JP2001104471A - 圧力可変弁装置及び該弁装置の設定圧力検出装置 - Google Patents

圧力可変弁装置及び該弁装置の設定圧力検出装置

Info

Publication number
JP2001104471A
JP2001104471A JP28344799A JP28344799A JP2001104471A JP 2001104471 A JP2001104471 A JP 2001104471A JP 28344799 A JP28344799 A JP 28344799A JP 28344799 A JP28344799 A JP 28344799A JP 2001104471 A JP2001104471 A JP 2001104471A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve device
valve
movable
magnetic
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28344799A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Ito
隆史 伊東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
Priority to JP28344799A priority Critical patent/JP2001104471A/ja
Priority to EP00308221A priority patent/EP1092450A1/en
Priority to US09/675,230 priority patent/US6439538B1/en
Publication of JP2001104471A publication Critical patent/JP2001104471A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M27/00Drainage appliance for wounds or the like, i.e. wound drains, implanted drains
    • A61M27/002Implant devices for drainage of body fluids from one part of the body to another
    • A61M27/006Cerebrospinal drainage; Accessories therefor, e.g. valves
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/03Detecting, measuring or recording fluid pressure within the body other than blood pressure, e.g. cerebral pressure; Measuring pressure in body tissues or organs
    • A61B5/031Intracranial pressure
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/03Detecting, measuring or recording fluid pressure within the body other than blood pressure, e.g. cerebral pressure; Measuring pressure in body tissues or organs
    • A61B5/032Spinal fluid pressure

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Neurology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Anesthesiology (AREA)
  • Otolaryngology (AREA)
  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
  • Neurosurgery (AREA)
  • Orthopedic Medicine & Surgery (AREA)
  • External Artificial Organs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 健康を害することなく、設定圧力を正確に検
出し得る圧力可変弁装置及び該弁装置の設定圧力検出装
置を提供すること。 【解決手段】 圧力可変弁装置3は、体2内に埋設され
るように構成され、弁体20による弁流路17の閉鎖を
解除する圧力を変えるべく、弁装置本体10内でB方向
に直線的に移動可能な可動体40と、弁装置本体10に
対して不動に設けられた固定磁気マーカ90と、可動体
40に一体的に形成された可動磁気マーカ42とを有す
る。一方、設定圧力検出装置4aは、磁気センサ94
と、弁装置3の固定磁気マーカ90及び可動磁気マーカ
42の位置に応じた検出出力Nを磁気センサ94から得
るべく、可動磁気マーカ42の移動方向Bに走査可能に
磁気センサ94を体外において支持する支持体92とを
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧力可変弁装置に係
わり、より詳しくは、体内に埋め込まれて髄液などの圧
力を調整するシャントバルブとして用いられるに適した
圧力可変弁装置及びその設定圧力検出装置に係わる。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】水頭症
の治療等のために、弁体として働くボールに一端部が当
接する板状のバネを設けると共に、多極ステップモータ
素体のロータと一体的に形成した螺旋階段状カム面にバ
ネの別の端部を係合させ、ロータの回転に伴うカム面の
回転に応じてバネの係合端部をロータの軸方向に移動さ
せてバネの撓み量を変えることによって、バネによるボ
ールの押圧力を変えるようにしたシャントバルブ(分岐
弁)装置を髄液等の流路に設けて髄液等の圧力を調整す
ることは、特開昭60−40063号公報に開示されて
いる。この種の圧力可変弁装置は、「メドス(商標)圧
可変式バルブシャントシステム」として知られており、
人体に埋設された状態で弁装置の設定圧力を確認し得る
ように、弁装置本体にホワイトマーカと呼ぶ固定マーカ
を設けると共に、プレッシャインジケータと呼ぶ可動マ
ーカをカムに一体的に設け、ホワイトマーカの位置及び
プレッシャインジケータの回転位置をX線によって検出
し得るように構成されている。
【0003】しかしながら、弁装置の設定圧力状態を確
認しようとする毎に、X線を人体に照射して人体をX線
に被爆させることは、健康のためには望ましいこととは
いえない。
【0004】また、ほぼ半円状に湾曲した板バネの一端
部をロータに固定すると共に、該固定端部から自由端ま
で半円状に湾曲延在した板バネの中間部の周面をボール
状の弁体に当接可能にし、ロータの回転角の変化に伴う
バネとボールとの当接位置の変化に応じて、バネによる
ボールの押圧力を変えるようにした弁装置も、例えば、
特開平8−170749号公報で知られている。この種
の弁装置は、「ソフィーバルブシステム」として知られ
ており、この弁装置では、一の直径方向に磁化した永久
磁石でロータを形成し、弁装置を埋込んだ部位の体表面
にコンパス(回転自在な磁針)を載せて該コンパスの磁
針の向きによりロータの永久磁石の回転角を検出するよ
うにしている。
【0005】しかしながら、回転角がこのように簡単な
手段で一応なりとも検出可能であるものは、単一の(二
極の)永久磁石からなるロータを360度よりも小さい
角度の範囲内で回転させて設定圧を調整し得るようにし
た特殊な弁装置に限られる。この弁装置では、二極の永
久磁石からなる磁気的に単純な構造のロータに対して該
ロータの回転角を1回転よりも小さい範囲で調整するよ
うにしているので、ステップモータ構造による回転位置
制御にはなじまず、弁装置埋設部の体表面に磁石を配置
して該体外磁石自体を回転させることによりロータ位置
を直接制御するようにしており、このような位置制御を
可能にするためにはロータ自体をある程度大きくせざる
を得ない等種々の不利益を伴う。また、コンパスの回転
中心がロータの回転中心に対してずれると、コンパスに
よる指針が設定圧力を正確に表わさない虞もある。
【0006】本発明は、前記諸点に鑑みなされたもので
あって、その目的とするところは、健康を害することな
く、設定圧力を正確に検出し得る圧力可変弁装置及び該
弁装置の設定圧力検出装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点の圧力可
変弁装置は、この目的を達成すべく、体内に埋設される
ように構成され、設定圧力が可変な弁装置であって、弁
体による弁流路の閉鎖を解除する圧力を変えるべく、直
線的に移動可能な可動体と、弁装置本体に対して静置さ
れた固定磁気マーカと、可動体に一体的に形成された可
動磁気マーカとを有する。一方、本発明による設定圧力
検出装置は、磁気センサと、この圧力可変弁装置の固定
磁気マーカ及び可動磁気マーカの位置に応じた検出出力
を磁気センサから得るべく、可動磁気マーカの移動方向
に走査可能に磁気センサを体外において支持する支持体
とを有する。
【0008】この圧力可変弁装置では、基準位置を示す
固定磁気マーカが弁装置本体に対して静置され、可動体
に一体的に可動ないし移動磁気マーカが形成されている
から、両マーカの位置を磁気センサで検出することによ
り、可動磁気マーカの固定磁気マーカに対する移動を検
出して可動体の移動を検出し得る。また、可動磁気マー
カが形成された可動体が固定磁気マーカないし弁装置本
体に対して直線的に移動可能であるから、可動体の移動
方向に沿った両マーカの間の距離ないしその変化量を検
出して可動体の移動量を検出し得る。更に、可動体はそ
の直線的な移動により弁装置の設定圧力(弁体による弁
流路の閉鎖を解除する圧力)を変えるように構成されて
いるから、可動体の移動量を検出することにより、弁装
置の設定圧力を検出し得る。この検出に際しては、X線
照射などを要しないから、健康を害する虞はない。
【0009】また、本発明の設定圧力検出装置では、こ
の圧力可変弁装置の固定磁気マーカ及び可動磁気マーカ
の位置に応じた検出出力を磁気センサから得るべく、可
動磁気マーカの移動方向に走査可能に磁気センサを支持
体により体外において支持するようにしているから、両
マーカの位置を磁気センサによって確実に且つ正確に検
出し得る。なお、可動体を直線方向に移動可能にした場
合、弁装置が体表面に近いところに埋設される限り、弁
装置のうち可動体の移動方向は弁本体の外形として体外
からも視認可能になるから、向きの設定も容易かつ正確
に行なわれ得る。可動体の直線的な移動方向は、典型的
には、髄液のような体内の流体の流路の弁装置埋設部位
における延在方向に実際上一致するように選ばれる。但
し、所望ならば、流体流路に対して交差する方向に細長
く弁装置を配設してもよい。なお、可動体の移動方向に
沿って複数の可動磁気マーカが可動体に設けられている
場合、向きを余り厳密に合わせなくてもよい。永久磁石
の二つの磁極の夫々に起因する磁場を磁気センサで検出
し得る場合には、単一の永久磁石の二つの磁極も「複数
の可動磁気マーカ」に含まれる。
【0010】磁気センサの走査方向は、典型的には、可
動体の移動方向に沿う方向のみでよい。但し、場合によ
っては、可動体の移動方向に交差する方向すなわち横方
向のライン走査を所定幅にわたって行ないつつ、且つ可
動体の移動方向すなわち縦方向にも走査して、面領域の
全体を走査するようにしてもよい。
【0011】すなわち、本発明による設定圧力検出装置
は、前記した目的を達成すべく、固定磁気マーカ及び可
動磁気マーカの位置に応じた検出出力を磁気センサから
得るべく、可動磁気マーカの移動方向に走査可能に磁気
センサを体外において支持する支持体とを有していて
も、固定磁気マーカ及び可動磁気マーカの位置に応じた
検出出力を磁気センサから得るべく、位置走査可能に磁
気センサを体外において支持する支持体とを有していて
もよい。
【0012】磁気マーカは、磁気センサと組合わせてそ
の位置が検出可能であればよい。典型的には、磁気マー
カは、永久磁石からなり、磁気センサは、該永久磁石に
より形成される磁場の強さや向きを検出して、磁気マー
カの位置を検出する。磁場の強さを検出する磁気センサ
は、典型的には、磁気抵抗素子、ホール素子及び磁気イ
ンピーダンス素子などの静磁場検出器からなる。磁気抵
抗素子は、異方性磁気抵抗効果を利用したいわゆるAM
R素子でも、巨大磁気抵抗効果を利用したいわゆるGM
R素子でもよい。AMR素子の場合、磁場により電気抵
抗が増大するタイプのものでも減少して負の磁気抵抗効
果を生じるタイプのものでもよい。また、磁気センサと
しての感度を高めるべく、複数の磁気抵抗素子を組合わ
せてなるものでもよい。なお、磁気センサを一定速度で
移動させる(一定速度で走査する)ような場合には、磁
気センサは磁場変動を検出するピックアップコイルのよ
うなものでもよい。更に、場合によっては、磁気センサ
を外部電源により給電される電磁石とし、磁気マーカを
電磁石により形成される磁気回路に変動を与え得る透磁
率の高い強磁性体にする等、他のどのような磁気的な状
態の変動検出系で構成してもよい。
【0013】固定磁気マーカは、弁装置本体に対して不
動になるように弁装置本体に対して静置され、典型的に
は、弁装置本体のうち体表面に近いところに埋設され
る。但し、場合によっては、弁装置本体のうち体表面か
ら離れたところに設けられてもよい。固定磁気マーカは
弁装置本体に対して静置されて該弁装置本体に対して不
動である限り、通常は、弁装置本体ないし弁ハウジング
とは別の名前で呼ばれる部位に設けられてもよい。
【0014】可動磁気マーカは、直線的に移動する可動
体の形成の仕方により異なり得る。すなわち、可動体
は、リニア駆動のステップモータ素体の可動子からなっ
ていても、回転式のステップモータ素体のロータの回転
を直線運動に変える変換機構に結合されて直線的に移動
されるようになっていてもよい。
【0015】前者の場合、典型的には、可動子が永久磁
石からなる可動子本体を有し、可動磁気マーカが可動子
本体の永久磁石からなる。但し、所望ならば、可動磁気
マーカとしてパーマロイ材などの軟磁性体を別個に可動
子に設けておいてもよい。後者の場合、可動磁気マーカ
は、典型的には、固定磁気マーカと同様なものからな
る。
【0016】設定圧力検出装置の磁気センサの支持体
は、体内に埋設された弁装置を覆う位置で弁装置の可動
体の移動方向に向きを合わせて配設可能であり、且つ可
動体の該移動方向に移動可能に磁気センサを体表面に近
接して支持可能であれば、その構造はどのようなもので
もよい。
【0017】更に、本発明の別の一観点の圧力可変弁装
置は、前述の目的を達成すべく、体内に埋設されるよう
に構成され、設定圧力が可変な弁装置であって、多極永
久磁石構造体からなる、回転式ステップモータ素体のロ
ータであって、弁体による弁流路の閉鎖を解除する圧力
を変えるべく回転位置が調整可能なものと、弁装置本体
に対して静置された固定磁気マーカと、ロータに一体的
に形成された可動磁気マーカとを有する。
【0018】この弁装置では、弁体による弁流路の閉鎖
を解除する圧力は、多極永久磁石構造体からなり回転位
置が調整可能な、回転式ステップモータ素体のロータに
より設定・調整されるから、ステータ構造を過度に大型
化することなく、設定圧力を細かく制御することが可能
である。ロータに可動磁気マーカが設けられる点を除い
て、この別の観点の弁装置にも、前述の一観点の弁装置
とほぼ同様な長所がある。なお、この場合、ロータが多
極の永久磁石構造体からなるから、コンパス(磁針)に
よっては回転状態を特定することは実際上できないけれ
ども、可動磁気マーカをロータに取付ることにより、可
動マーカの位置を検出してロータの回転状態を検出し得
るようにしていることになる。ここで、「多極」永久磁
石構造体とは、N極又はS極が少なくとも二箇所以上あ
り、少なくとも二個以上の永久磁石を組合わせてなるよ
うなものをいう。
【0019】以上において、固定磁気マーカ及び可動磁
気マーカは、典型的には、夫々一つ乃至一箇所の磁気マ
ーカからなる。但し、所望ならば、固定磁気マーカ又は
可動磁気マーカを二つ即ち二箇所に設けることによっ
て、弁装置本体の向きを特定し得るようにしても、三つ
即ち三箇所に設けることによって、例えば、ロータの回
転中心の位置を特定し得るようにしてもよい。なお、固
定磁気マーカの配置を体表面に平行な二次元平面に投影
した状態で相対位置を検出・評価する代わりに、例え
ば、磁気マーカの検出信号の大きさ(即ち磁場の強さ)
をも磁気センサの検出出力として検出・評価して、弁装
置の配設されている向き、例えば、体表面に対する傾斜
状態をも、特定するようにしておいてもよい。
【0020】なお、この別の一観点の圧力可変弁装置の
設定圧力検出装置は、可動磁気マーカの移動方向に対応
して磁気センサの移動方向が異なる点を除いて、前述の
一観点の圧力可変弁装置の設定圧力検出装置と同様に構
成される。
【0021】設定圧力を変えるべく直線方向に移動可能
な可動体を備えるタイプの弁装置は、例えば、基端部で
固定され先端部がボールなどの形態の弁体に当接した典
型的には板バネからなる長尺状の弾性体と、弾性体の両
端部の間において該弾性体の長手方向に沿って実際上直
線的に移動可能で、弾性体の両端部の間において弾性体
を撓ませる支点部を備えた可動体とを有する。支点部
は、可動体のうち弾性体の一方の表面に向合う位置に形
成された突起部ないし突出部でも、可動体の本体部分に
転動可能に収容・支持されたボールやローラの如き転動
体でもよい。突起部ないし突出部は、弾性体の表面に当
接して表面を押圧する先端が点状でも、弾性体の長手方
向に交差する方向、典型的には直交する方向に延在した
線状でもよい。
【0022】上述のような弁装置は、例えば、可動体を
バネの長手方向に移動させるべく、弾性体の長手方向に
対して実際上直角な方向に向き且つ可動体の移動方向の
全長に亙って実際上一様なパルス状磁場を、ステップモ
ータ素体のステータにかける可動体位置制御装置と組合
わせて用いられる。
【0023】一方、多極永久磁石構造体よりなる、回転
式ステップモータ素体のロータの回転位置を調整するこ
とによって弁体による弁流路閉鎖解除圧力を変えるタイ
プの弁装置としては、例えば、前述の特開昭60−40
063号公報に記載のように、弁体として働くボールに
一端部が当接する板状のバネを設けると共に、多極永久
磁石構造体の形態のロータと一体的に形成した螺旋階段
状カム面にバネの別の端部を係合させ、ロータの回転に
伴うカム面の回転に応じてバネの係合端部をロータの軸
方向に移動させてバネの撓み量を変えることにより、バ
ネによるボールの押圧力を変えるようにしたものからな
る。
【0024】弁装置は、医療用など人体に埋設されて用
いられるべく構成され、典型的には、水頭症や脳腫瘍や
クモ膜下嚢胞などの治療等を目的として体内の関連流体
の圧力を非侵襲的に調整し得るように、例えば、脳室−
腹腔シャントや脳室−心室シャント等のためのシャント
弁として用いられるべく体内に外科的に埋設され得るよ
うに構成され、髄液等の圧力の調整等に用いられるに適
した数cm程度以下のサイズを有し得る。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明による好ましい実施
の形態のいくつかを添付図面に示した実施例に基づいて
説明する。
【0026】
【実施例】まず、図1から3には、第一実施例の弁シス
テム1を、説明の簡明化のために、人体に適用した状態
で示している。
【0027】弁システム1は、人体2内に埋設される圧
力可変弁装置3と、圧力検出・制御装置4とからなり、
圧力検出・制御装置4は、弁装置3の設定圧力ΔPを検
出する圧力検出装置4aと、該設定圧力ΔPを調整ない
し制御する圧力制御装置4bとを含む。
【0028】弁装置3は、例えば、髄液の導管5の途中
の部位Aに接続・配設され、上流側導管部5aにおける
髄液の圧力Pが下流側導管部5bにおける髄液の圧力P
0よりも弁装置3の設定圧力ΔP以上には高くならない
ように、設定・調整する。すなわち、髄液の圧力PがP
0+ΔP以下になるように設定・調整する。例えば、圧
力P0が実際上大気圧に一致している場合、大気圧を基
準としてP0=0とすると、P=ΔPとなる。なお、弁
装置3は、下流側導管部5bの圧力が所定圧力P0(=
P−ΔP)以上になるように、圧力を調整するための弁
装置として用いられてもよい。
【0029】弁装置3は、入側及び出側導管部11,1
2、出側導管部12に連通した室14並びに入側導管部
11と出側導管部12及び室14とをつなぐ弁流路とし
ての開口17を内部に有しシリコーン樹脂やポリカーボ
ネート等からなる弁装置本体ないし弁ハウジング10
と、弁装置本体10内の開口17を開閉するサファイア
やルビー等の硬質セラミック製のボール状の弁部材ない
し弁体20と、上流側導管5aの圧力Pが設定圧力P0
+ΔPを超えた場合、ボール弁20と協働してボール弁
20による流路17の閉塞を解除する圧力調整機構30
とを有する。弁ハウジング10は、例えば、幅が数mm
〜2cm程度で、長さが数mm〜5cm程度で、高さが
数mm〜1cm程度である。但し、各方向のサイズは、
より小さくても、場合によってはより大きくてもよい。
【0030】より詳しくは、弁装置本体10は、上流側
導管部5aに接続された入側導管部11と、下流側導管
部5bに接続された出側導管部12と、入側及び出側導
管部11,12の間においてボール弁20が着座可能で
ボール20と同様な材料からなる弁座部13と、ボール
弁20及び圧力調整機構30の本体部31が収容される
室14とを有する。出側導管部12は、ボール弁20の
すぐ下流に位置する第一導管部12aと、下流側髄液導
管部5bにつながる第二導管部12bと、第一及び第二
導管部12a,12bの間で図2において上下方向Tに
延びた接続管部12cとを有し、第一導管部12a及び
接続管部12は室14の底壁16a形成された溝からな
る。弁座部13は、円錐台状の座面15を備えた弁座部
材からなる。
【0031】圧力調整機構30の本体部31は、一端3
2で弁装置本体10に固定され該端部32からB方向に
延在してなる他端33がボール20に当接した平板状の
板バネ34と、板バネ34のC方向における撓み状態を
変えるべく該バネ34の両持ち支持された端部32,3
3間の中間部において支点突起41により板バネ34を
押さえて撓ませる支点位置変更部材ないし可動体40と
を有する。バネ34は、例えば非磁性ステンレス鋼のよ
うな非磁性金属材料からなり、幅が1mm程度、厚さが
0.1mm程度、長さが1〜2cm程度である。但し、
各方向のサイズは、より小さくても、場合によっては、
より大きくてもよい。可動体40は、図3に示したよう
に、頂面40a及び両側面40b,40cの中央部に髄
液のような体液の通過を許容する凹部40d,40e,
40fを備え、底面40hが突起41でバネ34に支え
られていることを除き、四隅40j,40k,40m,
40nをなす面40a,40b,40cが室14の頂壁
16並びに両側壁18,19に摺接した状態でB1,B
2方向(総称するときは、符号Bで示す)に往動・復動
可能である。なお、可動体40と弁装置本体10との間
にセラミック製のボールベアリングを設けて、可動体4
0が弁装置本体10に対してベアリングボールのところ
で転動可能にしておいてもよい。図3では、支点突起4
1は、G方向に延在した突条として示してあるけれど
も、G方向にも、点状でも、ボールのような転動体でも
よい。なお、G方向とB方向とは、直交する方向で、図
1から3に示した状態では、水平面内にある。以下の説
明では、図1から3の見かけの向きを基礎として、水平
方向や上下方向という用語を用いるけれども、これらの
向きは、弁装置3を埋設した人体2の向きによって変動
可能なものであることは、明らかであろう。
【0032】バネ34は、ボール20のうち弁座13に
当接する部位21とは実際上反対側の部位22において
ボール20の周面と弁座面15との間の開口17を閉じ
る方向C2にボール20に対して押圧力を及ぼす。バネ
34は、典型的には、可動体40と同程度のG方向の幅
を備えた基端部32(図2)において弁装置本体10の
室14の上部底壁をなす導管12bの上側壁16bに固
定されているだけで、端部32よりもB1方向にずれた
中間の部位では、室14の底壁16a,16bには接触
しておらず該壁部16a,16bから離れている。図1
及び3からわかるように、この例では、導管部12a及
び接続管部12cのところでは、室14と導管12aと
を分離する仕切壁16bはなく、導管12aの上側端
は、開口12dで室14に露出しており、バネ34の幅
(G方向の長さ)は、導管部12aの幅よりも少し小さ
い。従って、バネ34は、端部32,33で両持ち支持
され、支点突起41により部位Dで押さえられている。
但し、所望ならば、導管部12aの頂壁をなす仕切壁1
6bが室14の全体に形成されていてもよい。但し、そ
の場合、可動体40の支点41によって押圧された支点
位置Dに過度に応力が集中するのを避けるべく、支点位
置Dと固定基端部32との間の領域において、仕切壁1
6aとバネ34との間に間隙が残ることが好ましい。な
お、室14内の体液が間隙に滞留することを避けるため
には間隙は比較的大きいことが好ましい。
【0033】可動体40は、B1方向に磁化した長さE
(例えば2〜3mm程度)の永久磁石42をシリコーン
樹脂やポリカーボネート等からなる可動体本体としての
可動ハウジング43に埋設してなり、ハウジング43の
底部に支点突起41が形成されている。Sm−Co系合
金のような硬磁性材料からなる永久磁石42は、単一の
ものからなっていても、図2に示したように複数の磁石
を同一の磁化方向に重ねてなるものでもよく、磁石42
の磁化の向きは、図示とは逆方向B2でもよい。
【0034】弁装置本体10の頂壁16及び両側壁1
8,19には、透磁率が高いパーマロイのような軟磁性
体からなる二組で四群のステータ極片51,52及び5
3,54がB方向に所定間隔Fで複数ないし多数個埋設
されている。ここで、強磁性という用語はフェリ磁性等
を含む広義のものである。
【0035】より詳しくは、間隔Fで頂壁16内に埋設
されたステータ極片51は、側壁18の表面近傍からB
方向に直交する方向Gに延び永久磁石42の実際上全幅
に亙って延在している。室14及び導管部12の封止状
態が確実に維持され得る限り、ハウジング43の表面近
傍に位置するステータ極片51の各端部は、できる限り
該表面に近いところまで延びていることが好ましい(後
述の他のステータ極片についても同様である)。図2に
は、そのようなステータ極片51が二つ、符号51a,
51bで示されている。同様に、間隔Fで頂壁16内に
埋設されたステータ極片52は、側壁19の表面近傍か
らB方向に直交する方向Gに延び永久磁石42のほぼ全
幅に亙って延在している。図2には、そのようなステー
タ極片52が二つ、符号52a,52bで示されてい
る。ステータ極片51a,52a,51b,52bは、
磁石42の磁極間の距離ないし長さEと実際上一致する
間隔E=F/2で等間隔である。すなわち、ステータ極
片51aは、B方向に関して、ステータ極片52a,5
2bの丁度中間に位置し、ステータ極片52bはステー
タ極片51a,51bの丁度中間に位置し、B方向に隣
接するステータ極片51,52の間のB方向の距離は、
可動子40の永久磁石42の長さE=F/2に実際上一
致している。
【0036】同様に、B方向に間隔Fで側壁18内に埋
設されたステータ極片53は、側壁18の外表面近傍か
ら内表面近傍までG方向に延びている。図2には、その
ようなステータ極片53が三つ、符号53a,53b,
53cで示されている。また、間隔Fで側壁19内に埋
設されたステータ極片54は側壁19の外表面近傍から
内表面近傍までG方向に延びている。図2には、そのよ
うなステータ極片54が二つ符号54a,54bで示さ
れている。ステータ極片53a,54a,53b,54
b,53cも、磁石42の磁極間の距離ないし長さEと
実際上一致する間隔E=F/2で等間隔であり、ステー
タ極片53bはステータ極片54a,54bの丁度中間
に、ステータ極片54aはステータ極片53a,53b
の丁度中間に、ステータ極片54bはステータ極片53
b,53cの丁度中間に位置し、B方向に隣接するステ
ータ極片53,54の間のB方向の距離は、可動子40
の永久磁石42の長さE=F/2に実際上一致してい
る。
【0037】更に、B方向に最隣接するステータ極片5
3a,52a,54a,51a,53b,52b,54
b,51b,53c間の間隔は、同一で、E/2であ
る。なお、永久磁石42を備えた可動子40は、B2方
向端面40aが室14の端壁14aに当接した初期状態
では、磁石42のS極がステータ極片53aに最近接
し、N極がステータ極片54aに最近接した位置を採
り、この位置では、ステータ極片53a,54aを磁化
するような磁路が形成され、永久磁石42が二つのステ
ータ極片53a,54aに引き付けられた状態になり、
可動子40を当該位置に保つような保持力が働く。この
とき、ステータ極片52aは、永久磁石42の両磁極の
丁度中間に位置し、ステータ極片52aと永久磁石42
との間には、実際上ほとんど力が働かない。また、その
他のステータ極片と永久磁石42との間の距離は比較的
遠いから、これらの他のステータ極片が永久磁石42を
介して可動子40に及ぼす力は、ステータ極片53a,
54aが可動子40に及ぼす力と比較して、実際上無視
し得る。可動子40のこのような保持位置は、同様な理
由により、初期位置からB方向にE/2のピッチ毎に同
様に実現されるから、ステータ極片が外部から磁化され
ていない状態においても、可動子40には、E/2のピ
ッチで、安定な保持位置があることになる。
【0038】なお、保持位置の数を変えるには、各ステ
ータ極片51,52,53,54の数を変えておけばよ
く、保持位置の間隔を変えるには、磁石42のB方向の
長さE及び隣接ステータ極片間の間隔E/2を変えてお
けばよい。可動子40と協働してリニアステップモータ
素体57を形成するステータ58は、ハウジング10の
壁部16,18,19に埋設されたステータ極片51,
52,53,54からなる。
【0039】圧力可変弁装置3は、更に、弁装置本体1
0の頂壁16のG方向の中央部で且つB2方向端部近傍
において該頂壁16に埋設された固定磁気マーカ90を
有する。固定磁気マーカ90は、例えば、永久磁石片か
らなり、この永久磁石片は、例えば頂壁16に垂直な向
きに磁化している。固定磁気マーカ90は、該マーカ9
0の磁化がステータ極片52,51等の磁化状態に及ぼ
す影響を最小限にすべくステータからできるだけ離れた
位置に設けられることが好ましいけれども、静磁場をス
テータ極片に及ぼすだけであるから、システム1の動作
に実際上影響しない場合には、ステータ極片に近いとこ
ろに設けられてもよい。なお、この弁装置3では、可動
磁気マーカは、可動子40の永久磁石42、より詳しく
は、該磁石42の二つの磁極N,Sからなる。
【0040】従って、図3からわかる通り、固定磁気マ
ーカ90と可動磁気マーカ42とは、G方向の位置につ
いてみた場合、上下に重なる位置にある。一方、B方向
の位置についてみた場合、固定磁気マーカ90に対する
可動磁気マーカ42の位置は、可動子40のB方向位置
の変動と共に変わることになる。
【0041】一方、圧力可変弁装置3の設定圧力ΔPを
検出する圧力検出装置4aは、図1から3よりわかるよ
うに、弁装置3が埋設される頭部において弁装置本体1
0の輪郭形状とほぼ一致する輪郭形状になった頭皮など
の隆起部6とほぼ相補的な細長い形状の凹部91を備え
た検出装置本体92と、該検出装置本体92が図1から
3の所定位置に配設された際該本体92に対してB1,
B2方向に摺動可能に支持される検出器スライダ93
と、該スライダ93の底部に装着された磁気抵抗素子の
ような磁気センサ94とを有する。説明の簡明化のため
に図示していないけれども、磁気センサ94のうち例え
ばT1方向(下方向)の磁場の強さを検出するセンサ本
体部分がAMR、GMR又はMI素子のような磁気抵抗
素子、ホール素子や磁気インピーダンス素子などからな
る場合、該センサ本体が符号94で示した図示の位置に
配設され、関連する電源や回路は検出装置本体92内に
又は本体92の外に別に設けられる。センサで検出する
磁場成分は、上下方向Tに対して所望の特定の方向に傾
いたものでもよい。方向検出装置本体92は、図示の所
定位置に配設された際、例えば、凹部91が丁度隆起部
6に嵌り、且つ隆起部6のG方向の両側において底面9
2a,92bが隆起部6の両側の皮膚2の表面に密接す
る(図3)。なお、図1に示した例では、B方向の両側
では底面92c,92dが皮膚2の表面から離れている
かのごとく示してあるけれども、可能ならば底面92
c,92dも皮膚2の表面に密接することが好ましい。
但し、弁3の埋設部の周囲における人体の輪郭は一定で
なく且つ複雑であり得るから、必ずしも最適な条件が満
たされない場合もあり得ることを、図1の状態で例示的
に示してある。なお、圧力検出装置4aは、更に、検出
装置本体92の所定位置、例えば、B1方向端部92e
を基準とした磁気センサ94のB方向位置Xbを検出す
るスライド位置検出器95と、磁気センサ94の検出出
力Nとを、表示する表示部96とを有する。なお、ここ
では、検出装置4aの本体92を取り除いた後でも、人
体2の皮膚表面での基準位置がわかり易いように皮膚表
面に目印をつけるような場合の便宜上端部92eの位置
を基準位置としているけれども、B方向の位置Xbの基
準位置は他の任意の位置でよい。
【0042】以下では、検出器出力Nは、例えば、頂壁
16中に埋設されたステータ極片51,52の磁化状態
に応じた磁場は検出するけれども、側壁18,19に埋
設されたステータ極片53,54の磁化状態の変動に伴
う磁場変化は検出しないような位置において、B方向に
移動されると考える。なお、図1では、見易さのために
大きく描いてあるけれども、センサ94と稼動し40と
の間の上下方向Tの距離は、例えば、1〜3mm程度又
はそれ以下であり、極めて小さい。
【0043】図1から3に示したように可動子40が初
期位置にある場合、ステータ極片52aは可動子40の
永久磁石42の磁極の中間にあってほとんど磁化され
ず、永久磁石42のN極に比較的近接したステータ極片
51aはある程度磁化されているから、検出器スライダ
93のB1方向の摺動に伴う検出器94の位置Xbに応
じて、検出器出力Nは、例えば、図4の(b)に実線で
示したようにパターンQ0で変動する。ここでは、磁気
センサ94は、GMR素子のように磁場の向きに応じて
電気抵抗が増減するタイプのものを例にとって説明して
いるけれども、AMR素子のように実際上T方向Tの磁
場の大きさのみに依存し向きT1,T2には依存しない
タイプの磁気センサでもよく、その場合、軸Xbの下に
示したピークパターンはXb軸に関して反転したような
形状になる。
【0044】一方、可動子40及びその永久磁石42が
B1方向に1ステップ移動して、S極がステータ極片5
2aの真下に位置し、N極がステータ極片51aの真下
に位置する場合、夫々のステータ極片52a,51aは
上下方向Tにみて逆向きに磁化される。一方頂壁16中
の他のステータ極片は磁化されない。従って、検出器ス
ライダ93のB1方向の摺動に伴う検出器94の位置X
bに応じて、検出器出力Nは、例えば、図4の(c)に
実線で示したようにパターンQ1で変動する。
【0045】可動子40及びその永久磁石42がB1方
向に更に1ステップ移動すると、ステータ極片51aは
可動子40の永久磁石42の磁極N,Sの中間にあって
ほとんど磁化されず、永久磁石42のS極及びN極の夫
々に比較的近接したステータ極片52a,52bがある
程度磁化されるから、検出器スライダ93のB1方向の
摺動に伴う検出器94の位置Xbに応じて、検出器出力
Nは、例えば、図4の(d)に実線で示したようにパタ
ーンQ2で変動する。
【0046】同様に、可動子40の位置に応じて、固定
磁気マーカ90に起因する磁場検出部分qを除き、パタ
ーンQ1,Q2を2ステップないし4ステップづつ移動
したパターンQ3(図4の(c)の破線),Q4(図4
の(d)の破線)ないしQ5(図4の(c)の二点鎖
線),Q6(図4の(d)の二点鎖線)で磁気センサ9
4の出力が変動することになる。
【0047】弁装置3の設定圧力ΔPが正確にはわかっ
ていない場合、設定圧力検出装置4aにおいて、検出器
スライダ93を検出器本体92に対してB方向に移動さ
せると、可動子40のB方向位置に応じて、これらのパ
ターンQ0〜Q6(総称するときは符号「Q」で示す)
のいずれかが、横軸をセンサ位置検出器95の出力と
し、縦軸を磁気センサ出力Nとして、表示器96で表示
される。
【0048】従って、固定磁気マーカ90の検出出力パ
ターン部分qのピークの位置と、パターンQの大きなピ
ークの位置との差(距離)ないしズレを求めることによ
って、可動子40のB方向位置、換言すれば弁3の設定
圧力ΔPを検出し得る。この設定圧力ΔPの検出に際し
ては、X線のような健康を害する虞のあるものに人体を
曝さなくて済む。なお、ピークのズレ検出は、ステータ
極片のB方向の間隔E/2の精度で足りるから、各ピー
クの位置を厳密に検出する必要はない。また、固定磁気
マーカ90がG方向にある程度の長さを有する場合、各
パターンQについて、検出装置本体92の長手方向が弁
装置3内での可動体40の移動方向Bに対してズレてい
る(傾斜している)ときでも、可動体40の永久磁石4
2の磁極N,S(即ち二つの可動磁気マーカ)に起因す
る二つの逆向きの大きいピーク間の距離とB2方向端の
磁極(この例では磁極S)及び固定磁気マーカ90に起
因するピーク間の距離との比は一定になるから、検出装
置本体92の向き(長手方向)を弁装置3の本体10の
向きに対して厳密に一致させなる必要はない。
【0049】この例では、磁気センサ94の直線的な一
回のB方向移動ないし走査によって磁場変動を確実に検
出し易いように、固定磁気マーカ90を弁装置本体10
の頂壁16の幅方向中央部に設けたけれども、磁気セン
サ94によって検出可能な位置において装置本体に対し
て固定ないし静置される限り、例えば側壁18または1
9など他の位置でもよい。
【0050】弁装置3の設定圧力ΔPを制御すべくステ
ップモータ素体57の可動子40の位置を制御する可動
子位置制御ないし設定圧力制御装置4bは、図5及び6
に示したように、第一及び第二の電磁石61,62及び
該電磁石61,62を収容した制御装置ハウジング6
3、並びに該電磁石61,62への給電制御部64(図
6)からなる。
【0051】制御装置ハウジング63は、検出装置4a
の凹部91と同様な形状の凹部65を底面66に備え
る。制御装置ハウジング63の室67内に配設された第
一の電磁石61は、制御装置ハウジング63の凹部65
に隆起部6が納まる所定位置に制御装置ハウジング63
を配置した際、隆起部6の両側からステータ磁極片5
1,52の外側端部ないし隣接端部51s,52sに向
くような位置に磁極68,69を備えると共に、磁極6
8,69間をつなぐヨークないし磁心70の中間部に巻
かれたコイル71を有する。図5や6では見易さのため
に大きく書いてあるけれども、電磁石61の磁極68,
69とステータ極片51,52の隣接端部51s,52
sとの距離は、この実施例の装置の場合、例えば、1m
m程度で、磁気間隙は極めて小さい。磁極68,69
は、図示の所定位置に配設された際、ステータ極片5
1,52をG方向に磁化するような磁場をかけ得るよう
に該極片の端部と向合い得る幅を有していればよい。
【0052】同様に、室67内の第二の電磁石62は、
制御装置ハウジング63を配置した際、隆起部6の両側
からステータ極片53,54の外側端部ないし隣接端部
53s,54sに向くような位置にG方向に延びた磁極
72,73を備えると共に、磁極72,73間をつなぐ
ヨーク74の中間部に巻かれたコイル75を有する。図
2や3では見易さのために大きく書いてあるけれども、
電磁石62の磁極72,73とステータ極片53,54
の隣接端部53s,54sとの距離も、この実施例の装
置の場合、例えば、1mm程度である。磁極72,73
は、図示の所定位置に配設された際、ステータ極片5
3,54にG方向の磁場をかけ得るように該極片の端部
と向き合い得る幅を有する。図示の例では、磁極片7
2,73の幅を異ならせてあるけれども、両磁極片近傍
の磁場の強さを同程度にするためには、幅も同程度であ
ることが好ましい。
【0053】以上の如く構成された圧力ないし可動子位
置制御装置4bを含む圧力検出・制御装置4を備えた弁
システム1において、例えば、弁装置3の可動子40が
図1,2及び5に示した初期状態にあるとする。可動子
40の状態ないし位置は、前述のパターンQがQ0であ
ることを圧力検出・制御装置4の設定圧力検出装置4a
によって検出することにより、特定される。制御装置4
bによる電磁石61,62の励磁が行なわれていない場
合、初期状態にある可動子40は、前述のように、ステ
ータ極片53a,54aと協働して初期位置に保たれる
ような保持力を受けていて、人体2に加速度が加わるよ
うな慣性力に伴う衝撃や比較的大きいB方向や図1,3
及び5の上下方向Tの磁場かかっても、比較的安定にそ
の位置を保ち得る。なお、G方向に一様な磁場に関して
は、該磁場が磁石42により隣接ステータ極片にかかる
磁場よりも大きいような場合でも、可動子40の各安定
位置に固有の一方の向きに対しては、当該位置に可動子
40をある程度保持するような力が働き得る。
【0054】可動子40をB1方向に移動させるために
は、図5及び6において、第一の電磁石61の磁極68
をS極にし磁極69をN極にする向きに第一の電磁石6
1を励磁するように給電制御器64で第一の電磁石61
のコイル71に対して給電する。これにより、ステータ
極片51a,52aがG2方向に磁化され、可動子40
のB1方向に磁化した永久磁石42は、先端のN極にお
いて、G1方向の先端側領域がS極になるように磁化さ
れたステータ極片51aによってB1方向の引力を受け
て、B1方向にE/2だけ移動する。なお、可動子40
が初期位置から僅かでもB1方向に動くとG2方向に磁
化したステータ極片52aのG2方向端部のN極により
可動子40の磁石42のS極に対する引力が大きくなっ
て、この力も可動子40をE/2だけB1方向に移動さ
せるのに寄与する。
【0055】可動子40の永久磁石42の二つの磁極が
夫々ステータ極片51a,52aに向合う位置に達する
と、それ以上の変位を阻止する力が両極片により働くか
ら、可動子40がそれ以上B1方向に移動してしまうこ
とはない。また、励磁をやめても、永久磁石42の磁極
N,Sがステータ極片51a,52aに向合ってこれら
の極片を磁化して引力を及ぼしあっているから、可動子
40はその位置に保持される。
【0056】次に、第一の電磁石61の励磁を停止する
と共に、第二の電磁石62の磁極72をS極にし磁極7
3をN極にする向きに第二の電磁石62を励磁するよう
に給電制御器64で第二の電磁石62のコイル75に対
して給電する。これにより、ステータ極片53a,54
aはG2方向に磁化され、可動子40のB1方向に磁化
した永久磁石42は、先端のN極において、G1方向の
先端側領域がS極になるように磁化されたステータ極片
53bによってB1方向の引力を受けて、B1方向にE
/2だけ移動する。なお、可動子40が初期位置から僅
かでもB1方向に動くとG2方向に磁化したステータ極
片54aのG2方向端部のN極により可動子40の磁石
42のS極に対する引力が大きくなって、この力も可動
子40をE/2だけB1方向に移動させるのに寄与す
る。
【0057】この場合にも、可動子40の永久磁石42
の二つの磁極が夫々ステータ極片53b,54aに向合
う位置に達すると、それ以上の変位を阻止する力が両極
片により働くから、可動子40がそれ以上B1方向に移
動してしまうことはない。
【0058】所望ならば、次に、第二の電磁石62の励
磁を停止し、第一の電磁石61をG1方向に励磁する点
を除いて同様な給電制御を行なうことによって、可動子
40を更にE/2だけB1方向に移動させる。
【0059】このような可動子40の初期状態からピッ
チE/2間隔でB1方向に移動した状態への移動に伴
い、可動子40の突起41は、初期状態の位置から距離
E/2の整数倍だけB1方向へずれた位置に達する。従
って、端部32が固定され端部33でボール20に支持
された両持ちバネ34は、よりB1方向に変位した位置
で下方に撓められて支持される。その結果、当該位置に
よって規定される所定の大きさだけボール20にかかる
押圧力が高くなり、上流側髄液導管5a中における髄液
の圧力Pがそれだけ高い状態に保たれるように設定制御
されることになる。すなわち、ボール20に働く髄液の
圧力がより高い状態になって初めて開口17が開かれ上
流側髄液導管5a中の髄液が下流側髄液導管5bに放出
されることになる。
【0060】以上の如く、この弁システム1では、設定
圧力検出・制御装置4の設定圧力検出装置4aで可動子
40の位置を検出して弁装置3の設定圧力ΔPないし圧
力設定状態を検出し、設定圧力検出・制御装置4の設定
圧力制御装置4bで可動子40の位置を変更して、弁装
置3の設定圧力ΔPを制御し得る。
【0061】図1の例では、可動子40のB1方向への
移動により、両持ちバネ34に関して、可動子40の突
起41と端部33間の距離がE/2の単位で減少すると
共に、突起41と端部32間の距離がE/2の単位で増
大する。その結果、可動子40のE/2単位でのB1方
向移動に伴いバネ34によるボール20の押圧力がスー
パーリニアに増大する。加えて、図1の例では、バネ3
4の延在方向は、可動子40の突起41の移動方向Bに
対して、非平行である。すなわち、バネ34は、端部3
2から端部33に近づくほど図1でみて上方T2に位置
している。従って、図1の例では、可動子40のB1方
向移動に伴いバネ34によるボール20のスーパーリニ
アな押圧力の増大の程度が大きい。
【0062】押圧力の増大の程度は、例えば、バネ34
に外力が働いていない状態、即ち突起41による押圧が
ない状態におけるバネ34の上面34aの形状を変えて
おくことにより、予め設定・調整可能である。
【0063】より詳しくは、突起41のB方向移動に応
じたボール20の押圧力の変動の仕方が、所望のパター
ンになるように、バネ34の厚さ、幅、傾き及び上面の
輪郭線のうちの少なくとも一つを、バネ34のB方向の
部位に応じて変えておいてもよい。ここで、押圧力の変
動の仕方は、可動子40のB1方向移動に伴いバネ34
によるボール20の押圧力が、実際上リニアに増大する
ようにしても、サブリニアに増大するようにしてもよ
い。また、増大の程度(例えば、リニアな場合の傾き)
を、比較的大きくしておいても、小さくしておいてもよ
い。
【0064】例えば、バネ34の幅についていえば、例
えば、端部33に近いほど幅が大きくなるようになって
いても、逆に幅が小さくなるようになっていても、長手
方向に沿って幅が他の態様で(例えば、所定位置から端
部33までの範囲で端部33に近づくほど幅が大きくな
るように、若しくはB方向の中央部で大きく両端側ほど
小さくなるように、若しくはB方向の中央部で小さく両
端側ほど大きくなるように、又はB方向に沿って幅がピ
ッチE/2で若しくはそれより大きいか小さい周期で周
期的に変動するように等)変動していてもよい。厚さに
ついても同様で、長手方向に沿ってバネ34の幅が変動
する代わりに又は変動すると共に、厚さが上記のような
態様で変動していてもよい。厚さは、幅方向の全体で変
動していても幅方向の一部に長手方向に沿って所望範囲
で延びた凸状又は凹溝を有するように、変動していても
よい。更に、バネ34は、厚さがほぼ一定の状態のまま
で、長手方向に垂直な横断面でみて一方の表面に凹部が
形成され他方の表面に凸部が形成されるように加工され
ていてもよい。傾きについていえば、バネ34が平板状
の場合、端部32,33の図1における相対的な高さを
変えて、バネ34が実際上B方向と平行な方向に延在す
るようにしても、図1の例とは僅かに逆方向に傾斜する
ようにしてもよい。平板状バネの傾斜の変更は、バネの
上面の輪郭の変更になる。一方、バネの厚さを変えるこ
とによって、上面の輪郭を変えてもよい。以上のような
変更は、バネ34のC方向の撓み乃至曲げ変形に対する
バネ定数Kを、高めたり低下させたりすることになり、
且つバネ定数Kのバネ34の支点位置Dに依存する変動
の仕方を変えることになる。
【0065】次に、別の実施例の弁システム101を、
図7及び8に基づいて説明する。弁システム101にお
いて、弁システム1と同一又は同様な要素や部材や部位
には、同一の符号を付してあり、実際上対応する要素や
部材や部位には、最初に1を付加した符号を付してあ
る。
【0066】弁システム101の弁装置103では、大
まかには、ステップモータ素体としてリニアステップモ
ータ素体57の代わりに、ロータ80を備えたロータリ
ステップモータ素体157を用いると共に運動方向変換
機構81を介してB方向に直線的に往復動可能な可動体
140に結合させた点、可動体140に可動磁気マーカ
84を埋設した点、バネ134が、平板状である代わり
に、端部133の近傍で湾曲し該バネ134の上面(図
7でみて上側に位置する表面)134aがバネ134の
長手方向の中央部においてほぼB方向に平行に延在して
いる点、及び出側導管部112のうち第二導管部112
bの底部が第一導管部112aの底部よりも上に位置し
ている点で、弁システム1の弁装置3とは、異なる。な
お、第一導管部112aは、弁ハウジング110の底壁
116aの上面においてB方向に延在した溝の形態であ
り、上部が弁ハウジング110の室114に開口してい
る。なお、弁システム101の弁装置103は、室11
4が、導管部112aと協働して、流路の一部をなす点
では、図1の弁装置3と同様である。
【0067】より詳しくは、弁システム101の弁装置
103のバネ134は、図8からわかるように、基端部
132がL字状に曲がったアーム部132aを有し、ア
ーム部132aの延在端132bにおいてハウジング1
10の側壁118に固定され、他端ないし先端133に
おいてボール20の上部22にC2方向(図7)に押付
けられ、中間の可動支点位置Dにおいてスライダ140
の突起41で押圧されている。基端部132は、L字状
のアーム部の代わりに、図1の弁システム1のように
「T」の頭部の形態でもよい。
【0068】ステップモータ素体157は、典型的に
は、電子式アナログ腕時計用のステップモータとして知
られている構造体のうち、直径方向に磁化した永久磁石
からなる円盤状ロータ80と、磁気飽和部を形成するた
めの外ノッチ83a,83bを外側縁に、ロータ80の
静的安定位置を90度ズレた方向に規定する内ノッチ8
3c,83dをロータ収容孔83eの周面に備え、高透
磁率の軟磁性材料よりなるステータ83とを有する。
【0069】このステップモータ素体157では、ステ
ータ83が磁化されていない状態においては、ロータ8
0は、直径方向の両端にある磁極N,Sがステータ83
の孔83eのうち内ノッチ83c,83dのない周面部
分と向合うとき静磁的な保持力が最大になり、ロータ8
0の磁化方向が内ノッチ83c,83dを結ぶ方向と直
交する方向に向く位置で安定に保たれる。従って、人体
が激しく動いて衝撃的な力ないし慣性力がかかっても、
ロータ80の回転位置が変動し難いだけでなく、1/4
回転未満の回転に対しては、ロータ80が元の位置に復
元する。一方、静的安定位置にあるロータ80を該ロー
タ80の磁極が近接した外ノッチの方へ移動する向きM
1に回転させる向き(G1又はG2)に、立上りの比較
的緩やかなパルス状磁場がステータ83にかけられる
と、ロータ80がM1方向に回転して、180度だけ向
きの異なる静的安定位置に達する。ステータ83をG1
方向及びG2方向に交互に周期的に磁化させると、ロー
タ80はM1方向に回転する。
【0070】ステップモータ素体157としては、ステ
ータが外部磁場によって磁化されていないときロータを
回転位置に保持し得るものである限り、他の種類のステ
ップモータの素体でもよい。
【0071】運動方向変換機構81は、ロータ80と一
体的な出力軸80aに同軸に形成された回転出力歯車8
1aと、該歯車81aに噛合した第一の大歯車81b
と、該歯車81bと同軸の第一小歯車81cと、該歯車
81cに噛合した第二の大歯車81dと、該歯車81d
と同軸の第二の小歯車81eと、該歯車81eと噛合し
たピニオン歯車81fと、ピニオン81fと噛合するラ
ック歯を備えB方向に延在したラック81gとを有す
る。
【0072】運動方向変換機構81では、歯車81a,
81b、歯車81c,81d、及び歯車81e,81f
の噛合により、ロータ80の回転が減速されるから、ロ
ータ80が図5において時計回りM1に半回転される毎
に、ピニオン81fが反時計回りM2に微小角度だけ回
転され、可動体140がラック歯81gに案内されてB
1方向に微小量だけ移動される。なお、歯車の数はより
少なくてもより多くてもよい。
【0073】なお、可動体140をB2方向に移動させ
るべく、ステップモータ素体157においてロータ80
をM2方向に回転させるためには、電子式アナログ時計
の分野においてこの種のモータ素体157の動作制御の
仕方として知られているように、強度及び幅が小さいパ
ルス状磁場でロータを静止状態安定位置のまわりで揺動
させ、ロータ80の磁化方向がG方向に平行な方向を超
えて逆方向M2に揺動した際比較的大きなパルス状磁場
をかけてロータ80をそのまま逆方向M2に回転させる
ようにすればよい。
【0074】また、フェールセイフな可動体140の移
動方向がB2方向である場合(フェールセイフな動作が
設定圧力ΔPを下げる方向であるような適用対象の場
合)には、内ノッチの位置を逆側に設けて、通常の交番
的なパルスでは、可動体140がB2方向に移動される
ようにしておいてもよい。
【0075】可動体140は、図1の可動子40と同様
に、角部のところで弁本体110の壁部116などに摺
接し得るように、突出部140k,140nのような突
出部を角部に有し、突出部の間には、流路が形成されて
いる。
【0076】固定磁気マーカ90は、弁装置本体110
の室114の幅の範囲内で且つ頂壁116の幅方向の一
方の縁部に近接したところ(G2方向端部近傍)におい
て頂壁116に埋設されており、可動磁気マーカ84
は、幅方向Gに関しては、固定磁気マーカ90と同じと
ころにおいて可動体140に埋設されている。この場
合、磁気センサ94も、図1から3において説明したよ
うに設定圧力検出装置4bの本体部92が所定位置に配
設された状態で検出器スライダ93がB方向にスライド
されたとき磁気センサ94が固定磁気マーカ90及び可
動磁気マーカ84の両方の真上を通過し得るような位置
に配設されている。圧力検出装置104aの他の構造に
ついては図7及び8では図示していないけれども、図1
から3の場合と同様である。
【0077】この圧力検出装置104aの場合にも、図
7の(b)に示したように、検出器スライダ93を介し
て磁気センサ94をB方向に走査ないし移動させること
によりセンサ94で検出した磁場の強さの検出出力Qの
ピーク位置から、図4の例の場合と同様に、固定磁気マ
ーカ90の位置及び可動磁気マーカ84の位置を検出し
得、固定磁気マーカ90に対する可動磁気マーカ84の
B方向の位置ズレの大きさから、可動子140の位置す
なわち支点突起41の位置を検出して、バネ134の端
部133にかかる押圧力ないしボール20に対する設定
圧力ΔPを検出し得る。この例の場合、可動子140の
採り得るB方向の安定位置がほぼ連続的であるけれど
も、弁装置3の場合と異なり弁装置本体110の頂壁1
16内にステータ極片のような磁性体がないので、磁気
マーカ90,84により形成される磁場が弁装置本体1
10により乱される虞が少ないから、両マーカ90,8
4の位置を正確に特定し易い。
【0078】磁気センサ94が、マーカ90,84によ
り形成される磁場を確実に検出してマーカ90,84の
位置を特定し得るように該マーカ90,84にできる限
り近いところを直線的に通過し得る限り、マーカ90,
84及び磁気センサ84の取付位置は、例えば幅方向G
の中央部など異なるところでもよい。なお、所望なら
ば、マーカ90,84を幅方向に関して異なる位置に配
設し、磁気センサ84をG方向(横方向)にライン走査
させつつB方向(縦方向)に走査させて全体として磁気
センサ84により面領域を走査させるようにしてもよ
い。また、例えば永久磁石からなる磁気マーカ84によ
り形成される磁場がステータ83やロータ磁石80によ
って乱される虞を最小限にすべく、図示の例では、可動
磁気マーカ84が可動子140のB1方向端部の近傍に
形成されているけれども、磁気センサ94による位置検
出の際にはロータ80が停止しロータ80及びステータ
83により形成される磁場は時間的に一定の静磁場にな
っているからその影響ないしノイズは分離し易いので、
場合によっては可動磁気マーカ84がステータ83やロ
ータ80に対してより近接した位置やこれらに対して図
7の上下方向Tに関して重なる位置でもよい。
【0079】以上のように構成された弁システム101
では、弁装置本体110を埋設してなる隆起部のまわり
の所定位置に、電磁石62と同様な電磁石を備えた圧力
制御装置104bを、図5及び6の圧力制御装置4bの
場合と同様に載置して、電磁石によりG方向の所定のパ
ルス状磁場をモータ素体157のステータ83に掛ける
ことにより、微小距離づつ、B1方向又はB2方向に可
動体140を移動させ得る。
【0080】なお、電磁石62と同様な電磁石は、可動
体140のステータ83が移動可能なB方向の全範囲に
わたってG方向パルス磁場をかけ得るような磁極形状な
いし配置を有する。圧力調整・制御装置104によりス
テータ83にかけられる磁場の強さを高め及び磁場のG
方向への配向性を高めるべく、弁装置本体110の側壁
118,119に、ステータ片53,54と同様にG方
向に細長い透磁率の高い軟磁性材料片を多数埋め込んで
おいてもよい。
【0081】可動体140がB1方向に移動されると、
可動体140の突起41により押さえられる支点位置D
もB1方向に移動するから、バネ134の端部133に
よるボール20へのC2方向押圧力が増大し、ボール弁
の開口117の上流側管路111の圧力が高い状態に調
整されることになる。同様に、可動体140のB2方向
移動は、調整圧力を低下させる方向の調整になる。
【0082】従って、この弁システム101において
も、設定圧力検出・制御装置104の設定圧力検出装置
104aで可動子140の位置を検出して弁装置103
の設定圧力ΔPないし圧力設定状態を検出し、設定圧力
検出・制御装置104の設定圧力制御装置104bで可
動子140の位置を変更して、弁装置103の設定圧力
ΔPを制御し得る。
【0083】次に、特開昭60−40063号公報に示
されているような多極永久磁石構造体からなるロータを
備えた設定圧力可変弁装置203を有する弁システム2
01の例について、図9に基づいて説明する。弁システ
ム201において、弁システム1と同一又は同様な要素
や部材や部位には、同一の符号を付してあり、実際上対
応する要素や部材や部位には、最初に2を付加した符号
を付してある。
【0084】この弁装置203は、軸線方向Tにみて逆
向きに磁化した永久磁石部を周方向に沿って等間隔に交
互に複数個(例えば8個)備えた多極永久磁石構造体か
らなるロータ240を可動子として有する。ロータ24
0の中央部240aには、永久磁石の磁極に対応した螺
旋階段状の多段のカム面241aを備えたカム241が
一体的に形成されている。カム241とボール状の弁体
20との間には、バネ234が配設されている。バネ2
34は、例えば3本の脚部ないしアーム部234a,2
34b,234cを備えたフォーク状で、両側の短いア
ーム部234b,234cの先端で弁装置本体210の
底壁216aに固定された支持構造体216bに係止さ
れ、中央の長いアーム部234aの先端233でボール
20に当接し、アーム部234aの基端部に位置するフ
ォークの基端部232で螺旋状カム241のカム面24
1aに当接してる。従って、ロータ240が中心軸線の
まわりで回転されると、バネ234の基端部232がカ
ム241によって軸方向Tに移動されることによりバネ
234の撓み状態が変化してバネ234の端部233に
よるボール20のC2方向の押圧力が変化し、ボール2
0が弁流路217の閉鎖を解除する圧力が変化する。ア
ーム基端部232の突起232aは、螺旋階段状カム面
241のいずれかと係合して安定な状態になるので、ロ
ータ240は所定の角度ピッチで回転された回転位置を
採る。
【0085】弁装置203は、更に、弁装置本体210
の頂壁216に埋設された固定磁気マーカ290と、ロ
ータ240の外周領域240bの上部に装着された可動
磁気マーカ284とを有する。固定磁気マーカ290及
び可動磁気マーカ284は、夫々、例えば、永久磁石よ
りなり、可動磁気マーカ284は所望に応じて体液など
に対して不活性なシリコーン樹脂などでコーティングさ
れている。固定磁気マーカ290は、図9の(a)の平
面断面図でみた場合、例えば、同図に想像線で記載され
たように、ロータ240の外周に近接し且つ可動磁気マ
ーカ284よりも半径方向外側に位置するようなところ
で、頂壁216に埋設されている。但し、所望ならば、
平面図でみて、固定磁気マーカ290が可動磁気マーカ
284の移動経路よりも半径方向内側に位置していても
よく、磁場の強さを検出・識別するようにするときに
は、固定磁気マーカ290が可動磁気マーカ284の移
動経路上に位置していてもよい。
【0086】圧力検出・制御装置204の設定圧力検出
装置204aは、例えば、図1から3の検出装置本体9
2のように弁装置203の埋設部の隆起部6に対して位
置決め配設可能に構成された検出装置本体292と、該
検出装置本体292に回転可能に支持された回転板29
3と、図9の(b)でみて該回転板293の下面に装着
された磁気センサ294とを有する。
【0087】この場合、回転板293を回転させつつ本
体292に対する回転板293の回転位置を回転角セン
サ295で検出して表示器296に送ると共に、磁気セ
ンサ294による磁場の検出出力Nを表示器296に送
ることによって、表示器296で図9の(c)に示した
ようなパターンを表示させ、固定磁気マーカ290に起
因する磁場の強さのパターンqのピークと可動磁気マー
カ284に起因する磁場の強さのパターンQvのピーク
との回転方向Rの角度Raのズレの大きさ(回転角)を
求め、該ズレの大きさに基づいて、ロータ240のカム
241の回転位置を求め、弁装置203の設定圧力ΔP
を求めればよい。
【0088】なお、弁装置203を埋設してなる隆起部
6の形状が一定になり難くて回転板293の回転中心R
dをロータ240の回転中心Rrに対して容易には一列
に位置決めし難いような場合、検出装置本体292を位
置調整可能なように、検出装置本体92の凹部91と同
様な検出装置本体292の凹部291のB方向及びG方
向のサイズを、隆起部6よりも大きめにしておくことが
好ましい。そのような場合、例えば、図9の(b)に想
像線で示したように、弁装置本体210に対して実質的
に静置されているとみなし得る別の固定磁気マーカ29
0aを回転中心Rrの頂部にもう一つ設けておくと共に
別の磁気センサ294aを回転板293の回転中心Rd
にもう一つの設けておき、検出装置本体292を隆起部
に被せてB方向及びG方向に位置をずらすことにより磁
気センサ290aによる固定磁気マーカ294aの検出
出力が最大になるところを見つけるようにして、検出装
置本体292を弁装置203に対して予め位置決めする
ようにしてもよい。
【0089】なお、このようにして検出した弁装置20
3の設定圧力ΔPの変更・制御は、多極永久磁石構造体
からなるロータを備えた回転式ステップモータの通常の
回転位置制御と同様であり、所望構造のステータ構造体
を皮膚表面の所定位置に配設してロータの回転位置を変
更・制御すればよい。このようなステータ構造体として
は、例えば、特開昭60-40063号公報に弁調節素
子として符号390で説明されているようなものを用い
得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による好ましい一実施例の弁システムを
人体に適用した示したもので、図2のI−I線断面説明
図(但し、手前側のステータ極片を想像線で示してあ
る)。
【図2】図1の弁システムのII−II線断面説明図
(但し、設定圧力検出装置については凹部の縁のみを想
像線で示してある)。
【図3】図1の弁システムについての図2のIII−I
II線断面説明図。
【図4】図1の弁システムの設定圧力検出装置による設
定圧力の検出を説明するためのもので、(a)は固定磁
気マーカの位置及び可動磁気マーカとなる可動子の永久
磁石の磁極位置に関連するステータ極片の位置を示した
説明図、(b)は可動子が初期位置にある場合の検出出
力のパターンを示した模式的グラフ、(c)は可動子が
初期位置から奇数ステップだけ移動した場合の検出出力
のパターンを示した模式的グラフ、(d)は可動子が初
期位置から偶数ステップだけ移動した場合の検出出力の
パターンを示した模式的グラフ。
【図5】図1の弁装置に設定圧力制御装置を適用した状
態を示したもので、図6の弁システムのV−V線断面説
明図(但し、上にあるステータ極片を破線で示すと共に
関連する電磁石を同様な破線で示し、制御装置の他の部
分を想像線で追加してある)。
【図6】図5のVI−VI線断面説明図。
【図7】本発明による好ましい別の一実施例の弁システ
ムを説明したもので、(a)は該システムを人体に適用
する前の状態において図1と同様な断面を示したもの
で、図8のVIIA−VIIA線断面説明図、(b)は
磁気センサの検出出力についての図4の(b)と同様な
説明図。
【図8】図7の弁システムのVIII−VIII線断面
説明図。
【図9】本発明による好ましい更に別の一実施例の弁シ
ステムを示したもので、(a)は(b)のIXA−IX
A線断面説明図、(b)は(a)のIXB−IXB線断
面説明図、(c)は検出出力の一例を示した模式的グラ
フ。
【符号の説明】
1 圧力調整制御システム(弁システム) 2 人体 3,103,203 弁装置 4,104,204 圧力検出・制御装置 4a,104a,204a 圧力検出装置 4b,104b 圧力制御装置 5 髄液導管(導管) 5a 上流側髄液導管 5b 下流側髄液導管 6 隆起部 10,110,210 弁ハウジング(弁装置本体) 11,111 入側導管部 12,112 出側導管部 12a,112a 第一導管部 12b,112b 第二導管部 13,113 弁座部 14,114 室 17,117,217 開口 20 ボール(弁体) 30 圧力調整機構 32,132,232 基端部 33,133,233 先端部 34,134 板バネ 40,140 可動子(可動体) 41 支点突起 42 永久磁石 51,51a,51b52,52a,52b,53,5
3a,53b,53c,54,54a,54b ステ
ータ極片 57 リニアステップモータ素体 64 給電制御部 68,69,72,73 電磁石の磁極 80 円盤状ロータ(永久磁石) 81 運動方向変換機構 81f ピニオン歯車 81g ラック 83 ステータ 184,284 可動磁気マーカ 90,190,290,290a 固定磁気マーカ 91,291 凹部 92,292 検出装置本体 93 検出器スライダ 94,294,294a 磁気センサ 95,295 検出器位置センサ 96,296 表示器 141 突起 157 ロータリステップモータ素体 234 バネ 234a,234b,234c アーム 240 ロータ 241 カム 293 回転板 B,B1,B2 移動方向 C,C1,C2 撓み方向 D 可動支点位置 E,F 間隔 G,G1,G2 磁場方向 M1,M2 回転方向 N 検出器出力 P,P0 圧力 Q,Q0,Q1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6 検
出パターン q 固定マーカ検出パターン Rd,Rr 回転中心 T,T1,T2 (上下の)方向

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体内に埋設されるように構成され、設定
    圧力が可変な弁装置であって、 弁体による弁流路の閉鎖を解除する圧力を変えるべく、
    弁装置本体内で直線的に移動可能な可動体と、 弁装置本体に対して静置された固定磁気マーカと、 可動体に一体的に形成された可動磁気マーカとを有する
    圧力可変弁装置。
  2. 【請求項2】 可動体が、リニア駆動のステップモータ
    素体の可動子からなる請求項1に記載の弁装置。
  3. 【請求項3】 可動子が永久磁石を有し、可動磁気マー
    カが可動子の永久磁石からなる請求項2に記載の弁装
    置。
  4. 【請求項4】 可動体が、回転式ステップモータ素体の
    ロータの回転を直線運動に変える変換機構に結合されて
    いる請求項1に記載の弁装置。
  5. 【請求項5】 体内に埋設されるように構成され、設定
    圧力が可変な弁装置であって、 多極永久磁石構造体からなる、回転式ステップモータ素
    体のロータであって、弁体による弁流路の閉鎖を解除す
    る圧力を変えるべく回転位置が調整可能なものと、 弁装置本体に対して静置された固定磁気マーカと、 ロータに一体的に形成された可動磁気マーカとを有する
    圧力可変弁装置。
  6. 【請求項6】 髄液のような体液の圧力を調整すべく構
    成された請求項1から5までのいずれか一つの項に記載
    の弁装置。
  7. 【請求項7】 磁気センサと、 請求項1から6までのいずれか一つの項に記載の弁装置
    の固定磁気マーカ及び可動磁気マーカの位置に応じた検
    出出力を磁気センサから得るべく、可動磁気マーカの移
    動方向に走査可能に磁気センサを体外において支持する
    支持体とを有する圧力可変弁装置の設定圧力検出装置。
  8. 【請求項8】 磁気センサと、 請求項1から6までのいずれか一つの項に記載の弁装置
    の固定磁気マーカ及び可動磁気マーカの位置に応じた検
    出出力を磁気センサから得るべく、位置走査可能に磁気
    センサを体外において支持する支持体とを有する圧力可
    変弁装置の設定圧力検出装置。
JP28344799A 1999-10-04 1999-10-04 圧力可変弁装置及び該弁装置の設定圧力検出装置 Pending JP2001104471A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28344799A JP2001104471A (ja) 1999-10-04 1999-10-04 圧力可変弁装置及び該弁装置の設定圧力検出装置
EP00308221A EP1092450A1 (en) 1999-10-04 2000-09-20 Implantable adjustable fluid pressure control valve and non-invasive position indicator
US09/675,230 US6439538B1 (en) 1999-10-04 2000-09-29 Pressure variable valve apparatus and set pressure detecting apparatus of the valve apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28344799A JP2001104471A (ja) 1999-10-04 1999-10-04 圧力可変弁装置及び該弁装置の設定圧力検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001104471A true JP2001104471A (ja) 2001-04-17

Family

ID=17665673

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28344799A Pending JP2001104471A (ja) 1999-10-04 1999-10-04 圧力可変弁装置及び該弁装置の設定圧力検出装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6439538B1 (ja)
EP (1) EP1092450A1 (ja)
JP (1) JP2001104471A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010185529A (ja) * 2009-02-12 2010-08-26 Sophysa 調整可能バルブの設定値を機械的に位置づけかつ読み取るためのデバイス
JP2011092731A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Medos Internatl Sarl 埋め込み可能なバルブをプログラムするためのツール及び方法
JP2011092730A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Medos Internatl Sarl 埋め込み可能なバルブをプログラムするためのツール及び方法
US7992444B2 (en) 2008-02-28 2011-08-09 Seiko Epson Corporation Pressure detection device and pressure detection method
JP2011212502A (ja) * 2005-03-15 2011-10-27 Codman & Shurtleff Inc 感圧器具
US10362947B2 (en) 2005-03-15 2019-07-30 Integra LifeSciences Switzerland Sarl Pressure sensing devices
CN113180632A (zh) * 2021-05-06 2021-07-30 吉林大学 一种脑瘤患者颅内压检测设备
CN113662527A (zh) * 2021-09-07 2021-11-19 中国人民解放军陆军特色医学中心 一种腹腔压力检测器

Families Citing this family (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20050010159A1 (en) * 2002-01-04 2005-01-13 Sanford Reich Csf physiologic controller
US9694166B2 (en) 2002-03-26 2017-07-04 Medtronics Ps Medical, Inc. Method of draining cerebrospinal fluid
FR2852252B1 (fr) * 2003-03-12 2005-07-08 Integra Neurosciences Implants Valve implantable pour le traitement de l'hydrocephalie
US7334582B2 (en) * 2003-10-31 2008-02-26 Medtronic, Inc. Electronic valve reader
US8015977B2 (en) * 2003-10-31 2011-09-13 Medtronic, Inc. Indicator tool for use with an implantable medical device
WO2005082025A2 (en) * 2004-02-25 2005-09-09 Wolf Erich W System for transcutaneous monitoring of intracranial pressure (icp) using near infrared (nir) telemetry
US8057422B2 (en) * 2004-02-25 2011-11-15 Wolf Ii Erich W Transcutaneous telemetry of cerebrospinal fluid shunt programmable-valve pressure using near-infrared (NIR) light
US7585280B2 (en) 2004-12-29 2009-09-08 Codman & Shurtleff, Inc. System and method for measuring the pressure of a fluid system within a patient
US8480612B2 (en) 2007-10-31 2013-07-09 DePuy Synthes Products, LLC Wireless shunts with storage
US7842004B2 (en) * 2007-10-31 2010-11-30 Codman & Shurtleff, Inc. Wireless pressure setting indicator
US9204812B2 (en) * 2007-10-31 2015-12-08 DePuy Synthes Products, LLC Wireless pressure sensing shunts
US8454524B2 (en) 2007-10-31 2013-06-04 DePuy Synthes Products, LLC Wireless flow sensor
EP2231010B1 (en) 2007-12-14 2013-01-16 Sophysa Locator, device and method for electronically locating and reading the setting of an adjustable valve
DE112009005095B4 (de) * 2008-12-11 2014-05-22 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Implantierbares Kraftübertragungssystem, insbesondere zur Einstellung eines Ventils
US8398617B2 (en) 2009-10-30 2013-03-19 Codman & Shurtleff, Inc. Tools and methods for programming an implantable valve
US8241240B2 (en) 2009-11-09 2012-08-14 Medtronic Xomed, Inc. Adjustable valve setting with motor control
US9149615B2 (en) 2010-08-17 2015-10-06 DePuy Synthes Products, Inc. Method and tools for implanted device
KR102368416B1 (ko) 2012-06-21 2022-02-28 메드트로닉 좀드 인코퍼레이티드 의도하지 않은 설정 변경에 대한 저항이 증가되고 부속품 공구 결합이 향상된 유체유량제어장치, 회전자 및 자석들
US9126010B2 (en) 2013-03-14 2015-09-08 Medtronic Xomed, Inc. Device and method for finding the center and reading the setting of an implantable medical device
JP6461906B2 (ja) 2013-03-15 2019-01-30 ハキム,カーロス・エー 外部からプログラム可能な弁組立体
US10610677B2 (en) * 2014-05-19 2020-04-07 Celeste V. Bonham Urological system that includes connector with integrated non-return check valve for extension tubing and urology collection systems
US10589074B2 (en) 2016-06-30 2020-03-17 Integra Lifesciences Switzerland Sàrl Magneto-resistive sensor tool set for hydrocephalus valve
US10286196B2 (en) 2016-06-30 2019-05-14 Integra Lifesciences Switzerland Sàrl Device to control magnetic rotor of a programmable hydrocephalus valve
US10631755B2 (en) 2017-01-05 2020-04-28 Integra LifeSciences Switzerland Sarl Detection of spatial location and rotation of a programmable implantable valve
US11052234B2 (en) 2017-02-15 2021-07-06 Celeste V. Bonham Connector with integrated non-return check valve for extension tubing and urology collection systems
US10994108B2 (en) 2017-09-19 2021-05-04 Integra LifeSciences Switzerland Sárl Programmable drainage valve with fixed reference magnet for determining direction of flow operable with analog or digital compass toolsets
US10888692B2 (en) 2017-09-19 2021-01-12 Integra Lifesciences Switzerland Sàrl Electronic toolset for use with multiple generations of implantable programmable valves with or without orientation functionality based on a fixed reference magnet
US10850081B2 (en) 2017-09-19 2020-12-01 Integra LifeSciences Switzerland Sáarl Implantable bodily fluid drainage valve with magnetic field resistance engagement confirmation
US10850080B2 (en) 2017-09-19 2020-12-01 Integra LifeSciences Switzerland Sárl Electronic toolset to locate, read, adjust, and confirm adjustment in an implantable bodily fluid drainage system without recalibrating following adjustment
JP7114344B2 (ja) * 2018-05-31 2022-08-08 日本電産サンキョー株式会社 モータ及びバルブ駆動装置
EP3632499B1 (en) * 2018-10-03 2024-04-24 Integra LifeSciences Switzerland Sàrl Programmable drainage valve with fixed reference magnet for determining direction of flow operable with analog or digital compass toolsets
US11701503B2 (en) 2020-07-31 2023-07-18 Medtronic Ps Medical, Inc. System and method for valve control
US20220032018A1 (en) * 2020-07-31 2022-02-03 Medtronic Ps Medical, Inc. System And Method For Valve Control
CN116261476A (zh) * 2021-07-30 2023-06-13 美敦力Ps医疗股份有限公司 用于阀控制的系统和方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1462081A (en) * 1921-05-10 1923-07-17 Howard H Breeden Safety device for inflating pneumatic tires
US4387715A (en) * 1980-09-23 1983-06-14 Hakim Company Limited Shunt valve
CA1241246A (en) * 1983-07-21 1988-08-30 Salomon Hakim Surgically-implantable device susceptible of noninvasive magnetic adjustment
US4595390A (en) * 1983-07-21 1986-06-17 Salomon Hakim Magnetically-adjustable cerebrospinal fluid shunt valve
US4615691A (en) * 1983-12-08 1986-10-07 Salomon Hakim Surgically-implantable stepping motor
US4608992A (en) * 1983-08-18 1986-09-02 Salomon Hakim External magnetic detection of physiopathological and other parameters
US4772257A (en) * 1983-12-08 1988-09-20 Salomon Hakim External programmer for magnetically-adjustable cerebrospinal fluid shunt valve
US4676772A (en) * 1985-12-23 1987-06-30 Cordis Corporation Adjustable implantable valve having non-invasive position indicator
FR2721520B1 (fr) * 1994-06-24 1996-08-30 Sophysa Sa Valve sous-cutanée et son dispositif de réglage externe.
US5928182A (en) * 1997-07-02 1999-07-27 Johnson & Johnson Professional, Inc. Pediatric programmable hydrocephalus valve
US6050969A (en) * 1998-04-17 2000-04-18 Johnson & Johnson Professional, Inc. Pressure indicator

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011212502A (ja) * 2005-03-15 2011-10-27 Codman & Shurtleff Inc 感圧器具
US10362947B2 (en) 2005-03-15 2019-07-30 Integra LifeSciences Switzerland Sarl Pressure sensing devices
US7992444B2 (en) 2008-02-28 2011-08-09 Seiko Epson Corporation Pressure detection device and pressure detection method
US8590386B2 (en) 2008-02-28 2013-11-26 Seiko Epson Corporation Pressure detection device and pressure detection method
JP2010185529A (ja) * 2009-02-12 2010-08-26 Sophysa 調整可能バルブの設定値を機械的に位置づけかつ読み取るためのデバイス
JP2011092731A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Medos Internatl Sarl 埋め込み可能なバルブをプログラムするためのツール及び方法
JP2011092730A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Medos Internatl Sarl 埋め込み可能なバルブをプログラムするためのツール及び方法
CN113180632A (zh) * 2021-05-06 2021-07-30 吉林大学 一种脑瘤患者颅内压检测设备
CN113662527A (zh) * 2021-09-07 2021-11-19 中国人民解放军陆军特色医学中心 一种腹腔压力检测器
CN113662527B (zh) * 2021-09-07 2024-04-02 中国人民解放军陆军特色医学中心 一种腹腔压力检测器

Also Published As

Publication number Publication date
US6439538B1 (en) 2002-08-27
EP1092450A1 (en) 2001-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001104471A (ja) 圧力可変弁装置及び該弁装置の設定圧力検出装置
JP2001104470A (ja) 弁装置及びこれを用いた弁システム
US6702249B2 (en) Pressure-variable valve device and set-pressure adjusting device for the valve device
JP3852734B2 (ja) 圧力可変弁装置及び該弁装置の設定圧力調整装置
AU2016203496B2 (en) Implantable adjustable valve
CN109803606B (zh) 外部可编程磁阀组件和控制器
JP4306964B2 (ja) 圧力インジケータ
US10631755B2 (en) Detection of spatial location and rotation of a programmable implantable valve
US6160395A (en) Non-contact position sensor
CA2855315C (en) Method and tools for implanted device
EP1243826A2 (en) Pressure-variable valve device and set-pressure adjusting device for the valve device
AU2018241070B2 (en) An Implantable Bodily Fluid Drainage Valve with Magnetic Field Resistance Engagement Confirmation
AU2018241068B2 (en) Electronic Toolset to Locate, Read, Adjust, and Confirm Adjustment in an Implantable Bodily Fluid Drainage System Without Recalibrating Following Adjustment
JP7226887B2 (ja) 調節後の再較正を伴わずに植込み可能体液ドレナージシステムの調節の位置特定、読取り、調節、および確認を行うための電子ツールセット
JP2002022048A (ja) 圧力可変弁装置
EP3632498A1 (en) Electronic toolset to locate, read, adjust, and confirm adjustment in an implantable bodily fluid drainage system without recalibrating following adjustment
CA3019407A1 (en) Electronic toolset to locate, read, adjust, and confirm adjustment in an implantable bodily fluid drainage system without recalibrating following adjustment
CA3019544C (en) An implantable bodily fluid drainage valve with magnetic field resistance engagement confirmation
JP4273938B2 (ja) 磁気式エンコーダの位置合わせ装置及び方法
EP3632496B1 (en) An implantable bodily fluid drainage valve with magnetic field resistance engagement confirmation method

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20040302

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060117

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060523