JPH09112722A - 遮断弁 - Google Patents
遮断弁Info
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- JPH09112722A JPH09112722A JP26539795A JP26539795A JPH09112722A JP H09112722 A JPH09112722 A JP H09112722A JP 26539795 A JP26539795 A JP 26539795A JP 26539795 A JP26539795 A JP 26539795A JP H09112722 A JPH09112722 A JP H09112722A
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- Japan
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- valve
- valve body
- diameter portion
- orifice
- inner circumference
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- Safety Valves (AREA)
- Fluid-Pressure Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ジャンピング現象による閉弁を防止しながら
小型化を図る。 【解決手段】 バルブボディを構成するキャップ4の内
周に大径のガイド面1Aを摺接させて摺動自在なバルブ
本体1と、バルブ本体1に形成されてバルブシート10
と接離可能な小径の先端部1Bと、バルブ本体1を開弁
方向へ付勢するスプリング6と、バルブ本体の上流及び
下流を連通するオリフィス7とを備え、バルブ本体1の
ガイド面1Aから先端部1Bとは反対側の端部へ向けて
外径を縮小した突出部1Dを形成するとともに、この突
出部1Dと摺接する案内面41をキャップ4に形成し
て、この突出部1Dと案内面41を形成したキャップ4
の内周との間にバルブ本体1の閉弁方向への変位に応じ
て拡大するダンパ室5を画成する。
小型化を図る。 【解決手段】 バルブボディを構成するキャップ4の内
周に大径のガイド面1Aを摺接させて摺動自在なバルブ
本体1と、バルブ本体1に形成されてバルブシート10
と接離可能な小径の先端部1Bと、バルブ本体1を開弁
方向へ付勢するスプリング6と、バルブ本体の上流及び
下流を連通するオリフィス7とを備え、バルブ本体1の
ガイド面1Aから先端部1Bとは反対側の端部へ向けて
外径を縮小した突出部1Dを形成するとともに、この突
出部1Dと摺接する案内面41をキャップ4に形成し
て、この突出部1Dと案内面41を形成したキャップ4
の内周との間にバルブ本体1の閉弁方向への変位に応じ
て拡大するダンパ室5を画成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォークリフト等
の荷役機械の油圧回路に介装されて、油圧回路の異常発
生時などに回路を遮断する遮断弁の改良に関する。
の荷役機械の油圧回路に介装されて、油圧回路の異常発
生時などに回路を遮断する遮断弁の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】フォークリフトなど大きな負荷を昇降駆
動する荷役機械の油圧回路としては、図3に示すよう
に、負荷20を支持した油圧シリンダ21の伸長側の油
室22と、油圧ポンプ24とを連通する通路3の途中に
はゴムホース28が介装され、通路3及びチェックバル
ブ23を介して、油圧シリンダ21は油圧ポンプ24か
ら圧油の供給を受け、負荷20を上昇させる。
動する荷役機械の油圧回路としては、図3に示すよう
に、負荷20を支持した油圧シリンダ21の伸長側の油
室22と、油圧ポンプ24とを連通する通路3の途中に
はゴムホース28が介装され、通路3及びチェックバル
ブ23を介して、油圧シリンダ21は油圧ポンプ24か
ら圧油の供給を受け、負荷20を上昇させる。
【0003】一方、通路3の途中からは流量調整弁25
と切換弁26を介してタンク27に連通し、油圧ポンプ
24を停止させて切換弁26のポートA、Bを切り換え
ることにより、油圧シリンダ21の保持あるいは下降を
選択的に切り換える。
と切換弁26を介してタンク27に連通し、油圧ポンプ
24を停止させて切換弁26のポートA、Bを切り換え
ることにより、油圧シリンダ21の保持あるいは下降を
選択的に切り換える。
【0004】また、油圧ポンプ24とチェックバルブ2
3との間からは、リリーフ弁29を介してタンク27と
連通しており、油圧ポンプ24の吐出圧を所定値内に制
御している。
3との間からは、リリーフ弁29を介してタンク27と
連通しており、油圧ポンプ24の吐出圧を所定値内に制
御している。
【0005】通路3の途中に介装されたゴムホース28
が損傷等により切断した場合等には、負荷20の荷重で
油圧シリンダ21がゴムホース28の切断部から作動油
を噴出させながら急激に収縮するのを防止するため、油
室22とゴムホース28との間の通路3には遮断弁30
が介装される。
が損傷等により切断した場合等には、負荷20の荷重で
油圧シリンダ21がゴムホース28の切断部から作動油
を噴出させながら急激に収縮するのを防止するため、油
室22とゴムホース28との間の通路3には遮断弁30
が介装される。
【0006】遮断弁30は、ゴムホース28が切断した
場合に閉弁し、油圧シリンダ21に収装されたピストン
が、シリンダチューブの底部に激しく衝突するのを防い
でいる。
場合に閉弁し、油圧シリンダ21に収装されたピストン
が、シリンダチューブの底部に激しく衝突するのを防い
でいる。
【0007】このような遮断弁としては、実公平2−9
156号公報に示すものが知られており、これは、外周
にねじを形成する一方、内周にバルブーとを形成した継
手本体にキャップをかしめ結合し、このキャップ内周に
ポペットを摺動自由に収装するとともに、このポペット
を作動油の流れに対抗して付勢するスプリングを設けた
ものである。
156号公報に示すものが知られており、これは、外周
にねじを形成する一方、内周にバルブーとを形成した継
手本体にキャップをかしめ結合し、このキャップ内周に
ポペットを摺動自由に収装するとともに、このポペット
を作動油の流れに対抗して付勢するスプリングを設けた
ものである。
【0008】この遮断弁は、上記のようなゴムホース2
8が切断した場合に流量の急激な上昇に応じて閉弁し、
油圧シリンダ21に収装されたピストンが、シリンダチ
ューブの底部に激しく衝突するのを防ぐことができる。
8が切断した場合に流量の急激な上昇に応じて閉弁し、
油圧シリンダ21に収装されたピストンが、シリンダチ
ューブの底部に激しく衝突するのを防ぐことができる。
【0009】ところが、油圧シリンダ21の通常の収縮
動作を開始する際には、切換弁26をポートAからBに
切り換えるが、この操作直後には流量調整弁25に発生
するジャンピング現象等によって、一時的に流量が増大
するため遮断弁30が作動し、通常の伸縮動作に支障を
来す恐れがあるため、遮断弁の作動流量を小さく設定可
能な遮断弁として、実開平4−122877号公報が知
られている。
動作を開始する際には、切換弁26をポートAからBに
切り換えるが、この操作直後には流量調整弁25に発生
するジャンピング現象等によって、一時的に流量が増大
するため遮断弁30が作動し、通常の伸縮動作に支障を
来す恐れがあるため、遮断弁の作動流量を小さく設定可
能な遮断弁として、実開平4−122877号公報が知
られている。
【0010】これは、図4に示すように、上記図3の通
路3に接続されるネジ部を端部(図中P側)の外周に備
えた螺合部材2’の内周に、バルブシート92を形成す
る一方、この螺合部材2’の油圧シリンダ21側(図中
C側)にバルブハウジング94を結合し、これら螺合部
材2’及びバルブハウジング94の内周にバルブ本体9
1を摺動自由に収装したものである。
路3に接続されるネジ部を端部(図中P側)の外周に備
えた螺合部材2’の内周に、バルブシート92を形成す
る一方、この螺合部材2’の油圧シリンダ21側(図中
C側)にバルブハウジング94を結合し、これら螺合部
材2’及びバルブハウジング94の内周にバルブ本体9
1を摺動自由に収装したものである。
【0011】バルブ本体91は先端部91Bでバルブシ
ート92と接離する一方、基端側のガイド面91Cで螺
合部材2’の内周と摺接してバルブ本体91を軸方向へ
変位可能に支持し、さらにこのガイド面91Cよりも油
圧シリンダ21側の外周には鍔部91Aを形成して、螺
合部材2’の内径より大きい内径を備えたバルブハウジ
ング94の内周に鍔部91Aを摺接させる。
ート92と接離する一方、基端側のガイド面91Cで螺
合部材2’の内周と摺接してバルブ本体91を軸方向へ
変位可能に支持し、さらにこのガイド面91Cよりも油
圧シリンダ21側の外周には鍔部91Aを形成して、螺
合部材2’の内径より大きい内径を備えたバルブハウジ
ング94の内周に鍔部91Aを摺接させる。
【0012】バルブ本体91の基端外周とバルブハウジ
ング94の内周との間には、鍔部91Aと外周91Cに
よってダンパ室95が画成され、さらにこのダンパ室9
5と油圧シリンダ21側の通路3とを連通するオリフィ
ス96をバルブ本体1の基端に形成する。
ング94の内周との間には、鍔部91Aと外周91Cに
よってダンパ室95が画成され、さらにこのダンパ室9
5と油圧シリンダ21側の通路3とを連通するオリフィ
ス96をバルブ本体1の基端に形成する。
【0013】また、螺合部材2’とバルブ本体91との
間には、バルブ本体91をバルブハウジング94の底部
94Aに向けて付勢するスプリング93が収装される。
間には、バルブ本体91をバルブハウジング94の底部
94Aに向けて付勢するスプリング93が収装される。
【0014】油圧シリンダ21側から油圧ポンプ24側
へ流れる作動油の流量が増大すると、バルブ本体91は
螺合部材2’の内周に案内されながら、スプリング93
に抗して図中左方向へ変位して、先端部91Bをバルブ
シート92へ当接しようとするが、バルブ本体91の変
位に応じて鍔部91Aがダンパ室95を縮小するため、
ダンパ室95の圧縮された作動油がオリフィス96から
通路3へ抜ける際の抵抗によって、遮断弁30の作動流
量は小さく設定される。
へ流れる作動油の流量が増大すると、バルブ本体91は
螺合部材2’の内周に案内されながら、スプリング93
に抗して図中左方向へ変位して、先端部91Bをバルブ
シート92へ当接しようとするが、バルブ本体91の変
位に応じて鍔部91Aがダンパ室95を縮小するため、
ダンパ室95の圧縮された作動油がオリフィス96から
通路3へ抜ける際の抵抗によって、遮断弁30の作動流
量は小さく設定される。
【0015】したがって、上記のようなジャンピング現
象等の一時的な流量の増加に対しては遮断弁が閉弁する
ことなく、油圧シリンダ21の通常の収縮動作を円滑に
行うことができる。
象等の一時的な流量の増加に対しては遮断弁が閉弁する
ことなく、油圧シリンダ21の通常の収縮動作を円滑に
行うことができる。
【0016】一方、螺合部材2’側に接続されたゴムホ
ース28等が破損して作動油の流量増大が継続する場合
には鍔部91Aがダンパ室95を縮小した後に、先端部
91Bがバルブシート92に当接して閉弁し、油圧シリ
ンダ21の急激な収縮動作を抑制するものである。
ース28等が破損して作動油の流量増大が継続する場合
には鍔部91Aがダンパ室95を縮小した後に、先端部
91Bがバルブシート92に当接して閉弁し、油圧シリ
ンダ21の急激な収縮動作を抑制するものである。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、ダンパ室95を形成すべくバルブ本体91の
基端外周に鍔部91Aを形成するため、バルブ本体91
の最大外径は鍔部91Aの外径となり、バルブ本体91
を摺動自由に案内する螺合部材2’内周よりも内径の大
きなバルブハウジング94の内周に鍔部91Aを摺接さ
せねばならず、遮断弁の外径dが増大してしまい、遮断
弁が大型化して重量が増大するだけでなく、製造コスト
も上昇するという問題があった。
来例では、ダンパ室95を形成すべくバルブ本体91の
基端外周に鍔部91Aを形成するため、バルブ本体91
の最大外径は鍔部91Aの外径となり、バルブ本体91
を摺動自由に案内する螺合部材2’内周よりも内径の大
きなバルブハウジング94の内周に鍔部91Aを摺接さ
せねばならず、遮断弁の外径dが増大してしまい、遮断
弁が大型化して重量が増大するだけでなく、製造コスト
も上昇するという問題があった。
【0018】そこで本発明は、ジャンピング現象による
閉弁を抑制しながら、小型、軽量化を推進して製造コス
トも低減可能な遮断弁を提供することを目的とする。
閉弁を抑制しながら、小型、軽量化を推進して製造コス
トも低減可能な遮断弁を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、バルブボ
ディを貫通する流体通路内周に大径の基端部を摺接させ
て摺動自在なバルブ本体と、バルブ本体に形成されてバ
ルブボディに形成されたバルブシートと接離可能な小径
の先端部と、前記バルブ本体を開弁方向へ付勢するスプ
リングと、バルブ本体の上流及び下流を連通するオリフ
ィスとを備えて、このオリフィスの通過流量が所定値を
超えたときにオリフィスの上下流に発生する差圧でバル
ブ本体をスプリングに抗して閉弁させる遮断弁におい
て、前記バルブ本体の基端部から先端部とは反対側の端
部へ向けて外径を縮小した第2の小径部を形成するとと
もに、この第2小径部と摺接する案内面をバルブボディ
側に形成して、この第2小径部と案内面を形成したバル
ブボディ内周との間にバルブ本体の閉弁方向への変位に
応じて拡大するダンパ室を画成する。
ディを貫通する流体通路内周に大径の基端部を摺接させ
て摺動自在なバルブ本体と、バルブ本体に形成されてバ
ルブボディに形成されたバルブシートと接離可能な小径
の先端部と、前記バルブ本体を開弁方向へ付勢するスプ
リングと、バルブ本体の上流及び下流を連通するオリフ
ィスとを備えて、このオリフィスの通過流量が所定値を
超えたときにオリフィスの上下流に発生する差圧でバル
ブ本体をスプリングに抗して閉弁させる遮断弁におい
て、前記バルブ本体の基端部から先端部とは反対側の端
部へ向けて外径を縮小した第2の小径部を形成するとと
もに、この第2小径部と摺接する案内面をバルブボディ
側に形成して、この第2小径部と案内面を形成したバル
ブボディ内周との間にバルブ本体の閉弁方向への変位に
応じて拡大するダンパ室を画成する。
【0020】また、第2の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記バルブボディは、内周にバルブシートを形成
する一方、外周の所定の端部側にネジ部を形成した螺合
部材と、この螺合部材の外周の他端側にかしめ結合され
た円筒状のキャップとから構成され、前記案内面はキャ
ップの端部を径方向に屈曲形成させた端面に形成する。
いて、前記バルブボディは、内周にバルブシートを形成
する一方、外周の所定の端部側にネジ部を形成した螺合
部材と、この螺合部材の外周の他端側にかしめ結合され
た円筒状のキャップとから構成され、前記案内面はキャ
ップの端部を径方向に屈曲形成させた端面に形成する。
【0021】また、第3の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記案内面は、バルブボディの端部内周に固設さ
れた環状のガイド部材の内周で構成され、このガイド部
材の内周と第2小径部の外周を摺接する。
いて、前記案内面は、バルブボディの端部内周に固設さ
れた環状のガイド部材の内周で構成され、このガイド部
材の内周と第2小径部の外周を摺接する。
【0022】また、第4の発明は、前記第1ないし第3
の発明のいずれかひとつにおいて、前記バルブ本体は、
有底の筒状部材で構成され、底部側をバルブシートに接
離可能な小径部とする一方、開口した基端部外周に大径
部を形成し、この大径部と小径部との間の側面に前記オ
リフィスを貫通形成する。
の発明のいずれかひとつにおいて、前記バルブ本体は、
有底の筒状部材で構成され、底部側をバルブシートに接
離可能な小径部とする一方、開口した基端部外周に大径
部を形成し、この大径部と小径部との間の側面に前記オ
リフィスを貫通形成する。
【0023】また、第5の発明は、前記第4の発明にお
いて、前記大径部は、ダンパ室と流体通路とを連通する
オリフィスを貫通形成する。
いて、前記大径部は、ダンパ室と流体通路とを連通する
オリフィスを貫通形成する。
【0024】
【作用】したがって、第1の発明は、バルブ本体の基端
部から外径を縮小して形成された第2の小径部はバルブ
ボディの案内面と摺接し、この第2小径部とバルブボデ
ィ内周との間に画成されたダンパ室は、バルブ本体の閉
弁方向への変位によって容積が拡大して内部が負圧とな
って減衰力を発生し、バルブ本体がスプリングに抗して
閉弁動作を開始してから閉弁するまでの時間が延長さ
れ、バルブ本体は流体通路の流量が所定値を一定時間以
上超過したときのみ閉弁する一方、一定時間未満の一時
的な流量の増大に対しては閉弁せず、流体回路に発生す
る一時的な流量の増大による閉弁を抑制でき、さらに、
ダンパ室は外径を縮小した第2小径部とバルブボディと
の間に画成されるため、遮断弁の外径を増大する必要が
なくなって小型化を推進できる。
部から外径を縮小して形成された第2の小径部はバルブ
ボディの案内面と摺接し、この第2小径部とバルブボデ
ィ内周との間に画成されたダンパ室は、バルブ本体の閉
弁方向への変位によって容積が拡大して内部が負圧とな
って減衰力を発生し、バルブ本体がスプリングに抗して
閉弁動作を開始してから閉弁するまでの時間が延長さ
れ、バルブ本体は流体通路の流量が所定値を一定時間以
上超過したときのみ閉弁する一方、一定時間未満の一時
的な流量の増大に対しては閉弁せず、流体回路に発生す
る一時的な流量の増大による閉弁を抑制でき、さらに、
ダンパ室は外径を縮小した第2小径部とバルブボディと
の間に画成されるため、遮断弁の外径を増大する必要が
なくなって小型化を推進できる。
【0025】また、第2の発明は、バルブボディを、螺
合部材と、この螺合部材の外周にかしめ結合された円筒
状のキャップとから構成し、第2小径部と摺接する案内
面はキャップの端部を径方向に屈曲形成させた端面によ
り形成したため、キャップをパイプ部材等を用いて、例
えば、プレス成型などで加工することができ、部品点数
及び加工工数を削減して、製造コストの低減を図ること
ができる。
合部材と、この螺合部材の外周にかしめ結合された円筒
状のキャップとから構成し、第2小径部と摺接する案内
面はキャップの端部を径方向に屈曲形成させた端面によ
り形成したため、キャップをパイプ部材等を用いて、例
えば、プレス成型などで加工することができ、部品点数
及び加工工数を削減して、製造コストの低減を図ること
ができる。
【0026】また、第3の発明は、第2小径部と摺接す
る案内面をバルブボディの端部内周に固設された環状の
ガイド部材の内周で構成したため、第2小径部の外径を
さらに縮小してダンパ室の容積を拡大することができ
る。
る案内面をバルブボディの端部内周に固設された環状の
ガイド部材の内周で構成したため、第2小径部の外径を
さらに縮小してダンパ室の容積を拡大することができ
る。
【0027】また、第4の発明は、バルブ本体を有底の
筒状部材で構成し、底部側をバルブシートに接離可能な
小径部とする一方、開口した基端部外周に大径部を形成
し、この大径部と小径部との間の側面にオリフィスを貫
通形成したため、バルブ本体の外径に拘わらずオリフィ
スの開口面積を設定でき、通過流量の設定範囲を拡大で
きる。
筒状部材で構成し、底部側をバルブシートに接離可能な
小径部とする一方、開口した基端部外周に大径部を形成
し、この大径部と小径部との間の側面にオリフィスを貫
通形成したため、バルブ本体の外径に拘わらずオリフィ
スの開口面積を設定でき、通過流量の設定範囲を拡大で
きる。
【0028】また、第5の発明は、大径部にはダンパ室
と流体通路とを連通するオリフィスを貫通形成したた
め、バルブ本体が閉弁方向へ変位すると、拡大するダン
パ室へ作動油が流入し、この作動油が大径部のオリフィ
スを通過する際に減衰力を発生することができる。
と流体通路とを連通するオリフィスを貫通形成したた
め、バルブ本体が閉弁方向へ変位すると、拡大するダン
パ室へ作動油が流入し、この作動油が大径部のオリフィ
スを通過する際に減衰力を発生することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】図1に本発明の一実施形態を示
す。
す。
【0030】遮断弁30は、前記従来例と同様に図3に
示した油圧回路に介装されるもので、螺合部材2に結合
した筒状のキャップ4の内周に収装したバルブ本体1を
主体に構成され、この遮断弁30は、図3に示した油圧
シリンダ21の伸長側油室22に螺合して、遮断弁30
のキャップ4側に開口したシリンダポートCを伸長側油
室22へ挿入する一方、螺合部材2側に開口したポンプ
ポートPを介して図3の通路3に接続する。
示した油圧回路に介装されるもので、螺合部材2に結合
した筒状のキャップ4の内周に収装したバルブ本体1を
主体に構成され、この遮断弁30は、図3に示した油圧
シリンダ21の伸長側油室22に螺合して、遮断弁30
のキャップ4側に開口したシリンダポートCを伸長側油
室22へ挿入する一方、螺合部材2側に開口したポンプ
ポートPを介して図3の通路3に接続する。
【0031】螺合部材2の外周には通路3と螺合するた
めのネジ部11が形成され、ポンプポートPの反対側の
端部にはバルブシート10が形成される。
めのネジ部11が形成され、ポンプポートPの反対側の
端部にはバルブシート10が形成される。
【0032】そして、このバルブシート10側の螺合部
材2の外周には、キャップ4と結合するための環状溝2
Aが形成される。
材2の外周には、キャップ4と結合するための環状溝2
Aが形成される。
【0033】環状溝2Aを形成した螺合部材2の外周に
は、円筒状のキャップ4が嵌合するとともに、環状溝2
Aに対応する位置でキャップ4はかしめ結合され、凹状
のかしめ部4Cが形成されて、キャップ4の基端が螺合
部材2に固定される。
は、円筒状のキャップ4が嵌合するとともに、環状溝2
Aに対応する位置でキャップ4はかしめ結合され、凹状
のかしめ部4Cが形成されて、キャップ4の基端が螺合
部材2に固定される。
【0034】一方、キャップ4の他端は所定量だけ半径
方向に沿って内周側へ屈曲した屈曲部4Bが形成され、
この屈曲部4Bの端面は軸線と平行に形成されて所定の
内径の案内面41として開口する。
方向に沿って内周側へ屈曲した屈曲部4Bが形成され、
この屈曲部4Bの端面は軸線と平行に形成されて所定の
内径の案内面41として開口する。
【0035】このキャップ4の内周にはバルブ本体1が
軸方向へ摺動自在に収装され、小径部としての先端部1
Bをバルブシート10に接離することで通路3を開閉す
る。
軸方向へ摺動自在に収装され、小径部としての先端部1
Bをバルブシート10に接離することで通路3を開閉す
る。
【0036】バルブ本体1の基端側には、キャップ4の
内周と摺接するガイド面1Aが先端部1Bより大きい外
径の大径部として形成され、このガイド面1Aから外径
を縮小した段部1Cを介して、キャップ4の外部へ突出
する方向、すなわち、先端部1Bとは反対側の端部へ向
けて、突出部1Dが第2小径部として形成され、この突
出部1Dの端部は円筒状に形成されて、通路3と連通可
能なシリンダポートCが内周に形成される。
内周と摺接するガイド面1Aが先端部1Bより大きい外
径の大径部として形成され、このガイド面1Aから外径
を縮小した段部1Cを介して、キャップ4の外部へ突出
する方向、すなわち、先端部1Bとは反対側の端部へ向
けて、突出部1Dが第2小径部として形成され、この突
出部1Dの端部は円筒状に形成されて、通路3と連通可
能なシリンダポートCが内周に形成される。
【0037】この突出部1Dの外周はキャップ4の案内
面41に摺接しており、突出部1Dの軸方向の長さは、
バルブ本体1が変位して先端部1Bがバルブシート10
に当接した閉弁状態においても、突出部1Dが案内面4
1からキャップ4の外部へ突出可能な所定値に設定され
る。
面41に摺接しており、突出部1Dの軸方向の長さは、
バルブ本体1が変位して先端部1Bがバルブシート10
に当接した閉弁状態においても、突出部1Dが案内面4
1からキャップ4の外部へ突出可能な所定値に設定され
る。
【0038】バルブ本体1の基端側にはポンプポートP
とシリンダポートCとを連通可能なオリフィス7が、ほ
ぼ軸方向へ沿うように貫通形成され、さらに、バルブ本
体1の途中から先端部1Bにかけては、常時ポンプポー
トPとシリンダポートCを連通するオリフィス8が貫通
形成される。
とシリンダポートCとを連通可能なオリフィス7が、ほ
ぼ軸方向へ沿うように貫通形成され、さらに、バルブ本
体1の途中から先端部1Bにかけては、常時ポンプポー
トPとシリンダポートCを連通するオリフィス8が貫通
形成される。
【0039】そして、キャップ4の内周面40と摺接す
るガイド面1Aの内周端面とバルブシート10側の端面
との間には、バルブ本体1をシリンダポートC側へ向け
て付勢するスプリング6が介装され、バルブ本体1の開
弁状態では、段部1Cがキャップ4の屈曲部4Bに係止
される。
るガイド面1Aの内周端面とバルブシート10側の端面
との間には、バルブ本体1をシリンダポートC側へ向け
て付勢するスプリング6が介装され、バルブ本体1の開
弁状態では、段部1Cがキャップ4の屈曲部4Bに係止
される。
【0040】ここで、バルブ本体1に形成された段部1
C及び突出部1Dと、キャップ4の内周との間にはダン
パ室5が画成され、シリンダポートC側からの作動油の
流量が増大すると、バルブ本体1が閉弁方向へ変位し、
ダンパ室5の容積が拡大するため内部は減圧されて負圧
となり、この負圧によってバルブ本体1の閉弁方向への
変位を減衰する。
C及び突出部1Dと、キャップ4の内周との間にはダン
パ室5が画成され、シリンダポートC側からの作動油の
流量が増大すると、バルブ本体1が閉弁方向へ変位し、
ダンパ室5の容積が拡大するため内部は減圧されて負圧
となり、この負圧によってバルブ本体1の閉弁方向への
変位を減衰する。
【0041】以上のように構成され、この遮断弁30を
前記図3の油圧シリンダ21の油圧回路へ適用した場合
の作用について説明する。
前記図3の油圧シリンダ21の油圧回路へ適用した場合
の作用について説明する。
【0042】油圧シリンダ21の伸長駆動時には、油圧
ポンプ24から通路3を介して伸長側油室22へ作動油
が供給され、図1の遮断弁30には、ポンプポートPか
らシリンダポートCの方向へ作動油が流れる。
ポンプ24から通路3を介して伸長側油室22へ作動油
が供給され、図1の遮断弁30には、ポンプポートPか
らシリンダポートCの方向へ作動油が流れる。
【0043】この場合には、バルブ本体1がスプリング
6によりバルブシート10から離れた開弁位置に保持さ
れ、ポンプポートPから流入した作動油は、バルブ本体
1のオリフィス7を介してシリンダポートCへ流れ、作
動油に抵抗を与えることなく通過させて、油圧シリンダ
21を円滑に伸長駆動させる。
6によりバルブシート10から離れた開弁位置に保持さ
れ、ポンプポートPから流入した作動油は、バルブ本体
1のオリフィス7を介してシリンダポートCへ流れ、作
動油に抵抗を与えることなく通過させて、油圧シリンダ
21を円滑に伸長駆動させる。
【0044】一方、油圧シリンダ21の収縮駆動時に
は、伸長側油室22内の作動油が図3の流量調整弁25
の設定流量に応じて、通路3を介してタンク27へ還流
し、オリフィス7の前後にこの流量に応じた差圧を発生
する。
は、伸長側油室22内の作動油が図3の流量調整弁25
の設定流量に応じて、通路3を介してタンク27へ還流
し、オリフィス7の前後にこの流量に応じた差圧を発生
する。
【0045】この差圧に応じてバルブ本体1はスプリン
グ6に抗して閉弁方向へ変位しようとするが、この場合
には作動油の流れと逆方向に作用するスプリング6の付
勢力の方が大きく、バルブ本体1は依然として開弁位置
に保持される。
グ6に抗して閉弁方向へ変位しようとするが、この場合
には作動油の流れと逆方向に作用するスプリング6の付
勢力の方が大きく、バルブ本体1は依然として開弁位置
に保持される。
【0046】ここで、流量調整弁25が前記したような
ジャンピング現象を発生した場合、通路3の通過流量が
一時的に増加し、オリフィス7の前後の差圧が、スプリ
ング6の付勢力を上回るときがある。
ジャンピング現象を発生した場合、通路3の通過流量が
一時的に増加し、オリフィス7の前後の差圧が、スプリ
ング6の付勢力を上回るときがある。
【0047】この場合には、バルブ本体1がバルブシー
ト10へ向けて変位を開始し、このバルブ本体1の変位
に応じてダンパ室5が拡大するため、内部は減圧されて
負圧となり、この負圧によってバルブ本体1の閉弁方向
への変位を減衰して、ゆっくりと変位させることができ
る。
ト10へ向けて変位を開始し、このバルブ本体1の変位
に応じてダンパ室5が拡大するため、内部は減圧されて
負圧となり、この負圧によってバルブ本体1の閉弁方向
への変位を減衰して、ゆっくりと変位させることができ
る。
【0048】したがって、流量調整弁25のジャンピン
グ現象は一時的なものであるため、ゆっくりと変位する
バルブ本体1が閉弁する前に、通路3の流量は所定の設
定流量へと制御され、バルブ本体1の先端部1Bはバル
ブシート10へ到達することなく変位が中止され、スプ
リング6の付勢力及びダンパ室5の負圧によって開弁位
置へ後退し、ジャンピング現象によって遮断弁30が閉
弁することはなく、油圧シリンダ21の通常の収縮駆動
を支障なく、円滑に行うことができる。
グ現象は一時的なものであるため、ゆっくりと変位する
バルブ本体1が閉弁する前に、通路3の流量は所定の設
定流量へと制御され、バルブ本体1の先端部1Bはバル
ブシート10へ到達することなく変位が中止され、スプ
リング6の付勢力及びダンパ室5の負圧によって開弁位
置へ後退し、ジャンピング現象によって遮断弁30が閉
弁することはなく、油圧シリンダ21の通常の収縮駆動
を支障なく、円滑に行うことができる。
【0049】しかし、万一、ゴムホース28が破損した
場合には、破損部位から作動油が外部へ噴出するため、
油圧シリンダ21は高速で収縮しようとする。
場合には、破損部位から作動油が外部へ噴出するため、
油圧シリンダ21は高速で収縮しようとする。
【0050】この場合には、通路3の流量の増大に応じ
てオリフィス7の前後に差圧が発生し、この差圧によっ
てバルブ本体1がバルブシート10へ向けた閉弁方向へ
変位する。
てオリフィス7の前後に差圧が発生し、この差圧によっ
てバルブ本体1がバルブシート10へ向けた閉弁方向へ
変位する。
【0051】この閉弁方向への変位は、スプリング6の
付勢力に加えて、ダンパ室5の負圧による抵抗でゆっく
りしたものではあるが、ゴムホース28が破損した場合
には通路3の流量の増大は、上記ジャンピング現象とは
異なり、一時的なものではなく継続するため、バルブ本
体1は変位を中止することなく確実にバルブシート10
へ着座して閉弁状態となる。
付勢力に加えて、ダンパ室5の負圧による抵抗でゆっく
りしたものではあるが、ゴムホース28が破損した場合
には通路3の流量の増大は、上記ジャンピング現象とは
異なり、一時的なものではなく継続するため、バルブ本
体1は変位を中止することなく確実にバルブシート10
へ着座して閉弁状態となる。
【0052】こうして、バルブ本体1がバルブシート1
0に着座して遮断弁30が閉弁した後は、バルブ本体1
の先端部1Bに形成したオリフィス8を介して少量ずつ
作動油が流出し、油圧シリンダ21は負荷20を支持し
ながら緩やかに収縮する。したがって、ゴムホース28
が破損した場合でも油圧シリンダ21の急激な収縮を抑
制して、油圧シリンダ21の損傷を防止することができ
るのである。
0に着座して遮断弁30が閉弁した後は、バルブ本体1
の先端部1Bに形成したオリフィス8を介して少量ずつ
作動油が流出し、油圧シリンダ21は負荷20を支持し
ながら緩やかに収縮する。したがって、ゴムホース28
が破損した場合でも油圧シリンダ21の急激な収縮を抑
制して、油圧シリンダ21の損傷を防止することができ
るのである。
【0053】ところで、バルブ本体1の最大外径はキャ
ップ4の内周面40と摺接するガイド面1Aの外径とな
り、ダンパ室5は段部1Cを介して外径を縮小した突出
部1Dと内周面40との間に画成するようにしたため、
前記従来例のようにガイド面1Aからさらに外周へ向け
て鍔部を形成する必要がなくなって、遮断弁30の外径
を縮小して小型化及び軽量化を推進することが可能とな
り、軽量化によって素材を削減することで製造コストの
低減を図ることができるのである。
ップ4の内周面40と摺接するガイド面1Aの外径とな
り、ダンパ室5は段部1Cを介して外径を縮小した突出
部1Dと内周面40との間に画成するようにしたため、
前記従来例のようにガイド面1Aからさらに外周へ向け
て鍔部を形成する必要がなくなって、遮断弁30の外径
を縮小して小型化及び軽量化を推進することが可能とな
り、軽量化によって素材を削減することで製造コストの
低減を図ることができるのである。
【0054】さらに、螺合部材2にかしめ結合したキャ
ップ4の端部に屈曲部4Bを形成し、この屈曲部4Bの
内周で開弁位置にあるバルブ本体1の段部1Cを係止す
るため、バルブ本体1の抜け止め手段などが不要とな
り、部品点数を削減可能になるのに加えて、キャップ4
を薄肉のパイプ状部材等で構成することにより、屈曲部
4Bをプレス成型なによって容易に形成することがで
き、加工工数及び部品点数を大幅に削減して、製造コス
トのさらなる低減を図るとともに、小型化及び軽量化を
推進できるのである。
ップ4の端部に屈曲部4Bを形成し、この屈曲部4Bの
内周で開弁位置にあるバルブ本体1の段部1Cを係止す
るため、バルブ本体1の抜け止め手段などが不要とな
り、部品点数を削減可能になるのに加えて、キャップ4
を薄肉のパイプ状部材等で構成することにより、屈曲部
4Bをプレス成型なによって容易に形成することがで
き、加工工数及び部品点数を大幅に削減して、製造コス
トのさらなる低減を図るとともに、小型化及び軽量化を
推進できるのである。
【0055】図2は第2の実施形態を示し、前記第1実
施形態の螺合部材2とキャップ4を一体に形成したボデ
ィ4’とし、バルブ本体1’を有底の筒状部材により前
記第1実施形態とほぼ同様に構成するとともに、突出部
1Dの外径をさらに縮小してダンパ室5の容積を拡大し
たものである。
施形態の螺合部材2とキャップ4を一体に形成したボデ
ィ4’とし、バルブ本体1’を有底の筒状部材により前
記第1実施形態とほぼ同様に構成するとともに、突出部
1Dの外径をさらに縮小してダンパ室5の容積を拡大し
たものである。
【0056】突出部1Dの外径を縮小したため、ボディ
4’の屈曲部4B側の端部41’は突出部1Dの外周と
摺接せず、突出部1Dは内周面40の屈曲部4B側に固
設されたガイド部材51の内周と摺接し、ガイド部材5
1の内周面が突出部1Dの案内面となる。そして、ダン
パ室5は段部1C、突出部1D、ガイド部材51及び内
周面40によって画成され、さらに、ダンパ室5は、ガ
イド面1Aを形成したバルブ本体1の基端に、軸線とほ
ぼ平行して貫通形成されたオリフィス50を介して通路
3と連通する。
4’の屈曲部4B側の端部41’は突出部1Dの外周と
摺接せず、突出部1Dは内周面40の屈曲部4B側に固
設されたガイド部材51の内周と摺接し、ガイド部材5
1の内周面が突出部1Dの案内面となる。そして、ダン
パ室5は段部1C、突出部1D、ガイド部材51及び内
周面40によって画成され、さらに、ダンパ室5は、ガ
イド面1Aを形成したバルブ本体1の基端に、軸線とほ
ぼ平行して貫通形成されたオリフィス50を介して通路
3と連通する。
【0057】ここで、バルブ本体1は、有底の円筒状部
材で構成されて、バルブシート10と接離する先端部1
Bを底部側とする一方、開口した基端側外周に外径を拡
大したガイド面1Aを形成し、先端部1Bを構成する底
部端面には常時シリンダポートCとポンプポートPを連
通するオリフィス8’を貫通形成し、一方、開弁時にシ
リンダポートCとポンプポートPを連通するオリフィス
7’を筒状部材の側面に形成したため、前記第1実施形
態に比して、流路面積を拡大して作動油の流路抵抗を低
減できる。
材で構成されて、バルブシート10と接離する先端部1
Bを底部側とする一方、開口した基端側外周に外径を拡
大したガイド面1Aを形成し、先端部1Bを構成する底
部端面には常時シリンダポートCとポンプポートPを連
通するオリフィス8’を貫通形成し、一方、開弁時にシ
リンダポートCとポンプポートPを連通するオリフィス
7’を筒状部材の側面に形成したため、前記第1実施形
態に比して、流路面積を拡大して作動油の流路抵抗を低
減できる。
【0058】ダンパ室5は、前記第1実施形態と同様
に、バルブ本体1が閉弁方向へ変位すると容積を拡大す
るが、オリフィス50を介して作動油が流入し、このオ
リフィス50を通過する際の抵抗によって減衰力を発生
し、前記第1実施形態と同じく、ジャンピング現象によ
る閉弁を防止しながら、ゴムホース28の破損時には確
実に閉弁させるものであり、前記第1実施形態に比して
ダンパ室5の容積を拡大したため、減衰力を向上して遮
断弁30の作動流量をさらに減少させることができる。
に、バルブ本体1が閉弁方向へ変位すると容積を拡大す
るが、オリフィス50を介して作動油が流入し、このオ
リフィス50を通過する際の抵抗によって減衰力を発生
し、前記第1実施形態と同じく、ジャンピング現象によ
る閉弁を防止しながら、ゴムホース28の破損時には確
実に閉弁させるものであり、前記第1実施形態に比して
ダンパ室5の容積を拡大したため、減衰力を向上して遮
断弁30の作動流量をさらに減少させることができる。
【0059】この場合も、バルブ本体1’の最大外径は
ガイド面1Aとなり前記第1実施形態と同様に小型化及
び軽量化を促進することができ、さらに、突出部1Dの
外径を前記第1実施形態に比してさらに縮小して容易に
ダンパ室5の容積を拡大でき、減衰力の設定範囲を拡大
することで、遮断弁30の作動流量を任意に設定でき、
遮断弁30の汎用性を向上させることができる。
ガイド面1Aとなり前記第1実施形態と同様に小型化及
び軽量化を促進することができ、さらに、突出部1Dの
外径を前記第1実施形態に比してさらに縮小して容易に
ダンパ室5の容積を拡大でき、減衰力の設定範囲を拡大
することで、遮断弁30の作動流量を任意に設定でき、
遮断弁30の汎用性を向上させることができる。
【0060】また、バルブ本体1’を有底の筒状部材で
構成し、底部側をバルブシート10に接離可能とする一
方、開口した基端部外周にガイド面1Aを形成し、この
ガイド面1Aと先端部1Bとの間の側面にオリフィス
7’を貫通形成したため、バルブ本体の外径に拘わらず
オリフィス7’の開口面積を設定でき、通過流量の設定
範囲を拡大でして、小型化及び軽量化を図りながらも遮
断弁30の汎用性をさらに向上させることができる。
構成し、底部側をバルブシート10に接離可能とする一
方、開口した基端部外周にガイド面1Aを形成し、この
ガイド面1Aと先端部1Bとの間の側面にオリフィス
7’を貫通形成したため、バルブ本体の外径に拘わらず
オリフィス7’の開口面積を設定でき、通過流量の設定
範囲を拡大でして、小型化及び軽量化を図りながらも遮
断弁30の汎用性をさらに向上させることができる。
【0061】そして、ガイド面1Aを形成した基端には
ダンパ室5と通路3とを連通するオリフィス50を貫通
形成したため、バルブ本体1が閉弁方向へ変位すると、
拡大するダンパ室5へ作動油が流入し、この作動油がオ
リフィス50を通過する際に減衰力を発生することがで
き、オリフィス50の設定によって減衰力の設定範囲を
任意に行うことができ、小型化及び軽量化を図りながら
も遮断弁30の汎用性をさらに向上させるものである。
ダンパ室5と通路3とを連通するオリフィス50を貫通
形成したため、バルブ本体1が閉弁方向へ変位すると、
拡大するダンパ室5へ作動油が流入し、この作動油がオ
リフィス50を通過する際に減衰力を発生することがで
き、オリフィス50の設定によって減衰力の設定範囲を
任意に行うことができ、小型化及び軽量化を図りながら
も遮断弁30の汎用性をさらに向上させるものである。
【0062】
【発明の効果】以上のように第1の発明によれば、バル
ブ本体の基端部から外径を縮小して形成された第2の小
径部はバルブボディの案内面と摺接し、この第2小径部
とバルブボディ内周との間に画成されたダンパ室は、バ
ルブ本体の閉弁方向への変位によって容積が拡大して内
部が負圧となって減衰力を発生し、バルブ本体は流体通
路の流量が所定値を一定時間以上超過したときのみ閉弁
するため、流体回路に発生する一時的な流量の増大によ
る閉弁を抑制でき、さらに、ダンパ室は外径を縮小した
第2小径部とバルブボディとの間に画成されるため、遮
断弁の外径を増大する必要がなくなって遮断弁の小型化
及び軽量化を推進し、軽量化による製造コストの低減を
図ることができる。
ブ本体の基端部から外径を縮小して形成された第2の小
径部はバルブボディの案内面と摺接し、この第2小径部
とバルブボディ内周との間に画成されたダンパ室は、バ
ルブ本体の閉弁方向への変位によって容積が拡大して内
部が負圧となって減衰力を発生し、バルブ本体は流体通
路の流量が所定値を一定時間以上超過したときのみ閉弁
するため、流体回路に発生する一時的な流量の増大によ
る閉弁を抑制でき、さらに、ダンパ室は外径を縮小した
第2小径部とバルブボディとの間に画成されるため、遮
断弁の外径を増大する必要がなくなって遮断弁の小型化
及び軽量化を推進し、軽量化による製造コストの低減を
図ることができる。
【0063】また、第2の発明は、バルブボディを、螺
合部材と、この螺合部材の外周にかしめ結合された円筒
状のキャップとから構成し、第2小径部と摺接する案内
面はキャップの端部を径方向に屈曲形成させた端面によ
り形成したため、キャップをパイプ部材等を用いてプレ
ス成型などで加工すれば、部品点数及び加工工数を削減
して、前記従来例に比して製造コストの低減を図ること
ができる。
合部材と、この螺合部材の外周にかしめ結合された円筒
状のキャップとから構成し、第2小径部と摺接する案内
面はキャップの端部を径方向に屈曲形成させた端面によ
り形成したため、キャップをパイプ部材等を用いてプレ
ス成型などで加工すれば、部品点数及び加工工数を削減
して、前記従来例に比して製造コストの低減を図ること
ができる。
【0064】また、第3の発明は、第2小径部と摺接す
る案内面をバルブボディの端部内周に固設された環状の
ガイド部材の内周で構成したため、第2小径部の外径を
さらに縮小してダンパ室の容積を拡大することができ、
遮断弁が作動する流量の設定範囲を拡大でき、小型化及
び軽量化を図りながらも遮断弁の汎用性を向上させるこ
とができる。
る案内面をバルブボディの端部内周に固設された環状の
ガイド部材の内周で構成したため、第2小径部の外径を
さらに縮小してダンパ室の容積を拡大することができ、
遮断弁が作動する流量の設定範囲を拡大でき、小型化及
び軽量化を図りながらも遮断弁の汎用性を向上させるこ
とができる。
【0065】また、第4の発明は、バルブ本体を有底の
筒状部材で構成し、底部側をバルブシートに接離可能な
小径部とする一方、開口した基端部外周に大径部を形成
し、この大径部と小径部との間の側面にオリフィスを貫
通形成したため、バルブ本体の外径に拘わらずオリフィ
スの開口面積を設定でき、通過流量の設定範囲を拡大で
き、小型化及び軽量化を図りながらも遮断弁の汎用性を
向上させることができる。
筒状部材で構成し、底部側をバルブシートに接離可能な
小径部とする一方、開口した基端部外周に大径部を形成
し、この大径部と小径部との間の側面にオリフィスを貫
通形成したため、バルブ本体の外径に拘わらずオリフィ
スの開口面積を設定でき、通過流量の設定範囲を拡大で
き、小型化及び軽量化を図りながらも遮断弁の汎用性を
向上させることができる。
【0066】また、第5の発明は、大径部にはダンパ室
と流体通路とを連通するオリフィスを貫通形成したた
め、バルブ本体が閉弁方向へ変位すると、拡大するダン
パ室へ作動油が流入し、この作動油が大径部のオリフィ
スを通過する際に減衰力を発生することができ、減衰力
の設定範囲を任意に行うことができ、小型化及び軽量化
を図りながらも遮断弁の汎用性を向上させることができ
る。
と流体通路とを連通するオリフィスを貫通形成したた
め、バルブ本体が閉弁方向へ変位すると、拡大するダン
パ室へ作動油が流入し、この作動油が大径部のオリフィ
スを通過する際に減衰力を発生することができ、減衰力
の設定範囲を任意に行うことができ、小型化及び軽量化
を図りながらも遮断弁の汎用性を向上させることができ
る。
【図1】本発明の一実施形態を示す遮断弁の半断面図
で、(A)は非作動時を、(B)は作動時を示す。
で、(A)は非作動時を、(B)は作動時を示す。
【図2】第2の実施形態を示す遮断弁の半断面図であ
る。
る。
【図3】荷役機械の油圧回路の一例を示す回路図であ
る。
る。
【図4】従来の例を示す遮断弁の半断面図である。
1 バルブ本体 1A ガイド面 1B 先端部 1C 段部 1D 突出部 2 螺合部材 2A 環状溝 3 通路 4 キャップ 4A 底部 4B 屈曲部 4C かしめ部 5 ダンパ室 6 スプリング 7、8 オリフィス 10 バルブシート 11 ネジ部 21 油圧シリンダ 22 伸長側油室 24 油圧ポンプ 30 遮断弁 40 内周 41 案内面 50 オリフィス 51 ガイド C シリンダポート P ポンプポート
Claims (5)
- 【請求項1】 バルブボディを貫通する流体通路内周に
大径の基端部を摺接させて摺動自在なバルブ本体と、バ
ルブ本体に形成されてバルブボディに形成されたバルブ
シートと接離可能な小径の先端部と、前記バルブ本体を
開弁方向へ付勢するスプリングと、バルブ本体の上流及
び下流を連通するオリフィスとを備えて、このオリフィ
スの通過流量が所定値を超えたときにオリフィスの上下
流に発生する差圧でバルブ本体をスプリングに抗して閉
弁させる遮断弁において、前記バルブ本体の基端部から
先端部とは反対側の端部へ向けて外径を縮小した第2の
小径部を形成するとともに、この第2小径部と摺接する
案内面をバルブボディ側に形成して、この第2小径部と
案内面を形成したバルブボディ内周との間にバルブ本体
の閉弁方向への変位に応じて拡大するダンパ室を画成し
たことを特徴とする遮断弁。 - 【請求項2】 前記バルブボディは、内周にバルブシー
トを形成する一方、外周の所定の端部側にネジ部を形成
した螺合部材と、この螺合部材の外周の他端側にかしめ
結合された円筒状のキャップとから構成され、前記案内
面がキャップの端部を径方向に屈曲形成させた端面に形
成されたことを特徴とする請求項1に記載の遮断弁。 - 【請求項3】 前記案内面は、バルブボディの端部内周
に固設された環状のガイド部材の内周で構成され、この
ガイド部材の内周と第2小径部の外周を摺接することを
特徴とする請求項1に記載の遮断弁。 - 【請求項4】 前記バルブ本体は、有底の筒状部材で構
成され、底部側をバルブシートに接離可能な小径部とす
る一方、開口した基端部外周に大径部を形成し、この大
径部と小径部との間の側面に前記オリフィスを貫通形成
したことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれ
かひとつに記載の遮断弁。 - 【請求項5】 前記大径部は、ダンパ室と流体通路とを
連通するオリフィスを貫通形成したことを特徴とする請
求項4に記載の遮断弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26539795A JPH09112722A (ja) | 1995-10-13 | 1995-10-13 | 遮断弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26539795A JPH09112722A (ja) | 1995-10-13 | 1995-10-13 | 遮断弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09112722A true JPH09112722A (ja) | 1997-05-02 |
Family
ID=17416608
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26539795A Pending JPH09112722A (ja) | 1995-10-13 | 1995-10-13 | 遮断弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09112722A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016151189A (ja) * | 2015-02-16 | 2016-08-22 | 株式会社デンソー | 2段切替弁 |
-
1995
- 1995-10-13 JP JP26539795A patent/JPH09112722A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016151189A (ja) * | 2015-02-16 | 2016-08-22 | 株式会社デンソー | 2段切替弁 |
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