JPH09121077A - フレキシブルプリント配線板 - Google Patents

フレキシブルプリント配線板

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JPH09121077A
JPH09121077A JP14989596A JP14989596A JPH09121077A JP H09121077 A JPH09121077 A JP H09121077A JP 14989596 A JP14989596 A JP 14989596A JP 14989596 A JP14989596 A JP 14989596A JP H09121077 A JPH09121077 A JP H09121077A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工特性、生産性に優れた芳香族ポリアミド
フィルム使用のフレキシブルプリント配線板(FPC)
を提供し、加えて屈曲性が良好なFPCを実現する。 【解決手段】 特定の繰り返し単位を、単独または共重
合の形で70モル%以上含む芳香族ポリアミド重合体か
ら成り、かつ全芳香環の50%以上がパラ位で結合され
ている芳香族ポリアミドフィルムの少なくとも片面に電
気回路が形成されたフレキシブルプリント配線板であっ
て、該芳香族ポリアミドフィルムが厚さが5μm以上5
0μm以下、破断伸度が30%以上150%以下、引裂
伝播抵抗が150g/mm以上400g/mm以下、端裂抵
抗が300kg/mm以上1500kg/mm以下、表面粗さが
0.005μm以上1.0μm以下であることを特徴と
するフレキシブルプリント配線板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフレキシブルプリン
ト配線板(以下FPCと略す)に関し、さらに詳しくは
芳香族ポリアミドフィルムを基板フィルムとする、屈曲
性、打ち抜き加工性や実装時の破れや裂けがなく、また
銅箔等のラミネート時にしわを発生しない総合的な加工
特性に優れたFPCに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気、電子工業分野において機器の小型
軽量化、要求機能の高度化等から、FPCの使用が増加
している。FPCの一般的構成は基板フィルムの片面あ
るいは両面に電気回路を形成し、更に回路上にカバーフ
ィルムあるいは絶縁レジストを積層するものである。基
板フィルムとしては従来ポリイミドフィルムあるいはポ
リエステルフィルム、特に耐はんだ性が要求される場合
には主として耐熱性に優れるポリイミドフィルムが使用
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ポリイミドフィルムは
耐熱性には優れるものの、ポリマおよび製法等から薄い
フィルムほど製造しにくく耐屈曲性を向上させる上で問
題であった。
【0004】一方、芳香族ポリアミドフィルムはポリイ
ミドに次ぐ耐熱性を備え、また高度な機械特性が得やす
いことから薄いフィルムの製造が容易であり、FPCと
しての性能のみならず、コスト面においても優位なFP
Cの実現が期待され、従来より芳香族ポリアミドフィル
ムを基板フィルムとするFPCが数多く提案されてい
る。
【0005】しかしながら、試作レベルでは良好な特性
を示す芳香族ポリアミドフィルム製のFPCも、量産レ
ベルでは製造上の歩止りという点で問題があり、実用範
囲の拡大に大きな進展が見られていないのが現状であ
る。芳香族ポリアミドフィルムを基板フィルムとするF
PCの製造上最も問題となるのが、FPCの打抜きある
いは穴あけ工程、更には部品実装あるいは機器への組込
み時においてフィルムが破れたり裂けたりし易い点であ
る。
【0006】またもう一つの問題として、金属層との積
層時における加工性の問題がある。通常FPCの製造時
には、フィルムロールから導かれた基板フィルムに直接
あるいは接着層を介して、連続的に銅箔などの金属層を
ラミネートし、必要ならばエッチングなどの手段で配線
像を形成し(既に配線像を形成した金属層をラミネート
することもある。)、後加工に供せられる。
【0007】本発明に用いられる芳香族ポリアミドは高
度な機械特性を有している故に薄いフィルムとして好適
に使用されるものであるが、それによって得られた耐屈
曲性とはうらはらにラミネート加工時におけるロールや
金属層との摩擦によってしわを生じ易く、歩止りを落と
しているという問題があった。
【0008】本発明はかかる課題を解決し、加工特性、
生産性に優れた芳香族ポリアミドフィルム使用のFPC
を提供し、加えて屈曲性が良好なFPCを実現すること
を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のフレキシブルプリント配線板は、下記一般
式化2で示される繰り返し単位を、単独または共重合の
形で70モル%以上含む芳香族ポリアミド重合体から成
り、かつ全芳香環の50%以上がパラ位で結合されてい
る芳香族ポリアミドフィルムの少なくとも片面に電気回
路が形成されたフレキシブルプリント配線板であって、
該芳香族ポリアミドフィルムが厚さが5μm以上50μ
m以下、破断伸度が30%以上150%以下、引裂伝播
抵抗が150g/mm以上400g/mm以下、端裂抵抗が
300kg/mm以上1500kg/mm以下、表面粗さが0.
005μm以上1.0μm以下であることを特徴とする
ものからなる。
【0010】
【化2】
【0011】上記一般式化2において、Ar1 、A
2 、Ar3 は少なくとも1個の芳香環を含む。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明においては、Ar1 、Ar
2 、Ar3 は少なくとも1個の芳香環を含み、かつ全芳
香環の50%以上、好ましくは70%以上がパラ位で結
合されている必要がある。50%未満であると、耐熱性
や機械特性、熱膨張係数に劣る。
【0013】ここで芳香環がパラ位で結合されているも
のとしては、代表例として次の化3が挙げられる。
【0014】
【化3】
【0015】また、全芳香環の50%未満であれば、そ
の他の芳香環が含まれていてもよく、その代表例として
次の化4が挙げられる。
【0016】
【化4】
【0017】ここで、Xは、化5の中から選ばれる。
【0018】
【化5】
【0019】さらに、これら芳香環の環上の水素原子の
一部が、ハロゲン基、ニトロ基、C1 〜C3 のアルキル
基、C1 〜C3 のアルコキシル基から選ばれる置換基で
置換されているものも含む。中でも該水素原子の一部
が、ハロゲン基、特にクロル基で置換されているベンゼ
ン環が全芳香環の30%以上、好ましくは50%以上で
あるポリマーが、湿度膨張係数や吸湿率を小さくする上
で好ましく用いられる。
【0020】本発明で使用する芳香族ポリアミドフィル
ムの厚さは5μm以上50μm以下、好ましくは10μ
m以上25μm以下であり、5μmより薄いとフィルム
の腰が弱いため作業性が悪く、また打抜き穴あけ工程で
バリが出るため好ましくない。50μmより厚いとFP
Cの屈曲性が損なわれ、またフィルムの機械強度が大き
すぎるために打抜き刃の寿命が短かくなり好ましくな
い。
【0021】また、本発明で使用する芳香族ポリアミド
フィルムは適度な表面粗さを有しているので、特に25
μm以下、より好適には15μm以下の薄もののフィル
ムにおいて後述するような効果が極めて顕著に発揮され
る。
【0022】フィルムの破断伸度は30%以上150%
以下、好ましくは100%以下であり、引裂伝播抵抗は
150g/mm以上400g/mm以下、好ましくは200
g/mm以上であり、端裂抵抗は300kg/mm以上150
0kg/mm以下、好ましくは1000kg/mm以下である。
【0023】本発明のように薄い芳香族ポリアミドフィ
ルムを基板フィルムとして用いる場合には、破断伸度、
引裂伝播抵抗、端裂抵抗が相互に密接に影響し合い、各
々の値が前記の範囲にあって初めて歩止りを良くFPC
が製造でき、更にFPCを使用する際の問題を解消でき
ることを見出した。
【0024】各々の特性値が小さすぎる場合には、打抜
き穴あけ加工でのフィルムの破れあるいはFPCへの部
品実装時のFPCの裂けなどが多発し、逆に特性値が大
きすぎる場合にも、打抜き穴あけ加工でフィルムが破れ
たり、バリが出たりすることになり、また打抜きに使用
する刃の消耗が大きいという問題が生じる。
【0025】また、本発明で使用するフィルムは適度な
表面粗さを有しているので良好な滑り性を持つため、打
ち抜き加工時においてもフィルムはスムーズに搬送され
るため、加工時におけるフィルムの変形を生じず、加工
特性は向上し、また高い歩止りを得ることができる。
【0026】フィルムの表面粗さは中心線平均粗さRa
で0.005μm以上1.0μm以下である。0.00
5μm未満ではフィルムの滑り性が悪く、フィルムと銅
箔等とのラミネート時に皺が入り易く、また、フィルム
にしわが入らないまでも歪みが積層板中に残り、後加工
時における破れや裂けの原因となる。また、1.0μm
を超える場合には絶縁信頼性が低下するために好ましく
ない。特に薄もののフィルムとするときにはあまり粗い
と絶縁信頼性への影響が大きく、また、滑り性はある程
度粗ければ十分な効果が得られるため、表面粗さとして
は、上記範囲のなかでも特に0.005μm以上0.0
5μm以下とすることが好ましい。
【0027】次に本発明のFPCの製造方法について説
明する。芳香族ポリアミドの重合はアミド系溶媒中での
低温溶液重合法や水系媒体を用いた界面重合法など公知
の重合法により行なうことができる。重合で得られたポ
リマー溶液あるいはポリマーを一旦単離した後に再溶解
したポリマー溶液からフィルムを製膜する。ここで使用
される溶媒はジメチルアセトアミドやN−メチルピロリ
ドンなどのアミド系溶媒であるが、硫酸を使用する場合
もある。
【0028】製膜は溶液製膜法によって行なうことがで
き、乾式、湿式、乾湿式などの区別が脱溶媒の形式によ
ってあるが特に限定はない。製膜工程中にフィルムは通
常、250〜350℃で0.1〜10分間程度の熱処理
とフィルム長手方向、幅方向に0.9〜5.0倍程度の
延伸操作が施される。この熱処理条件と延伸条件とが最
終フィルムの特性を決定する上で、ポリマーの組成と共
に重要であり、各々のポリマーに応じて所定の特性値が
得られるよう決定される。一般には熱処理について多量
の熱量をフィルムに与える方が伸度は大きく、引裂伝播
抵抗は大きく、端裂抵抗は小さくなる傾向にあり、延伸
については倍率が大きい方が、伸度は小さく、引裂伝播
抵抗は小さく、端裂抵抗は大きくなる傾向にある。特
に、湿式、乾湿式法の製膜では、溶媒を水槽内で抽出し
た後はフィルムは多量の水を含有した状態であり、最終
フィルムは水分の乾燥に続き熱処理が行なわれて得られ
る。
【0029】ここで、フィルム延伸操作は水分乾燥後に
行なうのではなく、乾燥前、あるいは乾燥と同時に行な
い、フィルム中に水が含有された状態で延伸すること
が、引裂伝播抵抗を向上させる上で有効であることを検
討過程で見い出した。またポリマーの重合度も特性値に
影響し、重合度が大きい方が伸度、引裂伝播抵抗が大き
くなる傾向にあり、ポリマーの固有粘度ηinh は2.5
以上であることが好ましいが、ある程度以上大きいと特
性値の点での影響は小さくなる。
【0030】また、フィルムの表面粗さは製膜用のポリ
マー溶液に無機、有機の微粒子を添加することで容易に
コントロールすることが可能である。
【0031】得られたフィルムを基板フィルムとしてF
PCを製造するには、従来のポリイミドフィルムの場合
と同様の方法を行なうことができる。基板フィルム上に
電気回路を形成する方法には、銅箔、アルミ箔などを接
着剤によって積層するかメッキ法、蒸着法によって銅な
どを積層した後にエッチング法によって回路形成する方
法や、銅ペースト、銀ペースト、カーボンペーストなど
をスクリーン印刷する方法あるいはこれらの組合せなど
があり特に限定されない。
【0032】電気回路形成後は、必要に応じてスルーホ
ール加工を行ない、カバーフィルムの積層、レジストイ
ンクの塗布、穴あけ加工、外形打抜き加工などを行ない
FPCが得られる。
【0033】[用 途]以上のようにして得られたFP
Cは、従来一般にFPCが使用されている電気、電子機
器において使用することができ、特に耐屈曲性に必要な
FPCにおいて好適に使用される。
【0034】また、FPCと同様な構成のものにフィル
ムコネクターがあるが、当然これへも好適に用いられ
る。
【0035】[特性の評価方法]本発明の特性値の評価
方法は次のとおりである。 (1)破断伸度 JIS−C2318で規定する破断伸度の測定法に従っ
た。
【0036】(2)引裂伝播抵抗 JIS−P8116で規定する引裂伝播抵抗の測定法に
従い、さらに、引裂伝播抵抗値がフィルム厚さに比例す
るとして、1.0mm厚さに換算して数値化した。
【0037】(3)端裂抵抗 JIS C2318で規定する端裂抵抗の測定法に従
い、更に端裂抵抗値がフィルム厚さに比例するとして、
1.0mm厚さに換算して数値化した。
【0038】(4)表面粗さ(Ra) 小坂研究所製の薄膜段差測定器(ET−10)を用い、
触針先端半径0.5μm、触針荷重5mg、カットオフ値
0.008mm、測定長0.5mmの条件で10回測定し、
その平均値でRa、Rpを表わした。なお、Rpの定義
は、例えば奈良治郎著「表面粗さの測定、評価法」(総
合技術センター、1983)に示されているものであ
る。
【0039】
【実施例】本発明を実施例に基づいて説明する。 実施例1 N−メチルピロリドン(NMP)中に0.85モル比に
相当する2−クロル−パラフヱンジアミンと0.15モ
ル比に相当する4,4′−ジアミノジフェニルエーテル
とを溶解させ、これに1.0モル比に相当する2−クロ
ル−テレフタル酸クロリドを添加し、2時間撹拌して重
合を完了した。これに炭酸リチウムを発生塩化水素に当
量となるよう添加して中和を行ない、ポリマー濃度1
0.5重量%の芳香族ポリアミド溶液を得、更に表面粗
さ調整用の平均粒径1.5μmのシリカ粒子を0.5%
(対ポリマ重量)添加した。
【0040】このポリマー溶液をステンレス製のエンド
レスベルト上に流延し、180℃の熱風で1.5分間加
熱して溶媒乾燥を行ない自己保持性を得たフィルムを連
続的に剥離した。この時のポリマ濃度は37重量%であ
った。剥離されたフィルムは連続的に50℃の水槽へ導
入され、残存溶媒と中和で生じた無機塩の抽出を行ない
ながら長手方向に1.05倍延伸し、更に連続的にテン
ターへ導入され、水分の乾燥と同時に幅方向に1.15
倍延伸した後、熱処理を行ない厚さ15μmの芳香族ポ
リアミドフィルムを得た。ここで、熱処理は320℃で
1.1分間であった。
【0041】得られたフィルムの物性値はフィルム長手
方向、幅方向各々について、破断伸度48%、51%、
引裂伝播抵抗、275g/mm、280g/mm、端裂抵抗
670kg/mm、690kg/mm、中心線平均粗さRaは
0.05μmであった。
【0042】次に厚さ35μmの電解銅箔を熱硬化型エ
ポキシ系接着剤(接着剤厚さ15μm)で積層して銅張
板とした後、銅箔をエッチング加工した。次に上記接着
剤を塗布した上記の芳香族ポリアミドフィルムをカバー
フィルムとして積層し、穴あけ打抜き工程を経てFPC
を作成した。穴抜けは1.0mmの径を10コあけ、うち
ぬきはトムソン刃によって矩形の形状のFPCを作成し
た。50枚の同形状のFPCを作製したが、穴抜け打抜
きによるフィルム破れ等のトラブルは1例も生じなかっ
た。
【0043】また、銅箔の積層時においてもしわを発生
することなく、極めて良好に加工することができた。
【0044】比較例1 実施例1で作成したポリマー溶液を使用して、延伸倍率
を長手方向、幅方向各々1.25倍、1.35倍に、熱
処理温度を300℃とする以外は実施例1と同様の方法
で厚さ16μmの芳香族ポリアミドフィルムを作成し
た。得られたフィルムの物性値はフィルム長手方向、幅
方向各々について、破断伸度25%、28%、引裂伝播
抵抗210g/mm、240g/mm、端裂抵抗750kg/
mm、780kg/mm、中心線平均粗さは0.05μmであ
った。
【0045】このフィルムを用いて実施例1と同様の穴
あけ、打抜き加工を行なったところ、50枚のサンプル
の内3枚で破れが生じ、また穴あけ後のフィルム端部に
バリが出るなど加工性は不良であった。
【0046】しかしながら、銅箔の積層だけに着目すれ
ば貼りつけ工程でのしわの発生はなく、良好に加工する
ことができた。
【0047】比較例2 0.95モル比に相当する2−クロル−パラフェニレン
ジアミンと0.05モル比に相当する4,4′−ジアミ
ノジフェニルエーテルをジアミン成分とし、これと当量
の2−クロル−テレフタル酸クロリドを酸クロリド成分
とするモノマーから実施例1と同様の重合、製膜方法で
芳香族ポリアミドフィルムを作成した。但し製膜中の延
伸は長手方向、幅方向1.20倍、1.28倍、熱処理
温度は300℃とした。
【0048】得られたフィルムの物性値は長手方向、幅
方向各々について、破断伸度23%、27%、引裂伝播
抵抗105g/mm、110g/mm、端裂抵抗1090kg
/mm、1010kg/mm、中心線平均粗さは0.002μ
mであった。
【0049】このフィルムを用いて実施例1と同様の穴
あけ、打抜き加工を行なったところ、50枚のサンプル
の内28枚で破れが生じ、穴あけ打抜き後のバリの程度
も比較例1より更に悪化した。
【0050】また、銅箔積層工程においてもフィルムに
しわの発生が認められ一部しわが製品に残るため、その
部分は不良品にせざるを得ないものであった。
【0051】比較例3 粒子の添加を行わなかった他は実施例1と同様の方法で
重合、製膜を行い、厚み15μmの芳香族ポリアミドフ
ィルムを得た。得られたフィルムの物性値はフィルム長
手方向、幅方向各々について、破断伸度48%、51
%、引裂伝幡抵抗275g/mm、280g/mm、端裂抵
抗670kg/mm、690kg/mm、中心線平均粗さは0.
002μmであった。
【0052】このフィルムを用いて実施例1と同様の穴
あけ、打ち抜き加工を行ったところ、50枚のサンプル
の内1枚で破れが生じた。また、銅箔の積層工程におい
てしわの発生が認められ一部しわが製品に残るため、そ
の部分は不良品として処分せざるを得ないものであっ
た。
【0053】
【発明の効果】本発明では特定の機械的特性と表面性を
有する薄い芳香族ポリアミドフィルムを基板フィルムと
することによって、従来の、耐熱性はありながらも、打
ち抜き加工性、実装時等における破れや裂けの問題、さ
らには銅箔等の積層時におけるしわの発生等の加工性の
問題、さらにはこれら要因による歩止りの低下の問題を
解決し、耐屈曲性に優れたFPCを得ることが可能にな
った。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式化1 【化1】 (ここでAr1 、Ar2 、Ar3 は少なくとも1個の芳
    香環を含む)で示される繰り返し単位を、単独または共
    重合の形で70モル%以上含む芳香族ポリアミド重合体
    から成り、かつ全芳香環の50%以上がパラ位で結合さ
    れている芳香族ポリアミドフィルムの少なくとも片面に
    電気回路が形成されたフレキシブルプリント配線板であ
    って、該芳香族ポリアミドフィルムが厚さが5μm以上
    50μm以下、破断伸度が30%以上150%以下、引
    裂伝播抵抗が150g/mm以上400g/mm以下、端裂
    抵抗が300kg/mm以上1500kg/mm以下、表面粗さ
    が0.005μm以上1.0μm以下であることを特徴
    とするフレキシブルプリント配線板。
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