JPH09116839A - 映像表示装置 - Google Patents

映像表示装置

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JPH09116839A
JPH09116839A JP27267295A JP27267295A JPH09116839A JP H09116839 A JPH09116839 A JP H09116839A JP 27267295 A JP27267295 A JP 27267295A JP 27267295 A JP27267295 A JP 27267295A JP H09116839 A JPH09116839 A JP H09116839A
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浩 野口
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泰明 武藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光書き込み型の反射型液晶ライトバルブを用
いた映像表示装置において、表示される映像のコントラ
ストやホワイトバランスの調整を行うことを目的とす
る。 【解決手段】 ライトバルブに印加するリセットパルス
の書き込み期間のバイアス電圧とリセット期間の波高値
をリセットパルス制御回路9により制御することによっ
て変化させ、液晶層にかかる電圧を変化させ、出力され
る映像のコントラストやホワイトバランスを調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光書き込み型の液晶
ライトバルブを用いた映像表示装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、光書き込み型の液晶ライトバルブ
を用いた映像表示装置が注目されつつある。ここで、光
書き込み型の液晶ライトバルブとは、書き込み光によっ
て強度変調させられた読み出し光がライトバルブ内の反
射層で反射され、投射される映像投写システムの中核を
担うシステムであり、従来の透過型の液晶プロジェクタ
と比較して非常に明るくできるという利点がある。
【0003】ここで、従来の光書き込み型液晶ライトバ
ルブの構造及び動作について簡単に述べる。
【0004】図6に液晶ライトバルブ1の構造図を示
す。60は書き込み光側のガラス基板、61は書き込み
光側のITO電極、62はアモルファスシリコンにより
構成されたpin構造のフォトダイオード(以下a−S
iダイオードと呼ぶ)であり、書き込み光側からp型6
3、絶縁層(I層)64、n型65の半導体層となって
いる。また、66はAlの読み出し光の反射膜であり、
67はカーボンで形成されたマトリックス構造の絶縁層
であり、Alの横方向の導通を遮断している。68は階
調表現を司る液晶層であり、強誘電液性の液晶材料を用
いている。また、69読み出し光側のITO電極、70
は読み出し光側のガラス基板である。71は読み出し
光、一方72は読み出し光であり、2はライトバルブを
駆動するため、二つのITO電極間に印可するリセット
パルスを発生させるリセットパルス発生回路である。
【0005】次に、図7に示す液晶ライトバルブを用い
た映像表示装置の動作について説明する。まず液晶層6
8は、電圧が印可されていない時、反射層66で反射さ
れた読み出し光72は、その偏光状態を完全に保持して
出力され、印加電圧が増加して行くにつれ、偏光状態は
徐々に変化し、ある一定以上の電圧が印可されると読み
出し光72は完全に遷移した変更状態で出力されるよう
に配向されている。
【0006】ここで、図7のような構成をとるライトバ
ルブ1の動作は書き込み光71の強度に応じた電荷を蓄
える書き込み期間と、上記電荷を引き抜くリセット期間
とに分けて考えることができる。
【0007】書き込み期間では、読み出し光が接地され
ていると仮定すると、書き込み側ITO電極61にはマ
イナスの電圧が印可されている。つまり、a−Siフォ
トダイオード62は逆バイアスされている。まず、書き
込み光がない場合、ITO電極間に印可されている電圧
は、ほとんどがa−Siフォトダイオード62にかか
り、液晶層68には電圧はかかっていない状態となる。
つまり、入射される読み出し光72はその偏光状態を変
化させずにそのまま反射され、出力される。書き込み光
71の強度が増加していくと、a−Siフォトダイオー
ドのp型層63と絶縁層64との境界面で書き込み光6
2により励起された電子が多数生成され、それらの電子
はプラスの電位に引き寄せられ、つまり液晶層68の方
向に移動して行く。その結果、液晶層68の両端に互い
に反対の電荷がたまり、書き込み光71の強度が増加し
て行くにつれて徐々に液晶層68にかかる電圧は増加し
て行き、反射された読み出し光72の偏光状態は変化さ
れて出力されるようになる。
【0008】一方、リセット期間では、読み出し側から
みて書き込み側ITO電極61にプラスの電圧を印可す
る。つまり、a−Siフォトダイオード62は、順方向
にバイアスされており、書き込み期間に蓄えられた電荷
を一気に引き抜くように動作する。このリセット期間内
に完全に電荷を抜き取ろうとして書き込み側ITO電極
61にプラスの電圧を印可すると、液晶層68には書き
込み期間とは逆の電圧が印可されることになる。よっ
て、リセット期間内の読み出し光72は、入射したとき
の偏光状態を保持したまま出力される。
【0009】ここで、カーボンで形成された、マトリク
ス状の絶縁層67は、書き込み期間内に蓄えられた電荷
がAlに反射膜66を通して横方向に逃げないようにし
ており、その絶縁層67により区切られた一つ一つが画
素を形成している。
【0010】図8に上記ライトバルブ1を用いた従来の
映像表示装置の構成図を示す。1は液晶ライトバルブ、
2はライトバルブを駆動するリセットパルス発生回路、
3は書き込み映像光発生装置であり、現在一般的にはC
RTが用いられ、その構成はCRT10とそれを発光す
るためのCRT駆動回路11からなる。4はCRTから
の映像をライトバルブ上に結像させる役割を持つ書き込
みレンズ、5はビームスプリッタであり、光の偏光状態
の差により、S波を反射させ、P波を透過させる。ま
た、6は読み出し光源であり、現在一般的にはキセノン
ランプやメタルハライドランプが用いられる。7はスク
リーン8上に映像信号を結像させる役割を持つ投写レン
ズである。
【0011】次に、上記映像表示装置の動作について述
べる。CRT3で発生した映像信号の光信号80は、そ
の空間的な強度分布に対応した電荷をライトバルブ1内
に蓄えさせ、反射される読み出し光83の偏光状態を決
定する。光源6からは任意の偏光状態の光81が照射さ
れるが、ビームスプッリタ5は先に述べたとおり、S波
82を反射させ、P波85を透過させる。つまり、ライ
トバルブ1へ読み出し光82として入射される光はビー
ムスプリッタ5を反射したS波だけとなる。ここで、上
記のライトバルブ1の動作と重ね合わせて考えると、書
き込み光80の光強度が強い場合、液晶層68に読み出
し側を基準にしてマイナスの電圧が強くかかった状態と
なり、反射される読み出し光83は入射された時のS波
の状態からP波に変化するため、ビームスプリッタ5を
透過し投写レンズ7を通してスクリーン8上に映し出さ
れた映像84明るいものとなる。逆に、書き込み光80
が弱く、ほとんどP波のまま反射されるため、スクリー
ン上の映像84は暗いものとなる。
【0012】ここで、一般に、映像表示装置には、その
使用者の好みや表示する映像ソースにより、出力される
映像の明暗の差(以下コントラストと呼ぶ)を調整でき
るようにコントラスト調整機能が備えられている。前記
従来の映像表示装置では、前述したとおり、書き込み光
80の光出力を制御することでスクリーン上の映像84
のコントラストを調整することができる。特に、映像光
発生装置3がCRTの場合、CRT駆動回路11におい
て、カソード、もしくはG1に印加する電圧を制御し
て、書き込み光80の光出力のコントラストを制御し、
スクリーン上の映像84のコントラストを制御してい
る。
【0013】ところで、映像光発生装置がCRTの場
合、CRTの経時変化及びCRT駆動回路の温度特性な
どにより光出力の時間的変動が生じる。一般に、上記光
出力の時間的変動を吸収するため、CRTに流れている
電流を検出しCRT駆動回路にフィードバックし光出力
を一定に保つような、自動光出力制御回路が用いられて
いる。そこで、図8を用いて、従来の自動光出力制御回
路について動作の説明を行う。
【0014】図8において、41はトランジスタで、C
RT駆動回路11の電圧をCRT10に伝達する。また
そのとき、CRTに流れる電流を抵抗42に伝える。4
3はサンプルホールド回路で、CRT10に流れた電流
により、抵抗42に発生した電圧をある一定期間サンプ
ルし、次の期間に到達するまでその電圧を保持する。4
4はCRT駆動制御回路で、サンプルホールド回路43
で保持された電圧が一定に保たれるように、CRT駆動
回路11から出力されるカソードもしくはG1に印可す
る電圧を制御する。
【0015】次に自動光出力制御回路の具体的な動作に
ついて説明する。図2の24に示す電流検出パルスの期
間、一定振幅の電圧をCRT駆動回路11からCRT1
0に印可する。その時にCRT10に流れる電流は、ト
ランジスタ41を介し抵抗42に流れ込み、抵抗42に
電圧降下が生じる。サンプルホールド回路43によって
電流検出パルス24の期間、上記電圧をサンプルし次の
サンプル期間までそれを保持し、CRT駆動制御回路4
4に伝える。CRT駆動制御回路44は、上記電圧を一
定に保つようにCRT駆動回路11を制御するので、C
RT10の光出力は常に一定に保たれる。よって、電流
検出期間は、一定振幅により生じる電流だけCRT10
は発光していることになる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のライトバルブを用いた映像表示装置の構成では、コ
ントラストを調整するために、CRT駆動回路11で、
CRT10に印加する電圧を制御する必要があった。そ
のため、CRTの解像度を決定する一つの大きな要因で
ある、CRT駆動回路の周波数特性を劣化させていた。
この場合、CRTの解像度の劣化により、スクリーン上
に見える映像は少しぼけたコントラスト感のない映像に
なってしまうという問題を有していた。
【0017】また、上記従来の構成をRGB3原色用に
それぞれ一つずつ用意した構成を考えたとき、RGB3
原色の発光バランスを調節しホワイトバランスをあわせ
る必要があり、RGB3原色の発光バランスを作るため
に、各色のCRT駆動回路11により各色のCRTに印
加する電圧を制御する必要があった。そのため、さら
に、CRTの解像度を劣化させる要因になっていた。
【0018】また、上記従来の自動光出力制御回路で
は、CRTに流れる電流を検出ための期間は検出信号を
常に発光させる必要があり、スクリーン上の映像に常に
ある期間検出信号が発光するという映像表示装置として
品位を損なうという問題を有していた。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明の映像表示装置は、液晶層と読み出し光の反射
層とダイオード構造を有する光半導体層とを第1の電極
と第2の電極とでサンドイッチ状に挟んだ構造を有する
光書き込み型液晶ライトバルブを用いた映像表示装置に
おいて、上記ライトバルブへの書き込み光を発生させる
書き込み映像表示装置と、書き込み光が入射したとき
に、その光強度に応じた電圧を上記液晶層にかけるた
め、上記光半導体層に逆バイアス電圧を、また、そのと
きライトバルブに蓄えられた電荷を抜き取るため、リセ
ットパルスを上記ライトバルブの第一の電極と第2の電
極間に印可するリセットパルス発生回路と、コントラス
トを調整するため、前述の逆バイアス電圧及びリセット
パルスの波高値を制御するリセットパルス制御回路を備
えたものであり、これによりコントラスト感のある映像
を表示し、かつ映像の品位を損なうことなく径時変化や
温度特性を吸収できる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、光書き込み型液晶ライトバルブと、前記光書き込み
型液晶ライトバルブの書き込み光を発生させる書き込み
映像光発生装置と、書き込み光が入射したときに入射光
に応じて蓄積された電子を抜き取るためリセットパルス
を前記光書き込み型液晶ライトバルブへ印加するリセッ
トパルス発生装置と、前記光書き込み型液晶ライトバル
ブへ印加するリセットパルスの波高値及びバイアス電圧
を可変させるリセットパルス制御回路を備えたことを特
徴とする映像表示装置であり、コントラストの調整及び
ホワイトバランスの調整を前記ライトバルブで行えるた
め、CRT駆動回路においてコントラスト制御を行うゲ
イン制御回路が不要となり、CRT駆動回路の周波数特
性をあげることができ、コントラスト感のある映像を表
示する事ができる。。
【0021】本発明の請求項2に記載の発明は、光書き
込み型液晶ライトバルブと、前記光書き込み型液晶ライ
トバルブの書き込み光を発生させる書き込み映像光発生
装置と、書き込み光が入射したときに入射光に応じて蓄
積された電子を抜き取るためリセットパルスを前記光書
き込み型液晶ライトバルブへ印加するリセットパルス発
生装置と、前記光書き込み型液晶ライトバルブへ印加す
るリセットパルスの波高値及びバイアス電圧を可変させ
る複数のリセットパルス制御回路と、前記複数のリセッ
トパルス制御回路を一括制御する発光バランス制御回路
を備えたことを特徴とする映像表示装置であり、コント
ラストの調整及びホワイトバランスの調整を前記ライト
バルブで行えるため、CRT駆動回路においてコントラ
スト制御を行うゲイン制御回路が不要となり、CRT駆
動回路の周波数特性をあげることができ、コントラスト
感のある映像を表示する事ができるものである。
【0022】本発明の請求項3に記載の発明は、光書き
込み型液晶ライトバルブと、前記光書き込み型液晶ライ
トバルブの書き込み光を発生させる書き込み映像光発生
装置と、書き込み光が入射したときに入射光に応じて蓄
積された電子を抜き取るためリセットパルスを前記光書
き込み型液晶ライトバルブへ印加するリセットパルス発
生装置と、前記光書き込み型液晶ライトバルブへ印加す
るリセットパルスのリセット期間を制御するリセットパ
ルス制御回路と、前記映像光発生装置の光出力を検出す
る光出力検出回路と、前記映像光出力回路の光出力を制
御する光出力制御回路を備えたことを特徴とする映像表
示装置であり、CRTの電流検出するための検出信号を
消去できるため、不要な発光による映像品位を損なうこ
となく映像を表示することができるものである。
【0023】本発明の一実施の形態を図面を用いて説明
する。 (実施の形態1)図1において、1は液晶ライトバル
ブ、2はリセットパルス発生回路、3は書き込み映像光
発生装置であり、今回の発明ではCRT10、CRT駆
動回路11で構成されている。4はCRT10からの書
き込み光をライトバルブ上に結像させる役割をもつ書き
込みレンズ、5はビームスプリッタであり、光の偏光状
態の差により、S波を反射させ、P波を透過させる。ま
た、6は読みだし光であり、本発明においてはキセノン
ランプが用いられている。7はスクリーン8で上にライ
トバルブ1により反射された読みだし光を結像させるた
めの投射レンズである。なお、本発明で用いた映像表示
装置の動作及びデバイスの構造は、従来の技術の項で説
明したとおりであるのでここでは省略する。また、9は
リセットパルス制御回路であり、セットパルスのゲイン
の制御を行うゲイン制御回路12と、リセットパルスの
バイアス電圧を制御するバイアス制御回路13より構成
されている。
【0024】図2(a)は、典型的なリセットパルスの
電圧波形を示す。なお、図の電圧は読みだし光側を基準
にしている。波形(a)の書き込み期間の電圧は−3
V、リセット期間の電圧は+15Vである。また、書き
込み期間とリセット期間の時間比率は60:1である。
【0025】ここで、本発明の動作の説明を簡単にする
ために、図3のライトバルブ1の等価回路を用いる。書
き込み期間において、図からわかるとおり、書き込み光
が増加していくにつれて、フォトダイオード32の逆電
流が増加し、Cl34にかかる電圧は0Vからしだいに
上がっていく。書き込み光がある一定値に達すると、フ
ォトダイオードはショート状態になり、Cl34にかか
る電圧は3Vで飽和する。つまり、Cl34に最大でか
けられる電圧は、書き込み期間にライトバルブ1に印可
する電圧によって決まる。そこで、書き込み期間にライ
トバルブ1に印可するを−3Vからさらに下げ、例えば
−5Vにすると、Cl34にかかる電圧を5Vまで上げ
ることができる。よって、従来の技術の項で説明したと
おり、反射される読み出し光のP波の成分が増加するこ
とになり、スクリーン8上の映像はさらに明るくなる。
一方、上記のように書き込み期間にライトバルブ1に印
可する電圧を下げたとき、−2VだけCl34に電圧が
かかっている、つまりその分だけライトバルブ1に電荷
が蓄えられる。よって、リセット期間において、ライト
バルブに印可する電圧が15vのままだと、ライトバル
ブに蓄えられた電荷を十分引き抜くことができず、スク
リーン8上の映像は黒レベルが浮いた状態になってしま
う。そこで、書き込み期間に蓄えられた、電荷を十分引
き抜くためには、リセット期間ライトバルブに印可する
電圧を上げる必要があり、書き込み期間印可する電圧を
−5Vにした場合は、17Vの電圧を印可するのが適当
である。上記説明でわかるとおり、ライトバルブ1に印
可する電圧によってスクリーン8上の映像の明るさを制
御することができる。
【0026】次に、本発明のリセットパルス発生回路2
及びリセットパルス制御回路9について具体的に説明す
る。本発明の実施の形態では、映像光発生装置3はCR
Tを用いており、CRT10及びCRT駆動回路11で
構成されている。。また、リセットパルス制御回路9
は、バイアス制御回路12およびゲイン制御回路13で
構成される。本実施の形態では、リセットパルス発生回
路2は、外部よりCRT駆動回路11に入力される映像
信号の垂直同期信号に同期したある一定振幅のパルス
を、ある一定のバイアス電圧によってクランプしてリセ
ットパルスとして、ライトバルブ1に印可する。つま
り、書き込み期間にライトバルブ1に印可される電圧
は、リセットパルス発生回路2のバイアス電圧で決ま
り、リセット期間にライトバルブ1に印可される電圧
は、垂直同期信号に同期したパルスの振幅によって決ま
る。一方、バイアス制御回路12は、上記で説明したリ
セットパルス発生回路のバイアス電圧を制御する。ま
た、ゲイン制御回路13は、上記したリセットパルス発
生回路2のパルスの振幅を制御する。また、バイアス制
御回路12とゲイン制御回路12の制御は互いに連動し
ていて、バイアス電圧が−aV変化するとき、パルスの
振幅が+2aV変化するようになっている。つまり、書
き込み期間にライトバルブ1に印可する電圧を−aV下
げると、リセット期間にライトバルブ1に印可される電
圧は+aV上がる。よって、リセットパルス制御回路9
によって、リセットパルス発生回路2のバイアス電圧及
びパルスの振幅を同時に制御することができ、上記に説
明したとおりスクリーン8上の映像信号の明るさつまり
コントラストを制御することができる。
【0027】(実施の形態2)図4において、15−R
はRGB3原色のうちの赤色の発光を担うライトバルブ
システムであり、1は液晶ライトバルブ、2はリセット
パルス発生回路、3は書き込み映像光発生装置であり、
今回の発明ではCRT10、CRT駆動回路11で構成
されている。4はCRT10からの書き込み光をライト
バルブ上に結像させる役割をもつ書き込みレンズ、5は
ビームスプリッタであり、光の偏光状態の差によりS波
を反射させ、P波を透過させる。また、6は読みだし光
であり、本発明においてはキセノンランプが用いられて
いる。7はスクリーン8で上にライトバルブ1により反
射された読みだし光を結像させるための投射レンズであ
る。14はダイクロイックミラーであり、読み出し光6
をRGB3原色に分解する。なお、本発明で用いた映像
表示装置の動作及びデバイスの構造は、従来の技術の項
で説明したとおりであるのでここでは省略する。また、
9はリセットパルス制御回路であり、セットパルスのゲ
インの制御を行うゲイン制御回路12と、リセットパル
スのバイアス電圧を制御するバイアス制御回路13より
構成されている。なお、リセットパルス発生回路2及び
リセットパルス制御回路9の動作は、実施の形態1で説
明したとおりであり、ここでは説明を省略する。また、
15−G、15−BはそれぞれRGB3原色のうちの緑
色の発光、青色の発光を担うライトバルブシステムであ
り、構成は上記で説明した15−Rと全く同一である。
また、16は発光バランス制御回路で、各色のライトバ
ルブシステム15のリセットパルス制御回路9のゲイン
制御回路12及びバイアス制御回路13を制御し、各色
のライトバルブ1に印可するリセットパルスの電圧を変
化させる。
【0028】次に、上記カラーシステムの動作について
説明する。発光バランス制御回路16からの制御によ
り、各色のライトバルブ1に印可される電圧が変化する
と、各色のライトバルブシステム15は、発光バランス
制御回路16により設定された発光バランスで発光す
る。各色のライトバルブシステム15より出力された読
み出し光はスクリーン8上で合成される。ここで、ライ
トバルブ1に印可される電圧によってライトバルブ1に
よって反射される読み出し光の光出力が変化する事の説
明は、実施の形態1で説明したとおりである。以上のよ
うに、発光バランス制御回路16により各色のライトバ
ルブ1に印可する電圧を制御することにより、スクリー
ン上で合成された映像のホワイトバランスが調整するこ
とができる。
【0029】(実施の形態3)図6において、1は液晶
ライトバルブ、2はリセットパルス発生回路、3は書き
込み映像光発生装置であり、本実施の形態ではCRT1
0、CRT駆動回路11で構成されている。4はCRT
10からの書き込み光をライトバルブ上に結像させる役
割をもつ書き込みレンズ、5はビームスプリッタであ
り、光の偏光状態の差によりS波を反射させ、P波を透
過させる。また、6は読みだし光であり、本発明におい
てはキセノンランプが用いられている。7はスクリーン
8で上にライトバルブ1により反射された読みだし光を
結像させるための投射レンズである。
【0030】なお、本発明で用いた映像表示装置の動作
及びデバイスの構造は、従来の技術の項で説明したとお
りであるのでここでは省略する。46は電流検出回路
で、トランジスタ41、抵抗42、サンプルホールド回
路43で構成されている。また、44はCRT駆動制御
回路である。なお、本発明で用いた自動光出力制御回路
の動作は、従来の技術で説明したとおりであるのでここ
では省略する。また、9はリセットパルス制御回路であ
り、CRT10の電流を検出する期間、つまり、電流検
出パルス24の期間、リセットパルス発生回路2にリセ
ットパルスを発生させる。また、電流検出期間のリセッ
トパルスのパルス幅をCRT10の残光特性に合わせて
制御でき、CRTの残光時間と等しいパルス幅にリセッ
トパルスの幅を制御する。
【0031】ここで、本発明のリセットパルス発生回路
2及びリセットパルス制御回路9の具体的動作の説明を
する。自動光出力制御回路の電流検出期間、つまり電流
検出信号でCRTが発光しているとき、リセットパルス
制御回路9は、電流検出パルス45が与えられ、図2の
23のタイミングでリセットパルスを発生させる。よっ
て、従来の技術のライトバルブの動作説明のとおり、電
流検出期間、液晶層には電圧が印可されておらず、スク
リーン8上では、電流検出信号は発光しなくなる。
【0032】
【発明の効果】以上のように、ライトバルブに印可する
電圧を制御することにより、コントラスト調整が可能と
なる。また、ライトバルブのバラツキによる映像の明る
さのバラツキも押さえられる。また、カラーシステムに
おいて、発光バランスを制御可能となりホワイトバラン
スをとることができる。
【0033】また、自動光出力制御の検出信号の発光期
間に、ライトバルブにリセットをかけることで、検出信
号の発光を消去できることとなり、映像品位を損なうこ
となく映像を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1を示す映像表示装置の構
成図
【図2】リセットパルスの形状を示す図
【図3】液晶ライトバルブの等価回路図
【図4】本発明の実施の形態2を示す映像表示装置の構
成図
【図5】本発明の実施の形態3を示す映像表示装置の構
成図
【図6】液晶ライトバルブの構造図
【図7】従来の映像表示装置の構成図
【図8】従来の自動光出力制御回路を示す図
【符号の説明】
1 液晶ライトバルブ 2 リセットパルス発生回路 3 書き込み映像光発生装置 4 書き込みレンズ 5 ビームスプッリタ 6 光源 7 投写レンズ 8 スクリーン 9 リセットパルス制御回路 16 発光バランス制御回路 44 光出力制御回路 46 光出力検出回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光書き込み型液晶ライトバルブと、前記
    光書き込み型液晶ライトバルブの書き込み光を発生させ
    る書き込み映像光発生装置と、書き込み光が入射したと
    きに入射光に応じて蓄積された電子を抜き取るためリセ
    ットパルスを前記光書き込み型液晶ライトバルブへ印加
    するリセットパルス発生装置と、前記光書き込み型液晶
    ライトバルブへ印加するリセットパルスの波高値及びバ
    イアス電圧を可変させるリセットパルス制御回路を備え
    たことを特徴とする映像表示装置。
  2. 【請求項2】 光書き込み型液晶ライトバルブと、前記
    光書き込み型液晶ライトバルブの書き込み光を発生させ
    る書き込み映像光発生装置と、書き込み光が入射したと
    きに入射光に応じて蓄積された電子を抜き取るためリセ
    ットパルスを前記光書き込み型液晶ライトバルブへ印加
    するリセットパルス発生装置と、前記光書き込み型液晶
    ライトバルブへ印加するリセットパルスの波高値及びバ
    イアス電圧を可変させる複数のリセットパルス制御回路
    と、前記複数のリセットパルス制御回路を一括制御する
    発光バランス制御回路を備えたことを特徴とする映像表
    示装置。
  3. 【請求項3】 光書き込み型液晶ライトバルブと、前記
    光書き込み型液晶ライトバルブの書き込み光を発生させ
    る書き込み映像光発生装置と、書き込み光が入射したと
    きに入射光に応じて蓄積された電子を抜き取るためリセ
    ットパルスを前記光書き込み型液晶ライトバルブへ印加
    するリセットパルス発生装置と、前記光書き込み型液晶
    ライトバルブへ印加するリセットパルスのリセット期間
    を制御するリセットパルス制御回路と、前記映像光発生
    装置の光出力を検出する光出力検出回路と、前記映像光
    出力回路の光出力を制御する光出力制御回路を備えたこ
    とを特徴とする映像表示装置。
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