JPH09123934A - 車線検出装置 - Google Patents

車線検出装置

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JPH09123934A
JPH09123934A JP7280915A JP28091595A JPH09123934A JP H09123934 A JPH09123934 A JP H09123934A JP 7280915 A JP7280915 A JP 7280915A JP 28091595 A JP28091595 A JP 28091595A JP H09123934 A JPH09123934 A JP H09123934A
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JP
Japan
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road surface
light
light receiving
vehicle
receiving means
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JP7280915A
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English (en)
Inventor
Nobuhiko Kojima
信彦 小島
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Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 路面の状況が変化しても、車線区分のための
白線(または黄線)を正しく識別できるようにする。 【解決手段】 車両の左右路面に向け発光手段から光線
を照射し、その反射光を受光手段が受けるとともに、車
両の速度vの情報を取込み、あらかじめ設定された時間
Tに対してT×vにわたり継続的に路面に描かれた線が
検出されたときに、受光手段の出力から路面に描かれた
車線を識別する識別回路からの識別出力を有効にする。 【効果】 車線区分以外の表示を誤って車線区分と認識
することをなくすことができる。また、堅牢であり保守
をほとんど必要としない装置を実用的な価格で装備する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車に利用する。
本発明は、自動車に装備され、路面に描かれた白線(ま
たは黄線)による車線区分を識別するための装置に関す
る。本発明は、車線の誤検出を少なくするための改良に
関する。
【0002】本発明は、車両が道路を走行するときに、
車両が走行車線の逸脱していることを運転者に警報する
ための装置のほか、車両が走行車線のほぼ中央を継続的
に走行するように自動操舵を行うための装置に利用する
ことができる。
【0003】
【従来の技術】車両の走行中に車両の左右路面の反射光
を受光し、路面に描かれた車線区分を示す白線または黄
線を識別するための装置が知られている。実開昭59−
134898号公報には、受光センサの出力を平衡ブリ
ッジにより検出する回路が開示されている。これは受光
センサの出力の変化を高い感度で検出するとともに、運
転者に車両が車線を逸脱して走行していることを警報す
るための装置である。車速が小さいときあるいは操舵角
度が大きいときには、警報を禁止する構成も開示されて
いる。
【0004】特開平4−170593号公報には、一次
元CCDカメラを用いて路面の白線を検出する技術が開
示されている。さらに特開平7−40782号公報には
方向指示器が操作されているときには、車両がその操作
方向に車線を逸脱しても、その警報を無効とする回路が
開示されている。これらには、一次元CCDカメラの出
力をコンピュータにより分析する技術も開示されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】発明者は車線検出を行
う装置について多数の試験を行ったが、上記のようにこ
れまでに知られた技術では、路面に描かれた車線区分の
ための白線または黄線を識別することができるものの、
誤検出することがしばしばあり、これは誤警報の発生と
なって警報装置に対する信頼を失うことになることがわ
かった。また、路面に描かれた車線区分にしたがって、
自動的に操舵を行う操舵補助装置に使用するには、路面
に描かれた線をさらに正確に検出することが必要である
ことがわかった。
【0006】誤検出を行う主要な原因は、路面の状態が
一様でないこと、つまり、アスファルト路面、コンクリ
ート路面、その他路面の材質や色によって、反射光の性
質が違い、画一的に白線を識別することができないこと
による。同一の材質でも、雨が降ると路面の反射状況が
変化する。建設されてから時間がたつと路面に凹凸が生
じてこれも反射を複雑にする原因になる。また、別の原
因は路面の照明が時間とともに変化することである。昼
に太陽光により照明されているとき、昼であっても曇り
のとき、夜間に路側の電灯により照明されているとき、
車両のヘッドライト等により照明されているとき、では
それぞれ状況が異なり、一様な白線識別にはどうしても
誤差が生じる。
【0007】また、路面には左折、直進、右折など進行
方向を区分する表示、速度制限を示す文字、横断歩道の
表示、その他が描かれていて、これらを誤って車線区分
と認識することがあってはならない。
【0008】一方、高度なテレビジョン・カメラを使用
し、画像信号をコンピュータで分析することにより識別
精度を向上することは可能であるが、このような装置は
当然に高価であり、またひんぱんに調整を行うなど特別
な保守を行うことが必要である。したがって、実用的な
価格で自動車に装備してほとんど無保守で使用するよう
な装置にはならない。
【0009】本発明はこのような背景に行われたもので
あり、路面の状況が変化しても、車線区分のための白線
(または黄線)を正しく識別することができる装置を提
供することを目的とする。本発明は、実用的な価格で自
動車に装備できる車線検出装置を提供することを目的と
する。本発明は車線区分以外の表示を誤って車線区分と
認識することがない車線検出装置を提供することを目的
とする。本発明は、堅牢であり保守をほとんど必要とし
ない車線検出装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、路面に描かれ
た白線(または黄線)による車線区分を小さな誤差で検
出し正確に識別しようとするもので、自然光やヘッドラ
イトによる照明を利用するのではなく、区分線を検出す
るための特別な発光手段を設けて、受光手段がこの発光
手段の出力光を選択的に識別するように構成し、さら
に、受光手段出力を処理する識別回路が車両の速度vの
情報を取込み、あらかじめ設定された距離にわたり継続
的に路面に描かれた線が検出されたときにそれを区分線
であると判断することを特徴とする。
【0011】すなわち、本発明は車両の走行路面からの
反射光を受光して電気信号に変換する受光手段と、この
受光手段の出力から路面に描かれた車線を識別する識別
回路とを備えた車線検出装置において、前記識別回路
は、車両の速度vの情報を取込み、あらかじめ設定され
た距離Lmに対してL/v(秒)にわたり継続的に路面
に描かれた線が検出されているときに識別出力を有効と
する手段を含むことを特徴とする。
【0012】車両の左右路面に向け光線を照射する発光
手段を設け、前記受光手段はこの発光手段の出力光を選
択的に識別する手段を備え、前記受光手段は、それぞれ
到来光の検出角度が異なるように設定され左右に少なく
とも3個ずつの受光素子を備え、前記識別回路は、車両
の左右それぞれについて、路面の平均反射光レベルを識
別する手段と、この平均反射光レベルに対する相対値に
より前記路面に描かれた線を識別する手段とを備えるこ
とが望ましく、さらに、車両が検出された線に接近もし
くは線を越えたときに警報を発生する警報手段を備える
とともに、車両横方向の加速度を検出する加速度センサ
を備え、前記警報手段には、右方向に加速度があるとき
左側の車線検出を、左方向に加速度があるとき右側の車
線検出をそれぞれ無効にする手段を含むことが望まし
い。
【0013】受光手段が発光手段から車両の左右の路面
に向けて照射された光線の反射光を受光して路面に描か
れた区分線(白線または黄線)を選択的に識別し電気信
号に変換する。受光手段には、路面で反射した到来光の
検出角度がそれぞれ異なるように車両の左右に少なくと
も3個ずつの受光素子が備えられているので、識別回路
は受光した光の車両の左右それぞれについて路面の平均
反射光レベルを識別し、この平均反射光レベルに対する
相対値により路面に描かれた区分線を識別する。これ
は、平均反射光レベルは路面によって異なるので、その
路面についての反射光の強度を示す電圧の閾値を決定
し、この閾値に対する検出電圧の差の程度によって区分
線を検出しているか否かによって行われる。この閾値は
路面に応じて変化する。識別回路は同時に車両の速度v
の情報を取込み、あらかじめ設定された距離Lメートル
に対してL/v秒にわたり継続的に路面に描かれた線が
検出されているか否かを判定し、その距離にわたって検
出されているときには、他の路面表示ではなく区分線で
あるとしてその識別出力を有効であるとし警報を発生す
る。
【0014】左右の受光手段に備えられた少なくとも3
個の受光素子は、それぞれの受光範囲が路面に描かれた
車線区分の区分線の幅にほぼ等しくなり、かつその受光
範囲が連接するように設定し、発光手段と受光手段とを
それぞれ対構造にして、車両の走行速度における路面状
態の変化に対して十分高速にそれぞれ3個の発光手段か
らの光線の照射と反射光の受光とを時分割的に切替え
る。このような構造にすることにより、実用的な価格
で、区分線の識別を正確に行うことができる装置を実現
することが可能となる。
【0015】また、出力光を選択的に識別する手段とし
ては、その出力光を選択的に透過するフィルタを利用す
ることができるので、多額の費用を要することなく、堅
牢でありかつ保守をほとんど必要としない装置を構成す
ることができる。
【0016】車両が検出された区分線に接近するか、も
しくは区分線を越えたときには、受光手段からの電気信
号により警報手段が警報を発生し、車両が走行車線を逸
脱していることが自動的に運転者に通報される。警報手
段には警報を段階的に発生する手段を備えることができ
るので、3個の受光素子が車線の逸脱を順次検出する都
度警報が強く発生され、運転者に逸脱の状態を確実に通
報することができる。
【0017】さらに、車両の横方向の加速度を検出する
加速度センサを備えれば、右方向に加速度が示されたと
きには、左側に向けて車線変更を行っているものとし
て、左側に検出された車線は無効とし警報発生を禁止す
る。また、左方向に加速度が示されたときには、右側に
向けて車線変更を行っているものとして、右側に検出さ
れた車線は無効とし同様に警報発生を禁止する。
【0018】方向指示器が操作状態にあるとき、車速が
設定値以下にあるとき、または操舵角度が所定値以上で
あるときのいずれかにあるときには、車線走行を維持し
なければならない状態ではないので警報発生を禁止す
る。
【0019】これにより、路面の状況が変化しても車線
区分を正確に識別することができ、誤検出による誤警報
の発生をなくし、警報発生の信頼性を向上させることが
できる。
【0020】
【実施例】次に、本発明実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は本発明実施例装置の要部の構成を示すブロッ
ク図、図2は本発明実施例装置を車両に取付けた状態を
示す図、図3は本発明実施例装置に用いられる発光手段
および受光手段の配置例を示す正面図、図4は本発明実
施例装置による光線の照射方向を説明する図である。
【0021】本発明実施例装置は、車両の走行路面から
の反射光を受光して電気信号に変換する受光手段1と、
この受光手段1の出力から路面に描かれた区分線15を
識別する識別回路2が設けられた制御回路3と、車両の
左右路面に向け光線を照射する発光手段4とが備えられ
る。受光手段1にはこの発光手段4の出力光を選択的に
識別する手段と、それぞれ到来光の検出角度が異なるよ
うに設定された3個ずつの受光素子とが備えられる。識
別回路2には、車両の左右それぞれについて路面の平均
反射光レベルを識別する手段と、この平均反射光レベル
に対する相対値により路面に描かれた区分線15を識別
する手段と、車両の速度vの情報を取込み、あらかじめ
設定された距離Lメートルに対してL/v秒にわたり継
続的に路面に描かれた線が検出されているときに識別出
力を有効とする手段とが含まれる。設定される距離Lは
2メートルもしくはそれ以上に設定される。
【0022】3個の受光素子は、それぞれその受光範囲
が路面に描かれた車線区分用の区分線15の幅にほぼ等
しく設定され、発光手段4および受光手段1はそれぞれ
対構造であり、車両の走行速度における路面状態の変化
に対して十分に高速に時分割的に切替制御される。前記
出力光を選択的に識別する手段にはその出力光を選択的
に透過する色フィルタが用いられる。
【0023】また、車両が検出された区分線15に接近
もしくは区分線15を越えたときに警報を発生する警報
手段5が備えられ、この警報手段5には、警報を発生す
る手段と、方向指示器6が操作状態にあるとき、車速が
設定値以下であるとき、操舵角度が所定値以上であると
きのいずれかのときには警報発生を禁止する手段とが含
まれる。警報手段5には、警報音を発生する警報ブザー
7と、点滅により警報を発生する警報ランプ8とが含ま
れる。この警報手段5は出力回路9を介して制御回路3
に接続される。警報手段5には車両が車線のどの位置を
走行しているかを視覚的に表示する表示手段10が一体
に設けられ運転席に配置される。
【0024】さらに、車両横方向の加速度を検出する横
方向加速度センサ16が備えられ、警報手段5には、右
方向に加速度があるとき左側の車線検出を、左方向に加
速度があるとき右側の車線検出を、それぞれ無効にする
手段が含まれる。
【0025】制御回路3には車速センサ11、操舵角セ
ンサ12および横方向加速度センサ16が入力回路13
およびA/D変換器14を介して接続される。
【0026】対構造の左右それぞれ3個の受光手段1お
よび発光手段4は、図3に示すように、上段に発光手段
4が配置され、下段に受光手段1が配置される。また、
発光手段4の光線の照射位置は、車両の中心線と区分さ
れた車線の中心線とを一致させたときに、図4に示すよ
うに、左右の最も外側の発光手段4からの光線が左右の
区分線15の近くを照射し、対となる下段の受光素子1
がその反射光を受光するように設定される。
【0027】また、発光手段4が照射する光線の幅は区
分線15の幅にほぼ等しくなるように設定され、それぞ
れの三つの光線はほぼその幅で連続するように設定され
る。3個の発光手段4および受光手段1による光線の照
射およびその反射光の受光は、車両の走行速度における
路面状態の変化に対応できる速度で時分割的に外側から
内側、もしくは内側から外側に順次切替えられる。
【0028】次に、このように構成された本発明実施例
装置の動作について説明する。図5は本発明実施例装置
の主要動作の流れを示すフローチャートである。以下の
動作説明においては、受光手段1を運転席からみて左側
から内側にL1、L2、L3とし、右側から内側にR
1、R2、R3として説明する。
【0029】まず、制御回路3は路面判定を行い、その
路面状態における区分線15の検出を確認するための判
定基準となる閾値を設定する。この閾値は受光手段1の
出力電圧値により適応的に設定される。つまり本発明で
は、判定のための閾値は固定的な値ではなく路面状態に
応じて変動する値となる。
【0030】図6は本発明実施例装置の路面判定による
閾値設定を説明する図である。制御回路3は、受光手段
1から区分線15が表示されていない状態での出力電圧
を取込み閾値を設定する。例えば左側の場合には、受光
手段L1、L2、L3からの出力電圧EL1、EL2、EL3
を取込み、この三つの出力電圧EL1、EL2、EL3の相互
の差分が小さいとき(この実施例では±0.3V以下で
あるとき)に路面状態を判定できるタイミングとする。
そのときに(EL1+EL2+EL3)/3を演算してこれを
閾値Tとする。したがっていずれの受光手段も白線を検
出していないときには、各受光手段の出力電圧の差分は
小さい値±ΔE(例えば±0.3V)以内になる。この
閾値は右側についても同様にかつ独立に設定される。一
般に右側の閾値は左側の閾値と近似した値となるが、違
う値となってもふしぎはない。
【0031】次いで、設定された閾値Tを有効にする路
面判定有効時間(例えば10秒)を設定し、左側および
右側のいずれの区分線15を検出したかを確認する。こ
の区分線15の確認は受光手段L1、L2、L3からの
出力電圧のいずれかが閾値T以下を示したか否かによっ
て行われ、その出力電圧のいずれかが閾値T以下を示し
ていれば区分線15は確認されたものとする。図7は最
も左側に配置された受光手段L1が区分線15を検出し
たときの例を示したものである。
【0032】区分線15が確認されると、制御回路3は
車速センサ11からの出力を取込み、車速vが設定値v
0 より大きいか否かを判定する。車速vが設定値v0
り大きければ方向指示器6からの出力を取込み、方向指
示器6が操作されているか否かを確認する。方向指示器
6が操作されていなければ、操舵角センサ12からの出
力を取込み、操舵角θは設定操舵角θ0 よりも大きいか
否かを確認する。操舵角θが設定操舵角θ0 より小さけ
れば検出された区分線15が左右いずれの側であるかを
判定し、さらに、横方向加速度センサ16の出力を取込
み、左右いずれかの方向に加速度があるか否かを判定す
る。左方向または右方向に加速度があれば、意識的に操
舵が行われたための区分線15の検出であるのでそれを
無効として警報発生を禁止する。横方向に加速度が示さ
れていなければ、車線内走行中に区分線を逸脱しつつあ
ることを意味するもので、ただちに表示手段10にその
状態を表示するとともに、警報手段5に警報信号を送出
し、警報ブザー7から警報音を発生させ、同時に警報ラ
ンプ8を点灯または点滅させ、区分線15に接近する
か、または越えた状態にあることを通報する。
【0033】ここで、前述した全体動作の流れの中の路
面判定動作について詳しく説明する。図8は本発明実施
例装置による路面判定動作の流れを示すフローチャート
である。
【0034】制御回路3は、路面判定の操作入力を受け
るとカウンタを初期化し、車両の左右に配置された受光
手段R1、R2、R3およびL1、L2、L3からの出
力を取込み、受光手段R1およびR2についてその出力
電圧ER1とER2とがER1>ER2であるか否かを判定す
る。ER1>ER2であればER1−ER2=Aを演算し、ER1
>ER2でなければER2−ER1=Aを演算してその値を求
める。
【0035】次いで、受光手段R2の出力電圧ER2と受
光手段R3の出力電圧ER3とがER2>ER3であるか否か
を判定する。ER2>ER3であればER2−ER3=Bを演算
し、ER2>ER3でなければER3−ER2=Bを演算してそ
の値を求める。同様にして受光手段R1の出力電圧ER1
と受光手段R3の出力ER3とがER1>ER3であるか否か
を判定し、ER1>ER3であればER1−ER3=Cを演算
し、ER1>ER3でなければER3−ER1=Cを演算してそ
の値を求める。
【0036】これらの演算により求められた値A、B、
Cはそれぞれの受光手段R1、R2、R3の出力電圧差
を示すものである。このA、B、Cがいずれも0.3V
以下であるか否かを判定し、いずれも0.3V以下であ
るなら路面状態を判定できるタイミングにあるものとし
て、R1 、R2 、R3 の平均値を演算してこれを右側の
閾値として保持する。
【0037】次に、受光手段L1、L2、L3からの出
力電圧EL1、EL2、EL3について、EL1>EL2であるか
否かを判定する。EL1>EL2であればEL1−EL2=Dを
演算し、EL1>EL2でなければEL2−EL1=Dを演算す
る。つづいて、EL2>EL3であるか否かを判定する。E
L2>EL3であればEL2−EL3=Eを演算し、EL2>EL3
でなければEL3−EL2=Eを演算する。さらに、EL1
L3であるか否かを判定する。EL1>EL3であればEL1
−EL3=Fを演算し、EL1>EL3でなけれはEL3−EL1
=Fを演算する。
【0038】求められた値D、E、Fは右側同様に出力
電圧差を示すものである。このD、E、Fがいずれも
0.3V以下であるか否かを判定し、いずれも0.3V
以下であるなら路面状態を判定できるタイミングにある
ものとして、L1 、L2 、L3の平均値を演算してこれ
を左側の閾値として保持する。
【0039】ここで初期化したカウンタのカウントを開
始し所定時間(例えば5秒〜10秒程度の時間)にわた
り設定した閾値を有効にする。本発明ではこのように白
線を判定するための電圧閾値をその都度路面状態に応じ
て、現在の路面状態に合致するように設定するから、同
一材料の路面であっても外部光線の反射状態や、昼夜の
別、あるいは雨、晴れなど天候の状況に変化がある場合
にも、正確に判定を行うことができる。
【0040】次に、区分線判定動作について詳しく説明
する。図9は本発明実施例装置による区分線判定動作の
流れを示すフローチャートである。ここでは右側を例に
説明するが左側の場合も同様の動作が行われる。
【0041】制御回路3は、右側の最も外側にある受光
手段R1からの出力を取込み、前述の路面判定動作で設
定した閾値との比較を行い、受光手段R1からの出力が
閾値より小さいか否かの判定を行う。その出力が閾値よ
り小さければ、車速センサ11からの出力vを取込み走
行距離を演算する。この走行距離が設定距離L(例えば
2メートル)よりも大きいか否かを判定し、設定距離L
よりも大きければ受光手段R1が区分線を検出したもの
として、その内側にある受光手段R2からの出力を取込
み、同様に閾値との比較を行い、受光手段R2からの出
力が閾値より小さいか否かの判定を行う。その出力が閾
値より小さければ、車速センサ11からの出力vを取込
み、設定距離Lよりも大きいか否かを判定する。設定距
離Lよりも大きければ受光手段R2が区分線15を検出
したものとして、最も内側にある受光手段R3からの出
力を取込む。
【0042】この受光手段R3からの出力値と閾値とを
比較し、受光手段R3からの出力が閾値より小さければ
再度車速センサ11からの出力vを取込み、設定距離L
よりも大きいか否かを判定する。設定距離Lよりも大き
ければ区分線15を逸脱しつつあるものとして前述した
車速判定処理に移行する。
【0043】次いで、横方向加速度判定動作について説
明する。図10は本発明実施例装置による横方向加速度
判定動作の流れを示すフローチャートである。
【0044】制御回路3は、横方向加速度センサ16か
らの出力を取込み、その横方向加速度が一定であるか否
かを判定する。一定であれば車両の加減速が行われてい
ない通常の区分線15内の走行であるとして、その一定
の加速度は左右いずれで示されたものであるか否かを判
定する。左側または右側のいずれかに示されていれば、
検出された加速度が設定加速度より小さいか否かを判定
する。
【0045】検出加速度が設定加速度よりも大きけれ
ば、すなわち、右方向または左方向に設定加速度よりも
大きな加速度が示されていれば、車線変更のように意識
的運転操作によって区分線15が検出されたものとして
その検出を無効にする。検出加速度が設定加速度より小
さければ、区分線15内を走行しているにもかかわら
ず、車両が左右いずれかに移行しつつあるとして警報信
号発生処理に移る。
【0046】この例では左右の設定加速度の値を共通で
あるとしたが、左右の加速度の設定値を別々に設定する
こともできる。
【0047】ここで、警報信号発生動作について車両の
右側を例に説明する。図11は本発明実施例装置による
警報信号発生動作の流れを示すフローチャートである。
【0048】制御回路3は、横方向加速度判定処理にお
いて検出加速度が設定加速度より小さいことが示された
ときに、その検出が受光手段R1、R2、R3のいずれ
もによって行われたものであるか否かを判定する。受光
手段R1、R2、R3すべてが区分線15を検出してい
れば、車線変更のように意識的な運転操作により区分線
15を逸脱したものとして警報信号の発生を禁止する。
そのうちのいずれかによるものであれば、最も外側の受
光手段R1だけが検出したものであるか否かを判定す
る。受光手段R1だけが検出したものであれば、車両は
区分線15に接近しつつあるものの逸脱状態にはないの
で警報信号の発生を禁止する。受光手段R1およびR2
が検出したものであれば、車両は区分線を逸脱しつつあ
るので警報手段5に警報信号を送出し警報を発生する。
左側の場合もまったく同様の動作が行われる。
【0049】警報手段5からの警報発生は、別の形態と
して、第一警報、第二警報および第三警報の順に段階的
に発生することもできる。例えば、第一警報は受光手段
R1が区分線15を検出したときに、警報ブザー7は、
「ピー」、「ピー」、……のように一回の警報音をやや
間隔をおいて発生させ、警報ランプ8は長めの時間間隔
で点滅させる。これはまだ車両が区分線15に接近しつ
つある段階なのでゆるやかな通報となる。図12はこの
ときの閾値Tに対する受光手段R1、R2、R3からの
出力電圧の状態を示したものである。
【0050】また、第二警報は受光手段R1およびR
2、または受光手段R2のみが区分線を検出したとき
に、車両がさらに区分線15に接近しているので、例え
ば、「ピッ」、「ピッ」、……のように短い警報音を間
隔をやや短くして発生させ、警報ランプ8はやや短い時
間間隔で点滅させる。図13および図14はこのときの
閾値に対する受光手段R1、R2、R3からの出力電圧
を示したものである。
【0051】さらに、第三警報は受光手段R2、R3、
または受光手段R3のみが区分線を検出したときに、車
両が区分線15を逸脱しはじめているので、例えば、警
報ブザー7は、「ピッ、ピッ、ピッ、……」のように警
報音を連続して発生させ、警報ランプ8は短い時間間隔
で点滅させる。図15および図16はこのときの閾値T
に対する受光手段R1、R2、R3からの出力電圧を示
したものである。
【0052】なお、この警報発生とともに表示手段10
に車両が区分線15に対しどの位置にあるかを画像とし
て表示することができる。
【0053】方向指示器が操作されているとき、車速が
設定値以下であるとき、または操舵角が所定値以上であ
るときのいずれかの状態にあれば、区分線15内の走行
を維持しなければならない状態ではないので警報発生を
停止し前述同様の動作を繰り返す。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、路
面に表示された区分線を行先表示や制限速度表示など、
路面に描かれた他の線と区別して識別することができ
る。また、本発明によれば、アスファルト路面、コンク
リート路面のように材質や色が異なった場合でも、また
同一の材質でも晴天、曇天、雨天の場合のように路面の
反射状況が変化した場合でも、車線区分以外の表示を誤
って車線区分と認識することなく、区分のための白線
(または黄線)を正しく識別することができる。さら
に、本装置は構造的に堅牢であり保守をほとんど必要と
せず、実用的な価格で装備することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例装置の要部の構成を示すブロック
図。
【図2】本発明実施例装置を車両に取付けた状態を示す
図。
【図3】本発明実施例装置に用いられる発光手段および
受光手段の配置例を示す正面図。
【図4】本発明実施例装置による光線の照射方向を説明
する図。
【図5】本発明実施例装置の主要動作の流れを示すフロ
ーチャート。
【図6】本発明実施例装置の路面判定による閾値設定を
説明する図。
【図7】本発明実施例装置よる車線区分線の検出例を示
す図。
【図8】本発明実施例装置による路面判定動作の流れを
示すフローチャート。
【図9】本発明実施例装置による区分線判定動作の流れ
を示すフローチャート。
【図10】本発明実施例装置による横方向加速度判定動
作の流れを示すフローチャート。
【図11】本発明実施例装置による警報信号発生動作の
流れを示すフローチャート。
【図12】本発明実施例装置の受光手段R1からの出力
電圧を示す図。
【図13】本発明実施例装置の受光手段R1およびR2
からの出力電圧を示す図。
【図14】本発明実施例装置の受光手段R2からの出力
電圧を示す図。
【図15】本発明実施例装置の受光手段R2およびR3
からの出力電圧を示す図。
【図16】本発明実施例装置の受光手段R3からの出力
電圧を示す図。
【符号の説明】
1 受光手段 2 識別回路 3 制御回路 4 発光手段 5 警報手段 6 方向指示器 7 警報ブザー 8 警報ランプ 9 出力回路 10 表示手段 11 車速センサ 12 操舵角センサ 13 入力回路 14 A/D変換器 15 区分線 16 横方向加速度センサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の走行路面からの反射光を受光して
    電気信号に変換する受光手段と、この受光手段の出力か
    ら路面に描かれた車線を識別する識別回路とを備えた車
    線検出装置において、 前記識別回路は、車両の速度vの情報を取込み、あらか
    じめ設定された距離Lメートルに対してL/v秒にわた
    り継続的に路面に描かれた線が検出されているときに識
    別出力を有効とする手段を含むことを特徴とする車線検
    出装置。
  2. 【請求項2】 L ≧ 2メートル に設定された請求
    項1記載の車線検出装置。
  3. 【請求項3】 車両の左右路面に向け光線を照射する発
    光手段を設け、前記受光手段はこの発光手段の出力光を
    選択的に識別する手段を備え、 前記受光手段は、それぞれ到来光の検出角度が異なるよ
    うに設定され左右に少なくとも3個ずつの受光素子を備
    え、 前記識別回路は、車両の左右それぞれについて、路面の
    平均反射光レベルを識別する手段と、この平均反射光レ
    ベルに対する相対値により前記路面に描かれた線を識別
    する手段とを備えた請求項1または2記載の車線検出装
    置。
  4. 【請求項4】 車両が検出された線に接近もしくは線を
    越えたときに警報を発生する警報手段を備えた請求項1
    ないし3のいずれかに記載の車線検出装置。
  5. 【請求項5】 車両横方向の加速度を検出する加速度セ
    ンサを備え、前記警報手段は、右方向に加速度があると
    き左側の車線検出を、左方向に加速度があるとき右側の
    車線検出を、それぞれ無効にする請求項4記載の車線検
    出装置。
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