JP2557290Y2 - 遮断弁 - Google Patents

遮断弁

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JP2557290Y2
JP2557290Y2 JP3789191U JP3789191U JP2557290Y2 JP 2557290 Y2 JP2557290 Y2 JP 2557290Y2 JP 3789191 U JP3789191 U JP 3789191U JP 3789191 U JP3789191 U JP 3789191U JP 2557290 Y2 JP2557290 Y2 JP 2557290Y2
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幸一 大谷
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、油圧回路の異常発生時
などに回路を遮断する遮断弁の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】重量物を上下動させる油圧シリンダの駆
動回路は例えば図3に示すように構成されている。
【0003】すなわち、重量物20を支持した油圧シリ
ンダ21の伸長側の油室22に連通する通路3をチェッ
クバルブ23を介して油圧ポンプ24に接続する一方、
これに並列して通路3を流量調整弁25と切換弁26を
介してタンク27に接続している。
【0004】この回路のもとでは、切換弁26をポジシ
ョンAに切り換えて通路3からタンク27方向への油通
を遮断した状態で油圧ポンプ24を運転すると、油圧ポ
ンプ24の吐出油が通路3から油室22に供給され、油
圧シリンダ21が伸長して重量物20を上昇させる。な
お、油圧ポンプ24の吐出圧は油圧ポンプ24とタンク
27の間に介装されたリリーフ弁29により一定以上に
上昇しないようになっている。
【0005】一方、油圧ポンプ24を停止し、切換弁2
6を反対側のポジションBに切り換えると流量調整弁2
5を介して油室22の作動油が通路3からタンク27に
流出し、油圧シリンダ21は重量物20を支持しながら
収縮する。この収縮速度は流量調整弁25の調整により
設定される。
【0006】ところで、通路3の途中に使用されるゴム
ホース28が切れた場合などには、重量物20の荷重で
油圧シリンダ21がゴムホース28の切断部分から作動
油を噴出させながら急激に収縮し、内部に収装されたピ
ストンがシリンダチューブの底部に激しく衝突して、油
圧シリンダ21を損傷する恐れがある。
【0007】そこで、油圧シリンダ21の急激な収縮を
防止すべく油室22とゴムホース28との間に図4に示
すような遮断弁30を介装している。
【0008】遮断弁30はバルブ本体1と、バルブ本体
1の着座するバルブシート12と、バルブ本体1をバル
ブシート12から離間方向に付勢するスプリング13と
を備える。
【0009】バルブ本体1は大径の基端部1Aとこれよ
り小径の先端部1Bからなり、基端部1Aが通路3を貫
通させたバルブハウジング14の内周部に摺動自由に嵌
合する。また、基端部1Aには基端部1Aの上下流を連
通するオリフィス15が形成され、先端部1Bにはバル
ブシート12に着座した状態でバルブシート12の上下
流を連通するオリフィス16が形成される。
【0010】バルブシート12はバルブハウジング14
に螺合する螺合部材17の先端内周部に形成される。ま
た、スプリング13はバルブ本体1の先端部1Bの外側
を通って基端部1Aと螺合部材17との間に介装され
る。
【0011】バルブ本体1は油圧シリンダ21の伸長動
作や通常の収縮動作においてはスプリング13の圧力で
バルブハウジング14に形成した段差部14Aに押し付
けられ、通路3の流通を妨げない後退位置に保持される
が、油室22からの流出流量すなわち図4のCからPの
方向への流量が一定以上に大きくなると、オリフィス1
5の上下流の通路3の圧力差でスプリング13に抗して
バルブシート12に着座し、通路3の作動油の流通を遮
断する。
【0012】これにより、油室22の作動油はオリフィ
ス16を介して少量ずつ流出し、油圧シリンダ21は重
量物20を支持しながらゆっくりと収縮する。
【0013】
【考案の課題】ところで、遮断弁30の作動に伴って油
圧シリンダ21に作用する衝撃を小さくするためには、
遮断弁30を作動させる通路3の流量を通常の収縮動作
時の流量に近い小さな値に設定することが望ましい。
【0014】しかし、通常の収縮動作においても切換弁
26の操作直後の流量調整弁25に発生するジャンピン
グ現象などの原因により通路3に一時的に大流量が流れ
ることがあり、このような一時的な流量増加に対して遮
断弁30がいちいち作動すると油圧シリンダ21の通常
の伸縮動作に支障を来す恐れがあるため、遮断弁30の
作動流量を小さく設定することは困難であった。
【0015】本考案は、以上の問題点を解決すべくなさ
れたもので、一時的な流量の増加に対しては動作しない
構造の遮断弁を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を達成するための手段】本考案は、バルブハウジ
ングを貫通する流体通路に大径の基端部を摺動自由に嵌
合するバルブ本体と、バルブ本体の小径の先端部を着座
させるバルブシートと、バルブ本体をバルブシートから
離間方向へ付勢するスプリングと、バルブ本体の基端部
の上下流を連通するオリフィスとを備え、所定流量以上
の流量に対してこのオリフィスの上下流に発生する圧力
差でバルブ本体をスプリングに抗してバルブシートに着
座させるようにした遮断弁において、バルブ本体のバル
ブシート方向への摺動に伴って縮小する密閉されたダン
パ室をバルブ本体とバルブハウジングとの間に形成する
とともに、このダンパ室を前記通路に連通するオリフィ
スを備えている。
【0017】
【作用】バルブ本体のバルブシート方向への摺動により
ダンパ室が収縮し、ダンパ室内の作動油がオリフィスを
介して通路に流出する。この時のオリフィスの流出抵抗
により、バルブ本体が作動を開始してからバルブシート
に着座するまでの時間が伸びる。その結果、バルブ本体
は通路の流量が設定値を一定時間以上超過した時にのみ
バルブシートに着座して通路を遮断し、一定時間内の流
量増に対しては通路を遮断しない構造となる。
【0018】
【実施例】図1及び図2に本考案の実施例を示す。な
お、前記従来例と同一の構成を備える部位については同
一番号を付して詳しい説明を省略する。
【0019】図1に示すように、バルブ本体1は大径の
基端部1A、小径の先端部1B及びこれらの中間の径を
備えた中間部1Cからなり、通路3を貫通させたバルブ
ハウジング14に基端部1Aを摺動自由に嵌合する。バ
ルブハウジング14に螺合する螺合部材17の内周部に
はバルブ本体1の先端部1Bを着座させるバルブシート
12がバルブ本体1に相対して形成され、バルブシート
12と中間部1Cとの間にスプリング13が介装され
る。
【0020】先端部1Bには前記従来例と同様のオリフ
ィス16が形成され、中間部1Cには基端部1Aの上下
流の通路3を連通するオリフィス15が形成される。ま
た、基端部1Aと中間部1Cとバルブハウジング14と
螺合部材17とにより環状断面のダンパ室2が画成され
る。このダンパ室2はバルブ本体1がバルブシート12
方向に摺動するのに伴って縮小する。バルブハウジング
14と螺合部材17との螺合部はシール18により密閉
される。
【0021】そして、バルブ本体1の中間部1Cの基端
部1Aに近い位置に、ダンパ室2を通路3に連通するオ
リフィス4が形成される。
【0022】次に、この遮断弁を図3の油圧シリンダ2
1の駆動回路に適用した場合の作用を説明する。
【0023】油圧シリンダ21の伸長駆動時には、油圧
ポンプ24から流路3を介して油室22へ作動油が供給
され、図1の遮断弁のPからCの方向に作動油が流通す
る。この場合にはバルブ本体1はスプリング13により
バルブシート12から離間した後退位置に保持され、作
動油を抵抗なく流通させる。
【0024】また、油圧シリンダ21の収縮駆動時に
は、油室22の作動油が流量調整弁25に規定された流
量で流路3からタンク27に還流し、オリフィス15の
前後にこの流量に基づく圧力差を発生させる。この圧力
差はバルブ本体1をバルブシート12方向に付勢する
が、この力は逆向きに作用するスプリング13の圧力よ
り小さく、したがって、バルブ本体1は依然として後退
位置に保持される。
【0025】ところで、流量調整弁25がジャンピング
現象を起こすと流路3の流量が一時的に増加し、結果と
してオリフィス15の前後の圧力差がスプリング13の
圧力を上回ることがある。その場合には、バルブ本体1
がバルブシート12に向けて変位するとともにダンパ室
2が収縮し、ダンパ室2の作動油がオリフィス4を介し
て流路3に流出する。このオリフィス4の流出抵抗はバ
ルブ本体1の変位に対する抵抗力として作用するので、
バルブ本体1はゆっくりと変位する。
【0026】流量調整弁25のジャンピング現象は一時
的なものであるため、ゆっくりと変位するバルブ本体1
がバルブシート12に達する前に流路3の流量は設定流
量へと制御され、バルブ本体1はバルブシート12に到
達することなく後退位置に後退する。したがって、ジャ
ンピング流量により遮断弁が閉じることはなく、油圧シ
リンダ21の収縮動作に支障を来す恐れはない。
【0027】一方、万が一ゴムホース28が破損した場
合には破損箇所から作動油が外部に噴出し、油圧シリン
ダ21は高速で収縮しようとする。この場合も流路3の
増加流量に伴ってオリフィス15の前後の圧力差が増加
し、この圧力差によりバルブ本体1がスプリング13に
抗してバルブシート12に向けて変位する。
【0028】この変位はオリフィス4の流通抵抗のため
にゆっくりとしたものになるが、ゴムホース28が切れ
た場合には流路3の流量増加は一時的なものではなく継
続するので、バルブ本体1は途中で変位を停止すること
なく確実にバルフシート12に着座する。
【0029】このようにして、バルブ本体1がバルブシ
ート12に着座した後は油室22の作動油はバルブ本体
1の先端に形成したオリフィス16を介して少量ずつ流
出し、油圧シリンダ21は重量物20を支持しつつゆっ
くりと収縮する。したがって、ゴムホース28が切れた
場合でも油圧シリンダ21は急収縮せず、急収縮により
損傷する恐れはない。
【0030】このように、バルブ本体1の変位を遅くす
ることにより一時的な流量増による誤作動を防止する構
造のため、バルブ本体1の作動流量を流量調整弁25の
設定流量に近い小さめの値に設定することが可能であ
り、これにより遮断動作に伴って発生する衝撃も小さく
抑えられる。
【0031】なお、バルブ本体1を図2に示すようなポ
ペット状に形成し、スプリング13をダンパ室2に収装
することも可能である。
【0032】
【考案の効果】以上のように本考案は、バルブ本体のバ
ルブシート方向への変位に伴って縮小する密閉されたダ
ンパ室をバルブ本体とバルブハウジングとの間に形成す
るとともに、このダンパ室を通路に連通するオリフィス
を備えたので、バルブ本体がゆっくりと動作するように
なり、一時的な流量増により通路が遮断される不都合を
防止できる。
【0033】したがって、バルブ本体の作動流量を小さ
く設定しても誤動作の恐れが少なく、バルブ本体が通路
を遮断するのに伴って発生する衝撃も小さく抑えること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す遮断弁の側面図と縦断面
図の合成図である。
【図2】別の実施例を示す遮断弁の側面図と縦断面図の
合成図である。
【図3】遮断弁を使用した油圧シリンダの駆動回路の回
路図である。
【図4】従来例を示す遮断弁の側面図と縦断面図の合成
図である。
【符号の説明】
1 バルブ本体 1A 基端部 1B 先端部 2 ダンパ室 3 通路 4,15,16 オリフィス 12 バルブシート 13 スプリング 14 バルブハウジング

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブハウジングを貫通する流体通路に
    大径の基端部を摺動自由に嵌合するバルブ本体と、バル
    ブ本体の小径の先端部を着座させるバルブシートと、バ
    ルブ本体をバルブシートから離間方向へ付勢するスプリ
    ングと、バルブ本体の基端部の上下流を連通するオリフ
    ィスとを備え、所定流量以上の流量に対してこのオリフ
    ィスの上下流に発生する圧力差でバルブ本体をスプリン
    グに抗してバルブシートに着座させるようにした遮断弁
    において、バルブ本体のバルブシート方向への摺動に伴
    って縮小する密閉されたダンパ室をバルブ本体とバルブ
    ハウジングとの間に形成するとともに、このダンパ室を
    前記通路に連通するオリフィスを備えたことを特徴とす
    る遮断弁。
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