JPH09116530A - データ処理装置 - Google Patents

データ処理装置

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JPH09116530A
JPH09116530A JP7273014A JP27301495A JPH09116530A JP H09116530 A JPH09116530 A JP H09116530A JP 7273014 A JP7273014 A JP 7273014A JP 27301495 A JP27301495 A JP 27301495A JP H09116530 A JPH09116530 A JP H09116530A
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JP
Japan
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phase difference
output
circuit
frame
pulse
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Withdrawn
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JP7273014A
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English (en)
Inventor
Wataru Kawasaki
渡 川崎
Akira Sugawara
明 菅原
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ処理装置に関し、異なる経路から入力
される二のデータの間で検出した位相差情報をフレーム
パルス発生回路に供給して、データ処理の基準となるパ
ルスの位相を調整することにより二のデータ間の位相差
を吸収してデータ処理を行なうデータ処理装置を提供す
る。 【解決手段】 第一のデータ処理回路が出力する第一の
データと第二のデータ処理回路が出力する第二のデータ
とを第三のデータ処理回路で処理するデータ処理装置に
おいて、該第三のデータ処理回路が検出する該第一及び
第二のデータのフレームの先頭パルスの位相差を検出す
る位相差検出回路と、該位相差検出回路が出力する位相
差検出信号を受けて該第一、第二のデータ処理回路に供
給するフレームパルス相互間の位相を調整するフレーム
パルス発生回路とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ処理装置に
係り、特に、異なる経路から入力される二のデータの間
で検出した位相差情報をフレームパルス発生回路に供給
して、データ処理の基準となるパルスの位相を調整する
ことにより二のデータ間の位相差を吸収する位相差調整
回路に関する。
【0002】通信装置をはじめとするデータ処理装置に
おいては、異なる機能ユニットやプリント板パッケージ
において処理されたり格納された二のデータが第三の機
能ユニットやプリント板パッケージに導かれて、該第三
の機能ユニットやプリント板パッケージにおいて更に処
理されるという構成が存在する。このような構成におい
て前記第三の機能ユニットやプリント板パッケージにお
けるデータ処理が正しく行なわれるための前提条件は、
入力される前記二のデータの位相が一致していることで
ある。
【0003】然るに、近年データ処理装置における処理
が高速化されているため、装置内の機能ユニットやプリ
ント板パッケージの配置関係、それらの機能ユニットや
プリント板パッケージの間の伝送路長のばらつきによる
前記二のデータの位相差が、各々のデータの1ビットに
対応する時間に対して無視できない場合や、各々のデー
タの1ビットに対応する時間以上に長くなる場合が増え
てきている。
【0004】従って、上記のような場合にも、異なる経
路から入力される二のデータの間には位相差を補正でき
ることが重要である。
【0005】
【従来の技術】図22は、従来のデータ処理装置の構成
例である。図22において、1は第一の機能ユニット又
はプリント板パッケージに設けられた第一のデータ処理
回路、2は第二の機能ユニット又はプリント板パッケー
ジに設けられた第二のデータ処理回路、3は第三の機能
ユニット又はプリント板パッケージに設けられた第三の
データ処理回路、5aは上記第一乃至第三のデータ処理
回路に処理の基準となるクロックを供給するクロック発
生ユニット又はクロック発生パッケージに設けられたフ
レームパルス発生回路である。
【0006】フレームパルス発生回路はフレームパルス
FP1、FP2、FP3を発生して第一乃至第三のデー
タ処理回路に供給している。第一及び第二のデータ処理
回路においては、供給されたフレームパルスFP1及び
FP2によってフレームを構成して、処理したデータD
T1及びDT2を第三のデータ処理回路に送出する。第
三のデータ処理回路は、受信したフレームパルスFP3
のタイミングと該DT1及びDT2のフレームの先頭位
置を認識してデータの処理を行なう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のデータ
処理装置は、第三のデータ処理回路が受信する二のデー
タDT1とDT2の位相差を調整するための構成を備え
ておらず、データ処理装置の据え付け時に行なう試験調
整において該位相差を確認した上でマニュアル調整して
いる。
【0008】第一のデータ処理回路及び第二のデータ処
理回路が設けられている第一の機能ユニット又はプリン
ト板パッケージ及び第二の機能ユニット又はプリント板
パッケージと第三の機能ユニット又はプリント板パッケ
ージとの配置関係や、第一の機能ユニット又はプリント
板パッケージ及び第二の機能ユニット又はプリント板パ
ッケージと第三の機能ユニット又はプリント板パッケー
ジとの間の伝送路長は一定であるとは限らず、寧ろ、デ
ータ処理装置の設置条件やチャネル実装条件によって異
なるのが通常である。従って、前記位相差を吸収するた
めのマニュアル調整は必須といってもよく、データ処理
装置の据え付け時の試験調整工数を増加させる原因とな
っている。
【0009】しかも、第一のデータ処理回路と第三のデ
ータ処理回路との間の伝送遅延時間と、第二のデータ処
理回路と第三のデータ処理回路との間の伝送遅延時間
や、第一のデータ処理回路及び第二のデータ処理回路に
おける処理時間は、それらを構成する素子の特性の温度
特性や電源電圧特性によっても変化する。このような場
合には稼働時に新たな位相差が生じてしまうので、試験
調整時にマニュアルによって行なう位相調整だけでは二
のデータの位相が一致しているとの保証を得ることがで
きない。
【0010】本発明は、かかる問題を解決すべく、自動
的に二のデータ間の位相差を調整することができる、具
体的には、受信したデータから検出した位相差情報によ
ってフレームパルス発生回路が出力するフレームパルス
の位相を調整して二のデータ間の位相差を調整する位相
差調整回路を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明の原理で
ある。図1において、1は第一の機能ユニット又はプリ
ント板パッケージに設けられている第一のデータ処理回
路、2は第二の機能ユニット又はプリント板パッケージ
に設けられている第二のデータ処理回路、3は第三の機
能ユニット又はプリント板パッケージに設けられている
第三のデータ処理回路、4は第三の機能ユニット又はプ
リント板パッケージに設けられている受信した二のデー
タの位相差を検出する位相差検出回路、5は上記第一乃
至第三のデータ処理回路に処理の基準となるクロックを
供給するクロック発生ユニット又はクロック発生パッケ
ージに設けられてんるフレームパルス発生回路である。
【0012】フレームパルス発生回路はフレームパルス
FP1、FP2、FP3を発生して第一乃至第三のデー
タ処理回路に供給している。第一及び第二のデータ処理
回路においては、供給されたフレームパルスFP1及び
FP2によってフレームを構成して、処理したデータD
T1及びDT2を第三のデータ処理回路に送出する。第
三のデータ処理回路は、受信したフレームパルスFP3
のタイミングと該DT1及びDT2のフレームの先頭位
置を認識してデータの処理を行なう。
【0013】ここまでは従来のデータ処理装置と同じで
あるが、本発明の原理においては、受信した二のデータ
の位相差を位相差検出回路によって検出し、その位相差
検出信号をフレームパルス発生回路に供給して、第一の
データ処理回路に供給されるフレームパルスFP1と第
二のデータ処理回路に供給されるフレームパルスFP2
の相対的位相を調整する。
【0014】もし第一のデータ処理回路から受信したデ
ータDT1が第二のデータ処理回路から受信したデータ
DT2より遅れている場合には、第二のデータ処理回路
に供給されるフレームパルスFP2を、DT1がDT2
に対して遅れている分だけ遅らせることによって、第三
のデータ処理回路において二のデータの位相を合わせる
ことができる。
【0015】しかもこの動作は稼働中常に行なわれるの
で、たとえ第一のデータ処理回路と第二のデータ処理回
路を構成する素子の特性に温度特性や電源電圧特性があ
って位相差が変化するような場合にも、新たに生じた位
相差分だけフレームパルスの相対的位相を調整して二の
データの位相を常に合わせることができる。
【0016】図2は、本発明の第二の原理である。図2
において、1は第一の機能ユニット又はプリント板パッ
ケージに設けられている第一のデータ処理回路、2は第
二の機能ユニット又はプリント板パッケージに設けられ
ている第二のデータ処理回路、3は第三の機能ユニット
又はプリント板パッケージに設けられている第三のデー
タ処理回路、4は第三の機能ユニット又はプリント板パ
ッケージに設けられている受信した二のデータの位相差
を検出する位相差検出回路、5は上記第一乃至第三のデ
ータ処理回路に処理の基準となるクロックを供給するク
ロック発生ユニット又はクロック発生パッケージに設け
られているフレームパルス発生回路、6は第三の機能ユ
ニット又はプリント板パッケージに設けられている位相
差不安定状態検出回路である。
【0017】図2の構成は、図1の構成に位相差不安定
状態検出回路を付加したもので、クロック位相補正動作
については図1と全く同じである。異なるのは、位相差
を安定的に検出できないこと、例えば、DT1とDT2
の位相差が1ビットであると検出したり、同相であると
検出するというように、位相差が不安定であることを検
出する機能が付加されたことである。
【0018】位相差が不安定であるということは、第三
のデータ処理回路でのデータ処理が不安定になっている
恐れがあることを示す。従って、運用上これを放置する
のは適切ではない。図2の構成は、位相差が不安定であ
ると検出した場合には警報を出力するようになってお
り、第三のデータ処理回路での不安定な状態を警報出力
として外部に引き出すことができる点に特徴を有する。
【0019】図3は、本発明の第三の原理である。図3
において、1は第一の機能ユニット又はプリント板パッ
ケージに設けられている第一のデータ処理回路、2は第
二の機能ユニット又はプリント板パッケージに設けられ
ている第二のデータ処理回路、3は第三の機能ユニット
又はプリント板パッケージに設けられている第三のデー
タ処理回路、4は第三の機能ユニット又はプリント板パ
ッケージに設けられている受信した二のデータの位相差
を検出する位相差検出回路、5は上記第一乃至第三のデ
ータ処理回路に処理の基準となるクロックを供給するク
ロック発生ユニット又はクロック発生パッケージに設け
られているフレームパルス発生回路、6は第三の機能ユ
ニット又はプリント板パッケージに設けられている位相
差不安定状態検出回路、7は位相差不安定状態検出回路
が出力する警報によって、フレームパルス発生回路が出
力する二のフレームパルスFP1とFP2の相対位相を
1/2周期シフトさせる1/2周期シフト回路である。
【0020】図3の構成は、図2の構成に1/2周期シ
フト回路を付加したものである。DT1の先頭とDT2
の先頭の位相差が、クロック周期の整数倍であれば該位
相差が変動することはないが、クロック周期の整数倍+
クロック周期の1/2周期という関係になった場合に、
位相差がクロック周期の整数倍として検出されたり、
(クロック周期の整数倍+クロック周期の整数倍+1)
として検出されたりして検出結果が不安定になる。検出
結果が不安定ということは、FP1とFP2の位相制御
が不安定になることを意味する。これを1/2周期シフ
ト回路によってFP1とFP2の位相差を1/2周期ず
らして、DT1とDT2の位相差をクロック周期の整数
倍にすることによって、位相差検出を安定的に行なえる
ようにするのが図3の構成の特徴である。
【0021】
【発明の実施の形態】図4は、本発明の位相差検出回路
の実施の形態である。図4において、41は第一のフリ
ップ・フロップ(FF1と表記する。)、41aは第二
のフリップ・フロップ(FF2)、41bは第三のフリ
ップ・フロップ(FF3)、41cは第四のフリップ・
フロップ(FF4)、41dは第五のフリップ・フロッ
プ(FF5)、42は第一の論理積回路(AND1と表
記する。)、42aは第二の論理積回路(AND2)、
42bは第三の論理積回路(AND3)、42cは第四
の論理積回路(AND4)、43は論理反転回路(NO
Tと表記する。)である。
【0022】図4の構成は、第二のデータ処理回路から
受信したデータDT2が、第一のデータ処理回路から受
信したデータDT1と同位相か、2ビットまでの遅れを
持っている場合に有効な回路である。
【0023】DT1のフレームの先頭パルス(以下、発
明の実施の形態及び図面においては「DT1の先頭」と
表記する。)及びDT2のフレームの先頭パルス(DT
2の先頭)は、第三のデータ処理回路において検出され
て位相差検出回路に供給される。今は、DT1が同位相
か進んでいることを前提にしているので、DT1の先頭
をFF1とFF2で構成される遅延回路に入力する。
【0024】AND1乃至AND3では、DT2の先頭
と、DT1の先頭、DT1の先頭を1ビット遅延させた
パルス、DT1の先頭を2ビット遅延させたパルスの一
致を検出する。
【0025】NOTとAND4ではDT2の先頭と反転
されたクロックが一致するタイミングでパルスを発生さ
せてFF3乃至FF5にクロックとして供給し、FF3
乃至FF5ではAND4が出力するクロックによってA
ND1乃至AND3の出力を保持する。
【0026】図5は、図4の構成のタイムチャートで、
DT2がDT1より1ビット遅れている場合における図
2の構成の動作を示したものである。以下、図4と図5
とを対比しながら図2の構成の動作を説明する。
【0027】DT1の先頭はFF1とFF2によって1
ビットずつの遅延を受ける。この場合にはDT1の先頭
を1ビット遅延させたパルスとDT2の先頭が一致する
ので、AND1からAND3の内AND2のみからパル
スが出力されてFF4に供給さる。
【0028】一方、クロックを反転させた信号とDT2
の先頭とによってAND4がクロック周期の1/2のパ
ルスを出力してFF3乃至FF5にクロックとして供給
する。今はFF4のデータ端子のみにパルスが供給され
るので、FF4の出力のみが“1”に保持され、FF3
とFF5の出力は“0”に保持される。
【0029】ここでは、DT2がDT1より1ビット遅
れている場合を図示して説明したが、DT2がDT1と
同位相の場合にはFF3の出力のみが“1”に保持さ
れ、DT2がDT1より2ビット遅れている場合にはF
F5の出力のみが“1”に保持されるので、FF3乃至
FF5の出力のいずれが“1”に保持されているかによ
って、DT2とDT1の位相関係が一義的に表現でき
る。即ち、図4の構成によってDT2とDT1の位相差
を検出することができる。
【0030】今、図4ではDT2がDT1より2ビット
遅れる場合までを考慮したためにDT1の先頭に遅延を
与えるフリップ・フロップを2個、DT2の先頭とDT
1の先頭及びDT1の先頭を遅延させたパルスの一致を
検出する論理積回路を3個、従ってDT2とDT1の位
相差を表示するためのフリップ・フロップも3個備えて
いるが、DT2がDT1よりp(pは正の整数)ビット
遅れる場合までを考慮する場合には、DT1の先頭に遅
延を与えるフリップ・フロップをp個、DT2の先頭と
DT1の先頭及びDT1の先頭を遅延させたパルスの一
致を検出する論理積回路を(p+1)個、DT2とDT
1の位相差を表示するためのフリップ・フロップも(p
+1)個とすればよい。尚当然のことながら、DT2の
先頭とDT1の先頭及びDT1の先頭を遅延させたパル
スの一致を検出した結果をDT2とDT1の位相差を表
示するためのフリップ・フロップに保持するクロックを
生成するための論理反転回路と論理積回路は検出する遅
延の大きさに関わらず各々1個でよい。
【0031】図6は、本発明のフレームパルス発生回路
の実施の形態で、図4の位相差検出回路と対で使用され
るものである。図6において、51はカウンタ、52は
カウント値0をデコードする第一のデコーダ(DEC0
と表記する。)、52aはカウント値1をデコードする
第二のデコーダ(DEC1)、52bはカウント値2を
デコードする第三のデコーダ(DEC2)、53は図4
の位相差検出回路が出力する位相差検出信号によって上
記DEC0からDEC2の出力を選択する第一のセレク
タ、54はDEC0の出力をリタイミングしてFP2と
して出力するフリップ・フロップ、54aは該第一のセ
レクタの出力をリタイミングしてFP1として出力する
フリップ・フロップである。
【0032】図7は、図6の構成のタイムチャートで、
図2の位相差検出回路から図6のフレームパルス発生回
路にDT2がDT1に対して1ビット遅延していること
を示す位相差検出信号が供給された場合の図4の構成の
動作を示す。以下、図6と図7を対比しながら図4の構
成の動作を説明する。
【0033】図示していないリセット信号によってカウ
ンタと二のフリップ・フロップはリセットされ、カウン
タは0からカウントを開始する。DEC0はカウント値
0をデコードし、DEC1はカウント値1をデコード
し、DEC2はカウント値2をデコードするので、DE
C0の出力が最も進んでおり、DEC1とDEC2の出
力はDEC0を1ビットずつシフトしたものになる。
【0034】FP2はDEC0をリタイミングしたもの
であるから、図7の「FP2」に示す信号となる。第一
のセレクタは、図4の構成が供給する位相差検出信号に
よって入力信号の内一つを選択して出力する。図4の構
成は、DT2がDT1と同位相の時には“100”、D
T2がDT1より1ビット遅れている場合には“01
0”、DT2がDT1より2ビット遅れている場合には
“001”のパターンを出力してくるのに対応して、第
一のセレクタが“100”のパターンでDEC0を、
“010”のパターンでDEC1を、“001”のパタ
ーンでDEC2を選択することによって、FP1をDT
1に対するDT2の遅延分だけ遅らせることができる。
図7には位相差検出信号が“010”のパターンである
場合を図示しているので、第一のセレクタはDEC1の
出力を選択してフリップ・フロップ54aに供給する。
これをリタイミングしてFP1として出力するので、F
P1はFP2より1ビット遅れたフレームパルスとな
る。第三のデータ処理回路においてDT2がDT1に対
して1ビット遅れていたのであるから、FP1をFP2
に対して1ビット遅らせることにより第三のデータ処理
回路ではDT1とDT2が同一位相になる。勿論、検出
された位相差が異なる場合には異なる位相差検出信号が
フレームパルス発生回路に供給されるので、その位相差
検出信号に対応して位相を調整することによって予期し
た位相差の範囲で任意の位相差を調整することができ
る。
【0035】この場合、位相が遅れたデータのフレーム
の先頭パルスには最も位相が進んだパルスを出力するデ
コーダの出力をあて、位相が進んだデータのフレームの
先頭パルスに両者の位相差に対応して遅れた位相のパル
スを出力するデコーダの出力をあてればよい。
【0036】しかし、二のデータの先頭と各々のデコー
ダの出力との関係は上記に限定されるものではなく、位
相が進んだデータの先頭には最も位相が遅れたパルスを
出力するデコーダの出力をあて、位相が遅れたデータの
先頭に両者の位相差に対応して進んだ位相のパルスを出
力するデコーダの出力をあててもよい。
【0037】尚、図6においては、二のデータの位相差
を2ビット以内としているために、デコーダを3個備え
ていればよいが、二のデータの位相差がpビット以内の
時にフレームパルスの位相を調整できるためには(p+
1)の連続したカウント値をデコードする(p+1)の
デコーダが必要になる。尚、ここではカウンタにはサイ
クリック・カウンタが適用されるので、最大カウント値
とカウント値0は連続したカウント値であると定義す
る。
【0038】図8は、本発明の位相差検出回路の第二の
実施の形態で、DT2がDT1に対して2ビット以内の
遅れである場合に有効なものである。図8において、4
1はFF1、41aはFF2、42はAND1、42a
はAND2、42bはAND3、43はNOT、44は
カウンタ、45は0をデコードするDEC0、45aは
1をデコードするDEC1、45bは2をデコードする
DEC2である。
【0039】カウンタはDT1の先頭によってリセット
されて0からカウントをする。そのカウント値(この場
合にはカウント値は2ビットの2進数である。)の1ビ
ットずつをAND1とAND2の一方の入力端子に供給
する。
【0040】一方、DT2の先頭はAND1とAND2
のもう一方の入力端子に供給され、カウント値の1ビッ
トずつとの一致がとられる。この出力はNOTとAND
3によって生成されるパルスをクロックとしてFF1と
FF2に書き込まれる。
【0041】そして、FF1とFF2に書き込まれた値
をDEC0乃至DEC2でデコードしてDT2のDT1
に対する位相関係を示す位相差検出信号を生成する。図
9は、図8の構成のタイムチャートで、DT2がDT1
に対して2ビット遅れている時の図8の構成の動作を示
す。
【0042】DT1の先頭によってカウンタは0にリセ
ットされ、0から順にカウントを進めてゆきこのカウン
ト値をAND1とAND2の一方の入力端子に供給す
る。即ち、カウント値が0の時にはAND1とAND2
の双方に“0”が供給され、カウント値が1の時にはA
ND1とAND2にそれぞれ“0”と“1”が供給さ
れ、カウント値が2の時にはAND1とAND2にそれ
ぞれ“1”と“0”が供給される。
【0043】一方、DT2の先頭は、DT2がDT1に
対して2ビット遅れているので、カウント値が2の時に
入力される。従って、カウント値によってAND1とA
ND2の一方の入力端子に与えられる論理レベルと、A
ND1とAND2のもう一方の入力端子に与えられるD
T2の先頭とは、カウント値が2の時にAND1におい
て一致がとれる。これがAND3の出力パルスによって
FF1とFF2に書き込まれるので、FF1には
“1”、FF2には“0”が書き込まれる。即ち、FF
1とFF2に書き込まれたレベルを2進数として見た場
合、二のFFには2が書き込まれていることになる。こ
れをDEC0とDEC1とDEC2とでデコードするの
で、DEC0とDEC1の出力は“0”に保持され、D
EC2の出力が“1”に保持される。
【0044】今は、DT2がDT1に対して2ビット遅
れの場合を説明したが、DT2が1ビット遅れの場合に
はカウント値が1の時に、DEC0乃至DEC2の出力
がそれぞれ“0”、“1”、“0”に保持され、DT2
とDT1が同位相の場合にはDEC0乃至DEC2の出
力がそれぞれ“0”、“0”、“0”に保持される。つ
まり、DEC0からDEC2の出力の“0”と“1”の
パターンによってDT2とDT1の3ビット以内の位相
差を検出することができる。
【0045】ここでは、DT1の先頭でカウンタをクリ
アするとしたので、カウント値0、1、2をデコードす
るデコーダが必要であったが、もしDT1の先頭でカウ
ンタをロードすることにすれば、カウント値−1(−1
は最大カウント値を示す)、0、1をデコードするデコ
ーダによって位相差を検出できる。
【0046】又、上記では、DT2がDT1に対して2
ビット以内の遅れである場合について説明したので、図
8の論理積回路は2個、フリップ・フロップは2個、デ
コーダは3個でよかったが、DT2がDT1に対してp
ビット以内の遅れである場合については、図8の論理積
回路はP個、フリップ・フロップはp個、デコーダは
(p+1)個が必要になる。
【0047】図10は、本発明のフレームパルス発生回
路の第二の実施の形態である。図10において、51は
カウンタ、52はカウント値0をデコードするDEC
0、52aはカウント値1をデコードするDEC1、5
2bはカウント値2をデコードするDEC2、53aは
図8の位相差検出回路が出力する位相差検出信号によっ
て上記DEC0からDEC2の出力を選択する第二のセ
レクタ、54はDEC0の出力をリタイミングしてFP
2として出力するFF1、54aは該第一のセレクタの
出力をリタイミングしてFP1として出力するFF2で
ある。
【0048】図10の構成は、図6の構成と基本的には
同じで、唯一異なるのは、第二のセレクタがDEC0乃
至DEC2の出力を選択するための位相差検出信号のパ
ターンのみの違いである。このため、タイムチャートを
使用して図10の構成の動作の説明を行なうことは省略
する。
【0049】図11は、本発明の位相差検出回路の第三
の実施の形態で、DT1とDT2が同相か±1ビットの
位相差である時に有効なものである。図11において、
41はFF1、41aはFF2、42はAND1、42
aはAND2、42bはAND3、43はNOT、45
は0をデコードするDEC0、45cは−2をデコード
するDEC−2、44はカウンタである。尚、カウント
値−2とは、カウンタの最大カウント値が0の一つ前の
カウント値であることからこれを便宜的に−1と表現す
ることにして、最大カウント値より一つ小さいカウント
値を表現するものである。
【0050】図11に示した構成は、DT1とDT2の
位相の進み遅れの関係が所定の位相差内で如何ようであ
っても、DT1とDT2の位相関係を示すことができる
特徴を有する。
【0051】DT1の先頭はカウンタのロード端子に供
給されるので、カウンタはDT1の先頭によって初期化
されて0から順次カウントを進める。DT1の先頭でカ
ウンタがロードされるので、DEC−2はDT1より1
ビット進んだ位相においてパルスを発生し、DEC0は
DT1より1ビット遅れた位相においてパルスを発生す
る。このDEC−2とDEC0の出力とDT2の先頭と
の論理積をとった出力をそれぞれFF1とFF2に供給
し、AND3が出力するクロック周期の1/2の幅のパ
ルスによってFF1とFF2に書き込む。このFF1と
FF2に書き込まれた信号によってDT1とDT2の位
相関係を表わすことができる。
【0052】図12は、図11の構成のタイムチャート
(その1)で、DT2がDT1より1ビット進んでいる
時の図11の構成の動作を示す。カウンタは図12に示
されているDT1のパルスより以前のパルスによってロ
ードされてカウントを進めている。カウント値が上に説
明した意味で−2になった時DEC−2がパルスを出力
する。又、DT1の先頭でカウント値が0にロードされ
た時にDEC0がパルスを出力する。DT1の先頭でカ
ウンタが0にロードされるということは、DT1の先頭
はカウント値が−1の時に一致している。従って、DE
C−2とDEC0が出力するパルスはDT1の先頭の±
1ビットの位相に一致している。
【0053】今、DT2はDT1より1ビット進んでい
ると仮定しているので、DT2の先頭はカウント値−2
の位相に一致している。従って、DEC−2及びDEC
0の出力パルスとDT2の先頭の一致をとると、AND
1で一致がとれてAND2では一致がとれない。このた
め、FF1には“1”が保持され、FF2には“0”が
保持される。
【0054】図13は、図11の構成のタイムチャート
(その2)で、DT2がDT1より1ビット遅れている
時の図11の構成の動作を示す。この場合の動作の詳細
は記載しないが、結果としてFF1には“0”が保持さ
れ、FF2には“1”が保持される。
【0055】図14は、図11の構成のタイムチャート
(その3)で、DT2とDT1とが同相である時の図1
1の構成の動作を示す。この場合の動作の詳細は記載し
ないが、結果としてFF1には“0”が保持され、FF
2にも“0”が保持される。
【0056】即ち、図11の構成は、DT1とDT2の
位相関係が如何ようであろうとも、それを表現すること
ができる位相差検出信号を出力することができる。尚、
今はDT1によってカウンタをロードするものとして説
明したが、両者の位相関係の如何にかかわらず図9の構
成を使用できるということは、DT2によってロードし
てもよいことを意味する。又、カウンタをロードするの
ではなく、クリアしても同様な動作を実現することがで
きる。但し、クリアする場合には、ろーどする場合に比
較してデコードするカウント値を1ずつ後のカウント値
とする。
【0057】上記では、±1ビット以内の位相差である
場合において、−2と0をデコードするデコーダがあれ
ばよいと説明したが、これは原理的には−2、−1、0
をデコードするが必要なところ、−1をデコードするデ
コーダは冗長であるために不必要になるからである。従
って、±pビット以内の位相差である場合には、原理的
には(p−1)から〔−(p+1)〕までをデコードす
る(2p+1)のデコーダが必要なところ、このうちデ
コードするカウント値が中心になるデコーダを除いた2
pのデコーダがあればよい。従って、2pの論理積回路
と2pのフリップ・フロップを備えていればよい。
【0058】図15は、本発明のフレームパルス発生回
路の第三の実施の形態で、図11の位相差検出回路が出
力する位相差検出信号によってFP1とFP2の位相関
係を調整するものである。
【0059】図15において、51はカウンタ、52は
カウント値0をデコードするDEC0、52aはカウン
ト値1をデコードするDEC1、52bはカウント値2
をデコードするDEC2、53bは図9の位相差検出回
路が出力する位相差検出信号によって上記DEC0から
DEC2の出力を選択する第三のセレクタ、54はDE
C0の出力をリタイミングしてFP1として出力するフ
リップ・フロップ、54aは該第一のセレクタの出力を
リタイミングしてFP2として出力するフリップ・フロ
ップである。
【0060】図15の構成では、FP2のパルスを基準
にして同相のパルス又は±1ビット位相がシフトしたパ
ルスをFP1として出力するものであるから、DEC1
の出力をFP2のパルスとし、図11の位相差検出回路
においてDT2がDT1より1ビット進んでいることが
検出された場合にDEC0をFP1として選択し、DT
2がDT1より1ビット遅れていることが検出された場
合にDEC2をFP1として選択することによって、第
三のデータ処理回路におけるDT1とDT2の位相を合
わせるものである。従って、第三のセレクタは、位相差
信号が“00”の場合にDEC1の出力を、“10“の
場合にDEC0の出力を、“01”の場合にDEC2の
出力を選択するセレクタとなっている。
【0061】上記では第三のセレクタはDEC0からD
EC2のいずれかを選択するセレクタであるように記載
しているが、これは具体的な例によって理解しやすくす
るための例に過ぎず、第三のセレクタが選択するのはD
EC0からDEC2には限定されない。即ち、或るカウ
ント値mとした時にDECmを位相の基準とするなら
ば、±1ビットシフトしたパルスはDECm−1とDE
Cm+1によって得られるので、第三のセレクタはDE
Cm、DECm−1、DECm+1の出力を選択するよ
うにすればよい。
【0062】図15の場合、±1ビットの範囲で位相を
調整する必要があるだけなので、3個のデコーダが備え
られていればよい。一般的に±pビットの範囲で位相を
調整する必要がある場合には、(2p+1)のデコーダ
が必要になり、第四のセレクタの選択信号に2pビット
が必要になる(本来(2p+1)ビット必要なところ、
冗長である1ビットを除くと2pビットでよいことにな
る。)。
【0063】図16は、フレームパルス発生回路の第四
の実施の形態で、図11の位相差検出回路と対で使用で
きるものである。図16において、51はカウンタ、5
2はカウント値0をデコードするDEC0、52aはカ
ウント値1をデコードするDEC1、52bはカウント
値2をデコードするDEC2、53cは後述する第二の
カウンタが出力するカウント値によって上記DEC0か
らDEC2の出力を選択する第四のセレクタ、54はD
EC0の出力をリタイミングしてFP2として出力する
フリップ・フロップ、54aは該第四のセレクタの出力
をリタイミングしてFP1として出力するフリップ・フ
ロップ、55は図9の位相差検出信号の論理和をとる論
理和回路、56は位相差検出信号の双方が“0”以外の
時にカウントする第二のカウンタである。
【0064】図16において、デコーダを3個備えてい
るのは±1ビットの位相差を調整することを考慮してい
るからであり、第二のカウンタのカウント値によって上
記3個のデコーダの出力を選択するので、第二のカウン
タは3進カウンタである。
【0065】カウンタ51はクロックによってカウント
を進めており、DEC0乃至DEC2は0乃至2のカウ
ント値をデコードして出力する。±1ビットの位相差を
調整したいのであるから、このうちDEC1の出力を位
相の基準としてFF1でリタイミングして出力する。
又、該DEC1の出力も含めて全てのデコーダの出力を
第四のセレクタに供給する。
【0066】第二のカウンタは、図11の位相差検出回
路が出力する位相差検出信号の双方が“0”でない時に
カウントを行ない、0(“00”)から2(“10”)
までのカウント値を出力して、第四のセレクタに選択信
号として供給する。
【0067】第四のセレクタは、選択信号が“00”の
時にDEC0の出力を、選択信号が“01”の時にDE
C1の出力を、選択信号が“10”の時にDEC2の出
力を、“11”の時にDEC3の出力を選択して出力す
る。このセレクタの出力をFF2がリタイミングしてF
P1として出力する。
【0068】第一及び第二のデータ処理回路は、このよ
うにして供給されるFP2とFP1によってフレームを
組んで第三のデータ処理回路にデータを送出する。FP
2に対してFP1の位相が上記のように変化するので、
第三のデータ処理回路におけるDT2とDT1の位相関
係は変化する。そして、±1ビットの範囲でDT2とD
T1の位相が一致したところで位相差検出信号は共に
“0”となる。位相差検出信号が共に“0”になれば論
理和回路の出力が“0”になって第二のカウンタはカウ
ントを停止する。この時のFP2とFP1は第三のデー
タ処理回路においてDT2とDT1の位相を一致させる
フレームパルスになっているので、以降は位相差検出信
号は共に“0”を継続する。即ち、第三のデータ処理回
路においてDT2とDT1が同位相である状態が継続す
る。
【0069】ここでは±1ビットの範囲でDT2とDT
1の位相を調整することを前提にしているので、図13
におけるデコーダは3個で、第四のセレクタの選択信号
は2ビットでよいが、±pビットの範囲でDT2とDT
1の位相を調整することを前提にすれば、(2p+1)
のデコーダと2pビットの位相差検出信号が必要にな
る。
【0070】図17は、位相差不安定状態検出回路の実
施の形態で、位相差信号が3ビットの場合を図示してい
る。図17において、61はFF1、61aはFF2、
62はラッチ回路、63はAND1、63はAND1、
63aはAND2、64はOR、65はカウンタ、66
は該カウンタの特定のカウント値をデコードするデコー
ダ(図17の場合、3をデコードするDEC3)、67
は所定のフレーム数の間カウンタをカウントさせる信号
を生成するためにフレーム信号を分周する分周回路であ
る。尚、図17において、FF1、FF2、AND1、
AND2を囲む矩形は微分回路で、その他の二の矩形も
前記矩形と全く同じ微分回路である。
【0071】図17の構成は、位相差信号の各ビットに
ついて立ち上がりと立ち下がりを微分し、該微分出力の
論理和でカウンタを歩進させ、カウント値が3に達した
らラッチ回路でラッチして警報とする。そして、フレー
ム信号を分周した信号でカウンタとラッチ回路をクリア
して、所定の時間の間において位相差が不安定になった
回数をカウントする。
【0072】図18は、図17の構成のタイムチャート
(その1)で、図17の構成が図4の位相差検出回路が
出力する位相差検出信号を受けており、その位相差検出
信号は1ビットと0ビットの位相差を交互に検出してい
るものとする。
【0073】位相差検出信号は1ビットと0ビットの位
相差を交互に検出していると仮定しているので、位相差
検出信号の#0は“0”と“1”を交互に繰り返し、位
相差検出信号の#1は“1”と“0”を交互に繰り返
し、位相差検出信号の#2は“0”に保持されたままで
ある。今、位相差検出信号の#0のみに着目することに
すれば、FF1とFF2のQ出力とXQ出力と各々図1
8に示したようになる。従って、AND1から立ち上が
りを微分したパルスが、AND2から立ち下がりを微分
したパルスが出力される。このパルスがORを通ってカ
ウンタのイネーブル端子に供給され、カウンタを歩進さ
せる。ところで、位相差検出が不安定であるということ
は、クロック周期の整数倍とクロック周期の整数倍+1
の検出を繰り返すことであるから、位相差検出信号の二
のビットで逆方向に同時に“0”と“1”が変化し、他
のビットでは変化が生じない。即ち、全ての位相差検出
信号の立ち上がりと立ち下がりを微分したパルスは同一
タイミングに生ずるために、それらの論理和をとっても
上記の微分パルスと同じ出力がORから得られる。即
ち、図18の場合、位相差検出信号#1、#2について
はFF1とFF2の出力に対応する出力を省略している
が、ORの出力については変わりがない。そして、この
場合にはカウント値は2までしか達しないので警報は出
力されない。
【0074】図19は、図17の構成のタイムチャート
(その2)で、図17の構成が図4の位相差検出回路が
出力する位相差検出信号を受けており、その位相差検出
信号は1ビットと0ビットの位相差を交互に検出してい
るものとするが、図18の場合より位相差検出信号の変
化の回数が多い場合を図示している。
【0075】図18において詳細に説明したので、ここ
では途中を省略するが、図19の場合にはカウント値は
4まで歩進する。従って、カウント値が3になった時に
DEC3がパルスを出力し、これをラッチ回路が保持
し、フレーム信号の分周信号のパルスによってクリアさ
れるので、警報は図19の最下の信号のようになる。
【0076】図20は、1/2周期シフト回路の実施の
形態である。図20において、71はFF1、71aは
FF2、71bはFF3、72は2:1セレクタ、73
はNOT、74はトグルフリップ・フロップ(T−F
F)である。
【0077】図20の構成は、警報でT−FFをトグル
させ、その出力でFF1とFF2の出力の一方を選択し
て一方のフレーム信号とし、もう一方のフレーム信号は
FF3でリタイミングして前記一方のフレーム信号との
間で、処理中に位相関係が変化しないようにしている。
【0078】図21は、図20の構成のタイムチャート
である。位相差不安定状態検出回路は、時刻t1 で警報
を発し、時刻t2 で警報を解除し、時刻t3 で再び警報
を発し、時刻T4 で再び警報を解除するものとする。こ
の警報の動きに対してT−FFは、時刻t1 +1クロッ
ク周期でトグルして“1”に上がり、時刻t2 では変化
せず、時刻t3 でトグルして“0”に下がり、時刻t4
では変化しない。従って、セレクタの出力は、図21に
示す如く、「フレーム信号入力」と「1/2周期シフト
したフレーム信号入力」とを切り替えたものになる。
【0079】このように、1/2周期シフト回路を付加
することで、位相差不安定状態検出回路が出力する警報
によって、二のフレーム信号の位相差を調整して、二の
データの位相差が安定的にクロック周期の整数倍になる
ように制御することができる。
【0080】尚、警報は所定数のフレームの時間を経て
出力されるため、フレーム信号と同じ時間軸で表現する
ことが困難である。そこで、図2のように、途中の時間
を省略して図示している。
【0081】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明により、異な
る経路から入力される二のデータの間で検出した位相差
情報をフレームパルス発生回路に供給して、データ処理
の基準となるパルスの位相を調整することにより二のデ
ータ間の位相差を吸収する位相差調整回路と、双方のデ
ータの位相の進み遅れ関係が固定的な時に位相を調整す
る回路も、その位相の進み遅れ関係が流動的な時に位相
を調整する回路も実現できる上、調整する位相の幅には
無関係に、二のデータの位相が一致しているか否かを検
出しさえすれば、二のデータの位相を調整できるフレー
ムパルス発生回路によって二のデータの位相を一致させ
ることができるデータ処理装置が実現できる。
【0082】更に、位相差検出の状態が不安定な場合に
警報を出力する位相差不安定状態検出回路や、該位相差
不安定状態検出回路が出力する警報によって二のフレー
ム信号の相対位相をクロックの1/2周期シフトする1
/2周期シフト回路を備えたデータ処理装置も提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理。
【図2】 本発明の第二の原理。
【図3】 本発明の第三の原理。
【図4】 位相差検出回路の実施の形態。
【図5】 図4の構成のタイムチャート。
【図6】 フレームパルス発生回路の実施の形態。
【図7】 図6の構成のタイムチャート。
【図8】 位相差検出回路の第二の実施の形態。
【図9】 図8の構成のタイムチャート。
【図10】フレームパルス発生回路の第二の実施の形
態。
【図11】 位相差検出回路の第三の実施の形態。
【図12】 図11の構成のタイムチャート(その
1)。
【図13】 図11の構成のタイムチャート(その
2)。
【図14】 図11の構成のタイムチャート(その
3)。
【図15】 フレームパルス発生回路の第三の実施の形
態。
【図16】 フレームパルス発生回路の第四の実施の形
態。
【図17】 位相差不安定状態検出回路の実施の形態。
【図18】 図17の構成のタイムチャート(その1)
【図19】 図17の構成のタイムチャート(その2)
【図20】 1/2周期シフト回路の実施の形態。
【図21】 図20の構成のタイムチャート。
【図22】 従来のデータ処理装置の構成。
【符号の説明】 1 第一のデータ処理回路 2 第二のデータ処理回路 3 第三のデータ処理回路 4 位相差検出回路 5 フレームパルス発生回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一のデータ処理回路が出力する第一の
    データと第二のデータ処理回路が出力する第二のデータ
    とを、第三のデータ処理回路において処理するデータ処
    理装置において、 該第三のデータ処理回路が検出する該第一及び第二のデ
    ータのフレームの先頭パルスの位相差を検出する位相差
    検出回路と、 該位相差検出回路が出力する位相差検出信号を受けて該
    第一、第二のデータ処理回路に供給するフレームパルス
    相互間の位相を調整するフレームパルス発生回路とを備
    えることを特徴とするデータ処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のデータ処理装置に、 前記位相差検出回路が二のデータ間の位相差としてクロ
    ック周期の整数倍を示す位相差検出信号を安定に出力せ
    ず、二のデータ間の位相差としてクロック周期の整数倍
    とクロック周期の整数倍+1を示す位相差検出信号を交
    互に出力することを検出して警報を出力する位相差不安
    定状態検出回路を付加することを特徴とするデータ処理
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のデータ処理装置に、 前記位相差不安定状態検出回路が出力する警報によっ
    て、フレームパルス発生回路が出力する二のフレーム信
    号の位相を、相対的にクロックの1/2周期シフトさせ
    る1/2周期シフト回路を付加することを特徴とするデ
    ータ処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のデータ処理装置であっ
    て、 前記位相差検出回路は、 位相が進んでいるデータのフレームの先頭パルスを受け
    る、p(pは正の整数)ビットの遅延回路と、 位相が遅れているデータのフレームの先頭パルスを一方
    の入力端子に受け、該pビットの遅延回路に入力された
    位相が進んでいるデータのフレームの先頭パルスとをも
    う一方の入力端子に受ける(p+1)の論理積回路と、 後述するクロック発生回路が出力するクロックによっ
    て、該(p+1)の論理積回路の出力を書き込む(p+
    1)のフリップ・フロップと、 該位相が遅れているデータのフレームの先頭パルスとク
    ロックを反転した信号によって生成したクロックを該
    (p+1)のフリップ・フロップに供給するクロック発
    生回路とを備える位相差検出回路であり、 前記フレームパルス発生回路は、 クロックをカウントするカウンタと、 該カウンタの(p+1)の連続したカウント値の各々を
    デコードする(p+1)のデコーダと、 該(p+1)のデコーダの出力のうち一の出力を該位相
    差検出信号によって選択するセレクタとを備え、 該(p+1)のデコーダのうち最も位相が進んだパルス
    を出力するデコーダの出力を位相が遅れているとして検
    出されたデータのフレームパルスとして供給する場合に
    は、該最も位相が進んだパルスを出力するデコーダより
    該位相差検出信号が示す位相差だけ遅れたパルスを出力
    するデコーダの出力を位相が進んでいるとして検出され
    たデータのフレームパルスとして供給し、 該(p+1)のデコーダのうち最も位相が遅れたパルス
    を出力するデコーダの出力を位相が進んでいるデータの
    フレームパルスとして供給する場合には、該最も位相が
    遅れたパルスを出力するデコーダより該位相差検出信号
    が示す位相差だけ進んだパルスを出力するデコーダの出
    力を位相が遅れたデータのフレームパルスとして供給す
    るフレームパルス発生回路であることを特徴とするデー
    タ処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のデータ処理装置であっ
    て、 前記位相差検出回路は、 位相が進んでいるデータのフレームの先頭パルスでカウ
    ントを初期化されてクロックをカウントするカウンタ
    と、 位相が遅れているデータのフレームの先頭パルスを一方
    の入力端子に受け、該カウンタのn(nは正の整数)ビ
    ットのカウント値の各ビットをもう一方の入力端子に受
    けるnの論理積回路と、 後述するクロック発生回路が出力するクロックによっ
    て、該nの論理積回路の出力を書き込むnのフリップ・
    フロップと、 該位相が遅れているデータのフレームの先頭パルスとク
    ロックを反転した信号によって生成したクロックを該n
    のフリップ・フロップに供給するクロック発生回路と、 該nのフリップ・フロップの出力をカウント値として、
    該カウント値をデコードして位相差検出信号として出力
    する(n+1)のデコーダとを備える位相差検出回路で
    あり、 前記フレームパルス発生回路は、 請求項2に記載したフレームパルス発生回路であること
    を特徴とするデータ処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のデータ処理装置であっ
    て、 前記位相差検出回路は、 一方のデータのフレームの先頭パルスでカウントを初期
    化されて、クロックをカウントするカウンタと、 一方のデータのフレームの先頭パルスがカウントを初期
    化する位相を中心に(2p+1)の幅でカウント値をデ
    コードする(2p+1)の内、中心のカウント値を除い
    たカウント値をデコードする2pのデコーダと、 該デコーダの出力を一方の入力端子にうけ、もう一方の
    入力端子にはもう一方のデータのフレームの先頭パルス
    を受ける2pの論理積回路と、 後述するクロック発生回路が出力するクロックによっ
    て、該2pの論理積回路の出力を書き込む2pのフリッ
    プ・フロップと、 該位相が遅れているデータのフレームの先頭パルスとク
    ロックを反転した信号によって生成したクロックを該2
    pのフリップ・フロップに供給するクロック発生回路と
    を備える位相差検出回路であり、 前記フレームパルス発生回路は、 クロックをカウントするカウンタと、 該カウンタの(2p+1)の連続したカウント値の各々
    をデコードする(2p+1)のデコーダと、 該(2p+1)のデコーダの出力のうち一の出力を該位
    相差検出信号によって選択するセレクタとを備え、 該(2p+1)のデコーダのうち位相の中心となるパル
    スを出力するデコーダの出力を一方のデータのフレーム
    パルスとして供給し、該位相の中心となるパルスを出力
    するデコーダより該位相差検出信号が示す位相差だけ位
    相がシフトしたパルスをもう一方のデータのフレームパ
    ルスとして供給するフレームパルス発生回路であること
    を特徴とするデータ処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のデータ処理装置であっ
    て、 前記位相差検出回路は、 請求項4に記載の位相差検出回路であり、 前記フレームパルス発生回路は、 クロックをカウントするカウンタと、 該カウンタの(2p+1)の連続するカウント値をデコ
    ードする(2p+1)のデコーダと、 後述する第二のカウンタが出力するカウント値によって
    該(2p+1)のデコーダの出力のうち一の出力を選択
    するセレクタと、 前記位相差検出信号の論理和をとる論理和回路と、 該論理和回路の出力をイネーブル端子に受けてクロック
    をカウントする第二のカウンタとを備え、 該(2p+1)のデコーダのうち位相の中心となるパル
    スを出力するデコーダの出力を一方のデータのフレーム
    パルスとして供給し、該第二のカウンタのカウント値に
    よってもう一方のデータのフレームパルスの位相を順次
    変化させるフレームパルス発生回路であることを特徴と
    するデータ処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項2記載のデータ処理装置であっ
    て、 前記位相差不安定状態検出回路は、 位相差検出信号の各ビットの各々について、立ち上がり
    微分と立ち下がり微分を行なう微分回路と、 該各々の微分回路が出力する立ち上がり微分パルスと立
    ち下がり微分パルスの論理和をとる論理和回路と、 一方のフレーム信号を分周した信号によってクリアさ
    れ、該論理和回路の出力パルスをカウントするカウンタ
    と、該カウンタの所定のカウント値をデコードするデコ
    ーダと、 一方のフレーム信号を分周した信号によってクリアさ
    れ、該デコーダの出力を保持するラッチ回路とを備える
    位相差不安定状態検出回路であることを特徴とするデー
    タ処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項3記載のデータ処理装置であっ
    て、 前記1/2周期シフト回路は、 一方のフレーム信号をクロックによってリタイミングす
    る第一のフリップ・フロップと、 該一方のフレーム信号を反転されたクロックでリタイミ
    ングする第二のフリップ・フロップと、 もう一方のフレーム信号をクロックによってリタイミン
    グする第三のフリップ・フロップと、 前記位相差不安定状態検出回路が出力する警報によって
    トグルするトグル・フリップ・フロップと、 該トグル・フリップ・フロップの出力を選択信号とし、
    該第一のフリップ・フロップと該第二のフリップ・フロ
    ップの出力を選択する2:1セレクタとを備える1/2
    周期シフト回路であることを特徴とするデータ処理装
    置。
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