JPH09115318A - 吸音性に優れた透光性積層体 - Google Patents

吸音性に優れた透光性積層体

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JPH09115318A
JPH09115318A JP29337795A JP29337795A JPH09115318A JP H09115318 A JPH09115318 A JP H09115318A JP 29337795 A JP29337795 A JP 29337795A JP 29337795 A JP29337795 A JP 29337795A JP H09115318 A JPH09115318 A JP H09115318A
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JP
Japan
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sound absorbing
translucent
punching metal
base material
layered product
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Withdrawn
Application number
JP29337795A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuchika Iino
和近 飯野
Kazuhito Yuzuriha
一仁 杠
Nobuyuki Tsuchiya
信之 土屋
Kenji Koshiishi
謙二 輿石
Takasaku Sato
隆策 佐藤
Masao Suzuki
征夫 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TSUKIBOSHI KOGYO KK
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
TSUKIBOSHI KOGYO KK
Nisshin Steel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透光性及び吸音性があり、加工が容易な透光
性積層体を得る。 【解決手段】 透光性積層体3は、パンチングメタル2
を基材とし、基材の両面又は片面に厚み0.2〜2.0
mmの繊維状吸音材(不織布1)を積層した構造を持っ
ている。 【効果】 パンチングメタル2を基材としているので、
敷設箇所や装着器具に応じて適宜の形状に加工できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光透過性があり吸音効
果に優れ、照明器具のカバー等として好適な積層体に関
する。
【0002】
【従来の技術】吸音材としては、ロックウール,ガラス
ウール等の無機質繊維を金属板,木質板等に貼り合せた
積層体が使用されている。しかし、ロックウール,ガラ
スウール等の吸音材は、厚みがあり、意匠材料としても
不向きである。そこで、ロックウール,ガラスウール等
に替え、多孔質構造体が一部で使用されている。たとえ
ば、特開平3−295105号公報では、透明又は半透
明な硬質の多孔質構造体を照明器具の前面に配置し、多
孔質構造体と照明器具との間に背面空気層を形成した吸
音照明装置が紹介されている。多孔質構造体は、光源か
らの光を乱反射させ、柔らかな光として透過させる。背
面空気層は、多孔質構造体と相俟つて優れた吸音性能を
呈する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】多孔質構造体は、ポリ
プロピレン,アクリルスチロール等の熱可塑性粒状原料
を加熱融合させることによって製造している。このよう
な多孔質構造体は、成形性に劣るため、装着される照明
器具の形状に応じて成形することが必要とされる。その
ため、たとえば後加工によって既設の器具に取り付ける
ことが困難であり、汎用性に掛けることが欠点である。
また、多孔質構造体だけで十分な強度を得ることができ
ず、金属板等の基材と組み合わせて使用することが必要
になる。その結果、施工性にも問題がある。本発明は、
このような問題を解消すべく案出されたものであり、パ
ンチングメタルを基材とし、この基材に繊維状吸音材を
貼り合せることにより、光を透過・拡散させる作用を付
与し、且つ吸音性に優れた透孔積層体を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の透光性積層体
は、その目的を達成するため、パンチングメタルを基材
とし、該基材の両面又は片面に厚み0.2〜2.0mm
の繊維状吸音材を積層したことを特徴とする。繊維状吸
音材としては、無機繊維,有機繊維,金属繊維,カーボ
ン繊維等の織布,不織布等があり、必要に応じて難燃処
理が施される。基材として使用されるパンチングメタル
は、多数の孔が形成された金属板である。金属板に穿設
された多数の孔は、たとえば透光性積層体を照明器具の
カバーとして使用するとき、光源からの光を透過させる
孔として働き、繊維状吸音材の吸音性を阻害しない。な
お、本明細書では、パンチングメタルを所定形状に成形
した構造板材も包含する意味で、「パンチングメタル」
を使用している。基材の両面又は片面に繊維状吸音材を
貼り合せることにより、孔を透過する光繊維表面でが乱
反射し、柔らかな感触の透過光が得られる。また、繊維
層の貼り合せによって、吸音性能が付与される。そのた
め、照明器具用カバーとして使用するとき、直接照明の
光が漏れることなく、装飾性を満足し且つ防護機能を備
えたカバーとなる。基材に張り合わされる繊維状吸音材
は、厚すぎると透光性が低下し、薄すぎると吸音性が低
下するので、厚み0.2〜2.0mmの範囲で積層され
る。
【0005】本発明に従った透光性積層体は、たとえば
図1に示すように、吸音性に優れた不織布1をパンチン
グメタル2に積層した構造をもっている。不織布1は、
図2に示すようにパンチングメタル2の両面に貼り合せ
てもよい。不織布1を貼り合せるとき、パンチングメタ
ル2の無機質な表面が覆われるため、他の家具類との調
和がとれたカバーとなる。透光性積層体3は、図3に示
すように照明器具4に取り付けられ、反射板5との間に
背面空気層6が形成される。背面空気層6は、透光性積
層体3の吸音性能を確保する上で有効である。このよう
に照明器具4を透光性積層体3と反射板5との間に配置
することにより、光を透過又は拡散する効果と吸音効果
を併せ持った照明器具カバーとして用いることができ
る。背面空気層6は、図4に示すように不織布1を貼り
合せたパンチングメタル2の山形加工によっても形成可
能である。この点、本発明の透光性積層体は、パンチン
グメタル2を基材としているので、従来の多孔質構造体
と異なり、加工性に優れ、用途に応じて種々の形状に成
形できる。不織布1は、所定形状に成形した後のパンチ
ングメタル2に貼り合せることもできる。
【0006】
【実施例】板厚0.6mmのステンレス鋼板に孔径8m
m,ピッチ10mmで多数の孔を穿設したものを、パン
チングメタル1として使用した。このパンチングメタル
2に、ホットメルト系接着剤を用いて不織布及びガラス
クロスを貼り付けた。不織布には、厚みが異なるポリエ
ステル系の不織布A〜Dの4種類を使用した。ガラスク
ロスには、厚みが異なる斜め織りガラスクロスA,綾織
りガラスクロスB,平織りガラスクロスCの3種類を使
用した。
【0007】不織布又はガラスクロスが貼り合せられた
透光性積層体を、図3に示すように照明器具4に取り付
け、このときの照度を測定した。また、B&K社製の4
206型2マイクロフォン測定管及び2032型FFT
分析器を使用し、背面空気層を100mmに設定した条
件下で垂直入射吸音率を測定することにより、透光性積
層体の吸音性能を調査した。調査結果を表1に示す。
【0008】
【0009】表1に示すように、本発明に従った透光性
積層体は、不織布が薄い場合にあっても、厚み50mm
でガラスウールを用いた従来の吸音材とピーク値で同等
の吸音性能を示している。しかも、積層体を透過する光
量が多く、十分な照度が得られた。これに対し、明るさ
を重視してガラスクロスCを貼り付けた積層体では吸音
率が低く、吸音率を重視して不織布Dやガラスウールを
貼り付けた積層体では何れも照度が不足していた。この
ように、本発明に従って不織布を0.2〜2.0mmの
厚さでパンチングメタルに貼り合せるとき、吸音性及び
透光性にバランスが採れた照明器具用カバーとなること
が確認された。しかも、基材としてパンチングメタルを
使用しているため、積層体を敷設しようとする場所や器
具類に応じて適宜の形状に加工することも容易であっ
た。
【0010】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の透光性
積層体は、不織布を0.2〜2.0mmの厚さでパンチ
ングメタルに貼り合せた構造をもっているため、照明器
具用カバー等としての用途において吸音性及び透光性に
バランスが採れた部材として使用される。しかも、加工
性に優れたパンチングメタルを基材に使用しているの
で、積層体敷設場所や器具類に応じて適宜の形状に加工
することが容易となり、不織布が呈する質感によって家
具類との調和も採れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パンチングメタルの片面に不織布を貼り付け
た透光性積層体
【図2】 パンチングメタルの両面に不織布を貼り付け
た透光性積層体
【図3】 照明器具に取り付けた透光性積層体
【図4】 山形加工した透光性積層体を装着した照明器
【符号の説明】
1:不織布 2:パンチングメタル 3:透光性積
層体 4:照明器具 5:反射板 6:背面空気層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土屋 信之 千葉県市川市高谷新町7番1号 日新製鋼 株式会社技術研究所内 (72)発明者 輿石 謙二 千葉県市川市高谷新町7番1号 日新製鋼 株式会社技術研究所内 (72)発明者 佐藤 隆策 東京都中央区八丁堀四丁目11−5 (72)発明者 鈴木 征夫 東京都中央区八丁堀四丁目11−5

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パンチングメタルを基材とし、該基材の
    両面又は片面に厚み0.2〜2.0mmの繊維状吸音材
    を積層した吸音性に優れた透光性積層体。
JP29337795A 1995-10-17 1995-10-17 吸音性に優れた透光性積層体 Withdrawn JPH09115318A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1043541A3 (de) * 1999-04-07 2001-09-19 Ralph Zernisch Beleuchtungseinrichtung mit einer Mehrzahl von rahmenlos gehaltenen, lichtdurchlässigen Abdeckungen
US9822938B2 (en) 2012-12-18 2017-11-21 Philips Lighting Holding B.V. Sound absorbing lighting panel and modular surface system
IT201800010257A1 (it) * 2018-11-12 2020-05-12 Osram Gmbh Gruppo sorgente luminosa e proiettore comprendente detto gruppo sorgente luminosa

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