JPH09117170A - モーター始動装置 - Google Patents

モーター始動装置

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JPH09117170A
JPH09117170A JP7293698A JP29369895A JPH09117170A JP H09117170 A JPH09117170 A JP H09117170A JP 7293698 A JP7293698 A JP 7293698A JP 29369895 A JP29369895 A JP 29369895A JP H09117170 A JPH09117170 A JP H09117170A
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phase
voltage
thyristor
signal
motor
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JP7293698A
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Toshio Furukawa
俊雄 古川
Kanshitsu Kin
寛執 金
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過電流が流れたり過大なトルクが発生したり
することのないモーター始動装置を提供する。 【解決手段】 3相モーター21を定格運転させるマグ
ネットスイッチ81〜83にサイリスタ逆並列接続スイ
ッチSCR1〜SCR3をそれぞれ並列接続させ、前記各
サイリスタ逆並列接続スイッチSCR1〜SCR3の導通
時間が次第に長くなるようにトリガーする。3相モータ
ー21に流れる始動電流を次第に大きすることができ、
始動の際に過電流が流れることを防止することができ
る。前記サイリスタ逆並列接続スイッチSCR1〜SC
3の導通時間を次第に長くする際、トリガーするタイ
ミングを徐々に早くし、また、徐々に早くする際に所定
期間一定のタイミングでトリガーし、更にまた、段階的
に早くするようにしてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は3相モーターを始動
する技術にかかり、特に、サイリスタ逆並列接続スイッ
チを用いたモーター始動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術によって数十馬力以上の3相モ
ーターを始動する場合には、主としてY−Δ(スター-デ
ルタ)始動方式や、コンドルファ始動方式や、単巻変圧
器の原理に基くリアクトル起動方式等の技術が用いられ
ている。これらの従来技術の始動方式は、始動時におけ
る3相モーターと3相交流電源との接続状態を、定格運
転時における接続状態と異ならせ、始動の際に3相モー
ターに印加される電圧が小さくなるようにして始動電流
を小さく抑えようとする点で共通する技術である。
【0003】しかしながら3相モーターと3相交流電源
との接続状態を異ならせる方法では、接続状態を切り換
えるために、電流が流れている状態で電磁リレーや電磁
マグネットスイッチ等の機械的接点をオン/オフさせる
必要がある。
【0004】そのようなオン/オフを行う際には機械的
接点間でアーク放電が発生するため、機械的接点の劣化
が早いという問題がある。また、始動時に定格以上の大
電流が流れやすいため、機械的接点の摩耗が非常に早い
という欠点もある。特に、3相モーターと3相交流電源
との接続状態を切り替えるときに、3相モーターに流れ
る電流の大きさも急変し、過電流が流れてしまう場合が
多く、電源系統や3相モーターに悪影響を与えることも
多かった。
【0005】このような従来技術のうち、Y−Δ始動方
式を例にとって3相モーターの始動動作を具体的に説明
する。図15(a)を参照し、符号900は従来技術のY
−Δ方式のモーター始動装置であり、符号904は3相
モーターである。前記3相モーター904の特性は3つ
の誘導性負荷9051、9052、9053で表わすもの
とする。
【0006】前記モーター始動装置900は、電磁リレ
ーボックス906、908、910を有しており、前記
各誘導性負荷9051〜9053の一端9211〜9213
は、前記電磁リレーボックス906内に設けられた3つ
の機械的接点9071〜9073に接続され、前記各機械
的接点9071〜9073を介して3相交流電源のR相、
S相、T相の各相にそれぞれ接続されている。
【0007】また、前記各誘導性負荷9051〜9053
の他端9221〜9223は、前記電磁リレーボックス9
10内に設けられた3つの機械的接点9111〜9113
を介して中性点923に接続されている。
【0008】また、前記各他端9221〜9223は、電
磁リレーボックス908内に設けられた3つの機械的接
点9091〜9093に接続されており、前記各機械的接
点9091〜9093を介して前記3相交流電源のT相、
R相、S相にそれぞれ接続されている。
【0009】この3相モーター904に前記3相交流電
源から電力を供給する際、前記各機械的接点9091
9093を開成状態にし、前記各機械的接点9071〜9
073と、前記各機械的接点9111〜9113とを閉成
状態にすると、同図(b)に示すように、前記各誘導性負
荷9051〜9053は前記中性点923を中心とするY
結線(スター結線)にされて前記3相電源のR相、S相、
T相に接続される。
【0010】他方、前記各機械的接点9111〜9113
を開成状態にし、前記機械的接点9071〜9073と前
記各機械的接点9091〜9093とを閉成状態にする
と、同図(c)に示すように、前記各誘導性負荷9051
〜9053はΔ結線(デルタ結線)されて前記3相交流電
源のR相、S相、T相に接続される。
【0011】前記各誘導性負荷9051〜9053をY結
線させて前記3相モーター904を運転する場合、前記
3相交流電源の線間定格電圧をVr、前記各誘導性負荷
9051〜9053の1相分のインピーダンスをZ(Ω)と
すると、前記3相モーター904に流れる電流I1(A)
は次式で表せる。 I1 = (Vr/√3)/Z …… (1)
【0012】他方、前記各誘導性負荷9051〜9053
をΔ結線させて運転する場合には、前記3相モーター9
04に流れる電流I2は、次式で表せる。 I2 = (Vr・√3)/Z …… (2)
【0013】前記(1)、(2)式より、前記各誘導性負荷
9051〜9053をΔ結線にした場合に流れる電流I2
とY結線した場合に流れる電流I1との比を求めると次
式のようになる。 I2/I1 = 3 …… (3)
【0014】前記(3)式により、前記各誘導性負荷90
1〜9053をΔ結線にした場合に流れる電流I2の大
きさは、Y結線にしたときに流れる電流I1の大きさの
3倍である。従って、前記各誘導性負荷9051〜90
3をΔ結線すると大きなトルクを得ることができるの
で、このΔ結線は3相モーターの定格運転に適している
ことが分かる。
【0015】しかしながら、Δ結線にした前記各誘導性
負荷9051〜9053に対し、印加電圧がゼロの状態か
ら急に定格電圧を印加した場合には、前記3相モーター
には定格電流の数倍の大きさの始動電流が流れてしま
う。
【0016】そのような過大な始動電流が流れると、電
源系統に損傷を与えたり、3相モーターに過大なトルク
が発生し、3相モーターに取り付けられている負荷に悪
影響をもたらす等の不都合がある。
【0017】そこでY−Δ起動方式においては、始動時
には前記3相モーター内の誘導性負荷をY結線にし、定
格運転時にはΔ結線に切換えるようにしているのであ
る。この場合、始動電流の大きさが定格運転時の1/3
の大きさになり、また、3相モーターが出力するトルク
の大きさは供給電圧の2乗に比例することから、始動の
際のトルクの大きさも1/3倍に軽減できるので、負荷
に与える悪影響を少なくできると言われている。
【0018】しかしながら実際には、停止状態にある3
相モーターをY結線にして定格電圧を印加すると、電流
の立上り方は急峻となる。そのため、3相モーターが発
生する始動時のトルク変化が大きくなり、3相モーター
に取り付けられている負荷に衝撃的な力が加えられるこ
とが多い。
【0019】前述したY−Δ始動方式によって3相モー
ターを起動した場合の電流変化の一例を図16に示す
(3相交流200V、定格電流約42A、11kWの排
気ファンに適用した場合)。3相モーターが停止状態に
ある時刻ゼロから、前記Y結線にした場合の3相モータ
ーに流れる電流が定格電流となる時刻P1までの電流変
化が非常に大きいことが分かる。
【0020】このような非常に大きい電流変化のため、
3相モーターの負荷が紙テープ巻取装置やビニールテー
プ巻取装置であった場合や、また、銅線が巻かれたドラ
ムから銅線を引き出して縒る装置等であった場合には、
3相モーターが動き出す際にテープや銅線等に衝撃が加
えられ、破断、伸び、ピッチずれ等を生じてしまい、製
品不良を発生させる大きな原因となっていた。
【0021】また、3相モーターが旋盤等の精密加工装
置に接続されている場合には、そのような衝撃が加えら
れると被加工物の位置ずれが生じ、加工精度が低下して
しまう問題があった。場合によっては3相モーターを停
止させて位置決めをし直さなければならず、高額な精密
加工装置の稼働率を低下させる原因となっていた。
【0022】更に、3相モーターの接続状態を前記Y結
線から前記Δ結線に変換する際に、Y結線の接続状態を
解除するためにリレーボックス内の機械的接点を開成状
態にするとアーク放電が発生し、機械的接点の寿命を短
くさせていた。
【0023】更にまた、3相モーターの接続状態をY結
線からΔ結線に変換する際に、一旦その3相モーターが
3相交流電源から切り離されると、3相モーター内に誘
導起電圧が発生し、その誘導起電圧の極性と前記3相交
流電源の電圧の位相との関係によっては大きな突入電流
が流れる場合があることが知られている。前述の図16
では、時刻P2でY結線が解除され、時刻P3でΔ結線に
よる運転が立ち上がると電流が増大し続け、時刻P4
は過大な電流が流れてしまっている。
【0024】このような過大な電流が3相交流電源や3
相モーターに流れた場合には、装置寿命が短くなってし
まう。また、始動の際に流れる突入電流の大きさを基準
として設備を設ける必要があるため過剰設備となり、コ
スト高を招いていた。特に、エアーコンプレッサーやウ
ィンチ等に3相モーターを使用している船舶では、定格
運転では不必要な程の大容量の自家発電機を設置しなけ
ればならず、限られた船舶面積を圧迫するという問題が
あり、解決が望まれていた。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の不都合を解決するために創作されたもので、その目的
は、3相モーターの始動電流を小さくし、過電流が流れ
たり、過大なトルクが発生することなく3相モーターを
始動できるモーター始動装置を提供することにある。ま
た、3相モーターの特性に応じた始動を行うことのでき
るモーター始動装置を提供することにある。また、3相
モーターの始動の際に機械的接点やサイリスタ逆並列接
続スイッチが破壊したり劣化したりするとのないモータ
ー始動装置を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、3相交流電源の各相にそれ
ぞれ設けられた3つの機械的接点を有し、前記各機械的
接点を閉じると前記3相交流電源に接続され、定格運転
される3相モーターを始動させるモーター始動装置にお
いて、前記各機械的接点と並列接続された3つのサイリ
スタ逆並列接続スイッチと、前記各サイリスタ逆並列接
続スイッチを、前記3相モーターに印加される交流電圧
の半周期毎にトリガーして導通状態にする制御始動コン
トローラーとを有するモーター始動装置であって、前記
制御始動コントローラーは、前記サイリスタ逆並列接続
スイッチをトリガーするタイミングを変化させて前記サ
イリスタ逆並列接続スイッチの導通時間が次第に長くな
るようにし、前記3相モーターに定格電流が流れるよう
になった後、前記3つの機械的接点が閉じられるように
構成されたことを特徴とし、
【0027】請求項2記載の発明は、請求項1記載のモ
ーター始動装置であって、前記制御始動コントローラー
は、前記サイリスタ逆並列接続スイッチをトリガーする
タイミングを徐々に早くするように構成されたことを特
徴とし、
【0028】請求項3記載の発明は、請求項2記載のモ
ーター始動装置であって、前記制御始動コントローラー
は、前記サイリスタ逆並列接続スイッチをトリガーする
タイミングを徐々に早くする際、所定期間一定のタイミ
ングでトリガーするように構成されたことを特徴とし、
【0029】請求項4記載の発明は、請求項1記載のモ
ーター始動装置であって、前記制御始動コントローラー
は、前記サイリスタ逆並列接続スイッチをトリガーする
タイミングを段階的に早くするように構成されたことを
特徴とし、
【0030】請求項5記載の発明は、請求項1記載のモ
ーター始動装置であって、前記制御始動コントローラー
は、前記サイリスタ逆並列接続スイッチをトリガーする
タイミングを徐々に早くするか、徐々に早くする際に所
定期間一定のタイミングでトリガーするか、段階的に早
くするかを選択できるように構成されたことを特徴と
し、
【0031】請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求
項5のいずれか1項記載のモーター始動装置であって、
前記制御始動コントローラーは、前記3相モーターに印
加される電圧と流れる電流との位相差を検出し、前記位
相差が大きいときに前記サイリスタ逆並列接続スイッチ
をトリガーするタイミングを遅らせるように構成された
ことを特徴とし、
【0032】請求項7記載の発明は、請求項6記載のモ
ーター始動装置であって、前記制御始動コントローラー
は、前記各サイリスタ逆並列接続スイッチの両端の電圧
を検出して前記位相差を求めるように構成されたことを
特徴とし、
【0033】請求項8記載の発明は、請求項1乃至請求
項7のいずれか1項記載のモーター始動装置であって、
前記制御始動コントローラーは、前記3相モーターに印
加される電圧と流れる電流とが逆位相となるエネルギー
放出期間を検出し、該エネルギー放出期間内は前記各サ
イリスタ逆並列接続スイッチをトリガーしないように構
成されたことを特徴とし、
【0034】請求項9記載の発明は、請求項1乃至請求
項8のいずれか1項記載のモーター始動装置であって、
前記制御始動コントローラーは、前記3つの機械的接点
を閉じた後も、所定のオーバーラップ時間だけ前記各サ
イリスタ逆並列接続スイッチをトリガーするように構成
されたことを特徴とする。
【0035】このような本発明の構成によれば、3相モ
ーターを定格運転させるマグネットスイッチにサイリス
タ逆並列接続スイッチを並列接続させ、前記3相モータ
ーに印加される交流電圧の半周期毎に、前記各サイリス
タ逆並列接続スイッチの導通時間が次第に長くなるよう
にして前記各サイリスタ逆並列接続スイッチをトリガー
するので、3相モーターに流れる始動電流を次第に大き
することができ、始動の際に過電流が流れることを防止
することができる。
【0036】この場合、前記サイリスタ逆並列接続スイ
ッチをトリガーして3相モーターを始動する際、前記サ
イリスタ逆並列接続スイッチの導通時間が長くなるよう
にするために、前記サイリスタ逆並列接続スイッチをト
リガーするタイミングを徐々に早くしたり、又は、徐々
に早くする際に所定期間だけ一定のタイミングでトリガ
ーするようにしてもよく、更には、トリガーするタイミ
ングが段階的に早くなるようにしてもよい。いずれかを
選択できるようにすれば、始動に係る3相モーターの電
気的特性や3相モーターに接続された負荷の機械的特性
に応じた始動を行うことができるので都合がよい。
【0037】また、前記3相モーターの始動の際に、該
3相モーターに印加される電圧と電流との位相差を検出
し、該位相差が大きいときには前記サイリスタ逆並列接
続スイッチをトリガーするタイミングを遅らせるように
すれば、前記3相モーターに過電流が流れることを確実
に防止することが可能となる。
【0038】その際、電圧の位相と電流の位相の位相差
を、前記各サイリスタ逆並列接続スイッチの両端の電圧
を検出して求めるようにすれば、電流検出用の抵抗素子
を使用する必要がなくなるので、3相モーターの運転効
率を向上させることができ、また、モーター始動装置の
発熱を低減させることが可能となる。
【0039】また、前記3相モーターに印加される電圧
と流れる電流とが逆位相となるエネルギー放出期間を検
出し、該エネルギー放出期間内は前記各サイリスタ逆並
列接続スイッチがトリガーされないようにすれば、前記
各サイリスタ逆並列接続スイッチを劣化させたり破壊さ
せたりすることがなくなって信頼性が向上する。
【0040】なお、前記3相モーターに定格電流が流れ
るようになった後で前記3つの機械的接点を閉じるよう
にしているので、前記各機械的接点にアーク放電は生じ
ず、劣化することがない。この場合、前記各機械的接点
を閉じた後も所定のオーバーラップ時間の間だけ前記各
サイリスタ逆並列接続スイッチをトリガーするようにす
れば、アーク放電の発生を確実に防止できる。
【0041】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例を図面
を用いて説明する。図1は本発明の一実施の形態を示す
ブロック図である。この図1に示した符号21は3相モ
ーターであり、その内部を等価回路で示した場合には、
一般的には3つの等価的な誘導性負荷がY結線、又はΔ
結線されて構成されている。
【0042】符号2は、前記3相モーター21を始動さ
せ、定格運転状態に移行させる本発明の一実施例のモー
ター始動装置である。前記モーター始動装置2は運転マ
グネットスイッチ8を有しており、該運転マグネットス
イッチ8は、通常では開成状態にある3つのマグネット
スイッチ81〜83と、通電されて磁力を発生し、前記
各マグネットスイッチ81〜83を閉成状態にするマグ
ネットコイルMTとを有している。
【0043】前記各マグネットスイッチ81〜83は機
械的接点であり、前記3相モーター21は、前記マグネ
ットコイルMTが通電されて前記マグネットスイッチ8
1〜83が閉成状態にされると前記3相交流電源のR
相、S相、T相に接続され、前記3相交流電源から電力
が供給されるように構成されている。
【0044】前記モーター始動装置2は、3つのサイリ
スタ逆並列接続スイッチSCR1〜SCR3を有してお
り、前記各サイリスタ逆並列接続スイッチSCR1〜S
CR3の両端は前記3相交流電源のR相、S相、T相
と、前記3相モーター21の3つの誘導性負荷に接続さ
れ、前記各サイリスタ逆並列接続スイッチSCR1〜S
CR3が、前記各マグネットスイッチ81〜83に対し
てそれぞれ並列接続されるように構成されている。
【0045】また、前記モーター始動装置2は、パワー
変換回路12と、パワー供給回路14と、制御始動コン
トローラー3と、オーバーラップ回路5とを有してお
り、前記パワー変換回路12は前記3相交流電源のR相
とT相に接続され、AC200Vの電源電圧が供給され
ている。
【0046】前記パワー変換回路12は、前記供給され
たAC200Vの電圧を直流電圧に変換して前記パワー
供給回路14に供給し、前記パワー供給回路14は、供
給された直流電圧を±15Vの電圧に変換して前記制御
始動コントローラー3に供給し、該制御始動コントロー
ラー3の内部回路を動作させるように構成されている。
【0047】前記始動制御コントローラー3は、始動波
形発生器35と始動制御回路34とを有しており、ま
た、前記3相交流電源のR相とS相とT相に対応させた
3つのゲーティング信号発生器37〜39と3つの位相
差検出回路31〜33を有している。
【0048】前記各ゲーティング信号発生器37〜39
は、前記各サイリスタ逆並列接続スイッチSCR1〜S
CR3のゲートにそれぞれ接続され、前記各サイリスタ
逆並列接続スイッチSCR1〜SCR3をトリガーして導
通状態に置けるように構成されている。
【0049】前記サイリスタ逆並列接続スイッチSCR
1〜SCR3の両端は前記各位相差検出回路31〜33に
それぞれ接続され、前記各サイリスタ逆並列接続スイッ
チSCR1〜SCR3の入力電圧と出力電圧とが前記各位
相差検出回路31〜33に入力されるように構成されて
いる。
【0050】前記3つの位相差検出回路31〜33の構
成や周囲の回路との接続状態は同一であり、また、前記
3相交流電源のR相、S相、T相とそれぞれ対応して動
作する内容も同一である。また、前記R相、S相、T相
のゲーティング信号発生器37〜39の構成や接続状態
は同一である。そこで、前記3相交流電源のR相に対応
した位相差検出回路31、ゲーティング信号発生器37
の構成と動作と、R相に接続されたサイリスタ逆並列接
続スイッチSCR1の動作とを説明して前記位相差検出
回路32、33、前記ゲーティング信号発生器38、3
9、前記サイリスタ逆並列接続スイッチSCR2、SC
3の説明は省略する。
【0051】前記位相差検出回路31と前記ゲーティン
グ信号発生器37の内部ブロック図を図2に示す。図2
を参照し、前記位相差検出回路31は、入力電圧分割器
311と、出力電圧分割器312と、電流位相検出回路
313と、電圧位相検出回路314と、電流電圧位相差
検出回路315と、同期信号発生器316とを備えてい
る。
【0052】前記入力電圧分割器311には、前記サイ
リスタ逆並列接続スイッチSCR1の入力電圧(前記3相
交流電源のR相の電圧)が入力され、前記出力電圧分割
器312には、前記サイリスタ逆並列接続スイッチSC
2の出力電圧(前記3相モーターに印加される電圧)が
入力されるように構成されている。
【0053】いま、前記始動制御コントローラー3の動
作を理解しやすくするために、前記サイリスタ逆並列接
続スイッチSCR2の両端は短絡状態にあるものとし、
前記サイリスタ逆並列接続スイッチSCR1だけの動作
を考えるものとする。また、前記3相モーター21に流
れる電流のうち、前記R相と前記S相との間に流れる電
流だけに着目するものとする。
【0054】前記R相と前記S相の間の線間電圧は正弦
波であり、図4のに示したタイミングチャート中の、線
間電圧波形61のようになるが高電圧である。前記入力
電圧分割器311は、前記入力されたR相の電圧と前記
S相位相差検出回路32に入力されているS相の電圧と
から、高電圧であるR−S相間の線間電圧を位相遅れを
生じることなく分圧し、小信号のR−S正弦波信号に変
換して前記電圧位相検出回路314に出力する。
【0055】前記電圧位相検出回路314は、入力され
た前記R−S正弦波信号を反転させると共に波形成形
し、図5のタイミングチャートに示したR−S相間の電
圧位相を示す矩形波の電圧位相信号62を作って前記同
期信号発生器316に出力する。
【0056】前記同期信号発生器316は、前記電圧位
相信号62の波形の立上り(ポジティブエッジ)と立ち下
がり(ネガティブエッジ)を検出し、その立上りと立ち下
がりの際に電圧がゼロになり、その間では電圧が負電圧
の方向に直線的に大きくなる鋸波63を作って前記ゲー
ティング信号発生器37に出力する。この鋸波63の周
波数は、前記R−S相の線間電圧の電圧変化の周波数の
2倍となる。
【0057】前記ゲーティング信号発生器37は、信号
変換回路371と、信号供給回路372とを有してお
り、前記鋸波63は、該ゲーティング信号発生器37内
の前記信号変換回路371に入力されるように構成され
ている。
【0058】他方、前記始動制御回路34は、電圧(信
号レベル)が前記鋸波63の最大電圧(ゼロボルト)と最
小電圧(V0)の間に位置するようにされた基準電圧信号
64を出力するように構成されており、前記信号変換回
路371には、その基準電圧信号64も入力されてい
る。なお、前記基準電圧信号64は、後記するように、
前記始動制御回路34によって、前記始動波形発生器3
5と前記位相差検出回路31とが出力する信号で制御さ
れている。
【0059】前記信号変換回路371は、前記鋸波63
と前記基準電圧信号64とを比較して、前記基準電圧信
号64が前記鋸波63よりも大きい期間だけ正電圧とな
り、他の期間は負電圧となる矩形波のオン信号65を前
記信号供給回路372に出力する。
【0060】前記信号供給回路372は前記オン信号6
5が正電圧の期間だけ、前記サイリスタ逆並列接続スイ
ッチSCR1のゲート端子に高周波信号661〜66n
出力する。
【0061】前記各高周波信号661〜66nは一つのパ
ルス67が一定周期で複数個出力されて構成されてい
る。前記サイリスタ逆並列接続スイッチSCR1の両端
に電圧が印加されていれば、そのゲートに一つのパルス
67を入力するだけで、前記サイリスタ逆並列接続スイ
ッチSCR1を導通状態にできるが、前記パルス67の
複数個で高周波信号661〜66nを構成しているのは、
後述するように、他のサイリスタ逆並列接続スイッチと
の関係上、高周波信号661〜66nが出力されている期
間のどのタイミングでもサイリスタ逆並列接続スイッチ
SCR1を導通状態にできる必要があるからである。
【0062】前記鋸波63の周波数は前記R−S相の線
間電圧の周波数の2倍であるから、前記高周波信号66
1〜66nは前記R−S相線間電圧の半周期毎に出力さ
れ、前記R−S相の線間電圧がゼロになったときに停止
される。ここでは説明を簡単にするために、前記S相に
接続されたサイリスタ逆並列接続スイッチSCR2の動
作を無視するために、該サイリスタ逆並列接続スイッチ
SCR2は短絡状態にあるものとしているので、前記サ
イリスタ逆並列接続スイッチSCR1のゲートに前記高
周波信号661〜66nが入力されると、前記3相モータ
ー21には電流が流れ始めることとなる。
【0063】また、R−T相間に流れる電流は無視し、
前記サイリスタ逆並列接続スイッチSCR1にはR相と
S相の間に流れる電流だけが流れるものとすると、該サ
イリスタ逆並列接続スイッチSCR1に流れる電流波形
は、前記R相とS相の線間電圧波形61に重ねて示され
た符号68で示す電流波形のようになる。
【0064】この電流波形68を簡単に説明する。時刻
1では前記R−S相間の線間電圧が正電圧であるもの
とし、該時刻Q1で前記高周波信号661が出力されたと
すると、前記サイリスタ逆並列接続スイッチSCR1
は、前記時刻Q1で電流が流れ始め、その電流は徐々に
大きくなっていく。
【0065】時刻Q2で前記R−S相間の線間電圧がゼ
ロになるものとすると、該時刻Q2でも前記3相モータ
ー21内に蓄積されたエネルギーが放出されるため、前
記サイリスタ逆並列接続スイッチSCR1に流れる電流
はゼロにはならず、前記時刻Q2よりも後の時刻でゼロ
になる。従って、前記電流波形68の位相は、前記R−
S相間の線間電圧波形61の位相よりも遅れることとな
る。
【0066】前記サイリスタ逆並列接続スイッチSCR
1に流れる電流がゼロになる時刻をQ3とすると、該時刻
3では、前記R相とS相間の線間電圧の極性は前記時
刻Q1のときとは反転していることになる。
【0067】前記高周波パルス661の出力は、前記時
刻Q2で既に停止されている。この場合、前記時刻Q3
は次の前記高周波パルス662は未だ出力されていない
ものとすると、前記サイリスタ逆並列接続スイッチSC
1は前記時刻Q3で消弧する。
【0068】時刻Q4で次の高周波パルス662の出力が
開始されるものとすると、前記サイリスタ逆並列接続ス
イッチSCR1は、前記時刻Q3から前記時刻Q4までの
期間は遮断状態に置かれることとなる。
【0069】前記サイリスタ逆並列接続スイッチSCR
1がこのような動作を繰り返す結果、前記サイリスタ逆
並列接続スイッチSCR1が出力する電圧の波形は、符
号69で示すような出力電圧波形となる。前記サイリス
タ逆並列接続スイッチSCR1が遮断状態に置かれてい
る期間をサイリスタ遮断期間とし、前記出力電圧波形6
9中に符号70で示す。前記出力電圧波形69は、前記
サイリスタ遮断期間70の間は、出力電圧がゼロであ
り、前記サイリスタ逆並列接続スイッチSCR1での電
圧降下を無視すると、他の期間は入力電圧の正弦波がそ
のまま現れることになる。
【0070】前記出力電圧分割器312には前記出力電
圧波形69で示される前記サイリスタ逆並列接続スイッ
チSCR1の出力電圧が入力されており、該出力電圧分
割器312は、その出力電圧を位相遅れを生じることな
く分圧して低い電圧の信号とし、前記電流位相検出回路
313に出力する。
【0071】前記電流位相検出回路313には、前記入
力電圧分割器311が入力電圧を分圧して作った前記R
−S正弦波信号も出力されている。前記電流位相検出回
路313は、前記R−S正弦波信号によってR−S相間
の線間電圧の極性を検出し、前記出力電圧波形69によ
って前記サイリスタ遮断期間70の開始を検出し、図1
1のタイミングチャートに示すように、前記R−S相間
の線間電圧が正である期間内に前記サイリスタ遮断期間
70が開始されると正電圧となり、前記R−S相間の線
間電圧が負であるときに前記サイリスタ遮断期間70が
開始されると負電圧となる矩形波71を作る。前記電流
位相検出回路313は、前記矩形波71を、前記電流電
圧位相差検出回路315に出力する。
【0072】前記電流電圧位相差検出回路315には、
前記電圧位相検出回路314が出力する前記電圧位相信
号62も入力されており、前記電流電圧位相差検出回路
315は、前記矩形波71が正電圧であり、且つ前記電
圧位相信号62が正電圧である期間だけハイ状態(正電
圧)となり、他の期間はロー状態(電圧ゼロ)となる矩形
波の位相差信号72を作る。
【0073】前記位相差信号72がハイ状態である期間
は、前記サイリスタ逆並列接続スイッチSCR1には、
前記R−S相間の線間電圧の極性とは逆向きの電流が流
れている。従って、前記位相差信号72のハイ状態の幅
は、前記3相モーター21の力率角を表していることと
なる。
【0074】前記サイリスタ逆並列接続スイッチSCR
2、SCR3についても、S相の位相差検出回路32とT
相の位相差検出回路33によって、前記位相差信号72
と同様に力率角を表す信号が作られている。但し、前記
位相差検出回路31〜33で作られる位相差信号はπ/
3づつ位相がずれる。それらの位相差信号は各位相差検
出回路31〜33内に設けられた積分回路で積分されて
三角波にされ、各三角波が合成された後、前記始動制御
回路34に出力されている。該始動制御回路34は、後
述するように、その三角波が合成された信号の大きさ
で、前記始動波形発生器35から入力される信号を制御
する。
【0075】ここで、前記始動波形発生器35から前記
始動制御回路34に入力される信号を説明する。前記始
動波形発生器35の内部ブロックを図3に示す。この図
3を参照し、該始動波形発生器35は、ランプ信号発生
器351と、ステップ信号発生器352と、ステップ
ランプ信号発生器353と、波形選択回路354とを有
しており、前記ランプ信号発生器351と、前記ステッ
プ信号発生器352と、前記ステップ ランプ信号発生
器353は前記波形選択回路354に信号を出力するよ
うに構成されている。
【0076】前記ランプ信号発生器351は、図6(a)
に示すような、電圧の初期値がゼロで電圧が負電圧方向
に直線的に増加するランプ信号641を出力する。前記
ステップ信号発生器352は、同図(b)に示すような、
電圧が負電圧方向に階段状に増加するステップ信号64
2を出力し、また、前記ステップ ランプ信号発生器3
53は、同図(c)に示すような、電圧が負電圧方向に直
線的に増加し、次いで所定期間一定の電圧値を保ち、ま
た電圧が負電圧方向に直線的に増加することを繰り返す
ステップ ランプ信号643を出力する。
【0077】前記ランプ信号641と前記ステップ信号
642と前記ステップ ランプ信号643とが前記波形
選択回路354に出力されると、該波形選択回路354
はそれらのうちからいずれか一つの信号を選択して前記
始動制御回路34に出力する。
【0078】前記始動制御回路34に出力された信号の
電圧をvとすると、該始動制御回路34は電圧v(0≧
v≧V0)の信号を、電圧が V0−v の信号に変換して
前記基準電圧信号64を作り、前記R相、S相、T相の
ゲーティング信号発生器37〜39に出力する。
【0079】まず、前記波形選択回路354が前記ラン
プ信号641を選択し、前記始動波形発生器35が前記
始動制御回路34に前記ランプ信号641を出力した場
合の動作を説明する。
【0080】図7に示したタイミングチャートを参照
し、この場合に前記始動制御回路34が出力する基準電
圧信号を符号64Rampで示すと、該基準電圧信号を符号
64Ra mpは、電圧V0(負電圧)から正電圧方向に直線的
に増加して行き、例えば時刻Q1 1では電圧V11(V0<V
11)になる。前記基準電圧信号64Rampは、前記ゲーテ
ィング信号発生器37の前記信号変換回路371に入力
され、また、前記鋸波63も前記信号変換回路371に
入力されている。
【0081】前記信号変換回路371は、前記鋸波63
と前記基準電圧信号64Rampとを比較し、前記基準電圧
信号64Rampの電圧(信号レベル)が前記鋸波63の電圧
(信号レベル)を上回った期間だけ、前記信号供給回路3
72に矩形波の前記オン信号65を出力し、該信号供給
回路372は前記オン信号65が正電圧である期間だけ
前記サイリスタ逆並列接続スイッチSCR1に高周波信
号66Rampを出力する。
【0082】前記基準電圧信号64Rampの信号レベルが
直線的に増加するため、前記高周波信号66Rampの幅も
直線的に増加して行くが、該高周波信号66Rampの出力
が停止されるタイミングは一定であるから、前記高周波
信号66Rampの出力が開始されるタイミングが徐々に早
くなることとなる。
【0083】ところで、前記3相モーター21を実際に
動作させる場合、前記3相モーター21に電流を流すた
めには、前記サイリスタ逆並列接続スイッチSCR1
SCR3のうちの少なくとも2つが導通状態に置かれる
ことが必要である(3相モーター内に中性線が設けられ
ている場合を除く)。
【0084】この場合、図10に示すように、前記R
相、S相、T相の各ゲーティング信号発生器37〜39
から同じ幅の高周波信号66R、66S、66Tがπ(rad)
(前記鋸波63が一つ出力される期間)内に出力されてい
るので、前記各高周波信号66R、66S、66Tの幅が
π/3以上になったときに前記サイリスタ逆並列接続ス
イッチSCR1〜SCR3のうちの2つ以上が同時に導通
状態になり、前記3相モーター21に電流が流れ始め
る。
【0085】それ以後は、前記高周波信号66R、6
S、66Tが出力されるタイミングが徐々に早くなり、
前記サイリスタ逆並列接続スイッチSCR1〜SCR3
2つ以上が同時に導通状態に置かれる期間が長くなるの
で、前記3相モーター21に流れる電流は徐々に増加し
て行く。
【0086】このとき、前記始動制御回路34には、前
記ランプ信号641の他、前記R相、S相、T相の位相
差検出回路31〜33内の積分回路で作られた三角波が
合成された信号が入力されており、その信号の電圧の大
きさ(信号レベル)は、前記位相差信号72の幅が広いと
きは高く、狭いときは低くなる。前記始動制御回路34
は、前記ランプ信号641から前記基準電圧信号64を
作る際に、前記三角波を合成した信号の電圧の大きさ
を、前記基準電圧信号64に次のように反映させる。
【0087】図12(a)を参照し、幅T1、T2の位相差
信号721、722に対し、電圧が直線的に増加する基
準電圧信号64Ramp1、基準電圧信号64Ramp2が出力さ
れ、 T1 < T2 ……(11) であるものとすると、前記始動制御回路34は入力され
たランプ信号641に前記三角波を合成した信号を反転
させて重畳し、前記基準電圧信号64Ramp1と前記基準
電圧信号64Ramp2の電圧(信号レベル)を、 64Ramp1 > 64Ramp2 ……(12) となるように制御する。
【0088】従って、前記基準電圧信号64Ramp2が入
力されているときに高周波信号が出力されるタイミング
2は、前記基準電圧信号64Ramp1が出力されていると
きに高周波信号が出力されるタイミングS1よりも遅く
なる。前記3相モーター21に印加されている電圧と流
れる電流との位相が互いに逆極性となる期間をエネルギ
ー放出期間と呼ぶものとすると、前記エネルギー放出期
間が長いときは3相モーターの力率角が大きいときであ
り、その場合には、前記始動制御回路34は、前記サイ
リスタ逆並列接続スイッチSCR1がトリガーされるタ
イミングを遅くして、導通時間が短くなるように制御す
る。従って、前記3相モーター21は、前記エネルギー
放出期間が長いときは、短いときと比べて、小さな電流
で始動されるようになり、位相制御角を確保できる。こ
のように、前記始動制御回路34がエネルギー放出期間
を検出し、3相モーターの始動特性を変化させるので、
該モーター始動装置2によれば、3相モーターの特性に
応じたソフトスタートを行うことが可能となる。
【0089】なお、前記位相信号72は、前記電流電圧
位相差検出回路315から前記信号変換371に出力さ
れており、該信号変換回路371は前記位相差信号72
がハイ状態であるときは前記信号供給回路372に前記
オン信号65を供給しないように構成されているので、
ノイズが侵入した場合や前記信号供給回路372が誤動
作した場合でも、前記エネルギー放出期間内では前記サ
イリスタ逆並列接続スイッチSCR1がトリガーされ
ず、該サイリスタ逆並列接続スイッチSCR1が破壊し
たり劣化したりすることがない。
【0090】以上は前記3相電源のR相に接続された前
記サイリスタ逆並列接続スイッチSCR1の動作を説明
したが、S相とT相にそれぞれ接続された前記サイリス
タ逆並列接続スイッチSCR2、SCR3についても同様
である。
【0091】このように、前記各サイリスタ逆並列接続
スイッチSCR1〜SCR3の導通時間が長くなり、前記
3相モーター21に流れる電流が徐々に大きくなってソ
フトスタートが行われ、そして、前記各サイリスタ逆並
列接続スイッチSCR1〜SCR3が遮断状態に置かれる
期間がなくなり、前記3相モーター21に連続して電流
が流れるようになると前記始動波形発生器35は前記オ
ーバーラップ回路5に始動完了信号を出力する。
【0092】前記オーバーラップ回路5の内部ブロック
を図4に示す。この図4を参照し、前記オーバーラップ
回路5は、バイパス回路51とマグネット転換シーケン
ス回路52と、検知回路53とを有しており、前記始動
波形発生器35が出力した始動完了信号は前記バイパス
回路51に入力されている。
【0093】前記始動波形発生器35が前記始動完了信
号を出力するときは、前記3相モーターに流れる電流が
実負過電流になったときである。前記バイパス回路51
に前記始動完了信号が入力されると、該バイパス回路5
1内に設けられたタイマーが動作を開始し、一定の遅延
時間(通常、1〜3秒程度に設定しておく)が経過した
後、該バイパス回路51は前記マグネット転換シーケン
ス回路52にマグネットスイッチ始動信号を出力する。
【0094】前記遅延時間は、前記3相モーター21に
流れる電流が安定するのを確保するために設けられたも
のであり、前記マグネット転換シーケンス回路52に前
記マグネットスイッチ始動信号が入力されると該マグネ
ット転換シーケンス回路52は、前記運転マグネットス
イッチ8内のマグネットコイルMTに通電し、前記各運
転マグネットスイッチ81〜83を閉成状態にする。前
記各運転マグネットスイッチ81〜83が閉成状態にさ
れる際、前記各サイリスタ逆並列接続スイッチSCR1
〜SCR3は導通状態にあり、両端の電圧は小さいの
で、前記運転マグネットスイッチ81〜83にアーク放
電が生じることはない。
【0095】前記各運転マグネットスイッチ81〜83
が閉成状態にされた後も、前記検知回路53内のタイマ
ーで計測される所定のオーバーラップ時間中は前記各サ
イリスタ逆並列接続スイッチSCR1〜SCR3に前記高
周波信号が出力されるように構成されている。従って、
前記オーバーラップ期間中は、前記各運転マグネットス
イッチ81〜83と前記各サイリスタ逆並列接続スイッ
チSCR1〜SCR3との並列運転が行われる。
【0096】前記オーバーラップ時間が経過すると前記
モーター始動装置2の始動動作は終了して、前記各サイ
リスタ逆並列接続スイッチSCR1〜SCR3への高周波
信号の出力は停止され、前記3相モーター21は前記各
運転マグネットスイッチ81〜83によって前記3相交
流電源の線間電圧が直接印加され、定格運転されるよう
になる。
【0097】この始動動作における前記3相モーター2
1に流れる電流を図13に示す。オーバーラップ時間が
開始するまでは始動電流が流れているが、従来技術のY
−Δ接続による3相モーターの始動に比べると小さな電
流となっており、過電流も流れていない。また、始動の
際の電流変化も緩やかである。オーバーラップ時間が終
了すると、前記3相モーター21に流れる電流の大きさ
は一定となり、定格運転状態になっている。
【0098】次に、前記始動波形選択回路354が前記
ステップ信号642を選択して前記始動制御回路34に
出力した場合の始動動作を説明する。前記始動制御回路
34は、前記ランプ信号641が入力されたときと同
様、入力された信号の電圧vをV0−v に変換し、前記
信号変換回路371に、図8に示す基準電圧信号64S
tepを出力する。前記基準電圧信号64Stepは電圧の大
きさ(信号レベル)がV21〜V25へ階段状に増加してお
り、この基準電圧信号64Stepが前記鋸波63と比較さ
れて作られる高周波信号66Stepの幅は段階的に広くな
る。従って、前記サイリスタ逆並列接続スイッチSCR
1に入力される高周波信号66Stepのタイミングが段階
的に早まり、前記サイリスタ逆並列接続スイッチSCR
1の導通時間は段階的に長くなって、前記3相モーター
21に印加される平均電圧も段階的に増加する。この場
合も、前記3相モーターに流れる始動電流は徐々に大き
くなるので、3相モーターはソフトスタートされる。
【0099】なお、前記始動制御回路34には、前記R
相、S相、T相の位相差検出回路31〜33内の積分回
路で積分された三角波が合成された信号が入力されてお
り、図12(b)に示すように、幅T3、T4の位相差信号
723、724に対して、電圧が階段状に増加する基準
電圧信号64Step3、64Step4が出力され、また、 T3 < T4 ……(13) であるとすると、前記始動制御回路34は入力されたス
テップ信号に前記三角波を合成した信号を反転して重畳
しているので、該始動制御回路34は、前記基準電圧信
号64Step3と前記基準電圧信号64Step4の電圧(信号
レベル)を、 64Step3 > 64Step4 ……(12) となるように制御し、前記基準電圧信号64Step4が出
力されているときの高周波信号が出力されるタイミング
4を、前記基準電圧信号64Step3が出力されるタイミ
ングS3よりも遅くする。従って、前記エネルギー放出
期間が長いときは前記3相モーター21前記サイリスタ
逆並列接続スイッチSCR1の導通時間が短くなる。
【0100】そして、前記3相モーター21に定格電流
が流れるようになり、前記始動波形発生器35から前記
バイパス回路51に始動完了信号が出力された以後の動
作は前記基準電圧信号64Rampで始動されたときと同様
である。
【0101】最後に、前記始動波形選択回路354が前
記ステップ ランプ信号643を選択して前記始動制御
回路34に出力する場合を説明する。この場合は、前記
始動制御回路34は、図9の符号64Step-Rampで示す
基準電圧信号を前記ゲーティング信号発生器37に出力
する。この基準電圧信号64Step-Rampは、一定時間だ
け電圧V0であり、電圧V31まで直線的に増加し、この
電圧V31を一定時間維持し、また電圧V32まで直線的に
増加し、この電圧V32を一定時間維持し、また電圧が直
線的に増加している(V0<V31<V32)。
【0102】この基準電圧信号64Step-Rampが前記鋸
波63と比較されて前記高周波信号66が作られると、
前記基準電圧信号64Step-Rampの信号レベルが直線的
に増加している間は前記サイリスタ逆並列接続スイッチ
SCR1がトリガーされるタイミングが徐々に早まり、
信号レベル(電圧)が一定であるときは、前記サイリスタ
逆並列接続スイッチSCR1がトリガーされるタイミン
グも一定となり、前記3相モーター21のソフトスター
トが行われる。
【0103】この場合もまた、前記始動制御回路34は
前記三角波を合成した信号の電圧によって、前記基準電
圧信号64Step-Rampの電圧を調整し、前記エネルギー
放出期間が長いときは前記サイリスタ逆並列接続スイッ
チSCR1〜SCR3をトリガーするタイミングを遅らせ
るように動作する。
【0104】なお、以上説明したランプ信号641、ス
テップ信号642、ステップ ランプ信号643の傾き
の大きさや、信号レベル一定電圧を出力する期間の長さ
等の始動特性は自由に設定することが可能である。ま
た、始動時間を自由に設定することもできる。通常は、
始動時間は1秒から60秒の間で設定することが多い。
【0105】このように前記3相モーター21のソフト
スタートが行われ、前記3相モーター21に定格電流が
流れるようになると前記始動波形発生器35から前記バ
イパス回路51に始動完了信号が出力され、所定時間の
経過の後、オーバーラップ動作に移行する。
【0106】なお、前記サイリスタ逆並列接続スイッチ
SCR1が破壊してその両端が短絡した場合には、前記
信号変換回路371の出力する前記オン信号65は矩形
波ではなく、略一定の電圧を出力するように構成されて
いる。前記オン信号65は前記オーバーラップ回路5内
の前記検知回路53にも出力されており、前記検知回路
53が矩形波ではない信号を検出すると、前記パワー供
給回路14にエラー信号を出力する。
【0107】前記パワー供給回路14は前記エラー信号
を検出すると、前記制御始動コントローラー3に供給し
ていた±15Vの電圧出力を停止させ、前記制御始動コ
ントローラー3の動作を終了させ、前記3相モーター2
1の動作を停止させる。これら一連の動作によって前記
3相モーターに過電流が流れて破壊することがないよう
にされている。
【0108】前記検知回路53には、S相、T相の前記
ゲーティング信号発生器38、39内に設けられた信号
変換回路が出力するオン信号も入力されており、前記サ
イリスタ逆並列接続スイッチSCR2、SCR3が短絡状
態になったときは、そのオン信号が矩形波ではなく略一
定電圧になるので、前記検出回路53は前記サイリスタ
逆並列接続スイッチSCR2、SCR3の短絡状態も検出
できるように構成されている。従って、前記検出回路5
3は、前記サイリスタ逆並列接続スイッチSCR1〜S
CR3の一つでもショート状態になった場合には、前記
制御始動コントローラー3の動作を停止させ、前記3相
モーター21を保護する。
【0109】また、このモーター始動装置2には、前記
位相差検出回路31〜33が短絡したり、部品が破壊し
た場合や、前記各サイリスタ逆並列接続スイッチSCR
1〜SCR3の動作温度が異常に高くなった場合に、前記
パワー供給回路14にエラー信号を出力する保護回路2
7が設けられており、前記パワー供給回路14は、その
エラー信号を検出すると、前記始動制御装置3に供給さ
れる前記±15Vの電圧出力を停止して前記3相モータ
ー21を保護するように構成されている。
【0110】更に、前記各サイリスタ逆並列接続スイッ
チSCR1〜SCR3の入力側に流れる電流の大きさは、
過電流検出回路13によって前記3相交流電源のR相、
S相、相のそれぞれに設けられた電流検出コイル131
〜132を介して検出されており、前記3相モーター2
1が始動する際に設定値以上の過電流が流れた場合に
は、前記過電流検出回路13は前記パワー供給回路14
にエラー信号を出力し、前記±15Vの電圧出力を停止
させ、前記制御始動コントローラー3の動作を終了さ
せ、前記3相モーターを保護するように構成されてい
る。
【0111】また、前記過電流検出回路13は、前記3
相モーター21の定格運転時に流れる電流も検出し、定
格運転の際に過電流が流れた場合には、前記オーバーラ
ップ回路5内のマグネット転換シーケンス回路52にエ
ラー信号を出力して前記マグネットコイルMTに供給し
ていた電流を停止させ、前記各マグネットスイッチ81
〜83を開成状態にして、前記3相モーター21の運転
を終了させ、前記3相モーター21が破壊しないように
保護している。なお、前記過電流検出回路13は、前記
各サイリスタ逆並列接続スイッチSCR1〜SCR3のう
ちのいずれか2相に流れる電流の大きさを検出するよう
にしてもよい。
【0112】以上説明した動作の全体を模式的なタイミ
ングチャートである図14に示す。この図14を参照
し、前記オーバーラップ回路5と、前記運転マグネット
スイッチ8と、前記サイリスタ逆並列接続スイッチSC
1〜SCR3が動作しているときを、それぞれ符号7
5、76、78で示した波形をハイレベルにして示す
と、動作の概略は次のようになる。
【0113】 基準電圧信号73の信号レベルは始動
完了時刻Q71まで段階的に増加する(ステップ信号の場
合)。 前記始動完了時刻Q71までは、サイリスタ逆並列接
続スイッチSCR1〜SCR3の導通時間は段階的に長く
なる(出力側の電圧を符号74の波形で示す)。 従って、前記3相モーター21に印加される平均電
圧79も前記始動完了時刻Q71まで段階的に大きくな
る。 前記始動完了時刻Q71になるとオーバーラップ回路
5が動作を開始する(符号75で示す。この場合、遅れ
時間は省略した) 前記オーバーラップ回路5の動作によって前記運転
マグネットスイッチ8が動作を開始する(符号76で示
す)。 前記オーバーラップ回路5が動作している間は、前
記運転マグネットスイッチ8と前記サイリスタ逆並列接
続スイッチSCR1〜SCR3との並列運転が行われる。 時刻Q12になり、前記オーバーラップ回路5の動作
が終了すると前記サイリスタ逆並列接続スイッチSCR
1〜SCR3の動作も終了する(符号78で示す)。 以後は前記3相モーター21に印加される平均電圧
79は一定値となる。
【0114】このような動作によって、前記3相モータ
ー21に過電流が流れることが防止され、前記3相モー
ター21のソフトスタートが行われる。
【0115】
【発明の効果】3相モーターを始動する際の始動電流を
小さくでき、過大なトルクが発生することがないので、
3相モーターの負荷に衝撃が加えられることがない。ま
た、始動電流が小さいので電源設備の容量を小さくでき
る。3相モーターの特性に応じた始動動作を行えるの
で、多くの種類の3相モーターに適用することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のモーター始動装置の一例を示すブロ
ック図
【図2】 図1のブロック図の一部である制御始動コン
トローラー内の部分的な内部ブロック図
【図3】 図1のブロック図の一部である始動波形発生
器の内部ブロック図
【図4】 図1のブロック図の一部であるオーバーラッ
プ回路の内部ブロック図
【図5】 図1のブロック図で示したモーター始動装置
の動作を説明するためのタイミングチャート
【図6】 (a):ランプ信号発生器の出力電圧の一例 (b):ステップ信号発生器の出力電圧の一例 (c):ステップ ランプ信号発生器の出力電圧の一例
【図7】 ランプ信号により作られた基準電圧信号と鋸
波とが比較されて高周波信号が出力される状態を説明す
るための図
【図8】 ステップ信号により作られた基準電圧信号と
鋸波とが比較されて高周波信号が出力される状態を説明
するための図
【図9】 ステップ ランプ信号により作られた基準電
圧信号と鋸波とが比較されて高周波信号が出力される状
態を説明するための図
【図10】 サイリスタ逆並列接続スイッチSCR1
SCR3のゲートに出力される高周波信号相互の時間関
係を説明するためのタイミングチャート
【図11】 位相差信号の作り方を説明するためのタイ
ミングチャート
【図12】 (a)、(b):位相差信号の幅と基準電圧信
号のレベルとの関係を説明するための図
【図13】 本発明のモーター始動装置によって3相モ
ーターを始動したときに流れる電流変化を示す図
【図14】 本発明のモーター始動装置の動作の一例の
概略を説明するためのタイミングチャート
【図15】 (a):従来技術のY−Δ始動装置と3相モ
ーターとの接続状態を説明するための回路図 (b):3相モーター内の誘導性負荷をY結線した状態を
説明するための回路図 (c):3相モーター内の誘導性負荷をΔ結線した状態を
説明するための回路図
【図16】 従来技術のY−Δ始動装置によって3相モ
ーターを始動したときに流れる電流変化を示す図
【符号の説明】
2……モーター始動装置 3……制御始動コントローラー 31〜33……位相差検出回路 311……入力電圧分割器 312……出力電圧分割器 313……電流位相検出回路 314……電圧位相検出回路 315……電流電圧位相差検出回路 316……同期信号発生器 34……始動制御回路 35……始動波形発生器 351……ランプ信号発生器 352……ステップ信号発生器 353……ステップ ランプ信号発生器 354……波形選択回路 37〜39……ゲーティング信号発生器 371……信号変換回路 372……信号供給回路 5……オーバーラップ回路 51……バイパス回路51 52……マグネット転換シーケンス回路 53……検知回路 8……運転マグネットスイッチ 81〜83……マグネットスイッチ MT……マグネットコイル 12……パワー変換回路 13……過電流検出回路 131〜133……電流検出コイル 14……パワー供給回路 21……3相モーター 27……保護回路 SCR1〜SCR3……サイリスタ逆並列接続スイッチ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3相交流電源の各相にそれぞれ設けられ
    た3つの機械的接点を有し、前記各機械的接点を閉じる
    と前記3相交流電源に接続され、定格運転される3相モ
    ーターを始動させるモーター始動装置において、 前記各機械的接点と並列接続された3つのサイリスタ逆
    並列接続スイッチと、 前記各サイリスタ逆並列接続スイッチを、前記3相モー
    ターに印加される交流電圧の半周期毎にトリガーして導
    通状態にする制御始動コントローラーとを有するモータ
    ー始動装置であって、 前記制御始動コントローラーは、前記サイリスタ逆並列
    接続スイッチをトリガーするタイミングを変化させて前
    記サイリスタ逆並列接続スイッチの導通時間が次第に長
    くなるようにし、 前記3相モーターに定格電流が流れるようになった後、
    前記3つの機械的接点が閉じられるように構成されたこ
    とを特徴とするモーター始動装置。
  2. 【請求項2】 前記制御始動コントローラーは、前記サ
    イリスタ逆並列接続スイッチをトリガーするタイミング
    を徐々に早くするように構成されたことを特徴とする請
    求項1記載のモーター始動装置。
  3. 【請求項3】 前記制御始動コントローラーは、前記サ
    イリスタ逆並列接続スイッチをトリガーするタイミング
    を徐々に早くする際、所定期間一定のタイミングでトリ
    ガーするように構成されたことを特徴とする請求項2記
    載のモーター始動装置。
  4. 【請求項4】 前記制御始動コントローラーは、前記サ
    イリスタ逆並列接続スイッチをトリガーするタイミング
    を段階的に早くするように構成されたことを特徴とする
    請求項1記載のモーター始動装置。
  5. 【請求項5】 前記制御始動コントローラーは、前記サ
    イリスタ逆並列接続スイッチをトリガーするタイミング
    を徐々に早くするか、徐々に早くする際に所定期間一定
    のタイミングでトリガーするか、段階的に早くするかを
    選択できるように構成されたことを特徴とする請求項1
    記載のモーター始動装置。
  6. 【請求項6】 前記制御始動コントローラーは、前記3
    相モーターに印加される電圧と流れる電流との位相差を
    検出し、前記位相差が大きいときに前記サイリスタ逆並
    列接続スイッチをトリガーするタイミングを遅らせるよ
    うに構成されたことを特徴とする請求項1乃至請求項5
    のいずれか1項記載のモーター始動装置。
  7. 【請求項7】 前記制御始動コントローラーは、前記各
    サイリスタ逆並列接続スイッチの両端の電圧を検出して
    前記位相差を求めるように構成されたことを特徴とする
    請求項6記載のモーター始動装置。
  8. 【請求項8】 前記制御始動コントローラーは、前記3
    相モーターに印加される電圧と流れる電流とが逆位相と
    なるエネルギー放出期間を検出し、該エネルギー放出期
    間内は前記各サイリスタ逆並列接続スイッチをトリガー
    しないように構成されたことを特徴とする請求項1乃至
    請求項7のいずれか1項記載のモーター始動装置。
  9. 【請求項9】 前記制御始動コントローラーは、前記3
    つの機械的接点を閉じた後も、所定のオーバーラップ時
    間だけ前記各サイリスタ逆並列接続スイッチをトリガー
    するように構成されたことを特徴とする請求項1乃至請
    求項8のいずれか1項記載のモーター始動装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011501642A (ja) * 2007-10-22 2011-01-06 イン モーション エーエス 重機の制御
JP2011254599A (ja) * 2010-06-01 2011-12-15 Toyota Motor Corp モータ制御装置
US8242724B2 (en) 2008-03-18 2012-08-14 Denso Corporation Driving device for synchronous motors

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