JPH09126188A - 多層円板ファンの羽根車の円環板間の隙間に充填された機能剤の一部を除去する装置 - Google Patents

多層円板ファンの羽根車の円環板間の隙間に充填された機能剤の一部を除去する装置

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Publication number
JPH09126188A
JPH09126188A JP30858395A JP30858395A JPH09126188A JP H09126188 A JPH09126188 A JP H09126188A JP 30858395 A JP30858395 A JP 30858395A JP 30858395 A JP30858395 A JP 30858395A JP H09126188 A JPH09126188 A JP H09126188A
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JP
Japan
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impeller
gap
functional agent
thin blade
annular plates
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Application number
JP30858395A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Kurokawa
徹也 黒川
Chihiro Kobayashi
千尋 小林
Tomonori Tokumoto
智憲 徳本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 円環板間の隙間に機能剤を充填し、その後、
円環板間の隙間から充填された機能剤の一部を除去する
方法の実施に際して使用可能な、多層円板ファンの羽根
車の円環板間の隙間に充填された機能剤の一部を除去す
る装置を提供する。 【構成】 周方向に互いに間隔を隔てて配設された複数
のスペーサを介して複数の薄肉の円環板が互いに微小間
隔を隔て積層され、円環板間の隙間に機能剤が充填され
た多層円板ファンの羽根車を載置して固定する羽根車固
定装置と、羽根車固定装置上に固定された羽根車の径方
向外方に配設され、羽根車に対して径方向に進退動作す
るスライドユニットと、スライドユニットに取り付けら
れた、円環板と同一ピッチで積層された、円環板間の隙
間と同数の薄肉の刃を有する薄肉刃組立体と、スライド
ユニットが羽根車に対して径方向に後退する際に、羽根
車固定装置上に固定された羽根車と薄肉刃組立体とを、
羽根車の周方向に相対変位させる相対変位発生手段とを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層円板ファンの
羽根車の円環板間の隙間に充填された機能剤の一部を除
去する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】互いに周方向に間隔を隔てて配設された
複数のスペーサを介して複数の薄肉の円環板が互いに微
小間隔を隔て積層された羽根車を有する多層円板ファン
が、近年、静音遠心ファンとして注目されている。手乾
燥装置用ファン、浴室換気用ファン、トイレ換気用ファ
ン等、静粛性を生かした多層円板ファンの幅広い用途が
期待されている。また、羽根車の表面積が大きい点に着
目し、円環板の表面に芳香剤、脱臭剤、除湿剤等を担持
した、オゾン分解ファン、消臭ファン、除湿用ファン等
としての使用も検討されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】円環板の表面に芳香
剤、脱臭剤、除湿剤等の機能剤を担持させる場合、従来
のスラリー中にワークを浸漬させるディッピング法では
円環板間の隙間が狭いので前記隙間が目詰まりするとい
う問題を生じ、スラリーをワークに吹きつけるスプレー
法では円環板間の隙間が狭いので前記隙間が目詰まり
し、或いは所望の均一な厚さの機能剤の層が形成され難
い等の問題を生ずる。上記課題を解決するための方策と
して、本発明の発明者は、円環板間の隙間に機能剤を充
填し、その後、円環板間の隙間から充填された機能剤の
一部を除去する方法を着想した。かかる方法によれば、
円環板間の隙間に目詰まりを生じさせることなく円環板
に機能剤を担持させることができ、且つ所望の均一な厚
さの機能剤の層を形成することができる。本発明は上記
の、円環板間の隙間に機能剤を充填し、その後、円環板
間の隙間から充填された機能剤の一部を除去する方法の
実施に際して使用可能な、多層円板ファンの羽根車の円
環板間の隙間に充填された機能剤の一部を除去する装置
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、周方向に互いに間隔を隔てて配
設された複数のスペーサを介して複数の薄肉の円環板が
互いに微小間隔を隔て積層され、円環板間の隙間に機能
剤が充填された多層円板ファンの羽根車を載置して固定
する羽根車固定装置と、羽根車固定装置上に固定された
羽根車の径方向外方に配設され、羽根車に対して径方向
に進退動作するスライドユニットと、スライドユニット
に取り付けられた、円環板と同一ピッチで積層された、
円環板間の隙間と同数の薄肉の刃を有する薄肉刃組立体
と、スライドユニットが羽根車に対して径方向に後退す
る際に、羽根車固定装置上に固定された羽根車と薄肉刃
組立体とを、羽根車の周方向に相対変位させる相対変位
発生手段とを備えることを特徴とする、多層円板ファン
の羽根車の円環板間の隙間に充填された機能剤の一部を
除去する装置を提供する。
【0005】本発明に係る装置においては、周方向に互
いに間隔を隔てて配設された複数のスペーサを介して複
数の薄肉の円環板が互いに微小間隔を隔て積層され、円
環板間の隙間に機能剤が充填された多層円板ファンの羽
根車が羽根車固定装置上に載置されて固定され、羽根車
固定装置上に固定された羽根車の径方向外方に配設され
たスライドユニットが羽根車に対して径方向に進退動作
し、スライドユニットに取り付けられた薄肉刃組立体
の、円環板と同一ピッチで積層された、円環板間の隙間
と同数の薄肉の刃が、円環板間の隙間に侵入し、積層さ
れた薄肉の刃に対峙する全ての積層する円環板間の隙間
から、該隙間に充填された機能剤の一部を押し出して除
去される。これにより、円環板間の隙間に目詰まりを生
ずることなく、円環板に機能剤が担持される。金属、セ
ラミック等のヤング率の大きな素材から成る変形し難い
薄肉の刃を用い、薄肉の刃の肉厚中心線を円環板間隙間
の肉厚中心線と同一線上に位置決めし、且つ稼働中の薄
肉の刃をしっかりガイドすれば、所望の均一な厚さの機
能剤の層を円環板上に担持させることができる。スライ
ドユニットが羽根車に対して径方向に後退する際に、羽
根車固定装置上に固定された羽根車と薄肉刃組立体と
が、羽根車の周方向に相対変位し、薄肉の刃がスペーサ
の側面に押し当てられ、スペーサの側面に付着した機能
剤を掻き落とす。これにより、機能剤を担持した多層円
板ファンの作動時に、スペーサの側面に付着した機能剤
によって、スペーサ間の円環板間の隙間の周方向の幅が
狭められ、通風抵抗が増大し、多層円板ファンの機能が
低下する事態の発生が防止される。
【0006】本発明の好ましい態様においては、相対変
位発生手段は、羽根車の回転軸回りに羽根車固定装置を
回転させる駆動装置である。本発明の好ましい態様にお
いては、相対変位発生手段は、薄肉刃組立体を揺動させ
る揺動装置である。本発明の好ましい態様においては、
相対変位発生手段は、羽根車の回転軸回りにスライドユ
ニットを回転させる駆動装置である。
【0007】多層円板ファンの羽根車を所定の方向へ回
転させつつ、前記薄肉の刃を前記円環板間の隙間から退
出させ、或いは、前記薄肉の刃を所定の方向へ揺動させ
つつ、前記円環板間の隙間から退出させ、或いは、前記
薄肉の刃を多層円板ファンの羽根車と同軸に所定の方向
へ回転させつつ、前記円環板間の隙間から退出させるこ
とにより、薄肉の刃をスペーサの側面に押し当てて、ス
ペーサの側面に付着した機能剤を掻き落とすことができ
る。これにより、機能剤を担持した多層円板ファンの作
動時に、スペーサの側面に付着した機能剤によって、ス
ペーサ間の円環板間の隙間の周方向の幅が狭められ、通
風抵抗が増大し、多層円板ファンの機能が低下する事態
の発生が防止される。
【0008】本発明の好ましい態様においては、薄肉刃
組立体の薄肉の刃は、隣接するスペーサ間の円環板間の
隙間よりも狭幅に形成されている。隣接するスペーサ間
の円環板間の隙間よりも狭幅に形成され、好ましくは、
強度的に許容される範囲内でできるだけ狭幅に形成され
た薄肉の刃を使用することにより、機能剤が充填され
た、スペーサ間の円環板間の隙間へ薄肉の刃を侵入させ
る際の抵抗が減少し、機能剤除去作業の負荷が減少し、
機能剤の除去作業が容易になる。
【0009】本発明の好ましい態様においては、薄肉刃
組立体の薄肉の刃の先端に角部を有する膨出部が形成さ
れている。角部を有する膨出部が先端に形成された薄肉
の刃を使用することにより、スペーサの側面に付着した
機能剤が容易に掻き落とされる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を以下に詳述す
る。図1に示すように、架台31上に配設された円形の
ワーク受け皿32が、ボールベアリング33を介して、
架台31により回転可能に支持されている。架台31の
脚31aに固定されたステッピングモータ34の出力軸
34aがワーク受け皿32に接続されている。図示しな
い部材を介して架台31に固定されたブラケット35
に、エアシリンダ36が固定されている。エアシリンダ
36のピストン36aは下方へ延びている。ピストン3
6aは出力軸34aの軸線上に配設されている。ピスト
ン36aの下端には、円板部材37が固定されている。
円板部材37の下面周縁には、環状段部37aが形成さ
れている。ボールベアリング38が環状段部37aに緊
密に外嵌合している。L型断面を有する環状のワーク押
さえ39がボールベアリング38に緊密に外嵌合してい
る。
【0011】円板状のベースプレート201の上に、互
いに周方向に等間隔を隔てて配設された複数の径向き翼
形状のスペーサ202を介して、複数の薄肉円環板20
3が互いに微小隙間204を隔てて積層された多層円板
ファンの羽根車200がワーク受け皿32上に載置さ
れ、ワーク受け皿32とワーク押さえ39とにより挟持
されている。羽根車200の円環板間隙間204には機
能剤Bが充填されている。
【0012】エアシリンダ40が、架台31上に固定さ
れている。エアシリンダ40のピストン40aは、ワー
ク受け皿32の中心へ向かって延在している。図1、図
2に示すように、ピストン40aの先端にはスライドユ
ニット41が固定されている。スライドユニット41は
コ字断面の走行テーブル41aを有している。走行テー
ブル41aは、架台31上に固定されたレール42と摺
動自在に係合している。羽根車200の円環板203と
同一ピッチで積層された、羽根車200の円環板間隙間
204と同数の薄肉の刃43aを有する薄肉刃組立体4
3がスライドユニット41に取り付けられている。薄肉
の刃43aは金属、セラミック等のヤング率の大きな素
材で形成されている。薄肉の刃43aの厚さは、羽根車
200の円環板間隙間204よりも薄肉に、より具体的
には、円環板間隙間204から担持する機能剤Bの所望
の2層分の厚さを差し引いた値に設定されている。薄肉
の刃43aの肉厚中心線は円環板間隙間204の肉厚中
心線と同一線上に位置決めされている。図2に示すよう
に、薄肉の刃43aは、羽根車200の周方向に互いに
隣接するスペーサ202間に延在する1コマ分の扇状の
円環板間の隙間204aと略同一形状に形成されてい
る。薄肉刃組立体43の薄肉の刃43aが挿通される複
数のスリット状の長孔44aを有するガイド44が、ワ
ーク受け皿32の外縁近傍に配設され、架台31に固定
されている。
【0013】本装置の作動を説明する。本装置の作動停
止時には、エアシリンダ36のピストン36aは、図1
に示す稼働位置よりも上方の退避位置にあり、円板部材
37の環状段部37aに緊密に嵌合したボールベアリン
グ38と、ボールベアリング38に緊密に嵌合したワー
ク押さえ39とは、図1に示す稼働位置よりも上方の退
避位置にある。エアシリンダ40のピストン40aは、
図1に示す位置よりも僅かに右方の退避位置にあり、ス
ライドユニット41、薄肉刃組立体43も図1に示す位
置よりも僅かに右方の退避位置にある。
【0014】多層円板ファンの羽根車200をワーク受
け皿32上に載置する。羽根車200をワーク受け皿3
2上に載置する際、図2に示すように、隣接するスペー
サ202の間に延在する扇状の円環板間隙間204aを
ガイド44に正対させる。
【0015】本装置を起動させる。エアシリンダ36の
ピストン36aが、図1に示す稼働位置へ前進し、ボー
ルベアリング38、ワーク押さえ39が図1に示す稼働
位置に到達する。ワーク押さえ39が羽根車200の最
上段の円環板203に当接する。この結果、羽根車20
0は、ワーク受け皿32とワーク押さえ39とにより挟
持される。エアシリンダ40のピストン40aが、稼働
位置へ前進する。スライドユニット41がレール42上
を摺動し、薄肉刃組立体43の複数の薄肉の刃43aが
ガイド44の複数のスリット状の長孔44aを通って、
羽根車200に対して径方向内方へ進み、対峙する1コ
マ分の積層する複数の扇状の円環板間隙間204aの全
てに同時に侵入する。薄肉の刃43aはスリット状の長
孔44aに案内されて、確実に、且つ肉厚中心線を円環
板間隙間204の中心線と一致させつつ、扇状の円環板
間の隙間204aに差し込まれる。これにより、扇状の
円環板間隙間204aに充填された機能剤Bの一部を除
去する作業の効率と精度とが向上する。薄肉の刃43a
は、薄肉の刃43aの厚さに等しい厚さの機能剤Bを押
し退けつつ、扇状の円環板間隙間204a内を径方向内
方へ進む。
【0016】薄肉の刃43aが稼働位置に到達する。1
コマ分の扇状の円環板間隙間204aと略同一形状に形
成された薄肉の刃43aがスペーサ202に当接し、薄
肉の刃43aの先端が、扇状の円環板間隙間204aの
径方向内端から径方向内方へ突出する。薄肉の刃43a
により押し退けられた機能剤Bが扇状の円環板間隙間2
04aの径方向内端から、押し出される。
【0017】エアシリンダ40のピストン40aが、退
避位置へ後退する。エアシリンダ40のピストン40a
の後退運動に連動して、ステッピングモータ34が作動
し、羽根車200を、図2で二重矢印で示す方向へ僅か
に回転させる。薄肉の刃43aが、扇状の円環板間隙間
204aを画成する一対のスペーサ202の中の一方の
側面に押し当てられつつ後退する。この結果、前記一方
のスペーサ202の側面に付着した機能剤Bが掻き落と
される。ステッピングモータ34が作動し、羽根車20
0を、図2で二重矢印で示す方向と逆の方向へ僅かに回
転させて、機能剤Bが除去された扇状の円環板間隙間2
04aをガイド44に正対させる。薄肉の刃43aが稼
働位置まで前進する。薄肉の刃43aが後退する。薄肉
の刃43aの後退運動に連動して、ステッピングモータ
34が作動し、羽根車200が、図2で二重矢印で示す
方向と逆の方向へ僅かに回転する。薄肉の刃43aが、
扇状の円環板間隙間204aを画成する一対のスペーサ
202の中の他方の側面に押し当てられつつ後退する。
この結果、前記他方のスペーサ202の側面に付着した
機能剤Bが掻き落とされる。
【0018】以上の動作により、1コマ分の積層する複
数の扇状の円環板間隙間204aの全てから、機能剤B
の一部が除去される。薄肉の刃43aは金属、セラミッ
ク等のヤング率の大きな素材で形成されていて変形し難
く、薄肉の刃43aの肉厚は円環板間距離から所望の2
層分の機能剤Bの層の厚さを差し引いた値であり、薄肉
の刃43aの肉厚中心線は円環板間隙間204の肉厚中
心線と同一線上に位置決めされ且つ保持されているの
で、前記一コマ分の積層する複数の扇状の円環板間隙間
204aを形成する円環板203の扇状部分の両面に、
機能剤Bの所望の均一な厚さの層が残される。
【0019】薄肉の刃43aの積層数は円環板間隙間2
04aの積層数と同一であり、薄肉の刃43aは、羽根
車200の周方向に互いに隣接するスペーサ202間に
延在する1コマ分の扇状の円環板間隙間204aと略同
一形状に形成されているので、扇状の円環板間隙間20
4aへの薄肉の刃43aの一回の侵入動作で、1コマ分
の積層する複数の扇状の円環板間隙間204aの全てか
ら機能剤Bの一部が所望量だけ除去される。これによ
り、扇状の円環板間隙間204aに充填された機能剤B
の一部を除去する作業の効率が向上する。
【0020】薄肉の刃43aが、扇状の円環板間隙間2
04aに侵入する際に、扇状の円環板間隙間204aを
画成する一対のスペーサ202の側面に、機能剤Bが押
しつけられて密着する。扇状の円環板間隙間204aを
ガイド44に正対させたまま、薄肉の刃43aを後退さ
せると、前記一対のスペーサ202の側面に密着した機
能剤Bが、取り残される。前記一対のスペーサ202の
側面に付着して取り残された機能剤Bにより、羽根車2
00の稼働時に、扇状の円環板間隙間204aの通風抵
抗が増大し、ファンの機能が低下する。本実施例におい
ては、薄肉の刃43aは、扇状の円環板間隙間204a
を画成する一対のスペーサ202の側面に押し当てられ
つつ後退するので、前記一対のスペーサ202の側面か
ら機能剤Bが確実に掻き落とされる。この結果、羽根車
200の稼働時に、扇状の円環板間隙間204aの通風
抵抗が増大し、多層円板ファンの機能が低下する事態の
発生が防止される。
【0021】次に、ステッピングモータ34が作動し、
羽根車200を図2で二重矢印で示す方向へ回転させ、
処理済のコマに隣接する1コマ分の積層する複数の扇状
の円環板間隙間204aを、ガイド44に正対させる。
ボールベアリング33、38の作動により、羽根車40
0がワーク受け皿32とワーク押さえ39とにより挟持
された状態を保持しつつ、ワーク受け皿32と羽根車2
00とワーク押さえ39とが一体となって、回転するこ
とができる。新しい未処理の一コマ分の積層する複数の
扇状の円環板間隙間204aに対して、スライドユニッ
ト41が進退動作し、該未処理の1コマ分の扇状の円環
板間隙間204aに充填された機能剤Bの一部を除去す
る。この結果、前記未処理の1コマ分の積層する複数の
扇状の円環板間隙間204aを形成する円環板403の
扇状部分の両面に、機能剤Bの所望の厚さの層が残され
る。
【0022】以降、羽根車200の回転とスライドユニ
ット41を進退動作とが繰り返されて、全ての扇状の円
環板間隙間204aから、充填された機能剤Bの一部が
除去される。ステッピングモータ34により、羽根車2
00をステップ状に回転させて、未処理の一コマ分の積
層する複数の扇状の円環板間隙間204aを割り出し、
スライドユニット41を進退動作させる工程を繰り返し
て、全ての扇状の円環板間隙間204aから充填された
機能剤Bの一部を除去するので、スライドユニットを周
方向に移動させる必要が無い。これにより、円環板間の
隙間に充填された機能剤Bの一部を除去する作業の効率
が向上する。以上の工程により、円環板間隙間204に
目詰まりを生ずることなく、円環板隙間204を形成す
る円環板隙203の両面に、所望の厚さの機能剤Bの層
が担持される。上記一連の作動は、シーケンス回路を有
する制御装置により行われる。
【0023】以上本発明の実施例を説明したが、本発明
は上記実施例に限定されるものではない。薄肉の刃43
aの後退運動に連動して羽根車200を、図2で二重矢
印で示す方向ヘ僅かに回転させる代わりに、薄肉の刃4
3aの後退運動に連動して薄肉の刃43aを、図2で三
重矢印で示す方向へ僅かに揺動させ、或いは薄肉の刃4
3aの後退運動に連動して薄肉の刃43aを、羽根車2
00と同軸に、図2で二重矢印で示す方向と反対の方向
へ僅かに回転させて、薄肉の刃43aをスペーサ200
の側面に当接させても良い。薄肉の刃43aをスライド
ユニット41に対して回動可能に取付け、薄肉の刃43
aを揺動させる駆動装置を設けることにより、薄肉の刃
43aを揺動させることが可能であり、エアシリンダ4
0、スライドユニット41、レール42、ガイド44を
円環状基板の上に取付け、該円環状基板をステッピング
モータ34の出力軸34aの回りに回転可能に架台31
上に取り付け、円環状基板を回転させる駆動装置を設け
ることにより、薄肉の刃43aを羽根車200と同軸に
回転させることが可能である。
【0024】図3に示すように、薄肉の刃43aの先端
に、スペーサ200の側面に付着した機能剤Bを掻き落
とすための、角部を有する膨出部43a′を形成しても
良い。
【0025】薄肉の刃43aを強度的に許容される範囲
内でできるだけ細くしても良い。これにより、機能剤B
が充填された、扇状の円環板間隙間204aへ薄肉の刃
43aを挿入する際の抵抗が減少し、機能剤除去作業の
負荷が減少し、機能剤Bの除去作業が容易になる。薄肉
の刃43aを強度的に許容される範囲内でできるだけ細
くし、且つ、薄肉の刃43aの先端部を、強度的許容さ
れる範囲内でできるだけ鋭角としても良い。これによ
り、機能剤Bが充填された、扇状の円環板間隙間204
aへ薄肉の刃43aを挿入する際の抵抗が減少し、機能
剤除去装置の負荷が減少し、機能剤Bの除去作業が容易
になる。
【0026】本発明は、径向き翼形状のスペーサを有す
る多層円板ファン、前進翼形状のスペーサを有する多層
円板ファン、後退翼形状のスペーサを有する多層円板フ
ァンの何れにも適用可能である。
【0027】
【発明の効果】本発明に係る装置においては、周方向に
互いに間隔を隔てて配設された複数のスペーサを介して
複数の薄肉の円環板が互いに微小間隔を隔て積層され、
円環板間の隙間に機能剤が充填された多層円板ファンの
羽根車が羽根車固定装置上に載置されて固定され、羽根
車固定装置上に固定された羽根車の径方向外方に配設さ
れたスライドユニットが羽根車に対して径方向に進退動
作し、スライドユニットに取り付けられた薄肉刃組立体
の、円環板と同一ピッチで積層された、円環板間の隙間
と同数の薄肉の刃が、円環板間の隙間に侵入し、積層さ
れた薄肉の刃に対峙する全ての積層する円環板間の隙間
から、該隙間に充填された機能剤の一部を押し出して除
去される。これにより、円環板間の隙間に目詰まりを生
ずることなく、円環板に機能剤が担持される。金属、セ
ラミック等のヤング率の大きな素材から成る変形し難い
薄肉の刃を用い、薄肉の刃の肉厚中心線を円環板間隙間
の肉厚中心線と同一線上に位置決めし、且つ稼働中の薄
肉の刃をしっかりガイドすれば、所望の均一な厚さの機
能剤の層を円環板上に担持させることができる。スライ
ドユニットが羽根車に対して径方向に後退する際に、羽
根車固定装置上に固定された羽根車と薄肉刃組立体と
が、羽根車の周方向に相対変位し、薄肉の刃がスペーサ
の側面に押し当てられ、スペーサの側面に付着した機能
剤を掻き落とす。これにより、機能剤を担持した多層円
板ファンの作動時に、スペーサの側面に付着した機能剤
によって、スペーサ間の円環板間の隙間の周方向の幅が
狭められ、通風抵抗が増大し、多層円板ファンの機能が
低下する事態の発生が防止される。
【0028】多層円板ファンの羽根車を所定の方向へ回
転させつつ、前記薄肉の刃を前記円環板間の隙間から退
出させ、或いは、前記薄肉の刃を所定の方向へ揺動させ
つつ、前記円環板間の隙間から退出させ、或いは、前記
薄肉の刃を多層円板ファンの羽根車と同軸に所定の方向
へ回転させつつ、前記円環板間の隙間から退出させるこ
とにより、薄肉の刃をスペーサの側面に押し当てて、ス
ペーサの側面に付着した機能剤を掻き落とすことができ
る。これにより、機能剤を担持した多層円板ファンの作
動時に、スペーサの側面に付着した機能剤によって、ス
ペーサ間の円環板間の隙間の周方向の幅が狭められ、通
風抵抗が増大し、多層円板ファンの機能が低下する事態
の発生が防止される。
【0029】隣接するスペーサ間の円環板間の隙間より
も狭幅に形成され、好ましくは、強度的に許容される範
囲内でできるだけ狭幅に形成された薄肉の刃を使用する
ことにより、機能剤が充填された、スペーサ間の円環板
間の隙間へ薄肉の刃を侵入させる際の抵抗が減少し、機
能剤除去作業の負荷が減少し、機能剤の除去作業が容易
になる。
【0030】角部を有する膨出部が先端に形成された薄
肉の刃を使用することにより、スペーサの側面に付着し
た機能剤が容易に掻き落とされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る多層円板ファンの円環板
間の隙間に充填された機能剤の一部を除去する装置の、
一部を断面とした側面図である。
【図2】図1の装置の一部の部材を取り除いた平面図で
ある。
【図3】本発明の実施例に係る多層円板ファンの円環板
間の隙間に充填された機能剤の一部を除去する装置の、
薄肉の刃の変形例の平面図である。
【符号の説明】
32 ワーク受け皿 39 ワーク押さえ 41 スライドユニット 43 薄肉刃組立体 43a 薄肉刃 43a′ 膨出部 44 ガイド 200 多層円板ファン 202 スペーサ B 機能剤

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周方向に互いに間隔を隔てて配設された
    複数のスペーサを介して複数の薄肉の円環板が互いに微
    小間隔を隔て積層され、円環板間の隙間に機能剤が充填
    された多層円板ファンの羽根車を載置して固定する羽根
    車固定装置と、 羽根車固定装置上に固定された羽根車の径方向外方に配
    設され、羽根車に対して径方向に進退動作するスライド
    ユニットと、 スライドユニットに取り付けられた、円環板と同一ピッ
    チで積層された、円環板間の隙間と同数の薄肉の刃を有
    する薄肉刃組立体と、 スライドユニットが羽根車に対して径方向に後退する際
    に、羽根車固定装置上に固定された羽根車と薄肉刃組立
    体とを、羽根車の周方向に相対変位させる相対変位発生
    手段とを備えることを特徴とする、多層円板ファンの羽
    根車の円環板間の隙間に充填された機能剤の一部を除去
    する装置。
  2. 【請求項2】 相対変位発生手段は、羽根車の回転軸回
    りに羽根車固定装置を回転させる駆動装置であることを
    特徴とする請求項1に記載の多層円板ファンの羽根車の
    円環板間の隙間に充填された機能剤の一部を除去する装
    置。
  3. 【請求項3】 相対変位発生手段は、薄肉刃組立体を揺
    動させる揺動装置であることを特徴とする請求項1に記
    載の多層円板ファンの羽根車の円環板間の隙間に充填さ
    れた機能剤の一部を除去する装置。
  4. 【請求項4】 相対変位発生手段は、羽根車の回転軸回
    りにスライドユニットを回転させる駆動装置であること
    を特徴とする請求項1に記載の多層円板ファンの羽根車
    の円環板間の隙間に充填された機能剤の一部を除去する
    装置。
  5. 【請求項5】 薄肉刃組立体の薄肉の刃は、隣接するス
    ペーサ間の円環板間の隙間よりも狭幅に形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の
    多層円板ファンの羽根車の円環板間の隙間に充填された
    機能剤の一部を除去する装置。
  6. 【請求項6】 薄肉刃組立体の薄肉の刃の先端に角部を
    有する膨出部が形成されていることを特徴とする請求項
    1乃至5の何れか1項に記載の多層円板ファンの羽根車
    の円環板間の隙間に充填された機能剤の一部を除去する
    装置。
JP30858395A 1995-11-02 1995-11-02 多層円板ファンの羽根車の円環板間の隙間に充填された機能剤の一部を除去する装置 Pending JPH09126188A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10962017B2 (en) 2018-02-26 2021-03-30 Nidec Corporation Centrifugal fan
CN115191237A (zh) * 2022-07-19 2022-10-18 泗县伟达农机具有限公司 一种多盘一体化的搂草机

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US10962017B2 (en) 2018-02-26 2021-03-30 Nidec Corporation Centrifugal fan
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