JPH09110535A - 陶磁器製品の焼成方法 - Google Patents
陶磁器製品の焼成方法Info
- Publication number
- JPH09110535A JPH09110535A JP7286609A JP28660995A JPH09110535A JP H09110535 A JPH09110535 A JP H09110535A JP 7286609 A JP7286609 A JP 7286609A JP 28660995 A JP28660995 A JP 28660995A JP H09110535 A JPH09110535 A JP H09110535A
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- Japan
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- product
- firing
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 焼成時の収縮による変形及びクラック，キレ
の発生を無くすることのできる陶磁器製品の焼成方法の
提供を目的とする。 【構成】 上面側が開放された耐火性サヤ３内に、耐火
材で球状，円柱状に形成した転動体４を複数敷設し、こ
の複数の転動体４上に平板状タイル５を水平移動可能に
載せ、このタイル５の上面に製品の素地１を載置させて
焼成炉内で焼成する。
の発生を無くすることのできる陶磁器製品の焼成方法の
提供を目的とする。 【構成】 上面側が開放された耐火性サヤ３内に、耐火
材で球状，円柱状に形成した転動体４を複数敷設し、こ
の複数の転動体４上に平板状タイル５を水平移動可能に
載せ、このタイル５の上面に製品の素地１を載置させて
焼成炉内で焼成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、陶磁器製品の焼成方
法に関するものである。
法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術及びその課題】従来、例えば図６に断面図
で示すような陶磁器製品の素地１を焼成炉内で焼成する
場合、焼成炉内が１０５０℃程度の高温となると製品素
地１が矢印方向に収縮し、この時に製品素地１を載せた
台５０が収縮しないものであると、台５０との接触抵抗
により良好に収縮することができないために、例えば図
７に示すように、製品素地１の両側に垂下された垂下片
部１ｂ，１ｂが外側へ曲がって変形されて不良品が発生
してしまい、また、変形が生じない場合にはクラック，
キレが製品に発生してしまうという問題点があった。そ
のような問題点を解決するため、従来では図６のように
製品素地１を載せる台５０も製品素地１と同様に焼成さ
れていない生地で形成させておき、製品素地１の収縮時
に同時に台５０も収縮させて、これにより製品素地１の
変形を防ぐように考慮されている。しかし、製品素地１
の収縮量と台５０の収縮量が異なる場合等には、製品素
地１に変形またはクラック，キレが発生してしまうとい
う問題点があった。
で示すような陶磁器製品の素地１を焼成炉内で焼成する
場合、焼成炉内が１０５０℃程度の高温となると製品素
地１が矢印方向に収縮し、この時に製品素地１を載せた
台５０が収縮しないものであると、台５０との接触抵抗
により良好に収縮することができないために、例えば図
７に示すように、製品素地１の両側に垂下された垂下片
部１ｂ，１ｂが外側へ曲がって変形されて不良品が発生
してしまい、また、変形が生じない場合にはクラック，
キレが製品に発生してしまうという問題点があった。そ
のような問題点を解決するため、従来では図６のように
製品素地１を載せる台５０も製品素地１と同様に焼成さ
れていない生地で形成させておき、製品素地１の収縮時
に同時に台５０も収縮させて、これにより製品素地１の
変形を防ぐように考慮されている。しかし、製品素地１
の収縮量と台５０の収縮量が異なる場合等には、製品素
地１に変形またはクラック，キレが発生してしまうとい
う問題点があった。
【０００３】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、変形及びクラック，キ
レの発生しない良好な焼成方法を提供せんことを目的と
し、その第１の要旨は、上面側が開放された箱状の耐火
性サヤ内に、アルミナ，ジルコン，ＳｉＣ等の耐火材で
球状，円柱状に形成した転動体を複数転動可能に敷設
し、該転動体上に平板状タイルを水平移動可能に載せ、
該タイル上面に陶磁器製品の素地を載置させて焼成炉内
で焼成することである。また、第２の要旨は、前記転動
体及びタイルを入れたサヤを複数配置し、前記複数のタ
イル上に亘り１個の素地を載置させたことである。ま
た、第３の要旨は、前記素地の下面中央部に、該素地支
持用の耐火レンガを配設したことである。
点に鑑み案出したものであって、変形及びクラック，キ
レの発生しない良好な焼成方法を提供せんことを目的と
し、その第１の要旨は、上面側が開放された箱状の耐火
性サヤ内に、アルミナ，ジルコン，ＳｉＣ等の耐火材で
球状，円柱状に形成した転動体を複数転動可能に敷設
し、該転動体上に平板状タイルを水平移動可能に載せ、
該タイル上面に陶磁器製品の素地を載置させて焼成炉内
で焼成することである。また、第２の要旨は、前記転動
体及びタイルを入れたサヤを複数配置し、前記複数のタ
イル上に亘り１個の素地を載置させたことである。ま
た、第３の要旨は、前記素地の下面中央部に、該素地支
持用の耐火レンガを配設したことである。
【０００４】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は、焼成方法の第１実施例を示すものであ
り、焼成される製品の素地１は、上面が水平な上面水平
片部１ａとなっており、この上面水平片部１ａの両端側
から垂下状に垂下片部１ｂ，１ｂが形成されたものとな
っており、このような製品の素地１を焼成するに際し、
本例では焼成炉内の棚板２またはコンベア上に、複数の
サヤ３，３，３，３，３を置き、この各サヤ３はムライ
ト，ＳｉＣ，ＳｉＳｉＣ等の耐火材で上面が開放された
箱状に形成されたものであり、本例では図２の平面図で
示すように、このサヤ３は５個配設されたものであり、
各サヤ３内には、複数個の球状転動体４が敷設されるも
のである。この球状転動体４は、アルミナ，ジルコン，
ＳｉＣ等の耐火材でビーズ状またはボール状に形成され
たものである。
する。図１は、焼成方法の第１実施例を示すものであ
り、焼成される製品の素地１は、上面が水平な上面水平
片部１ａとなっており、この上面水平片部１ａの両端側
から垂下状に垂下片部１ｂ，１ｂが形成されたものとな
っており、このような製品の素地１を焼成するに際し、
本例では焼成炉内の棚板２またはコンベア上に、複数の
サヤ３，３，３，３，３を置き、この各サヤ３はムライ
ト，ＳｉＣ，ＳｉＳｉＣ等の耐火材で上面が開放された
箱状に形成されたものであり、本例では図２の平面図で
示すように、このサヤ３は５個配設されたものであり、
各サヤ３内には、複数個の球状転動体４が敷設されるも
のである。この球状転動体４は、アルミナ，ジルコン，
ＳｉＣ等の耐火材でビーズ状またはボール状に形成され
たものである。
【０００５】この敷設された球状転動体４上には平板状
のタイル５がそれぞれ載せられ、この各タイル５，５，
５，５，５上に前記垂下片部１ｂ，１ｂの下端部を当接
させて、製品の素地１が複数のタイル５，５，５上に亘
り１個載置状態とされ、さらに製品素地１の前記上面水
平片部１ａの下面中央部には、前記棚板２から立ち上げ
状に枕（耐火レンガ）６が配設されるものであり、この
ような状態で製品素地１は焼成炉内で焼成される。な
お、図３は図１の正面構成図であり、また、図４はサヤ
３と球状転動体４とタイル５と、このタイル５上に載置
される垂下片部１ｂの要部拡大図を示すものである。
のタイル５がそれぞれ載せられ、この各タイル５，５，
５，５，５上に前記垂下片部１ｂ，１ｂの下端部を当接
させて、製品の素地１が複数のタイル５，５，５上に亘
り１個載置状態とされ、さらに製品素地１の前記上面水
平片部１ａの下面中央部には、前記棚板２から立ち上げ
状に枕（耐火レンガ）６が配設されるものであり、この
ような状態で製品素地１は焼成炉内で焼成される。な
お、図３は図１の正面構成図であり、また、図４はサヤ
３と球状転動体４とタイル５と、このタイル５上に載置
される垂下片部１ｂの要部拡大図を示すものである。
【０００６】焼成時に製品素地１が収縮する際に、垂下
片部１ｂ，１ｂが互いに近接する方向に収縮移動する
が、この時に各垂下片部１ｂの下端はタイル５の上面に
接触しており、タイル５が球状転動体４上を良好に水平
移動することとなり、これにより、垂下片部１ｂ，１ｂ
が変形なく良好に素地１は収縮することができ、また、
収縮すると前記枕（耐火レンガ）６の上面に上面水平片
部１ａが当接状となって、良好に上面水平片部１ａが枕
（耐火レンガ）６に支持されて上面水平片部１ａの下方
側への変形が防止される。従って、焼成される製品素地
には変形が生じなく、また、クラック，キレの発生もな
く、良好な陶磁器製品を得ることができるものとなる。
片部１ｂ，１ｂが互いに近接する方向に収縮移動する
が、この時に各垂下片部１ｂの下端はタイル５の上面に
接触しており、タイル５が球状転動体４上を良好に水平
移動することとなり、これにより、垂下片部１ｂ，１ｂ
が変形なく良好に素地１は収縮することができ、また、
収縮すると前記枕（耐火レンガ）６の上面に上面水平片
部１ａが当接状となって、良好に上面水平片部１ａが枕
（耐火レンガ）６に支持されて上面水平片部１ａの下方
側への変形が防止される。従って、焼成される製品素地
には変形が生じなく、また、クラック，キレの発生もな
く、良好な陶磁器製品を得ることができるものとなる。
【０００７】なお、図５は変形例を示すものであり、図
５では図示の都合上、前記枕（耐火レンガ）６を省略し
て示してあるが、本例では、前記球状転動体４に代えて
円柱状またはパイプ状の転動体４Ａを用いるものであ
り、この円柱状転動体４Ａもアルミナ，ジルコン，Ｓｉ
Ｃ等の耐火材で形成されたものである。その他の構成は
前記図１の場合とほぼ同様なものである。このような円
柱状の転動体４Ａを用いた場合にも、この円柱状の転動
体４Ａを介し良好にタイル５は水平移動することができ
るため、製品素地の収縮変形を良好に防ぎ、また、クラ
ック，キレの発生を良好に抑えることができるものとな
る。
５では図示の都合上、前記枕（耐火レンガ）６を省略し
て示してあるが、本例では、前記球状転動体４に代えて
円柱状またはパイプ状の転動体４Ａを用いるものであ
り、この円柱状転動体４Ａもアルミナ，ジルコン，Ｓｉ
Ｃ等の耐火材で形成されたものである。その他の構成は
前記図１の場合とほぼ同様なものである。このような円
柱状の転動体４Ａを用いた場合にも、この円柱状の転動
体４Ａを介し良好にタイル５は水平移動することができ
るため、製品素地の収縮変形を良好に防ぎ、また、クラ
ック，キレの発生を良好に抑えることができるものとな
る。
【０００８】
【発明の効果】本発明の陶磁器製品の焼成方法は、上面
側が開放された箱状の耐火性サヤ内に、アルミナ，ジル
コン，ＳｉＣ等の耐火材で球状，円柱状に形成した転動
体を複数転動可能に敷設し、該転動体上に平板状タイル
を水平移動可能に載せ、該タイル上面に陶磁器製品の素
地を載置させて焼成炉内で焼成することとしたため、焼
成時に製品素地に収縮が生じた際に、素地が接触する平
板状タイルが転動体を介し良好に水平方向に移動するこ
とができて、この移動により素地の変形が防止されると
ともに、製品素地にクラック，キレの発生することを良
好に抑え、良好な陶磁器製品を得ることができる効果を
有する。また、前記転動体及びタイルを入れたサヤを複
数配置し、前記複数のタイル上に亘り１個の素地を載置
させたことにより、大型の製品素地に対しても良好に焼
成時の変形を防ぐことができるものとなる。また、前記
素地の下面中央部に、該素地支持用の耐火レンガを配設
したことにより、収縮時に耐火レンガに支持させて、大
型の製品素地の焼成時の変形を良好に防ぐことができる
効果を有する。
側が開放された箱状の耐火性サヤ内に、アルミナ，ジル
コン，ＳｉＣ等の耐火材で球状，円柱状に形成した転動
体を複数転動可能に敷設し、該転動体上に平板状タイル
を水平移動可能に載せ、該タイル上面に陶磁器製品の素
地を載置させて焼成炉内で焼成することとしたため、焼
成時に製品素地に収縮が生じた際に、素地が接触する平
板状タイルが転動体を介し良好に水平方向に移動するこ
とができて、この移動により素地の変形が防止されると
ともに、製品素地にクラック，キレの発生することを良
好に抑え、良好な陶磁器製品を得ることができる効果を
有する。また、前記転動体及びタイルを入れたサヤを複
数配置し、前記複数のタイル上に亘り１個の素地を載置
させたことにより、大型の製品素地に対しても良好に焼
成時の変形を防ぐことができるものとなる。また、前記
素地の下面中央部に、該素地支持用の耐火レンガを配設
したことにより、収縮時に耐火レンガに支持させて、大
型の製品素地の焼成時の変形を良好に防ぐことができる
効果を有する。
【図１】第１実施例の斜視構成図である。
【図２】図１の平面構成図である。
【図３】図１の正面構成図である。
【図４】図１の要部拡大構成図である。
【図５】別例を示す斜視構成図である。
【図６】従来の焼成方法を示す断面構成図である。
【図７】収縮変形した製品を示す断面構成図である。
１ 製品素地 １ａ 上面水平片部 １ｂ 垂下片部 ２ 棚板 ３ サヤ ４ 球状転動体 ４Ａ 円柱状転動体 ５ タイル ６ 枕（耐火レンガ）
Claims (3)
- 【請求項１】 上面側が開放された箱状の耐火性サヤ内
に、アルミナ，ジルコン，ＳｉＣ等の耐火材で球状，円
柱状に形成した転動体を複数転動可能に敷設し、該転動
体上に平板状タイルを水平移動可能に載せ、該タイル上
面に陶磁器製品の素地を載置させて焼成炉内で焼成する
ことを特徴とする陶磁器製品の焼成方法。 - 【請求項２】 前記転動体及びタイルを入れたサヤを複
数配置し、前記複数のタイル上に亘り１個の素地を載置
させた請求項１に記載の陶磁器製品の焼成方法。 - 【請求項３】 前記素地の下面中央部に、該素地支持用
の耐火レンガを配設した請求項２に記載の陶磁器製品の
焼成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7286609A JPH09110535A (ja) | 1995-10-06 | 1995-10-06 | 陶磁器製品の焼成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7286609A JPH09110535A (ja) | 1995-10-06 | 1995-10-06 | 陶磁器製品の焼成方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09110535A true JPH09110535A (ja) | 1997-04-28 |
Family
ID=17706635
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7286609A Pending JPH09110535A (ja) | 1995-10-06 | 1995-10-06 | 陶磁器製品の焼成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09110535A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008184337A (ja) * | 2007-01-26 | 2008-08-14 | Tosoh Corp | セラミックス焼結体の製造方法 |
| US20160303654A1 (en) * | 2015-04-16 | 2016-10-20 | Rolls-Royce Plc | Method of sintering |
| GB2544577A (en) * | 2015-07-06 | 2017-05-24 | Safran Aircraft Engines | Tooling for use during heat treatment to support a preform made of powder |
-
1995
- 1995-10-06 JP JP7286609A patent/JPH09110535A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008184337A (ja) * | 2007-01-26 | 2008-08-14 | Tosoh Corp | セラミックス焼結体の製造方法 |
| US20160303654A1 (en) * | 2015-04-16 | 2016-10-20 | Rolls-Royce Plc | Method of sintering |
| GB2544577A (en) * | 2015-07-06 | 2017-05-24 | Safran Aircraft Engines | Tooling for use during heat treatment to support a preform made of powder |
| US10239796B2 (en) | 2015-07-06 | 2019-03-26 | Safran Aircraft Engines | Tooling for use during heat treatment to support a preform made of powder |
| GB2544577B (en) * | 2015-07-06 | 2019-05-15 | Safran Aircraft Engines | Tooling for use during heat treatment to support a preform made of powder |
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