JPH09121199A - 送信タイミング制御装置 - Google Patents

送信タイミング制御装置

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Publication number
JPH09121199A
JPH09121199A JP8073137A JP7313796A JPH09121199A JP H09121199 A JPH09121199 A JP H09121199A JP 8073137 A JP8073137 A JP 8073137A JP 7313796 A JP7313796 A JP 7313796A JP H09121199 A JPH09121199 A JP H09121199A
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JP
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transmission timing
transmission
timer
output data
data
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Application number
JP8073137A
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English (en)
Inventor
Yasuo Miura
康夫 三浦
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最新の送信タイミング制御情報に基づいてス
ロットの送信タイミングを制御できる送信タイミング制
御装置を提供する。 【解決手段】 基地局または中継局から受信する送信タ
イミング制御情報に基づいて送信スロットの送信タイミ
ングを制御する送信タイミング制御装置において、フレ
ーム同期信号に同期してカウント動作を行なうタイマー
13と、送信タイミング制御情報を基に送信タイミングに
対応するタイマーの値を算出する算出手段11と、算出手
段の算出した値を記憶する記憶手段14と、タイマーのカ
ウント値と記憶手段に記憶された値とが一致したときに
一致検出信号を出力する比較手段16とを設ける。算出手
段は、タイマーがこれからカウントする値を算出するの
で、タイマーがカウントを開始した後(フレーム同期信
号が入力した後)に受信した受信スロットから得られる
最新の送信タイミング制御情報を算出に利用することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル移動通
信等において、送信スロットの送信タイミングを制御す
る送信タイミング制御装置に関し、特に、最新の制御情
報に基づいてスロットの送信タイミングを適切に制御で
きるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】TDMAフレームを利用したディジタル
移動通信では、移動局が移動することにより、基地局と
移動局との間の伝搬遅延時間が変動するため、移動局か
ら送信されるデータが基地局の受信タイムスロットで正
しく受信されない。このとき、移動局から伝搬遅延時間
分だけ早くデータを送信すれば、基地局の受信タイムス
ロットで正しく受信することができる。送信タイミング
制御装置は、基地局から受信する送信タイミング制御情
報に基づいて、こうした送信スロットの送信タイミング
を制御する。
【0003】特開平5−244145には、この送信タ
イミング制御装置として、図37に示す装置が開示され
ている。この装置は、フレーム同期信号に基づいてカウ
ント動作を開始するカウンタ3と、カウンタ3がカウン
トアウトすると送信タイミング信号を発生するタイミン
グ信号発生回路5と、クロックを供給するクロック信号
供給源4と、CPUが設定したデータをカウンタ3にプ
リセット値として供給する機構とを備えている。
【0004】このプリセット値供給機構は、CPUで割
付けられたアドレスを検出するアドレスデコーダ1と、
このアドレスデコーダ1の出力とCPUから供給される
ライト信号(WR)とのORを取るORゲート6と、O
Rゲート6の出力をクロックとして、CPUから供給さ
れるデータを記憶するフリップフロップ2とを具備し、
フリップフロップ2は、このデータに基づくプリセット
値をカウンタ3に設定する。
【0005】カウンタ3は、基地局からの送信信号に同
期するフレーム同期信号が入力すると、プリセット値か
らのカウントダウンを開始する。カウンタ3がカウント
アウトすると、タイミング信号発生回路5は送信タイミ
ング信号を発生する。
【0006】基地局と移動局との間の伝搬遅延時間が変
動した場合には、受信データから得た送信タイミング制
御情報に基づいて、CPUが、伝搬遅延時間を補正する
ためのデータをフリップフロップ2に与え、フリップフ
ロップ2がこのデータを基にカウンタ3のプリセット値
を設定し、それにより移動局からのスロットの送信タイ
ミングが補正される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の送信タ
イミング制御装置は、カウンタがフレーム同期信号の入
力する時点でカウントダウンを開始し、カウントアウト
した時点で送信タイミング信号を出力する構成であるた
め、カウンタのプリセット値の設定を、フレーム同期信
号の入力する以前に受信した受信スロットから得られる
送信タイミング制御情報に基づいて行なわざるを得な
い。つまり、そのフレーム同期信号の入力後に受信した
スロットによってもたらされる最新の送信タイミング制
御情報は、その直後の送信スロットの送信タイミングの
制御には利用することができない。
【0008】図38は、この関係を示しており、移動局
は、フレーム同期信号と送信スロットとの間に下り回線
を通じて受信スロットを受信した場合でも、この受信ス
ロットの情報は、送信スロットの送信タイミングの制御
には用いることができず、フレーム同期信号の前に受信
した受信スロットの情報によって送信スロットの送信タ
イミングを制御しなければならない。
【0009】また、この装置の方式では、移動局が1フ
レーム内で2スロット以上の送信を行なう場合に、2ス
ロット目以降の送信スロットの送信タイミングを制御す
ることができない。
【0010】本発明は、こうした従来の問題点を解決す
るものであり、移動局が基地局や中継局から受信した最
新の送信タイミング制御情報に基づいてスロットの送信
タイミングを制御することができ、1フレーム内で2ス
ロット以上の送信を行なう場合でも、各スロットについ
て送信タイミングの制御が可能であり、また、高精度で
スロットの送信タイミングを制御することができる送信
タイミング制御装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、基
地局または中継局から受信する送信タイミング制御情報
に基づいて、送信スロットの送信タイミングを制御する
送信タイミング制御装置において、フレーム同期信号に
同期してカウント動作を行なうタイマーと、送信タイミ
ング制御情報を基に送信タイミングに対応するタイマー
の値を算出する算出手段と、算出手段の算出した値を記
憶する記憶手段と、タイマーのカウント値と記憶手段に
記憶された値とが一致したときに一致検出信号を出力す
る比較手段とを設けている。
【0012】また、一定時間間隔で送信タイミング信号
を出力する送信タイミング発生手段と、送信タイミング
制御情報を基に送信タイミング信号の出力時点から送信
タイミングまでの遅延時間を算出する算出手段と、この
遅延時間の間、零データを送信し、遅延時間の経過後に
送信データを送信する出力データ制御手段とを設けてい
る。
【0013】また、出力データ制御手段に、送信データ
を一時格納する複数の一時格納バッファと、送信すべき
データを格納し、格納したデータの送信を交互に行なう
複数の出力データバッファとを設け、この出力データバ
ッファに遅延時間に対応させて零データを格納してい
る。
【0014】また、零データの送信すべき残数に対応す
る値をカウントするカウンタを設け、出力データ制御手
段が、このカウンタのカウント値を基に出力データバッ
ファに零データを格納するように構成している。
【0015】また、送信タイミング発生手段が、システ
ムの規定する送信タイミング制御量に基づいて最も送信
時期を早めたときの送信タイミングに合わせて送信タイ
ミング信号を出力するように構成している。
【0016】また、システムが、送信タイミング制御量
を1シンボルの整数(k)分の1を単位に規定し、出力
データ制御手段が、1シンボルのデータ数の1/kを制
御単位として送信データの送信タイミングを制御するよ
うに構成している。
【0017】また、送信タイミング発生手段として、フ
レーム同期信号に同期してカウント動作を行なうタイマ
ーと、システムで規定されている送信タイミング制御量
において、後記するクロック信号供給源から供給される
タイマークロック精度で、最も早く送信を開始する場合
のタイミングに相当する時間のタイマー値を格納する比
較器レジスタと、前記タイマーにクロック信号の供給を
行なうクロック信号供給源と、カウント動作を行なう前
記タイマーの値と前記比較器レジスタの値との比較を行
ない一致検出した時に一致検出信号を発生させる比較器
と、を含むように構成している。
【0018】また、出力データ作成の制御、出力データ
の制御を行なうカウンタを備えるようにしている。
【0019】また、前記した算出手段が、送信タイミン
グ制御量を含む基地局又は中継局の送信データから送信
すべきタイミングをタイマーのクロック精度で表すこと
ができるタイマーの値、および、タイマークロック精度
では制御しきれない時間をワード単位で制御を行なうた
めのワード単位の制御量を算出するようにしている。
【0020】そのため、タイマーのカウント値を算出す
る算出手段は、タイマーがこれからカウントする値を算
出するので、タイマーがカウントを開始した後(フレー
ム同期信号が入力した後)に受信した受信スロットから
得られる送信タイミング制御情報を、その算出に利用す
ることができる。また、送信タイミング信号の出力時点
から送信タイミングまでの遅延時間を算出する算出手段
は、フレーム同期信号の入力時期とは無関係に、送信タ
イミング信号が出力される前に受信した受信スロットか
ら得られる送信タイミング制御情報を、その算出に利用
することができる。
【0021】タイマーのカウント値と算出手段の算出し
た値とを比較する比較手段を備えた装置では、比較手段
から出力される一致検出信号に基づいて、送信スロット
の送信動作が開始される。
【0022】また、タイマーがフレーム周期で絶えずカ
ウント動作を繰り返す一方で、算出手段が次の送信スロ
ットの送信タイミングに対応するタイマー値を算出する
ことにより、1フレーム内で2回以上のスロットを送信
する場合でも、各スロットの送信タイミングを制御する
ことができる。
【0023】また、出力データ制御手段を備えた装置で
は、出力データの送信タイミングに達するまで、零のデ
ータを出力する(無送信する)ことにより、スロットの
送信タイミングを調整する。1フレーム内で2回以上の
スロットを送信する場合でも、同じように調整すること
ができる。
【0024】この装置では、送信タイミングの決定をカ
ウンタ(タイマー)を用いずに行なっている。従って、
カウンタのクロック周期よりも細かい単位で送信タイミ
ングを設定することが可能であり、1シンボルのデータ
数の約数を制御単位として、高い精度でタイミングを制
御することができる。
【0025】また、送信すべき零データの残数をカウン
トするカウンタを備えた装置では、出力データ一時格納
用バッファを二つ用いるだけで、所要の送信タイミング
の制御を行なうことができる。
【0026】また、出力データの送信時期を調整するた
めのバッファを設けた装置において、比較器レジスタ
に、クロック信号供給源から供給されるタイマークロッ
ク精度で、システムで規定されている送信タイミング制
御量において最も早く送信を行なう時の送信タイミング
に相当するタイマー値を格納するようにして、タイマー
を用いつつ送信タイミング制御量に基づいて最も早く送
信を行なうタイミングを発生させるので、そのタイミン
グをタイマーのクロック精度で容易に発生させることが
できる。また、そのタイミングを発生させるタイミング
の変更も比較器レジスタの値を変更するだけで容易に発
生することができる。
【0027】また、出力データの送信時期を調整するた
めのバッファを設けた装置において、前記バッファとし
て、ワード単位の制御を行なう時にワード単位の制御量
に基づいて用意する変調出力データの一時格納を行なう
バッファを設け、ワード単位の制御を行なうワード単位
の制御量に基づいて送信タイミングを制御するので、移
動局からの送信タイミングをタイマークロックの時間と
送信シンボルデータの1ワード幅単位の時間を組み合わ
せた時間の精度で詳細に設定することができる。
【0028】また、出力データの送信時期を調整するた
めのバッファと、出力データ作成の制御、出力データの
制御を行なうカウンタを設けた装置では、こうした効果
に加えて、出力データ作成の制御、出力データの制御を
行なうカウンタを用いることにより出力データ一時格納
用バッファを2シンボル分だけで済むようにさせること
ができ、バッファ数を節約できる。さらに、シンボルの
約数倍単位の制御を行なう時の基準となるシステムで規
定されている送信タイミング制御量に基づいて最も早い
時間で発生させるタイミング信号(規定のタイミング)
が、タイマーのクロック精度で制御できない時であっ
て、タイマークロック精度未満の制御の時間が送信シン
ボルでの送信データのワード単位の時間より長い場合に
は、ダミー出力としてワード単位で零のデータを出力す
ることにより、タイマークロックでは制御できなかった
より細かい時間の制御まで行なえるようになると同時
に、規定のタイミング以降の送信タイミングの制御間隔
はシンボルの約数単位で制御を行なえる。
【0029】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)第1の実施の形態の送信タイミン
グ制御装置は、図1に示すように、基地局または中継局
から送られてくる送信データの送信タイミング制御情報
を基に送信タイミングの調整量を算出し、また、変調出
力データを作成するモデム11と、基地局から送信された
信号に同期してフレーム同期信号を発生するフレーム同
期信号発生部12と、フレーム同期信号に同期してカウン
ト動作を開始するタイマー13と、タイマー13にクロック
を供給するクロック供給源17と、タイマー13の初期値を
格納する初期値レジスタ15と、モデム11の算出した送信
タイミングのタイマー値を格納する比較器レジスタ14
と、カウント動作を行なうタイマー13の値と比較器レジ
スタ14の値との一致検出を行ない一致検出信号を発生す
る比較器16とを備えている。
【0030】この装置のタイマー13は、フレーム同期信
号発生部12からフレーム同期信号が入力すると、初期値
レジスタ15に記憶されている初期値からのカウントダウ
ンを開始し、タイマー13の値が比較器レジスタ14に格納
された値と一致すると、比較器16が一致検出信号を出力
し、この一致検出信号に基づいて、モデム11は、変調し
た送信データを送信する。
【0031】また、モデム11は、この送信スロットの送
信に先立ち、受信した受信スロットを復号して、そこに
含まれる送信タイミング制御情報を入手し、この送信タ
イミング制御情報を基に、送信スロットの送信タイミン
グを設定するタイマー13の値を算出し、比較器レジスタ
14に格納する。
【0032】送信タイミング制御情報は、例えば図4に
示すように、移動局における送信タイミングを0から8
までの数値によって指定する情報であり、0から8まで
の数値に応じて送信タイミング制御量が規定されてい
る。モデム11は、送信タイミング制御情報によって指定
された送信タイミング制御量を達成するために必要なタ
イマー13の値を算出し、比較器レジスタ14に格納する。
【0033】この送信タイミング制御装置の動作をさら
に詳しく説明する。ここでは、TDMAの1フレームに
1スロットを送信する場合について説明する。
【0034】まず、初期値レジスタ15には、フレーム周
期でダウンカウント動作を行なうタイマー13の初期値が
格納される。この初期値は、フレーム周期をクロック供
給源17の出力するクロックの周期で割った値となる。
【0035】フレーム同期信号発生部12は、受信データ
を基に、基地局から送信された信号に同期するフレーム
同期信号を発生する。初期値レジスタ15に格納された初
期値は、このフレーム同期信号をトリガにしてタイマー
13にロードされ、タイマー13は、このフレーム同期信号
12に同期して、フレーム周期でのカウント動作を開始
し、初期値からのカウントダウンを行なう。タイマー13
は、フレーム周期でこのカウント動作を絶えず繰り返す
ことになる。
【0036】一方、モデム11は、基地局または中継局か
ら送信される下り回線のスロットを受信し、そのデータ
を復号して送信タイミング制御情報を得る。この得られ
た情報が前回スロットを送信した時の送信タイミング制
御情報と異なる場合には、得られた情報の指定する送信
タイミング制御量を達成するために必要なタイマー13の
値を算出し、比較器レジスタ14に格納する。
【0037】タイマー13はダウンカウント動作を続け、
比較器16は、タイマー13がカウントを1つ下げるごと
に、タイマー13の値と比較器レジスタ14の値とを比較
し、タイマー13の値が比較器レジスタ14の値に一致した
ことを検出すると、一致検出信号をモデム11に出力す
る。モデム11は、この一致検出信号を受けて送信データ
の送信を開始する。
【0038】こうした動作により、移動局は、送信スロ
ットの送信タイミングを制御して、基地局または中継局
と移動局との間の伝搬遅延時間を補正することができ
る。この実施の形態の送信タイミング制御装置では、受
信したスロットの送信タイミング制御情報に基づいて、
タイマー13がこれからカウントしようとするカウント値
を設定する。従って、このカウント値の設定には、タイ
マー13がカウントを開始した後(従って、フレーム同期
信号が入力した後)に受信するスロットの送信タイミン
グ制御情報を用いることが可能であり、この受信スロッ
トのもたらす最新の送信タイミング制御情報を使って、
タイマー入力クロックの信号幅の精度で、送信スロット
の送信タイミングを制御することができる。
【0039】また、1フレームで2スロットの送信を行
なう場合には、1スロット目の送信動作を終了した後、
モデム11は、その時点でのタイムアライメント制御情
報、または2スロット目の送信動作を行なうより前の受
信スロットを復号して得られるタイムアライメント制御
情報に基づいて、2スロット目の送信タイミングを規定
するタイム値を算出し、比較器レジスタ14に格納する。
こうすることにより、1スロット目と同じように、2ス
ロット目の送信タイミングの制御を行なうことが可能に
なる。1フレームで2スロット以上の送信を行なう場合
には、こうした動作を繰返すことにより、各スロットの
送信タイミングを制御することができる。図8には、1
スロット目及び2スロット目の送信タイミングの制御に
利用可能な送信タイミング制御情報を与える受信スロッ
トの範囲を示しており、移動局は、送信スロット1の送
信前に受信したスロットであれば、その受信時期がフレ
ーム同期信号の後であっても、その受信スロットのもた
らす制御情報を送信タイミング制御に用いることができ
る。また、同様に、送信スロット2の送信前に受信した
受信スロットのもたらす制御情報を送信スロット2の送
信タイミング制御に用いることができる。
【0040】このように、第1の実施の形態の送信タイ
ミング制御装置は、フレーム位置全体から見たスロット
の送信タイミングを、基地局または中継局から送られ
る、最新の送信タイミング制御量の情報に従って調節す
ることができ、同一周波数の隣接スロット間でのスロッ
ト間干渉を引き起こす原因を確実に取り除き、基地局ま
たは中継局と移動局との間の伝搬遅延時間を正確に補正
することができる。
【0041】(第2の実施の形態)第2の実施の形態の
送信タイミング制御装置は、タイマーを用いずに、送信
スロットの送信タイミングを制御する。
【0042】この装置は、図2に示すように、基地局ま
たは中継局から送られてくる送信データの送信タイミン
グ制御情報から送信タイミングの調整量を算出し、ま
た、変調出力データを作成するモデム31と、一定のタイ
ミングで送信タイミング信号を出力し続ける送信タイミ
ング発生部32と、出力データの出力時期を調整する出力
データ制御部33とを備え、出力データ制御部33は、モデ
ム31から入力された変調出力データを一時格納するバッ
ファ(buffer[n][72])(n=0、1、2)35
と、送信データを格納し、送信タイミング発生部32から
出力される送信タイミング信号に基づいて出力する出力
データバッファA及び出力データバッファB34とを具備
している。
【0043】送信タイミング発生部32は、システムが規
定する送信タイミング制御量の中で、最も早い送信時期
に合わせて送信タイミング信号を出力する。システムが
図4に示す送信タイミング制御量を規定しているとき、
送信タイミング発生部32は、最も早い送信時期である、
(バーストの送信基準タイミングより)7/4シンボル
早めた時期に送信タイミング信号を出力する。
【0044】一方、モデム31は、受信スロットから得た
送信タイミング制御情報に基づいて、送信スロットの送
信時期を、送信タイミング信号の出力時点からどの程度
遅らせるかを算出する。例えば、送信タイミング制御情
報が「5/4シンボル時間早めて送信」することを指定
しているとき、7/4から5/4を引いて、「2/4シ
ンボル時間遅らせて送信」するように出力データ制御部
33に伝える。
【0045】出力データ制御部33は、送信タイミング発
生部32から送信タイミング信号が入力すると、モデム31
によって伝えられた送信時刻までは零のデータを出力
(無送信)し、その送信時刻に達した時点で、データの
出力を開始する。
【0046】この送信タイミング制御装置の動作をさら
に詳しく説明する。ここでは、1シンボル当たりの出力
データが72ワードから成り、制御単位が1/4シンボ
ル単位(18ワード単位)であるときの送信タイミング
の制御手順について示す。なお、図9には、フレーム、
スロット、シンボル及びシンボルのデータの関係を図示
している。ここでは、1フレームが6スロット、1スロ
ットが60シンボルから成る。
【0047】送信タイミング信号発生部32は、常に一定
のタイミングで、即ち、システムが規定する送信タイミ
ング制御量の最も早いタイミングで、送信タイミング信
号を発生する。このタイミングを「規定のタイミング」
とする。この実施の形態では、図4から、バースト送信
の基準タイミングより7/4シンボル早めて送信を行な
う場合が規定のタイミングとなる。
【0048】モデム31は、変調出力データをシンボル単
位で作成する。送信スロットの先頭の1シンボル目の変
調出力データは、規定のタイミングの以前に予め作成す
る。その後の変調出力データは、その前のシンボルのデ
ータが送信されると同時に、次の変調出力データを作成
する。
【0049】また、モデム31は、規定のタイミングより
も前に受信した受信スロットを復号して送信タイミング
制御量を入手し、送信スロットの送信時期を算出する。
システムの送信タイミング制御量が図4のように規定さ
れている場合には、モデム31は、この送信タイミング制
御量を図5のように変換する。つまり、規定のタイミン
グに対してどれだけ遅らせて送信を行なうかという量を
算出する。そして、その変換した制御情報を出力データ
制御部33に渡す。
【0050】受信スロットの送信タイミング制御情報が
2/4シンボル早めて送信を行なうように指示している
場合の送信タイミングの制御手順について説明する。
【0051】(0)モデム31は、基地局または中継局か
ら2/4シンボル早めて送信を行なうという情報を得る
と、図5に従って、規定のタイミングより5/4シンボ
ル(即ち、(1+1/4)シンボル)遅らせて送信を行
なう、という情報に変えて出力データ制御部33に渡す。
【0052】(1)出力データ制御部33は、規定のタイ
ミング以前にモデム31が作成した1シンボル目の出力デ
ータをバッファ[0][72]に格納する。そして、1
シンボル分の遅延を確保するために、出力データバッフ
ァAの先頭から(72)ワードに零を挿入する(図1
0)。
【0053】(2)送信タイミング信号発生部32が規定
のタイミング信号を出力すると、出力データ制御部33
は、出力データバッファAのデータをDMA(Direct M
emoryAcsess)転送により送信を開始する。同時に、モ
デム31で2シンボル目の出力データを作成し、作成した
データをバッファ[1][72]に格納し、さらに、残
りの1/4シンボル分の遅延を確保するために、出力デ
ータバッファBの先頭から18ワードに零を挿入し、出
力データバッファBの残りの54ワードに、バッファ
[0][72]に格納した1シンボル目の出力データの
先頭から54ワード間のデータを転送する(図11)。
【0054】(3)出力データバッファAの出力を終え
ると同時に、出力データバッファBからDMA転送によ
り送信を開始する。また、この時、同時に3シンボル目
の出力データの作成を行ない、作成したデータをバッフ
ァ[2][72]に格納し、バッファ[0][72]に
格納されている残りの18ワードのデータを出力データ
バッファAに転送し、出力データバッファAの残りの5
4ワードには、バッファ[1][72]の先頭から54
ワードのデータを転送する(図12)。
【0055】(4)出力データバッファBの出力を終え
ると同時に、出力データバッファAからDMA転送によ
り送信を開始する。また、この時、同時に4シンボル目
の出力データの作成を行ない、作成したデータをバッフ
ァ[0][72]に格納し、バッファ[1][72]に
格納されている残りの18ワードのデータを出力データ
バッファBに転送し、出力データバッファBの残りの5
4ワードには、バッファ[2][72]の先頭から54
ワードのデータの転送を行なう(図13)。
【0056】(5)出力データバッファAの出力を終え
ると同時に、出力データバッファBからDMA転送によ
り送信を開始する。また、この時、同時に5シンボル目
の出力データの作成を行ない、作成したデータをバッフ
ァ[1][72]に格納し、バッファ[2][72]に
格納されている残りの18ワードのデータを出力データ
バッファAに転送し、出力データバッファAの残りの5
4ワードには、バッファ[0][72]の先頭から54
ワードのデータを転送する(図14)。
【0057】これ以降、送信するシンボルについて同等
の操作を繰り返す。
【0058】このように、第2の実施の形態の送信タイ
ミング制御装置は、スロットを送信する前に受信した受
信スロットのもたらす最新の送信タイミング制御情報を
用いて、送信スロットの送信タイミングを制御すること
ができる。また、この装置では、バッファを用いること
により、タイマーを使用すること無く、容易に送信スロ
ットの送信タイミングを制御することができる。この制
御は、1シンボルをk個にサンプリングして送信すると
き、kの約数を制御単位とすることができるため、高い
精度の制御が可能である。
【0059】次に、受信スロットの送信タイミング制御
情報が、それ以外の送信タイミング制御量を指示してい
る場合の送信タイミングの制御手順について示す。この
ときの動作も、2/4シンボル早める場合と基本的に同
じである。
【0060】a)最も早いタイミングで送信を行なう場
合 (1)予め作成された1シンボル目の出力データをバッ
ファ[0][72]に格納する。
【0061】(2)バッファ[0][72]に格納した
1シンボル目の出力データを出力データバッファAへ転
送し、規定のタイミング信号の発生と同時に、出力デー
タバッファAからDMA転送によりデータを出力し、ま
た、出力と同時に2シンボル目の出力データを作成し
て、バッファ[1][72]に格納する。そして、バッ
ファ[1][72]のデータを出力データバッファBへ
転送する。
【0062】(3)出力データバッファAの出力を終え
ると同時に、出力データバッファBからDMA転送によ
り出力データの出力を行なう。また、この時、同時に3
シンボル目の出力データの作成を行ない、作成したデー
タをバッファ[2][72]に格納し、バッファ[2]
[72]のデータを出力データバッファAへ転送する。
【0063】(4)出力データバッファBの出力を終え
ると同時に、出力データバッファAからDMA転送によ
り出力データの出力を行なう。また、この時、同時に4
シンボル目の出力データの作成を行ない、作成したデー
タをバッファ[0][72]に格納し、バッファ[0]
[72]のデータを出力データバッファBへ転送する。
【0064】これ以降、送信するシンボルについて同様
の操作を繰り返す。
【0065】b)m/4シンボル遅らせて送信を行なう
場合(m<4) (1)1シンボル目の出力データをバッファ[0][7
2]に格納する。
【0066】(2)出力データバッファAの先頭から
(18×m)ワードに零を挿入し、残りの(18×(4
−m))ワードにバッファ[0][72]に格納されて
いる1シンボル目の出力データのうち、先頭から(18
×(4−m))ワードまでのデータの転送を行なう。
【0067】(3)規定のタイミング信号の発生と同時
に、出力データバッファAのデータを送信し、同時に2
シンボル目の出力データ(72ワード)を作成し、作成
したデータをバッファ[1][72]に格納する。そし
て、バッファ[0][72]に格納されている残りの
(18×m)ワードのデータを出力データバッファBに
転送し、出力データバッファBの残りの(18×(4−
m))ワードには、バッファ[1][72]の先頭から
(18×(4−m))ワードのデータの転送を行なう。
【0068】(4)出力データバッファAの出力を終え
ると同時に、出力データバッファBからデータを出力す
る。また、この時、同時に3シンボル目の出力データの
作成を行ない、作成したデータをバッファ[2][7
2]に格納し、バッファ[1][72]に格納されてい
る残りの(18×m)ワードのデータを出力データバッ
ファAに転送し、出力データバッファAの残りの(18
×(4−m))ワードには、バッファ[2][72]の
先頭から(18×(4−m))ワードのデータの転送を
行なう。
【0069】(5)出力データバッファBの出力を終え
ると同時に、出力データバッファAからデータを出力す
る。また、この時、同時に4シンボル目の出力データの
作成を行ない、作成したデータをバッファ[0][7
2]に格納し、バッファ[2][72]に格納されてい
る残りの(18×m)ワードのデータを出力データバッ
ファBに転送し、出力データバッファBの残りの(18
×(4−m))ワードには、バッファ[0][72]の
先頭から(18×(4−m))ワードのデータの転送を
行なう。
【0070】これ以降、送信するシンボルについて同様
の操作を繰り返す。
【0071】c)1+(m/4)シンボル遅らせて送信
を行なう場合(m<4)(x+(m/4)≦最大制御
量) (1)1シンボル目の出力データをバッファ[0][7
2]に格納する。
【0072】(2)出力データバッファAの先頭から
(72)ワードに零を挿入する。
【0073】(3)規定のタイミング信号の発生と同時
に、出力データバッファAのデータを送信し、同時に2
シンボル目の出力データの作成を行ない、作成したデー
タをバッファ[1][72]に格納する。そして、出力
データバッファBの先頭から(18×m)ワードに零を
挿入し、残りの(18×(4−m))ワードにバッファ
[0][72]に格納した1シンボル目の出力データの
うち、先頭から(18×(4−m))ワードまでのデー
タの転送を行なう。
【0074】(4)出力データバッファAの出力を終え
ると同時に、出力データバッファBからデータを出力す
る。また、この時、同時に3シンボル目の出力データの
作成を行ない、作成したデータをバッファ[2][7
2]に格納し、バッファ[0][72]に格納されてい
る残りの(18×m)ワードのデータを出力データバッ
ファAに転送し、出力データバッファAの残りの(18
×(4−m))ワードには、バッファ[1][72]の
先頭から(18×(4−m))ワードのデータの転送を
行なう。
【0075】(5)出力データバッファBの出力を終え
ると同時に、出力データバッファAからデータを出力す
る。また、この時、同時に4シンボル目の出力データの
作成を行ない、作成したデータをバッファ[0][7
2]に格納する。そして、バッファ[1][72]に格
納されている残りの(18×m)ワードのデータを出力
データバッファBに転送し、出力データバッファBの残
りの(18×(4−m))ワードには、バッファ[2]
[72]の先頭から(18×(4−m))ワードのデー
タの転送を行なう。
【0076】(6)出力データバッファAの出力を終え
ると同時に、出力データバッファBからデータを出力す
る。また、この時、同時に5シンボル目の出力データの
作成を行ない、作成したデータをバッファ[1][7
2]に格納する。そして、バッファ[2][72]に格
納されている残りの(18×m)ワードのデータを出力
データバッファAに転送し、出力データバッファAの残
りの(18×(4−m))ワードには、バッファ[0]
[72]の先頭から(18×(4−m))ワードのデー
タの転送を行なう。
【0077】それ以降、送信するシンボルについて同等
の操作を繰り返す。
【0078】d)2シンボル遅らせて送信を行なう場合 (1)1シンボル目の出力データをバッファ[0][7
2]に格納する。
【0079】(2)出力データバッファAの先頭から
(72)ワードに零を挿入する。
【0080】(3)規定のタイミング信号の発生と同時
に、出力データバッファAのデータを送信し、同時に2
シンボル目の出力データの作成を行ない、作成したデー
タをバッファ[1][72]に格納する。そして、出力
データバッファBの先頭から(72)ワードに零を挿入
する。
【0081】(4)出力データバッファAの出力を終え
ると同時に、出力データバッファBよりデータの出力を
行なう。また、この時、同時に3シンボル目の出力デー
タの作成を行ない、作成したデータをバッファ[2]
[72]に格納し、バッファ[0][72]に格納され
ている(72)ワードのデータを出力データバッファA
へ転送する。
【0082】(5)出力データバッファBの出力を終え
ると同時に、出力データバッファAからデータを出力す
る。また、この時、同時に4シンボル目の出力データの
作成を行ない、作成したデータをバッファ[0][7
2]に格納し、バッファ[1][72]に格納されてい
る(72)ワードのデータを出力データバッファBに転
送する。
【0083】(6)出力データバッファAの出力を終え
ると同時に、出力データバッファBからデータを出力す
る。また、この時、同時に5シンボル目の出力データの
作成を行ない、作成したデータをバッファ[1][7
2]に格納し、バッファ[2][72]に格納されてい
る(72)ワードのデータを出力データバッファAに転
送する。
【0084】これ以降、送信するシンボルについて同等
の操作を繰り返す。
【0085】(第3の実施の形態)第3の実施の形態の
送信タイミング制御装置は、第1の実施の形態の装置に
比べて、出力データ一時格納用バッファの数を減らすこ
とができる。
【0086】この装置は、図3に示すように、送信スロ
ットの送信開始までに出力する(無送信する)零データ
数を、制御単位を単位にカウントするカウンタ56を備
え、また、出力データ制御部53に、二つの出力データ一
時格納用バッファ(バッファ[n][72](n=0、
1))55を具備している。その他の構成は第2の実施の
形態の装置(図2)と変わりがない。
【0087】この装置では、カウンタ56のカウントする
零データ数が1シンボルのデータ数(72)より多い間
は、出力データバッファAまたはB54に全て零を挿入し
て出力(無送信)し、カウンタ56のカウントする零デー
タ数が1シンボルの出力データ数より少なくなったと
き、二つの出力データ一時格納用バッファ55に交互に出
力データを格納し、出力データバッファAまたはB54を
通じて順次送信する。その他の動作は、基本的に第2の
実施の形態と同じである。
【0088】この送信タイミング制御装置の動作をさら
に詳しく説明する。
【0089】システムの送信タイミング制御量が図6の
ように規定されているとする。送信タイミング発生部52
は、バーストの基準送信タイミングより13/4シンボ
ル早いタイミングを規定のタイミングとして、定常的に
送信タイミング信号を発生する。モデム51は、規定のタ
イミングより前に受信したスロットから送信タイミング
制御情報を入手すると、そこに示された送信タイミング
制御量を図7のように変換し、変換した制御情報を出力
データ制御部53に渡す。
【0090】いま、受信したスロットの送信タイミング
制御情報が基準バーストタイミングでの送信を指定して
いたとする。モデム51は、この情報を、図7に従って、
規定のタイミングより13/4シンボル遅らせて送信す
る、という情報に変換して、出力データ制御部53に渡
し、また、同時にカウンタ56に制御量の分子の値(この
場合13)を設定する。
【0091】(1)出力データ制御部53は、モデム51が
規定のタイミング以前に作成した1シンボル目の出力デ
ータを、バッファ[0][72]に格納する。そして、
カウンタ56の値(13)が制御単位1/4の分母数
(4)以上であることを確認して、出力データバッファ
Aの先頭から(72)ワードに零を挿入する。この時、
カウンタ56の値から4を引いた値をカウンタ56に格納す
る。その結果、カウンタ56の値は9となる。
【0092】即ち、(カウンタ56)=13 シンボルの制御単位1/4の分母4 (カウンタ56)>4であるので (カウンタ56)=(カウンタ56)−4 =13−4 =9 (図15)
【0093】(2)送信タイミング信号発生部32が規定
のタイミング信号を発生すると同時に、出力データバッ
ファAのデータをDMA転送により送信開始する。この
時カウンタ56の値は9であり、4以上である。カウンタ
56から4を引いた結果をカウンタ56に格納する。その時
のカウンタ56の値は5となる。
【0094】即ち、(カウンタ56)=9 シンボルの制御単位1/4の分母4 (カウンタ56)>4であるので (カウンタ56)=(カウンタ56)−4 =9−4 =5 そして、出力データバッファBの先頭から(72)ワー
ドに零を挿入する(図16)。
【0095】(3)出力データバッファAの出力を終え
ると同時に、出力データバッファBのデータをDMA転
送により送信開始する。この時、カウンタ56の値は5で
あり、4以上である。カウンタ56から4を引いた結果を
カウンタ56に格納する。その時のカウンタ56の値は1と
なる。
【0096】即ち、(カウンタ56)=5 シンボルの制御単位1/4の分母4 (カウンタ56)>4であるので (カウンタ56)=(カウンタ56)−4 =5−4 =1 そして、出力データバッファAの先頭から(72)ワー
ドに零を挿入する(図17)。
【0097】(4)出力データバッファBの出力を終え
ると同時に、出力データバッファAのデータをDMA転
送により送信開始する。この時、カウンタ56の値は1で
あり、4以下である。その場合には、出力データバッフ
ァBの先頭から18×1ワードに零を挿入し、残りの1
8×(4−1)=54ワードにバッファ[0][72]
に格納されている1シンボル目の出力データのうち先頭
から54ワードまでのデータを転送する。そして、2シ
ンボル目の出力データの作成を行ない、作成したデータ
をバッファ[1][72]に格納する。そして、カウン
タ56の値を零クリアする。
【0098】(5)出力データバッファAの出力を終え
ると同時に、出力データバッファBからDMA転送によ
り送信を開始する(図18)。この時、カウンタ56の値
は0である。この場合、出力データバッファAの先頭か
ら18×1ワードにバッファ[0][72]に格納され
ている残りの18ワードのデータを転送し、出力データ
バッファAの残りの54ワードには、バッファ[1]
[72]の先頭から54ワードのデータの転送を行な
う。そして、3シンボル目の出力データの作成を行な
い、作成したデータをバッファ[0][72]に格納す
る(図19)。
【0099】これ以降、送信するシンボルについて同等
の操作を繰り返す。
【0100】このように、第3の実施の形態の送信タイ
ミング制御装置では、カウンタ56を用いることにより、
出力データ一時格納用バッファが2シンボル分だけで済
むようになり、バッファ数を節約できる。システムの送
信タイミング制御量が限りなく多くなったとしても出力
データ一時格納用バッファは2シンボル分だけで足り
る。
【0101】なお、この装置では、制御単位におけるデ
ータ数が1シンボル当たりのデータ数の約数に相当して
いれば、すべての場合に制御可能となる。
【0102】(第4の実施の形態)第4の実施の形態に
おける送信タイミング制御装置は、タイマーを用いつつ
送信タイミング制御量に基づいて最も早く送信を行なう
タイミング(規定のタイミング)を発生させるものであ
る。
【0103】この装置は、図20に示すように、基地局
又は中継局から送られてきた送信データから送信タイミ
ング制御情報を復号し送信タイミング制御量の算出と変
調出力データの作成を行なうモデム101と、基地局から送
信された信号に同期したフレーム同期信号を発生するフ
レーム同期信号発生部102と、前記フレーム同期信号に同
期してカウント動作を行なうタイマー103(ここでのダウ
ンカウントの周期はタイマー部に入力されるタイマー入
力クロックに同期しているものとする。)と、システムで
規定されている送信タイミング制御量において、後記す
るクロック信号供給源から供給されるタイマークロック
精度で、最も早く送信を開始する場合のタイミングに相
当する時間のタイマー値を格納する比較器レジスタ104
と、カウント動作を行なうタイマーの初期値を格納する
初期値レジスタ105と、カウント動作を行なうタイマーの
値と比較器レジスタの値との比較を行ない一致検出した
時に一致検出信号を発生させる比較器106と、前記タイ
マーにクロック信号の供給を行なうクロック信号供給源
107と、出力データの調整を行なう出力データ制御部108
と、出力データバッファA及び出力データバッファB10
9と、システムの送信タイミング制御量に応じた変調出
力データの一時格納を行なうバッファ(buffer[n][7
2])(n=0、1、2)110とを具備している。
【0104】この送信タイミング制御装置の動作をさら
に詳しく説明する。ここでは、送信タイミングの制御を
行なう時に基準とするシステムで規定されている送信タ
イミング制御量に基づいて最も早く送信を行なう場合の
タイミング(規定のタイミング)の発生方法について説
明する。
【0105】まず、初期値レジスタ105にフレーム周期
でダウンカウント動作を行なうためのタイマー103の初
期値を格納する。ここでの初期値は、フレームの周期を
タイマー103にクロック信号供給源107より入力されるタ
イマー入力クロックで割った値が入る。
【0106】また、タイマー103は基地局から送信され
てきた信号を用いてフレーム同期信号発生部102にて発
生される信号に同期してカウントを開始し、フレーム周
期でダウンカウント動作を行なっているものとする。こ
こでダウンカウントを行なうタイマー103の初期値はフ
レーム同期信号をトリガに初期値レジスタ105からタイ
マー103に入力される。
【0107】また、比較器レジスタ104にはシステムで
規定されている送信タイミング制御量において、クロッ
ク信号供給源107から供給されるタイマークロック精度
で、最も早く送信を行なう時の送信タイミングに相当す
るタイマー値を格納する。
【0108】カウント動作を行なうタイマー103の値と
比較器レジスタ104の値をタイマー103のダウンカウント
動作毎に比較器106により比較し、一致した時に一致検
出信号を発生させる。この一致検出信号が、前記の規定
のタイミングとなる。
【0109】送信タイミングの制御方法と条件、シンボ
ルの約数単位の送信タイミング制御方法については、前
記第2の実施の形態の装置の場合と同じである。
【0110】このように、第4の実施の形態の送信タイ
ミング制御装置は、タイマーを用いつつ送信タイミング
制御量に基づいて最も早く送信を行なうタイミング(規
定のタイミング)を発生させるので、規定のタイミング
をタイマーのクロック精度で容易に発生することができ
る。また、規定のタイミングを発生させるタイミングの
変更も比較器レジスタの値を変更するだけで容易に行な
うことができ、かつ、出力データの調整を行なう出力デ
ータ制御部、出力データの格納を行なう出力データバッ
ファ、変調出力データの一時格納を行なうバッファを有
することにより規定のタイミングからシンボルの約数倍
精度での送信タイミングの制御を容易に行なうことがで
きる優れた送信タイミング制御装置を実現できるもので
ある。
【0111】なお本実施の形態での送信タイミングの制
御は、制御単位がシンボルで送信するデータの約数に相
当する数であればすべての場合において制御可能であ
る。
【0112】また、一時格納を行なうためのバッファ
は、送信タイミングの制御量に基づいて必要な量だけ確
保することになる。
【0113】(第5の実施の形態)第5の実施の形態に
おける送信タイミング制御装置は、タイマーを用いつつ
送信タイミング制御量に基づいて最も早く送信を行なう
タイミング(規定のタイミング)を発生させるとともに
出力データ一時格納用バッファの数を第4の実施の形態
における送信タイミング制御装置より削減するものであ
る。
【0114】この装置は、図21に示すように、基地局
又は中継局から送られてきた送信データから送信タイミ
ング制御情報を復号し送信タイミング制御量の算出と変
調出力データの作成を行なうモデム201と、基地局から送
信された信号に同期したフレーム同期信号を発生するフ
レーム同期信号発生部202と、前記フレーム同期信号に同
期してカウント動作を行なうタイマー203(ここでのダウ
ンカウントの周期はタイマー部に入力されるタイマー入
力クロックに同期しているものとする。)と、システムで
規定されている送信タイミング制御量において、後記す
るクロック信号供給源から供給されるタイマークロック
精度で、最も早く送信を開始する場合のタイミングに相
当する時間のタイマー値を格納する比較器レジスタ204
と、カウント動作を行なうタイマーの初期値を格納する
初期値レジスタ205と、カウント動作を行なうタイマー20
3の値と比較器レジスタ204の値との比較を行ない一致検
出した時に一致検出信号を発生させる比較器206と、前
記タイマーにクロック信号の供給を行なうクロック信号
供給源207と、出力データの調整を行なう出力データ制
御部208と、出力データバッファA及び出力データバッ
ファB209と、2シンボル分の変調出力データの一時格
納を行なうバッファ(buffer[n][72])(n=
0、1)210と、出力データ作成の制御、出力データの
制御を行なうカウンタ211とを具備している。
【0115】この送信タイミング制御装置の動作をさら
に詳しく説明する。ここでは、送信タイミングの制御を
行なう時に基準とするシステムで規定されている送信タ
イミング制御量に基づいて最も早く送信を行なう場合の
タイミング(規定のタイミング)の発生方法について説
明する。
【0116】まず、初期値レジスタ205にフレーム周期
でダウンカウント動作を行なうためのタイマー203の初
期値を格納する。ここでの初期値は、フレームの周期を
タイマー203にクロック信号供給源207より入力されるタ
イマー入力クロックで割った値が入る。
【0117】また、タイマー203は基地局から送信され
てきた信号を用いてフレーム同期信号発生部202にて発
生される信号に同期してカウントを開始し、フレーム周
期でダウンカウント動作を行なっているものとする。こ
こでダウンカウントを行なうタイマー203の初期値はフ
レーム同期信号をトリガに初期値レジスタ205からタイ
マー203に入力される。
【0118】また、比較器レジスタ204にはシステムで
規定されている送信タイミング制御量において、クロッ
ク信号供給源207から供給されるタイマークロック精度
で、最も早く送信を行なう時の送信タイミングに相当す
るタイマー値を格納する。
【0119】カウント動作を行なうタイマー203の値と
比較器レジスタ204の値をタイマー203のダウンカウント
動作毎に比較器206により比較し、一致した時に一致検
出信号を発生させる。この一致検出信号が、前記の規定
のタイミングとなる。
【0120】送信タイミングの制御方法と条件、シンボ
ルの約数単位の送信タイミング制御方法については、前
記第3の実施の形態の装置の場合と同じである。
【0121】このように、第5の実施の形態の送信タイ
ミング制御装置は、タイマーを用いつつ送信タイミング
制御量に基づいて最も早く送信を行なうタイミング(規
定のタイミング)を発生させるので、規定のタイミング
をタイマーのクロック精度で容易に発生することができ
る。また、規定のタイミングを発生させるタイミングの
変更も比較器レジスタの値を変更するだけで容易に行な
うことができ、かつ、出力データ制御部、出力データバ
ッファ、出力データ一時格納バッファを用いることによ
り容易にシンボルの約数単位での制御を行なうことがで
き、さらに、出力データの作成の制御、出力データの制
御を行なうカウンタを用いることにより出力データ一時
格納用バッファが2シンボル分だけで済むようになり、
バッファ数も削減できる。
【0122】なお本実施の形態での送信タイミングの制
御は、制御単位がシンボルで送信するデータの約数に相
当する数であればすべての場合において制御可能とな
る。
【0123】また、カウンタを用いることにより、シス
テムの送信タイミング制御量が限りなく多くなったとし
ても出力データ一時格納用バッファは2シンボル分だけ
で済む。
【0124】(第6の実施の形態)第6の実施の形態に
おける送信タイミング制御装置は、受信信号を復号して
得られた送信タイミング制御情報を基に、タイマークロ
ックの時間と送信シンボルデータのワード幅単位の時間
を組み合わせた時間の精度で移動局からの送信タイミン
グ制御を詳細に設定するものである。
【0125】この装置は、図22に示すように、基地局
又は中継局から送られてきた送信データ(送信タイミン
グ制御量を含むデータ)から送信タイミングの算出(送
信すべきタイミングをタイマーのクロック精度で表すこ
とができるタイマーの値、タイマークロック精度では制
御しきれない時間をワード単位で制御を行なうためのワ
ード単位の制御量を算出)と変調出力データの作成を行
なうモデム301と、基地局から送信された信号に同期した
フレーム同期信号を発生するフレーム同期信号発生部30
2と、前記フレーム同期信号に同期してカウント動作を行
なうタイマー303(ここでのダウンカウントの周期はタイ
マー部に入力されるタイマー入力クロックに同期してい
るものとする。)と、復号して得られた送信タイミング制
御情報を基に送信を開始するタイミングに相当する時間
をタイマークロック精度で制御する時のタイマー値を格
納する比較器レジスタ304と、カウント動作を行なうタ
イマーの初期値を格納する初期値レジスタ305と、カウン
ト動作を行なうタイマー303の値と比較器レジスタ304の
値との比較を行ない一致検出した時に一致検出信号を発
生させる比較器306と、前記タイマーにクロック信号の
供給を行なうクロック信号供給源307と、出力データの
調整を行なう出力データ制御部308と、出力データバッ
ファA及び出力データバッファB309と、ワード単位の
制御を行なう時にワード単位の制御量に基づいて用意す
る変調出力データの一時格納を行なうバッファ310とを
具備している。
【0126】この送信タイミング制御装置の動作をさら
に詳しく説明する。ここでは、送信タイミングの制御方
法の条件について説明する。
【0127】送信スロットの1シンボル目の出力データ
は、送信すべきタイミング以前に(一致検出信号が出力
される以前に)あらかじめ作成されているものとする。
また、送信タイミング制御量は、実際に送信する送信ス
ロット、即ち送信スロットで送信を行なうタイミングに
相当するタイマーの値を比較器レジスタ304に格納を行
なうよりも早い時間に分かっているものとする。また、
変調出力データはシンボル単位の処理で作成される。つ
まり、(T)シンボル目の出力データの送信を行なって
いるときに(T+1)シンボル目の出力データの作成を
行なうものとする。
【0128】また、1シンボル当たりの出力データは、
変調処理においてシンボル単位の処理で作成され、その
出力は、次シンボルの出力データの作成を行なうシンボ
ル処理の間にDMA転送により出力されるものする。
【0129】次に、図23を用いて本実施の形態におけ
る送信タイミングについて説明する。
【0130】基地局、又は中継局から送信されてくる送
信タイミング制御情報は下り回線の受信スロットにおい
て受信したデータを復号することにより得られるが、復
号することにより得られた送信タイミング制御情報を基
に定められる送信タイミング位置(以下、送信タイミン
グA)を図中に示す。
【0131】この送信タイミングAで送信を行なわなけ
ればならない時、比較器レジスタ304には図23のダウ
ンカウンタのNの値を格納する。
【0132】また、タイマーで制御できないタイマーク
ロックより短い時間のXの時間の制御は、X時間に相当
するワード数のデータ分、零のデータを出力することに
より行なう(図23ではXF=4の例を示す)。
【0133】すなわち、1シンボル当たりの出力データ
数がWワードであるとすると、1ワード当たりの時間
は、 1ワード当たりの時間=1(シンボル時間)/W(wor
d) で表されるということ、また、Xの時間内に送信できる
ワード数XW(整数)は、 X時間に送信できるワード数=XW=(int){X(時間)/1
ワード当たりの時間} と考え、XWのワード数だけ零のデータを出力するよう
にしてX時間の制御を行なう。
【0134】以下、1シンボル当たりの出力データが7
2ワードからなり、比較器レジスタに格納されるタイマ
ー値=N、XW=4となる時の制御方法について説明す
る。
【0135】(0)まず、初期値レジスタ305にはフレ
ーム周期でダウンカウント動作を行なうためのタイマー
303の初期値が格納されているものとする。ここでの初期
値は、フレーム周期をタイマー303にクロック信号供給源
307より入力されるタイマー入力クロックで割った値が
入る。また、タイマー303は基地局から送信されてきた
信号を基にフレーム同期信号発生部302にて発生される
信号に同期してカウントを開始し、フレーム周期でダウ
ンカウント動作を行なう。ここでダウンカウントを行な
うタイマー303の初期値はフレーム同期信号をトリガに
初期値レジスタ305に入力される。
【0136】(1)受信信号を復号することにより得ら
れた送信タイミング制御情報を基に、比較器レジスタ30
4に格納する値(=N)、タイマークロックより短い時
間の制御を行なうための零出力を行なうワード数(=X
F=4)を求める。
【0137】(2)比較器レジスタ304にNの値を格納
する。
【0138】(3)図23の送信タイミングA以前に作
成された1シンボル目の時間に出力を行なう出力データ
72ワードを出力データバッファA、出力データバッフ
ァBに格納する(図24)。
【0139】(4)カウント動作を行なうタイマーの値
と比較器レジスタの値をタイマーのダウンカウント動作
毎に比較器により比較し、一致したと検出した時に一致
検出信号を発生させる。
【0140】(5)一致検出信号が発生されると、出力
データバッファAからDMA転送により送信データの出
力を開始する。またそれと同時に、2シンボル目の出力
データ(72ワード)の作成を行ない、作成されたデー
タの前半68ワードを出力データバッファBの後半の6
8ワードの空いている領域に格納し、残りの4ワードを
BUFFER[4]へ格納する(図25)。
【0141】(6)出力データバッファAの出力を終え
ると同時に出力データバッファBから転送により送信を
開始する。またこの時同時にBUFFER[4]に格納されて
いる2シンボル目の出力データとして作成していたデー
タの残りの4ワードのデータを出力データバッファAの
先頭から格納し、3シンボル目の出力データの作成を行
なう(図26)。
【0142】(7)作成された3シンボル目の出力デー
タの前半68ワードを出力データバッファAの後半68
ワードの空いている領域に格納し、残りの4ワードをBU
FFER[4]へ格納する(図27)。
【0143】(8)出力データバッファBの出力を終え
ると同時に出力データバッファAから転送により送信を
開始する。またこの時同時にBUFFER[4]に格納されて
いる3シンボル目の出力データとして作成していたデー
タの残りの4ワードのデータを出力データバッファBの
先頭から格納し、4シンボル目の出力データの作成を行
なう(図28)。
【0144】(9)作成された4シンボル目の出力デー
タの前半68ワードを出力データバッファBの後半の6
8ワードの空いている領域に格納し、残りの4ワードを
BUFFER[4]へ格納する(図29)。
【0145】以降、送信シンボル数分について、前記
(6)〜(9)の動作を繰り返す。
【0146】本実施の形態によれば、移動局からの送信
タイミングは、受信信号を復号して得られた送信タイミ
ング制御情報を基に、ワード単位の制御量に基づいて送
信タイミングを制御するので、タイマークロックの時間
と送信シンボルデータのワード幅単位の時間を組み合わ
せた時間の精度で詳細に設定することができる。また、
タイミングの精度は、クロック信号供給源から供給され
るタイマークロック精度に依存されない。
【0147】(第7の実施の形態)第7の実施の形態に
おける送信タイミング制御装置は、シンボルの約数倍単
位の制御を行なう時、送信タイミングの基準とするシス
テムで規定されている送信タイミング制御量に基づいて
最も早い時間で発生させるタイミング信号が、タイマー
のクロック精度で制御できない時であって、タイマーク
ロック精度未満の制御の時間が送信シンボルでの送信デ
ータのワード単位の時間より長い場合には、ダミー出力
としてワード単位で零のデータを出力することにより、
タイマークロックでは制御できなかったより細かい時間
の制御まで行なえるようにするものである。
【0148】この装置は、図30に示すように、基地局
又は中継局から送られてきた送信データから送信タイミ
ング制御情報を復号し送信タイミング制御量の算出と変
調出力データの作成を行なうモデム401と、基地局から送
信された信号に同期したフレーム同期信号を発生するフ
レーム同期信号発生部402と、前記フレーム同期信号に同
期してカウント動作を行なうタイマー403(ここでのダウ
ンカウントの周期はタイマー部に入力されるタイマー入
力クロックに同期しているものとする。)と、システムで
規定されている送信タイミング制御量において、後記す
るクロック信号供給源から供給されるタイマークロック
精度で、最も早く送信を開始する場合のタイミングに相
当する時間のタイマー値を格納する比較器レジスタ404
と、カウント動作を行なうタイマーの初期値を格納する
初期値レジスタ405と、カウント動作を行なうタイマーの
値と比較器レジスタの値との比較を行ない一致検出した
時に一致検出信号を発生させる比較器406と、前記タイ
マーにクロック信号の供給を行なうクロック信号供給源
407と、出力データの調整を行なう出力データ制御部408
と、出力データバッファA及び出力データバッファB40
9と、変調出力データを2シンボル分格納することが可
能な一時格納バッファ(buffer[n][72](n=
0、1))410と、出力データ作成の制御、出力データ
の制御を行なうカウンタ411とを具備している。
【0149】この送信タイミング制御装置の動作をさら
に詳しく説明する。ここでは、送信タイミングの制御方
法の条件について説明する。
【0150】まず、送信スロットの1シンボル目の出力
データは、送信すべきタイミング以前に(一致検出信号
が出力される以前に)あらかじめ作成されているものと
する。また、送信タイミング制御量は、実際に送信する
送信スロット、即ち送信スロットで送信を行なうタイミ
ングに相当するタイマー403の値を比較器レジスタ404に
格納を行なうよりも早い時間に分かっているものとす
る。また、変調出力データはシンボル単位の処理で作成
される。つまり、(T)シンボル目の出力データの送信
を行なっているときに(T+1)シンボル目の出力デー
タの作成を行なうものとする。
【0151】また、1シンボル当たりの出力データは、
変調処理においてシンボル単位の処理で作成され、その
出力は、次シンボルの出力データの作成を行なうシンボ
ル処理の間にDMA転送により出力されるものとする。
【0152】次に、図31を用いて本実施の形態におけ
る送信タイミングについて説明する。図31において、
本実施の形態において基準とするシステムで規定されて
いる送信タイミング制御量に基づいて最も早く送信を行
なう場合のタイミング(規定のタイミング)は、タイマ
ー403とバッファを用いてその時間を制御する。
【0153】図31おけるAのタイミングは、タイマー
403を用いて発生させる。すなわち、比較器レジスタ404
に送信タイミング制御量を含む基地局又は中継局の送信
データから送信すべきタイミングをタイマーのクロック
精度で表すことができるタイマーの値、即ち図31のA
のタイミングに相当するダウンカウンタの値を格納し、
比較器406によるタイマー403と比較器レジスタ404の値
の一致検出により発生される信号を用いる。
【0154】図31のAのタイミング以降のXの時間の
制御はバッファを用いて行ない、以下その制御の考え方
について説明する。ここでは、Xの時間はタイマークロ
ックで制御できる時間よりも短い時間であり、送信デー
タのワード単位の時間よりも長い時間であるとする。
【0155】まず、1シンボル当たりの出力データ数が
Wワードであるとすると、1ワード当たりの時間は、 1ワード当たりの時間=1(シンボル時間)/W(wor
d) で表わせるということ、また、Xの時間内に送信できる
ワード数XW(整数)は、 X時間に送信できるワード数=XW=(int){X(時間)/1
ワード当たりの時間} と表わせる。すなわち、図31のAのタイミング以降X
Wのワード数分零のデータを出力することにより、送信
タイミングを規定の送信タイミングと合わせることがで
きる。
【0156】以下、1シンボル当たりの出力データが7
2ワードからなり、比較器レジスタに格納される図31
のAのタイミングでのタイマー値=N、X時間に送信で
きるワード数=XWとして、また規定のタイミング以降
の送信タイミングの制御を1/4シンボル単位の精度
(18ワード単位)で行なう場合についての説明を行な
う。
【0157】まず、初期値レジスタ405にはフレーム周
期でダウンカウント動作を行なうためのタイマー403の
初期値を格納する。ここでの初期値は、フレーム周期を
タイマー403にクロック信号供給源407より入力されるタ
イマー入力クロックで割った値が入る。また、タイマー
403は基地局から送信されてきた信号を基にフレーム同
期信号発生部402で発生される信号に同期してカウント
を開始し、フレーム周期でダウンカウント動作を行な
う。ここでダウンカウントを行なうタイマー403の初期
値はフレーム同期信号をトリガに初期値レジスタ405か
らタイマー403に入力されるものとする。また、比較器
レジスタ404にはNの値を格納する。
【0158】モデム401は、受信データを復号すること
により得た送信タイミング制御情報を基に、システムの
送信タイミング制御量が図6の様に規定されている場合
には、基地局又は中継局からの受信データを復号して得
られた送信タイミング制御量を図7の様に変換して送信
タイミングの制御を行なうように考える、つまり図31
のAのタイミングに対してどれだけ遅らせて送信を行な
うかというように考える。そしてその変換した制御情報
と変調出力データを出力データ制御部408に渡す。
【0159】以下に、送信されてきた送信タイミング制
御情報が図6の基準バーストと同一のタイミングでの送
信を行なう場合の制御方法について説明する。
【0160】モデム401では、基地局又は中継局からの基
準バーストタイミングでの送信を行なうという情報を得
ると図7にしたがってAのタイミングより13/4シン
ボル遅らせて送信を行なうという情報を出力データ制御
部408に渡す。また同時にカウンタ411に制御量の分子の
値(この場合13)を設定する。
【0161】(1)Aのタイミング以前にあらかじめ作
成されている1シンボル目の出力データは、buffer
[0][72]に格納する。そして、出力データバッフ
ァAの先頭から(72)ワードに零を挿入する。この時
カウンタ411の値は13であり、4以上である。カウン
タ411から4を引いた結果をカウンタ411に格納する。そ
の時のカウンタ411の値は9となる。
【0162】即ち、(カウンタ411)=13 シンボルの制御単位1/4の分母4 (カウンタ411)>4であるので (カウンタ411)=(カウンタ411)−4 =13−4 =9 (図32)
【0163】(2)Aのタイミング信号が発生すると同
時に、出力データバッファAのデータをDMA転送によ
り送信を開始する。この時カウンタ411の値は9であ
り、4以上である。カウンタ411から4を引いた結果を
カウンタ411に格納する。その時のカウンタ411の値は5
となる。
【0164】即ち、(カウンタ411)=9 シンボルの制御単位1/4の分母4 (カウンタ411)>4であるので (カウンタ411)=(カウンタ411)−4 =9−4 =5 そして、出力データバッファBの先頭から(72)ワー
ドに零を挿入する(図33)。
【0165】(3)出力データバッファAの出力を終え
たと同時に、出力データバッファBのデータをDMA転
送により送信を開始する。この時カウンタ411の値は5
であり、4以上である。カウンタ411から4を引いた結
果をカウンタ411に格納する。その時のカウンタ411の値
は1となる。
【0166】即ち、(カウンタ411)=5 シンボルの制御単位1/4の分母4 (カウンタ411)>4であるので (カウンタ411)=(カウンタ411)−4 =5−4 =1 そして、出力データバッファAの先頭から(72)ワー
ドに零を挿入する(図34)。
【0167】(4)出力データバッファBの出力を終え
たと同時に、出力データバッファAからDMA転送によ
り送信を開始する。この時カウンタ411の値は1であ
り、4以下である。この時、出力データバッファBの先
頭から{(18×1)+XF}ワードに零を挿入し、残りの
{(54×(4-1))−XF}ワードにbuffer[0][72]
にあらかじめ作成されている1シンボル目の出力データ
のうち先頭から{54−XF}ワードまでのデータの転送
を行なう。そして、2シンボル目の出力データの作成を
行ない作成したデータをbuffer[1][72]に格納す
る。そして、カウンタ411の値を零クリアする(図3
5)。
【0168】(5)出力データバッファAの出力を終え
たと同時に、出力データバッファBからDMA転送によ
り送信を開始する。この時カウンタ411の値は0であ
る。この時、出力データバッファAの先頭から{(18×
1)+XF}ワードにbuffer[0][72]に格納されて
いる残りの{18+XF}ワードのデータを出力データバ
ッファAに転送し、出力データバッファAの残りの{54
−XF}ワードには、buffer[1][72]の先頭から
{54−XF}ワードのデータの転送を行なう。そして、
3シンボル目の出力データの作成を行ない作成したデー
タをbuffer[0][72]に格納する(図36)。
【0169】以降、送信するシンボルについて同等の操
作を繰り返す。
【0170】本実施の形態によれば、シンボルの約数倍
単位の制御を行なう時、送信タイミングの基準とするシ
ステムで規定されている送信タイミング制御量に基づい
て最も早い時間で発生させるタイミング信号(規定のタ
イミング)が、タイマーのクロック精度で制御できない
時であって、タイマークロック精度未満の制御の時間が
送信シンボルでの送信データのワード単位の時間より長
い場合には、ダミー出力としてワード単位で零のデータ
を出力することにより、タイマークロックでは制御でき
なかったより細かい時間の制御まで行なえるようになる
と同時に、規定のタイミング以降の送信タイミングの制
御間隔はシンボルの約数単位での制御を行なえる。
【0171】なお、本実施の形態での送信タイミング制
御におけるシンボルの約数倍単位の制御は、制御単位が
シンボルで送信するデータの約数に相当する数であれば
すべての場合において制御可能となる。
【0172】またカウンタを用いることにより、システ
ムの送信タイミング制御量が限りなく多くなってとして
も出力データ一時格納用バッファは2シンボル分だけで
済む。
【0173】
【発明の効果】以上の実施の形態の説明から明らかなよ
うに、本発明の送信タイミング制御装置は、スロットを
送信する直ぐ前に受信した受信スロットのもたらす送信
タイミング制御情報を、送信スロットの送信タイミング
の制御に利用することができる。即ち、常に最新の制御
情報によってスロットの送信タイミングを制御すること
ができる。そのため、的確な制御が可能となり、同一周
波数の隣接スロットとのスロット間干渉を確実に取り除
き、基地局または中継局と移動局との間の伝搬遅延時間
を正確に補正することができる。
【0174】また、1フレーム内で2回以上送信を行な
う場合でも、各々のスロットについて送信タイミングを
制御することができる。
【0175】また、出力データの送信時期を調整するた
めのバッファを設けた装置では、こうした効果に加え
て、1シンボル当たりのデータ数の約数を制御の単位と
する、高い精度での送信タイミングの制御が可能とな
る。
【0176】また、このバッファとともに、零データを
送信するシンボル数をカウントするためのカウンタを設
けた装置では、出力データ一時格納用バッファの数を節
約することができる。
【0177】また、出力データの送信時期を調整するた
めのバッファを設けた装置において、比較器レジスタ
に、クロック信号供給源から供給されるタイマークロッ
ク精度で、システムで規定されている送信タイミング制
御量において最も早く送信を行なう時の送信タイミング
に相当するタイマー値を格納するようにして、タイマー
を用いつつ送信タイミング制御量に基づいて最も早く送
信を行なうタイミングを発生させるので、そのタイミン
グをタイマーのクロック精度で容易に発生させることが
できる。また、そのタイミングを発生させるタイミング
の変更も比較器レジスタの値を変更するだけで容易に発
生することができる。
【0178】また、出力データの送信時期を調整するた
めのバッファを設けた装置において、前記バッファとし
て、ワード単位の制御を行なう時にワード単位の制御量
に基づいて用意する変調出力データの一時格納を行なう
バッファを設け、ワード単位の制御を行なうワード単位
の制御量に基づいて送信タイミングを制御するので、移
動局からの送信タイミングをタイマークロックの時間と
送信シンボルデータの1ワード幅単位の時間を組み合わ
せた時間の精度で詳細に設定することができる。
【0179】また、出力データの送信時期を調整するた
めのバッファと、出力データ作成の制御、出力データの
制御を行なうカウンタを設けた装置では、こうした効果
に加えて、出力データ作成の制御、出力データの制御を
行なうカウンタを用いることにより出力データ一時格納
用バッファを2シンボル分だけで済むようにさせること
ができ、バッファ数を節約できる。さらに、シンボルの
約数倍単位の制御を行なう時の基準となるシステムで規
定されている送信タイミング制御量に基づいて最も早い
時間で発生させるタイミング信号(規定のタイミング)
が、タイマーのクロック精度で制御できない時であっ
て、タイマークロック精度未満の制御の時間が送信シン
ボルでの送信データのワード単位の時間より長い場合に
は、ダミー出力としてワード単位で零のデータを出力す
ることにより、タイマークロックでは制御できなかった
より細かい時間の制御まで行なえるようになると同時
に、規定のタイミング以降の送信タイミングの制御間隔
はシンボルの約数単位で制御を行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における送信タイミング制御
装置の構成を示すブロック図、
【図2】第2の実施の形態における送信タイミング制御
装置の構成を示すブロック図、
【図3】第3の実施の形態における送信タイミング制御
装置の構成を示すブロック図、
【図4】第2の実施の形態におけるシステムの規定する
送信タイミング制御量を示す表、
【図5】第2の実施の形態におけるモデムが変換する送
信タイミング制御量の変換表、
【図6】第3及び第7の実施の形態におけるシステムの
規定する送信タイミング制御量を示す表、
【図7】第3及び第7の実施の形態におけるモデムが変
換する送信タイミング制御量の変換表、
【図8】第1の実施の形態における送信タイミング制御
装置で用いる制御情報の受信時期を示す説明図、
【図9】第2の実施の形態におけるフレームとスロット
とシンボルとシステムの規定する送信タイミング制御量
との関係を示す説明図、
【図10】第2の実施の形態における送信タイミング制
御装置の動作説明図、
【図11】第2の実施の形態における送信タイミング制
御装置の動作説明図の続き、
【図12】第2の実施の形態における送信タイミング制
御装置の動作説明図の続き、
【図13】第2の実施の形態における送信タイミング制
御装置の動作説明図の続き、
【図14】第2の実施の形態における送信タイミング制
御装置の動作説明図の続き、
【図15】第3の実施の形態における送信タイミング制
御装置の動作説明図、
【図16】第3の実施の形態における送信タイミング制
御装置の動作説明図の続き、
【図17】第3の実施の形態における送信タイミング制
御装置の動作説明図の続き、
【図18】第3の実施の形態における送信タイミング制
御装置の動作説明図の続き、
【図19】第3の実施の形態における送信タイミング制
御装置の動作説明図の続き、
【図20】第4の実施の形態における送信タイミング制
御装置の構成を示すブロック図、
【図21】第5の実施の形態における送信タイミング制
御装置の構成を示すブロック図、
【図22】第6の実施の形態における送信タイミング制
御装置の構成を示すブロック図、
【図23】第6の実施の形態における送信タイミングの
説明図、
【図24】第6の実施の形態における送信タイミング制
御方法の説明図、
【図25】第6の実施の形態における送信タイミング制
御方法の説明図の続き、
【図26】第6の実施の形態における送信タイミング制
御方法の説明図の続き、
【図27】第6の実施の形態における送信タイミング制
御方法の説明図の続き、
【図28】第6の実施の形態における送信タイミング制
御方法の説明図の続き、
【図29】第6の実施の形態における送信タイミング制
御方法の説明図の続き、
【図30】第7の実施の形態における送信タイミング制
御装置の構成を示すブロック図、
【図31】第7の実施の形態における送信タイミングの
説明図、
【図32】第7の実施の形態における送信タイミング制
御方法の説明図、
【図33】第7の実施の形態における送信タイミング制
御方法の説明図の続き、
【図34】第7の実施の形態における送信タイミング制
御方法の説明図の続き、
【図35】第7の実施の形態における送信タイミング制
御方法の説明図の続き、
【図36】第7の実施の形態における送信タイミング制
御方法の説明図の続き、
【図37】従来の送信タイミング制御装置の構成を示す
ブロック図、
【図38】従来の送信タイミング制御装置で用いる制御
情報の受信時期を示す説明図である。
【符号の説明】
1 アドレスデコーダ 2 フリップフロップ 3 プリセット付きカウンタ 4 クロック信号供給源 5 タイミング信号発生回路 6 ORゲート 11、31、51、101、201、301、401 モデム 12、102、202、302、402 フレーム同期信号発生部 13、103、203、303、403 タイマー 14、104、204、304、404 比較器レジスタ 15、105、205、305、405 初期値レジスタ 16、106、206、306、406 比較器 17、107、207、307、407 クロック供給源 32、52 送信タイミング信号発生部 33、53、108、208、308、408 出力データ制御部 34、54、109、209、309、409 出力データバッファ 35、55、110、210、310、410 出力データ一時格納バッ
ファ 56、211、411 カウンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04L 7/00 H04B 7/26 104A

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局または中継局から受信する送信タ
    イミング制御情報に基づいて、送信スロットの送信タイ
    ミングを制御する送信タイミング制御装置において、 フレーム同期信号に同期してカウント動作を行なうタイ
    マーと、 前記送信タイミング制御情報を基に送信タイミングに対
    応する前記タイマーの値を算出する算出手段と、 前記算出手段の算出した値を記憶する記憶手段と、 前記タイマーのカウント値と前記記憶手段に記憶された
    値とが一致したときに一致検出信号を出力する比較手段
    とを備えることを特徴とする送信タイミング制御装置。
  2. 【請求項2】 基地局または中継局から受信する送信タ
    イミング制御情報に基づいて、送信スロットの送信タイ
    ミングを制御する送信タイミング制御装置において、 一定時間間隔で送信タイミング信号を出力する送信タイ
    ミング発生手段と、 前記送信タイミング制御情報を基に前記送信タイミング
    信号の出力時点から送信タイミングまでの遅延時間を算
    出する算出手段と、 前記遅延時間の間、零データを送信し、前記遅延時間の
    経過後に送信データを送信する出力データ制御手段とを
    備えることを特徴とする送信タイミング制御装置。
  3. 【請求項3】 前記出力データ制御手段が、送信データ
    を一時格納する複数の一時格納バッファと、送信すべき
    データを格納し、格納したデータの送信を交互に行なう
    複数の出力データバッファとを具備し、前記出力データ
    バッファに前記遅延時間に対応させて零データを格納す
    ることを特徴とする請求項2に記載の送信タイミング制
    御装置。
  4. 【請求項4】 前記零データの送信すべき残数に対応す
    る値をカウントするカウンタを設け、前記出力データ制
    御手段が、前記カウンタのカウント値を基に前記出力デ
    ータバッファに零データを格納することを特徴とする請
    求項2または3に記載の送信タイミング制御装置。
  5. 【請求項5】 前記送信タイミング発生手段が、システ
    ムの規定する送信タイミング制御量に基づいて最も送信
    時期を早めたときの送信タイミングに合わせて前記送信
    タイミング信号を出力することを特徴とする請求項2に
    記載の送信タイミング制御装置。
  6. 【請求項6】 前記システムが、前記送信タイミング制
    御量を1シンボルの整数(k)分の1を単位に規定し、
    前記出力データ制御手段が、1シンボルのデータ数の1
    /kを制御単位として送信データの送信タイミングを制
    御することを特徴とする請求項2乃至5に記載の送信タ
    イミング制御装置。
  7. 【請求項7】 基地局または中継局から受信する送信タ
    イミング制御情報に基づいて、送信スロットの送信タイ
    ミングを制御する送信タイミング制御装置において、 一定時間間隔で送信タイミング信号を出力する送信タイ
    ミング発生手段と、 前記送信タイミング制御情報を基に前記送信タイミング
    信号の出力時点から送信タイミングまでの遅延時間を算
    出する算出手段と、 前記遅延時間の間、零データを送信し、前記遅延時間の
    経過後に送信データを送信する出力データ制御手段と、
    を備え、 前記送信タイミング発生手段は、 フレーム同期信号に同期してカウント動作を行なうタイ
    マーと、 システムで規定されている送信タイミング制御量におい
    て、後記するクロック信号供給源から供給されるタイマ
    ークロック精度で、最も早く送信を開始する場合のタイ
    ミングに相当する時間のタイマー値を格納する比較器レ
    ジスタと、前記タイマーにクロック信号の供給を行なう
    クロック信号供給源と、 カウント動作を行なう前記タイマーの値と前記比較器レ
    ジスタの値との比較を行ない一致検出した時に一致検出
    信号を発生させる比較器と、を含むことを特徴とする送
    信タイミング制御装置。
  8. 【請求項8】 基地局または中継局から受信する送信タ
    イミング制御情報に基づいて、送信スロットの送信タイ
    ミングを制御する送信タイミング制御装置において、 一定時間間隔で送信タイミング信号を出力する送信タイ
    ミング発生手段と、 前記送信タイミング制御情報を基に前記送信タイミング
    信号の出力時点から送信タイミングまでの遅延時間を算
    出する算出手段と、 前記遅延時間の間、零データを送信し、前記遅延時間の
    経過後に送信データを送信する出力データ制御手段と、 出力データ作成の制御、出力データの制御を行なうカウ
    ンタと、を備え、 前記送信タイミング発生手段は、 フレーム同期信号に同期してカウント動作を行なうタイ
    マーと、 システムで規定されている送信タイミング制御量におい
    て、後記するクロック信号供給源から供給されるタイマ
    ークロック精度で、最も早く送信を開始する場合のタイ
    ミングに相当する時間のタイマー値を格納する比較器レ
    ジスタと、前記タイマーにクロック信号の供給を行なう
    クロック信号供給源と、 カウント動作を行なう前記タイマーの値と前記比較器レ
    ジスタの値との比較を行ない一致検出した時に一致検出
    信号を発生させる比較器と、を含み、 前記出力データ制御手段は、 送信データを一時格納する複数の一時格納バッファと、
    送信すべきデータを格納し、格納したデータの送信を交
    互に行なう複数の出力データバッファと、を含むことを
    特徴とする送信タイミング制御装置。
  9. 【請求項9】 基地局または中継局から受信する送信タ
    イミング制御情報に基づいて、送信スロットの送信タイ
    ミングを制御する送信タイミング制御装置において、 一定時間間隔で送信タイミング信号を出力する送信タイ
    ミング発生手段と、 前記送信タイミング制御情報を基に前記送信タイミング
    信号の出力時点から送信タイミングまでの遅延時間を算
    出する算出手段と、 前記遅延時間の間、零データを送信し、前記遅延時間の
    経過後に送信データを送信する出力データ制御手段と、
    を備え、 前記送信タイミング発生手段は、 フレーム同期信号に同期してカウント動作を行なうタイ
    マーと、 復号して得られた送信タイミング制御情報を基に送信を
    開始するタイミングに相当する時間をタイマークロック
    精度で制御する時のタイマー値を格納する比較器レジス
    タと、前記タイマーにクロック信号の供給を行なうクロ
    ック信号供給源と、 カウント動作を行なう前記タイマーの値と前記比較器レ
    ジスタの値との比較を行ない一致検出した時に一致検出
    信号を発生させる比較器と、を含み、 ことを特徴とする送信タイミング制御装置。
  10. 【請求項10】 基地局または中継局から受信する送信
    タイミング制御情報に基づいて、送信スロットの送信タ
    イミングを制御する送信タイミング制御装置において、 一定時間間隔で送信タイミング信号を出力する送信タイ
    ミング発生手段と、 前記送信タイミング制御情報を基に前記送信タイミング
    信号の出力時点から送信タイミングまでの遅延時間を算
    出する算出手段と、 前記遅延時間の間、零データを送信し、前記遅延時間の
    経過後に送信データを送信する出力データ制御手段と、 出力データ作成の制御、出力データの制御を行なうカウ
    ンタと、を備え、 前記送信タイミング発生手段は、 フレーム同期信号に同期してカウント動作を行なうタイ
    マーと、 システムで規定されている送信タイミング制御量におい
    て、後記するクロック信号供給源から供給されるタイマ
    ークロック精度で、最も早く送信を開始する場合のタイ
    ミングに相当する時間のタイマー値を格納する比較器レ
    ジスタと、前記タイマーにクロック信号の供給を行なう
    クロック信号供給源と、 カウント動作を行なう前記タイマーの値と前記比較器レ
    ジスタの値との比較を行ない一致検出した時に一致検出
    信号を発生させる比較器と、を含み、 前記算出手段は、 送信タイミング制御量を含む基地局又は中継局の送信デ
    ータから送信すべきタイミングをタイマーのクロック精
    度で表すことができるタイマーの値、および、タイマー
    クロック精度では制御しきれない時間をワード単位で制
    御を行なうためのワード単位の制御量を算出することを
    特徴とする送信タイミング制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115801181A (zh) * 2022-10-14 2023-03-14 北京机电工程研究所 一种基于双缓存结构的数字量遥测方法

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CN115801181A (zh) * 2022-10-14 2023-03-14 北京机电工程研究所 一种基于双缓存结构的数字量遥测方法

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