JPH09120490A - ネットワーク式煙霧フードモニターシステム - Google Patents

ネットワーク式煙霧フードモニターシステム

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JPH09120490A
JPH09120490A JP8091164A JP9116496A JPH09120490A JP H09120490 A JPH09120490 A JP H09120490A JP 8091164 A JP8091164 A JP 8091164A JP 9116496 A JP9116496 A JP 9116496A JP H09120490 A JPH09120490 A JP H09120490A
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building
control system
hood
monitor system
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JP8091164A
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Ronald J Zver
ロナルド・ジョゼフ・ズヴァー
Steven D Jacob
スティーヴン・デイヴィッド・ジェイコブ
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Landis and Gyr AG
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Landis and Gyr Powers Inc
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    • G08B21/14—Toxic gas alarms
    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B08—CLEANING
    • B08B—CLEANING IN GENERAL; PREVENTION OF FOULING IN GENERAL
    • B08B15/00—Preventing escape of dirt or fumes from the area where they are produced; Collecting or removing dirt or fumes from that area
    • B08B15/02—Preventing escape of dirt or fumes from the area where they are produced; Collecting or removing dirt or fumes from that area using chambers or hoods covering the area
    • B08B15/023—Fume cabinets or cupboards, e.g. for laboratories
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物監視制御システムにネットワーク接続さ
れ、実験室用煙霧フードの動作において潜在的に危険な
状態が発生した場合に、建物の管理者に直ちに警告が発
せられるようにした改良モニターシステムを提供するこ
と。 【解決手段】 実験室用煙霧フードの動作をモニターす
るシステムが開示される。本システムは、アラーム状態
を表すデータ及びその他の特別機能を建物監視制御シス
テムに転送するためのローカルエリアネットワークを具
備する。また本システムは、煙霧フードの動作の劣化を
検出するのに用いることができる煙霧フードの動作性能
のデータベースを作成するのに適した較正能力を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は一般に実験室用煙霧
フードの換気制御に関し、特にそのような実験室用煙霧
フードに関連した安全警告を与えるネットワーク式モニ
ターシステムに関する。
【０００２】
【従来の技術】実験室（ラボ）環境における化学物質を
含む研究開発作業では、化学煙霧を閉じ込め、実験室内
で作業している研究員各人を保護するために、煙霧フー
ドを使用する必要がある。煙霧フードは一般に、前面開
口を有するエンクロージャ（外囲器）と、この開口を覆
っているが開けることができ、実験やその他の作業を行
う目的で研究員各人がエンクロージャの内部へアクセス
するのを可能とする１つ以上の可動ドアとから成る。通
例エンクロージャはブロワーによって駆動される強制式
空気排出系に接続され、煙霧フードからの空気が排気ダ
クトを介し絶えず取り出されて有毒性の煙霧を運び出
し、フード内で作業を行っている間、研究員各人が煙霧
にさらされないようにしている。
【０００３】近年、エンクロージャを通過する空気の流
れを制御する煙霧フードコントローラは非常に高度化し
てきており、今や覆われていない開口の大きさに係わり
なく所望の流れ特性を正確に維持し、煙霧フードの開口
の所望平均表面速度の関数として煙霧をエンクロージャ
から排出することができる。設けてあるサッシドアを移
動することによって開口の覆いが次第に開かれるにつ
れ、平均表面速度を維持するのに必要な空気の量を必然
的に増大させねばならないことは当然理解されるところ
である。
【０００４】こうした高度の動作制御及びその他の機能
を達成する煙霧フードコントローラは、米国特許第５，
０９０，３０３号、第５，０９２，２２７号、第５，１
１５，７２８号及び第５，０９０，３０４号に開示され
ている。尚、これら米国特許は本発明と同じ譲受人に譲
渡されている。上記各特許に開示された種類の煙霧フー
ドコントローラは、表面速度を相対的に一定に維持する
と共に、煙霧フードのサッシドアの位置の測定及びサッ
シドアの移動に伴う開口の開放面積の計算を含む諸因子
の組合せによってその維持を行うための高度な制御を提
供している。また煙霧フードコントローラは、ブロワー
モータの速度を制御するか、あるいは排気ダクト内に配
置されたダンパーの位置を制御することによって、排気
ダクトを介して排気される空気の量も制御する。これら
どちらの変数も、煙霧フードから排出される空気の量を
調節するのに効果的である。
【０００５】このような高度なコントローラは、実験室
内で煙霧フードの近くにいるかもしれない研究員各人の
安全性を保証するため適切な流量を与える一方、同時に
煙霧フードひいては実験室内から排出される空気の量を
最小にするように設計されている。実験室から取り出さ
れる空気の量が少ないほど、取り出した空気を入れ換え
るのに必要な空気の量が少なくて済む。煙霧フードが冬
季に動作され、入れ換え空気を暖めなければならないと
き、入れ換え空気を暖めるのにかなりのエネルギーひい
ていはコストが必要になるのは明かである。エネルギー
上のかかる考慮すべき点は、夏季に入れ換え空気を冷や
すときにも同様に当てはまる。
【０００６】現在米国内には、数十万の煙霧フードが存
在すると推定され、これら煙霧フードの多くは上記のよ
うな高度なコントローラを備えずに設置されている。こ
うした煙霧フードの多くは、煙霧フードが開いているか
あるいは閉じているかに係わりなく、安全な状態を維持
するのに充分な空気の量を取り出す定量型の設備であ
る。これによりそうした設備においては、煙霧フードが
正しく動作しているときは安全上の考慮すべき点が満た
されるが、より多くのエネルギーが消費され、その結果
運転コストが増大する。安全上の考慮すべき点は最も重
要なので、設備が定量型のものであっても、煙霧フード
の動作を必要とするモニターシステムが必要である。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の主な目
的は、実験室用煙霧フードのための改良モニターシステ
ムを提供することにある。
【０００８】本発明の別の目的は、建物監視制御システ
ムにネットワーク接続され、煙霧フードの動作において
潜在的に危険な状態が発生した場合に、建物の管理者に
直ちに警告が発せられるようにした改良モニターシステ
ムを提供することにある。
【０００９】本発明の別の目的は、煙霧フードの動作に
基づいて一群の特殊な機能を与える改良モニターシステ
ムを提供することにある。
【００１０】本発明の更に別の目的は、イニシアルコス
トと設置において比較的安価だが、煙霧フードの動作に
関する信頼できる情報を与えるのに効果的であるような
モニターシステムを提供することにある。
【００１１】本発明の別の目的は、煙霧フード内あるい
は煙霧フードに接続された排気ダクト内の空気の流れを
検出するのに効果的で、検出された結果が処理され、表
面速度が所定のバンド幅外にあるとき、アラーム信号を
トリガー可能な表面速度値を与えるような改良モニター
システムを提供することにある。
【００１２】本発明の更に別の目的は、煙霧フードの開
口内の複数の離間した箇所における表面速度を求め、ネ
ットワークに関するデータを建物監視制御システムまた
はその他のロケーションに送り、更にデータをメモリ装
置内に記録して、時間の経過に伴う煙霧フードの動作の
データベースを作成することができる改良モニターシス
テムを提供することにある。
【００１３】上記以外の目的及び利点は、添付の図面を
参照した以下の詳細な説明から明かとなるであろう。
【００１４】
【課題を解決するための手段】概略的に言えば、本発明
による実験室煙霧フード用のモニターシステムは、モニ
ター情報を中央ロケーションへネットワーク送信するた
めの交信能力を実施する。好ましい実施例において、中
央ロケーションは複数の特別機能を制御する建物監視制
御システムを備えている。モニターシステムは、煙霧フ
ードに関する所定のパラメータを測定し、煙霧フードに
関する測定された所定のパラメータに基づき、中央ロケ
ーションに通知して複数の特別機能のうち１つを起動さ
せるハードウェアを具備する。
【００１５】所定のパラメータを測定するハードウェア
は、煙霧フードに関する測定された所定のパラメータに
基づき、煙霧フード内に非常状態が存在するかどうかも
判定する。煙霧フードに関する測定された所定のパラメ
ータは煙霧フードの最小及び最大の表面速度を含むが、
これに限られない。好ましい実施例において、中央ロケ
ーションの特別機能は、煙霧フード内の判定された非常
状態に基づき建物全体にわたる照明をオン／オフするこ
と、煙霧フード内の判定された非常状態に基づき建物全
体に対しアラームを作動すること、及び煙霧フードが使
用中かそうでないかを管理者に通知することを含むが、
これらに限られない。
【００１６】また本発明のモニターシステムは、煙霧フ
ードが接続された排気ダクトを通る空気の流れをモニタ
ーしたり、煙霧フードの内部と外部間の差圧を検出した
り、あるいは部屋から煙霧フード内へ向かう空気の流れ
の代表サンプルを測定するのにも適する。このことは、
動作時の煙霧フードの表面速度を示す信号を発生する差
圧センサまたは壁貫通センサによって達成可能である。
そしてモニターシステムは表面速度を計算し、また処理
手段によって、煙霧フードの安全動作範囲を表す値のバ
ンド幅を計算する。
【００１７】交信リンクのための好ましい実施例は、煙
霧フードモニターシステムから建物監視制御システムま
たはその他中央ロケーションに至る２線接続路である
が、本発明の範囲内でそれ以外の種類の交信リンクも使
え、多線すなわち２線より多い線数の交信リンク、光フ
ァイバ交信リンク、同軸接続路、及びＲＦ伝送リンクあ
るいは赤外線交信リンクなどのワイヤレス交信も含まれ
る。
【００１８】モニターシステムは、煙霧フードの表面速
度の数値指示、可聴アラーム、一組の接点を与えて建物
監視制御システムにアラームを指示するリレー、及びア
ラーム光を与える１つのエンクロージャ型表示モジュー
ルを有するのが好ましい。また表示モジュールは、各人
がアラームをオフするのを可能とする可聴アラーム停止
押しボタンも有するのが好ましい。この点は、建物監視
制御システムとの交信のためのネットワークにも、確認
応答（アクノレッジ）信号として適用されるのが好まし
い。このような確認応答信号は、誰かが実験室内にい
て、ローカルレベルにおいてアラーム状態に気が付いて
いることを示すものである。
【００１９】またモニターシステムは、一般に年４回行
われる表面速度の較正用トラバース測定において複数の
表面速度を与えるのにも適している。煙霧フード内の離
間した複数の箇所、好ましくは少なくとも９箇所におい
て読取値が取られ、これらの値がローカルエリアのネッ
トワークを介してメモリ装置に送られ、そこで煙霧フー
ドの性能のデータベースが時間の経過に伴って蓄積され
る。データベースは動作のためのベースラインを与え、
各人が特定の煙霧フードの動作における劣化を検出する
のを可能とし、保守が行えるようにしている。
【００２０】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を添
付の図面を参照して説明する。まず特に図１を参照すれ
ば、概略的に参照番号１０で示した建物監視制御システ
ムの全体的な概略ブロック図が示してあり、このシステ
ム１０は、通例オペレータが配置され、建物の暖房、換
気及び空調（ＨＶＡＣ）設備を制御すると共に、場合に
応じ建物に設置されることがある火災警報、安全確保
（セキュリティ）及びその他の特別機能も制御するコン
ピュータを備えた中央制御コンソール（図示せず）を有
するのが好ましい。
【００２１】システム１０はライン１２で概略的に示し
たローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）を有し、ライ
ン１２は通例建物全体にわたって配置されたフィールド
パネル１４へと延び、システム１０を建物内に配置され
たダンパーなどのＨＶＡＣ設備に相互接続している。本
発明は実験室用煙霧フードをモニターするもので、建物
は実験室内に設置された煙霧フードを有する１つ以上の
実験室をおそらく有している。そして図１に示すように
多数の煙霧フードモニター１６が、本発明のモニターシ
ステムからフィールドパネルへとそれぞれ延びたローカ
ルエリアネットワークライン１８を介してフィールドパ
ネルに接続されている。また上記のローカルエリアネッ
トワークライン１２により、モニターシステムは建物監
視制御システム１０にも接続及び連通されている。
【００２２】本発明のモニターシステムの一実施例が図
２に示してあり、ライン２４を介して２４ボルトＡＣ電
源２２から電源供給されるプロセッサ２０を具備し、プ
ロセッサ２０は図１に関連して上述したようにフィール
ドパネル１４へと延びたＬＡＮ接続路１８を有する。ま
たプロセッサ２０は、ライン２８を介して壁速度センサ
２６にも接続され、表面速度を表しアナログ電圧信号の
形でプロセッサ２０に入力される信号を受信し、それを
デジタル信号に変換して処理を行う。図２に示した壁速
度センサ２６は壁貫通センサであるのが好ましいが、差
圧センサでもよい。更に、プロセッサ２０はライン３４
を介して表示モジュール３２にも接続され、表示モジュ
ール３２は表面速度及びその他の後述する状態を表示す
る。アラームリレー信号を与えるためのアラームリレー
も３６で示すようにライン３８を介してプロセッサ２０
に接続され、このアラームリレー３６は補助の中央また
はローカルアラームを動作するのに用い得る。
【００２３】壁速度センサ２６は前述したように壁貫通
センサであるのが好ましいが、差圧センサでもよく、図
４に示すような箇所で煙霧フードに設置され、この壁速
度センサまたは差圧センサは煙霧フードの壁に形成され
た開口と、煙霧フードの内側に対する外側の流量または
圧力を測定する手段とを必要とする。もちろん、センサ
２６の設置箇所は図示の位置でも、あるいはフード上の
どこか別の位置でもよいことが理解されるべきである。
かかるセンサの指示値は、煙霧フードが安定な状態にあ
るときにおける煙霧フードの表面速度を表す。サッシド
アが開かれる場合のように流量が急速に変化していると
き、壁貫通センサまたは差圧センサは、安定な状態に達
するまで特に正確でない。
【００２４】好ましい型の壁貫通センサは流体速度計と
しても知られており、一般に一対の温度依存性抵抗要素
つまりサーミスタからなり、その一方が通常周囲温度よ
り高い所定値に加熱されている。従って、加熱されてい
る抵抗要素は空気の流れによりその流量に比例した割合
で冷却され、加熱抵抗要素を上昇温度に維持するのに必
要な電力が流量を表す電気信号を与える。このような流
体速度計センサは、Fenwall、Alpha Thermistors、TS
I、Kurz 及び Sierra の各社から入手可能である。水柱
０．００１５から０．００３０インチの範囲の差圧送信
器も使うことができ、 Air Monitor 及び MKS の各社か
ら入手可能である。
【００２５】図２の実施例では、プロセッサ２０がセン
サ２６からの信号をモニターし、それを較正した後、安
全な動作範囲を定めるバンド幅を確立する上下限を求め
ることができる。低い方の表面速度はほぼ６０フィート
／分（ｆｐｍ）であるのが好ましく、上限はほぼ５００
ｆｐｍであるのが好ましい。好ましい実施例において、
６０ｆｐｍという値はユーザが選択可能な値である。表
面速度が上記の限界内にある限り、安全であると考えら
れる。表面速度が６０ｆｐｍより下がるかまたは５００
ｆｐｍを越えると、プロセッサ２０はライン３４と３８
を介してアラーム信号を発し、このアラーム信号によっ
て可聴アラーム及び可視アラームが発生される。これら
の可聴及び可視アラームが絶対的に必要なものでなく、
設けられるのが好ましいということは明かであろう。
【００２６】表示モジュール３２は図５に示してあり、
４０で示した３桁のＬＣＤディスプレイに加えて、「低
表面速度」表示部、「高表面速度」表示部、「ユーザア
ラーム」表示部及び「一般故障」表示部を有するのが好
ましい。表面速度を数値的に表示する他、高または低表
面速度によって生じたアラーム状態がこれらインジケー
タの１つを発光させる。表示モジュール３２は、４２で
示したアラームホーンと同じくそこに配置されたアラー
ム停止押しボタン４４も有している。ホーンが音を発し
ているとき、オペレータがそこにいて何が起こっている
か認知すれば、オペレータは押しボタン４４を押してア
ラームを止めることができる。押しボタン４４を操作す
ると、アラーム確認応答信号がプロセッサ２０に送ら
れ、そこからフィールドパネルと建物監視制御システム
１０にデータが通信され、アラーム状態の確認応答が与
えられる。
【００２７】プロセッサ２０はローカルエリアネットワ
ークライン１８を介して、情報を送っている特定の煙霧
フードを識別するアドレス、アラーム状態が発生したと
きにそれを示すデータ、及び毎分当りのフィートで表さ
れたデジタル信号の表面速度を含む情報を通信するのが
好ましい。また、プロセッサ２０はアラーム確認応答信
号と、壁速度センサまたは差圧センサ自体の電圧の値を
示す信号も与える。
【００２８】更に、プロセッサ２０は壁速度センサまた
は差圧センサが使われる場合にそれを較正することがで
き、特定の煙霧フードに応じ、１ボルトの信号が６０ｆ
ｐｍあるいは１００ｆｐｍを表す。いずれにせよ較正は
簡単で、当業者によって比較的容易に達成可能である。
【００２９】本発明の別の実施例が図３に示してあり、
プロセッサ２０、ライン２４、ライン３０上のアナログ
信号、２４ボルトＡＣ電源２２、フィールドパネル１
４、ＬＡＮ接続路１８、アラーム停止及び表示モジュー
ル３２、アラームリレー３６、及びライン３８、３４な
ど上記実施例と同様の構成部品を有する。しかしこの実
施例は壁貫通センサ２６または煙霧フード差圧センサを
含まず、代わりにライン５２を介してプロセッサ２０に
接続されたダクト流量センサ５０とライン５６を介して
プロセッサ２０に接続されたサッシセンサ５４が設けら
れている。
【００３０】図４を参照すれば、ダクト流量センサ５０
は全体を５３で示した図示の煙霧フードの排気ダクト５
２内に配置され、煙霧フードを通過する空気量を計算す
るのに使用可能な差圧測定値を与える。ダクト流量セン
サ５０の測定範囲は、約水柱０．５から１．０インチで
あるのが好ましい。より詳しく言えば、ダクト速度は差
圧測定値の平方根に比率定数を乗算したもので、このダ
クト速度にダクト面積を掛けて、煙霧フードを通過する
空気量が計算される。サッシセンサ５４からの入力を用
いることにより、開放された表面面積を計算でき、更に
以下の式を用いることで、表面速度が得られる：表面速
度＝空気量／表面面積。サッシセンサを用いない場合
は、流量センサ自体を用いて煙霧フードを通過する流量
をモニターできる。サッシセンサがない場合、表面速度
は表示できないが、高すぎるあるいは低すぎる流量に対
してアラームを発生させることはできる。
【００３１】差圧測定値は一般に水柱インチで読み取ら
れ、好ましくは０から２０ミリアンペアの出力となり、
プロセッサ２０に入力される。この実施例に示したプロ
セッサ２０も、安全動作バンド幅を与え、表面速度の値
が６０ｆｐｍ以下に下がるかあるいは５００ｆｐｍを越
えたらアラーム信号を発生するのが好ましい。
【００３２】アラーム状態が発生すると、表示モジュー
ル３２内のリレーが閉じ、建物監視制御システム１０に
アラーム状態が通知される。アラーム状態が発生したと
き、建物監視制御システム１０はローカルエリアネット
ワーク交信接続路（ライン）１８を介して、ダクト信号
自体、煙霧フードのアドレス、及び適用番号も受信す
る。このようにして、建物監視制御システム１０のオペ
レータに対し、潜在的に危険な状態が生じたことが自動
的に警告される。
【００３３】煙霧フードモニターシステムの回路の複合
電気配線図を参照すれば、個々の回路である６ａ、６
ｂ、６ｃ、６ｄ及び６ｅを図６に示したように並べて配
置すると、煙霧フードコントローラの電気配線略図全体
が示される。これら各回路６ａ、６ｂ、６ｃ、６ｄ及び
６ｅの詳細な構成については、それぞれ図７、図８、図
９、図１０及び図１１に示している。
【００３４】この回路は、水晶発信器６２により８ＭＨ
ｚでクロックされるモトローラ製ＭＣ６８ＨＣ１１であ
るのが好ましいマイクロプロセッサ２０（図９の回路６
ｃ参照）によって駆動される。マイクロプロセッサ２０
は３状態バッファ６６（図１０の回路６ｄ参照）に接続
されたデータバス６４を有し、３状態バッファ６６はデ
ータバス６４にも接続された電気的にプログラム可能な
読取専用メモリ（ＥＰＲＯＭ）６８に接続されている。
ＥＰＲＯＭ６８は３状態バッファ６６に接続されたアド
レスラインＡ０〜Ａ７と、マイクロプロセッサ２０に接
続されたアドレスラインＡ８〜Ａ１４とを有する。回路
は更に３／８ビットマルチプレクサ７０、データラッチ
７２、及び０から１０ボルトの補助アナログ出力をライ
ン３０上に与えるのに適したデジタル／アナログコンバ
ータ７４を含む。
【００３５】本発明の別の重要な観点によれば、本発明
のモニターシステムは煙霧フード用の別の特徴、つまり
煙霧フードの較正と保守を行うと共に、煙霧フードが正
しく動作しているかどうかあるいはその動作が劣化して
いないかどうかを判定するのに使われる、各煙霧フード
の動作のデータベースをローカルエリアネットワークを
用いて作成するという特徴も提供する。
【００３６】煙霧フードが安全に作動しているかどうか
を示すため、煙霧フードの表面速度較正用のトラバース
測定を行うのが慣例で、一般にほぼ３カ月の間隔で実施
されている。
【００３７】図１２を参照すれば、開口８２を有する煙
霧フード８０が示してあり、開口８２にはサッシドア８
４が設けてあるが、上昇位置にある。開口８２の覆われ
ていない部分に、マトリックス状に配置された合計９個
のセンサ８８を有するセンサグリッド構造体８６が設け
られている。
【００３８】速度の測定は、煙霧フード開口内の少なく
とも９箇所で行うのが好ましく、その際プローブのいず
れもが開口のエッジからほぼ６インチ以内に接近しない
ようにする。９箇所での同時測定を行うことによって、
流量のムラを検出し記録することができる。速度値は、
例えば１０から１５秒の時間にわたって平均するのが一
般的である。各プローブからの信号は、ライン９４を介
しプロセッサ２０によって制御される多重スイッチ９２
へと延びたライン９０に与えられ、多重スイッチ９２が
ライン９６を介し各センサ８８からの信号をプロセッサ
２０のシリアルポートへと順次入力する。この代わり
に、各センサ８８からの信号をそれぞれ別々のプロセッ
サで受信し、各々の信号を平均してからプロセッサ２０
に入力することもできる。
【００３９】そしてプロセッサ２０は上記の速度信号を
建物監視制御システム１０に送り、そこで速度信号を受
信してメモリ内に記録することにより、煙霧フードの性
能を示す時間の経過に伴うデータベースを与えるのが好
ましい。データを時間の経過を追って検査することで煙
霧フードの動作の劣化が指示され、保守要員はその結果
を用いて必要な変更または補正を行うことができる。例
えば、ブロアのベルトが滑るようになったり、あるいは
空気の流れが損なわれるほどフィルタが目詰まりするこ
とがある。記録されたデータは、実験室内で損傷や傷害
が発生した場合における法的手続きで重要になることが
ある性能及び保守に関する経歴を与える。
【００４０】
【発明の効果】以上の説明から、動作時に表面速度と煙
霧フードの流量をモニターする能力を有し、検出もしく
はモニターされた面速度または流量が安全値の所定のバ
ンド幅を越えたときにアラーム状態を発生可能な優れた
モニターシステムが図示され且つ説明されたことが理解
されよう。本発明のモニターシステムは、イニシアルコ
ストと設置において比較的安価だが、煙霧フードの動作
に関する適切な情報を建物監視制御システムなどの中央
ロケーションに報知する能力を有している。またモニタ
ーシステムは煙霧フードの開口内における複数の地点で
の較正及び状態チェックを行う能力を有し、この情報が
ローカルエリアネットワークを介して中央の記憶装置に
送られ、そこでメモリ内に記憶されて、煙霧フードの動
作の劣化を検出する際に重要となる煙霧フードの動作の
記録を作成するのに用いることができる。
【００４１】以上本発明の各種実施例を図示し説明した
が、上記以外のさまざまな代替物、代用物及び等価物を
用いることができ、本発明は特許請求の範囲の記載及び
それに等価な内容によってのみ限定されるものであるこ
とが理解されるべきである。
【００４２】本発明の各種特徴は、請求の範囲の各項に
記載されている。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を実施した多数の煙霧フードモニターシ
ステムを含めて示した、建物監視制御システムの概略ブ
ロック図。
【図２】本発明のネットワーク式煙霧フードモニターシ
ステムの一実施例の概略ブロック図。
【図３】本発明のネットワーク式煙霧フードモニターシ
ステムの他の実施例の概略ブロック図。
【図４】垂直に移動可能な１つのサッシを有する煙霧フ
ードの正面図で、本発明を実施し得る煙霧フードを表し
た図。
【図５】煙霧フードに設けることができ、本発明の一部
を構成するディスプレイの正面図。
【図６】回路６ａから回路６ｅが組み合わされて形成さ
れる、図２または図３に示されたブロック図の動作を実
施するのに使用可能な特定回路の電気配線全体の概略構
成を示す図。
【図７】図６における回路６ａの詳細構成を示す回路
図。
【図８】図６における回路６ｂの詳細構成を示す回路
図。
【図９】図６における回路６ｃの詳細構成を示す回路
図。
【図１０】図６における回路６ｄの詳細構成を示す回路
図。
【図１１】図６における回路６ｅの詳細構成を示す回路
図。
【図１２】個々の煙霧フードの性能に関するデータベー
スを形成するのに用いられる、煙霧フードの開口の較正
用トラバース動作を行うための実施例のブロック図。
【符号の説明】
１０ 建物監視制御システム １６ 煙霧フードモニター ２６ 壁速度センサ ３２ 表示モジュール ３６ アラームリレー ５０ ダクト流量センサ ５３、８０ 煙霧フード ５４ サッシセンサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 実験室煙霧フード用のモニターシステム
    で、このモニターシステムがモニターされた情報を建物
    監視制御システムの中央ロケーションへネットワーク接
    続する交信能力を備え、前記中央ロケーションが、煙霧
    フード内の判定された非常状態に基づき建物全体にわた
    る照明をオン／オフすること、煙霧フード内の判定され
    た非常状態に基づき建物全体に対しアラームを作動する
    こと、及び煙霧フードが使用中かそうでないかを管理者
    に通知することからなる複数の特別機能を制御するもの
    において、 前記煙霧フードに係わる所定のパラメータを測定し、前
    記測定された所定のパラメータに基づき煙霧フード内の
    非常状態を判定する手段、及び前記煙霧フード内の非常
    状態に係わる測定された所定のパラメータに基づき、前
    記中央ロケーションに通知を行って前記複数の特別機能
    の１つを起動させる手段、を備えたモニターシステム。
  2. 【請求項２】 前記煙霧フードに係わる所定のパラメー
    タを測定する手段が、前記煙霧フードの最小及び最大表
    面速度を測定する手段を更に備えている請求項１記載の
    モニターシステム。
  3. 【請求項３】 実験室煙霧フード用のモニターシステム
    で、このモニターシステムがモニターされた情報を建物
    監視制御システムへネットワーク接続する交信能力を備
    え、前記建物監視制御システムが、煙霧フード内の判定
    された非常状態に基づき建物全体にわたる照明をオン／
    オフすること、煙霧フード内の判定された非常状態に基
    づき建物全体に対しアラームを作動すること、及び煙霧
    フードが使用中かそうでないかを管理者に通知すること
    からなる複数の特別機能を制御するものにおいて、 前記煙霧フードの最小表面速度または前記煙霧フードの
    最大表面速度の少なくとも一方を測定し、煙霧フード内
    に非常状態が存在するかどうかを判定する手段、及び前
    記測定に基づき、前記建物監視制御システムに通知を行
    って前記複数の特別機能の１つを起動させる手段、を備
    えたモニターシステム。
  4. 【請求項４】 実験室煙霧フード用のモニターシステム
    で、このモニターシステムがモニターされた情報を建物
    監視制御システムへネットワーク接続する交信能力を備
    え、前記建物監視制御システムが複数の特別機能を制御
    するものにおいて、 前記煙霧フードの最小表面速度または前記煙霧フードの
    最大表面速度の少なくとも一方を測定し、煙霧フード内
    に非常状態が存在するかどうかを判定する手段、及び前
    記測定に基づいて前記建物監視制御システムに通知を行
    い、煙霧フード内の判定された非常状態に基づき建物全
    体にわたる照明をオン／オフすること、煙霧フード内の
    判定された非常状態に基づき建物全体に対しアラームを
    作動すること、及び煙霧フードが使用中かそうでないか
    を管理者に通知することからなる一群の特別機能の中か
    ら少なくとも１つの特別機能を起動させる手段、を備え
    たモニターシステム。
JP8091164A 1995-05-11 1996-04-12 ネットワーク式煙霧フードモニターシステム Abandoned JPH09120490A (ja)

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