JPH09121025A - モノリシック電圧可変コンデンサ及びその製造方法 - Google Patents

モノリシック電圧可変コンデンサ及びその製造方法

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JPH09121025A
JPH09121025A JP21130996A JP21130996A JPH09121025A JP H09121025 A JPH09121025 A JP H09121025A JP 21130996 A JP21130996 A JP 21130996A JP 21130996 A JP21130996 A JP 21130996A JP H09121025 A JPH09121025 A JP H09121025A
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JP
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capacitance
junction
varactor
array
layer
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JP21130996A
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English (en)
Inventor
Shang-Yi Chiang
シャン−イ・チャン
Kevin J Negus
ケヴィン・ジェー・ネガス
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HP Inc
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Hewlett Packard Co
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L29/00Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/86Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable only by variation of the electric current supplied, or only the electric potential applied, to one or more of the electrodes carrying the current to be rectified, amplified, oscillated or switched
    • H01L29/92Capacitors having potential barriers
    • H01L29/93Variable capacitance diodes, e.g. varactors

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Abstract

(57)【要約】 【課題】いくつかの既知のIC製造プロセスに、処理ス
テップを追加することなく、狭帯域低電圧VCOに用い
るのにふさわしいTR及びLR特性を備えたバラクタを
提供することである。 【解決手段】狭帯域低電圧VCOに用いられるモノリシ
ック電圧可変コンデンサと、このコンデンサを製造する
ための方法から構成される。既知のバラクタの場合、キ
ャパシタンスは、空乏層の幅によって決まる。本発明の
場合、空乏層の幅以外に、表面金属絶縁半導体(Metal
Insulated Semiconductor)のキャパシタンス及び有効
投影接合面積が全キャパシタンスに影響する。逆バイア
ス電圧が高くなると、本発明に基づいて構成されたバラ
クタは、隣接する接合の合併と側壁接合の除去によって
生じる接合面積が縮小し、この結果キャパシタンスが減
少する。これらのことを利用し目的に合致したバラクタ
ダイオードを提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電圧可変コンデンサ、
とりわけ、モノリシック集積回路(IC)の一部として
製造される電圧可変コンデンサの分野に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】多くの無線周波数(RF)回路におい
て、バラクタとしても知られる電圧可変コンデンサが有
効である。既知の用途には、電圧制御発振器(VCO、
voltagecontrolled oscillator)におけるタンク回路、
トラッキング帯域フィルタ、及び、可調整弁別タンク回
路がある。
【0003】図1には、バラクタを利用した既知のタン
ク回路の1つに関する回路図が示されている。タンク回
路1は、インダクタ2、固定コンデンサ3、及び、バラ
クタ4から構成される。図1に示す回路の共振周波数
は、下記の公式によって求められる:
【数1】
【0004】この共振周波数は、Cvarの値を変える
ことによって変更することが可能である。
【0005】Cvarは、コンデンサのバイアス電圧を変
えることによって変更することが可能である。モノリシ
ック用途の大部分では、Cvarの制御に用いられる利用
可能な電圧範囲は、利用可能な電源レールの+/−20
0mVに制限される。単一の+2.7V電源の利用が可
能な典型的な低電圧用途の場合、 TR=C(0.2V)/C(2.5V) の同調比(「TR」)が利用可能であるが、ここで、C
(V)は、電圧の関数としてのバラクタのキャパシタン
ス、TRは、逆バイアス電圧がゼロにおけるバラクタの
キャパシタンス対所定の逆バイアス電圧Vにおけるその
キャパシタンスの比である。TRを最大にすると、タン
ク回路の共振周波数範囲がより広くなり、固定コンデン
サ3に対してより小さいバラクタの利用が可能になる。
この固定コンデンサの質は、バラクタ4が固定コンデン
サより低いQを有している場合(一般にそうである)、
とりわけ有効である。
【0006】電圧可変コンデンサを実施するための既知
の方法の1つは、半導体p−n接合の空乏層キャパシタ
ンスの利用によるものである。
【0007】p−nダイオードの場合、空乏ゾーンの幅
は、逆バイアス電圧の上昇につれて、増大する。空乏ゾ
ーンの幅が増すと、接合キャパシタンスが減少する。空
乏ゾーンの幅は、ドーピング濃度によっても左右され、
ドーピング・レベルが高くなると、空乏ゾーンの幅が狭
くなり、キャパシタンスが増大する。平面p−n接合の
キャパシタンスは、次のように書くことが可能である C(V)=C0(1+V/Vbi-m ここで、C0は、「ゼロ・バイアス」におけるキャパシ
タンスであり、mは、べきの係数であり、Vbiは、接合
のビルトイン(built in)電圧である。シリコ
ンの場合、Vbiは〜0.75Vである。高性能のバイポ
ーラ・テクノロジによって形成されるコレクタ・ベース
接合に極めて近接した均一な階段接合の場合、mは〜
0.5である。その不純物プロファイルが図2に示す形
をなす「超階段」バラクタ・ダイオードを利用すること
によって、mの値はいっそう高くなった。
【0008】図2に示すバラクタの場合、空乏領域の大
部分は、n−領域である。ゼロ・バイアスの幅が狭くな
ると、キャパシタンスが大きくなる。逆バイアス電圧が
高くなると、空乏領域がn−領域に入り込み、キャパシ
タンスが小さくなる。
【0009】従来の広帯域VCOの場合、電圧範囲が+
4V〜+40Vにわたってmの値が高いバラクタが開発
された。こうした電圧範囲の場合、V/Vbi>>1にな
るので、 C(V)〜C0(V/Vbi-m。 完全にインダクタンスLとバラクタだけとから構成され
るタンク回路の場合、これは次のようになる:
【数2】
【0010】m=2の場合、f∝Vであり、これは、広
帯域VCOにとって理想的である。従って、m=2にす
るのが、超階段バラクタの設計者にとって伝統的な目標
であった。
【0011】ところが、こうした結果は、現在の狭帯域
無線用途にとっては、望ましいものではない。セルラ及
びコード・レス電話の場合、VCOは有限の狭帯域につ
いて同調させるだけでよい。「狭帯域」は、全同調範囲
対中心周波数の比が小さいことを表している。こうした
場合、タンク回路の全体としてのQによって左右される
VCOの位相ノイズは、クリティカルである。従って、
図1に示すように、タンク・キャパシタンスを固定キャ
パシタンス部分と可変キャパシタンス部分に分割し、可
変コンデンサに対してはるかに高い固定コンデンサのQ
を利用することが望ましい。ロックされた位相ロック・
ループ(PLL)において安定性を得るには、VCO
は、周波数変動対電圧、すなわち、同調感度が必要最小
限でありさえすればよい。この場合、共振周波数は次の
通りである:
【数3】
【0012】狭帯域用途の場合には、これは次の近似式
になる:
【数4】
【0013】狭帯域VCOにとって理想的なバラクタの
場合、広帯域VCOのように1/V2ではなく、△C ∝
△Vになる。
【0014】C−Vの関係が非線形の場合、VCOの同
調感度は、ループ電圧に応じて変動する。このため、ル
ープ安定性、基準電圧の変動、及び、捕捉時間に関する
問題を生じる可能性がある。低電圧狭帯域同調用途に関
する第2の基準は、直線性の比(liniarity ratio、以
下LRで説明する)であり、 LR= C(cv)−C(hv)/C(lv)−C(cv)である。 ここで、 C(cv)=(center voltage)(hv)=(high voltage)(lv)=(low voltage) 理想の結果は、LR=1になる。
【0015】下記の表には、Vbiが〜0.75の典型的
な超階段バラクタ・ダイオードに関するTR及びLRの
範囲が示されている。
【表1】
【0016】TRはLRが減少する場合に限って増大す
るので、超階段バラクタ・ダイオードは、狭帯域低電圧
VCOには不十分なバラクタである。さらに、こうした
バラクタは、既知の標準的な集積回路製造プロセスに対
して、追加注入及びマスキングのステップを加えること
によってしか実施することができない。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、いく
つかの既知のIC製造プロセスに、処理ステップを追加
することなく、狭帯域低電圧VCOに用いるのにふさわ
しいTR及びLR特性を備えたバラクタを提供すること
にある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の望ましい
実施例は、狭帯域低電圧VCOに用いられるモノリシッ
ク電圧可変コンデンサと、このコンデンサを製造するた
めの方法から構成される。既知のバラクタの場合、キャ
パシタンスは、空乏層の幅によって決まる。本発明の場
合、空乏層の幅以外に、表面金属絶縁半導体(Metal In
sulated Semiconductor、以下、MISと略する)のキ
ャパシタンス及び有効投影接合面積が全キャパシタンス
に影響する。逆バイアス電圧が高くなると、本発明に基
づいて構成されたバラクタは、隣接する接合の合併と側
壁接合の除去によって生じる接合面積が縮小し、この結
果キャパシタンスが減少する。これらのことを利用し目
的に合致したバラクタダイオードを提供できる。
【0019】次に、添付の図面に関連して本発明につい
て詳述することにする。
【0020】
【実施例】本発明の第1の望ましい実施例は、図3に示
す小さい正方形の開口部10によるグリッド5から構成
され、開口部10のサイズは、利用可能なリソグラフィ
技法によって制限される。この場合、本発明を正方形の
開口部だけに限定するものではないと解釈すべきであ
る。実際のところ、リソグラフィ・プロセスにおける制
限のため、多くの用途において、これらの「正方形」
は、実際には円ということになる。
【0021】図4は、図3のA−Aラインに沿って描か
れた図3に示すグリッドの断面図である。バラクタ・ア
レイ20は、N+埋め込み層22、Nエピタキシャル層
24、P+注入物26、薄膜酸化物/窒化物層28、及
び、金属層30から構成される。アレイ20のグリッド
・パターンによって、従来のP+注入物を均一にドープ
したnタイプ・コレクタにエピタキシャル成長させるこ
とが可能になる。従来のバイポーラ集積回路製造プロセ
スを利用すれば、本発明を実現するのに追加マスキング
または注入ステップは不要である。オプションにより、
これらの同じ開口部によって、セルフ・アライメント式
に、追加超階段nタイプ注入を実施することが可能であ
る。
【0022】バラクタ20を製造するため、nタイプ・
シリコン基板24の表面において、薄膜酸化物/窒化物
層の成長または被着が行われる。正方形開口部によるア
レイにパターン化及びエッチングを施すことによって、
基板が露出する。フォトレジスト及び酸化物28によっ
て他の領域を保護して、正方形のウインドウにボロンが
注入される。5分間にわたる1000゜Cでのアニーリ
ング・ステップによって、ボロンが拡散される。個々の
正方形開口部は、金属プレートで結合することが可能で
ある。
【0023】陽極であるブランケット金属層30と陰極
であるN+埋め込み層(それ自体、別の金属層(不図
示)に接続されている)との間のキャパシタンスは、3
つの成分、すなわち、p−nダイオードの平面領域接合
キャパシタンス、p−nダイオードの周辺領域接合キャ
パシタンス、及び、薄い酸化物及び/または窒化物の層
が誘電材料の働きをする、金属と非空乏nタイプ材料と
の間のMISキャパシタンスから構成される。
【0024】工程において、バラクタに逆バイアスが印
加されると、p−n接合空乏層が広がり、従来の既知の
バラクタ・ダイオードと同様にキャパシタンスが減少す
る。しかし、空乏層の側方成長によって、MISキャパ
シタンスの有効面積が縮小し、全キャパシタンスのうち
のもう1つの電圧依存成分が生じることになる。逆バイ
アス電圧が高くなると、結局は、各開口部の個々の接合
空乏層が合併する。このため、全有効接合面積が縮小
し、接合キャパシタンスが減少する。キャパシタンスに
おけるMIS変動を考慮しなければ、この接合面積の効
果だけによって、m=0.5で、TRがほぼ2.8のp
−n階段接合を得ることが可能になる。
【0025】単位セルの面積が2.56μm2であると
仮定すると、0.8μm×0.8μmの開口部に1つの
+nダイオードが存在する。p+n接合の垂直方向の深
さが0.3μmであると仮定すると、横方向の接合は、
ウインドウのエッジから0.25μmに及ぶ。下部接合
面積は、1.3μm×1.3μm、すなわち、1.69
μm2になり、側壁接合面積は、4×0.3μm×1.
3μm、すなわち、1.56μm2になる。全接合面積
は、1.69μm2+1.56μm2、すなわち、3.2
5μm2になる。
【0026】MISコンデンサは、酸化物層28によっ
て上部金属プレート30(図4参照)とnタイプSi基
板24の間に形成される。単位面積当たりのキャパシタ
ンスは、酸化物の厚さによって決まるので、MISコン
デンサとp+n接合コンデンサの間の単位面積当たりの
キャパシタンスは同じになるものと仮定される。この結
果、有効接合面積は、MISコンデンサを含めて、2.
56μm2−1.69μm2、すなわち、0.87μm2
だけ拡大する。逆バイアスが0Vの場合の全有効接合面
積は、単位セル面積が2.56μm2の場合、3.25
μm2+0.87μm2、すなわち、4.12μm2にな
る。アレイ内の全てのダイオードが合併して、単一ダイ
オードになると、有効接合面積が2.56μm2にな
り、この結果、有効接合面積が1.6分の1だけ縮小さ
れる。既知の技法を利用して得られるC(0.2V)/C
(2.5V)=3のTR比は、本発明を利用すると、4.8の
TR比になる。
【0027】図5a及び5bに示す単位セルは、この新
規のデバイスによって可能となるTR及びLRを理解で
きるようにするものとみなされる。図5a及び5bに示
す単位セルのキャパシタンスに関する近似式は、次の通
りである:
【数5】
【0028】ここで、C″MISは、第1の近似式におい
て、バイアス電圧に左右されない単位面積のMISキャ
パシタンスである。C″epi=ε/W0(ここで、W0
ゼロ・バイアス電圧の空乏層の厚さであり、Cr=C″
MIS/C″epiである)の場合、次のようになる:
【数6】
【0029】もう1つの仮定によって、W/W0は従来
の階段接合としてモデル化し、W/W0=(1+V/V
bi1/2とすることが可能である。
【0030】留意すべきは、本書に解説のバラクタは、
いくつかの既知のIC製造プロセスに処理ステップを追
加しなくても、製造可能という点である。
【0031】典型的なバイポーラ・プロセスを利用して
製造されたデバイスに関する先行式に図3に示すアレイ
に関する妥当な値を挿入すると、「a」の異なるいくつ
かの値についてTR及びLRの計算が可能になる(図5
a及び5b参照のこと)。これらの場合、R=0.6μ
m(0.8μmのセルフ・アライメントがとられた正方
形は0.8μmの円と考えてよい。さらにP+材料の側
方拡散の境界が0.2μm広がっているので、R=0.
6μmとなる)、d=0.3μm、W0=0.25μ
m、Cr〜1.2、及び、Vbi=0.75Vになる。
「a」はC(V)曲線を最適化するように選択可能であ
る。留意すべきは、前述のC(V)式は、空乏層が合併を
開始する場合に対応するR+W>aの場合には無効であ
るという点である。LR及びTRは、それぞれ、a=
1.1μm(v2.25Vの場合、有効)、a=1.
05μm(v1.65Vの場合、有効)、及び、a=
1.0μm(v1.2Vの場合、有効)の場合に相当
する、aの3つの値について計算される。
【0032】a=1.05μmで、V=1.65Vの場
合、全キャパシタンスは、約52%の接合キャパシタン
スと48%のMISキャパシタンスから構成される。V
が2.5Vまで上昇すると、MISキャパシタンスはさ
らに35%減少する。通常の空乏層の成長によって、接
合キャパシタンスは14%減少し、空乏層が合併する
と、周辺は約10%減少するはずである。従って、C
(2.5V)/C(1.65V)=0.71になる。a=1.0μm
で、V=1.2Vの場合、キャパシタンス値の比率は、
58%の接合キャパシタンスと42%のMISキャパシ
タンスになる。MISキャパシタンスが50%減少する
と、通常の空乏層の効果によって、接合キャパシタンス
は22%減少し、周辺は20%縮小するはずである。従
って、C(2.5V)/C(1 .2V)≒0.57になる。
【0033】これらの仮定のもとに、TR及びLRにつ
いて下記の値を推定することが可能になる:
【表2】
【0034】これらの結果と超階段接合によって生じる
結果を比較すると、本発明の場合、所定のTRについて
LRが高くなるが、これは、その同調範囲が既知の線形
デバイスよりも直線性が高いということになる。
【0035】設計者は、本発明のレイアウト・マスクを
修正することによって、TR、LR、及び、全電圧範囲
の間でトレード・オフを行うことが可能である。複数の
個別化C−Vタイプ・コンデンサを製造するのに、特殊
な処理は不要である。
【0036】本発明に基づいて製造されたバラクタは、
反復性が優れている。キー・パラメータ「a」は、マス
クによって固定され、ウェーハ毎に変動することはな
い。「R」にわずかな変動が生じるが、この場合、MI
Sキャパシタンス及び接合キャパシタンスは互換性があ
るので、Crが〜1の場合、これらの影響は最小限にな
る。
【0037】図6に、第二の好適な実施例について紹介
する。ダイオード・ウインドウの形状、間隔、及び、レ
イアウトは、プロセスの流れに基づいて最適化すること
が可能である。シリコンに数ミクロン以上の深さに達す
るダイオード・ウインドウのエッチングを行うことが可
能であり、拡散を実施することによって、接合を形成す
ることができる。図6には、こうしたバリエーションが
示されている。nタイプのエピタキシャル層53に、グ
ルーブ51のエッチングが行われる。次に、露出したグ
ルーブに重ねて、窒化物または酸化物の薄い絶縁層55
が成長させられる。最後に、このグルーブに接触材料5
7を被着させることによって、バラクタ・アレイが完成
する。他の代替案には、側壁接合キャパシタンスを小さ
くするため、酸化物の側壁を利用することが含まれる。
この場合、逆バイアス電圧が増すと、空乏エッジが酸化
物のエッジに合併する。
【0038】以上、本発明の実施例について詳述した
が、以下、本発明の各実施態様の例を示す。
【0039】〔実施態様1〕それぞれキャパシタンスを
有し、それぞれの前記キャパシタンスが、平面領域接合
キャパシタンス、周辺領域接合キャパシタンス、及び、
MISキャパシタンスを含み、あるパターンで配列され
た複数のダイオード10を含み 前記パターンをなす前
記ダイオードが、互いに十分に接近し、グリッドにおい
て前記ダイオードのそれぞれに印加される逆バイアス電
圧を増大させることにより、お互いに平面領域接合及び
周辺領域接合を成長合併させ、コンデンサのキャパシタ
ンスを減少させることを特徴とするモノリシック電圧可
変コンデンサ5。
【0040】〔実施態様2〕前記MISキャパシタンス
の有効領域が、前記逆バイアス電圧の変化に伴って変化
することを特徴とする実施態様1に記載のモノリシック
電圧可変コンデンサ5。
【0041】〔実施態様3〕前記ダイオード10のそれ
ぞれが、正方形を構成し、前記正方形が矩形パターンを
なすように配列され、前記コンデンサを形成することを
特徴とする実施態様2に記載のモノリシック電圧可変コ
ンデンサ5。
【0042】〔実施態様4〕前記ダイオード10のそれ
ぞれが、円を構成し、前記円がグリッド・パターンをな
すように配列されて、前記コンデンサを形成することを
特徴とする実施態様2に記載のモノリシック電圧可変コ
ンデンサ5。
【0043】〔実施態様5〕前記各ダイオード10が、
+埋め込み層22と、前記N+埋め込み層22の上に重
なるNエピタキシャル層24と、前記Nエピタキシャル
層24の選択された矩形領域に対するP+注入物26
と、前記P+注入物26が注入されなかった前記Nエピ
タキシャル層24の部分の上に重なる薄い絶縁層28
と、前記P+注入物26及び前記薄い絶縁層28の上に
重なる金属接触層30とを含むことを特徴とする実施態
様3に記載のモノリシック電圧可変コンデンサ5。
【0044】〔実施態様6〕互いに所与の距離内に位置
する、第1の半導体タイプに多量ドープした注入物26
から成るアレイを、逆の半導体タイプの少量ドープした
基板24内に形成し、前記注入物26と前記基板24の
組み合わせによって、3つの要素からなるキャパシタン
スをが形成するステップと、前記多量ドープした注入物
26と前記少量ドープした基板24に対する電気接触3
0を形成するステップと、前記接触30に逆バイアス電
圧を印加するステップとを含む、ことを特徴とする電圧
可変コンデンサ5を製造する方法。
【0045】〔実施態様7〕前記逆バイアス電圧を増大
することにより、隣接するキャパシタンスのキャパシタ
ンス要素のうちの2つを結合させ、全体としてのキャパ
シタンスを減少することを特徴とする実施態様6に記載
の方法。
【0046】〔実施態様8〕前記注入物26が、それぞ
れ、正方形の形状をなしており、前記注入物の集合によ
り、アレイ5が形成されることを特徴とする、実施態様
6に記載の方法。
【0047】〔実施態様9〕前記注入物26が、それぞ
れ、円の形状をなしており、前記注入物の集合により、
アレイ5が形成されることを特徴とする、実施態様7に
記載の方法。
【0048】〔実施態様10〕前記注入物26が、ドー
ピング濃度が少なくとも1×1018cm3のpタイプ材
料であり、前記基板24が、ドーピング濃度が1×10
17cm3を越えないnタイプ材料であることを特徴とす
る、実施態様7に記載の方法。
【0049】〔実施態様11〕前記コンデンサが、第1
の基板層に複数のみぞをエッチングし、前記みぞの表面
に絶縁層を形成し、さらに、前記第一の基板と前記絶縁
層に電気接触を形成することによって形成されることを
特徴とする、実施態様1に記載のモノリシック電圧可変
コンデンサ5。
【0050】〔実施態様12〕前記ダイオード10のそ
れぞれが、矩形導線を含み、複数の前記導線が反復パタ
ーンをなすように形成されていることを特徴とする実施
態様2に記載のモノリシック電圧可変コンデンサ5。
【0051】〔実施態様13〕前記注入物26が、それ
ぞれ、矩形導線形状をし、前記注入物の集合により、反
復パターンが形成されることを特徴とする実施態様6に
記載の方法。
【0052】
【発明の効果】以上のように、本発明を用いると、所定
のTRについてLRが高くなり、その同調範囲が既知の
線形デバイスよりも直線性が高くできる。またレイアウ
ト・マスクを修正することによって、TR、LR、及
び、全電圧範囲の間でトレード・オフを行うことが可能
である。さらに、本発明で述べているバラクタは、いく
つかの既知のIC製造プロセスに処理ステップを追加し
なくても、製造可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】既知のタンク回路(先行技術)の略図である。
【図2】既知の超階段p−n接合ダイオード(先行技
術)の不純物のプロファイルを示す図である。
【図3】本発明の第1の実施例の平面図である。
【図4】本発明の第1の実施例の側面断面図である。
【図5a】本発明を実施する理想化された単位セルの平
面図である。
【図5b】本発明を実施する理想化された単位セルの断
面図である。
【図6】本発明の第2の実施例を示す図である。
【符号の説明】
10 開口部、本実施例ではダイオード 20 バラクタ・アレイ 22 N+埋め込み層 24、53 Nエピタキシャル層 26 P+注入物 28、55 薄膜酸化物/窒化物層 30 金属層 51 みぞ(groove) 57 接触材料

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれキャパシタンスを有し、それぞれ
    の前記キャパシタンスが、平面領域接合キャパシタン
    ス、周辺領域接合キャパシタンス、及び、MISキャパ
    シタンスを含み、あるパターンで配列された複数のダイ
    オードを含み 前記パターンをなす前記ダイオードが、
    互いに十分に接近し、グリッドにおいて前記ダイオード
    のそれぞれに印加される逆バイアス電圧を増大させるこ
    とにより、お互いに平面領域接合及び周辺領域接合を成
    長合併させ、コンデンサのキャパシタンスを減少させる
    ことを特徴とするモノリシック電圧可変コンデンサ5。
JP21130996A 1995-08-29 1996-08-09 モノリシック電圧可変コンデンサ及びその製造方法 Pending JPH09121025A (ja)

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