JPH09110874A - アルキリデンカルボニル置換ベンゾピラノイソオキサゾリジン化合物 - Google Patents
アルキリデンカルボニル置換ベンゾピラノイソオキサゾリジン化合物Info
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- JPH09110874A JPH09110874A JP26742395A JP26742395A JPH09110874A JP H09110874 A JPH09110874 A JP H09110874A JP 26742395 A JP26742395 A JP 26742395A JP 26742395 A JP26742395 A JP 26742395A JP H09110874 A JPH09110874 A JP H09110874A
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Abstract
(57)【要約】
【解決手段】 一般式(1)で表されるアルキリデンカ
ルボニル置換ベンゾピラノイソオキサゾリジン化合物、
その製造法及びこれを用いた光学活性アルコール、アル
デヒド、ケトンの製造法。 【化1】 (式中、R1 はH、アルキル基、R2 及びR3 は一緒に
なってシクロアルキル基等を示す) 【効果】 光学活性アルコール、アルデヒド、ケトンが
高収率、高選択的に製造できる。
ルボニル置換ベンゾピラノイソオキサゾリジン化合物、
その製造法及びこれを用いた光学活性アルコール、アル
デヒド、ケトンの製造法。 【化1】 (式中、R1 はH、アルキル基、R2 及びR3 は一緒に
なってシクロアルキル基等を示す) 【効果】 光学活性アルコール、アルデヒド、ケトンが
高収率、高選択的に製造できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルキリデンカル
ボニル置換ベンゾピラノイソオキサゾリジン化合物及び
その製造法並びにこれを用いた光学活性化合物の製造法
に関する。
ボニル置換ベンゾピラノイソオキサゾリジン化合物及び
その製造法並びにこれを用いた光学活性化合物の製造法
に関する。
【0002】
【従来の技術】光学活性軸不斉シクロヘキシリデンカル
ボニル化合物及び光学活性軸不斉シクロペンチリデンカ
ルボニル化合物は、医薬品、農薬、化粧品等の原料、液
晶材料の基本骨格として重要な化合物群である。これら
の化合物は、対応するケトン体に対する不斉ウィティッ
ヒ(Wittig)型反応で合成するのが、最も簡便か
つ直裁的であるが、有用な反応試薬、反応条件はまだ開
発されていない。キラルなリン酸エステル又はキラルエ
ステルを用いたウィティッヒ型反応において、高い選択
性(鏡像体過剰率〜90%)が報告されている例(S.
H.Denmark,I.Rivera,J.Org.
Chem.,1994,59,6887−6889)も
あるが、一般的には、他の光学活性シクロアルキリデン
化合物の合成に比べて不斉ウィティッヒ型反応で高い選
択性を得るのは困難である。
ボニル化合物及び光学活性軸不斉シクロペンチリデンカ
ルボニル化合物は、医薬品、農薬、化粧品等の原料、液
晶材料の基本骨格として重要な化合物群である。これら
の化合物は、対応するケトン体に対する不斉ウィティッ
ヒ(Wittig)型反応で合成するのが、最も簡便か
つ直裁的であるが、有用な反応試薬、反応条件はまだ開
発されていない。キラルなリン酸エステル又はキラルエ
ステルを用いたウィティッヒ型反応において、高い選択
性(鏡像体過剰率〜90%)が報告されている例(S.
H.Denmark,I.Rivera,J.Org.
Chem.,1994,59,6887−6889)も
あるが、一般的には、他の光学活性シクロアルキリデン
化合物の合成に比べて不斉ウィティッヒ型反応で高い選
択性を得るのは困難である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、光学活性軸不斉化合物の製造に有用なアルキリデン
カルボニル化合物及びこの化合物を高収率でかつ高選択
的に製造する方法を提供することにある。
は、光学活性軸不斉化合物の製造に有用なアルキリデン
カルボニル化合物及びこの化合物を高収率でかつ高選択
的に製造する方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような実情におい
て、本発明者は、光学活性ベンゾピラノイソオキサゾリ
ジン化合物をキラル補助基として用いて不斉ホルナー−
エモンス(Horner−Emmons)反応(不斉ウ
ィティッヒ型反応の変法)を行うことにより、光学活性
軸不斉アルキリデンカルボニル置換ベンゾピラノイソオ
キサゾリジン化合物を高収率でかつ高選択的に合成でき
ること、さらにこの化合物を用いれば容易に光学活性軸
不斉アルコール、アルデヒド及びケトンが得られること
を見出し、本発明を完成した。
て、本発明者は、光学活性ベンゾピラノイソオキサゾリ
ジン化合物をキラル補助基として用いて不斉ホルナー−
エモンス(Horner−Emmons)反応(不斉ウ
ィティッヒ型反応の変法)を行うことにより、光学活性
軸不斉アルキリデンカルボニル置換ベンゾピラノイソオ
キサゾリジン化合物を高収率でかつ高選択的に合成でき
ること、さらにこの化合物を用いれば容易に光学活性軸
不斉アルコール、アルデヒド及びケトンが得られること
を見出し、本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、次の一般式(1)
【0006】
【化8】
【0007】(式中、R1 は水素原子又はアルキル基を
示し、R2 及びR3 はそれぞれ置換基を有していてもよ
いアルキル基を示すか又はR2 とR3 が隣接する炭素原
子と一緒になって置換基を有していてもよいシクロアル
キリデン基を形成してもよい)で表されるアルキリデン
カルボニル置換ベンゾピラノイソオキサゾリジン化合物
及びその製造法を提供するものである。
示し、R2 及びR3 はそれぞれ置換基を有していてもよ
いアルキル基を示すか又はR2 とR3 が隣接する炭素原
子と一緒になって置換基を有していてもよいシクロアル
キリデン基を形成してもよい)で表されるアルキリデン
カルボニル置換ベンゾピラノイソオキサゾリジン化合物
及びその製造法を提供するものである。
【0008】また、本発明は上記アルキリデンカルボニ
ル置換ベンゾピラノイソオキサゾリジン化合物を用いた
光学活性アルコール、アルデヒド及びケトンの製造法を
提供するものである。
ル置換ベンゾピラノイソオキサゾリジン化合物を用いた
光学活性アルコール、アルデヒド及びケトンの製造法を
提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のアルキリデンカルボニル
置換ベンゾピラノイソオキサゾリジン化合物(1)にお
いて、R1 は水素原子又はアルキル基を示すが、当該ア
ルキル基としては、炭素数1〜24のアルキル基が好ま
しく、炭素数1〜6のアルキル基がより好ましく、メチ
ル基が特に好ましい。また、R2 及びR3 で示される置
換基を有していてもよいアルキル基としては、特に制限
されないが、例えば芳香族基、ニトロ基、シアノ基、ア
ミノ基、ハロゲン原子、アルコキシ基、各種複素環式基
等が置換していてもよいアルキル基などが挙げられる。
また、R2 とR3 が隣接する炭素原子と一緒になって形
成するシクロアルキリデン基としては、4〜7員のシク
ロアルキリデン基、特にシクロペンチリデン基及びシク
ロヘキシリデン基が好ましい。また、当該シクロアルキ
リデン基に置換し得る基としては、例えばアルキル基、
ニトロ基、シアノ基、アミノ基、ハロゲン原子、アルコ
キシル基、カルボニル基、ヒドロキシ基、芳香族基、複
素環式基等が挙げられる。また、これらの置換基は1〜
3個有していてもよい。
置換ベンゾピラノイソオキサゾリジン化合物(1)にお
いて、R1 は水素原子又はアルキル基を示すが、当該ア
ルキル基としては、炭素数1〜24のアルキル基が好ま
しく、炭素数1〜6のアルキル基がより好ましく、メチ
ル基が特に好ましい。また、R2 及びR3 で示される置
換基を有していてもよいアルキル基としては、特に制限
されないが、例えば芳香族基、ニトロ基、シアノ基、ア
ミノ基、ハロゲン原子、アルコキシ基、各種複素環式基
等が置換していてもよいアルキル基などが挙げられる。
また、R2 とR3 が隣接する炭素原子と一緒になって形
成するシクロアルキリデン基としては、4〜7員のシク
ロアルキリデン基、特にシクロペンチリデン基及びシク
ロヘキシリデン基が好ましい。また、当該シクロアルキ
リデン基に置換し得る基としては、例えばアルキル基、
ニトロ基、シアノ基、アミノ基、ハロゲン原子、アルコ
キシル基、カルボニル基、ヒドロキシ基、芳香族基、複
素環式基等が挙げられる。また、これらの置換基は1〜
3個有していてもよい。
【0010】本発明化合物(1)においてベンゾピラン
環の3位及び4位の炭素原子は不斉炭素原子であるた
め、複数の光学異性体が存在するが、3位及び4位の立
体配置はシスであることが好ましい。また、当該シス体
には、さらに(+)体又は(−)体の光学活性体が存在
するが、本発明においては当該光学活性体のいずれか一
方であるのが好ましい。さらに、R2 及びR3 が隣接す
る炭素原子とともに置換基を有するシクロアルキリデン
基を形成する場合には軸不斉が生じるが、本発明におい
ては光学活性軸不斉体が好ましい。
環の3位及び4位の炭素原子は不斉炭素原子であるた
め、複数の光学異性体が存在するが、3位及び4位の立
体配置はシスであることが好ましい。また、当該シス体
には、さらに(+)体又は(−)体の光学活性体が存在
するが、本発明においては当該光学活性体のいずれか一
方であるのが好ましい。さらに、R2 及びR3 が隣接す
る炭素原子とともに置換基を有するシクロアルキリデン
基を形成する場合には軸不斉が生じるが、本発明におい
ては光学活性軸不斉体が好ましい。
【0011】本発明化合物(1)は、例えば次の反応式
に従って製造することができる。
に従って製造することができる。
【0012】
【化9】
【0013】(式中、X1 及びX2 はハロゲン原子を示
し、R4 及びR6 は置換基を有していてもよいアルキル
基又は置換基を有していてもよいアリール基を示し、R
1 、R 2 及びR3 は前記と同じ)
し、R4 及びR6 は置換基を有していてもよいアルキル
基又は置換基を有していてもよいアリール基を示し、R
1 、R 2 及びR3 は前記と同じ)
【0014】すなわち、ベンズアルデヒド類(4)にω
−ヒドロキシオキシム(5)を有機スズ化合物の存在下
に縮合させ、次いで加水分解することによりN−無置換
ベンゾピラノイソオキサゾリジン類(6)が得られる。
また、当該N−無置換ベンゾピラノイソオキサゾリジン
類(6)に酸ハライド(7)を反応させることにより化
合物(8)が得られ、当該化合物(8)に亜リン酸トリ
エステル(9)を反応させることにより容易に化合物
(2)が得られる。この化合物(2)にケトン類(3)
を反応させれば、本発明化合物(1)が得られる。
−ヒドロキシオキシム(5)を有機スズ化合物の存在下
に縮合させ、次いで加水分解することによりN−無置換
ベンゾピラノイソオキサゾリジン類(6)が得られる。
また、当該N−無置換ベンゾピラノイソオキサゾリジン
類(6)に酸ハライド(7)を反応させることにより化
合物(8)が得られ、当該化合物(8)に亜リン酸トリ
エステル(9)を反応させることにより容易に化合物
(2)が得られる。この化合物(2)にケトン類(3)
を反応させれば、本発明化合物(1)が得られる。
【0015】ベンズアルデヒド類(4)とω−ヒドロキ
シオキシム(5)との縮合反応に触媒として用いられる
有機スズ化合物としては、酸化ジブチルスズ、酸化ジオ
クチルスズ等の酸化ジアルキルスズ;ジブチルスズジア
セテート等のジアルキルスズジカルボン酸エステル等が
挙げられる。
シオキシム(5)との縮合反応に触媒として用いられる
有機スズ化合物としては、酸化ジブチルスズ、酸化ジオ
クチルスズ等の酸化ジアルキルスズ;ジブチルスズジア
セテート等のジアルキルスズジカルボン酸エステル等が
挙げられる。
【0016】ベンズアルデヒド類(4)とω−ヒドロキ
シオキシム(5)との反応は、前記有機スズ化合物を微
量、好ましくは原料に対し1〜5モル%の存在下、トル
エン、ベンゼン等の不活性溶媒中、数時間(触媒量によ
り3〜6時間)加熱還流するのが好ましい。なお、原料
化合物の使用モル比は、特に制限されないが1:1が好
ましい。
シオキシム(5)との反応は、前記有機スズ化合物を微
量、好ましくは原料に対し1〜5モル%の存在下、トル
エン、ベンゼン等の不活性溶媒中、数時間(触媒量によ
り3〜6時間)加熱還流するのが好ましい。なお、原料
化合物の使用モル比は、特に制限されないが1:1が好
ましい。
【0017】続いて行なわれる加水分解は、酸性条件下
に行なうのが好ましい。用いる酸としては塩酸、硝酸、
硫酸等の鉱酸が好ましい。
に行なうのが好ましい。用いる酸としては塩酸、硝酸、
硫酸等の鉱酸が好ましい。
【0018】かくして得られる化合物(6)は、通常シ
ス体であるが光学活性体ではない。従って、この化合物
(6)の段階で光学分割するのが望ましい。
ス体であるが光学活性体ではない。従って、この化合物
(6)の段階で光学分割するのが望ましい。
【0019】光学分割の好ましい手段は、R1 が水素原
子である化合物の場合と、R1 がアルキル基である場合
とで異なり、R1 が水素原子である(±)−1,3a,
4,9b−テトラヒドロ−シス−3H−〔1〕ベンゾピ
ラノ〔4,3−c〕イソオキサゾールの場合には、
(+)−カンファースルホン酸の塩として交互分割法に
よ分割することにより(+)体及び(−)体が容易に得
られる。また、R1 がアルキル基である(±)−1,3
a,4,9b−テトラヒドロ−3,3−ジアルキル−シ
ス−3H−〔1〕ベンゾピラノ〔4,3−c〕イソオキ
サゾールにL−ジベンゾイル酒石酸無水物を反応させ、
得られた成績体を分別結晶化により光学分割した後、そ
れぞれのエナンチオマーを加水分解することにより
(+)体及び(−)体が得られる。
子である化合物の場合と、R1 がアルキル基である場合
とで異なり、R1 が水素原子である(±)−1,3a,
4,9b−テトラヒドロ−シス−3H−〔1〕ベンゾピ
ラノ〔4,3−c〕イソオキサゾールの場合には、
(+)−カンファースルホン酸の塩として交互分割法に
よ分割することにより(+)体及び(−)体が容易に得
られる。また、R1 がアルキル基である(±)−1,3
a,4,9b−テトラヒドロ−3,3−ジアルキル−シ
ス−3H−〔1〕ベンゾピラノ〔4,3−c〕イソオキ
サゾールにL−ジベンゾイル酒石酸無水物を反応させ、
得られた成績体を分別結晶化により光学分割した後、そ
れぞれのエナンチオマーを加水分解することにより
(+)体及び(−)体が得られる。
【0020】前者の(+)−カンファースルホン酸を用
いる交互分割法は、(±)−1,3a,4,9b−テト
ラヒドロ−シス−3H−〔1〕ベンゾピラノ〔4,3−
c〕イソオキサゾールを(+)−カンファースルホン酸
塩とし、これをアセトンから結晶化することにより
(+)体及び(−)体が交互に析出する。すなわち、こ
の分割は第1晶として(+)体の塩が析出するのに続
き、第2晶では(−)体の塩が析出する。さらに結晶化
を繰り返せば、(+)−体及び(−)−体の塩が純粋な
形で交互に析出し、単一の分割剤((+)−カンファー
スルホン酸)で両エナンチオマーが純粋に得られるとい
う、効率的な方法である。6晶までの分割収率は(+)
体が79%、(−)体が68%に達する。
いる交互分割法は、(±)−1,3a,4,9b−テト
ラヒドロ−シス−3H−〔1〕ベンゾピラノ〔4,3−
c〕イソオキサゾールを(+)−カンファースルホン酸
塩とし、これをアセトンから結晶化することにより
(+)体及び(−)体が交互に析出する。すなわち、こ
の分割は第1晶として(+)体の塩が析出するのに続
き、第2晶では(−)体の塩が析出する。さらに結晶化
を繰り返せば、(+)−体及び(−)−体の塩が純粋な
形で交互に析出し、単一の分割剤((+)−カンファー
スルホン酸)で両エナンチオマーが純粋に得られるとい
う、効率的な方法である。6晶までの分割収率は(+)
体が79%、(−)体が68%に達する。
【0021】一方、後者のL−ジベンゾイル酒石酸を用
いる光学分割法は、(±)−1,3a,4,9b−テト
ラヒドロ−3,3−ジアルキル−シス−3H−〔1〕ベ
ンゾピラノ〔4,3−c〕イソオキサゾールにL−ジベ
ンゾイル酒石酸無水物を反応させ、得られた成績体(モ
ノアミド体)を結晶化すれば(+)アミド体が得られ
る。当該(+)アミド体を常法により加水分解すれば
(−)体が選択的に得られる。一方、(+)アミド体を
得た濾液を常法により加水分解した後再結晶すれば
(+)体が得られる。この光学分割もまた単一の分割剤
で両エナンチオマーが高収率で得られるという特徴を有
する。
いる光学分割法は、(±)−1,3a,4,9b−テト
ラヒドロ−3,3−ジアルキル−シス−3H−〔1〕ベ
ンゾピラノ〔4,3−c〕イソオキサゾールにL−ジベ
ンゾイル酒石酸無水物を反応させ、得られた成績体(モ
ノアミド体)を結晶化すれば(+)アミド体が得られ
る。当該(+)アミド体を常法により加水分解すれば
(−)体が選択的に得られる。一方、(+)アミド体を
得た濾液を常法により加水分解した後再結晶すれば
(+)体が得られる。この光学分割もまた単一の分割剤
で両エナンチオマーが高収率で得られるという特徴を有
する。
【0022】化合物(6)と酸ハライド(7)との反応
は、通常のアシル化と同様の条件で行なうことができ
る。好ましくは、塩化メチレン等の不活性溶媒中、トリ
エチルアミン等の塩基の存在下に化合物(6)と酸ハラ
イド(7)とを反応させることにより行なわれる。
は、通常のアシル化と同様の条件で行なうことができ
る。好ましくは、塩化メチレン等の不活性溶媒中、トリ
エチルアミン等の塩基の存在下に化合物(6)と酸ハラ
イド(7)とを反応させることにより行なわれる。
【0023】化合物(8)との反応に用いられる亜リン
酸エステル(9)としては、特に制限されないが、亜リ
ン酸トリアルキルエステル、亜リン酸モノアリールジア
ルキルエステル、亜リン酸モノ(ハロゲノアルキル)ジ
アルキルエステル等が挙げられる。ここでアルキル基と
しては炭素数1〜4のアルキル基、特にメチル基、エチ
ル基、イソプロピル基等が挙げられ、置換アルキル基と
しては、トリフルオロエチル基等が挙げられる。アリー
ル基としてはフェニル基、ナフチル基等が挙げられ、置
換アリール基としてはクロロフェニル基等が挙げられ
る。
酸エステル(9)としては、特に制限されないが、亜リ
ン酸トリアルキルエステル、亜リン酸モノアリールジア
ルキルエステル、亜リン酸モノ(ハロゲノアルキル)ジ
アルキルエステル等が挙げられる。ここでアルキル基と
しては炭素数1〜4のアルキル基、特にメチル基、エチ
ル基、イソプロピル基等が挙げられ、置換アルキル基と
しては、トリフルオロエチル基等が挙げられる。アリー
ル基としてはフェニル基、ナフチル基等が挙げられ、置
換アリール基としてはクロロフェニル基等が挙げられ
る。
【0024】化合物(8)と亜リン酸エステル(9)と
の反応は、通常のアルブゾーフ(Arbzov)反応の
条件に従えばよく、例えばトルエン等の溶媒中で加熱反
応すればよい。
の反応は、通常のアルブゾーフ(Arbzov)反応の
条件に従えばよく、例えばトルエン等の溶媒中で加熱反
応すればよい。
【0025】化合物(2)との反応に用いられるケトン
類(3)としては、置換基を有するシクロアルカノンが
好ましく、さらに下記式(10)及び(11)で示され
る化合物がより好ましい。
類(3)としては、置換基を有するシクロアルカノンが
好ましく、さらに下記式(10)及び(11)で示され
る化合物がより好ましい。
【0026】
【化10】
【0027】(式中、R7 及びR8 は前記の置換基を示
し、nは1又は2の数を示す)
し、nは1又は2の数を示す)
【0028】シクロヘキサノン(10)及びシクロペン
タノン(11)はプロキラルな化合物であればよく、シ
クロヘキサノン(10)は、4位置換シクロヘキサノン
の他、3,5−cis−置換シクロヘキサノン、2,6
−cis−置換シクロヘキサノンなど、イリデン体シク
ロヘキサノン(10)の光学活性体が軸不斉を有する化
合物となり得るものであればよい。シクロペンタノン
(11)も、cis−3,4−置換、cis−2,5−
置換、cis−3,4−縮環化合物であればよい。な
お、原料としてキラルな化合物を用いた場合は立体選択
的光学活性体が得られる。
タノン(11)はプロキラルな化合物であればよく、シ
クロヘキサノン(10)は、4位置換シクロヘキサノン
の他、3,5−cis−置換シクロヘキサノン、2,6
−cis−置換シクロヘキサノンなど、イリデン体シク
ロヘキサノン(10)の光学活性体が軸不斉を有する化
合物となり得るものであればよい。シクロペンタノン
(11)も、cis−3,4−置換、cis−2,5−
置換、cis−3,4−縮環化合物であればよい。な
お、原料としてキラルな化合物を用いた場合は立体選択
的光学活性体が得られる。
【0029】化合物(2)とケトン類(3)との反応
は、ホルナー−エモンス反応の条件に従えばよく、例え
ば(1)塩化リチウムと1,3−ジアザビシクロ〔5.
4.0〕ウンデカ−7−エン(DBU)の存在下、
(2)トリフルオロメタンスルホン酸スズ(II)とDB
Uの存在下、(3)水素化ナトリウムの存在下、(4)
カリウムビストリメチルシリルアミド(KHMDS)と
18−クラウン−6の存在下に行うのが好ましく、KH
MDSと18−クラウン−6の存在下に行うのが特に好
ましい。このとき、18−クラウン−6エーテルのKH
MDSに対する使用量は1〜5当量とすることが、反応
の選択性の点から好ましい。
は、ホルナー−エモンス反応の条件に従えばよく、例え
ば(1)塩化リチウムと1,3−ジアザビシクロ〔5.
4.0〕ウンデカ−7−エン(DBU)の存在下、
(2)トリフルオロメタンスルホン酸スズ(II)とDB
Uの存在下、(3)水素化ナトリウムの存在下、(4)
カリウムビストリメチルシリルアミド(KHMDS)と
18−クラウン−6の存在下に行うのが好ましく、KH
MDSと18−クラウン−6の存在下に行うのが特に好
ましい。このとき、18−クラウン−6エーテルのKH
MDSに対する使用量は1〜5当量とすることが、反応
の選択性の点から好ましい。
【0030】反応溶媒としてはエーテル、トルエン、T
HF、DME等が反応の選択性の点から好ましい。ま
た、反応温度は−20℃〜室温が好ましいが、−20〜
0℃が特に好ましい。この条件により、例えば、4位置
換シクロヘキサノン(10)から光学活性4位置換シク
ロヘキシリデンカルボニル化合物を不斉収率80%以上
で合成することができる。
HF、DME等が反応の選択性の点から好ましい。ま
た、反応温度は−20℃〜室温が好ましいが、−20〜
0℃が特に好ましい。この条件により、例えば、4位置
換シクロヘキサノン(10)から光学活性4位置換シク
ロヘキシリデンカルボニル化合物を不斉収率80%以上
で合成することができる。
【0031】このようにして得られる軸不斉アルキリデ
ンカルボニル化合物(1)を、クロマトグラフィー又は
再結晶によって精製することにより、光学的に純粋な化
合物を容易に得ることができる。通常、異性体はクロマ
トグラフィーにより容易に分離できるので、この方法
は、DL体の4位置換シクロヘキシリデンカルボン酸、
縮環シクロペンチリデンカルボン酸を、光学的に純粋な
ベンゾピラノイソオキサゾリジン化合物(4)と縮合
し、ジアステレオマーを分離することにより光学的に分
割することにも応用できる。
ンカルボニル化合物(1)を、クロマトグラフィー又は
再結晶によって精製することにより、光学的に純粋な化
合物を容易に得ることができる。通常、異性体はクロマ
トグラフィーにより容易に分離できるので、この方法
は、DL体の4位置換シクロヘキシリデンカルボン酸、
縮環シクロペンチリデンカルボン酸を、光学的に純粋な
ベンゾピラノイソオキサゾリジン化合物(4)と縮合
し、ジアステレオマーを分離することにより光学的に分
割することにも応用できる。
【0032】本発明の製造法は、(1)不斉ホルナー−
エモンス反応の選択性が高い(>90%ee)ばかりでな
く、(2)純粋な異性体が容易に得られるという、他の
方法にはない特徴を有している。
エモンス反応の選択性が高い(>90%ee)ばかりでな
く、(2)純粋な異性体が容易に得られるという、他の
方法にはない特徴を有している。
【0033】かくして得られたアルキリデンカルボニル
置換ベンゾピラノイソオキサゾリジン化合物(1)は、
下記反応式に示されるように一段階で容易に対応するア
ルコール、アルデヒド、ケトンに光学純度を損なうこと
なく変換できる。
置換ベンゾピラノイソオキサゾリジン化合物(1)は、
下記反応式に示されるように一段階で容易に対応するア
ルコール、アルデヒド、ケトンに光学純度を損なうこと
なく変換できる。
【0034】
【化11】
【0035】(式中、R9 は有機基を示し、X3 はハロ
ゲン原子を示し、R1 、R2 及びR3は前記と同じ)
ゲン原子を示し、R1 、R2 及びR3は前記と同じ)
【0036】光学活性アルコール(12)は、化合物
(1)を還元することにより製造される。ここで、還元
剤としては、水素化ホウ素リチウム−エチルアルコール
(LiBH4−C2H5OH)、水素化アルミニウムリチ
ウム(LiAlH4)等を用いることができる。反応
は、THF、エーテルなどの溶媒中で行うのが好まし
い。
(1)を還元することにより製造される。ここで、還元
剤としては、水素化ホウ素リチウム−エチルアルコール
(LiBH4−C2H5OH)、水素化アルミニウムリチ
ウム(LiAlH4)等を用いることができる。反応
は、THF、エーテルなどの溶媒中で行うのが好まし
い。
【0037】光学活性アルデヒド(13)は、化合物
(1)を還元することにより製造される。ここで還元剤
としては、水素化イソブチルアルミニウム等が用いられ
る。還元反応は溶媒中で行われ、溶媒としてはTHF、
エーテルなどが好ましい。
(1)を還元することにより製造される。ここで還元剤
としては、水素化イソブチルアルミニウム等が用いられ
る。還元反応は溶媒中で行われ、溶媒としてはTHF、
エーテルなどが好ましい。
【0038】光学活性ケトン(15)は、化合物(1)
にグリニャール試薬(14)を反応させることにより製
造される。反応は溶媒中で行われ、溶媒としてはTH
F、エーテルなどが好ましい。
にグリニャール試薬(14)を反応させることにより製
造される。反応は溶媒中で行われ、溶媒としてはTH
F、エーテルなどが好ましい。
【0039】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0040】参考例1 2−(3−メチル−2−ブテニルオキシ)ベンズアルデ
ヒド(190g,1mol)、5−ヒドロキシペンタナー
ルオキシム(120g,1.03mol)と、酸化ジブチ
ルスズ(5g,2mol%)のトルエン溶液(1L)を5
時間加熱還流した。放冷により析出した結晶を濾別後、
溶媒を留去し、結晶、残渣を合わせて、エタノール
(1.2L)、2M−塩酸(600ml)中室温で16時
間攪拌した。反応を濃縮後、ジエチルエーテルで抽出
(2×200ml)した。水層をアンモニア水でアルカリ
性にした後、塩化メチレンで抽出し、結晶化させて20
4g(90%)の1,3a,4,9b−テトラヒドロ−
3,3−ジメチル−シス−3H−〔1〕ベンゾピラノ
〔4,3−c〕イソオキサゾール〔(+)化合物(4−
1)〕を得た。
ヒド(190g,1mol)、5−ヒドロキシペンタナー
ルオキシム(120g,1.03mol)と、酸化ジブチ
ルスズ(5g,2mol%)のトルエン溶液(1L)を5
時間加熱還流した。放冷により析出した結晶を濾別後、
溶媒を留去し、結晶、残渣を合わせて、エタノール
(1.2L)、2M−塩酸(600ml)中室温で16時
間攪拌した。反応を濃縮後、ジエチルエーテルで抽出
(2×200ml)した。水層をアンモニア水でアルカリ
性にした後、塩化メチレンで抽出し、結晶化させて20
4g(90%)の1,3a,4,9b−テトラヒドロ−
3,3−ジメチル−シス−3H−〔1〕ベンゾピラノ
〔4,3−c〕イソオキサゾール〔(+)化合物(4−
1)〕を得た。
【0041】
【化12】
【0042】融点;120〜121℃.1 H-NMR;7.37(m,1H), 7.22(m,1H), 6.95(m,2H), 4.50
(d,J=6.6Hz,1H),4.20(dd,J=4.8,5.1Hz,1H), 3.82(dd,J=
10.8,13.2Hz,1H), 2.55(m,1H),1.44(s,3H), 1.30(s,3
H).13 C-NMR;155.1, 131.0, 129.2, 121.4, 119.2, 117.1,
84.8, 63.5, 57.7,48.1, 28.6, 21.3. MS m/z;205, 173, 137, 120, 91. 元素分析(C12H15NO2として); 理論値:C, 70.22;H, 7.37;N, 6.82. 分析値:C, 70.09;H, 7.33;N, 6.79.
(d,J=6.6Hz,1H),4.20(dd,J=4.8,5.1Hz,1H), 3.82(dd,J=
10.8,13.2Hz,1H), 2.55(m,1H),1.44(s,3H), 1.30(s,3
H).13 C-NMR;155.1, 131.0, 129.2, 121.4, 119.2, 117.1,
84.8, 63.5, 57.7,48.1, 28.6, 21.3. MS m/z;205, 173, 137, 120, 91. 元素分析(C12H15NO2として); 理論値:C, 70.22;H, 7.37;N, 6.82. 分析値:C, 70.09;H, 7.33;N, 6.79.
【0043】参考例2 2−(3−メチル−2−ブテニルオキシ)ベンズアルデ
ヒドに代えて2−アリルオキシベンズアルデヒドを用い
た以外は参考例1と同様にして1,3a,4,9b−テ
トラヒドロ−シス−3H−〔1〕ベンゾピラノ〔4,3
−c〕イソオキサゾール〔(±)化合物(4−2)〕を
得た。
ヒドに代えて2−アリルオキシベンズアルデヒドを用い
た以外は参考例1と同様にして1,3a,4,9b−テ
トラヒドロ−シス−3H−〔1〕ベンゾピラノ〔4,3
−c〕イソオキサゾール〔(±)化合物(4−2)〕を
得た。
【0044】
【化13】
【0045】融点;88〜90℃.1 H-NMR(CDCl3)δ;7.45(d,J=6.5Hz,1H), 7.20(m,1H),
7.00(m,2H),5.00(br,1H), 4.20-4.50(m,3H), 3.75(m,2
H), 3.10(m,1H).13 C-NMR(CDCl3)δ;155.5, 131.3, 129.4, 121.6, 118.
5, 117.3, 72.8,65.2, 57.3, 40.7.
7.00(m,2H),5.00(br,1H), 4.20-4.50(m,3H), 3.75(m,2
H), 3.10(m,1H).13 C-NMR(CDCl3)δ;155.5, 131.3, 129.4, 121.6, 118.
5, 117.3, 72.8,65.2, 57.3, 40.7.
【0046】参考例3 参考例1で得られた(±)化合物(4−1)(66g,
0.32mol)及びL−ジベンゾイル酒石酸無水物(1
10g,0.32mol)をトルエン(300ml)中室温
で1時間攪拌した。反応液に0℃でエーテル(500m
l)を加えて1時間攪拌した。生成した結晶を濾取した
後エーテルで洗浄して化合物(4−1)の(+)アミド
体80g(91%)を得た。
0.32mol)及びL−ジベンゾイル酒石酸無水物(1
10g,0.32mol)をトルエン(300ml)中室温
で1時間攪拌した。反応液に0℃でエーテル(500m
l)を加えて1時間攪拌した。生成した結晶を濾取した
後エーテルで洗浄して化合物(4−1)の(+)アミド
体80g(91%)を得た。
【0047】[α]D 25+125.1(c=2.45, CHCl3). 融点;150〜152℃. IR(ヌジョール)ν:3490, 1715cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ;8.0-8.1(m,4H), 7.35-7.62(m,7H),
7.02(br,1H),6.94(t,J=7Hz,1H), 6.74(d,J=7Hz,1H), 6.
30(t,J=7Hz,1H),6.22(d,J=2.9Hz,1H), 5.99(d,J=2.9Hz,
1H), 5.44(d,J=7.8Hz,1H),4.25(dd,J=5.0,11.0Hz,1H),
3.74(t,J=11.0Hz,1H),2.72(ddd,J=5.1,7.8,10.9Hz,1H),
1.54(s,3H), 1.45(s,3H).13 C-NMR(CDCl3)δ;167.0, 165.2, 164.8, 153.9, 133.
1, 130.7, 129.7,129.6, 128.0, 127.9, 121.2, 120.4,
116.0, 98.2, 86.0, 71.3, 70.1,63.8, 53.6, 45.9, 2
5.3, 19.2. MS m/z;528(M-H2O),396, 274, 205, 173, 137, 131, 1
05. HRMS calcd for C30H28NO9(MH+):546.1764, found 54
6.1771; 元素分析(C30H27NO9として); 理論値:C, 66.05;H, 4.99;N, 2.57. 実測値:C, 66.10;H, 4.79;N, 2.57.
7.02(br,1H),6.94(t,J=7Hz,1H), 6.74(d,J=7Hz,1H), 6.
30(t,J=7Hz,1H),6.22(d,J=2.9Hz,1H), 5.99(d,J=2.9Hz,
1H), 5.44(d,J=7.8Hz,1H),4.25(dd,J=5.0,11.0Hz,1H),
3.74(t,J=11.0Hz,1H),2.72(ddd,J=5.1,7.8,10.9Hz,1H),
1.54(s,3H), 1.45(s,3H).13 C-NMR(CDCl3)δ;167.0, 165.2, 164.8, 153.9, 133.
1, 130.7, 129.7,129.6, 128.0, 127.9, 121.2, 120.4,
116.0, 98.2, 86.0, 71.3, 70.1,63.8, 53.6, 45.9, 2
5.3, 19.2. MS m/z;528(M-H2O),396, 274, 205, 173, 137, 131, 1
05. HRMS calcd for C30H28NO9(MH+):546.1764, found 54
6.1771; 元素分析(C30H27NO9として); 理論値:C, 66.05;H, 4.99;N, 2.57. 実測値:C, 66.10;H, 4.79;N, 2.57.
【0048】得られた(+)アミド体(80g,0.1
5mol)に水(500ml)エタノール(300ml)及び
水酸化ナトリウム(30g,0.75mol)を加えて室
温下で3時間攪拌した。反応液を濃縮して(−)化合物
(4−1)の結晶を27g(90%)得た。さらに母液
より塩化メチレン抽出して、(−)化合物(4−1)の
結晶を2.5g得た。結晶を合し、塩化メチレン及びヘ
キサンから再結晶して98%の収率で(−)化合物(4
−1)を得た。
5mol)に水(500ml)エタノール(300ml)及び
水酸化ナトリウム(30g,0.75mol)を加えて室
温下で3時間攪拌した。反応液を濃縮して(−)化合物
(4−1)の結晶を27g(90%)得た。さらに母液
より塩化メチレン抽出して、(−)化合物(4−1)の
結晶を2.5g得た。結晶を合し、塩化メチレン及びヘ
キサンから再結晶して98%の収率で(−)化合物(4
−1)を得た。
【0049】[3aR 9bS]-(-)-化合物(4-1): 融点;85〜86℃. [α]D 25−11.1(c=1.14, CHCl3). HRMS calcd for C12H15NO2:205.1103 found 205.1099
; 元素分析(C12H15NO2として); 理論値:C, 70.22;H, 7.37;N, 6.82. 実測値:C, 69.92;H, 7.31;N, 6.80.
; 元素分析(C12H15NO2として); 理論値:C, 70.22;H, 7.37;N, 6.82. 実測値:C, 69.92;H, 7.31;N, 6.80.
【0050】上記(+)アミド体の結晶を得た濾液に水
(500ml)、エタノール(300ml)及び水酸化ナト
リウム(40g,1mol)を加えて室温下で3時間加水
分解して(+)化合物(4−1)の結晶36g(84%
ee)を得た。これをエーテルから再結晶して(±)化合
物(4−1)6gを得、残渣を塩化メチレン及びヘキサ
ンから再結晶して(+)化合物(4−1)を28g(8
5%)得た。
(500ml)、エタノール(300ml)及び水酸化ナト
リウム(40g,1mol)を加えて室温下で3時間加水
分解して(+)化合物(4−1)の結晶36g(84%
ee)を得た。これをエーテルから再結晶して(±)化合
物(4−1)6gを得、残渣を塩化メチレン及びヘキサ
ンから再結晶して(+)化合物(4−1)を28g(8
5%)得た。
【0051】[3aS 9bR]-(+)-化合物(4-1): 融点;85〜86℃. [α]D 25+11.1(c=1.33, CHCl3). HRMS calcd for C12H15NO2:205.1103 found 205.1099
; 元素分析(C12H15NO2として); 理論値:C, 70.22;H, 7.37;N, 6.82. 実測値:C, 70.47;H, 7.22;N, 6.87.
; 元素分析(C12H15NO2として); 理論値:C, 70.22;H, 7.37;N, 6.82. 実測値:C, 70.47;H, 7.22;N, 6.87.
【0052】参考例4 参考例2で得られた(±)化合物(4−2)(132
g)に(+)−カンファースルホン酸(186g)及び
熱アセトン1.3Lを加えて溶解した。これを冷蔵庫に
保存し、(±)化合物(4−2)の(+)−カンファー
スルホン酸塩を結晶として得た。得られた(±)化合物
(1a−2)の(+)−カンファースルホン酸塩(68
g)を沸騰アセトン(680ml)に溶解し、室温まで徐
々に冷却した。第1晶として17.5g([α]D 25+6
0.8)の(+)塩が得られた。母液と洗液を合わせて約
400mlに濃縮し、室温で16時間放置することによ
り、第2晶として13.3g([α]D 25−11.6)の
(−)塩が得られた。同様の結晶化を繰り返し、第3晶
として5.4g([α]D 25+59.8)の(+)塩が、第
4晶として6.0([α]D 25−11.4)の(−)塩が、
第5晶として3.6g([α]D 25+60.3)の(+)塩
が、第6晶として3.7g([α]D 25−11.6)の
(−)塩が得られた。このようにして得られた(+)塩
又は(−)塩それぞれに1M水酸化ナトリウムを加えた
後塩化メチレンで抽出することにより(+)化合物(4
−2)又は(−)化合物(4−2)それぞれを得た。
g)に(+)−カンファースルホン酸(186g)及び
熱アセトン1.3Lを加えて溶解した。これを冷蔵庫に
保存し、(±)化合物(4−2)の(+)−カンファー
スルホン酸塩を結晶として得た。得られた(±)化合物
(1a−2)の(+)−カンファースルホン酸塩(68
g)を沸騰アセトン(680ml)に溶解し、室温まで徐
々に冷却した。第1晶として17.5g([α]D 25+6
0.8)の(+)塩が得られた。母液と洗液を合わせて約
400mlに濃縮し、室温で16時間放置することによ
り、第2晶として13.3g([α]D 25−11.6)の
(−)塩が得られた。同様の結晶化を繰り返し、第3晶
として5.4g([α]D 25+59.8)の(+)塩が、第
4晶として6.0([α]D 25−11.4)の(−)塩が、
第5晶として3.6g([α]D 25+60.3)の(+)塩
が、第6晶として3.7g([α]D 25−11.6)の
(−)塩が得られた。このようにして得られた(+)塩
又は(−)塩それぞれに1M水酸化ナトリウムを加えた
後塩化メチレンで抽出することにより(+)化合物(4
−2)又は(−)化合物(4−2)それぞれを得た。
【0053】[3aS 9bR]-(+)-化合物(4-2): 融点 95〜96℃. [α]D 25+62.4(c=1.11, CHCl3). IR(ヌジョール)ν:3180cm-1.1 H-NMR(CDCl3)δ;7.45(d,J=6.5Hz,1H), 7.20(m,1H),
7.00(m,2H),5.00(br,1H), 4.20-4.50(m,3H), 3.75(m,2
H), 3.10(m,1H).13 C-NMR(CDCl3)δ;155.5, 131.3, 129.4, 121.6, 118.
5, 117.3, 72.8, 65.2,57.3, 40.7. MS m/z;177(M+,27), 145(100), 131(38), 115(17), 91
(16), 77(14),65(13), 51(13), 39(21). HRMS calcd for C10H11NO2:177.0790, found 177.078
7; 元素分析(C10H11NO2として); 理論値:C, 67.78;H, 6.26;N, 7.90. 実測値:C, 67.70;H, 6.26;N, 7.87.
7.00(m,2H),5.00(br,1H), 4.20-4.50(m,3H), 3.75(m,2
H), 3.10(m,1H).13 C-NMR(CDCl3)δ;155.5, 131.3, 129.4, 121.6, 118.
5, 117.3, 72.8, 65.2,57.3, 40.7. MS m/z;177(M+,27), 145(100), 131(38), 115(17), 91
(16), 77(14),65(13), 51(13), 39(21). HRMS calcd for C10H11NO2:177.0790, found 177.078
7; 元素分析(C10H11NO2として); 理論値:C, 67.78;H, 6.26;N, 7.90. 実測値:C, 67.70;H, 6.26;N, 7.87.
【0054】[3aR 9bS]-(-)-化合物(4-2): [α]D 25−62.4(c=1.11, CHCl3). 融点;95〜96℃. HRMS calcd for C10H11NO2:177.0790, found 177.079
1; 元素分析(C10H11NO2として); 理論値:C, 67.78;H, 6.26;N, 7.90. 実測値:C, 67.69;H, 6.27;N, 7.88.
1; 元素分析(C10H11NO2として); 理論値:C, 67.78;H, 6.26;N, 7.90. 実測値:C, 67.69;H, 6.27;N, 7.88.
【0055】参考例5 参考例3で得られた〔3aS 9bR〕−(+)−化合
物(4−1)4.11g(0.02mol)の塩化メチレ
ン(100ml)溶液にトリエチルアミン3.5ml(0.
025mol)を加え、0℃に冷却した。ブロモアセチル
ブロミド2.0ml(0.023mol)を滴下し、反応液
を0℃において1時間攪拌した。エーテル200ml中に
投入し、水、2M塩酸、NaHCO3水溶液で、順に洗
った。次に無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過、濃
縮後、ブロモアセトアミド6.50gを得た。これは、
精製せずそのまま次の反応に用いた。
物(4−1)4.11g(0.02mol)の塩化メチレ
ン(100ml)溶液にトリエチルアミン3.5ml(0.
025mol)を加え、0℃に冷却した。ブロモアセチル
ブロミド2.0ml(0.023mol)を滴下し、反応液
を0℃において1時間攪拌した。エーテル200ml中に
投入し、水、2M塩酸、NaHCO3水溶液で、順に洗
った。次に無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過、濃
縮後、ブロモアセトアミド6.50gを得た。これは、
精製せずそのまま次の反応に用いた。
【0056】ブロモアセトアミド: [α]D 25 171.6(c=1.35, CHCl3).13 C-NMR(CDCl3)δ;168.5, 154.5, 131.9, 129.1, 122.
0, 120.7, 116.7,85.2, 64.2, 54.2, 46.5, 26.7, 25.
7, 19.6.1 H-NMR(CDCl3)δ;7.82(d,J=7.8Hz,1H), 7.17(dt,J=1.
4,8.2,8.2Hz,1H),6.95(dt,J=1.1,8.0,8.0Hz,1H), 6.85
(dd,J=1.2,8.1Hz,1H),5.42(d,J=7.7Hz,1H), 4.25(dd,J=
5.0,11.1Hz,1H),4.09(ABq,JAB=12.2Hz,2H), 3.81(t,J=1
1.1Hz,1H),2.69(ddd,J=5.0,7.7,10.0Hz,1H), 1.40(s,3
H), 1.32(s,3H).
0, 120.7, 116.7,85.2, 64.2, 54.2, 46.5, 26.7, 25.
7, 19.6.1 H-NMR(CDCl3)δ;7.82(d,J=7.8Hz,1H), 7.17(dt,J=1.
4,8.2,8.2Hz,1H),6.95(dt,J=1.1,8.0,8.0Hz,1H), 6.85
(dd,J=1.2,8.1Hz,1H),5.42(d,J=7.7Hz,1H), 4.25(dd,J=
5.0,11.1Hz,1H),4.09(ABq,JAB=12.2Hz,2H), 3.81(t,J=1
1.1Hz,1H),2.69(ddd,J=5.0,7.7,10.0Hz,1H), 1.40(s,3
H), 1.32(s,3H).
【0057】ブロモアセトアミド3.5g(0.011
mol)と亜リン酸トリメチル6mlのトルエン(10ml)
溶液を6時間加熱還流し、濃縮後、エーテル20mlを加
えて結晶化し、3.0g(収率79%)のホルナー−エ
モンス試薬(2a)を得た。
mol)と亜リン酸トリメチル6mlのトルエン(10ml)
溶液を6時間加熱還流し、濃縮後、エーテル20mlを加
えて結晶化し、3.0g(収率79%)のホルナー−エ
モンス試薬(2a)を得た。
【0058】融点;119〜121℃. [α]D 25 195.7(c=1.35, CHCl3).1 H-NMR(CDCl3)δ;7.80(d,J=7.9Hz,1H), 7.18(dt,J=1.
4,7.5,7.5Hz,1H),6.96(dt,J=1.2,7.5,7.5Hz,1H), 6.86
(dd,J=1.2,7.9Hz,1H),5.48(d,J=7.8Hz,1H), 4.26(dd,J=
4.9,11.2Hz,1H), 3.84(m,1H),3.83(d,J=11.0Hz,3H), 3.
77(d,J=11.3Hz,3H),3.36(1H,ABX,J AB=15.0,J AX=21.8H
z),3.15(1H,ABX,J AB=15.0,J BX=21.0Hz), 2.70(ddd,J=
4.9,7.8,9.8Hz,1H),1.42(s,3H), 1.32(s,3H).13 C-NMR(CDCl3)δ;167.2(d,J=5.4Hz), 154.5, 131.7,
128.8, 121.8, 121.0,116.5, 85.1, 64.2, 53.6, 52.9
(d,J=6.2Hz), 52.8(d,J=6.1Hz), 46.8,31.6(J=138.3H
z), 25.3, 19.6.
4,7.5,7.5Hz,1H),6.96(dt,J=1.2,7.5,7.5Hz,1H), 6.86
(dd,J=1.2,7.9Hz,1H),5.48(d,J=7.8Hz,1H), 4.26(dd,J=
4.9,11.2Hz,1H), 3.84(m,1H),3.83(d,J=11.0Hz,3H), 3.
77(d,J=11.3Hz,3H),3.36(1H,ABX,J AB=15.0,J AX=21.8H
z),3.15(1H,ABX,J AB=15.0,J BX=21.0Hz), 2.70(ddd,J=
4.9,7.8,9.8Hz,1H),1.42(s,3H), 1.32(s,3H).13 C-NMR(CDCl3)δ;167.2(d,J=5.4Hz), 154.5, 131.7,
128.8, 121.8, 121.0,116.5, 85.1, 64.2, 53.6, 52.9
(d,J=6.2Hz), 52.8(d,J=6.1Hz), 46.8,31.6(J=138.3H
z), 25.3, 19.6.
【0059】
【化14】
【0060】参考例6 参考例5で用いたものと同様のブロモアセトアミド3.
0g(9.42mmol)と亜リン酸トリエチル2.5mlの
キシレン(10ml)溶液を3時間還流し、濃縮後、カラ
ムクロマトグラフィーに付し、オイル状のホルナー−エ
モンス試薬(2b)を3.53g(収率100%)得
た。旋光度は[α]D 25 171.7(c=1.21,
CHCl3)であった。
0g(9.42mmol)と亜リン酸トリエチル2.5mlの
キシレン(10ml)溶液を3時間還流し、濃縮後、カラ
ムクロマトグラフィーに付し、オイル状のホルナー−エ
モンス試薬(2b)を3.53g(収率100%)得
た。旋光度は[α]D 25 171.7(c=1.21,
CHCl3)であった。
【0061】
【化15】
【0062】参考例7 参考例5で用いたものと同様のブロモアセトアミド3.
0g(9.42mmol)と亜リン酸トリイソプロピル4.
5mlのキシレン(10ml)溶液を3時間還流し、濃縮
後、カラムクロマトグラフィーに付し、オイル状のホル
ナー−エモンス試薬(2c)を3.50g(収率92
%)得た。旋光度は[α]D 25 155.1(c=1.
10,CHCl3)であった。
0g(9.42mmol)と亜リン酸トリイソプロピル4.
5mlのキシレン(10ml)溶液を3時間還流し、濃縮
後、カラムクロマトグラフィーに付し、オイル状のホル
ナー−エモンス試薬(2c)を3.50g(収率92
%)得た。旋光度は[α]D 25 155.1(c=1.
10,CHCl3)であった。
【0063】
【化16】
【0064】参考例8 参考例5で用いたものと同様のブロモアセトアミド1.
4g(4.34mmol)と亜リン酸ジフェニルメチル1.
1g(4.44mmol)のキシレン(5ml)溶液を6時間
還流し、濃縮後、カラムクロマトグラフィーに付し、ホ
ルナー−エモンス試薬(2d)を1.0g(収率48
%)得た。旋光度は[α]D 25 160.1(c=1.
00,CHCl3)であった。
4g(4.34mmol)と亜リン酸ジフェニルメチル1.
1g(4.44mmol)のキシレン(5ml)溶液を6時間
還流し、濃縮後、カラムクロマトグラフィーに付し、ホ
ルナー−エモンス試薬(2d)を1.0g(収率48
%)得た。旋光度は[α]D 25 160.1(c=1.
00,CHCl3)であった。
【0065】
【化17】
【0066】実施例1 ホルナー−エモンス試薬(2a)106mg(0.3mmo
l)と、18−クラウン−6を159mg(0.6mmol)
を含むTHF(3ml)溶液に−20℃でKHMDS
(0.5M)のトルエン(0.66ml)溶液(0.33
mmol)を加え、10分後4−tertブチルシクロヘキ
サノン93mg(0.6mmol)を加えた。反応は、−20
℃で14時間行い、塩化アンモニウム水溶液を加えて反
応を停止した。エーテルで抽出し、有機層を水、飽和食
塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。濾
過、濃縮後、下記式(3a−1)及び(3b−1)で示
す化合物からなる粗生成物〔(3a−1):(3b−
1)=1:20〕をクロマトグラフィーで精製し、化合
物(3b−1)109mg(生成比96%)と化合物(3
a−1)5mg(生成比4%)を得た。
l)と、18−クラウン−6を159mg(0.6mmol)
を含むTHF(3ml)溶液に−20℃でKHMDS
(0.5M)のトルエン(0.66ml)溶液(0.33
mmol)を加え、10分後4−tertブチルシクロヘキ
サノン93mg(0.6mmol)を加えた。反応は、−20
℃で14時間行い、塩化アンモニウム水溶液を加えて反
応を停止した。エーテルで抽出し、有機層を水、飽和食
塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。濾
過、濃縮後、下記式(3a−1)及び(3b−1)で示
す化合物からなる粗生成物〔(3a−1):(3b−
1)=1:20〕をクロマトグラフィーで精製し、化合
物(3b−1)109mg(生成比96%)と化合物(3
a−1)5mg(生成比4%)を得た。
【0067】
【化18】
【0068】・化合物(3b-1): 融点;177〜178℃. [α]D 25 246.7(c=1.01, CHCl3).1 H-NMR(CDCl3)δ;7.83(d,J=7.5Hz,1H), 7.16(t,J=7.2H
z,1H),6.96(t,J=7.2Hz,1H), 6.85(d,J=8.0Hz,1H), 6.11
(s,1H),5.48(d,J=7.8Hz,1H), 4.25(dd,J=5.1,11.0Hz,1
H), 3.85(br d,J=10Hz,1H),3.78(t,J=10.0Hz,1H), 2.66
(m,1H), 2.0-2.5(m,2H), 1.7-1.9(m,3H),1.38(s,3H),
1.23(s,3H), 1.0-1.4(m,4H), 0.86(s,9H).
z,1H),6.96(t,J=7.2Hz,1H), 6.85(d,J=8.0Hz,1H), 6.11
(s,1H),5.48(d,J=7.8Hz,1H), 4.25(dd,J=5.1,11.0Hz,1
H), 3.85(br d,J=10Hz,1H),3.78(t,J=10.0Hz,1H), 2.66
(m,1H), 2.0-2.5(m,2H), 1.7-1.9(m,3H),1.38(s,3H),
1.23(s,3H), 1.0-1.4(m,4H), 0.86(s,9H).
【0069】・化合物(3a-1): 融点;148〜149℃. [α]D 25 214.2(c=1.06, CHCl3).1 H-NMR(CDCl3)δ;7.86(d,J=6.8Hz,1H), 7.16(t,J=7.5H
z,1H),6.97(dt,J=1.1,7.6Hz,1H), 6.86(d,J=8.1Hz,1H),
6.13(s,1H),5.48(d,J=7.7Hz,1H), 4.26(dd,J=5.1,11.0
Hz,1H), 3.93(br d,J=13Hz,1H),3.80(t,J=10.8Hz,1H),
2.67(m,1H), 2.0-2.5(m,2H), 1.7-1.9(m,3H),1.38(s,3
H), 1.22(s,3H), 1.20(m,4H), 0.86(s,9H).
z,1H),6.97(dt,J=1.1,7.6Hz,1H), 6.86(d,J=8.1Hz,1H),
6.13(s,1H),5.48(d,J=7.7Hz,1H), 4.26(dd,J=5.1,11.0
Hz,1H), 3.93(br d,J=13Hz,1H),3.80(t,J=10.8Hz,1H),
2.67(m,1H), 2.0-2.5(m,2H), 1.7-1.9(m,3H),1.38(s,3
H), 1.22(s,3H), 1.20(m,4H), 0.86(s,9H).
【0070】また、ホルナー−エモンス試薬と反応条件
を変えた以外は上記と同様の反応を行い、化合物(3a
−1)と化合物(3b−1)を次表に示す割合で得た。
を変えた以外は上記と同様の反応を行い、化合物(3a
−1)と化合物(3b−1)を次表に示す割合で得た。
【0071】
【表1】
【0072】実施例2 ホルナー−エモンス試薬(2a)106mg(0.3mmo
l)と、塩化リチウム15mg(0.36mmol)のアセト
ニトリル(3ml)溶液に室温でDBU0.054ml
(0.36mmol)を加え、10分後−20℃で4−te
rtブチルシクロヘキサノン93mg(0.6mmol)を加
えた。反応は、−20℃で14時間行い、塩化アンモニ
ウム水溶液を加え停止した。エーテルで抽出し、有機層
を水、飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。濾過、濃縮後、粗生成物〔(3a−1):(3b
−1)=3:1〕をクロマトグラフィーで精製し、化合
物(3a−1)85mg(生成比74%)と化合物(3b
−1)28mg(生成比26%)を得た。
l)と、塩化リチウム15mg(0.36mmol)のアセト
ニトリル(3ml)溶液に室温でDBU0.054ml
(0.36mmol)を加え、10分後−20℃で4−te
rtブチルシクロヘキサノン93mg(0.6mmol)を加
えた。反応は、−20℃で14時間行い、塩化アンモニ
ウム水溶液を加え停止した。エーテルで抽出し、有機層
を水、飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。濾過、濃縮後、粗生成物〔(3a−1):(3b
−1)=3:1〕をクロマトグラフィーで精製し、化合
物(3a−1)85mg(生成比74%)と化合物(3b
−1)28mg(生成比26%)を得た。
【0073】また、ホルナー−エモンス試薬と反応溶媒
を変えた以外は上記と同様の反応を行い、化合物(3a
−1)と化合物(3b−1)を次表に示す割合で得た。
を変えた以外は上記と同様の反応を行い、化合物(3a
−1)と化合物(3b−1)を次表に示す割合で得た。
【0074】
【表2】
【0075】実施例3 ホルナー−エモンス試薬(2a)106mg(0.3mmo
l)と、トリフルオロメタンスルホン酸スズ(II)15
0mg(0.36mmol)のTHF(3ml)溶液に室温でD
BU0.054ml(0.36mmol)を加え、10分後−
20℃で4−tertブチルシクロヘキサノン93mg
(0.6mmol)を加えた。反応は、−20℃で14時間
行い、塩化アンモニウム水溶液を加え停止した。エーテ
ルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗い、無水硫酸
マグネシウムで乾燥させた。濾過、濃縮後、粗生成物
〔(3a−1):(3b−1)=3:1〕をクロマトグ
ラフィーで精製し、化合物(3a−1)79mg(生成比
69%)と化合物(3b−1)36mg(生成比31%)
を得た。
l)と、トリフルオロメタンスルホン酸スズ(II)15
0mg(0.36mmol)のTHF(3ml)溶液に室温でD
BU0.054ml(0.36mmol)を加え、10分後−
20℃で4−tertブチルシクロヘキサノン93mg
(0.6mmol)を加えた。反応は、−20℃で14時間
行い、塩化アンモニウム水溶液を加え停止した。エーテ
ルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗い、無水硫酸
マグネシウムで乾燥させた。濾過、濃縮後、粗生成物
〔(3a−1):(3b−1)=3:1〕をクロマトグ
ラフィーで精製し、化合物(3a−1)79mg(生成比
69%)と化合物(3b−1)36mg(生成比31%)
を得た。
【0076】また、ホルナー−エモンス試薬と反応条件
を変えた以外は上記と同様の反応を行い、化合物(3a
−1)と化合物(3b−1)を次表に示す割合で得た。
を変えた以外は上記と同様の反応を行い、化合物(3a
−1)と化合物(3b−1)を次表に示す割合で得た。
【0077】
【表3】
【0078】実施例4 ホルナー−エモンス試薬(2a)106mg(0.3mmo
l)のDMF(3ml)溶液に室温で濃度40%の水素化
ナトリウム12mg(0.3mmol)を加え、30分後−2
0℃で4−tertブチルシクロヘキサノン93mg
(0.6mmol)を加えた。反応は、−20℃で14時間
行い、塩化アンモニウム水溶液を加え停止した。エーテ
ルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗い、無水硫酸
マグネシウムで乾燥させた。濾過、濃縮後、粗生成物
〔(3a−1):(3b−1)=3:1〕をクロマトグ
ラフィーで精製し、化合物(3a−1)17mg(生成比
15%)と化合物(3b−1)98mg(生成比85%)
を得た。
l)のDMF(3ml)溶液に室温で濃度40%の水素化
ナトリウム12mg(0.3mmol)を加え、30分後−2
0℃で4−tertブチルシクロヘキサノン93mg
(0.6mmol)を加えた。反応は、−20℃で14時間
行い、塩化アンモニウム水溶液を加え停止した。エーテ
ルで抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗い、無水硫酸
マグネシウムで乾燥させた。濾過、濃縮後、粗生成物
〔(3a−1):(3b−1)=3:1〕をクロマトグ
ラフィーで精製し、化合物(3a−1)17mg(生成比
15%)と化合物(3b−1)98mg(生成比85%)
を得た。
【0079】また、ホルナー−エモンス試薬と反応溶媒
を変えた以外は上記と同様の反応を行い、化合物(3a
−1)と化合物(3b−1)を次表に示す割合で得た。
を変えた以外は上記と同様の反応を行い、化合物(3a
−1)と化合物(3b−1)を次表に示す割合で得た。
【0080】
【表4】
【0081】実施例5 ホルナー−エモンス試薬(2d)120mg(0.3mmo
l)と、18−クラウン−6を159mg(0.6mmol)
含むTHF(3ml)溶液に−20℃でKHMDS(0.
5M)のトルエン溶液0.66ml(0.33mmol)を加
え、10分後4−tertブチルシクロヘキサノン93
mg(0.6mmol)を加えた。反応は、0℃で62時間行
い、塩化アンモニウム水溶液を加え停止した。エーテル
で抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗い、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥させた。濾過、濃縮後、粗生成物
〔(3a−1):(3b−1)=1:20〕をクロマト
グラフィーで精製し、化合物(3b−1)109mg(生
成比95%)と化合物(3a−1)5mg(生成比5%)
を得た。
l)と、18−クラウン−6を159mg(0.6mmol)
含むTHF(3ml)溶液に−20℃でKHMDS(0.
5M)のトルエン溶液0.66ml(0.33mmol)を加
え、10分後4−tertブチルシクロヘキサノン93
mg(0.6mmol)を加えた。反応は、0℃で62時間行
い、塩化アンモニウム水溶液を加え停止した。エーテル
で抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗い、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥させた。濾過、濃縮後、粗生成物
〔(3a−1):(3b−1)=1:20〕をクロマト
グラフィーで精製し、化合物(3b−1)109mg(生
成比95%)と化合物(3a−1)5mg(生成比5%)
を得た。
【0082】また、18−クラウン−6のモル比と反応
溶媒を変えた以外は実施例1と同様の反応を行い、化合
物(3a−1)と化合物(3b−1)を次表に示す割合
で得た。
溶媒を変えた以外は実施例1と同様の反応を行い、化合
物(3a−1)と化合物(3b−1)を次表に示す割合
で得た。
【0083】
【表5】
【0084】実施例6 ホルナー−エモンス試薬(2a)710mg(2.0mmo
l)と、18−クラウン−6を1.06g(4.0mmo
l)含むTHF(20ml)溶液に−20℃でKHMDS
(0.5M)のトルエン溶液4.4ml(2.2mmol)を
加え、10分後4−フェニルシクロヘキサノン697mg
(4mmol)を加えた。反応は、−20℃で62時間行
い、塩化アンモニウム水溶液を加え停止した。エーテル
で抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗い、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。濾過、濃縮後、下記式(3a−
2)及び(3b−2)で示す化合物からなる粗生成物
〔(3a−2):(3b−2)=8:92〕をクロマト
グラフィーで精製し、化合物(3b−2)725mg(生
成比90%)を得た。
l)と、18−クラウン−6を1.06g(4.0mmo
l)含むTHF(20ml)溶液に−20℃でKHMDS
(0.5M)のトルエン溶液4.4ml(2.2mmol)を
加え、10分後4−フェニルシクロヘキサノン697mg
(4mmol)を加えた。反応は、−20℃で62時間行
い、塩化アンモニウム水溶液を加え停止した。エーテル
で抽出し、有機層を水、飽和食塩水で洗い、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。濾過、濃縮後、下記式(3a−
2)及び(3b−2)で示す化合物からなる粗生成物
〔(3a−2):(3b−2)=8:92〕をクロマト
グラフィーで精製し、化合物(3b−2)725mg(生
成比90%)を得た。
【0085】
【化19】
【0086】・化合物(3b-2): 融点 149〜151℃. [α]D 25 241.22(c=1.00, CHCl3).1 H-NMR(CDCl3)δ;7.84(d,J=7.5Hz,1H), 7.22(m,6H),6.
97(dt,J=1.4,7.6,7.6Hz,1H), 6.86(d,J=8.1Hz,1H), 6.1
9(s,1H),5.50(d,J=7.8Hz,1H), 4.27(dd,J=5.1,11.1Hz,1
H), 3.96(br d,J=13Hz,1H),3.80(t,J=10.9Hz,1H), 2.6-
2.9(m,2H), 2.25-2.5(m,2H), 2.10(m,3H),1.4-1.8(m,2
H), 1.40(s,3H), 1.28(s,3H).
97(dt,J=1.4,7.6,7.6Hz,1H), 6.86(d,J=8.1Hz,1H), 6.1
9(s,1H),5.50(d,J=7.8Hz,1H), 4.27(dd,J=5.1,11.1Hz,1
H), 3.96(br d,J=13Hz,1H),3.80(t,J=10.9Hz,1H), 2.6-
2.9(m,2H), 2.25-2.5(m,2H), 2.10(m,3H),1.4-1.8(m,2
H), 1.40(s,3H), 1.28(s,3H).
【0087】実施例7 実施例6において4−フェニルシクロヘキサノン697
mg(4mmol)の代わりに4−メチルシクロヘキサノン4
49mg(4mmol)を用い、他は実施例6と同様にして得
た下記式(3a−3)及び(3b−3)で示す化合物か
らなる粗生成物〔(3a−3):(3b−3)=11:
89〕をクロマトグラフィーで精製し、化合物(3b−
3)580mg(生成比85%)を得た。
mg(4mmol)の代わりに4−メチルシクロヘキサノン4
49mg(4mmol)を用い、他は実施例6と同様にして得
た下記式(3a−3)及び(3b−3)で示す化合物か
らなる粗生成物〔(3a−3):(3b−3)=11:
89〕をクロマトグラフィーで精製し、化合物(3b−
3)580mg(生成比85%)を得た。
【0088】
【化20】
【0089】・化合物(3b-3): 融点;119〜120℃. [α]D 25 240.7(c=1.00, CHCl3).1 H-NMR(CDCl3)δ;7.82(d,J=7.7Hz,1H), 7.15(dt,J=1.
4,7.7,7.7Hz,1H),6.96(dt,J=1.4,7.6,7.6Hz,1H), 6.86
(dd,J=1.1,8.1Hz,1H), 6.12(s,1H),5.49(d,J=7.8Hz,1
H), 4.26(dd,J=5.1,11.1Hz,1H), 3.79(t,J=10.8Hz,1H),
3.69(br d,J=10Hz,1H), 2.67(ddd,J=5.1,7.7,10.7Hz,1
H), 1.5-2.5(m,7H),1.39(s,3H), 1.24(s,3H), 0.92(d,J
=6.5Hz,3H).
4,7.7,7.7Hz,1H),6.96(dt,J=1.4,7.6,7.6Hz,1H), 6.86
(dd,J=1.1,8.1Hz,1H), 6.12(s,1H),5.49(d,J=7.8Hz,1
H), 4.26(dd,J=5.1,11.1Hz,1H), 3.79(t,J=10.8Hz,1H),
3.69(br d,J=10Hz,1H), 2.67(ddd,J=5.1,7.7,10.7Hz,1
H), 1.5-2.5(m,7H),1.39(s,3H), 1.24(s,3H), 0.92(d,J
=6.5Hz,3H).
【0090】実施例8 実施例6において4−フェニルシクロヘキサノン697
mg(4mmol)の代わりに4−tertブチルジメチルシ
リルオキシシクロヘキサノン913mg(4mmol)を用
い、他は実施例6と同様にして得た下記式(3a−4)
及び(3b−4)からなる粗生成物〔(3a−4):
(3b−4)=10:90〕をクロマトグラフィーで精
製し、化合物(3b−4)795mg(生成比88%)を
得た。
mg(4mmol)の代わりに4−tertブチルジメチルシ
リルオキシシクロヘキサノン913mg(4mmol)を用
い、他は実施例6と同様にして得た下記式(3a−4)
及び(3b−4)からなる粗生成物〔(3a−4):
(3b−4)=10:90〕をクロマトグラフィーで精
製し、化合物(3b−4)795mg(生成比88%)を
得た。
【0091】
【化21】
【0092】・化合物(3b-4): 融点;167〜168℃. [α]D 25 186.4(c=1.00, CHCl3).1 H-NMR(CDCl3)δ;7.83(dd,J=1.4,7.6Hz,1H), 7.16(dt,
J=1.7,7.7,7.7Hz,1H),6.96(dt,J=1.2,7.5,7.5Hz,1H),
6.86(dd,J=1.2,8.0Hz,1H), 6.15(s,1H),5.48(d,J=7.8H
z,1H), 4.27(dd,J=5.1,11.0Hz,1H), 3.93(m,1H),3.79
(t,J=11.0Hz,1H), 3.11(m,1H), 2.79(m,1H), 2.66(m,1
H), 2.50(m,1H),1.5-1.9(m,4H), 1.38(s,3H), 1.23(s,3
H), 0.90(s,9H),0.07(s,6H).
J=1.7,7.7,7.7Hz,1H),6.96(dt,J=1.2,7.5,7.5Hz,1H),
6.86(dd,J=1.2,8.0Hz,1H), 6.15(s,1H),5.48(d,J=7.8H
z,1H), 4.27(dd,J=5.1,11.0Hz,1H), 3.93(m,1H),3.79
(t,J=11.0Hz,1H), 3.11(m,1H), 2.79(m,1H), 2.66(m,1
H), 2.50(m,1H),1.5-1.9(m,4H), 1.38(s,3H), 1.23(s,3
H), 0.90(s,9H),0.07(s,6H).
【0093】実施例9 実施例2において4−tert−ブチルシクロヘキサノ
ンの代わりに下記式(16)で示すビシクロ〔3.3.
0〕オクタン−3,7−ジオン138mg(1.0mmol)
を用いた以外は実施例2と同様にして反応を行い、収率
75%で化合物(5b−1)を59%、化合物(5a−
1)を41%の割合で得た。
ンの代わりに下記式(16)で示すビシクロ〔3.3.
0〕オクタン−3,7−ジオン138mg(1.0mmol)
を用いた以外は実施例2と同様にして反応を行い、収率
75%で化合物(5b−1)を59%、化合物(5a−
1)を41%の割合で得た。
【0094】
【化22】
【0095】
【化23】
【0096】また、ホルナー−エモンス試薬、反応条件
等を変えて実施例2と同様の反応を行った。反応条件、
収率等を次表に示す。
等を変えて実施例2と同様の反応を行った。反応条件、
収率等を次表に示す。
【0097】
【表6】
【0098】実施例10 実施例1、3及び4において4−tert−ブチルシク
ロヘキサノンの代わりに化合物(16)を138mg
(1.0mmol)用い、また、実施例4においてDMFの
代わりにTHFを用いた以外はそれぞれ実施例1、3及
び4と同様の反応を行った。反応条件、収率等を次表に
示す。
ロヘキサノンの代わりに化合物(16)を138mg
(1.0mmol)用い、また、実施例4においてDMFの
代わりにTHFを用いた以外はそれぞれ実施例1、3及
び4と同様の反応を行った。反応条件、収率等を次表に
示す。
【0099】
【表7】
【0100】実施例11 化合物(3b−1)383mg(1mmol)のTHF(10
ml)溶液に0℃でMeMgBr(1M)のTHF(2m
l)溶液(2mmol)を加えた。反応は0℃で1時間行
い、塩化アンモニウム水溶液を加えて停止した。エーテ
ルで抽出し、有機層を水、2M塩酸、NaHCO3水溶
液、飽和食塩水で順で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾
燥させた。濾過、濃縮後、粗生成物をクロマトグラフィ
ーで精製し、(aS)−4−tertブチルシクロヘキ
シリデンアセトン136mg(収率70%)を得た。旋光
度は[α]D 25 64.7(c=3.1,CHCl3)で
あった。
ml)溶液に0℃でMeMgBr(1M)のTHF(2m
l)溶液(2mmol)を加えた。反応は0℃で1時間行
い、塩化アンモニウム水溶液を加えて停止した。エーテ
ルで抽出し、有機層を水、2M塩酸、NaHCO3水溶
液、飽和食塩水で順で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾
燥させた。濾過、濃縮後、粗生成物をクロマトグラフィ
ーで精製し、(aS)−4−tertブチルシクロヘキ
シリデンアセトン136mg(収率70%)を得た。旋光
度は[α]D 25 64.7(c=3.1,CHCl3)で
あった。
【0101】実施例12 化合物(3b−1)383mg(1mmol)のエーテル(1
0ml)溶液に0℃でPhMgBr(1M)のTHF(2
ml)溶液(2mmol)を加えた。反応は0℃で1時間行
い、塩化アンモニウム水溶液を加えて停止した。エーテ
ルで抽出し、有機層を水、2M塩酸、NaHCO3水溶
液、飽和食塩水で順に洗い、無水硫酸マグネシウムで乾
燥させた。濾過、濃縮後、粗生成物をクロマトグラフィ
ーで精製し、(aS)−4−tertブチルシクロヘキ
シリデンアセトフェノン、200mg(収率78%)を得
た。旋光度は[α]D 25 72.2(c=1.10,C
HCl3)であった。
0ml)溶液に0℃でPhMgBr(1M)のTHF(2
ml)溶液(2mmol)を加えた。反応は0℃で1時間行
い、塩化アンモニウム水溶液を加えて停止した。エーテ
ルで抽出し、有機層を水、2M塩酸、NaHCO3水溶
液、飽和食塩水で順に洗い、無水硫酸マグネシウムで乾
燥させた。濾過、濃縮後、粗生成物をクロマトグラフィ
ーで精製し、(aS)−4−tertブチルシクロヘキ
シリデンアセトフェノン、200mg(収率78%)を得
た。旋光度は[α]D 25 72.2(c=1.10,C
HCl3)であった。
【0102】実施例13 化合物(3b−1)383mg(1mmol)のエーテル(1
0ml)溶液に−78℃でDIBAL−H(1M)のヘキ
サン(3ml)溶液(3mmol)を加えた。反応は−78℃
で4時間行い、ロッセル塩水溶液を加えて停止した。室
温で2時間攪拌した後エーテルで抽出し、有機層を水、
2M塩酸、NaHCO3水溶液、飽和食塩水で順に洗
い、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。濾過、濃縮
後、粗生成物をクロマトグラフィーで精製し、(aS)
−4−tertブチルシクロヘキシリデンアセトアルデ
ヒド143mg(収率79%)を得た。旋光度は[α]D
25 32.0(c=2.79,CHCl3)であった。
0ml)溶液に−78℃でDIBAL−H(1M)のヘキ
サン(3ml)溶液(3mmol)を加えた。反応は−78℃
で4時間行い、ロッセル塩水溶液を加えて停止した。室
温で2時間攪拌した後エーテルで抽出し、有機層を水、
2M塩酸、NaHCO3水溶液、飽和食塩水で順に洗
い、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。濾過、濃縮
後、粗生成物をクロマトグラフィーで精製し、(aS)
−4−tertブチルシクロヘキシリデンアセトアルデ
ヒド143mg(収率79%)を得た。旋光度は[α]D
25 32.0(c=2.79,CHCl3)であった。
【0103】実施例14 化合物(3b−1)383mg(1mmol)とEtOH
(0.176ml,3mmol)のTHF(10ml)に0℃で
LiBH4(2M)のTHF(1.5ml)溶液(3mmo
l)を加えた。反応は室温で14時間行い、2M塩酸を
加えて停止した。室温で2時間攪拌した後エーテルで抽
出し、有機層を水、NaHCO3水溶液、飽和食塩水で
順に洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。濾過、
濃縮後、粗生成物をクロマトグラフィーで精製し、(a
S)−4−tertブチルシクロヘキシリデンエタノー
ル153mg(収率85%)を得た。旋光度は[α]D 25
16.1(c=1.00,CHCl3)であった。
(0.176ml,3mmol)のTHF(10ml)に0℃で
LiBH4(2M)のTHF(1.5ml)溶液(3mmo
l)を加えた。反応は室温で14時間行い、2M塩酸を
加えて停止した。室温で2時間攪拌した後エーテルで抽
出し、有機層を水、NaHCO3水溶液、飽和食塩水で
順に洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。濾過、
濃縮後、粗生成物をクロマトグラフィーで精製し、(a
S)−4−tertブチルシクロヘキシリデンエタノー
ル153mg(収率85%)を得た。旋光度は[α]D 25
16.1(c=1.00,CHCl3)であった。
【0104】
【発明の効果】本発明によれば、光学活性軸不斉アルキ
リデンカルボニル置換ベンゾピラノイソオキサゾリジン
化合物を高収率でかつ高選択的に製造することができ
る。また、この光学活性軸不斉体を用いれば一段階で容
易に光学活性アルコール、アルデヒド、ケトンが得られ
る。
リデンカルボニル置換ベンゾピラノイソオキサゾリジン
化合物を高収率でかつ高選択的に製造することができ
る。また、この光学活性軸不斉体を用いれば一段階で容
易に光学活性アルコール、アルデヒド、ケトンが得られ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 33/14 C07C 33/14 45/57 45/57 47/21 47/21 49/203 9049−4H 49/203 E 49/794 49/794 //(C07D 498/04 261:02 311:42) C07M 7:00
Claims (6)
- 【請求項1】 次の一般式(1) 【化1】 (式中、R1 は水素原子又はアルキル基を示し、R2 及
びR3 はそれぞれ置換基を有していてもよいアルキル基
を示すか又はR2 とR3 が隣接する炭素原子と一緒にな
って置換基を有していてもよいシクロアルキリデン基を
形成してもよい)で表されるアルキリデンカルボニル置
換ベンゾピラノイソオキサゾリジン化合物。 - 【請求項2】 光学活性軸不斉体である請求項1記載の
化合物。 - 【請求項3】 次の一般式(2) 【化2】 (式中、R1 は水素原子又はアルキル基を示し、R4 は
置換基を有していてもよいアルキル基又は置換基を有し
ていてもよいアリール基を示す)で表されるベンゾピラ
ノイソオキサゾリジン化合物に次の一般式(3) 【化3】 (式中、R2 及びR3 はそれぞれ置換基を有していても
よいアルキル基を示すか又はR2 とR3 が隣接する炭素
原子と一緒になって置換基を有していてもよいシクロア
ルキリデン基を形成してもよい)で表されるケトン類を
反応させることを特徴とする請求項1記載のアルキリデ
ンカルボニル置換ベンゾピラノイソオキサゾリジン化合
物の製造法。 - 【請求項4】 請求項1記載のベンゾピラノイソオキサ
ゾリジン化合物の光学活性軸不斉体を還元することを特
徴とする一般式(12) 【化4】 (式中、R2 及びR3 はそれぞれ置換基を有していても
よいアルキル基を示すか又はR2 とR3 が隣接する炭素
原子と一緒になって置換基を有していてもよいシクロア
ルキリデン基を形成してもよい)で表される光学活性ア
ルコールの製造法。 - 【請求項5】 請求項1記載のベンゾピラノイソオキサ
ゾリジン化合物の光学活性軸不斉体を還元することを特
徴とする一般式(13) 【化5】 (式中、R2 及びR3 はそれぞれ置換基を有していても
よいアルキル基を示すか又はR2 とR3 が隣接する炭素
原子と一緒になって置換基を有していてもよいシクロア
ルキリデン基を形成してもよい)で表される光学活性ア
ルデヒドの製造法。 - 【請求項6】 請求項1記載のベンゾピラノイソオキサ
ゾリジン化合物の光学活性軸不斉体に次の一般式(1
4) 【化6】 (式中、R9 は有機基を示し、X3 はハロゲン原子を示
す)で表されるグリニャール試薬を反応させることを特
徴とする次の一般式(15) 【化7】 (式中、R2 及びR3 はそれぞれ置換基を有していても
よいアルキル基を示すか又はR2 とR3 が隣接する炭素
原子と一緒になって置換基を有していてもよいシクロア
ルキリデン基を形成してもよい。R9 は前記と同じ。)
で表される光学活性ケトンの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26742395A JPH09110874A (ja) | 1995-10-16 | 1995-10-16 | アルキリデンカルボニル置換ベンゾピラノイソオキサゾリジン化合物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26742395A JPH09110874A (ja) | 1995-10-16 | 1995-10-16 | アルキリデンカルボニル置換ベンゾピラノイソオキサゾリジン化合物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09110874A true JPH09110874A (ja) | 1997-04-28 |
Family
ID=17444647
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26742395A Pending JPH09110874A (ja) | 1995-10-16 | 1995-10-16 | アルキリデンカルボニル置換ベンゾピラノイソオキサゾリジン化合物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09110874A (ja) |
-
1995
- 1995-10-16 JP JP26742395A patent/JPH09110874A/ja active Pending
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