JPH09121687A - 苗育成用トレーとこれを使用した苗取り出し装置 - Google Patents

苗育成用トレーとこれを使用した苗取り出し装置

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JPH09121687A
JPH09121687A JP31004795A JP31004795A JPH09121687A JP H09121687 A JPH09121687 A JP H09121687A JP 31004795 A JP31004795 A JP 31004795A JP 31004795 A JP31004795 A JP 31004795A JP H09121687 A JPH09121687 A JP H09121687A
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seedling
bottom plate
seedlings
tray
growing
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JP31004795A
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Keisuke Nishimura
圭介 西村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 苗育成用トレーから根を保護した苗の取り出
しを可能とし、しかも効率的な苗の取り出し作業を図
る。 【解決手段】 可撓性及び弾性を具有したプラスチック
製からなる苗育成用トレーの苗収容体において、該苗収
容体の側壁の所定高さ位置より底部中央部に渡って平行
な一対のスリットで切込み形成した帯状の支持片を少な
くとも2本以上設け、該支持片で連結支持される底板10
をその周囲に別途設けたスリットで底部と分離形成した
苗育成用トレーと、該苗育成用トレーにおける苗収容体
の底板10に対応する位置に所定高さの突棒を基板上に設
けた押し出し治具よりなる苗取り出し装置を提供し、押
し出し治具の突棒で底板10を押圧する様に苗育成用トレ
ーを押しつけることにより、苗育成用トレーにおける全
ての苗土を底板10で押し上げて苗の根を傷付けずに取り
出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多数の草花、草木、
野菜等の苗を1株毎に区画栽培する様にした苗育成用ト
レーと、これを使用した苗取り出し装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、鉢上げ前の草花、草木、野菜等の
苗を生産するには、ポリ塩化ビニル製の鉢、所謂ポリポ
ットで苗を1株毎に栽培し、鉢上げ時にポリポットより
苗を取り出してこれを植木鉢に移植しているも、かかる
移植作業にあっては、ポリポットの側壁内面に土が密着
しているため取り出し難く、かかる作業を各ポリポット
毎に何度も行わねばならず、手間、時間を要し、作業能
率が悪い欠点を有していた。
【0003】又、上記の如くポリポットは単体で使用さ
れるため、多数の苗を持ち運ばねばならない場合、ポリ
ポットをカゴトレーとも称される網カゴ状のトレーに収
納して運ばねばならず、かかる収納作業は甚だ面倒であ
った。
【0004】上記の不具合を解消するために、苗収容体
を縦横方向に適当数整列配置すると共に、隣接する苗収
容体の開口部上端周縁を連結した苗育成用トレーが見当
たるも、かかるトレーにあっても苗の取り出しに際して
は、苗収容体の底部に設けた排水孔に指や棒等を突っ込
み、苗を土ごと押し上げねば取り出しが困難で、この様
に各苗収容体に対して指や棒等を突っ込むことにより、
苗を取り出す作業は甚だ面倒で作業能率が悪い欠点を有
すると共に、指や棒で苗の底を押し上げるため、苗の根
を傷めたり、土が砕けて植木鉢に移し難いのが実情であ
った。
【0005】そして、上記の指や棒等の突っ込み作業を
解消するために、苗収容体の排水孔の対応位置に凸部を
上記トレーと略同一大きさの平板上に設けた苗の押し出
し治具を使用し、苗の取り出しに際し、トレーの各排水
孔に押し出し治具の各凸部を挿入して一挙に苗を苗収容
体の開口部より突出させて苗を取り出し易くする手段も
見受けられるが、かかる手段にあっても結局苗収容体の
排水孔に押し出し治具の凸部を挿入することになるため
苗の根を保護できず、又土が砕けて植木鉢への移植が困
難な欠点を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は苗育成用トレ
ーから根を保護した苗の取り出しを可能とし、しかも効
率的な苗の取り出し作業を図る様にした苗育成用トレー
とこれを使用した苗取り出し装置を提供せんとするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来技術に
基づく、苗育成用トレーにおける苗取り出し時の苗の根
の保護、及び苗の移植作業の向上の課題に鑑み、可撓性
及び弾性を具有したプラスチック製からなる苗育成用ト
レーの苗収容体において、該苗収容体の側壁の所定高さ
位置より底部中央部に渡って平行な一対のスリットで切
込み形成した帯状の支持片を少なくとも2本以上設け、
該支持片で連結支持される底板をその周囲に別途設けた
スリットで底部と分離形成した苗育成用トレーと、該苗
育成用トレーにおける苗収容体の底板に対応する位置に
所定高さの突棒を基板上に設けた押し出し治具よりなる
苗取り出し装置を提供し、押し出し治具の突棒で底板を
押圧する様に苗育成用トレーを押しつけることにより、
苗育成用トレーにおける全ての苗土を底板で押し上げて
苗の根を傷付けずに取り出す様にして上記欠点を解消せ
んとしたものである。
【0008】詳細には、苗収容体の側壁の一部をスリッ
トで切込み形成した少なくとも2本以上の支持片で連結
支持される底板を底部より分離形成し、底板下部を押圧
することにより、底板を苗収容体の内方へ上昇させ、苗
収容体内より苗を押し上げることにより取り出し、苗土
は底板を介して押し出し治具の突棒で押し上げられるた
め、苗の根を傷付けることはないのである。
【0009】又、支持片に底板の支持力の不均衡個所を
形成することによって、底板を押圧すると、底板が回転
しながら上昇すること、並びに苗収容体を逆四角錐台な
ど逆截頭正多角錐体に形成し、これと同形の苗土を一端
持ち上げ所定角度位相して苗収容体内に収めると、苗収
容体の側壁内面に苗土の角部が当接し、苗土が苗収容体
より上方へ押し出された状態を維持していることを利用
して、上記形状の苗収容体の苗を回転させながら押し上
げ、その後に押し出し治具より苗育成用トレーを離脱し
ても、苗収容体より苗土が飛び出した状態であるため、
1人で苗を取り出せる。
【0010】ところで、苗は種類によって葉が大きいも
の等があり、苗育成用トレーの隣接する苗の葉が干渉し
て回転を鈍らせることが想定されるため、苗毎に回転方
向を規制して回転をスムーズにし、その不具合を解消す
る。
【0011】回転方向を規制するには、支持片に各種の
条件を付与することで解決され、それぞれのパターン
は、側壁に設けた一対のスリットのうち左又は右側のス
リットを所定長さ高い位置より切込み形成したり、又支
持片の底板との付け根部の左又は右側に切欠を形成した
り、又側壁に設けた一対のスリットのうち左又は右側の
スリットを所定長さ高い位置より切込み形成すると共
に、支持片の底板との付け根部において切り込み位置を
高く形成したスリットと同じ側に切欠を形成したり、又
支持片を形成してなる側壁に設けたスリットを同一角度
を以て斜めに切込み形成したり、又支持片を形成してな
る底部周縁部から底部中央部へ渡って設けたスリットを
同一角度を以て斜めに切込み形成することで、底板を突
棒で押圧した時に、支持片の底板との付け根部に同一方
向へのねじり作用生じさせ、底板を上昇途中で回転させ
る。
【0012】又、底板を回転する様になした苗育成用ト
レーであっても、苗の葉などがかなり大きいものでは、
回転させることが無理な場合もあるので、この場合に限
っては、支持片の底板との付け根部にねじり作用を生じ
させない様に、底板と同一大きさの突棒を有する押し出
し治具を使用して苗を押し上げる。
【0013】したがって、底板を回転させる突棒は底板
より若干小さい突棒を使用することが条件つけられ、支
持片の底板との付け根部と突棒に付け根部がねじられる
だけの間隙を設けて底板の回転を可能とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施の形態を図面
に基づいて説明すると、1は可撓性及び弾性を具有した
プラスチック製からなる苗育成用トレーであり、該苗育
成用トレー1は草花、草木、野菜等の苗を一株毎に単一
収容して栽培する略コップ型の苗収容体2を縦横方向に
適当数整列配置すると共に、隣接する苗収容体2の開口
部3上端周縁4を連結して平面視矩形状に形成してい
る。
【0015】苗育成用トレー1における苗収容体2の個
数は、何ら限定されるものではないが、図1に示す様に
20個を1単位にしたり、或いは10個を1単位にした
り、苗育成用トレー1で栽培する苗の株数を数え易くし
ており、苗育成用トレー1の長手方向両端には長孔を形
成して把手5、5aを設けている。
【0016】苗収容体2はその開口部3を四角形状にし
て且つ下方に向かうに従い四角形状が縮小しながら徐々
に円形状に変形した変形逆截頭錐体形の側壁6を設ける
と共に、該側壁6に連続して円形状の底部7を設けてい
る。
【0017】側壁6における1組又は2組の対向面6a、
6b…の夫々に所定高さ位置より底部7の中央部に渡り一
対のスリット8、8a…を平行に切込み形成して、該スリ
ット8、8a…間に、帯状にして断面略L字状の支持片
9、9a…を設けている。
【0018】10は底部7と分離形成されると共に、支持
片9、9a…で連結支持される底板であり、該底板10は底
部7の中央部周囲に設けた円弧状又は直線状のスリット
11、11a …の各端部を隣り合う支持片9、9a…の左右の
スリット8、8a…に連続形成して略円形又は四角形状に
形成している。
【0019】又、底板10の内面には苗土との密着性を良
好とするために、一文字又は略十文字状の突起12を設け
ている。
【0020】上記の苗育成用トレー1は苗収容体2の底
板10を下部より押圧することにより、底板10が苗収容体
2内方を上昇し、この上昇に伴って支持片9、9a…が内
方へ湾曲し、又押圧力を解除すると支持片9、9a…の弾
性作用により、底板10は復帰する。
【0021】上記の場合、上昇する底板10に対し支持片
9、9a…の支持力が均等なため、全ての支持片9、9a…
が同様なる湾曲度を以て内方へ屈曲するも、支持片9、
9a…の少なくとも1本に力の不均衡箇所を設けることに
より、底板10は回転しながら上昇する。
【0022】支持片9、9a…の支持力の不均衡を生じさ
せるには、図6に示す様に支持片9、9a…全体の幅を狭
くしたり、又図10に示す様に支持片9、9a…の底板10と
の付け根部13、13a …を他の部分より幅小に括らせたり
などする。
【0023】そして、底板10の下部に押圧力を作用させ
ると、支持片9、9a…における底板10との付け根部13、
13a …の夫々に押圧力が集中し、このときの支持力の不
均衡により、各付け根部13、13a …が応力差を生じてね
じれ、このねじり作用で底板10が回転する。
【0024】したがって、苗育成用トレー1は苗収容体
2の底板10が非回転式のものと、回転式のものに大別さ
れ、特に非回転式のものでは、底板10に押圧力を作用さ
せたときに、図5に示す様に底板10の最高部位を苗収容
体2の開口部3近傍、即ち開口部3より若干上方又は下
方となる様にするのが好ましい。
【0025】苗収容体2の底板10に押圧力を作用させて
底板10を苗収容体2の内方へ持ち上げるには、押し出し
治具14を使用し、該押し出し治具14と苗育成用トレー1
とで苗取り出し装置15となしている。
【0026】上記の押し出し治具14は、所定面積を有す
る矩形板状の基板16上に、各苗収容体2における底板10
の対応位置に所定長さの突棒17、17a …を立設してい
る。
【0027】又、押し出し治具14の突棒17、17a …の円
柱形、角柱形のいずれでも良いが、底板10を回転させる
形式の苗育成用トレー1では、突棒17、17a …の大きさ
を変えることで、回転しない様にすることもできる。
【0028】即ち、底板10が回転するには支持片9、9a
…の付け根部13、13a …がねじり作用を生じるためで、
底板10を直接押圧する突棒17、17a …の先端部が底板10
と同じ大きさであれば、付け根部13、13a …と突棒17、
17a …との間に付け根部13、13a …がねじられるための
必要な隙間がないため、付け根部13、13a …がねじられ
ず、支持片9、9a…は突棒17、17a …の側壁に沿って立
ち上がる様にめくれ上がり、これに対し付け根部13、13
a …がねじりを生じる程度に底板10より先端部が若干小
さい突棒17、17a …であれば、該突棒17、17a …が付け
根部13、13a …のねじりを邪魔することはないので、底
板10は回転する。
【0029】又、非回転式の底板10を有する苗育成用ト
レー1にあっても、底板10に対し突棒17、17a …が小さ
すぎると、底板10の中心に垂直に押圧力が作用せず、底
板10への押圧力が不均衡に作用して、底板10が回転する
ため、非回転式の底板10を有する苗育成用トレー1に
は、底板10の大きさと同一な突棒17、17a …を設けた押
し出し治具14を使用するのが好ましい。
【0030】次に本発明に係る苗育成用トレーとこれを
使用した苗取り出し装置の作用について説明すると、苗
育成用トレー1の各苗収容体2内で1株毎に苗を栽培
し、苗を植木鉢に移植するに際し、苗育成用トレー1の
把手5、5aを持って苗収容体2の底板10が押し出し治具
14の突棒17、17a …上に位置対応する様にして、苗育成
用トレー1を押し出し治具14に押しつけることにより、
各苗収容体2の底板10下部を上方へ押圧する。
【0031】かかる押圧力により非回転式及び回転式の
底板10が以下説明する様に変形する。
【0032】非回転式のものでは、図5に示す様に突棒
17、17a …が苗収容体2の内方へ底板10を突き上げ、該
底板10の上昇に伴い、支持片9、9a…が突棒17、17a …
の側壁に沿って、内方へ立ち上がる様にめくれ上がり、
底部7と基板16が当接した時に底板10は突棒17、17a …
によって開口部3近傍に達し、底板10上に土の塊ごとの
苗が持ち上げられている。
【0033】この時、苗土の底部には底板10に設けた突
起12が食い込んでいるため、苗の立設状態を維持してい
る。
【0034】又、回転式のものでは、突棒17、17a …が
苗収容体2の内方へ底板10を突き上げ、該底板10の上昇
に伴い、支持片9、9a…における底板10との付け根部1
3、13a …の夫々に押圧力が集中し、このときの支持力
の不均衡により、図8及び図9に示す様に、各付け根部
13、13a …が応力差を生じてねじれ、支持片9、9a…は
ねじれながら内方へめくれ上がり、これにより底板10は
上昇中の中途位置より回転しながら上昇し、最上位では
初期位置の約45度回転する。
【0035】底板10は上昇初期位置では回転せず上昇
し、このときに苗土壁面は苗収容体2の側壁6内面との
間に隙間を生じ、その後に底板10が回転上昇するので、
苗土と苗収容体2とは常に隙間を有した状態での回転が
可能なため、苗土が崩れることはない。
【0036】そして、底部7と基板16が当接した時に底
板10の回転上昇が停止し、底板10上には苗収容体2の形
に合致した苗土が約45度位相した状態で保持され、その
後押し出し治具14より苗育成用トレー1を離脱しても、
苗土の角部の稜線が苗収容体2の側壁6に当接している
ため、苗土は苗収容体2の開口部3より突出した状態を
維持し、又苗収容体2の各角部は苗土との略三角状の指
の入る隙間を有する。
【0037】尚、苗土はある程度の粘性及び重量を有し
ているため、底板10の回転に際し、底板10のみが回転す
ることはないが、底板10に設けた突起12の苗土への食い
込みによって底板10と共に苗土を確実に回転させられ
る。
【0038】又、苗収容体2に設けたスリット8、8a
…、11、11a …は苗栽培時の排水孔の役目も果たしてい
る。
【0039】又、上記の様な各支持片9、9a…の力の不
均衡によって底板10を回転させる手段では、回転方向を
必ずしも一定とすることはできないが、苗育成用トレー
1で育成された苗において、隣接する苗の葉が若干触れ
合うものでは、例えば図25に示す様に隣接する苗収容体
2の底板10を互いに逆回転する様に回転方向を設定し、
苗の回転をスムーズにするのが好ましい。
【0040】
【実施例1】そこで、底板の回転方向を一定とする苗収
容体の実施例を図面に基づき以下説明すると、第1例と
しては、図13及び図14に示す様に側壁6において、支持
片9、9a…を形成している一対のスリット8、8a…の左
右いずれか一方を所定長さ分高い位置より切込み形成す
る。
【0041】これにより、支持片9、9a…においてスリ
ット8、8a…の長い側の弾力が幾分弱くなるため、底板
10を突棒17、17a …で押圧すると、図15の如く支持片
9、9a…の苗収容体2内方への湾曲状態が片側へ偏り、
付け根部13、13a …にねじり作用を生じて底板10は上昇
途中で長いスリット8、8a…側へ回転する。
【0042】
【実施例2】第2例としては、図16に示す様に支持片
9、9a…の左又は右側に対応する底板10との付け根部1
3、13a …に切欠18、18a …を形成する。
【0043】これにより、支持片9、9a…の付け根部1
3、13a …において、切欠18、18a …を設けた側の応力
が弱くなるため、底板10を突棒17、17a …で押圧する
と、図17の如く付け根部13、13a …にねじり作用を生じ
て底板10は上昇途中で切欠18、18a …の形成された側へ
回転する。
【0044】
【実施例3】第3例としては、図18に示す様に第1例と
第2例の構成用件を組み合わせたもので、側壁6に設け
た一対のスリット8、8a…のうち左又は右側のスリット
8、8a…を所定長さ高い位置より切込み形成すると共
に、支持片9、9a…の底板10との付け根部13、13a …に
おいて切り込み位置を高く形成したスリット8、8a…と
同じ側に切欠18、18a …を形成する。
【0045】これにより、底板10を突棒17、17a …で押
圧すると、図19の如く支持片9、9a…の湾曲状態が片側
へ偏り、しかも支持片9、9a…の付け根部13、13a …に
おいて、切欠18、18a …を設けた側が応力が弱くなるた
め、底板10は上昇途中で長いスリット8、8a…と切欠1
8、18a …の形成された側へ回転する。
【0046】
【実施例4】第4例としては、図20及び図21に示す様に
支持片9、9a…を形成してなる側壁6に設けたスリット
8、8a…を同一角度を以て斜めに切込み形成し、側壁6
における支持片9、9a…を傾斜して形成する。
【0047】これにより、底板10を突棒17、17a …で押
圧すると、苗収容体2内方への底板10の上昇に伴い、図
22の如く支持片9、9a…は傾斜方向へ折れ曲がりなが
ら、内方へ折れ込み、底板10との付け根部13、13a …で
ねじり作用を生じ、底板10は上昇途中で支持片9、9a…
の傾斜方向へ回転する。
【0048】
【実施例5】第5例としては、図23に示す様に支持片
9、9a…を形成してなる底部7周縁部から中央部へ渡っ
て設けたスリット8、8a…を同一角度を以て斜めに切込
み形成し、底部7における支持片9、9a…を傾斜して形
成する。
【0049】これにより、底板10を突棒17、17a …で押
圧すると、底板10の苗収容体2内方への上昇に伴い、図
24の如く支持片9、9a…は内方へ折れ込みながら、支持
片9、9a…の底部7側が底板10を斜め方向へ押すため、
付け根部13、13a …でねじり作用を生じ、底板10は上昇
途中で支持片9、9a…の斜め方向へ回転する。
【0050】又、上記実施例では苗収容体2を変形逆截
頭錐体形のものを示したが、逆截頭正四角錐体形、逆截
頭正五角錐体形、逆截頭正六角錐体形、その他の逆截頭
正多角錐体形であっても良く、特に非回転式のものでは
前記の他に逆截頭円錐体形、円柱形、角柱形などであっ
ても良く、又支持片9、9a…の本数も4本に限らず、2
本以上であれば良い。
【0051】尚、支持片9、9a…の形成位置は、支持片
9、9a…で底板10を均等に支持する箇所に設け、苗の重
量を底板10が支持できる様にしている。
【0052】
【発明の効果】要するに本発明は、可撓性及び弾性を具
有したプラスチック製からなる苗収容体2を縦横方向に
適当数整列配置すると共に、隣接する苗収容体2の開口
部3上端周縁4を連結し、苗収容体2には側壁6の所定
高さ位置より底部7中央部に渡って平行な一対のスリッ
ト8、8a…で切込み形成した帯状の支持片9、9a…を少
なくとも2本以上設け、該支持片9、9a…で連結支持さ
れる底板10をその周囲に別途設けたスリット11、11a …
で底部7と分離形成したので、底板10下部に押圧力を作
用させることにより、底板10を苗収容体2の内方へ上昇
させられ、苗土は底板10を介して苗収容体2内より押し
上げられるため、苗の根を傷付けることは全くなく、又
押圧力を解除すると支持片9、9a…の弾性作用により、
底板10は復帰するため、何度でも苗育成用トレー1を使
用することを可能とする。
【0053】又、苗収容体2を逆截頭正多角錐体に形成
すると共に、少なくとも1本の支持片9、9a…に底板10
に対する支持力の不均衡個所を形成したので、例えば支
持片9、9a…全体の幅を狭くしたり、支持片9、9a…の
底板10との付け根部13、13a…を他の部分より幅小に括
らせたりなどすることにより、底板10下部に押圧力を作
用させると、支持片9、9a…における底板10との付け根
部13、13a …の夫々に押圧力が集中し、このときの支持
力の不均衡により、各付け根部13、13a …が応力差を生
じてねじれ、このねじり作用で底板10が上昇途中で回転
する。
【0054】この様に底板10を上昇途中で回転すること
が出来るため、底板10によって苗収容体2と同形の苗土
は若干持ち上げられ、苗収容体2の側壁6との間隙を生
じたところで、回転上昇して苗土を所定角度位相した状
態で苗収容体2の開口部3より突出させられ、かかる状
態において底板10への押圧力を解除しても、苗収容体2
の側壁6内面に苗土の角部が当接しているため、苗土は
開口部3より突出した状態を維持でき、又苗収容体2の
各角部は苗土との指の入る隙間を有するので一層取り出
し易く、この様に苗土が突出した状態で、底板10への押
圧を解除しても、苗収容体2より苗土が飛び出した状態
であるため、1人で苗を簡単に取り出すことが出来る。
【0055】又、苗収容体2を逆截頭正多角錐体に形成
すると共に、側壁6に設けた一対のスリット8、8a…の
うち左又は右側のスリット8、8a…を所定長さ高い位置
より切込み形成したもの、又支持片9、9a…の底板10と
の付け根部13、13a …の左又は右側に切欠18、18a …を
形成したもの、又側壁6に設けた一対のスリット8、8a
…のうち左又は右側のスリット8、8a…を所定長さ高い
位置より切込み形成すると共に、支持片9、9a…の底板
10との付け根部13、13a …において切り込み位置を高く
形成したスリット8、8a…と同じ側に切欠18、18a …を
形成したもの、又支持片9、9a…を形成してなる側壁6
に設けたスリット8、8a…を同一角度を以て斜めに切込
み形成したもの、又支持片9、9a…を形成してなる底部
7周縁部から中央部へ渡って設けたスリット8、8a…を
同一角度を以て斜めに切込み形成したので、底板10下部
に押圧力を作用させると、支持片9、9a…の底板10との
付け根部13、13a …に同一方向へのねじり作用生じさせ
ることが出来、底板10を上昇途中で一定方向へ回転させ
ることが出来、苗育成用トレー1において苗の回転方向
を設定することが出来、隣接する苗の葉が触れ合うもの
であっても、その回転方向を設定することにより、苗を
スムーズに回転させられる。
【0056】したがって、隣接する苗収容体2の底板10
を互いに逆回転する様に、各苗収容体2を配置すること
により、苗をスムーズに回転させられることが出来、苗
育成用トレー1における全ての苗を苗収容体2より突出
した状態となすことが出来、苗の移植作業を効率良く簡
単に行える。
【0057】又、苗収容体2の底板10内面に苗土との密
着性を良好とする突起12を設けたので、苗土の底部には
底板10に設けた突起12が食い込んでいるため、底板10を
押し上げた時の苗の立設状態を維持することや、底板10
を回転させるものでは、底板10と共に苗土を確実に回転
させることが出来る。
【0058】又、請求項1、2、3、4、5、6、7、
8又は9の苗育成用トレー1と、該苗育成用トレー1に
おける苗収容体2の底板10に対応する位置に所定高さの
突棒17、17a …を基板16上に設けた押し出し治具14より
なるので、苗育成用トレー1における苗収容体2の底板
10に押し出し治具14の突棒17、17a …を対応させて、押
し出し治具14に対し苗育成用トレー1を押しつけること
で、苗育成用トレー1における全ての苗収容体2の底板
10を押圧することが出来、これにより苗収容体2より苗
を押し出すことが簡単に行える。
【0059】又、押し出し治具14の突棒17、17a …の先
端部を底板10より若干小さく形成したので、かかる押し
出し治具14を、回転する底板10を有する苗収容体2を設
けた苗育成用トレー1に使用することで、底板10を押圧
した時に、支持片9、9a…の底板10との付け根部13、13
a …と突棒17、17a …に付け根部13、13a …がねじられ
るだけの隙間を有せしめて底板10を回転させることが出
来る。
【0060】又、押し出し治具14の突棒17、17a …の先
端部を底板10と同一大きさに形成したので、苗の葉など
がかなり大きく苗を回転させることが無理な場合には、
かかる押し出し治具14を、回転する底板10を有する苗収
容体2を設けた苗育成用トレー1に使用することで、付
け根部13、13a …と突棒17、17a …との間に付け根部1
3、13a …がねじられるために必要な隙間を無くし、支
持片9、9a…を突棒17、17a …の側壁6に沿って立ち上
がらせて底板10を回転させずに上昇させられ、苗を傷め
ずに苗の大きさに対応した取り出しを可能とする等その
実用的効果甚だ大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る苗取り出し装置の斜視図である。
【図2】苗育成用トレーにおける苗収容体の平面図であ
る。
【図3】図2のAーA断面図である。
【図4】押し出し治具の突棒で底板を押し上げた状態の
苗育成用トレーにおける苗収容体の平面図である。
【図5】図4のBーB断面図である。
【図6】回転式の底板を有する苗収容体の平面図であ
る。
【図7】図6のCーC断面図である。
【図8】図6の底面図である。
【図9】底板を押し上げた状態の支持片の状態を示す要
部拡大図である。
【図10】その他の回転式の底板を有する苗収容体の平
面図である。
【図11】図10のDーD断面図である
【図12】底板を押し上げた状態を示す底面図である。
【図13】実施例1の平面図である。
【図14】図13のEーE断面図である。
【図15】実施例1の底板を押し上げた状態を示す底面
図である。
【図16】実施例2の平面図である。
【図17】実施例2の底板を押し上げた状態を示す底面
図である。
【図18】実施例3の平面図である。
【図19】実施例3の底板を押し上げた状態を示す底面
図である。
【図20】実施例4の平面図である。
【図21】実施例4の側面図である。
【図22】実施例4の底板を押し上げた状態を示す底面
図である。
【図23】実施例5の平面図である。
【図24】実施例5の底板を押し上げた状態を示す底面
図である。
【図25】苗育成用トレーにおける各苗収容体の底板の
回転方向の設定例を示す簡略図である。
【図26】苗収容体より苗を回転して飛び出させた状態
の斜視図である。
【符号の説明】
1 苗育成用トレー 2 苗収容体 3 開口部 4 上端周縁 6 側壁 7 底部 8、8a… スリット 9、9a… 支持片 10 底板 11、11a … スリット 12 突起 13、13a … 付け根部 14 押し出し治具 16 基板 17、17a … 突棒 18、18a … 切欠

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性及び弾性を具有したプラスチック
    製からなる苗収容体を縦横方向に適当数整列配置すると
    共に、隣接する苗収容体の開口部上端周縁を連結し、苗
    収容体には側壁の所定高さ位置より底部中央部に渡って
    平行な一対のスリットで切込み形成した帯状の支持片を
    少なくとも2本以上設け、該支持片で連結支持される底
    板をその周囲に別途設けたスリットで底部と分離形成し
    たことを特徴とする苗育成用トレー。
  2. 【請求項2】 苗収容体を逆截頭正多角錐体に形成する
    と共に、少なくとも1本の支持片に底板に対する支持力
    の不均衡個所を形成したことを特徴とする請求項1の苗
    育成用トレー。
  3. 【請求項3】 苗収容体を逆截頭正多角錐体に形成する
    と共に、側壁に設けた一対のスリットのうち左又は右側
    のスリットを所定長さ高い位置より切込み形成したこと
    を特徴とする請求項1の苗育成用トレー。
  4. 【請求項4】 苗収容体を逆截頭正多角錐体に形成する
    と共に、支持片の底板との付け根部の左又は右側に切欠
    を形成したことを特徴とする請求項1の苗育成用トレ
    ー。
  5. 【請求項5】 苗収容体を逆截頭正多角錐体に形成する
    と共に、側壁に設けた一対のスリットのうち左又は右側
    のスリットを所定長さ高い位置より切込み形成すると共
    に、支持片の底板との付け根部において切り込み位置を
    高く形成したスリットと同じ側に切欠を形成したことを
    特徴とする請求項1の苗育成用トレー。
  6. 【請求項6】 苗収容体を逆截頭正多角錐体に形成する
    と共に、支持片を形成してなる側壁に設けたスリットを
    同一角度を以て斜めに切込み形成したことを特徴とする
    請求項1の苗育成用トレー。
  7. 【請求項7】 苗収容体を逆截頭正多角錐体に形成する
    と共に、支持片を形成してなる底部周縁部から底部中央
    部へ渡って設けたスリットを同一角度を以て斜めに切込
    み形成したことを特徴とする請求項1の苗育成用トレ
    ー。
  8. 【請求項8】 隣接する苗収容体の底板を互いに逆回転
    する様に、各苗収容体を配置したことを特徴とする請求
    項3、4、5、6又は7の苗育成用トレー。
  9. 【請求項9】 苗収容体の底板内面に苗土との密着性を
    良好とする突起を設けたことを特徴とする請求項1、
    2、3、4、5、6、7又は8の苗育成用トレー。
  10. 【請求項10】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8又は9の苗育成用トレーと、該苗育成用トレーにおけ
    る苗収容体の底板に対応する位置に所定高さの突棒を基
    板上に設けた押し出し治具よりなることを特徴とする苗
    取り出し装置。
  11. 【請求項11】 押し出し治具の突棒の先端部を底板よ
    り若干小さく形成したことを特徴とする請求項10の苗
    取り出し装置。
  12. 【請求項12】 押し出し治具の突棒の先端部を底板と
    同一大きさに形成したことを特徴とする請求項10の苗
    取り出し装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105815204A (zh) * 2016-05-06 2016-08-03 扬州大学 一种拼接式育苗穴盘
CN106717379A (zh) * 2017-03-13 2017-05-31 江苏大学 一种用于半自动移栽机的穴盘苗顶出装置
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