JPH09125895A - ケーブルボルト - Google Patents

ケーブルボルト

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JPH09125895A
JPH09125895A JP28610095A JP28610095A JPH09125895A JP H09125895 A JPH09125895 A JP H09125895A JP 28610095 A JP28610095 A JP 28610095A JP 28610095 A JP28610095 A JP 28610095A JP H09125895 A JPH09125895 A JP H09125895A
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JP
Japan
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bolt
main body
cable
linear materials
fibers
Prior art date
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Pending
Application number
JP28610095A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuya Fukui
和也 福井
Akio Ono
晶生 小野
Osamu Ota
理 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MARUSHIN KAKO KK
Toray Industries Inc
KFC Ltd
Original Assignee
MARUSHIN KAKO KK
Toray Industries Inc
KFC Ltd
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Publication date
Application filed by MARUSHIN KAKO KK, Toray Industries Inc, KFC Ltd filed Critical MARUSHIN KAKO KK
Priority to JP28610095A priority Critical patent/JPH09125895A/ja
Publication of JPH09125895A publication Critical patent/JPH09125895A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本来の補強機能を維持しつつ軽量かつ切削容
易であり、かつ曲げや曲げ戻し操作が容易な作業性に優
れたケーブルボルトを提供すること。 【解決手段】 樹脂製ボルト本体4の少なくとも両端部
に鍔2を設け、該両端部の鍔2、2間に複数本の補強用
線状材1を前記ボルト本体4の外周を囲むと共に、長手
方向に延長するように張設したケーブルボルト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はケーブルボルトに関
し、さらに詳しくはトンネルの掘削作業などにおいて掘
削坑の壁面補強に使用されるケーブルボルトに関する。
【0002】
【従来の技術】トンネルの掘削に採られている工法は、
落盤事故を防止するため、目的とする大きさの断面積を
有する坑道を直接掘るようにはしない。図6に示すよう
に、先ず半径3〜5m程度の狭断面坑70を堀り、この
狭断面坑70の壁面に多数本のケーブルボルト5を放射
状に埋設して予め補強し、次いでこの補強された狭断面
坑70の壁面を順次径を拡大しながら、切削面8a、8
b、8cに沿って補強用のケーブルボルト5と共に切削
しながら最終目的の半径(例えば、半径10〜20m)
の広断面坑71にするようにしている。
【0003】また、ケーブルボルト5を狭断面坑70の
壁面に埋め込む方法は、図7に示すように、まずケーブ
ルボルト5よりも径が大きく、かつ広断面坑71まで達
する長さの穴51を掘ってから、その穴51に直線状に
したケーブルボルト5を挿入し、ミルク状モルタル52
を注入して固定するようにしている。上述のように、狭
断面坑70の半径(例えば、半径3〜5m)よりも長い
埋め込み長さ(例えば、10〜20m)を有するケーブ
ルボルト5を狭断面坑70内へ搬入し、かつ壁面への埋
め込み作業を可能とするには、そのケーブルボルトの特
性として、狭断面坑への搬入時には環状に巻き上げるこ
とが容易であり、また埋め込み作業時には直線状に巻き
戻すことが容易であるような可撓性を有していることが
必要である。
【0004】このような特性が要請されるケーブルボル
トとして、従来は鋼鉄製の棒状材が多く使用されてい
た。しかし、鋼鉄製棒状材は重量が大きいため施工作業
が著しく重労働となり、かつその強靱性から壁面掘削時
に同時に行うケーブルボルト自体の切削を困難にし、ま
た搬入時に環状に曲げたり、埋め込み時に直線状へ巻き
戻す作業もかなり困難を伴っていた。
【0005】最近、このような鋼鉄製ケーブルボルトの
欠点を解消するため、ガラス繊維を樹脂中に混入させた
繊維強化樹脂製ケーブルボルトを使用する提案がある。
しかし、この繊維強化樹脂製ケーブルボルトは軽量化さ
れること、また掘削時の切削を容易にすることなどの利
点はあるものの、ガラス繊維で強化されているためケー
ブルボルトを曲げたり、元の直線状に伸展させたりする
ことが非常に困難であるという難点がある。
【0006】また、モルタルやコンクリートとの接触界
面では、ガラス繊維自体が直接接触していないため、ガ
ラス繊維自体がもつ引張り強力がモルタルやコンクリー
トの補強に十分発揮されることがなく、その結果として
ケーブルボルト表面に樹脂強度以上の剪断力が作用した
場合にはズレが発生し、十分な補強強化を発揮すること
ができないという欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ケー
ブルボルトに要求される本来の補強機能を低下させるこ
となく、軽量でかつ切削を容易にすると共に、曲げや曲
げ戻し操作を容易にし、作業性を著しく向上するように
したケーブルボルトを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のケーブルボルトは、樹脂製ボルト本体の少なくとも
両端部に鍔を設け、該両端部の鍔間に、複数本の補強用
線状材を前記ボルト本体の外周を囲むと共に、長手方向
に延長するように張設したことを特徴とするものであ
る。
【0009】このようにボルト本体が樹脂製であること
により、ケーブルボルトは軽量化され、かつ切削を容易
にする。また、樹脂製ボルト本体と補強用線状材とが互
いに独立になっていて、その補強用線状材が補強対象の
コンクリートやモルタルに直接接触するため、線状材自
体の引張り強力をコンクリートやモルタルに直接反映さ
せることができる。また、ボルト自体が補強用線状材と
独立になっているため、ボルト本体自体の曲げや直線状
への戻しを極めて容易にすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
を参照して具体的に説明する。図1は、本発明のケーブ
ルボルトの一例を示す。このケーブルボルト5は、樹脂
から成形された中空の管状体をボルト本体4として中心
に配置し、その両端部と中間部に複数個の鍔2を固定し
ている。鍔2の周縁部には複数個(図では8個)のガイ
ド用の孔3が等間隔に設けられ、これら孔3に通した補
強用の線状材1がボルト本体4の周囲を囲むように平行
に張設されている。
【0011】上述した構成からなる本発明のケーブルボ
ルトは、図7のように狭断面坑70の壁面に埋め込みモ
ルタルを注入すると、線状材1がボルト本体1とは別個
独立しているため、ミルク状モルタルは、ボルト本体4
の内壁面及び外壁面だけでなく線状材1と直接接触する
こととなり、線状材1の引張り強力をモルタルへ直接反
映させることができる。また、樹脂製のボルト本体4は
線状材1により直接補強されていないから、曲げや曲げ
戻しが容易であり、壁面への埋設作業が容易になる。ま
た、掘削作業ではボルト本体4が樹脂であるから容易に
切削することができる。
【0012】本発明において、ボルト本体4の材質は樹
脂であれば特に制限されないが、なかでも成形・加工が
容易でコストも廉価なポリオレフィン系樹脂が特に好ま
しい。また、ボルト本体4の形状としては、中実の柱体
又は中空の管状体のいずれでもよいが、モルタルとの接
触界面をできるだけ多くして補強効果を増加する点か
ら、中空の管状体が好ましい。中実又は管状体の大きさ
は特に制限されるものではないが、内径が0〜60m
m、好ましくは20〜50mm、外径が100mm以
下、好ましくは35〜75mmとするのがよい。
【0013】鍔2の材質は樹脂又は金属のいずれでもよ
いが、好ましくはボルト本体と同様の樹脂がよい。鍔の
径はボルト本体の外径よりも大きくし、具体的には40
〜120mm、好ましくは45〜85mmの範囲の大き
さのものが好適に用いられる。鍔2の形状は、図1に示
すような円盤状とするのが一般的であるが、図2のよう
に円盤の片側又は両側に円錐状の傾斜面を設けると、モ
ルタルの流れの円滑化とエア溜りを防止することができ
る。
【0014】また、図3(a)、(b)、(c)に示す
鍔2のように、線状材1のガイド孔3又はガイド凹部3
1をボルト本体4からできるだけ離し、その間に空間を
設けるようにしたものであってもよい。図4は、図3が
ボルト本体4の両端部に設けられる鍔2であるのに対し
て、ボルト本体4の中間部に所定の間隔をおいて設置さ
れる多数の中間ガイド20を示す。これら中間ガイド2
0は、それぞれ放射方向に延びるアーム21の先端にガ
イド孔33又はガイド凹部を設け、そのガイド孔33又
はガイド凹部を鍔2のガイド孔3又はガイド凹部31と
対応させて線状材1を直線状に案内するようにしてい
る。
【0015】各段の中間ガイド20は、そのアーム21
の放射方向を上下に隣接する中間ガイド同士で重ならな
いように少しずつ角度をずらすようにし、これによって
両端の鍔2,2間に流し込まれるモルタルを均一化し、
ボルトの横方向強力アップを図ることができるようにし
ている。上記中間ガイド20は必ずしも必要とするもの
ではないが、この中間ガイドを設けることにより、線状
材1の配列乱れを防止することができるため、ケーブル
ボルトによる補強効果を一層向上することができる。
【0016】本発明において、補強用線状材1の材質は
特に制限されるものではないが、無機繊維、有機繊維又
は天然繊維が好適に用いられる。無機繊維としては炭素
繊維、ガラス繊維、金属繊維などが、また有機繊維とし
てはレーヨン繊維、塩化ビニリデン繊維、ポリアミド繊
維、ポリエステル繊維、ポリアクリル繊維、ポリオレフ
ィン繊維、アラミド繊維などが、天然繊維としては綿、
麻、絹などが挙げられる。これらのなかでも高強力、高
弾性率のアラミド繊維、金属繊維、炭素繊維、ガラス繊
維は特に好ましい。
【0017】上記繊維は長繊維として使用してもよく、
短繊維として使用してもよく、コード又は組紐に加工し
たものが好適に用いられる。なお、コード又は組紐は単
一でも複数本束ねて用いてもよく、後者の場合には同種
類又は異種類のものを複数本束ねて用いてもよい。ま
た、これらの使用本数は、繊維1本の直径当たりの強度
が既知であるため、要求される強度から決定される。
【0018】図5は、本発明の他の実施例からなるケー
ブルボルトを示す。この実施例では、ボルト本体4が2
本またはそれ以上の分離ボルト4a、4bに分割され、
これら分離ボルト4a、4bが互いに継手6を介して伸
縮自在に連結されている。図示の例では、分離ボルト4
aの一端に設けられたネジ部41と分離ボルト4bの一
端に設けられたネジ部42とが互いにネジ方向を逆に
し、これらのネジ部41、42に螺合するナットとして
継手6が設けられている。
【0019】したがって、継手6を一方向に回動させる
と、分離ボルト4a、4bは互いに軸方向に接近し、逆
方向に回動させると離間するようになっている。したが
って、上記ケーブルボルトによると、狭断面坑に搬入す
る際には、継手6をケーブルボルト全体の長さを短くす
る方向に回動して線状材の張力を緩め、これにより小さ
な巻径の環状体に曲げやくする。一方、埋め込み作業時
には、直線状に巻き戻しつつ先端側から継手6を逆方向
に回動させて分離ボルト間を伸長させることによって、
複数本の線状材に一定の張力を与えながら挿入すること
ができる。なお、連結方法としては図の例のような螺合
形式に限定されるものではなく、分離ボルトを伸縮自在
に連結できるものであれば他の手段であってもよい。
【0020】
【発明の効果】上述したように、本発明によるケーブル
ボルトは、ボルト本体が樹脂製であるため軽量かつ切削
が容易であり、かつ線状材と互いに独立に構成されてい
るため曲げや曲げ戻し操作が容易になり、作業性を向上
させることができる。また、補強用の線状材がボルト本
体の外周側に独立に配設してあるため、線状体自体の引
張り強力をコンクリートやモルタルに直接反映すること
ができ、優れた補強効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のケーブルボルトの実施形態について要
部を示す斜視図である。
【図2】本発明の他の実施形態のケーブルボルトの要部
を示す斜視図である。
【図3】(a)、(b)、(c)はそれぞれ本発明のケ
ーブルボルトに用いる鍔を例示する平面図である。
【図4】ケーブルボルトのボルト本体の中間部に配置す
る中間ガイドを例示する斜視図である。
【図5】本発明のさらに他の実施形態からなるケーブル
ボルトの要部を示す斜視図である。
【図6】トンネルの掘削工法を説明する概略図である。
【図7】図6の掘削工法におけるケーブルボルトの埋設
方法を説明する概略図である。
【符号の説明】
1 (補強用)線状材 2 鍔 3 (ガイド)孔 31 ガイド凹部 4 樹脂製ボルト本体 4a、4b 分離ボルト 5 ケ─ブルボルト 6 継手
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 晶生 大阪市北区西天満3丁目2番17号 株式会 社ケー・エフ・シー内 (72)発明者 太田 理 東京都台東区浅草橋4丁目15番4号 丸信 化工株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製ボルト本体の少なくとも両端部に
    鍔を設け、該両端部の鍔間に、複数本の補強用線状材を
    前記ボルト本体の外周を囲むと共に、長手方向に延長す
    るように張設したケーブルボルト。
  2. 【請求項2】 前記鍔を前記ボルト本体の中間部に任意
    の間隔で複数個配設し、これら鍔を介して前記両端部の
    鍔間に張設した線状材の中間部をガイドするようにした
    請求項1に記載のケーブルボルト。
  3. 【請求項3】 前記ボルト本体が中空の管状体に形成さ
    れている請求項1又は2に記載のケーブルボルト。
  4. 【請求項4】 前記線状材が無機繊維、有機繊維又は天
    然繊維から加工されたコード又は組紐である請求項1〜
    3のいずれか1項に記載のケーブルボルト。
  5. 【請求項5】 前記ボルト本体が複数本に分割された分
    離ボルトからなり、これら分離ボルトが互いに継手を介
    して伸縮自在に連結されてなる請求項1〜4のいずれか
    1項に記載のケーブルボルト。
JP28610095A 1995-11-02 1995-11-02 ケーブルボルト Pending JPH09125895A (ja)

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JP28610095A JPH09125895A (ja) 1995-11-02 1995-11-02 ケーブルボルト

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6428243B1 (en) * 1996-09-09 2002-08-06 Quantax Pty Ltd Cable bolt

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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