JPH09112384A - 燃料供給装置 - Google Patents

燃料供給装置

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JPH09112384A
JPH09112384A JP7264169A JP26416995A JPH09112384A JP H09112384 A JPH09112384 A JP H09112384A JP 7264169 A JP7264169 A JP 7264169A JP 26416995 A JP26416995 A JP 26416995A JP H09112384 A JPH09112384 A JP H09112384A
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fuel
injection valve
fuel injection
rail
fuel rail
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JP7264169A
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English (en)
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Yukio Sawada
沢田  行雄
Yukio Mori
森  幸雄
Takeshi Usami
剛 宇佐美
Masaki Akutagawa
正毅 芥川
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料レールの組付性を向上し、かつエンジン
への組付けを容易する燃料供給装置を提供する。 【解決手段】 燃料供給装置1は、燃料レール10、燃
料噴射弁20等から構成される。樹脂成形される燃料レ
ール10は、上側部材11と下側部材12とを組付けて
構成し、燃料通路13に内蔵される燃料噴射弁20を上
側部材11と下側部材12とによって挟持する。このと
き、上側部材11の押さえ部11bと燃料噴射弁20の
ターミナル側端部との間にはゴム等からなるシート部材
18が介在し、また下側部材12の貫通孔12cが段階
的に縮径することにより形成される凸部12b内の環状
の段部と燃料噴射弁20の噴孔側端部との間にはゴム等
からなるOリング37が介在することから、このシート
部材18とOリング37とにより燃料レール10を組付
けるときに生ずる燃料噴射弁20への荷重を軽減するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料レールに供給
される加圧燃料を燃料噴射弁により内燃機関内に噴射可
能な燃料供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、燃料供給ポンプにより汲上げられ
た加圧燃料を内燃機関(以下、「エンジン」という。)
の各気筒内に噴射するため、燃料レールにより気筒数分
に分配された加圧燃料を、燃料レールに取付けられた筒
形状の燃料噴射弁によって噴射していた。そのため、燃
料レールから外部に突出した燃料噴射弁の先端をインテ
ークマニホールドに取付ける構造を採っていた。ところ
が、この燃料噴射弁をインテークマニホールドに取付け
ると、燃料レールから突出した燃料噴射弁の軸長分だけ
インテークマニホールドから燃料レールが飛出すことに
なるため、エンジン周囲の構成に関し集約化がなされな
いという問題を生じていた。
【0003】そこで、この問題を解決するため、特表平
6−505077号に開示される「自己内蔵電子回路を
持つ燃料レール組立体」、特開平2−233869号公
報に開示される「燃料供給装置」、米国特許番号516
8857号公報に開示される「燃料噴射弁一体型燃料レ
ールとその製造方法」などが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特表平
6−505077号公報に開示される「自己内蔵電子回
路を持つ燃料レール組立体」では、円筒状のチューブを
燃料レールのハウジングに用いており、このチューブの
一端側開口から複数の燃料噴射装置が予め組付けられた
長板状のキャリアをチューブ内に挿入することにより、
サブアセンブリを形成している。そして、このチューブ
内に組付けられたサブアセンブリを径方向外側に押付け
ることにより、チューブに形成された孔に各燃料噴射装
置のノズルがOリングを介して液密に挿入され、その
後、チューブ内に挿入される三角屋根形状のキーパーに
よってサブアセンブリを保持している。つまり、チュー
ブの一端側からキャリアを軸方向に挿入し仮組付を行っ
た後、キャリア全体に均一な力が加わるようにしながら
チューブの径方向にキャリアを移動させ、さらにチュー
ブ内にキーパを挿入している。そのため、キャリアに設
けられた燃料噴射装置の数が多くなるに従いチューブの
孔とキャリアとの位置決めが困難になり組付性が低下す
るという問題を生ずる。また仮組付したキャリアを径方
向に外側に押付けるには治具等が必要になると推測され
る。
【0005】また、特開平2−233869号公報に開
示される「燃料供給装置」では、燃料供給管に一体成形
される噴射弁受容部内に燃料噴射弁が組付けられてい
る。ところが、燃料供給管内の支持壁部と吸気管外壁と
の間に燃料噴射弁が挟持される構成を採っていることか
ら、燃料噴射装置を吸気管に取付けるとき、燃料噴射弁
に力が加わるため燃料噴射弁のハウジングをこの力に耐
え得る強固な構造にする必要がある。したがって、燃料
噴射弁のコストの増大を招くという問題を生ずる。
【0006】さらに、米国特許番号5168857号公
報に開示される「燃料噴射弁一体型燃料レールとその製
造方法」では、樹脂製の燃料レールに電磁コイルを一体
成形した後、バルブ部に燃料レールに挿入して電磁コイ
ルに組付ける方法を採っている。ところが、一体成形さ
れた電磁コイルと後から組付けられるバルブ部とが各々
別個に調整されるため、電磁コイルのニードルに対する
吸引力がばらつき、燃料噴射量を高精度に維持すること
ができない。そのため、各部の組付が終了した後、電磁
コイルに印加する電圧等を調整する外部調整をさらに必
要とすることから、部品点数および調整工数の増大によ
る製品コスト高を招くという問題を生ずる。また燃料レ
ールから燃料噴射弁の先端部が飛出していることから、
インテークマニホールドに燃料レールを取付けるとき燃
料噴射弁に過剰な力が加わるため、燃料噴射弁のハウジ
ングの強度を高める必要がある。したがって、前述同
様、燃料噴射弁のコストの増大を招くという問題を生ず
る。
【0007】本発明の目的は、燃料レールの組付性を向
上し、かつエンジンへの組付けを容易する燃料供給装置
を提供することである。また、本発明の別の目的は、製
品コストを低減する燃料供給装置を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めの本発明は請求項1記載の手段を採用する。この手段
によると、複数の部材により燃料レールを構成し、複数
の部材により燃料噴射弁を軸方向に挟持し、複数の部材
を組付けて構成される燃料レールに燃料噴射弁を内蔵す
ることから、燃料レールへの燃料噴射弁の組付けを容易
に行うことができる。また燃料レール内に燃料噴射弁が
内蔵されることから、エンジンに燃料レールを直接組付
けることができる。したがって、例えば燃料レールから
突出する長軸筒形状の燃料噴射弁を有する燃料供給装置
をエンジンに組付けていた場合と較べ、組付作業等を容
易できる効果がある。
【0009】請求項2記載の手段を採用することによっ
て、第1部材と第2部材とにより複数の燃料噴射弁が軸
方向に挟持されるとともに、第1部材と第2部材とから
形成される燃料通路に供給される燃料を第1部材または
第2部材の開口から複数の燃料噴射弁により噴射可能で
あることから、燃料レールに燃料噴射弁を容易に組付け
ることができ、かつこの燃料噴射弁を内蔵した燃料レー
ルをエンジンに容易に組付けることができる。したがっ
て、燃料レールの組付性を向上し、かつエンジンへの組
付けを容易する燃料供給装置を提供できる効果がある。
【0010】また、請求項3記載の手段を採用すること
により、第1部材または第2部材には、燃料噴射弁に給
電可能な配線が固定されることから、複数の燃料噴射弁
を第1部材と第2部材とにより挟持するときに第1部材
または第2部材に固定された配線と燃料噴射弁とを電気
的に容易に接続できる。したがって、燃料レールの組付
性を向上する効果がある。
【0011】さらに、請求項4記載の手段を採用するこ
とにより、第1部材または第2部材の少なくとも一方と
燃料噴射弁との間には、弾性部材が介在することから、
燃料レールを介して燃料噴射弁に加わる外力を低減する
ことができる。これにより、例えばエンジンに燃料レー
ルを組付けるときに生ずる外力が直接燃料噴射弁に加わ
ることがないため、燃料噴射弁の構造を簡素できる。し
たがって、製品コストを低減する効果がある。
【0012】また、請求項5記載の手段を採用すること
により、燃料通路の燃料入口側には、燃料フィルタが設
けられることから、燃料通路の燃料入口側から燃料通路
内に流入する燃料に含まれる異物等を除去することがで
き、例えば各燃料噴射弁ごとに燃料フィルタを設ける場
合と較べ複数の燃料フィルタを一つの燃料フィルタに集
約することができる。これにより、燃料噴射弁の個数に
かかわらず一つの燃料フィルタにより各燃料噴射弁に供
給する燃料中の異物等が除去できる。したがって、燃料
フィルタの使用個数を減少させることができ、製品コス
トを低減する効果がある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。本発明の一実施例による燃料供給装置
を図1〜図3に示す。図1および図2に示すように、燃
料供給装置1は、樹脂からなる燃料レール10と、この
燃料レール10内に収容される複数の燃料噴射弁20
と、この燃料噴射弁20に印加される電圧を受電するコ
ネクタ部14と、燃料レール10内に流入する加圧燃料
から異物を除去する燃料フィルタ17等から構成されて
いる。ここで、燃料噴射弁20の個数は、燃料供給装置
1が組付けられるエンジンの気筒数に対応しており、本
実施例の場合、4気筒エンジンに燃料を供給するため燃
料噴射弁20の個数を4に設定している。
【0014】燃料レール10は、樹脂成形される上側部
材11および下側部材12から構成されており、下側部
材12に形成される長溝を覆うように下側部材12の開
口部に上側部材11を被せることにより燃料通路13を
区画形成している。上側部材11にはコネクタ部14が
一体成形されており、このコネクタ部14にはターミナ
ル15がOリング19を介して複数本貫通している。こ
のコネクタ部14は、燃料レール10に組付けられるソ
ケット16と上側部材11の内側に取付けられる図示し
ないワイヤハーネスを介して電気的に接続されている。
また燃料レール10内に収容される燃料噴射弁20のタ
ーミナル26側端部に当接可能な押さえ部11bが燃料
噴射弁20の個数分、つまり本実施例では4箇所に形成
されている。
【0015】一方、燃料レール10の下側部材12は、
断面コ字形状に形成されることにより内部に長溝を形成
している。そして、燃料通路13を区画形成するように
上側部材11と下側部材12とを組合せたとき、それぞ
れの接触面を広く確保できるように上側部材11にはフ
ランジ部11aが形成され、下側部材12にはフランジ
部12aが形成されている。また燃料通路13に流入す
る燃料が燃料レール10の外部から流通可能な燃料流入
路12eを下側部材12の筒部12dにより形成してい
る。そして、この筒部12dの燃料通路13側開口には
燃料フィルタ17が設けられており、この燃料フィルタ
17によって図示しない燃料ポンプから汲上げられた加
圧燃料内に含まれる異物等を除去している。これによ
り、従来、各燃料噴射弁ごとに設けていた複数の燃料フ
ィルタを一つの燃料フィルタ17に集約することができ
るため、部品点数を削減できる。したがって、製品コス
トを低減する効果がある。
【0016】また、図2に示すように、下側部材12の
燃料レール内に収容される燃料噴射弁20が組付けられ
る各位置には、断面逆凸字形状の凸部12bが形成され
ている。この凸部12bには燃料通路13と燃料レール
10の外部とを連通可能な貫通孔12cが形成されてお
り、この貫通孔12c内に燃料噴射弁20の噴孔側端部
が挿入されている。この貫通孔12cが形成される凸部
12bは、燃料噴射弁20の噴孔側端部、すなわち後述
する燃料噴射弁20のガイド部材31の軸方向長さより
長くなるように形成されているため、このガイド部材3
1が凸部12bの外側に突出することがないように設定
されている。これにより、インテークマニホールド8に
燃料レール10を組付けたとき、燃料レール10の下側
部材12から燃料噴射弁20の噴孔側端部が外側に飛出
さないため、組付時に燃料レール10に加わる力が直接
燃料噴射弁20に加わることがない。したがって、燃料
噴射弁20のハウジング21に剛性を持たせる必要がな
く、ハウジング21の構造を簡素にする効果がある。
【0017】このように、上側部材11および下側部材
12を構成することによって、燃料レール10内、すな
わち燃料通路13に内蔵される燃料噴射弁20を上側部
材11と下側部材12とによって挟持することができ
る。このとき、上側部材11の押さえ部11bと燃料噴
射弁20のターミナル側端部との間にはゴム等からなる
弾性部材であるシート部材18が介在しており、また下
側部材12の貫通孔12cが段階的に縮径することによ
り形成される凸部12b内の環状の段部と燃料噴射弁2
0の噴孔側端部との間にはゴム等からなる弾性部材であ
るOリング37が介在することから、このシート部材1
8とOリング37とにより燃料レール10を組付けると
きに生ずる燃料噴射弁20への荷重を軽減することがで
きる。
【0018】また、燃料レール10を樹脂により形成す
ることにより、燃料レール10の内外を断熱することが
できる。これにより、例えばデッドソーク等の状態にあ
っても、エンジン側から伝わる熱を燃料レール10を構
成する上側部材11および下側部材12によってある程
度遮断することができるため、燃料レール10内の燃料
中に発生するベーパを抑制できる。したがって、高温再
始動性等の高温時特性を向上する効果がある。
【0019】次に、燃料噴射弁20の構成を図3に基づ
いて説明する。図3に示すように、燃料噴射弁20は、
電磁吸引力を発生させるソレノイド部と燃料通路を開閉
するバルブ部とから構成されている。ソレノイド部は、
縦断面T字状の回転体形状からなる磁性体部材22、こ
の磁性体部材22の小径部の周囲を覆うボビン23、こ
のボビン23の周囲に巻回されるコイル25、このコイ
ル25の両端部にそれぞれ接続される2本のターミナル
26、磁性体部材22の中心軸位置に形成される貫通孔
内に収容される圧縮コイルスプリング27、この圧縮コ
イルスプリング27の付勢力を調整するパイプ28等か
ら構成されている。磁性体部材22の小径部側端部に
は、圧縮コイルスプリング27が収容される貫通孔の開
口をえぐるようにして形成されるすり鉢状のテーパ部2
2aが設けられている。そして、このテーパ部22aの
表面は、テーパ部22aの表面と弁部材29の球面29
aとの対向面積が広く確保できるように形成されてい
る。つまり、互いに対向する磁性体部材22のテーパ部
22aと球形状の弁部材29との間に形成される空間が
環状に形成されるようにテーパ部22aが形成されてい
る。
【0020】一方、バルブ部は、断面逆凸字状の回転体
形状からなるガイド部材31、このガイド部材31の孔
部31c内に収容されるシート部材33、このシート部
材33のシート面33aに着座可能な球形状の弁部材2
9、噴孔35aが形成されるプレート35、およびガイ
ド部材31の小径部の周囲に位置するOリング37から
構成されている。ここで、ガイド部材31は、後述する
ハウジング21の図3で下方にハウジング21とは一体
である。
【0021】磁性体材料からなるハウジング21のガイ
ド部材31の中心軸位置には、弁部材29の直径より僅
かに大径の孔部31bが大径部に形成され、この孔部3
1bに連通し弁部材29より大径の孔部31cがガイド
部材31の小径部に形成されている。つまり、ガイド部
材31には、孔部31b、31cが形成されることによ
り大径部から小径部に向かって貫通している。
【0022】また、ガイド部材31の大径部には、孔部
31cと連通可能な燃料通路31aが複数箇所形成され
ている。この燃料通路31aは、図3に示すように、ガ
イド部材31の軸に対して平行に形成されるのではな
く、径方向外側反重力方向に斜めに延びるように形成さ
れている。これにより、後述する燃料供給溝30と環状
通路34とを短い距離により連通させることができる。
さらに燃料通路31aをこのように形成することによっ
て、孔部31b内に位置する弁部材29の全周、すなわ
ち燃料噴射弁20に軸に対する弁部材29の垂直断面形
状の全周に渡って弁部材29から離れることなく僅かな
クリアランスを保つ程度にガイド部材31を環状に位置
させることができる。これにより、弁部材29の球面2
9aと孔部31bの内壁面とを円環状に対向させること
ができ、その対向面積を広く確保することができる。
【0023】球形状に形成される弁部材29は磁性体材
料からなり、前述した磁性体部材22のテーパ部21a
と後述するシート部材33のシート面33aとの間を往
復動可能にガイド部材31の孔部31b内に位置してい
る。ここで、弁部材29が磁性体材料からなるのは、ソ
レノイド部のコイル25に通電されたときに生ずる磁路
の一部を構成し、弁部材29がいわゆる可動鉄心の役割
を担うためである。
【0024】シート部材33は、底部が厚肉に形成され
る有底の筒形状に形成されており、その底部外側には球
形状の弁部材29が着座可能なテーパ状にシート面33
aが形成されている。そして、このシート面33aの中
心軸位置にあたる肉厚の最も薄い位置には、シート部材
33の内外を連通させる燃料通路33bが形成されてい
る。この燃料通路33bは弁部材29がシート面33a
に着座したとき閉塞され、シート面33aから離座した
とき底部の内外を連通させることができる。また前述し
たガイド部材31の孔部31cの内壁面と弁部材29の
球面29aとシート面33aとにより燃料通路31aか
ら加圧燃料が流入可能な環状通路34を区画形成してい
る。
【0025】プレート35は、前述したシート部材33
の内壁面に密着可能な形状、つまり有底の筒状に形成さ
れており、その底部中心には燃料通路33bと連通可能
な噴孔35aが複数箇所形成されている。弁部材29が
シート部材33から離座し、加圧燃料が燃料通路33b
に流込むとこの噴孔35aから燃料噴射される。ゴム等
の弾性部材からなるOリング37は、前述したガイド部
材31の小径部外径より小径に形成されている。図2に
示すように、燃料噴射弁20が燃料レール10内に組付
けられたとき、燃料レール10の燃料通路13内の燃料
が貫通孔12cから漏れ出ないようにガイド部材31の
小径部外壁面と下側部材12の内壁面と隙間を液密にシ
ールしている。
【0026】磁性体材料からなるハウジング21は、図
3で下方、つまり反ソレノイド部側にガイド部31を形
成している。そして、前述したソレノイド部とバルブ部
とが一体に組付けられるようにソレノイド部の周囲にも
位置している。またソレノイド部のボビン23とバルブ
部のガイド部材31との間に燃料供給溝30が形成され
るようにソレノイド部とバルブ部との位置関係を調整し
ている。さらにハウジング21は磁性体材料から構成さ
れていることから、ソレノイド部のコイル25に通電さ
れたときに生ずる磁路の一部を構成する役割も担ってい
る。
【0027】次に、燃料噴射弁20の作動を図2および
図3に基づいて説明する。図2に示すように、燃料レー
ル10に内蔵される燃料噴射弁20の周囲には、燃料流
入路12eから燃料フィルタ17を経由して燃料通路1
3に流入した加圧燃料が満たされている。そのため、燃
料通路13と常に連通する燃料噴射弁20の燃料供給溝
30、燃料通路31aおよび環状通路34には、加圧燃
料が流入している。
【0028】この状態において、ソレノイド部のコイル
25を励磁可能な電圧がターミナル26を介して印加さ
れると、コイル25の周囲に磁路が形成される。この磁
路は、磁性体部材22、ハウジング21、ガイド部材3
1、弁部材29および磁性体部材22からなる経路によ
って構成される。ここで、コイル25の径方向外側には
ハウジング21の図示しない一部が位置していることか
ら、前述した磁路の形成が可能となる。この磁路が形成
されると、弁部材29が圧縮コイルスプリング27の付
勢力に抗して磁化した磁性体部材22側に吸引される。
この電磁吸引力により、シート部材33のシート面33
aから弁部材29が離座するため、環状通路34に流入
していた加圧燃料が燃料通路33bに流入し噴孔35a
から噴射される。
【0029】コイル25を励磁可能な電圧の印加を終了
すると、コイル25の周囲の磁路が消滅するため電磁吸
引力が消滅する。これにより、弁部材29は圧縮コイル
スプリング27によってシート部材33方向に付勢され
るため、弁部材29がシート面33aに着座する。する
と、弁部材29の離座により導通していた環状通路34
と燃料通路33bとの連通が弁部材29により遮断され
るため、燃料通路33bには加圧燃料が流入せず噴孔3
5aからの燃料噴射を終了する。
【0030】次に、燃料レール10の組付工程を図1お
よび図2に基づいて説明する。上側部材11と下側部材
12とにより構成される燃料レール10の組付けは、次
に示す〜の順に行われる。 燃料レール10の下側部材12に所定数の燃料噴射弁
20を仮組付する。つまり、下側部材12の凸部12b
内に予め組付けられた燃料噴射弁20のガイド部材31
を挿入する。このときガイド部材31の小径部にはOリ
ング37が取付けられていることから、凸部12bの小
径部外壁面と下側部材12の内壁面と隙間を液密にシー
ルすることができ、燃料通路13内の加圧燃料がガイド
部材31の周囲を介して貫通孔12c内に漏れ出ること
を防止している。
【0031】燃料レール10の上側部材11に所定数
のターミナル15を組付け、図示しないワイヤハーネス
を上側部材11の内側に固定する。つまり、上側部材1
1のコネクタ部14に形成される複数の孔部にOリング
19を介してターミナル15を挿入する。その後、この
ターミナル15の燃料通路13側端部にワイヤハーネス
を電気的に接続し、さらに上側部材11の押さえ部11
bにインサート成形されるソケット16にワイヤハーネ
スを電気的に接続する。これにより、燃料レール10の
外部からターミナル15を介して印加される電圧はソケ
ット16に導かれることになる。
【0032】燃料レール10の下側部材12に燃料フ
ィルタ17を組付ける。つまり、下側部材12の筒部1
2dの燃料下流側開口部に燃料フィルタ17を嵌入また
は接着等により固定する。これにより、燃料ポンプから
汲上げられた加圧燃料内に含まれる異物等を除去でき
る。 前述したの工程により仮組付けされた燃料噴射弁1
0のターミナル側端部にシート部材18を載置する。こ
のシート部材18は、図2に示すように燃料噴射弁20
の上部を覆うように形成されている。これにより、上側
部材11の押さえ部11bによって燃料噴射弁20が下
側部材12方向に押付けられる力を軽減することができ
る。
【0033】下側部材12の長溝の開口部を塞ぐよう
に上側部材11を被せ、下側部材12のフランジ部12
aと上側部材11のフランジ部11aとを溶着または接
着により接合する。このとき、上側部材11の押さえ部
11bにインサート成形されるソケット16が燃料噴射
弁20のターミナル26を受入れるように互いに電気的
に接続される。これにより、ターミナル15が受電する
電圧がワイヤハーネス、ソケット16およびターミナル
26を介してコイル25に印加可能になる。またこのと
き、上側部材11の押さえ部11bが燃料噴射弁20を
下側部材12側に押付けることにより、下側部材12と
上側部材11との間に燃料噴射弁20を挟持することが
できる。
【0034】以上説明したように、本実施例によると、
上側部材11と下側部材12とにより組付けて構成され
る燃料レール10を互いに接合するとき、燃料レール1
0に内蔵される燃料噴射弁20の軸方向から燃料噴射弁
20を上側部材11と下側部材12とにより挟持するこ
とから、燃料レール10内への燃料噴射弁20の組付け
を容易に行うことができる。また燃料噴射弁20を上側
部材11と下側部材12とによって挟持するときに上側
部材11に設けられたソケット16に燃料噴射弁20の
ターミナル26を挿入することで燃料噴射弁20への電
気的接続も容易に行うことができる。したがって、燃料
レール10の組付性を向上する効果がある。
【0035】また、インテークマニホールド8への燃料
供給装置1の組付けにおいては、燃料レール10内に燃
料噴射弁20が内蔵されているため、インテークマニホ
ールド8に燃料レール10を直接組付けることができ
る。これにより、従来、燃料レールから突出する長軸筒
形状の燃料噴射弁を有する燃料供給装置をインテークマ
ニホールドに組付けていた場合と較べ、組付作業等を容
易に行うことができる。したがって、インテークマニホ
ールドへの組付を容易にする効果がある。
【0036】さらに、燃料レール10内に燃料噴射弁2
0が内蔵されているため、燃料レール10から外部に燃
料噴射弁20が突出することがない。また燃料レール1
0内に挟持される燃料噴射弁20と燃料レール10との
間にはゴム等の弾性部材からなるシート部材18および
Oリング37が介在することから、燃料レール10を介
して燃料噴射弁20に加わる外力を低減することができ
る。これにより、インテークマニホールド8に燃料レー
ル10を組付けるときに生ずる外力が直接燃料噴射弁2
0に加わることがないため、燃料噴射弁20のハウジン
グ21に剛性を持たせる必要がない。したがって、燃料
噴射弁20のハウジング21の構造を簡素でき製品コス
トを低減する効果がある。
【0037】さらにまた、燃料レール10から外部に燃
料噴射弁20が突出しないことから、インテークマニホ
ールド8に燃料レール10を組付ける場合、インテーク
マニホールド8と燃料レール10との間に燃料噴射弁2
0が介在しない。これにより、燃料噴射弁20の噴孔側
端部がインテークマニホールド8に組付けられることが
ないため、燃料漏れを防止する効果がある。
【0038】また、燃料レール10の燃料通路13側開
口には、燃料ポンプから汲上げられた加圧燃料内に含ま
れる異物等を除去する燃料フィルタ17が設けられてい
ることから、従来、各燃料噴射弁ごとに設けていた複数
の燃料フィルタを一つの燃料フィルタ17に集約するこ
とができる。これにより、燃料噴射弁20の個数にかか
わらず一つの燃料フィルタ17により各燃料噴射弁20
に供給する加圧燃料中の異物等が除去できるため、燃料
フィルタの使用個数を減少させることができる。したが
って、部品点数の削減により製品コストを低減する効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による燃料供給装置の軸方向
断面図である。
【図2】図1に示す燃料供給装置の径方向断面図であ
る。
【図3】実施例の燃料レールに内蔵されるインジェクタ
の縦断面図である。
【符号の説明】
1 燃料供給装置 8 インテークマニホールド(内燃機関) 10 燃料レール 11 上側部材 (複数の部材、第2部材) 12 下側部材 (複数の部材、第1部材) 13 燃料通路 17 燃料フィルタ 18 シート部材(弾性部材) 20 燃料噴射弁 37 Oリング (弾性部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芥川 正毅 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料レールに供給される加圧燃料を燃料
    噴射弁により内燃機関内に噴射可能な燃料供給装置であ
    って、 燃料レールを構成する複数の部材により前記燃料噴射弁
    の軸方向から前記燃料噴射弁を挟持しかつ前記複数の部
    材を組付けて構成される燃料レールに前記燃料噴射弁を
    内蔵することを特徴とする燃料供給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の燃料供給装置であって、 長溝が形成される第1部材と、 前記長溝を覆うように第1部材に接合され燃料通路を形
    成する第2部材と、 前記第1部材と前記第2部材とにより軸方向に挟持さ
    れ、前記燃料通路に供給される燃料を前記第1部材また
    は前記第2部材の開口から噴射可能な複数の燃料噴射弁
    とを備えたことを特徴とする燃料供給装置。
  3. 【請求項3】 前記第1部材または前記第2部材には、
    前記燃料噴射弁に給電可能な配線が固定されることを特
    徴とする請求項2記載の燃料供給装置。
  4. 【請求項4】 前記第1部材または前記第2部材の少な
    くとも一方と前記燃料噴射弁との間に弾性部材を設けた
    ことを特徴とする請求項2または3記載の燃料供給装
    置。
  5. 【請求項5】 前記燃料通路の燃料入口側には、燃料フ
    ィルタが設けられることを特徴とする請求項2、3また
    は4記載の燃料供給装置。
JP7264169A 1995-10-12 1995-10-12 燃料供給装置 Pending JPH09112384A (ja)

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US08/723,426 US5718206A (en) 1995-10-12 1996-09-30 Fuel supply system having fuel rail

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002098023A (ja) * 2000-09-25 2002-04-05 Aisin Seiki Co Ltd 燃料分配管
WO2002029241A3 (en) * 2000-10-04 2002-10-10 Siemens Automotive Corp Lp Fuel system including a fuel injector internally mounted to a fuel rail

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JP2002098023A (ja) * 2000-09-25 2002-04-05 Aisin Seiki Co Ltd 燃料分配管
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Effective date: 20040716