JPH09115173A - 光ヘッド装置 - Google Patents
光ヘッド装置Info
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- JPH09115173A JPH09115173A JP7268887A JP26888795A JPH09115173A JP H09115173 A JPH09115173 A JP H09115173A JP 7268887 A JP7268887 A JP 7268887A JP 26888795 A JP26888795 A JP 26888795A JP H09115173 A JPH09115173 A JP H09115173A
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Landscapes
- Optical Head (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 加工が容易で精度を出し易く、かつ製造費の
増大や装置の大型化を生ずることなく、また特別な組立
の手間を必要としない。 【解決手段】 対物レンズ2と例えばレーザーダイオー
ドからなる光源3と他の光学素子4,5とを備える。対
物レンズ2の焦点の位置Fとは異なる位置F’に該対物
レンズ2を透過したビームを合焦させる機能を有するホ
ログラム4を、表面形状が対物レンズ2の表面に比べて
緩やかな曲面であると共に固有の機能を有する光学素
子、例えばコリメートレンズ5等の表面に設ける。
増大や装置の大型化を生ずることなく、また特別な組立
の手間を必要としない。 【解決手段】 対物レンズ2と例えばレーザーダイオー
ドからなる光源3と他の光学素子4,5とを備える。対
物レンズ2の焦点の位置Fとは異なる位置F’に該対物
レンズ2を透過したビームを合焦させる機能を有するホ
ログラム4を、表面形状が対物レンズ2の表面に比べて
緩やかな曲面であると共に固有の機能を有する光学素
子、例えばコリメートレンズ5等の表面に設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク装置等
に組み込まれる光ヘッド装置に関する。更に詳述する
と、本発明は、1つの光源からのビームを1つの対物レ
ンズで2カ所に合焦させる2焦点光ヘッド装置に関す
る。
に組み込まれる光ヘッド装置に関する。更に詳述する
と、本発明は、1つの光源からのビームを1つの対物レ
ンズで2カ所に合焦させる2焦点光ヘッド装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】デジタル記録媒体であるCD(コンパク
トディスク)及びDVD(デジタルビデオディスク)の
ように厚さや記録密度等が異なる複数種類の光ディスク
の再生を行う光ディスク装置では、それぞれの光ディス
クを再生するためにレーザー光の焦点位置やスポットの
大きさ等を各光ディスクに対応したものに切り替える必
要がある。このために使用される従来の光ヘッド装置と
しては、例えば特開昭54−19329号や特開平5−
303766号に開示されているように、一方の種類の
光ディスクの再生用の対物レンズで他方の種類の光ディ
スクの再生を行う際に生ずる収差を補正する光学素子
を、光源から光ディスクまでの光学系の光路中に出し入
れ可能としているものがある。
トディスク)及びDVD(デジタルビデオディスク)の
ように厚さや記録密度等が異なる複数種類の光ディスク
の再生を行う光ディスク装置では、それぞれの光ディス
クを再生するためにレーザー光の焦点位置やスポットの
大きさ等を各光ディスクに対応したものに切り替える必
要がある。このために使用される従来の光ヘッド装置と
しては、例えば特開昭54−19329号や特開平5−
303766号に開示されているように、一方の種類の
光ディスクの再生用の対物レンズで他方の種類の光ディ
スクの再生を行う際に生ずる収差を補正する光学素子
を、光源から光ディスクまでの光学系の光路中に出し入
れ可能としているものがある。
【0003】また、焦点距離の異なる2つの対物レンズ
を切り替え可能に搭載した光ヘッド装置も知られてい
る。この光ヘッド装置では、再生する光ディスクに対応
して各対物レンズを切り替えて用いている。
を切り替え可能に搭載した光ヘッド装置も知られてい
る。この光ヘッド装置では、再生する光ディスクに対応
して各対物レンズを切り替えて用いている。
【0004】さらに、対物レンズの光源側の表面に対物
レンズの焦点位置とは異なる位置に焦点を結ぶホログラ
ムを設けた光ヘッド装置も開発されている。また、対物
レンズの光源側の近傍に、該対物レンズの焦点位置と異
なる位置に対物レンズを透過したビームを合焦させる機
能を有するホログラム素子板を配設した光ディスク装置
も開発されている。これらの光ヘッド装置では、ホログ
ラムにより回折される回折光と、回折されない非回折光
とが別個に合焦されて同じ光軸上に2焦点を結ぶ。した
がって、各ビームの合焦位置を対応する種類の光ディス
クの記録面に位置させ、その光ディスクの再生を行って
いる。
レンズの焦点位置とは異なる位置に焦点を結ぶホログラ
ムを設けた光ヘッド装置も開発されている。また、対物
レンズの光源側の近傍に、該対物レンズの焦点位置と異
なる位置に対物レンズを透過したビームを合焦させる機
能を有するホログラム素子板を配設した光ディスク装置
も開発されている。これらの光ヘッド装置では、ホログ
ラムにより回折される回折光と、回折されない非回折光
とが別個に合焦されて同じ光軸上に2焦点を結ぶ。した
がって、各ビームの合焦位置を対応する種類の光ディス
クの記録面に位置させ、その光ディスクの再生を行って
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光学系
の途中に収差補正用の光学素子を出し入れする光ヘッド
装置では、光ヘッド装置として本来必要とされる最低限
の光学素子の他に、光学素子及びその出し入れ機構を設
ける必要がある。また、対物レンズホルダに2つの対物
レンズを備えた光ヘッド装置では、第2の対物レンズ及
び各対物レンズの切替機構を設ける必要がある。さら
に、対物レンズの近傍にホログラム素子板を配設した光
ヘッド装置では、ホログラム素子板を設ける必要があ
る。このため、これらの光ヘッド装置では部品点数が増
大してしまうので、光ヘッド装置の製造費の増大や大型
化を招いてしまう。また、光学素子の出し入れ機構や対
物レンズの切替機構は、動作が不安定となることもあ
る。
の途中に収差補正用の光学素子を出し入れする光ヘッド
装置では、光ヘッド装置として本来必要とされる最低限
の光学素子の他に、光学素子及びその出し入れ機構を設
ける必要がある。また、対物レンズホルダに2つの対物
レンズを備えた光ヘッド装置では、第2の対物レンズ及
び各対物レンズの切替機構を設ける必要がある。さら
に、対物レンズの近傍にホログラム素子板を配設した光
ヘッド装置では、ホログラム素子板を設ける必要があ
る。このため、これらの光ヘッド装置では部品点数が増
大してしまうので、光ヘッド装置の製造費の増大や大型
化を招いてしまう。また、光学素子の出し入れ機構や対
物レンズの切替機構は、動作が不安定となることもあ
る。
【0006】また、新たに追加される収差補正用光学素
子や第2の対物レンズ、ホログラム素子板の位置調整や
光軸調整の作業が必要となるので、組立作業が煩雑とな
ってしまう。このため、製造コストがさらに増大すると
共に、組立・調整作業に時間がかかる問題を伴う。
子や第2の対物レンズ、ホログラム素子板の位置調整や
光軸調整の作業が必要となるので、組立作業が煩雑とな
ってしまう。このため、製造コストがさらに増大すると
共に、組立・調整作業に時間がかかる問題を伴う。
【0007】一方、対物レンズの表面にホログラムを一
体成形する場合、対物レンズの光源側の表面は曲率が大
きいため、加工が難しく精度を出し難い等の問題を有し
ている。
体成形する場合、対物レンズの光源側の表面は曲率が大
きいため、加工が難しく精度を出し難い等の問題を有し
ている。
【0008】そこで、本発明は、加工が容易で精度を出
し易く、かつ製造費の増大や装置の大型化を生ずること
なく、また特別な組立の手間を必要としない2焦点光ヘ
ッド装置を提供することを目的とする。
し易く、かつ製造費の増大や装置の大型化を生ずること
なく、また特別な組立の手間を必要としない2焦点光ヘ
ッド装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1の光ヘッド装置は、対物レンズと光源と他
の光学素子とを備えた光ヘッド装置において、対物レン
ズの焦点の位置とは異なる位置に該対物レンズを透過し
たビームを合焦させる機能を有するホログラムを、表面
形状が平面であるかあるいは対物レンズの光源側の表面
に比べて緩やかな曲面であると共に固有の機能を有する
光学素子の表面に設けている。
め、請求項1の光ヘッド装置は、対物レンズと光源と他
の光学素子とを備えた光ヘッド装置において、対物レン
ズの焦点の位置とは異なる位置に該対物レンズを透過し
たビームを合焦させる機能を有するホログラムを、表面
形状が平面であるかあるいは対物レンズの光源側の表面
に比べて緩やかな曲面であると共に固有の機能を有する
光学素子の表面に設けている。
【0010】したがって、固有の機能を有する光学素子
にホログラムを設けているので、ホログラム素子板のよ
うなホログラムの機能のみを有する光ヘッド装置として
は本来必要としなかった光学素子を別途設ける必要はな
い。また、ホログラムを設ける光学素子の表面形状を平
面であるかあるいは対物レンズの光源側の曲率の大きな
表面に比べて緩やかな曲面としているので、該光学素子
とホログラムとを一体モールド成形する金型は容易に高
精度に形成される。さらに、ホログラムを設けた光学素
子の位置調整を行う際は、該光学素子の固有の機能に対
する調整を行うことによりホログラムの機能に対する調
整も行われる。
にホログラムを設けているので、ホログラム素子板のよ
うなホログラムの機能のみを有する光ヘッド装置として
は本来必要としなかった光学素子を別途設ける必要はな
い。また、ホログラムを設ける光学素子の表面形状を平
面であるかあるいは対物レンズの光源側の曲率の大きな
表面に比べて緩やかな曲面としているので、該光学素子
とホログラムとを一体モールド成形する金型は容易に高
精度に形成される。さらに、ホログラムを設けた光学素
子の位置調整を行う際は、該光学素子の固有の機能に対
する調整を行うことによりホログラムの機能に対する調
整も行われる。
【0011】また、請求項2の光ヘッド装置は、光学素
子をコリメートレンズとしている。したがって、コリメ
ートレンズの表面形状は対物レンズの光源側の表面に比
べて緩やかな曲面であるか平面であるので、ホログラム
はコリメートレンズに高精度で設けられる。
子をコリメートレンズとしている。したがって、コリメ
ートレンズの表面形状は対物レンズの光源側の表面に比
べて緩やかな曲面であるか平面であるので、ホログラム
はコリメートレンズに高精度で設けられる。
【0012】さらに、請求項3の光ヘッド装置は、光学
素子を光路分岐光学手段とし、その対物レンズ側の表面
に設けたものとしている。したがって、光路分岐光学手
段の対物レンズ側の表面形状は平面であるので、ホログ
ラムは光路分岐光学手段に高精度で設けられる。
素子を光路分岐光学手段とし、その対物レンズ側の表面
に設けたものとしている。したがって、光路分岐光学手
段の対物レンズ側の表面形状は平面であるので、ホログ
ラムは光路分岐光学手段に高精度で設けられる。
【0013】また、請求項4の光ヘッド装置は、光学素
子を偏光ビームスプリッタと1/4波長板とからなるも
のとし、1/4波長板の表面あるいは偏光ビームスプリ
ッタの表面に設けたものとしている。したがって、1/
4波長板や偏光ビームスプリッタの表面形状は平面であ
るので、ホログラムは1/4波長板あるいは偏光ビーム
スプリッタに高精度で設けられる。
子を偏光ビームスプリッタと1/4波長板とからなるも
のとし、1/4波長板の表面あるいは偏光ビームスプリ
ッタの表面に設けたものとしている。したがって、1/
4波長板や偏光ビームスプリッタの表面形状は平面であ
るので、ホログラムは1/4波長板あるいは偏光ビーム
スプリッタに高精度で設けられる。
【0014】さらに、請求項5の光ヘッド装置は、光学
素子を光源からのビームを反射する立ち上げミラーの表
面に設けたものとしている。したがって、立ち上げミラ
ーの表面形状は平面であるので、ホログラムは立ち上げ
ミラーに高精度で設けられる。
素子を光源からのビームを反射する立ち上げミラーの表
面に設けたものとしている。したがって、立ち上げミラ
ーの表面形状は平面であるので、ホログラムは立ち上げ
ミラーに高精度で設けられる。
【0015】請求項6の光ヘッド装置は、ホログラムを
凹レンズの機能を有したものとしている。したがって、
光源から発せられたビームのうちホログラムにより回折
された回折ビームは、ホログラムを透過しなかったりま
た透過しても回折されなかった非回折ビームに比べ拡散
される。この拡散された回折ビームが、対物レンズに入
射して合焦される。これにより、非回折ビームは対物レ
ンズの焦点位置で合焦し、回折ビームは該焦点位置より
も対物レンズから離隔した同じ光軸上の位置で合焦する
ことになる。
凹レンズの機能を有したものとしている。したがって、
光源から発せられたビームのうちホログラムにより回折
された回折ビームは、ホログラムを透過しなかったりま
た透過しても回折されなかった非回折ビームに比べ拡散
される。この拡散された回折ビームが、対物レンズに入
射して合焦される。これにより、非回折ビームは対物レ
ンズの焦点位置で合焦し、回折ビームは該焦点位置より
も対物レンズから離隔した同じ光軸上の位置で合焦する
ことになる。
【0016】請求項7の光ヘッド装置は、ホログラムを
凸レンズの機能を有したものとしている。したがって、
光源から発せられたビームのうち回折ビームは、非回折
ビームに比べ集光される。この集光された回折ビーム
が、対物レンズに入射して合焦される。これにより、非
回折ビームは対物レンズの焦点位置で合焦し、回折ビー
ムは該焦点位置よりも対物レンズに近接した同じ光軸上
の位置で合焦することになる。
凸レンズの機能を有したものとしている。したがって、
光源から発せられたビームのうち回折ビームは、非回折
ビームに比べ集光される。この集光された回折ビーム
が、対物レンズに入射して合焦される。これにより、非
回折ビームは対物レンズの焦点位置で合焦し、回折ビー
ムは該焦点位置よりも対物レンズに近接した同じ光軸上
の位置で合焦することになる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態に基づいて詳細に説明する。
実施の形態に基づいて詳細に説明する。
【0018】図1に示すように、本発明の第1の実施形
態の光ヘッド装置1は、対物レンズ2と例えばレーザー
ダイオードからなる光源3と他の光学素子4,5とを備
え、対物レンズ2の焦点の位置Fとは異なる位置F’に
該対物レンズ2を透過したビームを合焦させる機能を有
するホログラム4を、表面形状が対物レンズ2の表面に
比べて緩やかな曲面であると共に固有の機能を有する光
学素子であるコリメートレンズ5の表面に設けて構成さ
れている。
態の光ヘッド装置1は、対物レンズ2と例えばレーザー
ダイオードからなる光源3と他の光学素子4,5とを備
え、対物レンズ2の焦点の位置Fとは異なる位置F’に
該対物レンズ2を透過したビームを合焦させる機能を有
するホログラム4を、表面形状が対物レンズ2の表面に
比べて緩やかな曲面であると共に固有の機能を有する光
学素子であるコリメートレンズ5の表面に設けて構成さ
れている。
【0019】本実施形態では、対物レンズ2及び光源3
以外の光学素子4,5は、対物レンズ2と光源3との間
に配置されたコリメートレンズ5と、該コリメートレン
ズ5の表面に設けられたホログラム4と、光源3及びコ
リメートレンズ5の間に配置された図示しないハーフミ
ラーとにより構成されている。また、ハーフミラーは、
コリメートレンズ5及び対物レンズ2の間に配置したも
のであっても構わない。さらに、光源3をレーザーダイ
オードとしているが、これに限らず他の発光素子として
も構わない。
以外の光学素子4,5は、対物レンズ2と光源3との間
に配置されたコリメートレンズ5と、該コリメートレン
ズ5の表面に設けられたホログラム4と、光源3及びコ
リメートレンズ5の間に配置された図示しないハーフミ
ラーとにより構成されている。また、ハーフミラーは、
コリメートレンズ5及び対物レンズ2の間に配置したも
のであっても構わない。さらに、光源3をレーザーダイ
オードとしているが、これに限らず他の発光素子として
も構わない。
【0020】コリメートレンズ5の形状は、対物レンズ
2側の表面の曲率よりも光源3側の表面の曲率を小さく
した形状とされている。この光源3側の表面の形状は、
平面であっても構わない。そして、この光源3側の表面
には、凹レンズの機能を有するホログラム4がコリメー
トレンズ5と共に一体成形により形成されている。この
コリメートレンズ5は、例えばプラスチックやガラス等
のモールドで成形される。ここで、ホログラム4は曲率
の小さい曲面上に形成されるので、モールド用の金型を
容易に高精度に製造することができる。なお、ホログラ
ム4はコリメートレンズ5と一体成形されていなくても
構わない。例えば、コリメートレンズ5をガラス等で形
成してから、このコリメートレンズ5の表面にプラスチ
ック製のホログラム4を貼り付けても構わない。
2側の表面の曲率よりも光源3側の表面の曲率を小さく
した形状とされている。この光源3側の表面の形状は、
平面であっても構わない。そして、この光源3側の表面
には、凹レンズの機能を有するホログラム4がコリメー
トレンズ5と共に一体成形により形成されている。この
コリメートレンズ5は、例えばプラスチックやガラス等
のモールドで成形される。ここで、ホログラム4は曲率
の小さい曲面上に形成されるので、モールド用の金型を
容易に高精度に製造することができる。なお、ホログラ
ム4はコリメートレンズ5と一体成形されていなくても
構わない。例えば、コリメートレンズ5をガラス等で形
成してから、このコリメートレンズ5の表面にプラスチ
ック製のホログラム4を貼り付けても構わない。
【0021】ホログラム4の各格子の形状は、外周側を
光軸Sと平行な円筒面とすると共に、内周側を光源3か
ら離れるにつれて光軸Sに近接する截頭円錐面とする形
状とされている。これにより、ホログラム4により回折
されるビームの+1次回析光と−1次回析光とのうち、
発散しながら対物レンズ2に入射する−1次回析光のみ
を生じさせることができる。すなわち、ホログラム4を
透過したビームは、回折された場合は−1次回析光とな
って拡散し、回折されなかった場合は0次光となってそ
のまま通過する。このため、不要な+1次回析光の発生
を抑えて、ビームの利用効率を向上させることができ
る。
光軸Sと平行な円筒面とすると共に、内周側を光源3か
ら離れるにつれて光軸Sに近接する截頭円錐面とする形
状とされている。これにより、ホログラム4により回折
されるビームの+1次回析光と−1次回析光とのうち、
発散しながら対物レンズ2に入射する−1次回析光のみ
を生じさせることができる。すなわち、ホログラム4を
透過したビームは、回折された場合は−1次回析光とな
って拡散し、回折されなかった場合は0次光となってそ
のまま通過する。このため、不要な+1次回析光の発生
を抑えて、ビームの利用効率を向上させることができ
る。
【0022】また、ホログラム4の各格子は、コリメー
トレンズ5の中央部から離れるにつれて格子周期が小さ
くなる周期変調型とされている。このため、ホログラム
4により回折されたビームの光ディスク6,6’の記録
面上でのスポットの収差を低減することができる。さら
に、ホログラム4の平均格子周期を変更することによ
り、ビームの拡散する角度が変更される。このため、対
物レンズ2による−1次回折光の合焦位置が変更され
る。また、ホログラム4の格子の高さを変更することに
より、−1次回析光と回折されない0次光との光量のバ
ランスを変更することができる。
トレンズ5の中央部から離れるにつれて格子周期が小さ
くなる周期変調型とされている。このため、ホログラム
4により回折されたビームの光ディスク6,6’の記録
面上でのスポットの収差を低減することができる。さら
に、ホログラム4の平均格子周期を変更することによ
り、ビームの拡散する角度が変更される。このため、対
物レンズ2による−1次回折光の合焦位置が変更され
る。また、ホログラム4の格子の高さを変更することに
より、−1次回析光と回折されない0次光との光量のバ
ランスを変更することができる。
【0023】光源3により発生されたビームは、図示し
ないハーフミラーを透過し、コリメートレンズ5で屈折
されて平行ビームとなる。ここで、ホログラム4を透過
したビームのうち、0次光も平行ビームとされている。
この平行ビームは、対物レンズ2に入射して集光され、
該対物レンズ2の焦点の位置Fで合焦される。これと同
時に、光源3により発生されたビームの一部は、ホログ
ラム4により回折されて−1次回折光とされる。この−
1次回折光は、コリメートレンズ5により平行よりも僅
かに拡散するビームとされる。このビームは、対物レン
ズ2で集光されて対物レンズ2の焦点の位置Fよりも所
定距離だけ遠方の位置F’で合焦される。
ないハーフミラーを透過し、コリメートレンズ5で屈折
されて平行ビームとなる。ここで、ホログラム4を透過
したビームのうち、0次光も平行ビームとされている。
この平行ビームは、対物レンズ2に入射して集光され、
該対物レンズ2の焦点の位置Fで合焦される。これと同
時に、光源3により発生されたビームの一部は、ホログ
ラム4により回折されて−1次回折光とされる。この−
1次回折光は、コリメートレンズ5により平行よりも僅
かに拡散するビームとされる。このビームは、対物レン
ズ2で集光されて対物レンズ2の焦点の位置Fよりも所
定距離だけ遠方の位置F’で合焦される。
【0024】上述した光ヘッド装置1により光ディスク
6,6’の再生を行う時は、再生する光ディスク6,
6’の厚さを検出してから光ヘッド装置1を光ディスク
6,6’に近づける。ホログラム4で回析されたビーム
の合焦する位置F’が記録面に位置したときに、第1の
合焦が検出される。ここで、光ディスク6’が厚いもの
であれば、光ヘッド装置1の移動が停止され、再生可能
な状態となる。光ディスク6が薄いものであれば、さら
に光ヘッド装置1を光ディスク6に近接させる。そし
て、ホログラム4で回折されないビームの合焦する対物
レンズ2の焦点位置Fが記録面に位置したときに、第2
の合焦が検出される。ここで、光ヘッド装置1の移動が
停止され、再生可能な状態となる。
6,6’の再生を行う時は、再生する光ディスク6,
6’の厚さを検出してから光ヘッド装置1を光ディスク
6,6’に近づける。ホログラム4で回析されたビーム
の合焦する位置F’が記録面に位置したときに、第1の
合焦が検出される。ここで、光ディスク6’が厚いもの
であれば、光ヘッド装置1の移動が停止され、再生可能
な状態となる。光ディスク6が薄いものであれば、さら
に光ヘッド装置1を光ディスク6に近接させる。そし
て、ホログラム4で回折されないビームの合焦する対物
レンズ2の焦点位置Fが記録面に位置したときに、第2
の合焦が検出される。ここで、光ヘッド装置1の移動が
停止され、再生可能な状態となる。
【0025】本実施形態の光ヘッド装置1を例えばCD
とDVDとを再生可能な光ディスク装置に装着した場合
は、以下のようになる。CDは、厚さ1.2mm、光源
波長780nm、対物レンズNA(開口数)0.45と
される。DVDは、厚さ0.6mm、光源波長約650
nm、対物レンズNA0.60とされる。ここで、本実
施形態の光源3の波長をDVD用に約650nmに設定
すれば、CDの読み出しの際には、波長が短くなった
分、対物レンズNAを約0.38に小さくすることがで
きる。このため、コリメートレンズ5の有効径(図中実
線の光束の範囲)の全体にホログラム4を形成する必要
はなく、中央付近のNA=0.38に相当する範囲に形
成すれば良い。なお、他の種類の光ディスクの再生に対
しては、NAの値に応じてコリメートレンズ5の有効径
に対するホログラム4の大きさを変更する。例えば、D
VDよりも更に大きなNAを必要とする光ディスクの再
生に対しては、コリメートレンズ5の有効径全体にホロ
グラム4を形成することもあり得る。
とDVDとを再生可能な光ディスク装置に装着した場合
は、以下のようになる。CDは、厚さ1.2mm、光源
波長780nm、対物レンズNA(開口数)0.45と
される。DVDは、厚さ0.6mm、光源波長約650
nm、対物レンズNA0.60とされる。ここで、本実
施形態の光源3の波長をDVD用に約650nmに設定
すれば、CDの読み出しの際には、波長が短くなった
分、対物レンズNAを約0.38に小さくすることがで
きる。このため、コリメートレンズ5の有効径(図中実
線の光束の範囲)の全体にホログラム4を形成する必要
はなく、中央付近のNA=0.38に相当する範囲に形
成すれば良い。なお、他の種類の光ディスクの再生に対
しては、NAの値に応じてコリメートレンズ5の有効径
に対するホログラム4の大きさを変更する。例えば、D
VDよりも更に大きなNAを必要とする光ディスクの再
生に対しては、コリメートレンズ5の有効径全体にホロ
グラム4を形成することもあり得る。
【0026】この実施形態によれば、拡散ビームを屈折
させて平行ビームにするコリメートレンズ5にホログラ
ム4を設けているので、ホログラム素子板のようなホロ
グラムの機能のみを有する光学素子を配置していない。
このため、部品点数を減少することができ、製造費も低
減される。また、コリメートレンズ5の位置調整の作業
を行うことにより、ホログラム4の位置調整が同時にな
される。このため、ホログラム4の位置調整の作業が不
要となり、光ヘッド装置1の組立を迅速に行うことがで
きる。
させて平行ビームにするコリメートレンズ5にホログラ
ム4を設けているので、ホログラム素子板のようなホロ
グラムの機能のみを有する光学素子を配置していない。
このため、部品点数を減少することができ、製造費も低
減される。また、コリメートレンズ5の位置調整の作業
を行うことにより、ホログラム4の位置調整が同時にな
される。このため、ホログラム4の位置調整の作業が不
要となり、光ヘッド装置1の組立を迅速に行うことがで
きる。
【0027】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば、ホログラム4を凸レンズの機能を有する
ものとしても構わない。また、ホログラム4をコリメー
トレンズ5以外の光学素子に設けても構わない。以下、
ホログラム4の形状や取付位置の変更による他の実施形
態を説明する。但し、これらの実施形態に限定されない
ことは勿論である。
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば、ホログラム4を凸レンズの機能を有する
ものとしても構わない。また、ホログラム4をコリメー
トレンズ5以外の光学素子に設けても構わない。以下、
ホログラム4の形状や取付位置の変更による他の実施形
態を説明する。但し、これらの実施形態に限定されない
ことは勿論である。
【0028】第2の実施形態は、図2に示すように、第
1の実施形態のホログラム4を凸レンズの機能を有する
ホログラム4としている。このホログラム4は、該ホロ
グラム4により回折されるビームの+1次回析光と−1
次回析光とのうち、収束しながら対物レンズ2に入射す
る+1次回析光のみを生じさせている。このため、ホロ
グラム4に入射したビームは、回折された場合に集光さ
れる。この回折光は、対物レンズ2の焦点位置Fよりも
該対物レンズ2に近接した位置F’で合焦される。第2
の実施形態によれば、ホログラム4で回折されなかった
ビームが合焦する焦点位置Fを厚い光ディスク6の記録
面に合致させ、回折されたビームが合焦する位置F’を
薄い光ディスク6’の記録面に合致させることにより、
各光ディスク6,6’の再生を行うことができる。
1の実施形態のホログラム4を凸レンズの機能を有する
ホログラム4としている。このホログラム4は、該ホロ
グラム4により回折されるビームの+1次回析光と−1
次回析光とのうち、収束しながら対物レンズ2に入射す
る+1次回析光のみを生じさせている。このため、ホロ
グラム4に入射したビームは、回折された場合に集光さ
れる。この回折光は、対物レンズ2の焦点位置Fよりも
該対物レンズ2に近接した位置F’で合焦される。第2
の実施形態によれば、ホログラム4で回折されなかった
ビームが合焦する焦点位置Fを厚い光ディスク6の記録
面に合致させ、回折されたビームが合焦する位置F’を
薄い光ディスク6’の記録面に合致させることにより、
各光ディスク6,6’の再生を行うことができる。
【0029】第3の実施形態は、図3に示すように、凹
レンズの機能を有するホログラム4をコリメートレンズ
5の対物レンズ2側の表面に設けている。なお、凸レン
ズの機能を有するホログラム4を設けても構わない。本
実施形態によれば、コリメートレンズ5を図示しないレ
ンズホルダに保持させる際に光源3側の曲率の小さい表
面側を取り付けても、ホログラム4がレンズホルダに干
渉することがなく容易に取付作業を行うことができる。
レンズの機能を有するホログラム4をコリメートレンズ
5の対物レンズ2側の表面に設けている。なお、凸レン
ズの機能を有するホログラム4を設けても構わない。本
実施形態によれば、コリメートレンズ5を図示しないレ
ンズホルダに保持させる際に光源3側の曲率の小さい表
面側を取り付けても、ホログラム4がレンズホルダに干
渉することがなく容易に取付作業を行うことができる。
【0030】第4の実施形態は、図4に示すように、対
物レンズ2とコリメートレンズ5との間に配置した光路
分岐光学手段としてのキューブ型のハーフミラー7の対
物レンズ2側の表面に、凹レンズの機能を有するホログ
ラム4を設けている。なお、凸レンズの機能を有するホ
ログラム4を設けても構わない。また、ハーフミラー7
の光源3側の表面にホログラム4を設けても構わない。
この実施形態によれば、ハーフミラー7の表面は平面な
ので、ホログラム4の形成を容易に行うことができる。
物レンズ2とコリメートレンズ5との間に配置した光路
分岐光学手段としてのキューブ型のハーフミラー7の対
物レンズ2側の表面に、凹レンズの機能を有するホログ
ラム4を設けている。なお、凸レンズの機能を有するホ
ログラム4を設けても構わない。また、ハーフミラー7
の光源3側の表面にホログラム4を設けても構わない。
この実施形態によれば、ハーフミラー7の表面は平面な
ので、ホログラム4の形成を容易に行うことができる。
【0031】第5の実施形態では、図5に示すように、
コリメートレンズ5と対物レンズ2との間に偏光ビーム
スプリッタ8と1/4波長板9とを配置している。そし
て、1/4波長板9の対物レンズ2側の表面に凹レンズ
の機能を有するホログラム4を設けている。なお、凸レ
ンズの機能を有するホログラム4を設けても構わない。
また、ホログラム4を、1/4波長板9の光源3側の表
面に設けても構わない。さらに、ホログラム4を、偏光
ビームスプリッタ8の光軸S上の表面に設けても構わな
い。
コリメートレンズ5と対物レンズ2との間に偏光ビーム
スプリッタ8と1/4波長板9とを配置している。そし
て、1/4波長板9の対物レンズ2側の表面に凹レンズ
の機能を有するホログラム4を設けている。なお、凸レ
ンズの機能を有するホログラム4を設けても構わない。
また、ホログラム4を、1/4波長板9の光源3側の表
面に設けても構わない。さらに、ホログラム4を、偏光
ビームスプリッタ8の光軸S上の表面に設けても構わな
い。
【0032】この実施形態では、コリメートレンズ5を
透過した直線偏光であるビームのほぼ全量が偏光ビーム
スプリッタ8を透過される。このビームは1/4波長板
9を透過する際に、円偏光に変更される。そして、一部
のビームはホログラム4により回折される。さらに、ビ
ームは対物レンズ2で集光されて合焦し、光ディスク
6,6’で反射されて再び対物レンズ2を透過する。こ
の反射ビームは、1/4波長板9を透過した後、直線偏
光に変更される。このため、偏光ビームスプリッタ8の
内部では、入射ビームと反射ビームとは位相が90度ず
れている。反射ビームのほぼ全量が偏光ビームスプリッ
タ8で反射され、図示しない検出用のフォトダイオード
に入射される。本実施形態は、ビームの利用効率が大き
いため、書換型光ディスクやDVDへの利用に適してい
る。また、偏光ビームスプリッタ8や1/4波長板9の
表面は平面なので、ホログラム4の形成を容易に行うこ
とができる。
透過した直線偏光であるビームのほぼ全量が偏光ビーム
スプリッタ8を透過される。このビームは1/4波長板
9を透過する際に、円偏光に変更される。そして、一部
のビームはホログラム4により回折される。さらに、ビ
ームは対物レンズ2で集光されて合焦し、光ディスク
6,6’で反射されて再び対物レンズ2を透過する。こ
の反射ビームは、1/4波長板9を透過した後、直線偏
光に変更される。このため、偏光ビームスプリッタ8の
内部では、入射ビームと反射ビームとは位相が90度ず
れている。反射ビームのほぼ全量が偏光ビームスプリッ
タ8で反射され、図示しない検出用のフォトダイオード
に入射される。本実施形態は、ビームの利用効率が大き
いため、書換型光ディスクやDVDへの利用に適してい
る。また、偏光ビームスプリッタ8や1/4波長板9の
表面は平面なので、ホログラム4の形成を容易に行うこ
とができる。
【0033】第6の実施形態は、図6に示すように、光
源3及びコリメートレンズ5の光軸Sと対物レンズ2の
光軸Sとを直交させ、各光軸Sの交点に各光軸Sと45
度傾斜した全反射ミラーからなる立ち上げミラー10を
配置している。そして、立ち上げミラー10の反射面
に、凹レンズの機能を有するホログラム4を設けてい
る。なお、凸レンズの機能を有するホログラム4を設け
ても構わない。また、コリメートレンズ5と立ち上げミ
ラー10との間には、図示しないハーフミラーが配置さ
れている。
源3及びコリメートレンズ5の光軸Sと対物レンズ2の
光軸Sとを直交させ、各光軸Sの交点に各光軸Sと45
度傾斜した全反射ミラーからなる立ち上げミラー10を
配置している。そして、立ち上げミラー10の反射面
に、凹レンズの機能を有するホログラム4を設けてい
る。なお、凸レンズの機能を有するホログラム4を設け
ても構わない。また、コリメートレンズ5と立ち上げミ
ラー10との間には、図示しないハーフミラーが配置さ
れている。
【0034】この実施形態によれば、光源3から光ディ
スク6,6’までの光軸Sを直角に曲折しているので、
光ディスク6,6’に垂直な方向の光ヘッド装置1の厚
さを小さくすることができる。このため、光ヘッド装置
1の小型化を図ることができる。また、立ち上げミラー
10の表面は平面なので、ホログラム4の形成を容易に
行うことができる。なお、本実施形態のホログラム4
を、プレート型のハーフミラーや偏光ビームスプリッタ
のミラー面に設けても構わない。
スク6,6’までの光軸Sを直角に曲折しているので、
光ディスク6,6’に垂直な方向の光ヘッド装置1の厚
さを小さくすることができる。このため、光ヘッド装置
1の小型化を図ることができる。また、立ち上げミラー
10の表面は平面なので、ホログラム4の形成を容易に
行うことができる。なお、本実施形態のホログラム4
を、プレート型のハーフミラーや偏光ビームスプリッタ
のミラー面に設けても構わない。
【0035】以上に述べた第2から第6の実施形態の光
ヘッド装置1であっても、部品点数を減少でき、またホ
ログラム4の位置調整を要せず、しかも平面か緩やかな
曲面上にホログラム4を設けているので、製造費を低減
し組立作業の迅速化を図ることができる。
ヘッド装置1であっても、部品点数を減少でき、またホ
ログラム4の位置調整を要せず、しかも平面か緩やかな
曲面上にホログラム4を設けているので、製造費を低減
し組立作業の迅速化を図ることができる。
【0036】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1の光ヘッド装置は、固有の機能を有する光学素子にホ
ログラムを設けているので、ホログラム素子板のような
ホログラムの機能のみを有する光学素子を別途設ける必
要がなく、その分だけ部品点数を減少でき、製造費を低
減することができる。また、ホログラムを設ける光学素
子の表面形状を平面であるかあるいは対物レンズの光源
側の曲率の大きな表面に比べて緩やかな曲面としている
ので、対物レンズの光源側の表面に形成する場合に比べ
てホログラムの形状が単純となり、加工が容易となる。
例えば、光学素子とホログラムとを一体モールド成形す
る金型を容易に高精度に形成することができる。このた
め、金型の製造費を低減でき、光ヘッド装置の製造費も
低減することができる。また、形成するホログラムの精
度を向上させることができる。
1の光ヘッド装置は、固有の機能を有する光学素子にホ
ログラムを設けているので、ホログラム素子板のような
ホログラムの機能のみを有する光学素子を別途設ける必
要がなく、その分だけ部品点数を減少でき、製造費を低
減することができる。また、ホログラムを設ける光学素
子の表面形状を平面であるかあるいは対物レンズの光源
側の曲率の大きな表面に比べて緩やかな曲面としている
ので、対物レンズの光源側の表面に形成する場合に比べ
てホログラムの形状が単純となり、加工が容易となる。
例えば、光学素子とホログラムとを一体モールド成形す
る金型を容易に高精度に形成することができる。このた
め、金型の製造費を低減でき、光ヘッド装置の製造費も
低減することができる。また、形成するホログラムの精
度を向上させることができる。
【0037】さらに、ホログラムを設けた光学素子の位
置調整を行う際は、該光学素子の固有の機能に対する調
整を行うことによりホログラムの機能に対する調整も行
われる。このため、ホログラムの位置調整の作業は必要
なく、光ヘッド装置の組立作業の迅速化を図ることがで
きる。
置調整を行う際は、該光学素子の固有の機能に対する調
整を行うことによりホログラムの機能に対する調整も行
われる。このため、ホログラムの位置調整の作業は必要
なく、光ヘッド装置の組立作業の迅速化を図ることがで
きる。
【0038】そして、請求項2の光ヘッド装置は、光学
素子をコリメートレンズとしている。また、請求項3の
光ヘッド装置は、光学素子を光路分岐光学手段とし、そ
の対物レンズ側の表面に設けたものとしている。さら
に、請求項4の光ヘッド装置は、光学素子を偏光ビーム
スプリッタと1/4波長板とからなるものとし、1/4
波長板の表面あるいは偏光ビームスプリッタの表面に設
けたものとしている。また、請求項5の光ヘッド装置
は、光学素子を光源からのビームを反射する立ち上げミ
ラーの表面に設けたものとしている。したがって、各光
学素子の表面形状は対物レンズの光源側の表面に比べて
緩やかな曲面であるか平面であるので、ホログラムを各
光学素子に高精良く設けることができる。
素子をコリメートレンズとしている。また、請求項3の
光ヘッド装置は、光学素子を光路分岐光学手段とし、そ
の対物レンズ側の表面に設けたものとしている。さら
に、請求項4の光ヘッド装置は、光学素子を偏光ビーム
スプリッタと1/4波長板とからなるものとし、1/4
波長板の表面あるいは偏光ビームスプリッタの表面に設
けたものとしている。また、請求項5の光ヘッド装置
は、光学素子を光源からのビームを反射する立ち上げミ
ラーの表面に設けたものとしている。したがって、各光
学素子の表面形状は対物レンズの光源側の表面に比べて
緩やかな曲面であるか平面であるので、ホログラムを各
光学素子に高精良く設けることができる。
【0039】また、請求項6の光ヘッド装置はホログラ
ムを凹レンズの機能を有したものとしているので、ホロ
グラムで回折されたビームが合焦する位置は、ホログラ
ムで回折されなかったビームが合焦する対物レンズの焦
点位置よりも対物レンズから離隔した位置とすることが
できる。
ムを凹レンズの機能を有したものとしているので、ホロ
グラムで回折されたビームが合焦する位置は、ホログラ
ムで回折されなかったビームが合焦する対物レンズの焦
点位置よりも対物レンズから離隔した位置とすることが
できる。
【0040】さらに、請求項7の光ヘッド装置はホログ
ラムを凸レンズの機能を有したものとしているので、ホ
ログラムで回折されたビームが合焦する位置は、ホログ
ラムで回折されなかったビームが合焦する対物レンズの
焦点位置よりも対物レンズに近接した位置とすることが
できる。
ラムを凸レンズの機能を有したものとしているので、ホ
ログラムで回折されたビームが合焦する位置は、ホログ
ラムで回折されなかったビームが合焦する対物レンズの
焦点位置よりも対物レンズに近接した位置とすることが
できる。
【図1】本発明の光ヘッド装置の第1の実施形態の光学
系を示す概念図である。
系を示す概念図である。
【図2】本発明の光ヘッド装置の第2の実施形態の光学
系を示す概念図である。
系を示す概念図である。
【図3】本発明の光ヘッド装置の第3の実施形態の光学
系を示す概念図である。
系を示す概念図である。
【図4】本発明の光ヘッド装置の第4の実施形態の光学
系を示す概念図である。
系を示す概念図である。
【図5】本発明の光ヘッド装置の第5の実施形態の光学
系を示す概念図である。
系を示す概念図である。
【図6】本発明の光ヘッド装置の第6の実施形態の光学
系を示す概念図である。
系を示す概念図である。
1 光ヘッド装置 2 対物レンズ 3 光源 4 ホログラム 5 コリメートレンズ 6,6’ 光ディスク 7 ハーフミラー(光路分岐光学手段) 8 偏光ビームスプリッタ 9 1/4波長板 10 立ち上げミラー
Claims (7)
- 【請求項1】 対物レンズと光源と他の光学素子とを備
えた光ヘッド装置において、前記対物レンズの焦点の位
置とは異なる位置に該対物レンズを透過したビームを合
焦させる機能を有するホログラムを、表面形状が平面で
あるかあるいは対物レンズの光源側の表面に比べて緩や
かな曲面であると共に固有の機能を有する前記光学素子
の表面に設けたことを特徴とする光ヘッド装置。 - 【請求項2】 前記光学素子は、コリメートレンズであ
ることを特徴とする請求項1記載の光ヘッド装置。 - 【請求項3】 前記光学素子は光路分岐光学手段であ
り、その対物レンズ側の表面に設けたものであることを
特徴とする請求項1記載の光ヘッド装置。 - 【請求項4】 前記光学素子は偏光ビームスプリッタと
1/4波長板とからなり、前記1/4波長板の表面ある
いは前記偏光ビームスプリッタの表面に設けたものであ
ることを特徴とする請求項1記載の光ヘッド装置。 - 【請求項5】 前記光学素子は、前記光源からのビーム
を反射する立ち上げミラーの表面に設けたものであるこ
とを特徴とする請求項1記載の光ヘッド装置。 - 【請求項6】 前記ホログラムは、凹レンズの機能を有
していることを特徴とする請求項1から請求項5までの
いずれかに記載の光ヘッド装置。 - 【請求項7】 前記ホログラムは、凸レンズの機能を有
していることを特徴とする請求項1から請求項5までの
いずれかに記載の光ヘッド装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7268887A JPH09115173A (ja) | 1995-10-17 | 1995-10-17 | 光ヘッド装置 |
CN96122858A CN1075221C (zh) | 1995-10-17 | 1996-10-17 | 光头装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7268887A JPH09115173A (ja) | 1995-10-17 | 1995-10-17 | 光ヘッド装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09115173A true JPH09115173A (ja) | 1997-05-02 |
Family
ID=17464653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7268887A Pending JPH09115173A (ja) | 1995-10-17 | 1995-10-17 | 光ヘッド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09115173A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1067530A2 (en) * | 1999-07-09 | 2001-01-10 | Konica Corporation | Optical recording/reproducing apparatus, optical system therefore and coupling lens |
-
1995
- 1995-10-17 JP JP7268887A patent/JPH09115173A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1067530A2 (en) * | 1999-07-09 | 2001-01-10 | Konica Corporation | Optical recording/reproducing apparatus, optical system therefore and coupling lens |
EP1067530A3 (en) * | 1999-07-09 | 2006-02-01 | Konica Corporation | Optical recording/reproducing apparatus, optical system therefore and coupling lens |
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