JPH09114915A - 高速数字イメージ分類校正の方法による数字識別コンピューター・システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速数字イメージ分類校正の方法による数字
識別コンピューター・システムにおいて、原始イメージ
を誤読して入力した数字等のキャラクタの発見及び修正
を容易化すること。 【解決手段】 数字等のイメージを自動識別した後、識
別結果によって対応する数字イメージ・データをある数
字の種類に集め、同類の数字イメージをスクリーンに一
括表示する。また、同類の数字イメージの中に混在する
異なったイメージをエラーのあるものとしてを選び、修
正するようにした。本発明はエラーのある数字イメージ
を高速かつ容易に修正でき、１００％の正確度が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は数字識別コンピュー
ター・システムの後処理による高速校正方法である。

【０００２】

【従来の技術】最近、さまざまなコンピューター・マネ
ージメント・システムにおいて、各種の数字帳票をコン
ピューターに入力する操作は、通常は操作員がキー・ボ
ードで行う方式で、時間のかかる、手のかかる細かい仕
事であるばかりか、エラー率も高い。コンピューター数
字識別技術の発展に伴って数字帳票の入力が自動化され
たが、帳票自身の文字記入品質と印刷汚れなどの識別率
を限制する要因があるので自動識別の正確率は１００％
にならない。通常、手書き数字の自動識別の正確率は９
５％ぐらいである。自動識別処理してから人為的にもう
一度校正しなければならない。

【０００３】識別できなかった数字に対しては、この数
字の原始イメージを見ながら手作業によりキー・ボード
で正しい数字を入力できる。しかし、たまに生じる誤読
した数字に対しては、原稿と対照して幾百幾千の数字の
中から誤読した数字をさがすことはたいへん難しいばか
りか、校正の正確率を保証できない。このため、数字識
別技術を各領域において普遍的に応用することに制限を
加えている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は全く新
しい高速校正方法を提供し、誤読した数字の修正を容易
に行い、特に１００％の識別の正確率を保証できるよう
にすることである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】以下に図１〜６と実施例
を参照して詳しく本発明の内容を述べる。

【０００６】まず一枚分の数字データ帳票に対して電子
走査を行い、専用の数字間区切りソフト・ウエアで単一
の数字イメージに分離して、識別を待つ数字イメージの
ファイルを作成する。このファイルは数字イメージ情報
データ・ファイルとこれに対応する索引ファイルを含
む。また索引ファイルは、対応する数字イメージの存在
した行番号と桁番号と高さと幅と数字イメージ情報デー
タ・ファイルの中でのスタート・アドレスと、識別結果
情報とを含む。

【０００７】索引ファイル（ｄｉｇ・ＩＤＸ）のフォー
マットの一例は次のようである。

【０００８】

【表１】

【０００９】数字イメージ情報データ・ファイル（ｄｉ
ｇ・ＤＡＴ）のフォーマットの一例は次のようである。

【００１０】

【表２】

【００１１】毎数字の索引はあわせて２０バイトを占
め、この数字の識別結果は６番目のバイトに入る。

【００１２】数字イメージ・データは十種類（０，１，
２，３，４，５，６，７，８，９）に分類される。

【００１３】上述した特徴を抽出した後、次の操作をす
る。 ……識別結果によって対応する数字イメージ・データを
識別結果の数字の属する類に集める。 ……集めた同類の数字イメージ・データをスクリーンに
ディスプレイする。 ……スクリーンに表示された同類の数字イメージ・デー
タの中から、エラーと考えるべき不同類の数字イメージ
を目視でさがし、修正して直す。

【００１４】

【実施例】システム構成は図１のとおりである。

【００１５】毎数字イメージを数字識別ソフト・ウエア
で識別し、この識別結果（正確であるか不正確であるか
は両方の可能性がある。不正確の場合、エラー或いは誤
読という）を索引の一つの数字の６番目のバイトに入れ
る。識別終了した後、高速交互校正モジュール・ソフト
・ウエア（図２）を導入する。

【００１６】図３は図１のタッチ・スクリーン操作ユニ
ット（１）の校正モジュール・フローチャートである。
まず数字イメージのためにスクリーンを初期化して６４
０×４８０のＶＧＡ図面方式を作成し、次はタッチ・ス
クリーンの初期化について単点進入方式にする。そして
スクリーンをイメージ区（１〜４２０行）と数字区（４
２０〜４８０）に分け、イメージ区にイメージ・ファイ
ルを一括して表示し、数字区に０〜９の数字を一括表示
する（図６参照）。更にその下方にリターン・メニュを
表示してもよい。

【００１７】識別結果の校正の実例を、先ず数字“０”
について例示する。この時にｄｉｇ・ＩＤＸ索引ファイ
ルをアクセスし、このファイルの中の識別結果として数
字“０”に関するすべての索引番号を記憶し、各索引番
号に対応するイメージ・ファイルを読みだし、イメージ
方式で順番にスクリーンのイメージ区にディスプレイし
て一括表示形態をとらせ、同時に各イメージのスクリー
ンのＸ，Ｙ座標値を記憶する。プログラムは操作員のタ
ッチ・スクリーンによる指示入力を待つ。

【００１８】これでスクリーン上の大部分のイメージは
“０”であり、ごく少数の“０”でない数字イメージが
混在する場合は、その“０”でない数字イメージは誤読
されたものである可能性がある。そこで、操作員が少数
派の数字（“０”に似ているが“０”ではない数字）イ
メージを発見し、操作員がこれらの少数派の数字イメー
ジが誤読に由来するものと判断したとき、指先でこの誤
読のイメージに触れると、プログラムは自動的にこの誤
読数字の座標値の対応する索引番号を記憶する。次に操
作員がスクリーンの下に表示されている数字イメージ０
−９中の正当な数字に触れると、プログラムはこの正当
な結果を対応する索引の６番目バイトに記入する。これ
で校正操作は終わる。

【００１９】操作員はこのスクリーンに表示されたすべ
て数字イメージが正しいと確認するとリターンし、次の
スクリーンに移る。もしまた“０”イメージがあれば、
繰り返して上述した操作をつづけて校正する。全部の
“０”イメージの校正を終了した後、索引ファイルから
“１”イメージデータを作成する。以下の校正操作は
“０”イメージの操作と全く同様である。“９”イメー
ジ図面まですべての数字イメージの校正を終了させる。

【００２０】“０”〜“９”の校正が終ると索引ファイ
ルのすべての６番目の識別結果は全部正確であり、１０
０％の正確率に達したことを示す。

【００２１】一つの数字イメージは、識別ソフトウエア
で何れか一つの識別結果を出すようになっている。すな
わち一つのイメージを識別する毎にその結果がそれぞれ
一つ一つの数字イメージに対応して出される。“１”を
例にすると、一枚分の帳票の識別を終了した後に、識別
結果が“１”である全部の原始イメージがスクリーンに
表示される。一つのスクリーン画面に百数字ぐらいを一
括表示しても、個々のイメージは十分な大きさを持つの
で十分に見易い。もしスクリーン画面が足らない場合に
は、ページ変更又はスクロール表示の方式を採用しても
よい。もしその中でいくつの原始数字イメージが“１”
でなく、“２”或いは“３”などであれば、操作員は非
常に容易にこれをさがしだし、修正することができる。
図６の第３行第６列に“７”で示したように識別システ
ムがイメージ“７”を“１”に誤読した場合には、この
“７”イメージはたくさんの“１”イメージの中に只１
つ混在して表示されているので、操作員は容易にこの
“７”イメージを見付けることができる。この時に指先
でこの“７”イメージに触れると、コンピューター音声
システムは“７”の音声を発生し、ただちに対応する索
引の識別結果の“１”を“７”に修正して直す。

【００２２】キー・ボードを利用して校正を行うモジュ
ール・ブロック・フローチャートは図４に示す。マウス
を利用して校正を行うモジュール・ブロック・フローチ
ャートは図５に示す。これらの操作過程はタッチ・スク
リーン方式と同じで、ただ誤読のイメージを提示する手
段が異るだけである。マウス方式はマウスをＸ、Ｙ方向
に移動し、イメージの存在する座標を検出し、コンピュ
ーターが対応する索引を判断し、そしてマウスの指示に
従って正しいイメージに修正する。キーボード方式は↑
↓←→キーを利用してイメージのＸ，Ｙ座標を変更し、
数字キー（０〜９）で正確な結果を入力する。ソフトウ
エア・フローチャートは上記と全く同じなので説明を省
略する。

【００２３】

【発明の効果】本発明は英文キャラクタ識別システムに
も適用できる。その場合、英文キャラクタは、２６個の
アルファベット文字と０〜９の数字と特殊符号などから
成るので、スクリーンの下のメニュー区を消し、キー・
ボード方式を取るとよい。従来の順序校正方法に比べて
大いに校正率が高まり、信頼性も高まる。

【図面の簡単な説明】

【図１】システム校正ブロック・チャートである。

【図２】イメージ分類の高速校正ソフトウエア・フロー
チャートである。

【図３】タッチ・スクリーンで操作する時のモジュール
・フローチャートである。

【図４】キー・ボードで操作する時のモジュール・フロ
ーチャートである。

【図５】マウスで操作する時のモジュール・フローチャ
ートである。

【図６】操作中のスクリーン・ディスプレイ上の表示を
示す例図である。

【符号の説明】

１ タッチ・スクリーン操作ユニット ２ 操作ユニット ３ 帳票入力ユニット ４ マウス操作ユニット

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 高速数字イメージ分類校正の方法による
   数字識別コンピューター・システムであって、まず一枚
   分の帳票データに対して電子走査を行い、数字区切りソ
   フトウエアで単一の数字イメージに分解して識別を待つ
   単一数字のイメージ・ファイルを作成し、このファイル
   には数字イメージ情報ファイルとこれに対応する索引フ
   ァイルを含ませ、索引ファイルはこの数字ファイルの存
   在する行番号と桁番号と高さと幅とデータ・ファイルの
   中でのスタート・アドレスおよび識別結果の情報を含む
   ようにし、上述した特徴を抽出した後に、識別結果に従
   って対応するものとされた数字イメージ・データを属す
   る類毎に集め、集めた同類の数字イメージをスクリーン
   に一括表示し、スクリーンに表示された同類の数字イメ
   ージ・データの中で相異する数字イメージをエラーであ
   るとして拾い出して、修正に供するようにしたことを特
   徴とする数字識別コンピューター・システム。
2. 【請求項２】 修正し得るキャラクタがアラビア数字０
   〜９であることを特徴とする請求項１記載の高速数字イ
   メージ分類校正の方法による数字識別コンピューター・
   システム。
3. 【請求項３】 修正し得るキャラクタがアルファベット
   文字、数字、特殊符号などを含む英文キャラクタである
   ことを特徴とする請求項１記載の高速数字イメージ分類
   校正の方法による数字識別コンピューター・システム。