JPH09119729A - 冷凍装置における乾燥防止装置 - Google Patents

冷凍装置における乾燥防止装置

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JPH09119729A
JPH09119729A JP29910995A JP29910995A JPH09119729A JP H09119729 A JPH09119729 A JP H09119729A JP 29910995 A JP29910995 A JP 29910995A JP 29910995 A JP29910995 A JP 29910995A JP H09119729 A JPH09119729 A JP H09119729A
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JP
Japan
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low temperature
air
discharge pipe
condensed water
temperature air
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JP29910995A
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English (en)
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Itsuro Sakai
逸朗 酒井
Mitsusachi Ito
光幸 伊藤
Kyosuke Sasaki
恭助 佐々木
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Teikoku Piston Ring Co Ltd
Ryoju Cold Chain Co Ltd
Original Assignee
Teikoku Piston Ring Co Ltd
Ryoju Cold Chain Co Ltd
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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気冷凍サイクルを利用した冷凍装置によっ
て冷凍トラック等における貨物の冷却室を冷却する場合
に、冷却室が乾燥するのを防止する。 【解決手段】 冷凍トラックは貨物を低温度で保持する
冷却室30を有し、冷却室30はエアサイクル冷凍装置
で冷却する。冷凍装置における第1熱交換器2の下面の
排水口40に電磁開閉弁44付きの結露水排水管41を
接続し、その下端に紫外線殺菌装置42付きタンク43
を配置する。冷凍装置におけるエアタービン3の出口と
冷却室30の入口は低温空気排出管45で接続し、低温
空気排出管45とタンク43との間を結露水供給管46
で接続する。結露水供給管46に高圧ポンプ47を取り
付け、結露水供給管46の先端に低温空気排出管45内
に先端が臨むようにしてノズル48を取り付ける。冷却
室30に湿度センサ49を設け、検出湿度に応じてポン
プ47をON・OFFさせるコントローラ50を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気冷凍サイクル
を利用した冷凍装置によって冷凍トラック等における貨
物の冷却室を冷却する場合に、冷却室が乾燥するのを防
止する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】炭化水素のフルオロクロロ置換体類を冷
媒とする蒸気圧縮冷凍サイクルを用いた冷凍装置は、成
績係数が大きく、これまで各種の冷凍機に利用されてい
た。しかしながら、最近、オゾン層や温室効果に及ぼす
悪影響が発見されている。
【0003】また、冷凍装置として次のものがある。 1.液体窒素の蒸発潜熱を利用するもの。 米国では、液体酸素の副産物として生成する液体窒素の
蒸発潜熱を利用する冷凍車が使用されている。しかし、
液体窒素の補給スタンドが限られることが欠点である。 2.ペルチェ素子を利用したもの。 極小容量の冷媒、例えば人の組織の冷凍輸送等に応用さ
れている。しかし、成績係数が低いので、数10Wの冷
却能力のものに限られる。 3.畜冷式 氷が融解する際の潜熱を利用するもので、低コストであ
るが、前記1.と同様に蓄冷作用の持続性に問題があ
る。 4.空気冷凍サイクルを利用したもの。 空気を圧縮し、高温高圧の空気を熱交換器で冷却し、そ
の後、膨張機で大気圧近くまで膨張させ冷風を得るもの
で、航空機の冷房、冷凍および冷蔵に使用されている。
【0004】空気冷凍サイクルは、蒸気圧縮冷凍サイク
ルと比較すると、以下の特徴を有している。 ・オープンサイクルであるから、運転開始と同時に冷風
が得られる。 ・炭化水素のフルオロクロロ置換体類等の冷媒を使用し
ないので、高圧ガスの漏れに配慮する必要がない。 ・圧縮機、凝縮器、膨張弁、蒸発器を必要とする蒸気圧
縮冷凍サイクルに比べて、冷凍装置の構造が簡単で安価
となる。 ・風量を大きくすることにより、冷凍庫内の温度分布を
均一にできる可能性がある。 ・成績係数が小さい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】冷凍トラックには従
来、蒸気圧縮冷凍サイクルを利用した冷凍装置が搭載さ
れており、前述した問題点を有している。
【0006】本発明の課題は、空気冷凍サイクルを利用
した冷凍装置によって冷凍トラック等における貨物の冷
却室を冷却する場合に、冷却室内が乾燥するのを防止
し、冷却室に積載されている野菜、果実等の貨物が乾燥
するのを防止することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、空気圧縮機、
圧縮空気を冷却する熱交換器、および冷却された圧縮空
気を膨張させる膨張機とを備えている空気冷凍サイクル
利用の冷凍装置において、冷凍装置内で生じた結露水を
集水する手段と、集水された結露水を微粒子化して膨張
機に接続されている低温空気排出管に戻す手段とを備え
ていることを特徴とする。
【0008】結露水を低温空気排出管に戻す手段は、結
露水をノズルに送り込むポンプと、ポンプから送られて
きた結露水を低温空気排出管内に噴霧するノズルとを備
えているように構成すればよい。あるいは、次のように
してもよい。
【0009】結露水を低温空気排出管に戻す手段が、超
音波加振器で結露水を微粒子化して空気を加湿する加湿
装置と、加湿装置で加湿された空気を低温空気排出管に
接続されている供給管を介して低温空気排出管内に送り
込む送風ファンとを備えている。
【0010】また、結露は熱交換器内や、膨張機の出口
部付近の低温空気排出管内で発生する可能性があるの
で、これらの箇所に結露水の集水手段を設けるのがよ
い。
【0011】なお、集水された結露水を殺菌する装置を
備えるようにするのが望ましい。
【0012】上記のように、冷凍装置においては、空気
圧縮機で高温・高圧にされた空気が冷却される熱交換器
内や、空気が膨張して低温になる膨張機の出口部付近の
低温空気排出管内で結露が発生する可能性がある。これ
らの結露は、冷凍トラック等における貨物の冷却室の空
気が冷凍装置を通って冷却室に戻される間に生じる水分
であるため、冷却室の湿度が低下するおそれがある。冷
却室が乾燥すると、収納されている野菜や果実等に悪影
響がでる。
【0013】しかしながら、本発明にあっては、冷凍装
置内で発生した結露水を微粒子化して、低温空気排出管
に戻すように構成していることにより、低温空気排出管
から冷却室に戻される空気は加湿されて冷却室に戻され
るため、冷却室の乾燥防止が図られる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)本発明の実施の一形態を図1および図
2によって説明する。冷凍トラックは野菜、果実等の貨
物を所定の低温度で保持するための冷却室30(図2参
照)を備えており、冷却室30は空気冷凍サイクルを利
用した冷凍装置によって所定の低温度に保持されるよう
になっている。
【0015】以下、空気冷凍サイクルを利用した冷凍装
置(以下、エアサイクル冷凍装置ともいう。)を図2に
よって説明する。
【0016】エアサイクル冷凍装置は空気圧縮機(2
つ)、空冷熱交換器(2つ)、膨張機としてのエアター
ビン(1つ)、および再生器(1つ)を有している。
【0017】冷却室30の空気出口は再生器4を介して
空気圧縮機1(以下、第1圧縮機1という。)の入口に
接続されており、第1圧縮機1は冷却室30内の空気を
吸入して高温・高圧の空気とする。この第1圧縮機1は
後述するように車両エンジン5で直接駆動される。第1
圧縮機1の出口側には空冷熱交換器2(以下、第1熱交
換器2という。)が接続されており、第1圧縮機1で高
温・高圧となった空気が第1熱交換器2を通過する過程
で外気と熱交換されることによって冷却される。第1熱
交換器2による冷却は外気による冷却であるため、冷却
される空気の温度は外気温が限度である。
【0018】第1熱交換器2の出口側には空気圧縮機2
1(以下、第2圧縮機21という。)の入口が接続され
ており、第2圧縮機21は第1熱交換器2で冷却された
高圧空気をさらに圧縮して高温・高圧の空気とする。第
2圧縮機21はターボ形ラジアルタイプのものが使用さ
れる。第2圧縮機21の出口側には空冷熱交換器22
(以下、第2熱交換器22という。)が接続されてお
り、第2圧縮機21で高温・高圧となった空気が第2熱
交換器22を通過する過程で外気と熱交換されることに
よって冷却される。第2熱交換器22による冷却は外気
による冷却であるため、冷却される空気の温度は外気温
が限度である。
【0019】以上のように、本実施の形態におけるエア
サイクル冷凍装置は、空気を第1圧縮機1で圧縮し、第
1熱交換器2で冷却した後、さらに第2圧縮機21で圧
縮するように構成している。このように、本実施の形態
におけるエアサイクル冷凍装置は2段圧縮にすることに
よって圧縮に要する動力を1段圧縮の場合に比べて低減
している。
【0020】第2熱交換器22で冷却された高圧空気を
さらに冷却するために前記再生器4が設けられている。
再生器4は冷却室30内の戻り空気を利用して冷却する
熱交換器であり、第2熱交換器22から再生器4内を通
ってエアタービン3へ流入する高圧の空気が、冷却室3
0の空気出口から再生器4内を通って第1圧縮機1へ流
入する比較的低温の戻り空気に熱交換されることによっ
て冷却されるように構成されている。
【0021】第2熱交換器22と再生器4とによって冷
却された高圧空気は、再生器4の出口に接続されている
エアタービン3に流入して膨張し、低温・低圧の空気と
なって、エアタービン3の出口に接続されている冷却室
30の空気入口から冷却室30に戻される。エアタービ
ン3はターボ形ラジアルタイプのものが使用される。
【0022】次に、第1圧縮機1の駆動装置を説明す
る。第1圧縮機1は変速装置6とクラッチ7を介して車
両エンジン5の出力軸に連結されており、車両エンジン
5によって駆動される。変速装置6としてはCVT(C
ONTINUOUSLY VARIABLE TRAN
SMISSION)、油圧モータと可変油圧ポンプの組
合せ、あるいは遊星歯車装置等が使用される。
【0023】そして、コントロール手段8により、変速
装置6が制御されることによって、車両エンジン5の回
転数の変動にかかわらず、冷却負荷に応じて所要の回転
数が第1圧縮機1に付与されるように構成されている。
すなわち、冷却室30の温度検出手段9とエンジン回転
数検出手段10とが設けられており、変速装置6は検出
された冷却室30の温度とエンジン回転数に応じて、コ
ントロール手段8によって制御されることによって、第
1圧縮機1に所要の回転数が付与されるように構成され
ている。例えば、冷却負荷が大きく、車両エンジン5の
回転数が低い場合や、冷却負荷が小さく、車両エンジン
5の回転数が高い場合などにおいても、冷却室30内の
温度とエンジン回転数とに基づいて、第1圧縮機1には
変速装置6によって最適の回転数が付与される。同様に
して、コントロール手段8によって、冷却負荷が極く小
さい場合等にはクラッチ7が切られることによって、冷
凍装置の運転が停止されるように構成されている。
【0024】なお、第2圧縮機21はエアタービン3と
同軸に連結しているので、エアタービン3の回転力が伝
達されることによって駆動される。
【0025】また、第1圧縮機1はクラッチ11を介し
て連結されている陸上電源用モータ12によっても駆動
可能に構成されている。
【0026】上記のエアサイクル冷凍装置によれば、 冷凍トラック等の車載冷凍装置において、炭化水素
のフルオロクロロ置換体類の冷媒を使用しない冷凍装置
を提供できる。 冷凍装置をエンジンの回転数の変動にかかわらず、
常に最適な状態で運転することができる。 2段圧縮により、冷凍装置の駆動動力を低減でき
る。 冷凍サイクルにおける第2熱交換器以降の各種機器
の設置場所がエンジンルームに限定されず、配置の自由
度が大きい。
【0027】次に、上記エアサイクル冷凍装置における
乾燥防止装置を図1によって説明する。
【0028】第1熱交換器2の底面は傾斜面をなしてお
り、その下端部に結露水の排水口40が形成されてい
る。排水口40には垂直下方に延びる結露水排水管41
が接続されており、結露水排水管41の下端に紫外線殺
菌装置42付きタンク43が接続されている。また、結
露水排水管41には電磁開閉弁44が取り付けられてい
る。エアタービン3の低温空気出口と冷却室30の低温
空気入口とは低温空気排出管45で接続されており、低
温空気排出管45における冷却室30の低温空気入口付
近と、紫外線殺菌装置付きタンク43との間は結露水供
給管46で接続されている。結露水供給管46の途中に
は高圧ポンプ47が取り付けられているとともに、結露
水供給管46の先端には低温空気排出管45内に先端が
臨むようにしてノズル48が取り付けられている。そし
て、冷却室30内には湿度センサ49が設けられてお
り、この湿度センサ49の検出湿度に応じて高圧ポンプ
47をON・OFFさせるコントローラ50が設けられ
ている。
【0029】以下、乾燥防止装置の作用を説明する。第
1圧縮機1で生じた高温・高圧の空気が第1熱交換器2
で冷却されると、結露が生じる場合がある。第1熱交換
器2内で結露が生じると、その結露は第1熱交換器2の
底面に溜まる。溜まった結露水は一定時間毎に電磁開閉
弁44が開かれることによって、排水口40から結露水
排水管41を通って紫外線殺菌装置付きタンク43へ集
水される。なお、結露水が第1熱交換器2の底面に一定
レベル高さまで溜まったことをレベル検出センサが検出
すると、電磁開閉弁44が開いて結露水が紫外線殺菌装
置付きタンク43へ集水されるように構成してもよい。
集水された結露水はタンク43内で紫外線殺菌装置42
によって殺菌される。
【0030】一方、冷却室30内の湿度は湿度センサ4
9で検出されており、検出された湿度が所定値以下の場
合は、コントローラ50によって高圧ポンプ47が作動
される。高圧ポンプ47が作動すると、紫外線殺菌装置
付きタンク43内の結露水がノズル48に送り込まれ、
ノズル48から低温空気排出管45内に噴霧される。結
露水が低温空気排出管45内に噴霧されることによっ
て、低温空気排出管45内を流れている低温空気が加湿
され、加湿された低温空気が冷却室30へ戻される。
【0031】冷却室30の湿度が所定の値まで上昇し、
湿度センサ49に検出されると、コントローラ50によ
って高圧ポンプ47の作動は停止され、低温空気排出管
45内の低温空気の加湿は停止される。
【0032】以上のようにして、冷却室30内が乾燥す
るのを防止して、冷却室30に収納されている野菜や果
実等の貨物が乾燥雰囲気内に置かれて悪影響がでるのを
防止する。
【0033】なお、上記実施の形態では、第1熱交換器
2内で発生した結露水を冷却室30に戻す場合を説明し
たが、第2熱交換器22や再生器4で発生した結露水も
上記と同様にして冷却室30に戻すように構成すればよ
い。
【0034】(実施の形態2)図3は本発明の実施の別
の形態を示している。本実施の形態が上記実施の形態と
相違している点は、エアタービン3の低温空気出口付近
の低温空気排出管45内で生じた結露水を冷却室30に
戻すように構成している点である。
【0035】低温空気排出管45はエアタービン3から
遠ざかるに従って下方に少し傾斜しており、低温空気排
出管45の途中、すなわちエアタービン3の低温空気出
口付近に結露水の捕集タンク51が取り付けられてお
り、結露水の捕集タンク51の下面に形成されている排
水口に上記実施の形態と同じように、電磁開閉弁44を
有する結露水排水管41を介して紫外線殺菌装置付きタ
ンク43が接続されている。そして、結露水供給管4
6、高圧ポンプ47、ノズル48、湿度センサ49、お
よびコントローラ50が上記実施の形態と同じように設
けられている。
【0036】上記乾燥防止装置の作用は上記実施の形態
の場合と同じであり、エアタービン3の低温空気出口付
近の低温空気排出管45内で発生した結露水が捕集タン
ク51に溜まり、その溜まった結露水が紫外線殺菌装置
付きタンク43へ集水され、タンク43内の結露水がノ
ズル48で低温空気排出管45内に噴霧される。これに
よって、低温空気排出管45内を流れている低温空気が
加湿され、加湿された低温空気が冷却室30へ戻される
ことによって、冷却室30の乾燥防止が図られる。
【0037】(実施の形態3)図4は本発明の実施のさ
らに別の形態を示している。本実施の形態が上記実施の
形態1と相違している点は、結露水を微粒子化して低温
空気排出管45内に戻す手段にある。以下、上記手段を
説明する。
【0038】紫外線殺菌装置付きタンク43内には超音
波加振器60が配設されて加湿装置を構成している。す
なわち、タンク43内の結露水は超音波加振器60の作
動によって微粒子化されてタンク43内の空気が加湿さ
れるように構成されている。低温空気排出管45におけ
る冷却室30の低温空気入口付近と、紫外線殺菌装置付
きタンク43との間は加湿空気供給管61で接続されて
おり、加湿空気供給管61の途中に送風ファン62が取
り付けられ、加湿空気供給管61の先端が低温空気排出
管45内に臨んでいる。そして、冷却室30内には湿度
センサ49が設けられており、湿度センサ49の検出湿
度に応じて超音波加振器60と送風ファン62をON・
OFFさせるコントローラ63が設けられている。
【0039】以下、上記乾燥防止装置の作用を説明す
る。第1熱交換器2内で発生した結露水は、上記実施の
形態1と同じようにして、紫外線殺菌装置付きタンク4
3へ集水され、タンク43内で紫外線殺菌装置42によ
って殺菌される。
【0040】一方、冷却室30内の湿度は湿度センサ4
9で検出されており、検出された湿度が所定値以下の場
合は、コントローラ63によって超音波加振器60と送
風ファン62が作動される。超音波加振器60の作動に
よってタンク43内の結露水は微粒子化されてタンク4
3内の空気が加湿される。この加湿された空気が送風フ
ァン62によって加湿空気供給管61から低温空気排出
管45内に吹き出される。これによって、低温空気排出
管45内を流れている低温空気が加湿され、加湿された
低温空気が冷却室30へ戻される。
【0041】冷却室30の湿度が所定の値まで上昇し、
湿度センサ49に検出されると、コントローラ63によ
って超音波加振器60と送風ファン62の作動は停止さ
れ、低温空気排出管45内の低温空気の加湿は停止され
る。
【0042】以上のようにして、冷却室30内が乾燥す
るのを防止して、冷却室30に収納されている野菜や果
実等の貨物が乾燥雰囲気内に置かれて悪影響がでるのを
防止する。
【0043】なお、上記実施の形態3では、第1熱交換
器2内で発生した結露水を冷却室30に戻す場合を説明
したが、第2熱交換器22や再生器4で発生した結露水
も上記と同様にして冷却室30に戻すように構成すれば
よい。
【0044】(実施の形態4)図5は本発明の実施のさ
らに別の形態を示している。本実施の形態が上記実施の
形態3と相違している点は、エアタービン3の低温空気
出口付近の低温空気排出管45内で生じた結露水を冷却
室30に戻すように構成している点である。
【0045】低温空気排出管45はエアタービン3から
遠ざかるに従って下方に少し傾斜しており、低温空気排
出管45の途中、すなわちエアタービン3の低温空気出
口付近に結露水の捕集タンク51が取り付けられてお
り、結露水の捕集タンク51の下面に形成されている排
水口に上記実施の形態1と同じように、電磁開閉弁44
を有する結露水排水管41を介して紫外線殺菌装置付き
タンク43が接続されている。そして、超音波加振器6
0、加湿空気供給管61、送風ファン62、およびコン
トローラ63が上記実施の形態3と同じように設けられ
ている。
【0046】上記乾燥防止装置の作用は上記実施の形態
3の場合と同じであり、エアタービン3の低温空気出口
付近の低温空気排出管45内で発生した結露水が、紫外
線殺菌装置付きタンク43内へ集水され、紫外線殺菌装
置付きタンク43内で超音波加振器60で微粒子化され
てタンク43内の空気が加湿され、その加湿された空気
が送風ファン62によって低温空気排出管45内に戻さ
れる。これによって、低温空気排出管45内を流れてい
る低温空気が加湿され、加湿された低温空気が冷却室3
0へ戻されることによって、冷却室30の乾燥防止が図
られる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、空
気冷凍サイクルを利用した冷凍装置によって冷凍トラッ
ク等における貨物の冷却室を冷却する場合に、冷却室内
が乾燥するのを防止でき、冷却室に収納されている野
菜、果実等が乾燥するのを防止できる。そして、冷凍装
置で発生した結露水を冷却室に戻すので、外部から水を
供給しなくて済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す乾燥防止装置の構
成説明図である。
【図2】エアサイクル冷凍装置の一例を示す構成説明図
である。
【図3】本発明の実施の別の形態を示す乾燥防止装置の
構成説明図である。
【図4】本発明の実施のさらに別の形態を示す乾燥防止
装置の構成説明図である。
【図5】本発明の実施のさらに別の形態を示す乾燥防止
装置の構成説明図である。
【符号の説明】
1,21 空気圧縮機 2,22 空冷熱交換器 3 エアタービン 4 再生器 5 車両エンジン 6 変速装置 7 クラッチ 8 コントロール手段 9 冷却室の温度検出手段 10 エンジン回転数検出手段 11 クラッチ 12 陸上電源用モータ 30 冷却室 40 結露水排水口 41 結露水排水管 42 紫外線殺菌装置 43 紫外線殺菌装置付きタンク 44 電磁開閉弁 45 低温空気排出管 46 結露水供給管 47 高圧ポンプ 48 ノズル 49 湿度センサ 50 コントローラ 51 結露水の捕集タンク 60 超音波加振器 61 加湿空気供給管 62 送風ファン 63 コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 恭助 東京都新宿区富久町15番1号 菱重コール ドチェーン株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気圧縮機、圧縮空気を冷却する熱交換
    器、および冷却された圧縮空気を膨張させる膨張機とを
    備えている空気冷凍サイクル利用の冷凍装置において、 冷凍装置内で生じた結露水を集水する手段と、集水され
    た結露水を微粒子化して膨張機に接続されている低温空
    気排出管に戻す手段とを備えていることを特徴とする冷
    凍装置における乾燥防止装置。
  2. 【請求項2】 前記結露水を低温空気排出管に戻す手段
    が、結露水をノズルに送り込むポンプと、ポンプから送
    られてきた結露水を低温空気排出管内に噴霧するノズル
    とを備えていることを特徴とする請求項1記載の冷凍装
    置における乾燥防止装置。
  3. 【請求項3】 前記結露水を低温空気排出管に戻す手段
    が、超音波加振器で結露水を微粒子化して空気を加湿す
    る加湿装置と、加湿装置で加湿された空気を低温空気排
    出管に接続されている供給管を介して低温空気排出管内
    に送り込む送風ファンとを備えていることを特徴とする
    請求項1記載の冷凍装置における乾燥防止装置。
  4. 【請求項4】 前記結露水を集水する手段が、熱交換器
    内で生じた結露水を集水するように構成されていること
    を特徴とする請求項1、2、または3記載の冷凍装置に
    おける乾燥防止装置。
  5. 【請求項5】 前記結露水を集水する手段が、膨張機の
    出口部付近の低温空気排出管内で生じた結露水を集水す
    るように構成されていることを特徴とする請求項1、
    2、または3記載の冷凍装置における乾燥防止装置。
  6. 【請求項6】 前記集水された結露水を殺菌する装置を
    備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに
    記載の冷凍装置における乾燥防止装置。
JP29910995A 1995-10-24 1995-10-24 冷凍装置における乾燥防止装置 Pending JPH09119729A (ja)

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US20140000849A1 (en) * 2010-08-18 2014-01-02 Etimex Technical Components Gmbh Method and device for drying humid air
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