JPH09127003A - コンポスト化処理物の腐熟度判定方法 - Google Patents

コンポスト化処理物の腐熟度判定方法

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JPH09127003A
JPH09127003A JP34881895A JP34881895A JPH09127003A JP H09127003 A JPH09127003 A JP H09127003A JP 34881895 A JP34881895 A JP 34881895A JP 34881895 A JP34881895 A JP 34881895A JP H09127003 A JPH09127003 A JP H09127003A
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JP34881895A
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Kazuyoshi Suzuki
一好 鈴木
Yakudo Tachibana
躍動 橘
Yasuo Okuyama
泰男 奥山
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機物(特に廃棄物)のコンポスト化(堆肥
化)処理過程において、客観的で、簡便に、高い精度で
腐熟度を判定できる、コンポスト化処理物の腐熟度の判
定方法を提供する。 【解決手段】 コンポスト化処理中の処理物の一部を溶
媒で抽出して得る液相の第1吸光度を測定し、前記採取
後に処理を続行して得る処理物の一部から同様に第2吸
光度を測定し、第1及び第2吸光度の変化割合と、標準
曲線とを比較する。及び、断続的にコンポスト化処理物
の一部を溶媒で抽出して得る液相の吸光度又はフミン物
質濃度を測定し、前記吸光度又は濃度の経時変化により
腐熟度を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機物をコンポス
ト化する際のコンポスト化処理物の腐熟度を判定する方
法に関する。特には、本発明は、都市ごみ(例えば、厨
芥)、下水汚泥、及び/又は畜産排泄物等の有機廃棄物
のコンポスト化処理過程、すなわち堆肥化処理過程にお
いて、コンポスト化処理の進行状況又はコンポスト化処
理物の品質を表わす指標である腐熟度を判定する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】都市ごみ(例えば、厨芥)、下水汚泥、
及び畜産排泄物等の有機廃棄物は、適当な条件下(例え
ば、微生物等の存在下)でコンポスト化処理し、土壌還
元することによってリサイクルすることが可能である。
そのコンポスト化の進行状況及びその処理物の品質を表
すために、種々の指標が報告されている。その中でも、
腐熟度は特に重視されている指標であり、その判定方法
として、例えば、(1)ゲルクロマトグラフィー法によ
る方法(例えば、J.Ferment.Techno
l.,57,582−584,1979)、(2)円形
濾紙クロマトグラフィー法による方法(例えば、日本土
壌肥料学雑誌,50,127−132,1979)、
(3)ゲルパーミエーションクロマトグラフィー法によ
る方法(例えば、特公昭61−36622号公報等)、
(4)熱分解後の生成化合物の量を測定する方法(例え
ば、特開昭57−30948号公報等)、及び(5)発
生する炭酸ガス量を測定する方法(例えば、特開昭57
−158558号公報等)等がこれまで報告されてい
る。
【0003】前記のゲルクロマトグラフィー法による方
法(1)は、測定対象であるコンポスト化処理物の水抽
出物をゲルクロマトグラフィーにより分画し、各分画の
吸光度を測定することによって作成した溶出パターン
を、原料である有機廃棄物の溶出パターン及び完熟した
コンポスト化処理物の溶出パターンと比較することによ
って腐熟度を判断する方法である。前記の円形濾紙クロ
マトグラフィー法による方法(2)は、0.5%硝酸銀
水溶液を浸みこませた円形濾紙上で、測定対象であるコ
ンポスト化処理物のアルカリ抽出液を展開(通常20〜
30分間程度)して得られるクロマトグラムを目視によ
り比較し、腐熟度を判断する方法である。
【0004】前記のゲルパーミエーションクロマトグラ
フィー法による方法(3)は、測定対象のコンポスト化
処理物の水抽出物をゲルパーミエーションクロマトグラ
フィーにより分画し、コンポスト化処理物の水抽出物中
の高分子物質の分子量分画成分の割合を測定することに
よって、コンポスト化の進行状況を判断する方法であ
る。前記の熱分解後の生成化合物の量を測定する方法
(4)は、測定対象であるコンポスト化処理物を350
〜470℃で熱分解し、生成物のうち炭素原子9〜16
個を有する化合物からなる画分及び/又は炭素原子16
〜25個を有する化合物からなる画分の量を測定するこ
とによって腐熟度を判断する方法である。
【0005】前記の炭酸ガス量を測定する方法(5)
は、測定対象であるコンポスト化処理物を熟畑土壌に添
加し、注水混和して畑土状態の水分量を含む試料を調製
し、この試料を培養して一定時間内(例えば、培養開始
から48時間後〜72時間後)に発生する炭酸ガス量を
測定することによって腐熟度を判定する方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの従来
方法にはそれぞれ欠点があり、例えば、ゲルクロマトグ
ラフィー法による方法(1)及びゲルパーミエーション
クロマトグラフィー法による方法(3)は、ゲルクロマ
トグラフィーの装置及び操作が必要であり、更にはゲル
クロマトグラフィーでの分画及び測定工程に時間がかか
る(約15〜60分間)という欠点があった。また、円
形濾紙クロマトグラフィー法による方法(2)では、円
形濾紙上に広がった模様を目視により判定するので、客
観的判断が容易ではない。また、熱分解後の生成化合物
の量を測定する方法(4)は、操作が煩雑で時間がかか
るという欠点があった。更に、炭酸ガス量を測定する方
法(5)は、簡単かつ短時間の操作で、客観的に、しか
も高い精度で腐熟度を判定するという観点からは不充分
であった。そこで、本発明の目的は、前記の従来方法の
欠点を解消し、客観的で、かつ精度の高い判定を行うこ
とができ、測定操作が簡便であって、しかもゲルクロマ
トグラフィー等の装置及び操作を用いることなく、容易
に腐熟度を判定することのできる方法を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的は、本発明に
よる、有機物のコンポスト化処理におけるコンポスト化
処理物の腐熟度を判定する方法であって、 (1)コンポスト化処理中のコンポスト化処理物の一部
を採取し、溶媒で抽出処理して得られる液相の第1の吸
光度を測定する工程 (2)前記採取後に更にコンポスト化処理を続行して得
られるコンポスト化処理物の一部を採取し、溶媒で抽出
処理して得られる液相の第2の吸光度を測定する工程、
そして (3)(a)第1の吸光度と第2の吸光度との吸光度変
化の割合と、(b)予め、前記コンポスト化処理に用い
る前記有機物と同種の有機物を前記コンポスト化処理と
実質的に同じ条件下でコンポスト化処理して得られるコ
ンポスト化処理物について、コンポスト化処理の実質的
にほぼ全工程にわたり、コンポスト化処理時間と各コン
ポスト化処理時間毎に前記工程(1)及び前記工程
(2)と同様の操作によって得られる液相の吸光度との
関連を示す標準曲線と、を比較する工程を含むことを特
徴とする前記判定方法(以下、2点測定法と称する)に
よって達成することができる。
【0008】また、前記の目的は、本発明による、有機
物のコンポスト化処理におけるコンポスト化処理物の腐
熟度を判定する方法であって、断続的にコンポスト化処
理中のコンポスト化処理物の一部を採取し、溶媒で抽出
処理して得られる液相の吸光度を測定し、そしてそれら
の吸光度の経時変化に基づいてコンポスト化処理物の腐
熟度を判定することを特徴とする前記判定方法(以下、
吸光度モニター法と称する)によっても達成することが
できる。
【0009】更に、前記の目的は、本発明による、有機
物のコンポスト化処理におけるコンポスト化処理物の腐
熟度を判定する方法であって、断続的にコンポスト化処
理中のコンポスト化処理物の一部を採取してその中に含
まれるフミン酸又はフルボ酸の濃度を測定し、そしてそ
れらの濃度の経時変化に基づいてコンポスト化処理物の
腐熟度を判定することを特徴とする前記判定方法(以
下、フミン物質モニター法と称する)によっても達成す
ることができる。
【0010】本発明方法の判定対象であるコンポスト化
処理物とは、有機物、特に有機廃棄物、例えば、都市ご
み(例えば、厨芥)、下水汚泥、及び/又は畜産排泄物
等を、微生物の作用により堆肥化処理、すなわちコンポ
スト化処理したものを意味し、コンポスト化処理中のも
の、及びコンポスト化処理完了後のものを含む。本明細
書において「コンポスト化処理」とは、有機物(特に有
機廃棄物)を微生物の作用により処理する工程である。
例えば、好ましくは、適当な通風及び攪拌条件下に有機
物を或る期間貯留して、好気性発酵させることにより実
施することができる。コンポスト化処理は、これに限定
されるわけではないが、通常、大量の有機物を或る期間
貯留することができる発酵槽で行うことができる。この
発酵槽は、有機物を迅速に発酵させ、発酵槽の専有面積
を小さくし、悪臭の発散等の二次公害を防止することが
できることが好ましく、種々の方式の発酵槽が提案され
ている。例えば、特公昭61−36622号公報等に記
載の多段垂直円筒型堆肥化装置によれば、中央支柱を回
転軸として低速で旋回すると同時に床面に対してほぼ直
角に回転する回転パドルと、床面から曝気用空気を供給
する水平床とが設けられた円筒状発酵槽が多層階を形成
し、最上段の円筒状発酵槽の上部に設けた原料供給口か
ら有機物(特に有機廃棄物)が供給されてから、前記攪
拌パドルにより攪拌されながら順次下段の円筒状発酵槽
に移送され、最下段の円筒状発酵槽を経て排出口から取
り出されるまでの間に、発酵が進行し、コンポスト化処
理が行われる。
【0011】また、本明細書において「腐熟度」とは、
そのコンポスト化の進行状況及びその処理物の品質を表
す指標であって、他の指標に比べ、コンポストの農地還
元への適・不適をより正確に示す。また、本発明で用い
る溶媒は、コンポスト化処理過程で発生する有機物分解
可溶成分を溶解することのできる能力を有し、かつ吸光
度測定に適用できるものであれば、任意の溶媒を使用す
ることができる。好ましい例としては、入手等の容易さ
から水性溶媒、特に水が良く、例えば、蒸留水、精製
水、塩溶液、緩衝液、又は塩を含む緩衝液等を挙げるこ
とができ、pH4〜14であることが好ましい。また、
殺菌等を考慮して、メタノール等の有機溶媒を含んだ有
機水性溶媒を用いることもできる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明によれば、前記の2点測定
法、吸光度モニター法又はフミン物質モニター法を用い
ることにより、コンポスト化処理物の腐熟度を判定する
ことができる。本発明による2点測定法、吸光度モニタ
ー法又はフミン物質モニター法のいずれにおいても、コ
ンポスト化処理中のコンポスト化処理物の一部を試料と
して採取(サンプリング)して溶媒に懸濁し、その懸濁
液を固液分離することにより液相を調製する。2点測定
法又は吸光度モニター法では、この液相の吸光度を測定
する工程を含む。また、フミン物質モニター法では、こ
の液相をフミン酸分画とフルボ酸分画とに分離した後、
両分画又はそのいずれか一方の吸光度を測定し、標準曲
線と比較する方法などによって濃度を測定する工程を含
む。
【0013】コンポスト化処理物から採取する試料の量
は、その試料の抽出液から得る液相から吸光度を正確に
測定することのできる量であればよい。コンポスト化処
理物を抽出するのに用いる溶媒の量は、コンポスト化処
理物の種類により異なるが、個々の1つの判定方法(2
点測定法、吸光度モニター法又はフミン物質測定法)毎
に、その個々の1つの判定方法全体を通じて、採取する
試料に対して毎回一定の重量比であれば特に制限され
ず、通常、コンポスト化処理物試料1重量部(乾燥重
量)に対して、溶媒約5〜1000重量部である。例え
ば、厨芥のコンポスト化においては、コンポスト化処理
物試料1重量部(乾燥重量)に対して、溶媒通常5〜1
000重量部であり、10〜100重量部であることが
好ましい。勿論、個々の1つの判定方法において、一部
の試料に対して溶媒の使用比を変化させるか、あるいは
他の試料と同じ重量比の溶媒で抽出させた後に更に溶媒
で希釈し、それぞれ吸光度を測定した後に、希釈率の差
異を用いて吸光度を換算し、その他の試料の吸光度と合
わせてもよい。なお、本明細書において「乾燥重量」と
は、試料を105℃で恒量になるまで乾燥してから秤量
した重量を意味する。
【0014】コンポスト化処理物試料を溶媒に懸濁する
ことによって、コンポスト化処理物中の可溶性物質が溶
媒中に溶解される。コンポスト化処理物を溶媒に懸濁す
る場合には、コンポスト化処理物中の可溶性物質が充分
に溶媒中に溶出するように、撹拌することが好ましい。
この場合、攪拌操作は、個々の1つの判定方法を通じ
て、同じ条件で実施する。溶解時間は、コンポスト化処
理物の種類により異なるが、個々の1つの判定方法を通
じて毎回一定であれば特に制限されず、例えば、厨芥の
コンポスト化においては通常10〜120分であり、1
5〜60分であることが好ましい。得られた懸濁液につ
いて、例えば、遠心分離、又は濾過等の手段により固液
分離を行う。固液分離により得られる液相は、コンポス
ト化処理物由来の固相を含まないことが好ましいが、吸
光度測定に実質的に影響を与えない範囲の量のコンポス
ト化処理物由来の固相を含んでいてもよい。
【0015】2点測定法又は吸光度モニター法の場合、
こうして得られる液相の吸光度を、そのまま、又は適宜
希釈して、例えば、吸光光度計を用いて測定する。液相
の希釈率は、測定条件、例えば、測定手段の性能、測定
波長、又は測定対象である液相中に含まれる可溶性物質
の濃度等に応じて適宜決定することができ、吸光度が
0.1〜3の範囲になるように希釈することが好まし
い。例えば、液相を希釈せずにそのまま液相の吸光度を
測定し、吸光度が好適範囲の上限を越えた場合には、液
相を一律に又は段階的に希釈し、その希釈液の吸光度を
順次測定し、必要により、希釈率に基づいて吸光度を換
算してもよい。吸光度の測定波長は、700nm〜24
0nm、好ましくは600nm〜300nmの範囲の波
長を用いることができる。240nm未満の波長では測
定が不正確となり、700nmを越える波長では測定精
度が上がらなくなるからである。
【0016】本発明による2点測定法においては、実際
の判定方法(以下本試験と称する)を実施する前に、予
め予備試験を行うことによって、試料から得る液相の吸
光度とコンポスト化処理時間との関連を示す標準曲線を
作成する。予備試験は、本試験で判定対象となる有機物
と同種の有機物を、本試験のコンポスト化処理条件と実
質的に同じ条件で処理する。一般的には、処理する有機
物の量を本試験の量よりも減らし、その他の操作は本試
験の操作と同じように実施して予備試験を行う。標準曲
線は、コンポスト化処理の開始時点からコンポスト化処
理が完全に終了していると認められる時点までの、実質
的に全工程において、少なくとも4以上、好ましくは6
〜20の複数の時点での各液相の吸光度と、その液相を
調製するために採取した各コンポスト化処理物のコンポ
スト化処理時間(すなわち、コンポスト化処理の開始時
間からコンポスト化処理物試料の採取までの経過時間)
との関連を示すものであれば特に制限されず、例えば、
以下に示す手順で作成することができる。コンポスト化
処理を開始してから、所定間隔で定期的にコンポスト化
処理中のコンポスト化処理物の一部を試料として採取し
て溶媒に懸濁し、その懸濁液を固液分離することにより
液相を調製し、700nm〜240nmの範囲の波長に
おける吸光度を測定する。前記の範囲の波長から適宜選
択した波長毎に、コンポスト化処理時間を横軸(又は縦
軸)に、液相の吸光度を縦軸(又は横軸)にとり、各デ
ータをプロットすることによって、標準曲線を作成する
ことができる。
【0017】こうして作成した標準曲線において、一般
に、コンポスト化処理の進行に伴う吸光度の経時変化
は、700nm〜240nmの波長全域にわたって、初
期にほぼ一定値又は極めてゆるやかな上昇傾向を示し、
中期に比較的急激な上昇傾向を示し、そして終期に再び
ほぼ一定値又は極めてゆるやかな上昇傾向を示す。これ
は、中期では、コンポスト化が急激に進行し、腐熟化が
急激に進行するので、コンポスト化処理物中の可溶性物
質が通常増加するからであり、終期では、コンポスト化
が終了し、腐熟化の進行がほぼ停止するので、コンポス
ト化処理物中の可溶性物質の増加も通常停止するからで
ある。なお、コンポスト化処理物中の可溶性物質の種
類、又はコンポスト化の進行状況によっては、その量が
減少する可溶性物質が存在するので、例えば、波長、又
はコンポスト化処理時間によっては、コンポスト化の進
行中であっても、吸光度が一時的に減少するか、あるい
は一時的に一定値を示す場合がある。このような傾向が
中期に現れた場合であっても、コンポスト化が進行中で
あれば、再び上昇を示すので、終期に現れるほぼ一定値
又は極めてゆるやかな上昇傾向と区別することが可能で
ある。
【0018】また、初期、中期、及び終期の各期間の長
さ及び吸光度の経時変化は、コンポスト化処理の対象と
なる有機物(特に有機廃棄物)の種類、又はコンポスト
化処理の条件に依存するだけでなく、測定波長にも依存
する。そこで、標準曲線を作成することによって、腐熟
度の判定を行うことが、より容易な測定波長、又は測定
波長の組合せを選択しておくことが好ましい。測定波長
は、単一又は複数の波長を用いることができ、好ましく
は700nm〜240nm間で20〜50nm毎の波長
を用いると正確な判定を行うことができるので好まし
い。例えば、厨芥の場合には、好ましくは700nm〜
240nm間で20〜50nm毎の波長を用いると正確
な判定を行うことができるので好ましい。
【0019】本発明による2点測定法においては、続い
て本試験を実施する。すなわち、判定対象有機物をコン
ポスト化し、その処理中のコンポスト化処理物の一部を
第一試料として採取し、その第一試料の懸濁液から得た
液相の吸光度を測定し、この測定値を第1の吸光度とす
る。続いて、前記第一試料の採取後もコンポスト化処理
を続行しておき、前記第一試料の採取から所定時間後
に、コンポスト化処理物の一部を第二試料として採取
し、その第二試料の懸濁液から得た液相の吸光度を測定
し、この測定値を第2の吸光度とする。
【0020】第1の吸光度と第2の吸光度との吸光度変
化の割合、すなわち単位時間当たりの吸光度変化と、前
記標準曲線とを比較することによって、以下に示す判断
基準に基づいてコンポスト化処理物の腐熟度を判定する
ことができる。すなわち、コンポスト化反応の初期段階
では腐熟化反応が進行せず、通常、吸光度は経時的にほ
ぼ変化せずにほぼ一定値を示すか、あるいは極めてゆる
やかな上昇傾向を示す。また、コンポスト化反応の中期
段階では、腐熟化反応も急激に進行し、通常、吸光度は
経時的に激しい上昇傾向を示す。一方、コンポスト化反
応が終了し、完熟化して腐熟化反応の進行が極めて遅く
なるか又はほぼ停止している場合には、通常、吸光度は
経時的に極めてゆるやかな上昇傾向を示すか、あるいは
ほぼ変化せずにほぼ一定値を示す。従って、前記の予備
試験におけるデータから、第一試料及び第二試料の採取
時期が、コンポスト化の終期に相当し、しかも第1の吸
光度と第2の吸光度とが実質的に変化しない場合には、
コンポスト化処理物の腐熟が完了していると判定するこ
とができる。ここで、第1の吸光度と第2の吸光度とが
実質的に変化しないとは、1日当たりの吸光度変化が
0.01以下であることを意味する。第1の吸光度と第
2の吸光度とが実質的に変化しない場合であっても、第
一試料及び第二試料の採取時期が、標準曲線の終期部分
に該当しない場合(例えば、初期部分、又は中期部分に
該当する場合)には、コンポスト化処理物の腐熟が完了
しているとは判定しない。標準曲線の結果から、吸光度
が再び上昇すると考えられるからである。第1の吸光度
と第2の吸光度との吸光度変化の割合が0.01より大
きい場合には、腐熟が完了していないと判定することが
できる。
【0021】本発明方法の2点測定法においては、判定
の客観性、精度、又は容易さは測定波長に依存するの
で、コンポスト化処理の対象となる有機物(特に有機廃
棄物)の種類、又はコンポスト化処理の条件に応じて、
適当な測定波長、又はそれらの組合せを適宜選択するこ
とが好ましい。第一試料の採取時期は特に限定されるも
のではないが、判定対象事項(例えば、コンポスト化の
初期、中期、又は終期)により、適宜選択することがで
きる。例えば、コンポスト化の終期であること(すなわ
ち、コンポスト化処理物の完熟化)を確認するために
は、前記の予備試験におけるデータを基にして、終期の
直後(例えば、1〜5日後)又はそれ以後と予想される
時期に第一試料を採取するのが好ましい。
【0022】また、第一試料の採取と第二試料の採取と
の間隔も特に限定されるものではないが、第1吸光度と
第2吸光度との差から腐熟度の程度を判定することがで
きる程度の日数をあけるのが好ましく、気温又は微生物
の種類により変化することがあるが、その日数は一般に
3〜7日であり、例えば、厨芥の場合には通常3日〜7
日である。なお、例えば、コンポスト化の終期であるこ
とを確認する際に、終期の直後であると予想される時期
に採取した第一試料から得られた第1吸光度と、その後
に採取した第二試料から得られた第2吸光度とに有意の
差異があり、その差異からはコンポスト化の終期である
ことの確認ができない場合には、更に一定の間隔をあけ
て第三試料を採取して同様に第3の吸光度を測定し、第
2吸光度と比較する。こうして、有意の差異が現れない
ことを確認することにより、コンポスト化の終期である
こと(すなわち、コンポスト化処理物の完熟化)を確認
することができる。なお、同種の有機物について次々に
本試験を実施する場合には、既に実施した本試験の結果
を次々に標準曲線のデータに追加して、標準曲線を次々
に修正することができる。
【0023】本発明による吸光度モニター法において
は、断続的にコンポスト化処理中のコンポスト化処理物
の一部を試料として次々に採取(サンプリング)し、前
記と同様に懸濁液を調製し、その懸濁液から液相を取
り、更に液相から前記と同様に吸光度を測定する。そし
て、コンポスト化処理時間に伴って変化する吸光度の経
時変化を観察し、その経時変化からコンポスト化処理物
の腐熟度を判定する。従って、前記の2点測定法とは異
なり、測定結果を標準曲線と比較する必要がないので、
標準曲線を作成する必要もない。なお、「断続的に」採
取するとは、所定間隔で定期的に、又は間隔を変更しな
がら不定期に複数回採取することを意味し、所定間隔で
定期的に採取することが好ましい。採取と採取との間隔
も特に限定されるものではないが、吸光度の経時変化か
ら腐熟度の程度を判定することができる程度の日数をあ
けるのが好ましく、その日数は一般に3〜7日であり、
例えば、厨芥の場合には通常3日〜7日である。不定期
に採取する場合にも、吸光度の経時変化から腐熟度の程
度を判定することができる程度の日数の範囲内で間隔を
設定することが好ましい。
【0024】コンポスト化処理物試料の抽出液から得ら
れる吸光度においては、先に説明したように、一般的に
コンポスト化初期に採取した試料ではほぼ一定値又は極
めてゆるやかな上昇傾向を示し、コンポスト化中期に採
取した試料では激しい上昇傾向を示し、そしてコンポス
ト化終期に採取した試料では再びほぼ一定値又は極めて
ゆるやかな上昇傾向を示す。仮に、中期に吸光度が一時
的に減少するか、あるいは一時的に一定値を示す場合で
あっても、コンポスト化が進行中であれば、通常5〜1
0日以内に再び上昇を示すので、終期に現れるほぼ一定
値又は極めてゆるやかな上昇傾向と区別することが可能
である。本発明方法の吸光度モニター法においては、吸
光度の経時変化が一定期間にわたって一定値を示した場
合に、コンポスト化処理物の腐熟は完了したと判定する
ことができる。なお、本発明の吸光度モニター法におい
ても、判定の客観性、精度、又は容易さは測定波長に依
存するので、予め予備試験を行って、コンポスト化処理
の対象となる有機物(特に有機廃棄物)の種類、又はコ
ンポスト化処理の条件に応じて、適当な測定波長、又は
それらの組合せを適宜選択することが好ましい。
【0025】本発明によるフミン物質モニター法におい
ては、断続的にコンポスト化処理中のコンポスト化処理
物の一部を試料として次々に採取(サンプリング)し、
前記と同様に懸濁液を調製し、その懸濁液から液相を取
り、更に液相をフミン酸分画とフルボ酸分画に分離した
後、前記と同様にフミン酸分画及び/又はフルボ酸分画
の吸光度を測定し、フミン酸及び/又はフルボ酸の濃度
を算出する。そして、コンポスト化処理時間に伴って変
化するフミン酸及び/又はフルボ酸の濃度の経時変化を
観察し、その経時変化からコンポスト化処理物の腐熟度
を判定する。
【0026】前記の液相をフミン酸分画及びフルボ酸分
画に分離するには、液相に酸、例えば無機酸、特に塩酸
を加え、pHを約2以下に下げ、約1時間〜5時間位放
置した後に遠心分離することにより、フミン酸分画(沈
殿)とフルボ酸分画(上清)とに分けることにより行う
ことができる。フルボ酸分画はそのまま、そしてフミン
酸分画は高pHの溶媒に溶解した後に、それぞれ吸光度
を測定し、標準物質を用いて作成した標準曲線と比較し
て濃度を求めることができる。ここでの吸光度の測定波
長は700〜240nm、好ましくは600〜300n
mの範囲の波長を用いることができる。なお、「断続的
に」採取するとは、所定間隔で定期的に、又は間隔を変
更しながら不定期に複数回採取することを意味し、所定
間隔で定期的に採取することが好ましい。採取と採取と
の間隔も特に限定されるものではないが、吸光度の経時
変化から腐熟度の程度を判定することができる程度の日
数をあけるのが好ましく、その日数は一般に3〜7日で
あり、例えば、厨芥の場合には通常3日〜7日である。
不定期に採取する場合にも、吸光度の経時変化から腐熟
度の程度を判定することができる程度の日数の範囲内で
間隔を設定することが好ましい。
【0027】コンポスト化処理物試料のフミン酸及び/
又はフルボ酸の濃度は、先に説明した吸光度と同様に、
一般的にコンポスト化初期に採取した試料ではほぼ一定
値又は極めてゆるやかな上昇傾向を示し、コンポスト化
中期に採取した試料では激しい上昇傾向を示し、そして
コンポスト化終期に採取した試料では再びほぼ一定値又
は極めてゆるやかな上昇傾向を示す。仮に、中期に濃度
一時的に減少するか、あるいは一時的に一定値を示す場
合であっても、コンポスト化が進行中であれば、通常5
〜10日以内に再び上昇を示すので、終期に現れるほぼ
一定値又は極めてゆるやかな上昇傾向と区別することが
可能である。本発明方法のフミン物質モニター法におい
ては、フミン酸又はフルボ酸の経時変化が一定期間にわ
たって一定値を示した場合に、コンポスト化処理物の腐
熟は完了したと判定することができる。なお、本発明の
フミン物質モニター法においても、判定の客観性、精
度、又は容易さは、測定波長に依存する(吸光度によっ
て濃度を測定する場合)ので、予め予備試験を行って、
コンポスト化処理の対象となる有機物(特に有機廃棄
物)の種類、又はコンポスト化処理の条件に応じて、適
当な測定波長、又はそれらの組合せを適宜選択すること
が好ましい。
【0028】本発明方法によれば、都市ごみ(特に厨
芥)、下水汚泥、及び畜産排泄物等の有機廃棄物のコン
ポスト化処理の進行状況をモニターすることができる。
本発明方法は、ゲルクロマトグラフィー等の装置及び操
作技術を用いることなく、容易に、しかも1回の吸光度
測定工程を短時間に実施することができるので、例え
ば、コンポスト化処理用プラントのモニター手段として
の使用に適している。このようなプラントにおいては、
操業条件(例えば、原料、コンポスト化処理条件等)は
ほぼ一定であるので、予め予備実験を行い、適当な波
長、又は適当な波長の組合せを選択することによって、
客観的で、しかも高い精度で腐熟度を判定することがで
きる。また、このような使用においては、経時的にモニ
ターすることが前提であるので、前回の吸光度測定結果
と比較することによって、吸光度測定直後にその時点で
の腐熟度を判定することができる。
【0029】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、これらは本発明の範囲を限定するものではな
い。実施例1 厨芥を乾燥させ、水分率を約35%に調節したゴミ15
kgを原料として、図1に示すコンポスト化装置1を用
いてコンポスト化処理を実施した。図1に示すコンポス
ト化装置1は、中央支柱11を回転軸として、その中央
支柱の上端部に配置されたモーター12により低速で旋
回する螺旋状の攪拌翼13、及び床面の少し上部に設け
た多数の通気孔を有する水平隔壁14を含む円筒状発酵
槽15と、その発酵槽15の外側に配置され、発酵槽1
5の内部に曝気用空気を供給することのできるブロアー
18とを含む。ブロアー18は、空気供給管16の途中
に設けた流量計17により曝気用空気の量を調整するこ
とができる。発酵槽の周囲は保温材19に覆われてい
る。発酵槽15の上部に設けた原料供給口(図示せず)
から原料である前記ゴミ15kgを発酵槽15内に供給
し、ゴミ1kg当たりの空気吹込み量20リットル/時
間の条件下で、また、コンポスト化処理過程での水分減
少を補うために、必要に応じて水を加え、水分率が常時
30%〜40%程度の条件下で、コンポスト化処理を実
施した。コンポスト化処理の進行中、前記装置中のコン
ポスト化中間物の一部を3〜5日毎に採取し、以下に示
す手順に従って、本発明方法により腐熟度を判定した。
【0030】採取したコンポスト化中間物13g(乾燥
重量)を蒸留水200mlに懸濁し、20分間撹拌した
後、遠心分離により固液分離し、得られた上清及びその
20倍希釈液の波長700nm〜240nmの範囲の吸
光度を分光光度計を用いて測定した。結果を図2及び図
3に示す。図2は、波長700nm〜440nmの範囲
から選んだ11種類の波長における前記上清の吸光度を
経時的に示すグラフであり、図3は、波長420nm〜
240nmの範囲から選んだ10種類の波長における前
記上清の20倍希釈液の吸光度を経時的に示すグラフで
ある。図2又は図3において選んだ波長を、それぞれ図
2又は図3に示す。どの波長においても、コンポスト化
処理開始後10日前後から吸光度が上昇しはじめ、40
日目前後でほぼその上昇が停止し、この時点で腐熟が完
了したと考えられる。
【0031】実施例2 蒸留水の代わりに生理食塩水(0.9%NaCl溶液)
200mlで懸濁した以外は、実施例1と同様に実験
し、コンポスト化中間物の上清を得た。これらの上清を
波長460nmにて吸光度を測定した結果、実施例1と
同様に、経時的な腐熟度曲線が測定できた。
【0032】実施例3 蒸留水の代わりに20mMリン酸緩衝液(pH6.8)
を用いた以外は、実施例1と同様に実験を行った。ま
た、測定波長は440nmを使用した。その結果、実施
例1と同様な、経時的な腐熟度曲線が測定された。
【0033】実施例4 実施例1と同様にコンポスト化中間物13g(乾燥重
量)を採取し、0.1N−NaOH溶液(pH12.
5)200mlに懸濁し、60分間撹拌した後、遠心分
離により固液分離した。得られた上清にHClを加え、
pHを1.0にした後、60分間放置し、遠心分離によ
りフミン酸分画(沈殿)とフルボ酸分画(上清)を分離
した。フミン酸分画(沈殿)は、0.2N−NaOH溶
液200mlを加えて溶解した後、そしてフルボ酸分画
はそのまま、420nmでの吸光度を測定した。予め標
準フルボ酸及びフミン酸を用いて作成した検量線と比較
することにより、前記の各分画の濃度を求めた。図4は
フミン酸濃度の経時変化、図5はフルボ酸濃度の経時変
化をそれぞれ示すグラフである。どちらもコンポスト乾
燥重量1gあたりのフミン酸量又はフルボ酸量で示して
ある。どちらの濃度変化においても、実施例1と同様の
経時的な腐熟度曲線を測定することができた。
【0034】比較例 前記実施例1で用いたゴミについて、J.Fermen
t.Technol.,57,582−584,197
9に記載の方法に従って、腐熟度を判定した。すなわ
ち、前記実施例1で得られた上清を、口径0.45μm
のフィルターで濾過し、その濾液をゲル濾過カラム〔セ
ファデックスG−25(直径1cm×長さ10cm:フ
ァルマシア社製〕に添加し、ゲルクロマトグラフィー分
析を行った。吸収波長280nmで測定したゲルクロマ
トグラフィーの溶出結果を図6に示す。また、図6に現
われた主要なピーク3個(以下、分子量の大きい方か
ら、ピーク1、ピーク2、及びピーク3と称する)の吸
光度を経時的に示すグラフを図7に示す。図7に示すよ
うに、分子量約1500以上であるピーク1の吸光度
は、コンポスト化処理を開始して21日後から急激に増
加し、39日後に吸光度の最大値を示した後、ゆるやか
に減少した。この吸光度の変化から、39日後付近でコ
ンポスト化が完了していると判定することができ、この
判定結果は、前記実施例で説明した本発明方法の判定結
果とほぼ一致した。
【0035】
【発明の効果】本発明方法によれば、客観的で、しかも
高い精度で腐熟度を判定することができる。更に、ゲル
クロマトグラフィー等の工程が必要でないので、短時間
の吸光度測定工程で、しかも簡単容易に腐熟度を判定す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1のコンポスト化処理に使用したコン
ポスト化装置を模式的に示す断面図である。
【図2】 本発明方法により測定した波長700nm〜
440nmの範囲から選んだ11種類の波長における上
清の吸光度を経時的に示すグラフである。
【図3】 本発明方法により測定した波長420nm〜
240nmの範囲から選んだ10種類の波長における上
清の20倍希釈液の吸光度を経時的に示すグラフであ
る。
【図4】 コンポスト化中間物から得られたフミン酸分
画におけるフミン酸の濃度の経時変化を示すグラフであ
る。
【図5】 コンポスト化中間物から得られたフルボ酸分
画におけるフルボ酸の濃度の経時変化を示すグラフであ
る。
【図6】 上清のゲルクロマトグラフィーの溶出液を吸
収波長280nmで測定した吸光度の結果を示すグラフ
である。
【図7】上清のゲルクロマトグラフィーにより分離され
た主要ピーク3種の吸光度を経時的に示すグラフであ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機物のコンポスト化処理におけるコン
    ポスト化処理物の腐熟度を判定する方法であって、 (1)コンポスト化処理中のコンポスト化処理物の一部
    を採取し、溶媒で抽出処理して得られる液相の第1の吸
    光度を測定する工程 (2)前記採取後に更にコンポスト化処理を続行して得
    られるコンポスト化処理物の一部を採取し、溶媒で抽出
    処理して得られる液相の第2の吸光度を測定する工程、
    そして (3)(a)第1の吸光度と第2の吸光度との吸光度変
    化の割合と、(b)予め、前記コンポスト化処理に用い
    る前記有機物と同種の有機物を前記コンポスト化処理と
    実質的に同じ条件下でコンポスト化処理して得られるコ
    ンポスト化処理物について、コンポスト化処理の実質的
    にほぼ全工程にわたり、コンポスト化処理時間と各コン
    ポスト化処理時間毎に前記工程(1)及び前記工程
    (2)と同様の操作によって得られる液相の吸光度との
    関連を示す標準曲線と、を比較する工程を含むことを特
    徴とする前記判定方法。
  2. 【請求項2】 有機物のコンポスト化処理におけるコン
    ポスト化処理物の腐熟度を判定する方法であって、断続
    的にコンポスト化処理中のコンポスト化処理物の一部を
    採取し、溶媒で抽出処理して得られる液相の吸光度を測
    定し、そしてそれらの吸光度の経時変化に基づいてコン
    ポスト化処理物の腐熟度を判定することを特徴とする前
    記判定方法。
  3. 【請求項3】 有機物のコンポスト化処理におけるコン
    ポスト化処理物の腐熟度を判定する方法であって、断続
    的にコンポスト化処理中のコンポスト化処理物の一部を
    採取して、その中に含まれるフミン酸又はフルボ酸の濃
    度を測定し、そしてそれらの濃度の経時変化に基づいて
    コンポスト化処理物の腐熟度を判定することを特徴とす
    る判定方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006092892A1 (ja) * 2005-03-02 2006-09-08 Japan Advanced Institute Of Science And Technology 肥料品質評価方法、肥料品質評価装置及び肥料品質評価プログラム
US7842510B2 (en) 2006-08-24 2010-11-30 Ryokusan Corporation Limited Method for measuring maturity degree of compost and measuring solution
JP2012026803A (ja) * 2010-07-21 2012-02-09 Gunma Prefecture 土壌中の陽イオン交換容量の測定方法及び土壌分析器
CN103163112A (zh) * 2013-02-27 2013-06-19 中国环境科学研究院 一种有机质腐殖化水平的综合评价方法
JP2016194195A (ja) * 2015-03-31 2016-11-17 新日鐵住金株式会社 水域環境保全材料の施用方法

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