JPH09118969A - 溶融めっき鋼帯の製造方法 - Google Patents
溶融めっき鋼帯の製造方法Info
- Publication number
- JPH09118969A JPH09118969A JP29919995A JP29919995A JPH09118969A JP H09118969 A JPH09118969 A JP H09118969A JP 29919995 A JP29919995 A JP 29919995A JP 29919995 A JP29919995 A JP 29919995A JP H09118969 A JPH09118969 A JP H09118969A
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- Japan
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- steel strip
- reducing
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- cooling chamber
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 出側内部に冷却装置8が配置され、内部に水
素ガス濃度10%以上の雰囲気ガスが充たされた還元炉
3に加熱した熱延鋼帯1を通板して、還元しながら冷却
した後、還元炉3出側に接続されたスナウト4から溶融
めっき浴5に導入して、溶融めっきする方法において、
めっき層膨れによるブリスタ−発生を防止する製造方法
を提供する。 【構成】 還元炉3の冷却装置8の配置部分手前に仕切
りを設けて、還元炉3を還元室15と冷却室16とに分
割し、還元室15の雰囲気ガスは水素ガス濃度を10%
以上にし、冷却室16の雰囲気ガスは水素ガス濃度が1
%以下の不活性ガスにする。
素ガス濃度10%以上の雰囲気ガスが充たされた還元炉
3に加熱した熱延鋼帯1を通板して、還元しながら冷却
した後、還元炉3出側に接続されたスナウト4から溶融
めっき浴5に導入して、溶融めっきする方法において、
めっき層膨れによるブリスタ−発生を防止する製造方法
を提供する。 【構成】 還元炉3の冷却装置8の配置部分手前に仕切
りを設けて、還元炉3を還元室15と冷却室16とに分
割し、還元室15の雰囲気ガスは水素ガス濃度を10%
以上にし、冷却室16の雰囲気ガスは水素ガス濃度が1
%以下の不活性ガスにする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱延鋼帯をめっき原板
とする溶融めっき鋼帯のめっき層の膨れによるブリスタ
−発生を防止する溶融めっき鋼帯の製造方法に関する。
とする溶融めっき鋼帯のめっき層の膨れによるブリスタ
−発生を防止する溶融めっき鋼帯の製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】熱延鋼帯に亜鉛やアルミニウム、あるいは
それらの合金などの溶融めっきを施した溶融めっき鋼帯
(熱延溶融めっき鋼帯という)は、安価で耐食性に優れ
ていることから、従来より建材や構造物などに広く使用
されている。この熱延溶融めっき鋼帯はめっき原板に黒
皮熱延鋼帯を用いる場合とデスケ−ル熱延鋼帯を用いる
場合とがあるが、前者の場合は溶融めっきライン中に酸
洗槽を設けて、溶融めっきと同時にデスケ−ルしてい
る。
それらの合金などの溶融めっきを施した溶融めっき鋼帯
(熱延溶融めっき鋼帯という)は、安価で耐食性に優れ
ていることから、従来より建材や構造物などに広く使用
されている。この熱延溶融めっき鋼帯はめっき原板に黒
皮熱延鋼帯を用いる場合とデスケ−ル熱延鋼帯を用いる
場合とがあるが、前者の場合は溶融めっきライン中に酸
洗槽を設けて、溶融めっきと同時にデスケ−ルしてい
る。
【0003】めっき原板にいずれの熱延鋼帯を使用する
にしても、熱延鋼帯1は、図3に示すように、加熱炉2
で加熱して、還元炉3で還元した後、還元炉3の出側に
接続されたスナウト4から溶融めっき浴5に浸漬する方
法で溶融めっきしている。この方法で還元炉3への雰囲
気ガスの供給はスナウト4に還元性ガス供給管6を接続
して、そこからアンモニアの分解ガスであるAXガスを
導入して、入側に流入させ、炉内圧は外気より高くなる
ようにしていた。なお、図3では還元炉3を中央が上方
に屈曲したものにしてあるので、屈曲部にデフレクタ−
ロ−ル7を配置してある。
にしても、熱延鋼帯1は、図3に示すように、加熱炉2
で加熱して、還元炉3で還元した後、還元炉3の出側に
接続されたスナウト4から溶融めっき浴5に浸漬する方
法で溶融めっきしている。この方法で還元炉3への雰囲
気ガスの供給はスナウト4に還元性ガス供給管6を接続
して、そこからアンモニアの分解ガスであるAXガスを
導入して、入側に流入させ、炉内圧は外気より高くなる
ようにしていた。なお、図3では還元炉3を中央が上方
に屈曲したものにしてあるので、屈曲部にデフレクタ−
ロ−ル7を配置してある。
【0004】また、熱延鋼帯1は、還元炉3を通過して
もまだ高温であるので、還元したまま溶融めっき浴5に
浸漬すると、合金層が成長して、めっき層の加工性が損
なわれる。このため、還元炉3の出側内部には冷却装置
8を配置して、熱延鋼帯1をめっき適性温度になるまで
冷却している。この冷却装置8は還元炉3出側の熱延鋼
帯1が通過する位置の両面にノズル管9を複数配置し
て、このノズル管9と還元炉3の先端部とを熱交換器1
0とファン11を還元炉3の外部に有する循環管12で
接続したもので、ファン11で還元炉3から雰囲気ガス
を吸引して、それを熱交換器10で冷却した後、ノズル
管9に供給して、熱延鋼帯1の両面に吹き付けるように
なっている。
もまだ高温であるので、還元したまま溶融めっき浴5に
浸漬すると、合金層が成長して、めっき層の加工性が損
なわれる。このため、還元炉3の出側内部には冷却装置
8を配置して、熱延鋼帯1をめっき適性温度になるまで
冷却している。この冷却装置8は還元炉3出側の熱延鋼
帯1が通過する位置の両面にノズル管9を複数配置し
て、このノズル管9と還元炉3の先端部とを熱交換器1
0とファン11を還元炉3の外部に有する循環管12で
接続したもので、ファン11で還元炉3から雰囲気ガス
を吸引して、それを熱交換器10で冷却した後、ノズル
管9に供給して、熱延鋼帯1の両面に吹き付けるように
なっている。
【0005】この溶融めっき方法で使用するAXガス
は、アンモニアを分解して製造するので、高価なうえ、
水素ガス濃度も75%と還元に必要とする以上に高い。
このため、冷却装置8の循環管12に不活性ガス供給管
13を接続して、そこからN2ガスを供給し、炉内全体
の水素ガス濃度が10〜50%になるようにAXガスを
希釈していた。
は、アンモニアを分解して製造するので、高価なうえ、
水素ガス濃度も75%と還元に必要とする以上に高い。
このため、冷却装置8の循環管12に不活性ガス供給管
13を接続して、そこからN2ガスを供給し、炉内全体
の水素ガス濃度が10〜50%になるようにAXガスを
希釈していた。
【0006】しかしながら、AXガスをこのように希釈
しても、熱延鋼帯1が還元炉3を通過中に水素ガスを吸
蔵して、それを溶融めっき後の冷却過程で放出するた
め、めっき層が熱延鋼帯1の界面から押し上げられ、ブ
リスタ−を発生させるという問題があった。
しても、熱延鋼帯1が還元炉3を通過中に水素ガスを吸
蔵して、それを溶融めっき後の冷却過程で放出するた
め、めっき層が熱延鋼帯1の界面から押し上げられ、ブ
リスタ−を発生させるという問題があった。
【0007】このブリスタ−の発生は、還元炉3内の水
素ガス濃度を10%以下に低下させれば、大幅に抑制で
きるが、熱延鋼帯1の表面が十分還元されないため、め
っき金属に対する濡れ性が悪くなり、ピンホ−ルや不め
っきが発生してしまう。そこで、還元炉3内の水素ガス
濃度を低下させずにブリスタ−発生を抑制する方法とし
て、熱延鋼帯1にホウ素と窒素を添加する方法が提案さ
れている。しかし、この方法は熱延鋼帯1の価格を大幅
に押し上げるため、熱延溶融めっき鋼帯の大きな特徴で
ある価格を損なってしまうものであった。
素ガス濃度を10%以下に低下させれば、大幅に抑制で
きるが、熱延鋼帯1の表面が十分還元されないため、め
っき金属に対する濡れ性が悪くなり、ピンホ−ルや不め
っきが発生してしまう。そこで、還元炉3内の水素ガス
濃度を低下させずにブリスタ−発生を抑制する方法とし
て、熱延鋼帯1にホウ素と窒素を添加する方法が提案さ
れている。しかし、この方法は熱延鋼帯1の価格を大幅
に押し上げるため、熱延溶融めっき鋼帯の大きな特徴で
ある価格を損なってしまうものであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、還
元炉3内の水素ガス濃度を低下させず、しかも、ホウ素
や窒素をめっき原板に添加しなくてもめっき層のブリス
タ−発生を防止できる熱延溶融めっき鋼帯の製造方法を
提供するものである。
元炉3内の水素ガス濃度を低下させず、しかも、ホウ素
や窒素をめっき原板に添加しなくてもめっき層のブリス
タ−発生を防止できる熱延溶融めっき鋼帯の製造方法を
提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、出側内部に冷
却装置が配置され、内部に水素ガス濃度10%以上の雰
囲気ガスが充たされた還元炉に加熱した熱延鋼帯を通板
して、還元しながら冷却した後、還元炉出側に接続され
たスナウトから溶融めっき浴に導入して、溶融めっきす
る方法において、還元炉の冷却装置配置部分手前に仕切
りを設けて、還元炉を還元室と冷却室とに分割し、還元
室の雰囲気ガスは水素ガス濃度を10%以上にし、冷却
室の雰囲気ガスは水素ガス濃度が1%以下の不活性ガス
にした。
却装置が配置され、内部に水素ガス濃度10%以上の雰
囲気ガスが充たされた還元炉に加熱した熱延鋼帯を通板
して、還元しながら冷却した後、還元炉出側に接続され
たスナウトから溶融めっき浴に導入して、溶融めっきす
る方法において、還元炉の冷却装置配置部分手前に仕切
りを設けて、還元炉を還元室と冷却室とに分割し、還元
室の雰囲気ガスは水素ガス濃度を10%以上にし、冷却
室の雰囲気ガスは水素ガス濃度が1%以下の不活性ガス
にした。
【0010】
【作用】本発明者らは、めっき層膨れによるブリスタ−
が溶融めっき後の冷却過程で発生することから、熱延鋼
帯を水素ガスで還元後溶融めっき前に水素ガスが存在し
ないかまたは濃度の低い雰囲気中で冷却すれば、水素ガ
スを放出させることができるのではないかとの予測の元
に還元炉に仕切りを設けて、還元室と水素ガス濃度の低
い冷却室とに2分割したところ、冷却室の雰囲気ガスを
水素ガス濃度が1%以下の不活性ガスにすれば、熱延鋼
帯から吸蔵水素ガスを放出させることができ、溶融めっ
き後めっき層にブリスタ−が発生しないこと、および還
元室の雰囲気ガスを水素ガス濃度10%以上のものにす
れば、還元工程が従来より短くなっても、熱延鋼帯は還
元され、めっき性が損なわれないことを見いだした。
が溶融めっき後の冷却過程で発生することから、熱延鋼
帯を水素ガスで還元後溶融めっき前に水素ガスが存在し
ないかまたは濃度の低い雰囲気中で冷却すれば、水素ガ
スを放出させることができるのではないかとの予測の元
に還元炉に仕切りを設けて、還元室と水素ガス濃度の低
い冷却室とに2分割したところ、冷却室の雰囲気ガスを
水素ガス濃度が1%以下の不活性ガスにすれば、熱延鋼
帯から吸蔵水素ガスを放出させることができ、溶融めっ
き後めっき層にブリスタ−が発生しないこと、および還
元室の雰囲気ガスを水素ガス濃度10%以上のものにす
れば、還元工程が従来より短くなっても、熱延鋼帯は還
元され、めっき性が損なわれないことを見いだした。
【0011】冷却室雰囲気ガス中の水素ガス濃度を1%
以下にすると、熱延鋼帯が吸蔵水素ガスを放出する理由
は明確ではないが、熱延鋼帯に吸蔵される水素ガスは鋼
帯表層に限られ、放出され易い状態にあるところに雰囲
気ガスの水素ガス濃度が低くなるため、鋼帯表層と雰囲
気ガスの水素ガス濃度平衡が雰囲気ガス側に移動し、し
かも、冷却装置により冷却されて、鋼帯の吸蔵できる水
素ガス量が減少することから、短時間で放出するものと
考えられる。
以下にすると、熱延鋼帯が吸蔵水素ガスを放出する理由
は明確ではないが、熱延鋼帯に吸蔵される水素ガスは鋼
帯表層に限られ、放出され易い状態にあるところに雰囲
気ガスの水素ガス濃度が低くなるため、鋼帯表層と雰囲
気ガスの水素ガス濃度平衡が雰囲気ガス側に移動し、し
かも、冷却装置により冷却されて、鋼帯の吸蔵できる水
素ガス量が減少することから、短時間で放出するものと
考えられる。
【0012】本発明で、冷却室における不活性ガスの水
素ガス濃度を1%以下にしたのは、1%を超えると、熱
延鋼帯からの水素ガス放出が困難であるからである。本
来、冷却室およびスナウトの雰囲気ガスは水素ガスを含
有していないのが好ましいが、熱延鋼帯が吸蔵してきた
水素ガスを放出するため、水素ガスが不可避的に含有さ
れるようになってしまう。このため、冷却室には水素ガ
スを供給せず、不活性ガスだけを供給し、その供給量の
調整で水素ガス濃度を1%以下に管理する。
素ガス濃度を1%以下にしたのは、1%を超えると、熱
延鋼帯からの水素ガス放出が困難であるからである。本
来、冷却室およびスナウトの雰囲気ガスは水素ガスを含
有していないのが好ましいが、熱延鋼帯が吸蔵してきた
水素ガスを放出するため、水素ガスが不可避的に含有さ
れるようになってしまう。このため、冷却室には水素ガ
スを供給せず、不活性ガスだけを供給し、その供給量の
調整で水素ガス濃度を1%以下に管理する。
【0013】還元室と冷却室の仕切りは、ダンパ−、シ
−ルロ−ルなどによればよいが、熱延鋼帯が通過できる
ようにしなければならないので、実用上仕切りを完全な
シ−ル状態にするのは困難で、還元室の水素濃度の高い
雰囲気ガスが若干なりとも流入する。このため、冷却室
の雰囲気ガス圧力は還元室の雰囲気ガス圧力より高くし
て、水素ガスの高い雰囲気ガスが流入しないようにする
のが好ましい。
−ルロ−ルなどによればよいが、熱延鋼帯が通過できる
ようにしなければならないので、実用上仕切りを完全な
シ−ル状態にするのは困難で、還元室の水素濃度の高い
雰囲気ガスが若干なりとも流入する。このため、冷却室
の雰囲気ガス圧力は還元室の雰囲気ガス圧力より高くし
て、水素ガスの高い雰囲気ガスが流入しないようにする
のが好ましい。
【0014】めっき層にブリスタ−を発生させないよう
にするには、熱延鋼帯が冷却室に入ってからスナウトを
経て溶融めっきされるまで少なくとも5秒間以上、好ま
しくは5〜30秒間経過するようにするのが好ましい。
5秒間未満であると、若干ブリスタ−が発生する場合が
ある。
にするには、熱延鋼帯が冷却室に入ってからスナウトを
経て溶融めっきされるまで少なくとも5秒間以上、好ま
しくは5〜30秒間経過するようにするのが好ましい。
5秒間未満であると、若干ブリスタ−が発生する場合が
ある。
【0015】
【実施例】図1は、本発明法により熱延溶融めっき鋼帯
を製造する場合の溶融めっきライン要部を示すもので、
加熱炉2、還元炉3、スナウト4および溶融めっき浴5
は従来のごとく配置されている。また、還元炉3も屈曲
したもので、その屈曲部へのデフレクタ−ロ−ル7の配
置、出側内部への冷却装置8の配置も従来と同様になっ
ている。さらに、冷却装置8も従来と同様の構造のもの
で、ノズル管9、熱交換器10、ファン11、循環管1
2および不活性ガス供給管13から構成されている。
を製造する場合の溶融めっきライン要部を示すもので、
加熱炉2、還元炉3、スナウト4および溶融めっき浴5
は従来のごとく配置されている。また、還元炉3も屈曲
したもので、その屈曲部へのデフレクタ−ロ−ル7の配
置、出側内部への冷却装置8の配置も従来と同様になっ
ている。さらに、冷却装置8も従来と同様の構造のもの
で、ノズル管9、熱交換器10、ファン11、循環管1
2および不活性ガス供給管13から構成されている。
【0016】しかし、還元炉3の屈曲部に配置されてい
るデフレクタ−ロ−ル7の上下にはダンパ−14が上下
の空間をシ−ルするように配置されて、還元炉3を還元
室15と冷却室16に分割している。そして、還元室1
5の入側と出側には還元性ガス供給管17が、また、冷
却室16の入側には不活性ガス供給管18が接続されて
いる。また、スナウト4にも不活性ガス供給管19が接
続されている。
るデフレクタ−ロ−ル7の上下にはダンパ−14が上下
の空間をシ−ルするように配置されて、還元炉3を還元
室15と冷却室16に分割している。そして、還元室1
5の入側と出側には還元性ガス供給管17が、また、冷
却室16の入側には不活性ガス供給管18が接続されて
いる。また、スナウト4にも不活性ガス供給管19が接
続されている。
【0017】この溶融めっきラインで還元室15に水素
ガス濃度が10%以上の還元性ガスを還元性ガス供給管
17から供給して、雰囲気ガスを還元性にする。また、
冷却室16とスナウト4には不活性ガス供給管18、1
9から不活性ガスを供給して、冷却室16、スナウト4
に雰囲気ガスを充たし、還元室15より高圧にする。こ
の状態で熱延鋼帯1を通板すると、熱延鋼帯1は加熱炉
2で加熱されて、還元室15に入り、還元されるが、水
素ガスを吸蔵する。しかし、冷却室16に入ると、雰囲
気ガスが不活性ガスだけであるので、水素ガスは放出さ
れる。この放出は熱延鋼帯1がスナウト4を経て溶融め
っき浴5に浸漬されるまで行われる。
ガス濃度が10%以上の還元性ガスを還元性ガス供給管
17から供給して、雰囲気ガスを還元性にする。また、
冷却室16とスナウト4には不活性ガス供給管18、1
9から不活性ガスを供給して、冷却室16、スナウト4
に雰囲気ガスを充たし、還元室15より高圧にする。こ
の状態で熱延鋼帯1を通板すると、熱延鋼帯1は加熱炉
2で加熱されて、還元室15に入り、還元されるが、水
素ガスを吸蔵する。しかし、冷却室16に入ると、雰囲
気ガスが不活性ガスだけであるので、水素ガスは放出さ
れる。この放出は熱延鋼帯1がスナウト4を経て溶融め
っき浴5に浸漬されるまで行われる。
【0018】図2は、冷却室16を1%H2−N2の一定
に維持した状態で還元室15の雰囲気ガスを冷却室16
より低圧の20%H2−N2、50%H2−N2または10
0%H2にして、ラインスピ−ドを種々変更しながらア
ルミキルド熱延鋼帯(板厚2.1mm、板幅914m
m)に溶融めっきを施した場合の熱延鋼帯の水素ガス放
出時間(熱延鋼帯が冷却室16およびスナウト4を通過
するのに要する時間)と熱延溶融めっき鋼帯めっき層に
発生したブリスタ−個数との関係を示したものである
が、還元室15の水素ガス濃度を高くしても熱延溶融め
っき鋼帯のめっき層にはブリスタ−は発生しない。
に維持した状態で還元室15の雰囲気ガスを冷却室16
より低圧の20%H2−N2、50%H2−N2または10
0%H2にして、ラインスピ−ドを種々変更しながらア
ルミキルド熱延鋼帯(板厚2.1mm、板幅914m
m)に溶融めっきを施した場合の熱延鋼帯の水素ガス放
出時間(熱延鋼帯が冷却室16およびスナウト4を通過
するのに要する時間)と熱延溶融めっき鋼帯めっき層に
発生したブリスタ−個数との関係を示したものである
が、還元室15の水素ガス濃度を高くしても熱延溶融め
っき鋼帯のめっき層にはブリスタ−は発生しない。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明法によれば、熱延
鋼帯が還元工程で水素ガスを吸蔵しても、溶融前に放出
するので、熱延溶融めっき鋼帯に従来発生していたブリ
スタ−を防止できる。本発明法は還元工程での水素ガス
濃度を低下させる必要がないので、鋼帯のめっき性を低
下させず、また、めっき原板に高価なホウ素、窒素添加
鋼を使用する必要がないので、熱延溶融めっき鋼帯の製
造価格は上昇しない。
鋼帯が還元工程で水素ガスを吸蔵しても、溶融前に放出
するので、熱延溶融めっき鋼帯に従来発生していたブリ
スタ−を防止できる。本発明法は還元工程での水素ガス
濃度を低下させる必要がないので、鋼帯のめっき性を低
下させず、また、めっき原板に高価なホウ素、窒素添加
鋼を使用する必要がないので、熱延溶融めっき鋼帯の製
造価格は上昇しない。
【図1】は本発明法で熱延溶融めっき鋼帯を製造する場
合の溶融めっきライン要部を示すものである。
合の溶融めっきライン要部を示すものである。
【図2】は実施例で製造した熱延溶融めっき鋼帯の製造
の際の熱延鋼帯の水素ガス放出時間と熱延溶融めっき鋼
帯めっき層に発生したブリスタ−個数との関係を示すグ
ラフである。
の際の熱延鋼帯の水素ガス放出時間と熱延溶融めっき鋼
帯めっき層に発生したブリスタ−個数との関係を示すグ
ラフである。
【図3】は従来法で熱延溶融めっき鋼帯を製造する場合
の溶融めっきライン要部を示すものである。
の溶融めっきライン要部を示すものである。
1…熱延鋼帯、2…加熱炉、3…還元炉、4…スナウ
ト、5…溶融めっき浴、6…還元性ガス供給管、7…デ
フレクタ−ロ−ル、8…冷却装置、9…ノズル管、10
…熱交換器、11…ファン、12…循環管、13…不活
性ガス供給管、14…ダンパ−、15…還元室、16…
冷却室、17…還元性ガス供給管、18…不活性ガス供
給管、19…不活性ガス供給管、
ト、5…溶融めっき浴、6…還元性ガス供給管、7…デ
フレクタ−ロ−ル、8…冷却装置、9…ノズル管、10
…熱交換器、11…ファン、12…循環管、13…不活
性ガス供給管、14…ダンパ−、15…還元室、16…
冷却室、17…還元性ガス供給管、18…不活性ガス供
給管、19…不活性ガス供給管、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小沢 達也 千葉県市川市高谷新町7番地の1 日新製 鋼株式会社市川製造所内
Claims (3)
- 【請求項1】 出側内部に冷却装置が配置され、内部
に水素ガス濃度10%以上の雰囲気ガスが充たされた還
元炉に加熱した熱延鋼帯を通板して、還元しながら冷却
した後、還元炉出側に接続されたスナウトから溶融めっ
き浴に導入して、溶融めっきする方法において、還元炉
の冷却装置配置部分手前に仕切りを設けて、還元炉を還
元室と冷却室とに分割し、還元室の雰囲気ガスは水素ガ
ス濃度を10%以上にし、冷却室の雰囲気ガスは水素ガ
ス濃度が1%以下の不活性ガスにすることを特徴とする
溶融めっき鋼帯の製造方法。 - 【請求項2】 冷却室の雰囲気ガス圧力を還元室より
高圧にすることを特徴とする請求項1に記載の溶融めっ
き鋼帯の製造方法。 - 【請求項3】 熱延鋼帯を冷却室に入ってから溶融め
っき浴に導入するまでの時間を5〜30秒にすることを
特徴とする請求項1に記載の溶融めっき鋼帯の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29919995A JPH09118969A (ja) | 1995-10-23 | 1995-10-23 | 溶融めっき鋼帯の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29919995A JPH09118969A (ja) | 1995-10-23 | 1995-10-23 | 溶融めっき鋼帯の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09118969A true JPH09118969A (ja) | 1997-05-06 |
Family
ID=17869434
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29919995A Withdrawn JPH09118969A (ja) | 1995-10-23 | 1995-10-23 | 溶融めっき鋼帯の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09118969A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2345492A (en) * | 1998-12-29 | 2000-07-12 | Po Hang Iron & Steel | Method of manufacturing hot rolled galvanized steel sheet at high speed |
KR100590723B1 (ko) * | 2004-05-03 | 2006-06-19 | 주식회사 포스코 | 고강도 용융아연 도금강판의 제조방법 |
US20080145569A1 (en) * | 2005-07-01 | 2008-06-19 | Holger Behrens | Method and Device For Hot-Dip Coating a Metal Strip |
CN107236920A (zh) * | 2017-07-11 | 2017-10-10 | 厦门新钢金属制品有限公司 | 一种镀锌涂层钢材生产线 |
-
1995
- 1995-10-23 JP JP29919995A patent/JPH09118969A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
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