JPH09113657A - 時 計 - Google Patents

時 計

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Publication number
JPH09113657A
JPH09113657A JP7270888A JP27088895A JPH09113657A JP H09113657 A JPH09113657 A JP H09113657A JP 7270888 A JP7270888 A JP 7270888A JP 27088895 A JP27088895 A JP 27088895A JP H09113657 A JPH09113657 A JP H09113657A
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JP
Japan
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sound
time
speakers
clock
speaker
Prior art date
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Pending
Application number
JP7270888A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Muranishi
勝 村西
Hidehiko Shindo
英彦 神藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP7270888A priority Critical patent/JPH09113657A/ja
Publication of JPH09113657A publication Critical patent/JPH09113657A/ja
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  • Electric Clocks (AREA)
  • Electromechanical Clocks (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】同じ部屋に寝ている複数の人の内、ある特定の
人のみを起こし、他の人を起こさないという機能を実現
する。 【解決手段】目覚まし時計に複数のスピーカを設け、複
数のスピーカから放射された音を干渉により、相殺させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は定まった時間にアラ
ームを鳴らす時計,目覚まし時計に関する。
【0002】
【従来の技術】時刻の表示機能の他に、予めセットした
時刻にアラームを鳴らす機能を有する時計が市販されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現在市販されている目
覚まし時計は、予めセットした時刻にアラームを鳴らす
機能を有している。通常の目覚まし時計では、一つの部
屋に複数の人が寝ていた場合、一人の人が目覚ましをセ
ットすると、他の人まで目を覚ましてしまう。
【0004】本発明の目的は同じ部屋に寝ていても、目
を覚ましたい一人だけを起こす目覚まし時計を提供する
事にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】時刻もしくは所定の時刻
からの経過時間を表示する表示手段と、音を発生する音
源と、所定の時刻または時間を記憶する記憶手段を有
し、前記表示手段で表示された時刻または経過時間が前
記記憶手段で記憶された時刻または時間に一致した時点
で音源から音を発生する時計を、前記時計がさらに音検
出手段を有すると共に、前記音源が、前記音検出手段か
らの信号に無関係に音を出す第1の音発生手段と、前記
音検出手段からの信号に対応して音を発生する第2の音
発生手段から構成され、少なくとも前記音検出手段の近
傍を、第1の音発生手段から発生した音を第2の音発生
手段から発生した音で相殺させる事を特徴とした時計と
する。
【0006】請求項1に該当する時計を、音検出手段と
第2の音発生手段の間に、第1の音発生手段から発生す
る音の周波数の、近傍の周波数を中心周波数とするバン
ドパスフィルタを有する事を特徴とする時計とする。
【0007】請求項1に該当する時計を、音検出手段と
第2の音発生手段の間隔が、第1の音発生手段から発生
する音の波長の、四分の一よりも短い事を特徴とする時
計とする。
【0008】請求項1に該当する時計を、第1の音発生
手段から発生する音の波形が正弦波状である事を特徴と
する時計とする。
【0009】請求項1に該当する時計を、第1の音発生
手段から、その波形が正弦波状である音を、断続的に発
生する事を特徴とする時計とする。
【0010】請求項1に該当する時計を、第2の音発生
手段と音検出手段が一つの筐体に取り付けられていると
共に、前記筐体の共振周波数が、第1の音発生手段から
発生する音の振動数からずらしてある事を特徴とする時
計とする。
【0011】請求項1に該当する時計を、第2の音発生
手段と音検出手段が一つの筐体に取り付けられていると
共に、前記筐体内部に振動を吸収する吸収手段を有する
事を特徴とする時計とする。
【0012】時刻もしくは所定の時刻からの経過時間を
表示する表示手段と、音を発生する音源と、所定の時刻
もしくは時間を記憶する記憶手段を有し、前記表示手段
で表示された時刻もしくは時間が前記記憶手段で記憶さ
れた時刻もしくは時間に一致した時点で前記音源から音
を発生する時計を、前記音源が、複数の音発生手段から
構成されていると共に、前記複数の音発生手段から同一
波形の音を発生する事を特徴とする時計とする。
【0013】請求項8に該当する時計を、音源から発生
する音の波形が正弦波状である事を特徴とする時計とす
る。
【0014】請求項8に該当する時計を、複数の音発生
手段から発生する音の強度と位相を互いに調節する調節
手段を有する事を特徴とする時計とする。
【0015】時刻もしくは所定の時刻からの経過時間を
表示する表示手段と、音を発生する音源と、所定の時刻
もしくは時間を記憶する記憶手段を有し、前記表示手段
で表示された時刻もしくは時間が前記記憶手段で記憶さ
れた時刻もしくは時間に一致した時点で前記音源から音
を発生する時計を、前記音源が、2個の音発生手段から
構成されており、2個の前記音発生手段から発生する音
が、同一の周波数の正弦波状の波形をした音であると共
に、2個の前記音発生手段から発生する音の位相が互い
に略二分の一周期ずれている事を特徴とする時計とす
る。
【0016】請求項8,11に該当する時計を、音源か
ら発生する音の強度または周波数が、変調されている事
を特徴とする時計とする。
【0017】時刻もしくは所定の時刻からの経過時間を
表示する表示手段と、音を発生する音源と、所定の時刻
もしくは時間を記憶する記憶手段を有し、前記表示手段
で表示された時刻もしくは時間が前記記憶手段で記憶さ
れた時刻もしくは時間に一致した時点で前記音源から音
を発生する時計を、前記音源が、2個の音発生手段から
構成されており、2個の前記音発生手段から発生する音
が、同一の周波数の正弦波状の波形をした音であり、2
個の前記音発生手段から発生する音の位相が互いに略一
致していると共に、2個の音源の間隔が音源から発生す
る音の波長の二分の一に略一致している事を特徴とする
時計とする。
【0018】請求項11,13に該当する時計を、2個
の音発生手段の中央部分に中央である事を示すマークが
付いている事を特徴とする時計とする。
【0019】時刻もしくは所定の時刻からの経過時間を
表示する表示手段と、音を発生する音源と、所定の時刻
もしくは時間を記憶する記憶手段を有し、前記表示手段
で表示された時刻もしくは時間が前記記憶手段で記憶さ
れた時刻もしくは時間に一致した時点で前記音源から音
を発生する時計を、前記音源が、2個の音発生手段から
構成されており、2個の前記音発生手段から発生する音
が、同一の周波数の正弦波状の波形をした音であり、2
個の前記音発生手段から発生する音の位相が互いに略四
分の一周期ずれていると共に、2個の音源の間隔が音源
から発生する音の波長の四分の一に略一致している事を
特徴とする時計とする。
【0020】請求項15に該当する時計を、2個の音発
生手段の一方を基準にした場合に、他方の位相を四分の
一周期進み位相と四分の一周期遅れ位相に切換える切り
替え手段を有する事を特徴とする時計とする。
【0021】時刻もしくは所定の時刻からの経過時間を
表示する表示手段と、音を発生する音源と、所定の時刻
もしくは時間を記憶する記憶手段を有し、前記表示手段
で表示された時刻もしくは時間が前記記憶手段で記憶さ
れた時刻もしくは時間に一致した時点で前記音源から音
を発生する時計を、前記音源が、2個の音発生手段から
構成されており、2個の前記音発生手段から発生する音
が、同一の周波数の正弦波状の波形をした音であり、2
個の前記音発生手段から発生する音の位相差をΔφ、2
個の音源の間隔をL、音源から発生する音の波長をλと
した時に、Δφ,L,λが、Δφ+2πL/λ=π、な
る関係を略満たしている事を特徴とする時計とする。
【0022】請求項8,11,13,15,17に該当
する時計を、音発生手段から放射される音が干渉によっ
て相殺される位置に、その事を示すマークが付いている
事を特徴とする時計とする。
【0023】時刻もしくは所定の時刻からの経過時間を
表示する表示手段と、音を発生する音源と、所定の時刻
もしくは時間を記憶する記憶手段を有し、前記表示手段
で表示された時刻もしくは時間が前記記憶手段で記憶さ
れた時刻もしくは時間に一致した時点で前記音源から音
を発生する時計を、前記音源が、2個の音発生手段から
構成されており、2個の前記音発生手段から発生する音
が、同一の周波数の正弦波状の波形をした音であり、2
個の前記音発生手段から発生する音の波長を2個の音発
生手段の間隔の2倍と4倍に切換える波長切り替え手段
と、前記音発生手段から発生する音の波長が2個の音発
生手段の間隔の4倍の時に、2個の音発生手段から発生
する音の位相差を四分の一周期ずらす位相ずれ手段を有
する事を特徴とする時計とする。
【0024】請求項19に該当する時計を、2個の音発
生手段の一方を基準にした場合に、他方の位相を四分の
一周期進み位相と四分の一周期遅れ位相に切換える位相
切り替え手段を有する事を特徴とする時計とする。
【0025】請求項16,19,20に該当する時計
を、切り替え手段,波長切り替え手段または位相切り替
え手段に切換えられる、前記時計の動作状態を表示する
動作状態表示手段を有する事を特徴とする時計とする。
【0026】請求項8,11,13,15,17,19
に該当する時計を、音源から発生する音の強度が変調さ
れている事を特徴とする時計とする。
【0027】請求項8,11,13,15,17,19
に該当する時計を、複数の音発生手段が一つの筐体に取
り付けられていると共に、筐体の共振周波数が前記音発
生手段から発生する音の周波数からずらしてある事を特
徴とする時計とする。
【0028】請求項8,11,13,15,17,19
に該当する時計を、複数の音発生手段が一つの筐体に取
り付けられていると共に、筐体の内側に振動や音を吸収
する吸収手段を有する事を特徴とする時計とする。
【0029】複数のスピーカを用意し、これらのスピー
カから同じ周波数の音を発生させる。すると、これらの
音が干渉し、特定の場所においては干渉によって音が聞
こえなくなる。音が聞こえなくなるところが、目を覚ま
したくない人の頭の部分にくるようにする事で、特定の
人のみを起こす事ができる。
【0030】
【発明の実施の形態】図1から図8を用いて本発明の第
1の実施例について説明する。図1は本発明を用いた目
覚まし時計の外観図、図2は目覚まし時計の断面図、図
3はスイッチの拡大図、図4はスピーカ駆動回路図、図
5は動作原理図、図6は使用形態の予想図、図7は動作
原理図、図8は使用形態の予想図である。
【0031】図1の目覚まし時計21は文字盤1と長針
2,短針3によって通常の時計と同様に時刻を表示す
る。長針2,短針3はつまみ8により操作する事がで
き、時刻を合わせる事ができる。また適当な時刻におい
て、表示される時刻を0時0分とする事により、ある時
刻からの経過時間を表示させる事が可能である。この目
覚まし時計21は指示針4が文字盤1上で短針3と重な
った時点でスピーカ5,6から音を発生する構造となっ
ている。指示針4はつまみ9で操作する事ができ、指示
針4をつまみ9で操作する事により音を発生する時刻を
調節する事ができる。また、この音はスイッチ10によ
り、オン,オフする事ができる。
【0032】図2に目覚まし時計21の断面図を示す。
筐体7には文字盤1,機構回路15,スピーカ5,6が
取り付けられている。目覚まし時計21は乾電池により
動いており、乾電池ホルダは図2には陽には記載してい
ないが、機構回路15の中に設けられている。乾電池は
ふた16を取り外し、入れ替える事が可能となってい
る。
【0033】スピーカ5,6から音を発生させようとし
た場合、スピーカ5,6は空気を振動させる振動体によ
り空気を振動させ、音を発生する。この時、振動体から
の反作用により、スピーカ5,6にも力が作用する。こ
の力はスピーカ5,6が取り付けられている筐体7にも
作用し、筐体7を振動させる。筐体7が振動すると、筐
体7の周囲の空気も振動する事となり、音はスピーカ
5,6からだけでなく、筐体7からも発生する事とな
る。後述するように、本発明はスピーカ5と6から発生
する音を干渉させ、相殺させる事が特徴となっており、
スピーカ5,6以外の構成要素から音が発生すると、音
を相殺させる事が難しくなる。よって、筐体7は音を発
生させる時にもできる限り振動しない事が望ましい。こ
のために筐体7の共振周波数とスピーカ5,6から発生
する音の周波数をずらしておく。また、筐体7の内部に
グラスウール,スポンジ,発泡ウレタン等の音を吸収す
る吸収体17,18を入れる事も有効である。さらに筐
体7の振動を防ぐために、粘弾性を有するゴム等を筐体
7の内側もしくは外側に張り付けても良い。
【0034】図3に図1のスイッチ11近くの拡大図を
示す。筐体7のスイッチ11近くには図3に示すよう
に、「右」,「中央」,「左」なる字が印字されてい
る。このスイッチにより、スピーカ5,6から発生する
音の波長と、スピーカ5から放射される音とスピーカ6
から放射される音の位相を切換える事ができる。まず、
図3のように、スイッチ11が「中央」を指している時
の動作について説明する。
【0035】図2の機構回路15は、図4の時計部19
とスピーカ駆動部20から構成されている。指示針4が
短針3に重なると、時計部19からスピーカ駆動部20
に信号が送られる。スイッチ11が「中央」を示してい
る時に、スピーカ駆動部20に時計部19から信号が入
力されると、スピーカ駆動部20はスピーカ5,6に周
波数fの同相の正弦波の電流を流す。すると、スピーカ
5,6からは周波数fの同相の音が放射される。スピー
カ5,6の間隔をL,音速をvとして、周波数fは次の
式を満たすように選ばれている。
【0036】
【数1】
【0037】即ち、音の波長がスピーカ5,6の間隔の
2倍になっている。よって図5に示す、例えば点Q,R
のように、スピーカ5,6を結ぶ直線上にあり、スピー
カ5,6の外側にあたる半直線24,25上の点では、
スピーカ5から放射された音とスピーカ6から放射され
た音が相殺され、音が小さくなる。スピーカ5,6から
放射される音の大きさが等しい場合、点Qではスピーカ
5の方がスピーカ6よりも近くにあるため、スピーカ5
から放射される音の振幅の方がスピーカ6から放射され
る音の振幅よりも大きくなり、相殺は完全には起こらな
い。しかし、周波数fを高くし、スピーカ5,6の間隔
を、音を相殺させたい点Qと目覚まし時計21の間隔に
比較して充分小さくする事により、実質的に音を相殺さ
せる事が可能となる。例えば、点Qとスピーカ5の間隔
を1mとし、スピーカ5,6の間隔をその十分の一の
0.1m とする。スピーカ5,6からは音が等方的に放
射されると仮定すると、振幅は音源からの距離に反比例
し、音のエネルギは振幅の2乗に比例するので、スピー
カ5,6から同じ大きさで同相の音が放射された場合、
Q点での音のエネルギはスピーカ5のみから音が放射さ
れた場合の約百分の一になる。この時の音の周波数は音
速を340m/sとしたときに、1.7 kHzとなる。
この周波数は人間の耳に充分聞こえる周波数であり、目
覚まし時計として動作しうる。また、例えば、図5の点
Pのようにスピーカ5,6から等距離にある点では、ス
ピーカ5,6から放射された音が強めあう事となる。こ
の時、目覚まし時計として使う事を考えると、スピーカ
から放射される音が1秒程度の間隔で断続的に放射され
ると、聞いている人の注意を引き付け、より有効に寝て
いる人を起こす事ができる。使い方としては、スピーカ
5,6に流す電流の位相を二分の一周期だけずらし、こ
れまでの説明と反対に点Pで音が相殺し、点Q,Rで音
が強めあうような構成も可能である。ここで、スピーカ
5,6から放射された音が点Pで相殺される場合と、点
Q,Rで相殺される場合を比較してみる。点Pで音が相
殺される場合、点Pからスピーカ5,6を結ぶ線分の垂
直2等分面23の垂直方向に距離xだけずれた点P’で
の音のエネルギを、xが小さいとしてxのべきに展開す
ると、その最低次の項はxに関する2次の項となる。同
様に、点Rで音が相殺される場合、点Rから半直線25
の垂直方向に距離yだけずれた点での音のエネルギを、
yが小さいとしてyのべきに展開すると、その最低次の
項はyに関する4次の項となる。即ち、点Rの周りの方
が点Pの周りよりも、実質的に音が相殺される領域が広
くなる。よって、音が相殺される領域を広くしようとし
た場合、スピーカ5,6を結んだ直線上で音が相殺する
ようにスピーカ5,6の間隔L,放射される音の波長
λ,音の位相差Δφを選ぶと良い。この条件は次式のよ
うになる。
【0038】
【数2】 Δφ+2πL/λ=π …(数2) 数2が満たされていれば、スピーカ5,6を結んだ直線
上の、スピーカ5,6の外側の半直線の少なくとも片方
の上で音を相殺させる事が可能である。しかし、目覚ま
し時計という機能の実現のためには少なくともある場所
では十分に大きな音を発生させる必要がある。このた
め、ある場所ではスピーカ5,6から放射される音が強
めあわなければならない。さもなくば、もともとスピー
カ5,6から放射される音の大きさをある程度大きくせ
ざるを得ず、音の相殺の効果が小さくなってしまう。よ
って、少なくともどこか1点では音が強めあうべし、と
いう条件を課すと、スピーカ5,6から放射される音の
波長はスピーカ5,6の間隔の4倍よりも短くなければ
ならない、という結果が得られる。
【0039】図3のスイッチ11が「中央」を指してい
る場合は、数2で、スピーカ5,6から放射される音の
位相差は‘0’であり、間隔Lは波長λの半分となった
場合に相当している。スイッチ11が「中央」を指して
いる場合、さらに図1のパイロットランプ13が点灯す
るようになっており、スピーカ5,6の中央近くで音が
強めあう事を示している。これによって、使う人の誤操
作を防ぐ事ができる。また例えば、パイロットランプ1
3が赤く点灯し、パイロットランプ12,14が青く点
灯する等、パイロットランプの色が変化するようにして
も良い。
【0040】図6にスイッチ11が「中央」を指してい
る時の、使用形態の予想図を示す。目覚まし時計21を
起きたい人26の枕許に置く。スピーカ5,6の中央近
くでは音が強めあうので、起きたい人26の頭の近くで
は音は大きくなる。そして、スピーカ5,6を結んだ線
上に起きたくない人27の頭が来るように目覚まし時計
21の角度を調節する。スピーカ5,6を結んだ線上で
は音は相殺しあうので、起きたくない人27の頭の近く
では音は小さくなる。よって、所定の時刻に目覚まし時
計21が音を出したときに、起きたい人26のみが目を
覚まし、起きたくない人27は目を覚まさない、という
機能が実現できる。
【0041】次に、図3のスイッチ11が「左」を指し
ている場合の動作について説明する。図1の指示針4が
短針3に重なると、図4の時計部19からスピーカ駆動
部20に信号が送られる。スイッチ11が「左」を示し
ている時に、スピーカ駆動部20に時計部19から信号
が入力されると、スピーカ駆動部20はスピーカ5,6
に周波数f′の正弦波の電流を流す。この時、スピーカ
5に流す電流の位相はスピーカ6に流す電流に比較して
四分の一周期だけ遅れている。すると、スピーカ5,6
からは周波数f′の音が放射され、その位相はスピーカ
5から放射される位相がスピーカ6から放射される位相
よりも四分の一周期だけ遅れている。スピーカ5,6の
間隔をL、音速をvとして、周波数f′は次の式を満た
すように選ばれている。
【0042】
【数3】
【0043】即ち、音の波長λ′がスピーカ5,6の間
隔の4倍になっている。この場合は、数2で、スピーカ
5,6から放射される音の位相差は四分の一周期であ
り、間隔Lは波長λの四分の一となった場合に相当して
いる。数3の条件が満たされている場合、図7における
スピーカ5,6を結んだ直線上で、スピーカ5,6の外
側の、スピーカ5側の半直線28上ではスピーカ5,6
から放射された音が強めあい、スピーカ6側の半直線2
9上ではスピーカ5,6から放射された音が弱めあう。
例えば、半直線28上の点Qでは音は強めあい、半直線
29上の点Rでは音は弱めあう。よって、図8に示すよ
うに起きたい人26と起きたくない人27の間に目覚ま
し時計21を置き、半直線28を起きたい人26の頭の
方へ向け、半直線29を起きたくない人27の頭の方へ
向ける事により、起きたい人26のみを起こすという機
能が実現できる。この使い方は起きたい人,起きたくな
い人それぞれ複数いる時には有効である。複数の起きた
い人の頭を半直線28の上に置き、複数の起きたくない
人の頭を半直線29の上に置けば良い。スイッチ11が
「左」を指している場合、さらに図1のパイロットラン
プ12が点灯するようになっており、スピーカ5の側で
音が強めあう事を示している。これによって、使う人の
誤操作を防ぐ事ができる。
【0044】スイッチ11が「右」を指している場合に
は、スピーカ5,6から放射される音の周波数はスイッ
チ11が「左」を指していた場合と同じであり、スピー
カ5から放射される位相がスピーカ6から放射される位
相よりも四分の一周期だけ進んでいる。また、図1のパ
イロットランプ14が点灯するようになっている。
【0045】また、目覚まし時計21を片手で持ち運び
する時の事を考えると、人間の手の大きさから、目覚ま
し時計21の大きさ(全長,全幅,全高)は概略20cm
よりも小さい必要がある。すると、スピーカ5,6の間
隔も20cmより小さくする必要がある。前述の、少なく
ともどこか1点では音は強めあうべし、という条件から
音の波長はスピーカの間隔の4倍より短くなければなら
ないので、スピーカ5,6から放射される音の波長は8
0cmよりも短くなければならない。よって、音の速さを
340m/sとすると、周波数は425Hzよりも高く
なければならない。
【0046】また、目覚まし時計21の周囲に物(布
団,枕,人間の頭を含む)がある場合、理想的には音が
相殺しない場合もある。このような場合にも、音がうま
く相殺するようにスピーカ5,6から放射される音の大
きさのバランスや位相差を調節するつまみを設けても良
い。
【0047】さらにより多くのスピーカを有し、種々の
場所において音が相殺するように各々のスピーカから放
射される音の大きさや位相を制御する事も可能である。
【0048】図9から図11を用いて本発明の第2の実
施例を説明する。図9は目覚まし時計の外観図、図10
は消音手段の断面図、図11は使用形態の予想図であ
る。
【0049】図9の目覚まし時計31は、本体32,消
音手段33,34から構成されている。本体32は図9
には陽に記載していない、水晶発振子のような時間を計
測する計時手段を有しており、時刻表示部35は計時手
段の出力を表示する。時刻表示部35は数字を表示する
LED素子または液晶素子でる。時刻表示部35が表示
する時刻はスイッチ38により操作する事ができる。本
体32はさらに、図9には陽に記載していない、時刻を
記憶する時刻記憶部を有している。時刻表示部37は時
刻記憶部に記憶されている時刻を表示する。時刻表示部
37は数字を表示するLED素子または液晶素子であ
る。時刻表示部37が表示する時刻はスイッチ39によ
り操作する事ができ、時刻表示部35と37の表示する
時刻が一致した時点で、スピーカ42は音を放射する。
この音はスイッチ40により、オン,オフする事が可能
である。スピーカ42から音が放射される場合には、本
体32はケーブル47,48を通じて消音手段33,3
4に電力を供給する。消音手段33と34の構造,動作
は全く同じなので、以下消音手段33の動作について説
明する。消音手段33は本体32から電力の供給を受け
ると、次のような動作を行う。マイクロフォン44は検
出した音を電気信号に変え、これに後述する処理を加
え、スピーカ43から音に変換して放射する。この時、
スピーカ43から放射される音と、スピーカ42から放
射された音が、少なくともマイクロフォン44の近くで
は相殺するように、スピーカ43から音が放射される。
【0050】図10に消音手段33の断面図を示す。消
音手段33はスピーカ43,マイクロフォン44,アン
プ49,筐体50から構成されている。マイクロフォン
44で検出された音は電気信号に変換され、アンプ49
に入力される。アンプ49は入力された信号に後述する
処理を施し、スピーカ43に流す電流に変換する。スピ
ーカ43は流れる電流により、音を放射する。スピーカ
43とアンプ49は、マイクロフォン44で検出した音
に対し、スピーカ43から放射される音がネガティブフ
ィードバックとなるように結線されている。ここで、ス
ピーカ42からマイクロフォン44に入力される音の圧
力をx,xとスピーカ43から放射された音の圧力の和
をyとする。マイクロフォン44近くの、マイクロフォ
ン44へ入力される音の圧力から、スピーカ43から放
射され、これがマイクロフォン44の近くまで伝播して
きた音の圧力までの伝達関数をGとすると、xとyの間
には次の関係がある。
【0051】
【数4】
【0052】xに対しyを小とするには、Gの絶対値を
大、即ちフィードバックゲインを大きくすれば良い。し
かし、単にフィードバックゲインを大きくしただけでは
系が不安定となり、ハウリングが発生する。そこで、ハ
ウリングを防ぐために、次のようにする。スピーカ42
から周波数がfの正弦波状の音を放射させる。これに対
しアンプ49に、周波数fを中心周波数とする2次のバ
ンドパスフィルタの機能を持たせる。ここで、バンドパ
スフィルタを入れた時の、マイクロフォン44近くの、
マイクロフォン44へ入力される音から、スピーカ43
から放射され、これがマイクロフォン44の近くまで伝
播してきた音までの伝達関数をG′とする。このG′の
絶対値が1となる、即ちフィードバックゲインが0とな
る周波数を考える。周波数fを中心周波数とするバンド
パスフィルタがフィードバックループの途中に入ってい
るので、G′の絶対値が1となる周波数はfより低い周
波数と高い周波数の両方に存在する。G′の絶対値が1
となる周波数のうち、fより高い方をf′とする。周波
数f′の音の波長をλ′として、スピーカ43とマイク
ロフォン44の間隔Lを、λ′の四分の一よりも短くす
る。バンドパスフィルタの帯域幅は現実にはある程度狭
くする必要があり、fとf′は近似的には等しくなり、
周波数fの音の波長をλとすると、λ′はλより短く、
これに近似的に等しくなる。Lは当然λの四分の一より
も短いと考えても良い。ここで、フィードバックループ
の位相遅れについて考えてみる。マイクロフォン44を
電磁式のマイクロフォンとし、音の圧力の入力に対し、
電圧を出力とすると、マイクロフォン44は1階の積分
要素とみなす事ができ、ここで90度の位相遅れが生ず
る。アンプ49はマイクロフォン44の出力電圧に対
し、前述のバンドパスフィルタを通した量に比例した電
流をスピーカ44に供給する。アンプ49の応答周波数
はf′よりも十分に高くしておき、ここでの位相遅れは
バンドパスフィルタの部分だけで、その他の部分の位相
遅れは無視し得るようにしておく。スピーカ44を電磁
式のスピーカとすると、電流の入力に対し、音の圧力を
出力とすると、これも1階の積分要素とみなす事がで
き、ここで90度の位相遅れが生ずる。さらに、音がス
ピーカ43からマイクロフォン44まで伝播する時間に
起因する位相遅れがある。マイクロフォン44とスピー
カ43の部分で各々90度の位相遅れがあり、合計で1
80度の位相遅れとなる。この位相遅れはスピーカ43
とアンプ49の結線のプラス・マイナスを入れ替える事
で、なくす事ができる。バンドパスフィルタは2次のバ
ンドパスフィルタであり、周波数が高くなった極限では
90度の位相遅れがあるが、有限の周波数では位相遅れ
は90度よりも小さい。また、スピーカ43とマイクロ
フォン44の間隔をλ′の四分の一よりも小さくしてあ
るので、周波数f′の音がスピーカ43とマイクロフォ
ン44まで伝播するのに要する時間は四分の一周期より
も短く、位相遅れは90度よりも小さくなる。よって、
周波数f′における位相遅れは180度よりも小さくな
り、制御系は安定となる。第2の実施例でも、筐体50
が振動すると不要な音を発生するので、筐体50の共振
周波数をfからずらしておいたり、内部に音を吸収する
吸収体を入れたり、粘弾性を有するゴム等を内側に張り
付けたりする事が有効である。また、音を鳴らす時に、
強度を変調したり、バンドパスフィルタのバンド幅の範
囲内で周波数fを変調しても良い。
【0053】図11に本実施例の使用形態の予想図を示
す。起きたい人51の枕許に本体32を設置し、消音手
段33,34を起きたくない人52,53の枕許に置
く。起きたい人51が設定した時刻に本体32は音を出
すが、この音は消音手段33,34の近くでは、消音手
段33,34のスピーカ43,45から放射される音と
相殺し、起きたくない人52,53の頭の辺りでは音が
しない。よって、起きたい人51のみが目を覚まし、起
きたくない人52,53は目を覚まさない、という機能
が実現できる。
【0054】
【発明の効果】本発明により、同じ部屋の複数の人が寝
ている場合に、起きたい特定の人のみを起こし、起きた
くない人を起こさない目覚まし時計が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】目覚まし時計の斜視図。
【図2】目覚まし時計の断面図。
【図3】スイッチの説明図。
【図4】スピーカの駆動回路図。
【図5】動作原理図。
【図6】使用形態の説明図。
【図7】動作原理図。
【図8】使用形態の説明図。
【図9】目覚まし時計の動作の説明図。
【図10】消音手段の断面図。
【図11】使用形態の説明図。
【符号の説明】
1…文字盤、2…長針、3…短針、4…指示針、5,6
…スピーカ、7…筐体、8,9…つまみ、10,11…
スイッチ、12,13,14…パイロットランプ、21
…目覚まし時計。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】時刻もしくは所定の時刻からの経過時間を
    表示する表示手段と、音を発生する音源と、所定の時刻
    または時間を記憶する記憶手段を有し、前記表示手段で
    表示された時刻または経過時間が前記記憶手段で記憶さ
    れた時刻または時間に一致した時点で音源から音を発生
    する時計において、 前記時計がさらに音検出手段を有すると共に、前記音源
    が、前記音検出手段からの信号に無関係に音を出す第1
    の音発生手段と、前記音検出手段からの信号に対応して
    音を発生する第2の音発生手段から構成され、少なくと
    も前記音検出手段の近傍において、第1の音発生手段か
    ら発生した音を第2の音発生手段から発生した音で相殺
    させる事を特徴とする時計。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008062718A (ja) * 2006-09-05 2008-03-21 Mitsubishi Motors Corp 車室内音制御装置
CN114296335A (zh) * 2021-12-29 2022-04-08 深圳市蓝柯科技有限公司 一种无线网络远程控制型多功能电子计时器

Cited By (3)

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JP2008062718A (ja) * 2006-09-05 2008-03-21 Mitsubishi Motors Corp 車室内音制御装置
CN114296335A (zh) * 2021-12-29 2022-04-08 深圳市蓝柯科技有限公司 一种无线网络远程控制型多功能电子计时器
CN114296335B (zh) * 2021-12-29 2024-04-09 深圳市蓝柯科技有限公司 一种无线网络远程控制型多功能电子计时器

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