JPH09115797A - 荷電粒子ビーム描画方法 - Google Patents

荷電粒子ビーム描画方法

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JPH09115797A
JPH09115797A JP26662995A JP26662995A JPH09115797A JP H09115797 A JPH09115797 A JP H09115797A JP 26662995 A JP26662995 A JP 26662995A JP 26662995 A JP26662995 A JP 26662995A JP H09115797 A JPH09115797 A JP H09115797A
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JP
Japan
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shot
time
shot time
flag
data
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JP26662995A
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Osamu Wakimoto
治 脇本
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Jeol Ltd
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Jeol Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ショット時間の異常を描画の際に自動的に検
出し、異常な描画を防止することができる荷電粒子ビー
ム描画方法を実現する。 【解決手段】 制御MPU28には、第1のメモリ26
に書き込まれるショット時間テーブルデータと、第2の
メモリ27に書き込まれるフラグテーブルデータが供給
され、それぞれのデータは、スイッチ25を介して対応
したメモリに供給されて記憶される。実際の描画時に、
第1のメモリ26から読み出されたデータが異常の場
合、第2のメモリ27からのフラグは異常を示し、制御
MPU28はこのフラグに基づいて、何等かの手段を用
いてショット時間が異常であることをオペレータに知ら
せる。更に、フラグが異常の場合には、このエラー信号
に基づき、スイッチ31は切り換えられ、異常時ショッ
ト時間メモリ33からのショット時間データがパルス発
生回路32に供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、可変面積型の電子ビー
ムやイオンビームを用いて被描画材料上に所定のパター
ンを描画する荷電粒子ビーム描画方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子ビーム描画装置として、電子ビーム
の断面を可変して描画する方式の装置が広く利用されて
いる。この装置では、電子ビームを第1のアパーチャに
照射し、第1のアパーチャの開口像を第2のアパーチャ
上に結像するようにしている。そして、第1のアパーチ
ャの開口像の第2のアパーチャ上の投射位置を第1と第
2のアパーチャの間に配置された成形偏向器で変化させ
ることにより、任意の面積の矩形断面を有した電子ビー
ムが成形される。この成形された電子ビームは、被描画
材料にショットされる。このショットされる電子ビーム
の位置は、位置決め偏向器によって変えられる。
【0003】図1はこのような電子ビーム描画装置の具
体例を示している。1は電子ビームEBを発生する電子
銃であり、該電子銃1から発生した電子ビームEBは、
照明レンズ2を介して第1成形アパーチャ3上に照射さ
れる。第1成形アパーチャの開口像は、成形レンズ4に
より、第2成形アパーチャ6上に結像されるが、その結
像の位置は、成形偏向器5により変えることができる。
第2成形アパーチャ6により成形された像は、対物レン
ズ7を経て描画材料8上に照射される。描画材料8への
照射位置は、位置決め偏向器9により変えることができ
る。
【0004】10はコンピュータであり、コンピュータ
10はパターンデータメモリー11からのパターンデー
タをデータ転送回路12に転送する。データ転送回路1
2からのパターンデータは、ショット分割器13に供給
されてショット分割される。ショット分割器13からの
描画データに応じた信号は、成形偏向器5を制御する偏
向増幅器14、位置決め偏向器9を制御する偏向増幅器
15、電子銃1から発生した電子ビームのブランキング
を行うブランキング電極16を制御するブランキングコ
ントロール回路17に供給される。ブランキングコント
ロール回路17からの信号は、ブランキング増幅器18
を介してブランキング電極16に供給される。
【0005】更に、コンピュータ10は、材料8のフィ
ールド毎の移動のために、材料8が載せられたステージ
19の駆動機構20を制御する。このような構成の動作
を次に説明する。
【0006】パターンデータメモリ11に格納されたパ
ターンデータは、逐次読み出され、データ転送回路12
を経てショット分割器13に供給される。ショット分割
器13で分割されたデータに基づき、偏向増幅器14は
成形偏向器5を制御し、また、偏向増幅器15は位置決
め偏向器9を制御する。
【0007】この結果、各分割されたビームサイズデー
タに基づき、成形偏向器5により電子ビームの断面が所
定のビームサイズに成形され、そのビームサイズの電子
ビームが順々に材料上にショットされ、所望の形状のパ
ターン描画が行われる。なお、この時、ブランキングコ
ントロール回路17からブランキング電極16へのブラ
ンキング信号により、材料10への電子ビームのショッ
トに同期して電子ビームのブランキングが実行される。
この電子ビームのブランキングがOFFの時間が実際に
電子ビームが材料上にショットされる時間である。
【0008】図2は、上記した装置における描画の手順
を示すタイミング図である。図2において、(a)はブ
ランキング電極16へのブランキング電圧、(b)は成
形偏向器5への成形電圧、(c)は位置決め偏向器9へ
の位置決め電圧をそれぞれ示している。
【0009】まず、ショット分割器13によって分割さ
れたデータに基づく図形サイズにより、偏向増幅器14
には図2(b)に示す図形1の成形電圧が設定される。
また、偏向増幅器15には、図2(c)に示す図形1の
位置電圧が設定される。更に、ブランキング増幅器18
には、成形用の偏向増幅器14と位置決め用の偏向増幅
器15の電圧が設定される時間(Ts)、ブランキング
ONの電圧が設定される。
【0010】Ts時間経過後、図形サイズに応じた所定
の電子ビームの照射時間(Te1)ブランキングがOF
Fされ、第1の図形の描画が行われる。所定の照射時間
Te1の間ブランキングがOFFされた後、再びブラン
キングはONされ、時間Tsの間に偏向増幅器14には
図2(b)に示す図形2の成形電圧が設定され、また、
偏向増幅器15には、図2(c)に示す図形2の位置電
圧が設定される。
【0011】このようにして順々に各矩形の描画位置、
サイズが各偏向増幅器14,15に設定され、所定の図
形の描画が行われる。さて、可変面積型電子ビーム描画
装置では、上記したように、矩形の電子ビームの照射を
繰り返していく。その中で電子ビームの照射時間がパタ
ーンの寸法の精度に大きく影響することが知られてい
る。荷電粒子ビームで、ショット時間の指定は非常に広
い範囲で、かつ細かくできなければならない。また、装
置の状態や使用する材料によって、同一のパターンを描
画する場合でもショット時間は異なる。更に、時間の経
過や矩形の寸法によって電子ビームの電流量が不均一に
なるのを補うために、ショット時間は描画ごと、パター
ンごとに補正をする必要がある。そこで、従来の描画方
式では、ショットランクによるショット時間の指定を行
っている。
【0012】ショットランク指定により実際の電子ビー
ムの照射時間が決まるまでの方式を図3を用いて説明す
る。まず、描画装置に対して、パターン寸法ごとのショ
ット時間のテーブルT1が準備される。次に、ショット
ランク(補正係数につけた番号)ごとに補正の倍率を指
定したショットランクテーブルT2が準備される。
【0013】描画装置は、2つのテーブルT1,T2を
掛け合わせ、実際のショット時間を計算した結果のテー
ブルT3を準備する。描画が開始されると、入力パター
ンを1度に照射可能な矩形まで分割し、分割後の矩形の
寸法とそのパターンデータと一緒に入力されるショット
ランクの番号から、ショット時間テーブルT3を参照
し、実際の電子ビームの照射時間(電子ビームのブラン
キングOFF時間)を決める。このようにすることで、
描画データは同一でも、常に最適の照射時間でパターン
の描画を実行することができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記した描画方法で問
題となるのは、ショット時間テーブルT3の内容の一部
しか実際の描画に使用しない場合があることである。一
般的には、ほとんどの描画でショット時間テーブルT3
の一部は使用されていない。この使用されない部分につ
いては、データが与えられない場合があるかもしれない
し、与えられても妥当な数値でないことも考えられる。
【0015】このような場合、ショット時間テーブルT
3を作成する段階で、ショット時間の数値が異常である
ことは検出できるが、この数値が使用されるかどうかは
実際に描画データが入ってくるまで不明である。したが
って、計算の段階でエラーと断定することはできない。
一方、実際に描画を行うときに、異常なショット時間を
使用してしまえば、描画結果に致命的な影響を及ぼす。
【0016】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、その目的は、ショット時間の異常を描画の際に
自動的に検出し、異常な描画を防止することができる荷
電粒子ビーム描画方法を実現するにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に基づく
荷電粒子ビーム描画方法は、可変面積の荷電粒子ビーム
を被描画材料上に所定時間ショットしながら描画を行う
荷電粒子ビーム描画方法において、パターンサイズとシ
ョットランクに応じたショット時間データを書き込んだ
ショット時間テーブルと、パターンサイズとショットラ
ンクに応じて正常なショット時間と異常なショット時間
とを識別するフラグが書き込まれたフラグテーブルを作
成し、描画時に、パターンサイズとショットランクに応
じてショット時間テーブルからショット時間データを読
みだし、その際にフラグが正常の場合には、この読み出
されたデータに基づくショット時間で描画を行うと共
に、フラグが異常の場合には、異常のシグナルを発生さ
せるようにしたことを特徴としている。
【0018】請求項1の発明では、パターンサイズとシ
ョットランクに応じて正常なショット時間と異常なショ
ット時間とを識別するフラグが書き込まれたフラグテー
ブルを作成し、フラグが異常の場合には、異常のシグナ
ルを発生させる。
【0019】請求項2の発明に基づく荷電粒子ビーム描
画方法は、可変面積の荷電粒子ビームを被描画材料上に
所定時間ショットしながら描画を行う荷電粒子ビーム描
画方法において、パターンサイズとショットランクに応
じたショット時間データを書き込んだショット時間テー
ブルと、パターンサイズとショットランクに応じて正常
なショット時間と異常なショット時間とを識別するフラ
グが書き込まれたフラグテーブルを作成し、描画時に、
パターンサイズとショットランクに応じてショット時間
テーブルからショット時間データを読みだし、その際に
フラグが正常の場合には、この読み出されたデータに基
づくショット時間で描画を行うと共に、フラグが異常の
場合には、予め定められた一定のショット時間で描画を
行うようにしたことを特徴としている。
【0020】請求項2の発明では、パターンサイズとシ
ョットランクに応じて正常なショット時間と異常なショ
ット時間とを識別するフラグが書き込まれたフラグテー
ブルを作成し、フラグが異常の場合には、予め定められ
た一定のショット時間で描画を行う。
【0021】請求項3の発明に基づく荷電粒子ビーム描
画方法は、可変面積の荷電粒子ビームを被描画材料上に
所定時間ショットしながら描画を行う荷電粒子ビーム描
画方法において、パターンサイズとショットランクに応
じたショット時間データを書き込んだショット時間テー
ブルと、パターンサイズとショットランクに応じて、正
常なショット時間と、ショット時間の上限値以上のショ
ット時間と、ショット時間の下限値以下のショット時間
と、未定義のショット時間とを識別するフラグが書き込
まれたフラグテーブルを作成し、描画時に、パターンサ
イズとショットランクに応じてショット時間テーブルか
らショット時間データを読みだし、その際にフラグが正
常の場合には、この読み出されたデータに基づくショッ
ト時間で描画を行うと共に、フラグがショット時間の上
限値以上のショット時間を示す場合には、ショット時間
の上限値のショット時間で描画を行い、フラグがショッ
ト時間の下限値以下のショット時間を示す場合には、シ
ョット時間の下限値のショット時間で描画を行い、フラ
グがショット時間の未定義を示す場合には、予め定めら
れた一定のショット時間で描画を行うようにしたことを
特徴としている。
【0022】請求項3の発明では、パターンサイズとシ
ョットランクに応じて、正常なショット時間と、ショッ
ト時間の上限値以上のショット時間と、ショット時間の
下限値以下のショット時間と、未定義のショット時間と
を識別するフラグが書き込まれたフラグテーブルを作成
し、フラグがショット時間の上限値以上のショット時間
を示す場合には、ショット時間の上限値のショット時間
で描画を行い、フラグがショット時間の下限値以下のシ
ョット時間を示す場合には、ショット時間の下限値のシ
ョット時間で描画を行い、フラグがショット時間の未定
義を示す場合には、予め定められた一定のショット時間
で描画を行う。
【0023】請求項4の発明に基づく荷電粒子ビーム描
画方法は、可変面積の荷電粒子ビームを被描画材料上に
所定時間ショットしながら描画を行う荷電粒子ビーム描
画方法において、パターンサイズとショットランクに応
じたショット時間データを書き込んだショット時間テー
ブルを作成し、描画時に、パターンサイズとショットラ
ンクに応じてショット時間テーブルからショット時間デ
ータを読みだし、読み出されたショット時間とショット
時間の上限値と下限値とを比較し、読み出されたショッ
ト時間が上限値以上の場合には、ショット時間の上限値
のショット時間で描画を行い、読み出されたショット時
間が下限値以下の場合には、ショット時間の下限値のシ
ョット時間で描画を行うようにしたことを特徴としてい
る。
【0024】請求項4の発明では、パターンサイズとシ
ョットランクに応じたショット時間データを書き込んだ
ショット時間テーブルを作成し、描画時に、パターンサ
イズとショットランクに応じてショット時間テーブルか
らショット時間データを読みだし、読み出されたショッ
ト時間とショット時間の上限値と下限値とを比較し、読
み出されたショット時間が上限値以上の場合には、ショ
ット時間の上限値のショット時間で描画を行い、読み出
されたショット時間が下限値以下の場合には、ショット
時間の下限値のショット時間で描画を行う。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図4は本発明を実施するためのブ
ランキングコントロール回路の具体例を示しており、こ
の回路は、図1の描画装置のブランキングコントロール
回路17に相当するものである。図4において、ショッ
ト分割器18からのデータは、スイッチ25を介してシ
ョット時間テーブルが記憶された第1のメモリ26と、
フラグテーブルが記憶された第2のメモリ27に供給さ
れる。
【0026】スイッチ25は描画時には、ショット分割
器18と、第1のメモリ26と第2のメモリ27とをそ
れぞれ接続し、各メモリにデータを設定する際には、制
御MPU28と各メモリとを接続するように切り換えら
れる。ショット分割器18からのデータは、ショットラ
ンクとパターン寸法に応じた各メモリ26,27のアド
レスデータであり、各メモリ26,27からは、指定さ
れたアドレスの記憶データがスイッチ29,30を介し
てそれぞれ制御MPU28に供給される。
【0027】制御MPU28は、ショット時間のデータ
をスイッチ31を介してブランキングパルス発生回路3
2に供給する。ブランキングパルス発生回路32は、シ
ョット時間に応じたパルス幅のブランキングパルスを発
生し、図1の描画装置におけるブランキング増幅器18
に供給する。
【0028】制御MPU29には、事前にショット時間
テーブルとフラグテーブルのデータが供給され、それら
は、第1のメモリ27と第2のメモリ27に設定され
る。このテーブル内容をメモリに設定する際、スイッチ
25は、各メモリ26,27とを制御MPUに接続す
る。
【0029】また、スイッチ29,30は、メモリデー
タの設定時と描画時とで切り替わり、メモリデータの設
定時には、各メモリ26,27は、制御PMUと接続さ
れる。一方、描画時には、第1のメモリ26の出力デー
タは、スイッチ29の切り換えにより、スイッチ31に
供給されると共に、第2のメモリ27の出力データは制
御PMU28に供給され、更に、スイッチ31の切り換
えに使用される。
【0030】スイッチ31には、異常時ショット時間メ
モリ33からのデータも供給され、スイッチ31によ
り、第1のメモリ26からのデータと異常時ショット時
間メモリ33からのデータのいずれかがブランキングパ
ルス発生回路32に供給される。このスイッチ31は、
第2のメモリ27からの信号に応じて切り換えられる。
このような構成の動作を次に説明する。
【0031】まず、制御MPU28には、第1のメモリ
26に書き込まれるショット時間テーブルデータと、第
2のメモリ27に書き込まれるフラグテーブルデータが
供給され、それぞれのデータは、スイッチ25を介して
対応したメモリに供給されて記憶される。このショット
時間テーブルデータは、図3のテーブルT3であり、フ
ラグテーブルデータは図5に示すテーブルデータであ
る。
【0032】この図5に示したフラグテーブルは、ショ
ット時間テーブルT3を作成するときに、ショット時間
が正常か異常かを示すものである。例えば、ショット時
間の異常とは、その時間が規定の値より大きいかもしく
は小さかった場合と、補正係数が指定されていないショ
ットランクがあった場合である。図5のテーブルで、○
印は正常なショット時間が書き込まれている欄、×印は
補正係数が指定されていない欄、Eはショット時間が規
定の範囲に入っていない欄を示している。このような分
類分けは、ショット時間テーブルを作成する際に行われ
る。
【0033】上記2種のテーブルのメモリ26,27へ
の書き込みが終了した後、実際の描画が開始されるが、
描画時には、スイッチ25,29,30は描画モードに
切り換えられる。この結果、ショット分割器13よりシ
ョットランクとパターンサイズのデータが第1のメモリ
26と第2のメモリ27とに供給される。
【0034】このデータは、メモリのアドレス信号とな
り、ショットランクとパターンサイズに応じたアドレス
のショット時間データが第1のメモリ26から読み出さ
れ、そのアドレスのフラグが第2のメモリ27から読み
出される。この際、読み出されたショット時間データは
スイッチ31に供給される。読み出されたショット時間
データが正常の場合(フラグが○の場合)、ショット時
間データはブランキングパルス発生回路32に供給され
る。パルス発生回路32では、与えられたショット時間
に応じた幅のブランキングパルスを発生する。
【0035】次に、第1のメモリ26から読み出された
データが異常の場合、第2のメモリ27からのフラグは
×あるいはEとなり、制御MPU28はこのフラグに基
づいて、何等かの手段を用いてショット時間が異常であ
ることをオペレータに知らせる。更に、フラグが×ある
いはEの場合には、このエラー信号に基づき、スイッチ
31は切り換えられ、異常時ショット時間メモリ33か
らのショット時間データがパルス発生回路32に供給さ
れる。その結果、実際の描画は、第1のメモリ26のデ
ータとは無関係に、異常時ショット時間によって行われ
る。
【0036】上記したように、ショット時間データが異
常の場合は、必ずしもパターン寸法に対応した正確なシ
ョット時間ではないが、特別な異常描画とはならないシ
ョット時間でパターンの描画が行われる。なお、フラグ
が異常の場合、異常時ショット時間メモリ33からのシ
ョット時間を用いて描画を実行するようにしたが、異常
時ショット時間メモリ33を用いず、フラグが異常の場
合、制御MPU28にその内容が伝えられ、オペレータ
が制御MPUからのシグナルに基づいて正常な値のショ
ット時間値をセットして描画を実行しても良い。
【0037】このように、上記した描画方法では、ショ
ット時間テーブルの異常が直ちに判明するので、正常な
描画結果を得るための正常なショット時間の設定ができ
る。また、もし、正常なショット時間のテーブル部分だ
けを使用して全描画動作が行われれば、使用しないテー
ブル部分の事前の設定が省略できることになり、描画動
作を効率的に行うことができる。更に、ショット時間テ
ーブルが異常のときに、異常時ショット時間メモリ33
からの、描画結果に致命的な悪影響を及ぼさない一定の
ショット時間を用いれば、全体の描画をスムーズに行う
ことができる。
【0038】図6は本発明の他の実施の形態を示してい
る。この図6の回路では、図5の回路の異常時ショット
時間メモリ33に代え、アンダーフロー時のショット時
間メモリ34,オーバーフロー時のショット時間メモリ
35、未定義時のショット時間メモリ36が設けられて
いる。これらのメモリの出力は、第2のメモリ27に記
憶され、読み出されたフラグに応じて切り換えられるス
イッチ37に供給される。スイッチ37によって選択さ
れたショット時間データは、スイッチ31に供給され
る。
【0039】この図6の例では、フラグテーブルの内容
は、異常の場合、ショット時間の上限値以上のショット
時間の欄には×oが、ショット時間の下限値以下のショ
ット時間の欄には×uが、補正係数が入力されていない
欄にはEがそれぞれ書き込まれている。
【0040】描画時に、第2のメモリ27のアドレスの
フラグが×oの場合、オーバーフロー時のショット時間
メモリ35からのショット時間がスイッチ37を通って
スイッチ31に供給され、このオーバーフロー時のショ
ット時間(例えば、ショット時間の上限値)が描画に用
いられる。
【0041】また、第2のメモリ27のアドレスのフラ
グが×uの場合、アンダーフロー時のショット時間メモ
リ34からのショット時間がスイッチ37を通ってスイ
ッチ31に供給され、このアンダーフロー時のショット
時間(例えば、ショット時間の下限値)が描画に用いら
れる。
【0042】更に、第2のメモリ27のアドレスのフラ
グがEの場合、未定義時のショット時間メモリ36から
のショット時間がスイッチ37を通ってスイッチ31に
供給され、この時間が描画のブランキングに用いられ
る。
【0043】このように構成すれば、ショット時間が許
容できる上限値以上あるいは下限値以下の場合に、指定
ショット時間に接近した許容できる時間でブランキング
が行われるため、描画異常のパターンの数をより少なく
することができる。
【0044】図7は本発明の更に他の実施の形態を示し
ている。この図7の回路では、フラグテーブルを用いる
ことなく、異常ショット時間データの処理を行ってい
る。図7において、ショット時間テーブルが書き込まれ
ている第1のメモリ26から読み出されたデータは、第
1と第2の比較器38,29に供給される。第1の比較
器38では、供給されるデータとショット時間の上限値
との比較を行い、第2の比較39では、供給されるデー
タとショット時間の下限値との比較を行う。
【0045】第1のメモリ26から読み出されたデータ
が、ショット時間の上限値より大きい場合には、スイッ
チ40によりオーバーフロー時のショット時間メモリ3
5からのショット時間が選択され、そのデータはスイッ
チ31を介してブランキングパルス発生回路32に供給
される。
【0046】一方、第1のメモリ26から読み出された
データが、ショット時間の下限値より小さい場合には、
スイッチ40によりアンダーフロー時のショット時間メ
モリ34からのショット時間が選択され、そのデータは
スイッチ31を介してブランキングパルス発生回路32
に供給される。
【0047】以上本発明の実施の形態を説明したが、本
発明はこの形態に限定されない。例えば、可変面積型の
電子ビーム描画装置を例に説明したが、イオンビーム描
画装置にも本発明を用いることができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明で
は、パターンサイズとショットランクに応じたショット
時間データを書き込んだショット時間テーブルと、パタ
ーンサイズとショットランクに応じて正常なショット時
間と異常なショット時間とを識別するフラグが書き込ま
れたフラグテーブルを作成し、描画時に、パターンサイ
ズとショットランクに応じてショット時間テーブルから
ショット時間データを読みだし、その際にフラグが正常
の場合には、この読み出されたデータに基づくショット
時間で描画を行うと共に、フラグが異常の場合には、異
常のシグナルを発生させるようにした。
【0049】この結果、ショット時間の設定の異常につ
いて、設定された段階では異常があることを記録だけし
ておき、実際の描画時点でエラーとすることにしたの
で、装置の使用方法に柔軟性を持たせることができ、ま
た、的確にエラーの検出ができるため、装置の効率的な
使用が可能となる。
【0050】請求項2の発明では、フラグが異常の場合
には、予め定められた一定のショット時間で描画を行う
ようにしたので、請求項1の発明の効果に加えて、致命
的な描画を行うことを防止することができる。
【0051】請求項3の発明では、パターンサイズとシ
ョットランクに応じて、正常なショット時間と、ショッ
ト時間の上限値以上のショット時間と、ショット時間の
下限値以下のショット時間と、未定義のショット時間と
を識別するフラグが書き込まれたフラグテーブルを作成
し、描画時に、フラグがショット時間の上限値以上のシ
ョット時間を示す場合には、ショット時間の上限値のシ
ョット時間で描画を行い、フラグがショット時間の下限
値以下のショット時間を示す場合には、ショット時間の
下限値のショット時間で描画を行い、フラグがショット
時間の未定義を示す場合には、予め定められた一定のシ
ョット時間で描画を行うようにしたので、請求項1の発
明の効果に加えて、致命的な描画を行うことを防止する
ことができる。
【0052】請求項4の発明では、描画時に、パターン
サイズとショットランクに応じてショット時間テーブル
からショット時間データを読みだし、読み出されたショ
ット時間とショット時間の上限値と下限値とを比較し、
読み出されたショット時間が上限値以上の場合には、シ
ョット時間の上限値のショット時間で描画を行い、読み
出されたショット時間が下限値以下の場合には、ショッ
ト時間の下限値のショット時間で描画を行うようにした
ので、設定されたショット時間に異常があっても、致命
的な描画を行うことは防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】可変面積型の電子ビーム描画装置を示す図であ
る。
【図2】図1の装置における描画のタイミングを示す図
である。
【図3】ショットランク指定により実際の電子ビームの
照射時間が決まるまでの方式を説明するための図であ
る。
【図4】本発明の方法を実施するための回路の一例を示
す図である。
【図5】フラグテーブルの一例を示す図である。
【図6】本発明の方法を実施するための回路の他の例を
示す図である。
【図7】本発明の方法を実施するための回路の更に他の
例を示す図である。
【符号の説明】
17 ブランキングコントロール回路 18 ショット分割器 25,29,30,31 スイッチ 26,27 メモリ 28 制御MPU 32 ブランキングパルス発生回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変面積の荷電粒子ビームを被描画材料
    上に所定時間ショットしながら描画を行う荷電粒子ビー
    ム描画方法において、パターンサイズとショットランク
    に応じたショット時間データを書き込んだショット時間
    テーブルと、パターンサイズとショットランクに応じて
    正常なショット時間と異常なショット時間とを識別する
    フラグが書き込まれたフラグテーブルを作成し、描画時
    に、パターンサイズとショットランクに応じてショット
    時間テーブルからショット時間データを読みだし、その
    際にフラグが正常の場合には、この読み出されたデータ
    に基づくショット時間で描画を行うと共に、フラグが異
    常の場合には、異常のシグナルを発生させるようにした
    荷電粒子ビーム描画方法。
  2. 【請求項2】 可変面積の荷電粒子ビームを被描画材料
    上に所定時間ショットしながら描画を行う荷電粒子ビー
    ム描画方法において、パターンサイズとショットランク
    に応じたショット時間データを書き込んだショット時間
    テーブルと、パターンサイズとショットランクに応じて
    正常なショット時間と異常なショット時間とを識別する
    フラグが書き込まれたフラグテーブルを作成し、描画時
    に、パターンサイズとショットランクに応じてショット
    時間テーブルからショット時間データを読みだし、その
    際にフラグが正常の場合には、この読み出されたデータ
    に基づくショット時間で描画を行うと共に、フラグが異
    常の場合には、予め定められた一定のショット時間で描
    画を行うようにした荷電粒子ビーム描画方法。
  3. 【請求項3】 可変面積の荷電粒子ビームを被描画材料
    上に所定時間ショットしながら描画を行う荷電粒子ビー
    ム描画方法において、パターンサイズとショットランク
    に応じたショット時間データを書き込んだショット時間
    テーブルと、パターンサイズとショットランクに応じ
    て、正常なショット時間と、ショット時間の上限値以上
    のショット時間と、ショット時間の下限値以下のショッ
    ト時間と、未定義のショット時間とを識別するフラグが
    書き込まれたフラグテーブルを作成し、描画時に、パタ
    ーンサイズとショットランクに応じてショット時間テー
    ブルからショット時間データを読みだし、その際にフラ
    グが正常の場合には、この読み出されたデータに基づく
    ショット時間で描画を行うと共に、フラグがショット時
    間の上限値以上のショット時間を示す場合には、ショッ
    ト時間の上限値のショット時間で描画を行い、フラグが
    ショット時間の下限値以下のショット時間を示す場合に
    は、ショット時間の下限値のショット時間で描画を行
    い、フラグがショット時間の未定義を示す場合には、予
    め定められた一定のショット時間で描画を行うようにし
    た荷電粒子ビーム描画方法。
  4. 【請求項4】 可変面積の荷電粒子ビームを被描画材料
    上に所定時間ショットしながら描画を行う荷電粒子ビー
    ム描画方法において、パターンサイズとショットランク
    に応じたショット時間データを書き込んだショット時間
    テーブルを作成し、描画時に、パターンサイズとショッ
    トランクに応じてショット時間テーブルからショット時
    間データを読みだし、読み出されたショット時間とショ
    ット時間の上限値と下限値とを比較し、読み出されたシ
    ョット時間が上限値以上の場合には、ショット時間の上
    限値のショット時間で描画を行い、読み出されたショッ
    ト時間が下限値以下の場合には、ショット時間の下限値
    のショット時間で描画を行うようにした荷電粒子ビーム
    描画方法。
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