JPH09128213A - ブロックフローティング処理システムおよび方法 - Google Patents

ブロックフローティング処理システムおよび方法

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JPH09128213A
JPH09128213A JP7283082A JP28308295A JPH09128213A JP H09128213 A JPH09128213 A JP H09128213A JP 7283082 A JP7283082 A JP 7283082A JP 28308295 A JP28308295 A JP 28308295A JP H09128213 A JPH09128213 A JP H09128213A
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JP7283082A
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Yuki Inoue
由紀 井上
Atsuyoshi Ishikawa
敦義 石川
Yoshiaki Asakawa
吉章 淺川
Michiko Tajimi
道子 多治見
Atsushi Kiuchi
淳 木内
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
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    • G06F7/74Selecting or encoding within a word the position of one or more bits having a specified value, e.g. most or least significant one or zero detection, priority encoders

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブロックフローティング処理における処理量
の大部分を占めている正規化係数算出処理の処理量を削
減することができない点。 【解決手段】 固定小数点表示型マイクロプロセッサで
のブロックフローティング処理による正規化を行なうブ
ロックフローティング処理システムであって、全てのブ
ロックデータの絶対値の論理和演算を行なう演算器10
1(絶対値変換回路102+論理和回路103)と、こ
の論理和演算の結果データに対するMSB検出処理を行
ない、ブロックフローティング処理に用いる正規化系数
を求める算術論理演算機201とを少なくとも設けた構
成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定小数点表示型
マイクロプロセッサでのブロックフローティング処理
(複数のデータをまとめたブロック中で最大のデータを
抽出し、その指数/正規化係数を求め、その指数だけ各
ブロックデータをシフトする)による正規化を行なう技
術に係り、特に、音声・画像等のデジタル信号処理を行
う固定小数点型マイクロプロセッサの性能を向上させる
のに好適なブロックフローティング処理システムおよび
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】音声や画像のディジタル信号処理に使用
されるマイクロプロセッサは、システムコストの点を考
えて、固定小数点型マイクロプロセッサが用いられる場
合が多い。このような信号処理に用いられるマイクロプ
ロセッサのハードウェア構成を図8に示す。図8におい
て、801は加減算や論理演算などの基本的な演算を行
う演算器であり、802および803はデータを保持す
るレジスタR1,R2であり、この2つのレジスタは演
算器の入力に接続されている。804は演算器801の
出力結果を保持するレジスタR3であり、レジスタR3
は演算器801の出力に接続されている。805はデー
タを格納するメモリである。806は演算結果の正負、
オーバーフロー等の演算結果の状態を示すフラグであ
る。
【0003】フラグ806はC、V、Z、Nの4種類で
構成されている。Cフラグは、演算の結果、最上位ビッ
トから桁上げがあったかどうかを示すフラグである。V
フラグは、演算結果にオーバーフローが生じたか否かを
示すフラグである。Zフラグは、演算結果のすべてのビ
ットが0になったかどうかを示すフラグである。Nフラ
グは演算結果の最上位ビットを示すフラグである。
【0004】図に示すように、演算器801への入力デ
ータ数は「2」、出力データ数は「1」であり、入力と
なる演算数・被演算数のデータ、および、出力となる演
算結果のデータは、レジスタR1〜R3(802〜80
4)に保持される。演算器801から演算結果がレジス
タR3(804)に出力されると、演算結果の状態を示
すフラグ806も更新される。メモリ805に格納され
ているデータに対して演算を行う場合、データはメモリ
805から入力レジスタR1,R2(802,803)
に転送され、その後に演算器801においてデータの演
算が行われる。同様に演算結果をメモリ805に格納す
る場合、まず、演算器801の演算結果をレジスタR3
(804)に保持した後、メモリ805に転送する。
【0005】このような信号処理回路で取り扱う固定小
数点型のデータ形式を図9に示す。図9において、デー
タ語長はNビットであり、図中、901は符号ビット、
902は小数点の位置、903は小数点以下のデータを
表すビットである。本例は、小数点以下にNー1ビット
を割り当てるデータの形式である。音声・画像等の信号
処理は積和演算を多用するため、固定小数点型のマイク
ロプロセッサを使用して音声・画像等の信号処理を行う
場合は、次の図10を用いて説明するように演算誤差が
問題となる。
【0006】図10に固定小数点型マイクロプロセッサ
で乗算を行う場合のデータの様子を示す。図中、100
1は乗算を行う演算器、1002は演算器(1001)
の2つの入力データのうちの一方の入力データ、100
3は他方の入力データであり、1004は乗算結果のデ
ータ、1005は乗算結果データの下位ビットを表す。
図のように、乗算を行うと、乗算結果(1004)のデ
ータの有効なビット長は入力データのビット長の2倍と
なる。
【0007】通常、演算結果をメモリに格納する場合
(1006)や、再び乗算結果を次の乗算に使用する場
合(1007)は、下位ビット(1005)に対して丸
めまたは切り捨て処理を行う。そのため、乗算結果のデ
ータがレジスタの下位側に集中しているような小さいデ
ータである程、データをメモリに格納する場合(100
6)や乗算結果を再び乗算する場合(1007)に生じ
る演算誤差は大きくなる。従って、固定小数点演算によ
る演算誤差を削減するためには、信号のレベルをオーバ
ーフローが発生しない程度に大きく保つ必要がある。
【0008】信号のレベルを適切な値に正規化する従来
技術として、ブロックフローティング処理、すなわち、
複数のデータを一ブロックとしてまとめ、各ブロック単
位でブロック内のデータ(ブロックデータ)中で最大の
データを抽出し、その指数を求め(=正規化係数算
出)、その指数だけ各ブロックデータをシフトする技術
が用いられている。このように有限個のデータで構成さ
れるブロックデータに対して信号のレベルを適切な値の
正規化するブロックフローティング処理は、次の2つの
処理に分解できる。 (a)正規化係数算出処理 (b)ブロックデータ正規化処理
【0009】正規化係数とは、ブロックデータにおける
最大値の指数の絶対値のことであり、(a)正規化係数
算出処理とは、有限個のデータで構成されているブロッ
クデータから最大値を検出し、その最大値の指数を算出
する処理のことである。また、(b)ブロックデータ正
規化処理とは、正規化係数値だけブロックデータをシフ
トしてデータの正規化を行う処理のことである。従来、
ブロックフローティング処理は、図8で示したハードウ
ェア構成のプロセッサ上で行われている。また、図8に
おける演算器801は、MSB(Most Significant Bit)
検出処理、および比較・選択処理が可能であり、従来の
正規化係数算出処理はこれらの演算命令の組み合わせで
実現されている。
【0010】図11に、従来の正規化係数算出処理のフ
ローチャートを示す。本例では、比較演算結果を格納す
るレジスタをレジスタR1、ブロックデータを格納する
レジスタをレジスタR2、レジスタR2に格納されてい
るデータのMSB検出結果を格納するレジスタをレジス
タR3とし、ブロックデータのデータ数をMとして説明
する。
【0011】まず、レジスタR1のデータをクリアする
(ステップ1101)。次に、1番目のデータがメモリ
からレジスタR2に読みだす(ステップ1102)。レ
ジスタR2に対してMSB検出処理(ステップ110
3)を行い、このMSB検出処理の結果をレジスタR3
に格納する。次に、レジスタR1とR3に対して比較選
択処理を行う(ステップ1104)。比較選択処理を行
った結果をレジスタR1に格納する。2番目以降M番目
のブロックデータに対してMSB検出処理(ステップ1
103)および比較選択処理(ステップ1104)を行
うと(ステップ1113)、レジスタR1のデータが正
規化係数となる。
【0012】以下、ステップ1103におけるMSB検
出処理の説明をする。まず、レジスタR3のデータをク
リアする(ステップ1105)。次に、入力データであ
るレジスタR2に対して1ビット算術左シフトを行う
(ステップ1106)。この左1ビット算術シフトの結
果、データがオーバーフローした場合は、フラグ806
のVフラグ(オーバーフロー検出フラグ)が「0」から
「1」に変化する(ステップ1107)。
【0013】レジスタR2のデータがオーバーフローし
なかった場合は、レジスタR3の値に整数値「1」を加
算(インクリメント)する(ステップ1108)。次
に、レジスタR3の値が「N−1」と等しいかどうかを
確認する(ステップ1109)。この処理は、レジスタ
R3からN−1を減算し、その結果が「0」であること
を示すフラグ(Zフラグ)をチェックすることによって
実現する。レジスタR3のデータがN−1と等しくない
場合は、ステップ1106〜1108の処理を繰り返し
行う。レジスタR2のデータがオーバーフローした場合
は、MSB検出処理を終了する。このMSB検出結果が
レジスタR3に保持しているデータとなる。
【0014】次に、ステップ1104における比較選択
処理の説明を行なう。入力データはレジスタR3とレジ
スタR1に格納しているデータであり、レジスタR3の
データがレジスタR1のデータよりも小さいときは(ス
テップ1110,1111)、レジスタR3のデータを
レジスタR1にコピーする(ステップ1112)。また
レジスタR3のデータがR1のデータよりも大きい場合
には何も行わない。このような比較選択処理の結果がレ
ジスタR1に保持するデータとなる。
【0015】このように、従来のブロックフローティン
グ処理における正規化係数の算出では、ブロックデータ
数をMとすると、MSB検出処理をM回、比較選択処理
をM回行う必要がある。さらに、MSB検出処理は、オ
ーバーフローするまで入力データを1ビットずつシフト
し、レジスタR3の値をイククリメントするという処理
を行っている。従って、データのビット長をNとする
と、1データあたりのMSB検出処理において行われる
シフト演算数およびインクリメント演算数はそれぞれ最
大N−1回となる。
【0016】特に、ブロックデータの信号レベルが小さ
い場合は、シフト演算とインクリメント演算の回数が多
くなり、MSB検出処理の処理量が増大すると共に、正
規化係数算出処理に要するサイクル数が、データに依存
して変動することになる。また、比較選択処理では、1
ブロックデータ当たり、比較処理と選択処理をそれぞれ
M回ずつ行う必要がある。そして最後に、ブロックデー
タ正規化処理は、算出した正規化係数データをシフト数
として各々のブロックデータをシフトするため、M回の
シフト演算が必要である。
【0017】このように、ブロックフローティング処理
の処理量はブロックデータの数に比例する。従って、ブ
ロックフローティング処理の処理量を削減するために
は、1データあたりの演算量を削減する必要がある。ま
た、ブロックフローティング処理の処理量の大部分を占
めているのは正規化係数算出処理であるため、正規化係
数算出処理の処理量を削減するような演算処理技術を提
供すれば、ブロックフローティング処理の処理量を削減
できる。
【0018】しかし、上述したように、従来の技術で
は、正規化係数算出処理を行うために、MSB検出処
理、および比較選択処理をそれぞれブロックデータ数と
等しい回数だけ行う必要がある。MSB検出処理は、シ
フト演算および、インクリメント演算で構成され、デー
タビット長をNとすると、それぞれの演算を1データ当
たり最大N−1回行う必要がある。このため、従来の正
規化演算処理技術では、処理量が大きくなるという問題
があった。また、従来の正規化係数算出処理技術では、
比較選択処理を必要とするため、条件分岐が必要とな
り、動作内容に対して実行サイクル数が大きくなるとい
う問題がある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来の技術では、ブロックフローティング処理の
処理量の大部分を占めている正規化係数算出処理の処理
量を削減することができない点である。本発明の目的
は、これら従来技術の課題を解決し、ブロックフローテ
ィング処理の処理量を削減でき、音声・画像等のデジタ
ル信号処理を行う固定小数点型マイクロプロセッサの性
能向上を可能とするブロックフローティング処理システ
ムおよび方法を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のブロックフローティング処理システムは、
(1)ブロック内のデータの絶対値を求める絶対値変換
回路102と、二つの入力データの論理和演算を行なう
論理和回路103と、この論理和回路103の出力を記
憶するデータ保持手段104(レジスタR1)とを少な
くとも有し、絶対値変換回路102の出力を論理和回路
103の一方の入力に接続し、この論理和回路103の
他方の入力に、レジスタR1(104)の出力を接続
し、この論理和回路103による、絶対値変換回路10
2の出力データとレジスタR1(104)の出力との論
理和演算結果データをレジスタR1(104)に再び格
納し、一ブロック内の全データから得られた論理和演算
結果データに対してMSB検出を行ない正規化係数を求
めることを特徴とする。また、(2)上記(1)に記載
のブロックフローティング処理システムにおいて、絶対
値変換回路102と論理和回路103とを一体化して演
算器101を構成し、この演算器101は、ブロック内
のデータとレジスタR1(104)に格納したデータと
を二つの入力とし、絶対値演算と論理和演算を一動作ス
テップで一括して行なうことを特徴とする。また、
(3)動作サイクル毎にデータの絶対値の算出処理と二
入力データの論理和演算処理を切り替えて行なう算術論
理演算器601と、この算術論理演算器601の絶対値
算出結果を格納するレジスタR4(606)と、算術論
理演算器601の論理和演算結果を格納するレジスタR
1(603)とを少なくとも有し、算術論理演算器60
1の入力にレジスタR1,R4(603,606)のそ
れぞれの出力を接続し、算術論理演算器601は、第1
の動作サイクルでブロック内の一つのデータの絶対値を
算出してレジスタR4(606)に出力し、次の第2の
動作サイクルでレジスタR1,R4(603,606)
のそれぞれの出力の論理和演算を行ない、この論理和演
算結果データを、レジスタR1(603)に再び格納
し、一ブロック内の全データに対する算術論理演算器6
01による論理和演算の結果データのMSB検出を行な
い正規化係数を求めることを特徴とする。また、(4)
ブロック内の全てのデータの絶対値の論理和演算を行な
う演算処理装置100と、この演算処理装置100によ
る演算結果データの有効数字の最上位桁からMSBまで
の桁の差を、正規化係数として求める係数算出手段(算
術論理演算器201)とを少なくとも有することを特徴
とする。また、(5)上記(4)に記載のブロックフロ
ーティング処理システムにおいて、算術論理演算器20
1は、演算処理装置100による演算結果データを、M
SBが「1」になるまで順次に左シフトさせ、このシフ
ト回数をカウントし、このカウントした回数を正規化係
数とすることを特徴とする。また、(6)上記(4)、
もしくは、(5)のいずれかに記載のブロックフローテ
ィング処理システムにおいて、演算処理装置100は、
ブロック内の各データを順次に絶対値変換する絶対値変
換回路102と、この絶対値変換回路102による絶対
値変換結果を一入力端に入力し、他入力端からのデータ
との論理和演算を行なう論理和回路103と、この論理
和回路103による論理和演算結果を記憶すると共に、
この記憶した論理和演算結果を論理和回路103の他入
力端に出力する保持手段(レジスタR1(104))と
を少なくとも有し、論理和回路103による絶対値変換
回路102からの新たな絶対値変換結果とレジスタR1
(104)からの前回の論理和演算結果との論理和演算
を、ブロック内の全データに対して順次に繰り返し、レ
ジスタR1(104)に最終的に記憶した論理和演算結
果を、算術論理演算器201に出力することを特徴とす
る。また、(7)上記(6)に記載のブロックフローテ
ィング処理システムにおいて、絶対値変換回路102
は、データのビット列に各々対応した複数のXORゲー
ト401および半加算器402からなり、論理和回路1
03は、データのビット列に各々対応した複数のORゲ
ート501からなり、各XORゲート401に、データ
のMSBと各々対応する各ビットを入力し、この各XO
Rゲート401の出力を、ビット列で対応する各半加算
器402の一入力端に出力し、データのMSLに対応す
る半加算器402の他入力端に、このデータのMSLの
ビットを入力し、このMSL対応の半加算器以外の半加
算器402の他入力端に、下位の半加算器402の一出
力端を接続し、この各半加算器402の他出力端を、ビ
ット列で対応する各ORゲート501の一入力端に接続
し、このORゲート501の他入力端に、レジスタR1
(104)に記憶した前回の論理和演算結果の各ビット
を入力することを特徴とする。また、(8)ブロック内
の各データの絶対値の算出および2入力の論理和演算
を、外部からの指示信号に基づき第1、第2の動作サイ
クル毎に交互に切り替えて行なう算術論理演算器601
と、この算術論理演算器601で算出した絶対値を格納
するレジスタR4(606)と、算術論理演算器601
の論理和演算結果を格納するレジスタR1(603)と
を少なくとも有し、算術論理演算器601により、第1
の動作サイクルでの、ブロック内の一データの絶対値の
算出とこの算出した絶対値のレジスタR4(606)へ
の格納、第2の動作サイクルでの、レジスタR4(60
6)に格納した絶対値とレジスタR1(603)に格納
した前回の論理和演算結果との論理和演算およびこの論
理和演算結果のレジスタR1(603)への格納を、ブ
ロック内の全データ分繰り返し、レジスタR1(60
3)に最終的に格納した論理和演算結果データの有効数
字の最上位桁からMSBまでの桁の差を、正規化係数と
して求めることを特徴とする。また、本発明のブロック
フローティング処理方法は、(9)各データを絶対値に
変換するステップと、この絶対値変換した全てのデータ
から、有効数字が存在する最も上位の桁を求めるステッ
プと、このブロック内で最も上位の桁に有る有効数字を
MSBにシフトさせるステップとを少なくとも有し、シ
フト量を正規化係数として求めることを特徴とする。ま
た、(10)上記(9)に記載のブロックフローティン
グ処理方法において、ブロック内の最初のデータと二番
目のデータを絶対値に変換し、各絶対値の論理和演算を
行ない、ブロック内の三番目のデータを絶対値に変換
し、この三番目のデータの絶対値と前回行なわれた最初
のデータと二番目のデータの各絶対値の論理和演算結果
との論理和演算を行ない、以下、四番目のデータから最
後のデータまで、絶対値の変換、および、この変換した
絶対値と前回の論理和演算結果との論理和演算を繰返し
て行ない、有効数字が存在する最も上位の桁を求めるこ
とを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明においては、ブロックデー
タを絶対値演算した後にブロックデータの論理和をとる
ので、正規化係数の算出に比較・選択処理を用いる必要
がない。さらに、MSB検出処理は、ブロックデータの
論理和結果に対してだけ行うので、MSB検出回数は1
回で済む。従って、ブロックデータの数をMとすると、
MSB検出処理量は、従来技術と比較するとM分の1と
なる。
【0022】また、本発明では、ブロック内の全データ
の絶対値の論理和演算結果により得られる最大値に対し
てMSBの検出を行うため、MSB検出処理も最小の処
理量で済む。この結果、正規化係数の算出を高速に行な
うことができる。また、このような正規化係数の算出処
理を専用に行う演算器は、絶対値化処理と論理演算のみ
で構成されるため、容易に1ステップで動作する専用回
路の構築が可能であり、かつ回路規模も小さくすること
ができる。このことから、従来の演算器に、新たに正規
化係数算出処理専用の演算器を付加することで、さらに
高速なブロックフローティング処理が可能となる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面により詳細に
説明する。図1は、本発明のブロックフローティング処
理システムの本発明に係る構成の第1の実施例を示すブ
ロック図であり、図2は、図1におけるブロックフロー
ティング処理システムに設けた本発明に係る演算処理装
置の詳細構成を示すブロック図である。図2において、
101は絶対値演算および論理和演算を行う演算器であ
り、演算器101の入力データ数は「2」、出力データ
数は「1」である。演算器101は、絶対値変換回路1
02と論理和回路103で構成されている。
【0024】また、104、105はデータを保持する
レジスタR1、レジスタR2であり、レジスタR1およ
びレジスタR2の出力を、演算器101の入力に接続し
ている。また、レジスタR1の入力を演算器101の出
力に接続しており、論理和回路103の論理演算結果の
データを保持する。レジスタR2のデータは、演算器1
01の絶対値変換回路102に入力される。絶対値変換
回路102は、レジスタR2からのデータに対して絶対
値変換を行った後、論理和回路103の一方の入力側に
出力する。論理和回路103のもう一方の入力は、レジ
スタR1の出力と接続され、論理和回路103による二
つの入力データの論理演算結果は再びレジスタR1に保
持される。
【0025】このような構成の演算処理装置を設けた本
発明のブロックフローティング処理システムの一実施例
を、図1を用いて説明する。図1において、201は入
力データ数が「2」、出力データ数が「1」の算術論理
演算器である。この算術論理演算器201は、通常の算
術演算、論理演算およびシフト演算を行う。202は算
術論理演算器201の演算結果の状態を示すフラグであ
り、C、V、Z、Nの4種類で構成されている。Cフラ
グは演算の結果、最上位ビットから桁上げがあったかど
うかを示すフラグである。Vフラグは演算結果にオーバ
ーフローが生じたか否かを示すフラグである。Zフラグ
は演算結果の全てのビットが「0」になったかどうかを
示すフラグである。Nフラグは演算結果の最上位ビット
を示すフラグである。
【0026】203は算術論理演算器201の演算結果
を保持するレジスタR3であり、205はブロックデー
タが格納されているメモリである。算術論理演算器20
1の入出力データは、レジスタR1、レジスタR2、レ
ジスタR3に保持される。演算処理装置100の演算結
果を保持するレジスタR1104の出力は算術論理演算
器201の入力と接続している。本図1で示す演算処理
装置100を使用して正規化演算処理を行う動作説明を
図3を用いて説明する。
【0027】図3は、図1におけるブロックフローティ
ング処理システムの本発明に係る処理動作例を示すフロ
ーチャートである。本例では、ブロックデータ数をMと
する。ここで、論理和演算結果を保持するレジスタをレ
ジスタR1とし、メモリからブロックデータを転送する
レジスタをレジスタR2とする。まず、レジスタR1の
データをクリアし(ステップ301)、ブロックデータ
をメモリからレジスタR2に転送する(ステップ30
2)。
【0028】レジスタR1,R2のデータを図1の演算
器101に入力し(ステップ303)、MSB検出前処
理を行う(ステップ304)。このMSB検出前処理で
は、まず、レジスタR2のデータを図2の絶対値変換回
路102に入力して絶対値変換処理を行う(ステップ3
05)。すなわち、図2の絶対値変換回路102は、デ
ータの符号ビットを検出し、符号が負の場合(符号ビッ
トの値が「1」のとき)は正の数に反転させる。次に、
図2の論理和回路103により、この絶対値変換回路1
02の出力データとレジスタR2に保持したデータに対
して論理和演算を行う(ステップ306)。
【0029】そして、この論理和演算結果、すなわちM
SB検出前処理の結果を、レジスタR1に出力する(ス
テップ307)。2番目以降M番目のブロックデータに
対して、上述のステップ302〜307までの処理を行
う(ステップ308)。このようにして、一ブロック内
の全てのブロックデータについて、ステップ305〜3
07の処理を行った結果のデータを、レジスタR1に格
納する。
【0030】このレジスタR1に格納したデータに対し
て、図1の算術論理演算器201により、以下のように
してMSBの検出処理を行う(ステップ309)。ま
ず、レジスタR3のデータをクリアする(ステップ31
0)。ここで、ブロックデータ中に負の最大値が含まれ
ている場合、ステップ305の処理で正の数に反転させ
ても再び符号ビットが「1」となる。例えば、データの
ビット数を8ビットとすると負の最大値は「−128」
であり、二進数では「1000 0000」である。こ
のデータを正の数に反転すると再び「1000 000
0」となる。このような場合に対処するために、本実施
例では、まず、レジスタR1のデータのMSBをチェッ
クする。これは、レジスタR1のデータに「0」を加算
し(ステップ311)、図1におけるフラグ202のN
フラグをチェックする(ステップ312)ことで実現で
きる。
【0031】この符号ビット(Nフラグ)の値が「1」
である場合は、MSB検出処理を終了し、レジスタR3
に格納しているデータ、すなわち「0」を正規化係数値
として出力する(ステップ316)。また、符号ビット
の値が「0」の場合は、レジスタR1のデータに対して
1ビット算術シフト演算を行う(ステップ313)。こ
の演算結果の状態は、図1の算術論理演算器201のフ
ラグ202のNフラグに反映され、このNフラグの符号
ビットの値が「1」である場合は、MSB検出処理を終
了し、レジスタR3に格納しているデータ、すなわち
「0」を正規化係数値とする(ステップ316)。
【0032】ステップ314の処理において、符号ビッ
トの値が「0」である場合は、レジスタR3に「1」を
加算する処理(インクリメント演算処理)を行う(ステ
ップ315)。そして、この符号ビットの値として
「1」を検出するまでステップ313〜315の処理を
繰り返す。このようにして符号ビットの値として「1」
を検出した場合、ステップ316のMSB検出処理終了
となり、MSB検出結果はレジスタR3に保持している
データとなる。このレジスタR3に保持したデータが正
規化係数である。
【0033】このような手順で算出した正規化係数値を
シフト量として、ブロックデータ正規化処理を行う。ま
ず、レジスタR3のデータに「0」を加算し、演算結果
を再びレジスタR3に格納する。レジスタR3のデータ
が「0」と等しい場合は、図1の演算器201のフラグ
202のZフラグが「0」から「1」に変化する。レジ
スタR3のデータが「0」と等しい場合、ブロックデー
タ正規化処理は行わない。レジスタR3のデータが
「0」と等しくない場合は、メモリに格納しれているブ
ロックデータをレジスタR2に転送する。次に、レジス
タR2のデータに対して正規化係数の値だけ算術シフト
を行う。この算術シフト処理を全てのブロックデータに
対して行い、ブロックフローティング処理を終了する。
【0034】図4は、図2における絶対値変換回路の一
構成例を示すブロック図である。本図4においては、例
として、4ビットデータ演算器を示す。データのMSB
(Most Significant Bit)、LSB(Least Significant B
it)は図のようになり、符号ビットはMSBにある。図
中、401はXORゲート、402は半加算器である。
このような構成により、図1におけるメモリ205から
レジスタR2(105)にデータを読み出し、レジスタ
R2から各XORゲート401にデータを入力すると、
入力データの符号ビット(MSB)が負すなわち「1」
の場合、入力データは「2」の補数表現に「1」を加え
た値、つまり入力データの絶対値を、半加算器402か
ら出力する。また、入力データの符号ビットが正すなわ
ち「0」の場合、半加算器402から入力データをその
まま出力する。
【0035】図5は、図2における論理和演算回路の一
構成例を示すブロック図である。本例では、4ビットデ
ータ演算器を示す。本図5において、501はORゲー
トである。各ORゲート501の入力データの一方は、
図1,2におけるレジスタR2(105)に保持してい
たデータを絶対値変換したデータであり、もう一方は図
1,2におけるレジスタR1(104)に保持したデー
タである。この2つの入力データに対して論理和演算を
行い、その論理和演算結果を、図1,2におけるレジス
タR1(104)に、再度、格納する。
【0036】図1〜図5で示したブロックフローティン
グ処理によると、ブロックデータ数をMとした場合、正
規化係数算出にかかる処理量は絶対値演算がM回、論理
和演算がM回、MSB検出処理が1回であり、比較・選
択処理を行う必要はない。また、MSB検出処理は、最
大値のデータに対して行っているため、MSB検出にか
かる処理量も最小である。また、図4で示したXORゲ
ート401と半加算器402からなる絶対値変換回路の
出力と、図5で示したORゲート501からなる論理和
回路の入力を接続すると、図1で示した演算処理装置1
00は、絶対値変換回路と論理和回路を一体化した構成
となる。
【0037】このような一体化した演算処理装置を用い
ると、絶対値・論理和演算を1サイクルで行うことが可
能である。従って、絶対値変換回路と論理和回路を一体
化した構成の演算処理装置を使用して正規化処理を行っ
た場合の処理量は、絶対値変換・論理和演算がM回、M
SB検出が1回となり、さらに処理量を削減できる。ま
た、絶対値変換回路と論理和回路を一体化した構成の演
算処理装置は、論理回路のみで構成されているため、容
易に回路の構築が可能であり、回路規模も小さいことか
ら、従来の算術論理演算器に、専用演算器として付加す
ることも容易である。
【0038】次に、図6,7を用いて第2の実施例を説
明する。図6は、本発明のブロックフローティング処理
システムの本発明に係る構成の第2の実施例を示すブロ
ック図である。本図6において、601は、算術演算と
論理演算およびシフト演算等の通常の演算をそれぞれ1
ステップで行うことのできる算術論理演算器である。こ
の算術論理演算器601の入力データ数は「2」、出力
データ数は「1」であり、その演算結果をレジスタに保
持する。602は、算術論理演算器601の演算結果の
状態を示すフラグであり、C、V、Z、Nの4種類で構
成されている。Cフラグは、演算の結果、最上位ビット
から桁上げがあったかどうかを示すフラグである。Vフ
ラグは、演算結果にオーバーフローが生じたか否かを示
すフラグである。Zフラグは、演算結果の全てのビット
が「0」になったかどうかを示すフラグである。Nフラ
グは、演算結果の最上位ビットを示すフラグである。
【0039】また、図中の603。604、605、6
06は、各々データを保持するレジスタR1、R2、R
3、R4であり、レジスタR1〜R4の出力は算術論理
演算器601の入力に接続されており、算術論理演算器
601の出力はレジスタR1、R3、R4の入力に接続
されている。以下、図7を用いて、このような構成のブ
ロックフローティング処理システムの本発明に係る動作
を説明する。
【0040】図7は、図6におけるブロックフローティ
ング処理システムの本発明に係る処理動作例を示すフロ
ーチャートである。本例では、ブロックデータ数をMと
し、レジスタR1は論理和演算結果を出力するレジス
タ、レジスタR2はブロックデータを保持するレジス
タ、そして、レジスタR3は正規化係数データを保持す
るレジスタとする。まず、正規化演算処理を行う際に、
初めにレジスタR1の全てのビットをクリアする(ステ
ップ701)。次に、メモリからレジスタR2に1番目
のデータを読み出す(ステップ702)。
【0041】そして、レジスタR2から、図6の算術論
理演算器601にデータを入力し、絶対値変換処理を行
ない(ステップ703)、その後、絶対値演算結果をレ
ジスタR4に出力する(ステップ704)。次の動作サ
イクルで、レジスタR1のデータとレジスタR4のデー
タとの論理和演算を行い(ステップ705)、この論理
和演算結果をレジスタR1に出力する(ステップ70
6)。2番目以降M番目までのデータに対して、このよ
うな演算を繰り返し行う(ステップ707)。M番目の
データまでこの演算を行った後、レジスタR1のデータ
に対して図3におけるステップ309のMSB検出処理
を行い、そのMSB検出結果をレジスタR3に格納す
る。このレジスタR3に格納しているデータが正規化係
数となる。
【0042】図6,7で示したブロックフローティング
処理によると、ブロックデータ数をMとした場合、正規
化係数算出にかかる処理量は、絶対値演算がM回、論理
和演算がM回、MSB検出処理が1回となり、比較・選
択処理は行われない。また、MSB検出処理は、最大値
のデータに対して行うので、MSB検出にかかる処理量
も最小である。本第2の実施例では、絶対値演算と論理
演算を一括して実行することはできないが、従来の演算
処理装置の機能を少し拡張するだけで済み、かつ、従来
技術よりも処理量を削減できる。
【0043】以上、図1〜図7を用いて説明したよう
に、本実施例のブロックフローティング処理システムで
は、ブロックデータを絶対値演算した後にブロックデー
タの論理和をとるので。正規化係数の算出に比較・選択
処理を用いる必要がない。さらに、MSB検出処理は、
ブロックデータの論理和結果に対してだけ行うため、M
SB検出回数は1回になる。従って、ブロックデータの
数をMとすると、MSB検出処理量は従来の技術と比較
するとM分の1となる。また本実施例では、最大値に対
してMSBの検出を行うため、MSB検出処理も最小の
処理量で済む。
【0044】さらに、本実施例の処理を専用に行う演算
器は絶対値化処理と論理演算のみで構成されるため、容
易に1ステップで動作する専用回路の構築が可能であ
り、かつ回路規模も小さい。このことから、従来の演算
器に新たに正規化係数算出処理専用の演算器を付加する
ことで、さらに高速なブロックフローティング処理が可
能となる。尚、本発明は、図1〜図7を用いて説明した
実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲において種々変更可能である。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、ブロックフローティン
グ処理における正規化係数の算出に要する処理量を大幅
に低減でき、ブロックフローティング処理を高速化で
き、音声・画像等に信号処理を行なう固定小数点型のプ
ロセッサの性能を向上させることが可能であると共に、
本発明に係る処理機構は論理回路のみで容易にかつ小型
にハードウェア化でき、従来のブロックフローティング
処理装置に簡単に付加することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブロックフローティング処理システム
の本発明に係る構成の第1の実施例を示すブロック図で
ある。
【図2】図1におけるブロックフローティング処理シス
テムに設けた本発明に係る演算処理装置の詳細構成を示
すブロック図である。
【図3】図1におけるブロックフローティング処理シス
テムの本発明に係る処理動作例を示すフローチャートで
ある。
【図4】図2における絶対値変換回路の一構成例を示す
ブロック図である。
【図5】図2における論理和回路の一構成例を示すブロ
ック図である。
【図6】本発明のブロックフローティング処理システム
の本発明に係る構成の第2の実施例を示すブロック図で
ある。
【図7】図6におけるブロックフローティング処理シス
テムの本発明に係る処理動作例を示すフローチャートで
ある。
【図8】従来のブロックフローティング処理システムの
正規化係数算出部の構成例を示すブロック図である。
【図9】図8におけるブロックフローティング処理シス
テムの正規化係数算出部で取り扱う固定小数点型のデー
タ形式を示す説明図である。
【図10】図8におけるブロックフローティング処理シ
ステムの正規化係数算出部で乗算を行う場合の固定小数
点型のデータの様子を示す説明図である。
【図11】図8におけるブロックフローティング処理シ
ステムの正規化係数算出部による正規化係数算出処理例
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100:演算処理装置、101:演算器、102:絶対
値変換回路、103:論理和回路、104:レジスタR
1、105:レジスタR2、201:算術論理演算器、
202:フラグ、203:レジスタR3、204:メモ
リ、401:XORゲート、402:半加算器、50
1:ORゲート、601:算術論理演算器、602:フ
ラグ、603:レジスタR1、604:レジスタR2、
605:レジスタR3、606:レジスタR4、60
7:メモリ、801:演算器、802:レジスタR1、
803:レジスタR2、804:レジスタR3、80
5:メモリ、806:フラグ、901:符号ビット、9
02:小数点の位置、903:データ、1001:演算
器、1002〜1004:データ、1005:下位ビッ
トデータ、1006,1007:信号線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 多治見 道子 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内 (72)発明者 木内 淳 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の固定小数点表現の二進法データを
    ブロックにまとめ、該ブロック単位でのデータの正規化
    を行なうブロックフローティング処理システムであっ
    て、上記ブロック内のデータの絶対値を求める絶対値変
    換手段と、二つの入力データの論理和演算を行なう論理
    和手段と、該論理和手段の出力を記憶するデータ保持手
    段とを少なくとも有し、上記絶対値変換手段の出力を上
    記論理和手段の一方の入力に接続し、該論理和手段の他
    方の入力に、上記データ保持手段の出力を接続し、該論
    理和手段による、上記絶対値変換手段の出力データと上
    記データ保持手段の出力との論理和演算結果データを上
    記データ保持手段に再び格納し、一ブロック内の全デー
    タから得られた上記論理和演算結果データに対してMS
    B検出を行ない正規化係数を求めることを特徴とするブ
    ロックフローティング処理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のブロックフローティン
    グ処理システムにおいて、上記絶対値変換手段と上記論
    理和手段とを一体化して演算回路を構成し、該演算回路
    は、上記ブロック内のデータと上記データ保持手段に格
    納したデータとを二つの入力とし、上記絶対値演算と論
    理和演算を一動作ステップで一括して行なうことを特徴
    とするブロックフローティング処理システム。
  3. 【請求項3】 複数の固定小数点表現の二進法データを
    ブロックにまとめ、該ブロック単位でのデータの正規化
    を行なうブロックフローティング処理システムであっ
    て、動作サイクル毎にデータの絶対値の算出処理と二入
    力データの論理和演算処理を切り替えて行なう算術論理
    演算手段と、該算術論理演算手段の絶対値算出結果を格
    納する第1のデータ保持手段と、上記算術論理演算手段
    の論理和演算結果を格納する第2のデータ保持手段とを
    少なくとも有し、上記算術論理演算手段の入力に上記第
    1,第2のデータ保持手段のそれぞれの出力を接続し、
    上記算術論理演算手段は、第1の動作サイクルで上記ブ
    ロック内の一つのデータの絶対値を算出して、上記第1
    のデータ保持手段に出力し、次の第2の動作サイクルで
    上記第1,第2のデータ保持手段のそれぞれの出力の論
    理和演算を行ない、該論理和演算結果データを、上記第
    2のデータ保持手段に再び格納し、一ブロック内の全デ
    ータに対する上記算術論理演算手段による論理和演算の
    結果データのMSB検出を行ない正規化係数を求めるこ
    とを特徴とするブロックフローティング処理システム。
  4. 【請求項4】 複数の固定小数点表現の二進法データを
    ブロックにまとめ、該ブロック単位でのデータの正規化
    を行なうブロックフローティング処理システムにおい
    て、上記ブロック内の全てのデータの絶対値の論理和演
    算を行なう演算処理手段と、該演算処理手段による演算
    結果データの有効数字の最上位桁からMSBまでの桁の
    差を、正規化係数として求める係数算出手段とを少なく
    とも有することを特徴とするブロックフローティング処
    理システム。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のブロックフローティン
    グ処理システムにおいて、上記係数算出手段は、上記演
    算処理手段による演算結果データを、MSBが「1」に
    なるまで順次に左シフトさせる手段と、該シフト回数を
    カウントする手段とを有し、該カウントした回数を上記
    正規化係数とすることを特徴とするブロックフローティ
    ング処理システム。
  6. 【請求項6】 請求項4、もしくは、請求項5のいずれ
    かに記載のブロックフローティング処理システムにおい
    て、上記演算処理手段は、上記ブロック内の各データを
    順次に絶対値変換する絶対値変換手段と、該絶対値変換
    手段による絶対値変換結果を一入力端に入力し、他入力
    端からのデータとの論理和演算を行なう論理和手段と、
    該論理和手段による論理和演算結果を記憶すると共に、
    該記憶した論理和演算結果を上記論理和手段の他入力端
    に出力する保持手段とを少なくとも有し、上記論理和手
    段により、上記絶対値変換手段からの新たな上記絶対値
    変換結果と、上記保持手段からの前回の論理和演算結果
    との論理和演算を、上記ブロック内の全データに対して
    順次に繰り返し、上記保持手段に最終的に記憶した上記
    論理和演算結果を、上記係数算出手段に出力することを
    特徴とするブロックフローティング処理システム。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のブロックフローティン
    グ処理システムにおいて、上記絶対値変換手段は、上記
    データのビット列に各々対応した複数のXORゲートお
    よび半加算器からなり、上記論理和手段は、上記データ
    のビット列に各々対応した複数のORゲートからなり、
    上記各XORゲートに、上記データのMSBと各々対応
    する各ビットを入力し、該各XORゲートの出力を、ビ
    ット列で対応する上記各半加算器の一入力端に出力し、
    上記データのMSLに対応する上記半加算器の他入力端
    に、該データのMSLのビットを入力し、該MSL対応
    の半加算器以外の半加算器の他入力端に、下位の半加算
    器の一出力端を接続し、該各半加算器の他出力端を、ビ
    ット列で対応する上記各ORゲートの一入力端に接続
    し、該ORゲートの他入力端に、上記保持手段に記憶し
    た前回の論理和演算結果の各ビットを入力することを特
    徴とするブロックフローティング処理システム。
  8. 【請求項8】 複数の固定小数点表現の二進法データを
    ブロックにまとめ、該ブロック単位でのデータの正規化
    を行なうブロックフローティング処理システムであっ
    て、上記ブロック内の各データの絶対値の算出および2
    入力の論理和演算を、外部からの指示信号に基づき第
    1、第2の動作サイクル毎に交互に切り替えて行なう算
    術論理演算手段と、該算術論理演算手段で算出した絶対
    値を格納する第1のデータ保持手段と、上記算術論理演
    算手段の論理和演算結果を格納する第2のデータ保持手
    段とを少なくとも有し、上記算術論理演算手段により、
    上記第1の動作サイクルでの、上記ブロック内の一デー
    タの絶対値の算出と該算出した絶対値の上記第1のデー
    タ保持手段への格納、上記第2の動作サイクルでの、上
    記第1のデータ保持手段に格納した絶対値と上記第2の
    データ保持手段に格納した前回の論理和演算結果との論
    理和演算および該論理和演算結果の上記第2のデータ保
    持手段への格納を、上記ブロック内の全データ分繰り返
    し、上記第2の保持手段に最終的に格納した上記論理和
    演算結果データの有効数字の最上位桁からMSBまでの
    桁の差を、正規化係数として求めることを特徴とするブ
    ロックフローティング処理システム。
  9. 【請求項9】 複数の固定小数点表現の二進法データを
    ブロックにまとめ、該ブロック単位でのデータの正規化
    を行なうブロックフローティング処理方法において、上
    記各データを絶対値に変換するステップと、該絶対値変
    換した全てのデータから、有効数字が存在する最も上位
    の桁を求めるステップと、該ブロック内で最も上位の桁
    に有る有効数字をMSBにシフトさせるステップとを少
    なくとも有し、上記シフト量を正規化係数として求める
    ことを特徴とするブロックフローティング処理方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のブロックフローティ
    ング処理方法において、上記ブロック内の最初のデータ
    と二番目のデータを絶対値に変換し、各絶対値の論理和
    演算を行ない、上記ブロック内の三番目のデータを絶対
    値に変換し、該三番目のデータの絶対値と前回行なわれ
    た上記最初のデータと二番目のデータの各絶対値の論理
    和演算結果との論理和演算を行ない、以下、四番目のデ
    ータから最後のデータまで、上記絶対値の変換、およ
    び、該変換した絶対値と前回の論理和演算結果との論理
    和演算を繰返して行ない、上記有効数字が存在する最も
    上位の桁を求めることを特徴とするブロックフローティ
    ング処理方法。
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