JPH09127628A - 放射線写真要素 - Google Patents

放射線写真要素

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JPH09127628A
JPH09127628A JP8125835A JP12583596A JPH09127628A JP H09127628 A JPH09127628 A JP H09127628A JP 8125835 A JP8125835 A JP 8125835A JP 12583596 A JP12583596 A JP 12583596A JP H09127628 A JPH09127628 A JP H09127628A
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silver
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 急速処理可能な不透明なフィルム支持体の両
面に乳剤層が被覆されている放射線写真要素を提供す
る。 【解決手段】 急速処理を可能にするために完全に前硬
膜され、クロスオーバーを低減するために処理中に脱色
されうる特定の色素を層に含有する前記放射線写真要素
により、クロスオーバーは15パーセント未満に低減さ
れ、かつ45秒間以内に処理が完了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の増感紙によ
り露光されるように適合された放射線感受性ハロゲン化
銀乳剤を含有する放射線写真要素に関する。
【0002】
【従来の技術】Dickerson 他,米国特許第 4,900,652号
明細書には、3〜4の範囲内の最大濃度を提供できる放
射線写真要素が、クロスオーバーの低減および低い湿潤
感圧(粘着)性(wet pressure senstivity)を示すこ
と、そして90秒間以内の急速輸送処理装置で十分に処理
できることが開示されている。放射線写真要素は、透明
なフィルム支持体の両側に分光増感された平板状粒子乳
剤層、および乳剤層と支持体との間にはさまれた親水性
コロイド層中に処理溶液で脱色可能な色素粒子を有す
る。支持体の両側の親水性コロイドは、少なくとも10mg
/dm2の量の親水性コロイドを含有する介在層を含めて、
35〜65mg/dm2の範囲内である。Dickerson 他は、当該技
術分野の状況を著しく進歩させた。分光増感された平板
状粒子乳剤は、クロスオーバー・レベルを30パーセント
から約20パーセントに低減した。実質的にクロスオーバ
ーを排除する能力を有する色素粒子は、さらにクロスオ
ーバーを10パーセント未満に低減した。また、平板状粒
子乳剤は、高い被覆力を提供し、十分に前硬膜され、そ
して銀被覆量を低くすると、3〜4の最大画像濃度に達
した。Dickerson 他は、低湿潤感圧性の達成と両立でき
る最低量である、支持体の各主面の親水性コロイドにつ
いて35mg/dm2を開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】Dickerson 他は、90秒
間以内の処理(just less than 90 secomd processing)
について優れた放射線写真フィルム構造を示している
が、当該技術分野では90秒間以内の処理ではもはや満足
されていない。それよりも、当該技術分野の現在の目的
は、45秒間以内に処理を完了することである。本発明
は、Dickerson 他の挙動利点を提供しかつ30秒間以内に
処理できる、放射線写真要素を提供することを、その目
的として有する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のある態様では、
第1および第2主面を有し、放射線写真要素が応答する
放射線を透過できるフィルム支持体を含み、前記主面の
各々の上に、3〜4の範囲の、処理におけるオーバーオ
ール放射線写真要素最大濃度を提供できる被覆量で被覆
された、ハロゲン化銀粒子を含む少なくとも1つの乳
剤、ハロゲン化銀粒子に吸着された分光増感色素、そし
て(a)ハロゲン化銀粒子が応答する放射線を吸収で
き、(b)クロスオーバーを15パーセント未満に低減す
るのに十分な量で存在し、そして(c)処理最中に実質
的に脱色されうる、特定の色素、を含む、十分に前硬膜
された処理溶液浸透性親水性コロイド層、が被覆されて
いる放射線写真要素であって、19〜33mg/dm2の親水性コ
ロイドが前記支持体の主面の各々の上に被覆されてお
り、前記第1および第2の親水性コロイド層が、第1層
が第2層よりも支持体の近くに配置されるように、前記
支持体の各主面の上に被覆されており、前記第2層が、
(a)5より大きい平均アスペクト比を有し、かつ第2
層内の総粒子投影面積の50パーセントを越える面積を占
める、 0.3μm未満の厚さを有する平板状粒子を包含す
る、第2層の総重量の30〜70パーセントを占めるハロゲ
ン化銀粒子、および(b)放射線写真要素内のハロゲン
化銀粒子を形成する総銀の20〜80パーセントの銀、を含
有し、前記第1層が、(a)色素粒子、および(b)放
射線写真要素内のハロゲン化銀粒子を形成する総銀の20
〜80パーセントの銀、を含有し、そして前記色素粒子お
よびハロゲン化銀粒子が、合わせて第1層の各々の総重
量の30〜70パーセントを占めることを特徴とする、放射
線写真要素に向けられている。
【0005】図1には、支持体SS1およびSS2なら
びにX線を吸収して発光する層FLEおよびBLEを含
む、前面増感紙FSと後面増感紙BSとの間に置かれた
放射線写真要素REを含む集成体が示されている。像様
露光しようとするとき、本発明の要件を満たす放射線写
真要素REは増感紙間に置かれる。放射線写真要素は、
通常透明なフィルム支持体でありかつ青みがかっている
ことが多い、透明な支持体TFを含む。支持体への被覆
を容易にするための、下塗り層S1およびS2を示す。
下塗り層は、透明な支持体の構成要素として形成される
が、すべての型の透明な支持体に必須であるわけではな
い。透明な支持体および下塗り層は、増感紙により発せ
られた光に対してすべて透明であり、また処理溶液不浸
透性である。すなわち、それらは処理中に水を吸収せ
ず、従って「乾燥負荷(drying load)」−−乾燥した画
像形成された要素を得るために除去しなければならない
水−−の原因とならない。
【0006】第1および第2親水性コロイド層FE1お
よびFE2は、それぞれ前面増感紙に隣接した位置の支
持体の主面に被覆される。同様に、第1および第2親水
性コロイド層BE1およびBE2は、それぞれ後面増感
紙に隣接した位置の支持体の主面に被覆される。また、
通常存在するが、図示していない、表面オーバーコート
と称される親水性コロイド層は、FE2およびBE2の
上に存在し、そして取扱および処理中に下層の親水性コ
ロイド層を物理的に保護する機能を示す。親水性コロイ
ドに加えて、オーバーコートは、艶消し剤、帯電防止
剤、滑剤、および別の非画像形成性添加剤を含有しても
よい。
【0007】本発明の放射線写真要素は、単一放射線写
真要素では決して以前に実現されなかった有利な特性の
組合せを与えることにより、当該技術分野で以前から入
手可能であったものとは異なる。 (1)完全な前硬膜(full forehardening) (2)3〜4の範囲内の最大画像濃度 (3)15パーセント未満のクロスオーバー (4)45秒間以内の処理 (5)低湿潤感圧性 (6)比較的高いレベルの感度 本発明以前には、特徴(1)〜(6)の組合せは、両立
しない構成要件を強要することであると考えられていた
が、成分の注意深い選択により、初めて単一放射線写真
要素にこれらの特徴のすべてを組み合わせることが可能
になった。
【0008】放射線写真要素REは、完全に前硬膜され
る。これは、取扱および処理における損傷から放射線写
真要素を保護し、そして処理最中に硬膜を完了するいか
なる必要性も排除することにより処理を簡略化する。本
明細書に使用される「完全に前硬膜された(fully fore
hardened)」なる語は、親水性コロイド層が、これらの
層の膨潤を 300パーセント未満に低減するのに十分な量
で前硬膜されたことを意味する。膨潤のパーセントは、
(a)放射線写真要素を38℃、相対湿度50パーセントで
3日間インキュベーションし、(b)層の厚さを測定
し、(c)放射線写真要素を21℃の蒸留水に3分間浸漬
し、そして(d)段階(b)で測定した層の厚さと比較
して層の厚さの変化(パーセント)を求めることにより
求められる。
【0009】完全な前硬膜は、親水性コロイド層を硬膜
することにより達成される。完全に前硬膜された放射線
写真要素の前硬膜レベルは、写真要素を前硬膜する際に
使用されるものと同様である。解膠剤およびバインダー
として使用される親水性コロイドを包含する写真要素用
のベヒクルおよび有用な硬膜剤の概要は、リサーチ・デ
ィスクロージャー(Research Disclosure), 1994年 9
月,Item 36544,Section II,ベヒクル,ベヒクル・エ
キステンダー、ベヒクル様添加剤およびベヒクル関連添
加剤,に記載されている。リサーチ・ディスクロージャ
ー(Research Disclosure)は、Kenneth Mason Publicat
ions Ltd,Dudley House, 12 North Street, Emsworth,
Hampshire P010 7DQ,イギリスにより出版されている。
親水性コロイド層FE1,FE2,BE1およびBE2
ならびに保護オーバーコート層(含む場合)に好ましい
ベヒクルは、ゼラチン(例えば、アルカリ処理ゼラチン
もしくは酸処理ゼラチン)およびゼラチン誘導体(例え
ば、アセチル化ゼラチンもしくはフタル化ゼラチン)で
ある。わずかしかまたは全く挙動に衝撃を与えずに、多
種多様な通常の硬膜剤が使用できるとはいえ、特に好ま
しいものは、ビス(ビニルスルホニル)クラスの硬膜
剤、例えば、ビス(ビニルスルホニル)アルキルエーテ
ルもしくはビス(ビニルスルホニル)アルカン硬膜剤
(ここで、アルキル部分は1〜4個の炭素原子を含有す
る)である。
【0010】画像を形成できる放射線写真要素には、少
なくとも1つの放射線感受性ハロゲン化銀乳剤が含まれ
る。完全に前硬膜するといった特徴(1)は、以下のよ
うにハロゲン化銀乳剤の選択を制限する。前硬膜のレベ
ルを増大すると銀画像被覆力が低下することは、当該技
術分野でよく認められている。被覆力は、画像濃度を銀
被覆量で割ったものとして表される。例えば、Dickerso
n 米国特許第 4,414,304号明細書には、被覆力を、現像
された銀に対する最大濃度の比の 100倍としてmg/dm2
表すと定義されている。Dickerson は、平板状粒子乳剤
が、前硬膜のレベルの増大に伴う被覆力低下をあまり受
けないことを認めた。
【0011】親水性コロイド層が完全に前硬膜されない
場合、処理中に吸収された過剰な水が、45秒間以内の処
理(特徴(4))を妨害する。平板状粒子乳剤を使用し
ない場合、特徴(2)を実現するために過剰量の銀を被
覆しなければならず、特徴(4)および(5)は両方と
も実現できない。親水性コロイドが銀の増加に比例して
増加すると、45秒間以内に処理を完了することができな
い。親水性コロイドを増加させないで銀を増加させる
と、処理した放射線写真要素は、一般的には湿潤感圧性
と称される、露光された要素を処理装置を通過させる際
に適用されるローラー圧力による局部濃度マークが見ら
れるだろう。平板状粒子乳剤は、しばしば非平板状粒子
乳剤よりも高レベルの湿潤感圧性を示す。以下に検討す
る種々の別の選択を伴って、少なくとも1つの平板状粒
子乳剤を放射線写真要素REに取り入れることにより、
先に列挙した特徴(1)〜(6)のすべてが実現できる
だろう。特徴(1)〜(6)を両立させるために、 0.3
μm未満(好ましくは 0.2μm未満)の厚さを有する乳
剤の平板状粒子は、5を越える(好ましくは8を越え
る)平均アスペクト比を有し、かつ総粒子投影面積の少
なくとも50パーセント(好ましくは少なくとも70パーセ
ント、そして最も好ましくは少なくとも90パーセント)
の面積を占めるべきである。
【0012】最も薄い入手可能な平板状粒子が最も有効
であるだろうとはいえ、前記平板状粒子が少なくとも
0.1μmの厚さを有することは一般的には好ましい。換
言すれば、平板状粒子乳剤は、望ましくない温調を与え
るだろう。従って、好ましい放射線写真要素構成には、
考慮される第7の特徴が存在する。 (7)比較的冷調 本発明の実施に際して使用することが考えられる平板状
粒子ハロゲン化銀乳剤は、以下のハロゲン化銀組成物:
塩化銀、臭化銀、ヨウ臭化銀、塩臭化銀、臭塩化銀、ヨ
ウ塩化銀、ヨウ塩臭化銀およびヨウ臭塩化銀(ここで、
混合ハロゲン化物は、上昇する濃度の順に命名されてい
る)のいずれかでありうる。ヨウ化物の存在が粒子成長
を示すことが認められているので、ヨウ化物を全く含有
しないかまたは限定レベルのヨウ化物のみを含有する乳
剤を選択すると都合がよい。銀を基準にして4モルパー
セント未満のヨウ化物濃度が特に好ましい。3種の写真
ハロゲン化物(塩化物、臭化物およびヨウ化物)のうち
塩化銀は最高の溶解性を有するので、最も速い現像速度
を達成するのに役立つ。従って特徴(4)を達成する点
からみると好ましい。特徴(4)および(6)を一緒に
考慮すると、塩臭化銀および臭化銀組成物が好ましい。
【0013】本発明の放射線写真要素の要件を両立でき
る通常の高(50モルパーセントを越える)塩化物平板状
粒子乳剤は、以下の文献に具体的に示されている:Wey
他,米国特許第 4,414,306号明細書;Maskasky,米国特
許第 4,400,463号明細書;Maskasky,米国特許第 4,71
3,323号明細書;Takada他,米国特許第 4,783,398号明
細書;Nishikawa 他,米国特許第 4,952,491号明細書;
Ishiguro他,米国特許第4,983,508号明細書;Tufano
他,米国特許第 4,804,621号明細書;Maskasky,米国特
許第 5,061,617号明細書;Maskasky,米国特許第 5,17
8,997号明細書;MaskaskyおよびChang,米国特許第 5,17
8,998号明細書;Maskasky,米国特許第 5,183,732号明
細書;Maskasky,米国特許第 5,185,239号明細書;Mask
asky,米国特許第 5,217,858号明細書;Chang 他,米国
特許第 5,252,452号明細書;Maskasky,米国特許第 5,2
64,337号明細書;Maskasky,米国特許第 5,272,052号明
細書;Maskasky,米国特許第 5,275,930号明細書;Mask
asky,米国特許第 5,292,632号明細書;Maskasky,米国
特許第 5,298,387号明細書;Maskasky,米国特許第 5,2
98,388号明細書;ならびにHouse 他,米国特許第 5,32
0,938号明細書。
【0014】本発明の放射線写真要素の要件を両立でき
る通常の高(50モルパーセントを越える)臭化物平板状
粒子乳剤は、以下の文献に具体的に示されている:Abbo
tt他,米国特許第 4,425,425号明細書;Abbott他,米国
特許第 4,425,426号明細書;Kofron他,米国特許第 4,4
39,520号明細書;Maskasky,米国特許第 4,713,320号明
細書;Nottorf,米国特許第 4,722,886号明細書;Saito
他,米国特許第 4,797,354号明細書;Ellis,米国特許第
4,801,522号明細書;Ikeda 他,米国特許第 4,806,461
号明細書;Ohashi他,米国特許第 4,835,095号明細書;
Makino他,米国特許第 4,835,322号明細書;Daubendiek
他,米国特許第 4,914,014号明細書;Aida他,米国特許
第 4,962,015号明細書;Tsaur 他,米国特許第 5,147,7
71号明細書;Tsaur 他,米国特許第 5,147,772号明細
書;Tsaur 他,米国特許第 5,147,773号明細書;Tsaur
他,米国特許第 5,171,659号明細書;Black 他,米国特
許第5,219,720号明細書;Dickerson 他,米国特許第 5,
252,443号明細書;Tsaur 他,米国特許第 5,272,048号
明細書;Delton,米国特許第 5,310,644号明細書;Chaf
fee 他,米国特許第 5,358,840号明細書;ならびにDelt
on,米国特許第 5,372,927号明細書。
【0015】放射線写真に有用な平板状粒子乳剤は、10
μm以下の平均等価円直径(ECD)を有する。典型的
には、粒子の平均ECDは、5μm以下である。乳剤
は、考慮される特定の画像形成適用に依存して、多分散
もしくは単分散でありうる。粒子ECDの変動係数(C
OV)が25パーセント未満であることが、一般的に好ま
しい。硬調画像形成について、10パーセント未満のCO
Vが考えられる。COVは、平均ECDで割った粒子E
CDの標準偏差と定義される。前記要件を満たす平板状
粒子乳剤を使用するとき、35〜60mg/dm2の範囲内の総銀
被覆量を処理すると、3〜4の範囲内の最大濃度を有す
る銀画像を生成できる。
【0016】少なくとも1つの前記型の平板状粒子乳剤
を親水性コロイド層FE2およびBE2の各々に混合す
ることが考えられる。放射線写真要素に含有される放射
線ハロゲン化銀粒子のすべてがまさに層FE2およびB
E2に制限されたとき、これらの層に混合しようとする
分光増感平板状粒子乳剤は、Abbott他,米国特許第 4,4
25,425号および同第 4,425,426号明細書(以下本明細書
では合わせてAbbott他と称される)に具体的に示される
ように、そのクロスオーバーをまさに20パーセント未満
に低減できる。
【0017】クロスオーバー・パーセンテージについて
のすべての言及は、Abbott他に記載のクロスオーバー測
定技法を基準としている。考えられる露光および処理条
件下における本発明に従う放射線写真要素のクロスオー
バーは、2つの増感紙のうちの1つの代わりに黒色被写
体(例えば、クラフト紙)を用いることにより測定でき
る。クロスオーバー・パーセントの測定用に立証できる
標準を提供するために、下記実施例に記載される露光お
よび処理を使用すべきである。階段濃度試験被検体を介
する露光は、放射線写真要素の増感紙に最も近い側面上
の乳剤を主に露光するが、しかし放射線写真要素の増感
紙から最も遠い側面上の乳剤も、支持体を通過する吸収
されていない光により制限された程度までは露光され
る。ある試料において増感紙に最も近い支持体の側面か
ら、そして別の試料の増感紙からより遠い支持体の側面
から乳剤を除去することで、特性曲線(濃度対log E ,
ここで、E は、階段試験被写体を通過する光であり、ル
クスセカンドで測定される)を、残りの各乳剤について
プロットできる。代用光源から最も遠い側面上の乳剤の
特性曲線は、代用光源から最も近い側面上の乳剤の特性
曲線と比べて外側にずれている。平均変移(average di
splacement, Δlog E,ここで、E は、ルクスセカンドで
示される露光量である)を求めて、以下のようにクロス
オーバー・パーセントを計算するのに用いた。
【0018】
【数1】
【0019】増感紙の発光が、ハロゲン化銀が本来感光
性である分光領域内であるとき、ハロゲン化銀粒子自身
が光吸収に寄与し、従ってクロスオーバーが低減され
る。これは、425nm 未満の露光波長でのみ十分に生じ
る。増感紙により発光された光の吸収は、粒子表面に吸
着された分光増感色素に主に頼っている。ハロゲン化銀
乳剤は、粒子表面に吸着された任意の従来の分光増感色
素もしくは色素混合物を含有することができる。典型的
には、最大光捕捉効率が実現されるように、色素吸収最
大値が増感紙の最大発光とほぼ釣り合っている。スピー
ドを最大にし(6)かつクロスオーバーを最小にする
(3)ために、実質的に最適量の、すなわち、考えられ
る露光および処理条件下で少なくとも60パーセントの最
大スピードを実現させるのに十分な量の色素を粒子表面
に吸着されることが好ましい。参考のために客観的標準
を提供するために、以下の実施例に示される露光および
処理条件を使用できる。本発明の放射線写真要素に有用
な分光増感色素の具体例は、Kofron他,米国特許第 4,4
39,520号明細書に提供されており、特にその青色分光増
感色素の一覧表に示されている。Abbott他,米国特許第
4,425,425号および同第 4,425,426号明細書には、分光
増感色素を使用してクロスオーバーを低減することが具
体的に示されている。分光増感色素のより一般的な概要
は、リサーチ・ディスクロージャー(Research Disclos
ure), Item 36544, 前記,Section V.分光増感および減
感,A.増感色素に記載されている。
【0020】クロスオーバーを15パーセント未満に、好
ましくは10パーセント未満に低減するために、露光の波
長領域内で吸収できる追加の色素を親水性コロイド層F
E1およびBE1に入れることが考えられる。追加の色
素は、ハロゲン化銀粒子、ならびに親水性コロイド層F
E2およびBE2に含まれる分光増感色素により吸収さ
れない露出光を吸収するように選択される。同様に追加
の色素を親水性コロイド層FE2およびBE2に混合す
ると、結果は写真スピードが著しく低減する。その吸収
性に加えて、追加の色素はまた別の特徴を放射線写真要
素に与えるように選択される。
【0021】(8)処理中の脱色 Dickerson 他,米国特許第 4,803,150号および同第 4,9
00,652号明細書には、(a)ハロゲン化銀粒子が応答性
である放射線を吸収して、15パーセント未満にクロスオ
ーバーを低減すること、そして(b)処理中に実質的に
脱色されることのできる特定の色素が開示されている。
特定の色素は、事実クロスオーバーを実質的に排除でき
る。色素粒子の平均ECDは10μmまでの範囲でありう
るが、しかし好ましくは1μm未満である。便宜上形成
できる色素粒子は、約0.01μmまでの大きさである。色
素が最初に所望の粒子サイズよりも大きく結晶化される
場合、より小さな粒子サイズを達成させるために従来技
法、例えば、ボールミル、ロールミル、サンドミルなど
を使用することができる。
【0022】親水性コロイド層は典型的にはpH範囲5〜
6の、最も典型的には 5.5〜6.0 の水溶液として被覆さ
れるので、色素は水溶液中それらのpHレベルで特定の形
状で残るように選択される。しかしながら、色素は、写
真現像に使用されるアルカリ性pHレベルで容易に溶解す
べきである。これらの要件を満たす色素は、被覆のpH範
囲で非イオン性であるが、しかしアルカリ性pH処理レベ
ル下でイオン性である。好ましい色素は、非イオン性ポ
リメチン色素類であり、それらには、メロシアニン、オ
キソノール、ヘミオキソノール、スチリルおよびアリー
リデン色素が含まれる。好ましい態様では、色素がカル
ボン酸置換基を含有しているのは、これらの置換基が被
覆pH範囲で非イオン性であるが、しかしアルカリ性処理
条件下でイオン性であるためである。
【0023】特定の色素の特別な具体例は、Lemahieu
他,米国特許第 4,092,168号明細書、Diehl 他,PCT
特許第88/04795号明細書および欧州特許出願公開第 0 2
74 723号明細書、ならびにFactor他,欧州特許出願公開
第 0 299 435号明細書、Factor他,米国特許第 4,900,6
53号明細書、Diehl 他,米国特許第 4,940,654号明細書
(カルボキシ以外のイオン化可能なプロトンを有する基
を有する色素)、Factor他,米国特許第 4,948,718号明
細書(アリールピラゾロン核を有する)、Diehl他,米
国特許第 4,950,586号明細書、Anderson他,米国特許第
4,988,611号明細書(特定のサイズ範囲および置換基 p
Ka値の粒子)、Diehl 他,米国特許第 4,994,356号明細
書、Usagawa 他,米国特許第 5,208,137号明細書、Adac
hi,米国特許第 5,213,957号明細書(メロシアニン)、
Usami ,米国特許第 5,238,798号明細書(ピラゾロンオ
キソノール)、Usami 他,米国特許第 5,238,799号明細
書(ピラゾロンオキソノール)、Diehl 他,米国特許第
5,213,956号明細書(トリシアノプロパンなど)、Inag
aki 他,米国特許第 5,075,205号明細書、Opt 他,米国
特許第 5,098,818号明細書、Texter,米国特許第 5,27
4,109号明細書、McManus 他,米国特許第 5,098,820号
明細書、Inagaki 他,欧州特許出願公開第 0 385461号
明細書、Fujita他,欧州特許出願公開第 0 423 693号明
細書、Usui,欧州特許出願公開第 0 423 742号明細書
(特定の pKa値を有する基を含む)、Usagawa 他,欧州
特許出願公開第 0 434 413号明細書(特定のスルファモ
イル、カルボキシルおよび同様の置換基を有するピラゾ
ロン)、Jimbo 他,欧州特許出願公開第 0 460 550号明
細書、Diehl 他,欧州特許出願公開第 0 524 593号明細
書(フェニル置換基で置換されたアルコキシもしくは環
状エーテルを有する)、Diehl他,欧州特許出願公開第
0 524 594号明細書(フラン置換基)、ならびにOhno,
欧州特許出願公開第 0 552 646号明細書(オキソノー
ル)に記載されている。
【0024】画像形成に必要とされるハロゲン化銀のす
べてが親水性コロイド層FE2およびBE2に配置され
ると、特徴(4)および(5)を満たすことは不可能で
ある。親水性コロイドが側面当たり35mg/dm2未満に低減
されると、45秒間以内の処理(4)は実現できるが、し
かし高レベルの湿潤感圧性が認められる。湿潤感圧性
は、急速処理に適用されるガイドローラー圧力の差異に
起因する、完全に処理された画像における不均一な光学
濃度として観察される。層FE2およびBE2中の親水
性コロイドの量を可視湿潤感圧性を排除するのに必要な
程度まで増大すると、放射線写真要素を45秒間以内で処
理することができない。
【0025】画像形成について依存している分光増感さ
れた放射線感受性ハロゲン化銀の一部が親水性コロイド
層FE1およびBE1に混合されるとき、急速処理およ
び低レベルの湿潤感圧性が両方とも実現できることが見
いだされた。驚くべきことには、以下の実施例で具体的
に示すように、クロスオーバー低減に用いられる特定の
色素を含有する親水性コロイド層に、分光増感された放
射線感受性ハロゲン化銀の一部を含ませて被覆すると
き、十分に許容される写真スピードが依然として維持で
きる。これは、特定の色素およびハロゲン化銀乳剤を単
一親水性コロイドに配合すると、許容できないほど低レ
ベルの写真スピードが得られるという観察とは正反対で
ある。ハロゲン化銀乳剤の一部と特定の色素の両方を親
水性コロイド層FE1およびBE1に混合することによ
り、特徴(1)〜(6)を満足しながら、本発明の放射
線写真要素の側面当たりの親水性コロイドの総被覆量を
33mg/dm2未満に低減することができる。側面当たりの親
水性コロイドの総被覆量が25〜33mg/dm2の範囲内である
とき、最適には30〜33mg/dm2の範囲内であるとき、特徴
(1)〜(6)のすべてを実現できる。相当であるが許
容できる湿潤感圧性の増加を伴って、側面当たりの親水
性コロイドの総被覆量を19mg/dm2に低減できる。本発明
の好ましい態様では、側面当たりの親水性コロイドを低
レベルにすると、処理特徴(4)が許されて35秒間以内
に短縮される。
【0026】親水性コロイド層FE1およびBE1に混
合されたハロゲン化銀乳剤は、同じ平板状粒子乳剤の一
部であるかまたは親水性コロイド層FE2およびBE2
に混合された乳剤でありうる。しかしながら、層FE1
およびBE1は任意の従来の放射線写真ハロゲン化銀乳
剤を含有してもよい。例えば、乳剤は、粒子が平板状形
を有するものに限定される必要がないことを除いて、平
板状粒子乳剤の選択についての前記基準を満たすことが
できる。従来のハロゲン化銀乳剤は、リサーチ・ディス
クロージャー(Research Disclosure), Item 36544, 前
記,I.乳剤粒子およびそれらの調製、ならびにリサー
チ・ディスクロージャー(Research Disclosure), Vol.
184,1979年 8月,Item 18431, 放射線写真フィルム/
材料1.ハロゲン化銀乳剤に総括されている。
【0027】特徴(1)〜(6)を満たすために、放射
線写真要素を形成する総銀の20〜80(好ましくは30〜7
0)パーセントが、親水性コロイド層FE2およびBE
2に含まれるべきである。同様に、放射線写真要素を形
成する総銀の20〜80(好ましくは30〜70)パーセント
が、親水性コロイド層FE1およびBE1に含まれるべ
きである。放射線写真要素を形成する総銀の少なくとも
50パーセントが親水性コロイド層FE2およびBE2に
含まれることが、一般的には好ましい。加えて、特徴
(1)〜(6)を満たすために、親水性コロイド層FE
2およびBE2中のハロゲン化銀粒子は、これらの層の
総重量の30〜70(好ましくは40〜60)パーセントを占め
る。同様に、親水性コロイド層FE1およびBE1中、
ハロゲン化銀粒子および色素粒子は、一緒にこれらの層
の総重量の30〜70(好ましくは40〜60)パーセントを占
める。ある態様では、放射線写真要素REは、対称的に
作られる。すなわち、親水性コロイド層FE1およびB
E1は同一であり、また親水性コロイド層FE2および
BE2も同一である。
【0028】医用診断に使用しようとする低クロスオー
バー放射線写真要素は、都合により非対称的に作られう
ることが認められている。Bunch 他,米国特許第 5,02
1,327号明細書には、非対照的なフォティシティ(photi
city)(後面増感紙およびそれが露光する単数もしくは
複数の乳剤層によるフォティシティは、前面増感紙およ
びそれが露光する単数もしくは複数の乳剤層のものの少
なくとも2倍である)は、対称的な放射線写真要素を非
対称的な増感紙と共に使用することにより、非対称的な
放射線写真要素を対称的な増感紙と共に使用することに
より、または非対称的な放射線写真要素および非対称的
な増感紙の両方を使用することにより実現できる。Bunc
h 他は、(a)乳剤層(複数)が応答する波長範囲に渡
る増感紙の総発光量、(b)この発光量範囲に渡る乳剤
層(複数)の感度、(c)増感紙とそれが露光する乳剤
層(複数)との間の放射線の透過率、の積分積(integr
atedproduct)としてフォティシティ(photicity)を定
義している。透過率がほとんど常に1に近いので、フォ
ティシティは増感紙発光量とそれが露光する乳剤層(複
数)の感度との組合せである。Bunch 他は、後面増感紙
およびそれが露光する乳剤層(複数)によるフォティシ
ティが前面増感紙およびそれが露光する乳剤層(複数)
によるものの2〜10倍になると考える。放射線写真要素
REを使用するBunch 他の技法の実施に際して、BLE
ならびにBE1およびBE2の組合せのフォティシティ
は、FLEならびにFE1およびFE2の組合せのもの
の2〜10倍である。またBunch 他は、前面増感紙に最小
変調転位機能(modulation transfer function, MTF)要
件を置いた。
【0029】Dickerson 他,米国特許第 4,994,355号明
細書には、低クロスオーバー放射線写真が、0.25〜2.0
の濃度範囲に渡って 2.0未満の平均コントラストを示す
支持体の一側面上の単一のもしくは複数の乳剤層と、同
じ濃度範囲に渡って少なくとも 2.5の平均コントラスト
を示す支持体の反対側の単一のもしくは複数の乳剤層と
から作られているとき、単一放射線写真画像が有用な肺
(すなわち、低X線吸収解剖学)および心臓(すなわ
ち、高X線吸収解剖学)画像を提供することが開示され
ている。単一側面塗膜について報告されたコントラスト
は、対称的な放射線写真要素における通常のコントラス
ト値を参照することができるため、コントラストの測定
は対称的なフィルム試料を基準としている。Dickerson
他の技法を放射線写真要素REに適用する場合、FE1
およびFE2は一緒に少なくとも 2.5の平均コントラス
トを提供し、同時にBE1およびBE2は一緒に少なく
とも2.0の平均コントラストを提供するか、または平均
の前面および後面平均コントラストが逆になりうること
が認められている。
【0030】FE1およびBE1が一緒に平均コントラ
ストの1つ(好ましくは 2.0未満の平均コントラスト)
を提供し、同時にFE2およびBE2が一緒に残りの平
均コントラスト(好ましくは少なくとも 2.5の平均コン
トラスト)を提供するように、乳剤を選択することもで
きることは、Dickerson 他,米国特許第 4,994,355号明
細書に認識も教示もされていない。実現しようとする利
点は、得られる放射線写真要素がDickerson 他,米国特
許第 4,994,355号明細書の診断的利点を与えるが、しか
し非対称的フィルム構造を必要としないことである。従
って、露光カセッテに非対照的な放射線写真要素を正し
く配向する負担が排除される。Dickerson 他,米国特許
第 4,997,570号明細書には、前面および後面乳剤層単位
の1つが残りの乳剤層単位の少なくとも2倍のスピード
を示すとき、異なる前面および後面増感紙を用いて低ク
ロスオーバー放射線写真要素に多種多様な異なる画像コ
ントラストが得られることが記載されている。Dickerso
n 他の技法を放射線写真要素REに利用する場合、乳剤
層FE1およびFE2は一緒に乳剤層BE1およびBE
2のスピードの少なくとも2倍のスピードを示すことが
できると考えられる。
【0031】Dickerson 他,米国特許第 5,108,881号明
細書には、支持体の一側面上の低コントラスト乳剤層
(複数)が少なくとも 1.0 log E(ここでE は、ルクス
セコンドで示される露光量である)の露光量範囲に渡っ
て 0.5から<2.0 の平均コントラストを示し、かつ平均
コントラストと±40%未満異なるガンマを示し、一方支
持体の反対側の高コントラスト乳剤層(複数)が支持体
の一側面上の乳剤層(複数)の平均コントラストよりも
少なくとも 0.5高い中程度のコントラストを示す、低ク
ロスオーバー放射線写真要素を開示している。放射線写
真要素の各側面上の乳剤についてのコントラストに対し
て、通常の対照的な放射線写真要素との比較を容易にす
るために、支持体の両側の対称的な塗膜で得られる尺度
を基準としている。好ましい構造では、低コントラスト
乳剤層(複数)が、低コントラスト乳剤層(複数)より
も高い写真スピードを示す。
【0032】Dickerson 他,米国特許第 5,108,881号明
細書の教示を放射線写真要素REに利用する場合、FE
1およびFE2を一緒に使用して低および高コントラス
ト乳剤層(複数)の一方の機能を提供すること、そして
BE1およびBE2を一緒に使用して低および高コント
ラスト乳剤層(複数)の残りの機能を提供することが考
えられる。あるいは、FE1およびBE1は、一緒に低
および高コントラスト乳剤層(複数)の一方の機能を提
供することができ、そしてFE2およびBE2が一緒に
低および高コントラスト乳剤層(複数)の残りの機能を
提供することが考えられる。
【0033】放射線写真要素REの残りの特徴を特別に
選ぶ場合、提供された記載と一致する任意の適当な形を
取ることができる。例えば、透明なフィルム支持体およ
び親水性コロイド層の付着を改良するために典型的には
それらの主面に供給される下塗り層は、リサーチ・ディ
スクロージャー(Research Disclosure),Item 36544,
Section XV.支持体およびリサーチ・ディスクロージ
ャー(Research Disclosure),Item 18431, Section X
II.フィルム支持体に開示されている。乳剤の化学増
感はリサーチ・ディスクロージャー(Research Disclos
ure),Item 36544, Section IV.化学増感およびリサ
ーチ・ディスクロージャー(Research Disclosure),It
em 18431, Section I.C.化学増感/ドーピング結晶
に開示されている。平板状粒子乳剤の化学増感は、Kofr
on他,米国特許第 4,429,520号明細書により詳細に教示
されている。
【0034】リサーチ・ディスクロージャー(Research
Disclosure),Item 18431の以下のSection には、本発
明の放射線写真要素に利用できる追加の特徴が総括され
ている。 II.乳剤安定剤、カブリ防止剤およびカップリング防
止剤 III.帯電防止剤/層 IV.オーバーコート層リサーチ・ディスクロージャー(Research Disclosur
e) ,Item 36544の以下のSection には、本発明の放射線
写真に利用できる追加の特徴が総括されている。 VII.カブリ防止剤および安定剤 IX.塗膜の物理的性質を改質する添加剤
【0035】
【実施例】本発明は、以下の特定の態様に関して考慮す
ることによりさらによく理解されるだろう。対照と実施
例の放射線写真要素とを区別するために、要素の番号に
文字CおよびEを付ける。特に断らない限り、すべての
被覆量をmg/dm2で示す。 要素1C 放射線写真要素は、以下に示すように、青みがかった7
mil ( 178μm)ポリ(エチレンテレフタレート)フィ
ルム支持体(S)の両主面上に乳剤層(EL)、中間層
(IL)および透明な表面オーバーコート(SOC)を
被覆することにより構成した。
【0036】
【化1】
【0037】 乳剤層(EL) 成分 被覆量 Ag 25.8 ゼラチン 26.2 4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7− 2.1mg/Ag mole テトラアザインデン 硝酸カリウム 1.8 ヘキサクロロパラジウム酸カリウム 0.0022 マレイン酸ヒドラジド 0.0087 ソルビトール 0.53 グリセリン 0.57 臭化カリウム 0.14 レゾルシノール 0.44 ビス(ビニルスルホニル)エーテル 2.5% (ゼラチンの重量を基準として)
【0038】 中間層(IL) 成分 被覆量 ゼラチン 3.4 AgIリップマン 0.11 カルボキシメチルカゼイン 0.57 コロイドシリカ 0.57 ポリアクリルアミド 0.57 クロムミョウバン 0.025 レゾルシノール 0.058 ニトロン 0.044
【0039】 表面オーバーコート(SOC) 成分 被覆量 ゼラチン 3.4 ポリ(メチルメタクリレート)艶消ビーズ 0.14 カルボキシメチルカゼイン 0.57 コロイドシリカ 0.57 ポリアクリルアミド 0.57 クロムミョウバン 0.025 レゾルシノール 0.058 鯨油滑剤 0.15
【0040】EL中のAgは、平板状粒子が総粒子投影
面積の90パーセントを越える面積を占め、 1.8μmの平
均等価円直径(ECD)、0.13の平均厚さおよび13.8の
平均アスペクト比を示す、薄型高アスペクト比平板状粒
子臭化銀乳剤の形で供給した。ILに存在するAgIリ
ップマン乳剤は、0.08μmの平均ECDを示した。
【0041】要素2C 要素2Cは、各乳剤層(EL)と支持体(S)との間に
クロスオーバー調節層(CCL)を置いたことを除い
て、要素1Cと同様に構成した。各CCL層はゼラチン
およびクロスオーバー調節(XOC)色素を含有し、そ
して以下のように構成した。 クロスオーバー調節層(CCL) 成分 被覆量 1−(4′−カルボキシフェニル)−4−(4′− 0.55 ジメチルアミノベンジリデン)−3−エトキシ カルボニル−2−ピラゾリン−5−オン(色素XOC−1) ゼラチン 16.3 クロスオーバー調節色素は、1μm未満の平均直径を有
する粒子の形で被覆した。
【0042】要素3C 要素3Cは、色素XOC−1の被覆量を 1.1に増量した
ことを除いて、要素2Cと同じであった。 要素4C 要素4Cは、色素XOC−1の被覆量を 2.2に増量した
ことを除いて、要素2Cと同じであった。 要素5C 要素5Cは、被覆量0.55の色素XOC−1を各乳剤層
(EL)に配合したことを除いて、要素1Cと同じであ
った。 要素6C 要素6Cは、被覆量 1.1の色素XOC−1を各乳剤層
(EL)に配合したことを除いて、要素1Cと同じであ
った。 要素7C 要素7Cは、被覆量 2.2の色素XOC−1を各乳剤層
(EL)に配合したことを除いて、要素1Cと同じであ
った。
【0043】要素8E 要素8Eは、各乳剤層(EL)を一対の乳剤層、上部乳
剤層(UEL)および下部乳剤層(LEL)(支持体
(LEL)の近くに被覆された各対の乳剤層に色素XO
C−1を被覆量0.55で含有させたことを除いて同一であ
る)に分割したことを除いて、要素1Cと同じであっ
た。
【化2】
【0044】要素9E 要素9Eは、色素XOC−1の被覆量を0.55から 1.1に
増量したことを除いて、要素8Eと同じであった。 要素10E 要素10Eは、色素XOC−1の被覆量を0.55から 2.2
に増量したことを除いて、要素8Eと同じであった。 要素11C 要素11Cは、乳剤層中のゼラチンを14.0mg/dm2に減量
し、中間層中のゼラチンを 2.7mg/dm2に減量し、そして
表面オーバーコート中のゼラチンを 2.7に減量して、側
面当たりの総ゼラチン被覆量を19.4mg/dm2にしたことを
除いて、要素1Cと同じであった。
【0045】要素12E 要素12Eは、 7.0mg/dm2の量のゼラチンを上部および
下部乳剤層(UELおよびLEL)の両層に用い、中間
層中のゼラチンを 2.7mg/dm2に減量し、そして表面オー
バーコート中のゼラチンを 2.7に減量して、側面当たり
の総ゼラチン被覆量を19.4mg/dm2にしたことを除いて、
要素8Eと同じであった。 要素13E 要素13Eは、色素XOC−1の被覆量を0.55から 1.1
に増量したことを除いて、要素12Eと同じであった。 要素14E 要素14Eは、色素XOC−1の被覆量を 1.1から 2.2
に増量したことを除いて、要素13Eと同じであった。
【0046】評価 スピード、コントラストおよび最低濃度を測定するため
に、要素の試料の各側面を段階濃度階段タブレットを介
して1/50秒間2650°Kに較正されかつCorningC4010
(商標)フィルター( 480〜600nm, 530nm透過ピーク)
を介する 500ワットのGeneral Electric DMX(商標)投
影ランプを有するMacBeth (商標)感光計を用いて同時
に露光した。露光された要素を、以下の処理サイクルに
設定されたコダックX-Omat RA 480処理装置を用いて処
理した。 現像 11.1秒間 40℃ 定着 9.4秒間 30℃ 洗浄 7.6秒間 室温 乾燥 12.2秒間 67.5℃
【0047】以下の現像液を使用した。指示したものを
除いて、成分はg/L で示した。 ヒドロキノン 32 4−ヒドロキシメチル−4−メチル−1−フェニル− 6 3−ピラゾリジノン 臭化カリウム 2.25 5−メチルベンゾトリアゾール 0.125 亜硫酸ナトリウム 160 水を加えて1リットルにする pH 10
【0048】ANSI標準pH2.19に対して較正されかつNati
onal Bureau の標準較正階段タブレットに対して追跡可
能である、X-rite Model 310(商標)濃度計で測定され
た拡散濃度により表される光学濃度を用いて、放射線写
真要素の処理された試料から特性曲線を作成した。これ
らの測定により得られたスピード、コントラストおよび
最低濃度(Dmin)を第I表に総括する。スピードは、
最低濃度(Dmin )より 1.0上の濃度で測定した。スピ
ードは相対 logスピード単位で報告される−−例えば、
30相対スピード単位のスピード差は、 0.3 log E(ここ
で Eは、ルクスセカンドで測定される)のスピード差と
等しい。
【0049】505nmの、色素XOC−1のピーク吸収波
長の、そして 440nmの濃度間の差として、色素汚染を測
定した。銀がこれらの波長のいずれにおいても実質的に
同じ濃度を示すので、 505nmの濃度から 440nmの濃度を
引くと色素汚染の尺度が得られる。前記のように処理さ
れたが、しかし露光されていない試料の濃度を測定し
た。従って、銀のみが存在する場合がDmin に対応し
た。フィルム試料を乾燥する処理装置の能力を比較する
ために、要素の試料をフラッシュ露光して、処理時に
1.0の濃度を提供した。各フィルム試料が処理装置から
出てきはじめたら、処理装置を止めて試料を処理装置か
ら取り出した。フィルム上の乾燥していなかった領域に
ローラー・マークが見られた。処理装置から出たとき乾
燥していなかったフィルムについて、 100+の乾燥機%
値を与えた。第1直面ガイドローラー由来であり、後方
直面ガイドローラー由来ではないローラー・マークを示
したフィルムは、後方ローラーを通過したときフィルム
が既に乾燥していたことを示し、これについて乾燥して
いないフィルム部分を導いたローラーのパーセンテージ
を表す乾燥機%値を与えた。従って、低い乾燥機%値
は、フィルム試料のより早い乾燥を示している。
【0050】クロスオーバーを測定するために、Lanex
Regular (商標)緑色発光増感紙を試料の一側面と接触
させ、かつ後面クラフト紙を試料のもう一方の側面と接
触させて要素の試料を露光した。X線源は、Dunlee高速
PX1431-CQ-150 kVp 0.7/1.4焦点管を備えたPicker VGX6
53 3-相X線機械であった。70kVp 、32mAs 、距離1.40m
で露光を行った。濾過は、3 mm Al 当量(1.25インヘ
レント+1.75 Al );半値層(HVL)− 2.6 mm Alで
あった。階段当たり 2mmほど厚さが異なる、26階段Al階
段ウェッジを用いた。これらの試料の処理を前記のとお
り行った。幾つかの試料場所において増感紙に最も近い
支持体の側面から、そして別の試料場所において増感紙
と反対側の支持体の側面から乳剤を取り除くことによ
り、各段階における支持体の各側面の濃度を測定した。
これによって、別個の特性(濃度対 log E)曲線を各乳
剤層についてプロットした。曲線間を補う露光量を、曲
線の足部分と肩部分との間の3ヵ所で測定し、そして平
均して前記等式(I)で使用するためにΔ log Eを得
た。第I表および第II表に総括した結果は、本発明の
放射線写真要素の利点を具体的に示している。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】クロスオーバー・パーセントが受け入れら
れないほど高かったことを除いて、要素1Cは放射線写
真要素の要件を十分に満たした。クロスオーバーが高い
と、結果として不鮮鋭な画像が得られる。スピードは、
比較するために 100の相対値を割り当てた。最大濃度は
望ましい 3.0〜4.0 の範囲であった。最小濃度は0.27で
あった。要素1Cは、完全に乾燥する前にガイド・ロー
ラーの80パーセントを移動した。色素汚染は低くわずか
0.04であった。要素2C〜4Cでは、色素XOC−1を
含有する通常のクロスオーバー調節層(CCL)の追加
すると、側面当たりの総ゼラチンが35mg/dm2よりかなり
上に増加した。クロスオーバーは15%未満に低減し、よ
り高い色素濃度では10%未満に低減した。しかしなが
ら、高レベルのゼラチンは、要素が完全に乾燥するのを
妨害した。従って、すべてのガイド・ローラー由来のマ
ークを有する要素が処理装置から現れた。これらの要素
を使用するためには、より長い乾燥サイクルが必要とさ
れるだろう。また、色素汚染は0.04〜0.06に増加した。
クロスオーバーの低減に起因する、若干のスピード損失
が存在した。コントラスト、Dmin およびD max は、許
容範囲に保たれた。
【0054】第I表中の要素はいずれも湿潤感圧性を示
さなかった。すなわち、乳剤層中の親水性コロイドは、
ガイドローラー圧力による濃度の局所変化を回避するの
に十分であった。種々要素構造物の実験から、要素2C
〜4CにCCLを追加することにより生じた16.3mg/dm2
のゼラチン増加を、乳剤層から等量のゼラチンを除くこ
とにより相殺すると、得られた要素が過酷なガイド・ロ
ーラー圧力による湿潤感圧性−濃度変化を示すことは明
らかであった。要素5C〜7Cでは、乳剤層(EL)へ
の色素XOC−1の混合は、別個の下層にクロスオーバ
ー色素を配置しただけでなく、クロスオーバーを低減し
なかった。スピードは、特に高クロスオーバー色素濃度
について、著しく低減した。コントラスト、Dmin およ
びDmax は、すべて十分許容されうるものであった。完
全に乾燥するには80〜90パーセントの乾燥機%値が要素
に要求された。
【0055】要素8E〜10Eでは、支持体の最も近く
に被覆された下部乳剤層(LEL)に色素XOC−1を
混合して、支持体から最も遠くに被覆された上部乳剤層
(UEL)からこの色素を除外すると、優れた挙動が得
られた。クロスオーバーの低減は、別個のクロスオーバ
ー調節層(CCL)を被覆することにより得られたもの
と比較可能であり、色素を側面当たりの単一乳剤層に混
合したときに認められるものよりも良好である。スピー
ドは、色素XOC−1を側面当たりの単一乳剤層に混合
したときに実現されたものよりも高かった。コントラス
ト、Dmin およびDmax は、すべて十分許容されうるも
のであった。色素汚染は、わずか0.04であり、別個のク
ロスオーバー調節層を用いて認められたものよりも良好
であった。たった80%の乾燥機%値が要求された。すな
わち、試料はほんの80%のガイド・ローラーを通過した
後に、完全に乾燥した。これは、実施例要素が45秒間以
内に処理でき、かつ優れた写真特性を供与しうることを
示した。
【0056】第II表に関してそして第I表を比較して、
側面についてゼラチンが19.4mg/dm2に低減された場合、
要素12E〜14Eの挙動が、それぞれ要素8E〜10
Eのものと比較可能であったことは明らかである。同様
の利点が認められた。側面当たりのゼラチンレベルを低
減する欠点のみを、わずかに上昇した最低濃度として第
II表に示す。また、要素12E〜14Eは、若干の感圧
性(最低濃度非均一性)を示したが、しかし有用な放射
線写真画像を得るのを全く妨害しなかった。
【0057】更なる本発明の具体的な態様 1.第1および第2主面を有し、放射線写真要素が応答
する放射線を透過できるフィルム支持体を含み、前記主
面の各々の上に、3〜4の範囲の、処理におけるオーバ
ーオール放射線写真要素最大濃度を提供できる被覆量で
被覆された、ハロゲン化銀粒子を含む少なくとも1つの
乳剤、ハロゲン化銀粒子に吸着された分光増感色素、そ
して(a)ハロゲン化銀粒子が応答する放射線を吸収で
き、(b)クロスオーバーを15パーセント未満に低減す
るのに十分な量で存在し、そして(c)処理最中に実質
的に脱色されうる、特定の色素、を含む、十分に前硬膜
された処理溶液浸透性親水性コロイド層、が被覆されて
いる放射線写真要素であって、19〜33mg/dm2の親水性コ
ロイドが前記支持体の主面の各々の上に被覆されてお
り、前記第1および第2の親水性コロイド層が、第1層
が第2層よりも支持体の近くに配置されるように、前記
支持体の各主面の上に被覆されており、前記第2層が、
(a)5より大きい平均アスペクト比を有し、かつ第2
層内の総粒子投影面積の50パーセントを越える面積を占
める、 0.3μm未満の厚さを有する平板状粒子を包含す
る、第2層の総重量の30〜70パーセントを占めるハロゲ
ン化銀粒子、および(b)放射線写真要素内のハロゲン
化銀粒子を形成する総銀の20〜80パーセントの銀、を含
有し、前記第1層が、(a)色素粒子、および(b)放
射線写真要素内のハロゲン化銀粒子を形成する総銀の20
〜80パーセントの銀、を含有し、そして前記色素粒子お
よびハロゲン化銀粒子が、合わせて第1層の各々の総重
量の30〜70パーセントを占めることを特徴とする、放射
線写真要素。
【0058】2.前記特定の色素がクロスオーバーを10
パーセント未満に低減できる粒子として存在する、具体
的な態様1に記載の放射線写真要素。 3.前記平板状粒子が少なくとも 0.1μmの平均厚さを
有する、具体的な態様1に記載の放射線写真要素。 4.前記平板状粒子が8より大きい平均アスペクト比を
有し、かつ総粒子投影面積の少なくとも70パーセントの
面積を占める、具体的な態様1に記載の放射線写真要
素。 5.前記親水性コロイドが被覆量25〜33mg/dm2で支持体
の主面の各々に被覆されている、具体的な態様1に記載
の放射線写真要素。 6.前記親水性コロイドが被覆量30〜33mg/dm2で支持体
の主面の各々に被覆されている、具体的な態様5に記載
の放射線写真要素。
【0059】7.ハロゲン化銀粒子が第2層の総重量の
40〜60パーセントを占める、具体的な態様1に記載の放
射線写真要素。 8.第1層のハロゲン化銀粒子が放射線写真要素中のハ
ロゲン化銀粒子の30〜70パーセントを占める、具体的な
態様1に記載の放射線写真要素。 9.前記第1乳剤層中の前記色素粒子およびハロゲン化
銀粒子が第1層の総重量の40〜60パーセントを占める、
具体的な態様1に記載の放射線写真要素。 10.前記放射線写真要素が以下の処理サイクル 現像 11.1秒間 40℃ 定着 9.4秒間 30℃ 洗浄 7.6秒間 室温 乾燥 12.2秒間 67.5℃ で、ヒドロキノン−ピラゾリジノン現像液を使用して処
理できる、具体的な態様1に記載の放射線写真要素。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、2つの増感紙の間に置かれた本発明の
写真要素の集成体の概略図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1および第2主面を有し、放射線写真
    要素が応答する放射線を透過できるフィルム支持体を含
    み、前記主面の各々の上に、 3〜4の範囲の、処理におけるオーバーオール放射線写
    真要素最大濃度を提供できる被覆量で被覆された、ハロ
    ゲン化銀粒子を含む少なくとも1つの乳剤、 ハロゲン化銀粒子に吸着された分光増感色素、そして
    (a)ハロゲン化銀粒子が応答する放射線を吸収でき、
    (b)クロスオーバーを15パーセント未満に低減するの
    に十分な量で存在し、そして(c)処理最中に実質的に
    脱色されうる、特定の色素、を含む、十分に前硬膜され
    た処理溶液浸透性親水性コロイド層、が被覆されている
    放射線写真要素であって、 19〜33mg/dm2の親水性コロイドが前記支持体の主面の各
    々の上に被覆されており、 前記第1および第2の親水性コロイド層が、第1層が第
    2層よりも支持体の近くに配置されるように、前記支持
    体の各主面の上に被覆されており、 前記第2層が、(a)5より大きい平均アスペクト比を
    有し、かつ第2層内の総粒子投影面積の50パーセントを
    越える面積を占める、 0.3μm未満の厚さを有する平板
    状粒子を包含する、第2層の総重量の30〜70パーセント
    を占めるハロゲン化銀粒子、および(b)放射線写真要
    素内のハロゲン化銀粒子を形成する総銀の20〜80パーセ
    ントの銀、を含有し、 前記第1層が、(a)色素粒子、および(b)放射線写
    真要素内のハロゲン化銀粒子を形成する総銀の20〜80パ
    ーセントの銀、を含有し、そして前記色素粒子およびハ
    ロゲン化銀粒子が、合わせて第1層の各々の総重量の30
    〜70パーセントを占めることを特徴とする、放射線写真
    要素。
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