JPH09121512A - 回転機械の軸方向変位検出装置 - Google Patents

回転機械の軸方向変位検出装置

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JPH09121512A
JPH09121512A JP7274459A JP27445995A JPH09121512A JP H09121512 A JPH09121512 A JP H09121512A JP 7274459 A JP7274459 A JP 7274459A JP 27445995 A JP27445995 A JP 27445995A JP H09121512 A JPH09121512 A JP H09121512A
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phase difference
detection
diode
output signal
voltage
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JP7274459A
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Masa Abe
雅 阿部
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Teikoku Electric Mfg Co Ltd
Original Assignee
Teikoku Electric Mfg Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C41/00Other accessories, e.g. devices integrated in the bearing not relating to the bearing function as such

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 位相差検知部をきわめて簡単な構成にして部
品点数を少なくし、信頼性を高めるとともに廉価にす
る。 【解決手段】 回転機械の回転部に第1の線パターンお
よび第2の線パターンを設ける。回転部の回転による第
1の線パターンおよび第2の線パターンの通過による磁
気変化をそれぞれ検知する第1の検出部37および第2の
検出部38を設ける。両検出部37,38の出力信号の位相差
を検知する位相差検知部58を設ける。位相差検知部58に
は、第1の検出部37および第2の検出部38の出力信号の
少なくとも半波をそれぞれ略方形波信号に変換するダイ
オードスライス回路60,61を設ける。両ダイオードスラ
イス回路60,61の出力信号を合成するとともに両出力信
号の位相差に応じて変化する信号を出力する合成回路62
を設ける。合成回路62の出力信号を指示する指示計55を
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転機械の回転中
における軸方向変位を検出する回転機械の軸方向変位検
出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポンプとキャンドモータとを液密
に一体に結合したキャンドモータポンプは、一般に、図
39に示すように、キャンドモータ1のステータ2とロ
ータ3にそれぞれステータキャン4およびロータキャン
5を被着してステータ2およびロータ3を取扱流体から
遮断し、ポンプ吐出側6のポンプ取扱液の一部を循環パ
イプ7を経てキャンドモータ1内に導き、後部ベアリン
グ8を潤滑し、ステータキャン4とロータキャン5との
キャン隙間9を流してステータ2とロータ3とを冷却
し、前部ベアリング10を潤滑した後、インペラ11のバラ
ンスホール12からポンプ吸込側13へと戻して循環する構
成が採られており、軸封部がなく完全無漏洩構造である
ため、化学液や爆発性液または高価な液など外部への液
漏れや外部からの空気進入が嫌われる液の移送に適して
いる。
【0003】ところで、このキャンドモータポンプの各
ベアリング8,10は、前述のように種々のポンプ取扱液
にて潤滑される関係上、耐蝕性のあるすべりベアリング
が採用されており、そのため、各ベアリング8,10の摩
耗状況を定期的に監視して摩耗進行による回転部と静止
部との接触などの事故を未然に防ぐ必要があるが、キャ
ンドモータポンプの回転部は外部から目視できないた
め、外部から各ベアリング8,10の半径方向摩耗や軸方
向摩耗を検出する装置が種々提案されている。しかし、
後者の軸方向摩耗を検出する装置、特に摩耗の進行状況
を常時検出できる装置としては実用的なものがない。
【0004】例えば、ベアリング軸方向摩耗を検出する
装置としては、特公昭57−21924号公報に記載の
「回転電機運転監視装置」が提案されているが、この装
置はモータのステータの磁界を利用して軸方向変位を検
出するものであるので、キャンドモータポンプに適用し
た場合、ロータ3が軸方向に移動しなくても各ベアリン
グ8,10の半径方向摩耗によるステータ2とロータ3間
の磁気空隙14の変化(不均一化)によって、およびロー
タ3の回転数変化、キャンドモータ1の電源電圧の変
化、あるいは電源周波数の変化によって、また、インバ
ータ電源の場合は誘導や誘電によって高周波ノイズが混
入することによって、検出値に大幅な誤差が生じる問題
点がある。
【0005】この他に、高周波発振形や差動コイル形ま
たは静電容量形などの近接センサをキャンドモータポン
プのロータ軸の軸端面に近接して設けることが考えられ
るが、従来の近接センサにおいては、センサ部が樹脂で
覆われたものはキャンドモータポンプにて取り扱う高温
液や高圧液に耐えるものがない上に液温変化による検出
誤差が大きく、センサ部が薄肉金属で覆われたものは高
圧液には耐え得るが液温変化による検出誤差が大きいこ
とは同様であり、かつ、小型のキャンドモータポンプに
おいてはポンプ本体よりもかなり高価につく問題点があ
る。
【0006】そこで、特開平4−240503号公報に
記載のように、円周面上に形成した1または複数の被検
出線からなって回転機械の回転部に設けた第1の線パタ
ーンおよび第2の線パターンと、前記回転部の回転によ
って前記第1の線パターンの被検出線および前記第2の
線パターンの被検出線が通過する際の物理量の変化をそ
れぞれ検知する第1の検出部および第2の検出部と、こ
の両検出部の出力信号の位相差を検知する位相差検知部
とからなり、前記第1の線パターンの被検出線とこの被
検出線に対応する前記第2の線パターンの被検出線との
前記回転部の中心軸線に対する傾きを相違させたことを
特徴とする回転電機の軸方向変位検出装置が提案されて
いる(以下、先願発明と呼ぶ)。
【0007】次に、この先願発明において、固定磁極に
対するパーミアンスが相違する線パターンを形成してキ
ャンドモータポンプに適用した例を図40乃至図50に
基づき説明する。
【0008】前記図39に示すキャンドモータポンプに
おいて、図40および図41に示すように、後部ベアリ
ング箱15のフランジ部15a を中空状に形成し、このフラ
ンジ部15a に検出部端子箱16を備えたキャップ体17をシ
ール部材18を介してボルト19にて液密に締結固定し、キ
ャップ体17とポンプ吐出側6間に循環パイプ7を接続す
る。
【0009】また、一側に雄ねじ部20a を形成した非磁
性耐蝕性鋼からなる補助軸20の他側小径部20b に磁性鋼
からなる第1の環状体21、非磁性鋼からなるスペーサ2
2、磁性鋼からなる第2の環状体23および非磁性耐蝕性
鋼からなる環状端板24を挿入固着し、両環状体21,23に
非磁性耐蝕性鋼からなる被検出体キャン25を被せ、この
被検出体キャン25の両端縁を補助軸20の大径部20c の外
周面と環状端板24の外周面に、およびこの環状端板24の
内径端縁を補助軸20の小径部20b にそれぞれ気密に溶着
して被検出体26を構成し、この被検出体26をキャンドモ
ータ1の回転部であるロータ軸27の後端部に螺合固着し
て前記キャップ体17内に配設する。
【0010】そして、前記第1の環状体21には、その外
周面をヘリカルギヤ歯状に加工することにより、図42
に示すように、ロータ軸27の中心軸線28、すなわち、被
検出体26の中心軸線28に対する傾きがθ(0<θ<π/
2[rad] 、以下同じ)の線状突起からなる被検出線29を
1または等間隔に複数本、この例においては6本設けて
第1の線パターン30を形成し、前記第2の環状体23にも
同様にして第1の線パターン30と同数で傾きが−θの線
状突起からなる被検出線31を設けて第2の線パターン32
を形成し、両線パターン30,32を左右対称となるように
配設する。
【0011】また、固定磁極としての円柱状の永久磁石
33,34にそれぞれ検出コイル35,36を巻装して第1の検
出部37と第2の検出部38を構成し、この第1の検出部37
と第2の検出部38をそれぞれ第1の線パターン30および
第2の線パターン32に対向させるとともに両検出部37,
38を結ぶ直線が被検出体26の中心軸線28と平行になるよ
うに検出部端子箱16に収納固定し、この検出部端子箱16
にシール部材39を介して端子蓋40を被せて密閉し、前記
両検出部37,38を検出部端子箱16のリード線引込口16a
を気密に貫通するリード線41を介して図43に示す位相
差検知部42に接続する。
【0012】この位相差検知部42は、両検出部37,38の
出力信号である連続または間欠の略正弦波電圧をれぞれ
方形波パルス電圧に変換するゼロクロス検出回路43,44
とこの両ゼロクロス検出回路43,44の出力方形波パルス
電圧のEX−ORをとってパルス幅変調するEX−OR
回路45、このEX−OR回路45の出力方形波パルス出力
を平均化してアナログ電圧化する平均化回路46、および
この平均化回路46のアナルグ出力電圧を指示する直流電
圧計47から構成し、両ゼロクロス検出回路43,44の出力
方形波パルス電圧の位相の進み遅れを発光ダイオード48
の点灯消灯によって判別することによりロータ軸27の回
転方向を検知する位相進み遅れ弁別回路49を必要に応じ
て設ける。
【0013】なお、図40および図41において、50お
よび51はロータ軸27に装着されてそれぞれ前部ベアリン
グ10および後部ベアリング8と摺動回転する前部スラス
トカラおよび後部スラストカラ、52,53はそれぞれ前部
ベアリング10側および後部ベアリング8側の調整座であ
る。
【0014】以上のように構成した先願発明において、
キャンドモータポンプを運転すると、ロータ軸27ととも
に被検出体26が回転し、第1の線パターン30と第2の線
パターン32がそれぞれ第1の検出部37および第2の検出
部38に近接して回転するので、第1の線パターン30の被
検出線29が第1の検出部37の永久磁石33の真下を通過す
る毎に永久磁石33と第1の線パターン30の間のパーミア
ンスが変化して永久磁石33内の磁束が変化し、この磁束
変化によって検出コイル35に電圧が誘起されて第1の検
出部37に連続または間欠の略正弦波電圧の出力信号が発
生し、同様にして第2の検出部38にも略正弦波電圧の出
力信号が発生する。
【0015】この両検出部37,38の出力信号が連続の略
正弦波電圧でも間欠の略正弦波電圧でも位相差検知部42
の作用は基本的に同じであるが、以下の説明においては
便宜上、連続の略正弦波電圧とする。
【0016】なお、両検出部37,38の出力信号電圧は、
永久磁石33,34と各線パターン30,32間の磁気空隙長、
各被検出線29,31の円周方向配置ピッチ、および各被検
出線29,31と永久磁石33,34の断面形状寸法などを考慮
することによって連続の正弦波電圧が得られる。
【0017】そして、図42に示すように、第1の線パ
ターン30の被検出線29が第1の検出部37の真下を通過す
るときに、第2の線パターン32の被検出線31が第2の検
出部38の真下を通過するときは、両検出部37,38の出力
信号電圧V37,V38は図44に示すように同相となり、
図45に示すように、ロータ軸27とともに被検出体26が
この位置より前方へLaの距離を移動すると、被検出体
26が同図矢印方向に回転する場合、第1の線パターン30
の被検出線29が第1の検出部37の真下を通過した後に、
この第1の線パターン30の被検出線29と対応する第2の
線パターン32の被検出線31が第2の検出部38の真下を通
過することとなり、すなわち、第1の線パターン30の被
検出線29に対応する第2の線パターン32の被検出線31
は、その回転軌跡に沿って第2の検出部38の真下から2
La ・tan θ後方の位置にあることとなる。
【0018】ところで、各線パターン30,32の外周半径
をR、被検出線29,31の本数をZとすると、各線パター
ン30,32における被検出線29,31の円周方向配置ピッチ
は機械角で2πR/Zであり、この円周方向配置ピッチ
2πR/Zは各検出コイル35,36の誘起電圧の電機角で
2π[rad] に相当するので、前記2La ・tan θの距離
は電機角で、2La ・tan θ×[Z/(2πR)]×2
π=(2La ・Z/R)tan θ[rad] となり、図46に
示すように、第1の検出部37の出力信号電圧V37に対し
て第2の検出部38の出力信号電圧V38の位相が(2La
・Z/R)tanθ[rad] 遅れることとなる。
【0019】そして、図44または図46に示す両検出
部37,38の出力信号電圧V37,V38は、位相検知部42の
ゼロクロス検出回路43,44によってそれぞれ図47また
は図48に示すように、波高値が等しい方形波電圧V4
3,V44に変換され、この方形波電圧V43,V44がその
位相差に応じてEX−OR回路45によって(2La ・Z
/R)tan θ[rad] のパルス幅の方形波パルス電圧V45
にパルス幅変調され、この方形波パルス電圧V45が平均
化回路46にてアナログ電圧化されて方形波パルス電圧V
45のパルス幅に比例した指示値が直流電圧計47に指示さ
れる。
【0020】逆に、ロータ軸27とともに被検出体26が後
方にLaの距離を移動すると、第1の検出部37の出力信
号電圧V37に対して第2の検出部38の出力信号電圧V38
の位相が(2La ・Z/R)tan θ[rad] 進み、位相差
検知部42の直流電圧計47にはロータ軸27が前方にLa の
距離を移動した場合と同じ値が指示される。
【0021】すなわち、ロータ軸27が軸方向にLa の距
離を移動すれば、両検出部37,38の出力信号電圧V37,
V38に、この移動距離La に比例した(2La ・Z/
R)tan θ[rad] の位相差が生じ、この位相差が位相差
検知部42の直流電圧計47に指示される。
【0022】ところで、キャンドモータポンプにおいて
は、一般に軸方向の遊びがあり、すなわち、前部スラス
トカラ50と前部ベアリング10が当接する位置から後部ス
ラストカラ51と後部ベアリング8が当接する位置までの
間をロータ軸27が軸方向に移動し得る初期軸方向ギャッ
プLs が存在するので、この初期軸方向ギャップLsを
所定値に設定するとともに、ロータ軸27が、前部スラス
トカラ50と前部ベアリング10が当接する位置から後部ス
ラストカラ51と後部ベアリング8が当接する位置までの
丁度真中の位置(以下、初期軸方向中間位置と呼ぶ)に
あるときに、前記図42に示すように、第1の線パター
ン30の被検出線29が第1の検出部37の真下を通過すると
きに第2の線パターン32の被検出線31が第2の検出部38
の真下を通過するように、前部ベアリング10側の調整座
52と後部ベアリング8側の調整座53を加減すれば、位相
差検知部42のアナログ出力電圧は、図49に示すように
前部ベアリング10が軸方向摩耗してロータ軸27が前方へ
移動するに連れて、および後部ベアリング8が軸方向摩
耗してロータ軸27が後方へ移動するに連れて、それぞれ
ロータ軸27の移動量に比例して大きくなるので、前部ス
ラストカラ50と前部ベアリング10が当接するときおよび
後部スラストカラ51と後部ベアリング8が当接するとき
のアナログ出力電圧Vc 、ならびに前部ベアリング10お
よび後部ベアリング8がそれぞれ軸方向摩耗許容量Lf
およびLr (Lf =Lr )に達したときのアナログ出力
電圧Vd に対して、前記直流電圧計47の目盛表示を図5
0に示すように形成することにより、キャンドモータポ
ンプのベアリング軸方向摩耗量を検出することができ
る。
【0023】そして、この先願発明によれば、両検出部
37,38の出力信号電圧V37,V38の位相差を検知するこ
とによって、ベアリング軸方向摩耗量を検出するもので
あり、ステータ2の磁界を利用して軸方向変位を検出す
るものではないので、両ベアリング8,10の半径方向摩
耗によるロータ軸27の半径方向変位やロータ軸27の回転
速度変化に対しても指示値は左右されず、キャンドモー
タポンプの電源電圧変動や電源周波数変化にも影響され
ることがなく、インバータ電源の誘導による高周波ノイ
ズ混入の虞はなく、インバータ電源の誘電によるノイズ
混入は位相差検知部42の入力側にコンデンサなど設ける
ことにより容易に除去でき、かつ、近接センサを設ける
場合のようにキャンドモータポンプにおいて取り扱われ
る高温液や高圧液などに対する問題もなく、ベアリング
軸方向摩耗量をきわめて正確に検出することができる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記先願発明
においては、位相差検知部42は、ゼロクロス検出回路4
3,44やEX−OR回路45および平均化回路46など、こ
の種装置としては複雑な電子回路を要するとともに、位
相差検知部42を駆動するための安定化電源が必要でかな
りコスト高につくとともに、電子部品数が多いことによ
る信頼性の問題があり、また、防爆型のキャンドモータ
ポンプに適用する場合は、位相差検知部42は、検出部3
7,38のようにキャンドモータポンプに一体的に組み込
むことは電子回路の温度条件や容積的な問題から困難
で、危険場所に設置されたキャンドモータポンプから離
れた非危険場所に設けることとなり、そのため、ポンプ
設置現場においてベアリング軸方向摩耗を検出すること
ができない。
【0025】本願発明は、このような問題点に鑑みなさ
れたもので、位相差検知部をきわめて簡単な構成にする
ことにより、例えばキャンドモータポンプなどの回転機
械に検出部とともに一体的に組み込むことを容易にし
て、回転機械設置現場におけるベアリング軸方向摩耗の
検出を可能とし、さらに、位相差検知部の部品点数を少
なくして、信頼性を高めるとともに廉価にできる回転機
械の軸方向変位検出装置を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の回転機械
の軸方向変位検出装置は、回転機械の回転部に設けられ
その回転部の中心軸線に対する傾きがそれぞれ相違され
て円周面上に少なくとも1つずつ形成された被検出線を
有する第1の線パターンおよび第2の線パターンと、前
記回転部の回転による前記第1の線パターンの被検出線
および第2の線パターンの被検出線の通過による磁気変
化をそれぞれ検知する第1の検出部および第2の検出部
と、この両検出部の出力信号の位相差を検知する位相差
検知部とを備えた回転機械の軸方向変位検出装置におい
て、前記位相差検知部は、前記第1の検出部および第2
の検出部の出力信号の少なくとも半波をそれぞれ略方形
波信号に変換するダイオードスライス回路と、この両ダ
イオードスライス回路の出力信号を合成するとともに両
出力信号の位相差に応じて変化する信号を出力する合成
回路と、この合成回路の出力信号を指示する指示計とを
備えたことを特徴とする。これにより、位相差検知部
は、ダイオードスライス回路を構成する数個のダイオー
ドと指示計とを備えるきわめて簡単な構成でかつ安定化
電源も不要となり、例えば防爆型のキャンドモータポン
プなどの回転機械に検出部とともに一体的に組み込むこ
とが容易で、回転機械設置現場におけるベアリング軸方
向摩耗の検出が可能となる。
【0027】請求項2記載の回転機械の軸方向変位検出
装置は、回転機械の回転部に設けられその回転部の中心
軸線に対する傾きがそれぞれ相違されて円周面上に少な
くとも1つずつ形成された被検出線を有する第1の線パ
ターンおよび第2の線パターンと、前記回転部の回転に
よる前記第1の線パターンの被検出線および第2の線パ
ターンの被検出線の通過による磁気変化をそれぞれ検知
する第1の検出部および第2の検出部と、この両検出部
の出力信号の位相差を検知する位相差検知部とを備えた
回転機械の軸方向変位検出装置において、前記位相差検
知部は、前記第1の検出部および第2の検出部の一方の
出力信号の少なくとも半波を略方形波信号に変換するダ
イオードスライス回路と、前記他方の出力信号の位相が
所定範囲にあるときにのみ前記ダイオードスライス回路
からの入力信号を両出力信号の位相差に応じた出力信号
として取り出す半導体スイッチング回路と、この半導体
スイッチング回路の出力信号を指示する指示計とを備え
たことを特徴とするものである。これにより、位相差検
知部は、ダイオードスライス回路を構成する数個のダイ
オードと半導体スイッチング回路を構成するトランジス
タなどの半導体スイッチング素子および指示計とを備え
るきわめて簡単な構成でかつ安定化電源も不要となり、
例えば防爆型のキャンドモータポンプなどの回転機械に
検出部とともに一体的に組み込むことが容易で、回転機
械設置現場におけるベアリング軸方向摩耗の検出が可能
となる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0029】図1乃至図9は第1の実施の形態を示し、
前記図40乃至図43に示す先願発明としてのキャンド
モータポンプと同一構成要素は同一符号を付してその説
明は省略する。
【0030】前記図40および図41に示すように、永
久磁石33,34にそれぞれ検出コイル35,36を巻装した第
1の検出部37、第2の検出部38と、この永久磁石33,34
に対するパーミアンスが被検出線29,31とそれ以外の部
分とで相違するように形成した第1の線パターン30、第
2の線パターン32を有する回転機械の軸方向変位検出装
置を備えたキャンドモータポンプにおいて、図2および
図3に示すように、後部ベアリング箱15のフランジ部15
a にシール部材18を介してボルト19にて液密に締結固定
したキャップ体17の検出部端子箱16を上方に延在し、こ
の検出部端子箱16に電気計器からなる指示計55を挿入
し、そのフランジ部55a をガスケットなどのシール部材
56を介してボルト57にて密閉固定する。
【0031】前記検出部端子箱16内に収納固定した第1
の検出部37および第2の検出部38を同じく前記検出部端
子箱16に収納固定した位相差検知部58に接続する。
【0032】この位相差検知部58は、図1に示すよう
に、それぞれ2個の一般ダイオード59,59を逆並列に接
続したダイオードスライス回路60,61と、このダイオー
ドスライス回路60,61を逆直列に接続した合成回路62
と、前記指示計55としての交流電圧計63、好ましくはこ
の実施の形態のように、整流器64(図は半波整流器であ
るが両波整流器でもよい)と平滑コンデンサ65と直流電
流計66からなる交流電圧計63とから構成し、ダイオード
スライス回路60,61は前記一般ダイオード59の順方向特
性を数百mV乃至1V程度の定電圧素子として利用する
ことによって、各検出部37,38の出力信号である連続ま
たは間欠の略正弦波電圧のそれぞれ上部と下部を切り去
って連続または間欠の略方形波電圧に変換し、この略方
形波電圧の合成値の平均値を指示計55に指示させるよう
構成する。
【0033】なお、Cは検出コイル35,36に進入する誘
電ノイズを除去するためのコンデンサ、Rは直流電流計
66の感度設定のための抵抗で、それぞれ必要に応じて設
ける。
【0034】また、前部ベアリング10側の調整座52と後
部ベアリング8側の調整座53を加減して、キャンドモー
タポンプの初期軸方向ギャップLs を所定値に設定する
とともに、回転機械の回転部としてのロータ軸27が前部
スラストカラ50と前部ベアリング10とが当接する位置か
ら後部スラストカラ51と後部ベアリング8が当接する位
置までの丁度真中の位置(初期軸方向中間位置)にある
ときに、両検出部37,38の出力信号電圧が同相となるよ
うに、すなわち、図4に示すように、第1の線パターン
30の被検出線29が第1の検出部37の真下を通過するとき
に第2の線パターン32の被検出線31が第2の検出部38の
真下を通過するように設定する。
【0035】以上のような構成において、キャンドモー
タポンプを運転すると、前述した先願発明の実施の形態
の場合と同様にして、被検出体26の回転に伴って各検出
コイル35,36に電圧が誘起されて両検出部37,38に連続
または間欠の略正弦波電圧の出力信号が発生する。
【0036】この両検出部37,38の出力信号が連続の略
正弦波電圧でも間欠の略正弦波電圧でも位相差検知部58
の作用は基本的に同じであるが、以下の説明においては
便宜上、連続の略正弦波電圧とする。
【0037】この両検出部37,38の出力信号電圧V37,
V38は、前述した先願発明の場合と同様に、両線パター
ン30,32の各被検出体29,31がそれぞれ両検出部54,55
の真下を同時に通過するときは同相となり、ロータ軸27
がこの位置よりも前方へLaの距離を移動すると、第1
の検出部37の出力信号電圧V37に対して第2の検出部38
の出力信号電圧V38の位相が(2La ・Z/R)tan θ
[rad] 遅れ、ロータ軸27が逆に後方へLa の距離を移動
すると、第1の検出部37の出力信号電圧V37に対して第
2の検出部38の出力信号電圧V38の位相が(2La ・Z
/R)tan θ[rad] 進むこととなる。
【0038】そして、図5乃至図7に示すように、破線
にて記した両検出部37,38の出力信号電圧V37,V38
は、実線にて記すようにそれぞれダイオードスライス回
路60,61によって波高値が一般ダイオード59の順方向特
性に応じた数百mV乃至1V程度の略方形波の出力信号
電圧V60,V61に変換され、この略方形波出力信号電圧
V60,V61が合成回路62にて合成されてパルス幅が両検
出部37,38の出力信号電圧V37,V38の位相差に応じて
変化するパルス信号電圧V62が生成され、指示計55に入
力される。
【0039】すなわち、指示計55への入力信号であるパ
ルス信号電圧V62は、図5に示すように、両検出部37,
38の出力信号電圧V37,V38が同相の場合はパルス幅が
ゼロとなり、図6に示すように、両検出部37,38の出力
信号電圧V37,V38の位相がπ/2異なる場合は波高値
がダイオードスライス回路60,61の出力信号電圧V60,
V61の倍でパルス幅がπ/2の正負パルス信号電圧V62
となり、図7に示すように、両検出部37,38の出力信号
電圧V37,V38の位相がπ異なる場合は、波高値がダイ
オードスライス回路60,61の出力信号電圧V60,V61の
倍でパルス幅がπの正負パルス信号電圧V62となり、こ
のパルス信号電圧V62は指示計55の整流器64で整流さ
れ、平滑コンデンサ65にて平滑されて前記パルス幅に比
例した直流電圧V66に変換され、直流電流計66に印加さ
れる。
【0040】すなわち、図8に示すように、直流電流計
66に印加される直流電圧V66は、前部ベアリング10が軸
方向摩耗してロータ軸27が前方へ移動するに連れ、およ
び後部ベアリング8が軸方向摩耗してロータ軸27が後方
へ移動するに連れて、それぞれロータ軸27の移動量に比
例して大きくなるので、前部スラストカラ50と前部ベア
リング10とが当接するときおよび後部スラストカラ51と
後部ベアリング8が当接するときの直流電流計66に印加
される直流電圧Vc 、ならびに前部ベアリング10および
後部ベアリング8がそれぞれ軸方向摩耗許容量Lf およ
びLr (Lf =Lr )に達したときの直流電流計66に印
加される直流電圧Vd に対して、前記直流電流計66の目
盛表示を図9に示すように形成することにより、キャン
ドモータポンプのベアリング軸方向摩耗量をポンプ設置
現場において検出することができる。
【0041】また、図10乃至図12に第2の実施の形
態を示す。図10に示すように、ダイオードスライス回
路60,61を正直列に接続した合成回路62を形成すると、
ロータ軸27の軸方向移動量と直流電流計66に印加される
直流電圧V66との関係が図11に示すようになるので、
直流電流計66の目盛表示を図12に示すように形成すれ
ばよい。
【0042】また、図13乃至図17に第3の実施の形
態を示す。ロータ軸27が初期軸方向中間位置にあるとき
に、図13に示すように、両検出部37,38の一方を円周
方向に、または図14に示すように、両検出部37,38の
両方もしくは図示しないが一方を軸方向にずらして配置
し、あるいは図15に示すように、第1の線パターン30
と第2線パターン32との関係を円周方向にπR/(2
Z)ずらして配置することにより、一方の検出部37の出
力信号に対して他方の検出部38の出力信号の位相がπ/
2異なるように設定すれば、直流電流計66に印加される
直流電圧V66とロータ軸27の軸方向移動量との関係が図
16に示すように略一直線となるので、前部スラストカ
ラ50と前部ベアリング10とが当接するときおよび後部ス
ラストカラ51と後部ベアリング8が当接するときの直流
電流計66に印加される直流電圧Vcf、Vcr、ならびに前
部ベアリング10および後部ベアリング8がそれぞれ軸方
向摩耗許容量Lf およびLr (Lf =Lr )に達したと
きの直流電流計66に印加される直流電圧Vdf、Vdrに対
して、前記直流電流計66の目盛表示を図17に示すよう
に形成することにより、キャンドモータポンプのベアリ
ング軸方向摩耗量とともに摩耗の方向、すなわち、前部
ベアリング10と後部ベアリング8のいずれが摩耗してい
るかを検出することができる。
【0043】また、図18に第4の実施の形態を示す。
前記ダイオードスライス回路60,61は、検出部37,38の
略正弦波信号電圧V37,V38をうす切りにすることによ
り、できる限り方形波に近いように波形整形して位相差
検知部58の検知精度を高めるために、一般ダイオード59
を逆並列に接続して構成したが、検出部37,38の出力信
号電圧V37,V38が相当高い場合は、図18に示すよう
に、定電圧ダイオード67を逆直列に接続して構成すれば
よく、この場合は指示計55は感度の低いものですみ、そ
のため指示計55の耐振性が向上する。
【0044】また、図19乃至図21に第5の実施の形
態を示す。検出部37,38の出力信号電圧V37,V38に対
して指示計55の感度に余裕があり、かつ指示計55の整流
器64が半波整流器である場合は、図19に示すように、
ダイオードスライス回路60,61を、それぞれ1個の一般
ダイオード59または図示しないが1個の定電圧ダイオー
ド67で構成してもよい。
【0045】この場合、1個の一般ダイオード59でそれ
ぞれダイオードスライス回路60,61を構成すると、その
出力信号電圧V60,V61は図20に示すように、それぞ
れ正電圧部分が略方形波で負電圧部分が正弦波となる
が、指示計55の半波整流器64によって負電圧信号が遮断
されるので半波整流器64の後におけるパルス信号電圧V
64は、同図に示すように、図1の位相差検知部58におけ
るパルス信号電圧V62の正電圧の部分のみが現れ、指示
計55の直流電流計66へ印加される電圧は半分となり、1
個の定電圧ダイオード67でそれぞれダイオードスライス
回路60,61を構成すると、その出力信号電圧V60,V61
は、図21に示すように、それぞれ正電圧部分のみの略
方形波となって、合成回路62からのパルス信号電圧V62
は、波高値がダイオードスライス回路60,61の出力信号
電圧V60,V61と同じ部分とその倍の部分とからなる階
段状のパルス波形となり、平滑されて直流電流計66に印
加される直流電圧V66の最小値はゼロでなく、最大値の
半分となる。
【0046】なお、後者の1個の定電圧ダイオード67で
それぞれダイオードスライス回路60,61を構成する場合
は指示計55の整流器64は省いてもよい。
【0047】また、図22及び図23は第6の実施の形
態を示す。図22に示すように、ダイオードスライス回
路60,61をそれぞれ1個の一般ダイオード59、または図
示しないがそれぞれ1個の定電圧ダイオード67で構成
し、この両ダイオードスライス回路60,61にそれぞれ半
波整流ダイオード68,68のアノードを接続し、この半波
整流ダイオード68,68の両カソードを指示計55に接続す
ることにより、両ダイオードスライス回路60,61の略方
形波の信号電圧V60,V61のそれぞれ半波のみを通過さ
せて、その大きい方の電圧を指示計55に入力してもよ
い。
【0048】この場合、図23に示すように、両ダイオ
ードスライス回路60,61の出力信号電圧V60,V61の少
なくともいずれか一方が正のときはパルス信号電圧V62
が正となるので、平滑されて直流電流計66へ印加される
直流電圧V66の最小値はゼロではなく、最大値の半分と
なり、そのため、直流電流計66の指示範囲のうち摩耗量
を指示する範囲が半分となるので、図22に示すよう
に、定電圧ダイオード作用をさせる一般ダイオード69を
所定数、または図示しないが定電圧ダイオードを直流電
流計66に直列に接続して、この直流電流計66に印加され
る直流電圧V66の一定値をカットすれば、直流電流計66
の摩耗指示範囲が拡大される。
【0049】この場合も、指示計55の整流器64を省いて
もよく、また、この直流電流計66の摩耗指示範囲を拡大
する手段は、前記図19においてダイオードスライス回
路60,61に定電圧ダイオード67を採用する場合にも適用
できる。
【0050】さらに、ベアリング軸方向摩耗をポンプ設
置現場から離れた遠隔場所にて検出する場合は、例え
ば、前記図1乃至図4に示す実施の形態において、指示
計55を検出部端子箱16から取り外して遠隔場所に配置
し、検出部端子箱16内の合成回路62と遠隔場所の指示計
55とを接続すればよく、あるいは、前記図1に鎖線にて
示すように、遠隔場所に設けた指示計70を指示計55と並
列に接続してポンプ設置現場と遠隔場所との両方で検出
するよう構成してもよい。
【0051】また、図24は第7の実施の形態を示す。
以上の各実施の形態においては、両検出部37,38をそれ
ぞれ永久磁石33,34に検出コイル35,36を巻装して形成
するとともに両線パターン30,32をそれぞれ前記永久磁
石33,34に対するパーミアンスが被検出線29,31とそれ
以外の部分とで相違するように形成したが、図24に示
すように、両検出部37,38をそれぞれコア71,72に検出
コイル35,36を巻装して形成するとともに両線パターン
30,32をそれぞれ永久磁石73の外周面にその着磁によっ
て形成すると、被検出体26の回転によって永久磁石73の
線パターン30,32を形成する磁極が回転されて、この磁
極がコア71,72の真下を通過する毎にコア71,72に磁束
変化が生じて検出コイル35,36に電圧が誘起され、検出
部37,38に略正弦波状の出力信号が発生するので、前記
各実施の形態と同様にしてキャンドモータポンプのベア
リング軸方向摩耗量や摩耗方向が検出できる。
【0052】以上のように、第1乃至第7の各実施の形
態によれば、前記図43に示す先願発明の従来例のよう
に複雑な電子回路からなる位相差検知部42に比べて、位
相差検知部58はダイオードスライス回路60,61を構成す
る数個のダイオード59または67と指示計55とからなるき
わめて簡単な構成で、かつ安定化電源も不要であるの
で、防爆型のキャンドモータポンプにおいても位相差検
知部58を検出部37,38とともに、キャンドモータポンプ
に一体的に組み込むことが容易となり、ポンプ設置現場
におけるベアリング軸方向摩耗の検知が可能となり、ま
た部品点数が少ないので位相差検知部58の信頼性が向上
されるとともに大幅に廉価となる。
【0053】次に、図25乃至図30に第8の実施の形
態を示す。前記図1、図2および図4に示すように、永
久磁石33,34にそれぞれ検出コイル35,36を巻装してな
る検出部37,38とこの永久磁石33,34に対するパーミア
ンスが被検出線29,32とそれ以外の部分とで相違するよ
うに形成した線パターン30,32を有するとともに、ロー
タ軸27が初期軸方向中間位置にあるときに両検出部37,
38の出力信号の位相がπ/2異なるように両線パターン
30,32と両検出部37,38との関係を設定した実施の形態
において、図25に示すように、位相差検知部58を、2
個の定電圧ダイオード67,67を逆直列に接続したダイオ
ードスライス回路60と前記定電圧ダイオード67,67より
も制御電圧の高い定電圧ダイオード74,74を逆直列に接
続したダイオードスライス回路61と、他方のダイオード
スライス回路61の出力信号が所定値にある間だけ、一方
のダイオードスライス回路60の出力信号の通過を遮断す
る半導体スイッチング回路75、この実施の形態において
は、電界効果トランジスタ(以下、FETと呼ぶ)76
と、このFET76のゲートGに他方のダイオードスライ
ス回路61の出力信号電圧V61の負電圧のみを印加するた
めの整流ダイオード77とからなる半導体スイッチング回
路75と、FET76のソースS出力信号である正負パルス
信号電圧V76を整流せずにその正負電圧を合算した平均
値を指示する指示計55、好ましくはこの実施の形態のよ
うに、無極性平滑コンデンサ78と正負電流を検知できる
直流電流計79を並列接続した指示計55とからなり、FE
T76のソースS・ゲートG間電圧がFET76のドレイン
D・ソースS間を遮断する電圧以下になるように、前記
FET76のドレインD・ソースS間の電圧降下を考慮し
て他方のダイオードスライス回路61の定電圧ダイオード
74,74の制御電圧を一方のダイオードスライス回路60の
定電圧ダイオード67,67の制御電圧の2倍程度と高く設
定する。
【0054】なお、Rは指示計55の感度を設定するため
の抵抗で必要に応じて設ける。
【0055】このような構成において、キャンドモータ
ポンプを運転すると、第1の実施の形態の場合と同様
に、各検出コイル35,36に電圧が誘起されて、両検出部
37,38に略正弦波状の出力信号電圧V37,V38が発生
し、この出力信号電圧V37,V38はダイオードスライス
回路60,61によってそれぞれ波高値が±v1および±v
2(v1<v2)の略方形波の出力信号電圧V60,V61
に変換される。
【0056】このダイオードスライス回路60,61の出力
信号電圧V60,V61は、それぞれFET76のドレインD
に直接に、および整流ダイオード77を介してFET76の
ゲートGに印加されるが、一方のダイオードスライス回
路60の定電圧ダイオード67,67と他方のダイオードスラ
イス回路61の定電圧ダイオード74,74と制御電圧の関係
を前述のように設定しているので、図26乃至図28に
示すように、他方のダイオードスライス回路61の出力信
号電圧V61が略負電圧となる間は、一方のダイオードス
ライス回路60の出力信号電圧V60がFET76で遮断され
て半導体スイッチング回路75の出力の正負パルス信号電
圧V75はゼロとなり、これ以外のときは半導体スイッチ
ング回路75のパルス信号電圧V75は一方のダイオードス
ライス回路60の出力信号電圧V60からFET76のドレイ
ンD・ソースS間電圧降下分を差し引いた電圧となる。
【0057】従って、前部ベアリング10側の調整座52と
後部ベアリング8側の調整座53を加減して、キャンドモ
ータポンプの初期軸方向ギャップLs を所定値に設定す
るとともに、ロータ軸27が初期軸方向中間位置にあると
きに、一方の検出部37の出力信号電圧V37に対して他方
の検出部38の出力信号電圧V38の位相がπ/2遅れるよ
うに設定することにより、ロータ軸27が初期軸方向中間
位置にあって、図26に示すように、一方の検出部37の
出力信号電圧V37に対して他方の検出部38の出力信号電
圧V38の位相がπ/2遅れるときは、半導体スイッチン
グ回路75の出力の正負パルス信号電圧V75はパルス幅が
正負同量となって平滑コンデンサ78で平滑された後の直
流電流計79への入力電圧V79はゼロとなり、また、ロー
タ軸27が軸方向中間位置から後方へ移動して、図27に
示すように、第1の検出部37の出力信号電圧V37に対し
て第2の検出部38の出力信号電圧V38の位相遅れがπ/
2未満になると、半導体スイッチング回路75のパルス信
号電圧V75はパルス幅が正の方が長くなって平滑コンデ
ンサ78で平滑された後の直流電流計79への入力電圧V79
は正となり、逆に、ロータ軸27が初期軸方向中間位置か
ら前方へ移動して、図28に示すように、第1の検出部
37の出力信号電圧V37に対して第2の検出部38の出力信
号電圧V38の位相遅れがπ/2を越えると、半導体スイ
ッチング回路75のパルス信号電圧V75はパルス幅が負の
方が長くなって平滑コンデンサ78で平滑された後の直流
電流計79への入力電圧V79は負となる。この入力電圧V
79とロータ軸27の軸方向移動量との関係が図29に示す
ようになるので、前部スラストカラ50と前部ベアリング
10とが当接するときおよび後部スラストカラ51と後部ベ
アリング8が当接するときの直流電流計79への入力電圧
Vc 、ならびに前部ベアリング10および後部ベアリング
8がそれぞれ軸方向摩耗許容量Lf およびLr (Lf =
Lr )に達したときの直流電流計79への入力電圧Vd に
対して、前記直流電流計79の目盛表示を図30に示すよ
うに形成することにより、キャンドモータポンプのベア
リング軸方向摩耗を検出するとともに、前後いずれの軸
受10,8が摩耗しているかを検知することができる。
【0058】この実施の形態においても、図24に示す
実施の形態のように、両検出部37,38をそれぞれコア7
1,72に検出コイル35,36を巻装して形成するとともに
両線パターン30,32をそれぞれ永久磁石73の外周面にそ
の着磁によって形成しても同様の作用を呈する。
【0059】また、図31に第9の実施の形態を示す。
前記図25に示す実施の形態において、検出部37,38の
出力信号電圧V37,V38が小さい場合は、ダイオードス
ライス回路60,61を定電圧ダイオード67,74に代えて一
般ダイオード69を逆並列に接続して構成すればよく、こ
の場合、ダイオードスライス回路60,61に定電圧素子と
しての電圧が同程度の一般ダイオード59を用いる場合
は、図31に示すように、他方のダイオードスライス回
路61を2個の一般ダイオード59を逆並列に接続したもの
を2組直列に接続して構成すればよい。
【0060】また、図32に第10の実施の形態を示
す。前記図25に示す実施の形態において、他方のダイ
オードスライス回路61を取り除き、図32に示すよう
に、第2の検出部38の出力信号電圧V38を整流ダイオー
ド77を介して直接FET76のゲートGに印加すると、F
ET76のゲートGに印加される電圧が他方のダイオード
スライス回路61を設けた場合の波形に比べて波形の立ち
上がりが鈍くなるので、位相差検知部58の検知精度が向
上される。
【0061】また、ロータ軸27が初期軸方向中間位置に
あるときに、両検出部37,38の出力信号電圧V37,V38
が同相または逆相となるように設定すれば、ロータ軸27
の軸方向位置と平滑コンデンサ78にて平滑された後の直
流電流計79への入力電圧V79との関係がそれぞれ前記図
11または前記図8に示すようになるので、指示計55に
正電圧のみを指示する直流電圧計を採用してその目盛り
をそれぞれ前記図12または前記図9に示すように形成
すれば、軸方向摩耗の方向は検知できないがベアリング
軸方向摩耗量を検知することができる。
【0062】また、図33乃至図36に第11の実施の
形態を示す。ロータ軸27が初期軸方向中間位置にあると
きに両検出部37,38の出力信号電圧V37,V38が逆相と
なるように設定し、図33に示すように、一方のダイオ
ードスライス回路60を1個の一般ダイオード59、または
図示しないが1個の定電圧ダイオード67のみから構成
し、このダイオードスライス回路60の出力端を整流ダイ
オード80を介してFET76のドレインDに接続し、指示
計55に整流器型の交流電圧計63を採用してその目盛りを
図9に示すように形成すれば、FET76のドレインDへ
の入力信号電圧V76D とゲートGへの入力信号電圧V76
G およびFET76のソースSからの出力信号電圧V76S
は、ロータ軸27が初期軸方向中間位置にあるときは図3
4に、初期軸方向中間位置にから後方に移動したときは
図35に、初期軸方向中間位置から前方に移動したとき
は図36に、それぞれ示すようになって、ロータ軸27の
軸方向移動量と直流電流計66へ印加される直流電圧V66
との関係は前記図8に示すようになるので、軸方向摩耗
の方向は検知できないがベアリング軸方向摩耗量を検知
することができる。
【0063】また、図37に第12の実施の形態を示
し、図38に第13の実施の形態を示す。半導体スイッ
チング回路75の半導体スイッチング素子は、前記FET
76のほか、図37または図38に示すように、一般トラ
ンジスタ81を用いるなど他方の検出部38の出力信号また
はこれをダイオードスライス回路61にて略方形波に波形
整形した出力信号が所定値にある間だけ、一方の検出部
37の出力信号を略方形波に波形整形したダイオードスラ
イス回路60の出力信号を取り出す半導体スイッチング素
子であればよい。
【0064】さらに、前記図25、図31、図32、図
33、図37および図38に示す実施の形態において
も、前記図1に示す実施の形態と同様にして、ポンプ設
置場所と遠隔場所のいずれか、または両方でベアリング
軸方向摩耗を検出することができる。
【0065】以上のように、第8乃至第12の実施の形
態によれば、前記図43に示す先願発明の従来例のよう
に複雑な電子回路からなる位相差検知部42に比べて、位
相差検知部58はダイオードスライス回路60,61を構成す
る数個のダイオード59または67と半導体スイッチング回
路75を構成するFET76やトランジスタ81などの半導体
スイッチング素子と整流ダイオード77および指示計55と
からなるきわめて簡単な構成で、かつ安定化電源も不要
であるので、防爆型のキャンドモータポンプにおいても
位相差検知部58を検出部37,38とともに、キャンドモー
タポンプに一体的に組み込むことが容易となり、ポンプ
設置現場におけるベアリング軸方向摩耗の検知が可能と
なり、また部品点数が少ないので位相差検知部58の信頼
性が向上されるとともに大幅に廉価となる。
【0066】以上、回転機械の軸方向変位検出装置をキ
ャンドモータポンプに適用した実施の形態について説明
したが、他の回転機械にも同様に適用でき、特にすべり
ベアリングを使用した回転機械のベアリング軸方向摩耗
の検出に最適である。
【0067】
【発明の効果】請求項1記載の回転機械の軸方向変位検
出装置によれば、第1の検出部および第2の検出部の出
力信号の位相差を検知する位相差検知部は、ダイオード
スライス回路を構成する数個のダイオードと指示計とを
備えるきわめて簡単な構成でかつ安定化電源も不要であ
るので、例えば防爆型のキャンドモータポンプなどの回
転機械に検出部とともに一体的に組み込むことが容易
で、回転機械設置現場におけるベアリング軸方向摩耗の
検出が可能となり、さらに、部品点数が少ないので、位
相差検知部の信頼性が向上されるとともに廉価にでき
る。
【0068】請求項2記載の回転機械の軸方向変位検出
装置によれば、第1の検出部および第2の検出部の出力
信号の位相差を検知する位相差検知部は、ダイオードス
ライス回路を構成する数個のダイオードと半導体スイッ
チング回路を構成するトランジスタなどの半導体スイッ
チング素子および指示計とを備えるきわめて簡単な構成
でかつ安定化電源も不要であるので、例えば防爆型のキ
ャンドモータポンプなどの回転機械に検出部とともに一
体的に組み込むことが容易で、回転機械設置現場におけ
るベアリング軸方向摩耗の検出が可能となり、さらに、
部品点数が少ないので、位相差検知部の信頼性が向上さ
れるとともに廉価にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転機械の軸方向変位検出装置の第1
の実施の形態を示す回路図である。
【図2】同上第1の実施の形態の軸方向変位検出装置を
適用したキャンドモータポンプの縦断面図である。
【図3】同上第1の実施の形態の図2の拡大断面図であ
る。
【図4】同上第1の実施の形態の両線パターンの展開状
態の説明図である。
【図5】同上第1の実施の形態の両検出部の出力信号電
圧の同相の場合の説明図である。
【図6】同上第1の実施の形態の両検出部の出力信号電
圧の位相がπ/2異なるの場合の説明図である。
【図7】同上第1の実施の形態の両検出部の出力信号電
圧の位相がπ異なる場合の説明図である。
【図8】同上第1の実施の形態の軸方向移動量と位相差
検知部の直流電圧の関係を示すグラフである。
【図9】同上第1の実施の形態の位相差検知部の直流電
流計の目盛表示を示す説明図である。
【図10】本発明の回転機械の軸方向変位検出装置の第
2の実施の形態を示す回路図である。
【図11】同上第2の実施の形態の軸方向移動量と位相
差検知部の直流電圧の関係を示すグラフである。
【図12】同上第2の実施の形態の位相差検知部の直流
電流計の目盛表示を示す説明図である。
【図13】本発明の回転機械の軸方向変位検出装置の第
3の実施の形態の両検出部と両線パターンとの位置関係
の一例を示し、両検出部の一方を円周方向にずらして配
置した場合の線パターンの展開状態の説明図である。
【図14】同上第3の実施の形態の両検出部と両線パタ
ーンとの位置関係の他の例を示し、両検出部の一方を軸
方向にずらして配置した場合の線パターンの展開状態の
説明図である。
【図15】同上第3の実施の形態の両検出部と両線パタ
ーンとの位置関係のさらに他の例を示し、両線パターン
の一方を円周方向にずらして配置した場合の線パターン
の展開状態の説明図である。
【図16】同上第3の実施の形態の軸方向移動量と位相
差検知部の直流電圧の関係を示すグラフである。
【図17】同上第3の実施の形態の位相差検知部の直流
電流計の目盛表示を示す説明図である。
【図18】本発明の回転機械の軸方向変位検出装置の第
4の実施の形態を示す回路図である。
【図19】本発明の回転機械の軸方向変位検出装置の第
5の実施の形態を示す回路図である。
【図20】同上第5の実施の形態の両検出部の出力信号
電圧の説明図である。
【図21】同上第5の実施の形態の半波整流器の後の両
検出部の出力信号電圧の説明図である。
【図22】本発明の回転機械の軸方向変位検出装置の第
6の実施の形態を示す回路図である。
【図23】同上第6の実施の形態の両検出部の出力信号
電圧の説明図である。
【図24】本発明の回転機械の軸方向変位検出装置の第
7の実施の形態を示すキャンドモータポンプの一部の拡
大断面図である。
【図25】本発明の回転機械の軸方向変位検出装置の第
8の実施の形態を示す回路図である。
【図26】同上第8の実施の形態の両検出部の出力信号
電圧の位相がπ/2異なる場合の説明図である。
【図27】同上第8の実施の形態の第1の検出部に対し
て第2の検出部の出力信号電圧の位相遅れがπ/2未満
の場合の説明図である。
【図28】同上第8の実施の形態の第1の検出部に対し
て第2の検出部の出力信号電圧の位相遅れがπ/2を越
える場合の説明図である。
【図29】同上第8の実施の形態の軸方向移動量と位相
差検知部の入力電圧の関係を示すグラフである。
【図30】同上第8の実施の形態の位相差検知部の直流
電流計の目盛表示を示す説明図である。
【図31】本発明の回転機械の軸方向変位検出装置の第
9の実施の形態を示す回路図である。
【図32】本発明の回転機械の軸方向変位検出装置の第
10の実施の形態を示す回路図である。
【図33】本発明の回転機械の軸方向変位検出装置の第
11の実施の形態を示す回路図である。
【図34】同上第11の実施の形態のロータ軸が初期軸
方向中間位置にあるときの両検出部の出力信号電圧の説
明図である。
【図35】同上第11の実施の形態のロータ軸が初期軸
方向中間位置にから後方に移動したときの両検出部の出
力信号電圧の説明図である。
【図36】同上第11の実施の形態のロータ軸が初期軸
方向中間位置から前方に移動したときの両検出部の出力
信号電圧の説明図である。
【図37】本発明の回転機械の軸方向変位検出装置の第
12の実施の形態を示す回路図である。
【図38】本発明の回転機械の軸方向変位検出装置の第
13の実施の形態を示す回路図である。
【図39】従来のキャンドモータポンプの断面図であ
る。
【図40】従来の軸方向変位検出装置を適用したキャン
ドモータポンプの断面図である。
【図41】同上図40の一部の拡大断面図である。
【図42】同上ロータ軸が初期軸方向中間位置にあると
きの両検出部と両線パターンとの関係を示す展開状態の
説明図である。
【図43】同上回路図である。
【図44】同上両検出部の出力信号電圧の同相の場合の
説明図である。
【図45】同上ロータ軸が前方へ移動したときの両検出
部と両線パターンとの関係を示す展開状態の説明図であ
る。
【図46】同上両検出部の出力信号電圧の説明図であ
る。
【図47】同上図42に示す位置関係における位相差検
知部の両ゼロクロス検出回路の出力方形波パルス電圧の
位相関係とEX−OR回路の出力方向波パルス電圧の様
相を示す説明図である。
【図48】同上図45に示す位置関係における位相差検
知部の両ゼロクロス検出回路の出力方形波パルス電圧の
位相関係とEX−OR回路の出力方向波パルス電圧の様
相を示す説明図である。
【図49】同上軸方向移動量と位相差検知部の入力電圧
の関係を示すグラフである。
【図50】同上位相差検知部の直流電流計の目盛表示を
示す説明図である。
【符号の説明】
27 回転部としてのロータ軸 29 被検出線 30 第1の線パターン 31 被検出線 32 第2の線パターン 37 第1の検出部 38 第2の検出部 55 指示計 58 位相差検知部 60,61 ダイオードスライス回路 62 合成回路 75 半導体スイッチング回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転機械の回転部に設けられその回転部
    の中心軸線に対する傾きがそれぞれ相違されて円周面上
    に少なくとも1つずつ形成された被検出線を有する第1
    の線パターンおよび第2の線パターンと、前記回転部の
    回転による前記第1の線パターンの被検出線および第2
    の線パターンの被検出線の通過による磁気変化をそれぞ
    れ検知する第1の検出部および第2の検出部と、この両
    検出部の出力信号の位相差を検知する位相差検知部とを
    備えた回転機械の軸方向変位検出装置において、 前記位相差検知部は、 前記第1の検出部および第2の検出部の出力信号の少な
    くとも半波をそれぞれ略方形波信号に変換するダイオー
    ドスライス回路と、 この両ダイオードスライス回路の出力信号を合成すると
    ともに両出力信号の位相差に応じて変化する信号を出力
    する合成回路と、 この合成回路の出力信号を指示する指示計とを備えたこ
    とを特徴とする回転機械の軸方向変位検出装置。
  2. 【請求項2】 回転機械の回転部に設けられその回転部
    の中心軸線に対する傾きがそれぞれ相違されて円周面上
    に少なくとも1つずつ形成された被検出線を有する第1
    の線パターンおよび第2の線パターンと、前記回転部の
    回転による前記第1の線パターンの被検出線および第2
    の線パターンの被検出線の通過による磁気変化をそれぞ
    れ検知する第1の検出部および第2の検出部と、この両
    検出部の出力信号の位相差を検知する位相差検知部とを
    備えた回転機械の軸方向変位検出装置において、 前記位相差検知部は、 前記第1の検出部および第2の検出部の一方の出力信号
    の少なくとも半波を略方形波信号に変換するダイオード
    スライス回路と、 前記他方の出力信号の位相が所定範囲にあるときにのみ
    前記ダイオードスライス回路からの入力信号を両出力信
    号の位相差に応じた出力信号として取り出す半導体スイ
    ッチング回路と、 この半導体スイッチング回路の出力信号を指示する指示
    計とを備えたことを特徴とする回転機械の軸方向変位検
    出装置。
JP7274459A 1995-10-23 1995-10-23 回転機械の軸方向変位検出装置 Pending JPH09121512A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023172748A (ja) * 2022-05-24 2023-12-06 日機装株式会社 モータ軸受摩耗監視装置、モータ軸受摩耗監視装置の調整方法、およびプログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2023172748A (ja) * 2022-05-24 2023-12-06 日機装株式会社 モータ軸受摩耗監視装置、モータ軸受摩耗監視装置の調整方法、およびプログラム

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