JPH09124657A - 多環式イミノオキサジアジンジオン、その調製方法、並びにその用途 - Google Patents

多環式イミノオキサジアジンジオン、その調製方法、並びにその用途

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JPH09124657A
JPH09124657A JP8240973A JP24097396A JPH09124657A JP H09124657 A JPH09124657 A JP H09124657A JP 8240973 A JP8240973 A JP 8240973A JP 24097396 A JP24097396 A JP 24097396A JP H09124657 A JPH09124657 A JP H09124657A
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aralkyl
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フランク・リヒター
Reinhard Dr Halpaap
ラインハルト・ハルパープ
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テオドール・エンクベルト
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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    • C07D498/00Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D498/02Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms in which the condensed system contains two hetero rings
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/70Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the isocyanates or isothiocyanates used
    • C08G18/72Polyisocyanates or polyisothiocyanates
    • C08G18/77Polyisocyanates or polyisothiocyanates having heteroatoms in addition to the isocyanate or isothiocyanate nitrogen and oxygen or sulfur
    • C08G18/78Nitrogen
    • C08G18/79Nitrogen characterised by the polyisocyanates used, these having groups formed by oligomerisation of isocyanates or isothiocyanates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G2101/00Manufacture of cellular products

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ブロッキング剤を全く含まないかあるいは従
来のブロッキング剤含有組成物に比べて有意に少ない量
のブロキング剤を含有し、たとえ高温であっても分解し
て単量体ジイソシアネートを形成することのない架橋性
組成物を開発する。 【解決手段】 下記式(I) 〔式中、R〜Rは、H、C〜C10アルキル、C
〜C24シクロアルキルなどを示す〕で示される多環
式イミノオキサジアジンジオン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な多環式イミ
ノオキサジアジンジオン、その調製方法、並びにその用
途に関する。
【0002】
【従来の技術】高分子量物質を製造するために、酸性H
原子を含有する化合物とイソシアネートとを反応させる
ことは公知であり(ドイツ特許発明明細書第728,9
81号参照)、各種工業分野で応用されている。しかし
ながら、低分子量ジイソシアネートは蒸気圧が高いた
め、塗料工業におけるその利用範囲には限界がある。従
って、得られる生成物の蒸気圧を有意に低下させるた
め、このモノマーを変性する各種方法が用いられてい
る。例としては、ジイソシアネートと二価及び多価アル
コールとの部分反応(プレポリマーの形成)や、ウレト
ジオン(「二量体」)、イソシアヌレート(「三量
体」)及びビウレット基を有するポリイソシアネートの
調製等が挙げられる。塗料工業における数多くの用途
(例えば、ポットライフの長い一成分組成物、ポリウレ
タン粉末塗料、ポリウレタン水性塗料等)においては、
例えば、架橋反応時に出来れば変性状態で再分解して高
分子プラスチックまたは被膜の形成を可能にするブロッ
キング剤を用いて、NCO基を熱可逆的または化学可逆
的にブロックすることにより、イソシアネート中のNC
O基の高い反応性を低下させなければならない(Progr.
Org. Coatings3(1975)73頁及び9(198
1)3頁参照)。NCO基は、例えばε−カプロラクタ
ム、マロン酸ジアルキルエステル、ブタノンオキシム等
により可逆的にブロックすることが可能である。
【0003】ブロックしたイソシアネートを用いる欠点
は、重合時に分解するブロッキング剤を、後続の硬化工
程あるいは他の工程で除去しなければならないことであ
る。ブロッキング剤がプラスチックあるいは被膜中に残
存していると、プラスチックや被膜の特性にマイナスの
効果(例えば、ブルーミングや生成物の物理的及び/ま
たは化学的耐性の低下等)がもたらされる。ウレトジオ
ン(「二量体」)に基づくラッカーポリイソシアネート
は、熱分解により(出発)イソシアネートを再形成する
ことが可能であるため、上述の欠点を伴わないものであ
る。しかしながら、ウレトジオンにも欠点はある。第一
の欠点は、長期間保存すると、特に高温度でウレトジオ
ン基が徐々に分解して生成物中のモノマー含有量が増加
してしまうことである。第二の欠点は、プラスチックま
たは被膜の急速硬化に必要なウレトジオン基の熱分解
が、比較的高い温度でしか起こらず、変色や他の望まし
くない分解現象を引き起こすことである。ウレトジオン
に匹敵するα−ナイロン型の所謂自己ブロック化合物
が、欧州特許出願公開明細書第14,365号より公知
である。しかしながら、架橋に必要な前記重合体の分解
はウレトジオンの場合よりも高い温度を必要とするた
め、今まで特に被膜用途に用いられることはなかった。
また、α−ナイロン化合物の熱分解は、単量体ジイソシ
アネートの発生により進行する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ブロ
ッキング剤を全く含まないかあるいは従来のブロッキン
グ剤含有組成物に比べて有意に少ない量のブロキング剤
を含有し、たとえ高温であっても分解して単量体ジイソ
シアネートを形成することのない架橋性組成物を開発す
ることである。本発明の別の目的は、出発(ジ)イソシ
アネートに含まれるNCO基の量を可能な限り多くし
て、ウレトジオン基を含有する系と同等の架橋を可能に
することである。上記目的は、以下に記載する本発明の
多環式イミノオキサジアジンジオンによって達成され
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、式(I)
【化6】 (式中、R1 及びR6 は同一または異なる基であって、
H、C1 〜C10アルキル、C6〜C24シクロアルキル、
7 〜C24アラルキル、またはC7 〜C24アリールを表
し、任意にNCO基で置換されていてもよく、またR1
及びR6 はイミノオキサジアジンジオン環のC1 〜C3
炭素原子と共に少なくとも4個の炭素原子と任意に酸
素、窒素及び/または硫黄を含有する別の環を形成して
もよく、R2 及びR5 は同一または異なる基であって、
H、C1 〜C10アルキル、C6〜C24シクロアルキル、
7 〜C24アラルキル、またはC7 〜C24アリールを表
し、R3 及びR4 は同一または異なる基であって、H、
1 〜C10アルキル、C6〜C24シクロアルキル、C7
〜C24アラルキル、またはC7 〜C24アリールを表し、
前記基はNCO基及び/またはイソシアネート基と反応
しない置換基で置換されていてもよく、R7 はH、C1
〜C10アルキル、C6 〜C24シクロアルキル、C7 〜C
24アラルキル、またはC6 〜C24アリールを表し、前記
基はイソシアネート基またはイソシアネート基と反応し
ない置換基で置換されていてもよく、さらに式(II)
【化7】 (式中、R1 〜R6 は上述の定義通り)に相当する基を
表してもよい)に相当する多環式イミノオキサジアジン
ジオンに関するものである。
【0006】本発明は、式(I)
【化8】 に相当する多環式イミノオキサジアジンジオンを調製す
る方法にも関するものであり、式(III)
【化9】 (式中、R1 〜R6 は上述の定義通り)に相当するポリ
イソシアネートを触媒の存在下、任意にモノイソシアネ
ート及び他のポリイソシアネート(好ましくは1〜30
個の炭素原子を有するもの)と混合して反応させ、式
(I)に相当するイミノオキサジアジンジオンを形成さ
せるものである。
【0007】本発明は、また、本発明による式(I)の
多環式イミノオキサジアジンジオンを、任意に発泡させ
たポリウレタンプラスチックの製造、ラッカー及び被膜
の製造並びに有効成分、医薬品等の製造に中間生成物及
び成分として使用することにも関する。本発明は、式
(III)に相当する1,3−ジイソシアネートが、触媒及
び任意に他のイソシアネートの存在下で、本発明の多環
式イミノオキサジアジンジオンに変換され得るという驚
くべき観察に基づくものである。(環式)脂肪族1,3
−ジイソシアネートには、各種触媒の存在下で広い温度
範囲にわたって独占的に(環化)重合して高分子量α−
ナイロン化合物を形成する傾向があり、この事実は幾度
となく文献に記載されてきたことから、上記観察は特筆
すべきことである。例えば、Chem. Commun. 4(196
6)85頁、有機磁気共鳴 2(1972)439頁、
J. Makromol. Sci.-Chem. A5(I)(1971)37
頁、「有機化学」論文集、パート2、13B、2、33
2頁以降、及び欧州特許出願公開明細書第14,365
号(1979年2月1日)を参照。今までに、イミノオ
キサジアジンジオンの形成が確認されたケースは一件も
ない。
【0008】スロッタ及びチェッシェにより、メチルイ
ソシアネートをトリブチルホスフィンの存在下で反応さ
せて、単環式トリメチル誘導体3,5−ジメチル−2−
メチルイミノ−4,6−ジケト−1,3,5−オキサジ
アジン並びに他の生成物が得られている(Chem. Ber.6
0(1927)295頁及び1011頁参照)。前記化
合物は、1,2−ジクロロエタンを溶剤として用いれば
収率を向上させることが可能である(C.R. Acad. Sic.
Ser.C277(1973)795頁参照)。ジフェニル
メチルイミノカーボネートをトシルイソシアネートと反
応させることにより、構造上1当量のフェニルイソシア
ネートと2当量のメチルイソシアネートに基づく単環式
3−フェニル−5−メチル−2−メチルイミノ−4,6
−ジケト−1,3,5−オキサジアジンが他の生成物と
共に得られる(Chem. Ber.120(1987)339頁
参照)。ドイツ特許出願公開明細書第3,902,07
8号には、ヘキサメチレンジイソシアネートを二酸化炭
素の存在下で三量化させることにより、少量の単環式ト
リス(6−イソシアナトヘキシル)誘導体〔即ち、3,
5−ビス(6−イソシアナトヘキシル)−2−(6−イ
ソシアナトヘキシル)イミノ−4,6−ジケト−1,
3,5−オキサジアジン〕が生成することが記載されて
いる。
【0009】式(I)に相当する本発明の多環式イミノ
オキサジアジンジオンは、ポリイソシアネート、好まし
くはジイソシアネートの触媒反応による単純な方法で調
製が可能である。前記ポリイソシアネートの少なくとも
2個のイソシアネート基は、脂肪族ポリイソシアネート
上に置換基として相互に1,3−位の関係となるよう位
置しており、前記脂肪族ポリイソシアネートは、任意に
置換されており、任意にヘテロ原子を含有し、任意に環
状である。前記方法では、他のモノ−またはポリイソシ
アネートを任意に反応体として使用することができる。
置換基の例としては、ハロゲン(ClまたはBr等)、
オキソ(カルボニル)、C1 〜C10アルコキシ、C6
24アリールオキシ、C1 〜C20アルコキシカルボニ
ル、及びC 6 〜C24アロイルが挙げられる。
【0010】(環式)脂肪族1,3−ジイソシアネート
として用いられる化合物は、分子量が126〜500、
さらに好ましくは126〜350である。前記1,3−
ジイソシアネートの例としては、1,3−プロパンジイ
ソシアネート、1,3−ブタンジイソシアネート、1,
3−ペンタンジイソシアネート、2,4−ペンタンジイ
ソシアネート、及びイソシアネート基が相互に1,3−
位の関係にある前記ジイソシアネートの他の異性体(例
えば、2,2−ジメチルプロパン1,3−ジイソシアネ
ート等)が挙げられる。環式脂肪族ポリイソシアネート
の場合には、本発明のイミノオキサジアジンジオン構造
の形成に直接関係する1,3−位を有する環が通常4〜
8個、好ましくは5または6個、最も好ましくは6個の
炭素原子を含有し、任意の不活性置換基、特にアルキル
基、好ましくは1〜4個の炭素原子を有するアルキル基
を含有してもよい。ポリイソシアネートの少なくとも2
0%は、イソシアネート基が相互にシス−配置の関係に
あるものが好適である。
【0011】好適な1,3−ジイソシアナトシクロアル
カンは、1個以上のC1 〜C4 アルキル置換基を2−及
び/または4−位に有するものである。前記シクロアル
カンは、前述のイソシアネート基に対して不活性な置換
基で置換されていてもよい。適切な1,3−ジイソシア
ナトシクロアルカンの例としては、1,3−ジイソシア
ナトシクロブタン、1,3−ジイソシアナトシクロペン
タン、1,3−ジイソシアナトシクロヘキサン、1,3
−ジイソシアナトシクロオクタン、1,3−ジイソシア
ナト−2−メチルシクロヘキサン及び/または1,3−
ジイソシアナト−4−メチルシクロヘキサン、1,3−
ジイソシアナト−2−イソプロピルシクロヘキサン、
1,3−ジイソシアナト−4−イソプロピルシクロヘキ
サン、1,3−ジイソシアナト−2,3−ジメチルシク
ロヘキサン、1,3−ジイソシアナト−2,4−ジエチ
ルシクロヘキサン、1,3−ジイソシアナト−2,4−
ジエチル−6−メチルシクロヘキサン及び/または1,
3−ジイソシアナト−2−メチル−4,6−ジエチルシ
クロヘキサン、1,3−ジイソシアナト−2,4,6−
トリイソプロピルシクロヘキサン、並びに1,3−ジイ
ソシアナト−2,4,6−トリブチルシクロヘキサン等
が挙げられる。
【0012】1,3−ジイソシアネートは公知化合物で
あり、例えば、ジイソシアネートの元になるジアミンの
気相ホスゲン化により調製が可能である。前記気相ホス
ゲン化は、例えば、ドイツ特許出願公開明細書第4,4
12,327.2号に記載されている。1,3−ジイソ
シアナト−4−イソプロピルシクロヘキサン(立体異性
体混合物)は、例えば、1,3−ジアミノ−4−イソプ
ロピルシクロヘキサン(異性体混合物)の気相ホスゲン
化により得られ、0.1ミリバールの圧力で120〜1
26℃の沸点範囲を有する無色の液体としてほぼ定量的
に生成する。対応する環式脂肪族1,3−ジアミンをホ
スゲン化して得られたジイソシアネートは、2個のイソ
シアネート基が相互にシスまたはトランスの位置にある
シス−トランス立体異性体の混合物(シス:トランス比
は5:1〜1:2、好ましくは3:1〜1:1)である
ことが多く、原理的にはそのままで本発明の多環式イミ
ノオキサジアジンジオンの調製に適している。上記異性
体は、特にトランス異性体の含有量が高い異性体混合物
を用いる場合には、イソシアヌレート基を形成する三量
化、カルボジイミド形成、及びウレトジオン基を形成す
る二量化等の他の変性反応をも受けやすく、例えば、式
(I)に相当する多環式イミノオキサジアジンジオンは
他の副生成物と共に混合状態で得られる。副生成物とし
ては(環式)重合体(α−ナイロン化合物)以外のもの
も得られ、例えば抽出等により(環式)重合体から分離
することができる。
【0013】本発明の多環式イミノオキサジアジンジオ
ンは、1,3−ジイソシアナトアルカンまたは環式脂肪
族の場合には純粋な1,3−シス−ジイソシアナトシク
ロアルカンから出発することにより、純粋な状態で得る
ことも可能である。前記1,3−シス−ジイソシアナト
シクロアルカンは、例えば欧州特許出願公開明細書第1
4,365号に従って環化高分子α−ナイロン化合物の
熱解重合により調製することができる。本発明の方法
は、均一または不均一触媒の存在下にて行うことができ
る。原理的には、イソシアヌレートまたはウレトジオン
構造を有するオリゴイソシアネートの調製に用いられる
文献に記載された化合物は、全て均一触媒としての使用
に適している。例としては、トリアルキルホスフィン、
水酸化トリメチルベンジルアンモニウム等の第4級アン
モニウム塩、及びヘキサメチルジシラザン等のSi−N
化合物等が挙げられる。J. Pract. Chem. 336(19
94)185頁参照。イソシアネートからのウレトジオ
ンの形成(「二量化」)及びイソシアヌレートの調製に
用いられる化合物は、全て担持型触媒(不均一触媒)と
しても適している。前記担持型触媒には、例えば、前述
の化合物をAl2 3 またはシリカゲル等の担体材料に
吸着結合させるか、あるいはスチレンに重合結合させた
ものが含まれる。これらの例は、欧州特許出願公開明細
書第0,447,516号またはWO93/18014
に記載されている。
【0014】反応は溶剤の存在下でも、あるいは溶剤を
用いなくても行うことができ、任意に常圧以外の圧力で
行うことも可能である。方法は、好ましくは−20℃〜
600℃、さらに好ましくは20℃〜450℃の温度で
行う。溶剤を用いる場合、好適な溶剤は、反応圧力にて
150℃より高い温度で沸騰するものである。反応は、
任意に不活性ガス(例えば、アルゴン、窒素等)下にて
行うことができる。単量体化合物の変換率が所望の値に
なった後、例えば、触媒毒を添加して、触媒を熱により
不活化して、あるいは反応混合物を単純に冷却して反応
を止めることができる。反応混合物を冷却して反応を止
める場合には、α−ナイロン形成の臨界温度範囲を通過
する際に触媒に充分な(残存)活性が残らないように、
あるいはこの温度範囲を充分迅速に通過(「クエンチン
グ」)するように触媒を選択し、残存している可能性の
ある未反応モノマーが、反応して環化高分子α−ナイロ
ンを形成しないように、あるいは生成物の用途に影響を
与えない範囲でのみ反応するようにしなければならな
い。1,3−ジイソシアナトアルカンを実質的に完全に
消費するまで反応を行う場合には、この種の問題を考慮
する必要はない。次いで、蒸留、薄膜蒸留または抽出と
いった他の先行技術の方法にて、残存未反応モノマーか
ら生成物を分離することができる。任意に連続的に行わ
れる本発明の態様によれば、反応は管状反応器内にて行
われる。この場合、担持型触媒を用いるのが有利であ
り、担持型触媒を用いることで、本発明の多環式イミノ
オキサジアジンジオンを製造した後に触媒を不活化する
必要がなくなる。均一触媒を用いる場合には触媒の不活
化が必要である。
【0015】式(I)に相当する多環式イミノオキサジ
アジンジオンは、任意に他のイソシアネート反応生成物
と混合状態にあり、例えば、薄膜蒸留、抽出、結晶化ま
たは分子蒸留等の従来技術にて単離され、次いで無色ま
たはわずかに着色した液体または固体として得られる。
固体状態で得られる場合には、どのようなイソシアネー
ト(混合物)を用いたかに係わらず、融点範囲は約30
〜150℃である。本発明の多環式イミノオキサジアジ
ンジオンは、有効成分の調製または配合にも、プラスチ
ックまたは被膜工業での利用にも適した非常に有用な原
料である。本発明の多環式イミノオキサジアジンジオン
は、純粋な状態で用いることもできるし、またウレトジ
オン、ビウレット、アロファネート、イソシアヌレー
ト、ウレタン及び/またはカルボジイミド基を含有する
他の公知のポリイソシアネート誘導体と併用することも
可能である。NCO基は、任意に公知のブロッキング剤
で不活化しても構わない。本発明の多環式イミノオキサ
ジアジンジオンの特に有利な点は、長期間熱負荷をかけ
ても元の単量体(ジ)イソシアネートへ分解する傾向を
示さないことである。本発明の多環式イミノオキサジア
ジンジオンは、ツェレビチノフ活性水素を含有する化合
物に対して充分に高い反応性を有する。複素環式異性体
イソシアヌレートが極めて不活性であることは公知であ
るため、前記事実は特筆すべきことである。さらに、文
献には、イミノオキサジアジンジオン環が加溶媒分解
(ソルボリシス)反応を受けることができるという事実
を示す記載があるだけである(Chem. Ber.60(192
7)295頁参照)。
【0016】基R1 〜R7 がイソシアネート基等の他の
反応基を伴う場合には、式(I)の多環式イミノオキサ
ジアジンジオンを二重架橋を要する用途に用いるのが好
適である。この場合、例えば遊離の反応基(例えば、イ
ソシアネート基)を第一反応段階にてイソシアネート反
応性基を含有する成分Zと反応させる。これは、ジオー
ルまたはポリオールと少なくとも二官能性の他の化合物
との所謂「プレ−エクステンション」に相当する。架橋
は別の第二段階で行われ、イミノオキサジアジンジオン
構造の分解を伴う。以上のことは、ツェレビチノフ活性
水素を含有する2種以下の反応体が、各々当量のイミノ
オキサジアジンジオン単位に結合可能であることを示し
ている。原理的には、式(I)の多環式イミノオキサジ
アジンジオンの分子内に別の反応基を存在させること
で、あるいは二官能以上の成分Zの存在下、前述の「プ
レ−エクステンション段階」にて対応する変性を行うこ
とで、所望の官能価を得ることが可能である。得られる
プラスチック及び被膜は、(環式)脂肪族ジイソシアネ
ートに基づくビウレットまたはアロファネート基を含有
するポリイソシアネートと同様の化学的特性を有する。
従って、前記プラスチック及び被膜は、上述の欠点を伴
わずに先行技術の組成物の特性を有する顕著に高品質の
生成物である。
【0017】本発明の多環式イミノオキサジアジンジオ
ンは塗料のバインダーに適している。任意に他の公知の
原料と併用して、任意に上述のような「プレ−エクステ
ンション」状態で、任意に水性の一成分及び二成分塗料
に架橋成分として用いるのが好適である。二成分塗料の
架橋成分として使用する場合には、本発明のポリイソシ
アネートは、通常、当該技術分野にて公知のOH及び/
またはNH基を含有する化合物と併用される。例として
は、ヒドロキシ官能性ポリエステル、ポリエーテル、ポ
リカーボネート、ポリウレタン及びポリアクリレート、
並びに多官能性アミンが挙げられる。本発明の生成物及
び上述の他のバインダー成分以外にも、トルエン、キシ
レン、シクロヘキサン、クロロベンゼン、酢酸ブチル、
酢酸エチル、酢酸エチルグリコール、酢酸メトキシプロ
ピル、アセトン、ホワイトスピリット、高級置換芳香族
(ソルベントナフサ溶剤、ソルベッソ溶剤、シェルゾー
ル溶剤、イソパール溶剤、ナパール溶剤及びジアゾール
溶剤)等のラッカー溶剤が塗料中に含まれていてもよ
い。他の添加剤には、湿潤剤、流動剤、皮張り防止剤、
消泡剤、艶消剤、粘度調整物質、顔料、着色料、UV吸
収剤、熱安定剤、及び酸化安定剤等が含まれる。本発明
の多環式イミノオキサジアジンジオンに基づく塗料は、
木材、プラスチック、皮革、金属、紙、コンクリート、
メーソンリー、セラミック及び織物といった各種支持体
の被覆に用いることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下の実施例中、特に記載がない
限り、部及び%は全て重量に基づくものとする。
【0019】実施例1 200gのヘキサヒドロトルエンジイソシアネート
(「H6 TDI」:1,3−ジイソシアナト−2−(ま
たは4−)メチルシクロヘキサン立体異性体混合物、2
/4位異性体比は約1:4であり、60%の1,3−シ
ス−立体異性体を含有する)を、攪拌機、内部温度計、
還流凝縮器及び触媒計量装置を備えた1リットル四ッ口
フラスコに室温にて導入し、1ミリバール未満の圧力に
て脱気を行った。水酸化ベンジルトリメチルアンモニウ
ムを2−エチル−1,3−ヘキサンジオールに溶解した
10%溶液0.25g(125ppm )を60℃にて滴下
した。この温度で2時間攪拌した後、混合物を75℃へ
加熱し、同量の触媒溶液を再度添加した。熱源を取り外
し、水浴を用いて外部から冷却することにより、混合物
の内部温度を100℃未満に維持した。さらに1時間攪
拌した後に反応混合物のNCO含有量を滴定により測定
したところ、初期値46.6%から30.3%へ減少し
ていた。次いでリン酸ジブチル70mgを添加して反応を
停止し、冷却した混合物を800mlの乾燥n−ヘキサン
中へ激しく攪拌しながら導入した。沈澱した白色固体
(H6 TDI−α−ナイロン)を濾別し、蒸留により溶
剤と未反応モノマーを濾液から除去し、室温で固体状態
の無色の残留物を分析した。収量は7.1g、NCO含
有量は、DIN53185に従ってジブチルアミンに対
して室温で滴定を行った場合には21.1%、0℃で滴
定を行った場合には13.4%であり、三環式H6 TD
I−イミノオキサジアジンジオン(異性体混合物)の含
有量はゲルパーミエーションクロマトグラフィーにて測
定して85%であった。GPC、IR(GPC−IRで
も可)、C13NMR、質量分析(GC−MSでも可)及
び元素分析での分析結果から、化合物を確実に同定し
た。
【0020】実施例2 水酸化トリメチル−2−ヒドロキシプロピルアンモニウ
ムをメタノールに溶解した5%溶液0.4g(100pp
m )を触媒として用いた以外は、実施例1を繰り返し
た。混合物のNCO含有量が32.1%(滴定により測
定)になった時点で反応を停止した。実施例1と同様に
後処理した後の収量は9.4g、NCO含有量(DIN
53185)は21.1%、三環式H6 TDI−イミノ
オキサジアジンジオン(異性体混合物)の含有量はゲル
パーミエーションクロマトグラフィーにて測定して72
%であった。
【0021】実施例3 実施例1と同様に、520gの1,3−ジイソシアナト
−4−イソプロピルシクロヘキサン(「H6 CDI」:
4種の立体異性体混合物、約50%の1,3−シス−立
体異性体を含有する)を、水酸化ベンジルトリメチルア
ンモニウムの0.5%溶液6.4g(60ppm )と反応
させ、混合物のNCO含有量が30.4%(滴定により
測定、初期値:40.4%)になった時点で反応を停止
した。実施例1と同様に生成物の後処理を行い、室温で
固体状態のほぼ無色の残留物を28.3g得た。前記残
留物の三環式H6 CDIイミノオキサジアジンジオン
(異性体混合物)の含有量はゲルパーミエーションクロ
マトグラフィーにて測定して68%であった。
【0022】実施例4 実施例1と同様に、100gの1,3−ジイソシアナト
−2,4−ジエチル−6−メチルシクロヘキサン(「H
6 DETDI」:数種の立体異性体混合物、30%より
多い1,3−シス−立体異性体を含有する)を、水酸化
ベンジルトリメチルアンモニウムの5%溶液0.7g
(350ppm )と反応させ、混合物のNCO含有量が3
0.4%(滴定により測定、初期値:40.4%)にな
った時点で反応を停止した。実施例1と同様に生成物の
後処理を行い、室温で固体状態の無色の残留物を8.2
g得た。前記残留物の三環式H6 CDIイミノオキサジ
アジンジオン(異性体混合物)の含有量はゲルパーミエ
ーションクロマトグラフィーにて測定して68%であっ
た。
【0023】実施例5 脱気後に、実施例1に記載の「H6 TDI」100gを
油浴中にて短時間で260℃へ加熱し、水酸化ベンジル
トリメチルアンモニウムをメタノールに溶解した40%
溶液160mg(640ppm )を添加した。この温度で1
5分間攪拌した後、リン酸ジブチル80mgを添加して反
応を停止し、混合物を冷却した。約50%の単量体「H
6 TDI」が含まれているものの、得られた混合物のN
CO含有量は安定していた。蒸留によりモノマーを除去
した後、固体状残留物を27g得た。前記残留物には、
約30%の三環式H6 TDI−イミノオキサジアジンジ
オン(異性体混合物)並びにそれ以外のH6 TDI反応
生成物(主に、イソシアヌレート基含有ポリイソシアネ
ート)が含まれていた。DIN53185により測定し
た固体樹脂のNCO含有量は、23.9%であった。混
合物は、慣用の塗料用溶剤である酢酸ブチル、酢酸メト
キシプロピル/キシレン混合物(1:1)及びソルベッ
ソ100溶剤に容易に溶解した。また、溶液はラッカー
ポリオールに対して優れた相溶性を示した。
【0024】実施例6(使用例) 実施例5で得られたポリイソシアネート混合物10g
を、OH官能性ポリエステル(無水フタル酸とトリメチ
ロールプロパンから調製されたもの、OH価が260、
当量が215g/当量OH)12.3g及び酢酸n−ブ
チル15gと混合し(NCO:OH当量比は1:1)、
ガラス板に厚さ180μm にて塗布し、80℃で30分
間強制乾燥させた。硬質の透明被膜が得られ、前記被膜
はアセトンによる80二重摩擦(double rubs) 後にごく
わずか浸食されただけであった。OH官能性ポリエステ
ル成分を10%過剰に用いた場合(この場合、公知のイ
ソシアネート硬化剤と併用すると被膜のラッカー特性が
有意に劣化する)、並びに架橋を120℃で60分間行
った場合には、アセトンによる150二重摩擦後でも全
く浸食の跡が見られない透明被膜が得られた。この結果
は、イミノオキサジアジンジオン環が高温度にて開環し
たことにより、向上した架橋が起こったものと考えるこ
とができる。ジブチルアミンまたはメタノールを用いた
モデル試験からも、イミノオキサジアジンジオン単位が
2当量以下のNH−またはOH−官能性成分と結合可能
であることが判明した。
【0025】実施例7(使用例) 実施例1で得られたポリイソシアネート混合物の残存
「H6 TDI」モノマー含有量は0.03%以下であっ
た。180℃で2時間加熱した後、残存モノマー含有量
はわずかに0.04%に増加した。この試験により、三
環式イミノオキサジアジンジオン構造(混合物の約85
%に相当)を有する「H6 TDI」二量体が、元の出発
イソシアネートへ分解する傾向を示さないことが立証さ
れた。従って、本発明のイミノオキサジアジンジオン
は、ウレトジオン基を含有する公知の化合物(例えば、
ヘキサメチレンジイソシアネートまたはイソホロンジイ
ソシアネートから調製されたもの)とは対照的に、逆分
解に対して非常に安定である。後者の公知化合物のウレ
トジオン含有量の定量測定は、180℃にてウレトジオ
ン環を完全に分解させるため「熱時滴定(hot titratio
n)」にて行われることが多い(ドイツ特許発明明細書第
3,739,549号参照)。
【0026】以上、本発明を明確にするために詳細に記
載してきたが、このような詳細は単に発明を明らかにす
るためのものにすぎず、当業者であれば、特許請求の範
囲で制限される範囲を除いて、本発明の思想及び範囲か
らはずれることのない様々な態様も実施可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ラインハルト・ハルパープ ドイツ連邦共和国デイー51519 オデンタ ール、イン・デア・ヒルトシヤイト 6 (72)発明者 テオドール・エンクベルト ドイツ連邦共和国デイー50968 ケルン、 ヘツベルシユトラーセ 13ツエー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 (式中、 R1 及びR6 は同一または異なる基であって、H、C1
    〜C10アルキル、C6〜C24シクロアルキル、C7 〜C
    24アラルキル、またはC7 〜C24アリールを表し、任意
    にNCO基で置換されていてもよく、またR1 及びR6
    はイミノオキサジアジンジオン環のC1 〜C3 炭素原子
    と共に少なくとも4個の炭素原子と任意に酸素、窒素及
    び/または硫黄を含有する別の環を形成してもよく、 R2 及びR5 は同一または異なる基であって、H、C1
    〜C10アルキル、C6〜C24シクロアルキル、C7 〜C
    24アラルキル、またはC7 〜C24アリールを表し、 R3 及びR4 は同一または異なる基であって、H、C1
    〜C10アルキル、C6〜C24シクロアルキル、C7 〜C
    24アラルキル、またはC7 〜C24アリールを表し、前記
    基はNCO基及び/またはイソシアネート基と反応しな
    い置換基で置換されていてもよく、 R7 はH、C1 〜C10アルキル、C6 〜C24シクロアル
    キル、C7 〜C24アラルキル、またはC6 〜C24アリー
    ルを表し、前記基はイソシアネート基またはイソシアネ
    ート基と反応しない置換基で置換されていてもよく、さ
    らに式(II) 【化2】 (式中、R1 〜R6 は上述の定義通り)に相当する基を
    表してもよい)に相当する多環式イミノオキサジアジン
    ジオン。
  2. 【請求項2】 式(I) 【化3】 (式中、 R1 及びR6 は同一または異なる基であって、H、C1
    〜C10アルキル、C6〜C24シクロアルキル、C7 〜C
    24アラルキル、またはC7 〜C24アリールを表し、任意
    にNCO基で置換されていてもよく、またR1 及びR6
    はイミノオキサジアジンジオン環のC1 〜C3 炭素原子
    と共に少なくとも4個の炭素原子と任意に酸素、窒素及
    び/または硫黄を含有する別の環を形成してもよく、 R2 及びR5 は同一または異なる基であって、H、C1
    〜C10アルキル、C6〜C24シクロアルキル、C7 〜C
    24アラルキル、またはC7 〜C24アリールを表し、 R3 及びR4 は同一または異なる基であって、H、C1
    〜C10アルキル、C6〜C24シクロアルキル、C7 〜C
    24アラルキル、またはC7 〜C24アリールを表し、前記
    基はNCO基及び/またはイソシアネート基と反応しな
    い置換基で置換されていてもよく、 R7 はH、C1 〜C10アルキル、C6 〜C24シクロアル
    キル、C7 〜C24アラルキル、またはC6 〜C24アリー
    ルを表し、前記基はイソシアネート基またはイソシアネ
    ート基と反応しない置換基で置換されていてもよく、さ
    らに式(II) 【化4】 (式中、R1 〜R6 は上述の定義通り)に相当する基を
    表してもよい)に相当する多環式イミノオキサジアジン
    ジオンを調製する方法であって、式(III) 【化5】 (式中、R1 〜R6 は上述の定義通り)に相当するポリ
    イソシアネートを触媒の存在下、任意にモノイソシアネ
    ート及び他のポリイソシアネートと混合して反応させ
    て、式(I)に相当するイミノオキサジアジンジオンを
    形成させることからなる上記方法。
  3. 【請求項3】 反応を、−20℃〜600℃の温度にて
    行う請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 反応を、20℃〜450℃の温度にて行
    う請求項2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 上記ポリイソシアネートが、少なくとも
    2個のイソシアネート基が脂環式環上に相互に1,3−
    位の関係となるよう位置しているポリイソシアネートを
    含有し、前記ポリイソシアネートの少なくとも20%が
    イソシアネート基が相互にシス−配置の関係にあるもの
    である請求項2に記載の方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の生成物とイソシアネー
    ト反応性成分とを含有する組成物。
JP8240973A 1995-08-31 1996-08-26 多環式イミノオキサジアジンジオン、その調製方法、並びにその用途 Pending JPH09124657A (ja)

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