JPH09124923A - 車両用外装部品 - Google Patents

車両用外装部品

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JPH09124923A
JPH09124923A JP28582395A JP28582395A JPH09124923A JP H09124923 A JPH09124923 A JP H09124923A JP 28582395 A JP28582395 A JP 28582395A JP 28582395 A JP28582395 A JP 28582395A JP H09124923 A JPH09124923 A JP H09124923A
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weight
resin
coating
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nylon
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JP28582395A
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Hiroyuki Kobayashi
博幸 小林
Yukihisa Mizutani
行久 水谷
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量かつ剛性、耐衝撃性に優れており、更に
優れた塗装外観をもった車両用外装部品を提供する。 【解決手段】 ポリフェニレンエーテル樹脂10〜50
重量%、ポリアミド樹脂30〜70重量%、ポリスチレ
ン系樹脂5〜30重量%及び相溶化剤からなる樹脂組成
物100重量部に、5〜45重量部のガラス繊維を含有
させたガラス繊維強化樹脂組成物の成形品に表面塗装を
施した車両用外装部品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の外板やア
ウトサイドドアハンドル、ルーフレールレッグ及びオー
トバイのカウル等の車両用外装部品に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自動車の外板やアウトサイドドアハンド
ル、ルーフレールレッグ及びオートバイのカウル等の車
両用外装部品においては、高強度、軽量及び良好な塗装
外観が必要とされ、使用する材料としては高剛性、耐衝
撃性、低比重、良好な表面外観及び塗装性、更に高温焼
き付け塗装(150℃程度)に耐える耐熱性ということ
が要求されている。
【0003】現在、これらの部品には、ポリアミド樹
脂、ボリブチレンテレフタレート樹脂及びポリカーボネ
ート樹脂/ポリエチレンテレフタレート樹脂のアロイを
ガラス繊維等の無機フィラーによって強化した材料が主
に使用されているが、ポリアミド樹脂は、塗料密着性が
充分ではなく、吸水による物性低下や寸法変化が大きい
という問題点を有している。
【0004】また、ポリブチレンテレフタレート樹脂に
おいては、塗料密着性や加水分解の問題があり、更にポ
リカーボネート樹脂/ポリエチレンテレフタレート樹脂
のアロイは、耐熱性が低く高温での焼き付け塗装には耐
えられないという問題が存在している。このように、現
在使用されている材料の中には、前記した要求をすべて
満足するような材料はなく、車両用外装部品のデザイ
ン、塗装などの面において様々な制約を受けているのが
現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、軽量
かつ剛性、耐衝撃性に優れており、更に非常に良好な塗
装外観をもった車両用外装部品を提供しようとすること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、ポリフェニレ
ンエーテル樹脂、ポリアミド樹脂及びポリスチレン系樹
脂を特定の割合に配合した樹脂組成物を特定量のガラス
繊維にて強化した組成物を材料として用いた場合に前記
課題を解決できることを見い出し本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、ポリフェニレンエー
テル樹脂10〜50重量%、ポリアミド樹脂30〜70
重量%、ポリスチレン系樹脂5〜30重量%及び相溶化
剤からなる樹脂組成物100重量部に5〜45重量部の
ガラス繊維を含有させたガラス繊維強化樹脂組成物を材
料とする成形品であって、該成形品が表面塗装されてい
ることを特徴とする車両用外装部品である。
【0008】本発明において、外装部品材料組成物とし
て用いられる第一の成分であるポリフェニレンエーテル
樹脂は、下記一般式(I)、
【0009】
【化1】
【0010】で示される繰り返し単位から成る単独重合
体、前記一般式(I)で示される繰り返し単位と下記一
般式(II)、
【0011】
【化2】
【0012】で示される繰り返し単位とから成る共重合
体,並びにこれらの単独重合体や共重合体にスチレンを
グラフト重合させたグラフト共重合体などをいう。ポリ
フェニレンエーテルの単独重合体の代表例としては、ポ
リ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテ
ル、ポリ(2−メチル−6−エチル−1,4−フェニレ
ン)エーテル、ポリ(2,6−ジエチル−1,4−フェ
ニレン)エーテル、ポリ(2−エチル−6−n−プロピ
ル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジ
−n−プロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ
(2−メチル−6−n−ブチル−1,4−フェニレン)
エーテル、ポリ(2−エチル−6−イソプロピル−1,
4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−ク
ロロ−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチ
ル−6−ヒドロキシエチル−1,4−フェニレン)エー
テル、ポリ(2−メチル−6−クロロエチル−1,4−
フェニレン)エーテルなどのホモポリマーが挙げられ
る。
【0013】ポリフェニレンエーテル共重合体は、2,
6−ジメチルフェノールと、o−クレゾール又は、下記
一般式(III)、
【0014】
【化3】
【0015】で表される2,3,6−トリメチルフェノ
ールなどのアルキル基置換フェノールと共重合して得ら
れるポリフェニレンエーテル共重合体を包含する。第二
の成分であるポリアミド樹脂としては、ナイロン4、ナ
イロン6、ナイロン8、ナイロン9、ナイロン10、ナ
イロン11、ナイロン12、ナイロン46、ナイロン6
6、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン63
6、ナイロン1212などの脂肪族ポリアミド樹脂、ナ
イロン4T(T:テレフタル酸を示す。以下同じ)、ナ
イロン4I(I:イソフタル酸)、ナイロン6T、ナイ
ロン6I、ナイロン12T、ナイロン12Iなどの芳香
族ポリアミド樹脂、及びこれらの共重合体、ブレンドな
どを例示することができる。
【0016】第三の成分であるポリスチレン系樹脂と
は、ビニル芳香族重合体、ゴム変性芳香族重合体のこと
をいう。ビニル芳香族重合体としては、スチレンの他、
o−メチルスチレン、p−メチルスチレン、m−メチル
スチレン、2,4−ジメチルスチレン、エチルスチレ
ン、p−tert−ブチルスチレンなどの核アルキル置
換スチレン、α−メチルスチレン、α−メチル−p−メ
チルスチレンなどのα−アルキル置換スチレン等の重合
体、及びこれら1種類以上と他のビニル化合物の少なく
とも1種類以上との共重合体、もしくはこれら2種類以
上の共重合体が挙げられる。ビニル芳香族化合物と共重
合可能な化合物としては、メチルメタクリレート、エチ
ルメタクリレートなどのメタクリル酸エステル類、アク
リロニトリル、メタクリロニトリルなどの不飽和ニトリ
ル化合物類、無水マレイン酸等の酸無水物などが挙げら
れる。
【0017】これらの重合体の中で特に好ましい重合体
は、ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合
体(AS樹脂)であり、最も好ましいのはポリスチレン
である。また、ゴム変性ビニル芳香族重合体に用いられ
るゴムとしては、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエ
ン共重合体、ブタジエン−イソプレン共重合体、エチレ
ン−プロピレン共重合体が好ましく、ゴム変性ビニル芳
香族重合体としては、ゴム変性ポリスチレン(HIP
S)、ゴム変性スチレン−アクリロニトリル共重合体
(ABS樹脂)が好ましく、特にゴム変性ポリスチレン
が好ましい。
【0018】本発明の車両用外装部品に用いられる樹脂
組成物における各成分の配合割合は、ポリフェニレンエ
ーテル樹脂10〜50重量%、ポリアミド樹脂30〜7
0重量%、ポリスチレン系樹脂5〜30重量%である。
さらに、ポリフェニレンエーテル樹脂20〜30重量
%、ポリアミド樹脂40〜60重量%、ポリスチレン系
樹脂15〜25重量%であることが特に好ましい。
【0019】ポリフェニレンエーテル樹脂が10重量%
より少ない場合は、熱時剛性が落ちてしまい、逆に50
重量%より多い場合には流動性が著しく低下し、得られ
る成形品の外観が悪くなってしまい好ましくない。ま
た、ポリアミド樹脂量が30重量%未満では、耐薬品性
が悪く、70重量%を越えると吸水による物性低下や寸
法変化が顕著となり好ましくない。更に、ポリスチレン
系樹脂量については、ポリスチレン系樹脂量が5重量%
未満では、成形品外観改良の効果はほとんど表れず、3
0重量%を越えると耐熱性が低下してしまい好ましくな
い。
【0020】本発明において用いられる相溶化剤は、分
子内にカルボン酸基、酸無水物基、エポキシ基、アミノ
基または水酸基を有する化合物であることが好ましく、
マレイン酸、フマル酸、クロロマレイン酸、シス−4−
シクロヘキセン−1、2−ジカルボン酸及びこれらの酸
無水物、エステル、半アルキルエステル、アミド、イミ
ドなどが挙げられるが、特にα,β−不飽和ジカルボン
酸及びその誘導体、具体的には、フマル酸、マレイン酸
及び無水マレイン酸が好適で、無水マレイン酸が最も好
ましい。不飽和ジカルボン酸は及びその誘導体は、それ
ぞれ単独で用いてもよいし、2種類以上を組み合わせて
用いてもよい。
【0021】この相溶化剤の配合量は、ポリフェニレン
エーテル樹脂、ポリアミド樹脂及びポリスチレン系樹脂
の3成分合計量100重量部に対して、0.05〜3重
量部が好ましく、さらに好ましくは0.1〜1重量部で
ある。また、本発明の車両用外装部品における樹脂組成
物は、上記成分の他に熱可塑性エラストマーを配合させ
ることも可能であり、更に必要に応じて通常の熱可塑性
樹脂に添加される添加剤、例えば安定剤、紫外線吸収
剤、滑剤、染料、顔料などを配合することも特に制限さ
れるものではない。
【0022】配合する熱可塑性エラストマーとしては、
例えばポリブタジエンやポリイソプレンなどのジエン系
ホモ重合体、スチレン−ブタジエンブロック共重合体又
は、この水添ブロック共重合体などが挙げられるが、こ
れらの中で水添したスチレン−ブタジエンブロック共重
合体が特に好適である。これら熱可塑性エラストマー
は、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリアミド樹脂及び
ポリスチレン系樹脂の3成分の合計量100重量部に対
して、1〜20重量部とすることが好ましく、最も好ま
しいのは4〜10重量部である。
【0023】本発明の車両用外装部品は、上記成分の樹
脂組成物がガラス繊維にて強化されていることが必要で
ある。本発明に用いるガラス繊維は、通常の熱可塑性樹
脂に配合されるガラス繊維で、好ましくはEガラス繊維
であり、繊維径が9〜15μm、長さが1.5〜5mm
であることが好ましく、従来公知のカップリング剤、収
束剤等で処理されていることが特に好ましい。
【0024】また、本発明に用いるガラス繊維は、配合
量が上記成分の樹脂組成物100重量部に対して5〜4
5重量部である。さらに、具体的に好適なガラス繊維配
合量の範囲は、物性、比重及び成形性を考慮して、それ
ぞれの車両用外装部品の用途により要求される剛性によ
って決定されるが、常温において材料の曲げ弾性率が2
0000kgf/cm2 以上を必要とされる場合には、
上記成分の樹脂組成物100重量部にして5〜10重量
部であることが好ましく、また、曲げ弾性率30000
kgf/cm2 以上を必要とされ場合には8〜20重量
部であることが好ましく、さらに曲げ弾性率40000
kgf/cm2 以上を必要される場合には11〜25重
量部であることが好ましく、更にそれ以上大きな曲げ弾
性率が必要とされる場合には25〜45重量部であるこ
とが好ましい。
【0025】これらの組成物の調整は、ブラベンダー、
ニーダー、バンバリーミキサー、押出機などの従来公知
の技術によって達成されるが、特に好適なのは押出機で
ある。本発明の車両用外装部品は、上記ガラス繊維強化
組成物を材料とし、一般的な射出成形または、ガスイン
ジェクション成形を行うことによって得られた成形品に
表面塗装を施すことにより得られる。
【0026】本発明の車両用外装部品は、塗装方法つい
て特に制限はなく、スプレー塗装法、静電塗装法、金型
内塗装など公知のあらゆる塗装方法を採用することがで
きる。特に静電塗装法の場合には、導電プライマー塗布
等あらかじめ静電塗装が可能となるように前処理された
後に静電塗装されることが好ましい。本発明に用いられ
る塗料は、一般に樹脂の塗装用に用いられている塗料
で、種類については、ラッカー系塗料、ウレタン系塗
料、アクリル系塗料、アルキッド系塗料、エポキシ系塗
料などを例示することができる。
【0027】樹脂への塗装は、一般に耐熱性の制約から
塗料の乾燥温度120℃以下の仕様の塗料が使用される
ことが多いが、本発明においては、材料として用いる樹
脂組成物の耐熱性が高く、150℃程度の高温下におい
ても変形を起こさないために、高温焼付け塗装も可能で
ある。このことより、例えば自動車外板塗装に使用され
ているアクリルアルキッド樹脂塗料、アミノアルキッド
樹脂塗料、ポリエステル樹脂塗料を使った自動車ボディ
ーとの一体塗装(オンライン塗装)による焼付け塗装が
可能となり、塗装品質の向上が計れるために車両用外装
部品への塗装としては、好適である。
【0028】また、塗料膜厚については、特に限定する
ものではないが、一般的には5〜150μmの範囲であ
ることが好ましく、さらに好ましくは10μm〜100
μmである。最も好ましくは15〜80μmである。5
μm以下では隠蔽性の問題があり、また150μm以上
では、塗膜表面にゆず肌等が発生し易くなり好ましくな
い。
【0029】以上のように、本発明の車両用外装部品
は、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリアミド樹脂、ポ
リスチレン系樹脂及び相溶化剤からなる樹脂組成物にガ
ラス繊維を含有させたガラス繊維強化組成物を材料とし
表面塗装が施されたものである。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を示す。実
施例及び比較例において使用した成分は以下のものであ
る。 1)ポリフェニレンエーテル樹脂 固有粘度が0.50(30℃、クロロホルム中)である
ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン)エーテ
ル 2)ナイロン6樹脂 ηr=2.45(25℃、95.5%硫酸) 3)ナイロン66樹脂 ηr=2.01(25℃、95.5%硫酸) 4)ポリスチレン樹脂 還元粘度ηsp/cが0.91dl/g(30℃、トル
エン中) 5)相溶化剤 無水マレイン酸 6)水添スチレン−ブタジエンブロック共重合体 結合スチレン30%(密度0.91g/cm3 ) 7)ガラス繊維 繊維径13μm、長さ3mmのアミノシランで表面処理
されたEガラス繊維 なお、物性評価項目及び評価基準は下記の通りである。 (1)材料物性 1)比重(ASTM D−792に準じて測定) 2)曲げ弾性率(ASTM D−790に準じて測定) 3)熱変形温度(ASTM D−648に準じて測定、
荷重4.6kg/cm2 ) (2)成形品表面外観 75×75×3mm平板にて評価(表面光沢:60度反
射変角光度計、スガ試験機(株)製) (3)塗装状態 1)表面外観(目視) ◎:塗装表面非常に良好 ○:塗装表面良好 △:塗装表面に若干凹凸が確認できる ×:塗装表面に凹凸が確認できる 2)外表面のヒケ ○:塗装表面部にほとんどヒケなし △:塗装表面に若干のヒケが確認できる ×:塗装表面部に明らかにヒケあり 3)焼付けによる熱変形(ソリ及びうねり) ○:塗装表面部にソリ、うねりなし △:塗装表面部に若干のソリ、うねりあり ×:塗装表面部に明らかにソリ、うねりあり 4)塗料密着性:2次密着試験・40℃×240時間温
水浸漬後 ○:碁盤目塗装剥離試験による塗膜剥離なし ×:碁盤目塗装剥離試験による塗膜剥離あり ((表1中の)数値=塗料剥離しなかった目数/塗装剥
離試験を行った全目数) (4)ハンドル部強度(−40、23、及び80℃) 1)ハンドル部をエスカッションにセットした状態に
て、ハンドル部を上方に引張り上げ、ハンドル部もしく
はエスカッション部が破壊に至るまでの最大荷重を測定 2)落錘衝撃強度(−30及び80℃) ハンドル部中央に半径25mmの球面頭部を持つ重量
0.30kg(−30℃の場合)又は、0.50kg
(80℃の場合)の鋼製の重りを1mの高さから落下さ
せ、表面割れの有無により評価を行う。
【0031】 ○:割れ発生せず ×:割れ発生 (5)吸水時の寸法安定性:23℃×50%RH大気平
衡吸水時の寸法変化 ○:成形品に大きな寸法変化なし ×:成形品に大きな寸法変化あり
【0032】
【実施例1】ポリフェニレンエーテル樹脂25.0重量
%、ナイロン6樹脂50.0重量%、ポリスチレン樹脂
24.8重量%及び相溶化剤0.2重量%からなる樹脂
組成物100重量部に対して、ガラス繊維25重量部を
含有させた組成物を用いて射出成形を行った自動車用ア
ウトサイドドアハンドル(ハンドル部・エスカッション
部)に、導電プライマー(日本油脂(株)製)塗布後、
静電塗装にてポリエステル系樹脂塗料(日本油脂(株)
製)中塗り、アミノアルキッド樹脂塗料(日本油脂
(株)製)上塗り(150℃×30分焼付け)を行った
ものについてアウトサイドドアハンドル実用特性の評価
を実施した。
【0033】また、塗装の際の塗料膜厚は、導電プライ
マー5μm、中塗り35μm、上塗り35μm、合わせ
て75μmとした。その結果を表1に示す。
【0034】
【実施例2】ポリフェニレンエーテル樹脂20.0重量
%、ナイロン6樹脂60.0重量%、ポリスチレン樹脂
19.8重量%及び相溶化剤0.2重量%からなる樹脂
組成物100重量部に対して、ガラス繊維34重量部を
含有させた組成物を自動車用アウトサイドドアハンドル
(ハンドル部・エスカッション部)材料として使用し、
実施例1と同様に成形、塗装し、実用特性の評価を実施
した。その結果を表1に示す。
【0035】
【実施例3】ポリフェニレンエーテル樹脂25.0重量
%、ナイロン6樹脂50.0重量%、ポリスチレン樹脂
19.8重量%、水添スチレン−ブタジエンブロック共
重合体5.0重量%、及び相溶化剤0.2重量%からな
る樹脂組成物100重量部に対して、ガラス繊維11重
量部を含有させた組成物を自動車用アウトサイドドアハ
ンドル(ハンドル部・エスカッション部)材料として使
用し、実施例1と同様に成形、塗装し、実用特性の評価
を実施した。その結果を表1に示す。
【0036】
【実施例4】ポリフェニレンエーテル樹脂25.0重量
%、ナイロン6樹脂50.0重量%、ポリスチレン樹脂
19.8重量%、水添スチレン−ブタジエンブロック共
重合体5.0重量%、及び相溶化剤0.2重量%からな
る樹脂組成物100重量部に対して、ガラス繊維22重
量部、着色剤として酸化チタンを3重量部、カーボンブ
ラックを0.05重量部含有させた組成物を自動車用ア
ウトサイドドアハンドル(ハンドル部・エスカッション
部)材料として使用し、実施例1と同様に成形し、塗装
し、実用特性の評価を実施した。その結果を表1に示
す。
【0037】
【比較例1】ポリフェニレンエーテル樹脂49.8重量
%、ナイロン6樹脂50.0重量%、及び相溶化剤0.
2重量%からなる樹脂組成物100重量部に対して、ガ
ラス繊維34重量部を含有させた組成物を自動車用アウ
トサイドドアハンドル(ハンドル部・エスカッション
部)材料として使用し、実施例1と同様に成形し、塗装
し、実用特性の評価を実施した。その結果を表1に示
す。
【0038】
【実施例2】ポリフェニレンエーテル樹脂 5.0重量
%、ナイロン6樹脂50.0重量%、ポリスチレン樹脂
44.8重量%及び相溶化剤0.2重量%からなる樹脂
組成物100重量部に対して、ガラス繊維11重量部を
含有させた組成物を自動車用アウトサイドドアハンドル
(ハンドル部・エスカッション部)材料として使用し、
実施例1と同様に成形し、塗装し、実用特性の評価を実
施した。その結果を表1に示す。
【0039】
【比較例3】ナイロン66樹脂80重量%、ガラス繊維
20重量%からなる組成物を自動車用アウトサイドドア
ハンドル(ハンドル部・エスカッション部)材料として
使用し、実施例1と同様に成形し、塗装し、実用特性の
評価を実施した。その結果を表1に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】本発明の車両用外装部品は、従来のもの
に比べて、軽量であり、かつ剛性、耐衝撃性及び塗装外
観に非常に優れるため、車体の軽量化及び車両用外装部
品のデザインの自由度を広げることができる。更に、高
温での焼付け塗装に耐え得る耐熱性を有していることか
ら、車体との一体塗装が可能であり、塗装工程の削減、
及び塗装品質の向上に大きく寄与し、自動車の車両用外
装部品を中心として幅広い利用が可能のものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリフェニレンエーテル樹脂10〜50
    重量%、ポリアミド樹脂30〜70重量%、ポリスチレ
    ン系樹脂5〜30重量%及び相溶化剤からからなる樹脂
    組成物100重量部に5〜45重量部のガラス繊維を含
    有させたガラス繊維強化樹脂組成物を材料とする成形品
    であって、該成形品が表面塗装されていることを特徴と
    する車両用外装部品。
JP28582395A 1995-11-02 1995-11-02 車両用外装部品 Pending JPH09124923A (ja)

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