JPH09118681A - 縮合型フラン誘導体、その製造法および剤 - Google Patents

縮合型フラン誘導体、その製造法および剤

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JPH09118681A
JPH09118681A JP26022395A JP26022395A JPH09118681A JP H09118681 A JPH09118681 A JP H09118681A JP 26022395 A JP26022395 A JP 26022395A JP 26022395 A JP26022395 A JP 26022395A JP H09118681 A JPH09118681 A JP H09118681A
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JP26022395A
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Muneo Takatani
宗男 高谷
Yasuo Sugiyama
泰雄 杉山
Ryuichi Tozawa
隆一 兎澤
和雄 ▲はま▼村
Kazuo Hamamura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】優れたコレステロール合成阻害作用及び高密度
リポタンパク−コレステロール上昇作用を有する新規な
縮合型フラン誘導体を提供する。 【解決手段】一般式(I) 〔式中、Rはアシル基または置換基を有していてもよい
炭化水素基を示し、R2及びR3は同一又は異なって水素
原子または置換基を有していてもよい炭化水素基を示す
か、あるいはR2とR3は隣接する窒素原子と一緒に環を
形成してもよく、Y及びZは同一又は異なって−CO−
または結合手を、pは1ないし5の整数を、m及びnは
それぞれ0ないし5の整数を示す。但し、m及びnの両
方が同時に0ではない。〕で表される化合物またはその
塩、それらの製造方法ならびに当該化合物(もしくはそ
れに対応する縮合型チオフェン誘導体)を含有する組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた2,3−オ
キシドスクアレンシクラーゼ阻害作用や血中高密度リポ
タンパク−コレステロール上昇作用などを示す新規な縮
合型フラン誘導体、その製造法及び及びコレステロール
合成阻害剤、抗真菌剤などに関する。
【0002】
【従来の技術】高コレステロール血症が、 高血圧、喫煙
とともに心筋梗塞、狭心症、脳梗塞などの動脈硬化性疾
患の三大危険因子であることは、数多くの疫学調査によ
って明らかにされている。従って、血中コレステロール
値の適切なコントロールは、虚血性心疾患をはじめとす
る動脈硬化性疾患の予防または治療に極めて重要であ
る。血中コレステロール値を低下させる薬剤としては、
コレスチラミン(Cholestyramine)、コレスチポール
(Colestipol)等の胆汁酸を捕捉してその吸収を阻害す
るもの(例えば米国特許第4027009号に開示)、
メリナミド(Melinamide)(英国特許第1123004
号に開示)等のアシルコエンザイムAコレステロールア
シル転移酵素(ACAT)を阻害してコレステロールの
腸管吸収を抑制するものなどのほか、コレステロールの
生合成を抑制する薬剤が注目されている。コレステロー
ル生合成抑制薬剤として、特に3―ヒドロキシ−3―メ
チルグルタリルコエンザイムA(HMG―CoA)還元
酵素を阻害するロバスタチン(Lovastatin)(米国特許
第4231938号に開示)、シンバスタチン(Simvas
tatin)(米国特許第4231938号、米国特許第4
444784号に開示)、プラバスタチン(Pravastati
n)(米国特許第4346227号に開示)等が医薬に
供されている。しかし、HMG−CoA還元酵素を阻害
するとコレステロールの生合成以外に、ユビキノン、ド
リコールやヘムAのような、その他の生体に必要な成分
の生合成も阻害されるため、それらに起因する副作用が
懸念されている。ユビキノン、ドリコール、ヘムA等
は、コレステロール生合成経路上のファルネシルピロリ
ン酸から生合成されることか知られており、従ってこれ
らの欠損による副作用をなくするためには、コレステロ
ール生合成経路において、ファルネシルピロリン酸以降
の酵素系を阻害することが望ましい。例えば、2,3−
オキシドスクアレンシクラーゼ(EC 5.4.99.
7)は、2,3−オキシドスクアレンをラノステロール
に変換する酵素であり、2,3−オキシドスクアレンシ
クラーゼの阻害は、コレステロールへの変換に利用され
るラノステロールの生成を阻害することによりコレステ
ロール合成量を減らす結果となり、最終的に血中コレス
テロールの低下をもたらす。更に、2,3−オキシドス
クアレンシクラーゼを阻害した結果蓄積する2,3−オ
キシドスクアレンは、ジオキシドスクアレンを経てオキ
システロールに代謝変換され、このオキシステロールは
HMG−CoA還元酵素のレプレッサーであることが知
られている〔エフ・アール・テイラー(F. R. Taylor)
ら,ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー
(J. Biol. Chem.),1986年,第261巻(3
2),第15039頁から第15044頁〕。従って、
2,3−オキシドスクアレンシクラーゼ阻害薬はコレス
テロール生合成経路におけるファルネシルピロリン酸以
降の一酵素を阻害するだけでなく、HMG−CoA還元
酵素を転写レベルで抑制することによる相乗効果によ
り、 コレステロール生合成を強力に阻害することができ
る。2,3−オキシドスクアレンシクラ−ゼ阻害薬とし
ては、ジフェニル誘導体〔欧州特許第464465号に
開示〕、アミノアルコキシベンゼン誘導体〔欧州特許第
410359号に開示〕およびピペリジン誘導体〔ディ
ー・エス・ドッド(D. S. Dodd)ら,ジャーナル・オブ
・オーガニック・ケミストリー(J. Org. Chem.),1
992年,第57巻,第2794頁から第2803頁お
よび第7226頁から第7234頁および特開平4−2
34362に記載〕、デカリン誘導体、アザデカリン誘
導体およびインダン誘導体〔WO 80/08450; ジャーナル
・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J. Biol. Che
m.),1981年,第254巻,第11258頁から第
11263頁; エヌ・ガースト(N. Gerst)ら,バイオ
ケミカル・ファーマコロジー(Biochem Pharmacolog
y),1988年,第37巻,第1955頁から第19
64頁;エム・ダブリュウ・ワンナメイカー(M. W. Wa
nnamaker),ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミス
トリー(J. Med. Chem.),1992年,第35巻,第
3581頁から第3583頁;特開平5−140112
および特開昭64−3144に記載〕、2−アザ−2,
3−ジヒドロスクアレンおよび2,3−エピミノスクア
レン〔エイ・ドゥリアッチ(A. Duriatti)ら,バイオ
ケミカル・ファーマコロジー(Biochem. Pharmacolog
y),1985年,第34巻,第2765頁から第27
77頁に記載〕、スクアレノイドエポキシドビニルエー
テル〔エム・セルチ(M. Ceruti)ら,ジャーナル・オ
ブ・ザ・ケミカル・ソサイエティー・パーキン・トラン
スアクション 1(J. Chem. Soc. Perkin. Trans,
1),1988年,第461頁から第469頁に記
載〕、 29−メチリデン−2,3−オキシドスクアレン
〔ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエ
ティー(J. Amer. Chem. Soc.),1991年,第11
3巻,第9673頁から第9674頁に記載〕、 アザシ
クロアルカン誘導体〔特開平6−192256に開示〕
およびアリールシクロアルキルアミン誘導体〔特開平6
−211763〕等が報告されている。また感染症に関
して、真菌類で生合成されるステロールはエルゴステロ
ールであり哺乳動物ではコレステロールであるが、ラノ
ステロールまでの生合成過程は両者で同じであるため、
そこまでの過程を阻害すればいずれのステロール合成も
抑制される。 従って2,3−オキシドスクアレンシク
ラーゼ阻害薬には、抗真菌作用も期待できる〔ジェー・
エル・アダムス(J.L. Adams)ら,コンプレヘンシブ・
メディシナル・ケミストリー(Comprehensive Med. Che
m.),1990年,第2巻,第333頁から第364頁
に記載〕。
【0003】コレステロール生合成を阻害する化合物は
いくつかの症候群の治療に有用である。特に、高コレス
テロール血症および高脂血症が挙げられ、これらはアテ
ローム性動脈硬化血管病変およびそれらの持続性、例え
ば、冠動脈疾患(CHD)、脳虚血、間欠性跛行、壊疽
等の発症におけるリスク因子である。アテローム性動脈
硬化は血管内膜におけるマクロファージや血管平滑筋細
胞の増殖とそれらの細胞へのコレステロール蓄積といっ
た血管病変が主である。アテローム性動脈硬化の発症に
高いコレステロール血症、特に低密度リポタンパク(L
DL)−コレステロールが重大なリスク因子であること
は一般に認められている。疫学的研究から心臓病の発症
頻度が血中コレステロール低下により減少し得ることが
明らかになった(Lipidology 2(4),234,1991 参照)こ
とから、これまでは、血中脂質低下剤によりアテローム
性動脈硬化性血管病変を抑制しようとしてきた。しかし
ながら、血中脂質低下剤はあくまでも予防的であり、治
療を目指したものではない。一方、高密度リポタンパク
(HDL)−コレステロールが心臓病の発症頻度を抑制
することも疫学的に知られており、またその理由として
HDLが泡沫化細胞からコレステロールを引き抜くこと
が認められていた。しかしながら、血中のHDLあるい
はHDL−コレステロールの上昇を目指した物質に関す
る報告はない。
【0004】一方、特開昭54−41332には、式
【化6】 〔式中、Xは酸素もしくはイオウ原子を表わし、Rは水
素原子、フェニル基、及びハロゲン原子、低級アルキ
ル、低級アルコキシ、ニトロ、アミノ、スルホニルアミ
ノ、アリール、カルボキシ、アルコキシカルボニル、シ
アノ、ヒドロキシメチル及びメチレンジオキシ基から成
る群から選択される少なくとも1つの基で置換されたフ
ェニル基、スチリル、ナフチル、チエニル、ベンゾヒド
リル基、後者の各々は場合によってはハロゲン原子、低
級アルキル、低級アルコキシ、アリール、ニトロ、アミ
ノ、スルホニルアミノ、カルボキシ、アルコキシカルボ
ニル、シアノ、ヒドロキシメチル及びメチレンジオキシ
基から成る群から選択される少なくとも1つの基で置換
されてもよく、ベンゾイル基、及びハロゲン原子、低級
アルキル、低級アルコキシ、ニトロ、アミノ及びスルホ
ニルアミノ基から成る群から選択される少なくとも1つ
の基で置換されたベンゾイル基から成る群から選択され
る基を表わし、R1及びR2はそれぞれ水素原子、ハロゲ
ン原子、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキシ、
ニトロまたはアミノ基から成る群から選択される少なく
とも1つの原子または基を表わし、R3は水素原子、ハ
ロゲン原子、ヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコキ
シ、ニトロまたはアミノ基から成る群から選択される基
を表わし、nは0または1ないし15の整数を表わし、
そしてnが1より大きいとき、それぞれのCHR3にお
けるR3は異なった意味を有していてよい。〕で表され
る化合物が抗炎症、血管拡張及び血小板凝集阻害作用を
有する鎌状赤血球貧血または鎌状赤血球症治療剤として
記載され、PCT国際出願WO93/13105には、
【化7】 〔式中、環Sはチオフェン環を示す。R1は水素、ハロ
ゲン、アルキル等を示す。R2は水素、アルキル、アシ
ル等を示す。Gは−CH2−,−CH(OH)−,−C
O−等を示す。Qはアルキレンを示す。Tは−NH2
−NHRa(Raはアルキル、シクロアルキル等を示
す。)んたは−N(Rb)(Rc)(Rb,Rcはアル
キル等を示すか、またはRb,Rcは結合して環状アミ
ノを形成する。)を示す。Dは−CH2−または−S−
を示す。A,Bはカルボニル、チオカルボニルを示す
か、または存在しない。m,nは0,1〜4を示し、m
+nは4以下の整数を示す。〕で表される化合物、そし
てその具体的化合物として実施例41に式
【化8】 で表される化合物が抗精神病薬または抗不安薬として記
載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、2,3−オキ
シドスクアレンシクラーゼ阻害作用、アテローム性動脈
硬化の治療及び予防に有用な血中高密度リポタンパク−
コレステロール上昇作用、さらには血中コレステロール
の低下作用において十分に満足できる効果を有する化合
物は未だ見いだされておらず、それらの開発が待たれて
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々鋭意
検討した結果、式
【化9】 〔式中、mおよびnは後記と同意義を示す。〕で表され
る縮合フラン環の窒素原子にアシル基または炭化水素基
が置換し、かつフラン環の2位にアミノアルキル基が置
換していることに化学構造上の特徴を有する式
【化10】 〔式中、Rは後記と同意義を示す。〕で表される新規な
化合物を初めて合成すると共に、この特異な化学構造に
基づいて化合物(I)および(I)のフラン環をチオフェ
ン環に置換した化合物が、予想外にも優れた2,3−オ
キシドスクアレンシクラーゼ阻害作用、コレステロール
合成阻害作用、低密度リポタンパク受容体増加作用、高
密度リポタンパク−コレステロール上昇作用、抗真菌作
用などを有し、かつ毒性が低く安全であることから、高
コレステロール血症や高トリグリロライド血症などの、
高脂血症の予防及び治療に有用な脂質代謝改善薬、アテ
ローム性動脈硬化の予防及び治療に有用な血中高密度リ
ポタンパク−コレステロール上昇剤、抗真菌剤などの医
薬として有用であることを見出し、これらに基づいて本
発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は (1)式
【化11】 〔式中、Rはアシル基または置換基を有していてもよい
炭化水素基を示し、R2及びR3は同一又は異なって水素
原子または置換基を有していてもよい炭化水素基を示す
か、あるいはR2とR3は隣接する窒素原子と一緒に環を
形成してもよく、Y及びZは同一又は異なって−CO−
または結合手を、pは1ないし5の整数を、m及びnは
それぞれ0ないし5の整数を示す。但し、m及びnの両
方が同時に0ではない。〕で表される化合物またはその
塩、 (2)Y及びZの両方が結合手であり、m及びnがそれ
ぞれ1ないし5の整数である前記(1)記載の化合物、 (3)Rが−A−R1〔R1は置換基を有していてもよい
炭化水素基または置換基を有していてもよい複素環基
を、Aは結合手、−CO−、−SO2−、−SO−、−
COO−または−CON(R4)−(R4は水素原子または
置換基を有していてもよい炭化水素基を示す)を示
す。〕である前記(1)記載の化合物、
【0008】(4)Rで示される炭化水素基がアルキル
基、シクロアルキル基、アルケニル基、アリール基また
はアラルキル基である前記(1)記載の化合物、 (5)Rで示される置換基を有していてもよい炭化水素
基の置換基が(i)ニトロ基、(ii)ヒドロキシル基、(iii)
シアノ基、(iv)カルバモイル基、(v)モノ−またはジ−
1-4アルキル−カルバモイル基、(vi)カルボキシル
基、(vii)C1-4アルコキシ−カルボニル基、(viii)スル
ホン基、(ix)ハロゲン原子、(x)C1-6アルコキシ基、(x
i)フェノキシ基、ナフトキシ基またはベンジルオキシ
基、(xii)ハロゲノフェノキシ基、(xiii)C1-4アルキル
チオ基、(xiv)メルカプト基、(xv)フェニルチオ基、(xv
i)ピリジルチオ基、(xvii)C1-4アルキルスルフィニル
基またはフェニルスルフィニル基、(xviii)C1-4アルキ
ルスルホニル基またはフェニルスルホニル基、(xix)ア
ミノ基、(xx)C1-3アシルアミノ基、(xxi)モノ−または
ジ−C1-4アルキルアミノ基、(xxii)4ないし6員環状
アミノ基、(xxiii)C1-6アシル基、(xxiv)ハロゲン原子
で置換されていてもよいベンゾイル基、(xxv)5ないし
10員複素環基または(xxvi)5ないし10員複素環−カ
ルボニル基である前記(1)記載の化合物、
【0009】(6)R1及びR4で示される炭化水素基が
アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アリー
ル基またはアラルキル基である前記(3)記載の化合
物、 (7)R1及びR4で示される置換基を有していてもよい
炭化水素基の置換基が(i)ニトロ基、(ii)ヒドロキシル
基、(iii)シアノ基、(iv)カルバモイル基、(v)モノ−ま
たはジ−C1-4アルキル−カルバモイル基、(vi)カルボ
キシル基、(vii)C 1-4アルコキシ−カルボニル基、(vii
i)スルホン基、(ix)ハロゲン原子、(x)C1-6アルコキシ
基、(xi)フェノキシ基、ナフトキシ基またはベンジルオ
キシ基、(xii)ハロゲノフェノキシ基、(xiii)C1-4アル
キルチオ基、(xiv)メルカプト基、(xv)フェニルチオ
基、(xvi)ピリジルチオ基、(xvii)C1-4アルキルスルフ
ィニル基またはフェニルスルフィニル基、(xviii)C1-4
アルキルスルホニル基またはフェニルスルホニル基、(x
ix)アミノ基、(xx)C1-3アシルアミノ基、(xxi)モノ−
またはジ−C1-4アルキルアミノ基、(xxii)4ないし6
員環状アミノ基、(xxiii)C1-6アシル基、(xxiv)ハロゲ
ン原子で置換されていてもよいベンゾイル基、(xxv)5
ないし10員複素環基または(xxvi)5ないし10員複素
環−カルボニル基である前記(3)記載の化合物、 (8)R1がアラルキル基またはアリール基である前記
(3)記載の化合物、 (9)R1で示される複素環基が酸素原子、硫黄原子お
よび窒素原子から選ばれたヘテロ原子を1ないし4個含
む5員ないし8員環基またはその縮合環基である前記項
(3)記載の化合物、
【0010】(10)R1が(i)ニトロ基、(ii)ヒドロキ
シル基、(iii)シアノ基、(iv)カルバモイル基、(v)モノ
−またはジ−C1-4アルキル−カルバモイル基、(vi)カ
ルボキシル基、(vii)C1-4アルコキシ−カルボニル基、
(viii)スルホン基、(ix)ハロゲン原子、(x)C1-6アルコ
キシ基、(xi)フェノキシ基、ナフトキシ基またはベンジ
ルオキシ基、(xii)ハロゲノフェノキシ基、(xiii)C1-4
アルキルチオ基、(xiv)メルカプト基、(xv)フェニルチ
オ基、(xvi)ピリジルチオ基、(xvii)C1-4アルキルスル
フィニル基またはフェニルスルフィニル基、(xviii)C
1-4アルキルスルホニル基またはフェニルスルホニル
基、(xix)アミノ基、(xx)C1-3アシルアミノ基、(xxi)
モノ−またはジ−C1-4アルキルアミノ基、(xxii)4な
いし6員環状アミノ基、(xxiii)C1-6アシル基、(xxiv)
ハロゲン原子で置換されていてもよいベンゾイル基、(x
xv)5ないし10員複素環基または(xxvi)5ないし10
員複素環−カルボニル基からなる群から選ばれた1個な
いし4個の置換基で置換されていてもよいC7-20アラル
キル基である前記(3)記載の化合物、 (11)R1がアシル基で置換されていてもよいC6-14
アリール基である前記(3)記載の化合物、 (12)Aが−CO−,−SO2−または−COO−で
ある前記(3)記載の化合物、 (13)Aが−CO−または−SO2−であり、R1がハ
ロゲノC7-20アラルキル基である前記(3)記載の化合
物、 (14)R2及びR3が低級アルキル基である前記(1)
記載の化合物、 (15)mまたはnが1である前記(1)記載の化合
物、 (16)m及びnがそれぞれ1ないし3の整数である前
記(1)記載の化合物、 (17)pが1ないし3の整数である前記(1)記載の
化合物、 (18)Yが−CO−である前記(1)記載の化合物、 (19)mが0、nが1ないし3、Yが−CO−、Zが
結合手である前記(18)記載の化合物、
【0011】(20)RがC7-20アラルキル基またはC
6-14アリール基である前記(19)記載の化合物、 (21)l―(2―ジメチルアミノメチル−6,7―ジ
ヒドロ−4H―フロ〔3,2―c〕ピリジン−5―イ
ル)―6−フェニルヘキサン―1−オン、1−(2―ジ
メチルアミノメチル−5,7―ジヒドロ−4H―フロ
〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)―6−フェニルヘ
キサン―1―オン、N,N−ジメチル―〔6−(4−フ
ェニルブトキシカルボニル)−4,5,6,7−テトラ
ヒドロフロ〔2,3―c〕ピリジン−2―イルメチル〕
アミン、N,N−ジメチル−〔5―(5−フェニルペン
チルスルホニル)−4,5,6,7―テトラヒドロフロ
〔3,2―c〕ピリジン―2―イルメチル〕アミン、
N,N−ジメチル−〔6−(4−ベンゾイルベンゾイ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン−2−イルメチル)アミン、N,N−ジエ
チル−〔6−(4−ベンゾイルベンゾイル)−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2
−イルメチル)アミン、1―(2―メチルアミノメチル
−5,7―ジヒドロ−4H―フロ〔2,3−c〕ピリジ
ン−6−イル)−6−フェニルヘキサン一l―オン、l
―(2―ジメチルアミノメチル−4,5,6,8−テト
ラヒドロフロ〔2,3―c〕アゼピン−7−イル)―6
−フェニルヘキサン―l―オン、N,N−ジメチル−
〔6−(4−フェネチルベンゾイル)−4,5,6,7−
テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメ
チル〕アミン、 N,N−ジメチル−〔6−(4−ベンジルオキシベンゾ
イル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン、 6−〔4−(1−フェニルエテニル)ベンゾイル〕−2−
(1-ピロリジニルメチル)−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔2,3−c〕ピリジン、N,N−ジメチル−
〔6−〔4−(1−フェニルシクロプロピル)ベンゾイ
ル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン、 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(2−フェニル−1,
3−ジチオラン−イル)ベンゾイル〕−4,5,6,7
−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イル
メチル〕アミン、 (Z)−5−(3−クロロスチルベン−4’−スルホニ
ル)−2−(1−ピロリジニルメチル)−4,5,6,
7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン、2−ジ
メチルアミノメチル−5−(6−フェニルヘキシル)−
6,7−ジヒドロ−5H−フロ〔3,2−c〕ピリジン
−4−オンまたはその酸付加塩である前記(1)記載の
化合物、
【0012】(22)式
【化12】 〔式中の記号は前記(1)記載と同意義を示す。〕で表
される化合物またはその塩と式
【化13】 〔式中の記号は前記(1)記載と同意義を示す。〕で表
される化合物またはその塩とを反応させ、得られる化合
物を還元することを特徴とする前記(1)記載の化合物
の製造方法、 (23)式
【化14】 〔式中の記号は前記(1)記載と同意義を示す。〕で表
される化合物またはその塩と式 E1−R 〔式中、E1は脱離基を、Rは前記(1)記載と同意義
を示す。〕で表される化合物またはその塩とを反応させ
ることを特徴とする前記(1)記載の化合物の製造方
法、 (24)式
【化15】 〔式中、Xは酸素原子または硫黄原子を、その他の記号
は前記(1)記載と同意義を示す。〕で表される化合物
またはその塩を含有してなる組成物、 (25)前記(24)記載の化合物(I′)またはその
塩を含有してなる医薬組成物、
【0013】(26)2,3−オキシドスクアレンシク
ラーゼ阻害剤である前記(24)記載の組成物、 (27)コレステロール合成阻害剤である前記(24)
記載の組成物、 (28)低密度リポタンパク受容体増加剤である前記
(24)記載の組成物、 (29)高密度リポタンパク−コレステロール上昇剤で
ある前記(24)記載の組成物、 (30)脂質代謝改善薬である前記(24)記載の組成
物、 (31)抗真菌剤である前記(24)記載の組成物、 (32)高脂血症予防及び治療用である前記(24)記
載の組成物に関する。
【0014】本明細書中で用いられる用語「アシル基」
としては、例えばR1COOH、R1OCOOHなどのカ
ルボン酸、例えばR1SO3Hなどのスルホン酸、例えば
1SO2Hなどのスルフィン酸、例えばR1N(R4)C
OOHなどのカルバミン酸(R1およびR4は前記と同意
義を示す)などからOH基を除いて得られるアシル基が
用いられ、具体的にはR1CO、R1OCO、R1SO2
1SO、R1N(R4)CO(R1およびR4は前記と同意
義を示す)などが用いられる。本明細書中で用いられる
用語「置換基を有していてもよい炭化水素基」の「炭化
水素基」としては、例えばアルキル基、シクロアルキル
基、アルケニル基、アリール基、アラルキル基などが用
いられる。ここにおいて、アルキル基としては、例えば
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イ
ソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘ
キシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ウンデ
シル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシルなどの
直鎖状または分枝状のC1-20アルキル基など、好ましく
は、例えばオクチル、ノニル、デシル、ドデシル、オク
タデシルなどの直鎖状または分枝状のC8-18アルキル基
が用いられる。シクロアルキル基としては、例えばシク
ロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘ
キシル、シクロヘプチル、シクロオクチルなどのC3-8
シクロアルキル基などが用いられる。アルケニル基とし
ては、例えばビニル、アリル、イソプロペニル、3−ブ
テニル、3−オクテニル、9−オクタデセニルなどのC
2-20アルケニル基など、好ましくは、例えば3−オクテ
ニル、9−オクタデセニル、ファルネシルなどの直鎖状
または分枝状のC8-18アルケニル基が用いられる。アリ
ール基としては、例えばフェニル、1−ナフチル、2―
ナフチル、フェナントリル、アントリル(anthryl)な
どのC6-14アリール基など、好ましくは、例えばフェニ
ル、1−ナフチル、2―ナフチルなどが用いられる。ア
ラルキル基としては、例えばベンジル、2−フェニルエ
チル、3−フェニルプロピル、4−フェニルブチル、5
−フェニルペンチル、6−フェニルヘキシル、8−フェ
ニルオクチル、2−(1−ナフチル)エチル、2−(2
−ナフチル)エチルなどのC7-20アラルキル基など、好
ましくは、4−フェニルブチル、8−フェニルオクチル
などのフェニル−C4-10アルキル基および2−(1−ナ
フチル)エチル、2−(2−ナフチル)エチルなどのナ
フチル−C2-10アルキル基などが用いられる。
【0015】「置換基を有していてもよい炭化水素基」
の「置換基」としては、例えば(i)ニトロ基、(ii)ヒド
ロキシル基、(iii)シアノ基、(iv)カルバモイル基、(v)
モノ−またはジ−C1-4アルキル−カルバモイル基(例
えば、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイ
ル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチル
カルバモイルなど)、(vi)カルボキシル基、(vii)C1-4
アルコキシ−カルボニル基(例えば、メトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソ
プロポキシカルボニルなど)、(viii)スルホン基、(ix)
ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素な
ど)、(x)C1-6アルコキシ基(例えば、メトキシ、エト
キシ、プロポキシ、イソプロポキシなど)、(xi)フェノ
キシ基、ナフトキシ基、ベンジルオキシ基、(xii)ハロ
ゲノフェノキシ基(例えば、o−,m−またはp−クロ
ロフェノキシ、o−,m−またはp−ブロモフェノキシ
など)、(xiii)C1-4アルキルチオ基(例えば、メチル
チオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、イソプロピルチ
オ、n−ブチルチオなど)、(xiv)メルカプト基、(xv)
フェニルチオ基、(xvi)ピリジルチオ基、(xvii)C1-4
ルキルスルフィニル基(例えば、メチルスルフィニル、
エチルスルフィニルなど)、フェニルスルフィニル基、
(xviii)C1-4アルキルスルホニル基(例えば、メチルス
ルホニル、エチルスルホニルなど)、フェニルスルホニ
ル基、(xix)アミノ基、(xx)C1-3アシルアミノ基(例え
ば、アセチルアミノ、プロピオニルアミノなど)、(xx
i)モノ−またはジ−C1-4アルキルアミノ基(例えば、
メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチ
ルアミノなど)、(xxii)4ないし6員環状アミノ基(例
えば、1−アゼチジニル、1−ピロリジニル、ピペリジ
ノ、モルホリノ、1−ピペラジニルなど)、(xxiii)C
1-6アシル基(例えば、ホルミル、アセチルなど)、(xx
iv)ハロゲン原子で置換されていてもよいベンゾイル基
(例えばベンゾイル、o−,m−またはp−クロロベン
ゾイル、o−,m−またはp−ブロモベンゾイルな
ど)、(xxv)5ないし10員複素環基(例えば、2−ま
たは3−チエニル、2−または3−フリル、3−,4−
または5−ピラゾリル、2−,4−または5−チアゾリ
ル、3−,4−または5−イソチアゾリル、2−,4−
または5−オキサゾリル、1,2,3−または1,2,
4−トリアゾリル、1H−または2H−テトラゾリル、
2−,3−または4−ピリジル、2−,4−または5−
ピリミジル、3−または4−ピリダジニル、キノリル、
イソキノリル、インドリルなど)および(xxvi)5ないし
10員複素環−カルボニル基(例えば、2−または3−
チエニルカルボニル、2−または3−フリルカルボニ
ル、3−,4−または5−ピラゾリルカルボニル、2
−,4−または5−チアゾリルカルボニル、3−,4−
または5−イソチアゾリルカルボニル、2−,4−また
は5−オキサゾリルカルボニル、1,2,3−または
1,2,4−トリアゾリルカルボニル、1H−または2
H−テトラゾリルカルボニル、2−,3−または4−ピ
リジルカルボニル、2−,4−または5−ピリミジルカ
ルボニル、3−または4−ピリダジニルカルボニル、キ
ノリルカルボニル、イソキノリルカルボニル、インドリ
ルカルボニルなど)などが用いられる。「炭化水素基」
が、シクロアルキル基、アリール基またはアラルキル基
である場合には、例えば、C1-10アルキル基(例えば、
メチル、エチル、プロビル、イソプロピル、デシルな
ど)、C2-10アルケニル基(例えば、ビニル、アリル、
2―ブテニル、3―ブテニルなど)、フェニル−C2-4
アルケニル基(例えばフェニルエテニルなど)、モノ−
またはジ−C1-6アルケニル−カルバモイル基(例え
ば、N―ビニルカルバモイルなど)、C6-14アリール基
(例えばフェニル、1−ナフチル、2―ナフチル)、C
7-20アラルキル基(例えばベンジル、2−フェニルエチ
ル、3−フェニルプロピル、4−フェニルブチル、5−
フェニルペンチル、6−フェニルヘキシル、2−(1−
ナフチル)エチル、2−(2−ナフチル)エチルな
ど)、スチリル基、オキソ基などで置換されていてもよ
い。「炭化水素基」の「置換基」は置換可能な位置にl
ないし4個置換していてもよい。
【0016】本明細書中で用いられる用語「置換基を有
していてもよい複素環基」の「複素環基」としては、例
えば2−または3−チエニル、2−または3−フリル、
2−または3−ピロリル、2−、3−または4−ピリジ
ル、2−、4−または5−オキサゾリル、2−、4−ま
たは5−チアゾリル、3−、4−または5−ピラゾリ
ル、2−、4−または5−イミダゾリル、3−、4−ま
たは5−イソオキサゾリル、3−、4−または5−イソ
チアゾリル、3−または5−(1,2,4−オキサジアゾ
リル)、1,3,4−オキサジアゾリル、3−または5−
(1,2,4−チアジアゾリル)、1,3,4−チアジアゾ
リル、4−または5−(1,2,3−チアジアゾリル)、
1,2,5−チアジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、
1,2,4−トリアゾリル、1H−または2H−テトラゾ
リル等の炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子、窒素原子
等から選ばれたヘテロ原子を1ないし4個含む5員環
基、例えばN−オキシド−2−、3−または4−ピリジ
ル、2−、4−または5−ピリミジニル、N−オキシド
−2−、4−または5−ピリミジニル、チオモルホリニ
ル、モルホリニル、オキソイミダジニル、ジオキソトリ
アジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピラニル、チ
オピラニル、1,4−オキサジニル、1,4−チアジニ
ル、1,3−チアジニル、ピペラジニル、トリアジニ
ル、オキソトリアジニル、3−または4−ピリダジニ
ル、ピラジニル、N−オキシド−3−または4−ピリダ
ジニル等の炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子、窒素原
子等から選ばれたヘテロ原子を1ないし4個含む6員環
基、例えばベンゾフリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオ
キサゾリル、テトラゾロ〔1,5−b〕ピリダジニル、
トリアゾロ〔4,5−b〕ピリダジニル、ベンゾイミダ
ゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノリニル、フタ
ラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、インドリジ
ニル、キノリジニル、1,8−ナフチリジニル、プリニ
ル、プテリジニル、ジベンゾフラニル、カルバゾリル、
アクリジニル、フェナントリジニル、クロマニル、ベン
ゾオキサジニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フ
ェノキサジニル等の炭素原子以外に酸素原子、硫黄原
子、窒素原子等から選ばれたヘテロ原子を1ないし4個
含む2環性または3環性縮合環基等の炭素原子以外に例
えば酸素原子、硫黄原子、窒素原子などのヘテロ原子を
1ないし4個含む5ないし8員環またはその縮合環等が
用いられる。「置換基を有していてもよい複素環基」の
「置換基」としては、前記「置換基を有していてもよい
炭化水素基」の「置換基」で述べたような基等、特に
「炭化水素基」がシクロアルキル基、アリール基、アラ
ルキル基である場合の置換基等が用いられる。置換基
は、複素環上の置換可能な位置にlないし5個好ましく
は1又は2個置換していてもよい。
【0017】本明細書中で用いられる用語「隣接する窒
素原子と一緒に形成される環」としては、例えば、4な
いし6員環状アミノ基(例えば、1−ピロリジニル、ピ
ペリジノ、モルホリノ、1−ピペラジニルなど)などが
用いられる。前記式中、Y及びZの両方が結合手の時、
Rは−A−R1である場合が好ましく、Aの好ましい例
は−CO−、−SO2−または−COO−などであり、
1の好ましい例は置換基を有していてもよいC7-20
ラルキル基、置換基を有していてもよいC6-14アリール
基などである。上記の時、R2、R3の好ましい例は、水
素または置換基を有していてもよい低級アルキル基など
であり、R4の好ましい例は水素または置換基を有して
いてもよい低級アルキル基などであり、p、mおよびn
はそれぞれ1ないし3が好ましく、XはOの場合が好ま
しい。又、前記式中、Yが−CO−で、m=0の化合物
も好ましく、この時Rの好ましい例は置換基を有してい
てもよいC7-20アラルキル基であり、R2、R3の好まし
い例は、水素または置換基を有していてもよい低級アル
キル基などであり、p及びnはそれぞれ1ないし3が好
ましく、Xは0の場合が好ましい。本明細書中で用いら
れる用語「置換基を有していてもよいC7-20アラルキル
基」の「C7-20アラルキル基」及び「置換基」として
は、前記「置換基を有していてもよい炭化水素基」に関
して述べたような基などが用いられる。本明細書中で用
いられる用語「置換基を有していてもよいC6-14アリー
ル基」の「C6-14アリール基」及び「置換基」として
は、前記「置換基を有していてもよい炭化水素基」に関
して述べたような基などが用いられる。本明細書中で用
いられる用語「低級アルキル基」は、例えばメチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、
sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシルなど
の直鎖状もしくは分枝状の炭素数1〜6のアルキル基な
どを示す。
【0018】R2、R3、R4の好ましい例で示される
「置換基を有していてもよい低級アルキル基」の「低級
アルキル基」としては、例えば前記で述べたような基な
どが用いられ、「置換基」としては、例えば、ハロゲ
ン、低級アルコキシ基、ヒドロキシ基、低級アルコキシ
カルボニル基、カルボキシル基、カルバモイル基、低級
アルキルカルバモイル基、ピリジルチオ基などから選ば
れた1ないし4個が用いられる。ここにおいて、ハロゲ
ンとしては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素などが用いら
れる。低級アルコキシ基としては、例えばメトキシ、エ
トキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソ
ブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチル
オキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、te
rt−ペンチルオキシ、1−メチルブトキシ、2−メチル
ブトキシ、1,2−ジメチルプロポキシ、1−エチルプ
ロポキシ、ヘキシルオキシ、イソヘキシルオキシ、1,
1−ジメチルブトキシ、2,2−ジメチルブトキシ、3,
3−ジメチルブトキシ、2−エチルブトキシなどの炭素
数1〜6の直鎖状または分枝状のアルコキシ基などが用
いられる。低級アルコキシカルボニル基としては、アル
コキシ部の炭素数が1〜6であるアルコキシカルボニル
基が用いられ、具体的にはメトキシカルボニル、エトキ
シカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシ
カルボニル、ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボ
ニル、sec−ブトキシカルボニル、tert−ブトキシカル
ボニル、ペンチルオキシカルボニル、イソペンチルオキ
シカルボニル、ネオペンチルオキシカルボニル、tert−
ペンチルオキシカルボニルなどが用いられる。低級アル
キルカルバモイル基としては、例えばN−メチルカルバ
モイル、N−エチルカルバモイル、N−プロピルカルバ
モイル、N−ブチルカルバモイルなどのアルキル部が炭
素数1〜6のN−アルキルカルバモイル基、例えばN,
N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモ
イル、N,N−ジプロピルカルバモイル、N,N−ジブチ
ルカルバモイル、N−エチル−N−メチルカルバモイル
などの各アルキル部が炭素数1〜6のN,N−ジアルキ
ルカルバモイル基およびジアルキル部が一緒になって5
もしくは6員環構造を形成した例えば1−アゼチジニル
カルボニル、モルホリノカルボニル、1−ピロリジニル
カルボニル、1−ピペリジノカルボニル、1−ピペラジ
ニルカルボニルなどが用いられる。式(I)または
(I′)の化合物の塩としては、例えば酸付加塩などが
用いられ、この様な酸付加塩を形成するのに用いられる
酸としては、例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リ
ン酸などの無機酸、例えば酢酸、シュウ酸、メタンスル
ホン酸、マレイン酸、フマール酸、クエン酸、酒石酸、
乳酸などの有機酸が用いられる。また化合物(I)、(I
I)は、置換基中に例えば−COOH等の酸性基を有す
る場合には、例えば,無機塩基(例えば、ナトリウム、
カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ金
属またはアルカリ土類金属、またはアンモニアなど)あ
るいは有機塩基(例えば、トリエチルアミンなどのトリ
−C1-3アルキルアミンなど)と塩を形成していてもよ
い。特に薬学的に許容される塩が好ましい。前記の化合
物は分子内に不斉炭素を有する時、R−配位、S−配位
の2種の立体異性体が存在するが、その各々あるいはそ
れらの混合物のいずれも包含される。
【0019】本発明の化合物(I)またはその塩の具体
例を以下に示す。l―(2―ジメチルアミノメチル−
6,7―ジヒドロ−4H―フロ〔3,2―c〕ピリジン
−5―イル)―6−フェニルヘキサン―1−オン、1−
(2―ジメチルアミノメチル−5,7―ジヒドロ−4H
―フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)―6−フェ
ニルヘキサン―1―オン、N,N−ジメチル―〔6−
(4−フェニルブトキシカルボニル)−4,5,6,7
−テトラヒドロフロ〔2,3―c〕ピリジン−2―イル
メチル〕アミン、N,N−ジメチル−〔5―(5−フェ
ニルペンチルスルホニル)−4,5,6,7―テトラヒ
ドロフロ〔3,2―c〕ピリジン―2―イルメチル〕ア
ミン、N,N−ジメチル−〔6−(4−ベンゾイルベン
ゾイル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3
−c〕ピリジン−2−イルメチル)アミン、N,N−ジ
エチル−〔6−(4−ベンゾイルベンゾイル)−4,
5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン
−2−イルメチル)アミン、1―(2―メチルアミノメ
チル−5,7―ジヒドロ−4H―フロ〔2,3−c〕ピ
リジン−6−イル)−6−フェニルヘキサン一l―オ
ン、l―(2―ジメチルアミノメチル−4,5,6,8
−テトラヒドロフロ〔2,3―c〕アゼピン−7−イ
ル)―6−フェニルヘキサン―l―オン、N,N−ジメ
チル−〔6−(4−フェネチルベンゾイル)−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2
−イルメチル〕アミン、 N,N−ジメチル−〔6−(4−ベンジルオキシベンゾ
イル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン、 6−〔4−(1−フェニルエテニル)ベンゾイル〕−2−
(1-ピロリジニルメチル)−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔2,3−c〕ピリジン、N,N−ジメチル−
〔6−〔4−(1−フェニルシクロプロピル)ベンゾイ
ル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン、 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(2−フェニル−1,
3−ジチオラン−イル)ベンゾイル〕−4,5,6,7
−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イル
メチル〕アミン、 (Z)−5−(3−クロロスチルベン−4’−スルホニ
ル)−2−(1−ピロリジニルメチル)−4,5,6,
7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン、 2−
ジメチルアミノメチル−5−(6−フェニルヘキシル)
−6,7−ジヒドロ−5H−フロ〔3,2−c〕ピリジ
ン−4−オンまたはそれらの酸付加塩(特に塩酸塩)。
【0020】本発明の化合物(I)またはその塩は、例
えば以下に示す方法により合成することができる。 (A)法:
【化16】 〔式中の記号は、前記と同意義〕 (B)法:式(I)においてR2及びR3が同一または異
なって炭化水素基を示し、p=1である場合、
【化17】 〔式中の記号は、前記と同意義〕 (C)法:
【化18】 〔式中、Eはクロロ、ブロモ、ヨード等のようなハロゲ
ン、メタンスルホニルオキシまたはp−トルエンスルホ
ニルオキシ等のような脱離基を示し、その他の記号は、
前記と同意義〕 (D)法:式(I)において、R2及びR3が同一または
異なって炭化水素基である場合、
【化19】 〔式中、E1はクロロ、ブロモ、ヨード等のようなハロ
ゲンまたはメタンスルホニルオキシ、p−トルエンスル
ホニルオキシ、フェノキシ基または−O−A−R1(A
およびR1は前記と同意義)等のような脱離基を示し、
その他の記号は、上記と同意羲〕 前記AないしD法において、塩を形成し得る原料化合物
は、塩の形で用いてもよく、このような塩としては特に
限定されないが、例えば前記化合物(I)で述べたごと
き塩が用いられる。以下の各法の説明においては各化合
物は塩の場合も含むものとして記載する。
【0021】A法は化合物(II)とアンモニア、1級ア
ミンまたは2級アミン(NH(R2)(R3))を反応させ、
生成するイミンまたはイミニウムイオンを還元してアミ
ン類を合成する、いわゆる還元的アミノ化反応によって
化合物(I)を得る方法である。該反応では化合物(I
I)に対して、アンモニアまたはアミンを1当量ないし
大過剰(好ましくは1〜10当量)使用する。この際、
酸(例えば、塩酸、リン酸、硫酸などの鉱酸やトルエン
スルホン酸、メタンスルホン酸、酢酸などの有機酸)を
0.1ないし2当量添加してもよい。還元方法として
は、水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナト
リウム、水素化アルミニウムリチウムなどの金属水素錯
化合物、ジボランなどの還元剤で還元する方法や、パラ
ジウムやラネーニッケル等の触媒存在下の接触還元、
鉛、白金を陰極とした電解還元などが挙げられ、還元剤
は1当量ないし大過剰(好ましくは1〜10当量)使用
する。この際用いる溶媒は、還元する方法によって適宜
選択することができ、例えばアルコール類(例えば、メ
タノールやエタノールなど)、エーテル類(例えば、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテルな
ど)、ハロゲン化炭化水素(例えば、塩化メチレン、ク
ロロホルムなど)、非プロトン性極性溶媒(例えば、
N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド
など)などが挙げられる。反応時間は0.5ないし72
時間、好ましくは1ないし24時間である。反応温度は
−30から100℃好ましくは0から60℃で行うこと
ができる。
【0022】B法は化合物(III)をホルムアルデヒデ
と2級(NH(R2)(R3))アミンとの反応により、アミ
ノメチル類を合成する、いわゆるマンニッヒ反応によっ
て化合物(I)を得る方法である。該反応では化合物(I
II)に対して、2級アミンを1当量ないし大過剰(好ま
しくは1〜10当量)、ホルムアルデヒドを1当量ない
し大過剰(好ましくは1〜10当量)使用する。この際
用いる溶媒としては、例えば水、アルコール類(例え
ば、メタノールやエタノールなど)、エーテル類(例え
ば、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテ
ルなど)、ハロゲン化炭化水素(例えば、塩化メチレ
ン、クロロホルムなど)、低級脂肪酸類(例えば、酢
酸、プロピオン酸など)などが挙げられる。反応時間は
0.5ないし24時間、好ましくは1ないし6時間であ
る。反応温度は−30から150℃好ましくは20から
120℃で行うことができる。C法は化合物(IV)とア
ミンとの反応により、化合物(I)を得る方法である。
該反応では化合物(IV)に対してアミンを1当量ないし
大過剰(好ましくは1〜10当量)使用する。この際、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウ
ム、炭酸カリウム、トリエチルアミン、ジイソプロピル
エチルアミン、ピリジン、1,8―ジアザビシクロ
〔5.4.0〕−7−ウンデセン、1,4−ジアザビシ
クロ〔2.2.2〕オクタン(DABCO)などの塩基
性化合物を1〜10当量用いてもよい。また該反応は、
反応促進剤としてヨウ化ナトリウムを1当量ないし大過
剰(好ましくは1〜10当量)加えてもよい。この際用
いる溶媒としては、例えば水、アルコール類(例えば、
メタノールやエタノールなど)、エーテル類(例えば、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテルな
ど)、ハロゲン化炭化水素(例えば、塩化メチレン、ク
ロロホルム等)、ケトン類(例えば、アセトン、メチル
エチルケトンなど)、および非プロトン性極性溶媒(例
えば、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシドなど)などが挙げられる。反応時間は10分間な
いし24時間、好ましくは0.5ないし6時間である。
反応温度は−20から200℃で行うことができる。
【0023】D法は化合物(V)とE1−Rとの反応によ
り,化合物(I)を得る方法である。該反応はC法にお
ける化合物(IV)とアミンとの反応条件と同様な条件下
に行われる。化合物(II)は、例えば以下に示す方法に
よって合成することができる。 (i)
【化20】 化合物(VI)の酸化反応は、例えば化合物(VI)に対し
て酸化剤を1当量ないし20当量使用する。かかる酸化
剤としては、活性二酸化マンガン、クロロクロム酸ピリ
ジニウム(PCC)、二クロム酸ピリジニウム(PD
C)、ジメチルスルホキシド−酸無水物(無水酢酸、無
水トリフルオロ酢酸など)、ジメチルスルホキシド−塩
化チオニル、ジメチルスルホキシド−塩化スルフリル、
ジメチルスルホキシド−塩化オキサリル、ジメチルスル
ホキシド−塩素、および酸(リン酸、トリフルオロ酢
酸、ジクロロ酢酸など)存在下のジメチルスルホキシド
−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)などが挙
げられる。この際用いる溶媒は、酸化剤の種類によって
適宜選択することができ、例えばエーテル類(例えば、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテルな
ど)、ハロゲン化炭化水素(例えば、塩化メチレン、ク
ロロホルムなど)、ケトン類(例えば、アセトン、メチ
ルエチルケトンなど)、非プロトン性極性溶媒(例え
ば、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シドなど)などが挙げられる。反応時間は0.5ないし
48時間、好ましくは1ないし24時間である。反応温
度は酸化剤の種類によって適宜選択し、−80から10
0℃で行うことができる。
【0024】(ii)p=1の場合
【化21】 化合物(III)のホルミル化反応は、例えば化合物(II
I)に対してホルミル化剤を1当量ないし5当量使用す
る。かかるホルミル化剤としてはN,N−ジメチルホル
ムアミド−オキシ塩化リン(Vilsmier 試薬)などが挙
げられる。この際用いる溶媒としては、例えばエーテル
類(例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチ
ルエーテルなど)、ハロゲン化炭化水素(例えば、塩化
メチレン、クロロホルムなど)、炭化水素類(例えば、
ヘキサン、ペンタン、ベンゼン、トルエンなど)、非プ
ロトン性極性溶媒(例えば、N,N−ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシドなど)などが挙げられる。
反応時間は0.5ないし48時間、好ましくは1ないし
24時間である。反応温度は−20から100℃好まし
くは0から80℃で行うことができる。また、化合物
(III)のホルミル化反応は、例えば化合物(III)に対
して有機リチウム試薬を1当量ないし3当量反応させた
後、ホルムアミド類(N,N−ジメチルホルムアミド、
N−メチルホルムアニリドなど)あるいはギ酸エステル
類(ギ酸メチル,ギ酸エチルなど)を1当量ないし10
当量反応させて行うこともできる。有機リチウム試薬と
しては、例えばn−ブチルリチウム、フェニルリチウム
などが用いられる。該ホルミル化の溶媒としては、例え
ばエーテル類(例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジエチルエーテルなど)、炭化水素類(例えば、ヘ
キサン、ペンタン、ベンゼン、トルエンなど)などが挙
げられる。反応時間は0.5ないし48時間、好ましく
は1ないし24時間である。反応温度は−100から5
0℃(好ましくは−80℃ないし0℃)で行うことがで
きる。
【0025】化合物(III)は、例えば以下に示す方法
によって合成することができる。 (i)
【化22】 化合物(VII)とE1−Rとの反応は、C法における化合
物(IV)とアミンとの反応条件と同様な条件下に行うこ
とができる。 (ii)n=1で、Rが−A−R1(A=結合手,C=O
またはC(=O)O)の場合
【化23】 化合物(VIII)とホルムアルデヒドのマンニッヒ反応に
よる閉環は、化合物(VIII)に対してホルムアルデヒド
を大過剰(好ましくは2〜20当量)使用する。該反応
の反応条件は、B法における化合物(III)とアミンと
のマンニッヒ反応の反応条件と同様な条件下に行うこと
ができる。
【0026】(iii)
【化24】 〔式中、Dはトリチル、トリメチルシリル、t−ブチル
ジメチルシリル、ベンジルオキシメチル、メトキシメチ
ルなどの水酸基の保護基〕 化合物(IX)の閉環反応は、化合物(IX)の水酸基の保
護基を除去した後に対して酸を1当量ないし大過剰(好
ましくは2〜20当量)使用して行う。水酸基の保護基
の除去反応は、自体すべて公知の反応であり、それらの
条件に準じて行うことができる。また、水酸基の保護基
がトリチル、トリメチルシリル、t−ブチルジメチルシ
リル、ベンジルオキシメチル、メトキシメチルなどのよ
うに酸性条件下で除去できる場合には、保護基の除去と
同時に閉環反応を行うこともできる。かかる酸としては
塩酸、リン酸、硫酸などの鉱酸や、トルエンスルホン
酸、メタンンスルホン酸、酢酸などの有機酸が挙げられ
る。この際用いる溶媒としては、例えば水、アルコール
類(例えば、メタノールやエタノールなど)、エーテル
類(例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサンなど)な
どが挙げられる。反応時間は0.5ないし48時間、好
ましくは1ないし24時間である。反応温度は−20か
ら100℃好ましくは0から80℃で行うことができ
る。
【0027】(iv) Y=−CO−、Z=結合手の場合
【化25】 化合物(IX−A)とR−NH2との反応は、C法におけ
る化合物(IV)とアミンとの反応条件と同様な条件下で
行うことができる。 (v) Y=結合手、Z=−CO−の場合
【化26】 化合物(IX−B)とR−NH2との反応は、C法におけ
る化合物(IV)とアミンとの反応条件と同様な条件下で
行うことができる。
【0028】化合物(IV)は、例えば以下に示す方法に
よって合成することができる。
【化27】 化合物(VI)の水酸基のEへの変換は、例えばEがハロ
ゲンの場合は、化合物(VI)1当量に三塩化リン、オキ
シ塩化リン、五塩化リン、三臭化リンなどのリンハロゲ
ン化物、赤リンとハロゲンあるいは塩化チオニルなどの
ハロゲン化剤1ないし5当量を反応させることにより行
なわれる。Eがトルエンスルホニルオキシ基またはメタ
ンスルホニルオキシ基である場合は化合物(VI)1当量
に対してトルエンスルホニルクロリドまたはメタンスル
ホニルクロリドを1ないし5当量反応させることにより
得られる。この際、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム
などの無機塩基、4―N,N―ジメチルアミノピリジ
ン、トリエチルアミン、ピリジン、ジメチルアニリン、
1,4―ジアザビシクロ〔2.2.2〕オクタン(DA
BCO)などの有機塩基をlないし10当量用いてもよ
い。この際便用される溶媒としては、例えばハロゲン化
炭化水素類(例えば塩化メチレン、クロロホルム、ジク
ロエタンなど)、エーテル類(例えばジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフランなど)、エステル類(例えば酢
酸メチル、酢酸エチルなど)、非プロトン性極性溶媒
(例えばN,N―ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシド、アセトニトリルなど)などが挙げられる。反
応温度はO〜十100℃好ましくは0から50℃で行う
ことができる。反応時間は、通常10分間ないし100
時間、好ましくは3ないし24時間である。
【0029】化合物(V)は、例えば以下に示す方法に
よって合成することができる。
【化28】 〔式中、D1はベンジルオキシカルボニル、tertブトキ
シカルボニル、トリフルオロアセチル、トリチル、また
はベンジル等の2級アミノ基の保護基を示し、その他の
記号は前記と同意義〕 化合物(X)の2級アミノ基の保護基のD1の除去反応
は、自体すべて公知の反応であり、それらの条件に準じ
て行うことができる。例えばアミノ基の保護基としての
べンジルオキシカルボニル基またはベンジル基は触媒
(パラジウムカーボン、酸化白金など)の存在下、溶媒
中(例、アルコール、酢酸、水、テトラヒドロフランお
よびこれらの混合溶媒など)、接触還元反応(反応温度
は室温から100℃)によって除去できる。トリチル
基、tert−ブトキシカルボニル基の場合、溶媒中(例え
ば、水、アルコール、テトラヒドロフラン、ジオキサン
など)、酸(例えば、塩酸、リン酸、硫酸などの鉱酸や
トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、酢酸などの有
機酸)の存在下で、0ないし150℃で除去できる。ま
たtert―ブトキシカルボニル基の場合は、クロロホルム
などの溶媒中で、例えばヨードトリメチルシランで処理
することによっても除去できる。さらにトリフルオロア
セチル基は、アルカリ(例えば、水酸化ナトリウム、炭
酸水素ナトリウム水溶液など)で処理することにより容
易に除去できる。反応時間は、通常10分間ないし48
時間、好ましくは10分間ないし24時間である。
【0030】化合物(VI)は、例えば以下に示す方法に
よって合成することができる。 (i)p=1の場合
【化29】 化合物(II)の還元反応では、化合物(II)に対して還
元剤を1当量ないし大過剰(好ましくは1〜10当量)
使用する。還元剤としては、水素化ホウ素ナトリウム、
シアノ水素化ホウ素ナトリウム、水素化アルミニウムリ
チウムなどの金属水素錯化合物やジボランなどが挙げら
れる。この際用いる溶媒は、還元剤の種類によって適宜
選択することができ、例えばアルコール類(例えば、メ
タノールやエタノールなど)、エーテル類(例えば、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテルな
ど)、ハロゲン化炭化水素(例えば、塩化メチレン、ク
ロロホルムなど)、非プロトン性極性溶媒(例えば、
N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド
など)などが挙げられる。反応時間は0.5ないし72
時間、好ましくは1ないし24時間である。反応温度は
−30から100℃で行うことができる。
【0031】(ii)p≧2の場合
【化30】 化合物(III)とD−O−(CH2p-1−CH2−Eとの
反応は、例えば化合物(III)に対して有機リチウム試
薬を1当量ないし3当量反応させた後、D−O−(CH
2p-1−CH2−Eを1当量ないし10当量反応させる
ことにより行なわれる。。有機リチウム試薬としては、
例えばn−ブチルリチウム、フェニルリチウムなどが用
いられる。該アルキル化の溶媒としては、例えばエーテ
ル類(例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエ
チルエーテルなど)、炭化水素類(例えば、ヘキサン、
ペンタン、ベンゼン、トルエンなど)などが挙げられ
る。反応時間は0.5ないし48時間、好ましくは1な
いし24時間である。反応温度は−100から50℃
(好ましくは−80℃ないし0℃)で行うことができ
る。水酸基の保護基の除去反応は、自体すべて公知の反
応であり、それらの条件に準じて行うことができる。化
合物(VII)は、例えばジャーナル・オブ・オーガニッ
ク・ケミストリー(J. Org. Chem.),1991年,第
56巻,第2936頁から第2938頁あ るいはジャ
ーナル・オブ・ヘテロサイクリック・ケミストリー(J.
Heterocycl. Chem.),1990年,第27巻,第11
69頁から第1171頁に記載、またはその文献に引用
された方法、またはそれに準ずる方法によって合成する
ことができる。
【0032】化合物(VIII)は、例えば以下に示す方法
によって合成することができる。
【化31】 化合物(XI)とE1−Rとの反応は、例えばD法におけ
る化合物(V)とE1−Rとの反応条件と同様の条件下で
行なわれる。化合物(IX)は、例えば以下に示す方法に
よって合成することができる。
【化32】 化合物(XII)とD−O−CH2−CHOとのアルドール
反応は、例えば化合物(III)に対して有機リチウム試
薬を1当量ないし3当量反応させてリチウムエノラート
とした後、D−O−CH2−CHOを1当量ないし3当
量反応させることにより行なわれる。あるいはリチウム
エノラートをチタン、ホウ素、スズ、アルミニウム、マ
グネシウムなどのエノラートに変えた後、D−O−CH
2−CHOと反応させる方法や、または化合物(XII)を
エナミンに変換後、有機リチウム試薬を1当量ないし3
当量反応させ、さらにD−O−CH2−CHOを1当量
ないし3当量反応させることによっても行なわれる〔ジ
ャーナル・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティ
ー(J. Am. Chem. Soc.),1980年,第102巻,
第5866頁から第5872頁〕。有機リチウム試薬と
しては、例えばリチウムジイソプロピルアミド(LD
A)、n−ブチルリチウム、フェニルリチウムなどが用
いられる。該アルドール反応の溶媒としては、例えばエ
ーテル類(例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサン、
ジエチルエーテルなど)、炭化水素類(例えば、ヘキサ
ン、ペンタン、ベンゼン、トルエンなど)などが挙げら
れる。反応時間は0.5ないし48時間、好ましくは1
ないし24時間である。反応温度は−100から50℃
(好ましくは−80℃ないし0℃)で行うことができ
る。
【0033】化合物(X)は、例えば化合物(II),(I
II),(IV)において−Rがアミノ基の保護基(D1
であるとき、それぞれA法、B法、C法の反応条件と同
様の条件下で合成できる。化合物(XI)は、例えばジャ
ーナル・オブ・ヘテロサイクリック・ケミストリー(J.
Heterocycl. Chem.),1990年,第27巻,第11
69頁から第1171頁に記載、またはその文献に引用
された方法、またはそれに準ずる方法によって合成する
ことができる。化合物(XII)は、例えば以下に示す方
法によって合成することができる。
【化33】 化合物(XIII)とE1−Rとの反応は、例えばD法にお
ける化合物(V)とE1−Rとの反応条件と同様の条件下
で行なわれる。化合物(XIII)は、例えばジャーナル・
オブ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティー(J. Am.
Chem. Soc.),1931年,第53巻,第2692頁
から第2696頁あるいはジャーナル・オブ・オーガニ
ック・ケミストリー(J. Org.Chem.),1945年,第
10巻,第277頁から第282頁に記載、またはその
文献に引用された方法、またはそれに準ずる方法によっ
て合成することができる。
【0034】化合物(IX−A)は例えば以下に示す方法
によって合成することができる。
【化34】 化合物(XIV)の化合物(IX−A)への変換は、化合物
(VI)を化合物(IV)に変換する反応条件と同様な条件
下で行うことができる。化合物(IX−B)は例えば以下
に示す方法によって合成することができる。
【化35】 化合物(XV)の化合物(IX−B)への変換は、化合物
(VI)を化合物(IV)に変換する反応条件と同様な条件
下で行うことができる。化合物(XIV)は例えば以下に
示す方法によって合成することができる。
【化36】 〔式中、R′は水素または炭化水素基を示し、その他の
記号は、前記と同意義〕 化合物(XIV)の還元反応は、化合物(VI)の合成にお
ける化合物(II)の還元反応の条件と同様な条件下で行
うことができる。
【0035】化合物(XV)は、例えばテトラヘドロン・
レターズ(Tetrahedron Letters),1983年,第2
4巻,第5835頁から第5838頁に記載、またはそ
の文献に引用された方法に準ずる方法によって合成する
ことができる。化合物(XVI)は、例えばケミカル・ア
ンド・ファーマシューティカル・ブレタン(Chem. Phar
m. Bull.),1994年,第42巻,第2167頁から
第2169頁に記載、またはその文献に引用された方
法、またはそれに準ずる方法によって合成することがで
きる。また、上記目的化合物および原料化合物を合成す
る各反応において、使用される原料化合物は、置換基と
してアミノ基,カルボキシル基,ヒドロキシル基を有す
る場合、これらの基にペプチド化学などで一般的に用い
られるような保護基が導入されたものであってもよく、
反応後に必要に応じて保護基を除去することにより目的
とする化合物を得ることができる。アミノ基の保護基と
しては、例えば置換基を有していてもよいC1-6アルキ
ルカルボニル(例えば、ホルミル、メチルカルボニル、
エチルカルボニルなど)、フェニルカルボニル、C1-6
アルキル−オキシカルボニル(例えば、メトキシカルボ
ニル、エトキシカルボニルなど)、フェニルオキシカル
ボニル(例えば、ベンズオキシカルボニルなど)、C
7-10アラルキル−カルボニル(例えば、ベンジルオキシ
カルボニルなど)、トリチル、フタロイルなどが用いら
れる。これらの置換基としては、ハロゲン原子(例え
ば、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨードなど)、C1-6
アルキル−カルボニル(例えば、メチルカルボニル、エ
チルカルボニル、ブチルカルボニルなど)、ニトロ基な
どが用いられ、置換基の数は1ないし3個程度である。
カルボキシル基の保護基としては、例えば置換基を有し
ていてもよいC1-6アルキル(例えば、メチル、エチ
ル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、tert−
ブチルなど)、フェニル、トリチル、シリルなどが用い
られる。これらの置換基としては、ハロゲン原子(例え
ば、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨードなど)、C1-6
アルキルカルボニル(例えば、ホルミル、メチルカルボ
ニル、エチルカルボニル、ブチルカルボニルなど)、ニ
トロ基などが用いられ、置換基の数は1ないし3個程度
である。
【0036】ヒドロキシル基の保護基としては、例えば
置換基を有していてもよいC1-6アルキル(例えば、メ
チル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチ
ル、tert−ブチルなど)、フェニル、C7-10アラルキル
(例えば、ベンジルなど)、C1-6アルキルカルボニル
(例えば、ホルミル、メチルカルボニル、エチルカルボ
ニルナド)、フェニルオキシカルボニル(例えば、ベン
ズオキシカルボニルなど)、C7-10アラルキル−カルボ
ニル(例えば、ベンジルオキシカルボニルなど)、ピラ
ニル、フラニル、シリルなどが用いられる。これらの置
換基としては、ハロゲン原子(例えば、フルオロ、クロ
ロ、ブロモ、ヨードなど)、C1-6アルキル、フェニ
ル、C7-10アラルキル、ニトロ基などが用いられ、置換
基の数は1ないし4個程度である。また、保護基の除去
方法としては、それ自体公知またはそれに準じる方法が
用いられるが、例えば酸、塩基、還元、紫外光、ヒドラ
ジン、フェニルヒドラジン、N−メチルジチオカルバミ
ン酸ナトリウム、テトラブチルアンモニウムフルオリ
ド、酢酸パラジウムなどで処理する方法が用いられる。
反応混合物からの化合物(I)およびその原料の分別精
製は、通常の分別精製手段(例、抽出、濃縮、ろ過、再
結晶、カラムクロマトグラフィー、薄層クロマトグラフ
ィー)に従って行われる。かくして得られる化合物(I)
が遊離体で得られた場合には、自体公知の方法あるいは
それに準じる方法(例えば、中和等)によって塩に変換
することができ、逆に塩で得られた場合には自体公知の
方法あるいはそれに準じる方法により、遊離体または他
の塩に変換することができる。化合物(I′)は例えば
化合物(I)の製法(A)〜(D)と同様の方法で合成でき
るほか、PCT国際出願93/13105に記載の方法
またはそれに準ずる方法で合成することもできる。
【0037】〔作用〕本発明の化合物(I′)およびそ
の医薬品として許容される塩は、2,3−オキシドスク
アレンシクラーゼ阻害作用、コレステロール合成阻害作
用、低密度リポタンパク(LDL)受容体増加作用およ
び高密度リポタンパク(HDL)−コレステロール増加
作用又は抗真菌作用を有する。本発明の一般式(I′)
で表される化合物またはその塩は、脂質代謝改善薬とし
て有用であり、哺乳動物(例、マウス、ラット、ウサ
ギ、犬、ネコ、牛、豚、ヒト等)の高脂血症、特に高コ
レステロール血症、高リポタンパク血症および高トリグ
リセリド血症並びにそれから生じるアテローム性動脈硬
化血管病変およびそれらの続発症、例えば、冠動脈疾患
(CHD)、脳虚血、間欠性跛行、壊疽、糸球体硬化
症、腎症等の治療および予防に特に適している。これら
の疾患の治療において、一般式(I′)で表される化合
物またはその塩は単一で使用されてもよく、またその他
のコレステロールまたは脂質低下薬と共に使用されても
よい。これらの化合物は非経口的に投与されていてもよ
いが、経口製剤として投与されることが好ましく、また
必要により直腸製剤として坐薬の形態で投与されてもよ
い。併用可能な成分は、例えば胆汁酸結合樹脂(例えば
コレスチラミン、コレスチポール等)、コレステロール
吸収を抑制する化合物(例えばシトステロールやネオマ
イシン等)、コレステロール生合成を阻害する化合物
(例えばロバスタチン、シンバスタチン、プラバスタチ
ン等のHMG−CoA還元酵素阻害薬、スクアレンエポ
キシダーゼ阻害薬、スクアレンシンターゼ阻害薬)など
である。更に併用可能な他の成分としては、フィブレー
ト類、例えばクロフィブレート、ベザフィブレート、ジ
ェムフィブロジル等、並びにニコチン酸、その誘導体お
よび類縁体、例えばアシピモックスおよびプロブコール
が用いられる。また、カルシウム拮抗薬、α1受容体遮
断薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンジオテン
シン受容体拮抗薬等の降圧剤と併用してもよい。さらに
一般式(I′)で表される化合物またはその塩は、細胞
の過剰増殖と関連する疾患の治療に適している。細胞の
過剰増殖と関連する疾患の主要な例は腫瘍である。細胞
培養および in vivo で、HMG−CoA還元酵素阻害
薬による血清コレステロール低下またはコレステロール
生合成阻害により腫瘍増殖が抑えられることが報告され
ている(Lancet 339:1154-1156,1992)。したがって、
本発明の化合物(I′)またはその塩はコレステロール
生合成阻害作用を有するので腫瘍の治療が可能であり、
単独で、または既知の治療法と組み合わせて腫瘍の治療
に使用し得る。他の適用可能な疾患としては、過剰増殖
性皮膚疾患、例えば乾癬、基底細胞癌、扁平上皮癌、角
化症および角質化疾患が挙げられる。また過剰増殖性血
管疾患、例えば、PTCA(経皮的血管形成術)あるい
はバイパス手術の様な外科的手段により引き起こされる
血管狭窄および閉塞は、平滑筋細胞の増殖に基づくもの
であり、本発明の化合物はコレステロール合成抑制作用
から考えて、これらの疾患の治療および予防にも適して
いる。その際それらは単独、または既知活性化合物、例
えば静脈内投与されるヘパリンなどと組み合わせて、好
ましくは経口投与で使用し得る。
【0038】本発明の化合物の更に可能な用途として、
胆石の予防および治療が挙げられる。胆汁液中のコレス
テロールがその最高溶解度を越えたときにコレステロー
ルの沈殿を生じ、胆石を形成する。フィブレート類の脂
質低下薬は胆汁への中性ステロイド分泌を増加させ、ま
た胆石形成の感受性を上昇させる。これとは対照的に、
ロバスタチンまたはプラバスタチンの様なコレステロー
ル生合成阻害薬は胆石形成を促進しないが、胆汁中コレ
ステロール濃度の低下を生じるため胆石形成指数を低下
し得る(Gut 31:348-350,1990)。さらに、ウルソデオ
キシ胆汁酸と組み合わせると、ロバスタチンは胆石溶解
に有効であることが報告されている(Gastroenterology
102, No.4, Pt.2, A319,1992)。それゆえ、作用様式
から考えて本発明の化合物は胆石の予防および治療に適
している。その際それらは単独で、または既知の治療薬
(例えばウルソデオキシ胆汁酸など)または既知の治療
法(例えば衝撃波砕石術など)と組み合わせて、好まし
くは経口投与で使用し得る。
【0039】本発明物質は血中HDL−コレステロール
上昇剤である。血中HDL−コレステロール上昇によ
り、コレステロールが余剰となった細胞からのコレステ
ロールが搬出が促進される(Current Opinion in Lipid
ology 4:392−400)ので、アテローム性動脈硬
化の治療および予防に適する。その生物学的性質を考え
ると、アテローム性動脈硬化血管病変およびそれらの純
発症、例えば、冠動脈疾患(CHD)、脳虚血、間欠性
跛行、壊疽等の治療および予防に特に適している。本発
明の別の用途としてHDLの抗酸化作用に基づくものが
ある。血中の脂質過酸化物はLDLよりもはるかにHD
Lに高濃度になっており、またHDLには、例えばLD
Lの酸化など生体で生じる脂質過酸化を防御する役割が
ある(Current Opinion in Lipidology 4:392−4
00,Current Opinion in Lipidology 5:354−3
64)。本発明物質は血中HDL−コレステロール上昇
剤である。その生物学的性質を考えると、アテローム性
動脈硬化血管病変およびそれらの純発症、例えば、冠動
脈疾患(CHD)、脳虚血、間欠性跛行、壊疽等あるい
はアレルギー、炎症、脳機能低下、肝機能低下および眼
科疾患などの治療および予防に適している。
【0040】本発明のさらに別の用途として高血圧症お
よびその続発症がある。HDLは、酸化LDLによるE
DRFの生合成と遊離阻害を防ぎ、また、マクロファー
ジにおいては血管弛緩因子のプロスタサイクリンを増加
させることが知られている(Current Opinion in Lipid
ology 5:354−364)。本発明物質は血中HDL
−コレステロール上昇剤である。その生物学的性質を考
えると、高血圧症およびその続発症、例えば、冠動脈疾
患(CHD)、脳虚血などの治療および予防に適してい
る。本発明物質の可能な用途として胃液・膵液や胆汁な
ど細胞傷害性分泌液からの細胞保護作用に基づくものが
ある。体液−組織間細胞は主に apoJを発現しており、
また胃液・膵液や胆汁など細胞傷害性分泌液に対する自
然のバリアとなっており、HDLは apoJ(clusteri
n)のキャリアである(Current Opinion in Lipidology
4:392−400)。本発明物質の血中HDL−コ
レステロール上昇作用から考えて、本発明物質は胃潰
瘍、膵炎および肝炎等の治療および予防に適している。
【0041】本発明物質のさらに可能な用途として細胞
増殖活性に基づくものがある。HDLは、単独であるい
は増殖因子と共に血管内皮細胞(EC)や角膜内皮など
細胞の増殖を促進し、またHDLはヒトリンパ球の増殖
を促進する(Current Opinion in Lipidology 3:22
2−226)。本発明物質は血中HDL−コレステロー
ル上昇剤である。その細胞増殖活性から考えて、アテロ
ーム性動脈硬化血管病変およびそれらの続発症、例えば
冠動脈疾患、角膜損傷等の治療および予防に適してい
る。また、免疫能低下に基づく疾患、例えば感染症や悪
性腫瘍等の治療および予防にも適している。本発明物質
の追加すべき用途として、HDLはヒト胎盤移植組織に
特異的に作用し lactogen を分泌させる、また、マクロ
ファージからの apoE分泌を促進する(Current Opinio
n in Lipidology 3:222−226)。その分泌促進
活性を考えると、胎児発育不全等の治療および予防にも
適している。また本発明の化合物は、病原菌、例えばカ
ンジダ・アルビカンス(Candida albicans)、アスペル
ギルス・ニガ−(Asperigillus niger)、等による感染
症の治療に適している。前記の様に、菌類ではステロー
ル生合成の最終産物はコレステロールではなくエルゴス
テロールであり、それは菌類の細胞膜の維持と機能に必
須である。したがって、エルゴステロール生合成の抑制
により増殖障害がおこり、おそらく菌類の破壊に至る。
真菌症の治療に関して、一般式(I′)で表される化合
物またはその塩は経口投与または局所投与が可能であ
る。それらは単独で、または既知の抗真菌活性化合物、
特にステロール生合成のその他の段階に作用する抗真菌
活性化合物、例えばスクアレンエポキシダーゼ阻害薬で
あるテルビナフィンおよびナフチフィンまたはアゾール
型のラノステロール−14α−デメチラーゼ阻害薬、例
えばケトコナゾールおよびフルコナゾールと組み合わせ
て使用し得る。
【0042】本発明の化合物は、家禽の育成に適用でき
る。ニワトリの産卵においてHMG−CoA還元酵素阻
害薬であるロバスタチンの投与による卵コレステロール
含量低下が報告されている(FASEB Journal 4, A 533,
Abstracts 1543,1990)。低コレステロール卵の生産は
重要である。というのは、低コレステロール卵を食べれ
ば食習慣を変えることなく身体へのコレステロール負荷
を軽減し得るからである。コレステロール生合成阻害作
用の結果として、本発明の化合物は低コレステロール卵
生産のための家禽飼育に使用でき、これらの化合物は飼
料への添加剤として投与されることが好ましい。化合物
(I′)またはその塩は、原末のままでもよいが、通常
製剤用担体、例えば賦形剤(例えば炭酸カルシウム、カ
オリン、炭酸水素ナトリウム、乳糖、澱粉類、結晶セル
ロース、タルク、グラニュー糖、多孔性物質など)、結
合剤(例えばデキストリン、ゴム類、アルコール化澱
粉、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロース、プルランなど)、崩壊
剤(例えばカルボキシメチルセルロースカルシウム、ク
ロスカルメロースナトリウム、クロスポピドン、低置換
度ヒドロキシプロピルセルロース、部分アルファー化澱
粉など)、滑沢剤(例えばステアリン酸マグネシウム、
ステアリン酸カルシウム、タルク、澱粉、安息香酸ナト
リウムなど)、着色剤(例えばタール色素、カラメル、
三二酸化鉄、酸化チタン、リボフラビン類など)、矯味
剤(例えば甘味類、香料など)、安定剤(例えば亜硫酸
ナトリウムなど)および保存剤(例えばパラベン類、ソ
ルビン酸など)などの中から適宜、適量用いて、常法に
従って調製された形で投与される。前記製剤を含む本発
明の治療剤は、化合物(I′)またはその塩を治療およ
び予防をするのに有効な量を適宜含有する。化合物
(I′)またはその塩の本発明製剤中の含有量は、通常
製剤全体の0.1ないし100重量%である。また本発
明で用いられる製剤は、活性成分として化合物(I′)
またはその塩以外の他の医薬成分を含有していてもよ
く、これらの成分は本発明の目的が達成される限り特に
限定されず、適宜適当な配合割合で使用が可能である。
剤形の具体例としては、例えば錠剤(糖衣錠、フィルム
コーティング錠を含む)、丸剤、カプセル剤、顆粒剤、
細粒剤、散剤、シロップ剤、乳剤、懸濁剤、注射剤、吸
入剤、軟膏剤などが用いられる。これらの製剤は常法
(例えば日本薬局方記載の方法など)に従って調製され
る。
【0043】具体的には、錠剤の製造法は、医薬品をそ
のまま、賦形剤、結合剤、崩壊剤もしくはそのほかの適
当な添加剤を加えて均等に混和したものを、適当な方法
で顆粒とした後、滑沢剤などを加え、圧縮成型するかま
たは、医薬品をそのまま、または賦形剤、結合剤、崩壊
剤もしくはそのほかの適当な添加剤を加えて均等に混和
したものを、直接圧縮成型して製するか、またはあらか
じめ製した顆粒にそのまま、もしくは適当な添加剤を加
えて均等に混和した後、圧縮成型しても製造することも
できる。また、本剤は、必要に応じて着色剤、矯味剤な
どを加えることができる。さらに、本剤は、適当なコー
ティング剤で剤皮を施すこともできる。注射剤の製造法
は、医薬品の一定量を、水性溶剤の場合は注射用水、生
理食塩水、リンゲル液など、非水性溶剤の場合は通常植
物油などに溶解、懸濁もしくは乳化して一定量とする
か、または医薬品の一定量をとり注射用の容器に密封し
て製することができる。経口用製剤担体としては、例え
ばデンプン、マンニット、結晶セルロース、カルボキシ
メチルセルロースナトリウムなどの製剤分野において常
用されている物質が用いられる。注射用担体としては、
例えば蒸留水、生理食塩水、グルコース溶液、輸液剤な
どが用いられる。その他、製剤一般に用いられる添加剤
を適宜添加剤することもできる。―般式(I′)で表さ
れる化合物又はその塩は、低毒性で安全に使用すること
ができ、その1日の投与量は患者の状態や体重、化合物
の種類、投与経路等によって異なるが、例えば、脂質代
謝改善薬または高コレステロール血症治療剤として使用
する場合、成人(約60kg)1日当たりの投与量は、経
口投与の場合、約1〜500mg、好ましくは約10〜2
00mgであり、この範囲では何ら毒性は見られない。
【0044】―般式(I′)で表される化合物又はその
塩は、2,3−オキシドスクアレンシクラーゼ阻害剤と
して哺乳動物(例、ヒト、ラット等)に投与される場
合、成人例えば(約60kg)1日当たりの有効な投与量
は、経口投与の場合、約1〜500mg、好ましくは約1
0〜200mgであり、非経口投与(例、注射剤,坐剤
等)の場合、約0.1〜100mg、好ましくは約l〜2
0mgである。さらに、―般式(I)で表される化合物
は、ブロス又は寒天希釈法によって決定されるように広
範囲の抗菌活性を示す。―般式(I′)で表される化合
物又はその塩は真菌治療の目的で哺乳動物(例、ヒト、
ラット等)に投与される場合、例えば成人(約60kg)
1日当たりの有効な投与量は、経口投与の場合、約0.
1〜100mg、好ましくは約1〜50mgであり、非経口
投与(例、注射剤、坐剤等)の場合、約0.1〜100
mg、好ましくは約1〜50mgである。―般式(I′)で
表される化合物またはその塩を、真菌感染を治療する目
的で使用する場合、成人に対する単位投与量として一般
に2〜5mg/kgを使用するのがよい。また低コレステロ
ール卵を生産する家禽育成に使用する際には、一般式
(I′)で表される化合物またはその塩を適当な食品添
加物として常法により動物に投与する。飼料中化合物
(I′)またはその塩の最終濃度は通常0.01−1
%,好ましくは0.05−0.5%である。化合物
(I′)またはその塩はそのまま飼料に添加し得るとし
て、必要により通例のビタミン/ミネラル混合物の他
に、ニワトリの産卵用食品としては例えばトウモロコ
シ、大豆粉、肉粉、飼料脂肪および大豆油を含んでもよ
い。
【0045】
【発明の実施の形態】本発明は、さらに下記の参考例、
実施例、実験例によって詳しく説明されるが、これらの
例は単なる実施であって、本発明を限定するものではな
く、また本発明の範囲を逸脱しない範囲で変化させても
よい。以下の参考例、実施例中の「室温」は、10ない
し30℃を示し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー
にて精製する際の溶媒の比率は体積比(vol./vol.)で
あり、その他の定義は、次の意味を示す。 s : シングレット(singlet) d : ダブレット(doublet) t : トリプレット(triplet) quint : クインテット(quintet) m : マルチプレット(multiplet) br : ブロード(broad) Hz : ヘルツ(Herz) CDCl3 : 重クロロホルム CD3OD : 重メタノール1 H-NMR : プロトン核磁器共鳴
【0046】参考例1 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩の合成 a) 6−tert−ブトキシカルボニル−4,5,6,7
−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジンの合成 (A法)3−フラルデヒド10.035g(104.4
3ミリモル)、ニトロメタン6.37g(104ミリモ
ル)のエタノール200ml溶液に、氷冷下10N水酸化
ナトリウム水溶液11.0mlを滴下した。滴下後、反応
混合物を約15%希塩酸に滴下し、生ずる沈殿を濾取、
水で洗浄後、乾燥して、2−(3−フリル)−1−ニト
ロエチレンを褐色粉末(収量9.320g)として得
た。得た粗生成物は精製することなく次の反応に用い
た。水素化リチウムアルミニウム2.54g(67.0
ミリモル)のテトラヒドロフラン200ml懸濁液に室温
で上記2−(3−フリル)−1−ニトロエチレンのテト
ラヒドロフラン100ml溶液を1時間かけて滴下し、そ
のまま0.5時間撹拌した。反応液を氷水浴で冷却し、
酢酸エチルを過剰の水素化リチウムアルミニウムを分解
するために加え、続いて水を沈殿が生ずるまで注意深く
加えた。これをセライトを用いて濾過し、沈殿を酢酸エ
チルで洗浄、集めた濾液の溶媒を減圧留去した。残留物
をジクロロメタン200mlに溶かし、二炭酸ジ−tert−
ブチル14.6g(67.0ミリモル)のジクロロメタ
ン50ml溶液を室温で滴下し、そのまま0.5時間撹拌
した。溶媒を減圧留去し、得られた粗生成物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン/酢
酸エチル=15/1〜6/1)、N−tert−ブトキシカ
ルボニル−2−(3−フリル)エチルアミンを得た。 橙色液体 収量5.384g 収率24%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.439(9H,s), 2.611(2H,t,
6.8Hz), 3.316(2H,q,6.6Hz), 4.570(1H,br s), 6.289(1
H,s), 7.264(1H,s), 7.374(1H,t,1.7Hz); IR (neat) 33
58, 2978, 1699, 1508, 1250, 1164, 1024, 781 cm-1 N−tert−ブトキシカルボニル−2−(3−フリル)エ
チルアミン0.266g(1.259ミリモル)、粉末
化したパラホルムアルデヒド76mg(2.5ミリモ
ル)、p−トルエンスルホン酸一水和物12mg(0.0
6ミリモル)のトルエン50ml溶液をディーン−スター
クトラップを取り付けた反応容器中で脱水条件で2時間
加熱環流した。反応液を室温まで冷却し、酢酸エチルで
希釈した後、炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、有機
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去し
た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エチル=15/1〜
9/1)、目的物を得た。 白色固体 収量0.120g 収率43%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.482(9H,s), 2.517(2H,br
t,5.7Hz), 3.630(2H,t,5.7Hz), 4.440(2H,s), 6.246(1
H,d,1.6Hz), 7.290(1H,d,1.8Hz); IR (nujol) 1689, 14
19, 1279, 1227, 1169, 1124, 764 cm-1
【0047】(B法)メチルメチルスルフィニルメチル
スルフィド20mlに粉末化した水酸化ナトリウム1.3
4g(33.5ミリモル)を加え、80℃で30分間撹
拌した。これを3−フラルデヒド9.627g(10
0.2ミリモル)に加え、80℃で3時間撹拌した。室
温に冷却した後、水を加え、ジクロロメタンで3回抽出
した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶
媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エチ
ル=3/1〜1/2)、2−(3−フリル)−1−(メ
チルスルフィニル)−1−(メチルチオ)エチレンを得
た。 黒褐色液体 収量14.146g 収率70%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.348(3H,s), 2.737(3H,
s), 7.127(1H,d,1.6Hz), 7.479(1H,t,1.7Hz), 7.532(1
H,s), 7.942(1H,s); IR (neat) 3124, 1414, 1169,105
9, 874, 797 cm-1 2−(3−フリル)−1−(メチルスルフィニル)−1
−(メチルチオ)エチレン13.109g(64.80
0ミリモル)を約10%塩化水素のメタノール溶液30
0mlに溶かし、無水塩化銅(II)4.36g(32.
4ミリモル)を加え、室温で2.5日間撹拌した。溶媒
を減圧留去し、水を加え、ジクロロメタンで3回抽出し
た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに精製し(ヘキサン/酢酸エチル=15/1〜9
/1)、3−フリル酢酸メチルを得た。 淡黄色液体 収量10.825g 収率99%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 3.476(2H,s), 3.718(3H,
s), 6.387(1H,t,1.1Hz), 7.387(2H,m); IR (neat) 174
1, 1437, 1277, 1246, 1167, 1022, 874, 787, 746cm-1
【0048】水素化リチウムアルミニウム3.64g
(95.9ミリモル)のテトラヒドロフラン300ml懸
濁液に、氷冷下、3−フリル酢酸メチル8.964g
(63.97ミリモル)のテトラヒドロフラン100ml
溶液を滴下し、室温で3時間撹拌した。反応液を氷水浴
で冷却し酢酸エチルを滴下して、過剰の水素化リチウム
アルミニウムを分解し、さらに水を注意深く加えた。生
じた白沈をセライトを用いて濾過、沈殿を酢酸エチルで
洗浄した。集めた濾液の溶媒を減圧留去した。得た粗2
−(3−フリル)エタノールは精製することなく次の反
応に用いた。粗2−(3−フリル)エタノール、トリエ
チルアミン10.7ml(76.8ミリモル)のジエチル
エーテル300ml溶液に、氷冷下、メタンスルホン酸ク
ロリド5.45ml(70.4ミリモル)のジエチルエー
テル50ml溶液を滴下し、そのまま0.5時間撹拌し
た。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。集
めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧
留去した。得た粗メタンスルホン酸2−(3−フリル)
エチルは精製することなく次の反応に用いた。粗メタン
スルホン酸2−(3−フリル)エチルのN,N−ジメチ
ルホルムアミド500ml溶液にフタルイミドカリウム1
4.2g(76.8ミリモル)を加え、100℃で一晩
撹拌した。反応液を室温に冷却した後、激しく撹拌しな
がら水に加えた。生じた沈殿を濾過し、水で洗浄後、乾
燥して、N−〔2−(3−フリル)エチル〕フタルイミ
ドを得た。 淡褐色固体 収量9.033g 収率59%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.845(2H,t,7.5Hz), 3.889
(2H,t,7.5Hz), 6.348(1H,d,1.8Hz), 7.266(1H,s), 7.34
7(1H,t,1.6Hz), 7.667-7.752(2H,m), 7.796-7.884(2H,
m) ; Anal. Calcd for C14H11NO3: C, 69.70; H, 4.60;
N, 5.81. Found:C, 69.49; H, 4.64; N, 5.99. IR (nu
jol) 1707, 1400, 1088, 999, 870, 812,714 cm-1 ;
【0049】N−〔2−(3−フリル)エチル〕フタル
イミド19.020g(78.839ミリモル)、ヒド
ラジン一水和物5.74ml(118ミリモル)のエタノ
ール200ml溶液を1時間加熱環流した。反応液を室温
に冷却した後、水酸化ナトリウム水溶液に注ぎ、ジクロ
ロメタンで3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗2−
(3−フリル)エチルアミンをジクロロメタン150ml
に溶解し、二炭酸ジ−tert−ブチル22.4g(102
ミリモル)のジクロロメタン50ml溶液を室温で滴下
し、そのまま0.5時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、
得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにて精製し(ヘキサン/酢酸エチル=15/1〜6/
1)、N−tert−ブトキシカルボニル−2−(3−フリ
ル)エチルアミンを二炭酸ジ−tert−ブチルとの混合物
として得た。 無色液体 収量17.141g 上記N−tert−ブトキシカルボニル−2−(3−フリ
ル)エチルアミン17.141g、粉末化したパラホル
ムアルデヒド4.74g(158ミリモル)、p−トル
エンスルホン酸一水和物0.75g(3.9ミリモル)
のトルエン200ml溶液をディーン−スタークトラップ
を取り付けた反応容器中で脱水条件で1時間加熱環流し
た。反応液を室温まで冷却し、酢酸エチルで希釈した
後、炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、有機層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られ
た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製し(ヘキサン/酢酸エチル=15/1〜9/1)、
目的物を得た。 白色固体 収量10.825g 収率62%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.482(9H,s), 2.517(2H,br
t,5.7Hz), 3.630(2H,t,5.7Hz), 4.440(2H,s), 6.246(1
H,d,1.6Hz), 7.290(1H,d,1.8Hz); IR (nujol) 1689, 14
19, 1279, 1227, 1169, 1124, 764 cm-1 b) 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン・塩酸塩の合成 6−tert−ブトキシカルボニル−4,5,6,7−テト
ラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン5.324g(2
3.85ミリモル)のメタノール100ml溶液に、濃塩
酸5mlを加え、室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧留去
し、目的物を得た。 黒褐色結晶 収量3.763g 収率99%1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.850(2H,tt,1.7Hz,6.1H
z), 3.463(2H,t,6.1Hz), 4.271(2H,s), 6.406(1H,d,1.8
Hz), 7.489(1H,d,1.8Hz);IR (nujol) 2758-2455, 1146,
1111, 1030, 895, 756 cm-1 ; Anal. Calcd for C7H10
ClNO: C, 52.67; H,6.31; N, 8.78. Found: C, 52.53;
H, 6.21; N, 8.69.
【0050】参考例2 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩の合成 (A法)3−tert−ブチルジメチルシロキシメチルフラ
ン5.075g(23.90ミリモル)のジエチルエー
テル150ml溶液にn−ブチルリチウムの1.6Mヘキ
サン溶液16.4ml(26.3ミリモル)を室温で滴下
し、そのまま1時間撹拌した。これを−78℃に冷却
し、オキシラン1.4g(2−ブロモエタノール8.8
gのテトラヒドロフラン50ml溶液に炭酸カリウム19
gを加えて50℃に加熱し、生成するオキシランのガス
をドライアイス−アセトン浴でトラップして得た。)を
加え、続いて三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体2.
94ml(23.9ミリモル)を加えた。この反応液をー
78℃から徐々に室温に昇温し、そのまま一晩撹拌し
た。反応液に炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて撹拌し
た後、ジエチルエーテルで3回抽出した。集めた有機層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。
得られた粗生成物をシリカゲルフラッシュカラムクロマ
トグラフィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エチル=6/
1)、2−(3−tert−ブチルジメチルシロキシメチル
フラン−2−イル)エタノールを得た。 黄色液体 収量2.643g 収率43%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.104(6H,s), 0.909(9H,
s), 2.434(1H,t,6.1Hz), 2.912(2H,t,5.9Hz), 3.804(2
H,q,5.9Hz), 4.524(2H,s), 6.310(1H,d,1.8Hz), 7.277
(1H,d,1.8Hz); IR (neat) 3390, 2929, 2858, 1468, 12
55, 1072, 839, 777,733 cm-1
【0051】2−(3−tert−ブチルジメチルシロキシ
メチルフラン−2−イル)エタノール1.595g
(6.220ミリモル)のテトラヒドロフラン50ml溶
液に室温でテトラ−n−ブチルアンモニウムフルオリド
の1.0Mテトラヒドロフラン溶液6.22ml(6.2
20ミリモル)を加え、室温で1時間撹拌した。反応液
の溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーを通した(ヘキサン/酢酸エチル
=3/1〜酢酸エチル)。得られた粗2−(3−ヒドロ
キシメチルフラン−2−イル)エタノールはこれ以上の
精製をすることなく次の反応に用いた。 黄色液体 収量0.590g 粗2−(3−ヒドロキシメチルフラン−2−イル)エタ
ノール、N,N−ジイソプロピルエチルアミン1.74
ml(9.96ミリモル)のジクロロメタン50ml溶液に
氷冷下メタンスルホニルクロリド0.71ml(9.13
ミリモル)を滴下した後、室温で2時間撹拌した。反応
液を酢酸エチルで希釈し、水、飽和塩化ナトリウム水溶
液で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を
減圧留去した。得られた残留物をエタノール50mlに溶
解し、アリルアミン0.36g(6.22ミリモル)、
N,N−ジイソプロピルエチルアミン2.38ml(1
3.7ミリモル)を加え、80℃で一晩撹拌した。反応
液の溶媒を減圧留去し、得られた粗生成物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン/酢酸
エチル=9/1〜6/1)、5−アリル−4,5,6,
7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジンを得た。 橙色液体 収量0.239g 収率24%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.559-2.848(4H,m), 3.208
(2H,td,1.3Hz,6.6Hz), 3.418(2H,t,1.6Hz), 5.145-5.29
2(2H,m), 5.945(1H,tdd,6.6Hz,10.2Hz,17.2Hz),6.181(1
H,d,2.0Hz), 7.258(1H,d,2.0Hz); IR (neat) 2937, 285
6, 2769, 1452,1018, 787, 700 cm-1
【0052】5−アリル−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔3,2−c〕ピリジン2.408g(14.7
5ミリモル)、クロロトリス(トリフェニルホスフィ
ン)ロジウム(I)0.55g(0.59ミリモル)、
1,4−ジアザビシクロ〔2,2,2〕オクタン0.3
3g(2.95ミリモル)の10%含水エタノール30
ml溶液を2.5時間加熱還流した。反応液を室温に冷却
した後、水酸化ナトリウム水溶液に注ぎ、ジクロロメタ
ンで3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた残留物(粗
4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン)をジクロロメタン20mlに溶解し、これに二炭酸
ジ−tert−ブチル3.22g(14.8ミリモル)のジ
クロロメタン5ml溶液を室温で滴下し、そのまま0.5
時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、得られた粗生成物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(ヘキ
サン/酢酸エチル=15/1)、5−tert−ブトキシカ
ルボニル−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2
−c〕ピリジンを得た。 無色液体 収量2.296g 収率70%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.480(9H,s), 2.691(2H,br
t,5.5Hz), 3.722(2H,t,5.8Hz), 4.337(2H,br s), 6.23
3(1H,d,1.8Hz), 7.290(1H,d,1.8Hz); IR (neat)2976, 1
695, 1416, 1272, 1252, 1227, 1171, 1140, 1111, 77
0, 731 cm-1 5−tert−ブトキシカルボニル−4,5,6,7−テト
ラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン5.123g(2
2.95ミリモル)のメタノール50ml溶液に、濃塩酸
3mlを加え、室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧留去
し、目的物を得た。 褐色結晶 収量3.334g 収率91%1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 3.002(2H,t,6.2Hz), 3.544
(2H,t,6.2Hz), 4.171(2H,s), 6.396(1H,d,1.8Hz), 7.46
6(1H,d,2.2Hz); IR (nujol) 2794-2461, 1113, 1031, 7
66, 748 cm-1; Anal. Calcd for C7H10ClNO: C, 52.67;
H, 6.31; N, 8.78. Found: C, 52.58; H, 6.32; N, 8.
72.
【0053】(B法)3−フラルデヒド6.019g
(62.64ミリモル)およびアリルアミン5.37g
(94.0ミリモル)のメタノール100ml溶液を室温
で0.5時間撹拌した。この反応混合物に、氷冷下水素
化ホウ素ナトリウム4.74g(125ミリモル)を少
しづつ加えた後、室温で1時間撹拌した。反応液を水酸
化ナトリウム水溶液に注ぎ、ジクロロメタンで3回抽出
した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶
媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エチ
ル=1/1〜酢酸エチル)、N−アリル−3−フリルメ
チルアミンを得た。 淡黄色液体 収量6.597g 収率77%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.553(1H,br s), 3.282(2
H,td,1.4Hz,6.1Hz), 3.656(2H,s), 5.081-5.248(2H,m),
5.923(1H,tdd,6.0Hz,10.1Hz,17.2Hz), 6.394(1H,d,1.0
Hz), 7.347-7.391(2H,m); IR (neat) 3745, 2818, 150
2, 1454, 1157, 1022, 920, 874, 785 cm-1 N−アリル−3−フリルメチルアミン6.597g(4
8.09ミリモル)、2−ブロモエタノール18.0g
(144ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミド1
00ml溶液に炭酸カリウム33.2gを加え、90℃で
一晩撹拌した。反応液を水に注ぎ、ジクロロメタンで3
回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾
燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン/酢
酸エチル=3/1〜1/1)、2−〔アリル−(3−フ
リルメチル)アミノ〕エタノールを得た。 橙色液体 収量9.258g 収率定量的1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.994(1H,br s), 2.645(2
H,t,5.4Hz), 3.138(2H,td,1.2Hz,6.4Hz), 3.542(2H,s),
3.592(2H,t,5.4Hz), 4.525(2H,s), 5.160-5.254(2H,
m), 5.855(1H,tdd,6.5Hz,9.7Hz,17.5Hz), 6.359(1H,d,
1.6Hz), 7.330(1H,s),7.399(1H,t,1.7Hz); IR (neat) 3
423, 2929, 2821, 1807, 1159, 1074, 874, 781 cm-1
【0054】上記2−〔アリル−(3−フリルメチル)
アミノ〕エタノール9.255g(51.07ミリモ
ル)、トリエチルアミン10.7ml(76.6ミリモ
ル)、4−ジメチルアミノピリジン0.1gのジクロロ
メタン150ml溶液に室温でp−トルエンスルホニルク
ロリド11.7g(61.3ミリモル)を加え、室温で
一晩撹拌した。反応液を水に注ぎ、ジクロロメタンで3
回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾
燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン/酢
酸エチル=15/1〜9/1)、N−アリル−N−(3
−フリルメチル)−2−クロロエチルアミンをp−トル
エンスルホニルクロリドとの混合物として得た。 黄色液体 収量9.03g 上記N−アリル−N−(3−フリルメチル)−2−クロ
ロエチルアミン9.03gのテトラヒドロフラン200
ml溶液に氷冷下n−ブチルリチウムの1.6Mヘキサン
溶液63.8ml(102ミリモル)を加えた後、室温で
4時間撹拌した。反応液を水酸化ナトリウム水溶液に注
ぎ、ジクロロメタンで3回抽出した。集めた有機層を無
水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得ら
れた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
て精製し(ヘキサン/酢酸エチル=9/1)、5−アリ
ル−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕
ピリジンを得た。 橙色液体 収量1.880g 収率23% 本化合物は(A法)と同様にして目的物4,5,6,7
−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン・塩酸塩に
変換した。
【0055】(C法)3−フラルデヒド5.082g
(53.00ミリモル)およびベンジルアミン8.50
g(79.3ミリモル)のメタノール50ml溶液を室温
で一晩撹拌した。反応液を減圧下濃縮して、シッフ塩基
を得た。このシッフ塩基をエタノール100mlに溶解
し、氷冷下水素化ホウ素ナトリウム4.00g(106
ミリモル)を少しづつ加えた後、室温で1時間撹拌し
た。反応液を塩化ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチル
で3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン
/酢酸エチル=1/1〜酢酸エチル)、N−ベンジル−
3−フリルメチルアミンを得た。 黄色液体 収量9.344g 収率94%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.598(1H,br s), 3.667(2
H,s), 3.816(2H,s), 6.407(1H,d,1.4Hz), 7.229-7.428
(7H,m); IR (neat) 3320, 2821, 1498, 1452, 1157, 10
22, 784, 737, 700 cm-1 N−ベンジル−3−フリルメチルアミン0.641g
(3.423ミリモル)、2−ブロモエタノール0.6
4g(5.1ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミ
ド30ml溶液に炭酸カリウム0.95gを加え、80℃
で2時間撹拌した。2−ブロモエタノール0.64g
(5.1ミリモル)をさらに加え、80℃で一晩撹拌し
た。反応液を水に注ぎ、ジクロロメタンで3回抽出し
た。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒
を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エチル
=3/1)、2−〔ベンジル−(3−フリルメチル)ア
ミノ〕エタノールを得た。 無色液体 収量0.405g 収率51%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.335(1H,br s), 2.674(2
H,t,5.3Hz), 3.525(2H,s), 3.594(2H,t,5.8Hz), 3.624
(2H,s), 6.589(1H,d,1.0Hz), 7.253-7.407(7H,m);IR (n
eat) 3425, 2825, 1498, 1452, 1052, 1022, 787, 737,
700 cm-1
【0056】2−〔ベンジル−(3−フリルメチル)ア
ミノ〕エタノール0.397g(1.716ミリモ
ル)、トリエチルアミン0.36ml(2.6ミリモ
ル)、4−ジメチルアミノピリジン10mgのジクロロメ
タン30ml溶液に室温でp−トルエンスルホニルクロリ
ド0.39g(2.1ミリモル)を加え、室温で6時間
撹拌した。反応液を水に注ぎ、ジクロロメタンで3回抽
出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、
溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エ
チル=15/1〜9/1)、N−ベンジル−N−(3−
フリルメチル)−2−クロロエチルアミンを得た。 無色液体 収量0.209g 収率49%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.814(2H,t,7.1Hz), 3.483
(2H,t,7.3Hz), 3.520(2H,s), 3.634(2H,s), 6.287(1H,
d,1.2Hz), 7.226-7.372(7H,m); IR (neat) 2808,1498,
1452, 1159, 1022, 787, 737, 700 cm-1 N−ベンジル−N−(3−フリルメチル)−2−クロロ
エチルアミン0.209g(0.837ミリモル)のテ
トラヒドロフラン50ml溶液に氷冷下n−ブチルリチウ
ムの1.6Mヘキサン溶液1.05ml(1.67ミリモ
ル)を加えた後、室温で2時間撹拌した。反応液を水酸
化ナトリウム水溶液に注ぎ、ジクロロメタンで3回抽出
した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶
媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エチ
ル=9/1)、5−ベンジル−4,5,6,7−テトラ
ヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジンを得た。 黄色液体 収量0.027g 収率15%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.684-2.737(2H,m), 2.798
-2.855(2H,m), 3.417(1H,t,1.8Hz), 3.715(2H,s), 6.15
8(1H,d,1.8Hz), 7.234-7.413(6H,m); IR (neat)2926, 2
798, 1072, 730, 698 cm-1
【0057】5−ベンジル−4,5,6,7−テトラヒ
ドロフロ〔3,2−c〕ピリジン15.023g(7
0.438ミリモル)のメタノール100ml溶液に酢酸
2mlを加え、これを10%パラジウム−炭素(50%含
水)5gを触媒として、室温、常圧で8時間水素添加し
た。これをセライトを用いて濾過して触媒を除き、セラ
イトはメタノールで3回洗浄した。集めたメタノール溶
液の溶媒を減圧留去した。得られた残留物(粗4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン)を
ジクロロメタン100mlに溶解し、これに二炭酸ジ−te
rt−ブチル15.4g(70.4ミリモル)のジクロロ
メタン50ml溶液を室温で滴下し、そのまま0.5時間
撹拌した。溶媒を減圧留去し、得られた粗生成物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン
/酢酸エチル=15/1)、5−tert−ブトキシカルボ
ニル−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−
c〕ピリジンを二炭酸ジ−tert−ブチルとの混合物とし
て得た。 無色液体 収量14.64g 上で得た5−tert−ブトキシカルボニル−4,5,6,
7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン(二炭酸
ジ−tert−ブチルを含む)のメタノール100ml溶液
に、濃塩酸5mlを加え、室温で1時間撹拌した。溶媒を
減圧留去し、目的物を得た。 淡黄色結晶 収量9.074g 収率81%1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 3.002(2H,t,6.2Hz), 3.544
(2H,t,6.2Hz), 4.171(2H,s), 6.396(1H,d,1.8Hz), 7.46
6(1H,d,2.2Hz); IR (nujol) 2794-2461, 1113, 1031, 7
66, 748 cm-1; Anal. Calcd for C7H10ClNO: C, 52.67;
H, 6.31; N, 8.78. Found: C, 52.58; H, 6.32; N, 8.
72.
【0058】(D法)1−ベンジル−4−ピペリジノン
3.347g(17.69ミリモル),シクロヘキシル
アミン1.75g(17.7ミリモル)のトルエン15
0ml溶液をDean−Starkトラップをつけた反応
容器中で脱水条件下、2.5時間加熱還流した。室温に
冷却後、溶媒を減圧留去し、N−(1−ベンジル−4−
ピペリジリデン)シクロヘキシルアミンを得た。生成物
は精製することなく次の反応に用いた。 黄色粘性液体 収量4.81g 収率定量的 上記N−(1−ベンジル−4−ピペリジリデン)シクロ
ヘキシルアミン4.81g(17.69ミリモル)をテ
トラヒドロフラン150mlに溶解し、−78℃に冷却
後、n−ブチルリチウムの1.6Mヘキサン溶液13.
3ml(21.2ミリモル)を滴下した。反応液を氷冷
下、30分間撹拌後、tert−ブチルジメチルシロキシア
セトアルデヒド4.01g(23.0ミリモル)のテト
ラヒドロフラン50ml溶液を加え、氷冷下1時間撹拌し
た。反応混合物に塩化アンモニウム水溶液を加えて10
分間撹拌後、酢酸エチルで3回抽出した。集めた有機層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。
得られた残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにて精
製し(ヘキサン/酢酸エチル=3/1)、1−ベンジル
−3−(2−tert−ブチルジメチルシロキシ−1−ヒド
ロキシエチル)−4−ピペリジノンを得た。 黄色粘性液体 収量4.060g 収率63%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.014(4H,s), 0.032(2H,
s), 0.860(6H,s), 0.869(3H,s), 1.627(1H,br s), 2.50
6-3.034(7H,m), 3.453-3.717(4H,m), 3.921-4.049(1H,
m), 7.333(5H,br s); IR (neat) 3471, 2929, 1712, 14
68, 1255, 1120, 837, 779, 739 cm-1 1−ベンジル−3−(2−tert−ブチルジメチルシロキ
シ−1−ヒドロキシエチル)−4−ピペリジノン3.0
55g(8.403ミリモル)をメタノール100mlに
溶解した後、濃塩酸10mlを加え、室温で10分間撹拌
した。溶媒を加熱減圧下留去した。残留物を水に溶解
し、水酸化ナトリウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性
にした後にジクロロメタンで3回抽出した。集めた有機
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去し
た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エチル=9/1〜6
/1)、5−ベンジル−4,5,6,7−テトラヒドロ
フロ〔3,2−c〕ピリジンを得た。 淡黄色液体 収量1.565g 収率87% 本化合物は(A法)と同様にして目的物4,5,6,7
−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン・塩酸塩に
変換した。
【0059】参考例3 7−tert−ブトキシカルボニル−5,6,7,8−テト
ラヒドロ−4H−フロ〔2,3−c〕アゼピンの合成 a) (E)−3−(3−フリル)アクリル酸エチルの
合成 ジエチルホスホノ酢酸エチル17.7g(78.8ミリ
モル)のベンゼン150ml溶液に氷冷下水素化ナトリウ
ム(60%油性)2.89g(72.2ミリモル)を加
え、30分間撹拌した。これに3−フラルデヒド6.3
08g(65.65ミリモル)のベンゼン50ml溶液を
滴下し、室温で30分間撹拌、さらに30分間加熱還流
した。反応液を室温に戻した後エーテルを加え、水で洗
浄した。エーテル溶液を無水硫酸マグネシウムで乾燥、
溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン〜ヘキサ
ン/酢酸エチル=9/1)、目的物を得た。 白色固体 収量9.956g 収率91%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.320(3H,t,7.1Hz), 4.240
(2H,q,7.1Hz), 6.156(1H,d,15.6Hz), 6.585(1H,d,2.0H
z), 7.423(1H,t,2.2Hz), 7.571(1H,d,15.8Hz), 7.637(1
H,s); IR (nujol) 1699, 1639, 1313, 1219, 1186, 115
1 cm-1 b) 3−(3−フリル)プロピオン酸エチルの合成 (E)−3−(3−フリル)アクリル酸エチル8.18
6g(49.26ミリモル)、ヒドラジン一水和物2
4.7g(493ミリモル)、酢酸5ml、飽和硫酸銅水
溶液5mlの500mlエタノール溶液に過よう素酸ナトリ
ウム52.7g(246ミリモル)の300ml水溶液を
1時間かけて滴下した後、室温で1日間撹拌した。反応
混合物をエーテルで3回抽出した。集めた有機層を希塩
酸、炭酸水素ナトリウム水溶液で順次洗浄した後、無水
硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られ
た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製し(ヘキサン/酢酸エチル=15/1)、目的物を
得た。 淡黄色液体 収量6.060g 収率73%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.249(3H,t,7.1Hz), 2.509
-2.590(2H,m), 2.766(2H,dd,6.9Hz,7.7Hz), 4.140(2H,
q,7.1Hz), 6.274(1H,s), 7.241(1H,d,0.8Hz), 7.343(1
H,t,1.7Hz); IR (neat) 2981, 1734, 1165, 1024, 789
cm-1
【0060】c) N−アリル−3−(3−フリル)プ
ロピルアミンの合成 水素化リチウムアルミニウム1.21g(31.8ミリ
モル)のエーテル150ml懸濁液に氷冷下3−(3−フ
リル)プロピオン酸エチル3.561g(21.17ミ
リモル)のエーテル50ml溶液を滴下し、室温で1時間
撹拌した。過剰の水素化リチウムアルミニウムを分解す
るために、反応液に酢酸エチルを氷冷下滴下し、続いて
水を白沈が生ずるまで加えた。これをセライトを用いて
濾過し、沈殿を酢酸エチルで3回洗浄した。集めた濾液
の溶媒を減圧留去し、得られた粗3−(3−フリル)プ
ロパノールを精製することなく次の反応に用いた。塩化
オキザリル4.03g(31.8ミリモル)のジクロロ
メタン100ml溶液に−78℃でジメチルスルホキシド
4.51ml(63.5ミリモル)を滴下した。5分間撹
拌後、上で得た粗3−(3−フリル)プロパノールのジ
クロロメタン50ml溶液を滴下し、15分間撹拌した。
これにトリエチルアミン17.7ml(127ミリモル)
を加えて撹拌しながら室温まで昇温した。反応混合物を
エーテルで希釈し、水で洗浄後、有機層を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗3−
(3−フリル)プロパナールを精製することなく次の反
応に用いた。上で得た粗3−(3−フリル)プロパナー
ル、アリルアミン7.94ml(106ミリモル)、酢酸
2.54ml(42.3ミリモル)のメタノール100ml
溶液にシアノ水素化ほう素ナトリウム1.33g(2
1.2ミリモル)を室温で加え、室温で1日撹拌した。
反応混合物を水酸化ナトリウム水溶液に注ぎ、ジクロロ
メタンで3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(酢
酸エチル〜酢酸エチル/メタノール=4/1)、目的物
を得た。 橙色液体 収量1.803g 収率52%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.689-1.837(3H,m), 2.476
(2H,t,7.7Hz), 2.654(2H,t,7.2Hz), 3.252(2H,td,1.5H
z,5.9Hz), 5.059-5.222(2H,m), 5.910(1H,tdd,6.1Hz,1
0.2Hz,17.2Hz), 6.270(1H,s), 7.220(1H,s), 7.349(1H,
t,1.6Hz); IR (neat) 2929, 2858, 1502, 1452, 1157,
1024, 920, 874, 779 cm-1
【0061】d) 7−アリル−5,6,7,8−テト
ラヒドロ−4H−フロ〔2,3−c〕アゼピンの合成 N−アリル−3−(3−フリル)プロピルアミン1.8
03g(10.912ミリモル)の酢酸50ml溶液に3
7%ホルムアルデヒド水溶液1.06g(13.1ミリ
モル)を加え、100℃で1時間撹拌した。溶媒を減圧
留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加えて溶液をアルカ
リ性にした後にジクロロメタンで3回抽出した。集めた
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去
した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エチル=6/1〜
3/1)、目的物を得た。 淡黄色液体 収量0.847g 収率44%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.731-1.843(2H,m), 2.526
(2H,t,5.8Hz), 2.964-3.015(2H,m), 3.123(2H,d,6.6H
z), 3.786(2H,s), 5.105-5.211(2H,m), 5.879(1H,tdd,
6.5Hz,9.5Hz,17.8Hz), 6.174(1H,d,1.8Hz), 7.140(1H,
d,1.6Hz); IR (neat)2927, 2845, 1439, 1136, 1111, 1
080, 1049, 922, 727 cm-1 e) 7−tert−ブトキシカルボニル−5,6,7,8
−テトラヒドロ−4H−フロ〔2,3−c〕アゼピンの
合成 7−アリル−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−フ
ロ〔2,3−c〕アゼピン0.847g(4.779ミ
リモル)、クロロトリス(トリフェニルホスフィン)ロ
ジウム(I)0.22g(0.24ミリモル)、1,4
−ジアザビシクロ〔2,2,2〕オクタン0.11g
(0.96ミリモル)の10%含水エタノール50ml溶
液を5時間加熱還流した。反応液を室温に冷却した後、
水酸化ナトリウム水溶液に注ぎ、ジクロロメタンで3回
抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾
燥、溶媒を減圧留去した。得られた残留物(粗5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−フロ〔2,3−c〕アゼ
ピン)をジクロロメタン50mlに溶解し、これに二炭酸
ジ−tert−ブチル1.56g(7.17ミリモル)のジ
クロロメタン20ml溶液を室温で滴下し、そのまま一晩
撹拌した。溶媒を減圧留去し、得られた粗生成物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン
/酢酸エチル=15/1)、目的物を得た。 黄色液体 収量0.383g 収率34%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.438(9H,br s), 1.888(2
H,br s), 2.559(2H,t,6.2Hz), 3.566(2H,br s), 4.500
(1H,br s), 4.561(1H,br s), 6.164(1H,br s), 7.182(1
H,d,1.8Hz); IR (neat) 2976, 2931, 1697, 1458, 141
1, 1365, 1248, 1167, 1115, 1088, 895, 770, 729 cm
-1
【0062】参考例4 6−tert−ブトキシカルボニル−5,6,7,8−テト
ラヒドロ−4H−フロ〔2,3−d〕アゼピンの合成 a) 2−〔3−(2−ヒドロキシエチル)フラン−2
−イル〕エタノールの合成 水素化リチウムアルミニウム3.08g(81.1ミリ
モル)のジエチルエーテル200ml懸濁液に、氷冷下、
3−フリル酢酸メチル7.579g(54.08ミリモ
ル)のジエチルエーテル50ml溶液を滴下し、室温で
0.5時間撹拌した。反応液を氷水浴で冷却し酢酸エチ
ルを滴下して、過剰の水素化リチウムアルミニウムを分
解し、さらに水を注意深く加えた。生じた白沈をセライ
トを用いて濾過、沈殿を酢酸エチルで洗浄した。集めた
濾液の溶媒を減圧留去した。得た粗2−(3−フリル)
エタノールは精製することなく次の反応に用いた。上で
得た粗2−(3−フリル)エタノールのジエチルエーテ
ル200ml溶液にn−ブチルリチウムの1.6Mヘキサ
ン溶液74.4ml(119ミリモル)を氷冷下滴下し、
室温で1時間撹拌した。これを−78℃に冷却し、オキ
シラン(水素化ナトリウムの60%流動パラフィン懸濁
物6.49g(162ミリモル)のテトラヒドロフラン
50ml溶液に2−ブロモエタノール20.3g(162
ミリモル)のテトラヒドロフラン50ml溶液を50℃で
滴下し、生成するオキシランのガスをドライアイス−ア
セトン浴でトラップして得た。)を加え、続いて三フッ
化ホウ素ジエチルエーテル錯体6.65ml(54.1ミ
リモル)を加えた。この反応液を−78℃から徐々に室
温に昇温し、そのまま一晩撹拌した。反応液に炭酸水素
ナトリウム水溶液を加えて撹拌した後、ジエチルエーテ
ルで10回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物を
シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにて精
製し(ヘキサン/酢酸エチル=6/1〜3/1〜1/1
〜酢酸エチル)、目的物を得た。 黄色液体 収量2.666g 収率32%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.641(1H,br s), 2.623(2
H,t,5.6Hz), 2.691(1H,brs), 2.852(2H,t,5.8Hz), 3.75
9(2H,t,5.8Hz), 3.843(2H,t,5.6Hz), 6.236(1H,d,2.0H
z), 7.312(1H,d,1.8Hz); IR (neat) 3363, 2935, 2879,
1101, 1049, 739cm-1
【0063】b) 6−ベンジル−5,6,7,8−テ
トラヒドロ−4H−フロ〔2,3−d〕アゼピンの合成 2−〔3−(2−ヒドロキシエチル)フラン−2−イ
ル〕エタノール1.208g(7.735ミリモル)、
N,N−ジイソプロピルエチルアミン4.04ml(2
3.2ミリモル)のジクロロメタン50ml溶液に氷冷下
メタンスルホニルクロリド1.32ml(17.0ミリモ
ル)を滴下した後、室温で1時間撹拌した。反応液を水
に注ぎ、ジエチルエーテルで3回抽出した。集めた有機
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去し
た。得られた残留物をエタノール100mlに溶解し、ベ
ンジルアミン0.83g(7.7ミリモル)、トリエチ
ルアミン2.37ml(17.0ミリモル)を加え、80
℃で3日間撹拌した。反応液の溶媒を減圧留去し、水酸
化ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで3回抽出し
た。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒
を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エチル
=9/1)、目的物を得た。 黄色液体 収量0.515g 収率29%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.557(2H,t,5.5Hz), 2.878
(4H,s), 2.916(2H,t,5.7Hz), 3.788(2H,s), 6.144(1H,
d,1.4Hz), 7.162(1H,d,1.6Hz), 7.248-7.413(5H,m); IR
(neat) 2920, 2818, 1454, 1367, 1155, 1128, 733, 6
98 cm-1 c) 6−tert−ブトキシカルボニル−5,6,7,8
−テトラヒドロ−4H−フロ〔2,3−d〕アゼピンの
合成 6−ベンジル−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−
フロ〔2,3−d〕アゼピン0.515g(2.266
ミリモル)のメタノール30ml溶液を10%パラジウム
/炭素(50%含水)0.5gを触媒として、常温常圧
下で一晩水素添加した。触媒を濾過して除き、濾液の溶
媒を減圧留去した。得られた残留物(粗5,6,7,8
−テトラヒドロ−4H−フロ〔2,3−d〕アゼピン)
をジクロロメタン20mlに溶解し、これに二炭酸ジ−te
rt−ブチル0.49g(2.3ミリモル)のジクロロメ
タン5ml溶液を室温で滴下し、そのまま一晩撹拌した。
溶媒を減圧留去し、水を加え、酢酸エチルで3回抽出し
た。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒
を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エチル
=15/1)、目的物を得た。 無色液体 収量0.402g 収率75%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.471(9H,s), 2.625(2H,br
s), 2.914(2H,br s), 3.519-3.603(4H,m), 6.158(1H,b
r s), 7.180(1H,d,1.8Hz); IR (neat) 2976, 2933, 169
3, 1464, 1414, 1271, 1230, 1169, 1113 cm-1
【0064】実施例1 N,N−ジメチル−〔6−(6−フェニルヘキシル)−
4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン−2−イルメチル〕アミン・二塩酸塩の合成 a) 6−(6−フェニルヘキシル)−4,5,6,7
−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジンの合成 6−フェニルヘキサン−1−オール0.39g(2.2
ミリモル)、トリエチルアミン0.38ml(2.7ミリ
モル)のエーテル20ml溶液に氷冷下、メタンスルホニ
ルクロリドを滴下し、そのまま10分間撹拌した。エー
テル溶液を水、飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸
マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。残った油状
物(粗6−フェニルヘキシル メタンスルホネート)を
アセトニトリル30mlに溶解し、4,5,6,7−テト
ラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン・塩酸塩0.28
9g(1.811ミリモル)およびトリエチルアミン
0.76ml(5.4ミリモル)を加え、3時間加熱還流
した。反応混合物の溶媒を減圧留去した。得られた粗生
成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し
(ヘキサン/酢酸エチル=6/1)、目的物を得た。 黄色液体 収量0.121g 収率24%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.332-1.440(4H,m), 1.498
-1.670(4H,m), 2.489-2.729(8H,m), 3.497(2H,s), 6.21
6(1H,d,1.8Hz), 7.129-7.314(6H,m); IR (neat)2931, 2
769, 1454, 1363, 1137, 1026, 912, 802, 746, 698 cm
-1 b) N,N−ジメチル−〔6−(6−フェニルヘキシ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミンの合成 6−(6−フェニルヘキシル)−4,5,6,7−テト
ラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン0.120g
(0.423ミリモル)の酢酸10ml溶液に50%ジメ
チルアミン水溶液0.046g(0.51ミリモル)及
び37%ホルムアルデヒド水溶液0.041g(0.5
1ミリモル)を加え、100℃で15分間撹拌した。溶
媒を減圧留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加えて溶液
をアルカリ性にした後にジクロロメタンで3回抽出し
た。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒
を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにて精製し(酢酸エチル〜酢酸エチ
ル/メタノール=4/1)、目的物を得た。 黄色液体 収量0.088g 収率61%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.326-1.396(4H,m), 1.520
-1.665(4H,m), 2.240(6H,s), 2.476-2.713(8H,m), 3.38
5(2H,s), 3.482(2H,s), 6.015(1H,s), 7.131-7.319(5H,
m); IR (neat) 2931, 2769, 1454, 1363, 1137, 1026,
912, 802, 746, 698 cm-1 c) N,N−ジメチル−〔6−(6−フェニルヘキシ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・二塩酸塩の合
成 N,N−ジメチル−〔6−(6−フェニルヘキシル)−
4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン−2−イルメチル〕アミン0.088gをメタノー
ル2mlに溶解し、塩化水素のメタノール溶液を過剰量加
えて撹拌した。これを濃縮して、目的物を得た。 褐色固体 収量0.109g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.381-1.496(4H,m), 1.606
-1.711(2H,m), 1.746-1.898(2H,m), 2.634(2H,t,7.4H
z), 2.782-3.006(2H,m), 2.878(6H,s), 3.266-3.444(3
H,m), 3.769(1H,ddd,2.8Hz,6.0Hz,10.3Hz), 4.285(1H,
d,15.4Hz), 4.400(2H,s), 4.579(1H,d,15.0Hz), 6.737
(1H,s), 7.100-7.283(5H,m); IR (nujol) 2463,1240, 9
41, 731, 694 cm-1; Anal. Calcd for C22H34Cl2N2O・0.
3H2O: C, 63.09; H, 8.33; N, 6.69. Found: C, 63.24;
H, 8.18; N, 6.58.
【0065】実施例2 N,N−ジメチル−〔5−(6−フェニルヘキシル)−
4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン−2−イルメチル〕アミン・二塩酸塩の合成 a) N−(3−フリルメチル)−6−フェニルヘキシ
ルアミンの合成 N−(6−フェニルヘキシル)フタルイミド9.138
g(29.73ミリモル)、ヒドラジン一水和物2.1
6ml(44.6ミリモル)のエタノール100ml溶液を
1時間加熱還流した。反応液を室温に戻した後、水酸化
ナトリウム水溶液に注ぎ、ジクロロメタンで3回抽出し
た。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒
を減圧留去した。得られた粗6−フェニルヘキシルアミ
ンをメタノール100mlに溶解し、3−フラルデヒド
2.86g(29.7ミリモル)を加え、室温で0.5
時間撹拌した後、水素化ホウ素ナトリウム2.25g
(59.5ミリモル)を氷冷下加え、室温で1時間撹拌
した。反応液を水酸化ナトリウム水溶液に注ぎ、ジクロ
ロメタンで3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し
(ヘキサン/酢酸エチル=1/1〜酢酸エチル)、目的
物を得た。 黄色液体 収量7.060g 収率92%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.310-1.656(8H,m), 2.601
(2H,t,7.7Hz), 2.612(2H,t,7.2Hz), 3.630(2H,s), 6.37
9(1H,d,1.8Hz), 7.127-7.380(7H,m); IR (neat)2927, 2
854, 1498, 1454, 1157, 1022, 874, 783, 746, 698 cm
-1 b) 2−〔(3−フリルメチル)−(6−フェニルヘ
キシル)アミノ〕エタノールの合成 N−(3−フリルメチル)−6−フェニルヘキシルアミ
ン2.538g(9.861ミリモル)、2−ブロモエ
タノール7.39g(59.2ミリモル)のN,N−ジ
メチルホルムアミド50ml溶液に炭酸カリウム13.6
g(98.6ミリモル)を加え、90℃で一晩撹拌し
た。反応液を室温に戻した後、水に注ぎ、ジクロロメタ
ンで3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(ヘキサ
ン/酢酸エチル=3/1〜1/1)、目的物を得た。 褐色液体 収量3.195g 収率100%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.258-1.647(8H,m), 2.200
(1H,br s), 2.453(2H,t,7.3Hz), 2.594(2H,t,7.7Hz),
2.605(2H,t,5.3Hz), 3.511(2H,s), 3.559(2H,t,5.3Hz),
6.331(1H,dd,0.7Hz,1.9Hz), 7.131-7.314(6H,m), 7.38
5(1H,t,1.7Hz); IR(neat) 3427, 2929, 1498, 1456, 11
59, 1051, 1024, 874, 783, 742, 700 cm-1
【0066】c) N−(2−クロロエチル)−N−
(3−フリルメチル)−6−フェニルヘキシルアミンの
合成 2−〔(3−フリルメチル)−(6−フェニルヘキシ
ル)アミノ〕エタノール2.533g(8.470ミリ
モル)、トリエチルアミン1.77ml(12.7ミリモ
ル)、4−ジメチルアミノピリジン30mgのジクロロメ
タン50ml溶液に室温でp−トルエンスルホニルクロリ
ド1.94g(10.2ミリモル)を加え、室温で一晩
撹拌した。溶媒を減圧留去し、得られた粗生成物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン
/酢酸エチル=15/1〜9/1)、目的物を得た。 淡黄色液体 収量1.535g 収率57%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.281-1.333(4H,m), 1.415
-1.648(4H,m), 2.470(2H,t,7.2Hz), 2.597(2H,t,7.6H
z), 2.767(2H,t,7.3Hz), 3.483(2H,t,7.4Hz), 3.514(2
H,s), 6.348(1H,s), 7.128(7H,m); IR (neat) 2931, 14
56, 1379, 1022, 784, 742, 700 cm-1 d) 5−(6−フェニルヘキシル)−4,5,6,7
−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジンの合成 N−(2−クロロエチル)−N−(3−フリルメチル)
−6−フェニルヘキシルアミン1.533g(4.79
3ミリモル)のテトラヒドロフラン100ml溶液に氷冷
下n−ブチルリチウムの1.6Mヘキサン溶液8.99
ml(14.4ミリモル)を加えた後、室温で4時間撹拌
した。反応液を水酸化ナトリウム水溶液に注ぎ、ジクロ
ロメタンで3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し
(ヘキサン/酢酸エチル=9/1)、目的物を得た。 黄色液体 収量0.434g 収率32%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.330-1.440(4H,m), 1.502
-1.671(4H,m), 2.487-2.645(4H,m), 2.683-2.830(4H,
m), 3.403(2H,s), 6.178(1H,d,1.8Hz), 7.131-7.319(6
H,m); IR (neat) 2929, 2854, 1456, 1086, 725, 698 c
m-1
【0067】e) N,N−ジメチル−〔5−(6−フ
ェニルヘキシル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミンの合
成 5−(6−フェニルヘキシル)−4,5,6,7−テト
ラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン0.288g
(1.016ミリモル)の酢酸20ml溶液に50%ジメ
チルアミン水溶液0.11g(1.2ミリモル)及び3
7%ホルムアルデヒド水溶液0.10g(1.2ミリモ
ル)を加え、100℃で30分間撹拌した。溶媒を減圧
留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加えて溶液をアルカ
リ性にした後にジクロロメタンで3回抽出した。集めた
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去
した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにて精製し(酢酸エチル〜酢酸エチル/メタノ
ール=2/1)、目的物を得た。 黄色液体 収量0.199g 収率58%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.324−1.359
(4H,m), 1.495−1.661(4H,
m), 2.246(6H,s), 2.509(2
H,t,7.5Hz), 2.605(2H,t,7.
5Hz),2.709−2.764(4H,m),
3.357(2H,s), 3.394(2H,s),
5.979(1H,s), 7.151−7.279
(5H,m); IR (neat) 2931, 1
456, 1099, 1026, 746, 698
cm−1 f) N,N−ジメチル−〔5−(6−フェニルヘキシ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−
c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・二塩酸塩の合
成 N,N−ジメチル−〔5−(6−フェニルヘキシル)−
4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン−2−イルメチル〕アミン0.199gをメタノー
ル2mlに溶解し、塩化水素のメタノール溶液を過剰量
加えて撹拌した。これを濃縮した後、ジエチルエーテル
を加え、生じた固体を濾過、ジエチルエーテルで洗浄し
て、目的物を得た。 褐色固体 収量0.182g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.409-1.498(4H,m), 1.606
-1.735(2H,m), 1.762-1.877(2H,m), 2.636(2H,t,7.5H
z), 2.878(6H,s), 3.044-3.299(4H,m), 3.420-3.566(1
H,m), 3.784-3.896(1H,m), 4.126(1H,br d,15.0Hz), 4.
394(2H,s), 4.431(1H,br d,14.6Hz), 6.717(1H,s), 7.1
34-7.250(5H,m); IR (neat) 2929, 2472, 1471, 1257,
941, 700 cm-1; Anal. Calcd for C22H34Cl2N2O・0.2H
2O: C, 63.36; H, 8.31; N, 6.72. Found: C, 63.35;
H, 8.31; N, 6.54.
【0068】実施例3 N,N−ジメチル−(5−ベンジル−4,5,6,7−
テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメ
チル)アミン・二塩酸塩の合成 a) N,N−ジメチル−(6−ベンジル−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2
−イルメチル)アミンの合成 5−ベンジル−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン1.030g(4.829ミリ
モル)の酢酸30ml溶液に50%ジメチルアミン水溶液
0.52g(5.80ミリモル)及び37%ホルムアル
デヒド水溶液0.47g(5.80ミリモル)を加え、
100℃で15分間撹拌した。溶媒を減圧留去し、水酸
化ナトリウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後
にジクロロメタンで3回抽出した。集めた有機層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られ
た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製し(酢酸エチル〜酢酸エチル/メタノール=4/
1)、目的物を得た。 黄色液体 収量0.945g 収率72%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.242(6H,s), 2.661-2.722
(2H,m), 2.769(2H,m), 3.379(4H,s), 3.700(2H,s), 5.9
51(1H,s), 7.261-7.404(5H,m); IR (neat) 2937,2765,
1454, 1363, 1091, 1024, 744, 700 cm-1 b) N,N−ジメチル−(5−ベンジル−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2
−イルメチル)アミン・二塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−(6−ベンジル−4,5,6,7−
テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメ
チル)アミン0.336gをメタノール3mlに溶解し、
塩化水素のメタノール溶液を過剰量加えて撹拌した。こ
れを濃縮した後、ジエチルエーテルを加え、生じた固体
を濾過、ジエチルエーテルで洗浄して、目的物を得た。 淡黄色固体 収量0.367g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.867(6H,s), 3.005-3.222
(2H,m), 3.487-3.627(1H,m), 3.825-3.932(1H,m), 4.21
0(2H,s), 4.384(2H,s), 4.480(1H,d,14.6Hz), 4.577(1
H,d,13.2Hz), 6.678(1H,s), 7.483-7.641(5H,m); IR (n
ujol) 2474, 1255,1151, 756, 702 cm-1; Anal. Calcd
for C17H24Cl2N2O・0.9H2O: C, 56.80; H,7.23; N, 7.7
9. Found: C, 57.09; H, 7.55; N, 7.74.
【0069】実施例4 1−(2−ジメチルアミノメチル−5,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)デカン
−1−オン・塩酸塩の合成 a) 1−(5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−
c〕ピリジン−6−イル)デカン−1−オンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、n
−カプリン酸0.19g(1.1ミリモル)、トリエチ
ルアミン0.55ml(4.0ミリモル)のジクロロメタ
ン30ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジエチル0.24
g(1.5ミリモル)を滴下した後、室温で一晩撹拌し
た。これを精製水に注ぎ、ジクロロメタンで2回抽出し
た。集めた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(ヘ
キサン/酢酸エチル=10/1)、目的物を得た。 白色結晶 収量0.233g 収率84%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.876(3H,t,6.5Hz), 1.260
(12H,br s), 1.608-1.670(2H,m), 2.384(2H,q,7.7Hz),
2.524-2.605(2H,m), 3.650(1.2H,t,5.6Hz), 3.828(0.8
H,t,5.6Hz), 4.478(0.8H,s), 4.616(1.2H,s), 6.240-6.
269(1H,m), 7.300(1H,s); IR (neat) 2923, 2852, 165
3, 1433, 1207, 1101, 1034, 895, 725 cm-1
【0070】b) 1−(2−ジメチルアミノメチル−
5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン
−6−イル)デカン−1−オン合成 1−(5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピ
リジン−6−イル)デカン−1−オン0.230g
(0.829ミリモル)の酢酸20ml溶液に50%ジメ
チルアミン水溶液0.090ml(1.0ミリモル)及び
37%ホルムアルデヒド水溶液0.080ml(1.0ミ
リモル)を加え、100℃で1.5時間撹拌した。溶媒
を減圧留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加えて溶液を
アルカリ性にした後にジクロロメタンで2回抽出した。
集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(酢酸エチル
〜酢酸エチル/メタノール=9/1)、目的物を得た。 黄色液体 収量0.135g 収率49%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.878(3H,t,6.4Hz), 1.266
(12H,br s), 1.629-1.658(2H,m), 2.267(6H,s), 2.312-
2.435(2H,m), 2.492-2.571(2H,m), 3.411(2H,s),3.640
(1.1H,t,5.5Hz), 3.818(0.9H,t,5.6Hz), 4.465(0.9H,
s), 4.607(1.1H,s),6.055-6.068(1H,m); IR (neat) 292
4, 2852, 1659, 1441, 1209, 1045, 1024,966, 906, 84
7 cm-1 c) 1−(2−ジメチルアミノメチル−5,7−ジヒ
ドロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)
デカン−1−オン・塩酸塩の合成 1−(2−ジメチルアミノメチル−5,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)デカン
−1−オン0.135gをメタノール2mlに溶解し、塩
化水素の酢酸エチル溶液を過剰量加えて撹拌した。これ
を濃縮した後、生じた固体をジエチルエーテルで洗浄し
て、目的物を得た。 淡褐色粉末 収量0.133g1 H-NMR (D2O, 200MHz) δ 0.905(3H,t,6.4Hz), 1.300(1
2H,br s), 1.612-1.663(2H,m), 2.505-2.679(4H,m), 2.
910(6H,s), 3.773-3.821(2H,m), 4.390(2H,s), 4.628
(1.3H,s), 4.694(0.7H,s), 6.704-6.715(1H,m); IR (nu
jol) 2441, 1643, 1244, 946, 824, 721 cm-1; Anal. C
alcd for C20H35ClN2O2・0.2H2O: C, 64.13;H, 9.53; N,
7.48. Found: C, 64.07; H, 9.38; N, 7.40.
【0071】実施例5 1−(2−ジメチルアミノメチル−5,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)−6−
フェニルヘキサン−1−オン・塩酸塩の合成 a) 1−(5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−
c〕ピリジン−6−イル)−6−フェニルヘキサン−1
−オンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.270g(1.692ミリモル)、6
−フェニルヘキサン酸0.36g(1.9ミリモル)、
トリエチルアミン0.94ml(6.8ミリモル)のジク
ロロメタン30ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジエチル
0.39ml(2.5ミリモル)を滴下した後、室温で一
晩撹拌した。これを水酸化ナトリウム水溶液に注ぎ、ジ
クロロメタンで3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗
生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製
し(ヘキサン/酢酸エチル=6/1〜3/1)、目的物
を得た。 淡黄色液体 収量0.493g 収率98%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.346−1.478
(2H,m),1.626−1.782(4H,m),
2.379(2H,q,7.6Hz), 2.485
−2.659(4H,m), 3.632(1.2H,
t,5.7Hz), 3.824(0.8H,t,5.
7Hz), 4.460(0.8H,s), 4.62
4(1.2H,s), 6.244(0.6H,d,
1.8Hz), 6.264(0.4H,d,1.8H
z), 7.132−7.310(6H,m); IR
(neat) 2929, 2854, 1653,
1433, 1207, 1105, 1034,
895, 744, 700 cm−1
【0072】b) 1−(2−ジメチルアミノメチル−
5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3c〕ピリジン−
6−イル)−6−フェニルヘキサン−1−オンの合成 1−(5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピ
リジン−6−イル)−6−フェニルヘキサン−1−オン
0.493g(1.658ミリモル)の酢酸20ml溶
液に50%ジメチルアミン水溶液0.18g(2.0ミ
リモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.16g
(2.0ミリモル)を加え、100℃で15分間撹拌し
た。溶媒を減圧留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加え
て溶液をアルカリ性にした後にジクロロメタンで3回抽
出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、
溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにて精製し(酢酸エチル〜酢酸
エチル/メタノール=4/1)、目的物を得た。 黄色液体 収量0.417g 収率71%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.352-1.473(2H,m), 1.572
-1.775(4H,m), 2.259(6H,s), 2.304-2.654(6H,m), 3.40
5(2H,s), 3.616(1.2H,t,5.7Hz), 3.810(0.8H,t,5.6Hz),
4.442(0.8H,s), 4.598(1.2H,s), 6.045(0.6H,s), 6.05
9(0.4H,s) , 7.131-7.318(5H,m); IR (neat) 2935, 165
3, 1450, 1432, 1209, 1043, 1024, 906,747, 700 cm-1 c) 1−(2−ジメチルアミノメチル−5,7−ジヒ
ドロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)
−6−フェニルヘキサン−1−オン・塩酸塩 1−(2−ジメチルアミノメチル−5,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)−6−
フェニルヘキサン−1−オン0.417gをメタノール
2mlに溶解し、塩化水素のメタノール溶液を過剰量加え
て撹拌した。これを濃縮した後、ジエチルエーテルを加
え、生じた固体を濾過、ジエチルエーテルで洗浄して、
目的物を得た。 淡黄色粉末 収量0.398g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.354-1.474(2H,m), 1.573
-1.744(4H,m), 2.409-2.652(6H,m), 2.861(6H,s), 3.74
2(1.5H,t,5.7Hz), 3.815(0.5H,t,5.9Hz), 4.363(2H,s),
4.601(2H,s), 6.642(1H,s), 7.090-7.281(5H,m); IR
(nujol) 2465, 1626, 1244, 947, 698 cm-1; Anal. Cal
cd for C22H31ClN2O2・0.3H2O: C, 66.67; H, 8.04; N,
7.07. Found: C, 66.70; H, 7.90; N, 7.05.
【0073】実施例6 1−(2−ジメチルアミノメチル−6,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔3,2−c〕ピリジン−5−イル)−6−
フェニルヘキサン−1−オン・塩酸塩の合成 a) 1−(6,7−ジヒドロ−4H−フロ〔3,2−
c〕ピリジン−5−イル)−6−フェニルヘキサン−1
−オンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.250g(1.566ミリモル)、6
−フェニルヘキサン酸0.33g(1.7ミリモル)、
トリエチルアミン0.87ml(6.3ミリモル)のジク
ロロメタン30ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジエチル
0.36ml(2.4ミリモル)を滴下した後、室温で一
晩撹拌した。これを水酸化ナトリウム水溶液に注ぎ、ジ
クロロメタンで3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗
生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製
し(ヘキサン/酢酸エチル=6/1〜3/1)、目的物
を得た。 淡黄色液体 収量0.403g 収率87%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.346-1.478(2H,m), 1.579
(4H,m), 2.380(2H,td,7.5Hz,5.5Hz), 2.619(2H,t,7.5H
z), 2.702-2.768(2H,m), 3.709(1H,t,5.7Hz), 3.911(1
H,t,5.7Hz), 4.356(1H,s), 4.510(1H,s), 6.233(0.5H,
d,1.8Hz), 6.249(0.5H,d,1.8Hz), 7.145-7.310(6H,m);
IR (neat) 2931, 2854, 1647, 1427, 1225, 1134, 103
2, 735, 700 cm-1 b) 1−(2−ジメチルアミノメチル−6,7−ジヒ
ドロ−4H−フロ〔3,2−c〕ピリジン−5−イル)
−6−フェニルヘキサン−1−オンの合成 1−(6,7−ジヒドロ−4H−フロ〔3,2−c〕ピ
リジン−5−イル)−6−フェニルヘキサン−1−オン
0.403g(1.355ミリモル)の酢酸20ml溶液
に50%ジメチルアミン水溶液0.15g(1.6ミリ
モル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.13g
(1.6ミリモル)を加え、100℃で15分間撹拌し
た。溶媒を減圧留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加え
て溶液をアルカリ性にした後にジクロロメタンで3回抽
出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、
溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにて精製し(酢酸エチル〜酢酸
エチル/メタノール=4/1)、目的物を得た。
【0074】黄色液体 収量0.294g 収率61%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.337-1.471(2H,m), 1.575
-1.768(4H,m), 2.257(3.3H,s), 2.266(2.7H,s), 2.380
(2H,td,7.6Hz,5.1Hz), 2.617(2H,t,7.7Hz), 2.671-2.76
0(2H,m), 3.394(1.1H,s), 3.403(0.9H,s), 3.693(1.1H,
t,5.9Hz), 3.896(0.9H,t,5.6Hz), 4.315(0.9H,s), 4.47
1(1.1H,s), 6.030(0.45H,s), 6.046(0.55H,s), 7.149-
7.310(5H,m); IR (neat) 2931, 2854, 1653, 1450, 142
9, 1224, 1122, 1041, 1024, 802, 748, 700 cm-1 c) 1−(2−ジメチルアミノメチル−6,7−ジヒ
ドロ−4H−フロ〔3,2−c〕ピリジン−5−イル)
−6−フェニルヘキサン−1−オン・塩酸塩の合成 1−(2−ジメチルアミノメチル−6,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔3,2−c〕ピリジン−5−イル)−6−
フェニルヘキサン−1−オン0.294gをメタノール
2mlに溶解し、塩化水素のメタノール溶液を過剰量加え
て撹拌した。これを濃縮した後、ジエチルエーテルを加
え、生じた固体を濾過、ジエチルエーテルで洗浄して、
目的物を得た。 淡黄色粉末 収量0.324g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.344-1.471(2H,m), 1.573
-1.698(4H,m), 2.476(2H,q,7.2Hz), 2.612(2H,t,7.5H
z), 2.696-2.810(2H,m), 2.857(6H,s), 3.834(1.2H,t,
5.7Hz), 3.911(0.8H,t,5.3Hz), 4.363(2H,s), 4.488(2
H,s), 6.642(0.6H,s),6.662(0.4H,s), 7.089-7.281(5H,
m); IR (nujol) 2467, 1643, 1124, 950, 698cm-1; Ana
l. Calcd for C22H31ClN2O2・0.7H2O: C, 65.48; H, 8.0
9; N, 6.94.Found: C, 65.49; H, 7.84; N, 6.97.
【0075】実施例7 1−(2−ジメチルアミノメチル−5,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)−4−
フェニルブタン−1−オン・塩酸塩の合成 a) 1−(5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−
c〕ピリジン−6−イル)−4−フェニルブタン−1−
オンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、4
−フェニル酪酸0.18g(1.1ミリモル)、トリエ
チルアミン0.55ml(4.0ミリモル)のジクロロメ
タン30ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジエチル0.2
4g(1.5ミリモル)を滴下した後、室温で一晩撹拌
した。これを精製水に注ぎ、ジクロロメタンで2回抽出
した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(ヘキ
サン/酢酸エチル=10/1〜5/1)、目的物を得
た。 黄色液体 収量0.219g 収率81%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.974-2.100(2H,m), 2.392
(2H,q,7.9Hz), 2.523(2H,t,5.6Hz), 2.695(2H,dt,2.6H
z,7.4Hz), 3.571(1.2H,t,5.7Hz), 3.822(0.8H,t,5.7H
z), 4.398(0.8H,s), 4.613(1.2H,s), 6.229-6.261(1H,
m), 7.180-7.286(6H,m); IR (neat) 2920, 2850, 1645,
1435, 1205, 1103, 1032, 895, 746, 700 cm-1 b) 1−(2−ジメチルアミノメチル−5,7−ジヒ
ドロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)
−4−フェニルブタン−1−オンの合成 1−(5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピ
リジン−6−イル)−4−フェニルブタン−1−オン
0.210g(0.780ミリモル)の酢酸20ml溶液
に50%ジメチルアミン水溶液0.11ml(1.2ミリ
モル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.095ml
(1.2ミリモル)を加え、100℃で30分間撹拌し
た。溶媒を減圧留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加え
て溶液をアルカリ性にした後にジクロロメタンで2回抽
出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(酢
酸エチル/メタノール=9/1〜5/1)、目的物を得
た。
【0076】黄色液体 収量0.161g 収率63%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.969-2.044(2H,m), 2.256
(6H,s), 2.313-2.402(2H,m), 2.439-2.514(2H,m), 2.64
1-2.734(2H,m), 3.393-3.405(2H,m), 3.557(1.1H,t,5.6
Hz), 3.807(0.9H,t,5.6Hz), 4.389(0.9H,s), 4.597(1.1
H,s), 6.037-6.052(1H,m), 7.177-7.277(5H,m); IR (ne
at) 2933, 2854, 2775, 1651, 1444, 1211, 1026, 906,
848, 700 cm-1 c) 1−(2−ジメチルアミノメチル−5,7−ジヒ
ドロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)
−4−フェニルブタン−1−オン・塩酸塩の合成 1−(2−ジメチルアミノメチル−5,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)−4−
フェニルブタン−1−オン0.161gをメタノール2
mlに溶解し、塩化水素の酢酸エチル溶液を過剰量加えて
撹拌した。これを濃縮した後、ジエチルエーテルを加
え、生じた固体を濾過、ジエチルエーテルで洗浄して、
目的物を得た。 淡褐色粉末 収量0.153g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.907-1.987(2H,m), 2.414
-2.716(6H,m), 2.857(6H,s), 3.685(1.4H,t,5.7Hz), 3.
812(0.6H,t,5.7Hz), 4.367(2H,s), 4.537(0.6H,s), 4.5
98(1.4H,s), 6.634(1H,s), 7.153-7.263(5H,m); IR (nu
jol) 2463, 1626,1246, 949, 698 cm-1; Anal. Calcd f
or C20H27ClN2O2・0.2H2O: C, 65.54; H,7.54; N, 7.64.
Found: C, 65.63; H, 7.44; N, 7.63.
【0077】実施例8 1−(2−ジメチルアミノメチル−6,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔3,2−c〕ピリジン−5−イル)−4−
フェニルブタン−1−オン・塩酸塩の合成 a) 1−(6,7−ジヒドロ−4H−フロ〔3,2−
c〕ピリジン−5−イル)−4−フェニルブタン−1−
オンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、4
−フェニル酪酸0.18g(1.1ミリモル)、トリエ
チルアミン0.55ml(4.0ミリモル)のジクロロメ
タン30ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジエチル0.2
4g(1.5ミリモル)を滴下した後、室温で一晩撹拌
した。これを精製水に注ぎ、ジクロロメタンで2回抽出
した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(ヘキ
サン/酢酸エチル=3/1)、目的物を得た。 黄色液体 収量0.165g 収率61%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.954-2.084(2H,m), 2.344
-2.447(2H,m), 2.649-2.736(4H,m), 3.647(1H,t,5.9H
z), 3.909(1H,t,5.9Hz), 4.281(1H,s), 4.510(1H,s),
6.225(1H,dd,1.4Hz,8.8Hz), 7.164-7.321(6H,m); IR (n
eat) 2931, 2854, 1651, 1435, 1225, 1099, 1032, 89
1, 746, 702 cm-1
【0078】b) 1−(2−ジメチルアミノメチル−
6,7−ジヒドロ−4H−フロ〔3,2−c〕ピリジン
−5−イル)−4−フェニルブタン−1−オンの合成 1−(6,7−ジヒドロ−4H−フロ〔3,2−c〕ピ
リジン−5−イル)−4−フェニルブタン−1−オン
0.160g(0.594ミリモル)の酢酸20ml溶液
に50%ジメチルアミン水溶液0.080ml(0.88
ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.07
2ml(0.88ミリモル)を加え、100℃で30分間
撹拌した。溶媒を減圧留去し、水酸化ナトリウム水溶液
を加えて溶液をアルカリ性にした後にジクロロメタンで
2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗
生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製
し(酢酸エチル〜酢酸エチル/メタノール=4/1)、
目的物を得た。 黄色液体 収量0.122g 収率63%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.954-2.062(2H,m), 2.265
(6H,d,1.8Hz), 2.339-2.442(2H,m), 2.650-2.735(4H,
m), 3.405(2H,s), 3.636(1H,t,5.6Hz), 3.894(1H,t,5.8
Hz), 4.244(1H,s), 4.473(1.1H,s), 6.032(1H,d,8.0H
z), 7.164-7.281(5H,m); IR (neat) 2937, 2777, 1651,
1454, 1227, 1027, 750, 702 cm-1 c) 1−(2−ジメチルアミノメチル−6,7−ジヒ
ドロ−4H−フロ〔3,2−c〕ピリジン−5−イル)
−4−フェニルブタン−1−オン・塩酸塩の合成 1−(2−ジメチルアミノメチル−6,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔3,2−c〕ピリジン−5−イル)−4−
フェニルブタン−1−オン0.122gをメタノール2
mlに溶解し、塩化水素の酢酸エチル溶液を過剰量加えて
撹拌した。これを濃縮した後、ジエチルエーテルを加
え、生じた固体を濾過、ジエチルエーテルで洗浄して、
目的物を得た。 淡褐色粉末 収量0.102g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.908-1.983(2H,m), 2.478
(2H,q,7.6Hz), 2.644-2.787(4H,m), 2.854(6H,s), 3.76
9(1H,t,5.7Hz), 3.901(1H,t,5.7Hz), 4.357(2H,s), 4.3
93(1H,s), 4.483(1H,s), 6.625(1H,s), 7.150-7.262(5
H,m); IR (nujol)2467, 1651, 1254, 1207, 1126, 696
cm-1; Anal. Calcd for C20H27ClN2O2・0.4H2O: C, 64.9
1; H, 7.57; N, 7.57. Found: C, 65.10; H, 7.31; N,
7.53.
【0079】実施例9 1−(2−ジメチルアミノメチル−5,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)−3−
(3−フェネチルフェニル)プロパン−1−オン・塩酸
塩の合成 a) 1−(5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−
c〕ピリジン−6−イル)−3−(3−フェネチルフェ
ニル)プロパン−1−オンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.163g(1.021ミリモル)、3
−(3−フェネチルフェニル)プロピオン酸0.29g
(1.1ミリモル)、トリエチルアミン0.57ml
(4.1ミリモル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷
冷下シアノリン酸ジエチル0.23ml(1.5ミリモ
ル)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。これを水酸化
ナトリウム水溶液に注ぎ、ジクロロメタンで3回抽出し
た。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒
を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エチル
=6/1〜3/1)、目的物を得た。 淡黄色液体 収量0.338g 収率92%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.453-2.557(2H,m), 2.581
-2.709(2H,m), 2.888(4H,s), 2.929-3.008(2H,m), 3.57
0(1.2H,t,5.6H), 3.832(0.8H,t,5.6Hz), 4.367(1.2H,
s), 4.632(0.8H,s), 6.227(1.2H,d,1.8Hz), 6.251(0.8
H,d,1.8Hz), 6.979-7.072(3H,m), 7.138-7.325(7H,m);
IR (neat) 2924, 2854, 1653, 1439, 1205, 1103, 103
4, 895, 789, 735, 702 cm-1 b) 1−(2−ジメチルアミノメチル−5,7−ジヒ
ドロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)
−3−(3−フェネチルフェニル)プロパン−1−オン
の合成 1−(5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピ
リジン−6−イル)−3−(3−フェネチルフェニル)
プロパン−1−オン0.338g(0.940ミリモ
ル)の酢酸20ml溶液に50%ジメチルアミン水溶液
0.10g(1.1ミリモル)及び37%ホルムアルデ
ヒド水溶液0.09g(1.1ミリモル)を加え、10
0℃で15分間撹拌した。溶媒を減圧留去し、水酸化ナ
トリウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後にジ
クロロメタンで3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗
生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製
し(酢酸エチル〜酢酸エチル/メタノール=4/1)、
目的物を得た。
【0080】 淡黄色液体 収量0.237g 収率61%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.250(6H,s), 2.419-2.515
(2H,m),2.578-2.697(2H,m), 2.886(4H,s), 2.865-2.998
(2H,m), 3.393(2H,s), 3.555(1.1H,t,5.6Hz), 3.815(0.
9H,t,5.7Hz), 4.362(0.9H,s), 4.615(1.1H,s), 6.027
(0.55H,s), 6.048(0.45H,s), 6.999-7.064(3H,m), 7.14
2-7.322(6H,m); IR (neat) 2935, 2856, 1653, 1448, 1
209, 1024, 791, 750, 702 cm-1 c) 1−(2−ジメチルアミノメチル−5,7−ジヒ
ドロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)
−3−(3−フェネチルフェニル)プロパン−1−オン
・塩酸塩の合成 1−(2−ジメチルアミノメチル−5,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)−3−
(3−フェネチルフェニル)プロパン−1−オン0.2
37gをメタノール2mlに溶解し、塩化水素のメタノー
ル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮した後、ジ
エチルエーテルを加え、生じた固体を濾過、ジエチルエ
ーテルで洗浄して、目的物を得た。 淡褐色粉末 収量0.166g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.389-2.962(6H,m), 2.826
(4H,s), 2.839(6H,s), 3.625(1.4H,t,5.6Hz), 3.792(0.
6H,t,5.3Hz), 4.315(1.4H,s) , 4.334(0.6H,s),4.418
(0.6H,s), 4.596(1.4H,s), 6.585(1H,s), 6.993-7.054
(3H,m), 7.089-7.277(6H,m); IR (nujol) 2470, 1624,
1228, 700 cm-1; Anal. Calcd for C27H33ClN2O2・0.5H2
O: C, 70.19; H, 7.42; N, 6.06. Found: C, 70.36; H,
7.38; N, 6.17.
【0081】実施例10 1−(2−ジメチルアミノメチル−6,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔3,2−c〕ピリジン−5−イル)−3−
(3−フェネチルフェニル)プロパン−1−オン・塩酸
塩の合成 a) 1−(6,7−ジヒドロ−4H−フロ〔3,2−
c〕ピリジン−5−イル)−3−(3−フェネチルフェ
ニル)プロパン−1−オンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.163g(1.021ミリモル)、3
−(3−フェネチルフェニル)プロピオン酸0.29g
(1.1ミリモル)、トリエチルアミン0.57ml
(4.1ミリモル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷
冷下シアノリン酸ジエチル0.23ml(1.5ミリモ
ル)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。これを水酸化
ナトリウム水溶液に注ぎ、ジクロロメタンで3回抽出し
た。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒
を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エチル
=6/1〜3/1)、目的物を得た。 淡黄色液体 収量0.331g 収率90%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.603-2.731(4H,m), 2.881
(4H,s), 2.901-3.004(2H,m), 3.634(1.1H,t,5.6H), 3.9
22(0.9H,t,5.9Hz), 4.284(1.1H,s), 4.526(0.9H,s), 6.
180(0.9H,d,1.8Hz), 6.246(1.1H,d,1.8Hz), 7.001-7.10
0(3H,m), 7.156-7.281(7H,m); IR (neat) 2926, 2854,
1651, 1430, 1223, 1134, 1032, 789, 702cm-1 b) 1−(2−ジメチルアミノメチル−6,7−ジヒ
ドロ−4H−フロ〔3,2−c〕ピリジン−5−イル)
−3−(3−フェネチルフェニル)プロパン−1−オン
の合成 1−(6,7−ジヒドロ−4H−フロ〔3,2−c〕ピ
リジン−5−イル)−3−(3−フェネチルフェニル)
プロパン−1−オン0.331g(0.921ミリモ
ル)の酢酸20ml溶液に50%ジメチルアミン水溶液
0.10g(1.1ミリモル)及び37%ホルムアルデ
ヒド水溶液0.09g(1.1ミリモル)を加え、10
0℃で15分間撹拌した。溶媒を減圧留去し、水酸化ナ
トリウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後にジ
クロロメタンで3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗
生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製
し(酢酸エチル〜酢酸エチル/メタノール=4/1)、
目的物を得た。
【0082】 淡黄色液体 収量0.293g 収率76%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.247(3H,s), 2.261(3H,
s), 2.597-2.698(4H,m), 2.883(4H,s), 2.921-2.999(2
H,m), 3.381(1H,s), 3.397(1H,s), 3.622(1H,t,5.7Hz),
3.908(1H,t,5.7Hz), 4.253(1H,s), 4.488(1H,s), 5.98
8(0.5H,s), 6.044(0.5H,s), 6.998-7.062(3H,m), 7.141
-7.321(6H,m); IR (neat) 2935, 2856, 1651,1449, 122
4, 1124, 1024, 793, 752, 702 cm-1 c) 1−(2−ジメチルアミノメチル−6,7−ジヒ
ドロ−4H−フロ〔3,2−c〕ピリジン−5−イル)
−3−(3−フェネチルフェニル)プロパン−1−オン
・塩酸塩の合成 1−(2−ジメチルアミノメチル−6,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔3,2−c〕ピリジン−5−イル)−3−
(3−フェネチルフェニル)プロパン−1−オン0.2
93gをメタノール2mlに溶解し、塩化水素のメタノー
ル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮して目的物
を得た。 黄色粘性液体 収量0.278g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.583-2.911(6H,m), 2.834
(4H,s), 2.845(6H,s), 3.693(1.2H,t,5.5Hz), 3.889(0.
8H,t,5.1Hz), 4.308(0.8H,s) , 4.336(2H,s), 4.488(1.
2H,s), 6.574(0.4H,s), 6.614(0.6H,s), 6.995-7.050(3
H,m), 7.098-7.226(6H,m); IR (nujol) 2665, 1645, 12
27, 1132, 702 cm-1; Anal. Calcd for C27H33ClN2O2
1.1H2O: C, 68.58; H, 7.50; N, 5.92. Found: C, 68.5
8; H, 7.51;N, 5.99.
【0083】実施例11 N,N−ジメチル−〔6−(4−ベンゾイルベンゾイ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン−2−イルメチル)アミン・塩酸塩の合成 a) N,N−ジメチル−〔6−(4−ベンゾイルベン
ゾイル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3
−c〕ピリジン−2−イルメチル)アミン の合成 (A法)4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン・塩酸塩3.546g(22.22ミリモ
ル)、4−ベンゾイル安息香酸5.53g(24.4ミ
リモル)、トリエチルアミン12.4ml(88.9ミリ
モル)のジクロロメタン50ml溶液に、氷冷下シアノり
ん酸ジエチル4.35g(26.7ミリモル)を滴下し
た後、室温で一晩撹拌した。これを水酸化ナトリウム水
溶液に注ぎ、ジクロロメタンで3回抽出した。集めた有
機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去し
た。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーに通した(ヘキサン/酢酸エチル=3/1〜2/
1)。得られた粗6−(4−ベンゾイルベンゾイル)−
4,5,6−7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジンはこれ以上精製することなく次の反応に用いた。 橙色液体 収量7.771g 上で得た粗6−(4−ベンゾイルベンゾイル)−4,
5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン
7.771gの酢酸50ml溶液に50%ジメチルアミン
水溶液2.40g(26.7ミリモル)及び37%ホル
ムアルデヒド水溶液2.16g(26.7ミリモル)を
加え、100℃で1時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、
水酸化ナトリウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にし
た後にジクロロメタンで3回抽出した。集めた有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得
られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
にて精製し(酢酸エチル〜酢酸エチル/メタノール=9
/1)、目的物を得た。 橙色液体 収量7.322g 収率85% (B法)N,N−ジメチル−(6−tert−ブトキシカル
ボニル−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン−2−イルメチル)アミン0.308g
(1.099ミリモル)のメタノール5ml溶液に、濃塩
酸1mlを加え、室温で1時間撹拌した後、溶媒を減圧留
去した。得られた粗N,N−ジメチル−(4,5,6,
7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イ
ルメチル)アミン・二塩酸塩は精製することなく次の反
応に用いた。 黒褐色固体 収量0.253g
【0084】上記N,N−ジメチル−(4,5,6,7
−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イル
メチル)アミン・二塩酸塩0.253g(1.000ミ
リモル)、4−ベンゾイル安息香酸0.27g(1.2
ミリモル)、トリエチルアミン0.55ml(4.0ミリ
モル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷冷下シアノリ
ン酸ジエチル0.24g(1.5ミリモル)を滴下した
後、室温で一晩撹拌した。これを精製水に注ぎ、ジクロ
ロメタンで2回抽出した。集めた有機層を飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去し
た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーにて精製し(クロロホルム/メタノール=25/
1)、目的物を得た。 黄色液体 収量0.329g 収率77%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.282(6H,br
s), 2.504−2.678(2H,m),
3.370−3.449(2H,m), 3.548−
3.658(1.2H,m), 3.999(0.8
H,br s), 4.451(0.8H,br
s), 4.781(1.2H,br s), 6.0
96(1H,s), 7.464−7.664(5H,
m), 7.797−7.878(4H,m); IR
(neat)2947, 1633, 1504,
1444, 1277, 1043, 939, 75
2, 702 cm−1 b) N,N−ジメチル−〔6−(4−ベンゾイルベン
ゾイル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3
−c〕ピリジン−2−イルメチル)アミン・塩酸塩の合
成 N,N−ジメチル−〔6−(4−ベンゾイルベンゾイ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン−2−イルメチル)アミン 0.329g
をメタノール2mlに溶解し、塩化水素の酢酸エチル溶液
を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮した後、メタノー
ルに溶かしジエチルエーテルにより再結晶して、目的物
を得た。 白色結晶 収量0.261g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.642(2H,br s), 2.887(6
H,br s), 3.670(1.3H,brs), 4.027(0.7H,br s), 4.330-
4.404(2H,m), 4.557(0.7H,br s), 4.804(1.3H,brs), 6.
679(1H,s), 7.512-7.727(5H,m), 7.792-7.912(4H,m); I
R (nujol) 2472,1632, 1282, 1157, 1113, 945, 696 cm
-1; Anal. Calcd for C24H25ClN2O3・0.5H2O: C, 66.43;
H, 6.04; N, 6.46. Found: C, 66.41; H, 6.24; N, 6.
21.
【0085】実施例12 N,N−ジメチル−〔5−(4−ベンゾイルベンゾイ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−
c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 a) 5−(4−ベンゾイルベンゾイル)−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジンの合
成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、4
−ベンゾイル安息香酸0.27g(1.2ミリモル)、
トリエチルアミン0.55ml(4.0ミリモル)のジク
ロロメタン30ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジエチル
0.24g(1.5ミリモル)を滴下した後、室温で一
晩撹拌した。これを精製水に注ぎ、ジクロロメタンで2
回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生
成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し
(ヘキサン/酢酸エチル=5/1〜3/1)、得られた
固体をエーテルで洗浄して目的物を得た。 白色結晶 収量0.233g 収率 70%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.723-2.871(2H,m), 3.678
(1.1H,br s), 4.066-4.121(0.9H,m), 4.343(0.9H,s),
4.690(1.1H,s), 6.124(0.5H,s), 6.321(0.5H,s),7.259-
7.341(1H,m), 7.457-7.659(5H,m), 7.791-7.877(4H,m);
IR (KBr) 3052,2836, 2364, 1651, 1435, 1282, 1095,
943, 723 cm-1
【0086】b) N,N−ジメチル−〔5−(4−ベ
ンゾイルベンゾイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ
フロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル)アミン
の合成 5−(4−ベンゾイルベンゾイル)−4,5,6,7−
テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン0.230g
(0.694ミリモル)の酢酸20ml溶液に50%ジメ
チルアミン水溶液0.094ml(1.04ミリモル)及
び37%ホルムアルデヒド水溶液0.085ml(1.0
4ミリモル)を加え、100℃で1時間撹拌した。溶媒
を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて
溶液をアルカリ性にした後にジクロロメタンで2回抽出
した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(クロ
ロホルム〜クロロホルム/メタノール=50/1)、得
られた固体をヘキサンで洗浄して目的物を得た。 白色結晶 収量0.180g 収率42%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.273(6H,br s), 2.719-2.
859(2H,m), 3.426(2H,brs), 3.658(1.1H,s), 4.079(0.9
H,br s), 4.304(0.9H,s), 4.654(1.1H,s), 5.921(0.4H,
s), 6.125(0.6H,s), 7.458-7.667(5H,m), 7.790-7.874
(4H,m); IR (KBr)2775, 2494, 1632, 1429, 1281, 110
9, 954 cm-1 c) N,N−ジメチル−〔5−(4−ベンゾイルベン
ゾイル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2
−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合
成 N,N−ジメチル−〔5−(4−ベンゾイルベンゾイ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−
c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.180gを
メタノール2mlに溶解し、塩化水素の酢酸エチル溶液を
過剰量加えて撹拌した。これを濃縮した後、ジエチルエ
ーテルを加え、生じた固体を濾過、ジエチルエーテルで
洗浄して、目的物を得た。 白色結晶 収量0.137g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.877(8H,br s), 3.716-3.
752(1.1H,m), 4.086-4.150(0.9H,m), 4.351-4.432(2.9
H,m), 4.689(1.1H,s), 6.520(0.4H,s), 6.712(0.6H,s),
7.504-7.718(5H,m), 7.785-7.902(4H,m); IR (nujol)
2468, 1633, 1281,1111, 928, 860, 698 cm-1; Anal. C
alcd for C24H25ClN2O3・0.5H2O: C, 66.43; H, 6.04;
N, 6.46. Found: C, 66.37; H, 6.27; N, 6.29.
【0087】実施例13 N,N−ジメチル−〔6−(3−ベンゾイルベンゾイ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 a) N,N−ジメチル−〔6−(3−ベンゾイルベン
ゾイル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3
−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミンの合成 N,N−ジメチル−(6−tert−ブトキシカルボニル−
4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン−2−イルメチル)アミン0.278g(0.99
2ミリモル)のメタノール5ml溶液に、濃塩酸1mlを加
え、室温で1時間撹拌した後、溶媒を減圧留去した。得
られた粗N,N−ジメチル−(4,5,6,7−テトラ
ヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル)
アミン・二塩酸塩は精製することなく次の反応に用い
た。 黒褐色固体 収量0.228g 上記N,N−ジメチル−(4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル)アミ
ン・二塩酸塩0.228g(0.900ミリモル)、3
−ベンゾイル安息香酸0.26g(1.1ミリモル)、
トリエチルアミン0.53ml(3.8ミリモル)のジク
ロロメタン30ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジエチル
0.23g(1.43ミリモル)を滴下した後、室温で
一晩撹拌した。これを精製水に注ぎ、ジクロロメタンで
2回抽出した。集めた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られ
た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製し(クロロホルム〜クロロホルム/メタノール=5
0/1)、目的物を得た。 黄色液体 収量0.255g 収率66%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.267(6H,br s), 2.513-2.
654(2H,m), 3.372-3.430(2H,m), 3.587(1.2H,br s), 3.
974(0.8H,br s), 4.456(0.8H,br s), 4.746(1.2H,br
s), 6.079(1H,s), 7.462-7.905(9H,m); IR (neat) 293
9, 2779, 1633, 1441, 1286, 1045, 906, 717 cm-1 b) N,N−ジメチル−〔6−(3−ベンゾイルベン
ゾイル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3
−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合
成 N,N−ジメチル−〔6−(3−ベンゾイルベンゾイ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.255gを
メタノール2mlに溶解し、塩化水素の酢酸エチル溶液を
過剰量加えて撹拌した。これを濃縮した後、メタノール
に溶かし酢酸エチルにより再結晶して、目的物を得た。 淡褐色結晶 収量0.183g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.563-2.712(2H,m), 2.870
(6H,br s), 3.639-3.686(1.4H,m), 3.972-4.025(0.6H,
m), 4.381(2H,s), 4.560-4.608(0.6H,m), 4.771(1.4H,
s), 6.658(1H,s), 7.504-7.935(9H,m); IR (nujol) 247
8, 1655, 1373, 1252, 714 cm-1; Anal. Calcd for C24
H25ClN2O3: C, 67.84; H, 5.93; N, 6.59. Found: C, 6
7.83; H, 6.05; N, 6.37.
【0088】実施例14 N,N−ジメチル−〔5−(3−ベンゾイルベンゾイ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−
c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 a) 5−(3−ベンゾイルベンゾイル)−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジンの合
成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、3
−ベンゾイル安息香酸0.27g(1.2ミリモル)、
トリエチルアミン0.55ml(4.0ミリモル)のジク
ロロメタン30ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジエチル
0.24g(1.5ミリモル)を滴下した後、室温で一
晩撹拌した。これを精製水に注ぎ、ジクロロメタンで2
回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生
成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し
(ヘキサン/酢酸エチル=3/1)、目的物を得た。 無色液体 収量0.210g 収率 63%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.708-2.856(2H,m), 3.686
(1H,br s), 4.054(1H,brs), 4.353(1H,br s), 4.659(1
H,br s), 6.122(0.5H,br s), 6.312(0.5H,br s),7.315
(1H,br s), 7.458-7.712(5H,m), 7.789-7.915(4H,m); I
R (neat) 1630, 1442, 1254, 1136, 1093, 717 cm-1 b) N,N−ジメチル−〔5−(3−ベンゾイルベン
ゾイル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2
−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミンの合成 5−(3−ベンゾイルベンゾイル)−4,5,6,7−
テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン0.200g
(0.604ミリモル)の酢酸20ml溶液に50%ジメ
チルアミン水溶液0.082ml(0.91ミリモル)及
び37%ホルムアルデヒド水溶液0.073ml(0.7
3ミリモル)を加え、100℃で60分間撹拌した。溶
媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液を加え
て溶液をアルカリ性にした後にジクロロメタンで2回抽
出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(ク
ロロホルム〜クロロホルム/メタノール=50/1〜2
5/1)、目的物を得た。 黄色液体 収量0.155g 収率66%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.264(6H,
s), 2.697−2.829(2H,m), 3.
408(2H,s), 3.628−3.693(1.
2H,m), 4.020−4.047(0.8H,
m), 4.305(0.8H,br s), 4.6
21(1.2H,brs), 5.909(0.5H,
br s), 6.107(0.5H,br s),
7.449−7.708(5H,m), 7.779−
7.905(4H,m); IR (neat) 29
35, 2777, 1613, 1416, 126
0, 1144, 1144, 1113, 104
3, 719 cm−1 c) N,N−ジメチル−〔5−(3−ベンゾイルベン
ゾイル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2
−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合
成 N,N−ジメチル−〔5−(3−ベンゾイルベンゾイ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−
c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.155gを
メタノール2mlに溶解し、塩化水素の酢酸エチル溶液
を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮した後、ジエチル
エーテルを加え、生じた固体を濾過、ジエチルエーテル
で洗浄して、目的物を得た。 淡黄色泡状物 収量0.157g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.861(8H,br s), 3.739-3.
808(1H,m), 4.070-4.114(1H,m), 4.323-4.479(3H,m),
4.603-4.695(1H,m), 6.536-6.708(1H,m), 7.276-7.930
(9H,m); IR (nujol) 1786, 1637, 1238, 1113, 758 cm
-1; Anal. Calcd forC24H25ClN2O3・0.7H2O: C, 65.88;
H, 6.08; N, 6.40. Found: C, 65.92; H, 6.28; N, 6.3
1.
【0089】実施例15 N,N−ジメチル−〔6−(2−ベンゾイルベンゾイ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 a) N,N−ジメチル−〔6−(2−ベンゾイルベン
ゾイル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3
−c〕ピリジン−2−イルメチル)アミンの合成 N,N−ジメチル−(6−tert−ブトキシカルボニル−
4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン−2−イルメチル)アミン0.278g(0.99
2ミリモル)のメタノール5ml溶液に、濃塩酸1mlを加
え、室温で1時間撹拌した後、溶媒を減圧留去した。得
られた粗N,N−ジメチル−(4,5,6,7−テトラ
ヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル)
アミン・二塩酸塩は精製することなく次の反応に用い
た。 黒褐色固体 収量0.228g 上記N,N−ジメチル−(4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル)アミ
ン・二塩酸塩0.228g(0.900ミリモル)、2
−ベンゾイル安息香酸0.24g(1.1ミリモル)、
トリエチルアミン0.50ml(3.6ミリモル)のジク
ロロメタン30ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジエチル
0.22g(1.35ミリモル)を滴下した後、室温で
一晩撹拌した。これを精製水に注ぎ、ジクロロメタンで
2回抽出した。集めた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られ
た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製し(クロロホルム〜クロロホルム/メタノール=2
5/1)、目的物を得た。
【0090】黄色液体 収量0.291g 収率76%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.272(6H,s), 2.426-2.508
(2H,m), 3.369(0.8H,s),3.431(1.2H,s), 3.547(1.2H,t,
5.0Hz), 3.791(0.8H,t,5.3Hz), 4.340(0.8H,s),4.561
(1.2H,s), 6.067(1H,s), 7.357-7.603(7H,m), 7.698-7.
811(2H,m); IR (neat) 2948, 2857, 2766, 1633, 1429,
1279, 1045, 937, 752, 704 cm-1 b) N,N−ジメチル−〔6−(2−ベンゾイルベン
ゾイル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3
−c〕ピリジン−2−イルメチル)アミン・塩酸塩の合
成 N,N−ジメチル−〔6−(2−ベンゾイルベンゾイ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン−2−イルメチル)アミン 0.291g
をメタノール2mlに溶解し、塩化水素の酢酸エチル溶液
を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮した後、ジエチル
エーテルを加え、生じた固体を濾過、ジエチルエーテル
で洗浄して、目的物を得た。 褐色粉末 収量0.178g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.463−2.606
(2H,m), 2.853−2.876(6H,
m), 3.584−3.611(1H,m), 3.
828−3.839(1H,m), 4.327−4.
377(2H,m), 4.436(0.8H,s),
4.644(1.2H,s), 6.648(1H,
s), 7.410−7.828(9H,m); IR
(nujol) 2468, 1626, 127
7, 931,706 cm−1; Anal. Ca
lcd for C2425ClN・0.8H
O: C, 65.61; H, 6.10; N,
6.38. Found: C, 65.58;
H, 6.32; N, 6.15.
【0091】実施例16 N,N−ジメチル−〔5−(2−ベンゾイルベンゾイ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−
c〕ピリジン−2−イルメチル)アミン・塩酸塩の合成 a) 5−(2−ベンゾイルベンゾイル)−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジンの合
成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、2
−ベンゾイル安息香酸0.27g(1.2ミリモル)、
トリエチルアミン0.55ml(4.0ミリモル)のジ
クロロメタン30ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジエチ
ル0.24g(1.5ミリモル)を滴下した後、室温で
一晩撹拌した。これを精製水に注ぎ、ジクロロメタンで
2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗
生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製
し(ヘキサン/酢酸エチル=5/1〜3/1)、目的物
を得た。 無色油状物 収量0.152g 収率 46%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.527-2.566(1H,m), 2.694
-2.724(1H,m), 3.639(1H,t,5.5Hz), 3.829(1H,t,5.4H
z), 4.280(1H,s), 4.498(1H,s), 6.112(0.5H,s), 6.262
(0.5H,s), 7.306-7.817(10H,m); IR (neat) 3104, 284
4, 2364, 1622, 1441, 1279, 1092, 930, 787, 700 cm
-1
【0092】b) N,N−ジメチル−〔5−(2−ベ
ンゾイルベンゾイル)−4,5,6,7−テトラヒドロ
フロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル)アミン
の合成 5−(2−ベンゾイルベンゾイル)−4,5,6,7−
テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン0.140g
(0.422ミリモル)の酢酸20ml溶液に50%ジメ
チルアミン水溶液0.060ml(0.63ミリモル)及
び37%ホルムアルデヒド水溶液0.052ml(0.6
3ミリモル)を加え、100℃で45分間撹拌した。溶
媒を減圧留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加えて溶液
をアルカリ性にした後にジクロロメタンで3回抽出し
た。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し (クロ
ロホルム〜クロロホルム/メタノール=25/1)、目
的物を得た。 黄色液体 収量0.155g 収率95%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.271(6H,s), 2.552-2.558
(0.9H,m), 2.674-2.730(1.1H,m), 3.406(2H,s), 3.621
(1.1H,t,5.8Hz), 3.811(0.9H,t,5.2Hz), 4.223(0.9H,
s), 4.451(1.1H,s), 5.910(0.5H,s), 6.064(0.5H,s),
7.334-7.601(7H,m), 7.698(0.9H,d,7.4Hz), 7.796(1.1
H,d,7.4Hz); IR (neat) 2942, 2777, 1633, 1429, 127
9, 1120, 1038, 931, 750 cm-1 c) N,N−ジメチル−〔5−(2−ベンゾイルベン
ゾイル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2
−c〕ピリジン−2−イルメチル)アミン・塩酸塩の合
成 N,N−ジメチル−〔5−(2−ベンゾイルベンゾイ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−
c〕ピリジン−2−イルメチル)アミン0.155gを
メタノール2mlに溶解し、塩化水素の酢酸エチル溶液を
過剰量加えて撹拌した。これを濃縮した後、ジエチルエ
ーテルを加え、生じた固体を濾過、ジエチルエーテルで
洗浄して、目的物を得た。 淡黄色固体 収量0.143g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.583-2.642(1H,m), 2.776
-2.873(7H,m), 3.697(1H,t,5.6Hz), 3.867-3.953(1H,
m), 4.340-4.378(3H,m), 4.527(1H,s), 6.470(0.5H,s),
6.666(0.5H,s), 7.335-7.798(9H,m); IR (nujol) 162
2, 1375, 1279, 930,702 cm-1; Anal. Calcd for C24H
25ClN2O3・0.8H2O: C, 65.61; H, 6.10; N, 6.38. Foun
d: C, 65.56; H, 6.28; N, 6.12.
【0093】実施例17 2−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシフェニル)−
1−(2−ジメチルアミノメチル−5,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)エタン
−1−オン・塩酸塩の合成 a) 2−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシフェニ
ル)−1−(5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−
c〕ピリジン−6−イル)エタン−1−オン の合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、4
−ベンジルオキシ−3−メトキシフェニル酢酸0.33
g(1.2ミリモル)、トリエチルアミン0.55ml
(4.0ミリモル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷
冷下シアノリン酸ジエチル0.24g(1.5ミリモ
ル)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。これを精製水
に注ぎ、ジクロロメタンで2回抽出した。集めた有機層
を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を
減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エチル=
3/1〜2/1)、目的物を得た。 淡黄色液体 収量0.293g 収率 78%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.328(1.2H,t,5.6Hz), 2.5
43(0.8H,t,5.6Hz), 3.626(1.2H,t,5.7Hz), 3.715-3.746
(2H,m), 3.829-3.875(3.8H,m), 4.463(0.8H,s),4.641
(1.2H,s), 5.124-5.135(2H,m), 6.226(1H,dd,1.8Hz,9.8
Hz), 6.684-6.850(3H,m), 7.267-7.448(6H,m); IR (nea
t) 1647, 1514, 1454, 1263, 1032, 750 cm-1
【0094】b) 2−(4−ベンジルオキシ−3−メ
トキシフェニル)−1−(2−ジメチルアミノメチル−
5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン
−6−イル)エタン−1−オンの合成 2−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシフェニル)−
1−(5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピ
リジン−6−イル)エタン−1−オン0.290g
(0.768ミリモル)の酢酸20ml溶液に50%ジメ
チルアミン水溶液0.104ml(1.15ミリモル)及
び37%ホルムアルデヒド水溶液0.094ml(1.1
5ミリモル)を加え、100℃で40分間撹拌した。溶
媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液を加え
て溶液をアルカリ性にした後にジクロロメタンで2回抽
出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(ク
ロロホルム〜クロロホルム/メタノール=50/1〜2
5/1)、目的物を得た。 褐色液体 収量0.197g 収率59%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.256(7H,s), 2.508(1H,t,
5.2Hz), 3.378-3.404(2H,m), 3.587-3.648(1H,m), 3.70
6-3.739(2H,m), 3.801-3.888(4H,m), 4.403(0.8H,s),
4.626(1.2H,s), 5.122-5.164(2H,m), 6.014-6.053(1H,
m), 6.695-6.848(3H,m), 7.289-7.449(5H,m); IR (nea
t) 2943, 2860, 2779, 1651, 1516, 1454, 1265, 1230,
1144, 1026, 744 cm-1 c) 2−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシフェニ
ル)−1−(2−ジメチルアミノメチル−5,7−ジヒ
ドロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)
エタン−1−オン・塩酸塩の合成 2−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシフェニル)−
1−(2−ジメチルアミノメチル−5,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)エタン
−1−オン0.197gをメタノール2mlに溶解し、塩
化水素の酢酸エチル溶液を過剰量加えて撹拌した。これ
を濃縮した後、ジエチルエーテルを加え、生じた固体を
濾過、ジエチルエーテルで洗浄して、目的物を得た。 淡褐色粉末 収量0.166g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.317-2.394(1.3H,m), 2.5
44-2.592(0.7H,m), 2.788-2.845(6H,m), 3.729-3.881(7
H,m), 4.304-4.341(2H,m), 4.570-4.632(2H,m),5.054-
5.085(2H,m), 6.578-6.594(1H,m), 6.708-6.942(3H,m),
7.283-7.464(5H,m); IR (nujol) 1738, 1633, 1217, 1
138, 1022, 748 cm-1; Anal. Calcd for C26H31ClN2O4
0.8H2O: C, 64.33; H, 6.77; N, 5.77. Found: C, 64.2
5; H, 6.77; N, 5.57.
【0095】実施例18 2−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシフェニル)−
1−(2−ジメチルアミノメチル−6,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔3,2−c〕ピリジン−5−イル)エタン
−1−オン・塩酸塩の合成 a) 2−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシフェニ
ル)−1−(6,7−ジヒドロ−4H−フロ〔3,2−
c〕ピリジン−5−イル)エタン−1−オン の合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、4
−ベンジルオキシ−3−メトキシフェニル酢酸0.33
g(1.2ミリモル)、トリエチルアミン0.55ml
(4.0ミリモル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷
冷下シアノリン酸ジエチル0.24g(1.5ミリモ
ル)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。これを精製水
に注ぎ、ジクロロメタンで2回抽出した。集めた有機層
を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を
減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エチル=
3/1〜2/1)、目的物を得た。 淡黄色液体 収量0.263g 収率 70%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.478(1.1H,t,5.7Hz), 2.7
25(0.9H,t,5.8Hz), 3.664-3.746(3.1H,m), 3.811-3.847
(3H,m), 3.935(0.9H,t,5.8Hz), 4.357(0.9H,t,1.6Hz),
4.531(1.1H,t,1.8Hz), 5.119-5.132(2H,m), 6.196(1H,d
d,1.9Hz,16.9Hz),6.640-6.839(3H,m), 7.259-7.438(6H,
m); IR (neat) 2933, 1645, 1520, 1454,1263, 1032, 7
31 cm-1
【0096】b) 2−(4−ベンジルオキシ−3−メ
トキシフェニル)−1−(2−ジメチルアミノメチル−
6,7−ジヒドロ−4H−フロ〔3,2−c〕ピリジン
−5−イル)エタン−1−オンの合成 2−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシフェニル)−
1−(6,7−ジヒドロ−4H−フロ〔3,2−c〕ピ
リジン−5−イル)エタン−1−オン0.260g
(0.689ミリモル)の酢酸20ml溶液に50%ジメ
チルアミン水溶液0.093ml(1.03ミリモル)及
び37%ホルムアルデヒド水溶液0.084ml(1.0
3ミリモル)を加え、100℃で30分間撹拌した。溶
媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液を加え
て溶液をアルカリ性にした後にジクロロメタンで2回抽
出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し
(クロロホルム〜クロロホルム/メタノール=50/1
〜25/1)、目的物を得た。 淡黄色液体 収量0.180g 収率60%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.259(6H,s), 2.506(1.2H,
t,5.6Hz), 2.719(0.8H,t,5.6Hz), 3.395(2H,s), 3.648-
3.743(3.2H,m), 3.826-3.853(3H,m), 4.942(0.8H,t,5.7
Hz), 4.324(0.8H,s), 4.501(1.2H,s), 5.120-5.138(2H,
m), 5.977(0.4H,s), 6.053(0.6H,s), 6.688-6.846(3H,
m), 7.291-7.452(5H,m); IR (neat) 2939,2860, 2775,
1651, 1520, 1454, 1263, 1227, 1142, 1026,747 cm-1
【0097】c) 2−(4−ベンジルオキシ−3−メ
トキシフェニル)−1−(2−ジメチルアミノメチル−
6,7−ジヒドロ−4H−フロ〔3,2−c〕ピリジン
−5−イル)エタン−1−オン・塩酸塩の合成 2−(4−ベンジルオキシ−3−メトキシフェニル)−
1−(2−ジメチルアミノメチル−6,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔3,2−c〕ピリジン−5−イル)エタン
−1−オン0.180gをメタノール2mlに溶解し、塩
化水素の酢酸エチル溶液を過剰量加えて撹拌した。これ
を濃縮した後、ジエチルエーテルを加え、生じた固体を
濾過、ジエチルエーテルで洗浄して、目的物を得た。 白色粉末 収量0.130g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.505(1H,t,5.5Hz), 2.734
(1H,t,5.7Hz), 2.804-2.834(6H,m), 3.776-3.857(6H,
m), 3.928(1H,t,5.8Hz), 4.311-4.332(2H,m), 4.463-4.
512(2H,m), 5.040-5.073(2H,m), 6.518(0.4H,s), 6.615
(0.6H,s), 6.712-6.945(3H,m), 7.275-7.433(5H,m); IR
(nujol) 2662, 1635, 1516, 1263, 1227, 1140, 1032,
744 cm-1; Anal. Calcd for C26H31ClN2O4・1.0H2O: C,
63.86; H, 6.80; N, 5.73. Found: C, 64.13; H, 7.0
2; N, 5.55.
【0098】実施例19 N,N−ジメチル−〔6−(4−フェニルベンゾイル)
−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピ
リジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 a) 6−(4−フェニルベンゾイル)−4,5,6,
7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン の合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、ト
リエチルアミン0.55ml(4.0ミリモル)のジクロ
ロメタン30ml溶液に、氷冷下、塩化4−ビフェニルカ
ルボニル0.26g(1.2ミリモル)を加えた後、室
温で一晩撹拌した。これを精製水に注ぎ、ジクロロメタ
ンで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られ
た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製し(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)、目的物を得
た。 白色結晶 収量0.253g 収率 83%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.627(2H,br s), 3.636-4.
000(2H,m), 4.546-4.812(2H,m), 6.292(1H,d,1.8Hz),
7.331-7.679(10H,m); IR (neat) 1628, 1423, 1225, 10
92, 750 cm-1
【0099】b) N,N−ジメチル−〔6−(4−フ
ェニルベンゾイル)−4,5,6,7−テトラヒドロフ
ロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン
の合成 6−(4−フェニルベンゾイル)−4,5,6,7−テ
トラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン0.250g
(0.824ミリモル)の酢酸20ml溶液に50%ジメ
チルアミン水溶液0.112ml(1.24ミリモル)及
び37%ホルムアルデヒド水溶液0.101ml(1.2
4ミリモル)を加え、100℃で60分間撹拌した。さ
らに50%ジメチルアミン水溶液0.075ml(0.8
2ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.0
67ml(0.82ミリモル)を加え、20分間撹拌し
た。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液
を加えて溶液をアルカリ性にした後にジクロロメタンで
2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗
生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製
し(クロロホルム〜クロロホルム/メタノール=50/
1〜25/1)、目的物を得た。 褐色液体 収量0.182g 収率61%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.267(6H,s), 2.528-2.665
(2H,m), 3.423(2H,br s), 3.600-3.949(2H,m), 4.516-
4.744(2H,m), 6.089(1H,s), 7.374-7.660(9H,m);IR (ne
at) 2818, 2773, 1632, 1429, 1257, 1043, 849, 749 c
m-1 c) N,N−ジメチル−〔6−(4−フェニルベンゾ
イル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔6−(4−フェニルベンゾイル)
−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピ
リジン−2−イルメチル〕アミン0.180gをメタノ
ール2mlに溶解し、塩化水素の酢酸エチル溶液を過剰量
加えて撹拌した。これを濃縮した後、エタノールに溶か
しジエチルエーテルにより再結晶して、目的物を得た。 白色結晶 収量0.138g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.267(6H,s), 2.528-2.665
(2H,m), 3.423(2H,br s), 3.600-3.949(2H,m), 4.516-
4.744(2H,m), 6.089(1H,s), 7.374-7.660(9H,m);IR (nu
jol) 2470, 1624, 1230, 951, 743 cm-1; Anal. Calcd
for C23H25ClN2O2・0.1H2O: C, 69.29; H, 6.37; N, 7.0
3. Found: C, 69.18; H, 6.41; N, 6.97.
【0100】実施例20 N,N−ジメチル−〔5−(4−フェニルベンゾイル)
−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピ
リジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 a) 5−(4−フェニルベンゾイル)−4,5,6,
7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、ト
リエチルアミン0.55ml(4.0ミリモル)のジクロ
ロメタン30ml溶液に、氷冷下、塩化4−ビフェニルカ
ルボニル0.26g(1.2ミリモル)を加えた後、室
温で一晩撹拌した。これを精製水に注ぎ、ジクロロメタ
ンで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られ
た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製し(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)、目的物を得
た。 白色結晶 収量0.126g 収率 42%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.815(2H,br s), 3.708-4.
106(2H,m), 4.411-4.669(2H,m), 6.100-6.330(1H,m),
7.326-7.679(10H,m); IR (neat) 1630, 1427, 1219, 10
92, 773 cm-1
【0101】b) N,N−ジメチル−〔5−(4−フ
ェニルベンゾイル)−4,5,6,7−テトラヒドロフ
ロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミンの
合成 5−(4−フェニルベンゾイル)−4,5,6,7−テ
トラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン0.120g
(0.396ミリモル)の酢酸20ml溶液に50%ジメ
チルアミン水溶液0.054ml(0.59ミリモル)及
び37%ホルムアルデヒド水溶液0.048ml(0.5
9ミリモル)を加え、100℃で30分間撹拌した。溶
媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液を加え
て溶液をアルカリ性にした後にジクロロメタンで2回抽
出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(ク
ロロホルム〜クロロホルム/メタノール=50/1〜2
5/1)、目的物を得た。 白色結晶 収量0.140g 収率100%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.269(6H,s), 2.758-2.803
(2H,m), 3.410(2H,s), 3.679-3.728(1.2H,m), 4.016-4.
091(0.8H,m), 4.368-4.627(2H,m), 5.934-6.141(1H,m),
7.337-7.667(9H,m); IR (KBr) 2858, 2771, 1641, 142
9, 1365, 1263, 1225, 1111, 1020, 849, 746 cm-1 c) N,N−ジメチル−〔5−(4−フェニルベンゾ
イル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−
c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔5−(4−フェニルベンゾイル)
−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピ
リジン−2−イルメチル〕アミン0.140gをメタノ
ール2mlに溶解し、塩化水素の酢酸エチル溶液を過剰量
加えて撹拌した。これを濃縮した後、エタノールに溶か
しジエチルエーテルにより再結晶して、目的物を得た。 白色結晶 収量0.120g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.866(8H,s), 3.780-3.823
(1H,m), 4.080-4.099(1H,m), 4.369(2H,s), 4.470-4.66
0(2H,m), 6.509-6.707(1H,m), 7.377-7.764(9H,m); IR
(nujol) 2453, 1628, 1425, 1269, 1115, 746 cm-1; An
al. Calcd for C23H25ClN2O2・0.3H2O: C, 68.66; H, 6.
41; N, 6.96. Found: C, 68.59; H, 6.33;N, 7.05.
【0102】実施例21 N,N−ジメチル−〔6−(4−ヘプチルベンゾイル)
−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピ
リジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 a) 6−(4−ヘプチルベンゾイル)−4,5,6,
7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン の合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、4
−ヘプチル安息香酸0.264g、トリエチルアミン
0.55ml(4.0ミリモル)のジクロロメタン30ml
溶液に、氷冷下シアノリン酸ジエチル0.24g(1.
5ミリモル)を加えた後、室温で一晩撹拌した。これを
精製水に注ぎ、ジクロロメタンで2回抽出した。集めた
有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、
溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エ
チル=3/1)、目的物を得た。 淡黄色液体 収量0.270g 収率 83%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.883(3H,t,
6.6Hz), 1.207−1.442(8H,
m), 1.546−1.718(2H,m), 2.
594−2.671(4H,m), 3.565−3.
971(2H,m), 4.484−4.775(2
H,m), 6.277(1H,s), 7.221
(2H,d,8.2Hz), 7.307(1H,
s), 7.364(2H,d,8.2Hz); IR
(neat) 2930, 2854, 1633,
1417, 1265, 1092, 895, 7
27 cm−1
【0103】b) N,N−ジメチル−〔6−(4−ヘ
プチルベンゾイル)−4,5,6,7−テトラヒドロフ
ロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン
の合成 6−(4−ヘプチルベンゾイル)−4,5,6,7−テ
トラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン0.260g
(0.799ミリモル)の酢酸20ml溶液に50%ジメ
チルアミン水溶液0.108ml(1.20ミリモル)及
び37%ホルムアルデヒド水溶液0.097ml(1.2
0ミリモル)を加え、100℃で60分間撹拌した。さ
らに50%ジメチルアミン水溶液0.072ml(0.7
99ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.
064ml(0.799ミリモル)を加え、30分間撹拌
した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウム水溶
液を加えて溶液をアルカリ性にした後にジクロロメタン
で2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた
粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精
製し (クロロホルム〜クロロホルム/メタノール=5
0/1〜25/1)、目的物を得た。 褐色液体 収量0.173g 収率57%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.881(3H,t,6.5Hz), 1.295
(8H,br s), 1.546-1.691(2H,m), 2.256(6H,s), 2.495-
2.665(4H,m), 3.400(2H,s), 3.551-3.935(2H,m),4.464-
4.753(2H,m), 6.070(1H,s), 7.209(2H,d,8.0Hz), 7.350
(2H,d,8.0Hz); IR(neat) 2931, 2778, 1633, 1425, 128
7, 1230, 1043, 906, 847 cm-1
【0104】c) N,N−ジメチル−〔6−(4−ヘ
プチルベンゾイル)−4,5,6,7−テトラヒドロフ
ロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・
塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔6−(4−ヘプチルベンゾイル)
−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピ
リジン−2−イルメチル〕アミン0.173gをメタノ
ール2mlに溶解し、塩化水素の酢酸エチル溶液を過剰量
加えて撹拌した。これを濃縮した後、生じた固体をジエ
チルエーテルにより濾過、洗浄して、目的物を得た。 褐色固体 収量0.171g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 0.897(3H,t,6.6Hz), 1.299
-1.332(8H,m), 1.609-1.677(2H,m), 2.637-2.712(4H,
m), 2.864(6H,s), 3.651-3.994(2H,m), 4.373(2H,s),
4.554-4.738(2H,m), 6.659(1H,s), 7.305(2H,d,8.4Hz),
7.386(2H,d,8.2Hz);IR (nujol) 2474, 1622, 1236, 11
15, 974, 721 cm-1; Anal. Calcd for C24H35ClN2O2・0.
3H2O: C, 67.92; H, 8.45; N, 6.60. Found: C, 67.94;
H, 8.58; N,6.84.
【0105】実施例22 N,N−ジメチル−〔5−(4−ヘプチルベンゾイル)
−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピ
リジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 a) 5−(4−ヘプチルベンゾイル)−4,5,6,
7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、4
−ヘプチル安息香酸0.264g、トリエチルアミン
0.55ml(4.0ミリモル)のジクロロメタン30ml
溶液に、氷冷下シアノリン酸ジエチル0.24g(1.
5ミリモル)を加えた後、室温で一晩撹拌した。これを
精製水に注ぎ、ジクロロメタンで2回抽出した。集めた
有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、
溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エ
チル=7/1)、目的物を得た。 無色液体 収量0.193g 収率 59%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.800-0.950(3H,m), 1.222
-1.312(8H,m), 1.553-2.044(2H,m), 2.632(2H,t,7.7H
z), 2.696-2.850(2H,m), 3.636-4.138(2H,m), 4.347-4.
647(2H,m), 6.120-6.283(1H,m), 7.219(2H,d,8.0Hz),
7.305(1H,s), 7.361(2H,d,8.4Hz); IR (neat) 2927, 28
54, 1633, 1425, 1282, 1092, 893, 727 cm-1
【0106】b) N,N−ジメチル−〔5−(4−ヘ
プチルベンゾイル)−4,5,6,7−テトラヒドロフ
ロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン 5−(4−ヘプチルベンゾイル)−4,5,6,7−テ
トラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン0.190g
(0.584ミリモル)の酢酸20ml溶液に50%ジ
メチルアミン水溶液0.079ml(0.88ミリモル)
及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.071ml(0.
88ミリモル)を加え、100℃で50分間撹拌した。
溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液を加
えて溶液をアルカリ性にした後にジクロロメタンで2回
抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し
(クロロホルム〜クロロホルム/メタノール=25/
1)、目的物を得た。 無色液体 収量0.158g 収率71%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 0.883(3H,t,6.6Hz), 1.296
(8H,br s), 1.582-1.647(2H,m), 2.265(6H,s), 2.633(2
H,t,7.7Hz), 2.745-2.772(2H,m), 3.405(2H,s),3.607-
4.073(2H,m), 4.307-4.585(2H,m), 5.934-6.127(1H,m),
7.223(2H,d,7.8Hz), 7.363(2H,d,8.0Hz); IR (neat) 2
926, 2854, 1636, 1425, 1361, 1228, 1111, 843, 795
cm-1 c) N,N−ジメチル−〔5−(4−ヘプチルベンゾ
イル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−
c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔5−(4−ヘプチルベンゾイル)
−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピ
リジン−2−イルメチル〕アミン0.158gをメタノ
ール2mlに溶解し、塩化水素の酢酸エチル溶液を過剰量
加えて撹拌した。これを濃縮した後、生じた固体をジエ
チルエーテルにより濾過、洗浄して、目的物を得た。 褐色固体 収量0.156g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 0.863−0.927
(3H,m), 1.299−1.330(8H,
m), 1.606−1.676(2H,m), 2.
671(2H,t,7.5Hz), 2.857(8
H,s), 3.700−4.050(2H,m),
4.358(2H,s), 4.450−4.650
(2H,m), 6.450−6.700(1H,
m), 7.277−7.402(4H,m); IR
(nujol) 2465, 1618, 124
8, 1115, 980, 800 cm−1; A
nal. Calcd for C2435ClN
・0.2HO: C, 68.21; H,
8.44; N, 6.63. Found: C,
68.14; H, 8.45; N, 6.68.
【0107】実施例23 N,N−ジメチル−〔7−(アントラキノン−2−カル
ボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3
−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合
成 a) 7−(アントラキノン−2−カルボニル)−4,
5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン
の合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、ア
ントラキノン−2−カルボン酸0.302g、トリエチ
ルアミン0.55ml(4.0ミリモル)のジクロロメタ
ン30ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジエチル0.24
g(1.5ミリモル)を加えた後、室温で一晩撹拌し
た。これを精製水に注ぎ、ジクロロメタンで2回抽出し
た。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(ヘキサ
ン/酢酸エチル=3/1〜2/1)、得られた固体を酢
酸エチルで洗浄し目的物を得た。 淡緑色結晶 収量0.292g 収率 82%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.613-2.618(2H,m), 3.580
-3.603(1.2H,m), 4.000-4.040(0.8H,m), 4.458-4.462
(0.8H,m), 4.818(1.2H,s), 6.295(1H,d,1.8Hz), 7.363
(1H,s), 7.817-7.908(3H,m), 8.311-8.421(4H,m); IR
(KBr) 1645, 1437, 1323, 1296, 710 cm-1
【0108】b) N,N−ジメチル−〔7−(アント
ラキノン−2−カルボニル)−4,5,6,7−テトラ
ヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕
アミンの合成 7−(アントラキノン−2−カルボニル)−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン0.
280g(0.784ミリモル)の酢酸20ml溶液に5
0%ジメチルアミン水溶液0.106ml(1.18ミリ
モル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.096ml
(1.18ミリモル)を加え、100℃で30分間撹拌
した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウム水溶
液を加えて溶液をアルカリ性にした後にジクロロメタン
で2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた
粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精
製し(クロロホルム〜クロロホルム/メタノール=50
/1)、目的物を得た。 黄色液体 収量0.227g 収率70%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.170-2.297(6H,m), 2.573
-2.687(2H,m), 3.368-3.460(2H,m), 3.548-3.616(1.2H,
m), 4.015-4.030(0.8H,m), 4.449-4.464(1.2H,m), 4.80
4(1.2H,s), 6.107(1H,s), 7.819-7.900(3H,m), 8.314-
8.418(4H,m); IR (neat) 1676, 1636, 1435, 1294, 117
2, 1043, 931, 708 cm-1
【0109】c) N,N−ジメチル−〔7−(アント
ラキノン−2−カルボニル)−4,5,6,7−テトラ
ヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕
アミン・塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔7−(アントラキノン−2−カル
ボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3
−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.227g
をメタノール2mlに溶解し、塩化水素の酢酸エチル溶液
を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮した後、生じた固
体をエタノ−ルにとかしジエチルエーテルにより再結晶
して、目的物を得た。 淡黄色結晶 収量0.185g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.141-2.826(8H,m), 3.613
-3.648(1.3H,m), 4.000-4.273(2.7H,m), 4.500(0.7H,br
s), 4.860(1,3H,br s), 6.715(1H,br s), 7.839-7.916
(3H,m), 8.315-8.444(4H,m); IR (nujol) 2470, 1680,
1620, 1321, 1298, 1242, 939, 716 cm-1; Anal. Calcd
for C25H23ClN2O4・0.4H2O: C, 65.54; H,5.24; N, 6.1
1. Found: C, 65.46; H, 4.95; N, 6.22.
【0110】実施例24 N,N−ジメチル−〔5−(アントラキノン−2−カル
ボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2
−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合
成 a) 5−(アントラキノン−2−カルボニル)−4,
5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン
の合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、ア
ントラキノン−2−カルボン酸0.302g、トリエチ
ルアミン0.55ml(4.0ミリモル)のジクロロメタ
ン30ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジエチル0.24
g(1.5ミリモル)を加えた後、室温で一晩撹拌し
た。これを精製水に注ぎ、ジクロロメタンで2回抽出し
た。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(ヘキサ
ン/酢酸エチル=2/1)、得られた固体を酢酸エチル
で洗浄し目的物を得た。 黄色結晶 収量0.229g 収率 64%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.791-2.888(2H,m), 3.652
-3.678(1H,m), 4.123(1H,s), 4.363(1H,s), 4.714(1H,
s), 6.088(0.5H,s), 6.332(0.5H,s), 7.290(0.5H,s),
7.350(0.5H,s), 7.812-7.903(3H,m), 8.304-8.412(4H,
m); IR (KBr) 1676,1632, 1439, 1323, 1296, 710 cm-1
【0111】b) N,N−ジメチル−〔5−(アント
ラキノン−2−カルボニル)−4,5,6,7−テトラ
ヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕
アミン 5−(アントラキノン−2−カルボニル)−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン0.
220g(0.616ミリモル)の酢酸20ml溶液に5
0%ジメチルアミン水溶液0.083ml(0.92ミリ
モル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.075ml
(0.75ミリモル)を加え、100℃で30分間撹拌
した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウム水溶
液を加えて溶液をアルカリ性にした後にジクロロメタン
で2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた
粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精
製し(クロロホルム〜クロロホルム/メタノール=50
/1)、目的物を得た。 黄色液体 収量0.197g 収率77%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.286(6H,br s), 2.776-2.
876(2H,m), 3.394-3.443(2H,m), 3.623-3.659(1H,m),
4.088-4.131(1H,m), 4.315(1H,s), 4.680(1H,s),5.891
(0.5H,s), 6.138(0.5H,s), 7.817-7.899(3H,m), 8.315-
8.417(4H,m); IR (neat) 2937, 2773, 1674, 1633, 143
5, 1275, 1115, 931, 710 cm-1 c) N,N−ジメチル−〔5−(アントラキノン−2
−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩 N,N−ジメチル−〔5−(アントラキノン−2−カル
ボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2
−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.197g
をメタノール2mlに溶解し、塩化水素の酢酸エチル溶液
を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮した後、生じた結
晶をジエチルエーテルにより洗浄して、目的物を得た。 黄色結晶 収量0.185g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.811(8H,br s), 3.701-3.
716(1H,m), 4.097-4.252(3H,m), 4.378(1H,br s), 4.71
3(1H,br s), 6.502-6.522(0.5H,m), 6.683-6.707(0.5H,
m), 7.815-7.916(3H,m), 8.310-8.436(4H,m); IR (nujo
l) 2445, 1678, 1628, 1327, 1296, 1271, 1119, 931,
708 cm-1; Anal. Calcd for C25H23ClN2O4・0.5H2O: C,
65.29; H, 5.26; N, 6.09. Found: C, 65.41; H, 5.29;
N, 6.04.
【0112】実施例25 N,N−ジメチル−〔6−(9,10,10−トリオキ
ソ−9,10−ジヒドロ−10λ6−チオキサンテン−
3−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩 a) 6−(9,10,10−トリオキソ−9,10−
ジヒドロ−10λ6−チオキサンテン−3−カルボニ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、9
−オキソ−9H−チオキサンテン−3−カルボン酸 1
0,10−ジオキシド0.346g(1.2ミリモ
ル)、トリエチルアミン0.55ml(4.0ミリモル)
のジクロロメタン30ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジ
エチル0.24g(1.5ミリモル)を加えた後、室温
で一晩撹拌した。これを精製水に注ぎ、ジクロロメタン
で2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた
粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精
製し(ヘキサン/酢酸エチル=2/1〜クロロホル
ム)、得られた固体をクロロホルムに溶かしジエチルエ
ーテルで再結晶して目的物を得た。 白色結晶 収量0.255g 収率 65%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.574-2.725(2H,m), 3.573
-3.635(1.3H,m), 3.984-4.037(0.7H,m), 4.434-4.451
(0.7H,m), 4.799-4.807(1.3H,m), 6.295(1H,d,1.8Hz),
7.330-7.358(1H,m), 7.780-7.952(3H,m), 8.172-8.232
(2H,m), 8.338-8.433(2H,m); IR (KBr) 1678, 1626, 14
41, 1311, 1155,924, 770 cm-1
【0113】b) N,N−ジメチル−〔6−(9,1
0,10−トリオキソ−9,10−ジヒドロ−10λ6
−チオキサンテン−3−カルボニル)−4,5,6,7
−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イル
メチル〕アミン 6−(9,10,10−トリオキソ−9,10−ジヒド
ロ−10λ6−チオキサンテン−3−カルボニル)−
4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン0.240g(0.610ミリモル)の酢酸20ml
溶液に50%ジメチルアミン水溶液0.083ml(0.
92ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.
075ml(0.92ミリモル)を加え、100℃で60
分間撹拌した。さらに50%ジメチルアミン水溶液0.
083ml(0.92ミリモル)及び37%ホルムアルデ
ヒド水溶液0.075ml(0.92ミリモル)を加え、
100℃で60分間撹拌した。溶媒を減圧留去し、5%
炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性に
した後にジクロロメタンで2回抽出した。集めた有機層
を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を
減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにて精製し(クロロホルム〜クロロホ
ルム/メタノール=25/1)、目的物を得た。 黄色液体 収量0.133g 収率48%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.288(6H,br s), 2.546-2.
685(2H,m), 3.367-3.453(3.2H,m), 3.991-4.026(0.8H,
m), 4.442-4.471(0.8H,m), 4.786(1.2Hs), 6.107(1H,
s), 7.781-7.953(3H,m), 8.173-8.228(2H,m), 8.342-8.
431(2H,m); IR (neat) 1674, 1651, 1435, 1311, 1128,
1043, 922, 762 cm-1
【0114】c) N,N−ジメチル−〔6−(9,1
0,10−トリオキソ−9,10−ジヒドロ−10λ6
−チオキサンテン−3−カルボニル)−4,5,6,7
−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イル
メチル〕アミン・塩酸塩 N,N−ジメチル−〔6−(9,10,10−トリオキ
ソ−9,10−ジヒドロ−10λ6−チオキサンテン−
3−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.
133gをメタノール2mlに溶解し、塩化水素の酢酸エ
チル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮した後、
生じた固体をジエチルエーテルで洗浄して、目的物を得
た。 黄色結晶 収量0.131g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.605-2.748(2H,m), 2.826
-2.890(6H,m), 3.590-3.691(1.3H,m), 4.026-4.063(0.7
H,m), 4.310-4.403(2H,m), 4.541-4.577(0.7H,m), 4.76
1-4.823(1.3H,m), 6.678(1H,s), 7.884-8.052(3H,m),
8.177-8.244(2H,m), 8.404(2H,dd,8.0Hz,15.2Hz); IR
(nujol) 1674, 1628, 1306, 1155, 922 cm-1; Anal. Ca
lcd for C24H23ClN2O5S・1.5H2O: C, 56.08; H, 5.10;
N, 5.45. Found: C, 56.16; H, 5.06; N, 5.25.
【0115】実施例26 N,N−ジメチル−〔5−(9,10,10−トリオキ
ソ−9,10−ジヒドロ−10λ6−チオキサンテン−
3−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩 a) 5−(9,10,10−トリオキソ−9,10−
ジヒドロ−10λ6−チオキサンテン−3−カルボニ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−
c〕ピリジン 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、9
−オキソ−9H−チオキサンテン−3−カルボン酸 1
0、10−ジオキシド0.346g(1.2ミリモ
ル)、トリエチルアミン0.55ml(4.0ミリモル)
のジクロロメタン30ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジ
エチル0.24g(1.5ミリモル)を加えた後、室温
で一晩撹拌した。これを精製水に注ぎ、ジクロロメタン
で2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた
粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精
製し(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)、目的物を得
た。 淡黄色泡状物 収量0.202g 収率 51%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.776-2.884(2H,m), 3.647
-3.696(1H,m), 4.078-4.138(1H,m), 4.356(1H,s), 4.70
1(1H,s), 6.120(0.5H,s), 6.330(0.5H,s), 7.291-7.349
(1H,m), 7.778-7.950(3H,m), 8.172-8.228(2H,m), 8.33
5-8.426(2H,m); IR (neat) 1711, 1676, 1645, 1441, 1
309, 1228, 1128, 764 cm-1
【0116】b) N,N−ジメチル−〔5−(9,1
0,10−トリオキソ−9,10−ジヒドロ−10λ6
−チオキサンテン−3−カルボニル)−4,5,6,7
−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イル
メチル〕アミン 5−(9,10,10−トリオキソ−9,10−ジヒド
ロ−10λ6−チオキサンテン−3−カルボニル)−
4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン0.190g(0.483ミリモル)の酢酸20ml
溶液に50%ジメチルアミン水溶液0.065ml(0.
72ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.
059ml(0.72ミリモル)を加え、100℃で60
分間撹拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後にジクロ
ロメタンで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。
得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにて精製し (クロロホルム/メタノール=50/1
〜25/1)、目的物を得た。 黄色液体 収量0.088g 収率40%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.275(6H,s), 2.767-2.901
(2H,m), 3.403-3.442(2H,m), 3.623-3.678(1H,m), 4.06
4-4.106(1H,m), 4.313(1H,s), 4.665(1H,s), 5.920(0.5
H,s), 6.136(0.5H,s), 7.783-7.955(3H,m), 8.176-8.23
1(2H,m), 8.341-8.427(2H,m); IR (neat) 2941, 2777,
1676, 1637, 1437, 1309, 1228, 1157, 924, 752 cm-1
【0117】c) N,N−ジメチル−〔5−(9,1
0,10−トリオキソ−9,10−ジヒドロ−10λ6
−チオキサンテン−3−カルボニル)−4,5,6,7
−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イル
メチル〕アミン・塩酸塩 N,N−ジメチル−〔5−(9,10,10−トリオキ
ソ−9,10−ジヒドロ−10λ6−チオキサンテン−
3−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.
088gをメタノール2mlに溶解し、塩化水素の酢酸エ
チル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮した後、
生じた固体をジエチルエーテルで洗浄して、目的物を得
た。 黄色結晶 収量0.085g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.876(8H,br s), 3.688-3.
763(1H,m), 4.100-4.141(1H,m), 4.337-4.390(3H,m),
4.663-4.706(1H,m), 6.509(0.5H,s), 6.718(0.5H,s),
7.874-8.048(3H,m), 8.172-8.225(2H,m), 8.337-8.454
(2H,m); IR (nujol)1674, 1622, 1304, 1153, 746 c
m-1; Anal. Calcd for C24H23ClN2O5S・1.3H2O:C, 56.4
8; H, 5.06; N, 5.49. Found: C, 56.51; H, 5.22; N,
5.30.
【0118】実施例27 1−(2−ジメチルアミノメチル−5,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔2、3−c〕ピリジン−6−イル)−6−
(4−フルオロフェニル)ヘキサン−1−オン・塩酸塩
の合成 a) 1−(5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−
c〕ピリジン−6−イル)−6−(4−フルオロフェニ
ル)ヘキサン−1−オンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、6
−(4−フルオロフェニル)ヘキサン酸0.25g
(1.2ミリモル)、トリエチルアミン0.55ml
(4.0ミリモル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷
冷下シアノリン酸ジエチル0.24g(1.5ミリモ
ル)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。これを精製水
に注ぎ、ジクロロメタンで2回抽出した。集めた有機層
を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を
減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エチル=
3/1)、目的物を得た。 無色液体 収量0.289g 収率 92%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.320-1.447(2H,m), 1.546
-1.773(4H,m), 2.376(2H,q,7.4Hz), 2.491-2.621(4H,
m), 3.630(1.2H,t,5.6Hz), 3.822(0.8H,t,5.6Hz),4.458
(0.8H,s), 4.610(1.2H,s), 6.234-6.265(1H,m), 6.896-
6.998(2H,m), 7.072-7.141(2H,m), 7.297(1H,s); IR (n
eat) 2929, 2854, 1649, 1508, 1433, 1219, 1105, 89
5, 729 cm-1
【0119】b) 1−(2−ジメチルアミノメチル−
5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2、3−c〕ピリジン
−6−イル)−6−(4−フルオロフェニル)ヘキサン
−1−オンの合成 1−(5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピ
リジン−6−イル)−6−(4−フルオロフェニル)ヘ
キサン−1−オン0.280g(0.888ミリモル)
の酢酸20ml溶液に50%ジメチルアミン水溶液0.1
20ml(1.33ミリモル)及び37%ホルムアルデヒ
ド水溶液0.108ml(1.33ミリモル)を加え、1
00℃で60分間撹拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭
酸水素ナトリウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にし
た後にジクロロメタンで2回抽出した。集めた有機層を
精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減
圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーにて精製し(クロロホルム/メタノール
=50/1〜25/1)、目的物を得た。 褐色液体 収量0.098g 収率30%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.362-1.408(2H,m), 1.589
-1.729(4H,m), 2.257(6H,s), 2.302-2.423(2H,m), 2.45
4-2.619(4H,m), 3.408(2H,s), 3.615(1.1H,t,5.6Hz),
3.806(0.9H,t,5.6Hz), 4.439(0.9H,s), 4.594(1.1H,s),
6.052(1H,d,3.0Hz), 6.896-6.784(2H,m), 7.106(2H,d
d,5.6Hz,8.6Hz); IR (neat) 2931, 2854, 2771, 1651,
1508, 1435, 1219, 1045, 822 cm-1
【0120】c) 1−(2−ジメチルアミノメチル−
5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2、3−c〕ピリジン
−6−イル)−6−(4−フルオロフェニル)ヘキサン
−1−オン・塩酸塩の合成 1−(2−ジメチルアミノメチル−5,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔2、3−c〕ピリジン−6−イル)−6−
(4−フルオロフェニル)ヘキサン−1−オン0.09
8gをメタノール2mlに溶解し、塩化水素の酢酸エチル
溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮し、生じた固
体をジエチルエーテルで洗浄して目的物を得た。 褐色固体 収量0.063g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.380-1.414(2H,m), 1.589
-1.701(4H,m), 2.446-2.637(6H,m), 2.862(6H,s), 3.71
4-3.807(2H,m), 4.370(2H,s), 4.593(2H,s), 6.641(1H,
s), 6.949(2H,t,8.8Hz), 7.161(2H,dd,5.8Hz,8.2Hz); I
R (nujol) 2593,2465, 1626, 1244, 976, 825 cm-1; An
al. Calcd for C22H30ClFN2O2・0.3H2O: C, 63.77; H,
7.44; N, 6.76. Found: C, 63.60; H, 7.25; N, 6.73.
【0121】実施例28 1−(2−ジメチルアミノメチル−6,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔3,2−c〕ピリジン−5−イル)−6−
(4−フルオロフェニル)ヘキサン−1−オン・塩酸塩
の合成 a) 1−(6,7−ジヒドロ−4H−フロ〔3,2−
c〕ピリジン−5−イル)−6−(4−フルオロフェニ
ル)ヘキサン−1−オンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、6
−(4−フルオロフェニル)ヘキサン酸0.25g
(1.2ミリモル)、トリエチルアミン0.55ml
(4.0ミリモル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷
冷下シアノリン酸ジエチル0.24g(1.5ミリモ
ル)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。これを精製水
に注ぎ、ジクロロメタンで2回抽出した。集めた有機層
を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を
減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エチル=
3/1)、目的物を得た。 無色液体 収量0.329g 収率 100%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.335-1.432(2H,m), 1.559
-1.736(4H,m), 2.334-2.436(2H,m), 2.550-2.621(2H,
m), 2.671-2.771(2H,m), 3.713(1H,t,5.9Hz), 3.912(1
H,t,5.9Hz), 4.358(1H,s), 4.510(1H,s), 6.228-6.255
(1H,m), 6.944(2H,m),7.290-7.303(1H,m); IR (neat) 2
931, 2856, 1651, 1508, 1427, 1219, 1097,835, 731 c
m-1
【0122】b) 1−(2−ジメチルアミノメチル−
6,7−ジヒドロ−4H−フロ〔3,2−c〕ピリジン
−5−イル)−6−(4−フルオロフェニル)ヘキサン
−1−オン 1−(6,7−ジヒドロ−4H−フロ〔3,2−c〕ピ
リジン−5−イル)−6−(4−フルオロフェニル)ヘ
キサン−1−オン0.315g(1.000ミリモル)
の酢酸20ml溶液に50%ジメチルアミン水溶液0.1
35ml(1.50ミリモル)及び37%ホルムアルデヒ
ド水溶液0.122ml(1.50ミリモル)を加え、1
00℃で60分間撹拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭
酸水素ナトリウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にし
た後にジクロロメタンで2回抽出した。集めた有機層を
精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減
圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーにて精製し(クロロホルム/メタノール
=50/1)、目的物を得た。 無色液体 収量0.231g 収率62%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.331-1.410(2H,m), 1.588
-1.694(4H,m), 2.255(6H,s), 2.327-2.429(2H,m), 2.58
4(2H,t,7.7Hz), 2.689-2.734(2H,m), 3.397(2H,s), 3.6
98(1.1H,t,5.8Hz), 3.897(0.9H,t,5.8Hz), 4.319(0.9H
s), 4.474(1.1H,s), 6.044(1H,d,3.4Hz), 6.949(2H,t,
8.8Hz), 7.081-7.151(2H,m); IR (neat) 2939, 2860, 2
779, 1649, 1510, 1452, 1221, 1124, 1045, 845 cm-1
【0123】c) 1−(2−ジメチルアミノメチル−
6,7−ジヒドロ−4H−フロ〔3,2−c〕ピリジン
−5−イル)−6−(4−フルオロフェニル)ヘキサン
−1−オン・塩酸塩の合成 1−(2−ジメチルアミノメチル−6,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔3,2−c〕ピリジン−5−イル)−6−
(4−フルオロフェニル)ヘキサン−1−オン0.23
1gをメタノール2mlに溶解し、塩化水素の酢酸エチル
溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮し、ジエチル
エーテルで洗浄して目的物を得た。 白色固体 収量0.196g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.360-1.413(2H,m), 1.587
-1.698(4H,m), 2.466(2H,q,7.7Hz), 2.549-2.827(4H,
m), 2.857(6H,s), 3.798-3.899(2H,m), 4.362(2H,s),
4.477(2H,s), 6.639(1H,d,3.6Hz), 6.950(2H,t,8.8Hz),
7.119-7.199(2H,m);IR (nujol) 2669, 2474, 1645, 15
10, 1219, 1126, 822 cm-1; Anal. Calcd for C22H30Cl
FN2O2・0.5H2O: C, 63.22; H, 7.48; N, 6.70. Found:
C, 63.36; H,7.43; N, 6.69.
【0124】実施例29 (E)−N,N−ジメチル−〔6−(4−スチルベンカ
ルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,
3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の
合成 a) (E)−6−(4−スチルベンカルボニル)−
4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、
(E)−4−スチルベンカルボン酸0.269g(1.
2ミリモル)、トリエチルアミン0.55ml(4.0ミ
リモル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷冷下シアノ
リン酸ジエチル0.24g(1.5ミリモル)を滴下し
た後、室温で一晩撹拌した。これを精製水に注ぎ、ジク
ロロメタンで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去し
た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーにて精製した(ヘキサン/酢酸エチル/ジクロロ
メタン=4/1/1)後、メタノールに溶かしヘキサン
で再結晶して目的物を得た。 白色結晶 収量0.212g 収率 64%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.616(2H,br s), 3.572-3.
960(2H,m), 4.513-4.786(2H,m), 6.288(1H,s), 7.148(2
H,d,3.0Hz), 7.259-7.591(10H,m); IR (KBr) 1624, 143
9, 1271, 1092, 731 cm-1 b) (E)−N,N−ジメチル−〔6−(4−スチル
ベンカルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミンの合
成 (E)−6−(4−スチルベンカルボニル)−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン0.
200g(0.607ミリモル)の酢酸20ml溶液に5
0%ジメチルアミン水溶液0.082ml(0.91ミリ
モル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.074ml
(0.91ミリモル)を加え、100℃で90分間撹拌
した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウム水溶
液を加えて溶液をアルカリ性にした後にジクロロメタン
で2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた
粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精
製し(クロロホルム/メタノール=25/1)、目的物
を得た。
【0125】黄色液体 収量0.153g 収率65%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.268(6H,s), 2.585(2H,br
s), 3.418(2H,s), 3.619-4.000(2H,m), 4.500-4.731(2
H,m), 6.087(1H,s), 7.143(2H,d,2.6Hz), 7.281-7.583
(10H,m); IR (neat) 2943, 2777, 1630, 1427, 966, 75
2 cm-1 c) (E)−N,N−ジメチル−〔6−(4−スチル
ベンカルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩の合成 (E)−N,N−ジメチル−〔6−(4−スチルベンカ
ルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,
3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.153
gをメタノール2mlに溶解し、塩化水素の酢酸エチル溶
液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮し、生じた固体
をジエチルエーテルで洗浄して目的物を得た。 褐色固体 収量0.114g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.647(2H,br s), 2.865(6
H,s), 3.684-4.000(2H,m), 4.374(2H,s), 4.706-4.750
(2H,m), 6.666(1H,s), 7.250-7.706(11H,m); IR (nujo
l) 2467, 1622, 1255, 1223, 968, 766 cm-1; Anal. Ca
lcd for C25H27ClN2O2・0.7H2O: C, 68.94; H, 6.57; N,
6.43. Found: C, 68.93; H, 6.59; N, 6.33.
【0126】実施例30 (E)−N,N−ジメチル−〔5−(4−スチルベンカ
ルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,
2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の
合成 a) (E)−5−(4−スチルベンカルボニル)−
4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、ト
ランスー4−スチルベンカルボン酸0.269g(1.
2ミリモル)、トリエチルアミン0.55ml(4.0ミ
リモル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷冷下シアノ
リン酸ジエチル0.24g(1.5ミリモル)を滴下し
た後、室温で一晩撹拌した。これを精製水に注ぎ、ジク
ロロメタンで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去し
た。得られた粗生成物をメタノールに溶かしヘキサンで
再結晶して目的物を得た。 白色結晶 収量0.298g 収率 90%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.806(2H,br s), 3.682-4.
066(2H,m), 4.403-4.656(2H,m), 6.100-6.300(1H,m),
7.145(2H,d,2.6Hz), 7.257-7.587(10H,m); IR (KBr) 30
97, 1622, 1443, 1267, 1093, 968, 827, 741 cm-1 b) (E)−N,N−ジメチル−〔5−(4−スチル
ベンカルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミンの合
成 (E)−5−(4−スチルベンカルボニル)−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン0.
280g(0.850ミリモル)の酢酸20ml溶液に
50%ジメチルアミン水溶液0.115ml(1.28
ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.10
3ml(1.28ミリモル)を加え、100℃で60分間
撹拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウム
水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後にジクロロメ
タンで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得ら
れた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
て精製した(クロロホルム/メタノール=50/1〜2
5/1)。得られた精製物をジエチルエーテルで洗浄し
て目的物を得た。
【0127】白色結晶 収量0.208g 収率63%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.267(6H,s), 2.785(2H,b
r s), 3.408(2H,s), 3.657-4.020(2H,m), 4.364-4.639
(2H,m), 5.900-6.099(1H,m), 7.141(2H,d,2.6Hz),7.231
-7.584(9H,m); IR (KBr) 2929, 2777, 1622, 1429, 122
4, 1109, 970, 766 cm-1 c) (E)−N,N−ジメチル−〔5−(4−スチル
ベンカルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩の合成 (E)−N,N−ジメチル−〔5−(4−スチルベンカ
ルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,
2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.208
gをメタノール2mlに溶解し、塩化水素の酢酸エチル溶
液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮し、生じた固体
をジエチルエーテルで洗浄して目的物を得た。 褐色固体 収量0.206g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.862(8H,s), 3.773-4.100
(2H,m), 4.362(2H,s), 4.468-4.645(2H,m), 6.500-6.70
0(1H,m), 7.241-7.695(1H,m); IR (nujol) 2468,2360,
1630, 1414, 1221, 1115, 831 cm-1; Anal. Calcd for
C25H27ClN2O2・0.2H2O: C, 70.39; H, 6.47; N, 6.57. F
ound: C, 70.52; H, 6.54; N, 6.48.
【0128】実施例31 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(4−クロロベンゾイ
ル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩の合成 a) 6−〔4−(4−クロロベンゾイル)ベンゾイ
ル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、4
−(4−クロロベンゾイル)安息香酸酸0.287g
(1.1ミリモル)、トリエチルアミン0.55ml
(4.0ミリモル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷
冷下シアノリン酸ジエチル0.24g(1.5ミリモ
ル)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。これを精製水
に注ぎ、ジクロロメタンで2回抽出した。集めた有機層
を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を
減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにて精製した(ヘキサン/酢酸エチル
=4/1)。得られた精製物をメタノールに溶かしヘキ
サンで再結晶して目的物を得た。 白色結晶 収量0.297g 収率 81%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.560-2.700(2H,m), 3.595
(1.3H,br s), 4.003(0.7H,br s), 4.455(0.7H,br s),
4.788(1.3H,br s), 6.287(1H,d,2.0Hz), 7.299-7.346(1
H,m), 7.462-7.582(4H,m), 7.746-7.850(4H,m); IR (KB
r) 2939, 2852, 1655, 1433, 1282, 1090, 930, 735 cm
-1 b) N,N−ジメチル−〔6−〔4−(4−クロロベ
ンゾイル)ベンゾイル−4,5,6,7−テトラヒドロ
フロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン
の合成 6−〔4−(4−クロロベンゾイル)ベンゾイル〕−
4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン0.280g(0.765ミリモル)の酢酸20ml
溶液に50%ジメチルアミン水溶液0.10ml(1.2
ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.09
ml(1.2ミリモル)を加え、100℃で60分間撹拌
した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウム水溶
液を加えて溶液をアルカリ性にした後にジクロロメタン
で2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた
粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精
製し(クロロホルム/メタノール=50/1〜100/
3)、目的物を得た。
【0129】 茶褐色液体 収量0.235g 収率73%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.282(6H,s), 2.503-3.463
(2H,m), 3.579(1.2H,brs), 4.000(0.8H,br s), 4.448
(0.8H,br s), 4.768(1.2H,br s), 6.102(1H,s), 7.451-
7.574(4H,m), 7.736-7.843(4H,m); IR (neat) 2937, 27
75, 1633, 1433, 1275, 930, 748 cm-1 c) N,N−ジメチル−〔6−〔4−(4−クロロベ
ンゾイル)ベンゾイル−4,5,6,7−テトラヒドロ
フロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン
・塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(4−クロロベンゾイ
ル)ベンゾイル−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.
235gをメタノールに溶かし、塩化水素の酢酸エチル
溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮し、生じた固
体をジエチルエーテルで洗浄して目的物を得た。 褐色固体 収量0.232g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.639(2H,brs), 2.885(6H,
brs), 3.634-3.713(1.3H,m), 3.997-4.044(0.7H,m), 4.
325-4.402(2H,m), 4.535-4.587(0.7H,m), 4.744-4.825
(1.3H,m), 6.682(1H,s), 7.571(2H,d,8.4Hz), 7.626(2
H,d,8.4Hz), 7.811(2H,d,8.4Hz), 7.877(2H,d,8.4Hz);
IR (nujol) 2457, 1628, 1300, 1236, 1092,931, 733 c
m-1; Anal. Calcd for C24H24Cl2N2O3・0.7H2O: C, 61.0
8; H, 5.42;N, 5.94. Found: C, 61.01; H, 5.37; N,
5.91.
【0130】実施例32 N,N−ジメチル−〔5−〔4−(4−クロロベンゾイ
ル)ベンゾイル−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩の合成 a) 5−〔4−(4−クロロベンゾイル)ベンゾイル
−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピ
リジンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、4
−(4−クロロベンゾイル)安息香酸酸0.287g
(1.1ミリモル)、トリエチルアミン0.55ml
(4.0ミリモル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷
冷下シアノリン酸ジエチル0.24g(1.5ミリモ
ル)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。これを精製水
に注ぎ、ジクロロメタンで2回抽出した。集めた有機層
を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を
減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにて精製した(ヘキサン/酢酸エチル
/ジクロロメタン=4/1/1)後、メタノールに溶か
しヘキサンで再結晶して目的物を得た。 白色結晶 収量0.319g 収率 87%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.729-2.868(2H,m), 3.675
(1H,br s), 4.102(1H,brs), 4.349(1H,s), 4.688(1H,
s), 6.125(0.5H,s), 6.330(0.5H,s), 7.315-7.340(1H,
m), 7.517(4H,dd,8.4Hz,11.0Hz), 7.805(4H,dd,8.3Hz,1
2.1Hz); IR (KBr) 1653,1431, 1282, 1092, 931, 735 c
m-1 b) N,N−ジメチル−〔5−〔4−(4−クロロベ
ンゾイル)ベンゾイル−4,5,6,7−テトラヒドロ
フロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン 5−〔4−(4−クロロベンゾイル)ベンゾイル−4,
5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン
0.300g(0.820ミリモル)の酢酸20ml溶液
に50%ジメチルアミン水溶液0.11ml(1.23ミ
リモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.10ml
(1.23ミリモル)を加え、100℃で120分間撹
拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウム水
溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後にジクロロメタ
ンで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られ
た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製し(クロロホルム/メタノール=50/1)、目的
物を得た。
【0131】褐色液体 収量0.319g 収率92%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.275(6H,s), 2.744-2.854
(2H,m), 3.425(2H,br s), 3.643(1.1H,br s), 4.073(0.
9H,br s), 4.298(0.9H,br s), 4.646(1.1H,br s), 5.92
0(0.4H,br s), 6.126(0.6H,br s), 7.447-7.573(4H,m),
7.743-7.843(4H,m); IR (neat) 2941, 2775, 1633, 14
33, 1277, 1113, 930, 748 cm-1 c) N,N−ジメチル−〔5−〔4−(4−クロロベ
ンゾイル)ベンゾイル−4,5,6,7−テトラヒドロ
フロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン
・塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔5−〔4−(4−クロロベンゾイ
ル)ベンゾイル−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.
319gをメタノールに溶かし、塩化水素の酢酸エチル
溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮し、生じた固
体をジエチルエーテルで洗浄して目的物を得た。 淡褐色固体 収量0.276g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.873(8H,br s), 3.721-3.
743(1.2H,m), 4.097-4.126(0.8H,m), 4.367-4.424(2.8
H,m), 4.661-4.857(1.2H,m), 6.514(0.4H,s), 6.713(0.
6H,s), 7.544-7.639(4H,m), 7.787-7.891(4H,m); IR (n
ujol) 2580, 1629,1281, 1113, 930, 733 cm-1; Anal.
Calcd for C24H24Cl2N2O3・0.5H2O: C, 61.54; H, 5.38;
N, 5.98. Found: C, 61.49; H, 5.24; N, 5.78.
【0132】実施例33 (Z)−N,N−ジメチル−〔6−(4−スチルベンカ
ルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,
3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の
合成 a) (Z)−6−(4−スチルベンカルボニル)−
4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、
(Z)−4−スチルベンカルボン酸0.269g(1.
2ミリモル)、トリエチルアミン0.55ml(4.0ミ
リモル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷冷下シアノ
リン酸ジエチル0.24g(1.5ミリモル)を滴下し
た後、室温で一晩撹拌した。これを精製水に注ぎ、ジク
ロロメタンで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去し
た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エチル=6/1)目
的物を得た。 無色液体 収量0.256g 収率 78%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.586(2H,br s), 3.584-4.
000(2H,m), 4.400-4.695(2H,m), 6.264(1H,d,1.8Hz),
6.625(2H,q,11.1Hz), 7.193-7.346(10H,m); IR (neat)
3018, 2929, 2852, 1630, 1423, 1265, 1228, 1092, 89
5, 733 cm-1 b) (Z)−N,N−ジメチル−〔6−(4−スチル
ベンカルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミンの合
成 (Z)−6−(4−スチルベンカルボニル)−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン0.
250g(0.759ミリモル)の酢酸20ml溶液に5
0%ジメチルアミン水溶液0.10ml(1.1ミリモ
ル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.09ml
(1.1ミリモル)を加え、100℃で45分間撹拌し
た。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液
を加えて溶液をアルカリ性にした後にジクロロメタンで
2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗
生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製
し(クロロホルム/メタノール=50/1)、目的物を
得た。
【0133】褐色液体 収量0.174g 収率59%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.258(6H,s), 2.550(2H,br
s), 3.401(2H,s), 3.600-3.950(2H,m), 4.450-4.699(2
H,m),6.066(1H,s), 6.623(2H,q,11.2Hz), 7.187-7.294
(9H,m); IR (neat) 2935, 2775, 1633, 1427, 1228, 10
43, 845 cm-1 c) (Z)−N,N−ジメチル−〔6−(4−スチル
ベンカルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩の合成 (Z)−N,N−ジメチル−〔6−(4−スチルベンカ
ルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,
3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.174
gをメタノール2mlに溶解し、塩化水素の酢酸エチル溶
液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮し、生じた固体
をジエチルエーテルで洗浄して目的物を得た。 褐色固体 収量0.160g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.615(2H,br s), 2.861(6
H,s), 3.650-3.950(2H,m), 4.368(2H,s), 4.550-4.724
(2H,m), 6.611-6.777(3H,m), 7.215(5H,s), 7.325(4H,
s); IR (nujol) 2665, 1626, 1259, 974, 783, 700 cm
-1; Anal. Calcd forC25H27ClN2O2・0.5H2O: C, 69.51;
H, 6.53; N, 6.49. Found: C, 69.61; H, 6.40; N, 6.5
2.
【0134】実施例34 (Z)−N,N−ジメチル−〔5−(4−スチルベンカ
ルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,
2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の
合成 a) (Z)−5−(4−スチルベンカルボニル)−
4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、
(Z)−4−スチルベンカルボン酸0.269g(1.
2ミリモル)、トリエチルアミン0.55ml(4.0ミ
リモル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷冷下シアノ
リン酸ジエチル0.24g(1.5ミリモル)を滴下し
た後、室温で一晩撹拌した。これを精製水に注ぎ、ジク
ロロメタンで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去し
た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エチル=6/1)目的
物を得た。 無色液体 収量0.302g 収率 92%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.757(2H,br
s), 3.643−4.100(2H,m),
4.345−4.621(2H,m), 4.345−
4.621(2H,m), 6.000−6.300
(1H,m), 6.627(2H,q,11.1),
7.211−7.305(10H,m); IR
(neat) 3014, 2850, 1630,
1425, 1265, 1092, 891, 70
0 cm−1 b) (Z)−N,N−ジメチル−〔5−(4−スチル
ベンカルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミンの合
成 (Z)−5−(4−スチルベンカルボニル)−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン0.
295g(0.895ミリモル)の酢酸20ml溶液に
50%ジメチルアミン水溶液0.12ml(1.3ミリモ
ル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.11ml
(1.3ミリモル)を加え、100℃で60分間撹拌し
た。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液
を加えて溶液をアルカリ性にした後にジクロロメタンで
2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗
生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製
した(クロロホルム/メタノール=50/1)。
【0135】黄色液体 収量0.281g 収率81%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.258(6H,s), 2.750(2H,br
s), 3.395(2H,s), 3.641-4.050(2H,m), 4.300-4.561(2
H,m), 5.850-6.100(1H,m), 6.621(2H,q,11.1Hz),7.230-
7.297(9H,m); IR (neat) 2939, 2775, 1633, 1427, 128
2, 1113, 752 cm-1 c) (Z)−N,N−ジメチル−〔5−(4−スチル
ベンカルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩の合成 (Z)−N,N−ジメチル−〔5−(4−スチルベンカ
ルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,
2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.281
gをメタノール2mlに溶解し、塩化水素の酢酸エチル溶
液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮し、生じた固体
をジエチルエーテルで洗浄して目的物を得た。 白色固体 収量0.234g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.818-2.857(8H,m), 3.700
-4.050(2H,m), 4.354-4.600(4H,m), 6.500-6.775(3H,
m), 7.216(5H,s), 7.321(4H,s); IR (nujol) 2667,162
4, 1240, 1117, 841, 702 cm-1; Anal. Calcd for C25H
27ClN2O2・0.6H2O: C, 69.23; H, 6.55; N, 6.46. Foun
d: C, 69.19; H, 6.43; N, 6.26.
【0136】実施例35 1−(2−ジエチルアミノメチル−5,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)−6−
フェニルヘキサン−1−オン・塩酸塩の合成 a) 1−(2−ジエチルアミノメチル−5,7−ジヒ
ドロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)
−6−フェニルヘキサン−1−オンの合成 1−(5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピ
リジン−6−イル)−6−フェニルヘキサン−1−オン
0.322g(1.083ミリモル)の酢酸20ml溶液
にジエチルアミン0.13g(1.3ミリモル)及び3
7%ホルムアルデヒド水溶液0.11g(1.3ミリモ
ル)を加え、100℃で1.5時間撹拌した。溶媒を減
圧留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加えて溶液をアル
カリ性にした後にジクロロメタンで3回抽出した。集め
た有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留
去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにて精製し(酢酸エチル〜酢酸エチル/メタ
ノール=4/1)、目的物を得た。 橙色液体 収量0.178g 収率43%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.075(6H,t,7.1Hz), 1.335
-1.466(2H,m), 1.571-1.732(4H,m), 2.307-2.652(10H,
m), 3.591-3.638(3.2H,m), 3.803(0.8H,t,5.6Hz),4.438
(0.8H,s), 4.590(1.2H,s), 6.034(1H,s), 7.127-7.306
(5H,m); IR (neat)2929, 1653, 1431, 1207, 1049, 74
6, 700 cm-1
【0137】b) 1−(2−ジエチルアミノメチル−
5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン
−6−イル)−6−フェニルヘキサン−1−オン・塩酸
塩の合成 1−(2−ジエチルアミノメチル−5,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)−6−
フェニルヘキサン−1−オン0.178gをメタノール
2mlに溶解し、塩化水素のメタノール溶液を過剰量加え
て撹拌した。これを濃縮して、目的物を得た。 暗褐色液体 収量0.200g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.321-1.471(2H,m), 1.374
(6H,t,7.3Hz), 1.575-1.736(4H,m), 2.447-2.654(6H,
m), 3.191(4H,q,7.2Hz), 3.705-3.817(2H,m), 4.394(2
H,s), 4.603(2H,s), 6.660(1H,s), 7.090-7.283(5H,m);
IR (neat) 2933, 2856, 2576, 1647, 1448, 1213, 104
5, 748, 702 cm-1; Anal. Calcd for C24H35ClN2O2・1.5
H2O: C, 64.63; H, 8.59; N, 6.28. Found: C, 64.43;
H, 8.16; N, 6.06.
【0138】実施例36 1−(2−ジエチルアミノメチル−6,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔3,2−c〕ピリジン−5−イル)−6−
フェニルヘキサン−1−オン・塩酸塩の合成 a) 1−(2−ジエチルアミノメチル−6,7−ジヒ
ドロ−4H−フロ〔3,2−c〕ピリジン−5−イル)
−6−フェニルヘキサン−1−オンの合成 1−(6,7−ジヒドロ−4H−フロ〔3,2−c〕ピ
リジン−5−イル)−6−フェニルヘキサン−1−オン
0.347g(1.167ミリモル)の酢酸20ml溶液
にジエチルアミン0.14ml(1.4ミリモル)及び3
7%ホルムアルデヒド水溶液0.11g(1.4ミリモ
ル)を加え、100℃で1.5時間撹拌した。溶媒を減
圧留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加えて溶液をアル
カリ性にした後にジクロロメタンで3回抽出した。集め
た有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留
去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにて精製し(酢酸エチル〜酢酸エチル/メタ
ノール=4/1)、目的物を得た。 橙色液体 収量0.209g 収率47%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.071(6H,t,
7.2Hz), 1.338−1.466(2H,
m), 1.573−1.696(4H,m), 2.
324−2.426(2H,m), 2.487−2.
751(8H,m), 3.591(1H,s),
3.602(1H,s), 3.688(1H,t,
5.7Hz), 3.890(1H,t,5.8H
z), 4.309(1H,s), 4.466(1
H,s), 6.014(0.5H,s), 6.03
1(0.5H,s), 7.128−7.306(5
H,m); IR (neat) 2929, 285
4, 1653,1424, 1224, 1205,
1124, 748, 700 cm−1
【0139】b) 1−(2−ジエチルアミノメチル−
6,7−ジヒドロ−4H−フロ〔3,2−c〕ピリジン
−5−イル)−6−フェニルヘキサン−1−オン・塩酸
塩の合成 1−(2−ジエチルアミノメチル−6,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔3,2−c〕ピリジン−5−イル)−6−
フェニルヘキサン−1−オン0.209gをメタノール
2mlに溶解し、塩化水素のメタノール溶液を過剰量加
えて撹拌した。これを濃縮した後、ジエチルエーテルを
加え、生じた固体を濾過、ジエチルエーテルで洗浄し
て、目的物を得た。 黄色固体 収量0.229g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.302-1.449(2H,m), 1.374
(6H,t,7.3Hz), 1.564-1.700(4H,m), 2.472(2H,q,6.9H
z), 2.566-2.649(2H,m), 2.705-2.828(2H,m), 3.186(4
H,q,7.2Hz), 3.803-3.938(2H,m), 4.389(2H,s), 4.482
(2H,s), 6.655(1H,s),7.090-7.281(5H,m); IR (nujol)
2492, 1660, 1429, 1128, 750, 700 cm-1; Anal. Calcd
for C24H35ClN2O2・1.0H2O: C, 65.96; H, 8.53; N, 6.
41. Found: C,66.02; H, 8.34; N, 6.52.
【0140】実施例37 1−(2−エチルメチルアミノメチル−5,7−ジヒド
ロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)−
6−フェニルヘキサン−1−オン・塩酸塩の合成 a) 1−(2−エチルメチルアミノメチル−5,7−
ジヒドロ−4H−フロ〔2,3c〕ピリジン−6−イ
ル)−6−フェニルヘキサン−1−オンの合成 1−(5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピ
リジン−6−イル)−6−フェニルヘキサン−1−オン
0.400g(1.345ミリモル)の酢酸20ml溶液
にエチルメチルアミン0.14g(1.6ミリモル)及
び37%ホルムアルデヒド水溶液0.13g(1.6ミ
リモル)を加え、100℃で1時間撹拌した。溶媒を減
圧留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加えて溶液をアル
カリ性にした後にジクロロメタンで3回抽出した。集め
た有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留
去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにて精製し(酢酸エチル〜酢酸エチル/メタ
ノール=4/1)、目的物を得た。 橙色液体 収量0.108g 収率22%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.095(3H,t,7.0Hz), 1.352
-1.465(2H,m), 1.583-1.773(4H,m), 2.236(3H,s), 2.30
4-2.652(8H,m), 3.480(0.8H,s), 3.495(1.2H,s),3.608
(1.2H,t,5.5Hz), 3.803(0.8H,t,5.7Hz), 4.438(0.8H,
s), 4.594(1.2H,s),6.041(0.6H,s), 6.052(0.4H,s) ,
7.125-7.305(5H,m); IR (neat) 2929, 1653,1448, 143
1, 1211, 1045, 746, 700 cm-1 b) 1−(2−エチルメチルアミノメチル−5,7−
ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イ
ル)−6−フェニルヘキサン−1−オン・塩酸塩の合成 1−(2−エチルメチルアミノメチル−5,7−ジヒド
ロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)−
6−フェニルヘキサン−1−オン0.108gをメタノ
ール2mlに溶解し、塩化水素のメタノール溶液を過剰量
加えて撹拌した。これを濃縮して、目的物を得た。 暗褐色液体 収量0.115g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.366(3H,t,7.1Hz), 1.330
-1.462(2H,m), 1.617-1.723(4H,m), 2.410-2.641(6H,
m), 2.810(3H,s), 3.068-3.031-3.268(2H,m), 3.709-3.
832(2H,m), 4.340(1H,d,14.4Hz), 4.439(1H,d,14.4Hz),
4.597(2H,s), 6.660(1H,s), 7.075-7.270(5H,m); IR
(neat) 2933, 2669, 1645, 1630, 1452, 1214, 748, 70
0 cm-1; Anal. Calcd for C23H33ClN2O2・3.0H2O: C, 6
0.18; H, 8.56;N, 6.10. Found: C, 60.35; H, 8.16;
N, 6.25.
【0141】実施例38 1−(2−メチルアミノメチル−5,7−ジヒドロ−4
H−フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)−6−フ
ェニルヘキサン−1−オン・塩酸塩の合成 a) 1−(2−ホルミル−5,7−ジヒドロ−4H−
フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)−6−フェニ
ルヘキサン−1−オンの合成 N,N−ジメチルホルムアミドに氷冷下オキシ塩化リン
0.33ml(3.6ミリモル)を加え、室温で0.5時
間撹拌した。これに、1−(5,7−ジヒドロ−4H−
フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)−6−フェニ
ルヘキサン−1−オン1.064g(3.578ミリモ
ル)のN,N−ジメチルホルムアミド20ml溶液を加
え、室温で一晩撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチ
ルで3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシ
リカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにて精製
し(ヘキサン/酢酸エチル=2/1〜1/1)、目的物
を得た。 橙色液体 収量0.410g 収率62%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.319-1.496(2H,m), 1.586
-1.780(4H,m), 2.384(2H,q,8.1Hz), 2.616(4H,t,7.3H
z), 3.671(1.3H,t,5.7Hz), 3.850(0.7H,t,5.7Hz),4.552
(0.7H,s), 4.707(1.3H,s), 7.094-7.312(6H,m), 9.550
(1H,s); IR (neat)2931, 1680, 1649, 1525, 1429, 130
2, 1213, 1120, 914, 748, 702 cm-1 b) 1−〔2−(N−tert−ブトキシカルボニル−N
−メチルアミノメチル)−5,7−ジヒドロ−4H−フ
ロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル〕−6−フェニル
ヘキサン−1−オンの合成 1−(2−ホルミル−5,7−ジヒドロ−4H−フロ
〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)−6−フェニルヘ
キサン−1−オン0.273g(0.839ミリモ
ル)、メチルアミンの40%メタノール溶液0.33g
(4.2ミリモル)、酢酸2滴をメタノール50mlに溶
解し、室温で0.5時間撹拌した。これに、シアノ水素
化ほう素ナトリウム0.11g(1.7ミリモル)を室
温で加え、そのまま3日間撹拌した。反応液を水酸化ナ
トリウム水溶液に注ぎ、ジクロロメタンで3回抽出し
た。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒
を減圧留去した。得られた残留物をジクロロメタン50
mlに溶解し、二炭酸ジ−tert−ブチル0.27g(1.
3ミリモル)のジクロロメタン3ml溶液を加えた。室温
で0.5時間撹拌した後、溶媒を減圧留去した。得られ
た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製し(ヘキサン/酢酸エチル=3/1〜2/1)、目
的物を得た。
【0142】黄色液体 収量0.133g 収率36%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.352-1.506(2H,m), 1.473
(9H,s), 1.584-1.777(4H,m), 2.371(2H,q,7.5Hz), 2.44
3-2.546(2H,m), 2.619(2H,t,7.5Hz), 3.616(1.2H,t,5.7
Hz), 3.806(0.8H,t,5.5Hz), 4.319(2H,br s), 4.425(0.
8H,br s), 4.579(1.2H,br s), 6.056(1H,br s), 7.131-
7.318(5H,m); IR (neat) 2929, 1697, 1653, 1450, 139
2, 1367, 1215, 1171, 1147, 1047, 876, 748, 700 cm
-1 c) 1−(2−メチルアミノメチル−5,7−ジヒド
ロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)−
6−フェニルヘキサン−1−オン・塩酸塩の合成 1−〔2−(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチ
ルアミノメチル)−5,7−ジヒドロ−4H−フロ
〔2,3−c〕ピリジン−6−イル〕−6−フェニルヘ
キサン−1−オン0.191gをメタノール2mlに溶解
し、濃塩酸0.5mlを加えて30分間撹拌した。これを
濃縮して、目的物を得た。 褐色泡状物 収量0.157g 収率96%1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.308-1.458(2H,m), 1.561
-1.725(4H,m), 2.390-2.636(6H,m), 2.687(3H,s), 3.68
5-3.823(2H,m), 4.224(2H,s), 4.579(2H,s), 6.561(1H,
s), 7.078-7.277(5H,m); IR (neat) 2931, 2856, 2783,
1647, 1450, 1216, 1045, 748, 700 cm-1; Anal. Calc
d for C21H29ClN2O2・1.5H2O: C, 62.44; H, 7.98; N,
6.93. Found: C, 62.07; H, 7.11; N, 7.49.
【0143】実施例39 N,N−ジエチル−〔6−(4−ベンゾイルベンゾイ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン−2−イルメチル)アミン・塩酸塩の合成 a) 6−(4−ベンゾイルベンゾイル)−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジンの合
成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.264g(1.654ミリモル)、4
−ベンゾイル安息香酸0.41g(1.8ミリモル)、
トリエチルアミン0.92ml(6.6ミリモル)のジク
ロロメタン30ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジエチル
0.30ml(2.0ミリモル)を滴下した後、室温で一
晩撹拌した。これを水酸化ナトリウム水溶液に注ぎ、ジ
クロロメタンで3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸
ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生
成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し
(ヘキサン/酢酸エチル=3/1〜2/1)、目的物を
得た。 黄色液体 収量0.527g 収率96%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.578(1.2H,br s), 2.677
(0.8H,br s), 3.597(1.2H,br s), 4.011(0.8H,br s),
4.463(0.8H,br s), 4.788(1.2H,br s), 6.288(1H,d,2.0
Hz), 7.346(1H,br s), 7.459-7.667(5H,m), 7.793-7.88
2(4H,m); IR (neat)1653, 1630, 1433, 1277, 752, 702
cm-1 b) N,N−ジエチル−〔6−(4−ベンゾイルベン
ゾイル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3
−c〕ピリジン−2−イルメチル)アミンの合成 6−(4−ベンゾイルベンゾイル)−4,5,6,7−
テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン0.527g
(1.590ミリモル)の酢酸20ml溶液にジエチルア
ミン0.20ml(1.9ミリモル)及び37%ホルムア
ルデヒド水溶液0.15g(1.9ミリモル)を加え、
100℃で1時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、水酸化
ナトリウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後に
ジクロロメタンで3回抽出した。集めた有機層を無水硫
酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた
粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精
製し(酢酸エチル〜酢酸エチル/メタノール=9/
1)、目的物を得た。
【0144】橙色液体 収量0.423g 収率64%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.094(6H,br t,6.2Hz), 2.
570(4H,br q,6.2Hz), 3.570(1.2H,br s), 3.655(2H,br
s), 3.995(0.8H,br s), 4.455(0.8H,br s), 4.772(1.2
H,br s), 6.087(1H,s), 7.459-7.659(5H,m), 7.794-7.8
77(4H,m); IR (neat) 2931, 1653, 1633, 1431, 1277,
754, 702 cm-1 c) N,N−ジエチル−〔6−(4−ベンゾイルベン
ゾイル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3
−c〕ピリジン−2−イルメチル)アミン・塩酸塩の合
成 N,N−ジエチル−〔6−(4−ベンゾイルベンゾイ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン−2−イルメチル)アミン 0.423g
をメタノール2mlに溶解し、塩化水素のメタノール溶液
を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮して、目的物を得
た。 褐色泡状物 収量0.401g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.390(6H,br t,6.8Hz), 2.
645(2H,br s), 3.218(4H,br q,6.5Hz), 3.678(1.2H,br
s), 4.024(0.8H,br s), 4.425(2H,br s), 4.561(0.8H,b
r s), 4.805(1.2H,br s), 6.693(1H,s), 7.506-7.713(5
H,m), 7.790-7.913(4H,m); IR (neat) 2924, 2854, 264
2, 1650, 1628, 1448, 1277, 704 cm-1; Anal. Calcd f
or C26H29ClN2O3・1.8H2O: C, 64.33; H, 6.77; N, 5.7
7. Found: C, 64.53; H, 7.14; N, 5.69.
【0145】実施例40 1−(2−ジエチルアミノメチル−5,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)−3−
(3−フェネチルフェニル)プロパン−1−オン・塩酸
塩の合成 a) 1−(2−ジエチルアミノメチル−5,7−ジヒ
ドロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)
−3−(3−フェネチルフェニル)プロパン−1−オン
の合成 1−(5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピ
リジン−6−イル)−3−(3−フェネチルフェニル)
プロパン−1−オン0.393g(1.093ミリモ
ル)の酢酸20ml溶液に50%ジメチルアミン水溶液
0.14g(1.3ミリモル)及び37%ホルムアルデ
ヒド水溶液0.11g(1.3ミリモル)を加え、10
0℃で1時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、水酸化ナト
リウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後にジク
ロロメタンで3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生
成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し
(酢酸エチル〜酢酸エチル/メタノール=9/1)、目
的物を得た。
【0146】橙色液体 収量0.208g 収率43%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.064(6H,t,7.1Hz), 2.414
-2.696(8H,m), 2.887(4H,s), 2.863-3.000(2H,m), 3.55
0(1.1H,t,5.5Hz), 3.592(2H,s), 3.814(0.9H,t,5.7Hz),
4.361(0.9H,s), 4.612(1.1H,s), 6.012(0.55H,s), 6.0
32(0.45H,s), 6.999-7.063(3H,m), 7.153-7.319(6H,m);
IR (neat) 2968, 2929, 2852, 1653, 1448, 1205, 106
1, 912, 789, 750, 702 cm-1 b) 1−(2−ジエチルアミノメチル−5,7−ジヒ
ドロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)
−3−(3−フェネチルフェニル)プロパン−1−オン
・塩酸塩の合成 1−(2−ジエチルアミノメチル−5,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)−3−
(3−フェネチルフェニル)プロパン−1−オン0.2
08gをメタノール2mlに溶解し、塩化水素のメタノー
ル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮して、目的
物を得た。 暗褐色液体 収量0.225g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.337(6H,t,7.3Hz), 2.400
-2.480(2H,m), 2.698-2.918(4H,m), 2.812(4H,s), 3.14
0(4H,q,7.1Hz), 3.606(1.4H,t,5.3Hz), 3.771(0.6H,t,
5.3Hz), 4.347(2H,s), 4.425(0.6H,br s), 4.588(1.4H,
br s), 6.640(1H,s), 7.001-7.039(3H,m), 7.090-7.261
(6H,m); IR (neat) 2935, 2642, 1647, 1630, 1448, 12
11, 702 cm-1; Anal. Calcd for C29H37ClN2O2・2.1H2O:
C, 67.13;H, 8.00; N, 5.40. Found: C, 66.90; H, 7.
78; N, 5.30.
【0147】実施例41 1−(2−ジメチルアミノメチル−5,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)−2−
(2−ナフトキシ)−エタン−1−オン・塩酸塩の合成 a) 1−(5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−
c〕ピリジン−6−イル)−2−(2−ナフトキシ)エ
タン−1−オンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、2
−ナフトキシ酢酸0.24g(1.2ミリモル)、トリ
エチルアミン0.55ml(4.0ミリモル)のジクロロ
メタン30ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジエチル0.
24g(1.5ミリモル)を滴下した後、室温で一晩撹
拌した。これを精製水に注ぎ、ジクロロメタンで2回抽
出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した
(ヘキサン/酢酸エチル=3/1〜1/1)。得られた
精製物を塩化メチレンにとかしヘキサン/酢酸エチル=
1/1で再結晶により精製し目的物を得た。 白色結晶 収量0.238g 収率78%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.550-2.650(2H,m), 3.777
-3.850(2H,m), 4.650(2H,s), 4.861-4.881(2H,m), 6.22
3-6.250(1H,m), 7.187-7.500(5H,m), 7.722-7.786(3H,
m); IR (KBr) 2925, 2850, 1650, 1479, 1207, 1111, 1
066, 897, 852, 747 cm-1 b) 1−(2−ジメチルアミノメチル−5,7−ジヒ
ドロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)
−2−(2−ナフトキシ)エタン−1−オンの合成 1−(5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピ
リジン−6−イル)−2−(2−ナフトキシ)エタン−
1−オン0.230g(0.748ミリモル)の酢酸2
0ml溶液に50%ジメチルアミン水溶液0.10ml
(1.1ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液
0.092ml(1.1ミリモル)を加え、100℃で4
5分間撹拌した。溶媒を減圧留去し、水酸化ナトリウム
水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後にジクロロメ
タンで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得ら
れた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
て精製し(酢酸エチル/メタノール=9/1〜6/
1)、目的物を得た。
【0148】黄色液体 収量0.216g 収率79%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.256-2.265(6H,m), 2.500
-2.588(2H,m), 3.405(2H,s), 3.791-3.831(2H,m), 4.63
4(2H,s), 4.852-4.875(2H,m), 6.039-6.062(1H,m), 7.1
81-7.451(4H,m), 7.722-7.783(3H,m); IR (neat) 2939,
2856, 2775, 1660, 1456, 1213, 1045, 906, 841, 748
cm-1 c) 1−(2−ジメチルアミノメチル−5,7−ジヒ
ドロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)
−2−(2−ナフトキシ)−エタン−1−オン・塩酸塩
の合成 1−(2−ジメチルアミノメチル−5,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)−2−
(2−ナフトキシ)−エタン−1−オン0.216gを
メタノール2mlに溶解し、塩化水素の酢酸エチル溶液を
過剰量加えて撹拌した。これを濃縮した後、ジエチルエ
ーテルを加え、生じた固体を濾過、ジエチルエーテルで
洗浄して、目的物を得た。 淡褐色粉末 収量0.203g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.550-2.700(2H,m), 2.846
-2.854(6H,m), 3.834-3.885(2H,m), 4.352(2H,s), 4.67
3(1.4H,s), 4.746(0.6H,s), 4.980(0.6H,s), 5.017(1.4
H,s), 6.629(1H,s), 7.200-7.433(4H,m), 7.722-7.803
(3H,m); IR (nujol) 2665, 1655, 1215, 1028, 839, 74
1 cm-1; Anal. Calcd for C22H25ClN2O3・0.5H2O: C, 6
4.46; H, 6.39; N, 6.83. Found: C, 64.58; H, 6.38;
N, 6.66.
【0149】実施例42 1−(2−ジメチルアミノメチル−6,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔3,2−c〕ピリジン−5−イル)−2−
(2−ナフトキシ)エタン−1−オン・塩酸塩の合成 a) 1−(6,7−ジヒドロ−4H−フロ〔3,2−
c〕ピリジン−5−イル)−2−(2−ナフトキシ)エ
タン−1−オンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、2
−ナフトキシ酢酸0.24g(1.2ミリモル)、トリ
エチルアミン0.55ml(4.0ミリモル)のジクロロ
メタン30ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジエチル0.
24g(1.5ミリモル)を滴下した後、室温で一晩撹
拌した。これを精製水に注ぎ、ジクロロメタンで2回抽
出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した
(ヘキサン/酢酸エチル=3/1〜1/1)。得られた
精製物をジエチルエーテルで洗浄して目的物を得た。 白色結晶 収量0.209g 収率68%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.700-2.803(2H,m), 3.850
-3.950(2H,m), 4.550(2H,s), 4.867-4.887(2H,m), 6.25
4(1H,s), 7.197-7.500(5H,m), 7.734-7.798(3H,m); IR
(KBr) 2900, 2850, 2350, 1662, 1475, 1209, 1182, 10
66, 891, 852, 744 cm-1 b) 1−(2−ジメチルアミノメチル−6,7−ジヒ
ドロ−4H−フロ〔3,2−c〕ピリジン−5−イル)
−2−(2−ナフトキシ)エタン−1−オン 1−(6,7−ジヒドロ−4H−フロ〔3,2−c〕ピ
リジン−5−イル)−2−(2−ナフトキシ)エタン−
1−オン0.200g(0.651ミリモル)の酢酸2
0ml溶液に50%ジメチルアミン水溶液0.088ml
(0.98ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶
液0.079ml(0.98ミリモル)を加え、100℃
で30分間撹拌した。溶媒を減圧留去し、水酸化ナトリ
ウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後にジクロ
ロメタンで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。
得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにて精製し(酢酸エチル/メタノール=9/1〜6/
1)、目的物を得た。
【0150】黄色液体 収量0.190g 収率80%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.257-2.277(6H,m), 2.700
-2.797(2H,m), 3.407-3.435(2H,m), 3.850-3.950(2H,
m), 4.513(2H,s), 4.865-4.882(2H,m), 6.064(1H,s),
7.195-7.500(4H,m), 7.728-7.794(3H,m); IR (neat) 29
39, 2811, 2775, 2359, 1651, 1601, 1464, 1215, 112
0, 1043 cm-1 c) 1−(2−ジメチルアミノメチル−6,7−ジヒ
ドロ−4H−フロ〔3,2−c〕ピリジン−5−イル)
−2−(2−ナフトキシ)エタン−1−オン・塩酸塩 1−(2−ジメチルアミノメチル−6,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔3,2−c〕ピリジン−5−イル)−2−
(2−ナフトキシ)エタン−1−オン0.190gをメ
タノール2mlに溶解し、塩化水素の酢酸エチル溶液を過
剰量加えて撹拌した。これを濃縮した後、ジエチルエー
テルを加え、生じた固体を濾過、ジエチルエーテルで洗
浄して、目的物を得た。 白色粉末 収量0.185g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.750-2.800(2H,m), 2.836
-2.853(6H,m), 3.913-4.000(2H,m), 4.336-4.359(2H,
m), 4.551(1.2H,s), 4.597(0.8H,s), 4.971(0.8H,s),
5.010(1.2H,s), 6.626(0.6H,s), 6.663(0.4H,s), 7.200
-7.450(4H,m), 7.716-7.789(3H,m); IR (nujol) 2468,
1659, 1077, 1215, 839 cm-1; Anal. Calcd for C22H25
ClN2O3・0.8H2O: C, 63.62; H, 6.46; N, 6.75. Found:
C, 63.63; H,6.54; N, 6.83.
【0151】実施例43 1−(2−ジメチルアミノメチル−5,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔2、3−c〕ピリジン−6−イル)−5−
フェニルチオペンタン−1−オン・塩酸塩の合成 a) 1−(5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−
c〕ピリジン−6−イル)−5−フェニルチオペンタン
−1−オンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、5
−フェニルチオペンタン酸0.25g(1.2ミリモ
ル)、トリエチルアミン0.55ml(4.0ミリモル)
のジクロロメタン30ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジ
エチル0.24g(1.5ミリモル)を滴下した後、室
温で一晩撹拌した。これを精製水に注ぎ、ジクロロメタ
ンで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られ
た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製し(ヘキサン/酢酸エチル=3/1)、目的物を得
た。 無色油状物 収量0.292g 収率 93%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.677-1.864(4H,m), 2.342
-2.591(4H,m), 2.953(2H,t,6.7Hz), 3.626(2H,t,6.7H
z), 3.626(1.2H,t,5.6Hz), 3.815(0.8H,t,5.6Hz),4.454
(0.8H,s), 4.603(1.2H,s), 6.235-6.269(1H,m),7.160-
7.349(6H,m); IR (neat) 2932, 2850, 1645, 1437, 120
9, 1103, 1032, 895, 741 cm-1 b) 1−(2−ジメチルアミノメチル−5,7−ジヒ
ドロ−4H−フロ〔2、3−c〕ピリジン−6−イル)
−5−フェニルチオペンタン−1−オンの合成 1−(5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピ
リジン−6−イル)−5−フェニルチオペンタン−1−
オン0.285g(0.903ミリモル)の酢酸20ml
溶液に50%ジメチルアミン水溶液0.122ml(1.
35ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.
110ml(1.35ミリモル)を加え、100℃で45
分間撹拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後にジクロ
ロメタンで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。
得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにて精製し(クロロホルム〜クロロホルム/メタノー
ル=50/1)、目的物を得た。
【0152】黄色液体 収量0.247g 収率73%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.692-1.838(4H,m), 2.256
(6H,s), 2.328-2.555(4H,m), 2.946(2H,t,d,6.8Hz,2.6H
z), 3.404(2H,s), 3.614(1.2H,t,5.6Hz), 3.802(0.8H,
t,5.6Hz), 3.802(0.8H,t,5.6Hz), 4.437(0.8H,s), 4.59
0(1.2H,s), 6.051(1H,s), 7.125-7.354(5H,m); IR (nea
t) 2943, 2779, 1651, 1438, 1213, 1026,741 cm-1 c) 1−(2−ジメチルアミノメチル−5,7−ジヒ
ドロ−4H−フロ〔2、3−c〕ピリジン−6−イル)
−5−フェニルチオペンタン−1−オン・塩酸塩の合成 1−(2−ジメチルアミノメチル−5,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔2、3−c〕ピリジン−6−イル)−5−
フェニルチオペンタン−1−オン0.247gをメタノ
ール2mlに溶解し、塩化水素の酢酸エチル溶液を過剰量
加えて撹拌した。これを濃縮した後、エタノールに溶か
しジエチルエーテルにより再結晶して、目的物を得た。 淡褐色粉末 収量0.228g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.684-1.780(4H,m), 2.474
-2.545(2H,m), 2.613(2H,t,5.6Hz), 2.857(6H,s), 2.96
0(2H,td,6.9,3.2Hz), 3.711-3.804(2H,m), 4.361(2H,
s), 4.590(2H,s), 6.628(1H,s), 7.145-7.348(5H,m); I
R (nujol) 2441, 1624, 1244, 1217, 976, 947, 735 cm
-1; Anal. Calcd for C21H29ClN2O2S・0.1H2O: C, 61.4
0; H, 7.16; N, 6.82. Found: C, 61.31; H, 7.10; N,
6.82.
【0153】実施例44 1−(2−ジメチルアミノメチル−6,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔3,2−c〕ピリジン−5−イル)−5−
フェニルチオペンタン−1−オン・塩酸塩の合成 a) 1−(6,7−ジヒドロ−4H−フロ〔3,2−
c〕ピリジン−5−イル)−5−フェニルチオペンタン
−1−オンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、5
−フェニルチオペンタン酸0.25g(1.2ミリモ
ル)、トリエチルアミン0.55ml(4.0ミリモル)
のジクロロメタン30ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジ
エチル0.24g(1.5ミリモル)を滴下した後、室
温で一晩撹拌した。これを精製水に注ぎ、ジクロロメタ
ンで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られ
た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製し(ヘキサン/酢酸エチル=3/1)、目的物を得
た。 無色油状物 収量0.256g 収率 81%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.665-1.819(4H,m), 2.355
-2.455(2H,m), 2.663-2.770(2H,m), 2.908-2.987(2H,
m), 3.703(1H,t,5.8Hz), 3.901(1H,t,5.8Hz), 4.305(1
H,s), 4.498(1H,s), 6.222-6.247(1H,m),7.154-7.337(6
H,m); IR (neat) 2916, 2850, 1651, 1450, 1209, 113
4, 1097, 1026, 891, 741 cm-1 b) 1−(2−ジメチルアミノメチル−6,7−ジヒ
ドロ−4H−フロ〔3、2−c〕ピリジン−5−イル)
−5−フェニルチオペンタン−1−オンの合成 1−(6,7−ジヒドロ−4H−フロ〔3,2−c〕ピ
リジン−5−イル)−5−フェニルチオペンタン−1−
オン0.250g(0.793ミリモル)の酢酸20ml
溶液に50%ジメチルアミン水溶液0.107ml(1.
19ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.
097ml(1.19ミリモル)を加え、100℃で45
分間撹拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後にジクロ
ロメタンで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。
得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにて精製し(クロロホルム〜クロロホルム/メタノー
ル=50/1)、目的物を得た。
【0154】無色液体 収量0.224g 収率76%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.679-1.778(4H,m), 2.270
(6H,d,2.2Hz), 2.401(2H,q,6.4Hz), 2.685-2.762(2H,
m), 2.951(2H,t,7.0Hz), 3.415(2H,d,2.2Hz), 3.689(1
H,t,5.8Hz), 3.886(1H,t,5.8Hz), 4.313(1H,s), 4.463
(1H,s), 6.053(1H,s),7.154-7.337(5H,m); IR (neat) 2
943, 2777, 1649, 1439, 1227, 1122, 1026,741 cm-1 c) 1−(2−ジメチルアミノメチル−6,7−ジヒ
ドロ−4H−フロ〔3,2−c〕ピリジン−5−イル)
−5−フェニルチオペンタン−1−オン・塩酸塩の合成 1−(2−ジメチルアミノメチル−6,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔3,2−c〕ピリジン−5−イル)−5−
フェニルチオペンタン−1−オン0.224gをメタノ
ール2mlに溶解し、塩化水素の酢酸エチル溶液を過剰量
加えて撹拌した。これを濃縮した後、ジエチルエーテル
を加え、生じた固体を濾過、ジエチルエーテルで洗浄し
て、目的物を得た。 白色固体 収量0.198g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.642−1.779
(4H,m), 2.488(2H,q,7.5H
z), 2.682−2.803(2H,m), 2.
855(6H,s), 2.912−2.978(2
H,m), 3.818(1H,t,5.8Hz),
3.892(1H,t,5.8Hz), 4.362
(2H,s), 4.472(2H,s), 6.64
3(1H,d,4.2Hz), 7.144−7.34
6(5H,m);IR (nujol) 2657,
1660, 1248, 1132, 930, 74
1 cm−1; Anal. Calcd for C
2129ClNS・0.3HO: C, 6
0.87; H, 7.20; N, 6.76. F
ound: C, 60.86; H, 7.19;
N, 6.69.
【0155】実施例45 1−(2−ジメチルアミノメチル−5,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔2、3−c〕ピリジン−6−イル)−5−
フェニルスルホニルペンタン−1−オン・塩酸塩の合成 a) 1−(5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−
c〕ピリジン−6−イル)−5−フェニルスルホニルペ
ンタン−1−オンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、5
−フェニルスルホペンタン酸0.29g(1.2ミリモ
ル)、トリエチルアミン0.55ml(4.0ミリモ
ル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷冷下シアノリン
酸ジエチル0.24g(1.5ミリモル)を加えた後、
室温で一晩撹拌した。これを精製水に注ぎ、ジクロロメ
タンで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得ら
れた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
て精製し(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)、目的物を
得た。 無色液体 収量0.311g 収率 90%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.749-1.786(4H,m), 2.334
-2.599(4H,m), 3,099-3.167(2H,m), 3.625(1.2H,t,5.6H
z), 3.801(0.8H,t,5.6Hz), 4.442(0.8H,s), 4.586(1.2
H,s), 6.261(1H,s), 7.312(1H,s), 7.534-7.706(3H,m),
7.909(2H,d,6.8Hz); IR (neat) 2924, 2854, 1645, 14
62, 1298, 1147, 1032, 895, 731 cm-1 b) 1−(2−ジメチルアミノメチル−5,7−ジヒ
ドロ−4H−フロ〔2、3−c〕ピリジン−6−イル)
−5−フェニルスルホニルペンタン−1−オンの合成 1−(5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピ
リジン−6−イル)−5−フェニルスルホニルペンタン
−1−オン0.300g(0.863ミリモル)の酢酸
20ml溶液に50%ジメチルアミン水溶液0.117ml
(1.29ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶
液0.105ml(1.29ミリモル)を加え、100℃
で20分間撹拌した。溶媒を減圧留去し、1N水酸化ナ
トリウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後にジ
クロロメタンで2回抽出した。集めた有機層を精製水で
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去し
た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーにて精製し (クロロホルム〜クロロホルム/メ
タノール=50/1)、目的物を得た。
【0156】黄色液体 収量0.268g 収率77%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.738-1.810(4H,m), 2.261
(6H,d,2.2Hz), 2.308-2.559(4H,m), 3.092-3.161(2H,
m), 3.403(2H,s), 3.606(1.1H,t,5.7Hz), 3.782(0.9H,
t,5.6Hz), 4.412(0.9H,s), 4.565(1.1H,s), 6.051(1H,
s), 7.526-7.661(3H,m), 7.903(2H,d,7.6Hz); IR (nea
t) 2941, 2858, 1775, 1651, 1447, 1304, 1147, 1022,
906, 750 cm-1 c) 1−(2−ジメチルアミノメチル−5,7−ジヒ
ドロ−4H−フロ〔2、3−c〕ピリジン−6−イル)
−5−フェニルスルホニルペンタン−1−オン・塩酸塩
の合成 1−(2−ジメチルアミノメチル−5,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔2、3−c〕ピリジン−6−イル)−5−
フェニルスルホニルペンタン−1−オン0.268gを
メタノール2mlに溶解し、塩化水素の酢酸エチル溶液を
過剰量加えて撹拌した。これを濃縮し、目的物を得た。 淡褐色液体 収量0.248g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.732(4H,br s), 2.474-2.
614(4H,m), 2.860(6H,s), 3.223-3.256(2H,m), 3.730-
3.800(2H,m), 4.364(2H,s), 4.579(2H,s), 6.637(1H,
s), 7.627-7.729(3H,m), 7.910(2H,d,7.8Hz); IR (nujo
l) 2678, 1628, 1290, 1147, 974, 733 cm-1; Anal. Ca
lcd for C21H29ClN2O4S・1.0H2O: C, 54.95; H, 6.81;
N, 6.10. Found: C, 55.16; H, 6.71; N, 5.81.
【0157】実施例46 1−(2−ジメチルアミノメチル−6,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔3,2−c〕ピリジン−5−イル)−5−
フェニルスルホニルペンタン−1−オン・塩酸塩の合成 a) 1−(6,7−ジヒドロ−4H−フロ〔3,2−
c〕ピリジン−5−イル)−5−フェニルスルホニルペ
ンタン−1−オンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、5
−フェニルスルホペンタン酸0.29g(1.2ミリモ
ル)、トリエチルアミン0.55ml(4.0ミリモル)
のジクロロメタン30ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジ
エチル0.24g(1.5ミリモル)を加えた後、室温
で一晩撹拌した。これを精製水に注ぎ、ジクロロメタン
で2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた
粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精
製し(ヘキサン/酢酸エチル=1/1)、目的物を得
た。 無色液体 収量0.240g 収率 69%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.745-1.783(4H,m), 2.353
-2.448(2H,m), 2.653-2.776(2H,m), 3,097-3.163(2H,
m), 3.701(1.H,t,5.8Hz), 3.886(1H,t,5.8Hz), 4.345(1
H,s), 4.481(1H,s), 6.245(1H,d,1.8Hz), 7.293-7.313
(1H,m), 7.523-7.704(3H,m), 7.904(2H,d,8.0Hz); IR
(neat) 2924, 1645, 1446, 1296, 1147, 1036,891, 731
cm-1
【0158】b) 1−(2−ジメチルアミノメチル−
6,7−ジヒドロ−4H−フロ〔3,2−c〕ピリジン
−5−イル)−5−フェニルスルホニルペンタン−1−
オンの合成 1−(6,7−ジヒドロ−4H−フロ〔3,2−c〕ピ
リジン−5−イル)−5−フェニルスルホニルペンタン
−1−オン0.230g(0.662ミリモル)の酢酸
20ml溶液に50%ジメチルアミン水溶液0.090ml
(0.99ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶
液0.081ml(0.99ミリモル)を加え、100℃
で60分間撹拌した。溶媒を減圧留去し、1N水酸化ナ
トリウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後にジ
クロロメタンで2回抽出した。集めた有機層を精製水で
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去し
た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーにて精製し (クロロホルム〜クロロホルム/メ
タノール=50/1〜25/1)、目的物を得た。 黄色液体 収量0.081g 収率30%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.705-1.866(4H,m), 2.266
(6H,d,2.2Hz), 2.345-2.405(2H,m), 2.641-2.762(2H,
m), 3.096-3.163(2H,m), 3.411(2H,d,2.2Hz), 3.683(1
H,t,6.0Hz), 3.868(1H,t,5.8Hz), 4.303(1H,s), 4.444
(1H,s), 6.046(1H,s),7.523-7.664(3H,m), 7.904(2H,d,
8.0Hz); IR (neat) 2941, 2777, 1651, 1446,1304, 114
7, 1088, 798, 733 cm-1 c) 1−(2−ジメチルアミノメチル−6,7−ジヒ
ドロ−4H−フロ〔3,2−c〕ピリジン−5−イル)
−5−フェニルスルホニルペンタン−1−オン・塩酸塩
の合成 1−(2−ジメチルアミノメチル−6,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔3,2−c〕ピリジン−5−イル)−5−
フェニルスルホニルペンタン−1−オン0.081gを
メタノール2mlに溶解し、塩化水素の酢酸エチル溶液を
過剰量加えて撹拌した。これを濃縮し、目的物を得た。 褐色液体 収量0.083g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.711-1.731(4H,m), 2.465
-2.503(2H,m), 2.710-2.804(2H,m), 2.855(6H,s), 3.20
5-3.256(2H,m), 3.786-3.887(2H,m), 4.357(2H,s), 4.4
62(2H,s), 6.623(1H,s), 7.583-7.728(3H,m), 7.885-7.
926(2H,m); IR (nujol) 2677, 1633, 1290, 1290, 114
7, 941, 731 cm-1; Anal. Calcd for C21H29ClN2O4S・1.
8CH3OH: C, 54.92; H, 7.32; N, 5.62. Found: C, 54.6
1; H, 7.00;N, 5.55.
【0159】実施例47 N,N−ジメチル−〔6−(4−フェニルブトキシカル
ボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3
−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合
成 a) N,N−ジメチル−〔6−(4−フェニルブトキ
シカルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミンの合
成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.226g(1.416ミリモル)、炭
酸フェニル 4−フェニルブチル0.57g(2.1ミ
リモル)のピリジン10ml溶液を100℃で一晩撹拌し
た。これを水酸化ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチル
で3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン
/酢酸エチル=15/1〜9/1)、6−(4−フェニ
ルブトキシカルボニル)−4,5,6,7−テトラヒド
ロ−フロ〔2,3−c〕ピリジンをフェノールとの混合
物として得た。 無色液体 収量0.085g 上で得た6−(4−フェニルブトキシカルボニル)−
4,5,6,7−テトラヒドロ−フロ〔2,3−c〕ピ
リジン0.085g(およそ0.284ミリモル)の酢
酸20ml溶液に50%ジメチルアミン水溶液0.15g
(1.7ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液
0.14g(1.7ミリモル)を加え、100℃で15
分間撹拌した。溶媒を減圧留去し、水酸化ナトリウム水
溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後にジクロロメタ
ンで3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(酢酸エ
チル〜酢酸エチル/メタノール=4/1)、目的物を得
た。
【0160】 淡黄色液体 収量0.068g 収率13%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.663-1.729(4H,m), 2.262
(6H,s), 2.460-2.515(2H,m), 2.594-2.685(2H,m), 3.40
3(2H,s), 3.656(2H,br s), 4.129(2H,t,6.0Hz),4.464(2
H.br s), 6.046(1H,s), 7.098-7.362(5H,m); IR (neat)
2937, 1701, 1425, 1217,1097,1024,748,698 cm-1 b) N,N−ジメチル−〔6−(4−フェニルブトキ
シカルボニル−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔6−(4−フェニルブトキシカル
ボニル−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.068gを
メタノール2mlに溶解し、塩化水素のメタノール溶液を
過剰量加えて撹拌した。これを濃縮した後、ジエチルエ
ーテルを加え、生じた固体を濾過、ジエチルエーテルで
洗浄して、目的物を得た。 淡黄色粉末 収量0.064g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.667-1.714(4H,m), 2.525
-2.850(4H,m), 2.850(6H,s), 3.692(2H,t,5.7Hz), 4.11
5-4.171(2H,m), 4.348(2H,s), 4.505(2H,s), 6.613(1H,
s), 7.095-7.350(5H,m); IR (nujol) 2468, 1693, 122
3, 1097, 943, 744, 698 cm-1; Anal. Calcd for C21H
29ClN2O3・0.6H2O: C, 62.47; H, 7.54; N, 6.94. Foun
d: C, 62.17; H, 7.25; N, 7.07.
【0161】実施例48 N,N−ジメチル−〔5−(4−フェニルブトキシカル
ボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2
−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合
成 a) N,N−ジメチル−〔5−(4−フェニルブトキ
シカルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミンの合
成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.220g(1.378ミリモル)、炭
酸フェニル 4−フェニルブチル0.56g(2.1ミ
リモル)のピリジン10ml溶液を100℃で一晩撹拌し
た。これを水酸化ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチル
で3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン
/酢酸エチル=15/1〜9/1)、5−(4−フェニ
ルブトキシカルボニル)−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔3,2−c〕ピリジンをフェノールとの混合物
として得た。 無色液体 収量0.218g 上で得た5−(4−フェニルブトキシカルボニル)−
4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン0.218g(およそ0.728ミリモル)の酢酸
20ml溶液に50%ジメチルアミン水溶液0.08g
(0.9ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液
0.07g(0.9ミリモル)を加え、100℃で15
分間撹拌した。溶媒を減圧留去し、水酸化ナトリウム水
溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後にジクロロメタ
ンで3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(酢酸エ
チル〜酢酸エチル/メタノール=4/1)、目的物を得
た。
【0162】 淡黄色液体 収量0.189g 収率38%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.667-1.735(4H,m), 2.257
(6H,s), 2.617-2.715(4H,m), 3.394(2H,s), 3.742(2H,b
r s), 4.129(2H,t,6.1Hz), 4.341(2H,br s), 6.026(1H,
s), 7.096-7.327(5H,m); IR (neat) 2939, 1701, 1425,
1221, 1130, 1024, 748, 700 cm-1 b) N,N−ジメチル−〔5−(4−フェニルブトキ
シカルボニル−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔5−(4−フェニルブトキシカル
ボニル−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−
c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.189gを
メタノール2mlに溶解し、塩化水素のメタノール溶液を
過剰量加えて撹拌した。これを濃縮した後、ジエチルエ
ーテルを加え、生じた固体を濾過、ジエチルエーテルで
洗浄して、目的物を得た。 淡黄色粉末 収量0.167g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.661-1.710(4H,m), 2.615
-2.758(4H,m), 2.848(6H,s), 3.784(2H,t,5.8Hz), 4.12
8(2H,t,6.0Hz), 4.344(2H,s), 4.392(2H,br s),6.610(1
H,s), 7.103-7.284(5H,m); IR (nujol) 2478, 1695, 12
67, 1215, 1146,944, 752, 702 cm-1; Anal. Calcd for
C21H29ClN2O3・0.5H2O: C, 62.75; H, 7.52; N, 6.97.
Found: C, 62.72; H, 7.35; N, 7.08.
【0163】実施例49 N,N−ジエチル−〔6−(4−フェニルブトキシカル
ボニル−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 a) N,N−ジエチル−〔6−(4−フェニルブトキ
シカルボニル−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミンの合
成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.280g(1.754ミリモル)を水
に溶かし、水酸化ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性
にした後ジクロロメタンで3回抽出した。集めた有機層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。
得られた粗4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3
−c〕ピリジン、炭酸フェニル 4−フェニルブチル
0.71g(2.6ミリモル)のピリジン10ml溶液を
100℃で一晩撹拌した。溶媒を減圧留去し、得られた
粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精
製し(ヘキサン/酢酸エチル=15/1〜9/1)、6
−(4−フェニルブトキシカルボニル−4,5,6,7
−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジンをフェノー
ルとの混合物として得た。 無色液体 収量0.267g
【0164】上で得た6−(4−フェニルブトキシカル
ボニル−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン0.267gの酢酸20ml溶液に50%ジ
メチルアミン水溶液0.22g(2.1ミリモル)及び
37%ホルムアルデヒド水溶液0.17g(2.1ミリ
モル)を加え、100℃で1時間撹拌した。溶媒を減圧
留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加えて溶液をアルカ
リ性にした後にジクロロメタンで3回抽出した。集めた
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去
した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにて精製し(酢酸エチル〜酢酸エチル/メタノ
ール=9/1)、目的物を得た。 橙色液体 収量0.198g 収率29%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.066(6H,t,7.2Hz), 1.665
-1.713(4H,m), 2.533(4H,q,7.1Hz), 2.480-2.685(4H,
m), 3.588(2H,s), 3.652(2H,br s), 4.130(2H,t,6.1H
z), 4.462(2H.br s), 6.023(1H,s), 7.100-7.393(5H,
m); IR (neat) 2933, 1703, 1425, 1217, 1097, 748, 6
98 cm-1 b) N,N−ジエチル−〔6−(4−フェニルブトキ
シカルボニル−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩の合成 N,N−ジエチル−〔6−(4−フェニルブトキシカル
ボニル−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.198gを
メタノール2mlに溶解し、塩化水素のメタノール溶液を
過剰量加えて撹拌した。これを濃縮して、目的物を得
た。 暗褐色液体 収量0.202g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.354(6H,t,7.3Hz), 1.658
-1.724(4H,m), 2.515-2.572(2H,m), 2.610-2.682(2H,
m), 3.186(4H,q,7.2Hz), 3.687(2H,t,5.7Hz), 4.140(2
H,t,6.3Hz), 4.396(2H,s), 4.504(2H,s), 6.645(1H,s),
7.096-7.286(5H,m);IR (nujol) 2926, 2856, 2494, 17
05, 1423, 1217, 750, 700 cm-1; Anal. Calcd for C23
H33ClN2O3・1.0H2O: C, 62.93; H, 8.04; N, 6.38. Foun
d: C, 63.02;H, 8.04; N, 6.61.
【0165】実施例50 N−(4−フェニルブチル)−(2−ジメチルアミノメ
チル−5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピ
リジン−6−イル)カルボキサミド・塩酸塩の合成 a) N−(4−フェニルブチル)−(5,7−ジヒド
ロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)カ
ルボキサミドの合成 5−フェニルペンタン酸0.38g(2.1ミリモル)
のベンゼン10ml溶液にジフェニルホスホリルアジド
(DPPA)0.46ml(2.1ミリモル)及びトリエ
チルアミン0.32ml(2.3ミリモル)を加え、1.
5時間加熱還流した。この反応混合物を4,5,6,7
−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン・塩酸塩
0.284g(1.779ミリモル)、ピリジン1mlの
ベンゼン5ml溶液に加え、一晩加熱還流した。反応液を
室温に冷やした後、希塩酸を加え、酢酸エチルで3回抽
出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、
溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エ
チル=3/1〜1/1)、目的物を得た。 無色液体 収量0.503g 収率95%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.473-1.749(4H,m), 2.531
(2H,tt,1.8Hz,5.7Hz), 2.638(2H,t,7.3Hz), 3.277(2H,b
r t,5.9Hz), 3.597(2H,t,5.5Hz), 4.369(2H,s),4.464(1
H,br s), 6.246(1H,d,1.8Hz), 7.131-7.323(6H,m); IR
(neat) 3340, 2929, 1622, 1541, 1272, 1223, 744, 70
0 cm-1
【0166】b) N−(4−フェニルブチル)−(2
−ジメチルアミノメチル−5,7−ジヒドロ−4H−フ
ロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)カルボキサミド
の合成 N−(4−フェニルブチル)−(5,7−ジヒドロ−4
H−フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)カルボキ
サミド0.503g(1.686ミリモル)の酢酸20
ml溶液に50%ジメチルアミン水溶液0.18g(2.
0ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.1
6g(2.0ミリモル)を加え、100℃で1時間撹拌
した。溶媒を減圧留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加
えて溶液をアルカリ性にした後にジクロロメタンで3回
抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾
燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにて精製し(酢酸エチル〜
酢酸エチル/メタノール=4/1)、目的物を得た。 橙色液体 収量0.599g 収率100%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.503-1.708(4H,m), 2.255
(6H,s), 2.493(2H,t,5.6Hz), 2.635(2H,t,7.2Hz), 3.26
4(2H,q,6.4Hz), 3.392(2H,s), 3.589(2H,t,5.6Hz), 4.3
40(2H,s), 4.428(1H,br t,5.1Hz), 6.042(1H,s), 7.147
-7.310(5H,m); IR(neat) 3340, 2933, 1626, 1539, 145
4, 1267, 1227, 1024, 746, 700 cm-1 c) N−(4−フェニルブチル)−(2−ジメチルア
ミノメチル−5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−
c〕ピリジン−6−イル)カルボキサミド・塩酸塩の合
成 N−(4−フェニルブチル)−(2−ジメチルアミノメ
チル−5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピ
リジン−6−イル)カルボキサミド0.599gをメタ
ノール2mlに溶解し、塩化水素のメタノール溶液を過剰
量加えて撹拌した。これを濃縮して、目的物を得た。 褐色泡状物 収量0.561g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.491-1.687(4H,m), 2.489
-2.658(4H,m), 2.850(6H,s), 3.202(2H,t,6.8Hz), 3.62
3(2H,t,5.7Hz), 6.612(1H,s), 7.089-7.279(5H,m); IR
(neat) 3313, 2933, 2667, 1624, 1542 cm-1; Anal. Ca
lcd for C21H30ClN3O2・1.7H2O: C, 59.69; H, 7.97; N,
9.94. Found: C, 59.51; H, 7.71; N, 10.07.
【0167】実施例51 N−(4−フェニルブチル)−(2−ジメチルアミノメ
チル−6,7−ジヒドロ−4H−フロ〔3,2−c〕ピ
リジン−5−イル)カルボキサミド・塩酸塩の合成 a) N−(4−フェニルブチル)−(6,7−ジヒド
ロ−4H−フロ〔3,2−c〕ピリジン−5−イル)カ
ルボキサミドの合成 5−フェニルペンタン酸0.38g(2.1ミリモル)
のベンゼン10ml溶液にジフェニルホスホリルアジド
(DPPA)0.46ml(2.1ミリモル)及びトリエ
チルアミン0.32ml(2.3ミリモル)を加え、1.
5時間加熱還流した。この反応混合物を4,5,6,7
−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン・塩酸塩
0.285g(1.786ミリモル)、ピリジン1mlの
ベンゼン5ml溶液に加え、一晩加熱還流した。反応液を
室温に冷やした後、希塩酸を加え、酢酸エチルで3回抽
出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、
溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エ
チル=3/1〜1/1)、目的物を得た。 無色液体 収量0.529g 収率99%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.471-1.749(4H,m), 2.638
(2H,t,7.3Hz), 2.705(2H,t,5.6Hz), 3.274(2H,q,6.5H
z), 3.716(2H,t,5.7Hz), 4.237(2H,t,1.8Hz), 4.475(1
H,br t,5.5Hz), 6.220(1H,d,1.8Hz), 7.131-7.321(6H,
m); IR (neat) 3309,2927, 1618, 1539, 1263, 1097, 7
48, 702 cm-1
【0168】b) N−(4−フェニルブチル)−(2
−ジメチルアミノメチル−6,7−ジヒドロ−4H−フ
ロ〔3,2−c〕ピリジン−5−イル)カルボキサミド
の合成 N−(4−フェニルブチル)−(6,7−ジヒドロ−4
H−フロ〔3,2−c〕ピリジン−5−イル)カルボキ
サミド0.529g(1.773ミリモル)の酢酸20
ml溶液に50%ジメチルアミン水溶液0.19g(2.
1ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.1
7g(2.1ミリモル)を加え、100℃で1時間撹拌
した。溶媒を減圧留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加
えて溶液をアルカリ性にした後にジクロロメタンで3回
抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾
燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにて精製し(酢酸エチル〜
酢酸エチル/メタノール=4/1)、目的物を得た。 橙色液体 収量0.376g 収率60%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.502-1.711(4H,m), 2.260
(6H,s), 2.599-2.724(4H,m), 3.270(2H,q,6.3Hz), 3.39
6(2H,s), 3.698(2H,t,5.7Hz), 4.207(2H,s), 4.497(1H,
5.6Hz), 6.026(1H,s), 7.155-7.327(5H,m); IR (neat)
3340, 2935, 2856, 1626, 1539, 1454, 1273, 1022, 74
8, 700 cm-1 c) N−(4−フェニルブチル)−(2−ジメチルア
ミノメチル−6,7−ジヒドロ−4H−フロ〔3,2−
c〕ピリジン−5−イル)カルボキサミド・塩酸塩の合
成 N−(4−フェニルブチル)−(2−ジメチルアミノメ
チル−6,7−ジヒドロ−4H−フロ〔3,2−c〕ピ
リジン−5−イル)カルボキサミド0.376gをメタ
ノール2mlに溶解し、塩化水素のメタノール溶液を過剰
量加えて撹拌した。これを濃縮して、目的物を得た。 黄色泡状物 収量0.390g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.513−1.688
(4H,m), 2.624(2H,t,7.1H
z), 2.730(2H,t,5.8Hz), 2.
850(6H,s), 3.203(2H,t,6.8
Hz), 3.730(2H,t,5.8Hz),
4.314(2H,s), 4.345(2H,s),
6.618(1H,s), 7.120−7.276
(5H,m); IR (neat) 3325, 2
926, 2671, 1620, 1542 cm
−1; Anal. Calcd for C21
30ClN・2.5HO: C, 57.7
2; H, 8.07; N, 9.62. Foun
d: C, 57.85; H, 7.67; N,
9.63.
【0169】実施例52 N,N−ジメチル−〔6−(5−フェニルペンチルスル
ホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3
−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合
成 a) 6−(5−フェニルペンチルスルホニル)−4,
5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン
の合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.236g(1.479ミリモル)、ト
リエチルアミン0.82ml(5.9ミリモル)のジク
ロロメタン30ml溶液に、氷冷下粗5−フェニルペンチ
ルスルホニルクロリド(5−フェニルペンチルブロミド
5.860g(25.80ミリモル)およびマグネシウ
ム0.94g(38.7ミリモル)からジエチルエーテ
ル150ml中で調整した5−フェニルペンチルマグネシ
ウムブロミドのジエチルエーテル溶液を、塩化スルフリ
ル5.15ml(51.6ミリモル)のジエチルエーテル
50ml溶液に、氷冷下滴下し、氷冷下3時間撹拌した。
生じた沈殿を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄し、集め
た濾液の溶媒を減圧留去して得た。)0.73gのジク
ロロメタン10ml溶液を滴下した後、氷冷下1時間撹拌
した。これを炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、ジクロ
ロメタンで3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成
物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーに
て精製し(ヘキサン/酢酸エチル=6/1)、目的物を
得た。 黄色液体 収量0.181g 収率37%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.355-1.495(2H,m), 1.564
(2H,m), 1.742-1.896(2H,m), 2.564-2.638(4H,m), 2.88
9-2.967(2H,m), 3.542(2H,t,5.7Hz), 4.365(2H,s), 6.2
60(1H,d,1.8Hz), 7.127-7.310(6H,m); IR (neat) 2933,
2856, 1335, 1151, 1005, 910, 737, 700 cm-1
【0170】b) N,N−ジメチル−〔6−(5−フ
ェニルペンチルスルホニル)−4,5,6,7−テトラ
ヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕
アミンの合成 6−(5−フェニルペンチルスルホニル)−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン0.
181g(0.543ミリモル)の酢酸20ml溶液に5
0%ジメチルアミン水溶液59mg(0.65ミリモル)
及び37%ホルムアルデヒド水溶液53mg(0.65ミ
リモル)を加え、100℃で1時間撹拌した。溶媒を減
圧留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加えて溶液をアル
カリ性にした後にジクロロメタンで3回抽出した。集め
た有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留
去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにて精製し(酢酸エチル〜酢酸エチル/メタ
ノール=4/1)、目的物を得た。 黄色液体 収量0.137g 収率65%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.375-1.490(2H,m), 1.560
-1.893(4H,m), 2.260(6H,s), 2.543-2.636(4H,m), 2.87
9-2.959(2H,m), 3.408(2H,s), 3.530(2H,t,5.6Hz), 4.3
45(2H,s), 6.070(1H,s), 7.116-7.314(5H,m); IR (nea
t) 2935, 1456, 1338, 1147, 1011, 941, 750, 700 cm
-1 c) N,N−ジメチル−〔6−(5−フェニルペンチ
ルスルホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔6−(5−フェニルペンチルスル
ホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3
−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.137g
をメタノール2mlに溶解し、塩化水素のメタノール溶液
を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮した後、ジエチル
エーテルを加え、生じた固体を濾過、ジエチルエーテル
で洗浄して、目的物を得た。 淡褐色粉末 収量0.137g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.414−1.528
(2H,m), 1.586−1.838(4H,
m), 2.578−2.653(2H,m), 2.
852(6H,s), 3.035−3.113(2
H,m), 3.541(2H,t,5.6Hz),
4.351(2H,s), 4.381(2H,s),
6.636(1H,s), 7.093−7.285
(5H,m); IR (nujol) 2470,
1319, 1138, 1012, 976, 94
3, 746, 700 cm−1; Anal. C
alcd for C2131ClNS・0.
4HO: C, 58.09; H, 7.38;
N, 6.45. Found: C, 58.31;
H, 7.09; N, 6.66.
【0171】実施例53 N,N−ジメチル−〔5−(5−フェニルペンチルスル
ホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2
−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合
成 a) 5−(5−フェニルペンチルスルホニル)−4,
5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン
の合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.298g(1.867ミリモル)、ト
リエチルアミン1.30ml(9.34ミリモル)のジ
クロロメタン30ml溶液に、氷冷下粗5−フェニルペン
チルスルホニルクロリド(5−フェニルペンチルブロミ
ド5.860g(25.80ミリモル)およびマグネシ
ウム0.94g(38.7ミリモル)からジエチルエー
テル150ml中で調整した5−フェニルペンチルマグネ
シウムブロミドのジエチルエーテル溶液を、塩化スルフ
リル5.15ml(51.6ミリモル)のジエチルエーテ
ル50ml溶液に、氷冷下滴下し、氷冷下3時間撹拌し
た。生じた沈殿を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄し、
集めた濾液の溶媒を減圧留去して得た。)1.38gの
ジクロロメタン10ml溶液を滴下した後、氷冷下1時間
撹拌した。これを炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、ジ
クロロメタンで3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗
生成物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ
ーにて精製し(ヘキサン/酢酸エチル=6/1)、目的
物を得た。 橙色液体 収量0.335g 収率54%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.348-1.487(2H,m), 1.559
-1.705(2H,m), 1.736-1.892(2H,m), 2.599(2H,t,7.3H
z), 2.768(2H,t,5.7Hz), 2.874-2.953(2H,m), 3.629(2
H,t,5.9Hz), 4.270(2H,t,1.8Hz), 6.225(1H,d,2.0Hz),
7.127-7.362(6H,m);IR (neat) 2935, 2858, 1336, 114
2, 1003, 893, 737,702 cm-1 b) N,N−ジメチル−〔5−(5−フェニルペンチ
ルスルホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミンの合
成 5−(5−フェニルペンチルスルホニル)−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン0.
329g(0.967ミリモル)の酢酸20ml溶液に5
0%ジメチルアミン水溶液0.11g(1.2ミリモ
ル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液96mg(1.2
ミリモル)を加え、100℃で1時間撹拌した。溶媒を
減圧留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加えて溶液をア
ルカリ性にした後にジクロロメタンで3回抽出した。集
めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧
留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーにて精製し(酢酸エチル〜酢酸エチル/メ
タノール=4/1)、目的物を得た。
【0172】黄色液体 収量0.244g 収率65%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.376-1.491(2H,m), 1.564
-1.898(4H,m), 2.258(6H,s), 2.603(2H,t,7.3Hz), 2.76
9(2H,t,5.9Hz), 2.874-2.954(2H,m), 3.396(2H,s), 3.6
27(2H,t,5.9Hz), 4.240(2H,s), 6.032(1H,s), 7.129-7.
321(5H,m); IR (neat) 2929, 2858, 1452, 1338, 1157,
1140, 748, 702 cm-1 c) N,N−ジメチル−〔5−(5−フェニルペンチ
ルスルホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔5−(5−フェニルペンチルスル
ホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2
−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.244g
をメタノール2mlに溶解し、塩化水素のメタノール溶液
を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮した後、ジエチル
エーテルを加え、生じた固体を濾過、ジエチルエーテル
で洗浄して、目的物を得た。 淡黄色粉末 収量0.216g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.412-1.535(2H,m), 1.581
-1.872(4H,m), 2.616(2H,t,7.5Hz), 2.808(2H,t,5.8H
z), 2.852(6H,s), 3.026-3.103(2H,m), 3.640(2H,t,5.7
Hz), 4.268(2H,t,1.6Hz), 4.348(2H,s), 6.620(1H,s),
7.096-7.288(5H,m);IR (nujol) 2465, 1336, 1140, 100
7, 953, 762 cm-1; Anal. Calcd for C21H31ClN2O3S・0.
6H2O: C, 57.61; H, 7.41; N, 6.40. Found: C, 57.89;
H, 7.19; N, 6.60.
【0173】実施例54 N,N−ジエチル−〔5−(5−フェニルペンチルスル
ホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2
−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合
成 a) N,N−ジエチル−〔5−(5−フェニルペンチ
ルスルホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミンの合
成 5−(5−フェニルペンチルスルホニル)−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン0.
269g(0.807ミリモル)の酢酸20ml溶液にジ
エチルアミン0.10ml(0.97ミリモル)及び37
%ホルムアルデヒド水溶液79mg(0.97ミリモル)
を加え、100℃で30分間撹拌した。溶媒を減圧留去
し、水酸化ナトリウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性
にした後にジクロロメタンで3回抽出した。集めた有機
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去し
た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーにて精製し(酢酸エチル〜酢酸エチル/メタノー
ル=9/1)、目的物を得た。 黄色液体 収量0.168g 収率50%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.057(6H,t,7.1Hz), 1.366
-1.481(2H,m), 1.553-1.701(2H,m), 1.730-1.885(2H,
m), 2.526(4H,q,7.1Hz), 2.593(2H,t,5.4Hz), 2.751(2
H,t,5.7Hz), 2.863-2.942(2H,m), 3.577(2H,s), 3.606
(2H,5.8Hz), 4.225(2H,s), 6.007(1H,s), 7.117-7.305
(5H,m); IR (neat) 2933, 2819, 1466, 1336, 1142, 10
68, 1005, 750, 702 cm-1
【0174】b) N,N−ジエチル−〔5−(5−フ
ェニルペンチルスルホニル)−4,5,6,7−テトラ
ヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕
アミン・塩酸塩の合成 N,N−ジエチル−〔5−(5−フェニルペンチルスル
ホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2
−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.168g
をメタノール2mlに溶解し、塩化水素のメタノール溶液
を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮して、目的物を得
た。 黄色液体 収量0.183g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.376(6H,t,7.4Hz), 1.424
-1.519(2H,m), 1.572-1.862(4H,m), 2.604(2H,t,7.3H
z), 2.801(2H,t,5.7Hz), 3.014-3.092(2H,m), 3.174(4
H,q,7.3Hz), 3.631(2H,t,5.7Hz), 4.261(2H,s), 4.377
(2H,s), 6.662(1H,s),7.096-7.288(5H,m); IR (neat) 2
937, 2858, 2638, 1458, 1333, 1140, 1070,1005, 750,
702 cm-1; Anal. Calcd for C23H35ClN2O3S・1.5H2O:
C, 57.30; H,7.95; N, 5.81. Found: C, 57.52; H, 7.7
4; N, 5.64.
【0175】実施例55 N,N−ジメチル−〔7−(6−フェニルヘキシル)−
5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−フロ〔2,3−
c〕アゼピン−2−イルメチル〕アミン・二塩酸塩の合
成 a) 7−(6−フェニルヘキシル)−5,6,7,8
−テトラヒドロ−4H−フロ〔2,3−c〕アゼピン 水素化リチウムアルミニウム1.05g(27.6ミリ
モル)のエーテル100ml懸濁液に氷冷下3−(3−フ
リル)プロピオン酸エチル3.090g(18.37ミ
リモル)のエーテル20ml溶液を滴下し、室温で1時間
撹拌した。過剰の水素化リチウムアルミニウムを分解す
るために、反応液に酢酸エチルを氷冷下滴下し、続いて
水を白沈が生ずるまで加えた。これをセライトを用いて
濾過し、沈殿を酢酸エチルで3回洗浄した。集めた濾液
の溶媒を減圧留去し、得られた粗3−(3−フリル)プ
ロパノールを精製することなく次の反応に用いた。塩化
オキザリル3.31g(26.1ミリモル)のジクロロ
メタン100ml溶液に−78℃でジメチルスルホキシド
3.71ml(52.2ミリモル)を滴下した。5分間撹
拌後、上で得た粗3−(3−フリル)プロパノールのジ
クロロメタン50ml溶液を滴下し、15分間撹拌した。
これにトリエチルアミン14.6ml(104ミリモル)
を加えて撹拌しながら室温まで昇温した。反応混合物を
エーテルで希釈し、水で洗浄後、有機層を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗3−
(3−フリル)プロパナールを精製することなく次の反
応に用いた。
【0176】上で得た粗3−(3−フリル)プロパナー
ル、6−フェニルヘキシルアミン(N−(6−フェニル
ヘキシル)フタルイミド10.71g(34.84ミリ
モル)、ヒドラジン一水和物2.54ml(52.3ミリ
モル)のエタノール100ml溶液を1時間加熱還流した
後、水酸化ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタンで
3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥、溶媒を減圧留去して得た。)、酢酸1.05ml
(17.4ミリモル)のメタノール100ml溶液にシア
ノ水素化ほう素ナトリウム1.09g(17.4ミリモ
ル)を室温で加え、室温で1日撹拌した。反応混合物を
水酸化ナトリウム水溶液に注ぎ、ジクロロメタンで3回
抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾
燥、溶媒を減圧留去した。得られた残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル〜酢酸エチル/
メタノール=9/1)に通した。得た粗N−〔3−(3
−フリル)プロピル〕−6−フェニルヘキシルアミンを
これ以上精製することなく次の反応に用いた。上で得た
粗N−〔3−(3−フリル)プロピル〕−6−フェニル
ヘキシルアミンのジクロロメタン100ml溶液に二炭酸
ジ−tert−ブチル2.49g(11.4ミリモル)を加
え、室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、得られ
た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製し(ヘキサン/酢酸エチル=9/1)、N−(tert
−ブトキシカルボニル)−N−〔3−(3−フリル)プ
ロピル〕−6−フェニルヘキシルアミンを二炭酸ジ−te
rt−ブチルとの混合物として得た。 無色液体 収量3.382g 上で得た粗N−(tert−ブトキシカルボニル)−N−
〔3−(3−フリル)プロピル〕−6−フェニルヘキシ
ルアミン3.382gをメタノール50mlに溶解し、濃
塩酸6mlを加え、室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧留去
し、水酸化ナトリウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性
にした後にジクロロメタンで3回抽出した。集めた有機
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去し
た。得られた粗N−〔3−(3−フリル)プロピル〕−
6−フェニルヘキシルアミンを精製することなく次の反
応に用いた。
【0177】上で得た粗N−〔3−(3−フリル)プロ
ピル〕−6−フェニルヘキシルアミンの酢酸100ml溶
液に37%ホルムアルデヒド水溶液0.74g(9.1
ミリモル)を加え、100℃で1時間撹拌した。溶媒を
減圧留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加えて溶液をア
ルカリ性にした後にジクロロメタンで3回抽出した。集
めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧
留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エチル=9/
1〜3/1)、目的物を得た。 無色液体 収量1.109g 収率20%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.258-1.814(10H,m), 2.40
2-2.631(6H,m), 2.976-3.029(2H,m), 3.808(2H,s), 6.1
71(1H,d,1.6Hz), 7.135-7.310(6H,m); IR (neat)2929,
1498, 1452, 1078, 727, 700 cm-1 b) N,N−ジメチル−〔7−(6−フェニルヘキシ
ル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−フロ
〔2,3−c〕アゼピン−2−イルメチル〕アミンの合
成 7−(6−フェニルヘキシル)−5,6,7,8−テト
ラヒドロ−4H−フロ〔2,3−c〕アゼピン0.94
5g(3.18ミリモル)の酢酸20ml溶液に50%ジ
メチルアミン水溶液0.34g(3.8ミリモル)及び
37%ホルムアルデヒド水溶液0.31g(3.8ミリ
モル)を加え、100℃で30分間撹拌した。溶媒を減
圧留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加えて溶液をアル
カリ性にした後にジクロロメタンで3回抽出した。集め
た有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留
去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにて精製し(酢酸エチル〜酢酸エチル/メタ
ノール=4/1)、目的物を得た。
【0178】褐色液体 収量0.739g 収率66%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.289-1.775(10H,m), 2.23
3(6H,s), 2.399-2.506(4H,m), 2.594(2H,t,7.7Hz), 2.9
51-3.002(2H,m), 3.346(2H,s), 3.793(2H,s), 5.980(1
H,s), 7.151-7.283(5H,m); IR (neat) 2929, 1452, 136
0, 1103, 1026, 747, 698 cm-1 c) N,N−ジメチル−〔7−(6−フェニルヘキシ
ル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−フロ
〔2,3−c〕アゼピン−2−イルメチル〕アミン・二
塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔7−(6−フェニルヘキシル)−
5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−フロ〔2,3−
c〕アゼピン−2−イルメチル〕アミン0.739gを
メタノール2mlに溶解し、塩化水素のメタノール溶液を
過剰量加えて撹拌した。これを濃縮して、目的物を得
た。 褐色液体 収量0.780g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.379-1.451(4H,m), 1.621
-1.698(2H,m), 1.749-1.841(2H,m), 2.106-2.185(2H,
m), 2.625(2H,t,7.5Hz), 2.742(2H,t,5.6Hz), 2.872(6
H,s), 3.141-3.224(2H,m), 3.451-3.574(1H,m), 3.693-
3.813(1H,m), 4.348(2H,s), 4.560(2H,d,3.2Hz), 6.680
(1H,s), 7.134-7.285(5H,m); IR (neat) 2935, 2592, 1
470, 982, 944, 702 cm-1; Anal. Calcd for C23H36Cl2
N2O・1.5H2O: C, 60.78; H, 8.65; N, 6.16. Found: C,
60.66; H, 8.64; N, 5.97.
【0179】実施例56 1−(2−ジメチルアミノメチル−4,5,6,8−テ
トラヒドロフロ〔2,3−c〕アゼピン−7−イル)−
6−フェニルヘキサン−1−オン・塩酸塩の合成 a) 1−(4,5,6,8−テトラヒドロフロ〔2,
3−c〕アゼピン−7−イル)−6−フェニルヘキサン
−1−オンの合成 7−tert−ブトキシカルボニル−5,6,7,8−テト
ラヒドロ−4H−フロ〔2,3−c〕アゼピン0.18
9g(0.796ミリモル)のメタノール5ml溶液に、
濃塩酸1mlを加え、室温で1時間撹拌した後、溶媒を減
圧留去した。得られた粗5,6,7,8−テトラヒドロ
−4H−フロ〔2,3−c〕アゼピン・塩酸塩は精製す
ることなく次の反応に用いた。 黒褐色固体 収量0.130g 上で得た粗5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−フロ
〔2,3−c〕アゼピン・塩酸塩0.130g、6−フ
ェニルヘキサン酸0.18g(0.96ミリモル)、ト
リエチルアミン0.44ml(3.2ミリモル)のジクロ
ロメタン30ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジエチル
0.15ml(0.96ミリモル)を滴下した後、室温で
一晩撹拌した。これを水酸化ナトリウム水溶液に注ぎ、
ジクロロメタンで3回抽出した。集めた有機層を無水硫
酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた
粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精
製し(ヘキサン/酢酸エチル=3/1〜2/1)、目的
物を得た。 淡黄色液体 収量0.216g 収率87%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.286-1.447(2H,m), 1.528
-1.764(4H,m), 1.832-1.967(2H,m), 2.330(2H,t,7.5H
z), 2.517-2.643(4H,m), 3.597-3.651(0.8H,m), 3.685-
3.740(1.2H,m), 4.508(1.2H,s), 4.717(0.8H,s), 6.135
(0.4H,d,1.4Hz), 6.175(0.6H,d,1.4Hz), 7.131-7.299(6
H,m); IR (neat) 2931, 2854, 1647, 1458,1423, 1232,
1178, 1088, 748, 700 cm-1
【0180】b) 1−(2−ジメチルアミノメチル−
4,5,6,8−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕アゼ
ピン−7−イル)−6−フェニルヘキサン−1−オンの
合成 1−(4,5,6,8−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕アゼピン−7−イル)−6−フェニルヘキサン−1
−オン0.216g(0.694ミリモル)の酢酸20
ml溶液に50%ジメチルアミン水溶液75mg(0.83
ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液68mg
(0.83ミリモル)を加え、100℃で30分間撹拌
した。溶媒を減圧留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加
えて溶液をアルカリ性にした後にジクロロメタンで3回
抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾
燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにて精製し(酢酸エチル〜
酢酸エチル/メタノール=4/1)、目的物を得た。 淡黄色液体 収量0.192g 収率76%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.290-1.451(2H,m), 1.528
-1.769(4H,m), 1.828-1.967(2H,m), 2.231(4.2H,s), 2.
242(1.8H,s), 2.332(2H,t,7.5Hz), 2.482-2.647(4H,m),
3.345(2H,s), 3.577-3.632(0.6H,m), 3.673-3.727(1.4
H,m), 4.511(1.4H,s), 4.720(0.6H,s), 5.953(0.3H,s),
5.986(0.7H,s), 7.136-7.303(5H,m); IR(neat) 2931,
2818, 1647, 1456, 1423, 1365, 1286, 136, 1176, 102
6, 746, 700 cm-1 c) 1−(2−ジメチルアミノメチル−4,5,6,
8−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕アゼピン−7−イ
ル)−6−フェニルヘキサン−1−オン・塩酸塩の合成 1−(2−ジメチルアミノメチル−4,5,6,8−テ
トラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−7−イル)−
6−フェニルヘキサン−1−オン0.192gをメタノ
ール2mlに溶解し、塩化水素のメタノール溶液を過剰量
加えて撹拌した。これを濃縮して、目的物を得た。 淡黄色液体 収量0.213g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.255-1.431(2H,m), 1.491
-1.700(4H,m), 1.797-1.980(2H,m), 2.411(2H,t,7.3H
z), 2.520-2.650(4H,m), 2.819(1.8H,s), 2.839(4,2H,
s), 3.709-3.792(2H,m), 4.310(2H,s), 4.675(0.6H,s),
4.691(1.4H,s), 6.559(0.7H,s), 6.581(0.3H,s), 7.07
8-7.277(5H,m); IR (neat) 2931, 2684, 1637, 1470, 1
427, 1248, 1180, 1117, 984, 943, 748, 700 cm-1; An
al. Calcd forC23H33ClN2O2・1.5H2O: C, 63.95; H, 8.4
0; N, 6.48. Found: C, 63.78; H, 8.46; N, 6.42.
【0181】実施例57 N,N−ジメチル−〔7−(4−ベンゾイルベンゾイ
ル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−フロ
〔2,3−c〕アゼピン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩の合成 a) 7−(4−ベンゾイルベンゾイル)−5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−フロ〔2,3−c〕アゼ
ピンの合成 7−tert−ブトキシカルボニル−5,6,7,8−テト
ラヒドロ−4H−フロ〔2,3−c〕アゼピン0.18
5g(0.780ミリモル)のメタノール5ml溶液
に、濃塩酸1mlを加え、室温で1時間撹拌した後、溶
媒を減圧留去した。得られた粗5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−4H−フロ〔2,3−c〕アゼピン・塩酸塩は
精製することなく次の反応に用いた。 黒褐色固体 収量0.128g 上で得た粗5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−フロ
〔2,3−c〕アゼピン・塩酸塩0.128g、4−ベ
ンゾイル安息香酸0.21g(0.94ミリモル)、ト
リエチルアミン0.43ml(3.1ミリモル)のジクロ
ロメタン30ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジエチル
0.14ml(0.94ミリモル)を滴下した後、室温で
一晩撹拌した。これを水酸化ナトリウム水溶液に注ぎ、
ジクロロメタンで3回抽出した。集めた有機層を無水硫
酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた
粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精
製し(ヘキサン/酢酸エチル=3/1〜1/1)、目的
物を得た。 淡黄色液体 収量0.237g 収率88%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.844(0.5H,m), 2.037-2.1
43(1.5H,m), 2.566-2.705(2H,m), 3.618(0.5H,br t,4.2
Hz), 3.925(1.5,br t,5.3Hz), 4.491(1.5H,s), 4.885
(0.5H,s), 6.220(1H,s), 7.175-7.651(6H,m), 7.777-7.
840(4H,m); IR (neat) 2935, 1637, 1427, 1277, 754,
702 cm-1
【0182】b) N,N−ジメチル−〔7−(4−ベ
ンゾイルベンゾイル)−5,6,7,8−テトラヒドロ
−4H−フロ〔2,3−c〕アゼピン−2−イルメチ
ル〕アミンの合成 7−(4−ベンゾイルベンゾイル)−5,6,7,8−
テトラヒドロ−4H−フロ〔2,3−c〕アゼピン0.
237g(0.686ミリモル)の酢酸20ml溶液に5
0%ジメチルアミン水溶液74mg(0.82ミリモル)
及び37%ホルムアルデヒド水溶液67mg(0.82ミ
リモル)を加え、100℃で30分間撹拌した。溶媒を
減圧留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加えて溶液をア
ルカリ性にした後にジクロロメタンで3回抽出した。集
めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧
留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーにて精製し(酢酸エチル〜酢酸エチル/メ
タノール=4/1)、目的物を得た。 黄色液体 収量0.166g 収率60%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.828-1.885(0.5H,m), 2.0
40-2.117(1.5H,m), 2.227(4.5H,s), 2.277(1.5H,s), 2.
568-2.672(2H,m), 3.346(1.5H,s), 3.396(0.5H,s), 3.5
97(0.5H,br t,5.3Hz), 3.911(1.5H,br t,5.3Hz), 4.511
(1.5H,s), 4.891(0.5H,s), 6.043(1H,s), 7.378-7.660
(5H,m), 7.792-7.834(4H,m); IR (neat) 2937, 1637, 1
454, 1427, 1277, 754, 704 cm-1 c) N,N−ジメチル−〔7−(4−ベンゾイルベン
ゾイル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−フロ
〔2,3−c〕アゼピン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔7−(4−ベンゾイルベンゾイ
ル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−フロ
〔2,3−c〕アゼピン−2−イルメチル〕アミン0.
237gをメタノール2mlに溶解し、塩化水素のメタノ
ール溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮して、目
的物を得た。 黄色泡状物 収量0.174g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.866(1H,m), 1.062(1H,
m), 2.585-2.751(2H,m), 2.810(3H,s), 2.889(3H,s),
3.718(1H,br t,5.3Hz), 3.951(1H,br t,5.4Hz), 4.301
(1H,s), 4.369(1H,s), 4.585(1H,s), 4.885(1H,s), 6.6
16(0.5H,s), 6.629(0.5H,s), 7.257-7.704(5H,m), 7.75
9-7.860(4H,m); IR (neat) 2941, 2679, 1630,1468, 14
29, 1277, 1115, 937, 704 cm-1; Anal. Calcd for C25
H27ClN2O3・1.5H2O: C, 64.44; H, 6.49; N, 6.01. Foun
d: C, 64.45; H, 6.43; N, 5.95.
【0183】実施例58 1−(2−ジメチルアミノメチル−4,5,7,8−テ
トラヒドロフロ〔2,3−d〕アゼピン−6−イル)−
6−フェニルヘキサン−1−オン・塩酸塩の合成 a) 1−(4,5,7,8−テトラヒドロフロ〔2,
3−d〕アゼピン−6−イル)−6−フェニルヘキサン
−1−オンの合成 6−tert−ブトキシカルボニル−5,6,7,8−テト
ラヒドロ−4H−フロ〔2,3−d〕アゼピン0.20
7g(0.872ミリモル)のメタノール5ml溶液に、
濃塩酸1mlを加え、室温で1時間撹拌した後、溶媒を減
圧留去した。得られた粗5,6,7,8−テトラヒドロ
−4H−フロ〔2,3−d〕アゼピン・塩酸塩は精製す
ることなく次の反応に用いた。 褐色固体 収量0.138g 上で得た粗5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−フロ
〔2,3−d〕アゼピン・塩酸塩0.138g、6−フ
ェニルヘキサン酸0.20g(1.05ミリモル)、ト
リエチルアミン0.49ml(3.5ミリモル)のジクロ
ロメタン30ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジエチル
0.16ml(1.05ミリモル)を滴下した後、室温で
一晩撹拌した。これを水酸化ナトリウム水溶液に注ぎ、
ジクロロメタンで3回抽出した。集めた有機層を無水硫
酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた
粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精
製し(ヘキサン/酢酸エチル=3/1〜2/1)、目的
物を得た。 淡黄色液体 収量0.230g 収率85%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.321-1.456(2H,m), 1.574
-1.781(4H,m), 2.343(2H,t,7.5Hz), 2.610(4H,t,7.5H
z), 2.874-2.947(2H,m), 3.625(2H,t,5.4Hz), 3.717(2
H,t,5.5Hz), 6.146(0.5H,d,2.2Hz), 6.156(0.5H,d,1.8H
z), 7.116-7.310(6H,m); IR (neat) 2929, 1643, 1450,
1423, 1030, 744, 700 cm-1
【0184】b) 1−(2−ジメチルアミノメチル−
4,5,7,8−テトラヒドロフロ〔2,3−d〕アゼ
ピン−6−イル)−6−フェニルヘキサン−1−オンの
合成 1−(4,5,7,8−テトラヒドロフロ〔2,3−
d〕アゼピン−6−イル)−6−フェニルヘキサン−1
−オン0.230g(0.739ミリモル)の酢酸20
ml溶液に50%ジメチルアミン水溶液80mg(0.89
ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液72mg
(0.89ミリモル)を加え、100℃で30分間撹拌
した。溶媒を減圧留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加
えて溶液をアルカリ性にした後にジクロロメタンで3回
抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾
燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにて精製し(酢酸エチル〜
酢酸エチル/メタノール=4/1)、目的物を得た。 淡黄色液体 収量0.202g 収率75%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.337-1.458(2H,m), 1.575
-1.780(4H,m), 2.247(6H,s), 2.343(2H,t,7.5Hz), 2.61
2(4H,t,7.5Hz), 2.922(2H,t,5.1Hz), 3.345(2H,s), 3.6
23(2H,t,5.7Hz), 3.709(2H,t,5.7Hz), 5.964(1H,s), 7.
116-7.303(5H,m);IR (neat) 2931, 1643, 1452, 1423,
1371, 1201, 1180, 1024, 748, 700 cm-1 c) 1−(2−ジメチルアミノメチル−4,5,7,
8−テトラヒドロフロ〔2,3−d〕アゼピン−6−イ
ル)−6−フェニルヘキサン−1−オン・塩酸塩の合成 1−(2−ジメチルアミノメチル−4,5,7,8−テ
トラヒドロフロ〔2,3−d〕ピリジン−6−イル)−
6−フェニルヘキサン−1−オン0.202gをメタノ
ール2mlに溶解し、塩化水素のメタノール溶液を過剰量
加えて撹拌した。これを濃縮して、目的物を得た。 淡黄色液体 収量0.224g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.315-1.463(2H,m), 1.570
-1.746(4H,m), 2.443-2.531(2H,m), 2.605(2H,t,7.5H
z), 2.654-2.748(2H,m), 2.848(6H,s), 2.911-3.031(2
H,m), 3.724-3.823(4H,m), 4.321(2H,s), 6.567(0.5H,
s), 6.581(0.5H,s), 7.076-7.275(5H,m); IR (neat) 29
33, 2696, 1630, 1471, 1433, 1375, 927, 702cm-1; An
al. Calcd for C23H33ClN2O2・1.7H2O: C, 63.42; H, 8.
42; N, 6.43.Found: C, 63.37; H, 8.49; N, 6.41.
【0185】実施例59 N,N−ジメチル−〔6−(4−ベンゾイルベンゾイ
ル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−フロ
〔2,3−d〕アゼピン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩の合成 a) 6−(4−ベンゾイルベンゾイル)−5,6,
7,8−テトラヒドロ−4H−フロ〔2,3−d〕アゼ
ピンの合成 6−tert−ブトキシカルボニル−5,6,7,8−テト
ラヒドロ−4H−フロ〔2,3−d〕アゼピン0.19
1g(0.805ミリモル)のメタノール5ml溶液
に、濃塩酸1mlを加え、室温で1時間撹拌した後、溶
媒を減圧留去した。得られた粗5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−4H−フロ〔2,3−d〕アゼピン・塩酸塩は
精製することなく次の反応に用いた。 褐色固体 収量0.128g 上で得た粗5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−フロ
〔2,3−d〕アゼピン・塩酸塩0.128g、4−ベ
ンゾイル安息香酸0.22g(0.97ミリモル)、ト
リエチルアミン0.45ml(3.2ミリモル)のジクロ
ロメタン30ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジエチル
0.15ml(0.97ミリモル)を滴下した後、室温で
一晩撹拌した。これを水酸化ナトリウム水溶液に注ぎ、
ジクロロメタンで3回抽出した。集めた有機層を無水硫
酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた
粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精
製し(ヘキサン/酢酸エチル=3/1〜1/1)、目的
物を得た。 無色液体 収量0.179g 収率64%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.509(1H,t,5.3Hz), 2.764
-2.841(2H,m), 3.103(1H,t,5.3Hz), 3.574(2H,t,5.3H
z), 3.931(2H,t,5.5Hz), 6.147(0.5H,s), 6.231(0.5H,
s), 7.211(1H,d,1.8Hz), 7.457-7.662(5H,m), 7.792-7.
878(4H,m); IR (neat) 2935, 1659, 1630, 1427, 1275,
924, 752, 702 cm-1
【0186】b) N,N−ジメチル−〔6−(4−ベ
ンゾイルベンゾイル)−5,6,7,8−テトラヒドロ
−4H−フロ〔2,3−d〕アゼピン−2−イルメチ
ル〕アミンの合成 6−(4−ベンゾイルベンゾイル)−5,6,7,8−
テトラヒドロ−4H−フロ〔2,3−d〕アゼピン0.
179g(0.518ミリモル)の酢酸20ml溶液に5
0%ジメチルアミン水溶液56mg(0.62ミリモル)
及び37%ホルムアルデヒド水溶液50mg(0.62ミ
リモル)を加え、100℃で30分間撹拌した。溶媒を
減圧留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加えて溶液をア
ルカリ性にした後にジクロロメタンで3回抽出した。集
めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧
留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーにて精製し(酢酸エチル〜酢酸エチル/メ
タノール=4/1)、目的物を得た。 黄色液体 収量0.156g 収率75%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.262(6H,s), 2.471(1H,t,
5.3Hz), 2.784(2H,t,5.2Hz), 3.103(1H,t,5.3Hz), 3.35
9(2H,s), 3.557(2H,t,5.5Hz), 3.918(2H,t,5.5Hz), 5.9
55(0.5H,s), 6.034(0.5H,s), 7.457-7.656(5H,m), 7.79
0-7.873(4H,m); IR (neat) 2939, 1659, 1630, 1466, 1
429, 1275, 924, 752, 704 cm-1 c) N,N−ジメチル−〔6−(4−ベンゾイルベン
ゾイル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−フロ
〔2,3−d〕アゼピン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔6−(4−ベンゾイルベンゾイ
ル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−フロ
〔2,3−d〕アゼピン−2−イルメチル〕アミン0.
156gをメタノール2mlに溶解し、塩化水素のメタノ
ール溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮して、目
的物を得た。 淡黄色泡状物 収量0.165g1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.562(1H,t,5.3Hz), 2.793
(2H,m), 2.861(6H,s), 3.108(1H,t,5.3Hz), 3.588-3.65
8(2H,m), 3.901-3.971(2H,m), 4.330(2H,s), 6.546(0.5
H,s), 6.614(0.5H,s), 7.250-7.380(1H,m), 7.459-7.70
2(5H,m), 7.761-7.878(3H,m); IR (neat) 2951, 2681,
1653, 1628, 1471, 1433, 1277, 1176, 926, 704 cm-1;
Anal. Calcd for C25H27ClN2O3・1.5H2O: C, 64.44; H,
6.49; N,6.01. Found: C, 64.54; H, 6.81; N, 5.97.
【0187】実施例60 N,N−ジメチル−(6−トリフルオロアセチル−4,
5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン
−2−イルメチル)アミンの合成 a) 6−トリフルオロアセチル−4,5,6,7−テ
トラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩1.020g(6.391ミリモル)、ピ
リジン1.55ml(19.2ミリモル)のジクロロメタ
ン50ml溶液に氷冷下、無水トリフルオロ酢酸のジクロ
ロメタン30ml溶液を滴下した後、室温で30分間撹
拌した。混合物の溶媒を減圧留去して得た残留物を、酢
酸エチルで希釈して希塩酸で洗浄した後、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し
(ヘキサン/酢酸エチル=15/1〜9/1)、目的物
を得た。 無色液体 収量1.223g 収率87% H−NMR (CDCl, 200MHz) δ
2.601-2.700(2H,m), 3.806(1.4H,t,6.0Hz), 3.916(0.6
H,t,5.6Hz), 4.640(0.6H,s), 4.695(1.4H,s), 6.274-6.
294(1H,m), 7.335(1H,d,2.0Hz); IR (neat) 1695, 145
8, 1205, 1174, 1144, 1099, 897, 755, 737 cm-1 b) N,N−ジメチル−(6−トリフルオロアセチル
−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピ
リジン−2−イルメチル)アミンの合成 6−トリフルオロアセチル−4,5,6,7−テトラヒ
ドロフロ〔2,3−c〕ピリジン0.722g(3.2
94ミリモル)の酢酸50ml溶液に50%ジメチルアミ
ン水溶液0.36g(4.0ミリモル)及び37%ホル
ムアルデヒド水溶液0.32g(4.0ミリモル)を加
え、100℃で1.5時間撹拌した。溶媒を減圧留去し
て残留物を水で希釈し、これを氷で冷却した炭酸水素ナ
トリウム水溶液にゆっくり注ぎ、ジクロロメタンで3回
抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾
燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにて精製し(酢酸エチル〜
酢酸エチル/メタノール=4/1)、目的物を得た。 黄色液体 収量0.629g 収率69%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.268(6H,s), 2.573-2.661
(2H,m), 3.418(2H,s), 3.7909(1.4H,t,6.1Hz), 3.900
(0.6H,t,5.9Hz), 4.621(0.6H,s), 4.674(1.4H,s),6.081
(1H,s); IR (neat) 2943, 2777, 1695, 1456, 1205, 11
74, 1144, 1045, 905, 754 cm-1
【0188】実施例61 N,N−ジメチル−(6−tert−ブトキシカルボニル−
4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン−2−イルメチル)アミンの合成 N,N−ジメチル−(6−トリフルオロアセチル−4,
5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン
−2−イルメチル)アミン0.485g(1.756ミ
リモル)のメタノール10ml溶液に炭酸カリウム0.4
9g(3.5ミリモル)を加え、室温で1時間撹拌し
た。反応液を濾過して不溶物を除いた後、溶媒を減圧留
去した。得られた残留物をジクロロメタン30mlに溶解
し、室温で二炭酸ジ−tert−ブチル0.38g(1.8
ミリモル)を加え、室温で0.5時間撹拌した。反応液
の溶媒を減圧留去し、得られた粗生成物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーにて精製し(酢酸エチル〜酢酸
エチル/メタノール=4/1)、目的物を得た。 黄色液体 収量0.308g 収率63%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.477(9H,s), 2.265(6H,
s), 3.402(2H,s), 3.620(2H,t,5.5Hz), 4.428(2H,s),
6.051(1H,s); IR (neat) 2974, 1933, 2771, 1699,145
6, 1412, 1365, 1225, 1169, 1093, 908, 768 cm-1
【0189】実施例62 1−(2−ジメチルアミノメチル−5,7−ジヒドロ−
4H−チエノ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)−6
−フェニルヘキサン−1−オン・塩酸塩の合成a) 2
−(3−チエニル)−1−(メチルスルフィニル)−1
−(メチルチオ)エチレンの合成 メチルメチルスルフィニルメチルスルフィド20mlに粉
末化した水酸化ナトリウム1.27g(31.8ミリモ
ル)を加え、80℃で30分間撹拌した。これを3−チ
オフェンカルボキサルデヒド10.695g(95.3
63ミリモル)に加え、80℃で3時間撹拌した。室温
に冷却した後、水を加え、ジクロロメタンで3回抽出し
た。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒
を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エチル
=3/1〜1/1)、目的物を得た。 暗褐色液体 収量18.244g 収率88%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.352(3H,s), 2.753(3H,
s), 7.375(1H,dd,3.0Hz,5.2Hz), 7.667(1H,s), 7.787(1
H,dd,1.2Hz,5.0Hz), 7.937(1H,dd,0.7Hz,2.9Hz); IR (n
eat) 3088, 1595, 1414, 1283, 1061, 957, 784 cm-1 b) 3−チエニル酢酸メチルの合成 2−(3−チエニル)−1−(メチルスルフィニル)−
1−(メチルチオ)エチレン18.244g(83.5
50ミリモル)を約10%塩化水素のメタノール溶液1
00mlに溶かし、無水塩化銅(II)5.62g(41.
8ミリモル)を加え、室温で10時間撹拌した。溶媒を
減圧留去し、水を加え、ジクロロメタンで3回抽出し
た。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エチル=15/1〜9
/1)、目的物を得た。 黄色液体 収量12.111g 収率93%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 3.667(2H,s), 3.709(3H,
s), 7.041(1H,dd,1.2Hz,4.8Hz), 7.151(1H,d,2.2Hz),
7.291(1H,dd,2.9Hz,5.1Hz); IR (neat) 1740, 1265,115
1, 1012, 164 cm-1
【0190】c) N−〔2−(3−チエニル)エチ
ル〕フタルイミドの合成 水素化リチウムアルミニウム3.27g(86.2ミリ
モル)のテトラヒドロフラン200ml懸濁液に、氷冷
下、3−チエニル酢酸メチル8.979g(57.48
ミリモル)のテトラヒドロフラン50ml溶液を滴下し、
室温で3時間撹拌した。反応液を氷水浴で冷却し酢酸エ
チルを滴下して、過剰の水素化リチウムアルミニウムを
分解し、さらに水を注意深く加えた。生じた白沈をセラ
イトを用いて濾過、沈殿を酢酸エチルで洗浄した。集め
た濾液の溶媒を減圧留去した。得た粗2−(3−チエニ
ル)エタノールは精製することなく次の反応に用いた。
上で得た粗2−(3−チエニル)エタノール、トリエチ
ルアミン9.61ml(69.0ミリモル)のジエチルエ
ーテル150ml溶液に、氷冷下、メタンスルホン酸クロ
リド4.89ml(63.2ミリモル)のジエチルエーテ
ル30ml溶液を滴下し、そのまま0.5時間撹拌した。
反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。集めた
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去
した。得た粗メタンスルホン酸2−(3−チエニル)エ
チルは精製することなく次の反応に用いた。上で得た粗
メタンスルホン酸2−(3−チエニル)エチルのN,N
−ジメチルホルムアミド400ml溶液にフタルイミドカ
リウム12.8g(69.0ミリモル)を加え、100
℃で一晩撹拌した。反応液を室温に冷却した後、激しく
撹拌しながら水に加えた。生じた沈殿を濾過し、水で洗
浄後、乾燥して、目的物を得た。 白色固体 収量11.175g 収率76%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 3.039(2H,t,7.5Hz), 3.941
(2H,t,7.6Hz), 6.998-7.047(2H,m), 7.263(1H,dd,3.0H
z,4.8Hz), 7.671-7.754(2H,m), 7.796-7.877(2H,m); IR
(nujol) 1711, 1086, 997, 872, 785, 716 cm-1; Ana
l. Calcd for C14H11NO2S: C, 65.35; H, 4.31; N, 5.4
4. Found: C, 65.43; H, 4.38; N, 5.71.
【0191】d) N−tert−ブトキシカルボニル−2
−(3−チエニル)エチルアミンの合成 N−〔2−(3−チエニル)エチル〕フタルイミド2.
086g(8.107ミリモル)、ヒドラジン一水和物
0.59ml(12.2ミリモル)のエタノール200ml
溶液を1時間加熱環流した。反応液を室温に冷却した
後、水酸化ナトリウム水溶液に注ぎ、ジクロロメタンで
3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗2−(3−チエ
ニル)エチルアミンをジクロロメタン50mlに溶解し、
二炭酸ジ−tert−ブチル2.30g(10.5ミリモ
ル)のジクロロメタン10ml溶液を室温で滴下し、その
まま0.5時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、得られた
粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精
製し(ヘキサン/酢酸エチル=15/1〜6/1)、目
的物を得た。 無色液体 収量1.763g 収率96%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.440(9H,s), 2.827(2H,t,
7.0Hz), 3.382(2H,q,6.5Hz), 4.567(1H,br s), 6.956(1
H,dd,1.2Hz,5.0Hz), 7.003-7.011(1H,m), 7.284(1H,dd,
2.8Hz,4.8Hz); IR (neat) 3350, 2976, 1693, 1514, 12
50, 1171, 777 cm-1 e) 6−tert−ブトキシカルボニル−4,5,6,7
−テトラヒドロチエノ〔2,3−c〕ピリジンの合成 N−tert−ブトキシカルボニル−2−(3−チエニル)
エチルアミン1.753g(7.711ミリモル)、粉
末化したパラホルムアルデヒド0.46g(15.4ミ
リモル)、p−トルエンスルホン酸一水和物73mg
(0.39ミリモル)のトルエン150ml溶液をディー
ン−スタークトラップを取り付けた反応容器中で脱水条
件で0.5時間加熱環流した。反応液を室温まで冷却
し、酢酸エチルで希釈した後、炭酸水素ナトリウム水溶
液で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶
媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エチ
ル=15/1〜9/1)、目的物を得た。 白色固体 収量1.650g 収率89%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.483(9H,s), 2.705(2H,br
t,5.8Hz), 3.675(2H,t,5.8Hz), 4.624(2H,br s), 6.78
5(1H,d,5.0Hz), 7.132(1H,d,5.2Hz); IR (neat)2976, 1
697, 1414, 1240, 1169, 881, 704 cm-1; Anal. Calcd
for C12H17NO2S:C, 60.22; H, 7.16; N, 5.85. Found:
C, 60.07; H, 7.03; N, 5.89.
【0192】f) 4,5,6,7−テトラヒドロチエ
ノ〔2,3−c〕ピリジン・塩酸塩の合成 6−tert−ブトキシカルボニル−4,5,6,7−テト
ラヒドロチエノ〔2,3−c〕ピリジン1.427g
(5.962ミリモル)のメタノール5ml溶液に、濃塩
酸3mlを加え、室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧留去
し、目的物を得た。 白色結晶 収量1.025g 収率98%1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 3.022(2H,tt,1.6Hz,6.2H
z), 3.507(2H,t,6.3Hz), 4.430(2H,s), 6.915(1H,d,5.0
Hz), 7.386(1H,d,5.2Hz);IR (nujol) 2777-2416, 1157,
1090, 1036, 702 cm-1 ; Anal. Calcd for C7H10ClNS:
C, 47.86; H, 5.74; N, 7.97. Found: C, 47.82; H,
5.63; N, 8.02. g) 1−(5,7−ジヒドロ−4H−チエノ〔2,3
−c〕ピリジン−6−イル)−6−フェニルヘキサン−
1−オンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロチエノ〔2,3−c〕ピ
リジン・塩酸塩0.272g(1.548ミリモル)、
6−フェニルヘキサン酸0.33g(1.7ミリモ
ル)、トリエチルアミン0.86ml(6.2ミリモル)
のジクロロメタン30ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジ
エチル0.28ml(1.9ミリモル)を滴下した後、室
温で一晩撹拌した。これを水酸化ナトリウム水溶液に注
ぎ、ジクロロメタンで3回抽出した。集めた有機層を無
水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得ら
れた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
て精製し(ヘキサン/酢酸エチル=6/1〜3/1)、
目的物を得た。 無色液体 収量0.503g 収率100%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.340-1.478(2H,m), 1.577
-1.789(4H,m), 2.340-2.450(2H,m), 2.573-2.786(4H,
m), 3.690(1.2H,t,5.7Hz), 3.868(0.8H,t,5.8Hz),4.654
(0.8H,s), 4.800(1.2H,s), 6.775-6.821(1H,m), 7.134-
7.314(6H,m); IR (neat) 2929, 1645, 1427, 1227, 702
cm-1
【0193】h) 1−(2−ジメチルアミノメチル−
5,7−ジヒドロ−4H−チエノ〔2,3−c〕ピリジ
ン−6−イル)−6−フェニルヘキサン−1−オンの合
成 1−(5,7−ジヒドロ−4H−チエノ〔2,3−c〕
ピリジン−6−イル)−6−フェニルヘキサン−1−オ
ン0.503g(1.548ミリモル)の酢酸20ml溶
液に50%ジメチルアミン水溶液0.17g(1.9ミ
リモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.15g
(1.9ミリモル)を加え、100℃で3時間撹拌し
た。さらに、50%ジメチルアミン水溶液0.5g
(5.5ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液
0.5g(6.2ミリモル)を加え、100℃で6時間
撹拌した。溶媒を減圧留去し、水酸化ナトリウム水溶液
を加えて溶液をアルカリ性にした後にジクロロメタンで
3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(酢酸エチル
〜酢酸エチル/メタノール=4/1)、目的物を得た。 淡黄色液体 収量0.070g 収率12%1 H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.354-1.471(2H,m), 1.586
-1.757(4H,m), 2.266(6H,s), 2.321-2.434(2H,m), 2.56
8-2.740(4H,m), 3.553(2H,s), 3.667(1.2H,t,5.7Hz),
3.845(0.8H,t,5.9Hz), 4.588(0.8H,s), 4.737(1.2H,s),
6.583(1H,s), 7.131-7.308(5H,m); IR (neat) 2933, 1
647, 1450, 1431, 1221, 1024, 746, 700 cm-1 i) 1−(2−ジメチルアミノメチル−5,7−ジヒ
ドロ−4H−チエノ〔2,3−c〕ピリジン−6−イ
ル)−6−フェニルヘキサン−1−オン・塩酸塩の合成 1−(2−ジメチルアミノメチル−5,7−ジヒドロ−
4H−チエノ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)−6
−フェニルヘキサン−1−オン70mgをメタノール2ml
に溶解し、塩化水素のメタノール溶液を過剰量加えて撹
拌した。これを濃縮した後、ジエチルエーテルを加え、
生じた固体を濾過、ジエチルエーテルで洗浄して、目的
物を得た。 淡黄色粉末 収量76mg1 H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.328-1.473(2H,m), 1.559
-1.704(4H,m), 2.411-2.817(6H,m), 2.861(6H,s), 3.75
5-3.872(2H,m), 4.479(2H,s), 4.761(2H,s), 7.074(1H,
s), 7.094-7.276(5H,m); IR (nujol) 2461, 1641, 123
2, 1188, 743, 706cm-1; Anal. Calcd for C22H31ClN2O
S・0.6H2O: C, 63.24; H, 7.77; N, 6.70.Found: C, 63.
06; H, 7.65; N, 6.78.
【0194】実施例63 6−(4−クロロフェニル)−1−(2−ジメチルアミ
ノメチル−5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−
c〕ピリジン−6−イル)−ヘキサン−1−オン・塩酸
塩の合成 a) 6−(4−クロロフェニル)−1−(2−ジメチ
ルアミノメチル−5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,
3−c〕ピリジン−6−イル)−ヘキサン−1−オンの
合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.319g(2.000ミリモル)、6
−(4−クロロフェニル)ヘキサン酸0.498g
(2.2ミリモル)、トリエチルアミン1.1ml(8.
0ミリモル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷冷下シ
アノリン酸ジエチル0.489g(3.0ミリモル)を
滴下した後、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し精製水
を加え、酢酸エチルで2回抽出した。集めた有機層を精
製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧
留去した。得られた粗生成物を酢酸10mlに溶解し50
%ジメチルアミン水溶液0.270ml(3.00ミリモ
ル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.245ml
(3.00ミリモル)を加え、100℃で90分間撹拌
した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウム水溶
液を加えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチルで2
回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生
成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し
(酢酸エチル/メタノール=5/1)、目的物を得た。
【0195】褐色液体 収量0.528g 収率68% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.327-1.421(2H,m), 1.588
-1.726(2H,m), 2.261(6H,s), 2.303-2.384(2H,m), 2.42
4-2.618(2H,m), 3.406(2H,d,2.0Hz), 3.618(1.1H,t,5.6
Hz), 3.811(0.9H,t,5.6Hz), 4.444(0.9H,s), 4.602(1.1
H,s), 6.061(1H,d,3.2Hz), 7.094(2H,d,8.4Hz), 7.253
(2H,d,8.4Hz); IR (neat) 2935, 2856, 2777, 1651, 14
35, 1209, 1015,802 cm-1 b) 6−(4−クロロフェニル)−1−(2−ジメチ
ルアミノメチル−5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,
3−c〕ピリジン−6−イル)−ヘキサン−1−オン・
塩酸塩の合成 6−(4−クロロフェニル)−1−(2−ジメチルアミ
ノメチル−5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−
c〕ピリジン−6−イル)−ヘキサン−1−オン0.5
28gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素の酢酸エチ
ル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮してジエチ
ルエーテルで洗浄して目的物を得た。 褐色粉末 収量0.500g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.375-1.408(2H,m), 1.624
-1.644(4H,m), 2.400-2.521(2H,m), 2.605(4H,t,7.4H
z), 2.861(6H,s), 3.714-3.835(2H,m), 4.372(2H,s),
4.595(2H,s), 6.643(1H,s), 7.133-7.263(4H,m); IR (n
ujol) 2441, 1643, 1215, 947, 723 cm-1; Anal. Calcd
for C22H30Cl2N2O2・0.3H2O: C, 61.34; H, 7.16; N,
6.50. Found: C, 61.29; H, 7.09; N, 6.44.
【0196】実施例64 1−〔2−(2−オキサゾリン−2−イル)−5,7−
ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イ
ル〕−6−フェニルヘキサン−1−オン・塩酸塩の合成 a) N−ベンジル−2−(3−フリル)エチルアミン
の合成 N−〔2−(3−フリル)エチル〕フタルイミド8.0
29g(33.281ミリモル)、ヒドラジン一水和物
2.42ml(49.9ミリモル)のエタノール100ml
溶液を1時間加熱環流した。反応液を室温に冷却した
後、水酸化ナトリウム水溶液に注ぎ、ジクロロメタンで
3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗2−(3−フリ
ル)エチルアミンは精製することなく次の反応に用い
た。上で得た粗2−(3−フリル)エチルアミン、ベン
ズアルデヒド4.24g(39.9ミリモル)のメタノ
ール50ml溶液を室温で0.5時間撹拌した。この反応
液を氷冷し、水素化ホウ素ナトリウム1.89g(4
9.9ミリモル)を少しづつ加えた後、室温で1時間撹
拌した。反応液を水酸化ナトリウム水溶液に注ぎ、ジク
ロロメタンで3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生
成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し
(ヘキサン/酢酸エチル=1/1〜酢酸エチル)、目的
物を得た。 黄色液体 収量5.619g 収率84% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.557(1H,br s), 2.641(2
H,t,6.8Hz), 2.834(2H,t,7.2Hz), 3.801(2H,s), 6.270-
6.279(1H,m), 7.206-7.334(6H,m), 7.354(1H,t,1.6Hz);
IR (neat) 2920, 2819, 1497, 1454, 1024, 874, 779,
735, 698 cm-1 b) 6−ベンジル−4,5,6,7−テトラヒドロフ
ロ〔2,3−c〕ピリジンの合成 N−ベンジル−2−(3−フリル)エチルアミン5.6
03g(27.838ミリモル)の酢酸50ml溶液に3
7%ホルムアルデヒド水溶液2.71g(33.4ミリ
モル)を加え、100℃で1時間撹拌した。溶媒を減圧
留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加えて溶液をアルカ
リ性にした後にジクロロメタンで3回抽出した。集めた
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去
した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エチル=9/
1)、目的物を得た。 黄色液体 収量4.314g 収率73% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.535(2H,t,5.5Hz), 2.741
(2H,t,5.7Hz), 3.517(2H,s), 3.721(2H,s), 6.229(1H,
d,1.8Hz), 7.242-7.395(6H,m); IR (neat) 2920,2798,
1500, 1454, 1153, 1068, 733, 700 cm-1
【0197】c) 6−ベンジル−4,5,6,7−テ
トラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−カルボン
酸メチルの合成 6−ベンジル−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン0.683g(3.202ミリ
モル)のテトラヒドロフラン30ml溶液に氷冷下1.6
Mn−ブチルリチウムのヘキサン溶液4.0ml(6.4
ミリモル)を加えた後、そのまま0.5時間撹拌した。
反応液をー78℃に冷却し、砕いたドライアイスを加
え、激しく撹拌しながら徐々に室温に昇温した。溶媒を
減圧留去した後、残留物を約10%塩化水素のメタノー
ル溶液50mlに溶解し、室温で一晩撹拌した。溶媒を減
圧留去した後、炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジク
ロロメタンで3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生
成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し
(ヘキサン/酢酸エチル=6/1〜3/1)、目的物を
得た。 橙色液体 収量0.290g 収率33% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.559(2H,t,5.5Hz), 2.757
(2H,t,5.7Hz), 3.564(2H,s), 3.718(2H,s), 3.859(3H,
s), 7.028(1H,s), 7.261-7.371(5H,m); IR (neat)1726,
1539, 1315, 1178, 1092, 758, 700 cm-1 d) 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン−2−カルボン酸メチルの合成 6−ベンジル−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン−2−カルボン酸メチル0.2
85g(1.050ミリモル)のメタノール30ml溶液
を10%パラジウム/炭素(50%含水)0.2gを触
媒として、常温常圧下で一晩水素添加した。触媒を濾過
して除き、濾液の溶媒を減圧留去して、目的物を得た。 黄色液体 収量0.195g 収率100% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.561(2H,br s), 3.083(2
H,br s), 3.150(1H,br s), 3.878(3H,s), 3.940(2H,br
s), 7.035(1H,s); IR (neat) 1714, 1516, 1439,1323,
1174 cm-1
【0198】e) 6−(6−フェニルヘキサノイル)
−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピ
リジン−2−カルボン酸メチルの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン−2−カルボン酸メチル95mg(0.52ミリモ
ル)、6−フェニルヘキサン酸0.12g(0.63ミ
リモル)、トリエチルアミン0.15ml(1.0ミリモ
ル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷冷下シアノりん
酸ジエチル0.10ml(0.63ミリモル)を滴下した
後、室温で一晩撹拌した。これを水酸化ナトリウム水溶
液に注ぎ、ジクロロメタンで3回抽出した。集めた有機
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去し
た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エチル=3/1〜2
/1)、目的物を得た。 淡黄色液体 収量0.147g 収率79% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.330-1.467(2H,m), 1.571
-1.737(4H,m), 2.309-2.434(2H,m), 2.528-2.655(4H,
m), 3.647(1.2H,t,5.6Hz), 3.833(0.8H,t,5.7Hz),3.882
(3H,s), 4.522(0.8H,s), 4.681(1.2H,s), 7.042(1H,s),
7.129-7.316(5H,m); IR (neat) 2931, 1724, 1651, 15
39, 1435, 1311, 1209, 758, 700 cm-1 f) 6−(6−フェニルヘキサノイル)−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2
−カルボン酸の合成 6−(6−フェニルヘキサノイル)−4,5,6,7−
テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−カルボ
ン酸メチル0.147g(0.414ミリモル)のテト
ラヒドロフラン10ml溶液に1N水酸化ナトリウム水溶
液1mlを加え、室温で1日間撹拌した。反応液に1N塩
酸10mlを加えて溶液を酸性にした後にジエチルエーテ
ルで3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した後、溶媒を減圧留去して、目的物を得た。 淡黄色固体 収量0.142g 収率100% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.319-1.471(2H,m), 1.583
-1.786(4H,m), 2.328-2.471(2H,m), 2.614(4H,t,7.2H
z), 3.665(1.2H,t,5.5HZ), 3.859(0.8H,t,5.5Hz),4.546
(0.8H,s), 4.709(1.2H,s), 7.142-7.303(6H,m), 9.116
(1H,br s); IR (neat) 2931, 1714, 1605, 1529, 1448,
1211, 1182, 912, 748, 700 cm-1; Anal. Calcd for C
20H23NO4・0.2H2O: C, 69.63; H, 6.84; N, 4.06. Foun
d: C, 69.69;H, 6.96; N, 3.94.
【0199】g) 1−〔2−(2−オキサゾリン−2
−イル)−5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−
c〕ピリジン−6−イル〕−6−フェニルヘキサン−1
−オンの合成 6−(6−フェニルヘキサノイル)−4,5,6,7−
テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−カルボ
ン酸0.884g(2.590ミリモル)、2−アミノ
エタノール0.16g(2.59ミリモル)、トリエチ
ルアミン1.08ml(7.77ミリモル)、四塩化炭素
2.50ml(25.9ミリモル)のアセトニトリル50
ml溶液に、氷冷下トリフェニルホスフィン2.04g
(7.77ミリモル)を加えた後、室温で4時間撹拌し
た。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。集
めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧
留去した。得られた粗生成物をシリカゲルフラッシュカ
ラムクロマトグラフィーにて精製し(酢酸エチル〜酢酸
エチル/メタノール=20/1)、目的物を得た。 無色液体 収量0.148g 収率16% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.326-1.465(2H,m), 1.583
-1.773(4H,m), 2.301-2.429(2H,m), 2.515-2.650(4H,
m), 3.634(1.2H,t,5.5Hz), 3.825(0.8H,t,5.7Hz),4.030
(2H,t,9.2Hz), 4.385(2H,t,9.5Hz), 4.510(0.8H,s), 4.
667(1.2H,s), 6.794(1H,s), 7.122-7.301(5H,m); IR (n
eat) 2931, 2854, 1651, 1429, 1362, 1213, 1080, 702
cm-1 h) 1−〔2−(2−オキサゾリン−2−イル)−
5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン
−6−イル〕−6−フェニルヘキサン−1−オン・塩酸
塩の合成 1−〔2−(2−オキサゾリン−2−イル)−5,7−
ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イ
ル〕−6−フェニルヘキサン−1−オン0.148gの
ジエチルエーテル10ml溶液に塩化水素の約10%メタ
ノール溶液0.5mlを加え、10分間撹拌後、溶媒を減
圧留去した。得た粗生成物をジエチルエーテルより結晶
化して目的物を得た。 白色固体 収量0.140g 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.336-1.451(2H,m), 1.555
-1.734(4H,m), 2.394-2.635(6H,m), 3.620-3.828(6H,
m), 4.611(2H,s), 7.005(1H,s), 7.075-7.259(5H,m); I
R (nujol) 3294, 1637, 1556, 1230, 916, 743 cm-1; A
nal. Calcd for C22H27ClN2O3・0.3H2O: C, 64.71; H,
6.81; N, 6.86. Found: C, 64.79; H, 6.58;N, 6.88.
【0200】実施例65 N−メチル−〔6−(4−ベンゾイルベンゾイル)−
4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 a) 6−(4−ベンゾイルベンゾイル)−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2
−カルバルデヒドの合成 N,N−ジメチルホルムアミド30mlにー78℃で塩化
オキザリル0.20ml(2.3ミリモル)を加え、室温
で15分間撹拌した。これに、6−(4−ベンゾイルベ
ンゾイル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,
3−c〕ピリジン0.684g(2.064ミリモル)
のN,N−ジメチルホルムアミド10ml溶液を加え、室
温で一晩撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで3
回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾
燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲ
ルフラッシュカラムクロマトグラフィーにて精製し(ヘ
キサン/酢酸エチル=1/1〜1/3)、目的物を得
た。 橙色液体 収量0.476g 収率64% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.693(2H,br s), 3.676(1.
2H,br s), 4.019(0.8H,br s), 4.608(0.8H,br s), 4.86
7(1.2H,br s), 7.153(1H,s), 7.464-7.667(5H,m), 7.78
6-7.889(4H,m), 9.567(1H,s); IR (neat) 1676, 1643,
1525, 1427, 1306, 1275, 1255, 914, 729, 704 cm-1 b) N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチル−
〔6−(4−ベンゾイルベンゾイル)−4,5,6,7
−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イル
メチル〕アミンの合成
【0201】6−(4−ベンゾイルベンゾイル)−4,
5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン
−2−カルバルデヒド0.512g(1.425ミリモ
ル)、メチルアミンの40%メタノール溶液0.55g
(7.1ミリモル)、酢酸5滴をメタノール30mlに溶
解し、室温で0.5時間撹拌した。これに、シアノ水素
化ほう素ナトリウム0.18g(2.9ミリモル)を室
温で加え、そのまま4.5日間撹拌した。反応液を水酸
化ナトリウム水溶液に注ぎ、ジクロロメタンで3回抽出
した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶
媒を減圧留去した。得られた残留物をジクロロメタン2
0mlに溶解し、二炭酸ジ−tert−ブチル0.47g
(2.1ミリモル)のジクロロメタン5ml溶液を加え
た。室温で1時間撹拌した後、溶媒を減圧留去した。得
られた粗生成物をシリカゲルフラッシュカラムクロマト
グラフィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エチル=3/1
〜2/1)、目的物を得た。 黄色泡状物 収量97mg 収率14% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.471(9H,br s), 2.546-2.
682(4H,m), 2.823-2.883(3H,m), 3.594(1.2H,br s), 3.
993(0.8H,br s), 4.343(2H,br s), 4.442(0.8H,br s),
4.761(1.2H,br s), 6.083-6.212(1H,m), 7.462-7.671(5
H,m), 7.796-7.884(4H,m); IR (nujol) 1691, 1630, 13
09, 1273, 1147, 1041, 700 cm-1 c) N−メチル−〔6−(4−ベンゾイルベンゾイ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチル−〔6−
(4−ベンゾイルベンゾイル)−4,5,6,7−テト
ラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミン0.127g(0.268ミリモル)をメタ
ノール5mlに溶解し、濃塩酸1mlを加えて30分間撹拌
した。これを濃縮して、目的物を得た。 褐色泡状物 収量0.110g 収率100% 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.557-2.709(5H,m), 3.650
(1.4H,br s), 3.996(0.6H,br s), 4.271(2H,br s), 4.5
52(0.6H,br s), 4.784(1.4H,br s), 6.601(1H,s), 7.45
1-7.731(5H,m), 7.775-7.892(4H,m); IR (neat) 2962,
2765, 1651, 1626, 1441, 1277, 704 cm-1; HRMS m/z C
alcd for C23H22N2O3 374.1632, Found: 374.1632.
【0202】実施例66 N−(2−メトキシエチル)−N−メチル−〔6−(4
−ベンゾイルベンゾイル)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕ア
ミン・塩酸塩の合成 a) N−(2−メトキシエチル)−N−メチル−〔6
−(4−ベンゾイルベンゾイル)−4,5,6,7−テ
トラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミンの合成 6−(4−ベンゾイルベンゾイル)−4,5,6,7−
テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン0.341g
(1.029ミリモル)の酢酸10ml溶液にN−メチル
−2−メトキシエチルアミン・酢酸塩0.18g(1.
2ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.1
0g(1.2ミリモル)を加え、100℃で1時間撹拌
した。溶媒を減圧留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加
えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチルで3回抽出
した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶
媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにて精製し(酢酸エチル〜酢酸エ
チル/メタノール=4/1)、目的物を得た。
【0203】橙色液体 収量0.322g 収率72% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.324(3H,br s), 2.524-2.
627(4H,m), 3.359(3H,s), 3.493-3.608(5.4H,m), 3.993
(0.6H,br s), 4.446(0.6H,br s), 4.770(1.4H,brs), 6.
089(1H,s), 7.462-7.664(5H,m), 7.796-7.876(4H,m); I
R (neat) 2927,2850, 1655, 1635, 1433, 1277, 1117,
1045, 933, 704 cm-1 b) N−(2−メトキシエチル)−N−メチル−〔6
−(4−ベンゾイルベンゾイル)−4,5,6,7−テ
トラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミン・塩酸塩の合成 N−(2−メトキシエチル)−N−メチル−〔6−(4
−ベンゾイルベンゾイル)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕ア
ミン0.322gをメタノール2mlに溶解し、塩化水素
のメタノール溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮
して、目的物を得た。 褐色泡状物 収量0.346g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.625(2H,br s), 2.903(3
H,br s), 3.418(5H,br s), 3.649-3.760(3.4H,m), 4.01
0(0.6H,br s), 4.488(2H,br s), 4.577(0.6H,br s), 4.
794(1.4H,br s), 6.724(1H,s), 7.493-7.710(5H,m), 7.
757-7.873(4H,m);IR (neat) 2937, 2834, 1651, 1628,
1441, 1277, 1117, 704 cm-1; Anal. Calcd for C26H29
ClN2O4・2.0H2O: C, 61.84; H, 6.59; N, 5.55. Found:
C, 61.93;H, 6.44; N, 5.64.
【0204】実施例67 6−(4−ベンゾイルベンゾイル)−2−(1−ピロリ
ジニルメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン・塩酸塩の合成 a) 6−(4−ベンゾイルベンゾイル)−2−(1−
ピロリジニルメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ
フロ〔2,3−c〕ピリジンの合成 6−(4−ベンゾイルベンゾイル)−4,5,6,7−
テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン0.229g
(0.691ミリモル)の酢酸10ml溶液にピロリジン
0.09ml(1.0ミリモル)及び37%ホルムアルデ
ヒド水溶液84mg(1.0ミリモル)を加え、100℃
で0.5時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、水酸化ナト
リウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸
エチルで3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(酢
酸エチル〜酢酸エチル/メタノール=4/1)、目的物
を得た。 橙色液体 収量0.225g 収率79% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.797(4H,br s), 2.552(6
H,br s), 3.610(3.2H,brs), 3.991(0.8H,br s), 4.462
(0.8H,br s), 4.772(1.2H,br s), 6.089(1H,s), 7.453-
7.658(5H,m), 7.788-7.873(4H,m); IR (neat) 2964, 27
91, 1651, 1632, 1429, 1277, 702 cm-1 b) 6−(4−ベンゾイルベンゾイル)−2−(1−
ピロリジニルメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ
フロ〔2,3−c〕ピリジン・塩酸塩の合成 6−(4−ベンゾイルベンゾイル)−2−(1−ピロリ
ジニルメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン0.225gをメタノール2ml
に溶解し、塩化水素のメタノール溶液を過剰量加えて撹
拌した。これを濃縮して、目的物を得た。 淡褐色泡状物 収量0.246g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.050-2.150(4H,m), 2.614
(2H,br s), 3.220(2H,brs), 3.537-3.641(3.2H,m), 4.0
04(0.8H,br s), 4.473(2H,br s), 4.563(0.8H,br s),
4.784(1.2H,br s), 6.655(1H,s), 7.385-7.702(5H,m),
7.765-7.878(4H,m); IR (neat) 2949, 2594, 1651, 162
8, 1441, 1277, 926, 704 cm-1; Anal. Calcd for C26H
27ClN2O3・1.0H2O: C, 66.59; H, 6.23; N, 5.97. Foun
d: C, 66.44; H, 6.50; N, 6.00.
【0205】実施例68 6−(4−ベンゾイルベンゾイル)−2−ピペリジノメ
チル−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン・塩酸塩の合成 a) 6−(4−ベンゾイルベンゾイル)−2−ピペリ
ジノメチル−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,
3−c〕ピリジンの合成 6−(4−ベンゾイルベンゾイル)−4,5,6,7−
テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン0.260g
(0.785ミリモル)の酢酸10ml溶液にピペリジン
0.12ml(1.2ミリモル)及び37%ホルムアルデ
ヒド水溶液96mg(1.2ミリモル)を加え、100℃
で1時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、水酸化ナトリウ
ム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチ
ルで3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(酢酸エ
チル〜酢酸エチル/メタノール=4/1)、目的物を得
た。 黄色液体 収量0.297g 収率88% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.418-1.595(6H,m), 2.401
-2.687(6H,m), 3.369-3.581(3.2H,m), 3.984(0.8H,br
s), 4.453(0.8H,br s), 4.770(1.2H,br s), 6.076(1H,
s), 7.453-7.660(5H,m), 7.787-7.869(4H,m); IR (nea
t) 2933, 1653, 1633, 1431, 1277, 1111, 702 cm-1 b) 6−(4−ベンゾイルベンゾイル)−2−ピペリ
ジノメチル−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,
3−c〕ピリジン・塩酸塩の合成 6−(4−ベンゾイルベンゾイル)−2−ピペリジノメ
チル−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン0.297gをメタノール2mlに溶解し、
塩化水素のメタノール溶液を過剰量加えて撹拌した。こ
れを濃縮して、目的物を得た。 淡褐色泡状物 収量0.321g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.500-2.007(6H,m), 2.625
(2H,br s), 2.931-3.050(2H,m), 3.456-3.643(3.2H,m),
4.000(0.8H,br s), 4.387(2H,br s), 4.577(0.8H,br
s), 4.786(1.2H,br s), 6.697(1H,s), 7.244-7.697(5H,
m), 7.754-7.867(4H,m); IR (neat) 2945, 2542, 1651,
1626, 1433, 1275, 933, 704 cm-1; Anal.Calcd for C
27H29ClN2O3・1.5H2O: C, 65.91; H, 6.56; N, 5.69. Fo
und: C, 65.68; H, 6.86; N, 5.97.
【0206】実施例69 N−(2−ヒドロキシエチル)−6−(4−ベンゾイル
ベンゾイル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン−2−カルボキサミドの合成 a) 6−(4−ベンゾイルベンゾイル)−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2
−カルボン酸メチルの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン−2−カルボン酸メチル72mg(0.40ミリモ
ル)、4−ベンゾイル安息香酸0.11g(0.48ミ
リモル)、トリエチルアミン0.11ml(0.79ミリ
モル)のジクロロメタン30ml溶液に、室温でシアノり
ん酸ジエチル0.07ml(0.48ミリモル)を滴下し
た後、そのまま一晩撹拌した。反応液の溶媒を減圧留去
し、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エチル=3/1〜1
/1)、目的物を得た。 無色液体 収量126mg 収率82% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.643(2H,br s), 3.641(1.
4H,br s), 3.889(3H,s),4.018(0.6H,br s), 4.565(0.6
H,br s), 4.847(1.4H,br s), 7.079(1H,s), 7.469-7.66
8(5H,m), 7.796-7.889(4H,m); IR (neat) 3007, 2949,
1726, 1645, 1539, 1433, 1313, 1275, 1203, 1149, 91
2, 758, 704 cm-1 b) 6−(4−ベンゾイルベンゾイル)−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2
−カルボン酸の合成 6−(4−ベンゾイルベンゾイル)−4,5,6,7−
テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−カルボ
ン酸メチル126mg(0.324ミリモル)のテトラヒ
ドロフラン10ml溶液に2N水酸化ナトリウム水溶液1
mlを加え、室温で1日間撹拌した。反応液に1N塩酸1
0mlを加えて溶液を酸性にした後にジエチルエーテルで
3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで
乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(酢酸
エチル/メタノール=4/1〜クロロホルム/メタノー
ル=1/1)、目的物を得た。
【0207】白色固体 収量90mg 収率74% 1H-NMR (CDCl3-CD3OD, 200MHz) δ 2.601(2
H,br s), 3.317−3.682(1.2
H,m), 4.004(0.8H,br s),
4.555(0.8H,br s), 4.799
(1.2H,br s), 6.902(1H,s),
7.499−7.895(9H,m); IR (n
ujol) 1643, 1620, 1597, 1
537, 1414, 1275, 702 cm−1 c) N−(2−ヒドロキシエチル)−6−(4−ベン
ゾイルベンゾイル)−4,5,6,7−テトラヒドロフ
ロ〔2,3−c〕ピリジン−2−カルボキサミドの合成 6−(4−ベンゾイルベンゾイル)−4,5,6,7−
テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−カルボ
ン酸0.545g(1.452ミリモル)、2−アミノ
エタノール98mg(1.6ミリモル)、トリエチルア
ミン0.61ml(4.4ミリモル)、四塩化炭素1.4
0ml(14.5ミリモル)のアセトニトリル20ml溶液
に、氷冷下トリフェニルホスフィン1.14g(4.3
6ミリモル)を加えた後、室温で4時間撹拌した。反応
液を水酸化ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで3回
抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾
燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにて精製した後(酢酸エチ
ル〜酢酸エチル/メタノール=9/1)、得られた固体
をジエチルエーテルで洗浄して、目的物を得た。 白色固体 収量0.056g 収率9% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.610(3H,br s), 3.596(3.
2H,br s), 3.786(2H,brs), 4.002(0.8H,br s), 4.490
(0.8H,br s), 4.766(1.2H,br s), 6.780(1H,br s), 6.9
99(1H,s), 7.470-7.675(5H,m), 7.787-7.885(4H,m); IR
(nujol) 3307, 1657, 1570, 1313, 1286, 902, 704 cm
-1; Anal. Calcd for C24H22N2O5: C, 68.89; H, 5.30;
N, 6.69. Found: C, 68.50; H, 5.19; N, 6.78.
【0208】実施例70 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(4−メトキシベンゾ
イル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフ
ロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・
塩酸塩の合成 a) 6−〔4−(4−メトキシベンゾイル)ベンゾイ
ル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、4
−(4−メトキシベンゾイル)安息香酸0.308g
(1.2ミリモル)、トリエチルアミン0.55ml
(4.0ミリモル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷
冷下シアノリン酸ジエチル0.24g(1.5ミリモ
ル)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。これを精製水
に注ぎ、ジクロロメタンで2回抽出した。集めた有機層
を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を
減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにて精製した(ヘキサン/酢酸エチル
/ジクロロメタン=3/1/1)。得られた精製物をジ
エチルエーテルで洗浄して、目的物を得た。 白色結晶 収量0.297g 収率 82% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.610(2H,br s), 3.600-4.
900(2H,m), 3.905(3H,s), 4.500-4.731(2H,m), 6.280(1
H,d,1.8Hz), 6.959-7.032(2H,m), 7.258-7.314(3H,m),
7.493-7.561(2H,m), 8.122-8.195(2H,m); IR (KBr) 294
5, 2862, 1730, 1628, 1417, 1255, 1215, 1161, 1070,
893, 764 cm-1 b) N,N−ジメチル−〔6−〔4−(4−メトキシ
ベンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒ
ドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕ア
ミンの合成
【0209】6−〔4−(4−メトキシベンゾイル)ベ
ンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,
3−c〕ピリジン0.280g(0.775ミリモル)
の酢酸10ml溶液に50%ジメチルアミン水溶液0.1
05ml(1.16ミリモル)及び37%ホルムアルデヒ
ド水溶液0.094ml(1.16ミリモル)を加え、1
00℃で60分間撹拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭
酸水素ナトリウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にし
た後にジクロロメタンで2回抽出した。集めた有機層を
精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減
圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーにて精製し (クロロホルム/メタノー
ル=50/1)、目的物を得た。 褐色液体 収量0.200g 収率62% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.282(6H,
s), 2.273(6H,s), 2.581(2
H,br s), 3.425(2H,s), 3.6
00−3.900(2H,m), 3.909(3H,
s), 4.500−4.718(2H,m), 6.
092(1H,s),7.002(2H,d,9.0H
z), 7.282(2H,d,8.8Hz), 7.
527(2H,d,8.8Hz), 8.166(2
H,d,9.0Hz); IR (neat) 293
9, 2777, 1732, 1605, 142
5, 1257, 1165, 1066, 762
cm−1 c) N,N−ジメチル−〔6−〔4−(4−メトキシ
ベンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒ
ドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕ア
ミン・塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(4−メトキシベンゾ
イル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフ
ロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン
0.200gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素の
酢酸エチル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮
し、生じた固体をジエチルエーテルで洗浄して、目的物
を得た。 淡褐色固体 収量0.213g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.654(2H,br s), 2.868(6
H,s), 3.699-4.000(2H,m), 3.908(3H,s), 4.379(2H,s),
4.600-4.762(2H,m), 6.670(1H,s), 7.081(2H,d,8.8H
z), 7.356(2H,d,8.8Hz), 7.573(2H,d,8.4Hz), 8.143(2
H,d,8.8Hz); IR (nujol) 2677, 1722, 1628, 1261, 116
7, 1072, 756 cm-1; Anal. Calcd for C25H27ClN2O4・2.
0H2O: C, 61.16; H, 6.36; N, 5.71. Found: C, 60.93;
H, 6.00; N, 5.68.
【0210】実施例71 N,N−ジメチル−〔5−〔4−(4−メトキシベンゾ
イル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフ
ロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・
塩酸塩の合成 a) 5−〔4−(4−メトキシベンゾイル)ベンゾイ
ル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−
c〕ピリジンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、4
−(4−メトキシベンゾイル)安息香酸0.308g
(1.2ミリモル)、トリエチルアミン0.55ml
(4.0ミリモル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷
冷下シアノリン酸ジエチル0.24g(1.5ミリモ
ル)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。これを精製水
に注ぎ、ジクロロメタンで2回抽出した。集めた有機層
を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を
減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エチル=
2/1)、目的物を得た。 無色液体 収量0.360g 収率 100% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.807(2H,br s), 3.712-4.
105(2H,m), 3.908(3H,s), 4.441-4.613(2H,m), 6.100-
6.300(1H,m), 6.966-7.039(2H,m), 7.249-7.316(3H,m),
7.495-7.563(2H,m), 8.129-8.202(2H,m); IR (neat) 3
000, 2987, 2842,1730, 1605, 1510, 1259, 1203, 116
5, 1066, 760 cm-1
【0211】b) N,N−ジメチル−〔5−〔4−
(4−メトキシベンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2
−イルメチル〕アミンの合成 5−〔4−(4−メトキシベンゾイル)ベンゾイル〕−
4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン0.350g(0.968ミリモル)の酢酸10ml
溶液に50%ジメチルアミン水溶液0.131ml(1.
45ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.
118ml(1.45ミリモル)を加え、100℃で90
分間撹拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後にジクロ
ロメタンで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。
得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにて精製した (クロロホルム/メタノール=50/
1〜25/1)。これをジエチルエーテルで洗浄して、
目的物を得た。 白色結晶 収量0.252g 収率62% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.267(6H,s), 2.788(2H,br
s), 3.408(2H,s), 3.644-4.003(2H,m), 3.906(3H,s),
4.370-4.582(2H,m), 5.900-6.100(1H,m), 6.997(2H,d,
9.0Hz), 7.275(2H,d,8.4Hz), 7.520(2H,d,8.6Hz), 8.15
9(2H,d,9.0Hz); IR(KBr) 2931, 2777, 1726, 1624, 142
7, 1265, 1203, 1165, 1068, 761 cm-1
【0212】c) N,N−ジメチル−〔5−〔4−
(4−メトキシベンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2
−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔5−〔4−(4−メトキシベンゾ
イル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフ
ロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン
0.252gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素の酢
酸エチル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮し、
生じた固体をジエチルエーテルで洗浄して、目的物を得
た。 白色結晶 収量0.262g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.867(8H,br s), 3.750-4.
100(2H,m), 3.910(3H,s), 4.370(2H,s), 4.450-4.650(2
H,m), 6.500-6.700(1H,m), 7.022(2H,d,9.0Hz),7.351(2
H,d,8.6Hz), 7.571(2H,d,8.8Hz), 8.135(2H,d,9.0Hz);
IR (nujol) 2468, 1736, 1624, 1255, 1168, 1066, 102
0, 760 cm-1; Anal. Calcd for C25H27ClN2O4・1.3H2O:
C, 62.77; H, 6.24; N, 5.86. Found: C, 62.58; H, 5.
84; N, 5.83.
【0213】実施例72 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(2−メトキシベンゾ
イル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフ
ロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・
塩酸塩の合成 a) 6−〔4−(2−メトキシベンゾイル)ベンゾイ
ル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、4
−(2−メトキシベンゾイル)安息香酸0.308g
(1.2ミリモル)、トリエチルアミン0.55ml
(4.0ミリモル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷
冷下シアノリン酸ジエチル0.24g(1.5ミリモ
ル)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。これを精製水
に注ぎ、ジクロロメタンで2回抽出した。集めた有機層
を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を
減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エチル=
3/1)、目的物を得た。 無色液体 収量0.333g 収率 92% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.614(2H,br s), 3.600-3.
800(2H,m), 4.500-4.728(2H,m), 6.285(1H,d,1.8Hz),
7.032-7.107(2H,m), 7.266-7.326(2H,m), 7.506-7.620
(3H,m), 8.036(1H,dd,7.8Hz,1.9Hz); IR (neat) 2933,
2845, 1745, 1628,1433, 1236, 1200, 1036, 891, 758
cm-1
【0214】b) N,N−ジメチル−〔6−〔4−
(2−メトキシベンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2
−イルメチル〕アミンの合成 6−〔4−(2−メトキシベンゾイル)ベンゾイル〕−
4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン0.320g(0.885ミリモル)の酢酸10ml
溶液に50%ジメチルアミン水溶液0.120ml(1.
33ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.
108ml(1.33ミリモル)を加え、100℃で60
分間撹拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後にジクロ
ロメタンで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。
得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにて精製し(クロロホルム/メタノール=50/
1)、目的物を得た。 褐色液体 収量0.215g 収率58% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.277(6H,s), 2.576(2H,br
s), 3.431(2H,s), 3.600-3.800(2H,m), 3.953(3H,s),
4.400-4.800(2H,m), 6.095(1H,s), 7.029-7.100(2H,m),
7.266-7.330(2H,m), 7.485-7.616(3H,m), 8.033(1H,d
d,7.8Hz,1.8Hz); IR (neat) 1745, 1633, 1435, 1236,
1198, 1039 cm-1
【0215】c) N,N−ジメチル−〔6−〔4−
(2−メトキシベンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2
−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(2−メトキシベンゾ
イル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフ
ロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン
0.215gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素の酢
酸エチル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮し、
生じた固体をジエチルエーテルで洗浄して、目的物を得
た。 淡褐色固体 収量0.156g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.661(2H,br s), 2.873(6
H,s), 3.600-3.900(2H,m), 3.940(3H,s), 4.384(2H,s),
4.600-4.800(2H,m), 6.676(1H,s), 7.100(1H,td,7.6H
z,1.0Hz), 7.211(1H,d,7.8Hz), 7.363(2H,d,8.8Hz), 7.
550-7.683(3H,m), 7.999(1H,dd,1.9Hz,7.7Hz); IR (nuj
ol) 2675, 1741, 1628, 1238, 1200, 1038,758 cm-1; A
nal. Calcd for C25H27ClN2O4・2.0H2O: C, 61.16; H,
6.36; N, 5.71. Found: C, 61.05; H, 6.41; N, 5.51.
【0216】実施例73 N,N−ジメチル−〔5−〔4−(2−メトキシベンゾ
イル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフ
ロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・
塩酸塩の合成 a) 5−〔4−(2−メトキシベンゾイル)ベンゾイ
ル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−
c〕ピリジンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、4
−(2−メトキシベンゾイル)安息香酸0.308g
(1.2ミリモル)、トリエチルアミン0.55ml
(4.0ミリモル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷
冷下シアノリン酸ジエチル0.24g(1.5ミリモ
ル)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。これを精製水
に注ぎ、ジクロロメタンで2回抽出した。集めた有機層
を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を
減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エチル=
3/1)、目的物を得た。 無色液体 収量0.240g 収率 67% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.798(2H,br
s), 3.700−4.200(2H,m),
3.952(3H,s), 4.400−4.700
(2H,m), 6.150−6.300(1H,
m), 7.024−7.101(2H,m), 7.
264−7.310(2H,m), 7.487−7.
617(3H,m), 8.030(1H,dd,7.
8Hz,1.7Hz); IR (neat) 291
8, 2845,1745, 1628, 1433,
1238, 1200, 1036, 756 cm
−1
【0217】b) N,N−ジメチル−〔5−〔4−
(2−メトキシベンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2
−イルメチル〕アミンの合成 5−〔4−(2−メトキシベンゾイル)ベンゾイル〕−
4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン0.230g(0.636ミリモル)の酢酸10m
l溶液に50%ジメチルアミン水溶液0.086ml
(0.95ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶
液0.077ml(0.95ミリモル)を加え、100℃
で60分間撹拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素
ナトリウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後に
ジクロロメタンで2回抽出した。集めた有機層を精製水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去
した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにて精製し(クロロホルム/メタノール=50
/1)、目的物を得た。 褐色液体 収量0.187g 収率71% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.270(6H,s), 2.780(2H,br
s), 3.412(2H,s), 3.600-4.050(2H,m), 3.953(3H,s),
4.350-4.594(2H,m), 5.900-6.100(1H,m), 7.032-7.102
(2H,m), 7.293(2H,d,9.8Hz), 7.486-7.619(3H,m), 8.03
4(1H,dd,8.0Hz,1.9Hz); IR (neat) 2939, 2775, 1747,
1633, 1435, 1286, 1200, 1165, 1036, 756cm-1
【0218】c) N,N−ジメチル−〔5−〔4−
(2−メトキシベンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2
−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔5−〔4−(2−メトキシベンゾ
イル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフ
ロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン
0.187gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素の酢
酸エチル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮し、
目的物を得た。 淡黄色泡状物 収量0.206g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.860(8H,d,1.8Hz), 3.800
-4.200(2H,m), 3.933(3H,s), 4.353(2H,s), 4.450-4.64
7(2H,s), 6.500-6.700(1H,m), 6.835-7.222(2H,m), 7.3
46(2H,d,8.8Hz), 7.535-7.673(3H,m), 7.987(1H,dd,1.8
Hz,7.8Hz); IR (nujol) 2671, 1743, 1606, 1242, 120
0, 1038, 760 cm-1; Anal. Calcd for C25H27ClN2O4・2.
0H2O: C, 61.16; H, 6.36; N, 5.71. Found: C, 60.89;
H, 6.52; N, 5.54.
【0219】実施例74 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(2−メチルベンゾイ
ル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩の合成 a) 6−〔4−(2−メチルベンゾイル)ベンゾイ
ル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、4
−(2−メチルベンゾイル)安息香酸0.288g
(1.2ミリモル)、トリエチルアミン0.55ml
(4.0ミリモル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷
冷下シアノリン酸ジエチル0.24g(1.5ミリモ
ル)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。これを精製水
に注ぎ、ジクロロメタンで2回抽出した。集めた有機層
を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を
減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エチル=
3/1)、目的物を得た。 無色液体 収量0.257g 収率 75%
【0220】1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.357(3H,s),
2.529-2.683(2H,m), 3.572(1.2H,brs), 4.000(0.8H,br
s), 4.432(0.8H,br s), 4.770(1.2H,br s), 6.277(1H,
d,2.0Hz), 7.258-7.538(6H,m), 7.856(2H,d,8.2Hz); IR
(neat) 2926, 2854, 1713, 1630, 1481, 1265, 1092,
930, 735 cm-1 b) N,N−ジメチル−〔6−〔4−(2−メチルベ
ンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミ
ンの合成 6−〔4−(2−メチルベンゾイル)ベンゾイル〕−
4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン0.250g(0.724ミリモル)の酢酸10ml
溶液に50%ジメチルアミン水溶液0.098ml(1.
09ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.
088ml(1.09ミリモル)を加え、100℃で12
0分間撹拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナト
リウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後にジク
ロロメタンで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去し
た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーにて精製し(酢酸エチル/メタノール=5/
1)、目的物を得た。 黄色液体 収量0.192g 収率66% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.273(6H,s), 2.357(3H,
s), 2.506-2.700(2H,m), 3.351-3.441(2H,m), 3.556(1.
2H,br s), 3.970(0.8H,br s), 4.400(0.8H,br s),4.755
(1.2H,br s), 6.084(1H,s), 7.260-7.529(6H,m), 7.850
(2H,d,8.0Hz); IR(neat) 2933, 2773, 1632, 1431, 126
5, 1041, 928, 735 cm-1
【0221】c) N,N−ジメチル−〔6−〔4−
(2−メチルベンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,
7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イ
ルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(2−メチルベンゾイ
ル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.
192gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素の酢酸エ
チル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮し、生じ
た固体をジエチルエーテルで洗浄して、目的物を得た。 褐色粉末 収量0.195g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.317(3H,s), 2.619-2.645
(2H,m), 2.879(6H,br s), 3.600-3.700(1.4H,m), 3.950
-4.050(0.6H,m), 4.350-4.450(2H,m), 4.788(1.4H,br
s), 6.667(1H,s), 7.310-7.468(4H,m), 7.594(2H,d,8.0
Hz), 7.871(2H,d,8.0Hz); IR (nujol) 2661, 1622, 126
5, 1163, 930, 735 cm-1; Anal. Calcd forC25H27ClN2O
3・1.0H2O: C, 65.71; H, 6.40; N, 6.13. Found: C, 6
5.59; H, 6.54; N, 5.99.
【0222】実施例75 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(4−フルオロベンゾ
イル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフ
ロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・
塩酸塩の合成 a) N,N−ジメチル−〔6−〔4−(4−フルオロ
ベンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒ
ドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕ア
ミンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、4
−(4−フルオロベンゾイル)安息香酸酸0.269g
(1.1ミリモル)、トリエチルアミン0.55ml
(4.0ミリモル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷
冷下シアノリン酸ジエチル0.24g(1.5ミリモ
ル)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し
精製水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。集めた有機
層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒
を減圧留去した。得られた粗生成物を酢酸10mlに溶解
し50%ジメチルアミン水溶液0.135ml(1.50
ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.12
2ml(1.50ミリモル)を加え、100℃で100分
間撹拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウ
ム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチ
ルで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られ
た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製し(酢酸エチル/メタノール=5/1)、目的物を
得た。
【0223】褐色液体 収量0.114g 収率28% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.284(6H,br s), 2.517-2.
663(2H,m), 3.372-3.458(2H,m), 3.581(1.2H,br s), 4.
000(0.8H,br s), 4.446(0.8H,br s), 4.777(1.2H,br
s), 6.100(1H,s), 7.189(2H,t,8.7Hz), 7.557(2H,d,7.8
Hz), 7.805-7.902(4H,m); IR (neat) 2939, 2856, 277
5, 1652, 1633, 1433, 1275, 1230, 930, 735cm-1 b) N,N−ジメチル−〔6−〔4−(4−フルオロ
ベンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒ
ドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕ア
ミン・塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(4−フルオロベンゾ
イル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフ
ロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン
0.114gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素の酢
酸エチル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮し、
生じた固体をジエチルエーテルで洗浄して、目的物を得
た。 褐色固体 収量0.101g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.624-2.661(2H,m), 2.886
(6H,s), 3.635-3.671(1.2H,m), 4.000-4.050(0.8H,m),
4.370-4.401(2H,m), 4.500-4.600(0.8H,m), 4.750-4.80
4(1.2H,m), 6.678(1H,s), 7.295(2H,t,8.8Hz), 7.631(2
H,d,8.6Hz), 7.859-7.943(4H,m); IR (nujol) 2472, 16
49, 1234, 1112, 933, 860, 739 cm-1; Anal. Calcd fo
r C24H24ClFN2O3・1.0H2O: C, 62.54; H, 5.69; N, 6.0
8. Found: C, 62.61; H, 5.42; N, 6.00.
【0224】実施例76 N,N−ジメチル−〔5−〔4−(4−フルオロベンゾ
イル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフ
ロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・
塩酸塩の合成 a) N,N−ジメチル−〔5−〔4−(4−フルオロ
ベンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒ
ドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕ア
ミンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、4
−(4−フルオロベンゾイル)安息香酸酸0.269g
(1.1ミリモル)、トリエチルアミン0.55ml
(4.0ミリモル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷
冷下シアノリン酸ジエチル0.24g(1.5ミリモ
ル)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し
精製水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。集めた有機
層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒
を減圧留去した。得られた粗生成物を酢酸10mlに溶解
し50%ジメチルアミン水溶液0.135ml(1.50
ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.12
2ml(1.50ミリモル)を加え、100℃で120分
間撹拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウ
ム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチ
ルで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られ
た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製した(酢酸エチル/メタノール=5/1)。得られ
た精製物を酢酸エチルに溶かしヘキサンにて再結晶し
て、目的物を得た。
【0225】 淡黄色結晶 収量0.116g 収率28% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.272(6H,br s), 2.726-2.
867(2H,m), 3.422(2H,s), 3.655(1H,br s), 4.080(1H,b
r s), 4.303(1H,br s), 4.655(1H,br s), 5.921(0.5H,b
r s), 6.124(0.5H,br s), 7.141-7.267(2H,m), 7.556(2
H,d,8.2Hz), 7.806-7.897(4H,m); IR (KBr) 2938, 286
0, 2783, 1649, 1599, 1431, 1279, 1240,1111, 851, 7
39 cm-1 b) N,N−ジメチル−〔5−〔4−(4−フルオロ
ベンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒ
ドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕ア
ミン・塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔5−〔4−(4−フルオロベンゾ
イル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフ
ロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン
0.116gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素の酢
酸エチル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮し、
生じた固体をジエチルエーテルで洗浄して、目的物を得
た。 褐色固体 収量0.125g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.871(8H,br s), 3.712-3.
783(1H,m), 4.078-4.139(1H,m), 4.324-4.454(3H,m),
4.652-4.718(1H,m), 6.514(0.5H,br s), 6.710(0.5H,br
s), 7.289(2H,t,8.8Hz), 7.619(2H,d,J=8.0Hz), 7.848
-7.936(4H,m); IR(nujol) 2661, 1625, 1302, 1236, 11
11, 931, 858, 739 cm-1; Anal. Calcd for C24H24ClFN
2O3・1.0H2O: C, 62.54; H, 5.69; N, 6.08. Found: C,
62.37; H,5.86; N, 6.05.
【0226】実施例77 N,N−ジエチル−〔6−〔4−(4−クロロベンゾイ
ル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩の合成 a) N,N−ジエチル−〔6−〔4−(4−クロロベ
ンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミ
ンの合成 6−〔4−(4−クロロベンゾイル)ベンゾイル〕−
4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン1.647g(4.502ミリモル)の酢酸30ml
溶液にジエチルアミン0.56ml(5.40ミリモル)
及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.44g(5.4
0ミリモル)を加え、100℃で2時間撹拌した。溶媒
を減圧留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加えて溶液を
アルカリ性にした後にジクロロメタンで3回抽出した。
集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減
圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーにて精製し(酢酸エチル〜酢酸エチル/
メタノール=9/1)、目的物を得た。
【0227】橙色液体 収量1.047g 収率52% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.083(6H,t,6.6Hz), 2.535
-2.672(6H,m), 3.546-3.629(3.2H,m), 4.002(0.8H,br
s), 4.442(0.8H,br s), 4.770(1.2H,br s), 6.070(1H,
s), 7.487(2H,d,8.4Hz), 7.558(2H,d,8.2Hz), 7.773(2
H,d,8.4Hz), 7.825(2H,d,8.0Hz); IR (neat) 2969, 165
9, 1633, 1431, 1277, 1090, 908, 743 cm-1 b) N,N−ジエチル−〔6−〔4−(4−クロロベ
ンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミ
ン・塩酸塩の合成 N,N−ジエチル−〔6−〔4−(4−クロロベンゾイ
ル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン1.
047gをメタノール2mlに溶解し、塩化水素のメタノ
ール溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮して、目
的物を得た。 褐色泡状物 収量1.092g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.376(6H,br s), 2.627(2
H,br s), 3.204(4H,br s), 3.654(1.4H,br s), 3.988
(0.6H,br s), 4.440(2H,br s), 4.554(0.6H,br s),4.73
5(1.4H,br s), 6.673(0.3H,s), 6.702(0.7H,s), 7.294-
7.646(6H,m), 7.792-7.898(2H,m); IR (neat) 2944, 26
46, 1651, 1628, 1434, 1277, 1113, 930, 741 cm-1; A
nal. Calcd for C26H28Cl2N2O3・1.1H2O: C, 61.57; H,
6.00; N, 5.52. Found: C, 61.95; H, 6.39; N, 5.58.
【0228】実施例78 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(3−クロロベンゾイ
ル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩の合成 a) 6−〔4−(3−クロロベンゾイル)ベンゾイ
ル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.114g(0.720ミリモル)、4
−(3−クロロベンゾイル)安息香酸酸0.188g
(0.7ミリモル)、トリエチルアミン0.40ml
(2.9ミリモル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷
冷下シアノリン酸ジエチル0.18g(1.1ミリモ
ル)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。これを精製水
に注ぎ、ジクロロメタンで2回抽出した。集めた有機層
を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を
減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにて精製した(ヘキサン/酢酸エチル
/ジクロロメタン=4/1/1)。得られた精製物をヘ
キサンで洗浄して、目的物を得た。
【0229】 白色結晶 収量0.247g 収率 94% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.558-2.700(2H,m), 3.597
(1.2H,br s), 3.950-4.050(0.8H,m), 4.791(1.2H,br
s), 6.290(1H,d,1.8Hz), 7.263-7.349(1H,m), 7.407-7.
485(1H,m), 7.551-7.703(4H,m), 7.787-7.872(3H,m); I
R (KBr) 2855, 1651, 1441, 1263, 1092, 958, 735 cm
-1 b) N,N−ジメチル−〔6−〔4−(3−クロロベ
ンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミ
ンの合成 6−〔4−(3−クロロベンゾイル)ベンゾイル〕−
4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン0.240g(0.656ミリモル)の酢酸10ml
溶液に50%ジメチルアミン水溶液0.089ml(0.
984ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液
0.080ml(0.984ミリモル)を加え、100℃
で60分間撹拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素
ナトリウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後に
ジクロロメタンで2回抽出した。集めた有機層を精製水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去
した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにて精製し (クロロホルム/メタノール=5
0/1)、目的物を得た。 褐色液体 収量0.177g 収率59% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.277(6H,s), 2.519-2.669
(2H,m), 3.345-3.438(2H,m), 3.559-3.627(1.2H,m), 3.
986-4.010(0.8H,m), 4.446-4.460(1.2H,m), 6.090(1H,
s), 7.411-7.699(5H,m), 7.827-7.867(3H,m); IR (nea
t) 2939, 2775, 1632, 1431, 1267, 945, 750 cm-1 c) N,N−ジメチル−〔6−〔4−(3−クロロベ
ンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミ
ン・塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(3−クロロベンゾイ
ル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.
184gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素の酢酸エ
チル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮し、生じ
た固体をジエチルエーテルで洗浄して、目的物を得た。 褐色固体 収量0.177g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.649(2H,br s), 2.888(6
H,s), 3.675(1.4H,br s),4.348-4.403(2H,m), 4.570(0.
6H,br s), 4.806(1.4H,s), 6.681(1H,s), 7.509-7.796
(6H,m), 7.899(2H,d,8.2Hz); IR (nujol) 2470, 1628,
1282, 1161, 945,725 cm-1; Anal. Calcd for C24H24Cl
2N2O3・0.7H2O: C, 61.08; H, 5.42; N, 5.94. Found:
C, 61.07; H, 5.22; N, 5.81.
【0230】実施例79 N,N−ジメチル−〔5−〔4−(3−クロロベンゾイ
ル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩の合成 a) 5−〔4−(3−クロロベンゾイル)ベンゾイ
ル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−
c〕ピリジンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン塩酸塩0.114g(0.720ミリモル)、4−
(3−クロロベンゾイル)安息香酸0.175g(0.
67ミリモル)、トリエチルアミン0.4ml(2.9ミ
リモル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷冷下シアノ
リン酸ジエチル0.18g(1.1ミリモル)を滴下し
た後、室温で一晩撹拌した。これを精製水に注ぎ、ジク
ロロメタンで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去し
た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーにて精製した(ヘキサン/酢酸エチル/ジクロロ
メタン=3/1/1)。得られた精製物をメタノールに
溶かしヘキサンで再結晶して、目的物を得た。 白色結晶 収量0.200g 収率 76% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.736-2.859(2H,m), 3.676
(1.1H,br s), 4.104(0.9H,br s), 4.348(0.9H,br s),
4.694(1.1H,br s), 6.129(0.5H,br s), 6.327(0.5H,br
s), 7.337(1H,br s), 7.411-7.489(1H,m), 7.550-7.708
(4H,m), 7.791-7.872(3H,m); IR (KBr) 1647,1443, 127
5, 1093, 854, 743 cm-1
【0231】b) N,N−ジメチル−〔5−〔4−
(3−クロロベンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,
7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イ
ルメチル〕アミンの合成 5−〔4−(3−クロロベンゾイル)ベンゾイル〕−
4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン0.190g(0.519ミリモル)の酢酸10ml
溶液に50%ジメチルアミン水溶液0.070ml(0.
78ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.
063ml(0.78ミリモル)を加え、100℃で60
分間撹拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後にジクロ
ロメタンで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。
得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにて精製し (クロロホルム/メタノール=50/
1)、目的物を得た。 褐色液体 収量0.160g 収率73% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.272(6H,s), 2.728-2.847
(2H,m), 3.416(2H,s), 3.663(1.1H,br s), 4.073(0.9H,
br s), 4.306(0.9H,br s), 4.654(1.1H,br s), 5.920
(0.5H,br s), 6.126(0.5H,br s), 7.449(1H,t,7.8Hz),
7.547-7.707(4H,m),7.791-7.870(3H,m); IR (neat) 293
9, 2814, 2765, 1626, 1439, 1281, 1111,860, 723 cm
-1 c) N,N−ジメチル−〔5−〔4−(3−クロロベ
ンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミ
ン・塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔5−〔4−(3−クロロベンゾイ
ル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.
160gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素の酢酸エ
チル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮し、生じ
た固体をジエチルエーテルで洗浄して、目的物を得た。 淡褐色固体 収量0.132g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.874(8H,s), 3.724-3.776
(1.1H,m), 4.119(0.9H,br s), 4.375-4.430(2.9H,m),
4.685(1.1H,br s), 6.520(0.5H,br s), 6.721(0.5H,br
s), 7.508-7.795(6H,m), 7.894(2H,d,8.0Hz); IR (nujo
l) 2470, 1628, 1281, 1111, 943, 723 cm-1; Anal. Ca
lcd for C24H24Cl2N2O3・1.0H2O: C, 60.38;H, 5.49; N,
5.87. Found: C, 60.47; H, 5.31; N, 5.83.
【0232】実施例80 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(2,4−ジクロロベ
ンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミ
ン・塩酸塩の合成 a) N,N−ジメチル−〔6−〔4−(2,4−ジク
ロロベンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テト
ラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、4
−(2,4−ジクロロベンゾイル)安息香酸0.325
g(1.1ミリモル)、トリエチルアミン0.55ml
(4.0ミリモル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷
冷下シアノリン酸ジエチル0.24g(1.5ミリモ
ル)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し
精製水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。集めた有機
層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒
を減圧留去した。得られた粗生成物を酢酸10mlに溶解
し50%ジメチルアミン水溶液0.135ml(1.50
ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.12
2ml(1.50ミリモル)を加え、100℃で100分
間撹拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウ
ム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチ
ルで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られ
た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製し(酢酸エチル/メタノール=5/1)、目的物を
得た。
【0233】褐色液体 収量0.135g 収率30% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.257-2.332(6H,m), 2.497
-2.671(2H,m), 3.374-3.596(3.2H,m), 3.975-4.006(0.8
H,m), 4.394-4.423(0.8H,m), 4.764(1.2H,br s),6.099
(1H,s), 7.266-7.579(5H,m), 7.753-7.874(2H,m); IR
(neat) 2939, 2856, 2775, 1674, 1633, 1433, 1282, 1
244, 931, 860 cm-1 b) N,N−ジメチル−〔6−〔4−(2,4−ジク
ロロベンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テト
ラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミン・塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(2,4−ジクロロベ
ンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミ
ン0.135gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素の
酢酸エチル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮
し、生じた固体をジエチルエーテルで洗浄して、目的物
を得た。 褐色固体 収量0.135g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.610-2.653(2H,m), 2.882
(6H,br s), 3.616-3.643(1H,m), 3.981-4.026(1H,m),
4.384-4.497(4H,m), 6.668(1H,s), 7.453-7.663(5H,m),
7.799-7.917(2H,m); IR (nujol) 2563, 1626, 1282, 1
246, 1151, 931 cm-1; Anal. Calcd for C24H23Cl3N2O3
・0.5H2O: C, 57.33; H, 4.81; N, 5.57. Found: C, 57.
46; H, 5.08; N, 5.39.
【0234】実施例81 N,N−ジメチル−〔5−〔4−(2,4−ジクロロベ
ンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミ
ン・塩酸塩の合成 a) N,N−ジメチル−〔5−〔4−(2,4−ジク
ロロベンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テト
ラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、4
−(2,4−ジクロロベンゾイル)安息香酸0.325
g(1.1ミリモル)、トリエチルアミン0.55ml
(4.0ミリモル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷
冷下シアノリン酸ジエチル0.24g(1.5ミリモ
ル)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し
精製水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。集めた有機
層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒
を減圧留去した。得られた粗生成物を酢酸10mlに溶解
し50%ジメチルアミン水溶液0.135ml(1.50
ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.12
2ml(1.50ミリモル)を加え、100℃で100分
間撹拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウ
ム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチ
ルで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られ
た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製し(酢酸エチル/メタノール=5/1)、目的物を
得た。
【0235】黄色液体 収量0.252g 収率51% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.280-2.372(6H,m), 2.721
-2.846(2H,m), 3.437(2H,s), 3.595-3.647(1.2H,m), 4.
044-4.095(0.8H,m), 4.271(0.8H,br s), 4.642(1.2H,br
s), 5.927(0.5H,br s), 6.130(0.5H,br s), 7.323-7.5
82(5H,m), 7.752-7.878(2H,m); IR (neat) 2939, 2858,
2773, 1633, 1585, 1431, 1281, 1111, 930, 750 cm-1 b) N,N−ジメチル−〔5−〔4−(2,4−ジク
ロロベンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テト
ラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミン・塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔5−〔4−(2,4−ジクロロベ
ンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミ
ン0.252gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素の
酢酸エチル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮
し、生じた固体をジエチルエーテルで洗浄して、目的物
を得た。 黄色粉末 収量0.244g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.863(8H,br
s), 3.649−3.735(1H,m),
4.063−4.127(1H,m), 4.348−
4.429(2H,m), 4.642−4.684
(1H,m), 6.499(0.5H,br s),
6.708(0.5H,br s), 7.442−
7.656(5H,m), 7.792−7.898
(2H,m); IR (nujol) 2669,
1626, 1282, 1243, 1115, 9
30, 723 cm−1; Anal. Calcd
for C2423Cl・0.5H2
O: C,57.33; H, 4.81; N,
5.57. Found: C, 57.14; H,
4.83; N, 5.29.
【0236】実施例82 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(3,4−ジクロロベ
ンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミ
ン・塩酸塩の合成 a) N,N−ジメチル−〔6−〔4−(3,4−ジク
ロロベンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テト
ラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、4
−(3,4−ジクロロベンゾイル)安息香酸0.325
g(1.1ミリモル)、トリエチルアミン0.55ml
(4.0ミリモル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷
冷下シアノリン酸ジエチル0.24g(1.5ミリモ
ル)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し
精製水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。集めた有機
層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒
を減圧留去した。得られた粗生成物を酢酸10mlに溶解
し50%ジメチルアミン水溶液0.135ml(1.50
ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.12
2ml(1.50ミリモル)を加え、100℃で100分
間撹拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウ
ム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチ
ルで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られ
た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製した(酢酸エチル/メタノール=5/1)。精製物
をジエチルエーテルで洗浄して、目的物を得た。
【0237】橙色結晶 収量0.153g 収率34% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.288(6H,br
s), 2.515−2.676(2H,m),
3.368−3.455(2H,m), 3.594
(1.2H,br s), 3.999(0.8H,b
r s), 4.447(0.8H,br s),
4.779(1.2H,br s), 6.099(1
H,s), 7.554−7.678(4H,m),
7.828(2H,d,8.2Hz), 7.917
(1H,d,1.8Hz); IR (KBr) 29
47, 2816, 2767, 1662, 163
0, 1437, 1282, 1030, 901,
731cm−1 b) N,N−ジメチル−〔6−〔4−(3,4−ジク
ロロベンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テト
ラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミン・塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(3,4−ジクロロベ
ンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミ
ン0.153gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素
の酢酸エチル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮
し、メタノールに溶かしジエチルエーテルにより再結晶
して、目的物を得た。 褐色固体 収量0.132g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.604-2.694(2H,m), 2.890
(6H,s), 3.658-3.712(1.2H,m), 4.000-4.050(0.8H,m),
4.335-4.406(2H,m), 4.547-4.571(0.8H,m), 4.753-4.80
4(1.2H,m), 6.684(1H,s), 7.642(2H,d,8.6Hz), 7.728(2
H,d,1.2Hz), 7.898(2H,d,8.4Hz), 7.953(1H,t,1.2Hz);
IR (nujol) 2663, 1630, 1288, 1236, 1163, 972, 729
cm-1; Anal. Calcd for C24H23Cl3N2O3・0.6H2O: C, 57.
12; H, 4.83; N, 5.55. Found: C, 57.02; H, 4.74; N,
5.54.
【0238】実施例83 N,N−ジメチル−〔5−〔4−(3,4−ジクロロベ
ンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミ
ン・塩酸塩の合成 a) N,N−ジメチル−〔5−〔4−(3,4−ジク
ロロベンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テト
ラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、4
−(3,4−ジクロロベンゾイル)安息香酸0.325
g(1.1ミリモル)、トリエチルアミン0.55ml
(4.0ミリモル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷
冷下シアノリン酸ジエチル0.24g(1.5ミリモ
ル)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し
精製水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。集めた有機
層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒
を減圧留去した。得られた粗生成物を酢酸10mlに溶解
し50%ジメチルアミン水溶液0.135ml(1.50
ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.12
2ml(1.50ミリモル)を加え、100℃で100分
間撹拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウ
ム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチ
ルで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られ
た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製した(酢酸エチル/メタノール=5/1)。精製物
をジエチルエーテルで洗浄して、目的物を得た。
【0239】 淡褐色固体 収量0.139g 収率31% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.273(6H,s), 2.720-2.877
(2H,m), 3.423(2H,s), 3.648(1.1H,br s), 4.008(0.9H,
br s), 4.307(0.9H,br s), 4.652(1.1H,br s), 5.925
(0.4H,br s), 6.129(0.6H,br s), 7.554-7.680(4H,m),
7.830(2H,d,8.0Hz),7.911(1H,d,1.8Hz); IR (KBr) 294
1, 2816, 2764, 1651, 1624, 1443, 1282, 1028, 731 c
m-1 b) N,N−ジメチル−〔5−〔4−(3,4−ジク
ロロベンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テト
ラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミン・塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔5−〔4−(3,4−ジクロロベ
ンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミ
ン0.139gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素の
酢酸エチル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮
し、メタノールに溶かしジエチルエーテルにより再結晶
して、目的物を得た。 白色固体 収量0.150g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.870(8H,br s), 3.715-3.
770(1.2H,m), 4.096-4.123(0.8H,m), 4.347-4.422(2.8
H,m), 4.685(1.2H,S), 6.512(0.4H,br s), 6.711(0.6H,
br s), 7.631(2H,d,8.0Hz), 7.719(2H,d,1.0Hz), 7.887
(2H,d,8.0Hz), 7.943(1H,d,1.2Hz); IR (nujol) 2461,
1632, 1282, 1246, 1115, 945, 729 cm-1;Anal. Calcd
for C24H23Cl3N2O3・0.5H2O: C, 57.33; H, 4.81; N, 5.
57. Found:C, 57.22; H, 4.51; N, 5.44.
【0240】実施例84 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(3,5−ジクロロベ
ンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミ
ン・塩酸塩の合成 a) N,N−ジメチル−〔6−〔4−(3,5−ジク
ロロベンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テト
ラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、4
−(3,5−ジクロロベンゾイル)安息香酸0.325
g(1.1ミリモル)、トリエチルアミン0.55ml
(4.0ミリモル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷
冷下シアノリン酸ジエチル0.24g(1.5ミリモ
ル)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し
精製水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。集めた有機
層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒
を減圧留去した。得られた粗生成物を酢酸10mlに溶解
し50%ジメチルアミン水溶液0.135ml(1.50
ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.12
2ml(1.50ミリモル)を加え、100℃で100分
間撹拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウ
ム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチ
ルで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られ
た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製し(酢酸エチル/メタノール=5/1)、目的物を
得た。
【0241】黄色液体 収量0.140g 収率31% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.270-2.304(6H,m), 2.521
-2.662(2H,m), 3.379-3.489(2H,m), 3.555-3.646(1.2H,
m), 3.992-4.012(0.8H,m), 4.177-4.452(0.8H,m), 4.78
0(1.2H,br s), 6.116(1H,s), 7.561-7.670(5H,m), 7.83
9(2H,d,8.0Hz); IR (neat) 2937, 2856, 2775, 1736, 1
633, 1564, 1431, 1271, 1045, 858, 733cm-1 b) N,N−ジメチル−〔6−〔4−(3,5−ジク
ロロベンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テト
ラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミン・塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(3,5−ジクロロベ
ンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミ
ン0.140gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素の
酢酸エチル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮
し、ジエチルエーテルで洗浄して、目的物を得た。 褐色固体 収量0.134g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.618-2.700(2H,m), 2.835
-2.881(6H,m), 3.616-3.689(1.4H,m), 4.000-4.021(0.7
H,m), 4.328-4.398(2H,m), 4.550-4.600(0.7H,m), 4.79
5-4.817(1.4H,m), 6.671(1H,s), 7.624-7.781(5H,m),
7.900(2H,d,8.0Hz); IR (nujol) 2467, 1630, 1562, 12
73, 1165, 974, 787 cm-1; Anal. Calcd for C24H23Cl3
N2O3・1.0H2O: C, 56.32; H, 4.92; N, 5.47. Found: C,
56.52; H,4.89; N, 5.19.
【0242】実施例85 N,N−ジメチル−〔5−〔4−(3,5−ジクロロベ
ンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミ
ン・塩酸塩の合成 a) N,N−ジメチル−〔5−〔4−(3,5−ジク
ロロベンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テト
ラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、4
−(3,5−ジクロロベンゾイル)安息香酸0.325
g(1.1ミリモル)、トリエチルアミン0.55ml
(4.0ミリモル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷
冷下シアノリン酸ジエチル0.24g(1.5ミリモ
ル)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し
精製水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。集めた有機
層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒
を減圧留去した。得られた粗生成物を酢酸10mlに溶解
し50%ジメチルアミン水溶液0.135ml(1.50
ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.12
2ml(1.50ミリモル)を加え、100℃で100分
間撹拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウ
ム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチ
ルで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られ
た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製し(酢酸エチル/メタノール=5/1)、目的物を
得た。
【0243】黄色液体 収量0.200g 収率44% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.279(6H,s), 2.735-2.865
(2H,m), 3.437(2H,br s), 3.660-3.697(1.2H,m), 4.080
-4.091(0.8H,m), 4.311(0.8H,br s), 4.657(1.2H,br
s), 5.950(0.4H,br s), 6.137(0.6H,br s), 7.562-7.66
6(5H,m), 7.838(2H,d,8.2Hz); IR (neat) 2935, 2854,
2769, 1633, 1562, 1427, 1269, 1113, 972,748 cm-1 b) N,N−ジメチル−〔5−〔4−(3,5−ジク
ロロベンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テト
ラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミン・塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔5−〔4−(3,5−ジクロロベ
ンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミ
ン0.200gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素の
酢酸エチル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮
し、ジエチルエーテルにより洗浄して、目的物を得た。 淡黄色固体 収量0.197g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.870(8H,br s), 3.702-3.
775(1.1H,m), 4.076-4.143(0.9H,m), 4.347-4.467(2.9
H,m), 4.640-4.684(1.1H,m), 6.515-6.534(0.5H,m), 6.
715(0.5H,br s), 7.618-7.768(5H,m), 7.893(2H,d,7.8H
z); IR (nujol) 2472, 1630, 1269, 1115, 974, 785 cm
-1; Anal. Calcd for C24H23Cl3N2O3・1.5H2O: C, 55.3
5; H, 5.03; N, 5.38. Found: C, 55.58; H, 4.98; N,
5.28.
【0244】実施例86 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(2,3−ジクロロベ
ンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミ
ン・塩酸塩の合成 a) N,N−ジメチル−〔6−〔4−(2,3−ジク
ロロベンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テト
ラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、4
−(2,3−ジクロロベンゾイル)安息香酸0.325
g(1.1ミリモル)、トリエチルアミン0.55ml
(4.0ミリモル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷
冷下シアノリン酸ジエチル0.24g(1.5ミリモ
ル)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し
精製水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。集めた有機
層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒
を減圧留去した。得られた粗生成物を酢酸10mlに溶解
し50%ジメチルアミン水溶液0.135ml(1.50
ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.12
2ml(1.50ミリモル)を加え、100℃で100分
間撹拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウ
ム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチ
ルで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られ
た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製し(酢酸エチル/メタノール=5/1)、目的物を
得た。
【0245】黄色液体 収量0.203g 収率45% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.280(6H,br s), 2.485-2.
664(2H,m), 3.355-3.445(2H,m), 3.522-3.549(1.2H,m),
3.968-3.995(0.8H,m), 4.385-4.400(1.2H,m), 4.733-
4.760(1.2H,m), 6.090(1H,s), 7.254-7.398(2H,m), 7.5
33(2H,d,8.2Hz), 7.630(1H,dd,1.8Hz,7.8Hz), 7.866(2
H,d,8.2Hz); IR (neat) 2937, 2856, 2775,1736, 1632,
1433, 1282, 1045, 955, 738 cm-1 b) N,N−ジメチル−〔6−〔4−(2,3−ジク
ロロベンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テト
ラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミン・塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(2,3−ジクロロベ
ンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミ
ン0.203gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素の
酢酸エチル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮
し、ジエチルエーテルで洗浄して、目的物を得た。 褐色固体 収量0.192g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.615-2.652(2H,m), 2.882
(6H,br s), 3.587-3.660(1.2H,m), 3.961-4.074(0.8H,
m), 4.369-4.417(2H,m), 4.450-4.500(0.8H,m), 4.774-
4.786(1.2H,m), 6.665(1H,s), 7.376-7.637(4H,m), 7.7
57(1H,dd,1.7Hz,7.6Hz), 7.895(2H,d,8.4Hz); IR (nujo
l) 2669, 1630, 1435, 1282, 1157, 951, 729 cm-1; An
al. Calcd for C24H23Cl3N2O3・1.0H2O: C, 56.32; H,
4.92; N, 5.47. Found: C, 56.18; H, 4.94; N, 5.35.
【0246】実施例87 N,N−ジメチル−〔5−〔4−(2,3−ジクロロベ
ンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミ
ン・塩酸塩の合成 a) N,N−ジメチル−〔5−〔4−(2,3−ジク
ロロベンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テト
ラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、4
−(2,3−ジクロロベンゾイル)安息香酸0.325
g(1.1ミリモル)、トリエチルアミン0.55ml
(4.0ミリモル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷
冷下シアノリン酸ジエチル0.24g(1.5ミリモ
ル)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し
精製水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。集めた有機
層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒
を減圧留去した。得られた粗生成物を酢酸10mlに溶解
し50%ジメチルアミン水溶液0.135ml(1.50
ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.12
2ml(1.50ミリモル)を加え、100℃で100分
間撹拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウ
ム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチ
ルで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られ
た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製し(酢酸エチル/メタノール=5/1)、目的物を
得た。
【0247】黄色液体 収量0.256g 収率56% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.276(6H,s), 2.696-2.883
(2H,m), 3.412-3.434(2H,m), 3.595-3.659(1.2H,m), 4.
039-4.177(0.8H,m), 4.251-4.299(0.8H,m), 4.612-4.66
8(1.2H,m), 5.922-5.931(0.4H,m), 6.111-6.128(0.6H,
m), 7.248-7.395(2H,m), 7.534(2H,d,8.4Hz), 7.625(1
H,dd,1.8,7.8Hz), 7.845(2H,d,8.2Hz); IR (neat) 293
9, 2858, 2775, 1678, 1633, 1433, 1282, 1113, 955,
737 cm-1 b) N,N−ジメチル−〔5−〔4−(2,3−ジク
ロロベンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テト
ラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミン・塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔5−〔4−(2,3−ジクロロベ
ンゾイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミ
ン0.256gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素の
酢酸エチル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮
し、ジエチルエーテルにより洗浄して、目的物を得た。 淡黄色固体 収量0.226g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.796-2.689(8H,m), 3.622
-3.713(1.1H,m), 4.080-4.115(0.9H,m), 4.324-4.382
(2.9H,m), 4.661(1.1H,br s), 6.496-6.526(0.4H,m),
6.666-6.707(0.6H,m), 7.368-7.528(2H,m), 7.608(2H,
d,8.4Hz), 7.752(1H,dd,2.0Hz,8.0Hz), 7.886(2H,d,8.2
Hz); IR (nujol) 2669, 1628, 1434, 1282, 1115, 953,
725 cm-1; Anal. Calcd for C24H23Cl3N2O3・1.0H2O:
C, 56.32; H, 4.92; N, 5.47. Found: C, 56.60; H, 5.
26; N, 5.22.
【0248】実施例88 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(2−テノイル)ベン
ゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3
−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合
成 a) 6−〔4−(2−テノイル)ベンゾイル〕−4,
5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン
の合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.173g(1.084ミリモル)、4
−(2−テノイル)安息香酸0.38g(1.6ミリモ
ル)、トリエチルアミン0.60ml(4.3ミリモル)
のジクロロメタン30ml溶液に、室温でシアノりん酸ジ
エチル0.25ml(1.6ミリモル)を滴下した後、そ
のまま一晩撹拌した。これを水酸化ナトリウム水溶液に
注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。集めた有機層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られ
た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製し(ヘキサン/酢酸エチル=3/1〜2/1)、目
的物を得た。 黄色固体 収量0.311g 収率85% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.577-2.696(2H,m), 3.607
(1.2H,br s), 4.006(0.8H,br s), 4.466(0.8H,br s),
4.793(1.2H,br s), 6.294(1H,d,1.4Hz), 7.194(1H,dd,
3.8Hz,5.0Hz), 7.352(1H,br s), 7.576(2H,d,8.0Hz),
7.634(1H,dd,0.9Hz,3.5Hz), 7.772(1H,dd,1.1Hz,4.7H
z), 7.924(2H,d,8.0Hz); IR (nujol) 1622, 1437, 141
0, 1284, 1230, 1090, 837, 710 cm-1
【0249】b) N,N−ジメチル−〔6−〔4−
(2−テノイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テト
ラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミンの合成 6−〔4−(2−テノイル)ベンゾイル〕−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン0.
251g(0.744ミリモル)の酢酸10ml溶液に5
0%ジメチルアミン水溶液0.10g(1.1ミリモ
ル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.09g
(1.1ミリモル)を加え、100℃で0.5時間撹拌
した。溶媒を減圧留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加
えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチルで3回抽出
した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶
媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにて精製し(酢酸エチル〜酢酸エ
チル/メタノール=4/1)、目的物を得た。 黄色固体 収量0.239g 収率81% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.279(6H,br s), 2.517-2.
676(2H,m), 3.372-3.444(2H,m), 3.585(1.2H,br s), 4.
000(0.8H,br s), 4.460(0.8H,br s), 4.777(1.2H,br
s), 6.096(1H.s), 7.194(1H,dd,3.8Hz,5.0Hz), 7.570(2
H,d,8.6Hz), 7.656(1H,dd,1.2Hz,3.8Hz), 7.769(1H,dd,
1.1Hz,5.1Hz), 7.919(2H,d,8.2Hz); IR (nujol) 1622,
1414, 1292, 748, 723 cm-1
【0250】c) N,N−ジメチル−〔6−〔4−
(2−テノイル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テト
ラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミン・塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(2−テノイル)ベン
ゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3
−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.197g
をメタノール2mlに溶解し、塩化水素のメタノール溶液
を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮して、目的物を得
た。 黄色泡状物 収量0.215g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.632(2H,br
s), 2.898(6H,br s), 3.65
2(1.4H,brs), 4.010(0.6H,b
r s), 4.361(0.6H,br s),
4.425(1.4H,br s), 4.570
(0.6H,brs), 4.792(1.4H,br
s), 6.695(1H,s), 7.258(1
H,dd,3.8Hz,5.0Hz), 7.635
(2H,d,8.2Hz), 7.737(1H,d
d,1.0Hz,3.8Hz), 7.939(2H,
d,8.4Hz), 7.976(1H,dd,1.0
Hz,5.0Hz); IR (nujol) 266
7, 1626, 1410, 1292, 725
cm−1; Anal. Calcd for C22
23ClNS・1.5HO: C, 57.
70; H, 5.72; N, 6.12. Fou
nd: C, 57.75; H, 5.99;N,
6.08.
【0251】実施例89 N,N−ジメチル−〔5−〔4−(2−テノイル)ベン
ゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2
−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合
成 a) N,N−ジメチル−〔5−〔4−(2−テノイ
ル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミンの合
成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、4
−(2−テノイル)安息香酸0.279g(1.2ミリ
モル)、トリエチルアミン0.55ml(4.0ミリモ
ル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷冷下シアノリン
酸ジエチル0.24g(1.5ミリモル)を滴下した
後、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し精製水を加え、
酢酸エチルで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去し
た。得られた粗生成物を酢酸10mlに溶解し50%ジメ
チルアミン水溶液0.135ml(1.50ミリモル)及
び37%ホルムアルデヒド水溶液0.122ml(1.5
0ミリモル)を加え、100℃で30分間撹拌した。溶
媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液を加え
て溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチルで2回抽出し
た。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製した(酢酸
エチル/メタノール=5/1)。得られた精製物を酢酸
エチルに溶かしヘキサンで再結晶して、目的物を得た。
【0252】 淡黄色固体 収量0.184g 収率47% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.273(6H,m), 2.716-2.883
(2H,m), 3.379-3.421(2H,m), 3.638-3.698(1.1H,m), 4.
063-4.176(0.9H,m), 4.294-4.325(0.9H,m), 4.625-4.65
0(1.1H,m), 5.913-5.931(0.5H,m), 6.106-6.123(0.5H,
m), 7.189(1H,dd,3.8Hz,4.9Hz), 7.565(2H,d,8.4Hz),
7.650(1H,dd,1.2Hz,4.9Hz), 7.916(2H,d,8.0Hz); IR (K
Br) 2931, 2860, 2779, 1628, 1414, 1302, 1225, 111
1, 1018, 839,727 cm-1 b) N,N−ジメチル−〔5−〔4−(2−テノイ
ル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔5−〔4−(2−テノイル)ベン
ゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2
−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.184g
をメタノール2mlに溶かし、塩化水素の酢酸エチル溶液
を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮し、メタノールに
溶かしジエチルエーテルで再結晶して、目的物を得た。 淡黄色固体 収量0.186g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.874(8H,br s), 3.718-3.
766(1.1H,m), 4.083-4.143(0.9H,m), 4.350-4.433(2.9
H,m), 4.684(1.1H,br s), 6.523(0.5H,br s), 6.719(0.
5H,br s), 7.265(1H,dd,3.8Hz,4.9Hz), 7.635(2H,d,8.2
Hz), 7.751(1H,d,3.0Hz), 7.935-7.995(3H,m); IR (nuj
ol) 2461, 1626, 1460, 1377, 1282, 1113,717 cm-1; A
nal. Calcd for C22H23ClN2O3S・0.7H2O: C, 59.57; H,
5.54; N, 6.32. Found: C, 59.53; H, 5.32; N, 6.12.
【0253】実施例90 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(2−フロイル)ベン
ゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3
−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合
成 a) 6−〔4−(2−フロイル)ベンゾイル〕−4,
5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン
の合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.165g(1.034ミリモル)、4
−(2−フロイル)安息香酸0.25g(1.1ミリモ
ル)、トリエチルアミン0.58ml(4.1ミリモル)
のジクロロメタン30ml溶液に、室温でシアノりん酸ジ
エチル0.19ml(1.2ミリモル)を滴下した後、そ
のまま一晩撹拌した。これを水酸化ナトリウム水溶液に
注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。集めた有機層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られ
た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製し(ヘキサン/酢酸エチル=3/1〜2/1)、目
的物を得た。
【0254】黄色液体 収量0.325g 収率98% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.563-2.688(2H,m), 3.595
(1.2H,br s), 4.000(0.8H,br s), 4.457(0.8H,br s),
4.788(1.2H,br s), 6.294(1H,d,1.8Hz), 6.634(1H,dd,
1.8Hz,3.8Hz), 7.279(1H,d,3.8Hz), 7.350(1H,br s),
7.575(2H,d,8.0Hz),7.743(1H,d,1.8Hz), 8.046(2H,d,8.
0Hz); IR (neat) 3126, 2927, 2854, 1645,1462, 1433,
1311, 1288, 1236, 1038, 872, 735 cm-1 b) N,N−ジメチル−〔6−〔4−(2−フロイ
ル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミンの合
成 6−〔4−(2−フロイル)ベンゾイル〕−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン0.
323g(1.005ミリモル)の酢酸10ml溶液に5
0%ジメチルアミン水溶液0.14g(1.5ミリモ
ル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.12g
(1.5ミリモル)を加え、100℃で0.5時間撹拌
した。溶媒を減圧留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加
えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチルで3回抽出
した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶
媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにて精製し(酢酸エチル〜酢酸エ
チル/メタノール=4/1)、目的物を得た。
【0255】黄色液体 収量0.290g 収率76% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.279(6H,br
s), 2.537−2.672(2H,m),
3.361−3.438(2H,m), 3.574
(1.2H,br s), 3.999(0.8H,b
r s), 4.447(0.8H,br s),
4.772(1.2H,br s), 6.092(1
H.s), 6.631(1H,dd,1.5Hz,
3.7Hz), 7.273(1H,dd,0.7H
z,3.3Hz),7.564(2H,d,8.4H
z), 7.742(1H,dd,0.8Hz,1.8
Hz), 8.034(2H,d,8.0Hz); I
R (neat) 2939, 2856, 277
5, 1645, 1461, 1433, 129
2, 1238, 1043, 1020, 872,
773cm−1 c) N,N−ジメチル−〔6−〔4−(2−フロイ
ル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(2−フロイル)ベン
ゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3
−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.310g
をメタノール2mlに溶解し、塩化水素のメタノール溶
液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮して、目的物を
得た。 淡黄色泡状物 収量0.290g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.619(2H,br s), 2.907(6
H,br s), 3.636(1.4H,brs), 4.002(0.6H,br s), 4.365
(0.6H,br s), 4.436(1.4H,br s), 4.554(0.6H,brs), 4.
784(1.4H,br s), 6.697(1H,s), 6.744(1H,dd,1.8Hz,3.6
Hz), 7.402(1H,d,3.6Hz), 7.633(2H,d,8.0Hz), 7.944(1
H,d,1.8Hz), 8.050(2H,d,8.0Hz); IR (neat) 2954, 267
1, 1641, 1462, 1302, 961, 872, 777 cm-1; Anal. Cal
cd for C22H23ClN2O4・1.3H2O: C, 60.29; H, 5.89; N,
6.39. Found: C, 60.38; H, 5.96;N, 6.30.
【0256】実施例91 N,N−ジメチル−〔5−〔4−(2−フロイル)ベン
ゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2
−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合
成 a) N,N−ジメチル−〔5−〔4−(2−フロイ
ル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミンの合
成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、4
−(2−フロイル)安息香酸0.237g(1.1ミリ
モル)、トリエチルアミン0.55ml(4.0ミリモ
ル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷冷下シアノリン
酸ジエチル0.24g(1.5ミリモル)を滴下した
後、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し精製水を加え、
酢酸エチルで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去し
た。得られた粗生成物を酢酸10mlに溶解し50%ジメ
チルアミン水溶液0.135ml(1.50ミリモル)及
び37%ホルムアルデヒド水溶液0.122ml(1.5
0ミリモル)を加え、100℃で120分間撹拌した。
溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液を加
えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチルで2回抽出
した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製して(酢
酸エチル/メタノール=5/1)、目的物を得た。
【0257】黄色液体 収量0.148g 収率39% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.278(6H,s), 2.712-2.875
(2H,m), 3.439(2H,s), 3.615-3.695(1.2H,m), 4.050-4.
142(0.8H,m), 4.298(0.8H,br s), 4.652(1.2H,brs), 5.
928(0.4H,br s), 6.136(0.6H,br s), 6.631(1H,dd,1.6H
z,3.7Hz), 7.277(1H,d,2.8Hz), 7.566(2H,d,8.6Hz), 7.
736-7.744(1H,m), 8.039(2H,d,8.0Hz); IR (neat) 293
6, 2854, 2771, 1733, 1682, 1460, 1282, 1113, 874,
775 cm-1 b) N,N−ジメチル−〔5−〔4−(2−フロイ
ル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔5−〔4−(2−フロイル)ベン
ゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2
−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.148g
をメタノール2mlに溶かし、塩化水素の酢酸エチル溶液
を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮し、ジエチルエー
テルで洗浄して、目的物を得た。 淡褐色固体 収量0.149g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.874(8H,br
s), 3.689−3.777(1.2H,m),
4.071−4.100(0.8H,m), 4.3
34−4.479(2.8H,m), 4.641−
4.865(1.2H,m), 6.500−6.51
3(0.4H,m), 6.697−6.754(1.
6H,m), 7.410(1H,d,3.6Hz),
7.623(2H,d,8.2Hz), 7.925
−7.934(1H,m), 8.066(2H,d,
7.8Hz); IR (nujol) 2673,
1626, 1302, 1117, 953, 72
3cm−1; Anal. Calcd for C
2223ClN・1.0HO: C, 6
1.04; H, 5.82; N, 6.47. F
ound: C, 61.06; H, 5.74;
N, 6.37.
【0258】実施例92 (Z)−N,N−ジメチル−〔6−(4−クロロスチル
ベン−4’−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕ア
ミン・塩酸塩の合成 a) (Z)−N,N−ジメチル−〔6−(4−クロロ
スチルベン−4’−カルボニル)−4,5,6,7−テ
トラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.319g(2.000ミリモル)、
(Z)−4−クロロスチルベン−4’−カルボン酸0.
569g(2.2ミリモル)、トリエチルアミン1.1
ml(8.0ミリモル)のジクロロメタン30ml溶液
に、氷冷下シアノリン酸ジエチル0.489g(3.0
ミリモル)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。溶媒を
留去し精製水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。集め
た有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物を酢酸10
mlに溶解し50%ジメチルアミン水溶液0.270ml
(3.00ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶
液0.245ml(3.00ミリモル)を加え、100℃
で120分間撹拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水
素ナトリウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後
に酢酸エチルで2回抽出した。集めた有機層を精製水で
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去し
た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーにて精製し(酢酸エチル/メタノール=5/1)
目的物を得た。
【0259】黄色液体 収量0.348g 収率41% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.294(6H,s), 2.580(2H,br
s), 3.485(2H,br s), 3.500-3.950(2H,m), 4.400-4.70
0(2H,m), 6.102(1H,s), 6.608(2H,s), 7.147-7.356(8H,
m); IR (neat) 2939, 2858, 2777, 1632, 1429, 1236,
1092, 1043, 1016, 885, 737 cm-1 b) (Z)−N,N−ジメチル−〔6−(4−クロロ
スチルベン−4’−カルボニル)−4,5,6,7−テ
トラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミン・塩酸塩の合成 (Z)−N,N−ジメチル−〔6−(4−クロロスチル
ベン−4’−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕ア
ミン0.348gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素
の酢酸エチル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮
し、ジエチルエーテルで洗浄して目的物を得た。 白色固体 収量0.334g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.588-2.661(2H,m), 2.863
(6H,s), 3.634-4.000(2H,m), 4.374(2H,s), 4.550-4.74
6(2H,m), 6.654(1H,s), 6.700(2H,s), 7.162-7.341(8H,
m); IR (nujol) 2661, 2474, 1647, 1234, 1090, 949,
829, 739 cm-1; Anal. Calcd for C25H26Cl2N2O2・0.5H2
O: C, 64.38; H, 5.83; N, 6.01. Found:C, 64.68; H,
5.73; N, 5.92.
【0260】実施例93 (Z)−6−(4−クロロスチルベン−4’−カルボニ
ル)−2−(1−ピロリジニルメチル)−4,5,6,
7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン・塩酸塩
の合成 a) (Z)−6−(4−クロロスチルベン−4’−カ
ルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,
3−c〕ピリジンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩1.173g(7.349ミリモル)、
(Z)−4−クロロ−4’−スチルベンカルボン酸1.
90g(7.35ミリモル)、トリエチルアミン4.1
0ml(29.4ミリモル)のN,N−ジメチルホルムア
ミド30ml溶液に、シアノリン酸ジエチル1.34ml
(8.82ミリモル)を滴下した後、室温で一晩撹拌し
た。これを水に注ぎ、ジエチルエーテルで3回抽出し
た。集めた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を
減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エチル=
6/1〜3/1)、目的物を得た。 黄色液体 収量2.528g 収率95% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.597(2H,br s), 3.612(1.
2H,br s), 3.930(0.8H,br s), 4.497(0.8H,br s), 4.72
5(1.2H,br s), 6.278(1H,d,1.8Hz), 6.609(2H,s), 7.17
6(2H,d,8.8Hz), 7.209(2H,d,7.8Hz), 7.279(2H,d,8.8H
z), 7.342(2H,d,8.4Hz); IR (neat) 2927, 2852, 1630,
1423, 1265, 1232, 1092, 1039, 887, 827, 735 cm-1
【0261】b) (Z)−6−(4−クロロスチルベ
ン−4’−カルボニル)−2−(1−ピロリジニルメチ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジンの合成 (Z)−6−(4−クロロスチルベン−4’−カルボニ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン0.867g(2.383ミリモル)の酢
酸10ml溶液にピロリジン0.30ml(3.57ミリモ
ル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.29g
(3.57ミリモル)を加え、100℃で1時間撹拌し
た。溶媒を減圧留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加え
て溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチルで3回抽出し
た。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒
を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにて精製し(酢酸エチル〜酢酸エチ
ル/メタノール=4/1)、目的物を得た。 黄色液体 収量0.768g 収率72% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.797(4H,br s), 2.544(4
H,br s), 3.581(3.2H,brs), 3.916(0.8H,br s), 4.469
(0.8H,br s), 4.704(1.2H,br s), 6.065(1H,s), 6.601
(2H,s), 7.178(2H,d,7.8Hz), 7.209(2H,d,7.8Hz), 7.26
6(2H,d,8.8Hz), 7.328(2H,d,8.4Hz); IR (neat) 2964,
2789, 1632, 1423, 1281, 1236, 1111, 1092, 1043, 88
3, 824 cm-1
【0262】c) (Z)−6−(4−クロロスチルベ
ン−4’−カルボニル)−2−(1−ピロリジニルメチ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン・塩酸塩の合成 (Z)−6−(4−クロロスチルベン−4’−カルボニ
ル)−2−(1−ピロリジニルメチル)−4,5,6,
7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン0.76
8gをメタノール2mlに溶解し、塩化水素のメタノール
溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮して、目的物
を得た。 淡黄色泡状物 収量0.822g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.975-2.143(4H,m), 2.605
(2H,br s), 3.209(2H,brs), 3.513-3.727(3.2H,m), 3.9
58(0.8H,br s), 4.440(2H,br s), 4.568(0.8H,br s),
4.722(1.2H,br s), 6.633(1H,s), 6.695(2H,s), 7.194
(2H,d,7.6Hz), 7.225(2H,d,7.6Hz), 7.336(4H,s); IR
(neat) 2953, 2588, 1626, 1427, 1230, 1090, 1045, 1
014, 885, 827 cm-1; Anal. Calcd for C27H28Cl2N2O2
1.2H2O: C, 64.21; H, 6.07; N, 5.55. Found: C, 64.3
5; H, 6.15; N, 5.81.
【0263】実施例94 (Z)−N,N−ジメチル−〔5−(4−クロロスチル
ベン−4’−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕ア
ミン・塩酸塩の合成 a) (Z)−N,N−ジメチル−〔5−(4−クロロ
スチルベン−4’−カルボニル)−4,5,6,7−テ
トラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、
(Z)−4−クロロスチルベン−4’−カルボン酸0.
285g(1.1ミリモル)、トリエチルアミン0.5
ml(4.0ミリモル)のジクロロメタン30ml溶液に、
氷冷下シアノリン酸ジエチル0.245g(1.5ミリ
モル)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去
し精製水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。集めた有
機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶
媒を減圧留去した。得られた粗生成物を酢酸10mlに溶
解し50%ジメチルアミン水溶液0.135ml(1.5
0ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.1
22ml(1.50ミリモル)を加え、100℃で120
分間撹拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エ
チルで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得ら
れた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
て精製し(酢酸エチル/メタノール=5/1)目的物を
得た。
【0264】 黄色液体 収量0.134g 収率32% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.289(6H,s), 2.730-2.794
(2H,m), 3.465(2H,s), 3.600-4.050(2H,m), 4.300-4.60
0(2H,m), 5.900-6.150(1H,m), 6.602(2H,s), 7.138-7.3
52(8H,m); IR (neat) 2939, 2856, 2775, 1736, 1633,
1427, 1240, 1113, 1043, 1016, 885, 824 cm-1 b) (Z)−N,N−ジメチル−〔5−(4−クロロ
スチルベン−4’−カルボニル)−4,5,6,7−テ
トラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミン・塩酸塩の合成 (Z)−N,N−ジメチル−〔5−(4−クロロスチル
ベン−4’−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕ア
ミン0.134gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素
の酢酸エチル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮
し、ジエチルエーテルで洗浄して目的物を得た。 褐色固体 収量0.133g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.857(8H,br s), 3.702-3.
766(0.9H,m), 4.022-4.063(1.1H,m), 4.361(2H,br s),
4.401-4.651(2H,m), 6.500-6.600(1H,m), 6.698(2H,s),
7.160-7.382(8H,m); IR (nujol) 2582, 2476, 1633, 1
267, 1111, 951,829, 737 cm-1; Anal. Calcd for C25H
26Cl2N2O2・0.3H2O: C, 64.88; H, 5.79;N, 6.05. Foun
d: C, 64.84; H, 5.66; N, 6.13.
【0265】実施例95 (Z)−N,N−ジメチル−〔6−(3−クロロスチル
ベン−4’−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕ア
ミン・塩酸塩の合成 a) (Z)−N,N−ジメチル−〔6−(3−クロロ
スチルベン−4’−カルボニル)−4,5,6,7−テ
トラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.319g(2.000ミリモル)、
(Z)−3−クロロスチルベン−4’−カルボン酸0.
569g(2.2ミリモル)、トリエチルアミン1.1
ml(8.0ミリモル)のジクロロメタン30ml溶液に、
氷冷下シアノリン酸ジエチル0.489g(3.0ミリ
モル)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去
し精製水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。集めた有
機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶
媒を減圧留去した。得られた粗生成物を酢酸10mlに溶
解し50%ジメチルアミン水溶液0.270ml(3.0
0ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.2
45ml(3.00ミリモル)を加え、100℃で60分
間撹拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウ
ム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチ
ルで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られ
た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製し(酢酸エチル/メタノール=5/1)目的物を得
た。
【0266】褐色液体 収量0.538g 収率64% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.262(6H,s), 2.529-2.565
(2H,m), 3.410(2H,br s), 3.560-3.595(1.2H,m), 3.900
-4.000(0.8H,m), 4.450-4.550(0.8H,m), 4.692-4.716
(1.2H,m), 6.075(1H,s), 6.555-6.694(2H,m), 7.100-7.
357(8H,m); IR (neat) 2937, 2854, 2775, 1738, 1633,
1427, 1238, 1043, 851, 683 cm-1 b) (Z)−N,N−ジメチル−〔6−(3−クロロ
スチルベン−4’−カルボニル)−4,5,6,7−テ
トラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミン・塩酸塩の合成 (Z)−N,N−ジメチル−〔6−(3−クロロスチル
ベン−4’−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕ア
ミン0.538gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素
の酢酸エチル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮
して目的物を得た。 褐色泡状物 収量0.569g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.613(2H,br s), 2.868(6
H,s), 3.647(1.3Hbr s),3.900-4.000(0.7H,m), 4.387(2
H,s), 4.500-4.600(0.7H,m), 4.743(1.3H,s), 6.665(1
H,s), 6.731(2H,d,3.2Hz), 7.145-7.247(4H,m), 7.301-
7.402(4H,m); IR (nujol) 2665, 1622, 1161, 972, 85
1, 723 cm-1; Anal. Calcd for C25H26Cl2N2O2・0.7H2O:
C, 63.89; H, 5.88; N, 5.96. Found: C, 64.02; H,
6.14; N, 5.81.
【0267】実施例96 (Z)−N,N−ジメチル−〔5−(3−クロロスチル
ベン−4’−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕ア
ミン・塩酸塩の合成 a) (Z)−N,N−ジメチル−〔5−(3−クロロ
スチルベン−4’−カルボニル)−4,5,6,7−テ
トラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、
(Z)−3−クロロスチルベン−4’−カルボン酸0.
285g(1.1ミリモル)、トリエチルアミン0.5
5ml(4.0ミリモル)のジクロロメタン30ml溶液
に、氷冷下シアノリン酸ジエチル0.245g(1.5
ミリモル)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。溶媒を
留去し精製水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。集め
た有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物を酢酸10
mlに溶解し50%ジメチルアミン水溶液0.135ml
(1.50ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶
液0.122ml(1.50ミリモル)を加え、100℃
で90分間撹拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素
ナトリウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後に
酢酸エチルで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去し
た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーにて精製し(酢酸エチル/メタノール=5/1)
目的物を得た。
【0268】褐色液体 収量0.275g 収率65% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.263(6H,s), 2.740(2H,br
s), 3.404(2H,s), 3.600-3.700(1.1H,m), 4.000-4.100
(0.9H,m), 4.600-4.700(0.9H,m), 4.597(1.1H,brs), 5.
919(0.5H,br s), 6.101(0.5H,br s), 6.550-6.700(2H,
m), 7.105-7.357(8H,m); IR (neat) 2939, 2858, 2775,
1738, 1633, 1427, 1240, 1113, 851, 793, 683 cm-1 b) (Z)−N,N−ジメチル−〔5−(3−クロロ
スチルベン−4’−カルボニル)−4,5,6,7−テ
トラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミン・塩酸塩の合成 (Z)−N,N−ジメチル−〔5−(3−クロロスチル
ベン−4’−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕ア
ミン0.275gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素
の酢酸エチル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮
して目的物を得た。 淡褐色泡状物 収量0.281g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.860(8H,br s), 3.729(1.
1H,br s), 4.000-4.100(0.9H,br s), 4.369-4.400(2.9
H,m), 4.626(1.1H,br s), 6.450-6.500(0.5H,m),6.661-
6.800(2.5H,m), 7.126-7.254(4H,m), 7.285-7.398(4H,
m); IR (nujol) 2666, 1622, 1113, 851, 723 cm-1; An
al. Calcd for C25H26Cl2N2O2・0.6H2O: C,64.13; H, 5.
86; N, 5.98. Found: C, 64.05; H, 6.06; N, 5.87.
【0269】実施例97 (Z)−N,N−ジメチル−〔6−(2−クロロスチル
ベン−4’−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕ア
ミン・塩酸塩の合成 a) (Z)−N,N−ジメチル−〔6−(2−クロロ
スチルベン−4’−カルボニル)−4,5,6,7−テ
トラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.319g(2.000ミリモル)、
(Z)−2−クロロスチルベン−4’−カルボン酸0.
569g(2.2ミリモル)、トリエチルアミン1.1
ml(8.0ミリモル)のジクロロメタン30ml溶液に、
氷冷下シアノリン酸ジエチル0.489g(3.0ミリ
モル)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去
し精製水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。集めた有
機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶
媒を減圧留去した。得られた粗生成物を酢酸10mlに溶
解し50%ジメチルアミン水溶液0.270ml(3.0
0ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.2
45ml(3.00ミリモル)を加え、100℃で60分
間撹拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウ
ム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチ
ルで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られ
た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製し(酢酸エチル/メタノール=5/1)目的物を得
た。
【0270】褐色液体 収量0.602g 収率72% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.260(6H,s), 2.467-2.612
(2H,m), 3.406(2H,br s), 3.521-3.567(1.1H,m), 3.905
-3.952(0.9H,m), 4.423-4.455(0.9H,m), 4.652-4.692
(1.1H,m), 6.070(1H,s), 6.667-6.802(2H,m), 7.023-7.
306(7H,m), 7.415(1H,dd,3.9Hz,6.6Hz); IR (neat) 293
7, 2854, 2773, 1738, 1633, 1427, 1238, 1045, 845,
743 cm-1 b) (Z)−N,N−ジメチル−〔6−(2−クロロ
スチルベン−4’−カルボニル)−4,5,6,7−テ
トラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミン・塩酸塩の合成 (Z)−N,N−ジメチル−〔6−(2−クロロスチル
ベン−4’−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕ア
ミン0.602gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素
の酢酸エチル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮
して目的物を得た。 黄色泡状物 収量0.597g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.597(2H,br s), 2.860(6
H,s), 3.623(1.2Hbr s),3.933(0.8H,br s), 4.377(2H,
s), 4.526(0.8H,br s), 4.710(1.2H,br s), 6.652(1H,
s), 6.795(2H,s), 7.107-7.333(7H,m), 7.454(1H,d,8.2
Hz); IR (nujol) 2467, 1622, 1163, 1045, 941, 741 c
m-1; Anal. Calcd for C25H26Cl2N2O2・1.0H2O: C, 63.1
6; H, 5.94; N, 5.89. Found: C, 63.30; H, 5.95; N,
5.94.
【0271】実施例98 (Z)−N,N−ジメチル−〔5−(2−クロロスチル
ベン−4’−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕ア
ミン・塩酸塩の合成 a) (Z)−N,N−ジメチル−〔5−(2−クロロ
スチルベン−4’−カルボニル)−4,5,6,7−テ
トラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、
(Z)−2−クロロスチルベン−4’−カルボン酸0.
285g(1.1ミリモル)、トリエチルアミン0.5
5ml(4.0ミリモル)のジクロロメタン30ml溶液
に、氷冷下シアノリン酸ジエチル0.245g(1.5
ミリモル)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。溶媒を
留去し精製水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。集め
た有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物を酢酸10
mlに溶解し50%ジメチルアミン水溶液0.135ml
(1.50ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶
液0.122ml(1.50ミリモル)を加え、100℃
で60分間撹拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素
ナトリウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後に
酢酸エチルで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去し
た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーにて精製し(酢酸エチル/メタノール=5/
1)、目的物を得た。
【0272】白色結晶 収量0.304g 収率72% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.282(6H,s), 2.740(2H,br
s), 3.450(2H,s), 3.648(1.2H,br s), 3.850(0.8H,br
s), 4.279-4.334(0.8H,m), 4.547-4.574(1.2H,m), 5.92
7-6.108(1H,m), 6.665-6.801(2H,m), 7.012-7.439(1H,
m); IR (KBr) 2968, 2935, 2816, 2771, 1616, 1433, 1
223, 1047, 843, 758 cm-1 b) (Z)−N,N−ジメチル−〔5−(2−クロロ
スチルベン−4’−カルボニル)−4,5,6,7−テ
トラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミン・塩酸塩の合成 (Z)−N,N−ジメチル−〔5−(2−クロロスチル
ベン−4’−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕ア
ミン0.304gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素
の酢酸エチル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮
して目的物を得た。 淡黄色粉末 収量0.302g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.767-2.856(8H,m), 3.681
-3.700(1.1H,m), 4.024-4.045(0.9H,m), 4.367-4.607(4
H,m), 6.516-6.688(1H,m), 6.791(2H,s), 7.070-7.298
(7H,m), 7.430-7.474(1H,m); IR (nujol) 2663, 1620,
1113, 1045, 939,721 cm-1; Anal. Calcd for C25H26Cl
2N2O2・0.5H2O: C, 64.38; H, 5.83; N, 6.01. Found:
C, 64.18; H, 6.00; N, 6.01.
【0273】実施例99 (Z)−N,N−ジメチル−〔6−〔3,5−ビス(ト
リフルIロメチル)スチルベン−4’−カルボニル〕−
4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 a) (Z)−N,N−ジメチル−〔6−〔3,5−ビ
ス(トリフルオロメチル)スチルベン−4’−カルボj
ル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.319g(2.000ミリモル)、
(Z)−3,5−ビス(トリフルオロメチル)スチルベ
ン−4’−カルボン酸0.793g(2.2ミリモ
ル)、トリエチルアミン1.1ml(8.0ミリモル)の
ジクロロメタン30ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジエ
チル0.489g(3.0ミリモル)を滴下した後、室
温で一晩撹拌した。溶媒を留去し精製水を加え、酢酸エ
チルで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得ら
れた粗生成物を酢酸10mlに溶解し50%ジメチルアミ
ン水溶液0.270ml(3.00ミリモル)及び37%
ホルムアルデヒド水溶液0.245ml(3.00ミリモ
ル)を加え、100℃で60分間撹拌した。溶媒を減圧
留去し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて溶液を
アルカリ性にした後に酢酸エチルで2回抽出した。集め
た有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにて精製し(酢酸エチル/
メタノール=5/1)目的物を得た。
【0274】褐色液体 収量0.694g 収率66% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.274(6H,s), 2.483-2.509
(2H,m), 3.430(2H,s), 3.531-3.548(1.3H,m), 3.900-3.
970(0.7H,m), 4.350-4.450(0.7H,m), 4.712-4.722(1.3
H,m), 6.084(1H,s), 6.682(1H,d,12.2Hz), 6.871(1H,d,
12.0Hz), 7.225-7.385(4H,m), 7.649(2H,s), 7.702(1H,
s); IR (neat) 2943, 2860, 2774, 1740, 1633, 1429,
1363, 1281, 1180, 1136, 897, 683 cm-1 b) (Z)−N,N−ジメチル−〔6−〔3,5−ビ
ス(トリフルIロメチル)スチルベン−4’−カルボニ
ル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 (Z)−N,N−ジメチル−〔6−〔3,5−ビス(ト
リフルオロメチル)スチルベン−4’−カルボニル〕−
4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン−2−イルメチル〕アミン0.694gをメタノー
ル2mlに溶かし、塩化水素の酢酸エチル溶液を過剰量加
えて撹拌した。これを濃縮し、ヘキサンで洗浄し目的物
を得た。 淡褐色固体 収量0.688g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.556-2.684(2H,m), 2.875
(6H,br s), 3.614-3.637(1.4H,m), 3.900-4.000(0.6H,
m), 4.392(2H,br s), 4.500-4.600(0.6H,m), 4.723-4.7
59(1.4H,m), 6.671(1H,s), 6.857(1H,d,12.2Hz), 6.995
(1H,d,12.2Hz), 7.389(4H,q,8.5Hz), 7.762(2H,s), 7.8
02(1H,s); IR (nujol) 2669, 1628, 1279,1130, 897 cm
-1; Anal. Calcd for C27H25ClF6N2O2・0.5H2O: C, 57.1
0; H, 4.61; N, 4.93. Found: C, 57.26; H, 4.76; N,
4.85.
【0275】実施例100 (Z)−N,N−ジメチル−〔5−〔3,5−ビス(ト
リフルオロメチル)スチルベン−4’−カルボニル〕−
4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 a) (Z)−N,N−ジメチル−〔5−〔3,5−ビ
ス(トリフルオロメチル)スチルベン−4’−カルボニ
ル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−
c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、
(Z)−3,5−ビス(トリフルオロメチル)スチルベ
ン−4’−カルボン酸0.396g(1,1ミリモ
ル)、トリエチルアミン0.55ml(4.0ミリモル)
のジクロロメタン30ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジ
エチル0.245g(1.5ミリモル)を滴下した後、
室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し精製水を加え、酢酸
エチルで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。
得られた粗生成物を酢酸10mlに溶解し50%ジメチル
アミン水溶液0.135ml(1.50ミリモル)及び3
7%ホルムアルデヒド水溶液0.122ml(1.50ミ
リモル)を加え、100℃で60分間撹拌した。溶媒を
減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて溶
液をアルカリ性にした後に酢酸エチルで2回抽出した。
集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(酢酸エチル
/メタノール=5/1)、目的物を得た。
【0276】褐色液体 収量0.300g 収率57% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.281(6H,s), 2.738-2.805
(2H,m), 3.442(2H,s), 3.614-3.650(1.1H,m), 4.032-4.
072(0.9H,m), 4.255-4.264(0.9H,m), 4.550-4.607(1.1
H,m), 5.928-5.935(0.5H,m), 6.123-6.128(0.5H,m), 6.
685(1H,d,12.0Hz),6.881(1H,d,12.0Hz), 7.250(2H,d,9.
4Hz), 7.365(2H,d,8.2Hz), 7.639(2H,s),7.703(1H,s);
IR (neat) 2943, 2860, 2779, 1740, 1647, 1429, 136
3, 1281, 1180, 1136, 1043, 897, 704 cm-1 b) (Z)−N,N−ジメチル−〔5−〔3,5−ビ
ス(トリフルオロメチル)スチルベン−4’−カルボニ
ル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−
c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 (Z)−N,N−ジメチル−〔5−〔3,5−ビス(ト
リフルオロメチル)スチルベン−4’−カルボニル〕−
4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン−2−イルメチル〕アミン0.300gをメタノー
ル2mlに溶かし、塩化水素の酢酸エチル溶液を過剰量加
えて撹拌した。これを濃縮し、ヘキサンで洗浄し目的物
を得た。 淡黄色固体 収量0.266g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.778-2.867(8H,m), 3.635
-3.750(1.2H,m), 4.048-4.068(0.8H,m), 4.381(2.8H,br
s), 4.642(1.2H,br s), 6.470-6.491(0.5H,m),6.702
(0.5H,br s), 6.854(1H,d,12.2Hz), 6.995(1H,d,12.2H
z), 7.304-7.491(4H,m), 7.758(2H,s), 7.799(1H,s); I
R (nujol) 2671, 1633, 1130, 897, 721 cm-1; Anal. C
alcd for C27H25ClF6N2O2・0.5H2O: C, 57.10; H, 4.61;
N, 4.93. Found: C, 57.07; H, 4.89; N, 4.80.
【0277】実施例101 (Z)−N,N−ジメチル−〔6−〔5−(2−フェニ
ルエテニル)チオフェン−2−カルボニル〕−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2
−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 a) (Z)−N,N−ジメチル−〔6−〔5−(2−
フェニルエテニル)チオフェン−2−カルボニル〕−
4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン−2−イルメチル〕アミンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、
(Z)−5−(2−フェニルエテニル)チオフェン−2
−カルボン酸0.230g(1.0ミリモル)、トリエ
チルアミン0.55ml(4.0ミリモル)のジクロロメ
タン30ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジエチル0.2
4g(1.5ミリモル)を滴下した後、室温で一晩撹拌
した。溶媒を留去し精製水を加え、酢酸エチルで2回抽
出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物
を酢酸10mlに溶解し50%ジメチルアミン水溶液0.
135ml(1.50ミリモル)及び37%ホルムアルデ
ヒド水溶液0.122ml(1.50ミリモル)を加え、
100℃で100分間撹拌した。溶媒を減圧留去し、5
%炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性
にした後に酢酸エチルで2回抽出した。集めた有機層を
精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減
圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーにて精製して(酢酸エチル/メタノール
=5/1)、目的物を得た。
【0278】 黄褐色液体 収量0.157g 収率40% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.260(6H,s), 2.506-2.570
(2H,m), 3.412(2H,s), 3.817(2H,t,5.7Hhz), 4.647(2H,
s), 6.067(1H,s), 6.673(2H,d,1.6Hz), 6.887(1H,d,3.6
Hz), 7.130(1H,d,4.0Hz), 7.319-7.362(5H,m); IR (nea
t) 2935, 2854, 2773, 1734, 1618, 1444, 1415, 1225,
1028, 814, 700 cm-1 b) (Z)−N,N−ジメチル−〔6−〔5−(2−
フェニルエテニル)チオフェン−2−カルボニル〕−
4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 (Z)−N,N−ジメチル−〔6−〔5−(2−フェニ
ルエテニル)チオフェン−2−カルボニル〕−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2
−イルメチル〕アミン0.157gをメタノールに溶か
し、塩化水素の酢酸エチル溶液を過剰量加えて撹拌し
た。これを濃縮し、メタノールに溶かしジエチルエーテ
ルにより再結晶して、目的物を得た。 褐色固体 収量0.146g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.607(2H,t,5.3Hz), 2.852
(6H,s), 3.861(2H,t,5.7Hz), 4.361(2H,s), 4.687(2H,
s), 6.645(1H,s), 6.761(2H,s), 7.007(1H,d,4.0Hz),
7.276(1H,d,4.0Hz), 7.332-7.362(5H,m); IR (nujol) 2
578, 1616, 1225, 1045, 947, 822, 702 cm-1; Anal. C
alcd for C23H25ClN2O2S・0.5H2O: C, 63.07;H, 5.98;
N, 6.40. Found: C, 63.21; H, 5.88; N, 6.25.
【0279】実施例102 (Z)−N,N−ジメチル−〔5−〔5−(2−フェニ
ルエテニル)チオフェン−2−カルボニル〕−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2
−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 a) (Z)−N,N−ジメチル−〔5−〔5−(2−
フェニルエテニル)チオフェン−2−カルボニル〕−
4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン−2−イルメチル〕アミンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、
(Z)−5−(2−フェニルエテニル)チオフェン−2
−カルボン酸0.230g(1.0ミリモル)、トリエ
チルアミン0.55ml(4.0ミリモル)のジクロロメ
タン30ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジエチル0.2
4g(1.5ミリモル)を滴下した後、室温で一晩撹拌
した。溶媒を留去し精製水を加え、酢酸エチルで2回抽
出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物
を酢酸10mlとジクロロメタン10mlに溶解し50%ジ
メチルアミン水溶液0.135ml(1.50ミリモル)
及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.122ml(1.
50ミリモル)を加え、100℃で100分間撹拌し
た。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液
を加えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチルで2回
抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製して
(酢酸エチル/メタノール=4/1)、目的物を得た。
【0280】黄色液体 収量0.095g 収率24% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.277(6H,s), 2.743(2H,t,
5.6Hz), 3.443(2H,s), 3.888(2H,t,5.6Hz), 4.514(2H,
s), 6.037(1H,s), 6.670(2H,d,1.0Hz), 6.894(1H,d,3.8
Hz), 7.142(1H,d,4.0Hz), 7.343(5H,s); IR (neat) 293
3, 2858, 2777, 1614, 1454, 1417, 1236, 1101, 1026,
814, 698 cm-1 b) (Z)−N,N−ジメチル−〔5−〔5−(2−
フェニルエテニル)チオフェン−2−カルボニル〕−
4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 (Z)−N,N−ジメチル−〔5−〔5−(2−フェニ
ルエテニル)チオフェン−2−カルボニル〕−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2
−イルメチル〕アミン0.095gをメタノール2mlに
溶かし、塩化水素の酢酸エチル溶液を過剰量加えて撹拌
した。これを濃縮し、メタノールに溶かしジエチルエー
テルにより再結晶して、目的物を得た。 褐色固体 収量0.069g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.771-2.852(8H,m), 3.947
(2H,t,5.9Hz), 4.352(2H,s), 4.583(2H,s), 6.603(1H,
s), 6.761(2H,s), 7.003(1H,d,4.2Hz), 7.273(1H,d,4.0
Hz), 7.319-7.360(5H,m); IR (nujol) 2474, 1606, 123
6, 1103, 818, 698cm-1; Anal. Calcd for C23H25ClN2O
2S・1.0H2O: C, 61.80; H, 6.09; N, 6.27.Found: C, 6
1.82; H, 6.38; N, 6.00.
【0281】実施例103 (E)−N,N−ジメチル−〔6−〔5−(2−フェニ
ルエテニル)チオフェン−2−カルボニル〕−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2
−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 a) (E)−N,N−ジメチル−〔6−〔5−(2−
フェニルエテニル)チオフェン−2−カルボニル〕−
4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン−2−イルメチル〕アミンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、
(E)−5−(2−フェニルエテニル)チオフェン−2
−カルボン酸0.253g(1.1ミリモル)、トリエ
チルアミン0.55ml(4.0ミリモル)のジクロロメ
タン30ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジエチル0.2
4g(1.5ミリモル)を滴下した後、室温で一晩撹拌
した。溶媒を留去し精製水を加え、酢酸エチルで2回抽
出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物
を酢酸10mlに溶解し50%ジメチルアミン水溶液0.
135ml(1.50ミリモル)及び37%ホルムアルデ
ヒド水溶液0.122ml(1.50ミリモル)を加え、
100℃で120分間撹拌した。溶媒を減圧留去し、5
%炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性
にした後に酢酸エチルで2回抽出した。集めた有機層を
精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減
圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーにて精製して(酢酸エチル/メタノール
=5/1)、目的物を得た。
【0282】茶色液体 収量0.165g 収率42% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.272(6H,s), 2.646(2H,t,
5.6Hz), 3.431(2H,s), 3.924(2H,t,5.6Hz), 4.754(2H,
s), 6.100(1H,s), 6.956-7.148(3H,m), 7.258-7.507(6
H,m); IR (neat) 2926, 2845, 2756, 1612, 1449, 141
7, 1024, 951, 748 cm-1 b) (E)−N,N−ジメチル−〔6−〔5−(2−
フェニルエテニル)チオフェン−2−カルボニル〕−
4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 (E)−N,N−ジメチル−〔6−〔5−(2−フェニ
ルエテニル)チオフェン−2−カルボニル〕−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2
−イルメチル〕アミン0.165gをメタノール2mlに
溶かし、塩化水素の酢酸エチル溶液を過剰量加えて撹拌
した。これを濃縮し、ジエチルエーテルで洗浄して、目
的物を得た。 褐色固体 収量0.137g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.680−2.741
(2H,m), 2.866(6H,s), 3.97
7(2H,t,5.6Hz), 4.375(2H,
s), 4.793(2H,s), 6.674(1
H,s), 7.033−7.183(2H,m),
7.295−7.425(5H,m), 7.521−
7.562(2H,m); IR (nujol) 2
663, 1603, 1230, 964, 81
8, 758cm−1; Anal. Calcd f
or C2325ClNS・0.5HO:
C, 63.07; H, 5.98; N, 6.4
0.Found: C, 63.21; H, 6.2
3; N, 6.32.
【0283】実施例104 (E)−N,N−ジメチル−〔5−〔5−(2−フェニ
ルエテニル)チオフェン−2−カルボニル〕−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2
−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 a) (E)−N,N−ジメチル−〔5−〔5−(2−
フェニルエテニル)チオフェン−2−カルボニル〕−
4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン−2−イルメチル〕アミンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、
(E)−5−(2−フェニルエテニル)チオフェン−2
−カルボン酸0.253g(1.1ミリモル)、トリエ
チルアミン0.55ml(4.0ミリモル)のジクロロ
メタン30ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジエチル0.
24g(1.5ミリモル)を滴下した後、室温で一晩撹
拌した。溶媒を留去し精製水を加え、酢酸エチルで2回
抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成
物を酢酸10mlとジクロロメタン10mlに溶解し50%
ジメチルアミン水溶液0.135ml(1.50ミリモ
ル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.122ml
(1.50ミリモル)を加え、100℃で100分間撹
拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウム水
溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチルで
2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗
生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製
して(酢酸エチル/メタノール=5/1)、目的物を得
た。
【0284】黄色固体 収量0.124g 収率32% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.277(6H,s), 2.826-2.881
(2H,m), 3.433(2H,s), 3.999(2H,t,5.7Hz), 4.621(2H,
s), 6.061(1H,s), 6.957-7.153(3H,m), 7.233-7.501(6
H,m); IR (neat) 2937, 2859, 2773, 1612, 1454, 141
9, 1279, 1101, 1026, 951, 804, 733 cm-1 b) (E)−N,N−ジメチル−〔5−〔5−(2−
フェニルエテニル)チオフェン−2−カルボニル〕−
4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 (E)−N,N−ジメチル−〔5−〔5−(2−フェニ
ルエテニル)チオフェン−2−カルボニル〕−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2
−イルメチル〕アミン0.124gをメタノール2mlに
溶かし、塩化水素の酢酸エチル溶液を過剰量加えて撹拌
した。これを濃縮し、ジエチルエーテルで洗浄して、目
的物を得た。 褐色固体 収量0.122g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.864(6H,s), 2.850-2.900
(2H,m), 4.050(2H,t,5.6Hz), 4.371(2H,s), 4.692(2H,
s), 6.646(1H,s), 7.028-7.181(2H,m), 7.266-7.423(5
H,m), 7.536(2H,d,6.8Hz); IR (nujol) 2459, 1597, 12
34, 949, 813, 743cm-1; Anal. Calcd for C23H25ClN2O
2S・0.3H2O: C, 63.60; H, 5.94; N, 6.45.Found: C, 6
3.57; H, 5.74; N, 6.37.
【0285】実施例105 N,N−ジメチル−〔6−(9−フルオレノン−2−カ
ルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,
3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の
合成 a) N,N−ジメチル−〔6−(9−フルオレノン−
2−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミンの合
成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、9
−フルオレノン−2−カルボン酸0.246g(1.1
ミリモル)、トリエチルアミン0.55ml(4.0ミリ
モル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷冷下シアノリ
ン酸ジエチル0.24g(1.5ミリモル)を滴下した
後、室温で一晩撹拌した。これを精製水に注ぎ、ジクロ
ロメタンで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。
得られた粗生成物を酢酸10mlに溶解し50%ジメチル
アミン水溶液0.135ml(1.50ミリモル)及び3
7%ホルムアルデヒド水溶液0.122ml(1.50ミ
リモル)を加え、100℃で60分間撹拌した。溶媒を
減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて溶
液をアルカリ性にした後にジクロロメタンで2回抽出し
た。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(酢酸エ
チル/メタノール=5/1)、目的物を得た。
【0286】褐色液体 収量0.188g 収率49% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.319(6H,s), 2.651(2H,br
s), 3.480(2H,s), 3.650-4.000(2H,m), 4.611-4.781(2
H,m), 6.146(1H,s), 7.398(1H,td,1.8Hz,7.0Hz),7.538-
7.766(6H,m); IR (neat) 2937, 2856, 2775, 1716, 161
8, 1433, 1246,1190, 1043, 742 cm-1 b) N,N−ジメチル−〔6−(9−フルオレノン−
2−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔6−(9−フルオレノン−2−カ
ルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,
3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.188
gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素の酢酸エチル溶
液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮し、生じた固体
をジエチルエーテルで洗浄して、目的物を得た。 黄色固体 収量0.162g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.635-2.661(2H,m), 2.871
(6H,s), 3.630-4.000(2H,m), 4.381(2H,s), 4.648-4.90
0(2H,m), 6.672(1H,s), 7.407(1H,dt,1.0Hz,7.4Hz), 7.
591(1H,dd,1.2Hz,7.4Hz), 7.643-7.824(5H,m); IR (nuj
ol) 2669, 1714,1616, 1250, 1190, 941, 741 cm-1; An
al. Calcd for C24H23ClN2O3・1.5H2O: C,64.07; H, 5.8
2; N, 6.23. Found: C, 64.23; H, 5.95; N, 6.02.
【0287】実施例106 N,N−ジメチル−〔5−(9−フルオレノン−2−カ
ルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,
2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の
合成 a) N,N−ジメチル−〔5−(9−フルオレノン−
2−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミンの合
成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、9
−フルオレノン−2−カルボン酸0.246g(1.1
ミリモル)、トリエチルアミン0.55ml(4.0ミリ
モル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷冷下シアノリ
ン酸ジエチル0.24g(1.5ミリモル)を滴下した
後、室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧留去し精製水を加
え酢酸エチルで2回抽出した。集めた有機層を精製水で
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去し
た。得られた粗生成物を酢酸10mlに溶解し50%ジメ
チルアミン水溶液0.135ml(1.50ミリモル)及
び37%ホルムアルデヒド水溶液0.122ml(1.5
0ミリモル)を加え、100℃で60分間撹拌した。溶
媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液を加え
て溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチルで2回抽出し
た。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(酢酸エ
チル/メタノール=5/1)、目的物を得た。
【0288】黄色液体 収量0.186g 収率48% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.284(6H,s), 2.808(2H,br
s), 3.444(2H,s), 3.656-4.100(2H,m), 4.363-4.621(2
H,m), 5.900-6.100(1H,m), 7.353(1H,dt,1.8Hz,7.0Hz),
7.497-7.721(6H,m); IR (neat) 2937, 2858, 2773, 17
16, 1616, 1433,1221, 1115, 750 cm-1 b) N,N−ジメチル−〔5−(9−フルオレノン−
2−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔5−(9−フルオレノン−2−カ
ルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,
2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.186
gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素の酢酸エチル溶
液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮し、生じた固体
をジエチルエーテルで洗浄して、目的物を得た。 黄色固体 収量0.193g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.868(6H,s), 3.700-4.100
(2H,m), 4.370(2H,s), 4.500-4.900(2H,m), 6.500-6.80
0(1H,m), 7.409(1H,t,7.3Hz), 7.574-7.820(6H,m); IR
(nujol) 2669, 1714, 1614, 1248, 1117, 939, 737 cm
-1; Anal. Calcd for C24H23ClN2O3・1.8H2O: C, 63.31;
H, 5.89; N, 6.15. Found: C, 63.58; H,5.94; N, 5.8
9.
【0289】実施例107 N,N−ジメチル−〔6−(2−フルオレンカルボニ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 a) N,N−ジメチル−〔6−(2−フルオレンカル
ボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3
−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.319g(2.000ミリモル)、2
−フルオレンカルボン酸0.462g(2.2ミリモ
ル)、トリエチルアミン1.1ml(8.0ミリモル)の
ジクロロメタン30ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジエ
チル0.489(3.0ミリモル)を滴下した後、室温
で一晩撹拌した。溶媒を留去し精製水を加え、酢酸エチ
ルで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られ
た粗生成物を酢酸10mlに溶解し50%ジメチルアミン
水溶液0.270ml(3.00ミリモル)及び37%ホ
ルムアルデヒド水溶液0.245ml(3.00ミリモ
ル)を加え、100℃で120分間撹拌した。溶媒を減
圧留去し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて溶液
をアルカリ性にした後に酢酸エチルで2回抽出した。集
めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにて精製し(酢酸エチル/
メタノール=5/1)、目的物を得た。
【0290】茶色液体 収量0.432g 収率58% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.250(6H,s), 2.543-2.643
(2H,m), 3.407(2H,s), 3.640-3.901(2H,m), 3.934(2H,
s), 4.581-4.768(2H,m), 6.084(1H,s), 7.336-7.473(3
H,m), 7.546-7.640(2H,m), 7.808(2H,d,7.4Hz); IR (ne
at) 2935, 2854, 2773, 1632, 1429, 1261, 1223, 104
3, 748 cm-1 b) N,N−ジメチル−〔6−(2−フルオレンカル
ボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3
−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合
成 N,N−ジメチル−〔6−(2−フルオレンカルボニ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.432gを
メタノール2mlに溶かし、塩化水素の酢酸エチル溶液を
過剰量加えて撹拌した。これを濃縮し、メタノールに溶
かしジエチルエーテルにより再結晶して、目的物を得
た。 淡褐色固体 収量0.442g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.619-2.828(2H,m), 2.866
(6H,br s), 3.709-3.762(2H,m), 3.972(2H,s), 4.338-
4.381(2H,m), 4.670-4.793(2H,m), 6.665(1H,s),7.315-
7.668(5H,m), 7.865-7.949(2H,m); IR (nujol) 2565, 1
622, 1263, 951,750 cm-1; Anal. Calcd for C24H25ClN
2O2・0.5H2O: C, 68.97; H, 6.27; N, 6.70. Found: C,
68.84; H, 6.15; N, 6.65.
【0291】実施例108 (E)−N,N−ジメチル−〔6−(2,3−ジフェニ
ルプロペノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩の合成 a) (E)−N,N−ジメチル−〔6−(2,3−ジ
フェニルプロペノイル)−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミ
ンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.319g(2.000ミリモル)、
(E)−2,3−ジフェニルプロペン酸0.493g
(2.2ミリモル)、トリエチルアミン1.1ml(8.
0ミリモル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷冷下シ
アノリン酸ジエチル0.489(3.0ミリモル)を滴
下した後、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し精製水を
加え、酢酸エチルで2回抽出した。集めた有機層を精製
水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留
去した。得られた粗生成物を酢酸10mlに溶解し50%
ジメチルアミン水溶液0.270ml(3.00ミリモ
ル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.245ml
(3.00ミリモル)を加え、100℃で120分間撹
拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウム水
溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチルで
2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗
生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製
し(酢酸エチル/メタノール=5/1)、目的物を得
た。
【0292】黄色液体 収量0.509g 収率66% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.043-2.598(2H,m), 2.252
(6H,s), 3.391(2H,s), 3.677-3.870(2H,m), 4.389-4.69
4(2H,m), 6.013(1H,br s), 6.793(1H,s), 7.088-7.286
(10H,m); IR (neat) 2937, 2854, 2775, 1632, 1427, 1
225, 1174, 1020,752, 696 cm-1 b) (E)−N,N−ジメチル−〔6−(2,3−ジ
フェニルプロペノイル)−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミ
ン・塩酸塩の合成 (E)−N,N−ジメチル−〔6−(2,3−ジフェニ
ルプロペノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.
509gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素の酢酸エ
チル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮し、ジエ
チルエーテルで洗浄して、目的物を得た。 褐色固体 収量0.548g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.188-2.700(2H,m), 2.847
(6H,s), 3.790-3.825(2H,m), 4.350(2H,s), 4.647-4.67
5(2H,m), 6.576(1H,s), 6.845(1H,s), 7.137-7.308(10
H,m); IR (nujol) 2472, 1614, 1227, 1171, 976, 937,
723, 696 cm-1; Anal. Calcd for C25H27ClN2O2・0.5H2
O: C, 69.51; H, 6.53; N, 6.49. Found: C, 69.42; H,
6.79; N, 6.30.
【0293】実施例109 (E)−N,N−ジメチル−〔5−(2,3−ジフェニ
ルプロペノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩の合成 a) (E)−N,N−ジメチル−〔5−(2,3−ジ
フェニルプロペノイル)−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミ
ンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、
(E)−2,3−ジフェニルプロペン酸0.247g
(1.1ミリモル)、トリエチルアミン0.5ml(4.
0ミリモル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷冷下シ
アノリン酸ジエチル0.245(1.5ミリモル)を滴
下した後、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し精製水を
加え、酢酸エチルで2回抽出した。集めた有機層を精製
水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留
去した。得られた粗生成物を酢酸10mlに溶解し50%
ジメチルアミン水溶液0.135ml(1.50ミリモ
ル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.122ml
(1.50ミリモル)を加え、100℃で120分間撹
拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウム水
溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチルで
2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗
生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製
し(酢酸エチル/メタノール=5/1)、目的物を得
た。
【0294】黄色液体 収量0.241g 収率62% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.255(6H,s), 2.308-2.800
(2H,m), 3.384(2H,s), 3.744-4.000(2H,m), 4.350-4.55
6(2H,m), 5.900-6.075(1H,m), 6.786(1H,br s),7.113-
7.203(5H,m), 7.253-7.393(5H,m); IR (neat) 2939, 28
56, 2775, 1632,1429, 1221, 1126, 1016, 785, 698 cm
-1 b) (E)−N,N−ジメチル−〔5−(2,3−ジ
フェニルプロペノイル)−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミ
ン・塩酸塩の合成 (E)−N,N−ジメチル−〔5−(2,3−ジフェニ
ルプロペノイル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.
241gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素の酢酸エ
チル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮し、ジエ
チルエーテルで洗浄して、目的物を得た。 白色固体 収量0.251g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.351-2.383(1H,m), 2.700
-2.800(1H,m), 2.838(6H,s), 2.870-3.969(2H,m), 4.33
7(2H,s), 4.553(2H,s), 6.500-6.652(1H,m), 6.841(1H,
s), 7.133-7.303(10H,m); IR (nujol) 2441, 1610, 124
5, 1138, 976, 696 cm-1; Anal. Calcd for C25H27ClN2
O2・0.6H2O: C, 69.23; H, 6.55; N, 6.46.Found: C, 6
9.16; H, 6.42; N, 6.44.
【0295】実施例110 N,N−ジメチル−〔6−(1−ベンゾイルピペリジン
−4−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフ
ロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・
塩酸塩の合成 a) N,N−ジメチル−〔6−(1−ベンゾイルピペ
リジン−4−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕ア
ミンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.319g(2.000ミリモル)、1
−ベンゾイル−4−ピペリジンカルボン酸0.513g
(2.2ミリモル)、トリエチルアミン1.1ml(8.
0ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミド30ml溶
液に、氷冷下シアノリン酸ジエチル0.489g(3.
0ミリモル)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。精製
水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。集めた有機層を
精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減
圧留去した。得られた粗生成物を酢酸10mlに溶解し5
0%ジメチルアミン水溶液0.270ml(3.00ミリ
モル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.245ml
(3.00ミリモル)を加え、100℃で30分間撹拌
した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウム水溶
液を加えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチルで2
回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生
成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し
(酢酸エチル/メタノール=4/1)、目的物を得た。
【0296】褐色液体 収量0.330g 収率42% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.791-1.896(4H,m), 2.262
(6H,s), 2.504-2.581(2H,m), 2.700-3.100(3H,m), 3.40
7(2H,s), 3.698(1H,t,5.5Hz), 3.825(1H,t,5.7Hz), 3.6
50-4.000(1H,m), 4.352(1H,s), 4.608(1H,s), 4.500-4.
800(1H,m), 6.065(1H,s), 7.404(5H,s); IR (neat) 293
7, 2856, 2775, 1630, 1433, 1209, 1028,912, 743 cm
-1 b) N,N−ジメチル−〔6−(1−ベンゾイルピペ
リジン−4−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕ア
ミン・塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔6−(1−ベンゾイルピペリジン
−4−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフ
ロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン
0.330gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素の酢
酸エチル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮して
ジエチルエーテルで洗浄し目的物を得た。 褐色固体 収量0.324g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.689-2.000(4H,m), 2.533
-2.658(2H,m), 2.857(6H,s), 3.000-3.400(3H,m), 3.75
0-3.881(3H,m), 4.374(2H,s), 4.610-4.744(3H,m), 6.6
51(1H,s), 7.391-7.493(5H,m); IR (nujol) 2679, 161
6, 1296, 1209, 937, 712 cm-1; Anal. Calcd for C23H
30ClN3O3・1.5H2O: C, 60.19; H, 7.25; N,9.16. Found:
C, 60.43; H, 7.55; N, 9.39.
【0297】実施例111 N,N−ジメチル−〔5−(1−ベンゾイルピペリジン
−4−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフ
ロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・
塩酸塩の合成 a) N,N−ジメチル−〔5−(1−ベンゾイルピペ
リジン−4−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕ア
ミンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、1
−ベンゾイル−4−ピペリジンカルボン酸0.348g
(1.1ミリモル)、トリエチルアミン0.55ml
(4.0ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミド3
0ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジエチル0.245g
(1.5ミリモル)を滴下した後、室温で一晩撹拌し
た。精製水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。集めた
有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、
溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物を酢酸に溶解し
50%ジメチルアミン水溶液0.135ml(1.50ミ
リモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.122
ml(1.50ミリモル)を加え、100℃で30分間撹
拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウム水
溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチルで
2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗
生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製
し(酢酸エチル/メタノール=4/1〜7/3)、目的
物を得た。
【0298】 褐色液体 収量0.242g 収率61% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.825-1.860(4H,m), 2.274
(6H,d,2.0Hz), 2.712-2.998(5H,m), 3.421(2H,s), 3.78
0(2H,t,5.6Hz), 3.886-3.899(1H,m), 4.410-4.491(2H,
m), 4.650-4.700(1H,m), 6.075(1H,s), 7.411(5H,s); I
R (neat) 2939, 2858, 2775, 1630, 1433, 1292, 1222,
1126, 1012, 912, 733 cm-1 b) N,N−ジメチル−〔5−(1−ベンゾイルピペ
リジン−4−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕ア
ミン・塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔5−(1−ベンゾイルピペリジン
−4−カルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフ
ロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン
0.242gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素の酢
酸エチル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮して
ジエチルエーテルで洗浄し目的物を得た。 白色固体 収量0.238g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.686(4H,br s), 2.650-2.
800(2H,m), 2.859(6H,s), 2.950-3.300(3H,m), 3.700-
3.850(1H,m), 3.919-3.941(2H,m), 4.373(2H,s),4.498
(1H,s), 4.600(1H,s), 4.650-4.750(1H,m), 6.648(0.5
H,s), 6.685(0.5H,s), 7.408-7.500(5H,m); IR (nujol)
2679, 1614, 1294, 1211, 1134, 939, 712cm-1; Anal.
Calcd for C23H30ClN3O3・1.7H2O: C, 59.72; H, 7.28;
N, 9.08. Found: C, 59.68; H, 7.40; N, 8.96.
【0299】実施例112 N,N−ジメチル−〔6−(4−フェネチルベンゾイ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 a) N,N−ジメチル−〔6−(4−フェネチルベン
ゾイル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3
−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.319g(2.000ミリモル)、4
−フェネチル安息香酸0.498g(2.2ミリモ
ル)、トリエチルアミン1.1ml(8.0ミリモル)の
ジクロロメタン30ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジエ
チル0.489g(3.0ミリモル)を滴下した後、室
温で一晩撹拌した。溶媒を留去し精製水を加え、酢酸エ
チルで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得ら
れた粗生成物を酢酸10mlに溶解し50%ジメチルアミ
ン水溶液0.270ml(3.00ミリモル)及び37%
ホルムアルデヒド水溶液0.245ml(3.00ミリモ
ル)を加え、100℃で60分間撹拌した。溶媒を減圧
留去し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて溶液を
アルカリ性にした後に酢酸エチルで2回抽出した。集め
た有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにて精製し(酢酸エチル/
メタノール=5/1)目的物を得た。
【0300】黄色液体 収量0.498g 収率64% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.260(6H,s), 2.555(2H,br
s), 2.890-2.965(4H,m), 3.403(2H,br s), 3.586(1.1
H,br s), 3.920(0.9H,br s), 4.400-4.701(2H,m),6.072
(1H,s), 7.145-7.376(9H,m); IR (neat) 2937, 2856, 2
776, 1633, 1427,1286, 1259, 1230, 1043, 1022, 831,
748 cm-1 b) N,N−ジメチル−〔6−(4−フェネチルベン
ゾイル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3
−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合
成 N,N−ジメチル−〔6−(4−フェネチル)ベンゾイ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.498gを
メタノール2mlに溶かし、塩化水素の酢酸エチル溶液を
過剰量加えて撹拌した。これを濃縮し、ジエチルエーテ
ルで洗浄して目的物を得た。 褐色固体 収量0.486g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.617(2H,br s), 2.861(6
H,s), 2.956(4H,s), 3.636(1.1H,br s), 3.800(0.9H,br
s), 4.372(2H,s), 4.550-4.740(2H,m), 6.656(1H,s),
7.136-7.378(9H,m); IR (nujol) 2463, 1624, 1248, 97
4, 828, 698 cm-1;Anal. Calcd for C25H29ClN2O2・0.3H
2O: C, 69.77; H, 6.93; N, 6.51. Found:C, 69.67; H,
6.79; N, 6.46.
【0301】実施例113 6−(4−フェネチルベンゾイル)−2−(1−ピロリ
ジニルメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン・塩酸塩の合成 a) 6−(4−フェネチルベンゾイル)−2−(1−
ピロリジニルメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロ
フロ〔2,3−c〕ピリジンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.552g(3.458ミリモル)、4
−フェネチル安息香酸0.78g(3.46ミリモ
ル)、トリエチルアミン1.93ml(13.8ミリモ
ル)のN,N−ジメチルホルムアミド15ml溶液に、シ
アノリン酸ジエチル0.63ml(4.15ミリモル)を
滴下した後、室温で一晩撹拌した。これを水に注ぎ、ジ
エチルエーテルで3回抽出した。集めた有機層を無水硫
酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗
生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製
し(ヘキサン/酢酸エチル=6/1〜3/1)、6−
(4−フェネチルベンゾイル)−4,5,6,7−テト
ラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジンを得た。 黄色液体 収量1.078g 収率 94%
【0302】上で得た6−(4−フェネチルベンゾイ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン1.078g(3.253ミリモル)の酢
酸10ml溶液にピロリジン0.41ml(4.88ミリモ
ル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.40g
(4.88ミリモル)を加え、100℃で1時間撹拌し
た。溶媒を減圧留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加え
て溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチルで3回抽出し
た。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒
を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにて精製し(酢酸エチル〜酢酸エチ
ル/メタノール=4/1)、目的物を得た。 黄色液体 収量1.004g 収率75% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.793(4H,br s), 2.540(4
H,br s), 2.940(4H,s), 3.579(3.2H,br s), 3.918(0.8
H,br s), 4.478(0.8H,br s), 4.707(1.2H,br s), 6.065
(1H,s), 7.154-7.376(9H,m); IR (neat) 2927, 2791, 1
637, 1425, 1281, 1234, 1113, 1043, 906, 829, 756,
702 cm-1
【0303】b) 6−(4−フェネチルベンゾイル)
−2−(1−ピロリジニルメチル)−4,5,6,7−
テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン・塩酸塩の合
成 6−(4−フェネチルベンゾイル)−2−(1−ピロリ
ジニルメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン1.004gをメタノール2ml
に溶解し、塩化水素のメタノール溶液を過剰量加えて撹
拌した。これを濃縮して、生じた固体をジエチルエーテ
ルで洗浄して、目的物を得た。 淡褐色固体 収量0.962g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.031(4H,br s), 2.584(2
H,br s), 2.934(4H,s), 3.198(2H,br s), 3.500-3.621
(3.2H,m), 3.938(0.8H,br s), 4.436(2H,br s), 4.544
(0.8H,br s), 4.724(1.2H,br s), 6.643(1H,s), 7.133-
7.376(9H,m); IR (nujol) 2603, 2492, 1614, 1421, 12
28, 1155, 1047, 966, 912, 833, 768, 702 cm-1; Ana
l. Calcd for C27H31ClN2O2・0.5H2O: C, 70.50; H, 7.0
1; N, 6.09. Found: C, 70.41; H, 6.80; N, 6.28.
【0304】実施例114 N,N−ジメチル−〔6−(4−ベンジルオキシベンゾ
イル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 a) N,N−ジメチル−〔6−(4−ベンジルオキシ
ベンゾイル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミンの合
成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.319g(2.000ミリモル)、4
−ベンジルオキシ安息香酸0.502g(2.2ミリモ
ル)、トリエチルアミン1.1ml(8.0ミリモル)の
ジクロロメタン30ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジエ
チル0.489g(3.0ミリモル)を滴下した後、室
温で一晩撹拌した。溶媒を留去し精製水を加え、酢酸エ
チルで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得ら
れた粗生成物を酢酸10mlに溶解し50%ジメチルアミ
ン水溶液0.270ml(3.00ミリモル)及び37%
ホルムアルデヒド水溶液0.245ml(3.00ミリモ
ル)を加え、100℃で60分間撹拌した。溶媒を減圧
留去し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて溶液を
アルカリ性にした後に酢酸エチルで2回抽出した。集め
た有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾
燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにて精製し(酢酸エチル/
メタノール=5/1)目的物を得た。
【0305】褐色液体 収量0.470g 収率60% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.269(6H,s), 2.575(2H,br
s), 3.415(2H,s), 3.664-3.796(2H,m), 4.577-4.621(2
H,m), 5.108(2H,s), 6.086(1H,s), 6.996(2H,d,8.4Hz),
7.310-7.444(7H,m); IR (neat) 2939, 2856, 2773, 16
30, 1425, 1244,1174, 1020, 841, 721 cm-1 b) N,N−ジメチル−〔6−(4−ベンジルオキシ
ベンゾイル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔6−(4−ベンジルオキシベンゾ
イル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.470gを
メタノール2mlに溶かし、塩化水素の酢酸エチル溶液を
過剰量加えて撹拌した。これを濃縮してエタノールに溶
かしジエチルエーテルにより再結晶し目的物を得た。 淡褐色結晶 収量0.433g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.607-2.661(2H,m), 2.856
(6H,s), 3.698-3.778(2H,m), 4.370(2H,s), 4.679(2H,
s), 5.154(2H,s), 6.661(1H,s), 7.098(2H,d,8.8Hz),
7.311-7.470(7H,m); IR (nujol) 2463, 1620, 1248, 88
7, 740 cm-1; Anal.Calcd for C24H27ClN2O3・0.2H2O:
C, 66.95; H, 6.41; N, 6.51. Found: C, 66.98; H, 6.
38; N, 6.39.
【0306】実施例115 N,N−ジメチル−〔5−(4−ベンジルオキシベンゾ
イル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−
c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 a) N,N−ジメチル−〔5−(4−ベンジルオキシ
ベンゾイル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミンの合
成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、4
−ベンジルオキシ安息香酸0.251g(1.1ミリモ
ル)、トリエチルアミン0.55ml(4.0ミリモル)
のジクロロメタン30ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジ
エチル0.245g(1.5ミリモル)を滴下した後、
室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し精製水を加え、酢酸
エチルで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。
得られた粗生成物を酢酸10mlに溶解し50%ジメチル
アミン水溶液0.135ml(1.50ミリモル)及び3
7%ホルムアルデヒド水溶液0.122ml(1.50ミ
リモル)を加え、100℃で120分間撹拌した。溶媒
を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて
溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチルで2回抽出し
た。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(酢酸エ
チル/メタノール=5/1)目的物を得た。 白色結晶 収量0.252g 収率65% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.267(6H,s), 2.778(2H,br
s), 3.410(2H,s), 3.727-3.907(2H,m), 4.408-4.546(2
H,m), 5.105(2H,s), 6.007-6.033(1H,m), 7.000(2H,d,
8.0Hz), 7.309-7.422(7H,m); IR (KBr) 2930, 2860, 27
79, 1622, 1429, 1246, 1016, 841, 743 cm-1 b) N,N−ジメチル−〔5−(4−ベンジルオキシ
ベンゾイル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔5−(4−ベンジルオキシベンゾ
イル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−
c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.252gを
メタノール2mlに溶かし、塩化水素の酢酸エチル溶液を
過剰量加えて撹拌した。これを濃縮してエタノールに溶
かしジエチルエーテルにより再結晶し目的物を得た。 白色結晶 収量0.233g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.854(8H,s), 3.750-4.000
(2H,m), 4.359(2H,s), 4.541(2H,br s), 5.152(2H,s),
6.500-6.700(1H,m), 7.092(2H,d,8.0Hz), 7.309-7.478
(7H,m); IR (nujol) 2461, 1618, 1269, 839, 735 c
m-1; Anal. Calcd forC24H27ClN2O3・0.5H2O: C, 66.12;
H, 6.47; N, 6.43. Found: C, 66.14; H, 6.44; N, 6.
36.
【0307】実施例116 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(フェノキシメチル)
ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩の合成 a) N,N−ジメチル−〔6−〔4−(フェノキシメ
チル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフ
ロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミンの
合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.319g(2.000ミリモル)、4
−(フェノキシメチル)安息香酸0.502g(2.2
ミリモル)、トリエチルアミン1.1ml(8.0ミリモ
ル)のN,N−ジメチルホルムアミド30ml溶液に、氷
冷下シアノリン酸ジエチル0.489g(3.0ミリモ
ル)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。精製水を加
え、酢酸エチルで2回抽出した。集めた有機層を精製水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去
した。得られた粗生成物を酢酸10mlに溶解し50%ジ
メチルアミン水溶液0.270ml(3.00ミリモル)
及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.245ml(3.
00ミリモル)を加え、100℃で30分間撹拌した。
溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液を加
えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチルで2回抽出
した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(酢酸
エチル/メタノール=5/1)、目的物を得た。
【0308】褐色液体 収量0.400g 収率51% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.123(6H,s), 2.543(2H,br
s), 3.427(2H,br s), 3.547-3.586(1H,m), 3.945-3.95
9(1H,m), 4.441-4.462(1H,m), 4.688-4.765(1H,m), 5.1
12(2H,s), 6.086(1H,s), 6.958-7.016(3H,m), 7.296-7.
350(2H,m), 7.440-7.528(4H,m); IR (neat) 2931, 285
2, 2767, 1734, 1632, 1493, 1427, 1238,1043, 831, 7
54, 692 cm-1 b) N,N−ジメチル−〔6−〔4−(フェノキシメ
チル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフ
ロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・
塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(フェノキシメチル)
ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.
400gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素の酢酸エ
チル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮してエタ
ノールにとかしジエチルエーテルにより再結晶して目的
物を得た。 褐色固体 収量0.366g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.621(2H,br s), 2.870(6
H,s), 3.638-3.672(1.4H,m), 3.950-4.000(0.6H,m), 4.
389(2H,br s), 4.500-4.600(0.6H,m), 4.759(1.4H,br
s), 5.158(2H,s), 6.667(1H,s), 6.903-7.015(3H,m),
7.239-7.319(2H,m),7.466-7.612(4H,m); IR (nujol) 23
60, 1626, 1246, 1043, 949, 756 cm-1; Anal. Calcd f
or C24H27ClN2O3・0.2H2O: C, 66.95; H, 6.41; N, 6.5
1. Found: C,66.81; H, 6.29; N, 6.68.
【0309】実施例117 N,N−ジメチル−〔5−〔4−(フェノキシメチル)
ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩の合成 a) N,N−ジメチル−〔5−〔4−(フェノキシメ
チル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフ
ロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミンの
合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、4
−(フェノキシメチル)安息香酸0.251g(1.1
ミリモル)、トリエチルアミン0.55ml(4.0ミリ
モル)のN,N−ジメチルホルムアミド30ml溶液に、
氷冷下シアノリン酸ジエチル0.245g(1.5ミリ
モル)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。精製水を加
え、酢酸エチルで2回抽出した。集めた有機層を精製水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去
した。得られた粗生成物を酢酸10mlに溶解し50%ジ
メチルアミン水溶液0.135ml(1.50ミリモル)
及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.122ml(1.
50ミリモル)を加え、100℃で90分間撹拌した。
溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液を加
えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチルで2回抽出
した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(酢酸
エチル/メタノール=5/1)、目的物を得た。
【0310】無色液体 収量0.275g 収率71% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.266(6H,s), 2.718-2.841
(2H,m), 3.405(2H,s), 3.638-3.695(1.2H,m), 4.028-4.
044(0.8H,m), 4.325-4.347(0.8H,m), 4.579-4.614(1.2
H,m), 5.105(2H,s), 5.906-5.912(0.4H,m), 6.105-6.11
1(0.6H,m), 6.942-7.014(3H,m), 7.292-7.347(2H,m),
7.435-7.530(4H,m); IR (neat) 2931, 2860,2773, 163
7, 1456, 1367, 1244, 1043, 829, 756 cm-1 b) N,N−ジメチル−〔5−〔4−(フェノキシメ
チル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフ
ロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・
塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔5−〔4−(フェノキシメチル)
ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.
275gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素の酢酸エ
チル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮してエタ
ノールにとかしジエチルエーテルにより再結晶して目的
物を得た。 淡褐色固体 収量0.278g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.854(8H,br s), 3.685-3.
746(1.1H,m), 4.043-4.090(0.9H,m), 4.305-4.469(2.9
H,m), 4.599-4.642(1.1H,m), 5.147(2H,s), 6.495(0.4
H,br s), 6.686-6.706(0.6H,m), 6.896-7.006(3H,m),
7.232-7.312(2H,m),7.453-7.596(4H,m); IR (nujol) 25
65, 1628, 1240, 1115, 1041, 943, 758 cm-1; Anal. C
alcd for C24H27ClN2O3・0.5H2O: C, 66.12; H, 6.47;
N, 6.43. Found: C, 66.01; H, 6.43; N, 6.45.
【0311】実施例118 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(2−フェニルシクロ
プロピル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミ
ン・塩酸塩の合成 a) N,N−ジメチル−〔6−〔4−(2−フェニル
シクロプロピル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テト
ラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、4
−(2−フェニルシクロプロピル)安息香酸0.237
g(1.0ミリモル)、トリエチルアミン0.55ml
(4.0ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミド3
0ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジエチル0.245g
(1.5ミリモル)を滴下した後、室温で一晩撹拌し
た。精製水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。集めた
有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、
溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物を酢酸10mlに
溶解し50%ジメチルアミン水溶液0.135ml(1.
50ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.
122ml(1.50ミリモル)を加え、100℃で90
分間撹拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エ
チルで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得ら
れた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
て精製し(酢酸エチル/メタノール=5/1)、目的物
を得た。
【0312】褐色液体 収量0.203g 収率51% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.359-1.570(1H,m), 2.258
(6H,s), 2.469-2.575(4H,m), 3.402(3H,br s), 3.750-
4.,000(0.6H,m), 4.250-4.700(2H,m), 6.057(1H,s), 6.
949(4H,d,7.6Hz), 7.043-7.548(5H,m); IR (neat) 293
3, 2852, 2767, 1734, 1627, 1421, 1236, 906, 843, 6
98 cm-1 b) N,N−ジメチル−〔6−〔4−(2−フェニル
シクロプロピル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テト
ラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミン・塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(2−フェニルシクロ
プロピル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミ
ン0.203gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素の
酢酸エチル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮し
てジエチルエーテルで洗浄し目的物を得た。 淡褐色固体 収量0.195g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.467-1.608(2H,m), 2.548
-2.621(4H,m), 2.852(6H,s), 3.400-4.000(2H,m), 4.36
3(3H,br s), 4.679(1H,br s), 6.640(1H,s), 6.975-7.7
00(9H,m); IR (nujol) 2671, 1616, 1232, 972, 939, 8
41, 723 cm-1; Anal. Calcd for C26H29ClN2O2・1.0H2O:
C, 68.63; H, 6.87; N, 6.16. Found: C,68.70; H, 6.
88; N, 6.30.
【0313】実施例119 N,N−ジメチル−〔5−〔4−(2−フェニルシクロ
プロピル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミ
ン・塩酸塩の合成 a) N,N−ジメチル−〔5−〔4−(2−フェニル
シクロプロピル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テト
ラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、4
−(2−フェニルシクロプロピル)安息香酸0.210
g(0.88ミリモル)、トリエチルアミン0.55ml
(4.0ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミド3
0ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジエチル0.245g
(1.5ミリモル)を滴下した後、室温で一晩撹拌し
た。精製水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。集めた
有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、
溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物を酢酸10mlに
溶解し50%ジメチルアミン水溶液0.135ml(1.
50ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.
122ml(1.50ミリモル)を加え、100℃で90
分間撹拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エ
チルで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得ら
れた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
て精製し(酢酸エチル/メタノール=5/1)、目的物
を得た。
【0314】褐色液体 収量0.180g 収率51% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.377-1.564(2H,m), 2.258
(6H,s), 2.471-2.720(4H,m), 3.394(2H,s), 3.450-3.50
0(1.2H,m), 3.900-4.100(0.8H,m), 4.100-4.200(0.8H,
m), 4.524-4.530(1.2H,m), 5.850-6.100(1H,m), 6.933-
7.600(9H,m); IR (neat) 2939, 2856, 2773, 1632, 142
3, 1281, 1221, 1113, 1018, 773 cm-1 b) N,N−ジメチル−〔5−〔4−(2−フェニル
シクロプロピル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テト
ラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミン・塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔5−〔4−(2−フェニルシクロ
プロピル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミ
ン0.180gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素の
酢酸エチル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮し
てジエチルエーテルで洗浄し目的物を得た。 褐色固体 収量0.175g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.463-1.575(2H,m), 2.577
(2H,t,7.3Hz), 2.705-2.804(2H,m), 2.848(6H,s), 3.50
0-3.700(1H,m), 3.900-4.100(1H,m), 4.200-4.300(1H,
m), 4.350(2H,s), 4.536-4.560(1H,m), 6.400-6.700(1
H,m), 6.969-7.665(9H,m); IR (nujol) 2671, 1614, 12
34, 1115, 972, 939, 841, 723 cm-1; Anal.Calcd for
C26H29ClN2O2・1.0H2O: C, 68.63; H, 6.87; N, 6.16. F
ound: C, 68.51; H, 6.80; N, 6.25.
【0315】実施例120 4−(2−ジメチルアミノメチル−5,7−ジヒドロ−
4H−フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イルカルボニ
ル)フェニルフェニルメタノールの合成 ジメチル−〔6−(4−ベンゾイルベンゾイル)−4,
5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン
−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩0.196g(0.
461ミリモル)のメタノール10ml溶液に、氷冷下水
素化ホウ素ナトリウム70mg(1.9ミリモル)を加
え、室温で一晩撹拌した。水酸化ナトリウム水溶液を加
え、ジクロロメタンで3回抽出した。集めた有機層を無
水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去して、目的
物を得た。 淡黄色泡状物 収量0.178g 収率99% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.192(6H,br s), 2.534(2
H,br s), 3.361(2H,br s), 3.531(1.2H,br s), 3.890
(1.8H,br s), 4.417(0.8H,br s), 4.669(1.2H,br s),
5.764(1H,s), 6.052(1H.s), 7.196-7.418(9H,m); IR (n
eat) 3373, 2939, 2856, 1626, 1430, 1263, 1232, 104
5, 1020, 756, 735, 702 cm-1; HRMS m/z Calcd for C
24H26N2O3 390.1945, Found: 390.1960.
【0316】実施例121 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(1−フェニルエテニ
ル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩の合成 a) N,N−ジメチル−〔6−〔4−(1−フェニル
エテニル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミ
ンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.319g(2.000ミリモル)、4
−(1−フェニルエテニル)安息香酸0.493g
(2.2ミリモル)、トリエチルアミン1.1ml(8.
0ミリモル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷冷下シ
アノリン酸ジエチル0.489g(3.0ミリモル)を
滴下した後、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し精製水
を加え、酢酸エチルで2回抽出した。集めた有機層を精
製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧
留去した。得られた粗生成物を酢酸10mlに溶解し50
%ジメチルアミン水溶液0.270ml(3.00ミリモ
ル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.245ml
(3.00ミリモル)を加え、100℃で60分間撹拌
した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウム水溶
液を加えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチルで2
回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生
成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し
た(酢酸エチル/メタノール=5/1)。得られた精製
物を酢酸エチルに溶かしヘキサンにより再結晶して目的
物を得た。
【0317】褐色結晶 収量0.503g 収率65% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.268(6H,s), 2.555-2.585
(2H,m), 3.416(2H,br s), 3.597-3.964(2H,m), 4.485-
4.736(2H,m), 5.513(2H,d,3.2Hz), 6.088(1H,s),7.347
(5H,s), 7.408(4H,s); IR (KBr) 2937, 2816, 2764, 16
30, 1435, 1284, 1109, 903, 856, 777, 704 cm-1 b) N,N−ジメチル−〔6−〔4−(1−フェニル
エテニル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミ
ン・塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(1−フェニルエテニ
ル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.
503gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素の酢酸エ
チル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮し、メタ
ノール2mlに溶かしジエチルエーテルにより再結晶して
目的物を得た。 褐色結晶 収量0.455g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.643(2H,br s), 2.867(6
H,s), 3.667-4.000(2H,m), 4.381(2H,br s), 4.550-4.7
77(2H,m), 5.542(2H,d,2.2Hz), 6.666(1H,s), 7.285-7.
378(5H,m), 7.450(4H,s); IR (nujol) 2470, 1626, 123
4, 906, 773, 702cm-1; Anal. Calcd for C25H27ClN2O2
・0.6H2O: C, 69.23; H, 6.55; N, 6.46. Found: C, 69.
19; H, 6.39; N, 6.40.
【0318】実施例122 6−〔4−(1−フェニルエテニル)ベンゾイル〕−2
−(1−ピロリジニルメチル)−4,5,6,7−テト
ラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン・塩酸塩の合成 a) 6−〔4−(1−フェニルエテニル)ベンゾイ
ル〕−2−(1−ピロリジニルメチル)−4,5,6,
7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.527g(3.302ミリモル)、4
−(1−フェニルエテニル)安息香酸0.74g(3.
30ミリモル)、トリエチルアミン1.84ml(13.
2ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミド15ml溶
液に、シアノリン酸ジエチル0.60ml(3.96ミリ
モル)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。これを水に
注ぎ、ジエチルエーテルで3回抽出した。集めた有機層
を無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得
られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
にて精製し(ヘキサン/酢酸エチル=6/1〜3/
1)、6−〔4−(1−フェニルエテニル)ベンゾイ
ル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジンを得た。 黄色液体 収量0.724g 収率 67% 上で得た6−〔4−(1−フェニルエテニル)ベンゾイ
ル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン0.724g(2.198ミリモル)の酢
酸10ml溶液にピロリジン0.28ml(3.30ミリモ
ル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.27g
(3.30ミリモル)を加え、100℃で1時間撹拌し
た。溶媒を減圧留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加え
て溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチルで3回抽出し
た。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒
を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにて精製し(酢酸エチル〜酢酸エチ
ル/メタノール=4/1)、目的物を得た。
【0319】黄色液体 収量0.688g 収率76% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.797(4H,br s), 2.546(4
H,br s), 3.592(3.2H,brs), 3.956(0.8H,br s), 4.502
(0.8H,br s), 4.735(1.2H,br s), 5.502(1H,s), 5.517
(1H,s), 6.072(1H,s), 7.343(5H,s), 7.402(4H,s); IR
(neat) 2964, 2791,1643, 1425, 1281, 1238, 1159, 11
13, 1043, 906, 856, 779, 704 cm-1 b) 6−〔4−(1−フェニルエテニル)ベンゾイ
ル〕−2−(1−ピロリジニルメチル)−4,5,6,
7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン・塩酸塩
の合成 6−〔4−(1−フェニルエテニル)ベンゾイル〕−2
−(1−ピロリジニルメチル)−4,5,6,7−テト
ラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン0.688gをメ
タノール2mlに溶解し、塩化水素のメタノール溶液を過
剰量加えて撹拌した。これを濃縮して、目的物を得た。 橙色泡状物 収量0.732g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.048-2.134(4H,m), 2.612
(2H,br s), 3.218(2H,brs), 3.517-3.724(3.2H,m), 3.9
69(0.8H,br s), 4.455(2H,br s), 4.601(0.8H,br s),
4.751(1.2H,br s), 5.522(1H,s), 5.537(1H,s), 6.653
(1H,s), 7.220-7.481(9H,m); IR (neat) 2947, 2681, 2
590, 1624, 1429, 1232, 1161, 1045, 905,856, 777, 7
04 cm-1; Anal. Calcd for C27H29ClN2O2・3.0H2O: C, 6
4.47; H, 7.01; N, 5.57. Found: C, 64.65; H, 6.90;
N, 5.67.
【0320】実施例123 N,N−ジメチル−〔5−〔4−(1−フェニルエテニ
ル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩の合成 a) N,N−ジメチル−〔5−〔4−(1−フェニル
エテニル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミ
ンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、4
−(1−フェニルエテニル)安息香酸0.247g
(1.1ミリモル)、トリエチルアミン0.55ml
(4.0ミリモル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷
冷下シアノリン酸ジエチル0.245g(1.5ミリモ
ル)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し
精製水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。集めた有機
層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒
を減圧留去した。得られた粗生成物を酢酸10mlに溶解
し50%ジメチルアミン水溶液0.135ml(1.50
ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.12
2ml(1.50ミリモル)を加え、100℃で60分間
撹拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウム
水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチル
で2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた
粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精
製し(酢酸エチル/メタノール=5/1)目的物を得
た。
【0321】黄色液体 収量0.325g 収率84% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.267(6H,s), 2.783(2H,br
s), 3.408(2H,s), 3.694-4.105(2H,m), 4.350-4.619(2
H,m), 5.511(2H,s), 5.900-6.103(1H,m), 7.342(5H,s),
7.410(4H,s); IR (neat) 2937, 2818, 2773, 1633, 14
25, 1282, 1113,1020, 854, 777, 704 cm-1 b) N,N−ジメチル−〔5−〔4−(1−フェニル
エテニル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミ
ン・塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔5−〔4−(1−フェニルエテニ
ル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.
325gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素の酢酸エ
チル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮し、ジエ
チルエーテルで洗浄して目的物を得た。 淡褐色固体 収量0.349g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.864(6H,s), 3.763-3.777
(1.1H,m), 4.050-4.100(0.9H,m), 4.373(2H,br s), 4.4
67-4.476(0.9H,m), 4.632-4.653(1.1H,m), 5.535-5.549
(2H,m), 5.518-6.705(1H,m), 7.286-7.414(5H,m), 7.45
3(4H,s); IR (nujol) 2472, 1633, 1115, 906, 773, 70
6 cm-1; Anal. Calcd for C25H27ClN2O2・1.0H2O: C, 6
8.09; H, 6.63; N, 6.35. Found: C, 68.24; H, 6.64;
N, 6.44.
【0322】実施例124 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(1−フェニルエチ
ル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩の合成 a) N,N−ジメチル−〔6−〔4−(1−フェニル
エチル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロ
フロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン
の合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.319g(2.000ミリモル)、4
−(1−フェニルエチル)安息香酸0.498g(2.
2ミリモル)、トリエチルアミン1.1ml(8.0ミリ
モル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷冷下シアノリ
ン酸ジエチル0.489g(3.0ミリモル)を滴下し
た後、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し精製水を加
え、酢酸エチルで2回抽出した。集めた有機層を精製水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去
した。得られた粗生成物を酢酸10mlに溶解し50%ジ
メチルアミン水溶液0.270ml(3.00ミリモル)
及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.245ml(3.
00ミリモル)を加え、100℃で90分間撹拌した。
溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液を加
えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチルで2回抽出
した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(酢酸
エチル/メタノール=5/1)、目的物を得た。
【0323】褐色液体 収量0.404g 収率52% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.649(3H,d,7.2Hz), 2.258
(6H,s), 2.546(2H,br s), 3.407(2H,br s), 3.551-3.58
7(1.2H,m), 3.920-3.948(0.8H,m), 4.185(1H,q,7.2Hz),
4.447-4.495(0.8H,m), 4.659-4.709(1.2H,m), 6.073(1
H,s), 7.160-7.385(9H,m); IR (neat) 2937, 2858, 277
9, 1738, 1633, 1464, 1240, 1045, 849,702 cm-1 b) N,N−ジメチル−〔6−〔4−(1−フェニル
エチル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロ
フロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン
・塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(1−フェニルエチ
ル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.
404gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素の酢酸エ
チル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮してジエ
チルエーテルで洗浄し目的物を得た。 淡黄色粉末 収量0.414g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.648(3H,d,7.4Hz), 2.608
(2H,br s), 2.857(6H,s), 3.623-3.661(1.1H,m), 3.900
-4.000(0.9H,m), 4.220(1H,q,7.2Hz), 4.376(2H,br s),
4.500-4.600(0.9H,m), 4.728(1.1H,br s), 6.651(1H,
s), 7.162-7.281(5H,m), 7.380(4H,s); IR (nujol) 266
9, 1624, 1260, 974, 723 cm-1; Anal. Calcd for C25H
29ClN2O2・0.7H2O: C, 68.62; H, 7.00; N, 6.40. Foun
d: C, 68.65;H, 7.09; N, 6.28.
【0324】実施例125 N,N−ジメチル−〔5−〔4−(1−フェニルエチ
ル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩の合成 a) N,N−ジメチル−〔5−〔4−(1−フェニル
エチル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロ
フロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン
の合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、4
−(1−フェニルエチル)安息香酸0.249g(1.
1ミリモル)、トリエチルアミン0.55ml(4.0ミ
リモル)のジクロロメタン30ml溶液に、氷冷下シアノ
リン酸ジエチル0.245g(1.5ミリモル)を滴下
した後、室温で一晩撹拌した。溶媒を留去し精製水を加
え、酢酸エチルで2回抽出した。集めた有機層を精製水
で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去
した。得られた粗生成物を酢酸10mlに溶解し50%ジ
メチルアミン水溶液0.135ml(1.50ミリモル)
及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.122ml(1.
50ミリモル)を加え、100℃で60分間撹拌した。
溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリウム水溶液を加
えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチルで2回抽出
した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(酢酸
エチル/メタノール=5/1)目的物を得た。
【0325】褐色液体 収量0.282g 収率73% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.648(3H,d,7.4Hz), 2.260
(6H,s), 2.731-2.804(2H,m), 3.398(2H,s), 3.634-3.68
2(1.2H,m), 3.950-4.050(0.8H,m), 4.180(1H,q,7.2,H
z), 4.300-4.350(0.8H,m), 4.546-4.588(1.2H,m), 5.95
0-6.000(0.4H,m), 6.000-6.100(0.6H,m), 7.164-7.384
(9H,m); IR (neat) 2970, 2818, 2775, 1633,1425, 128
2, 1113, 847, 702 cm-1 b) N,N−ジメチル−〔5−〔4−(1−フェニル
エチル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロ
フロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン
・塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔5−〔4−(1−フェニルエチ
ル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.
282gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素の酢酸エ
チル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮してジエ
チルエーテルで洗浄し目的物を得た。 淡黄色粉末 収量0.305g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.645(3H,d,7.2Hz), 2.846
(8H,br s), 3.680-3.753(1.2H,m), 4.013-4.059(0.8H,
m), 4.214(1H,q,7.2Hz), 4.352-4.457(2.8H,m), 4.563-
4.634(1.2H,m), 6.490(0.4H,br s), 6.682(0.6H,br s),
7.134-7.277(5H,m), 7.318-7.373(4H,m); IR (nujol)
2669, 1626, 1302, 1115, 974, 723 cm-1;Anal. Calcd
for C25H29ClN2O2・1.0H2O: C, 67.78; H, 7.05; N, 6.3
2. Found:C, 67.62; H, 6.89; N, 6.26.
【0326】実施例126 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(1−フェニルシクロ
プロピル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミ
ン・塩酸塩の合成 a) N,N−ジメチル−〔6−〔4−(1−フェニル
シクロプロピル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テト
ラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、4
−(1−フェニルシクロプロピル)安息香酸0.238
g(1.0ミリモル)、トリエチルアミン0.55ml
(4.0ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミド3
0ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジエチル0.245g
(1.5ミリモル)を滴下した後、室温で一晩撹拌し
た。精製水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。集めた
有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、
溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物を酢酸10mlに
溶解し50%ジメチルアミン水溶液0.135ml(1.
50ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.
122ml(1.50ミリモル)を加え、100℃で90
分間撹拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エ
チルで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得ら
れた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
て精製し(酢酸エチル/メタノール=5/1)、目的物
を得た。
【0327】褐色液体 収量0.183g 収率46% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.329(4H,d,4.8Hz), 2.258
(6H,s), 2.504-2.612(2H,m), 3.409(2H,br s), 3.566-
3.610(1.3H,m), 3.900-4.000(0.7H,m), 4.400-4.500(0.
7H,m), 4.669-4.726(1.3H,m), 6.070(1H,s), 7.167-7.3
58(9H,m); IR (neat) 2937, 2854, 2773, 1738, 1633,
1425, 1238, 1043, 847, 702 cm-1 b) N,N−ジメチル−〔6−〔4−(1−フェニル
シクロプロピル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テト
ラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミン・塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(1−フェニルシクロ
プロピル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミ
ン0.183gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素の
酢酸エチル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮し
てジエチルエーテルで洗浄し目的物を得た。 褐色固体 収量0.177g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.333(4H,s), 2.572-2.627
(2H,m), 2.856(6H,s), 3.619-3.652(1.4H,m), 3.900-4.
000(0.6H,m), 4.372(2H,br s), 4.500-4.600(0.6H,m),
4.711-4.729(1.4H,m), 6.647(1H,s), 7.186-7.385(9H,
m); IR (nujol) 2465, 1620, 1259, 951, 754 cm-1; An
al. Calcd for C26H29ClN2O2・0.5H2O: C, 70.02; H, 6.
78; N, 6.28. Found: C, 69.97; H, 6.71; N, 6.15.
【0328】実施例127 6−〔4−(1−フェニルシクロプロピル)ベンゾイ
ル〕−2−(1−ピロリジニルメチル)−4,5,6,
7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン・塩酸塩
の合成 a) 6−〔4−(1−フェニルシクロプロピル)ベン
ゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3
−c〕ピリジンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩1.209g(7.575ミリモル)、4
−(1−フェニルシクロプロピル)安息香酸1.80g
(7.58ミリモル)、トリエチルアミン4.22ml
(30.3ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミド
50ml溶液に、シアノリン酸ジエチル1.38ml(9.
09ミリモル)を滴下した後、室温で一晩撹拌した。こ
れを水に注ぎ、ジエチルエーテルで3回抽出した。集め
た有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去
した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エチル=6/1〜
3/1)、目的物を得た。 黄色液体 収量2.037g 収率78% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.321-1.344(4H,m), 2.584
(2H,br s), 3.612(1.2H,br s), 3.949(0.8H,br s), 4.5
04(0.8H,br s), 4.718(1.2H,br s), 6.273(1H,d,1.8H
z), 7.208-7.373(10H,m); IR (neat) 2926, 2852, 163
0, 1423, 1282, 1265, 1232, 1092, 1024, 897, 843, 7
62, 702 cm-1
【0329】b) 6−〔4−(1−フェニルシクロプ
ロピル)ベンゾイル〕−2−(1−ピロリジニルメチ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジンの合成 6−〔4−(1−フェニルシクロプロピル)ベンゾイ
ル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン0.454g(1.322ミリモル)の酢
酸10ml溶液にピロリジン0.17ml(1.98ミリモ
ル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.16g
(1.98ミリモル)を加え、100℃で1時間撹拌し
た。溶媒を減圧留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加え
て溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチルで3回抽出し
た。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒
を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにて精製し(酢酸エチル〜酢酸エチ
ル/メタノール=4/1)、目的物を得た。 黄色液体 収量0.481g 収率85% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.317−1.339
(4H,m), 1.793(4H,br s),
2.540(4H,brs), 3.577(3.2
H,br s), 3.900(0.8H,br
s), 4.469(0.8H,br s), 4.6
87(1.2H,brs), 6.059(1H,
s), 7.155−7.356(9H,m); IR
(neat) 2964, 2791, 1633,
1425, 1281, 1238, 1113,
1045, 935, 906, 762, 702
cm−1
【0330】c) 6−〔4−(1−フェニルシクロプ
ロピル)ベンゾイル〕−2−(1−ピロリジニルメチ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
c〕ピリジン・塩酸塩の合成 6−〔4−(1−フェニルシクロプロピル)ベンゾイ
ル〕−2−(1−ピロリジニルメチル)−4,5,6,
7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン0.48
1gをメタノール2mlに溶解し、塩化水素のメタノー
ル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮して、目的
物を得た。 淡褐色泡状物 収量0.503g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.330(4H,s), 1.956-2.182
(4H,m), 2.594(2H,br s), 3.191(2H,br s), 3.502-3.70
4(3.2H,m), 3.925(0.8H,br s), 4.429(2H,br s),4.539
(0.8H,br s), 4.717(1.2H,br s), 6.614(1H,s), 7.164-
7.384(9H,m); IR(neat) 2949, 2586, 1626, 1427, 123
2, 1045, 1018, 905, 841, 762, 702 cm-1; Anal. Calc
d for C28H31ClN2O2・1.5H2O: C, 68.63; H, 6.99; N,
5.72. Found: C, 68.80; H, 6.88; N, 5.99.
【0331】実施例128 N,N−ジメチル−〔5−〔4−(1−フェニルシクロ
プロピル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミ
ン・塩酸塩の合成 a) N,N−ジメチル−〔5−〔4−(1−フェニル
シクロプロピル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テト
ラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、4
−(1−フェニルシクロプロピル)安息香酸0.215
g(0.9ミリモル)、トリエチルアミン0.55ml
(4.0ミリモル)のN,N−ジメチルホルムアミド3
0ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジエチル0.245g
(1.5ミリモル)を滴下した後、室温で一晩撹拌し
た。精製水を加え、酢酸エチルで2回抽出した。集めた
有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、
溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物を酢酸10mlに
溶解し50%ジメチルアミン水溶液0.135ml(1.
50ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.
122ml(1.50ミリモル)を加え、100℃で60
分間撹拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エ
チルで2回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得ら
れた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
て精製し(酢酸エチル/メタノール=5/1)、目的物
を得た。
【0332】 淡黄色液体 収量0.270g 収率67% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.327(4H,d,4.8Hz), 2.262
(6H,s), 2.700-2.815(2H,m), 3.400(2H,s), 3.641-3.69
4(1.3H,m), 3.950-4.050(0.7H,m), 4.250-4.400(0.7H,
m), 4.546-4.607(1.3H,m), 5.850-6.000(0.4H,m), 6.06
8-6.100(0.6H,m),7.173-7.409(9H,m); IR (neat) 2939,
2858, 2775, 1738, 1633, 1427, 1240, 1043, 847, 70
2 cm-1 b) N,N−ジメチル−〔5−〔4−(1−フェニル
シクロプロピル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テト
ラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミン・塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔5−〔4−(1−フェニルシクロ
プロピル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒド
ロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミ
ン0.270gをメタノール2mlに溶かし、塩化水素の
酢酸エチル溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮し
てジエチルエーテルで洗浄し目的物を得た。 淡褐色粉末 収量0.276g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.328(4H,
s), 2.850(8H,br s), 3.684
−3.744(1H,m), 4.013−4.055
(1H,m), 4.308−4.460(3H,
m), 4.566−4.618(1H,m), 6.
450−6.600(0.5H,m), 6.684
(0.5H,br s), 7.158−7.382
(9H,m); IR (nujol) 2638,
1624, 1113, 933, 760 c
−1; Anal. Calcd for C26
29ClN・1.3HO: C, 67.8
3; H, 6.92;N, 6.08. Foun
d: C, 67.42; H, 6.86; N,
6.66.
【0333】実施例129 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(2−フェニル−1,
3−ジチオラン−2−イル)ベンゾイル〕−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2
−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 a) N,N−ジメチル−〔6−〔4−(2−フェニル
−1,3−ジチオラン−2−イル)ベンゾイル〕−4,
5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン
−2−イルメチル〕アミンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.319g(2.000ミリモル)、4
−(2−フェニル−1,3−ジチオラン−2−イル)安
息香酸0.665g(2.2ミリモル)、トリエチルア
ミン1.1ml(8.0ミリモル)のN,N−ジメチル
ホルムアミド30ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジエチ
ル0.489g(3.0ミリモル)を滴下した後、室温
で一晩撹拌した。精製水を加え、酢酸エチルで2回抽出
した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物を
酢酸10mlに溶解し50%ジメチルアミン水溶液0.2
70ml(3.00ミリモル)及び37%ホルムアルデヒ
ド水溶液0.245ml(3.00ミリモル)を加え、1
00℃で60分間撹拌した。溶媒を減圧留去し、5%炭
酸水素ナトリウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にし
た後に酢酸エチルで2回抽出した。集めた有機層を精製
水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留
去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにて精製し(酢酸エチル/メタノール=5/
1)、目的物を得た。 褐色液体 収量0.384g 収率41%
【0334】1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.260
(6H,s), 2.489−2.536(2H,
m), 3.347−3.472(6H,m), 3.
571−3.596(1.2H,m), 3.949
(0.8H,br s), 4.471(0.8H,b
r s), 4.721(1.2H,br s),
6.079(1H,s), 7.240−7.332
(3H,m), 7.364(2H,d,8.4H
z), 7.589(2H,d,6.4Hz), 7.
680(2H,d,8.4Hz); IR (nea
t) 2924, 2852, 2773, 163
2, 1427, 1238, 1163, 104
3, 906, 731 cm−1 b) N,N−ジメチル−〔6−〔4−(2−フェニル
−1,3−ジチオラン−2−イル)ベンゾイル〕−4,
5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン
−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(2−フェニル−1,
3−ジチオラン−2−イル)ベンゾイル〕−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2
−イルメチル〕アミン0.384gをメタノール2ml
に溶かし、塩化水素の酢酸エチル溶液を過剰量加えて撹
拌した。これを濃縮してジエチルエーテルで洗浄し目的
物を得た。 褐色固体 収量0.398g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.611-2.631(2H,m), 2.862
(6H,s), 3.430(4H,s), 3.640(1.4H,br s), 3.963(0.6H,
br s), 4.380(2H,br s), 4.549(0.6H,br s), 4.741(1.4
H,br s), 6.657(1H,s), 7.254-7.293(3H,m), 7.387(2H,
d,8.4Hz), 7.575(2H,dd,1.5,8.0Hz), 7.695(2H,d,8.4H
z); IR (nujol) 2667, 1624, 1232, 1163,972, 723 cm
-1; Anal. Calcd for C26H29ClN2O2S2・1.0H2O: C, 60.1
6; H, 6.02;N, 5.40. Found: C, 60.19; H, 6.07; N,
5.37.
【0335】実施例130 6−〔4−(2−フェニル−1,3−ジチオラン−2−
イル)ベンゾイル〕−2−(1−ピロリジニルメチル)
−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピ
リジン・塩酸塩の合成 a) 6−〔4−(2−フェニル−1,3−ジチオラン
−2−イル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒ
ドロフロ〔2,3−c〕ピリジンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩1.582g(9.912ミリモル)、4
−(2−フェニル−1,3−ジチオラン−2−イル)安
息香酸3.00g(9.91ミリモル)、トリエチルア
ミン5.53ml(39.6ミリモル)のN,N−ジメチ
ルホルムアミド50ml溶液に、シアノリン酸ジエチル
1.80ml(11.9ミリモル)を滴下した後、室温で
一晩撹拌した。これを水に注ぎ、ジエチルエーテルで3
回抽出した。集めた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾
燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン/酢
酸エチル=6/1〜2/1)、目的物を得た。 黄色液体 収量2.709g 収率67% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.584(2H,br s), 3.439(4
H,s), 3.635(1.2H,br s),3.955(0.8H,br s), 4.510(0.8
H,br s), 4.738(1.2H,br s), 6.280(1H,d,1.8Hz), 7.24
0-7.339(3H,m), 7.375(2H,d,8.6Hz), 7.572-7.620(2H,
m), 7.680(2H,d,8.4Hz); IR (neat) 2924, 1628, 1423,
1238, 1092, 1039, 893, 735, 700 cm-1
【0336】b) 6−〔4−(2−フェニル−1,3
−ジチオラン−2−イル)ベンゾイル〕−2−(1−ピ
ロリジニルメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロフ
ロ〔2,3−c〕ピリジンの合成 6−〔4−(2−フェニル−1,3−ジチオラン−2−
イル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフ
ロ〔2,3−c〕ピリジン0.719g(1.764ミ
リモル)の酢酸10ml溶液にピロリジン0.22ml
(2.65ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶
液0.21g(2.65ミリモル)を加え、100℃で
1時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、水酸化ナトリウム
水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチル
で3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(酢酸エチ
ル〜酢酸エチル/メタノール=4/1)、目的物を得
た。 黄色液体 収量0.624g 収率72% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.773-1.791(4H,m), 2.541
(4H,br s), 3.376-3.480(4H,m), 3.585(3.2H,br s), 3.
935(0.8H,br s), 4.466(0.8H,br s), 4.708(1.2H,br
s), 6.063(1H,s), 7.239-7.303(3H,m), 7.354(2H,d,8.0
Hz), 7.567-7.607(2H,m), 7.672(2H,d,8.4Hz); IR (nea
t) 2926, 2791, 1632, 1423, 1279, 1238, 1113, 1043,
906, 743, 700 cm-1
【0337】c) 6−〔4−(2−フェニル−1,3
−ジチオラン−2−イル)ベンゾイル〕−2−(1−ピ
ロリジニルメチル)−4,5,6,7−テトラヒドロフ
ロ〔2,3−c〕ピリジン・塩酸塩の合成 6−〔4−(2−フェニル−1,3−ジチオラン−2−
イル)ベンゾイル〕−2−(1−ピロリジニルメチル)
−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピ
リジン0.624gをメタノール2mlに溶解し、塩化水
素のメタノール溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃
縮して、目的物を得た。 淡黄色泡状物 収量0.665g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.938-2.146(4H,m), 2.611
(2H,br s), 3.204(2H,brs), 3.436(4H,s), 3.494-3.655
(3.2H,m), 3.960(0.8H,br s), 4.435(2H,br s),4.538
(0.8H,br s), 4.732(1.2H,br s), 6.621(1H,s), 7.228-
7.341(3H,m), 7.390(2H,d,8.2Hz), 7.543-7.607(2H,m),
7.701(2H,d,8.2Hz); IR (neat) 2926, 2584, 1626, 14
27, 1230, 1161, 1045, 1016, 980, 905, 743, 698 cm
-1; Anal. Calcd for C28H31ClN2O2S2・1.2H2O: C, 61.2
8; H, 6.13; N, 5.10. Found: C, 61.12; H, 6.12; N,
5.24.
【0338】実施例131 N,N−ジメチル−〔5−〔4−(2−フェニル−1,
3−ジチオラン−2−イル)ベンゾイル〕−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2
−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 a) N,N−ジメチル−〔5−〔4−(2−フェニル
−1,3−ジチオラン−2−イル)ベンゾイル〕−4,
5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン
−2−イルメチル〕アミンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、4
−(2−フェニル−1,3−ジチオラン−2−イル)安
息香酸0.332g(1.1ミリモル)、トリエチルア
ミン0.55ml(4.0ミリモル)のN,N−ジメチル
ホルムアミド30ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジエチ
ル0.245g(1.5ミリモル)を滴下した後、室温
で一晩撹拌した。精製水を加え、酢酸エチルで2回抽出
した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物を
酢酸10mlに溶解し50%ジメチルアミン水溶液0.1
35ml(1.50ミリモル)及び37%ホルムアルデヒ
ド水溶液0.122ml(1.50ミリモル)を加え、1
00℃で120分間撹拌した。溶媒を減圧留去し、5%
炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性に
した後に酢酸エチルで2回抽出した。集めた有機層を精
製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧
留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーにて精製し(酢酸エチル/メタノール=5
/1)、目的物を得た。
【0339】褐色液体 収量0.271g 収率58% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.264(6H,s), 2.700-2.848
(2H,m), 3.405(2H,s), 3.434(4H,s), 3.656-3.720(1.2
H,m), 3.991-4.061(0.8H,m), 4.328-4.369(0.8H,m), 4.
550-4.631(1.2H,m), 5.933(0.4H,br s), 6.076-6.107
(0.6H,m), 7.239-7.305(3H,m), 7.361(2H,d,8.4Hz), 7.
590(2H,dd,1.8Hz,8.0Hz), 7.666(2H,d,8.0HZ); IR (nea
t) 2931, 2818, 2775, 1633, 1427, 1238, 1113, 1041,
802, 735 cm-1 b) N,N−ジメチル−〔5−〔4−(2−フェニル
−1,3−ジチオラン−2−イル)ベンゾイル〕−4,
5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン
−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔5−〔4−(2−フェニル−1,
3−ジチオラン−2−イル)ベンゾイル〕−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2
−イルメチル〕アミン0.271gをメタノール2mlに
溶かし、塩化水素の酢酸エチル溶液を過剰量加えて撹拌
した。これを濃縮してジエチルエーテルで洗浄し目的物
を得た。 淡褐色固体 収量0.239g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.854(8H,br
s), 3.434(4H,s), 3.705−
3.759(1.1H,m), 4.035−4.06
6(0.9H,m), 4.367−4.460(0.
9H,m), 4.592−4.627(1.1H,
m), 6.513(0.5H,br s), 6.6
82−6.693(0.5H,br s), 7.23
0−7.338(3H,m), 7.386(2H,
d,8.4Hz), 7.579(2H,dd,1.6
Hz,7.8Hz), 7.691(2H,d,8.0
Hz); IR (nujol) 2667, 162
2, 1238, 1115, 937, 737 c
−1; Anal. Calcd for C26
29ClN・1.0HO: C, 60.
16; H, 6.02; N, 5.40. Fou
nd: C, 60.32; H, 6.14; N,
5.35.
【0340】実施例132 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(2−フェニル−1,
3−ジチアン−2−イル)ベンゾイル〕−4,5,6,
7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イ
ルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 a) N,N−ジメチル−〔6−〔4−(2−フェニル
−1,3−ジチアン−2−イル)ベンゾイル〕−4,
5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン
−2−イルメチル〕アミンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.319g(2.000ミリモル)、4
−(2−フェニル−1,3−ジチアン−2−イル)安息
香酸0.696g(2.2ミリモル)、トリエチルアミ
ン1.1ml(8.0ミリモル)のN,N−ジメチルホ
ルムアミド30ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジエチル
0.489g(3.0ミリモル)を滴下した後、室温で
一晩撹拌した。精製水を加え、酢酸エチルで2回抽出し
た。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物を酢
酸10mlに溶解し50%ジメチルアミン水溶液0.27
0ml(3.00ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド
水溶液0.245ml(3.00ミリモル)を加え、10
0℃で30分間撹拌した。5%炭酸水素ナトリウム水溶
液を加えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチルで2
回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生
成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し
(酢酸エチル/メタノール=5/1)、目的物を得た。 褐色液体 収量0.533g 収率56%
【0341】1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.987
−2.022(2H,m), 2.258(6H,
s), 2.531−2.597(2H,m), 2.
767−2.822(4H,m), 3.357−3.
425(2H,m), 3.601−3.637(1.
1H,m), 3.967(0.9H,br s),
4.489(0.9H,br s), 4.720−
4.736(1.1H,m), 6.075(1H,
s), 7.264−7.447(5H,m), 7.
654−7.814(4H,m); IR (nea
t) 2939, 2906, 2773, 163
2, 1423, 1277, 1020, 752
cm−1 b) N,N−ジメチル−〔6−〔4−(2−フェニル
−1,3−ジチアン−2−イル)ベンゾイル〕−4,
5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン
−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(2−フェニル−1,
3−ジチアン−2−イル)ベンゾイル〕−4,5,6,
7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イ
ルメチル〕アミン0.533gをメタノール2mlに溶
かし、塩化水素の酢酸エチル溶液を過剰量加えて撹拌し
た。これを濃縮してジエチルエーテルで洗浄し目的物を
得た。 白色固体 収量0.542g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.985-2.018(2H,m), 2.630
(2H,br s), 2.768-2.868(10H,m), 3.660(1.4H,br s),
3.962(0.6H,br s), 4.385(2H,br s), 4.545(0.6H,br
s), 4.754(1.4H,br s), 6.659(1H,s), 7.295-7.474(5H,
m), 7.699-7.800(4H,m); IR (nujol) 2467, 1628, 123
2, 1257, 974, 743 cm-1; Anal. Calcd for C27H31ClN2
O2S2・0.5H2O: C, 61.87; H, 6.15; N, 5.34. Found: C,
61.59; H, 6.19; N, 5.24.
【0342】実施例133 N,N−ジメチル−〔5−〔4−(2−フェニル−1,
3−ジチアン−2−イル)ベンゾイル〕−4,5,6,
7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イ
ルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 a) N,N−ジメチル−〔5−〔4−(2−フェニル
−1,3−ジチアン−2−イル)ベンゾイル〕−4,
5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン
−2−イルメチル〕アミンの合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.160g(1.000ミリモル)、4
−(2−フェニル−1,3−ジチアン−2−イル)安息
香酸0.348g(1.1ミリモル)、トリエチルアミ
ン0.55ml(4.0ミリモル)のN,N−ジメチルホ
ルムアミド30ml溶液に、氷冷下シアノリン酸ジエチル
0.245g(1.5ミリモル)を滴下した後、室温で
一晩撹拌した。精製水を加え、酢酸エチルで2回抽出し
た。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物を酢
酸10mlに溶解し50%ジメチルアミン水溶液0.13
5ml(1.50ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド
水溶液0.122ml(1.50ミリモル)を加え、10
0℃で30分間撹拌した。5%炭酸水素ナトリウム水溶
液を加えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチルで2
回抽出した。集めた有機層を精製水で洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生
成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し
(酢酸エチル/メタノール=5/1)、目的物を得た。 淡褐色液体 収量0.368g 収率77% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.963-2.020(2H,m), 2.267
(6H,s), 2.769-2.825(6H,m), 3.406(2H,s), 3.679(1.2
H,br s), 4.070(0.8H,br s), 4.332(0.8H,br s),4.613
(1.2H,br s), 5.910(0.4H,br s), 6.108(0.6H,br s),
7.271-7.444(5H,m),7.694-7.786(4H,m); IR (neat) 290
4, 2818, 2773, 1630, 1423, 1279, 1113,908, 731 cm
-1
【0343】b) N,N−ジメチル−〔5−〔4−
(2−フェニル−1,3−ジチアン−2−イル)ベンゾ
イル〕−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−
c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔5−〔4−(2−フェニル−1,
3−ジチアン−2−イル)ベンゾイル〕−4,5,6,
7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イ
ルメチル〕アミン0.368gをメタノール2mlに溶か
し、塩化水素の酢酸エチル溶液を過剰量加えて撹拌し
た。これを濃縮してジエチルエーテルで洗浄し目的物を
得た。 淡黄色固体 収量0.394g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.980-2.048(2H,m), 2.764
-2.856(12H,m), 3.713-3.755(1.1H,m), 4.054-4.076(0.
9H,m), 4.372-4.449(2.9H,m), 4.634-4.914(1.1H,m),
6.526(0.5H,br s), 6.697(0.5H,br s), 7.292-7.466(5
H,m), 7.699-7.785(4H,m); IR (nujol) 2677, 1622, 12
38, 1115, 939, 733 cm-1; Anal. Calcd forC27H31ClN2
O2S2・1.5H2O: C, 59.82; H, 6.32; N, 5.17. Found: C,
59.95; H,6.08; N, 5.12.
【0344】実施例134 N,N−〔6−(4−ベンゾイルフェニルスルホニル)
−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピ
リジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 a) 4−(5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−
c〕ピリジン−6−イルスルホニル)安息香酸の合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジン・塩酸塩0.970g(6.077ミリモル)、ト
リエチルアミン3.39ml(24.3ミリモル)のジク
ロロメタン50ml溶液に、氷冷下4−クロロスルホニル
安息香酸1.61g(7.29ミリモル)を加えた後、
室温で4時間撹拌した。溶媒を減圧下留去した後、1N
塩酸を加え、生じた沈殿を濾過、1N塩酸で洗浄後、乾
燥して、目的物を得た。 淡褐色固体 収量1.852g 収率99% 1H-NMR (CDCl3-DMSO-d6, 200MHz) δ 2.560(2H,t,4.9H
z), 3.409(2H,t,5.5Hz),4.231(2H,s), 6.184(1H,s), 7.
270(1H,s), 7.865(2H,d,8.0Hz), 8.184(2H,d,8.0Hz); I
R (nujol) 2675, 2555, 1695, 1433, 1350, 1315, 129
0, 1169, 943, 740cm-1 b) 4−(5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−
c〕ピリジン−6−イルスルホニル)ベンズアルデヒド
の合成 4−(5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピ
リジン−6−イルスルホニル)安息香酸1.745g
(5.678ミリモル)のテトラヒドロフラン50ml懸
濁液に、氷冷下ボランの1.0Mテトラヒドロフラン溶
液8.5ml(8.5ミリモル)を滴下し、室温で一晩撹
拌した。希塩酸を加えて室温で0.5時間撹拌した後、
酢酸エチルで3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗4
−(5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピリ
ジン−6−イルスルホニル)ベンジルアルコールは精製
することなく次の反応に用いた。 淡褐色固体 収量1.650g 塩化オキザリル1.07g(8.44ミリモル)のジク
ロロメタン50ml溶液にー78℃でジメチルスルホキシ
ド1.20ml(16.9ミリモル)を滴下した。5分間
撹拌した後、上で得た粗4−(5,7−ジヒドロ−4H
−フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イルスルホニル)
ベンジルアルコール1.650gのジクロロメタン10
ml溶液を加え、15分間撹拌した。これにトリエチルア
ミン4.70ml(33.7ミリモル)を加え、室温まで
昇温した。反応混合物をジエチルエーテルで希釈し、水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留
去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにて精製した後(ジクロロメタン)、ジエチ
ルエーテル−ヘキサンより結晶化して目的物を得た。
【0345】白色固体 収量0.579g 収率35% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.550(2H,tt,1.7Hz,5.7H
z), 3.448(2H,t,5.7Hz), 4.275(2H,s), 6.170(1H,d,1.8
Hz), 7.257(1H,d,2.0Hz), 7.973(2H,d,8.8Hz), 8.032(2
H,d,8.8Hz), 10.095(1H,s); IR (nujol) 1707, 1350, 1
298, 1200, 1169, 945, 897, 750, 704 cm-1 c) 4−(5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−
c〕ピリジン−6−イルスルホニル)フェニルフェニル
メタノールの合成 4−(5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピ
リジン−6−イルスルホニル)ベンズアルデヒド0.1
42g(0.487ミリモル)のテトラヒドロフラン3
0ml溶液に室温でフェニルマグネシウムブロミドのテト
ラヒドロフラン溶液(ブロモベンゼン2.0gとマグネ
シウム0.31gよりテトラヒドロフラン30ml中で調
整)を薄層クロマトグラフィー(TLC)で原料が消失
するまで加えた。反応液に塩化アンモニウム水溶液を加
えて撹拌した後、酢酸エチルで3回抽出した。集めた有
機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去し
た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エチル=3/1〜2
/1)、目的物を得た。 白色固体 収量0.153g 収率85% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.526(2H,t,5.7Hz), 2.731
(1H,br d,2.8Hz), 3.332(2H,t,5.7Hz), 4.158(2H,s),
5.843(1H,br s), 6.148(1H,d,2.0Hz), 7.231(1H,d,1.8H
z), 7.261-7.356(5H,m), 7.521(2H,d,8.0Hz), 7.725(2
H,d,8.4Hz); IR (nujol) 3527, 1319, 1161, 1032, 94
5, 743, 698 cm-1
【0346】d) 6−(4−ベンゾイルフェニルスル
ホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3
−c〕ピリジンの合成 塩化オキザリル0.04ml(0.5ミリモル)のジクロ
ロメタン30ml溶液にー78℃でジメチルスルホキシド
0.07ml(1.0ミリモル)を滴下した。5分間撹拌
した後、4−(5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3
−c〕ピリジン−6−イルスルホニル)フェニルフェニ
ルメタノール0.122g(0.330ミリモル)のジ
クロロメタン10ml−ジメチルスルホキシド1ml溶液を
加え、15分間撹拌した。これにトリエチルアミン0.
28ml(2.0ミリモル)を加え、室温まで昇温した。
反応混合物を水で洗浄した後、水層はジエチルエーテル
で抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾
燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにて精製して(ヘキサン/
酢酸エチル=3/1)、目的物を得た。 淡黄色固体 収量0.121g 収率100% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.574(2H,t,5.7Hz), 3.458
(2H,t,5.7Hz), 4.282(2H,s), 6.191(1H,d,1.8Hz), 7.26
9(1H,d,2.0Hz), 7.468-7.547(2H,m), 7.602-7.688(1H,
m), 7.759-7.803(2H,m), 7.889(2H,d,8.8Hz), 7.943(2
H,d,9.2Hz); IR (nujol) 1662, 1342, 1317, 1275, 116
3, 1113, 909, 743, 704 cm-1 e) N,N−ジメチル−〔6−(4−ベンゾイルフェ
ニルスルホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミンの合
成 6−(4−ベンゾイルフェニルスルホニル)−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン0.
111g(0.302ミリモル)の酢酸10ml溶液に5
0%ジメチルアミン水溶液41mg(0.45ミリモル)
及び37%ホルムアルデヒド水溶液37mg(0.45ミ
リモル)を加え、100℃で0.5時間撹拌した。溶媒
を減圧留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加えて溶液を
アルカリ性にした後に酢酸エチルで3回抽出した。集め
た有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留
去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにて精製し(酢酸エチル〜酢酸エチル/メタ
ノール=4/1)、目的物を得た。
【0347】橙色液体 収量0.079g 収率62% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.231(6H,s), 2.544(2H,t,
5.7Hz), 3.381(2H,s), 3.451(2H,t,5.7Hz), 4.271(2H,
s), 6.002(1H,s), 7.283-7.554(2H,m), 7.598-7.686(1
H,m), 7.755-7.805(2H,m), 7.881(2H,d,9.2Hz), 7.935
(2H,d,8.8Hz); IR (neat) 2937, 2773, 1662, 1450, 13
52, 1313, 1275, 1171, 935, 702 cm-1 f) N,N−ジメチル−〔6−(4−ベンゾイルフェ
ニルスルホニルj−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔6−(4−ベンゾイルフェニルス
ルホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,
3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン79mgをメ
タノール2mlに溶解し、塩化水素のメタノール溶液を過
剰量加えて撹拌した。これを濃縮して、目的物を得た。 淡黄色泡状物 収量85mg 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.553(2H,br t,5.1Hz), 2.
839(6H,s), 3.476(2H,t,5.7Hz), 4.330(2H,s), 4.352(2
H,s), 6.570(1H,s), 7.499-7.572(2H,m), 7.636-7.781
(3H,m), 7.899(2H,d,8.4Hz), 7.994(2H,d,8.4Hz); IR
(nujol) 2956, 1660, 1348, 1315, 1277, 1169, 931, 7
64, 702 cm-1; Anal. Calcd for C23H25ClN2O4S・1.0H
2O: C, 57.67; H, 5.68; N, 5.85. Found: C, 57.40;
H, 5.74; N, 5.60.
【0348】実施例135 N,N−ジメチル−〔5−(4−ベンゾイルフェニルス
ルホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,
2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の
合成 a) 4−(6,7−ジヒドロ−4H−フロ〔3,2−
c〕ピリジン−5−イルスルホニル)安息香酸の合成 4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジン・塩酸塩2.900g(18.169ミリモル)、
トリエチルアミン12.7ml(90.8ミリモル)のジ
クロロメタン100ml溶液に、氷冷下4−クロロスルホ
ニル安息香酸4.81g(21.8ミリモル)を加えた
後、室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧下留去した後、1
N塩酸を加え、生じた沈殿を濾過、1N塩酸で洗浄後、
乾燥して、目的物を得た。 淡褐色固体 収量6.137g 収率100% 1H-NMR (CDCl3-DMSO-d6, 200MHz) δ 2.731(2H,t,5.6H
z), 3.499(2H,t,5.8Hz),4.137(2H,t,1.7Hz), 6.203(1H,
d,2.0Hz), 7.262(1H,d,2.0Hz), 7.862(2H,d,8.6Hz), 8.
179(2H,d,8.4Hz); IR (nujol) 2673, 2549, 1680, 134
8, 1290, 1169, 1122, 945, 756 cm-1 b) 4−(6,7−ジヒドロ−4H−フロ〔3,2−
c〕ピリジン−5−イルスルホニル)ベンジルアルコー
ルの合成 4−(6,7−ジヒドロ−4H−フロ〔3,2−c〕ピ
リジン−5−イルスルホニル)安息香酸19.040g
(61.953ミリモル)のテトラヒドロフラン100
ml懸濁液に、氷冷下ボランの1.0Mテトラヒドロフラ
ン溶液74.3ml(74.3ミリモル)を滴下し、室温
で一晩撹拌した。希塩酸を加えて室温で0.5時間撹拌
した後、酢酸エチルで3回抽出した。集めた有機層を無
水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得ら
れた残留物をメタノール50mlに溶解し、濃塩酸15ml
を加え、70℃で1時間撹拌した。反応液を水に注ぎ、
酢酸エチルで3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生
成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し
て(ヘキサン/酢酸エチル=3/1〜1/1)、目的物
を得た。
【0349】黄色液体 収量9.453g 収率52% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.612(1H,br s), 2.731(2
H,t,5.8Hz), 3.464(2H,t,5.7Hz), 4.109(2H,s), 4.805
(2H,s), 6.182(1H,d,2.2Hz), 7.252(1H,d,2.2Hz),7.497
(2H,d,8.0Hz), 7.789(2H,d,8.4Hz); IR (neat) 3456, 2
926, 2856, 1404,1342, 1242, 1163, 1090, 1057, 100
1, 947, 752, 690 cm-1 c) 4−(6,7−ジヒドロ−4H−フロ〔3,2−
c〕ピリジン−5−イルスルホニル)ベンズアルデヒド
の合成 塩化オキザリル4.27g(33.6ミリモル)のジク
ロロメタン100ml溶液にー78℃でジメチルスルホキ
シド4.78ml(67.3ミリモル)を滴下した。5分
間撹拌した後、4−(6,7−ジヒドロ−4H−フロ
〔3,2−c〕ピリジン−5−イルスルホニル)ベンジ
ルアルコール6.580g(22.431ミリモル)の
ジクロロメタン50ml溶液を加え、15分間撹拌した。
これにトリエチルアミン18.8ml(135ミリモル)
を加え、室温まで昇温した。反応混合物を水で洗浄した
後、水層はジエチルエーテルで抽出した。集めた有機層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。
得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにて精製して(ヘキサン/酢酸エチル=6/1〜3/
1〜2/1)、目的物を得た。 淡黄色固体 収量5.586g 収率86% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.731(2H,t,5.8Hz), 3.547
(2H,t,5.8Hz), 4.194(2H,t,1.7Hz), 6.197(1H,d,1.8H
z), 7.263(1H,d,1.8Hz), 7.981(2H,d,8.8Hz), 8.035(2
H,d,8.8Hz), 10.104(1H,s); IR (nujol) 1707, 1344, 1
319, 1298, 1168, 1119, 1086, 999, 945, 889, 825, 7
39, 702 cm-1
【0350】d) 4−(6,7−ジヒドロ−4H−フ
ロ〔3,2−c〕ピリジン−5−イルスルホニル)フェ
ニルフェニルメタノールの合成 4−(6,7−ジヒドロ−4H−フロ〔3,2−c〕ピ
リジン−5−イルスルホニル)ベンズアルデヒド0.2
52g(0.865ミリモル)のテトラヒドロフラン3
0ml溶液に室温でフェニルマグネシウムブロミドのテト
ラヒドロフラン溶液(ブロモベンゼン2.0gとマグネ
シウム0.31gよりテトラヒドロフラン30ml中で調
整)をTLCで原料が消失するまで加えた。反応液に塩
化アンモニウム水溶液を加えて撹拌した後、酢酸エチル
で3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン
/酢酸エチル=3/1〜2/1)、目的物を得た。 無色液体 収量0.303g 収率95% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.685(2H,br t,5.9Hz), 2.
911(1H,br d,3.0Hz), 3.403(2H,t,5.9Hz), 4.054(2H,t,
1.7Hz), 5.830(1H,br d,1.8Hz), 6.148(1H,d,2.2Hz),
7.216(1H,d,2.0Hz), 7.252-7.338(5H,m), 7.503(2H,d,
8.2Hz), 7.705(2H,d,8.4Hz); IR (neat) 3500, 2852, 1
456, 1402, 1344, 1319, 1244, 1163, 1041,1001, 947,
752, 702 cm-1
【0351】e) 5−(4−ベンゾイルフェニルスル
ホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2
−c〕ピリジンの合成 塩化オキザリル0.16ml(1.2ミリモル)のジクロ
ロメタン30ml溶液にー78℃でジメチルスルホキシド
0.17ml(2.5ミリモル)を滴下した。5分間撹拌
した後、4−(6,7−ジヒドロ−4H−フロ〔3,2
−c〕ピリジン−5−イルスルホニル)フェニルフェニ
ルメタノール0.303g(0.820ミリモル)のジ
クロロメタン10ml溶液を加え、15分間撹拌した。こ
れにトリエチルアミン0.69ml(4.9ミリモル)を
加え、室温まで昇温した。反応混合物を水で洗浄した
後、水層はジエチルエーテルで抽出した。集めた有機層
を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。
得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにて精製した後(ヘキサン/酢酸エチル=3/1)、
ジエチルエーテル−ヘキサンで洗浄して目的物を得た。 白色固体 収量0.269g 収率89% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.758(2H,t,5.7Hz), 3.553
(2H,t,5.7Hz), 4.198(2H,t,1.6Hz), 6.204(1H,d,2.2H
z), 7.269(1H,d,2.2Hz), 7.470-7.691(3H,m), 7.763-7.
812(2H,m), 7.867-7.951(4H,m); IR (nujol) 1664, 134
6, 1317, 1281, 1171, 1144, 945, 770, 727, 700 cm-1 f) N,N−ジメチル−〔5−(4−ベンゾイルフェ
ニルスルホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミンの合
成 5−(4−ベンゾイルフェニルスルホニル)−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン0.
210g(0.572ミリモル)の酢酸10ml溶液に5
0%ジメチルアミン水溶液77mg(0.86ミリモル)
及び37%ホルムアルデヒド水溶液70mg(0.86ミ
リモル)を加え、100℃で0.5時間撹拌した。溶媒
を減圧留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加えて溶液を
アルカリ性にした後に酢酸エチルで3回抽出した。集め
た有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留
去した。得られた粗生成物をジエチルエーテル−ヘキサ
ンより結晶化して、目的物を得た。
【0352】 淡黄色固体 収量0.213g 収率88% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.225(6H,s), 2.753(2H,t,
5.6Hz), 3.368(2H,s), 3.539(2H,t,5.7Hz), 4.160(2H,
s), 6.004(1H,s), 7.475-7.554(2H,m), 7.607-7.688(1
H,m), 7.768-7.812(2H,m), 7.895(2H,d,8.8Hz), 7.947
(2H,d,9.2Hz); IR (nujol) 1657, 1342, 1309, 1281, 1
169, 694 cm-1 g) N,N−ジメチル−〔5−(4−ベンゾイルフェ
ニルスルホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔5−(4−ベンゾイルフェニルス
ルホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,
2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.182
gをメタノール2mlに溶解し、塩化水素のメタノール溶
液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮した後、ジエチ
ルエーテルで洗浄して目的物を得た。 淡黄色固体 収量0.178g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.754(2H,t,
5.9Hz), 2.818(6H,s), 3.60
1(2H,t,5.8Hz), 4.224(2H,
t,1.8Hz), 4.320(2H,s), 6.
595(1H,s), 7.504−7.583(2
H,m), 7.640−7.721(1H,m),
7.763−7.806(2H,m), 7.912
(2H,d,8.8Hz), 8.009(2H,d,
8.8Hz);IR (nujol) 2470, 1
657, 1342, 1315, 1284, 11
69, 1146, 928, 704 cm−1
Anal. Calcd for C2325ClN
S・0.5HO: C, 58.78; H,
5.58; N, 5.96. Found: C,
58.51; H, 5.42; N, 5.81.
【0353】実施例136 (Z)−N,N−ジメチル−〔6−(4−スチルベンス
ルホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,
3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の
合成 a) (Z)−6−(4−スチルベンスルホニル)−
4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリ
ジンの合成 4−(5,7−ジヒドロ−4H−フロ〔2,3−c〕ピ
リジン−6−イルスルホニル)ベンズアルデヒド0.4
10g(1.407ミリモル)、塩化ベンジルトリフェ
ニルホスホニウム0.66g(1.7ミリモル)のメタ
ノール30ml溶液に室温で28%ナトリウムメトキシ
ドのメタノール溶液0.33g(1.7ミリモル)を滴
下し、室温で一晩撹拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エ
チルで3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーに通し(ヘキサン/
酢酸エチル=3/1)、トリフェニルホスフィンオキシ
ドを除いた後、ジエチルエーテル−ヘキサンより結晶化
して(E)体を得た。 白色結晶 収量0.157g 収率31% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.577(2H,t,5.7Hz), 3.401
(2H,t,5.7Hz), 4.233(2H,s), 6.185(1H,d,1.8Hz), 7.09
6(1H,d,16.0Hz), 7.191-7.437(5H,m), 7.517-7.565(2H,
m), 7.623(2H,d,8.6Hz), 7.797(2H,d,8.6Hz); IR (nujo
l) 1352, 1323, 1163, 1092, 970, 947, 899, 820, 75
4, 737 cm-1 母液は、溶媒を減圧留去した後、シリカゲルフラッシュ
カラムクロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン/酢酸
エチル=6/1)、(Z)体(目的物)を得た。
【0354】無色液体 収量0.155g 収率30% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.541(2H,t,5.7Hz), 3.368
(2H,t,5.7Hz), 4.200(2H,s), 6.181(1H,d,2.0Hz), 6.56
0(1H,d,12.0Hz), 6.746(1H,d,12.4Hz), 7.131-7.297(6
H,m), 7.348(2H,d,8.4Hz), 7.641(2H,d,8.4Hz); IR (ne
at) 2922, 2852, 1592, 1452, 1348, 1319, 1165, 109
0, 945, 903, 785, 735, 700 cm-1 b) (Z)−N,N−ジメチル−〔6−(4−スチルベ
ンスルホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミンの合
成 (Z)−6−(4−スチルベンスルホニル)−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン0.
155g(0.424ミリモル)の酢酸10ml溶液に5
0%ジメチルアミン水溶液57mg(0.64ミリモル)
及び37%ホルムアルデヒド水溶液52mg(0.64ミ
リモル)を加え、100℃で0.5時間撹拌した。溶媒
を減圧留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加えて溶液を
アルカリ性にした後に酢酸エチルで3回抽出した。集め
た有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留
去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにて精製し(酢酸エチル〜酢酸エチル/メタ
ノール=4/1)、目的物を得た。 橙色液体 収量0.138g 収率77% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.233(6H,s), 2.509(2H,t,
5.7Hz), 3.358(2H,t,5.6Hz), 3.385(2H,s), 4.185(2H,
s), 5.997(1H,s), 6.555(1H,d,12.2Hz), 6.744(1H,d,1
2.4Hz), 7.140-7.266(5H,m), 7.341(2H,d,8.6Hz), 7.63
2(2H,d,8.4Hz); IR(neat) 2935.2773, 1452, 1348, 124
2, 1185, 1092, 1012, 941, 787, 700 cm-1
【0355】c) (Z)−N,N−ジメチル−〔6−
(4−スチルベンスルホニル)−4,5,6,7−テト
ラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミン・塩酸塩の合成 (Z)−N,N−ジメチル−〔6−(4−スチルベンス
ルホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,
3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.138
gをメタノール2mlに溶解し、塩化水素のメタノール溶
液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮して、目的物を
得た。 淡黄色泡状物 収量0.151g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.499(2H,t,5.5Hz), 2.828
(6H,s), 3.362(2H,t,5.7Hz), 4.227(2H,s), 4.345(2H,
s), 6.569(1H,s), 6.622(1H,d,12.2Hz), 6.780(1H,d,1
2.2Hz), 7.120-7.253(5H,m), 7.376(2H,d,8.2Hz), 7.64
7(2H,d,8.6Hz); IR(neat) 2958, 2667-2472, 1470, 134
6, 1165, 1092, 943, 787, 702 cm-1; Anal. Calcd for
C24H27ClN2O3S・1.0H2O: C, 60.43; H, 6.13; N, 5.87.
Found: C,60.62; H, 6.16; N, 6.01.
【0356】実施例137 (Z)−N,N−ジメチル−〔5−(4−スチルベンス
ルホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,
2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の
合成 a) (Z)−5−(4−スチルベンスルホニル)−
4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジンの合成 4−(6,7−ジヒドロ−4H−フロ〔3,2−c〕ピ
リジン−5−イルスルホニル)ベンズアルデヒド0.5
03g(1.727ミリモル)、塩化ベンジルトリフェ
ニルホスホニウム0.81g(2.1ミリモル)のメタ
ノール30ml溶液に室温で28%ナトリウムメトキシド
のメタノール溶液0.40g(2.1ミリモル)を滴下
し、室温で一晩撹拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチ
ルで3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに通し(ヘキサン/酢
酸エチル=3/1)、トリフェニルホスフィンオキシド
を除いた後、ジエチルエーテル−ヘキサンより結晶化し
て(E)体を得た。 白色結晶 収量0.167g 収率27% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.747(2H,t,5.7Hz), 3.495
(2H,t,5.9Hz), 4.141(2H,t,1.9Hz), 6.191(1H,d,1.8H
z), 7.093(1H,d,16.4Hz), 7.186-7.431(5H,m), 7.514-
7.559(2H,m), 7.617(2H,d,8.4Hz), 7.792(2H,d,8.8Hz);
IR (nujol) 1342, 1319, 1161, 945, 756, 731, 694 c
m-1 母液は、溶媒を減圧留去した後、シリカゲルフラッシュ
カラムクロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン/酢酸
エチル=6/1)、(Z)体(目的物)を得た。
【0357】無色液体 収量0.153g 収率24% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.676(2H,t,5.8Hz), 3.451
(2H,t,5.8Hz), 4.110(2H,t,1.6Hz), 6.164(1H,d,2.2H
z), 6.548(1H,d,12.2Hz), 6.729(1H,d,12.2Hz), 7.125-
7.255(6H,m), 7.330(2H,d,8.6Hz), 7.632(2H,d,8.4Hz);
IR (neat) 2918, 2852, 1593, 1498, 1346, 1317, 116
5, 1090, 999, 947, 920, 785, 735, 692 cm-1 b) (Z)−N,N−ジメチル−〔5−(4−スチル
ベンスルホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミンの合
成 (Z)−5−(4−スチルベンスルホニル)−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン0.
153g(0.419ミリモル)の酢酸10ml溶液に5
0%ジメチルアミン水溶液57mg(0.63ミリモル)
及び37%ホルムアルデヒド水溶液51mg(0.63ミ
リモル)を加え、100℃で0.5時間撹拌した。溶媒
を減圧留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加えて溶液を
アルカリ性にした後に酢酸エチルで3回抽出した。集め
た有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留
去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにて精製し(酢酸エチル〜酢酸エチル/メタ
ノール=4/1)、目的物を得た。
【0358】 淡橙色液体 収量0.148g 収率84% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.227(6H,s), 2.703(2H,t,
5.7Hz), 3.367(2H,s), 3.453(2H,t,5.9Hz), 4.083(2H,
t,1.8Hz), 5.988(1H,s), 6.558(1H,d,12.0Hz), 6.746(1
H,d,12.4Hz), 7.123-7.266(5H,m), 7.340(2H,d,8.2Hz),
7.639(2H,d,8.4Hz); IR (neat) 2937, 2773, 1454, 13
46, 1307, 1167, 1092, 1003, 930, 787, 694 cm-1 c) (Z)−N,N−ジメチル−〔5−(4−スチル
ベンスルホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩の合成 (Z)−N,N−ジメチル−〔5−(4−スチルベンス
ルホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,
2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.148
gをメタノール2mlに溶解し、塩化水素のメタノール溶
液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮して、目的物を
得た。 淡黄色固体 収量0.165g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.687(2H,br t,5.6Hz), 2.
819(6H,s), 3.462(2H,t,5.7Hz), 4.103(2H,s), 4.334(2
H,s), 6.614(1H,s), 6.626(1H,d,12.0Hz), 6.782(1H,d,
12.0Hz), 7.123-7.257(5H,m), 7.373(2H,d,8.4Hz), 7.6
48(2H,d,8.4Hz);IR (nujol) 2472, 1340, 1317, 1165,
1146, 1090, 1005, 930, 690 cm-1; Anal. Calcd for C
24H27ClN2O3S・0.5H2O: C, 61.59; H, 6.03; N, 5.99. F
ound: C,61.68; H, 5.92; N, 6.05.
【0359】実施例138 N,N−ジメチル−〔5−(4−フェネチルベンゼンス
ルホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,
2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の
合成 a) 5−(4−フェネチルベンゼンスルホニル)−
4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリ
ジンの合成 4−(6,7−ジヒドロ−4H−フロ〔3,2−c〕ピ
リジン−5−イルスルホニル)ベンズアルデヒド0.3
77g(1.294ミリモル)、塩化ベンジルトリフェ
ニルホスホニウム0.60g(1.55ミリモル)のメ
タノール30ml溶液に室温で28%ナトリウムメトキシ
ドのメタノール溶液0.30g(1.55ミリモル)を
滴下し、室温で一晩撹拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸
エチルで3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた残留物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーに通し(ヘキサン
/酢酸エチル=3/1)、5−(スチルベン−4−スル
ホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2
−c〕ピリジンを(E)体と(Z)体の混合物として得
た。 白色半液体半固体 収量0.391g 収率83% 上で得た5−(スチルベン−4−スルホニル)−4,
5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン
のトルエン−エタノール(5:1)20ml溶液をクロロ
トリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)49
mg(0.053ミリモル)を触媒として、室温、常圧で
TLCで原料が消失が確認されるまで水素添加した。反
応液の溶媒を減圧留去し、得られた粗生成物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン/酢
酸エチル=6/1)、ジエチルエーテル−ヘキサンより
結晶化して、目的物を得た。
【0360】白色固体 収量0.271g 収率69% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.722(2H,t,5.5Hz), 2.861
-3.041(4H,m), 3.456(2H,t,5.9Hz), 4.105(2H,s), 6.18
9(1H,d,1.8Hz), 7.098-7.292(8H,m), 7.705(2H,d,8.4H
z); IR (nujol) 1344, 1315, 1167, 1126, 1090, 1001,
941, 756, 729, 696 cm-1 b) N,N−ジメチル−〔5−(4−フェネチルベン
ゼンスルホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミンの合
成 5−(4−フェネチルベンゼンスルホニル)−4,5,
6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン0.
240g(0.653ミリモル)の酢酸10ml溶液に5
0%ジメチルアミン水溶液0.09g(1.0ミリモ
ル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.08g
(1.0ミリモル)を加え、100℃で1時間撹拌し
た。溶媒を減圧留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加え
て溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチルで3回抽出し
た。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒
を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにて精製し(酢酸エチル〜酢酸エチ
ル/メタノール=4/1)、目的物を得た。
【0361】 淡黄色固体 収量0.204g 収率74% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.229(6H,s), 2.715(2H,t,
5.9Hz), 2.859-3.037(4H,m), 3.370(2H,s), 3.440(2H,
t,5.7Hz), 4.070(2H,t,1.6Hz), 5.993(1H,s), 7.094-7.
318(7H,m), 7.704(2H,d,8.0Hz); IR (nujol) 1342, 130
8, 1163, 1095, 1003, 958, 895, 814, 762, 721, 698
cm-1 c) N,N−ジメチル−〔5−(4−フェネチルベン
ゼンスルホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ
〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン・塩
酸塩の合成 N,N−ジメチル−〔5−(4−フェネチルベンゼンス
ルホニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,
2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン0.171
gをメタノール2mlに溶解し、塩化水素のメタノール溶
液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮して、生じた固
体をジエチルエーテルで洗浄して、目的物を得た。 白色固体 収量0.166g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.735(2H,t,5.9Hz), 2.824
(6H,s), 2.870-3.055(4H,m), 3.464(2H,t,5.9Hz), 4.08
8(2H,s), 4.321(2H,s), 6.587(1H,s), 7.101-7.266(5H,
m), 7.365(2H,d,8.0Hz), 7.713(2H,d,8.0Hz); IR (nujo
l) 2561, 2470, 1342, 1315, 1165, 1095, 1007, 953,
931, 897, 818, 762, 704 cm-1; Anal. Calcd for C24H
29ClN2O3S・0.5H2O: C, 61.33; H, 6.43; N, 5.96. Foun
d: C, 61.54; H, 6.22; N, 6.15.
【0362】実施例139 (Z)−N,N−ジメチル−〔5−(2−クロロスチル
ベン−4’−スルホニル)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕ア
ミン・塩酸塩の合成 a) 5−(2−クロロスチルベン−4’−スルホニ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−
c〕ピリジンの合成 4−(6,7−ジヒドロ−4H−フロ〔3,2−c〕ピ
リジン−5−イルスルホニル)ベンズアルデヒド0.8
36g(2.870ミリモル)、塩化2−クロロベンジ
ルトリフェニルホスホニウム1.21g(2.87ミリ
モル)のメタノール30ml溶液に室温で28%ナトリウ
ムメトキシドのメタノール溶液0.55g(2.87ミ
リモル)を滴下し、室温で一晩撹拌した。反応液を水に
注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。集めた有機層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られ
た残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに通し
(ヘキサン/酢酸エチル=3/1)、シリカゲルフラッ
シュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル
=6/1)を用いて、(Z)体を精製した。 無色液体 収量0.588g 収率51% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.693(2H,t,5.7Hz), 3.460
(2H,t,5.7Hz), 4.110(2H,s), 6.179(1H,d,1.6Hz), 6.70
3(1H,d,12.2Hz), 6.841(1H,d,12.2Hz), 7.054-7.076(2
H,m), 7.120-7.283(4H,m), 7.425(1H,d,8.6Hz), 7.623
(2H,d,8.2Hz); IR (neat) 2918, 2850, 1593, 1465, 14
37, 1348, 1317, 1242, 1165, 1070, 1053,999, 945, 8
89, 760, 687 cm-1 同時に(E)体を主に含む分画を集め濃縮後、ジエチル
エーテルより結晶化して(E)体を得た。 白色固体 収量0.144g 収率13% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.755(2H,t,5.9Hz), 3.499
(2H,t,5.8Hz), 4.146(2H,s), 6.198(1H,d,1.6Hz), 7.08
4(1H,d,16.4Hz), 7.243-7.337(3H,m), 7.399-7.445(1H,
m), 7.589-7.719(4H,m), 7.818(2H,d,8.4Hz); IR (nujo
l) 1348, 1321, 1165, 941, 746 cm-1
【0363】b) (Z)−N,N−ジメチル−〔5−
(2−クロロスチルベン−4’−スルホニル)−4,
5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン
−2−イルメチル〕アミンの合成 (Z)−5−(2−クロロスチルベン−4’−スルホニ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−
c〕ピリジン0.582g(1.458ミリモル)の酢
酸10ml溶液に50%ジメチルアミン水溶液0.20g
(2.19ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶
液0.18g(2.19ミリモル)を加え、100℃で
0.5時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、水酸化ナトリ
ウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エ
チルで3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(酢酸
エチル〜酢酸エチル/メタノール=4/1)、目的物を
得た。 橙色液体 収量0.573g 収率86% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.220(6H,s), 2.689(2H,br
t,5.8Hz), 3.356(2H,s), 3.436(2H,t,5.7Hz), 4.066(2
H,s), 5.973(1H,s), 6.692(1H,d,12.0Hz), 6.833(1H,d,
12.0Hz), 7.030-7.111(2H,m), 7.167-7.275(3H,m), 7.4
19(1H,d,7.6Hz),7.615(2H,d,8.4Hz); IR (neat) 2974-2
773, 1593, 1464, 1348, 1309, 1167, 1092, 1003, 76
2, 690 cm-1
【0364】c) (Z)−N,N−ジメチル−〔5−
(2−クロロスチルベン−4’−スルホニル)−4,
5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン
−2−イルメチル〕アミン・塩酸塩の合成 (Z)−N,N−ジメチル−〔5−(2−クロロスチル
ベン−4’−スルホニル)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕ア
ミン0.573gをメタノール2mlに溶解し、塩化水素
のメタノール溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮
して、目的物を得た。 淡黄色泡状物 収量0.620g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.698(2H,br t,5.7Hz), 2.
821(6H,s), 3.471(2H,t,5.6Hz), 4.101(2H,s), 4.325(2
H,s), 6.585(1H,s), 6.786(1H,d,12.2Hz), 6.863(1H,d,
12.2Hz), 7.069-7.166(2H,m), 7.222-7.319(3H,m), 7.4
51(1H,d,7.8Hz),7.648(2H,d,8.4Hz); IR (neat) 2958,
2667-2472, 1468, 1435, 1344, 1165, 1092, 1005, 94
9, 760, 689 cm-1; Anal. Calcd for C24H26Cl2N2O3S・
1.0H2O: C,56.36; H, 5.52; N, 5.48. Found: C, 56.5
6; H, 5.54; N, 5.26.
【0365】実施例140 (Z)−N,N−ジメチル−〔5−(3−クロロスチル
ベン−4’−スルホニル)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕ア
ミン・塩酸塩の合成 a) 5−(3−クロロスチルベン−4’−スルホニ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−
c〕ピリジンの合成 4−(6,7−ジヒドロ−4H−フロ〔3,2−c〕ピ
リジン−5−イルスルホニル)ベンズアルデヒド0.8
82g(3.027ミリモル)、塩化3−クロロベンジ
ルトリフェニルホスホニウム1.54g(3.63ミリ
モル)のメタノール30ml溶液に室温で28%ナトリウ
ムメトキシドのメタノール溶液0.70g(3.63ミ
リモル)を滴下し、室温で一晩撹拌した。反応液を水に
注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。集めた有機層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られ
た残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに通し
(ヘキサン/酢酸エチル=3/1)、トリフェニルホス
フィンオキシドを除いた後、ジエチルエーテル−ヘキサ
ンより結晶化して(E)体を得た。 白色固体 収量0.375g 収率31% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.749(2H,t,5.9Hz), 3.498
(2H,t,5.7Hz), 4.145(2H,t,1.8Hz), 6.194(1H,d,1.8H
z), 7.125(2H,s), 7.263-7.424(4H,m), 7.525(1H,s),
7.615(2H,d,8.4Hz), 7.806(2H,d,8.4Hz); IR (nujol) 1
338, 1319, 1163, 1128, 1090, 987, 943, 758, 733, 6
85 cm-1 母液は、溶媒を減圧留去して、(Z)体を得た。
【0366】 淡黄色液体 収量0.702g 収率58% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.722(2H,t,5.8Hz), 3.471
(2H,t,5.6Hz), 4.121(2H,t,1.7Hz), 6.187(1H,d,1.8H
z), 6.628(1H,d,12.0Hz), 6.697(1H,d,12.6Hz), 7.003-
7.074(1H,m), 7.125-7.263(4H,m), 7.331(2H,d,8.4Hz),
7.676(2H,d,8.4Hz); IR (neat) 2918, 2852, 1593, 14
68, 1427, 1348, 1315, 1242, 1165, 1090,999, 947, 9
06, 847, 795, 758, 683 cm-1 b) (Z)−N,N−ジメチル−〔5−(3−クロロ
スチルベン−4’−スルホニル)−4,5,6,7−テ
トラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミンの合成 (Z)−5−(3−クロロスチルベン−4’−スルホニ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−
c〕ピリジン0.693g(1.733ミリモル)の酢
酸10ml溶液に50%ジメチルアミン水溶液0.23g
(2.60ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶
液0.21g(2.60ミリモル)を加え、100℃で
0.5時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、水酸化ナトリ
ウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エ
チルで3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(酢酸
エチル〜酢酸エチル/メタノール=4/1)、生じた固
体をジエチルエーテルで洗浄して、目的物を得た。
【0367】白色固体 収量0.458g 収率58% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.226(6H,s), 2.722(2H,br
t,5.8Hz), 3.365(2H,s), 3.447(2H,t,5.9Hz), 4.076(2
H,t,1.9Hz), 5.990(1H,s), 6.627(1H,d,12.4Hz),6.698
(1H,d,12.2Hz), 7.012-7.065(1H,m), 7.123-7.129(1H,
m), 7.166-7.230(2H,m), 7.333(2H,d,8.4Hz), 7.679(2
H,d,8.4Hz); IR (nujol) 1348, 1304, 1165,1090, 102
4, 966, 949, 806, 756, 723, 687 cm-1 c) (Z)−N,N−ジメチル−〔5−(3−クロロ
スチルベン−4’−スルホニル)−4,5,6,7−テ
トラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミン・塩酸塩の合成 (Z)−N,N−ジメチル−〔5−(3−クロロスチル
ベン−4’−スルホニル)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕ア
ミン0.390gをメタノール2mlに溶解し、塩化水素
のメタノール溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮
して、生じた固体をジエチルエーテルで洗浄して、目的
物を得た。 白色固体 収量0.381g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.749(2H,br t,5.9Hz), 2.
826(6H,s), 3.482(2H,t,5.8Hz), 4.105(2H,t,1.6Hz),
4.325(2H,s), 6.585(1H,s), 6.766(2H,s), 7.074-7.136
(2H,m), 7.182-7.246(2H,m), 7.401(2H,d,8.4Hz), 7.72
9(2H,d,8.4Hz); IR(nujol) 2565-2447, 1346, 1302, 11
67, 1149, 1088, 958, 931, 800, 756, 719, 685 cm-1;
Anal. Calcd for C24H26Cl2N2O3S: C, 58.42; H, 5.3
1; N, 5.68.Found: C, 58.13; H, 5.33; N, 5.46.
【0368】実施例141 (Z)−5−(3−クロロスチルベン−4’−スルホニ
ル)−2−(1−ピロリジニルメチル)−4,5,6,
7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン・塩酸塩
の合成 a) (Z)−5−(3−クロロスチルベン−4’−ス
ルホニル)−2−(1−ピロリジニルメチル)−4,
5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン
の合成 (Z)−5−(3−クロロスチルベン−4’−スルホニ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−
c〕ピリジン0.666g(1.665ミリモル)の酢
酸10ml溶液にピロリジン0.21ml(2.5ミリモ
ル)及び37%ホルムアルデヒド水溶液0.20g
(2.5ミリモル)を加え、100℃で1時間撹拌し
た。溶媒を減圧留去し、水酸化ナトリウム水溶液を加え
て溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチルで3回抽出し
た。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒
を減圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにて精製して(酢酸エチル〜酢酸エ
チル/メタノール=4/1)、目的物を得た。 黄色液体 収量0.613g 収率76% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.747-1.811(4H,m), 2.473
-2.551(4H,m), 2.709(2H,t,5.6Hz), 3.445(2H,t,5.7H
z), 3.542(2H,s), 4.072(2H,s), 5.979(1H,s), 6.622(1
H,d,12.6Hz), 6.691(1H,d,12.4Hz), 7.008-7.057(1H,
m),7.120-7.189(2H,m), 7.325(2H,d,8.0Hz), 7.670(2H,
d,8.4Hz); IR (neat) 2964, 2792, 1639, 1592, 1462,
1425, 1348, 1240, 1167, 1092, 1003, 939, 905, 847,
795, 760, 687cm-1
【0369】b) (Z)−5−(3−クロロスチルベ
ン−4’−スルホニル)−2−(1−ピロリジニルメチ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−
c〕ピリジン・塩酸塩の合成 (Z)−5−(3−クロロスチルベン−4’−スルホニ
ル)−2−(1−ピロリジニルメチル)−4,5,6,
7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン0.61
3gをメタノール2mlに溶解し、塩化水素のメタノール
溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮して、生じた
固体をジエチルエーテルで洗浄して、目的物を得た。 白色固体 収量0.460g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.929-2.171(4H,m), 2.737
(2H,t,5.9Hz), 3.132-3.238(2H,m), 3.453-3.537(4H,
m), 4.101(2H,s), 4.381(2H,s), 6.550(1H,s), 6.764(2
H,s), 7.074-7.134(2H,m), 7.193-7.286(2H,m), 7.398
(2H,d,8.8Hz), 7.725(2H,d,8.4Hz); IR (nujol) 2565,
2492, 1346, 1304, 1165, 1146, 1086, 999,903, 800,
756, 685 cm-1; Anal. Calcd for C26H28Cl2N2O3S・0.5H
2O: C, 59.09; H, 5.53; N, 5.30. Found: C, 59.10;
H, 5.57; N, 5.34.
【0370】実施例142 (Z)−N,N−ジメチル−〔5−(4−クロロスチル
ベン−4’−スルホニル)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕ア
ミン・塩酸塩の合成 a) 5−(4−クロロスチルベン−4’−スルホニ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−
c〕ピリジンの合成 4−(6,7−ジヒドロ−4H−フロ〔3,2−c〕ピ
リジン−5−イルスルホニル)ベンズアルデヒド0.8
00g(2.746ミリモル)、塩化4−クロロベンジ
ルトリフェニルホスホニウム1.16g(2.75ミリ
モル)のメタノール30ml溶液に室温で28%ナトリウ
ムメトキシドのメタノール溶液0.53g(2.75ミ
リモル)を滴下し、室温で一晩撹拌した。反応液を水に
注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。集めた有機層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られ
た残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに通し
(ヘキサン/酢酸エチル=3/1)、トリフェニルホス
フィンオキシドを除いた後、ジエチルエーテル−ヘキサ
ンより結晶化して(E)体を得た。 白色固体 収量0.303g 収率28% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.746(2H,br t,5.7Hz), 3.
499(2H,t,5.7Hz), 4.145(1H,s), 6.193(1H,d,2.2Hz),
7.060(1H,d,16.4Hz), 7.176(1H,d,16.6Hz), 7.352(2H,
d,8.8Hz), 7.466(2H,d,8.8Hz), 7.609(2H,d,8.8Hz), 7.
798(2H,d,8.6Hz); IR (nujol) 1344, 1321, 1165, 114
0, 1088, 1005, 966, 945, 833, 756, 733 cm-1母液
は、溶媒を減圧留去して、(Z)体を得た。
【0371】無色液体 収量0.668g 収率61% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.705(2H,t,5.7Hz), 3.498
(2H,t,5.9Hz), 4.149(2H,s), 6.194(1H,d,1.8Hz), 6.58
9(1H,d,12.6Hz), 6.689(1H,d,12.2Hz), 7.091(2H,d,8.4
Hz), 7.217(2H,d,8.8Hz), 7.323(2H,d,8.0Hz), 7.663(2
H,d,8.4Hz); IR (neat) 2918, 2852, 1591, 1491, 134
6, 1317, 1242, 1165, 1090, 1001, 945, 887, 827, 75
4, 731, 685 cm-1 b) (Z)−N,N−ジメチル−〔5−(4−クロロ
スチルベン−4’−スルホニル)−4,5,6,7−テ
トラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミンの合成 (Z)−5−(4−クロロスチルベン−4’−スルホニ
ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔3,2−
c〕ピリジン0.664g(1.660ミリモル)の酢
酸10ml溶液に50%ジメチルアミン水溶液0.22g
(2.49ミリモル)及び37%ホルムアルデヒド水溶
液0.20g(2.49ミリモル)を加え、100℃で
0.5時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、水酸化ナトリ
ウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エ
チルで3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(酢酸
エチル〜酢酸エチル/メタノール=4/1)、目的物を
得た。
【0372】 淡橙色液体 収量0.652g 収率86% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.224(6H,s), 2.707(2H,br
t,5.7Hz), 3.363(2H,s), 3.467(2H,t,5.7Hz), 4.097(2
H,t,1.7Hz), 5.990(1H,s), 6.582(1H,d,12.0Hz),6.687
(1H,d,12.2Hz), 7.100(2H,d,8.8Hz), 7.205(2H,d,8.4H
z), 7.326(2H,d,8.4Hz), 7.663(2H,d,8.4Hz); IR (nea
t) 2971-2773, 1591, 1489, 1346, 1308, 1168, 1092,
1009, 825, 756, 690 cm-1 c) (Z)−N,N−ジメチル−〔5−(4−クロロ
スチルベン−4’−スルホニル)−4,5,6,7−テ
トラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチ
ル〕アミン・塩酸塩の合成 (Z)−N,N−ジメチル−〔5−(4−クロロスチル
ベン−4’−スルホニル)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロフロ〔3,2−c〕ピリジン−2−イルメチル〕ア
ミン0.652gをメタノール2mlに溶解し、塩化水素
のメタノール溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮
して、目的物を得た。 淡黄色泡状物 収量0.707g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.716(2H,br t,5.7Hz), 2.
828(6H,s), 3.497(2H,t,5.9Hz), 4.129(2H,s), 4.337(2
H,s), 6.612(1H,s), 6.692(1H,d,12.0Hz), 6.777(1H,d,
12.2Hz), 7.154(2H,d,8.4Hz), 7.249(2H,d,8.4Hz), 7.3
98(2H,d,8.0Hz),7.709(2H,d,8.4Hz); IR (neat) 2958,
2669-2470, 1485, 1344, 1313, 1165, 1090, 1007, 94
9, 825, 756, 689 cm-1; Anal. Calcd for C24H26Cl2N2
O3S・0.8H2O: C, 56.76; H, 5.48; N, 5.52. Found: C,
56.85; H, 5.44; N, 5.43.
【0373】実施例143 5−ベンジル−2−ジメチルアミノメチル−6,7−ジ
ヒドロ−5H−フロ〔3,2−c〕ピリジン−4−オン
・塩酸塩の合成 a) 2−(2−ヒドロキシエチル)フラン−3−カル
ボン酸メチルの合成 3−メトキシカルボニルフラン−2−イル酢酸メチル
1.287g(6.494ミリモル)のメタノール50
ml溶液に、室温で水素化ホウ素ナトリウム1.23g
(32.5ミリモル)を加え、室温で1時間撹拌した。
反応液を水に注ぎ、ジエチルエーテルで3回抽出した。
集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減
圧留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エチル=3
/1〜1/1)、目的物を得た。 無色液体 収量0.899g 収率81% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.211(1H,br s), 3.269(2
H,t,6.2Hz), 3.832(3H,s), 3.932(2H,t,6.1Hz), 6.658
(1H,d,2.2Hz), 7.292(1H,d,2.2Hz); IR (neat) 3417, 2
953, 2889, 1718, 1601, 1520, 1444, 1313, 1201, 115
9, 1134, 1088, 1049, 995, 744 cm-1
【0374】b) 5−ベンジル−6,7−ジヒドロ−
5H−フロ〔3,2−c〕ピリジン−4−オンの合成 2−(2−ヒドロキシエチル)フラン−3−カルボン酸
メチル1.035g(6.083ミリモル)、トリエチ
ルアミン1.27ml(9.12ミリモル)のジエチルエ
ーテル30ml溶液に、氷冷下、メタンスルホン酸クロリ
ド0.56ml(7.3ミリモル)を滴下し、そのまま
0.5時間撹拌した。反応液を水に注ぎ、ジエチルエー
テルで3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得た粗2−(2−メ
シルオキシエチル)フラン−3−カルボン酸メチルは精
製することなく次の反応に用いた。上で得た粗2−(2
−メシルオキシエチル)フラン−3−カルボン酸メチ
ル、ベンジルアミン0.65g(6.1ミリモル)、
N,N−ジイソプロピルエチルアミン2.33ml(1
3.4ミリモル)のアセトニトリル50ml溶液を1週間
加熱還流した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで3回抽
出した。集めた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶
媒を減圧留去した。得られた残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エチル
=3/1)、目的物を得た。
【0375】黄色液体 収量0.239g 収率17% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.866(2H,t,7.2Hz), 3.495
(2H,t,7.2Hz), 4.667(2H,s), 6.737(1H,d,2.0Hz), 7.18
5-7.280(6H,m); IR (neat) 1660, 1603, 1487, 1450, 1
306, 1205, 1124, 737, 702 cm-1 c) 5−ベンジル−2−ジメチルアミノメチル−6,
7−ジヒドロ−5H−フロ〔3,2−c〕ピリジン−4
−オンの合成 5−ベンジル−6,7−ジヒドロ−5H−フロ〔3,2
−c〕ピリジン−4−オン0.181g(0.796ミ
リモル)の酢酸10ml溶液に50%ジメチルアミン水溶
液0.36g(4.0ミリモル)及び37%ホルムアル
デヒド水溶液0.32g(4.0ミリモル)を加え、6
時間加熱還流した。溶媒を減圧留去し、水酸化ナトリウ
ム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にした後に酢酸エチ
ルで3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られた粗生成物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(酢酸エ
チル〜酢酸エチル/メタノール=4/1)、目的物を得
た。
【0376】 淡黄色液体 収量0.110g 収率49% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 2.274(6H,s), 2.899(2H,t,
7.3Hz), 3.439(2H,s), 3.520(2H,t,7.2Hz), 4.689(2H,
s), 6.562(1H,s), 7.310(5H,s); IR (neat) 2943,2775,
1660, 1489, 1452, 1362, 1294, 1257, 1099, 1024, 7
68, 741, 702 cm-1d) 5−ベンジル−2−ジメチル
アミノメチル−6,7−ジヒドロ−5H−フロ〔3,2
−c〕ピリジン−4−オン・塩酸塩の合成 5−ベンジル−2−ジメチルアミノメチル−6,7−ジ
ヒドロ−5H−フロ〔3,2−c〕ピリジン−4−オン
0.110gをメタノール2mlに溶解し、塩化水素のメ
タノール溶液を過剰量加えて撹拌した。これを濃縮し
て、生じた固体をジエチルエーテルで洗浄して、目的物
を得た。 白色固体 収量0.108g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 2.892(6H,s), 3.022(2H,t,
7.3Hz), 3.652(2H,t,7.3Hz), 4.444(2H,s), 4.698(2H,
s), 7.003(1H,s), 7.264-7.356(5H,m); IR (nujol) 246
7, 1651, 1606, 1263, 1211, 1103, 955, 733 cm-1; An
al. Calcd for C17H21ClN2O2: C, 63.65; H, 6.60; N,
8.73. Found: C, 63.84; H, 6.36; N, 9.01.
【0377】実施例144 2−ジメチルアミノメチル−5−(6−フェニルヘキシ
ル)−6,7−ジヒドロ−5H−フロ〔3,2−c〕ピ
リジン−4−オン・塩酸塩の合成 a) 5−(6−フェニルヘキシル)−6,7−ジヒド
ロ−5H−フロ〔3,2−c〕ピリジン−4−オンの合
成 2−(2−ヒドロキシエチル)フラン−3−カルボン酸
メチル0.899g(5.283ミリモル)、トリエチ
ルアミン1.10ml(7.92ミリモル)のジエチルエ
ーテル20ml溶液に、氷冷下、メタンスルホン酸クロリ
ド0.49ml(6.3ミリモル)を滴下し、そのまま
0.5時間撹拌した。反応液を水に注ぎ、ジエチルエー
テルで3回抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得た粗2−(2−メ
シルオキシエチル)フラン−3−カルボン酸メチルは精
製することなく次の反応に用いた。上で得た粗2−(2
−メシルオキシエチル)フラン−3−カルボン酸メチ
ル、粗6−フェニルヘキシルアミン(N−(6−フェニ
ルヘキシル)フタルイミド1.79g(5.81ミリモ
ル)、ヒドラジン一水和物0.28ml(5.8ミリモ
ル)のエタノール20ml溶液を1時間加熱還流、反応液
を室温に戻した後、水酸化ナトリウム水溶液に注ぎ、酢
酸エチルで3回抽出し、集めた有機層を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥、溶媒を減圧留去して調製した。)、N,
N−ジイソプロピルエチルアミン2.02ml(11.6
ミリモル)のアセトニトリル50ml溶液を3日間加熱還
流した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出し
た。集めた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を
減圧留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーにて精製し(ヘキサン/酢酸エチル=6
/1〜3/1)、目的物を得た。
【0378】黄色液体 収量0.242g 収率15% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.295-1.398(4H,m), 1.500
-1.676(4H,m), 2.601(2H,t,7.5Hz), 2.940(2H,t,7.2H
z), 3.458(2H,t,7.3Hz), 3.592(2H,t,7.2Hz), 6.711(1
H,d,1.8Hz), 7.125-7.261(5H,m), 7.301(1H,d,1.8Hz);
IR (neat) 2929, 2856, 1664, 1605, 1489, 1452, 130
4, 1203, 1126, 1070, 737, 702 cm-1 b) 2−ジメチルアミノメチル−5−(6−フェニル
ヘキシル)−6,7−ジヒドロ−5H−フロ〔3,2−
c〕ピリジン−4−オンの合成 5−(6−フェニルヘキシル)−6,7−ジヒドロ−5
H−フロ〔3,2−c〕ピリジン−4−オン0.242
g(0.814ミリモル)の酢酸10ml溶液に50%ジ
メチルアミン水溶液0.37g(4.1ミリモル)及び
37%ホルムアルデヒド水溶液0.33g(4.1ミリ
モル)を加え、一晩加熱還流した。溶媒を減圧留去し、
水酸化ナトリウム水溶液を加えて溶液をアルカリ性にし
た後に酢酸エチルで3回抽出した。集めた有機層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧留去した。得られ
た粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて
精製し(酢酸エチル〜酢酸エチル/メタノール=4/
1)、目的物を得た。
【0379】 淡黄色液体 収量0.159g 収率55% 1H-NMR (CDCl3, 200MHz) δ 1.339-1.377(4H,m), 1.511
-1.655(4H,m), 2.265(6H,s), 2.599(2H,t,7.6Hz), 2.93
1(2H,t,7.2Hz), 3.425(2H,s), 3.446(2H,t,7.2Hz), 3.5
75(2H,t,7.2Hz), 6.506(1H,s), 7.149-7.311(5H,m); IR
(neat) 2929, 2856, 1662, 1608, 1489, 1454, 1296,
1103, 1024, 768, 700 cm-1 c) 2−ジメチルアミノメチル−5−(6−フェニル
ヘキシル)−6,7−ジヒドロ−5H−フロ〔3,2−
c〕ピリジン−4−オン・塩酸塩の合成 2−ジメチルアミノメチル−5−(6−フェニルヘキシ
ル)−6,7−ジヒドロ−5H−フロ〔3,2−c〕ピ
リジン−4−オン0.159gをメタノール2mlに溶解
し、塩化水素のメタノール溶液を過剰量加えて撹拌し
た。これを濃縮して、生じた固体をジエチルエーテルで
洗浄して、目的物を得た。 淡黄色固体 収量0.161g 1H-NMR (CD3OD, 200MHz) δ 1.335-1.432(4H,m), 1.575
-1.682(4H,m), 2.602(2H,t,7.6Hz), 2.890(6H,s), 3.04
5(2H,t,7.2Hz), 3.476(2H,t,7.2Hz), 3.715(2H,t,7.3H
z), 4.436(2H,s), 6.950(1H,s), 7.106-7.274(5H,m); I
R (nujol) 2559, 1653, 1562, 1163, 1105, 947, 752,
702 cm-1; Anal. Calcd for C22H31ClN2O2・1.5H2O: C,
63.22; H, 8.20; N, 6.70. Found: C, 63.14; H, 7.85;
N, 6.68.
【0380】試験例1:2,3−オキシドスクアレンシ
クラーゼ阻害活性の測定 1)ラット粗酵素の調製 SD系雄性ラット(6週令)を放血致死させた後、肝臓
を摘出した。肝臓約50gを氷冷生理食塩水で洗浄後、
氷冷緩衡液〔100mMリン酸カリウム緩衝液(pH
7.4)、15mMニコチンアミド、2mM MgCl2
75ml中でホモジナイズし、10,000xgで20分
(4℃)遠心分離した。得られた上清を更に105,0
00xgで90分(4℃)遠心分離し、得られた沈渣を氷
冷100mMリン酸カリウム緩衝液(pH7.4)に懸
濁後、再度105,000xgで90分(4℃)遠心分離
した。得られた沈渣(ミクロソーム画分)を氷冷100
mM Tris・HCl(pH7.5)−1mM EDTA−
1mMジチオスレイトール緩衝液(TED緩衝液)8ml
に懸濁(蛋白濃度約30mg/ml、ピアス社BCAプロテ
インアッセイキット)した後、10%n−ドデシルβ−
D−マルトシド(シグマ社)2mlを添加し、氷水中で2
0分インキュベートした。3倍量の氷冷TED緩衝液を
加え、105,000xgで90分(4℃)遠心分離し
た。このようにして得られた上清を粗酵素液とした。粗
酵素液は使用時まで−80℃にて凍結保存した。
【0381】2)2,3−オキシドスクアレンシクラー
ゼ阻害活性の測定 10μM2,3−オキシドスクアレン、50mM Tris・
HCl(pH7.5)、0.5mM EDTA、0.5m
Mジチオスレイトール、0.1%ツイーン80、0.2
5%n−ドデシルβ−D一マルトシドおよび被検薬剤を
含む反応液200μl に粗酵素(蛋白量40μg)を加
え、37℃にて20分インキュベートした。6%水酸化
カリウム/メタノール200μl を加え反応を停止した
後、37℃にて1時間ケン化をおこなった。内部標準と
してコレスタン5μg を添加し、n−ヘキサン700μ
l で反応生成物を抽出した後、ヘキサン層を600μl
とり、減圧下乾固した。残留物を酢酸エチル50μl に
溶解し、5μl をガスクロマトグラフ/質量分析計(G
C/Mass)に注入し、生成したラノステロールをコレス
タンを内部標準として定量した(ガスクロマトグラフ:
横河ヒューレットパッカードHP−5890J;カラ
ム:横河ヒューレットパッカードULTRA−1,0.
32MMφ,0.52μ,10m;質量分析計:日本電
子JMS−DX303/DA5000)。オキシドスク
アレンシクラーゼ阻害活性は、ラノステロールの生成を
50%阻害する濃度(IC50)で示した。なお、ブラン
クは水酸化カリウム/メタノール添加後に粗酵素を加え
たものを用いた。結果を〔表1〕に示す。
【表1】 オキシドスクアレンシクラーゼ阻害活性 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 化合物 オキシドスクアレンシクラーゼ阻害活性 (実施例番号) IC50(μM) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 5 0.015 11 0.084 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 〔表1〕より本発明化合物またはその塩が2,3−オキ
シドスクアレンシクラーゼ阻害活性をもつことが明らか
であり、優れた2,3−オキシドスクアレンシクラーゼ
阻害剤として有用であることを示している。
【0382】試験例2:コレステロール生合成阻害活性
の測定 ヒト肝癌細胞HepG2(ATCC HB8O65)を
24穴マルチプレートに播種(105細胞/穴)し、1
0%非働化牛胎児血清(ギブコ社)を含むダルベッコ改
変イーグル最少培地(DMEM,ギブコ社)で6日間培
養した後、10%リポ蛋白欠乏ヒト血清(シグマ社)を
含むDMEM(LPDS培地)で1夜前培養した。被検
化合物を含むLPDS培地250μl で置換し1時問イ
ンキュベートした後、25mM〔14C〕メバロン酸(2
μCi/μmole,NEN社)10μl を添加し、更に2
時間インキュベートした。ダルベッコリン酸緩衝食塩水
(和光純薬)で2度洗浄後、15%水酸化カリウム10
0μl を加え37℃にて細胞を溶解した。15%水酸化
カリウム/80%エタノール400μl を加え75℃に
て1時間ケン化した後、蒸留水300μl 及びn−へキ
サン800μl を加え不ケン化脂質を抽出した。更にヘ
キサン層400μl を減圧乾固し、0.1%コレステロ
ール溶液(アセトン:エタノール=1:1中)200μ
l に溶解後、0.5%ジギトニン溶液(50%エタノー
ル中)400μl を加え一夜室温にて放置した。得られ
た沈殿をガラスフィルター(アドバンテック東洋、GC
−50)上に集め、50%アセトンで洗浄した。コレス
テロール生合成阻害活性はジギトニン沈澱に取り込まれ
た放射活性を対照と比較することで算出した。なお被検
化合物はDMSO溶液として添加したが、DMSO最終
濃度は0.4%以下とした。結果を〔表2〕に示す(表
中の% control の値は低いほどコレステロール生合成
阻害活性が高いことを示す。)。
【0383】
【表2】 〔表2〕〔より本発明化合物またはその塩がコレステロ
ール生合成阻害活性をもつことが明らかであり、優れた
コレステロール合成阻害剤として有用であることを示し
ている。
【0384】試験例3:ラット肝におけるコレステロー
ル合成阻害作用の測定 5週齢の雄性 Sprague−Dawley ラットに薬剤水溶液を
胃ゾンデにて投与し、1時間後にラットあたり10μC
i の〔14C〕酢酸を静脈内投与した。その1時間後に放
血して肝臓を取り出しクロロホルム/メタノール混合溶
媒で処理し、リピッドを抽出した。その一部をケン化後
石油エーテルにてステロールを抽出、さらにジギトニン
を用いてステロールを沈殿させてその画分の放射活性を
シンチレーションカウンターにて測定した。対照群には
0.5%メチルセルロースのみ経口投与した。結果を
〔表3〕に示す(表中の% control の値は低いほどコレ
ステロール合成阻害作用が強いことを示す。)。
【表3】 ラット肝におけるコレステロール合成阻害作用 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 化合物 Dose(mg/kg) % control (実施例番号) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 5 30 48.9 11 1.0 23.3 0.3 52.6 38 30 29.9 39 3.0 64.6 53 10 42.3 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 〔表3〕より本発明化合物またはその塩がラット肝にお
けるコレステロール合成阻害作用をもつことが明らかで
あり、優れたコレステロール合成阻害剤として有用であ
ることを示している。
【0385】試験例4:抗真菌作用の測定(寒天平板希
釈法) RPMI 1640(Gibco BRL)を2倍濃度にな
るように0.3M MO PS buffer pH7.0に溶解
しフィルター滅菌(0.45μm)する。別に1.4%
寒天(和光純薬)を加熱滅菌(121℃,15m)後等
量の2倍濃度のRPMI 1640(0.l5M MO
PS pH7.0)と混合する。 このRPMI 16
40(0.I5M MOPS pH7.0)0.7%寒
天培地9.9mlに薬剤の100倍濃度DMSO溶液を
0.lml混合し,径9cmペトリ皿内で寒天平板とする。
薬剤(100倍濃度になるようにDMSOで溶解)濃度
は、寒天培地中64μg/mlより2倍希釈で使用した。
薬剤の無添加対照用としてDMSO 0.lmlまたは滅
菌水lml含む寒天培地を作製した。凍結菌は生理食塩水
で希釈後、ミクロプランター(佐久間製作所)を用いて
寒天培地上にスポット(0.005ml:700〜150
00 cfu)接種し、35℃で20時間培養した。抗真菌
作用の判定は肉眼的に行い、完全に発育を阻止する最小
濃度をMIC(最小発育阻止濃度)として表した。結果
を〔表4〕に示す。
【0386】
【表4】 試験菌; A:カンディダ アルビカンス IFO 0583 B:カンディダ トロピカリス IFO 0587 C:カンディダ トロピカリス IFO 10241 D:カンディダ グラブラータ IFO 0622 E:カンディダ クルセイ IFO 0584 F:カンディダ クルセイ IFO 1162 G:カンディダ ウチリス IFO 0619 H:アスペルギルス フミガツス IFO 6344 I:アスペルギルス ニガー IFO 4414 〔表4〕より本発明化合物またはその塩が抗真菌作用を
もつことが明らかであり、優れた抗真菌剤として有用で
あることを示している。
【0387】試験例5:低密度リポタンパク(LDL)
受容体増加作用の測定 ヒト肝癌細胞 HepG 2を96穴マルチプレートに播種
(104細胞/穴)し、l0%牛胎児血清添加DMEM
培地で5日間培養した後、被検化合物を含む10%リポ
蛋白欠乏牛胎児血清添加DMEM培地100μl で20
時間前処理した。細胞をダルベッコリン酸緩衝食塩水
(PBS)で洗浄後、室温にて1時間4%ホルマリンで
固定した。3%牛血清アルブミンを含むPBS300μ
l を加え5℃にて一夜静置後、5μg/mlの抗LDL受
容体モノクローナル抗体(オンコジーンサイエンス社
製)および0.5%牛血清アルブミンを含むPBS50
μl に置換し、室温にて2時間インキュベートした。0.
05%トリトンX−100および0.5%牛血清アルブ
ミンを含むPBS(トリトン含有PBS)で洗浄後、4
00倍希釈ペルオキシダーゼ標識抗マウス抗体(バイオ
ラッド社製)50μl を添加し、室温にて1時間インキ
ュペートした。トリトン含有PBSで洗浄後、ペルオキ
シダーゼアッセイキットA(住友べークライト社製)を
用いてペルオキシダーゼ活性を測定した。LDL受容体
誘導活性はペルオキシダーゼ活性を対照と比較すること
で算出し、有意差検定は Studen's t 検定によりおこな
った。なおブランク値は抗LDL受容体モノクローナル
抗体を添加しなかったものを用いた。結果を〔表5〕に
示す。
【表5】 :LDL受容体増加作用 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 化合物 濃度 LDL受容体量 (実施例番号) (μM) (% of control) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 対照 - 100.0±3.9 11 0.2 113.3±10.6 2 143.1±19.7* 20 148.9±20.5* ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ mean±SD(n=3) *p<0.05 〔表5〕より本発明化合物またはその塩が低密度リポタ
ンパク(LDL)受容体増加作用をもつことが明らかで
あり、優れた低密度リポタンパク受容体増加剤として有
用であることを示している。
【0388】試験例6:Wistar fatty ラットにおける
血漿高密度リポタンパク(HDL)−コレステロール上
昇効果 (方法)雌性の Wistar fatty ラット(19週齢、武田
薬品工業株式会社、実験動物管理室にて作出)に化合物
31の0.5%メチルセルロース溶液を1週間胃ゾンデ
にて投与した。非絶食下で眼窩静脈叢から採血し、血漿
中の総コレステロールとHDL−コレステロールをキッ
ト(和光純薬株式会社製造)を用いて酵素法にて測定し
た。非HDL−コレステロールは総コレステロールから
HDL−コレステロールを差し引いて求めた。また、ト
リグリセリドおよびグルコースをキット(いずれもヤト
ロン株式会社製造)を用いて酵素法にて測定した。結果
を〔表6〕に示す。
【表6】 (成績)Wistar fatty ラットにおける化合物31の血
漿HDL−コレステロール上昇作用を〔表6〕に示し
た。血漿中のHDL−コレステロールおよび総コレステ
ロールは化合物31の用量に依存して有意に増加した。
しかしながら、血漿非HDL−コレステロール、トリグ
リセリドおよびグルコースには影響しなかった。
【0389】
【発明の効果】本発明は、優れたコレステロール合成阻
害作用及び低密度リポタンパク受容体増加作用及び高密
度リポタンパク−コレステロール上昇作用を有し、脂質
代謝改善薬として有用な新規縮合型フラン誘導体を提供
する。

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 〔式中、Rはアシル基または置換基を有していてもよい
    炭化水素基を示し、R2及びR3は同一又は異なって水素
    原子または置換基を有していてもよい炭化水素基を示す
    か、あるいはR2とR3は隣接する窒素原子と一緒に環を
    形成してもよく、Y及びZは同一又は異なって−CO−
    または結合手を、pは1ないし5の整数を、m及びnは
    それぞれ0ないし5の整数を示す。但し、m及びnの両
    方が同時に0ではない。〕で表される化合物またはその
    塩。
  2. 【請求項2】Y及びZの両方が結合手であり、m及びn
    がそれぞれ1ないし5の整数である請求項1記載の化合
    物。
  3. 【請求項3】Rが−A−R1〔R1は置換基を有していて
    もよい炭化水素基または置換基を有していてもよい複素
    環基を、Aは結合手、−CO−、−SO2−、−SO
    −、−COO−または−CON(R4)−(R4は水素原子
    または置換基を有していてもよい炭化水素基を示す)を
    示す。〕である請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】Rで示される炭化水素基がアルキル基、シ
    クロアルキル基、アルケニル基、アリール基またはアラ
    ルキル基である請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】Rで示される置換基を有していてもよい炭
    化水素基の置換基が(i)ニトロ基、(ii)ヒドロキシル
    基、(iii)シアノ基、(iv)カルバモイル基、(v)モノ−ま
    たはジ−C1-4アルキル−カルバモイル基、(vi)カルボ
    キシル基、(vii)C1-4アルコキシ−カルボニル基、(vii
    i)スルホン基、(ix)ハロゲン原子、(x)C1-6アルコキシ
    基、(xi)フェノキシ基、ナフトキシ基またはベンジルオ
    キシ基、(xii)ハロゲノフェノキシ基、(xiii)C1-4アル
    キルチオ基、(xiv)メルカプト基、(xv)フェニルチオ
    基、(xvi)ピリジルチオ基、(xvii)C1-4アルキルスルフ
    ィニル基またはフェニルスルフィニル基、(xviii)C1-4
    アルキルスルホニル基またはフェニルスルホニル基、(x
    ix)アミノ基、(xx)C1-3アシルアミノ基、(xxi)モノ−
    またはジ−C1-4アルキルアミノ基、(xxii)4ないし6
    員環状アミノ基、(xxiii)C1-6アシル基、(xxiv)ハロゲ
    ン原子で置換されていてもよいベンゾイル基、(xxv)5
    ないし10員複素環基または(xxvi)5ないし10員複素
    環−カルボニル基である請求項1記載の化合物。
  6. 【請求項6】R1及びR4で示される炭化水素基がアルキ
    ル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アリール基ま
    たはアラルキル基である請求項3記載の化合物。
  7. 【請求項7】R1及びR4で示される置換基を有していて
    もよい炭化水素基の置換基が(i)ニトロ基、(ii)ヒドロ
    キシル基、(iii)シアノ基、(iv)カルバモイル基、(v)モ
    ノ−またはジ−C1-4アルキル−カルバモイル基、(vi)
    カルボキシル基、(vii)C1-4アルコキシ−カルボニル
    基、(viii)スルホン基、(ix)ハロゲン原子、(x)C1-6
    ルコキシ基、(xi)フェノキシ基、ナフトキシ基またはベ
    ンジルオキシ基、(xii)ハロゲノフェノキシ基、(xiii)
    1-4アルキルチオ基、(xiv)メルカプト基、(xv)フェニ
    ルチオ基、(xvi)ピリジルチオ基、(xvii)C1-4アルキル
    スルフィニル基またはフェニルスルフィニル基、(xvii
    i)C1-4アルキルスルホニル基またはフェニルスルホニ
    ル基、(xix)アミノ基、(xx)C1-3アシルアミノ基、(xx
    i)モノ−またはジ−C1-4アルキルアミノ基、(xxii)4
    ないし6員環状アミノ基、(xxiii)C1-6アシル基、(xxi
    v)ハロゲン原子で置換されていてもよいベンゾイル基、
    (xxv)5ないし10員複素環基または(xxvi)5ないし1
    0員複素環−カルボニル基である請求項3記載の化合
    物。
  8. 【請求項8】R1がアラルキル基またはアリール基であ
    る請求項3記載の化合物。
  9. 【請求項9】R1で示される複素環基が酸素原子、硫黄
    原子および窒素原子から選ばれたヘテロ原子を1ないし
    4個含む5員ないし8員環基またはその縮合環基である
    請求項3記載の化合物。
  10. 【請求項10】R1が(i)ニトロ基、(ii)ヒドロキシル
    基、(iii)シアノ基、(iv)カルバモイル基、(v)モノ−ま
    たはジ−C1-4アルキル−カルバモイル基、(vi)カルボ
    キシル基、(vii)C1-4アルコキシ−カルボニル基、(vii
    i)スルホン基、(ix)ハロゲン原子、(x)C1-6アルコキシ
    基、(xi)フェノキシ基、ナフトキシ基またはベンジルオ
    キシ基、(xii)ハロゲノフェノキシ基、(xiii)C1-4アル
    キルチオ基、(xiv)メルカプト基、(xv)フェニルチオ
    基、(xvi)ピリジルチオ基、(xvii)C1-4アルキルスルフ
    ィニル基またはフェニルスルフィニル基、(xviii)C1-4
    アルキルスルホニル基またはフェニルスルホニル基、(x
    ix)アミノ基、(xx)C1-3アシルアミノ基、(xxi)モノ−
    またはジ−C1-4アルキルアミノ基、(xxii)4ないし6
    員環状アミノ基、(xxiii)C1-6アシル基、(xxiv)ハロゲ
    ン原子で置換されていてもよいベンゾイル基、(xxv)5
    ないし10員複素環基または(xxvi)5ないし10員複素
    環−カルボニル基からなる群から選ばれた1個ないし4
    個の置換基で置換されていてもよいC7-20アラルキル基
    である請求項3記載の化合物。
  11. 【請求項11】R1がアシル基で置換されていてもよい
    6-14アリール基である請求項3記載の化合物。
  12. 【請求項12】Aが−CO−,−SO2−または−CO
    O−である請求項3記載の化合物。
  13. 【請求項13】Aが−CO−または−SO2−であり、
    1がハロゲノC7-20アラルキル基である請求項3記載
    の化合物。
  14. 【請求項14】R2及びR3が低級アルキル基である請求
    項1記載の化合物。
  15. 【請求項15】mまたはnが1である請求項1記載の化
    合物。
  16. 【請求項16】m及びnがそれぞれ1ないし3の整数で
    ある請求項1記載の化合物。
  17. 【請求項17】pが1ないし3の整数である請求項1記
    載の化合物。
  18. 【請求項18】Yが−CO−である請求項1記載の化合
    物。
  19. 【請求項19】mが0、nが1ないし3、Yが−CO
    −、Zが結合手である請求項18記載の化合物。
  20. 【請求項20】RがC7-20アラルキル基またはC6-14
    リール基である請求項19記載の化合物。
  21. 【請求項21】l―(2―ジメチルアミノメチル−6,
    7―ジヒドロ−4H―フロ〔3,2―c〕ピリジン−5
    ―イル)―6−フェニルヘキサン―1−オン、 1−(2―ジメチルアミノメチル−5,7―ジヒドロ−
    4H―フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)―6−
    フェニルヘキサン―1―オン、 N,N−ジメチル―〔6−(4−フェニルブトキシカル
    ボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3
    ―c〕ピリジン−2―イルメチル〕アミン、 N,N−ジメチル−〔5―(5−フェニルペンチルスル
    ホニル)−4,5,6,7―テトラヒドロフロ〔3,2
    ―c〕ピリジン―2―イルメチル〕アミン、 N,N−ジメチル−〔6−(4−ベンゾイルベンゾイ
    ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
    c〕ピリジン−2−イルメチル)アミン、 N,N−ジエチル−〔6−(4−ベンゾイルベンゾイ
    ル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
    c〕ピリジン−2−イルメチル)アミン、 1―(2―メチルアミノメチル−5,7―ジヒドロ−4
    H―フロ〔2,3−c〕ピリジン−6−イル)−6−フ
    ェニルヘキサン一l―オン、 l―(2―ジメチルアミノメチル−4,5,6,8−テ
    トラヒドロフロ〔2,3―c〕アゼピン−7−イル)―
    6−フェニルヘキサン―l―オン、 N,N−ジメチル−〔6−(4−フェネチルベンゾイル)
    −4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピ
    リジン−2−イルメチル〕アミン、 N,N−ジメチル−〔6−(4−ベンジルオキシベンゾ
    イル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ〔2,3−
    c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミン、 6−〔4−(1−フェニルエテニル)ベンゾイル〕−2−
    (1-ピロリジニルメチル)−4,5,6,7−テトラヒド
    ロフロ〔2,3−c〕ピリジン、 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(1−フェニルシクロ
    プロピル)ベンゾイル〕−4,5,6,7−テトラヒド
    ロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イルメチル〕アミ
    ン、 N,N−ジメチル−〔6−〔4−(2−フェニル−1,
    3−ジチオラン−イル)ベンゾイル〕−4,5,6,7
    −テトラヒドロフロ〔2,3−c〕ピリジン−2−イル
    メチル〕アミン、 (Z)−5−(3−クロロスチルベン−4’−スルホニ
    ル)−2−(1−ピロリジニルメチル)−4,5,6,
    7−テトラヒドロフロ〔3,2−c〕ピリジン、 2−ジメチルアミノメチル−5−(6−フェニルヘキシ
    ル)−6,7−ジヒドロ−5H−フロ〔3,2−c〕ピ
    リジン−4−オンまたはその酸付加塩である請求項1記
    載の化合物。
  22. 【請求項22】式 【化2】 〔式中の記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表さ
    れる化合物またはその塩と式 【化3】 〔式中の記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表さ
    れる化合物またはその塩とを反応させ、得られる化合物
    を還元することを特徴とする請求項1記載の化合物の製
    造方法。
  23. 【請求項23】式 【化4】 〔式中の記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表さ
    れる化合物またはその塩と式 E1−R 〔式中、E1は脱離基を、Rは請求項1記載と同意義を
    示す。〕で表される化合物またはその塩とを反応させる
    ことを特徴とする請求項1記載の化合物の製造方法。
  24. 【請求項24】式 【化5】 〔式中、Xは酸素原子または硫黄原子を、その他の記号
    は請求項1記載と同意義を示す。〕で表される化合物ま
    たはその塩を含有してなる組成物。
  25. 【請求項25】請求項24記載の化合物(I′)または
    その塩を含有してなる医薬組成物。
  26. 【請求項26】2,3−オキシドスクアレンシクラーゼ
    阻害剤である請求項24記載の組成物。
  27. 【請求項27】コレステロール合成阻害剤である請求項
    24記載の組成物。
  28. 【請求項28】低密度リポタンパク受容体増加剤である
    請求項24記載の組成物。
  29. 【請求項29】高密度リポタンパク−コレステロール上
    昇剤である請求項24記載の組成物。
  30. 【請求項30】脂質代謝改善薬である請求項24記載の
    組成物。
  31. 【請求項31】抗真菌剤である請求項24記載の組成
    物。
  32. 【請求項32】高脂血症予防及び治療用である請求項2
    4記載の組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009522406A (ja) * 2005-12-30 2009-06-11 コーニング インコーポレイテッド 蛍光染料
JP2017075178A (ja) * 2010-12-27 2017-04-20 ザ・キュレーターズ・オブ・ザ・ユニバーシティ・オブ・ミズーリThe Curators Of The University Of Missouri 抗癌治療剤のタンパク質ターゲットとしてのオキシドスクアレンシクラーゼ

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