JPH09128150A - 入出力装置 - Google Patents

入出力装置

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JPH09128150A
JPH09128150A JP7280700A JP28070095A JPH09128150A JP H09128150 A JPH09128150 A JP H09128150A JP 7280700 A JP7280700 A JP 7280700A JP 28070095 A JP28070095 A JP 28070095A JP H09128150 A JPH09128150 A JP H09128150A
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cursor
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JP7280700A
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Tomohito Izumida
智史 泉田
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マウス等のポインティングデバイスを利用し
た入出力装置において、カーソルの移動によって画面上
に図形により示されている物体についての理解を促すこ
とができるようにする。 【解決手段】 図形を構成する画素に対応して図形に関
する属性値を生成する属性値生成手段11を有し、カー
ソル位置制御手段10は、この属性値生成手段11によ
って生成された属性値をカーソル位置の制御の一つのデ
ータとして入力し、表示された図形上にカーソルが位置
する場合には、指示手段1の単位当りの移動操作量に対
するカーソルの移動量を、当該カーソル位置の画素に対
応する属性値の関数として求まる値に設定するように構
成し、操作者が図形により示されている物体についての
理解をカーソルの移動に応じて把握できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グラフィカルユー
ザインタフェースに適用される入出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンピュータやワードプロセ
ッサの操作性を向上させるために、文字を表示する表示
装置に図形表示手段を付加し、また、キーボードのよう
な入力装置に対してマウスに代表されるようなポインテ
ィングデバイスを付加したものが提供されている。
【0003】なお、以下ではポインティングデバイスの
代表例としてマウスを例にとって説明するが、このよう
なマウスに限定されるものではなく、たとえば、上下左
右の4方向を指示する4つのキースイッチのようなもの
であっても何ら差し支えはない。
【0004】上述の図形表示手段やマウスを備えた入出
力装置は、グラフィカルユーザインタフェース(以下、
GUIと略す)と称され、近年では、マイクロプロセッ
サ等のハードウェアの性能向上に支えられて、CADの
ような特定分野のみならず、オペレーティングシステム
を始めとした多くのソフトウエアおよびコンピュータ応
用装置に採用されている。
【0005】マウスのGUIにおける役割は、画面上に
表示されたカーソル(マウスカーソル)の位置をリアルタ
イムに変更することと、マウスに装備された押しボタン
スイッチによって、カーソル位置に表示された対象を操
作することである。
【0006】よって、マウスおよびそれの操作によって
移動するカーソルの一連の系は、画面上に表示された図
形等を指示するための、いわば操作者の身体の運動器官
の延長として考えられている。
【0007】従来の最も一般的なマウスを用いた入出力
装置の構成を図12に示す。
【0008】操作者7がLCD等の表示手段3に表示さ
れたカーソルの位置を変更したい場合には、マウス1を
机上等の平面上で移動させる。このとき、マウス1は移
動の方向および速度に関する情報をカーソル位置制御手
段2に送信する。
【0009】カーソル位置制御手段2は、マウス1の移
動を示す情報を受信すると、表示手段3に表示している
カーソルを消去し、次に、マウス1からの情報に基づい
て、新たなカーソルの位置を算出する。そして、新たに
算出した位置にカーソルを表示する。
【0010】操作者7は、位置が更新されたカーソルを
目視により確認し、カーソルが操作者7の意図する位置
に移動するように、マウス1をさらに移動させる。この
一連の過程を繰り返すことにより、操作者7は、最終的
にカーソルを所望の位置まで移動させることができる。
【0011】一方、図形処理手段6は、表示手段3に表
示されるウィンドウの位置と大きさの情報を領域情報記
憶手段4から読み出すとともに、各ウィンドウに表示さ
れる文字や図形等の情報を図形記憶手段5から読み出
し、これらの両情報を表示手段3に出力する。これによ
り、表示手段3の画面上のウィンドウ内に文字、図形が
表示される。
【0012】ここで注目すべきは、これら図形等の情報
とカーソルとは、共に表示手段3の同―画面上に表示さ
れているにもかかわらず、それぞれ独立した手段1〜
2,4〜6によって制御されており、操作者7にとって
は単に重なり合って見えるだけで相互に関連していな
い。つまり、こうした制御系統においては、画面上に表
示されているカーソルは、操作者7の指示によって画面
上の一点を示す指示棒の先端の役割を果たしているに過
ぎない。
【0013】ところで、マウスの積極的な応用として
は、たとえば特開平1―233511号公報に示される
ように、微小な図形を作成するような場合には、これに
応じてマウスの移動速度を遅くし、逆に、大きい図形を
作成する場合には、これに応じてマウスの移動速度を速
くするようにして、大きさの異なる図形を正確かつ迅速
に作成できるようにして、描画時の操作性を向上させよ
うとした例が見られる。
【0014】一方、表示装置に複数個の部分的な表示領
域(以下、これをウィンドウと称する)を設定し、それぞ
れのウィンドウが独立した情報を表示しているような場
合、特に、それらの内で設計図や回路図を表示・編集す
るようなウィンドウについては、微細な位置を指定する
ことが操作者に要求されることが起こる。
【0015】ここで、マウスの物理的移動量とカーソル
の画面上での移動量との比で表されるマウス分解能が、
ウィンドウによらず常に一定であると、細かい指示が必
要な場合でもマウスを安定して操作することができず、
余分な時間がかる等の問題が生じる。
【0016】そこで、たとえば特開平1―129320
号公報に示される従来技術では、ウィンドウごとに上記
のマウス分解能をウィンドウごとに予め設定できる手段
を設け、それぞれのウィンドウに表示された内容やウィ
ンドウの用途に応じて、最適なマウス分解能を選定する
ことで、マウス作業性を改善するようにしている。
【0017】このように、マウスによるカーソル移動に
ついての利便性を追求する試みはこれまで種々なされて
きているが、これらの試みはいずれも、操作者の意志を
マウス→カーソルを通じて反映させるという、単方向的
な入力装置としての発想に留まる。
【0018】ところで、最近のパーソナルコンピュータ
用ワードプロセッサ・ソフトウエアである、米国のマイ
クロソフト社のWord(ver. 6.0)では、GUIにおけ
るマウスの役割を更に重要なものとしている。
【0019】すなわち、この入出力装置は、マウス1に
よる指示にのみ依存したカーソル移動の制御という点で
は先に説明した一般的なマウス1を用いた入出力装置と
何ら変わらないが、図12の一点鎖線の信号ラインで示
すように、図形処理手段6がマウス1の移動に伴ってカ
ーソル位置制御手段2から出力されるカーソルの位置情
報を常時入力することで、カーソルの位置を常に監視し
ている。
【0020】そして、図13に示すように、マウス1を
用いて画面上のカーソルpを移動させ、カーソルpを機能
選択用の押しボタンスイッチに相当する小さな表示領域
q上に位置させた場合、操作者7は他の操作を何ら行わ
ずとも、ソフトウエアの処理によって、即座に当該する
表示領域qに関する機能説明rが表示領域qに近接した所
定の領域に表示されるようになっている。
【0021】この技術においては、カーソルpで指定さ
れる表示領域qの性質に応じて、その表示領域qに関する
説明rを即時的に表示することで、操作性の向上を図っ
ている点が注目される。
【0022】すなわち、マウス1の操作によりカーソル
pが移動するという従来の単なる『マウス→カーソル』
の動作サイクルに留まらず、カーソルpで指定された位
置において表示領域qに対応する機能説明rも同時になさ
れるという『カーソル→表示領域の機能説明』という動
作を結合することにより、『操作者→マウス→カーソル
→表示領域の機能説明→操作者』という動作サイクルを
実現している。
【0023】しかしながら、この従来技術においては、
操作者7は表示領域qについての機能説明rを読み取って
内容を理解するために、少なからず精神面での負担を余
儀なくされており、まさにこの事ゆえに、処理系の即時
性を十分発揮させることが困難であった。
【0024】また、こうした処理系は、あくまでも操作
者7がデータ加工のための指示手段としての役目を果た
すだけであり、操作者7が表示画面の内容の理解を促す
という観点では全く考慮されていない。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】いま、画面上のウィン
ドウ内にある物体の図形を表示し、操作者がそれを理解
する場合を想定した場合、上述した各種の従来技術によ
れば、物体の図形は操作者によるデータ加工の対象とし
て、あるいは視覚による鑑賞の対象として、画面上に表
示されているだけである。そして、この場合の『マウス
→カーソル』の動作サイクルは、図形を加工する上での
指示装置としての役割を果たしているだけであり、表示
されている物体についての理解を促進する目的では何ら
使用されていない。つまり、操作者は単に視覚によって
しか物体の性質を把握することができない。
【0026】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、画面上に表示されている図形の属性に
応じてカーソルの移動速度が変化するようにして、その
図形により示されている物体についての理解を促すこと
ができるようにすることを課題としている。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するため、画面上に図形とともにカーソルを同時に
表示する表示手段と、この表示手段によって表示された
カーソルを操作者が移動させる指示を行うための指示手
段と、この指示手段の指示に基づいてカーソルの表示位
置を制御するためのカーソル位置制御手段と、図形の情
報を記憶するための図形記憶手段と、この図形記憶手段
に記憶された図形情報を前記表示手段に送出するための
図形処理手段とを有する入出力装置において、次の構成
を採用した。
【0028】請求項1記載の発明では、図形を構成する
画素に対応して図形に関する属性値を生成する属性値生
成手段を有し、また、上記カーソル位置制御手段は、こ
の属性値生成手段によって生成された属性値をカーソル
位置の制御の一つのデータとして入力し、表示された図
形上にカーソルが位置する場合には、前記指示手段の単
位当りの移動操作量に対するカーソルの移動量を、当該
カーソル位置の画素に対応する属性値の関数として求ま
る値に設定するように構成されており、操作者が図形に
より示されている物体についての理解をカーソルの移動
に応じて把握できるようにしている。
【0029】請求項2記載の発明では、請求項lの構成
において、属性値生成手段は、図形記憶手段に記憶され
ている図形の情報に対応して、図形を構成する画素ごと
に属性値を予め記憶した属性値記憶手段で構成されてい
ることを特徴としている。
【0030】請求項3記載の発明では、請求項1の構成
において、属性値生成手段は、カーソルが図形記憶手段
に記憶されている図形の輪郭の上にあるか否かを判定す
る判定手段と、この判定手段によりカーソルが輪郭の上
であるか否かの判定結果に応じて異なる属性値を出力す
る手段とからなるものである。
【0031】上記構成によれば、指示手段を操作して画
面上に表示された図形の上をカーソルで任意に走査する
ことにより、カーソルの移動速度は図形に表された物体
の属性に応じて刻々と変化する。このため、従来、視覚
によってのみ物体を理解していたのに比較して、より一
層物体の理解を進めることができる。しかも、操作者自
らが指示手段を操作しながら理解を進めるため、自主的
な学習を行える。
【0032】
【発明の実施の形態】実施形態1 図1は本発明に係る入出力装置の実施形態1を示すブロ
ック図である。
【0033】本例の入出力装置は、指示装置A、表示装
置B、制御装置C、カーソル情報記憶装置D、図形記憶
装置G、および図形属性値記憶装置Hより構成されてい
る。
【0034】指示装置Aは、本例ではマウスとしている
が、その他、上下左右4方向を指示する4つのキーのよ
うに、要するにカーソルを操作者の望む位置に任意に移
動させる指示を行えるものであれば特に本例に限定され
ない。
【0035】表示装置Bは、図形およびカーソルを表示
するもので、たとえばLCDやCRTのディスプレイが
使用される。
【0036】表示装置Bの表示画面の一例を図3に示
す。
【0037】ここでは画面mの中にウィンドウwおよびカ
ーソルpが表示されている例を示しており、カーソルp
は、指示装置Aを操作することにより画面m内の任意の
位置に移動させることができる。
【0038】カーソル情報記憶装置Dは、指示装置Aか
ら得られる方向および速度についての情報に基づいて制
御装置Cで作成されるカーソルpの画面m上における座標
(X,Y)のデータを記憶するものである。そして、カー
ソル情報記憶装置Dに格納されるカーソルpの座標(X,
Y)のデータは、指示装置12からの指示があるたびに
更新され、これに応じて表示装置Bに表示されるカーソ
ルpの位置も随時この座標(X,Y)のデータを参照して
更新される。
【0039】カーソルpの座標(X,Y)のデータの一例
を図4に示す。
【0040】ここで、座標Xおよび座標Yの各データ
は、固定小数点形式で表現されるものとしたとき、整数
部XA,YAは、表示装置Bの画面mの解像度に合わせ
て、画面mのすべての位置を表現できるように表現範囲
が確保されている。たとえば、X軸方向に640ドッ
ト、Y軸方向に480ドットの解像度を持つ場合には、
X軸方向に10ビット、Y軸方向に9ビットの精度が確
保されている。また、本発明では、指示装置Aを一様に
移動させた場合でも、図形として表される物体の属性に
応じてカーソルpの移動速度を変化させる必要があり、
したがって、指示装置Aからの単位当たりの移動量は、
カーソルpの移動量の自然数の倍数にならないため、小
数点以下の数値を小数部XB、YBとして確保している。
【0041】図形記憶装置Gは、図形のデータを格納す
るもので、図5に示すように、画面mの表示領域に合わ
せた記憶容量(上記の例では、画素数=640ドット×
480ドット)が確保された図形メモリプレーンMGを有
する。
【0042】図形属性値記憶装置Hは、図5に示すよう
に、上記の図形記憶装置Gが備える図形メモリプレーン
Gと同じ記憶容量をもつ属性値メモリプレーンMHを備
えており、図形メモリプレーンMGと属性値メモリプレ
ーンMHの各ドット位置は互いに1対1に対応するよう
になっている。
【0043】そして、この図形属性値記憶装置Hには、
図6に示すように、図形の属性値μのデータが予め格納
される。たとえば、図6(a)に示すように、表示装置B
の画面m上にヤスリjの図形を表示するような場合には、
同図(b)に示すように、そのヤスリjの図形を画素ごとに
分割し、同図(c)に示すように、各画素ごとにその属性
値μを割り当てる。その場合の属性値μとしては、この
ヤスリjの例では、動摩擦係数が採用されており、滑ら
かな木材の部分、平滑な金属の部分、表面の凹凸が著し
い研削部分のように、各部の特性に応じてそれぞれ適切
な動摩擦係数が設定される。
【0044】なお、属性値μとしては、本例のような動
摩擦係数に限定されるものではなく、たとえば、図形と
して表されている物体に表面起伏があるときには、その
表面の起伏の傾斜勾配の大きさを属性値として設定する
といったことも可能である。
【0045】図2は、特許請求の範囲に対応する機能ブ
ロック図であり、図2と図1の対応関係は、指示手段1
が指示装置Aに、表示手段3が表示装置Bに、領域情報
記憶手段4および図形記憶手段5が図形記憶装置Gにそ
れぞれ対応し、また、カーソル位置制御手段10はカー
ソル情報記憶装置Dと制御装置Cとによって、属性値生
成手段11は図形属性値記憶装置Hと制御装置Cとによ
ってそれぞれ構成されている。
【0046】本発明に係る入出力装置の特徴は、図2に
おいて、図形記憶手段5によって生成された図形の情報
が図形処理手段6を経由して表示手段3に出力されて画
面上に表示されるだけでなく、属性値生成手段11にも
送出されており、属性生成手段11は、カーソル位置制
御手段10によってカーソルpの位置が指定されたとき
には、そのカーソルpが所在する図形位置に対応する属
性値μを生成し、この属性値μをカーソル位置制御手段
10に送出することにより、カーソルpの移動速度が決
められるようになっている点にある。つまり、カーソル
pの移動量は、単に指示手段1の移動量とリニアに対応
するのではなく、カーソルpが位置する図形の属性値μ
に基づいて変化する。
【0047】こうすることで、カーソルpは従来のよう
に単に指示棒の先端として機能するのではなく、図形と
して表されている物体の属性を示すものとなる。これは
丁度、人間が運動器官と感覚器官とを同時に作用させ
て、それらの相互作用の結果として指先の動きを規定し
ているのに相似する。
【0048】次に、図1に示した構成を有する入出力装
置のカーソル移動の制御動作を、図7に示すフローチャ
ートを参照して説明する。
【0049】まず、この入出力装置が起動された際の初
期の処理を行う(ステップ01)。すなわち、カーソル情
報記憶装置Dのデータを初期化して、カーソルpの位置
を表示画面mの中央位置(本例では画面mの左下端の原点
位置からX軸方向に320ドット、Y軸方向に240ド
ットの位置)に設定する。
【0050】指示手段(本例ではマウス)Aが操作されて
カーソル情報記憶装置Dの記憶されるデータ内容が既に
変更されている場合には、制御装置Cは、カーソル情報
記憶装置Dに記憶されたデータを読み出し(ステップ0
2)、その整数部(図4のXA,YA)が示す画面上の位置
にカーソルpを表示する。
【0051】次に、カーソルpの表示位置が処理前の位
置と異なる場合には、予め、それまで表示していたカー
ソルpを消去した後、マウスAの操作の有無を検出する
(ステップ03)。マウスAの操作が検出されなければ、
再びステップ3を処理し、操作が検出されるまでこれを
繰り返す。
【0052】ここで、マウスAの操作が検出された場合
には、カーソル情報記憶装置Dに格納されているカーソ
ルpの位置情報(図4に示した整数部XA,YA)に基づい
てカーソルpの位置を決定する。
【0053】引き続いて、制御装置Cは、図形属性値記
憶装置Hの位置情報(図4に示した整数部XA,YA)に基
づいて、図形属性値記憶装置Hからそのカーソル位置に
対応する物体の属性値μのデータを読み出す(ステップ
04)。
【0054】次に、この属性値μのデータから、次式に
基づいてカーソルpの移動速度υdispを求める。
【0055】
【数1】
【0056】ここに、μは属性値としての動摩擦係数
(0≦μ≦1)、μNは図形外の位置での動摩擦係数(0
<μN<1)、υinは指示装置(マウスA)の移動速度、
υdispはカーソルpの移動速度、nは指示装置の種類に依
存する補正係数(ただし、従来の制御をυdisp=n・υin
とするときは、n=υdisp/υin)、κは速度変化を強調
するための係数(1≦κ)である。
【0057】なお、本例では、物体の属性値μとして動
摩擦係数を用いているために、上式によってカーソルp
の移動速度を求めているが、他の属性値μを採用する場
合には、上式とは異なる関係式を適用することにより、
カーソルpの移動速度が決定される。
【0058】次に、X軸方向にマウスAが操作されたか
どうかを判断する(ステップ05)。もしそうならば、ス
テップ06に進み、そうでなければステップ09に進
む。ステップ06では、X軸方向の操作がX軸の正方向
(図3の右方向)であるか、負方向(図3の左方向)である
かを判断する。
【0059】正方向であれば、カーソル情報記憶装置D
のカーソルpの座標位置(X,Y)のデータ(図4参照)に
ついて、座標Xのデータにυdispの値を加える(ステッ
プ07)。逆に、負方向であれば、座標Xのデータから
υdispの値を減ずる(ステップ08)。
【0060】続いて、Y軸方向にマウスAが操作された
かどうかを判断する(ステップ09)。もしそうならステ
ップ10に進み、そうでなければステップ2に戻る。ス
テップ10では、Y軸方向の操作がY軸の正方向(図3
の下方向)であるか、負方向(図3の上方向)であるかを
判断する。
【0061】正方向であれば、カーソル情報記憶装置D
のカーソルpの座標位置(X,Y)のデータ(図4参照)に
ついて、座標Yのデータにυdispの値を加える(ステッ
プ11)。逆に、負方向であれば、座標Yのデータから
υdispの値を減ずる(ステップ12)。その後、ステップ
02に戻る。
【0062】なお、カーソルpの位置が画面mの上下左右
端より外側にはみ出した場合の処理については、本発明
とは直接の関係が無いため、ここでは説明を省略する。
【0063】図7に示した処理を行うことによって、カ
ーソルpの画面m上における動作は次のようになる。
【0064】いま、図3において、カーソルpをヤスリj
の上に沿った一定の経路tに沿って等速度で移動させた
場合を想定する。
【0065】このとき、従来技術では、図形の属性によ
らず、マウスXの移動量υinとカーソルpの移動量υdis
pとは1対1に対応していて、υdisp=n・υinであるか
ら、図中の関数FAで示されるように、マウスAの移動
量υinに応じてカーソルpの移動量υdispも直線的に変
化する。
【0066】これに対して、この実施形態1の場合に
は、画面mに表示されたヤスリjの図形上に沿ってマウス
Aを等速度で移動させたとしても、カーソルpが通過す
る経路t上のc〜d、d〜e、e〜fの各間では属性値μとし
て記憶されたヤスリjの各部分の動摩擦係数の大小によ
ってカーソルpの移動量υdispが(1)式に従って変化さ
れるので、マウスAの移動量υinに対応するカーソルp
の移動量υdispは直線的には変化せず、図8の関数FB
で示されるものとなる。
【0067】すなわち、滑らかな木材であるc〜d間、平
滑な金属部分のd〜e間、および表面の凹凸が著しいe〜f
間の各区間ごとに関数の傾きが変化し、マウスAの単位
当りの移動量に対するカーソルpの移動量が異なったも
のとなる。
【0068】このため、図形の属性を視覚的に把握する
だけでなく、感覚的にも把握することができる。
【0069】実施形態2 この実施形態2における入出力装置の構成は、図1およ
び図2に示したものと基本的に同じであるが、次の点で
若干構成が異なっている。
【0070】すなわち、この実施形態2においては、制
御装置Cによって図9に示すように図形の輪郭が抽出さ
れ、その抽出した輪郭の有無に対応した属性値が図形属
性値記憶装置Hに予め格納されていることである。
【0071】たとえば、図9(a)に示すように、表示装
置Bの画面m上にヤスリjの図形を表示するような場合に
は、同図(b)に示すように、そのヤスリjの図形の輪郭が
画素ごとに抽出され、その輪郭の有無に応じて各画素ご
とに属性値μが割り当てられる。その場合の属性値μと
しては、この例では、輪郭線上に位置する画素には、μ
=0.2が、輪郭線以外の位置にある画素には、μ=1
が割り当てられる。なお、属性値μの値は一例であっ
て、常にこのような数値に限定されるものではない。
【0072】その他の構成は、実施形態1の場合と同様
である。
【0073】次に、この実施形態2における入出力装置
のカーソル移動の制御動作を、図10に示すフローチャ
ートを参照して説明する。
【0074】この実施形態2では、図7に示した実施形
態1のフローチャートのステップ04の処理に代えて、
図10のステップ13〜ステップ15の処理を行う。な
お、ステップ01〜ステップ03、およびステップ05
〜ステップ12の処理については、実施形態1の場合と
同じであるから、ここでは詳しい説明を省略する。
【0075】まず、ステップ13では、制御装置Cは、
カーソル情報記憶装置Dに記憶された座標(X,Y)のデ
ータに基づいて、カーソルpが現在位置している図形記
憶装置Gの図形メモリプレーンMG上の画素が図形の輪
郭線上となるか否かを判断する。その結果、カーソルp
の位置が輪郭線上に位置しておれば、図形属性値記憶装
置Hの属性値メモリプレーンMHに記憶されている属性
値μ=0.2のデータを読み出し、この属性値μをカー
ソルpの移動速度υdispとして決定する(ステップ1
4)。
【0076】一方、ステップ13でカーソルpの位置が
輪郭線上に位置していなければ、図形属性値記憶装置H
の属性値メモリプレーンMHに記憶されている属性値μ
=1のデータを読み出し、この属性値μをカーソルpの
移動速度υdispとして決定する(ステップ15)。その
後、ステップ05〜ステップ12を処理する。
【0077】図10に示すフローチャートの処理を行う
ことによって、カーソルpの画面m上における動作は次の
ようになる。
【0078】いま、図3において、カーソルpをヤスリj
の上に沿った一定の経路tに沿って等速度で移動させた
場合を想定する。
【0079】このとき、従来技術では、図形の属性によ
らず、マウスXの移動量υinとカーソルpの移動量υdis
pとは1対1に対応していて、υdisp=n・υinであるか
ら、図中の関数FAで示されるように、マウスAの移動
量υinに応じてカーソルpの移動量υdispも直線的に変
化する。
【0080】これに対して、この実施例2の場合には、
画面mに表示されたヤスリjの図形上に沿ってマウスAを
等速度で移動させたとしても、カーソルpが物体jの輪郭
線上に位置するときにはカーソルpの移動量υdisp=0.
2となり、輪郭線上から外れているときにはυdisp=1
となり、マウスAの移動量υinに対応するカーソルpの
移動量υdispは直線的には変化せず、図8の関数FC
示されるものとなる。
【0081】すなわち、画面mに表示されたヤスリjの図
形の輪郭線上をカーソルpが通過する間は、移動速度υd
ispが遅くなり、また、表面の凹凸が著しいe−f間では
輪郭線が密に検出されるために、カーソルpがこの区間
を移動する間の平均の移動速度は、カーソルpが輪郭線
の存在しない部分を移動するのに比較して遅いものとな
る。
【0082】このため、図形の属性を視覚的に把握する
だけでなく、感覚的にも把握することができる。
【0083】特に、この実施形態2のように、物体の輪
郭線上にカーソルpが位置するときには、その移動速度
が遅くなるようにすれば、たとえば、図形の輪郭線を起
点とした線を引くような場合にも、カーソルpが輪郭線
をオーバーランすることがなくなるため、描画時の操作
性が向上する。
【0084】
【発明の効果】本発明によれば、次の効果を奏する。
【0085】(1) 画面に表示されたある物体の図形を
操作者が理解しようとする場合、従来の表示装置では操
作者は単にそれを視覚情報として認識できるだけで、言
わば受け身の立場でしか理解を行うことができなかっ
た。
【0086】これに対して、請求項1記載に係る発明で
は、操作者は単に視覚によるのみならず、マウスのよう
な指示装置を使ってカーソルを移動させ画面上に表示さ
れた物体上を走査することにより、つまり操作者自ら表
示された物体に働きかけることによって、表示された物
体に対する理解を進めてゆくことができる。
【0087】とりわけ、コンピュータを利用した対話式
学習教材や電子式図鑑においては本発明を適用すること
により、それが提供する情報の現実感の向上に役立つ。
【0088】(2) 請求項2記載の発明では、図形とそ
の図形の属性値との値が1対1対応しているために、図
形の属性値の決定が容易となり、迅速な処理を行える。
【0089】(3) 請求項3記載の発明では、物体の輪
郭線上にカーソルが位置するか否かによってカーソルの
移動速度が変わるために、物体の理解を進めることがで
きるとともに、カーソルを使用した描画時の操作性を高
めることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る入出力置のブロック
図である。
【図2】実施形態1の入出力装置の特許請求の範囲に対
応する機能ブロック図である。
【図3】実施形態1の表示装置における表示画面の一例
を示す説明図である。
【図4】実施形態1のカーソル情報記憶装置に格納され
ている座標データの内容を示すマップ図である。
【図5】実施形態1のカーソル情報記憶装置と図形属性
値記憶装置のメモリプレーンの対応関係を示す図であ
る。
【図6】実施形態1の図形属性値記憶装置に格納される
属性値の格納状態を示すマップ図である。
【図7】実施形態1の入出力装置のカーソル移動制御の
動作説明に供するフローチャートである。
【図8】実施形態1の入出力装置におけるマウスの移動
量とそれに伴うカーソルの移動量との対応関係を示す説
明図である。
【図9】実施形態2の図形属性値記憶装置に格納される
属性値の格納状態を示すマップ図である。
【図10】実施形態2の入出力装置のカーソル移動制御
の動作説明に供するフローチャートである。
【図11】実施形態2の入出力装置におけるマウスの移
動量とそれに伴うカーソルの移動量との対応関係を示す
説明図である。
【図12】従来の入出力装置の要部を示す構成図であ
る。
【図13】従来の入出力装置における表示画面の一例を
示す図である。
【符号の説明】
A…指示装置、B…表示装置、C…制御装置、D…カー
ソル情報記憶装置、G…図形記憶装置、H…図形属性値
記憶装置、1…指示手段、3…表示手段、4…領域情報
記憶手段、5…図形記憶手段、6…図形処理手段、7…
操作者、10…カーソル位置制御手段、11…属性値生
成手段。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画面上に図形とともにカーソルを同時に
    表示する表示手段と、この表示手段によって表示された
    カーソルを操作者が移動させる指示を行うための指示手
    段と、この指示手段の指示に基づいてカーソルの表示位
    置を制御するためのカーソル位置制御手段と、図形の情
    報を記憶するための図形記憶手段と、この図形記憶手段
    に記憶された図形情報を前記表示手段に送出するための
    図形処理手段とを有する入出力装置において、 図形を構成する画素に対応して図形に関する属性値を生
    成する属性値生成手段を有し、 前記カーソル位置制御手段は、この属性値生成手段によ
    って生成された属性値をカーソル位置の制御の一つのデ
    ータとして入力し、表示された図形上にカーソルが位置
    する場合には、前記指示手段の単位当りの移動操作量に
    対するカーソルの移動量を、当該カーソル位置の画素に
    対応する属性値の関数として求まる値に設定するように
    構成されており、 操作者が図形により示されている物体についての理解を
    カーソルの移動に応じて把握できるようにしたことを特
    徴とする入出力装置。
  2. 【請求項2】 請求項lの入出力装置において、 属性値生成手段は、図形記憶手段に記憶されている図形
    の情報に対応して、図形を構成する画素ごとに属性値を
    予め記憶した属性値記憶手段で構成されていることを特
    徴とする入出力装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の入出力装置において、 属性値生成手段は、カーソルが図形記憶手段に記憶され
    ている図形の輪郭の上にあるか否かを判定する判定手段
    と、この判定手段によりカーソルが輪郭の上であるか否
    かの判定結果に応じて異なる属性値を出力する手段とか
    らなることを特徴とする入出力装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020052839A (ja) * 2018-09-27 2020-04-02 富士通株式会社 質感提示方法、質感提示プログラム、情報処理装置および質感提示システム

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