JPH09114408A - 縦ポールを利用した掲揚装置 - Google Patents

縦ポールを利用した掲揚装置

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JPH09114408A
JPH09114408A JP26687095A JP26687095A JPH09114408A JP H09114408 A JPH09114408 A JP H09114408A JP 26687095 A JP26687095 A JP 26687095A JP 26687095 A JP26687095 A JP 26687095A JP H09114408 A JPH09114408 A JP H09114408A
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pressure gas
vertical pole
wind
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JP26687095A
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Tetsuo Matsushita
哲夫 松下
Etsuo Nagashima
悦夫 長島
Moichi Terajima
茂一 寺島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】微風や無風状態であっても掲揚対象物をなびか
せることができるようにする。 【解決手段】掲揚位置において縦ポール10側から掲揚
対象物(旗30)側に向けて圧力気体を吹付け可能に形
成された圧力気体吹付手段40と,圧力気体を生成する
圧力気体生成手段50と,この圧力気体生成手段50と
該圧力気体吹付手段40とを結び該圧力気体吹付手段5
0へ圧力気体を供給可能に形成された圧力気体供給導路
(15)とを設け、無風状態であっても掲揚対象物(3
0)を縦ポール10を中心として圧力気体の吹付け方向
になびかせ可能に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縦ポールと,この
縦ポールの上下方向における掲揚位置に直接または間接
的に保持可能とされた掲揚対象物とを具備してなる縦ポ
ールを利用した掲揚装置に関する。
【0002】
【従来の技術】地上や専用台に立設された縦ポールと,
この縦ポールの上下方向における掲揚位置に直接または
間接的に保持可能とされた掲揚対象物とを具備し、縦ポ
ールを利用して掲揚対象物を掲揚する装置が広く普及し
ている。
【0003】掲揚対象物としては、旗,のぼり,幡,吹
貫(ふき流しを含む)等である。また、掲揚する目的と
しては、歓迎,表彰,敬意を現わしたり、団結,帰属に
関する精神的高揚を鼓舞し、あるいは広告宣伝を行うこ
と等に亘る多様である。その材質も、布,紙,革,合成
樹脂等の多様に及ぶ。
【0004】例えば、掲揚対象物が旗30である掲揚装
置は、図10(A)に示す如く、立設された縦ポール1
0の上方部に滑車を含むガイド手段18を取付け、これ
にロープ20を回行可能に装着するとともに、このロー
プ20に旗30(左辺30L)と一体または別体の取付
具(ひも等)25,26を用いて旗30を取付ける構造
となっている。なお、17は天蓋,12は係止具であ
る。
【0005】かかる装置では、地上において旗30をロ
ープ20の他方側に取付けかつこのロープ20を回行操
作する。つまり、一方側を下方に引張る。すると、その
他方側に取付けられた旗30は縦ポール10の上下方向
に沿って図10(A)に示す掲揚位置に上昇される。し
かる後に、ロープ20の当該下端部を係止具12に係止
させれば、旗30を縦ポール10の上下方向における所
定または所望の掲揚位置に間接的に保持できる。
【0006】かくして、X1方向の自然風が吹けば、旗
30は縦ポール10を中心に風下方向になびく。したが
って、旗30に染め,印刷等された旗章やメッセージを
目視確認できるので、その目的を達成できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、微風や無風
状態になると、旗30は図10(B)に示すごとく、掲
揚位置において垂下がってしまうので、その目的を十二
分に達成できず、単なる形式・儀式だけの無味乾燥を呈
するだけある。一方、強風になれば、旗30が引きちぎ
れるほどに振れる。かかる状態では、旗30を見る余裕
もない。換言すれば、人にとって好ましい微風状態で
は、旗30を軽い材料から作成してあったとしても、旗
30が軽快になびいている状態は少ない。
【0008】かくして、従来は、例えば室内競技場で
は、図11に示す如く、横ポール100に旗30を取付
けかつ昇降手段200を形成するロープ200L,20
0Rで天井から垂している。しかし、その旗章は確認で
きるものの無味乾燥であることにかわりがなく精神的充
足感も満されない。
【0009】また、広告宣伝を目的とする場合は、図1
2に示す旗300の左辺300Lを複数の取付輪301
Lを介して縦ポール10に取付けるとともに上辺300
Uを取付輪301Uを介して補助的な横ポール150に
取付けていわゆるのぼり形式に構成し、コマーシャルメ
ッセージを読取れるようにしてある。しかし、これと
て、微風,無風の場合には無味乾燥で実質的には立看板
と変りがなく宣伝効果は弱い。さらに、掲揚対象物が吹
貫等々においても、同様に、趣味感に劣る。
【0010】さらに、自然風で旗30がなびいたとして
も、その風向きが一定でなく,また変化するので、旗章
やメッセージを目視確認できない場合が多々に生じる。
【0011】本発明の目的は、微風や無風状態であって
も掲揚対象物を何時でも何処でも希望する方向に確実に
なびかせることのできる縦ポールを利用した掲揚装置を
提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、掲揚対象物が
材質が何であれ非常に軽量であることに着目し、生成さ
れた人口風を掲揚対象物に吹付けつつ何時でも何処でも
なびかせ可能に構成し、掲揚対象物の当該各掲揚目的を
十二分に発揮できるように形成したものである。
【0013】すなわち、請求項1の発明は、縦ポール
と,この縦ポールの上下方向における掲揚位置に直接ま
たは間接的に保持可能とされた掲揚対象物とを具備して
なる縦ポールを利用した掲揚装置において、前記掲揚位
置において前記縦ポール側から掲揚対象物側に向けて圧
力気体を吹付け可能に形成された圧力気体吹付手段と,
圧力気体を生成する圧力気体生成手段と,この圧力気体
生成手段と該圧力気体吹付手段とを結び該圧力気体吹付
手段へ圧力気体を供給可能に形成された圧力気体供給導
路とを設け、無風状態であっても前記掲揚対象物を前記
縦ポールを中心として圧力気体の吹付け方向になびかせ
ることができるように構成した、ことを特徴とする。
【0014】かかる構成の発明では、掲揚対象物を縦ポ
ールの上下方向における掲揚位置に保持された状態にお
いて、圧力気体生成手段を駆動すると、生成された圧力
気体は圧力気体供給導路を通り圧力気体吹付手段に供給
される。
【0015】したがって、圧力気体吹付手段が、縦ポー
ル側から掲揚対象物側へ向けて圧力気体を吹付けるの
で、微風,無風状態であってもかつ室内外に拘わらず掲
揚対象物を縦ポールを中心に圧力気体の吹付け方向にな
びかせることができる。
【0016】また、請求項2の発明は、前記縦ポールに
上下方向に延る中空部を設けるとともに前記圧力気体供
給導路が該中空部を利用した構成とされていることを特
徴とする。したがって、請求項1の発明の場合と同様な
作用効果を奏することができる他、さらに、一段と低コ
ストで具現化できるとともに外観も良好となる。
【0017】また、請求項3の発明は、前記圧力気体生
成手段または前記圧力気体供給導路に、前記圧力気体吹
付手段に供給する気体の圧力を強弱調整する気体圧力調
整手段を設け、前記掲揚対象物のなびかせ程度を強弱調
整可能に形成されていることを特徴とする。したがっ
て、請求項1または請求項2の発明の作用効果に加え、
微風,無風状態やその材質の軽重に拘わらず掲揚対象物
を最良的状態でなびかせることができる。また、自然風
方向と同じまたは反対の方向にもなびかせることができ
る。
【0018】また、請求項4の発明は、前記圧力気体吹
付手段を前記縦ポールの周面方向に離隔配設された複数
組から形成するとともに、各圧力気体吹付手段ごとに前
記圧力気体供給導路および前記圧力気体生成手段を設
け、前記掲揚対象物に圧力気体を吹付ける圧力気体吹付
手段を切替えて前記掲揚対象物のなびかせ方向を選択的
に切替え可能に形成されていることを特徴とする。した
がって、請求項1〜3に係る発明の作用効果に加え、さ
らに例えば観客が見易い方向になびかせたり、あるいは
微風状態において他の掲揚対象物が自然風方向に弱々と
なびくのに対して当該掲揚対象物のみを自然風方向と反
対の方向にしかも力強くなびかせることができる。
【0019】また、請求項5の発明は、前記圧力気体吹
付手段を前記ポールの周面方向に離隔配設された複数組
から形成するとともに前記圧力気体供給導路を対応する
複数組設け、かつ共通1台の前記圧力気体生成手段で生
成された圧力気体をいずれか1つの圧力気体吹付手段に
供給可能に切替える供給切替制御手段を設け、前記掲揚
対象物のなびかせ方向を選択的に切替え可能に形成され
ていることを特徴とする。したがって、請求項4の発明
の場合と同様な作用効果を奏することができる他、さら
に圧力気体生成手段が各圧力気体吹付手段に共通する1
台でよいから、一段と低コストで具現化でき取扱いも容
易となる。
【0020】また、請求項6の発明は、前記掲揚対象物
が前記縦ポールの上方部に設けられたガイド手段に回行
可能に取付けられたロープを介して前記上下方向に昇降
可能かつ前記掲揚位置に保持可能とされ、該ガイド手段
が前記縦ポールの軸線を中心に回動可能に形成されてい
ることを特徴する。したがって、掲揚対象物が縦ポール
にからまってしまうことを防止できる。よって、請求項
4または請求項5の発明の場合の選択切換えによる実効
を一段と助長することができる。
【0021】また、請求項7の発明は、前記縦ポールに
対する風向きを検出する風向き検出手段と,検出された
風向きと同じまたは反対の方向に圧力気体を吹付け可能
な圧力気体吹付手段を選択するとともに選択された圧力
気体吹付手段に圧力気体を供給可能に切替える吹付方向
切替制御手段とを設け、前記掲揚対象物を検出された風
向きと同じまたは反対の方向になびかせ可能に形成され
ていることを特徴とする。したがって、請求項4または
請求項5の発明の場合の選択切換えを自然風の向きに対
応させて自動的に行える。したがって、一段と取扱いが
容易で利用性が高まる。
【0022】さらに、請求項8の発明は、前記圧力気体
生成手段を駆動・停止または前記圧力気体生成手段と前
記圧力気体供給導路との間に設けられた弁機構を開閉さ
せるための駆動信号を出力可能な信号出力制御手段を設
け、前記掲揚対象物を駆動信号が出力されたことを条件
にまたは出力されている期間中になびかせ可能に形成さ
れていることを特徴とする。したがって、請求項1〜7
に係る発明の場合の作用効果に加え、さらに信号出力制
御手段の駆動信号の出力タイミングを適宜に設定してお
けば、必要時かつ例えば間歇的に掲揚対象物を自動的に
なびかせることができる。
【0023】さらに、請求項9の発明は、駆動時間と停
止時間とを設定可能な時間設定手段を設け、かつ前記信
号出力制御手段が設定された該駆動時間中に前記駆動信
号を出力可能かつ該停止時間中に駆動信号を出力不能に
形成されていることを特徴とする。したがって、請求項
8の発明の場合の作用効果に加え、さらに例えばタイマ
ーに駆動時間と停止時間とを設定しておくだけで、間歇
的にしかも繰り返してなびかせることができる。
【0024】さらに、請求項10の発明は、前記信号出
力制御手段が、接近検出手段によって前記縦ポールに向
って接近した検出対象が検出されたことを条件に予めセ
ットされた設定時間だけ前記駆動信号を出力可能に形成
されていることを特徴とする。したがって、請求項8の
発明の場合の作用効果に加え、さらに検出対象(例えば
通行人や車)が縦ポールに接近したことが検出された場
合つまり近付いた時に必要とする設定時間だけ掲揚対象
物をなびかせることができる。
【0025】さらにまた、請求項11の発明は、前記信
号出力制御手段が、風速検出手段によって検出された風
速が予めセットされた設定風速以下であることを条件に
前記駆動信号を出力可能に形成されていることを特徴と
する。したがって、請求項8の発明の場合の作用効果に
加え、さらに設定風速を掲揚対象物をなびかせ可能な自
然風の例えば最低的風速にセットしておけば、微風,無
風状態時のみに掲揚対象物を人工風によってなびかせる
ことができる。
【0026】さらにまた、請求項12の発明は、前記信
号出力制御手段が、光量検出手段によって検出された光
量が予めセットされた設定光量以上であることを条件に
前記駆動信号を出力可能に形成されていることを特徴と
する。したがって、請求項8の発明の場合の作用効果に
加え、さらに設定光量を例えば夜明時あるいは人通りの
多くなる日中時の明るさに対応する光量にセットしてお
けば、例えば宣伝効果を効率よく上げられる期間中だけ
なびかせることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。 (第1の実施形態)本縦ポールを利用した掲揚装置は、
図1に示す如く、基本的構成が従来例(図10)の場合
と同様な旗30の掲揚装置とされ、かつ圧力気体吹付手
段40と,圧力気体生成手段50と,圧力気体供給導路
(15)とを設け、微風,無風状態であっても掲揚対象
物(30)を縦ポール10を中心として圧力気体の吹付
け方向になびかせることができるように構成されてい
る。
【0028】図1において、縦ポール10は、地上(あ
るいは固定または回動可能に保持する専用台)に立設さ
れたアルミニウム合金材料製の中空円筒部材から形成さ
れ、その上方部13には上蓋17および滑車を利用した
ガイド手段18が設けられ、かつ下方部11には係止具
12が設けられている。縦ポール10は中実であっても
よく、かつ材質は不問である。また、縦ポール10は、
下方部11を地上(専用台)に直立させる場合に限ら
ず、例えば建家の柱や壁面に傾斜固定する場合でもよ
い。
【0029】ガイド手段18は、ロープ20をループ
(20L,20R)状に保持可能かつ回行可能にガイド
し、係止具12はロープ20の下端部を係止できるよう
にフック形状とされている。ループ状のロープ20の他
方側20Rには、掲揚対象物を形成する旗30の左辺3
0Lに設けられた取付具25,26を介して当該旗30
を取付け、取外しできる。
【0030】なお、旗30は、布製とされているが、他
の材質(例えば、紙,革,合成樹脂等)でもよい。ま
た、矩形とされているが、他の形状(例えば、三角形
等)でもよい。
【0031】ここに、圧力気体吹付手段40は、図1に
示す掲揚位置において縦ポール10側からロープ20
(20R)を介して間接的に保持された旗30側に向け
て圧力気体(この実施形態では、“空気”)を吹付け
る、つまり人口風を発生させる手段で、縦ポール10に
着脱可能でかつ吹付口やノズルを設けたホース,配管構
造から形成にしてもよいが、この実施形態の場合は、縦
ポール10に穿設されたスリット型の吹付口41A〜4
1Dから形成してある。
【0032】すなわち、図8(A)に示すように、上方
の吹付口41が長く下方に行くに従って短くされてい
る。掲揚位置に保持された旗30の上方部への吹付けを
強くして掲揚姿態を良好とするとともに、圧力気体の消
費量の節減化のためである。なお、図8(B)に示すよ
うに一体化してもよい。この場合は、吹付口41の幅寸
法をより小さくできる。さらに、吹付口41は、図8
(C)に示すように、掲揚された旗30の両面側に圧力
気体を吹付けられるように左右一対(41L,41R)
としてもよい。
【0033】さらにまた、図8に示すスリット型に対し
て図9(A),(B)に示す単形型としてもよい。同
(A)は丸形,同(B)は逆三角形を示す。なお、同
(C)に示す如くノズル型とし、各ノズル(41A〜4
1D)の傾斜角度をそれぞれに異なるようにしてもよ
い。
【0034】圧力気体供給導路(15)は、詳細後記の
圧力気体生成手段50と圧力気体吹付手段40とを結び
圧力気体生成手段50で生成された圧力気体を圧力気体
吹付手段40へ供給する手段で、上記縦ポール10の中
空部15を利用して構築してある。低コスト化と外観良
好化のためである。但し、この圧力気体供給導路(1
5)は、中空部15内あるいは縦ポール10の外周面に
沿って配設可能なホースや配管から形成してもよい。こ
のホース等の材質(例えば、金属,合成樹脂,ゴム等)
は問わない。
【0035】圧力気体生成手段50は、人口風を発生さ
せる元の圧力気体を生成する手段で、この実施形態の場
合、図1に示すモータ付のコンプレッサ51,アキュム
レータ52および滅圧弁式のレギュレータ53から形成
されている。弁機構60は、遠隔操作可能とされ、実質
的には上記圧力気体供給導路(15)の一部を形成する
管路54,61間を選択的に連通・遮断可能に形成され
ている。つまり、連通状態において圧力気体を圧力気体
吹付手段40側へ供給することができる。もとより、圧
力気体生成手段50は、ファンやブロワから形成しても
よい。
【0036】なお、圧力気体生成手段50を小型のコン
プレッサ51,ファンやブロワとし、このコンプレッサ
51等をON−OFFさせて圧力気体を吹付け、停止さ
せる構成とする場合にあっては、コンプレッサ51等を
縦ポール10内に納めあるいはその外周面に取付けるよ
うにしても実施することができる。
【0037】上記レギュレータ53は、圧力気体吹付手
段40に供給する気体の圧力を強弱調整する気体圧力調
整手段を形成する。遠隔操作調整可能である。但し、こ
の気体圧力調整手段は、気体圧力吹付手段40の構造お
よび圧力気体供給導路(15)との接続構造によって
は、圧力気体供給導路(15)に設けてもよい。例え
ば、圧力気体吹付手段40を複数ノズルから形成しかつ
圧力気体供給導路がそのノズル本数と同数のホースから
形成されている場合には、各ノズルに対応する数の開度
調整弁とする等である。なお、ホース自体の有効断面積
を調整する絞り方式としてもよい。
【0038】また、ファンやブロワを採用する場合は、
例えばインバータ駆動回路によって回転速度可変型に形
成し、生成圧力の強弱を調整するように形成することが
できる。
【0039】図2において、駆動制御ユニット70は、
CPU71,ROM72,RAM73,操作パネル(P
NL)74,表示器(IND)75,タイマー(時間管
理回路)76,入力ポート(IP)77および出力ポー
ト(OP)78を含み、本装置全体を駆動制御すること
ができる。RAM73には、設定テーブル73Tが形成
されている。
【0040】出力ポート78には、上記のコンプレッサ
51,レギュレータ53および弁機構60が接続され、
かつ入力ポート77には接近検出手段81,風速検出手
段82,光量検出手段83および風向き検出手段84が
接続されている。
【0041】接近検出手段81は、予め決めた検出対象
が本装置(10)に近づいたことを検出する手段で、発
光器と受光器とからなり、発光器からの検出ビームが検
出対象に遮られることによって受光器に入射されなくな
った場合に接近を検出する(図4のST17)。すなわ
ち、当該旗30を認識させるべき対象(車内の人,通行
人等)が縦ポール10(30)に接近したことを自動検
出可能に形成されている。
【0042】風速検出手段82は、図1では図示省略し
たが縦ポール10の上方部13に取付けられ、自然風の
風速Vdを検出する(ST12)。気象観測に供される
風速計を採用している。検出風速VdはRAM73のワ
ークエリアに更新記憶される。これと関連し、設定風速
Vsは、操作パネル74上のキー操作によりセットさ
れ、RAM73内の設定テーブル73Tに記憶されてい
る。設定風速Vsは、旗30を十分になびかせることの
できない自然風の最低的風速以下にセットするのが望ま
しい。
【0043】また、光量検出手段83は、本装置周辺の
明るさつまり光量Qdを検出(ST23)する手段で、
光電変換素子を利用している。検出光量QdはRAM7
3のワークエリアに更新記憶される。これと関連し、設
定光量Qsは、上記場合と同様に、キー操作によりセッ
トされ設定テーブル73Tに記憶されている。
【0044】また、風向き検出手段84は、縦ポール1
0に向う自然風の風向きを検出する手段である。縦ポー
ル10の上方部13に設置するのが好ましい。図1で正
面(紙面手前)から見て左方向か右方向かを検出可能で
あれば十分である。気象観測における例えば南南東のよ
うに細かく検出できなくてもよい。なお、この利用方法
は、第2の実施形態で説明する。
【0045】操作パネル74には、図3に示す如く、自
動運転(図4のST10のYES)を選択する自動キー
74Aと、手動運転(ST10のNO)を選択する手動
キー74Mと、自動運転を選択した場合に使用される時
間駆動キー74T,接近時駆動キー74P,風速低下時
駆動キー74Vおよび光量増大時駆動キー74Bと、手
動運転を選択した場合に使用される駆動キー70ONお
よび停止キー74OFFと、圧力設定キー74RGと、
第2の実施形態において使用する風向き対応駆動キー7
4Dと、左向きキー74DLおよび右向きキー74DR
とが設けられている。
【0046】ここに、信号出力制御手段は、弁機構60
を開閉させるための駆動信号S1(図1参照)を出力す
る手段で、信号出力制御プログラムを格納させたROM
72とCPU71とから形成され、この実施形態の場合
には図4のST13,ST18,ST22で実行され
る。すなわち、駆動信号S1が出力(例えば、Hレベ
ル)されると弁機構60が開放され、ST15で消滅
(Lレベル)すると弁機構60は閉塞される。なお、駆
動信号S1は、圧力気体生成手段50(51)を駆動・
停止させるものと形成してもよい。この場合は、弁機構
60を開放しておくべきである。
【0047】時間設定手段は、駆動時間と停止時間とを
設定するもので、操作パネル74上の例えば置数キーと
設定制御プログラムを格納させたROM72とCPU7
1とから形成されている。なお、駆動時間および停止時
間は、それぞれ何時何分から何時何分までと設定するも
のと形成してもよいが、この実施形態では駆動時間(例
えば、5分間)と停止時間(例えば、30秒)とを設定
するように形成してある。設定テーブル73Tに記憶さ
れる。
【0048】この時間設定手段との関係において、上記
の信号出力制御手段(71,72)は、自動キー74A
が押下操作(図4のST10のYES)されかつ時間駆
動キー74Tが押下操作(ST11のYES)されたこ
とを条件に、駆動時間中(ST12のYES)は駆動信
号S1を出力(Hレベル)し、停止時間中(ST14の
YES)には消滅(Lレベル)する。タイマー76の時
間を参照として行う。
【0049】また、上記の接近検出手段81との関係に
おいては、接近時駆動キー74Pが押下操作(ST16
のYES)された場合に、接近する人や車が検出(ST
17のYES)されたことを条件に駆動信号S1を設定
テーブル73Tに予めセットされた設定時間Ts(例え
ば、2分間)だけ出力(ST18,ST19のNO)す
る。設定時間Tsの経過後に消滅(ST15)する。
【0050】さらに、風速検出手段82との関係におい
ては、風速低下時駆動キー74Vが押下操作(ST20
のYES)された場合に、検出風速Vdが設定テーブル
73Tにセットされた設定風速Vs以下(ST21のY
ES)となったことを条件に出力(ST22)し、設定
風速Vsを越える場合には消滅(ST15)する。
【0051】さらに、光量検出手段83との関係におい
ては、光量増大時駆動キー74Bが押下操作(ST23
のYES)されている場合に、検出光量Qdが設定テー
ブル73Tにセットされた設定光量Qs以上(ST24
のYES)であることを条件に出力(ST22)し、設
定光量Qs未満である場合(ST24のNO)に消滅
(ST15)する。
【0052】さらにまた、手動キー74Mが押下操作
(ST10のNO)されかつ駆動キー74ONが押下操
作(ST25のYES)された場合に出力(ST22)
し、停止キー70OFFが押下操作(ST25のNO)
さらた場合に消滅(ST15)する。
【0053】次に、この第1の実施形態の作用を説明す
る。 (手動運転の場合)操作パネル74上の手動キー74M
を押下操作(図4のST10のNO)しかつ駆動キー7
4ONを押下操作(ST25のYES)する。すると、
信号出力制御手段(71,72)が、駆動信号S1を出
力(Hレベル)し(ST22)、弁機構60を開放して
図1に示す管路54,61を連通させる。
【0054】ここに、圧力気体生成手段50を形成する
アキュムレータ52には、予め駆動されたコンプレッサ
51により所定圧力の気体(空気)が生成保留されてい
るので、圧力気体供給導路(15)を通して圧力気体吹
付手段40に圧力気体が供給される。圧力気体吹付手段
40の各吹付口41A〜41Dから掲揚位置にある旗
(掲揚対象物)30へ向けて圧力気体が一斉に吹付けら
れる。なお、圧力気体生成手段50をファンやブロワか
ら形成した場合には、ファン等を駆動させればよい。
【0055】したがって、旗30は、その人工風(圧力
気体流れ)によってその方向に図1に示すようになび
く。なびかせ程度は、気体圧力調整手段を形成するレギ
ュレータ53によってその強弱を調整することができ
る。圧力設定キー74RGを用いて行う。よって、微風
や無風状態であっても、また旗30の材質による軽重に
拘わらず、掲揚対象物(30)を所定の掲揚位置におい
て軽快になびかせることができる。勿論、室内外や設置
場所に関係なくなびかせられる。さらに、微風(自然
風)の風向きと反対の方向になびかせることができる。
【0056】かくして、旗章等を明瞭に目視でき、精神
的充足感も高揚できる。また、例えば図5に示す3連旗
の場合、中央の縦ポール10Aに掲揚された主賓の国旗
30Aには大きな風速V1の自然風があるように勢いよ
くなびかせ、左側の社旗30Cについては小さな風速V
3であるように控目になびかせ、さらに日本国旗30B
についてはその中間風速V2の如くなびかせることがで
きる。オリンピックにおける金,銀,銅についても識別
化乃至差別化できる。また、他店の広告宣伝旗が垂れ下
っているのに対して、自店の広告宣伝旗のみを無風中に
なびかせることもできる。
【0057】(自動運転の場合)自動キー74Aを押下
操作(ST10のYES)し、引続き各キー74T,7
4P,74Vおよび74Bのいずれかを選択して押下操
作する。
【0058】時間駆動キー74Tを押下操作しあるいは
事前に押下操作しておくと、信号出力制御手段(71,
72)は、それを条件(ST11のYES)として、時
間設定手段(74,71,72)を用いかつ設定テーブ
ル73Tに予めセットされた駆動時間中(ST12のY
ES)であれば、駆動信号S1を出力(ST13)して
旗30をなびかせる。停止時間中(ST14のYES)
は、消滅(ST15)させる。したがって、例えば30
秒間隔で各5分間ずつ旗30を自動的になびかせること
ができるから、特に広告宣伝効果を飛躍的に向上させる
ことができ得る。
【0059】接近時駆動キー74Pを押下操作(ST1
6のYES)した場合には、信号出力制御手段(71,
72)は、接近検出手段81で例えば人(検出対象)が
接近して来たことが検出(ST17のYES)された場
合に駆動信号S1を出力(ST18)して旗30をなび
かせる。設定時間Tsの経過後(ST19のNO)に、
消滅(ST15)させる。
【0060】したがって、人や車が近づいた場合にのみ
所定時間(Ts)だけ旗30をなびかせかつその余の場
合は圧力気体を節減できるから、経済的でかつ掲揚目的
を十二分に発揮させることができる。
【0061】次に、風速低下時駆動キー74Vを押下操
作(ST20のYES)すると、風速検出手段82で検
出された自然風の風速Vdが予めセットされた設定風速
Vs以下となった場合(ST21のYES)に、駆動信
号S1を出力(ST22)して旗30を人工風でなびか
せることができる。自然風の風速Vdが設定風速Vsを
越える場合(ST21のNO)には、人工風を停止(S
T15)する。無駄な自動運転を一掃できる。
【0062】さらに、光量増大時駆動キー74Bを押下
操作(ST23のYES)すると、光量検出手段83で
検出された光量Qdが予めセットされた設定光量Qs以
上となった場合(ST24のYES)に、信号出力制御
手段(71,72)が駆動信号S1を出力(ST22)
し、それ未満の場合(ST24のNO)に消滅(ST1
5)させる。したがって、設定光量Qsの値を適宜に選
択セットしておけば、例えば日中のみに旗30をなびか
せ、夜間や雨の日に停止させることができる。
【0063】なお、信号出力制御手段(71,72)
を、上記接近検出手段81,風速検出手段82および光
量検出手段83との関係で、複合条件確立をもって駆動
信号S1を出力・消滅させるように形成してもよい。例
えば、Qd≧QsでVd≦Vsになった場合あるいは人
や車が検出された場合に出力させる等である。
【0064】(第2の実施形態)この第2の実施形態で
は、掲揚対象物(30)のなびかす方向を積極的かつ選
択的に切替え可能に構成してある。例えば、3連旗の2
つが微風(自然風)の右方向に弱くなびいているのに対
し、1つをそれらとは反対(右)方向に強く軽快になび
かせたり、観客や顧客が見慣れた方向になびかせられる
ことを可能とするためである。
【0065】すなわち、図6において、圧力気体吹付手
段40を縦ポール10の周面方向に隔離配設された複数
組〔この実施形態では左右に2組(40L,40R)〕
から形成するとともに、圧力気体供給導路(15)を対
応(同数)する複数組(15L,15R)と供給切替制
御手段(71,72)とを設け、圧力気体生成手段50
で生成された圧力気体をいずれか一方の圧力気体吹付手
段(40L,40R)に供給可能に形成し、縦ポール1
0に対する自然風の風向き(X1,X2)や微風,無風
状態であるか否かに拘わらず、旗30のなびかせ方向を
選択的に切替え可能に形成してある。
【0066】縦ポール10の中空部15内に仕切板16
を設けて、2つの中空部15L,15Rに仕切ってあ
る。すなわち、左側圧力気体吹付手段40L用の圧力気
体供給導路(15L)と、右側(40R)用の圧力気体
供給導路(15R)とを形成する。これとの関係で、弁
機構60とを結ぶ管路61も2つ(61L,61R)に
分けられている。なお、圧力気体生成手段50を複数
(2つ)の圧力気体吹付手段40L,40Rに対応させ
て複数〔2つ(50L,50R)〕に分ける場合には、
管路54も2つ(54L,54R)に分ければよい。
【0067】ここに、弁機構60は、第1の実施形態の
場合と異なり、管路54を管路61Lおよび61Rのい
ずれか一方に選択的に切替えて連通させることができる
ように構成してある。したがって、少なくとも2つの開
閉弁を含む。いずれも遠隔操作可能である。但し、圧力
気体生成手段50をブロワやファンから形成した場合
は、その型式(特性)により各開閉弁(ダンパー)を設
けても、設けなくともよい。
【0068】具体的には、供給切替制御プログラムを格
納させたROM72とCPU71とから形成された供給
切替制御手段(71,72)が、手動キー74Mが押下
操作(図7のST30のNO)され、かつ左(L)向き
キー74DLが押下操作(ST34のNO)された場合
に管路54に管路61Lを連通されるように弁機構60
を切替える切替信号(S1L)を出力(ST32)し、
右(R)向きキー74DRが押下操作(ST34のYE
S)された場合に管路61Rに連通させる切替信号(S
1R)を出力(ST33)する。
【0069】したがって、図6に示す自然風の風向き
(X1,X2)がいずれであっても、圧力気体吹付手段
は40Rを選択してその風向き(例えば、X1)と同じ
方向(X1)に人工風を吹付けあるいは圧力気体吹付け
手段40Lを選択してそれとは反対の方向(X2)に人
工風を吹付けることが可能である。
【0070】なお、圧力気体吹付手段(40)を縦ポー
ル10の軸線Zを中心に回動可能に装着された1台から
構成し、その吹付け方向を切替え可能に形成してもよ
い。
【0071】さらに、風向き検出手段84と、吹付方向
切替制御手段(CPU71,ROM72)とを設け、自
動運転が選択(ST30のYES)された場合に、検出
(ST31)された自然風向き〔L→R(X1)〕,
〔R→L(X2)〕と反対の方向に旗30をなびかせら
れるように自動的に切替え可能に形成してある。もとよ
り自然風向きと同じ方向に自動切替え可能に形成しても
よい。さらに、旗30のなびく方向を間歇的かつ自動的
に自動切替えることも可能である。
【0072】このように、自動運転(ST30のYE
S)および手動運転(ST30のNO)のいずれが選択
されても、旗30をその選択方向になびかせることがで
きる。しかし、ガイド手段18と係止具12が図1に示
すように固定的な1つであると、ロープ20に余裕がな
いときは旗30の一部が従来例の場合と同様に縦ポール
10にまとわりついてしまう虞れがある。
【0073】そこで、天蓋17をベアリング19を介し
て縦ポール10の軸線Zを中心に回動可能つまり天蓋1
7に取付けられたガイド手段18を図6に2点鎖線で示
すように向き変更可能に形成し、かつ係止具12を対応
させた2つ(12L,12R)から形成してある。かく
すれば、ロープ20(旗30)を人口風の方向に簡単に
姿勢調整できる。なお、他の構成は、第1の実施形態の
場合と同様につき、説明省略する。
【0074】かかる構成の第2の実施形態によれば、図
3に示す操作パネル74上の手動キー74Mを押下操作
(図7のST30のNO)して例えば右向きキー74D
Rを押下操作(ST34のYES)すると、供給切替制
御手段(71,72)が切替信号を出力して図6に示す
弁機構60を管路54と管路61Rとを連通するように
切替える(ST33)。
【0075】すると、圧力気体は当該圧力気体供給導路
15Rを通り右側の圧力気体吹付手段41AR(41A
R,41BR)からロープ20に取付けられた旗30に
吹付けられる。つまり、旗30をX1方向になびかせる
ことができる。この際、自然風がX2方向に吹いていた
としても、その方向(X2)と反対方向になびかせるこ
とができる。したがって、例えば図5に示す3連旗の場
合、X2方向に弱くなびく他の旗(30B,30C)に
対し、1つの旗(例えば、30A)のみをそれとは反対
方向(X1)に力強く軽快になびかせられるから、例え
ば宣伝効果を飛躍的に向上できる。
【0076】左向きキー74DLを押下操作(ST34
のNO)には、左側の圧力気体吹付手段40Lに選択切
替される。この際、ロープ20の下端部を係止具12R
から外し、180度回動させればガイド手段18を図6
に2点鎖線で示すように、選択切替された方向X2に位
置変更できる。しかる後に、下端部を係止具12Lに取
付ける。したがって、旗30を縦ポール10にからませ
ずに選択された反対方向(X2)に円滑になびかせるこ
とができる。
【0077】自動運転を選択(ST30のYES)する
と、供給切替制御手段(71,72)が風向き検出手段
84で検出された風向き(例えば、X1)と反対方向
(X2)に旗30をなびかせるように自動切替え(ST
32)する。したがって、自然風の向きが変わる度に他
の旗30と異なる向きになびくので例えば宣伝効果を一
段と向上できる。
【0078】なお、以上の実施形態では、縦ポール10
にロープ20を介して掲揚対象物(30)を掲揚位置に
間接的に保持させる構造について説明したが、縦ポール
10に直接保持(例えば、ひもで結ぶ)させる構造とし
てもよい。また、図12に示す補助的な横ポール150
を有する場合でもそのまま実施することができる。
【0079】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、掲揚位置にお
いて縦ポール側から掲揚対象物側に向けて圧力気体を吹
付け可能に形成された圧力気体吹付手段と,圧力気体を
生成する圧力気体生成手段と,この圧力気体生成手段と
該圧力気体吹付手段とを結び該圧力気体吹付手段へ圧力
気体を供給可能に形成された圧力気体供給導路とを設
け、縦ポール側から掲揚位置に保持された掲揚対象物に
向けて人口風を吹付け可能に構成されているので、微
風,無風状態であってもかつ室内外に拘わらず掲揚対象
物を縦ポールを中心に圧力気体の吹付け方向に何時でも
確実になびかせることができる。
【0080】また、請求項2の発明によれば、縦ポール
に上下方向に延る中空部を設けるとともに圧力気体供給
導路が該中空部を利用した構成とされているので、請求
項1の発明の場合と同様な効果を奏することができる
他、さらに、一段と低コストで具現化できるとともに外
観も良好となる。
【0081】また、請求項3の発明によれば、圧力気体
生成手段または圧力気体供給導路に、圧力気体吹付手段
に供給する気体の圧力を強弱調整する気体圧力調整手段
を設け、掲揚対象物のなびかせ程度を強弱調整可能に形
成されているので、微風,無風状態やその材質の軽重に
拘わらず掲揚対象物を最良的状態でなびかせることがで
きる。また、自然風の方向と反対方向にもなびかせるこ
とができ、広告宣伝効果等を一段と助長できる。
【0082】また、請求項4の発明によれば、圧力気体
吹付手段を縦ポールの周面方向に離隔配設された複数組
から形成するとともに、各圧力気体吹付手段ごとに圧力
気体供給導路および圧力気体生成手段を設け、掲揚対象
物に圧力気体を吹付ける圧力気体吹付手段を切替えて掲
揚対象物のなびかせ方向を選択的に切替え可能に形成さ
れているので、例えば観客が見易い方向になびかせた
り、あるいは微風状態において他の掲揚対象物が自然風
方向に弱々となびくのに対して当該掲揚対象物のみを自
然風方向と反対の方向にしかも力強くなびかせることが
できる。
【0083】また、請求項5の発明によれば、圧力気体
吹付手段を前記ポールの周面方向に離隔配設された複数
組から形成するとともに圧力気体供給導路を対応する複
数組設け、かつ圧力気体生成手段で生成された圧力気体
をいずれか1つの圧力気体吹付手段に供給可能に切替え
る供給切替制御手段を設け、掲揚対象物のなびかせ方向
を選択的に切替え可能に形成されているので、請求項4
の発明の場合と同様な効果を奏することができる他、さ
らに圧力気体生成手段,各圧力気体吹付手段に共通の1
台でよいから一段と低コストで具現化でき取扱いも容易
となる。
【0084】また、請求項6の発明によれば、掲揚対象
物が前記縦ポールの上方部に設けられたガイド部材に回
行可能に取付けられたロープを介して上下方向に昇降可
能かつ掲揚位置に保持可能とされ、該ガイド部材が縦ポ
ールの軸線を中心に回動可能に形成されているので、掲
揚対象物が縦ポールにからまったり,まとわりついてし
まうことを防止できる。したがって、請求項4または請
求項5の発明の場合の選択切換えによる実効を一段と容
易化かつ助長できる。
【0085】また、請求項7の発明によれば、縦ポール
に対する風向きを検出する風向き検出手段と,検出され
た風向きと反対方向に圧力気体を吹付け可能な位置に取
付けられた圧力気体吹付手段を選択するとともに選択さ
れた圧力気体吹付手段に圧力気体を供給可能に切替える
吹付方向反対切替制御手段とを設け、掲揚対象物を検出
された風向きと反対の方向になびかせ可能に形成されて
いるので、請求項4または請求項5の発明の場合の選択
切換えを自然風の向きに対応させて自動的に行え、一段
と取扱いが容易である。
【0086】さらに、請求項8の発明によれば、圧力気
体生成手段を駆動・停止または圧力気体生成手段と圧力
気体導路との間に設けられた弁機構を開閉させるための
駆動信号を出力可能な信号出力制御手段を設け、掲揚対
象物を間歇的になびかせ可能に形成されているので、請
求項1〜7に係る発明の場合の効果に加え、さらに信号
出力制御手段の駆動信号出力タイミングを適宜に設定し
ておけば、必要時かつ間歇的に掲揚対象物を自動的にな
びかせることができる。
【0087】さらに、請求項9の発明によれば、駆動時
間と停止時間とを設定可能な時間設定手段を設け、かつ
信号出力制御手段が設定された該駆動時間中に前記駆動
信号を出力可能かつ該停止時間中に駆動信号を出力不能
に形成されているので、請求項8の発明の場合の効果に
加え、さらに例えばタイマーに駆動時間と停止時間とを
設定するだけで、間歇的なインターバルを繰り返し実行
させることができる。
【0088】さらに、請求項10の発明によれば、信号
出力制御手段が、接近検出手段によって検出対象が接近
したことが検出されたことを条件に予めセットされた設
定時間だけ駆動信号を出力可能に形成されているので、
請求項8の発明の場合の効果に加え、さらに例えば人や
車が近付いた時に必要とする設定時間だけ掲揚対象物を
なびかせることができる。
【0089】さらにまた、請求項11の発明よれば、信
号出力制御手段が、風速検出手段によって検出された風
速が予めセットされた設定風速以下であることを条件に
駆動信号を出力可能に形成されているので、請求項8の
発明の場合の効果に加え、さらに設定風速を掲揚対象物
をなびかせ可能な自然風の最低的風速にセットしておけ
ば、微風,無風状態時のみに掲揚対象物を人工風によっ
てなびかせることができる。
【0090】さらにまた、請求項12の発明によれば、
信号出力制御手段が、光量検出手段によって検出された
光量が予めセットされた設定光量以上であることを条件
に前記駆動信号を出力可能に形成されているので、請求
項8の発明の場合の効果に加え、さらに設定光量を夜明
時あるいは人通りの多くなる日中時の明るさに対応する
光量にセットしておけば、例えば宣伝効果を効率よく上
げられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る主要構成を説明
するための図である。
【図2】同じく、駆動制御ユニットを説明するためのブ
ロック図である。
【図3】同じく、操作パネル上の各キーを説明するため
の図である。
【図4】同じく、動作を説明するためのフローチャート
である。
【図5】同じく、運転態様例を説明するための図であ
る。
【図6】第2の実施形態を説明するための一部を破断,
省略した正面図である。
【図7】同じく、動作を説明するためのフローチャート
である。
【図8】第1および第2の実施形態における圧力気体吹
付手段を形成するスリット型吹付口とその変形例を説明
するための図である。
【図9】第1および第2の実施形態における圧力気体吹
付手段を形成する単形型吹付口とその変形例を説明する
ための図である。
【図10】従来例(1)を説明するための図である。
【図11】従来例(2)を説明するための図である。
【図12】従来例(3)を説明するための図である。
【符号の説明】
10 縦ポール 11 下方部 12,12L,12R 係止具 13 上方部 15 中空部(圧力気体供給導路) 16 仕切板 17 天蓋 18 ガイド手段 20 ロープ 25,26 取付具 30 旗(掲揚対象物) 31L 左辺 40 圧力気体吹付手段 41 吹付口 50 圧力気体生成手段 51 コンプレッサー 52 アキュムレータ(気体圧力調整手段) 53 レギュレータ 54 管路 60 弁機構 61 管路 70 駆動制御ユニット 71 CPU(供給切替制御手段,吹付方向切替制御手
段,信号出力制御手段,時間設定手段) 72 ROM(供給切替制御手段,吹付方向切替制御手
段,信号出力制御手段,時間設定手段) 73 RAM 73T 設定テーブル 74 操作パネル(時間設定手段) 74A 自動キー 74T 時間駆動キー 74P 接近時駆動キー 74V 風速低下時駆動キー 74B 光量増大時駆動キー 74D 風向き対応駆動キー 74M 手動キー 74ON 駆動キー 74OFF 停止キー 74DL 左向きキー 74DR 右向きキー 74RG 圧力設定キー 75 表示器 76 タイマー 77 入力ポート 78 出力ポート 81 接近検出手段 82 風速検出手段 83 光量検出手段 84 風向き検出手段 100 横ポール 200 昇降手段 300 旗(掲揚対象物) 300U 上辺 300L 左辺
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長島 悦夫 埼玉県与野市鈴谷6−4−2−502 (72)発明者 寺島 茂一 神奈川県川崎市高津区新作6−6−13− 301

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦ポールと,この縦ポールの上下方向に
    おける掲揚位置に直接または間接的に保持可能とされた
    掲揚対象物とを具備してなる縦ポールを利用した掲揚装
    置において、 前記掲揚位置において前記縦ポール側から前記掲揚対象
    物側に向けて圧力気体を吹付け可能に形成された圧力気
    体吹付手段と,圧力気体を生成する圧力気体生成手段
    と,この圧力気体生成手段と該圧力気体吹付手段とを結
    び該圧力気体吹付手段へ圧力気体を供給可能に形成され
    た圧力気体供給導路とを設け、無風状態であっても前記
    掲揚対象物を前記縦ポールを中心として圧力気体の吹付
    け方向になびかせることができるように構成した、こと
    を特徴とする。
  2. 【請求項2】 前記縦ポールに上下方向に延る中空部を
    設けるとともに前記圧力気体供給導路が該中空部を利用
    して構成されている請求項1記載の縦ポールを利用した
    掲揚装置。
  3. 【請求項3】 前記圧力気体生成手段または前記圧力気
    体供給導路に、前記圧力気体吹付手段に供給する気体の
    圧力を強弱調整する気体圧力調整手段を設け、前記掲揚
    対象物のなびかせ程度を強弱調整可能に形成されている
    請求項1または請求項2記載の縦ポールを利用した掲揚
    装置。
  4. 【請求項4】 前記圧力気体吹付手段を前記縦ポールの
    周面方向に離隔配設された複数組から形成するととも
    に、各圧力気体吹付手段ごとに前記圧力気体供給導路お
    よび前記圧力気体生成手段を設け、前記掲揚対象物に圧
    力気体を吹付ける圧力気体吹付手段を切替えて前記掲揚
    対象物のなびかせ方向を選択的に切替え可能に形成され
    ている請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載
    された縦ポールを利用した掲揚装置。
  5. 【請求項5】 前記圧力気体吹付手段を前記ポールの周
    面方向に離隔配設された複数組から形成するとともに前
    記圧力気体供給導路を対応する複数組設け、かつ共通1
    台の前記圧力気体生成手段で生成された圧力気体をいず
    れか1つの圧力気体吹付手段に供給可能に切替える供給
    切替制御手段を設け、前記掲揚対象物のなびかせ方向を
    選択的に切替え可能に形成されている請求項1から請求
    項3までのいずれか1項に記載された縦ポールを利用し
    た掲揚装置。
  6. 【請求項6】 前記掲揚対象物が前記縦ポールの上方部
    に設けられたガイド手段に回行可能に取付けられたロー
    プを介して前記上下方向に昇降可能かつ前記掲揚位置に
    保持可能とされ、該ガイド手段が前記縦ポールの軸線を
    中心に回動可能に形成されている請求項4または請求項
    5記載の縦ポールを利用した掲揚装置。
  7. 【請求項7】 前記縦ポールに対する風向きを検出する
    風向き検出手段と,検出された風向きと同じまたは反対
    の方向に圧力気体を吹付け可能な圧力気体吹付手段を選
    択するとともに選択された圧力気体吹付手段に圧力気体
    を供給可能に切替える吹付方向切替制御手段とを設け、
    前記掲揚対象物を検出された風向きと同じまたは反対の
    方向になびかせ可能に形成されている請求項4または請
    求項5記載の縦ポールを利用した掲揚装置。
  8. 【請求項8】 前記圧力気体生成手段を駆動・停止また
    は前記圧力気体生成手段と前記圧力気体供給導路との間
    に設けられた弁機構を開閉させるための駆動信号を出力
    可能な信号出力制御手段を設け、前記掲揚対象物を駆動
    信号が出力されたことを条件にまたは出力されている期
    間中になびかせ可能に形成されている請求項1から請求
    項7のいずれか1項に記載された縦ポールを利用した掲
    揚装置。
  9. 【請求項9】 駆動時間と停止時間とを設定可能な時間
    設定手段を設け、かつ前記信号出力制御手段が設定され
    た該駆動時間中に前記駆動信号を出力可能かつ該停止時
    間中に駆動信号を出力不能に形成されている請求項8記
    載の縦ポールを利用した掲揚装置。
  10. 【請求項10】 前記信号出力制御手段が、接近検出手
    段によって前記縦ポールに向って接近した検出対象が検
    出されたことを条件に予めセットされた設定時間だけ前
    記駆動信号を出力可能に形成されている請求項8記載の
    縦ポールを利用した掲揚装置。
  11. 【請求項11】 前記信号出力制御手段が、風速検出手
    段によって検出された風速が予めセットされた設定風速
    以下であることを条件に前記駆動信号を出力可能に形成
    されている請求項8記載の縦ポールを利用した掲揚装
    置。
  12. 【請求項12】 前記信号出力制御手段が、光量検出手
    段によって検出された光量が予めセットされた設定光量
    以上であることを条件に前記駆動信号を出力可能に形成
    されている請求項8記載の縦ポールを利用した掲揚装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008533535A (ja) * 2005-03-16 2008-08-21 イエベネ・デ・マドリード、ゴンサロ 広告装置用の強制旗振りシステム及び同様のもの、並びにこのシステムの対応する作動方法
JP6188261B1 (ja) * 2016-08-24 2017-08-30 俊之介 島野 旗掲揚装置

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JP2018031900A (ja) * 2016-08-24 2018-03-01 俊之介 島野 旗掲揚装置

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