JPH09126158A - 揺動型ベーンポンプのシール構造 - Google Patents

揺動型ベーンポンプのシール構造

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JPH09126158A
JPH09126158A JP28311095A JP28311095A JPH09126158A JP H09126158 A JPH09126158 A JP H09126158A JP 28311095 A JP28311095 A JP 28311095A JP 28311095 A JP28311095 A JP 28311095A JP H09126158 A JPH09126158 A JP H09126158A
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oscillating vane
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富治 渡部
Yoshirou Kondou
俶郎 近藤
Masaharu Narita
正春 成田
Katsuhiro Kiyono
勝博 清野
Hidekazu Akama
英一 赤間
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 揺動式ベーンポンプのシールを金属製とし、
漏れ量を小とするとともに、ポンプの容積効率を高め
る。 【解決手段】 ローター1の側面に形成された円形の溝
21に挿置されるリング状のシール部材20Rを、ベー
ン8の先端面及び側面に形成された直線状の溝26、2
9挿置されたシール部材20A、20Bの中間に切断部
20R3、20A3、20B3を形成し、その各切断部
の対向端部の一方に凹入部を形成するとともに、他方の
対向端部に、前記凹入部に摺動自在に嵌合する突部を設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振子式発電装置等
に用いられる揺動型ベーンポンプのシール構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】海岸に打ち寄せる波の力を利用して発電
を行う振子式発電装置に用いられる微速運転の従来の揺
動型ベーンポンプの一例が、本出願人の出願に係わる特
開平7−224768号公報に開示されている。
【0003】この従来の揺動型ベーンポンプの概略を、
図11〜図14を参照して説明する。
【0004】この揺動型ベーンポンプは、波力により加
振されて揺動する振子(図示略)により駆動されるよう
になっている。すなわち振子は、軸(6)の中心を支点と
して海中に吊り下げられ、振子の揺動により、軸(6)は
揺動させられる。軸(6)には、ローター(1)が結合さ
れ、軸(6)の正逆交互の揺動により、ポート(3a)または
(3b)から、例えば油のような作動流体が吐出する。
【0005】図11及び図12に示すように、多数のボルト
(7)により互いに結合され、かつ支持体(5)に取付けら
れた3つのケーシング(10a)(10b)(10c)に囲まれた内部
には、2個のベーン(8)と2個のシールブロック(9)と
により4つのチャンバ(2a)(2b)(2c)(2d)が形成され、対
角位置にあるチャンバ(2a)と(2c)、(2b)と(2d)は、ロー
タ(1)に形成された適宜の流体通路(その一方のものの
みを符号(8a)により示してある)により互いに連通され
ている。
【0006】これらのチャンバ(2a)〜(2d)の容積は、軸
受箱(4)により支持されたローター(1)の揺動によるベ
ーン(8)の移動により変化する。ベーン(8)の移動に伴
い、ポート(3a)(3b)に作動流体が強制的に出入する。こ
の作動流体の往復流は、一般に、整流回路を介して一方
向の流れに変換されて、油圧モータの駆動に利用され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来の揺動型ベ
ーンポンプは、微速運転されるから、その漏れ量が、高
速運転のポンプと比較して、はるかに少なくないと、容
積効率が低下し、実用に供することはできない。
【0008】一般に、揺動型ベーンポンプのシール材と
しては、耐油ゴム等の高分子材料が広く用いられている
が、これは、耐久性に乏しいため、定期的に交換する必
要がある。
【0009】しかし、上述したような振子式発電装置
は、部品交換が困難な海域環境において使用されるもの
であるから、このような耐久性に乏しいシール材は使用
できない。そこで、上述の揺動型ベーンポンプでは、図
13及び図14に示すような金属シールが使用されてい
る。
【0010】この金属シールは、図13に示すように、
ベーン(8)に設けた直線状のシール部材(20a)(20b)、シ
ールブロック(9)に設けた軸線方向のシール部材(20
c)、ローターの周面に設けたリング状のシール部材(20
r)等で構成されている。
【0011】作動に当たっては、図14に示すように、
チャンバ(2a)(2c)または(2b)(2d)のどちらか高圧側にあ
るものから油圧P3が作用し、この圧力で、シール部材
(20a)(20b)は常に摺動面に圧接している。したがって、
ベーン(8)の先端とケーシング(10b)の内側との間に、
多少の隙間があっても、摺動面からの油漏れが生じるこ
とはない。この関係は、リング状のシール部材(20r)に
おいても同じである。
【0012】しかし、直線状のシール部材(20a)と(20b)
との交点(15a)では、図14に示すようにゴムの小片(1
8)を挿入し、かつリング状のシール部材(20r)と直線状
のシール部材(20b)との間には、ゴム被覆のピンからな
る交点シール手段(20j)(図13)を配設してある。
【0013】それでもなお、現実には、ケーシング(10
a)(10b)(10c)の変形による油漏れが、予想以上に大き
いことが判明した。この隙間からの油漏れは、圧力及び
油の粘度が一定の時、隙間寸法の3乗に比例する。
【0014】図12において、チャンバ(2a)(2c)または
(2b)(2d)の圧力が上昇すると、ケーシング(10b)は半径
方向及び軸方向に膨張し、この結果、図3のシール部材
の交点(15a)(15b)等の隙間が増加し、こられの交点部か
らの油漏れが急増することとなる。
【0015】一般に、ケーシングは、球状黒鉛鋳鉄のよ
うに、抗張力が高く、しかも潤滑性に富む材料により作
られる。これは、許容応力が高いので、ケーシングの肉
厚が薄くてすみ、軽量化のためには大変都合がよいから
である。しかし、前述の圧力に伴う変形量は大きくなる
ため、油漏れ対策を講じることができなければ、微速運
転の揺動型ベーンポンプの容積効率は低下する。これを
改善するためには、ケーシングの肉厚を増加すればよい
が、ポンプ本体の軽量化を果たすことはできなくなる。
【0016】本発明は、従来の技術が有する上記のよう
な問題点に鑑み、ゴム等を全く使用することなく、金属
シールのみで、漏れ量を極めて少なくすることができ、
もって、ポンプの容積効率を高めることができるように
した、揺動型ベーンポンプのシール構造を提供すること
を目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は、次のようにして解決される。 (1) 揺動型ベーンポンプのケーシングと、その中に回
転可能に配設されたロータとの対向面のいずれか一方に
溝を形成し、該溝に、他方の対向面に摺接する金属製の
シール部材を嵌合した揺動型ベーンポンプのシール構造
において、前記シール部材の中間に切断部を形成し、該
切断部における対向端部の一方に凹入部を形成し、該凹
入部に、他方の対向端部より延出する突部を、シール部
材の長手方向に摺動自在に嵌合する。
【0018】(2) 上記(1)項において、凹入部及び突
部を、溝の底面と平行をなし、かつ互いに摺接する摺接
面を有するものとする。
【0019】(3) 上記(1)または(2)項において、凹
入部及び突部を、溝の側面と平行をなし、かつ互いに摺
接する摺接面を有するものとする。
【0020】(4) 上記(1)〜(3)項のいずれかにおい
て、シール部材の切断部における対向端部の両方に凹入
部を設け、各凹入部に、両端部が突部をなす可動片の各
端部を摺動自在に嵌合する。
【0021】(5) 上記(1)〜(4)項のいずれかにおい
て、シール部分の切断部における対向端部間に、圧縮ば
ねを縮設する。
【0022】(6) 上記(1)〜(5)項のいずれかにおい
て、シール部材の一側面により他側面に向けて、所要深
さの切り込みを設ける。
【0023】(7) 上記(6)において、シール部材にお
ける溝の底面に対向する面に、切り込みに連続し、かつ
シール部材の他側面に向かう浅い溝を設ける。
【0024】(8) 上記(1)〜(4)、(6)及び(7)項に
おいて、ロータの端面とそれに対向するケーシングの内
面とのいずれか一方に、ロータの中心軸線と同心の円形
の溝を形成し、該溝に、他方の面に摺接するリング状の
シール部材を嵌合したものにおいて、シール部材を、縮
径習性を有するものとする。
【0025】(9) 上記(1)〜(8)項のいずれかにおい
て、シール部材の少なくとも2個所に切断部を形成する
ことにより、シール部材を、円周方向の長さが長いC字
状の長寸部分と、弧状の短寸部分とからなるものとす
る。
【0026】(10) 上記(1)〜(7)項のいずれかにお
いて、ロータに設けたベーンの側面及び先端面に、直線
状の溝を形成し、該溝に、ケーシングの内側面及び内周
面に摺接するように、シール部材を嵌合する。
【0027】
【発明の実施の形態】図1〜図6は、本発明の第1の実
施例(請求項1、2、6〜10記載の発明の実施例)を示
す。図1は、前述の図13に示したものと同様の揺動型
ベーンポンプの斜視図であって、本発明を適用したシー
ル部を示している。このシール部以外の構造は、上述の
従来のものと同一であり、それらについては、共通の符
号を付すに止め、詳細な説明は省略する。このシール部
は、大まかには、リング状のシール部材(20R)と直線状
のシール部材(20A)(20B)(20C)とからなっている。
【0028】リング状のシール部材(20R)は、図2およ
び図5に示すように、ローター(1)の側面に穿設され、
ロータ(1)の中心軸線と同心の円形の溝(21)にはめ込ま
れている。このリング状のシール部材(20R)は、半永久
的な寿命を有する金属材料からなり、その円周方向に2
個の切断部(20R3)を設けることにより、円周方向の長さ
が長いほぼC字状の長寸部分(20R1)と、その相対峙する
両端部間の間隙を埋める短寸部分(20R2)とからなってい
る。
【0029】図3に示すように、断面形状が方形の長寸
部分(20R1)は、円形の溝(21)の直径よりも若干小径のリ
ングの一か所を切断し、その両方の切り口の外側の角部
に、段状の凹入部(22)を形成したものよりなっている。
【0030】短寸部分(20R2)は、長寸部分(20R1)と同一
の断面形状を有し、その両端には、対向する長寸部分(2
0R1)の端部に形成された凹入部(22)に、長手方向に摺動
自在に嵌合する突部(23)を有している。互いに嵌合しあ
う凹入部(22)と突部(23)とは、溝(21)の底面と平行をな
し、かつ互いに摺接する摺接面(22a)(23a)を有してい
る。
【0031】溝(21)への装着に際しては、長寸部分(20R
1)の切り口を周方向に押し広げて挿入し、その拡大した
切れ目に短寸部分(20R2)を、その突部(23)が長寸部分(2
0R1)の凹入部(22)に嵌合するようにして挿入し、ひとつ
の完全なリング形状とする。
【0032】図1〜図4に示すように、リング状のシー
ル部材(20R)、すなわち長寸部分(20R1)と短寸部分(20R
2)との両方には、シール部材の外周面(12)から内周面(1
1)に向けて、その両面(11)(12)間の距離のほぼ半分の深
さの多数のスリット状の切り込み(24)が、求心方向を向
くように設けられている。また溝(21)の底面に対向する
シール部材の底面(13)には、各切り込み(24)と連続し、
内周面(11)まで至る浅い溝(25)が形成されている。
【0033】次に、このようなリング状のシール部材(2
0R)の作用について述べる。このリング状のシール部材
(20R)は、(i)チャンバ(2a)〜(2d)内の流動体、すなわち
圧油が、外周面(12)側から軸中心(大気圧)側に漏れな
いようにすること、及び(ii)溝(21)を通って隣接するふ
たつのチャンバ(2a)〜(2d)間で油の流入出が生じないよ
うにすること、のふたつの目的から用いられる。
【0034】上記(i)のためには、リング状のシール部
材(20R)の摺接面(14)が、ケーシング(10a)及び(10c)の
内面に常時接触していることが必要である。しかし、ケ
ーシング(10a)及び(10c)は、チャンバ(2a)〜(2d)のうち
の高圧側となっているものの内部圧力を部分的に受ける
ので、内面は均一に変形しない。そのため、リング状の
シール部材(20R)は、ケーシング(10a)(10c)の変形に順
応できる柔軟性がないと、摺接面(14)とケーシング(10
a)(10c)との間に隙間が発生してしまう。同時に、シー
ル部材をケーシング内面に対して押し付けるための油圧
(図5のP3)は、できるだけ変動がなく、常に安定し
ていることが望ましい。
【0035】上記(ii)のためには、溝(21)の中にシール
部材(20R)を挿入したとき、図4に示す3つの面、すな
わち内周面(11)、外周面(12)及び底面(13)と、溝(21)の
内面との間をできる限り小とすることが必要である。
【0036】しかし、これを小とすると、シール部材(2
0R)の変形により、溝(21)内で無理な接触が生じやすく
なり、シール部材(20R)の柔軟性が損なわれる。
【0037】また、油圧P3は、外周面(12)と溝(21)の
側面との隙間を通って供給されるから、この隙間が小さ
いほど、溝(21)内でシール部材(20R)が出没方向に移動
したときに、油圧P3が大きく変動し、その回復が遅れ
る。すなわち、上記(i)と(ii)とが必要とする方策は、
互いに相反している。
【0038】本発明のリング状のシール部材(20R)は、
この問題を解決している。前述のように、本発明のリン
グ状のシール部材(20R)は、全円に近い長さを有する長
寸部分(20R1)の切り口を周方向に押し広げて、溝(21)内
に挿入し、この切り口に、短寸部分(20R2)を挿置して埋
められている。
【0039】また、リング状のシール部材(20R)には、
多数の切り込み(24)及び溝(25)を切ってある。この切り
込み(24)と溝(25)には、底面(13)に油圧P3を圧力降下
なしで導く作用と、リング状のシール部材(20R)に柔軟
性を付与する作用とを有する。すなわち、切り込み(24)
等を設けることにより、上述の隙間を小さくした状況の
下で、溝(21)の中にリング状のシール部材(20R)を無理
なく挿入できる。
【0040】また、シール部材(20R)の弾性により、内
周面(11)は、溝(21)の中で初期から良好な接触をするの
で、低油圧領域からシール特性が安定する。実験による
と、本発明のリング状のシール部材(20R)の特性は、図
13に示すリング状のシール部材(20r)とに比較して、
はるかに優れていることが確認されている。
【0041】次に、図6を参照して、本発明における直
線状のシール部材(20A)(20B)について説明する。ベーン
(8)の先端部に形成された溝(26)内に嵌合された金属製
の直線状のシール部材(20A)は、中央に切断部(20A3)が
形成され、その対向端面に、互いに長手方向に摺動自在
に嵌合しうる段状の凹入部(27)と突部(28)とが形成され
たふたつのシール部分(20A1)(20A2)からなっている。
【0042】ベーン(8)の両端面に形成した溝(29)に嵌
合された金属製の直線状シール部材(20B)は、中央に切
断部(20B3)が形成され、その対向端面に、互いに長手方
向に摺動自在に嵌合しうる段状の凹入部(30)と突部(31)
とが形成されたふたつのシール部分(20B1)(20B2)からな
っている。
【0043】凹入部(27)と突部(28)、及び凹入部(30)と
突部(31)は、各溝(26)(29)の底面と平行をなし、かつ互
いに摺接する摺接面(27a)(28a)、(30a)(31a)を有してい
る。
【0044】この構造により、シール部材(20A)(20B)の
長さが調節できる。この際、各切断部(20A3)(20B3)で
は、対向する摺接面(27a)と(28a)、(30a)と(31a)が互い
に密接するので、油圧P3がそれらの隙間から流出する
ことはない。また、切断部(20A3)(20B3)の対向端面間の
隙間(摺接面(27a)と(28a)、(30a)と(31a)同士は密接す
るが、それ以外には若干の間隙が形成される)内に進入
した作動流体の油圧P3は、シール部分(20A1)(20A2)、
(20B1)(20B2)を互いに離れる方向に付勢するようにし作
用するので、シール部分(20A1)(20A2)の外端部とケーシ
ング(10a)(10c)の内面との密接性が向上するとともに、
シール部分(20B1)の端部とリング状のシール部材(20R)
との密接性、及びシール部分(20B2)の端部とシール部材
(20A)との密接性がそれぞれ向上し、シール性能が高ま
る。
【0045】なお、直線状のシール部材(20A)(20B)(20
C)にも、リング状のシール部材(20R)に設けたのと同様
の切り込み(24)及び溝(25)を設けて、それらのシール部
材の可撓性を高めることもできるが、リング状のシール
部材(20R)の場合は、常にその外側が高圧側となり、内
側が低圧側となるのに対して、直線状のシール部材(20
A)(20B)(20C)の場合は、その両側方のチャンバの内圧の
高低が交互に変動し、このような切り込み(24)等を設け
ると、作動流体の漏れ量が増大するので、このような部
位のシール部材(20A)(20B)(20C)には、切り込み(24)及
び溝(25)は設けない方が好ましい。
【0046】図6に示す実施例においては、溝(26)(29)
の底面側からシール部材(20A)(20B)を押し出す作用をす
る油圧P3が、切断部(20A3)(20B3)の間隙を通って漏れ
るのを、両摺接面(27a)と(28a)、(30a)と(31a)が互いに
密接することにより防止することができるが、この間隙
を通って、作動流体が一側方のチャンバから他側方のチ
ャンバへ漏れるのを防止することはできない。
【0047】このような漏れを防止しうるようにしたの
が、図7に示す第2の実施例(請求項1〜3及び10記
載の発明の実施例)である。この実施例においては、各
シール部材(20A)(20B)の切断部(20A3)(20B3)における両
シール部分(20A1)(20A2)、(20B1)(20B2)の対向端面に、
上述の凹入部(27)(30)と突部(28)(31)との他に、その突
部(28)(31)の一側部を切り欠いて形成した第2凹入部(3
2)と、それに摺動自在に嵌合する第2突部(33)とを設
け、その第2凹入部(32)と第2突部(33)とに、溝(第1
の実施例の溝(26)(29)に相当するもの)の側面と平行を
なし、かつ互いに摺接する摺接面(32a)(33a)を設けるこ
とにより、作動流体がこの切断部(20A3)(20B3)を通っ
て、一側方のチャンバから他側方のチャンバへ漏出する
のを防止しうるようにしている。
【0048】なお、この第2の実施例における第2凹入
部(32)及び第2突部(33)と同様のものを、リング状のシ
ール部材(20R)の切断部(20R3)に設け、チャンバ内の作
動流体が、切断部(20R3)を通って、ロータ(1)の端面に
沿って求心方向に洩出するのを防止するようにすれば、
さらにシール性能を向上させることができる。
【0049】図8は、本発明の第3の実施例(請求項1
〜3、5及び10記載の発明の実施例)を示す。この実
施例においては、図7に示す第2の実施例のものと同様
のものにおいて、シール部材(20A)の切断部(20A3)にお
ける両シール部分(20A1)(20A2)の対向端面に有底のばね
受け孔(34)(35)を設け、そこに圧縮ばね(36)を縮設する
ことにより、両シール部分(20A1)(20A2)を互いに離れる
方向に付勢し、両シール部分(20A1)(20A2)の外側の端部
とケーシング(10a)(10c)との密接性を高めて、シール性
能をさらに向上しうるようにしてある。このような圧縮
ばね(36)は、シール部材(20B)に設けてもよい(図9参
照)。
【0050】図9及び図10は、本発明の第4の実施例
(請求項1〜5、及び10記載の発明の実施例)を示す。
この実施例においては、図6に示す第1の実施例と同一
のものにおいて、各シール部材(20A)(20B)の切断部(20A
3)(20B3)におけるシール部分(20A1)(20B2)の突部(28)(3
1)の先端部中央と、それに対向するシール部分(20A2)(2
0B1)の先端面中央とにU字状の第2凹入部(37)(38)を設
け、かつシール部分(20A2)(20B1)の凹入部(27)の底面
に、一半部がU字状の第2凹入部(38)に連続する浅い長
円状の長溝(38b)を設け、それらに、両端部が図7の突
部(33)に相当する長円形の可動片(39)を、シール部材(2
0A)(20B)の長手方向に摺動自在に嵌合することにより、
第2凹入部(37)(38)と可動片(39)とに、溝(第1の実施
例の溝(26)(29)に相当するもの)の側面と平行をなし、
かつ互いに摺接する摺接面(37a)(38a)(39a)を形成し、
作動流体がこの切断部(20A3)(20B3)を通って、一方のチ
ャンバから他方のチャンバへ洩出しないようにしてい
る。
【0051】なお、第4の実施例においては、第2凹入
部(37)(38)と可動片(39)との接続構造を、凹入部(27)と
突部(28)との嵌合構造、及び圧縮ばね(36)等と組合せて
設けてあるが、これを単独で各シール部材(20A)(20B)の
切断部(20A3)(20B3)に設けたり、又はシール部材(20R)
の切断部(20R3)に設けてもよい。
【0052】本発明は、以上の実施例のみに限定される
ものではなく、上記の各構成要素を別の形態で組合せた
り、または、他の種々の変更を加えて実施することがで
きる。
【0053】例えば、溝(21)をケーシング(10a)の内面
に設けて、そこにシール部材(20R)を嵌合し、そのシー
ル部材(20R)の先端面をロータ(1)の端面に密接させる
ようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、シール部
材の切断部において、シール部材の熱膨張や熱収縮等を
吸収して、シール部材と、それが嵌合されている溝及び
ロータやケーシング等との間に応力が生じるのを防止す
ることができ、シール部材の耐久性を向上しうるととも
に、切断部を、凹入部に突部を摺動自在に嵌合した嵌合
構造としたことにより、その凹入部と突部との摺接面に
よって、作動流体がこの切断部より洩出するのを防止す
ることができる。したがって、ゴム等を全く使用するこ
となく、金属シールのみで、漏れ量が極めて少なく、か
つ耐久性のよいシール構造を提供することができる。
【0055】請求項2記載の発明によると、溝の座部側
から、シール部材の切断部を通って溝外に洩出しようと
する作動流体を、凹入部と突部との摺接面で遮断するこ
とができる。
【0056】請求項3記載の発明によると、シール部材
の一側方から切断部を通って他側方へ洩出しようとする
作動流体を、凹入部と突部との摺接面で遮断することが
できる。
【0057】請求項2と3に記載の発明を組合せると、
シール部材の切断部を通って、シール部材を横切ろうと
するあらゆる方向の作動流体の漏れを遮断することでき
る。
【0058】請求項4記載の発明によると、可動片の両
側面を、凹入部の内面と摺接する摺接面とし、可動片と
直交する方向の作動流体をの流れを2個所において遮断
することができるので、シール性能がよい。
【0059】また、可動片は、シール部材の一側方の作
動流体の圧力が他側方の作動流体の圧力より高い場合
は、凹入部の他側方寄りの内側面(摺接面)に押しつけら
れ、上記の圧力の高低関係が逆転すると、上記と逆の凹
入部の一側方寄りの内側面(摺接面)に押しつけられ、い
ずれの場合にも、作動流体の高圧側から低圧側への流れ
を確実に遮断することができる。したがって、シール部
材の両側方の作動流体の高低関係が絶えず反転するベー
ンの外周部のシール構造に用いると最適である。
【0060】請求項5記載の発明によると、圧縮ばねに
より、隣接するシール部分同士を互いに離れる方向に付
勢して、各シール部分の外端と、それが摺接する部分と
の密接性を高め、シール性能をさらに向上することがで
きる。
【0061】請求項6記載の発明によると、シール部材
に切り込みを設けることにより、シール部材の可撓性を
高め、シール部材が相手方の摺接面に均一に密接するよ
うにすることができるとともに、局所に応力が集中する
のを防止することができ、耐久性とシール性能とを高め
ることができる。さらに、切り込みを通して、高圧側の
作動流体を溝の底部に導くことにより、常に安定した圧
力でシール部材を相手方の摺動面に押しつけることがで
きる。特に、シール部材が溝から急速に出没した場合
に、高圧側の作動流体を、この切り込みを通して溝の底
部に迅速に導くことができるので、溝の底部側圧力の不
足により、一時的にシール性能が低下したり、溝の底部
側圧力が急激に増大して、ロータの回動抵抗が大となっ
たり、シール部材の摩耗が激しくなったりするのを防止
することができる。
【0062】請求項7記載の発明によると、高圧側の作
動流体が、切り込みを通して溝の底部へ導かれるのを、
さらに助長することができる。
【0063】請求項8記載の発明によると、リング状の
シール部材を、その縮径習性により、溝の小径側の側面
に密接させて、シール性能を高めることができる。
【0064】請求項9記載の発明によると、円形の溝
に、シール部材を容易に嵌合することができる。
【0065】請求項10記載の発明によると、ベーンの
先端部や側端部に、シール部材を好適に配設することが
でき、他の請求項の記載の発明と組合せることにより、
ベーンによって区画されたその両側方のチャンバ間の作
動流体を相互間の洩出を効果的に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を備えた揺動型ベーンポ
ンプの要部の概略斜視図である。
【図2】同じく側面図である。
【図3】図2のIIIの部分の拡大分解斜視図である。
【図4】図2のIVの部分の拡大斜視図である。
【図5】図2のV−V線に沿う拡大断面図である。
【図6】第1の実施例の直線状のシール部材を示す斜視
図である。
【図7】本発明の第2の実施例の図6と同様の部分の斜
視図である。
【図8】本発明の第3の実施例の要部の分解斜視図であ
る。
【図9】本発明の第4の実施例の図6と同様の部分の斜
視図である。
【図10】同じく要部の分解斜視図である。
【図11】従来の揺動型ベーンポンプの概略縦断正面図
である。
【図12】図11のXII−XII線に沿う断面図である。
【図13】従来のシール構造を備えた揺動型ベーンポン
プの一例の要部の概略斜視図である。
【図14】従来の直線状のシール部材の一例を示す斜視
図である。
【符号の説明】
(1)ロータ (2a)(2b)(2c)(2d)チャンバ (3a)(3b)ポート (4)軸受箱 (5)支持体 (6)軸 (7)ボルト (8)ベーン (8a)流体通路 (9)シールブロック (10a)(10b)(10c)ケーシング (11)内周面 (12)外周面 (13)底面 (14)摺接面 (15a)(15b)交点 (20a)(20b)シール部材 (20c)シール部材 (20j)交点シール手段 (20r)シール部材 (20A)直線状のシール部材 (20A1)(20A2)シール部分 (20A3)切断部 (20B)直線状のシール部分 (20B1)(20B2)シール部分 (20B3)切断部 (20C)直線状のシール部材 (20B)リング状のシール部材 (20R1)長寸部分 (20R2)短寸部分 (20R3)切断部 (21)溝 (22)凹入部 (22a)摺接面 (23)突部 (23a)摺接面 (24)切り込み (25)溝 (26)溝 (27)凹入部 (27a)摺接面 (28)突部 (28a)摺接面 (29)溝 (30)凹入部 (30a)摺接面 (31)突部 (31a)摺接面 (32)第2凹入部 (32a)摺接面 (33)第2突部 (33a)摺接面 (34)(35)ばね受け孔 (36)圧縮ばね (37)(38)第2凹入部 (39)可動片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 成田 正春 北海道札幌市北区北7条西2丁目8 社団 法人寒地港湾技術研究センター内 (72)発明者 清野 勝博 北海道室蘭市崎守町385 株式会社楢崎製 作所内 (72)発明者 赤間 英一 北海道室蘭市崎守町385 株式会社楢崎製 作所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揺動型ベーンポンプのケーシングと、そ
    の中に回転可能に配設されたロータとの対向面のいずれ
    か一方に溝を形成し、該溝に、他方の対向面に摺接する
    金属製のシール部材を嵌合した揺動型ベーンポンプのシ
    ール構造において、 前記シール部材の中間に切断部を形成し、該切断部にお
    ける対向端部の一方に凹入部を形成し、該凹入部に、他
    方の対向端部より延出する突部を、シール部材の長手方
    向に摺動自在に嵌合したことを特徴とする揺動型ベーン
    ポンプのシール構造。
  2. 【請求項2】 凹入部及び突部を、溝の底面と平行をな
    し、かつ互いに摺接する摺接面を有するものとした請求
    項1記載の揺動型ベーンポンプのシール構造。
  3. 【請求項3】 凹入部及び突部を、溝の側面と平行をな
    し、かつ互いに摺接する摺接面を有するものとした請求
    項1または2記載の揺動型ベーンポンプのシール構造。
  4. 【請求項4】 シール部材の切断部における対向端部の
    両方に凹入部を設け、各凹入部に、両端部が突部をなす
    可動片の各端部を摺動自在に嵌合した請求項1〜3のい
    ずれかに記載の揺動型ベーンポンプのシール構造。
  5. 【請求項5】 シール部分の切断部における対向端部間
    に、圧縮ばねを縮設した請求項1〜4のいずれかに記載
    の揺動型ベーンポンプのシール構造。
  6. 【請求項6】 シール部材の一側面により他側面に向け
    て、所要深さの切り込みを設けた請求項1〜5のいずれ
    かに記載の揺動型ベーンポンプのシール構造。
  7. 【請求項7】 シール部材における溝の底面に対向する
    面に、切り込みに連続し、かつシール部材の他側面に向
    かう浅い溝を設けた請求項6記載の揺動型ベーンポンプ
    のシール構造。
  8. 【請求項8】 ロータの端面とそれに対向するケーシン
    グの内面とのいずれか一方に、ロータの中心軸線と同心
    の円形の溝を形成し、該溝に、他方の面に摺接するリン
    グ状のシール部材を嵌合したものにおいて、シール部材
    を、縮径習性を有するものとした請求項1〜4、6及び
    7記載の揺動型ベーンポンプのシール構造。
  9. 【請求項9】 シール部材の少なくとも2個所に切断部
    を形成することにより、シール部材を、円周方向の長さ
    が長いC字状の長寸部分と、弧状の短寸部分とからなる
    ものとした請求項1〜8のいずれかに記載の揺動型ベー
    ンポンプのシール構造。
  10. 【請求項10】 ロータに設けたベーンの側面及び先端
    面に、直線状の溝を形成し、該溝に、ケーシングの内側
    面及び内周面に摺接するように、シール部材を嵌合した
    請求項1〜7のいずれかに記載の揺動型ベーンポンプの
    シール構造。
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