JPH09122215A - 芳香性組成物と該芳香性組成物で成型された芳香性トイレットボウル用固形物およびそれらの製造方法 - Google Patents

芳香性組成物と該芳香性組成物で成型された芳香性トイレットボウル用固形物およびそれらの製造方法

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JPH09122215A
JPH09122215A JP7283364A JP28336495A JPH09122215A JP H09122215 A JPH09122215 A JP H09122215A JP 7283364 A JP7283364 A JP 7283364A JP 28336495 A JP28336495 A JP 28336495A JP H09122215 A JPH09122215 A JP H09122215A
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aromatic
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JP7283364A
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J Mcdarmott Kenneth
J.マクダーモット ケネス
M Tefenheart John
M.テフェンハート ジョン
David Schaefer Shmuel
ディビッド シェファー シュムエル
A Green David
A.グリーン ディビッド
C Smith Leslie
C.スミス レスリー
E J Beck Charles
E.J.ベック チャールス
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International Flavors and Fragrances Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な方法で均一に混合して芳香性組成物、
芳香性トイレットボウル用固形物を得ること。 【解決手段】 (イ)11〜99重量%の平均分子量が15,0
00から68,000であるポリビニールアルコール又はアセチ
ル基/水酸基がモル比率で3/1〜1/3の割合で含まれる部
分加水分解されたポリビニールアセテートと、(ロ)前
記ポリビニールアルコール又は前記部分加水分解された
ポリビニールアセテートに対して0〜13重量%の極性可
塑剤と、(ハ)1〜20重量%の前記ポリビニールアルコ
ール又は前記部分加水分解されたポリビニールアセテー
トに可溶性の香料と、(ニ)0〜20重量%の起泡剤と、
(ホ)0〜20重量%の疎水性シリカと、(ヘ)0〜20重量
%の少なくとも1種類の界面活性剤と、(ト)0〜5重量
%の水溶性の色素と、(チ)0〜4重量%の気泡安定剤か
らなる芳香性組成物、該組成物から得られる芳香性トイ
レットボウル用固形物などである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は芳香性組成物とその
製造方法および該芳香性組成物で成型された芳香性トイ
レットボウル用固形物とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリビニールアルコールと香料を利用し
た芳香性材料の従来の技術としては、米国特許第5,1
16,627号明細書(1992年5月26日登録)中
に示されているフレーバーをコントロールしながら大気
中に出す組成物を含むチューウインガムに有効に利用で
きることが示されている。この明細書中には甘味料及び
/又はフレーバー香料の入った高分子性の組成物の粒子
をチューウインガムのベースに分散させたものが記載さ
れている。この高分子性組成物質は、少なくとも1つの
水溶性の固体ポリマー(例えば押出したポリビニールア
ルコール)と少なくとも1つの非水溶性のポリマーにそ
れぞれフレーバー香料の分割したものを加えたもの及び
/又は甘味料をそれぞれに分割して加えたものを、ガム
ベースに加えたものである。
【0003】また、米国特許第4,339,356号明
細書(1982年7月13日登録)には、香料をポリビ
ニールアルコールのような水溶性のポリマーの水溶液中
に懸濁し、これを粉末状の水和する物質と、水が全て水
和状態になる比率で混ぜて乾燥を必要としない方法で作
られた強い芳香性と洗剤用の組成物が記載されている。
この水気のない粉末状の組成物は容易に洗剤成分と混合
出来、芳香性の洗剤を作ることが出来る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来技術では香
料、洗剤、起泡剤、気泡安定剤などを簡単な方法で均一
に混合して芳香性組成物、芳香性トイレットボウル用固
形物を製造する方法は知られていなかった。
【0005】また、香料、洗剤、起泡剤、気泡安定剤な
どを同時に押出成型機で混ぜながら均一の混合して得ら
れる組成物からトイレットボウル用の芳香性固体物を製
造する方法は存在しなかった。
【0006】そこで、本発明の課題は、簡単な方法で均
一に混合して芳香性組成物、芳香性トイレットボウル用
固形物を得ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は次の
解決手段により達成される。すなわち、(イ)組成物全
体に対して11〜99重量%の平均分子量が15,00
0から68,000であるポリビニールアルコール又は
アセチル基/水酸基がモル比率で3/1〜1/3の割合
で含まれる部分加水分解されたポリビニールアセテート
と、(ロ)前記ポリビニールアルコール又は前記部分加
水分解されたポリビニールアセテートに対して0〜13
重量%の極性可塑剤と、(ハ)組成物全体に対して1〜
20重量%の前記ポリビニールアルコール又は前記部分
加水分解されたポリビニールアセテートに可溶性の香料
と、(ニ)組成物全体に対して0〜20重量%の起泡剤
と、(ホ)組成物全体に対して0〜20重量%の疎水性
シリカと、(ヘ)組成物全体に対して0〜20重量%の
少なくとも1種類の界面活性剤と、(ト)組成物全体に
対して0〜5重量%の水溶性の色素と、(チ)組成物全
体に対して0〜4重量%の気泡安定剤からなる芳香性組
成物である。
【0008】本発明の上記芳香性組成物はシリカを含ま
ず、組成物全体に対して1〜20重量%の香料を含むも
のでも良い。また、本発明の上記芳香性組成物は、組成
物全体に対して5〜20重量%の香料と2.5〜20重
量%の疎水性シリカを含むものでも良い。また、前記疎
水性シリカに対する香料の重量比が1〜2である芳香性
組成物も本発明の範囲内のものである。
【0009】上記芳香性組成物の添加剤の極性可塑剤、
起泡剤、疎水性シリカ、界面活性剤、色素、気泡安定剤
の存在割合が前記重量%を超えると、芳香性組成物とし
ての性能に寄与することがなく、むしろ添加するための
コストがかさみ、不経済となる。また、香料の添加割合
が前記1重量%未満では添加効果がなく、また前記組成
物が20重量%を超えた割合で存在すると、組成物中か
ら香料がにじみ出てしまう。
【0010】本発明の上記課題は次の解決手段により達
成される。すなわち、(イ)組成物全体に対して11〜
99重量%の平均分子量が15,000から68,00
0であるポリビニールアルコール又はアセチル基/水酸
基のモル比率で3/1〜1/3の割合で含まれる部分加
水分解されたポリビニールアセテートと、(ロ)前記ポ
リビニールアルコール又は前記部分加水分解されたポリ
ビニールアセテートに対して0〜13重量%の極性可塑
剤と、(ハ)組成物全体に対して1〜20重量%の前記
ポリビニールアルコール又は前記部分加水分解されたポ
リビニールアセテートに可溶性の香料と、(ニ)組成物
全体に対して0〜20重量%の起泡剤と、(ホ)組成物
全体に対して0〜20重量%の疎水性シリカと、(ヘ)
組成物全体に対して0〜20重量%の少なくとも1種類
の界面活性剤と、(ト)組成物全体に対して0〜5重量
%の水溶性の色素と、(チ)組成物全体に対して0〜4
重量%の気泡安定剤を押出成型機に注入して芳香性組成
物を製造する方法である。
【0011】本発明の上記芳香性組成物を製造する方法
において、前記ポリビニールアルコール又は前記部分加
水分解されたポリビニールアセテートと少なくとも前記
香料とを同時に押出成型機に注入する製造方法を採用す
ることができる。
【0012】また、前記ポリビニールアルコール又は前
記部分加水分解されたポリビニールアセテートが可塑剤
を含む場合は、押出成型機へのポリビニールアルコール
又は部分加水分解されたポリビニールアセテートと可塑
剤の混合物の注入場所の押し出し方向の後方側に、香料
を注入する請求項5記載の芳香性組成物を製造する方法
を採用する。このとき、押出成型機への前記ポリビニー
ルアルコール又は前記部分加水分解されたポリビニール
アセテートの注入場所と少なくとも前記香料の注入場所
との間に起泡剤又は界面活性剤を注入する方法を採用し
ても良い。
【0013】本発明には上記芳香性組成物を成型して得
られる芳香性トイレットボウル用固形物および上記製法
で得られた芳香性組成物から芳香性トイレットボウル用
固形物を成型する芳香性トイレットボウル用固形物の製
造方法も含まれる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する。
本発明の芳香性組成物はトイレットボウル用芳香性固形
物などに使用できるもので、更に本発明は、これらの組
成物ならびにトイレットボウル用芳香性固形物の製法に
関係するものである。
【0015】上記の組成物からなるトイレットボウル用
芳香性固形物は、例えば厚さが0.5mm〜20.0m
mで、高さが0.5mmから130mm、巾が0.5m
mから100mmのサイズのもので、この発明の実施に
おいて形状には制限がない。この固形物を構成するポリ
マーはアセチル基/水酸基のモル比率が約1/3のもの
が適切である。しかし一般的にトイレットボウル用芳香
性固形物を製造するには、それを構成するポリマーはポ
リビニールアルコール又は部分的加水分解をされたポリ
ビニールアセテートで、アセチル基/水酸基のモル比率
が3/1から1/3のものが使用できる。アセチル基/
水酸基のモル比率が3/1から1/3の部分的加水分解
をされたポリビニールアセテートは膨水性であり、水溶
性ではない。しかし、部分的加水分解をされたポリビニ
ルアセテートのアセチル基の存在割合がアセチル基/水
酸基のモル比で1/3より小さいと、部分的加水分解さ
れたポリビニルアセテートは25〜35℃の室温で水溶
性になり、また、アセチル基の存在割合が前記モル比で
3/1を超える場合は膨水性がなくなる。
【0016】この発明を実施するのに必要なポリビニー
ルアルコール又は部分的加水分解をされたポリビニール
アセテートは米国特許第5,051,222号明細書
(1991年9月24日登録)の実施例I〜XIVに記載さ
れたような方法で製造することができる。従ってポリビ
ニールアルコール又は部分的加水分解をされたポリビニ
ールアセテートは構造式(I)
【化1】 を持つビニールアセテートをフリーラジカル重合反応に
よって次の反応に示されるように次式に従い高分子化さ
れる。
【化2】 この反応式においてx+yは最終生成物の平均分子量が
15,000から68,000の間を示す数字である。
【0017】こうして生成されたポリビニールアセテー
ト(II)は次の式で表わされるように部分的に加水分解
される。
【化3】
【0018】または、次式で示されるようにポリビニー
ルアルコール(IV)と加水分解されたポリビニールアセ
テート(III)との混合物である。
【化4】
【0019】もし、必要ならば次式で示されるように部
分的に加水分解されたポリビニールアセテート(III)
を更に加水分解してアセチル基の全く付いていないポリ
ビニールアルコール(IV)にすることができる。
【化5】
【0020】この発明で使用しうる部分的に加水分解さ
れたポリビニールアセテートは、アセチル基/水酸基が
モル比率で3/1〜1/3で含まれ、分子量が15,0
00から68,000のものである。
【0021】ポリビニールアルコール又は加水分解され
たポリビニールアセテートに加える可塑剤の量はポリマ
ーに対して0〜13重量%であり、市販のポリビニール
アルコール又は加水分解されたポリビニールアセテート
は約2重量%の可塑剤が含まれているので、実際の量は
2%〜15重量%になる。
【0022】ここに使われる可塑剤は溶解性パラメータ
ーδtはヒルデブランドのスケール(参照文献、CRC Ha
ndbook of Solubility Parameters and Other Cohesion
Parameters; Allen F.M. Barton, CRC Press 1983
年発行)で20MPa1/2より大きいものである。
【0023】そのような可塑剤の例としてはグリセリ
ン、トリエタノールアミン、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、ジエタノールアミン、メチルジエチルア
ミン等である。
【0024】この発明の組成物を構成するポリビニール
アルコール又は加水分解されたポリビニールアセテート
には1重量%から20重量%の香料を加えることができ
る。ここで使われる香料はこれらのポリマーに可溶性の
ものであって、押出成型機に、可塑剤を既に含む又は可
塑剤を更に加えたポリビニールアルコール又は加水分解
されたポリビニールアセテートが加えられる後で注入さ
れる。
【0025】香料の組成物に加える量が、組成物に対す
る重量パーセントが1%〜10%の場合は、特に疎水性
のシリカを加える必要はないが、5%から10%のとき
は押出成型機に香料を入れる前に加えておくほうがよ
い。香料の組成物に加える量が、10%から20%にな
る場合はほとんどの場合、疎水性のシリカを加える必要
がある。しかし実施例3(1−3)で示されるようにG
OHSENOL(登録商標)KZ−06のように、ある
種のポリビニールアルコールの場合は、疎水性シリカを
使用しなくても、この発明の目的とするトイレットボウ
ル用芳香性固形物を得ることができる。
【0026】もし疎水性シリカを使用する場合は、疎水
性シリカ/香料は重量比で1/1から1/2の比率で用
いる。
【0027】この発明で使用できる疎水性シリカの例と
しては、SIPERNAT(登録商標)D17があげら
れる。
【0028】ポリビニールアルコール又は加水分解され
たポリビニールアセテートには、押出成型機に加える前
に可塑剤だけでなく他の添加物、例えばAcid Bl
ueNo.19(米国、ニュージャージー州、ハノバー
のSandozPharmaceutical社製の商
標)の様な色素、抗菌性物質等も加えておくことができ
る。
【0029】この発明の実施をするのに用いることので
きるポリビニールアルコール又は加水分解されたポリビ
ニールアセテートの例としては次のようなものがある。
【0030】
【表1】
【0031】さらに、この発明の実施に使用できるその
他のポリビニールアルコール又は加水分解されたポリビ
ニールアセテートの例としては次の表2〜表4に示すよ
うなものがある。表中にはこれらのポリマーは粘度を表
示するとともに物性がリストアップされている。
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】
【表4】
【0035】表1の中に記されたVINEX(登録商
標)は既に可塑剤が加えられているので、必ずしも可塑
剤をさらに加えることは必要でないが、必要なれば重量
%にして13%まで加えることもできる。一方、AIR
VOL(登録商標)は既に前に述べたような可塑剤、例
えばグリセリンなどを加えることができる。しかしなが
らAIRVOL(登録商標)205と、これと同様なポ
リビニールアルコールは、この発明の実施の目的に可塑
剤を加える必要はない。
【0036】次に挙げる物質はこの発明の実施に有効的
に用いられる起泡剤であり、また洗剤でもある。STA
NDAPOL(登録商標)7023(Cocamide
DEA とDEA−Myreth Sulfate洗
剤の無水の混合物);WITCONATE(登録商標)
AOK(Witco ChemicalCompany
の製造する固体陰イオン性アルファ・スルフォネー
ト);及びWITCONATE(登録商標)90FLA
KE(WitcoChemical Companyの
製造する固体陰イオン性アルファ・スルフォネート)
【0037】また次にあげる物質は、この発明の実施に
有効的に用いることのできる洗剤であるが、起泡性には
欠ける。PLURONIC(登録商標)F88(BAS
F社の製造するエチレンオキサイドとプロピレンオキサ
イドとの固形物共重合ポリマー);PLURONIC
(登録商標)F77(BASF社の製造するエチレンオ
キサイドとプロピレンオキサイドとの固形物共重合ポリ
マー);及びWITCONATE(登録商標)90 その他のこの発明の実施に有効的に用いることのできる
洗剤と起泡剤の両方の目的に使えるものとしては、n−
オクチルベンゼンスルフォネート・ナトリウム塩等のア
ルキルベンゼンスルフォネートやラウリル・サルフェー
ト・ナトリウム塩等である。
【0038】気泡安定剤としては INCROMIDE
(登録商標)CA(Croda,Inc.の製造する
Cocamide DEA)やNEODOL(登録商
標)45−13(Shell Chemical Co
mpanyの製造するC14−C15の直鎖アルコー
ル)とINCROMIDE(登録商標)CAの1:1の
混合物などである。
【0039】この発明の芳香性組成物の製造方法として
は、ポリビニールアルコール又は部分的に加水分解され
たポリビニールアセテートを可塑剤と混合し、押出成型
機に注入する。それと同時に押出成型機の押出方向側
に、香料とシリカの混合物を注入する。ポリビニールア
ルコール又は部分的に加水分解されたポリビニールアセ
テートと可塑剤の混合物の注入場所と香料とシリカの混
合物の注入場所の間に液体の洗剤を必要ならば加える。
出てきた押出プラスチックは冷却され、ペレット状にさ
れる。このペレットはこのままでも商品として使用でき
るが、この発明の目的とするトイレットボウル用芳香性
固形物に成型することも出来る。
【0040】この発明のポリビニールアルコール又は部
分的に加水分解されたポリビニールアセテートと香料と
で構成された組成物は、シングル又はツイン・スクリュ
ー押出成型機で作ることができる。
【0041】本発明の実施に使われる押出成型機として
はModern PlasticsEncyclope
dia 1982−1983の246−267ページと
332−349ページに記載されているような機械を使
用することができる。
【0042】さらに詳しく記載すると、この発明の実施
に使われる押出成型機の例としては、 1.クラウス・マフェイ・ツイン・スクリュー押出成型
機(カンサス州、ウィチタ、Krauss−Maffe
i Corporation製)、 2.CRT(Counter−Rotating Ta
ngentials)ツイン・スクリュー押出成型機
(ペンシルバニア州、キング・オブ・プルシャ、Wel
ding Engeering社製)、 3.Leistritzツイン・スクリュー・ディスパ
ージョン・コンパウンダー(ニュージャージー州、サマ
ービル、American LeistritzExt
ruder Corporation製)、 4.ZSKツイン・スクリュー・両回転・押出成型機
(ニュージャージー州、ラムジー、Werner & P
feiderer Corporation製)、 5.MPV/Vベーカー・パーキンス・ツイン・スクリ
ュー・押出成型機(ミシガン州、サギノウ、Baker
Perkins Inc. ChemicalMac
hinery Division社製)、 6.バーストルフ・ツイン・スクリュー・押出成型機
(ノースカロライナ州、シャーロッテ、Berstor
ff Corporation製)、 7.ザイソーン TSK両回転・押出成型機(バージニ
ア州、ラッドフォード、Theyshon Corpo
ration製) 等である。
【0043】一般的にはこの発明の実施を、上に挙げた
ようなツイン・スクリュー押出成型機を用いて、ポリビ
ニールアルコール又は部分的に加水分解されたポリビニ
ールアセテート、香料、シリカ(必要である場合)、可
塑剤、色素と洗剤(必要である場合)、起泡剤、気泡安
定剤(必要である場合)を混合することが好ましい。
【0044】ここに挙げられた押出成型機は、スクリュ
ー型の部分の内部に同軸方向にシャフトが入っている。
またツイン・スクリュー押出成型機では、二本のスクリ
ュー・シャフトがそのケーシング部分の中についてお
り、スクリューの部分は互いに反対方向に回っているの
で、中に入ってくる物質がその剪断力によりお互いによ
く混ざるようになっている。従って、ポリビニールアル
コール又は部分的に加水分解されたポリビニールアセテ
ートに香料とシリカの混合物、その他の成分をよく分散
することが出来る。これらのバレル部分やスクリュー部
分は種々のサイズの物に取り替えられ、その剪断力を変
えることが出来るので、それぞれの原料の種類やその数
に応じて、公知の技術で適当な組み合わせを用い、この
発明の実施を行なうことが出来る。
【0045】押出成型されたプラスチック物質は、一般
には空気の吹き付け、冷却ベルトなどの方法で冷却さ
れ、通常の方法で粒状にされる。この粒状の製品には上
述の組成成分が分散されている。
【0046】この発明の実施には1つの押出成型機を使
用することもできるが、2台以上の押出成型機を使用し
て行なうこともできる。例えば、最初の押出成型機で
は、少量の香料を加え、2台目の押出成型機では更に香
料/シリカを加えることもできる。また、香料/シリカ
と可塑剤を一台目に入れ、2台目には洗剤と更に香料/
シリカを別々に加えることもできる。
【0047】この押出と粒状化により、香料その他の成
分が分散した芳香性の粒子のサイズをコントロールする
ことができ、この発明の実施に示される粒状化され、芳
香性のポリマーを作り出し、さらにトイレットボウル用
芳香性固形物にすることができる。
【0048】
【実施例】本発明の以下の実施例で使用される香料は表
5の処方で作られるポリマーに可溶性のバラの香りの香
料である。
【表5】
【0049】本発明の実施例に使用される成分は全て極
性の高い第一アルコールであることに特徴がある。この
発明で言う可溶性の香料としては、このような極性の高
い第一アルコールの混合物であることが好ましい。
【0050】実施例1 VINEX(登録商標)2144(Air Produ
cts &Chemcial社製)を30mmのWer
ner & Pfeiderer Corporati
on製のツイン・スクリュー・両回転・押出成型機に1
時間38ポンドの速度で加える。
【0051】VINEX(登録商標)2144はスクリ
ューの第一段階の所で溶融される。香料をノズル側の前
方で1時間2ポンドの速度で加えることにより、ポリビ
ニールアルコール95%と香料5%の混合物が出来る。
押出成型機から出てきた2本のポリマーの紐状のもの
は、水で冷却された20インチのSandvickのベ
ルトの上で冷却される。これをConairのペレタイ
ザーで粒状にする。この押出成型の条件は、次の表6に
示してある。
【0052】
【表6】
【0053】得られた粒状の芳香ポリマーはHaake
の0.75インチのシングル・スクリュー押出成型機
で、巾6インチ、厚さ0.003インチのフィルムに成
型する。また種々の成型したポリマーをNisseiの
40トンの射出成型機でつくり出すことができる。3イ
ンチの巾で5インチの長さを持ち、厚さ0.125イン
チのカードは次の表7に示す条件でつくり出した。
【0054】
【表7】
【0055】実施例2(2−1〜2−3) GOHSENOL(登録商標)KZ−06(日本合成化
学(株)製)を30mmのWerner & Pfei
derer Corporation製のツイン・スク
リュー・両回転・押出成型機に1時間の間、58ポン
ド、68ポンド、73ポンドのそれぞれの速度で加え
る。GOHSENOL(登録商標)KZ−06は実施例
1と同じようにスクリューの第一段階の所で溶融され
る。前記香料をノズル側の前方で1時間、20ポンドの
速度で、またWITCONATE(登録商標)90を1
時間の間、20ポンド、10ポンド、5ポンドのそれぞ
れの速度で、更に気泡安定剤としてINCROMIDE
(登録商標)CAを1時間2ポンドの速度で注入するこ
とにより、ポリビニールアルコール、香料、洗剤、気泡
安定剤の混合物が出来る。
【0056】押出成型機から出てきた2本のポリマーの
紐状のものは、水で冷却された20インチのSandv
ickのベルトの上で冷却される。これをConair
のペレタイザーで粒状にする。トイレットボウル用芳香
性固形物はNisseiの40トンの射出成型機で、3
インチの巾で5インチの長さを持ち、厚さ0.75イン
チのサイズにつくり出した。
【0057】次の表8がこの実施例のそれぞれの成分の
量を示す。
【表8】
【0058】トイレットボウル用芳香性固形物で20%
の界面活性剤(洗剤)を加えた実施例2−1の製品は3
00回の洗水で芳香性を保った。また10%の界面活性
剤(洗剤)を加えた実施例3−2の製品は 400回の
洗水で芳香性を保った。5%の界面活性剤(洗剤)を加
えた実施例2−1の製品は450回の洗水で芳香性を保
った。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョン M.テフェンハート アメリカ合衆国、ニュージャージー州、エ ディソン、ロイド・ストリート、62番地 (72)発明者 シュムエル ディビッド シェファー アメリカ合衆国、ニュージャージー州、イ ースト ブランスウック、コビントン・コ ート、19番地 (72)発明者 ディビッド A.グリーン アメリカ合衆国、ニュージャージー州、ワ ナマサ、メープル・ストリート、1303番地 (72)発明者 レスリー C.スミス アメリカ合衆国、ニュージャージー州、ジ ェームスバーグ、シネコック・コート、15 番地 (72)発明者 チャールス E.J.ベック アメリカ合衆国、ニュージャージー州、サ ミット、ビークマン・ロード、10番地

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (イ)組成物全体に対して11〜99重
    量%の平均分子量が15,000から68,000であ
    るポリビニールアルコール又はアセチル基/水酸基がモ
    ル比率で3/1〜1/3の割合で含まれる部分加水分解
    されたポリビニールアセテートと、(ロ)前記ポリビニ
    ールアルコール又は前記部分加水分解されたポリビニー
    ルアセテートに対して0〜13重量%の極性可塑剤と、
    (ハ)組成物全体に対して1〜20重量%の前記ポリビ
    ニールアルコール又は前記部分加水分解されたポリビニ
    ールアセテートに可溶性の香料と、(ニ)組成物全体に
    対して0〜20重量%の起泡剤と、(ホ)組成物全体に
    対して0〜20重量%の疎水性シリカと、(ヘ)組成物
    全体に対して0〜20重量%の少なくとも1種類の界面
    活性剤と、(ト)組成物全体に対して0〜5重量%の水
    溶性の色素と、(チ)組成物全体に対して0〜4重量%
    の気泡安定剤からなる芳香性組成物。
  2. 【請求項2】 シリカを含まず、組成物全体に対して1
    〜20重量%の香料を含む請求項1記載の芳香性組成
    物。
  3. 【請求項3】 組成物全体に対して5〜20重量%の香
    料と2.5〜20重量%の疎水性シリカを含む請求項1
    記載の芳香性組成物。
  4. 【請求項4】 疎水性シリカに対する香料の重量比が1
    〜2である請求項3記載の芳香性組成物。
  5. 【請求項5】 (イ)組成物全体に対して11〜99重
    量%の平均分子量が15,000から68,000であ
    るポリビニールアルコール又はアセチル基/水酸基がモ
    ル比率で3/1〜1/3の割合で含まれる部分加水分解
    されたポリビニールアセテートと、(ロ)前記ポリビニ
    ールアルコール又は前記部分加水分解されたポリビニー
    ルアセテートに対して0〜13重量%の極性可塑剤と、
    (ハ)組成物全体に対して1〜20重量%の前記ポリビ
    ニールアルコール又は前記部分加水分解されたポリビニ
    ールアセテートに可溶性の香料と、(ニ)組成物全体に
    対して0〜20重量%の起泡剤と、(ホ)組成物全体に
    対して0〜20重量%の疎水性シリカと、(ヘ)組成物
    全体に対して0〜20重量%の少なくとも1種類の界面
    活性剤と、(ト)組成物全体に対して0〜5重量%の水
    溶性の色素と、(チ)組成物全体に対して0〜4重量%
    の気泡安定剤を押出成型機に注入して芳香性組成物を製
    造する方法。
  6. 【請求項6】 前記ポリビニールアルコール又は前記部
    分加水分解されたポリビニールアセテートと少なくとも
    前記香料とを同時に押出成型機に注入する請求項5記載
    の芳香性組成物を製造する方法。
  7. 【請求項7】 前記ポリビニールアルコール又は前記部
    分加水分解されたポリビニールアセテートが可塑剤を含
    む場合は、押出成型機へのポリビニールアルコール又は
    部分加水分解されたポリビニールアセテートと可塑剤の
    混合物の注入場所の押し出し方向の後方側に、香料を注
    入する請求項5記載の芳香性組成物を製造する方法。
  8. 【請求項8】 押出成型機への前記ポリビニールアルコ
    ール又は前記部分加水分解されたポリビニールアセテー
    トの注入場所と少なくとも前記香料の注入場所との間に
    起泡剤又は界面活性剤を注入する請求項6または7記載
    の芳香性組成物を製造する方法。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載した芳香性組成物を成型して得られる芳香性トイレッ
    トボウル用固形物。
  10. 【請求項10】 請求項5ないし8記載の製法で得られ
    た芳香性組成物から芳香性トイレットボウル用固形物を
    成型する芳香性トイレットボウル用固形物の製造方法。
JP7283364A 1995-10-31 1995-10-31 芳香性組成物と該芳香性組成物で成型された芳香性トイレットボウル用固形物およびそれらの製造方法 Pending JPH09122215A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005206726A (ja) * 2004-01-23 2005-08-04 T Hasegawa Co Ltd 水洗トイレ用芳香洗浄剤用香料組成物及びそれを含有する水洗トイレ用芳香洗浄剤

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JP2005206726A (ja) * 2004-01-23 2005-08-04 T Hasegawa Co Ltd 水洗トイレ用芳香洗浄剤用香料組成物及びそれを含有する水洗トイレ用芳香洗浄剤

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