通維持)されている場合の動作を説明
する。図14は、下側メモリセルを読出してから、プリ
チャージ期間に入り、その後、上側メモリセルを読み出
すタイミングチャートを示している。図14において、
下側メモリセルの読出しが終了すると、でプリチャー
ジ期間に入り、プリデコード信号(PRE)が「H」レ
ベルから「L」レベルに移る。このときで、ワード線
選択信号も「H」レベルから「L」レベルに移る。これ
により、検出回路26Aや26Bは、ワード線(WL)が1
本も選択されていない状態なので、で、「H」レベル
の読出し許可信号(SAEN)をセンスアンプ駆動回路
31に出力する。そして、駆動回路31は、で駆動電
圧(PSA)をセンスアンプ27に供給しないので、セ
ンスアンプ27は動作しない。
【0100】なお、プリチャージ期間中に、で「H」
レベルの上側ビット線選択信号(UBLT)を上側ビッ
ト線選択回路30に出力する。そして、上側ビット線選
択回路30は、上側ビット線とセンスアンプ27とを接
続する。また、で、下側ビット線デコーダ32は、下
側ビット線選択回路33にビット線プリチャージ信号
(DBEQ)を出力する。ビット線選択回路33は下側
ビット線をショートして、下側ビット線にプリチャージ
電圧(VCC/2)を印加する。で上側ビット線デコ
ーダ29はビット線にプリチャージ電圧(VPR)を印
加する。
【0101】プリチャージ期間の終わりに、で、アド
レスX0〜X11が確定すると、上側メモリセルの読出期
間のでプリデコード信号(PRE)が「L」レベルか
ら「H」レベルに移る。このとき読出し期間ので、上
側ビット線デコーダ29はビット線へのプリチャージ電
圧の印加を止める。そして、で、上側ビット線デコー
ダ29は、上側ビット線選択回路30へのビット線プリ
チャージ信号(UBEQ)を「H」レベルから「L」レ
ベルにする。そして、で、下側ビット線デコーダ32
は、下側ビット線選択回路33へのビット線選択信号
(DBLT)を「H」レベルから「L」レベルにする。
これにより、下側ビット線とセンスアンプ27とが分離
される。
【0102】次に、で、ワード選択信号が「L」レベ
ルから「H」レベルに移る。この際に、各メモリセルブ
ロック#1〜#64の上側ロウデコーダ21は、メモリ
セル4を選択するためのアドレスをデコードする。デコ
ーダ22はグローバル・ロウ・コントローラ12により
出力制御されている。そして、デコーダ22がアドレス
をデコードすると、デコーダ22からのワード線選択信
号は、例えば、ヒューズ回路201 を介在してデコーダ2
2から検出回路26Aと上側メモリ回路11Cのメモリセル
4へ出力される。また、検出回路26Aや26Bは、ワード
線選択信号を検出する。そして、ワード線選択信号が所
定レベルに立ち上がると、検出回路26Aや26Bは、
で、ワード線が選択されたことを示す「L」レベルの読
出し許可信号をセンスアンプ27に出力する。このとき
は、ワード線が選択されている状態なので、「L」レベ
ルの読出し許可信号を入力したセンスアンプ駆動回路3
1は、で、駆動電圧(PSA)をセンスアンプ27に
供給する。この結果、センスアンプ27が動作するよう
になる。これにより、センスアンプ27は、メモリセル
4から出力されたビット線上のデータを読み出す。
【0103】なお、メモリセルブロック#1〜#64が
全て良好で、各メモリセルブロックのヒューズ回路201
がオン(導通維持)されている場合には、冗長ブロック
#0のスイッチ回路48はプログラムする必要がない。
この結果、冗長ブロック#0は、メモリセル4を選択す
るためのアドレスをデコードしても、冗長ブロック#0
のワード線選択プログラム回路43のスイッチSW1〜
SW16が全てオフされているので、このアドレスをデコ
ードしたワード線選択信号S1〜S16は、検出回路46A
や46Bと冗長メモリセル4Aに出力されない。
【0104】したがって、検出回路46Aや46Bは、ワー
ド線選択信号を検出しない。この結果、検出回路46Aや
46Bは、ワード線が1本も選択されていない状態を示す
「H」レベルの冗長読出し許可信号を冗長センスアンプ
駆動回路51に出力する。駆動回路51は、駆動電圧
(PSA)を冗長センスアンプ47に供給しない。この
ときは、冗長センスアンプ47は、読出し動作をしな
い。
【0105】次に、あるメモリセルブロックのメモリセ
ルに不良が生じて、そのブロックのヒューズ回路201 が
オフ(ヒューズ溶断)されている場合の動作を説明す
る。予め、ワード線選択プログラム回路43のPROM
−1やPROM−2をプログラムして、スイッチSW1
〜SW16を選択し、不良を生じたメモリセル4を選択す
るワード線選択信号を得るようにして置く。
【0106】そして、冗長ブロック#0のワード線選択
プログラム回路43は、不良を生じたメモリセル4を選
択するためのアドレスをデコードする。すると、このア
ドレスをデコードしたワード線選択信号は、ワード線選
択プログラム回路43から検出回路46Aや46Bと冗長メ
モリセル4Aへ出力される。検出回路46Aや46Bは、ワ
ード線選択信号を検出する。そして、ワード線選択信号
が所定レベルに立ち上がると、検出回路46Aや46Bは、
ワード線が選択されたことを示す「L」レベルの冗長読
出し許可信号を冗長センスアンプ駆動回路51に出力す
る。駆動回路51は駆動電圧(PSA)をセンスアンプ
47に供給する。このときは、センスアンプ47は、冗
長ブロック#0のワード線が選択されている状態なの
で、冗長メモリセルから出力されたビット線上のデータ
を読み出す。
【0107】なお、メモリセルブロックの、あるメモリ
セル4に不良を生じると、そのメモリセル4を分離する
ために、そのブロックのヒューズ回路201 をオフ(ヒュ
ーズ溶断)するようになる。また、そのメモリセルブロ
ックのデコーダ21,22は、メモリセルを選択するた
めにアドレスをデコードするが、ヒューズ回路201 がオ
フされているので、このアドレスをデコードしたワード
線選択信号は、検出回路26Aや26Bとメモリセルに出力
されない。
【0108】したがって、この不良を生じたワード線を
選択するアドレスがメモリセルブロックのデコーダ2
1,22に入力されても、検出回路26Aや26Bは、ワー
ド線選択信号が検出できなくなる。この結果、検出回路
26Aや26Bは、ワード線が1本も選択されていない状態
を示す「H」レベルの読出し許可信号をセンスアンプ駆
動回路31に出力する。駆動回路31は駆動電圧(PS
A)をセンスアンプ27に供給しない。このときはセン
スアンプ27は、読出し動作をしない。
【0109】このように本発明の実施の形態に係るブロ
ック分割方式のDRAMでは、あるメモリセルブロック
のメモリセル4に不良が生じて冗長ブロック#0の冗長
メモリセル4Aの救済を受ける場合、メモリセルブロッ
クのセンスアンプ27を動作させることなく、冗長ブロ
ック内の冗長センスアンプ47を動作させることができ
る(第1及び第2のDRAM)。
【0110】したがって、従来例のように各メモリセル
ブロックに冗長ラインを設ける必要がない。冗長メモリ
セル4Aを1箇所にまとめることができる。1箇所にま
とめた冗長ブロック#0は、メモリセルブロックの周辺
に配置することができる。また、本発明の冗長ブロック
#0では、ワード線選択プログラム回路43を設けてい
るので、どのメモリセルブロック内で生じた不良ライン
とも、冗長ブロック内の冗長ラインと置き換えることが
できる。
【0111】なお、本発明の実施の形態において、メモ
リセル4が不良を生じた場合、冗長ブロック#0のPR
OM−1及びPROM−2を介してスイッチSW1〜S
W16の接続をプログラムすることにより、アドレスデコ
ーダ44,45から出力された16個のワード線選択信
号S1〜S16の組合わせから、不良を生じたメモリセル
に代わる冗長メモリセル4Aを選択するためのワード線
選択信号(64通り)を選ぶことができる(第3のDR
AM)。
【0112】本発明の実施の形態では、メモリセル4に
接続したビット線と、このビット線上のデータを転送す
るデータバスとを接続する位置にセンスアンプ27が設
けれられ、このセンスアンプ27に接続したビット線と
データバスとを直列MOSトランジスタ回路のトランジ
スタTN13 〜TN16 により接続している。このため、ビ
ット線上のデータが確定した時点で、トランジスタTN1
3 〜TN16 をオンすることにより、ビット線上のデータ
をデータバスに転送することができる(第4のDRA
M)。
【0113】本発明の実施の形態では、メモリセル4の
ワード線をグループ化したグローバル・ワード線(GW
L)を選択するためのワード線選択信号がデコーダ2
1,22から出力されるので、メモリ容量が増加してメ
モリセルアレイの分割ブロック数が益々多くなっても、
デコーダ21,22の規模を小さく抑えることができ
る。なお、ローカルなワード線の電位は、ワード線ラッ
チ回路28によってラッチできる(第5のDRAM)。
【0114】また、全体のメモリセルアレイを4個のメ
モリバンクに分割し、かつ、1つのメモリバンクを更に
16個に分割したメモリセルブロックとしても良い。さ
らに、1つのメモリバンクに対して冗長メモリブロック
(以下単に冗長ブロックという)を1つづつ配置しても
良い。メモリセルブロックは本発明の第2〜第4のDR
AMのメモリセルブロックから構成し、冗長ブロックは
第3〜第5のDRAMの冗長ブロックから構成する。
【0115】このようにすると、メモリ冗長回路を複雑
にすることなく、冗長動作を行うこと、及び、用意され
た冗長ライン分の不良ラインが救済できる。無駄な冗長
ラインをチンプ内に置かなくても済むので、非常にレイ
アウト効率が良い(第6のDRAM)。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る半導
体記憶装置では、ワード線が選択されたか否かを検出す
ることによって、センスアンプを動作させること、又
は、センスアンプの動作を止めることができる。このた
め、メモリセルに不良が生じて冗長メモリセルの救済を
受ける場合、救済する側のセンスアンプを動作させて、
救済される側のセンスアンプの動作を止めることができ
る。
【0117】したがって、通常のメモリセルアレイ(救
済される側)と、冗長メモリセルアレイ(救済する側)
とをほぼ同じ内容の回路により構成すること、及び、冗
長メモリセルアレイを1箇所にまとめた半導体記憶装置
を提供することができる。本発明の装置では、メモリ冗
長回路を複雑にすることなく、冗長動作を行うこと、及
び、用意された冗長ライン分の不良ラインが救済でき
る。無駄な冗長ラインをチップ内に置かなくても済むの
で、非常にレイアウト効率が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るブロック分割方式の
DRAMの全体構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るDRAMの1ブロッ
ク内のセル配置図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るDRAMのメモリセ
ル及びその周辺の回路図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るDRAMの上側ビッ
ト線選択回路及びその周辺の回路図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る通常ブロックのセン
スアンプ及びその周辺の回路図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るDRAMの下側ビッ
ト線選択回路及びその周辺の回路図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る冗長ブロックのメモ
リセル及びその周辺の回路図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る冗長ブロックのワー
ド線選択プログラム回路の構成図(その1)である。
【図9】本発明の実施の形態に係る冗長ブロックのワー
ド線選択プログラム回路の構成図(その2)である。
【図10】本発明の実施の形態に係る冗長ブロックのワ
ード線選択プログラム回路の構成図(その3)である。
【図11】本発明の実施の形態に係る冗長ブロックの上
側ビット線選択回路及びその周辺の回路図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る冗長ブロックのセ
ンスアンプ及びその周辺の回路図である。
【図13】本発明の実施の形態に係る冗長ブロックの下
側ビット線選択回路及びその周辺の回路図である。
【図14】本発明の実施の形態に係るDRAMの動作波
形図である。
【図15】従来例に係るブロック分割方式のDRAMの
構成図である。
【符号の説明】
1,11…メモリセルアレイ、1A…ブロック内のセル
アレイ、11C…上側メモリ回路、11D…下側メモリ回
路、2,12…グローバル・ロウ・コントローラ、3,
13…グローバル・コラム・コントローラ、4,24…
メモリセル、5,27,47…センスアンプ、6,WL
…ワード線、7,BL…ローカルビット線、8…データ
バス、9,…冗長メモリセル、20…冗長ブロック、20
A…上側冗長メモリセル、20B…下側冗長メモリセル、
21…下側ロウデコーダ、22…上側ロウデコーダ、2
3…ブロック制御部、25…ワードドライバ、26A,26
B…検出回路、201 …ヒューズ回路、28…ワードラッ
チ回路、29…上側ビット線デコーダ、30…上側ビッ
ト線選択回路、31…センスアンプ駆動回路、32…下
側ビット線デコーダ、33…下側ビット線選択回路、4
1…下側冗長ロウデコーダ、42…上側冗長ロウデコー
ダ、43…ワード線選択プログラム回路、44,45…
アドレスデコーダ、46A,46B…検出回路、48…スイ
ッチ回路、49…上側冗長ビット線デコーダ、50…上
側冗長ビット線選択回路、51…冗長センスアンプ駆動
回路、52…下側冗長ビット線デコーダ、53…下側冗
長ビット線選択回路、#1〜#64…メモリブロック。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワード線とビット線に接続した複数のメ
    モリセルを有するメモリセルアレイブロックと、 前記メモリセルのワード線を選択するワード線選択回路
    と、 前記ワード線選択回路によって選ばれたメモリセルの少
    なくとも1つのデータを前記ビット線を介して読出すセ
    ンス回路と、 前記センス回路の動作を制御する制御回路と、 前記メモリセルアレイブロックの中で、前記ワード線の
    少なくとも1本が選択されているか否かを検出して、前
    記ワード線が1本も選択されていないときは、前記制御
    回路の動作を停止させ、かつ、前記ワード線の少なくと
    も1本が選択されているときには、前記制御回路の動作
    を活性化させる信号を生成する検出回路とを備えている
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 ワード線とビット線に接続した複数のメ
    モリセルとを有するメモリセルアレイブロックと、 前記ワード線を選択するためのアドレスをデコードする
    デコード回路と、 前記デコード回路の信号を伝えるか否をプログラムする
    プログラム手段と、 前記プログラム手段からのデコード信号に基づいて前記
    メモリセルのワード線を駆動するワード線駆動回路と、 前記ワード線駆動回路によって駆動されたワード線のメ
    モリセルの少なくとも1つのデータを前記ビット線を介
    して読み出すセンス回路と、 前記センス回路の動作を制御する制御回路と、 前記メモリセルアレイブロックの中で、前記ワード線の
    少なくとも1本が選択されているか否かを検出して、前
    記ワード線が1本も選択されていないときは、前記制御
    回路の動作を停止させ、前記ワード線の少なくとも1本
    が選択されているときには、前記制御回路の動作を活性
    化させる信号を生成する検出回路とを備えていることを
    特徴とする半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 ワード線とビット線に接続した複数のメ
    モリセル、 前記ワード線を選択するためのアドレスをデコードする
    デコード回路、 前記デコード回路の信号を伝えるか否をプログラムする
    第1のプログラム手段、 前記第1のプログラム手段からのデコード信号に基づい
    て前記メモリセルのワード線を駆動するワード線駆動回
    路、 前記ワード線駆動回路によって駆動されたワード線のメ
    モリセルの少なくとも1つのデータを前記ビット線を介
    して読み出すセンス回路、及び、 前記センス回路の動作を制御するセンスアンプ制御回路
    を有する複数のメモリセルアレイブロックと、 前記メモリセルアレイブロックの中で、前記ワード線の
    少なくとも1本が選択されているか否かを検出して、前
    記ワード線が1本も選択されていないときは、前記セン
    スアンプ制御回路の動作を停止させ、前記ワード線の少
    なくとも1本が選択されているときには、前記センスア
    ンプ制御回路の動作を活性化させる信号を生成する第1
    の検出回路と、 前記メモリセルアレイブロックのメモリセルに不良が生
    じたとき、不良メモリセルと交換するための複数の冗長
    メモリセル、 前記アドレスをデコードして前記不良メモリセルに代わ
    って前記冗長メモリセルを選択する第2のプラグラム手
    段、前記第2のプラグラム手段によって選択された冗長
    メモリセルの冗長ワード線を駆動する冗長ワード線駆動
    回路、 前記冗長ワード線駆動回路によって駆動された冗長ワー
    ド線のメモリセルのデータを冗長ビット線を介して読み
    出す冗長センスアンプ、 前記冗長ワード線が選ばれているか否かを検出する第2
    の検出回路、及び、 前記第2の検出回路の検出信号に応じて前記冗長センス
    アンプを制御する冗長センスアンプ制御回路を設けた冗
    長メモリブロックとを備えていることを特徴とする半導
    体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記第2のプログラム手段は、前記メモ
    リセルを選択するためのアドレスをデコードして複数の
    ワード線線信号を出力するデコーダと、前記デコーダか
    ら出力されたワード線選択信号のいずれか1つを選ぶた
    めのスイッチ回路と、前記スイッチ回路のスイッチの接
    続をプログラムするヒューズ回路から成ることを特徴と
    する請求項3記載の半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記メモリセルが不良を生じた場合に、
    前記スイッチ回路のスイッチの接続をプログラムするこ
    とを特徴とする請求項4記載の半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記メモリセルに接続したビット線と前
    記ビット線上のデータを転送するデータバスとを接続す
    る位置に設けたセンスアンプと、 前記センスアンプに接続したビット線とデータバスとを
    接続するスイッチ回路とを備えていることを特徴とする
    請求項1、請求項2、請求項3、請求項4及び請求項5
    記載のいずれかの半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記メモリセルに接続したワード線をグ
    ループ化したグローバル・ワード線と、前記グローバル
    ・ワード線を選択するためのワード線選択信号を出力す
    るデコーダとを備えていることを特徴とする請求項1、
    請求項2、請求項3、請求項4、請求項5及び請求項6
    記載のいずれかの半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 メモリ回路の全体をn個のメモリバンク
    に分割し、かつ、1つの前記メモリバンクを更にm個に
    分割したメモリセルブロックと、 1つの前記メモリバンクに対して1つづつ配置した冗長
    メモリブロックとを備え、 前記メモリセルブロックが請求項3記載のメモリセルア
    レイブロックを有し、前記冗長メモリブロックが請求項
    3記載の冗長メモリブロックを有することを特徴とする
    半導体記憶装置。
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