JPH09117501A - 分岐弁のポピング圧を外部より調整する方法 - Google Patents

分岐弁のポピング圧を外部より調整する方法

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JPH09117501A
JPH09117501A JP8207387A JP20738796A JPH09117501A JP H09117501 A JPH09117501 A JP H09117501A JP 8207387 A JP8207387 A JP 8207387A JP 20738796 A JP20738796 A JP 20738796A JP H09117501 A JPH09117501 A JP H09117501A
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Salomon Hakim
サロモン・ハキム
Carlos A Hakim
カーロス・エイ・ハキム
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分岐弁のポピング圧を分岐弁に何等物理的接
続することなく、分岐弁外部より調節する。 【構成】 磁界の影響の下で動くようにされた一つまた
それ以上の部材(55)をもつ形式の分岐弁(14)を外部
より調整し、それにより該分岐弁のポピング圧を間接的
に外部より調整する方法であって、複数の電磁石(82,8
4)、該分岐弁の近傍に配置し、前記電磁石の異なる電
磁石が連続するステップで付勢されるところの一連のス
テップを通して前記電磁石を選択的に付勢するように
し、該電磁石の一連の付勢、配向および強さは、前記分
岐弁内の部材が該一連の付勢に応答して移動し、これに
より前記ポピング圧を調整するように選択される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁界の影響の下で動く
ようにされた一つまたはそれ以上の部材をもつ形式分岐
弁のポピング圧を間接的に外部より調整する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術および問題点】上記形式の分岐弁はたとえ
ば、水頭症および体液の減弱した循環および吸収の同様
な状態の治療において脳脊髄液(CSF)を排出する分
岐弁である。
【0003】脳脊髄液分岐弁は20年以上にわたり使用
されて来た、概して、この弁は余分な脳脊髄液を脳から
静脈系統またはその他の需要腔に排出することにより機
能する。初期の構造のものも含むそのような装置の多く
は液流の量を制御することにより作用する。神経外科医
は水頭症を直すに必要な流量を見積りその流量容積の弁
を選択する。この選択は通常の流速が広範囲に変化する
ことにより困難になる。
【0004】約20年前は、本出願人は流れよりむしろ
脳室内圧力を制御する全く異なった弁を開発した。今日
コーヂイスーハキム(Cordis-Hakim)分岐弁として知ら
れ米国特許第 3,288,142号に記載されたこの弁は非常に
成功で今日でも使用して最も人気のある分岐弁の1つで
ある。この弁はステンレス鋼のばねにより円錐形の弁座
に圧接せしめられた球状のサファイアボールを有してい
る。脳脊髄液の圧力がサファイアボールとばねとをボー
ルを弁座から引き上げる傾向のある方向に押す。弁にわ
たる差圧(たとえば、脳室と排液位置との間の差圧)が
いわゆるポピング圧力より高くなると、ボールは弁座か
ら持ち上がり脳脊髄液を排出する。弁を通る液の流量が
増すに従い弁座から更に遠く運動して更に大きいオリフ
ィスを形成し、このオリフィスはそれにわたる差圧がポ
ピング圧力より大きく上昇しないようにするに十分な大
きさである。従って、弁にわたる差圧は脳脊髄系統内で
出会うどの流量にもほとんど一定で変らない。
【0005】コーヂイスーハキム弁はそれなりに成功し
たが1つの重要な制約がある。この弁は一定したポピン
グ圧力しか生じない。水頭症の治療で脳室の大きさと治
療対象との如何によりポピング圧力を変えることがしば
しば望ましい。たとえば、当初の治療では脳室を収縮さ
せるため通常の圧力より低い圧力を必要とすることもあ
るが脳室の寸法が減少するに従いポピング圧力を漸次に
増大して脳室がその通常の圧力に戻る時脳室内圧力がそ
の通常の値になり頭蓋内圧系統が平衡になるようにする
(すなわち、ポピング圧力を脳室を所望の寸法で安定に
するレベルにセットする。一般的にいえば、ポピング圧
力は脳室の寸法と反比例して変える必要がある。脳室が
更につぶれて「スリット」脳室として知られる状態にな
るので脳室が再び通常の寸法になった後は患者内に低い
圧力弁を放置することは望ましくない。このことに関し
ては 1973年4月発行の「発生医薬および自動神経学」
誌第15巻第2号第 230-255頁の「水頭症の治療に使用
する分岐弁の精密な分析」と題する記事にハキム等が詳
細に述べている。(“A Critical Analysis of Valve S
hunts Used in the Treatment of Hydrocephalua”, D
eve lopmental Medicine and Child Neurology, Vol.1
5, No.2, April 1973, pp, 230-255)。
【0006】ポピング圧力を可変にする更に1つの理由
は製造された弁には典型的な通常のポピング圧力の広範
囲の変化を補正することである。可調節の弁では、ポピ
ング圧力は工場で一層正確にセットできまたもし必要な
らば移植以前に手術室で点検し補正できる。更にまた、
1つの弁が治療の特定の瞬時に必要に応じすべての所望
の圧力を典型的には生じることができるので通常圧力の
異なる弁を製造および在庫する必要はない。
【0007】可調節の弁を作るため努力が行われた。1
例は米国特許出願第 493,748号に記載され、この弁では
皮膚を通し弁に宛てたねじ回しをまわすかねじの軸線に
並んだ軸線に沿い磁石を回転させるかして調節ねじを回
す。
【0008】移植可能で磁気的に駆動される装置が知ら
れている。米国特許第 4,360,007号にはラチェットホィ
ール、爪および永久磁石を設けた移植可能な作動子が記
載され、外部の磁界を生ずることにより移植した磁石と
爪とを回転させラチェットホィールを前進させる。
【0009】ステッピングモータは多年にわたり知られ
ている。最も簡単なステッピングモータは4個の電磁石
で構成したステータにより包囲された永久磁石のロータ
から成る。電磁石を選択的に付勢することにより、ロー
タを90°の角度的段階にして回転できる。角度的段階
の大きさを減少するためロータはしばしば複数の永久磁
石を有している。あるステッピングモータはロータの永
久磁石を異なる磁気抵抗の領域に代えていて、このモー
タでは可変抵抗モータとして知られ、ロータは最小磁気
抵抗の位置に回転する。ハイブリッドとして知られてい
る更に他のステッピングモータは磁気抵抗の差を永久磁
石と組み合わせている。
【0010】ステッピングモータはある医学的用途に使
用されている。たとえば、ステッピングモータは処方さ
れた時間間隔で正確な薬容量で薬品を投与するため医学
的注入ポンプに使用されて来た。これらすべての用途に
おいて、ステッピングモータは患者が支持する携帯装置
にか寝台わきのユニットに入れてかして患者の身体の外
部に位置決めされた。
【0011】他の型式の医学的装置(たとえば、ペース
メーカー)が身体に移植された。これら装置は典型的に
は電源として装置と共に移植されたバッテリーに依存し
ていた。
【0012】
【問題点を解決するための手段】本発明は、上記従来の
欠点を除去すべくなされたもので、このため本発明によ
る方法は、体内に埋設され磁界の影響の下で動くように
された一つまたはそれ以上の部材をもつ形式の分岐弁の
ポピング圧を間接的に体外から調整する方法であって、
複数の電磁石を含む調整装置を前記分岐弁に接近して位
置決めする段階と、前記電磁石の異なる電磁石が連続ス
テップで付勢されるところの一連のステップを通じて前
記電磁石を選択的に付勢する段階とからなり、前記電磁
石の一連の付勢、配向および強さは、前記部材が該一連
の付勢に応答して移動せしめられ、これにより前記ポピ
ング圧を調整するようにしたことを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明では、体外から分岐弁に磁界を印加する
ことにより、分岐弁内部の部材が移動せしめられ、該部
材の移動によりポピング圧が調節される。
【0014】本発明では、分岐弁内に機械的運動(たと
えば、回転または線運動)を誘導させそのことを分岐弁
に何ら物理的接続部もなく(たとえば、弁の圧力設定値
を変えるかスイッチを作動させるか電気回路のパラメー
タを変えるため)行えるようにする利点を有している。
これにより例えば皮膚に侵入するワイヤ、管またはその
他の物理的素子の必要もなく移植したバッテリーを使用
せずに位置を調節できる内部素子を有する分岐弁を体内
に移植すなわち埋設できる。
【0015】本発明はポピング圧力を非侵襲調節する簡
単で信頼できまた正確に調節する技術を提供するもので
ある。
【0016】本発明のその他の利点と特徴とは好ましい
具体例について以下の詳細な説明と前記特許請求の範囲
とにより明らかになることと思う。
【0017】
【実施例】第1図に圧送室16により分離された2つの
分岐弁12,14が設けてある分岐弁組立て体10が示
してある。脳室カテーテル18が組合わせ身体の入口に
接続され排液カテーテル20が出口に接続されている。
この組合わせ体は良く知られた方法で外科医に移植でき
る。下手側分岐弁14が第2図に示してある(上手側分
岐弁12は調節機構がない点を除いて下手側弁と同じで
あることが望ましい)。弁体22(ポリエーテルスルホ
ンまたはステンレス鋼の如き外科的に移植可能な物質)
がその内部に成形部分25(弁内に挿入されその後取り
出される型を使用してその場で成形されたプラスチッ
ク)により固定して保持された斜板24を有している。
斜板25には円形の鋼26が形成され、この鋼の周囲が
球状ボール28(高度に磨いたサファイア)用の弁座を
形成している。この周囲は印加した面取りを有してい
る。
【0018】第4図平面で示したばね30(ステンレス
鋼の一部片)がボール28を弁座に圧接している。ばね
30はボール28におおいかぶさり捕捉するくぼみ35
が設けてある拡大して端部34を含む中心アーム32を
有している。中心アームは後部40で2つの側部アーム
36,38に接続され、この後部40にはシャフト44
のねじ状端部を受ける孔を設けている。
【0019】シャフト44は一端が斜板24に形成され
た孔に支持され他端が斜板24の一体の上方延長部45
に形成された孔に支持されている。シャフト44にはば
ね30が取り付けてある端部とは反対の端部に歯車46
が取り付けてある。シャフトには歯車の上方に磁気的調
節アーム48が自由に挿着され、このアームはシャフト
に装着したベース50(ステンレス鋼)と延長アーム5
2(ベースから延び歯車46のまわりを通る段状を有し
ている。)と強磁性素子54(または永久磁石)とから
成るベース50のそれぞれの側部に接する部分58を有
するねじりばね56(ステンレス鋼)とから成る。ベー
ス50のそれぞれの側部に接する部分58を有するねじ
りばね56(ステンレス鋼)がアーム48をその平衡位
置(第3図にダッシュ線で示してある)に戻すように偏
倚させる作用を行う。ねじりばねは斜板の延長部45に
取り付けた短いシャフト57のまわりに装着されてい
る。
【0020】第6図ないし第10図を参照すると、本発
明の第2の好ましい具体例を示してある。これらの図に
示した組合わせ体 100は第1図ないし第5図に示された
下手側弁14に代るものである。管状のブラスチックお
おいを組合わせ体のまわりにきつくはめる。調節手段を
欠いた点を除いて同様な組合せ体が上手側弁12に代
る。
【0021】上下のハウジング 102,104(バイエル。ア
クチエンゲゼルシャフトの製品であるプラスチック成形
物)が間に板 106を閉め付けるよう互いに超音波溶接さ
れている。板106に設けた円形の鋼 108が球状ボール 11
0(高度に磨いた)用の弁座を形成している。下方のハ
ウジング 104に設けた溝 113内に入れたO−リング 112
が弁座の付近で下方のハウジングと板との間にシールを
形成して弁を通る流れがすべてボール 110と弁座 208と
の間に形成されたオリフィスを通るようにする。下方の
ハウジング 104に形成した空所 114が弁座の上手側の流
体用流路を形成している。
【0022】ボール 110は第6図に平面で示したばね 1
16により弁座に圧接せしめられ、このばね 116はボール
の上方空組合わせ体の他端における調節ねじ 118にまで
延びている中心アーム 120と端部がヨーク 126のアーム
124の下に保持されている2つの側部アーム 122とを有
していて、このヨークは中心アーム 120のまわりを通る
よう上端がU−字形で板 106の一体の延長部であり、こ
れらアーム、ヨークおよび板はすべて第8図に最も詳細
に示してある。側部アーム 122に節に切設したノッチ 1
23(第8a図)がヨークのアーム 124を収容しばねが長
さ方向に動かないように固定する。ばねはヨーク 126の
垂直の外面に接触することにより側方に移動しないよう
固定されている。
【0023】ばねの中心アーム 120はねじ 118の頭部に
形成されたスロット 128内に収容されスロット内のくさ
び状突起 130に着座している。このようにしてねじは回
転を防止されねじによりばねにかけた力は垂直方向にば
ねの中心アームに伝達される。ねじ 118の高さ、従っ
て、ばねにかける力の量はねじ 118にねじ係合した歯車
132を回すことにより調節する。歯車 132は下方のハウ
ジング 104内に延びている一体のシャフト 134を有して
いる。ねじ 118は一体のシャフト 134の内部にねじ込ん
である。
【0024】14個の歯を有している歯車 132はエスケ
ープ素子 136,138(第9図に詳細に示してある)を動か
すことにより回転する。互いに鏡像であるエスケープ素
子は永久磁石 140,142にキイ留めされエスケープと磁石
との各対は下方のハウジング104内に支持されたシャフ
ト144に自由に回転するように支持されている。エスケ
ープ素子は上方のハウジング102からシャフトの頭部上
に下方に延びている特記 146(第7図)により下方のハ
ウジングから落下するのを防止されている。エスケープ
素子の回転中心は半径方向線R1,R2に沿い位置決めさ
れ、これら半径方向線は歯車 132の総歯数+1/2歯に
相等する角度だけ離される(一体の歯の数は変えること
ができるが追加した1/2歯の分離のままが好まし
い)。両方の磁石 140,142はそれらの南北(すなわちS
−N)軸線が同じ極性を有しエスケープ素子が第9図に
示した如く歯車歯に相対的に位置決めされると平行にな
るように配向してある。
【0025】第17図ないし第32図を参照すると本発
明の別の具体例が示してある。
【0026】第17図には圧送室 316により分離された
2つの分岐弁 312,314を有する分岐弁組合わせ体310が
示してある。脳室カテーテル 318が弁組合わせ体の入口
に接続され排液カテーテル 320が出口に接続されてい
る。この組合わせ体は良く知られた方法で外科的に移植
できる。
【0027】下手側分岐弁 314が第18図に断面で示し
てある。
【0028】上手側の弁 312は調節機構を欠いた点を除
いて同じであることが好ましい。
【0029】(第17図に示した弁のまわりにきつくは
めたおおいは残りの図には示していない)。弁体 322
(ポリエーテルスルホンの如き外科的に移植可能な材料
を射出成形した)がその内部にチタンまたはステンレス
鋼の如き非磁気材で作った斜板324を有している。斜板
324はサフアイリング 328がプレスばめされた円形の孔3
26を有し、この孔の截頭円錐形表面 330が球状ボール 3
32(高度に磨いたルビー)用の弁座を形成している。
【0030】第19図に平面で示したばね 334(ステン
レス孔またはそれ以外の材料の1部片)がボールを弁座
に圧接している。ばね 334は流れの変化に対し作用圧力
を僅かに変化させる低いK係数を生じる(すなわち、平
たい流れ−圧力曲線)。ばねはボール 332におおいかぶ
さるベース 336と、ベースから調節機構にまで延びてい
る中心アーム 338とベースからヨーク 344にまで延びて
いる2つの側部アーム340,342とを有している。ヨーク
344は斜板 324に設けた孔にプレスばめされタブ 346が
側部アームの頂部上に延びている。ヨークは中心アーム
が貫通する余裕を作るよう中心が切欠いてある。側部ア
ーム 340,342の端部を形成したノッチ(図示せず)がヨ
ークの一部分を収容してばねをそれが長さ方向に運動し
ないよう固定している。ばねは側部アームがヨークの垂
直の外面に接触することにより側方に運動しないよう固
定されている。
【0031】斜板 324は弁体 322内にきつく固定されて
いる。斜板 324を弁体にすべり込ませ(第18図に右方
から左方に)ることによりきつくはめる。弁体の上手側
端部に設けた溝 354,356が斜板 324の部分に 350,352
(第24図)を収容し下手側端部に設けた溝 349が斜板
のタブ 348を収容している。これらの溝は斜板の傾斜方
向にでなくほぼ水平に延び従って、タブ 348と部分 35
0,352とは溝にきつく食い込む傾向がある。
【0032】弁体のボール側端部に設けた溝 354,356は
また斜板 324を下方に押して斜板をO−リング 358シリ
コンゴムにきつく圧搾して弁を通る流れがすべてボール
322と弁座 330との間に形成されたオリフィスを形成す
るよう内部シールを形成する。流れは入口空所 360から
ボール 322を通り出口空所 362えと弁体を通過する。
【0033】ばね 334がボール 332にかける予負荷はカ
ム 366(デルリン)を使用して中心アーム 338の自由端
364の垂直位置を変える(0.75mmの範囲にわたり)こと
により調節する。ばねが予負荷をかけると弁の圧力を決
める。カム(第21図ないし第23図に詳細に示してあ
る)は18段の円形階段を有し各段はV−字形断面を有
するよう溝が設けてある。アーム 338の自由端 364もま
た段368のV−字形に対応して同様にV−字形を有して
いる。階段の各端部にはバリヤが素子 370により形成さ
れている。これによりカムの回転を1回転より僅かに小
さく限定している。段368のV−字形はカムを18の可
能な角度位置の1つに正確に保持する戻り止めとして作
用する。このことはアーム 338の垂直位置が常に正確に
18の異なる値の1つにあり従って、弁の作用圧力が常
に18の可能な異なるレベルの1つにあることを示す。
【0034】カム 366はロータ 372の中心孔(4mm直
径)にカムの1つの特記をロータの凹所 373にはめ込み
正確に角度的に位置決めするようプレスばめされる。カ
ム−ロータユニットはベースが斜板 324にプレスばめさ
れているシャフト 376上をゆるく回転する。このユニッ
トはシャフトの頂部に固着した保持素子 377により保持
されている。ロータはプラチナコバルトまたはサマリウ
ム(腐食抵抗を良くするためプラチナを鍍金できる)で
作ることが好ましい。ロータは交互に反対極性の10個
の永久磁石 374(第25図−26図)を有している。ど
の角度位置においも、ディスクの頂部に露出した極は底
面に露出した極とは反対極性である。
【0035】ロータ 372の下方には4個のステータ素子
378が固定されこれら素子は軟磁性で透磁性の材料すな
わち塩化物を含む脳脊髄流体の存在において腐食に抵抗
する材料で作られている。好ましい材料としては磁気的
ステンレス鋼合金およびニッケル、鉄およびモリブデン
またはコバルトとの合金がある。第18図に示してある
ように、ステータ素子はシャフト 376により斜板 324に
固定されたプラスチック部材 380に埋め込んである。ス
テータ素子はロータの下方にそれぞれある部分が永久磁
石 374に合致するような形状にしてある。ロータを越え
て半径方向にあるステータ素子の部分はステータが付勢
されると極間の境界がロータの周辺にあるようロータの
下方の面積に合致する寸法にしてある。
【0036】操 作 操作に際して、分岐弁組合わせ体を良く知られた方法で
患者に外科的に移植する。移植以前に、可調節弁 314の
圧力を症状に応じて所望のレベルにセットできる。たと
えば、手術の結果として直ちに圧力が変化しないよう患
者の手術前の脳室CSF圧力にほぼ等しくセットでき
る。患者が手術の外傷から回復した後、圧力を所望のレ
ベルにまで低いレベルに調節する。通常の圧力の水頭症
の場合には、圧力を脳室を当初収縮させるに十分なレベ
ルに下げる。必要に応じてその後時々圧力を調節でき
る。通常の圧力の水頭症の典型的な治療では脳室の寸法
を安定化するため脳室が十分収縮した後圧力を上向きに
調節する。
【0037】治療を始めた児童では圧力は脳の実質に与
えるストレスを下げるため脳室の寸法に反比例してある
レベルにまで下げる必要がある( 1976年3月発行の
「外科神経学」第5間にハキム等が発表した「頭蓋の物
理学」と題する論文の第13図参照)。脳室の寸法が減
少するに従い、弁の圧力を増大させる必要があり、従っ
て、脳室が通常の寸法になると脳室内圧力は再び正常に
なりそれにより患者にスリット脳室状態が生じるのを防
止する。また正常な圧力の水頭症の場合に、時には、弁
の圧力が低くても患者は症状が良くならず脳室の寸法は
不変で外科医に脳萎縮症を処置していると考えさせる。
しかしながら、弁の圧力を更に低いレベルに変えること
により、脳室の寸法は減少し患者は直ちに快方に向かい
始める。老齢者が長期の正常圧力の水頭症の場合には、
脳室内圧力は若者と短期間の水頭症の場合よりも低くす
る必要があると判った。
【0038】本発明の別の利点は移植した分岐弁を患者
から取り出す時を決める、すなわち、患者が余分な脳液
を排出するのにまだ弁に頼っているかどうかを判断する
方法にある。このことを判断するこれまでの方法では弁
の下手側で管を一時的にはさんで閉じ弁に依存する徴候
(たとえば、軽度の頭痛)を表わすか患者を観察して行
って来た。この徴候のない場合には、弁を取り出せる。
本発明では、流れを完全に止める必要はない。より安全
な方法に従うことができる。先ず弁圧を僅かに引き上げ
て次いで調節機構を使用して確認する。
【0039】再び第1図ないし第5図を参照すると、第
5図に線図で示た分岐弁の付近にパルス磁界を発生する
ことにより弁圧の調節を行う。弁調節素子80を図示し
た配向にして可調節弁14上に置く。調節素子80は2
つの電磁石82,84を収容していて、これら電磁石は
符号86で略図で示した外部の制御装置により個別に制
御する。調節素子80はそれを正しい配向にして弁に当
てるようにするため外部にしるし(CSF流方向に向い
た矢印)を有している。制御装置86は調節方向、すな
わち、高い圧力が低い圧力かと調節程度とを操作員が選
択できるようにする制御手段を2つ有している。圧力方
向の調節は2つの磁石82,84のうちいずれを付勢す
るかにより決める。調節程度は選択した磁石に印加した
パルスの数により決まる。パルスを印加する毎に磁気ア
ーム48を弁ハウジングの内面60に向け動かし次いで
その中立位置に戻るよう第3a図と第3b図とに示した
如く移動させ、これらの図にはアームの2つの運動方向
が示してある。第3a図において、磁石84は付勢さ
れ、このアームは図示した中立位置と極端位置(この図
の上部)との間を運動せしめられる。磁石54が弁ハウ
ジングの内面60(第5図)に接触することによりアー
ムの運動は停止する。第3b図において、反対方向の運
動が示してある。アーム52の各サイクルにより素子6
2を歯車46の1つの歯に係合させそれにより歯車を小
さい角度回転させる。アーム52はそのサイクル中に僅
かに曲がりエスケープ素子がそのように係合できるよう
にする。ねじりばね56はアームに復帰トルクをかけ
る。磁石に印加した電気的パルスはそれぞれアーム52
を静かに中立位置から遠ざかりまたその位置に戻るよう
選択した波形を有し、従って、アームか中立位置を越え
て運動することはほとんどか全くなく、従って、歯車4
6の好ましくない逆回転を防止する。
【0040】第6図ないし第10図の具体例は第1の具
体例と同じ方法で移植する。
【0041】第1の具体例用に第5図に示した型式の調
節素子と制御装置とを使用してポピング圧力を調節す
る。各パルス毎に極性を交互にする磁界を弁組合わせ体
のいずれかの側に印加する。両方の磁石 140,142は磁界
により影響されるが磁力源に最も近い磁石は磁界の強さ
が磁力源からの距離の平方として変化するので他方の磁
石に勝る。従って、弁の作用を理解させるため、磁界に
最も近い磁石のみが駆動されると仮定する。磁石とそれ
に接続したエスケープ素子とを歯車 132をエスケープ素
子の1完全サイクルに対し1つの歯に相等する角度だけ
回転させるに十分前後に回転させるよう磁界強度の経時
的変化を選択する。
【0042】第10a図−第10図にはエスケープ素子
の1サイクル中における1段階が線図で示してある。電
磁石がN極に励磁されると、エスケープ磁石を回転させ
エスケープ磁石のS極は電磁石に向け吸引されN極はこ
の電磁石から反発される。これらの図において、歯車は
好ましい具体例より歯数が多くエスケープ素子は線図で
示してある。
【0043】歯車 132が回転するとねじ 118を次いでア
ーム 120の一端を上方か下方に動かす。このことは次い
でばね 116がボール 110にかける力を変化させ、従っ
て、ボールに流体圧力をかけるポピング圧力がボールを
弁座から持ち上げる。図示した型式のばねを使用する利
点は非常に低いK−係数(ばね定格)をボールに生じ
(従って、流量の変化に対してポピング圧力がほとんど
変化しない)またばねに作用する偏倚力が他の型式のば
ねよりもねじ 118の高さの変化に対し応答が低い(従っ
て、ポピング圧力を一層微細に調節できる)ということ
である。歯車の1完全回転はポピング圧力の通常にその
全範囲わたる調節を併う。
【0044】第17図ないし第32図の具体例は第1の
具体例と同じ方法で移植する。
【0045】第27図ないし第29図に線図で示した分
岐弁の付近にパルス磁界を印加して弁圧の調節を行う。
弁調節素子 390を図示した配向にして可調節弁 314に適
用する。調節素子は符号 396で線図で示した外部の制御
装置により個別に制御される4個の電磁石392,393,394,
395から成る調節素子 390はその外面にこの素子を弁に
正しい配向で印加できるよう(CSF流方向に向いてい
る矢印の如く)しるしが付してあり、この素子はその底
面に移植した弁の個所で頭蓋にはまる寸法にした溝 398
を有している。この溝は一端 399が可調節弁 314に相対
的に正しく長さ方向に並べるよう細くなっている。
【0046】制御装置 396は入力キイを有していて、こ
の制御装置を使用して操作員は18の可能な所望の圧力
(20ないし 190mmH2O)と1つの圧力表示とを選択
できる。
【0047】電磁石 392,393,394,395はそれぞれステー
タ素子に向いて北極か南極かを有するよう付勢できそれ
ぞれ全く消勢されたままでも良い。ロータ 372は第27
図の票に示した順序で電磁石を付勢することにより所望
の方向に所望の角度にわたり運動させる。たとえば、電
磁石 392,393を先ず南極および北極極性にそれぞれ付勢
し電磁石 394,395を消勢したままにすることにより時計
方向に回転させる。次の段階で、電磁石 392,393を消勢
し電磁石 394,395をそれぞれN極とS極の極性とに励磁
する。第4の段階後この順序を反復する。ロータ 372は
第27図には第1段階(ロータの磁石の極性が底面の極
性である)のちに達した位置で示してある。もし電磁石
が生じた磁力の付与された磁石のS極からN極に指すベ
クトルで説明すると、ロータ 372を時計方向に回転させ
る(第27図の表を下方に)ため説明した順序は90°
段階にして反時計方向に(ロータの回転方向とは反対)
磁界ベクトルを回転させることになることが判る。
【0048】電磁石 392,393,394,395は90°間隔にし
て中心軸線から等しい半径距離にして間隔をあけてあ
る。調節装置 390を弁 314上に適当に取り付けると、電
磁石の中心軸線はロータ 372の回転軸線と一致し各電磁
石は1つのステータ素子 378と同じ角度位置に並ぶ。し
かしながら、この並びは正確である必要はない。本発明
373またはステータ素子 378を見ることができないかこ
れら素子が外部の電磁石の寸法に比較して寸法が小さい
ことによりやむを得ないので並びの誤りは許容される。
【0049】電磁石を付勢する結果として誘導した磁気
的成極が第29図に線図で示してある。2つの付勢とれ
た電磁石を接続する軸線に沿う2つのステータ転子は半
径方向に成極され、従って、極間の境界はほぼディスク
ロータの周縁にある。これら2つのステータ素子の半径
方向内方部分、すなわち、ロータ 372の下方にある部分
は外方にある部分とは反対の極性を有している。対照的
に、他の軸線に沿うステータ素子は曲間の境界が半径方
向にあるよう成極される。両方の極はロータ 372の下方
に延びる。この成極パターンはたとえ電磁石の配向に可
成り誤差があっても生じる。
【0050】ロータ 372の運動はロータの下方にあるス
テータ領域 400(第29図にダッシュ線で示してある)
により主として影響を受け、その理由はロータの永久磁
石 374に最も近い部分がこの領域であるからである。従
って、均一な極性を有するステータ素子の部分がスリッ
ト極性を有する部分を支配する。この現象は外部の電磁
石により誘導した成極が対応するステータ素子の半径方
向軸線に沿い最も強くなるよう磁気的に不等方性材でス
テータ素子を作ることにより強まる。
【0051】磁極 374の数は1対の半径方向に向かい合
うステータ素子 378が1対の磁極 374(第27図におい
て上方の左側と下方の右側)と並ぶと1の2つのステー
タ素子(第27図において上方の右側と下方の左側)が
磁極 374の2つの磁石間の中間で互い違いになる。作用
において、制御装置が2つの磁石間に互い違いの対のス
テータに最も近い電極を付勢しそれにより転子を磁極 3
74の半分に相等する角度にわたり運動させる。
【0052】好ましい具体例では、ディスクのそれぞれ
の側に10個の磁極があり、従って、1完全回転毎に2
0の角度的増分(すなわち、各段階は 360°の1/20
すなわち18°である)がある。カム 368の階段面に沿
う18の戻り止めした段に相等してこれら増分のうち1
8のみを使用する(他の2つの増分はカムの戻り止め壁
370が占める)。
【0053】制御装置 396に圧力を指定した後、1つの
入力キイを押し下げる。これにより低設定値方向すなわ
ち、ロータ 372の反時計方向に18段階の順序を開始す
る。これによりばねのアーム 364がカム階段の最下段に
なる位置にカムを戻すようにする。もし18段階より少
い段階がカムをこの位置に戻すのに実際に必要であると
(しばしばあるように)、カムの素子 370が形成する戻
り止め壁がそれ以上の回転を防止する。18段階のリセ
ット順序が終了後、ロータを指定した圧力に相等する段
階数だけ時計方向に回転させる。
【0054】第17図ないし第32図の具体例は種々変
形できる。
【0055】ステータ素子用には非等方向性材料を使用
でき、成極の最も強い軸線を半径方向に配向する。その
ように非等方向性にするには各ステータ素子を半径方向
に2つまたはそれ以上の数のセグメントに裂くことによ
り機械的に行う。
【0056】可変の磁気抵抗またはハイブリッドロータ
を永久磁石 372に変えることができる。
【0057】本発明によれば、線運動する素子をロータ
として設けまたステータ素子を線運動するロータの通路
に沿い配置することにより、移植した装置内に線運動を
生じることができる。
【0058】好ましい具体例の10極ロータの代りにそ
れより極数の少いロータを使用でき、特に微細な角度精
度を必要としない場合(たとえば、ポンプでは簡単な2
極ロータで十分なこともある)はそうである。外部磁界
を印加するのに強力な永久磁石を使用できる(たとえ
ば、前記したポンプの2極ロータ)。
【0059】電線を移植したステータ素子のまわりに舞
いてコイルを形成でき、従って、外部のパルス発生磁界
によりコイルに電流を誘導し、この電流はもしコイル回
路が抵抗器またはコンデンサにより閉成されるとステー
タ素子を磁化する。
【0060】一部片ステータ素子、たとえば、第30図
に示した如き4ローブ付きステータ素子を好ましい具体
例のステータ素子に変えることができる。一部片ステー
タ素子を使用する1つの利点はステータがロータの外周
の内側に全体があり、従って、一層こじんまりした移植
ユニットとなる。これは磁化されると第30図に示した
如く支配するローブが好ましい具体例におけるように半
径方向に2つの極部分に半径方向に分割したものでなく
すべて1極のものであるからである。従って、内方の半
分だけでなく、全ローブがロータの移動に影響を与える
ことができる。一部片ステータの欠点は外部の磁界との
並びの誤差の公差が小さいということである。誤並びに
対する公差が小さいことは第31図を参照することによ
り理解できよう。この図では外部の磁界は2極に分割さ
れたローブを今は完全に1つの局内にあるようにする十
分回転せしめられている。その結果、4つのローブはロ
ータにほとんど等しく影響を及ぼしロータを動かすこと
はできない。
【0061】現在のところ更に好ましい具体例は図示し
た如き10極でなく6極を設けたロータ 372を有してい
る。そのようなロータは1完全回転に対して各30°の
20段階を生じる。これら段階のうち11段階は11の
異なる圧力設定値に使用され(それぞれ15mmH2
だけ相違して)30ないし 180mmH2Oの範囲にわた
る。6極の1つの利点は4ステータ素子の形状(第7
図)では10極より6極を使用して一層大なるトルクを
利用できるということである。これにより4ステータ素
子のすべてが外部の磁界により磁化されると同一方向に
トルクを生じることになる。10極の場合(第37図)
はこれとは異なる。分割した極性を有するステータ素子
(第29図の上方の右側と下方の左側)が生じるトルク
は均一な極性を有するステータ素子が生じるトルクより
弱いが反対である。しかしながら、この6極と10極の
具体例のこの相違はもし一部片4ローブステータを使用
すると正反対である。その場合に、分割極性ステータ素
子は6極転子とは反対であるが、10極ロータとは反対
でないトルクを生じる。またもし、10極ロータを別々
のステータ素子と併用するステータ素子用に非等方向性
材を使用することによりトルクを増大できその理由は分
割極性ステータ素子に対する均一極性ステータ素子の優
位性を増すからである。
【0062】別の具体例が第11図に示してある。磁石
140,142の1つ(および関係したエスケープ素子)は他
の磁石に対しほぼ垂直となるよう歯車のまわりに他のエ
スケープ素子から約90°にして位置決めしてある。こ
の弁と併用する弁調節素子は外部の電磁石82,84も
また互いに90°にして位置決めされている(第11図
に示した如く)。このように90°の配向にすると磁石
140,142の1つが外部電磁石82,84の1つのみが付
勢されると他方の磁石に対する優位性を増すのに役立
つ。
【0063】別の変形例では歯車 132の回転に応答して
ばねのアーム 120の高さを調節するためねじ 118の代り
に第12図に示した如くカム 200を使用することが好ま
しい。その他の変形例では歯車132を最小および最大ポ
ピング圧力に相等する位置で停止させまた歯車 132とエ
スケープ素子とを板 198(第7図の板 160に相等)を貫
通して圧入された短いシャフト 196に装着するため歯車
132用のストッパ(たとえば、歯車から延びタブに衝合
するピンを形成するため歯車 132に少い数の歯(たとえ
ば、14個の歯)を使用する。このストッパは調節中に
有用で、たとえば、歯車 132はストッパに達するまで反
時計方向に回転させ次にストッパから所望数の時計方向
回転像分を指定してポピング圧力を反覆して正確に設定
できる。
【0064】第10a図ないし第10b図に示した2個
のエスケープ素子を使用する代りに、第13図に示した
型式の唯一のエスケープ素子を使用すると好ましいこと
がある。第10図に示したエスケープ素子のずんどう歯
は1個の磁石 212の各端部に取り付けた薄い可撓性素子
210,211に代えてある。この構造は弁に集積することの
ある破片を一層良く処理でき、その理由は薄い素子 21
0,211が歯間に集積することのある破片を差し通すのに
ずんどうの歯よりもすぐれているからである。外部に印
加した磁界の各パルスは板214とばね 216とにより形成
されたねじり中心決めばねに抵抗して磁石 212を瞬間的
に回転させそれにより歯車 132をその歯の角度的間隔だ
け回転させる。運動中押す素子(たとえば、第13図に
おける素子210)は比較的に剛強のままで、従って、歯
車歯の通路からそれる傾向のある他の素子(たとえば、
この図の素子 211)のずっと小さい阻止力に打勝つ。各
パルスの終りに、中心決めばね 216は磁石 212と素子21
0,211とを停止位置に戻す。
【0065】別の具体例ではばね調節ねじを回転させる
のに図示した機構の代りに電子時計に使用する型式に似
た非常に小型のステップモータを使用し、このステップ
モータのロータは弁内にありまたステータは外部の調節
素子に設ける。(この具体例はステータの部品が弁内に
ある第17図ないし第32図の具体例と対照的であ
る)。そのような構造が第14図に示してある。複数の
交互の極性の永久磁石 218がディスク 220に形成され
(サマリウム−コバルト)、各磁石の1つの極はディス
クの上面にあり、他方の極は底面ある。ディスク 220は
ホイール 221に取り付けてあり、このホイールは歯車 1
32に代るものでありステータ素子モータのロータ部分を
形成している。外部の電磁石 222,223はディスク 220に
対し第14図に示した如く位置決めされ、1つの外部電
磁石 222が磁石 218の1つに並べられると他方の外部電
磁石 223は2つの磁石 218間の中間で互い違いになって
いる。作用においてパルスを発生される電磁石は2つの
磁石 218の間に互い違いにされたものとなるように電磁
石 222,223は交互にパルスを発生せしめられ、ディスク
220の回転方向はこの磁石の極性により決まる、この具
体例は一般に大きいロータを使用し外部ステータを正確
に位置決めする。
【0066】別の変形例では前記した具体例の歯車に互
いに正反対に取り付けた一対の永久磁石を使用する。外
部の馬蹄形磁石をホイール上の磁石に並べ次いで圧力調
節を行うため回す。
【0067】別の具体例では第14図に関連して説明し
た如くホイール 221、ディスク 220および永久磁石218
の円形例を設けるが、第15図に示した如く位置決めし
た外部磁石 230を回してホイール 221を回転させる。調
節磁石 230が1完全回転する毎にホイール 221を前進さ
せる。回転磁石 230を磁石 218を通りほぼ円周方向に沿
い磁界を移動させるようにした他の機構に変えることが
でき、たとえば、コイル磁石をソレノイドおよび戻しば
ねの作用によりディスク 220を通り反復的に掃引でき、
コイル磁石は一方向に運動している時のみ付勢する。
【0068】別の変形例が第16図に示してある。外部
の調節装置は弁内のディスク 220におけると同じく配列
した永久磁石を有するディスク 240である(サマリュム
−コバルト)。磁石を同じ配列にすると内部ホイールを
外部のディスクの回転と同期化して回すことができる。
【0069】
【発明の効果】本発明では分岐弁に機械的運動(たとえ
ば、回転または線運動)を誘導させそのことを装置に何
ら物理的接続部もなく(たとえば、弁の圧力設定値を変
えるかスイッチを作動させるか電気回路のパラメータを
変えるため)行えるようにする利点を有している。これ
により例えば皮膚に侵入するワイヤ、管またはその他の
物理的素子の必要もなくしかも体内に埋設したバッテリ
ーを使用せずに位置を調節できる内部素子を有する分岐
弁を移植できる。用途としては脳脊髄液分岐弁(作用圧
力を非侵襲的に非常に正確に調節でき)と医薬を正確な
量で投与するポンプとが含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に使用される分岐弁の第1の好ましい
具体例のいく分略図で示した斜視図。
【図2】 図1の2−2線に沿い切断して第1の具体例
の内部構造を示す断面図。
【図3】 図2の3−3線に沿い切断して第1の具体例
の磁気的調節アームの2つの位置を示す図。
【図4】 図2の4−4線に沿い切断して第1の具体例
のボール偏倚ばねを示す図。
【図5】 図2の5−5線に沿い切断して弁を頭蓋内に
移植した状態とまた弁上に位置決めした弁調節素子とを
示す断面図。
【図6】 本発明に使用される分岐弁の第2の好ましい
具体例を弁の内部構造を示すため一部分切欠いて示す平
面図。
【図7】 図6の7−7線に沿い切断して示した断面
図。
【図8】 図6と図7との8−8線に沿い切断して示し
た断面図であり、図8aは弁の3アームばねの平面図。
【図9】 磁気的エスケープ素子と歯車とのみを示す第
2の具体例の平面部分ず。
【図10】 第2のエスケーブ機構をその1完全サイクル
における異なる4段階を示す第2の具体例のエスケープ
機構の平面線図。
【図11】 第2の具体例のカムと歯車との好ましい変形
例の断面部分図。
【図12】 第2の具体例のカムと歯車との好ましい具体
例の断面部分図。
【図13】 第2の具体例の別の変形例の歯車とエスケー
プ素子との線図。
【図14】 他の具体例の磁気ホイールと外部の調節磁石
との線図。
【図15】 他の具体例を示す図14と同様な図。
【図16】 更に他の具体例を示す図14と同様な図。
【図17】 本発明に使用される分岐弁の最も好ましい具
体例をいく分線図で示す斜視図。
【図18】 図17の18−18線に沿い切断してその内
部構造を示す断面図。
【図19】 図18の19−19線に沿い切断して示す断
面図。
【図20】 図18の20−20線に沿い切断して示す立
面図。
【図21】 該具体例のカムを示す図18の21−21線
に見た平面図。
【図22】 図21の22−22線に沿い切断して示す断
面図。
【図23】 図23は該カムの段階を示す線図。
【図24】 該具体例の内部支持板の平面図であり、図2
4Aは図24の24A−24Aに沿い切断して示す断面
図。
【図25】 ディスク上の10対の極を示す該具体例の永
久磁石ディスクの平面図。
【図26】 図25の26−26線に切断して示した断面
図。
【図27】 本発明に使用される外部の調節電磁石の位置
を(実際より拡大して示す)該具体例の線図。
【図28】 頭蓋の下方に移植され外部の調節素子により
おおわれた該具体例の線図。
【図29】 4個のステータ素子の磁気的付勢を示すため
ロータとカムとを取除いた以外は図27に似ている線
図。
【図30】 一部片ステータを使用する変形具体例の平面
部分図。
【図31】 一部片ステータの作用を示す平面図。
【図32】 それぞれのステータ素子が電気的コイルを含
んでいる変形具体例をいく分線図で示す平面部分図。
【符号の説明】
10 装置 22 ハウジング 28 ボール 30 ばね手段 32 中心アーム 36,38 側部アーム 46 歯車 48 調節手段 108 弁座
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 サロモン・ハキム コロンビア国ボゴタ,ノース 48−26, キャレラ13 (72)発明者 カーロス・エイ・ハキム アメリカ合衆国フロリダ州33308,フォー ト・ローダーデイル,ガルト・オーシャ ン・ドライブ 3400

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁界変化に応じて移動するようにされた
    一つまたはそれ以上の部材をもつ形式であって生体内に
    埋め込まれるべき分岐弁を外部より調整し、 それにより前記分岐弁のポピング圧を間接的に外部より
    調整する方法であって、 複数の電磁石を前記分岐弁の近傍に配置する行程と、 前記電磁石のうちの異なる電磁石が連続するステップで
    励磁されるところの一連のステップを通じて前記電磁石
    を選択的に励磁して前記磁界変化を生ずるようにする励
    磁行程と、を含み、 前記電磁石の一連の励磁、配向および強さは、前記分岐
    弁の前記部材が該一連の励磁に応答して移動し、これに
    より前記ポピング圧を調整するように選択され、前記電
    磁石の一連の励磁によって前記電磁石によって形成され
    る磁界が増分的に角度位置が変化するベクトルで表わさ
    れる回転磁界となることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記励磁行程においては、一つのステッ
    プから他のステップへの移行の際に前記電磁石の極性
    (N極またはS極)を切り換えることを含む一連のステ
    ップを通して前記電磁石を付勢するようにした請求項1
    記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記一連のステップは、前記電磁石の少
    くとも1つが前記一連のステップの間に前記電磁石の少
    くとも他の1つと逆極性をもつように選択される請求項
    2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記分岐弁内に複数の前記部材が第1の
    軸まわりに位置決めされ、前記電磁石が第2の軸まわり
    に位置決めされ、前記ハウジングは前記第1および第2
    の軸をほぼ同軸に向けるように形状づけられている請求
    項1〜3のいずれか一つに記載の方法。
  5. 【請求項5】 4つの前記電磁石が前記第2の軸まわり
    に90°ずつ離間して設けられた請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記励磁行程においては各パルスが前記
    一連のステップの一つのステップに対応するパルス磁界
    を発生するようにし、これにより前記分岐弁の前記部材
    が前記磁界の中で各パルスに対し一つの増分移動を完了
    するように作動せしめられる請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記回転磁界が前記一連のステップの各
    ステップにて一つの増分角移動をなすように前記第2の
    軸まわりに回転し、前記部材が前記第1の軸まわりに回
    転する請求項4記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記一連のステップの各ステップが前記
    部材の一つの増分移動と、前記ポピング圧の対応する増
    分変化とを生ぜしめるようにした請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記一連のステップが、前記部材をあら
    ゆる可能な始動位置から既知の基準位置へ移動するに十
    分長い第1の一連のステップと、前記部材を所望のポピ
    ング圧に対応する複数の増分を通して移動せしめるよう
    に選択された第2の一連のステップとからなる請求項8
    記載の方法。
  10. 【請求項10】 磁界変化に応じて移動するようにされた
    一つまたはそれ以上の部材をもつ形式であって生体内に
    埋め込まれるべき分岐弁を外部より調整し、それにより
    前記分岐弁のポピング圧を間接的に外部より調整する方
    法であって、 複数の電磁石を前記分岐弁の近傍に配置する行程と、前
    記電磁石のうちの異なる電磁石が連続するステップで励
    磁されるところの一連のステップを通じて前記電磁石を
    選択的に励磁して前記磁界変化を生ずるようにした励磁
    行程とを含み、 前記電磁石の一連の励磁、配向および強さは、前記分岐
    弁の前記部材が該一連の励磁に応答して移動し、これに
    より前記ポピング圧を調整するように選択され、 前記励磁手段は各パルスが前記一連のステップの一つの
    ステップに対応するパルス磁界を発生するようにした手
    段を含み、これにより前記分岐弁の前記部材が前記磁界
    の中で各パルスに対し一つの増分移動を完了するように
    作動せしめられることを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 前記励磁行程においては、一つのステッ
    プから他のステップへの移行の際に前記電磁石の極性
    (N極またはS極)を切り換えることを含む一連のステ
    ップを通して前記電磁石を付勢するようにした請求項1
    0記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記一連のステップは、前記電磁石の少
    くとも1つが前記一連のステップの間に前記電磁石の少
    くとも他の1つと逆極性をもつように選択された請求項
    11記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記分岐弁内に複数の前記部材が第1の
    軸まわりに位置決めされ、前記電磁石が第2の軸まわり
    に位置決めされ、前記ハウジングは前記第1および第2
    の軸がほぼ同軸に向けるように形状づけられている請求
    項10〜12のいずれか一つに記載の方法。
  14. 【請求項14】 4つの前記電磁石が前記第2の軸まわり
    に90°ずつ離間して設けられた請求項13記載の方
    法。
  15. 【請求項15】 前記一連のステップは、前記電磁石によ
    り発生される磁界の磁界ベクトルが前記一連のステップ
    の各ステップで一つの増分角移動をなすように前記第2
    の軸まわりに回転し、前記部材が前記第1の軸まわりに
    回転する請求項13記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記一連のステップの各ステップが前記
    部材の一つの増分移動と、前記ポピング圧の対応する増
    分変化とを生ぜしめるようにした請求項10記載の方
    法。
  17. 【請求項17】 前記一連のステップが、前記部材をあら
    ゆる可能な始動位置から既知の基準位置へ移動するに十
    分長い第1の一連のステップと、前記部材を所望のポピ
    ング圧に対応する複数の増分を通して移動せしめるよう
    に選択された第2の一連のステップとからなる請求項1
    6記載の方法。
  18. 【請求項18】 磁界変化に応じて移動するようにされた
    一つまたはそれ以上の部材をもつ形式であって生体内に
    埋め込まれるべき分岐弁を外部より調整し、それにより
    前記分岐弁のポピング圧を間接的に外部より調整する方
    法であって、 複数の電磁石を前記分岐弁の近傍に配置する行程と、前
    記電磁石のうちの異なる電磁石が連続するステップで励
    磁されるところの一連のステップを通じて前記電磁石を
    選択的に励磁して前記磁界変化を生ずるようにした励磁
    行程とを含み、 前記電磁石の一連の励磁、配向および強さは、前記分岐
    弁の前記部材が該一連の励磁に応答して移動し、これに
    より前記ポピング圧を調整するように選択され、 前記励磁手段は、一つのステップから他のステップへの
    移行の際に前記電磁石の極性(N極またはS極)を切り
    換えることを含む一連のステップを通して前記電磁石を
    付勢するようにし、 前記一連のステップは、前記電磁石の少くとも1つが前
    記一連のステップの間に前記電磁石の少くとも他の1つ
    と逆極性をもつように選択された方法。
  19. 【請求項19】 前記分岐弁内に複数の前記部材が第1の
    軸まわりに位置決めされ、前記電磁石が第2の軸まわり
    に位置決めされ、前記ハウジングは前記第1および第2
    の軸がほぼ同軸に向けるように形状づけられている請求
    項18記載の方法。
  20. 【請求項20】 4つの前記電磁石が前記第2の軸まわり
    に90°ずつ離間して設けられた請求項19記載の方
    法。
  21. 【請求項21】 前記励磁行程においては各パルスが前記
    一連のステップの一つのステップに対応するパルス磁界
    を発生するようにし、これにより前記分岐弁の前記部材
    が前記磁界の中で各パルスに対し一つの増分移動を完了
    するように作動せしめられる請求項18記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記一連のステップは、前記電磁石によ
    り発生される磁界の磁界ベクトルが前記一連のステップ
    の各ステップで一つの増分角移動をなすように前記第2
    の軸まわりに回転し、前記部材が前記第1の軸まわりに
    回転する請求項19記載の方法。
  23. 【請求項23】 所望のポピング圧を特定するようにした
    入力キーを有する制御パネルと、前記電磁石を制御する
    ため該入力キーの作動を電気信号に変換する手段とを含
    む請求項18〜22のいずれか一つに記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記一連のステップの各ステップが前記
    部材の一つの増分移動と、前記ポピング圧の対応する増
    分変化とを生ぜしめるようにした請求項18記載の方
    法。
  25. 【請求項25】 前記一連のステップが、前記部材をあら
    ゆる可能な始動位置から既知の基準位置へ移動するに十
    分長い第1の一連のステップと、前記部材を所望のポピ
    ング圧に対応する複数の増分を通して移動するように選
    択された第2の一連のステップとからなる請求項24記
    載の方法。
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