JPH09110472A - スパッタ法による膜及びその形成法 - Google Patents
スパッタ法による膜及びその形成法Info
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- JPH09110472A JPH09110472A JP27598795A JP27598795A JPH09110472A JP H09110472 A JPH09110472 A JP H09110472A JP 27598795 A JP27598795 A JP 27598795A JP 27598795 A JP27598795 A JP 27598795A JP H09110472 A JPH09110472 A JP H09110472A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C17/00—Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating
- C03C17/22—Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with other inorganic material
- C03C17/23—Oxides
- C03C17/245—Oxides by deposition from the vapour phase
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C2218/00—Methods for coating glass
- C03C2218/10—Deposition methods
- C03C2218/15—Deposition methods from the vapour phase
- C03C2218/154—Deposition methods from the vapour phase by sputtering
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 スパッタ法において、耐湿性をより向上した
膜を高い成膜レ−トで得るとともに、建築用や自動車用
の窓材等として適用できるガラスを得る。 【解決手段】 ガラス基板上に、少なくとも下地膜を保
護するためにスパッタ法によって形成する保護膜におい
て、少なくともアルゴンガスを含む酸素ガスまたは/お
よび窒素ガスの混合ガス雰囲気内でスパッタし形成した
保護膜でなることを特徴とするスパッタ法による膜。及
びその形成法。
膜を高い成膜レ−トで得るとともに、建築用や自動車用
の窓材等として適用できるガラスを得る。 【解決手段】 ガラス基板上に、少なくとも下地膜を保
護するためにスパッタ法によって形成する保護膜におい
て、少なくともアルゴンガスを含む酸素ガスまたは/お
よび窒素ガスの混合ガス雰囲気内でスパッタし形成した
保護膜でなることを特徴とするスパッタ法による膜。及
びその形成法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スパッタ法によっ
て成膜した酸化物薄膜、窒化物薄膜あるいは酸窒素物薄
膜における耐湿性の向上、ならびにこれらの薄膜の成膜
時における成膜速度(成膜レ−ト)のアップによる生産
性の向上をもたらしめるスパッタ法による膜及び該膜の
形成法に関する。
て成膜した酸化物薄膜、窒化物薄膜あるいは酸窒素物薄
膜における耐湿性の向上、ならびにこれらの薄膜の成膜
時における成膜速度(成膜レ−ト)のアップによる生産
性の向上をもたらしめるスパッタ法による膜及び該膜の
形成法に関する。
【0002】本発明は建築用ガラスはもちろん自動車用
ガラスとしても少なくとも単板ガラス、合せガラス、複
層ガラス等で使用できる等有用なスパッタ法による膜及
び該膜の形成法を提供するものである。
ガラスとしても少なくとも単板ガラス、合せガラス、複
層ガラス等で使用できる等有用なスパッタ法による膜及
び該膜の形成法を提供するものである。
【0003】
【従来の技術】近年、建築用ガラスにおける着色、断熱
や紫外線遮断および電波透過等の機能付与はもちろん、
車輌用ガラスにおいても車内に通入する太陽輻射エネル
ギーを遮蔽し、車内の温度上昇、冷房負荷を低減させる
目的から熱線遮蔽ガラス、さらに人的物的両面や環境に
優しくするため紫外線遮蔽を付加したものが車輌用に採
用されている。
や紫外線遮断および電波透過等の機能付与はもちろん、
車輌用ガラスにおいても車内に通入する太陽輻射エネル
ギーを遮蔽し、車内の温度上昇、冷房負荷を低減させる
目的から熱線遮蔽ガラス、さらに人的物的両面や環境に
優しくするため紫外線遮蔽を付加したものが車輌用に採
用されている。
【0004】特に該建築用ガラスもちろん最近は車輌用
ガラスにおいて、室内からの熱線を反射せしめ室内の温
度低下を防止することができ、かつ太陽熱の熱線遮断効
果もあるLow-E(Low-Emissivity) 膜を表面に形成したガ
ラス、すなわちLow-E ガラスが使用されてきている。
ガラスにおいて、室内からの熱線を反射せしめ室内の温
度低下を防止することができ、かつ太陽熱の熱線遮断効
果もあるLow-E(Low-Emissivity) 膜を表面に形成したガ
ラス、すなわちLow-E ガラスが使用されてきている。
【0005】該Low-E 膜としては、例えばZnO /Ag/Zn
O 等の3層膜あるいはこれら膜成分を含む多層膜が挙げ
られる。該膜構成においては、耐擦傷性、耐摩耗性ある
いは耐薬品性、耐湿性等の耐久性に劣るものであり、単
板ガラスはもちろん合せガラスにおいても使用時等にお
いて白色斑点や白濁等の欠陥を生じるような現象が見ら
れることがあり、保管や取扱いにおいても不便なことが
多いものであった。
O 等の3層膜あるいはこれら膜成分を含む多層膜が挙げ
られる。該膜構成においては、耐擦傷性、耐摩耗性ある
いは耐薬品性、耐湿性等の耐久性に劣るものであり、単
板ガラスはもちろん合せガラスにおいても使用時等にお
いて白色斑点や白濁等の欠陥を生じるような現象が見ら
れることがあり、保管や取扱いにおいても不便なことが
多いものであった。
【0006】そこで、それを改善しようとするものとし
ては次のようなもの等が知られている。例えば実開昭62
-37052号公報には、ガラス板上に、ZnO 、TiO2、Ta
2O5 、SnO2、ITO およびこれらの混合物等の金属酸化物
からなる第1層と、熱線反射機能を有するAg、Au、Cu、
Pd、Rd等の貴金属からなる第2層と、酸素のバリヤ−す
なわち貴金属のマイグレ−ション現象をおさえ、かつ自
身熱線反射性をもつ厚み20〜50Å程度のAl、Ti、Ni、Z
n、Crおよびこれらの合金等の金属からなる第3層と、
第1層と同様の金属酸化物からなる第4層とをスパッタ
リングによって順次積層形成した熱線反射ガラスにおい
て、金属酸化物からなる第1層および第4層のうち少な
くとも一方を金属と酸素との化学量論比において酸化が
不充分な金属酸化物によって構成した熱線反射ガラスが
記載されている。
ては次のようなもの等が知られている。例えば実開昭62
-37052号公報には、ガラス板上に、ZnO 、TiO2、Ta
2O5 、SnO2、ITO およびこれらの混合物等の金属酸化物
からなる第1層と、熱線反射機能を有するAg、Au、Cu、
Pd、Rd等の貴金属からなる第2層と、酸素のバリヤ−す
なわち貴金属のマイグレ−ション現象をおさえ、かつ自
身熱線反射性をもつ厚み20〜50Å程度のAl、Ti、Ni、Z
n、Crおよびこれらの合金等の金属からなる第3層と、
第1層と同様の金属酸化物からなる第4層とをスパッタ
リングによって順次積層形成した熱線反射ガラスにおい
て、金属酸化物からなる第1層および第4層のうち少な
くとも一方を金属と酸素との化学量論比において酸化が
不充分な金属酸化物によって構成した熱線反射ガラスが
記載されている。
【0007】また、例えば特開昭62-41740公報には、ガ
ラス板の表面に金属酸化物からなる第1層を直流スパッ
タリングによって形成し、この第1層の表面に無酸化雰
囲気において直流スパッタリングを施すことで貴金属か
らなる第2層を形成し、さらに第2層の表面に金属酸化
物をタ−ゲットとし、無酸化雰囲気若しくは酸素分圧が
低い雰囲気において直流スパッタリングを施すことで金
属酸化物からなる第3層を形成するようにした熱線反射
ガラスの製造方法が記載されている。
ラス板の表面に金属酸化物からなる第1層を直流スパッ
タリングによって形成し、この第1層の表面に無酸化雰
囲気において直流スパッタリングを施すことで貴金属か
らなる第2層を形成し、さらに第2層の表面に金属酸化
物をタ−ゲットとし、無酸化雰囲気若しくは酸素分圧が
低い雰囲気において直流スパッタリングを施すことで金
属酸化物からなる第3層を形成するようにした熱線反射
ガラスの製造方法が記載されている。
【0008】また、例えば特開平5-229052号公報には、
熱線遮断膜が記載されており、基体上に酸化物膜、金属
膜、酸化物膜と交互に積層された(2n+1)層(n≧1) から
なる熱線遮断膜において、基体からみて、基体から最も
離れたAgを主成分とする等の金属膜(A) の反対側に形成
された酸化物膜(B) は、Si、Ti、Cr、B 、Mg、Sn、Gaの
うち少なくとも1種をZnとの総量に対し、1〜10原子%
ド−プした酸化亜鉛膜を少なくとも1層含むものが開示
されている。また前記酸化亜鉛膜は、酸化亜鉛の結晶系
が六方晶であり、CuKa線を用いたX線回折法による六方
晶酸化亜鉛の(002 )回折線の回折角2θ(重心位置)
の値が33.88 °以上35.00 °以下の膜であることが開示
されている。
熱線遮断膜が記載されており、基体上に酸化物膜、金属
膜、酸化物膜と交互に積層された(2n+1)層(n≧1) から
なる熱線遮断膜において、基体からみて、基体から最も
離れたAgを主成分とする等の金属膜(A) の反対側に形成
された酸化物膜(B) は、Si、Ti、Cr、B 、Mg、Sn、Gaの
うち少なくとも1種をZnとの総量に対し、1〜10原子%
ド−プした酸化亜鉛膜を少なくとも1層含むものが開示
されている。また前記酸化亜鉛膜は、酸化亜鉛の結晶系
が六方晶であり、CuKa線を用いたX線回折法による六方
晶酸化亜鉛の(002 )回折線の回折角2θ(重心位置)
の値が33.88 °以上35.00 °以下の膜であることが開示
されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述したような、例え
ば実開昭62-37052号公報に記載の熱線反射ガラスでは、
特にAg薄膜層上にAgの酸化を防ぐためのバリヤ−層とし
ての金属層を設けて無反射効果を有する保護膜層をカバ
−することがマイグレ−ションを防ぐために不可欠であ
り、このバリヤ−層としての金属層は、保護膜の成膜時
に酸化してしまわないようにしようとするものであり、
第4層目の金属酸化物についてアルゴンガス80体積%、
酸素ガス20体積%の雰囲気で直流スパッタリングを行う
ことが開示されているが、スパッタ法におけるアルゴン
ガスの作用効果についての記載あるいはそれを示唆する
記載もなく、例えば成膜レ−トや耐湿性の向上について
は全く記載のないものである。
ば実開昭62-37052号公報に記載の熱線反射ガラスでは、
特にAg薄膜層上にAgの酸化を防ぐためのバリヤ−層とし
ての金属層を設けて無反射効果を有する保護膜層をカバ
−することがマイグレ−ションを防ぐために不可欠であ
り、このバリヤ−層としての金属層は、保護膜の成膜時
に酸化してしまわないようにしようとするものであり、
第4層目の金属酸化物についてアルゴンガス80体積%、
酸素ガス20体積%の雰囲気で直流スパッタリングを行う
ことが開示されているが、スパッタ法におけるアルゴン
ガスの作用効果についての記載あるいはそれを示唆する
記載もなく、例えば成膜レ−トや耐湿性の向上について
は全く記載のないものである。
【0010】また、例えば特開昭62-41740号公報に記載
の熱線反射ガラスの製造方法では、金属酸化物をタ−ゲ
ットとして用いて、アルゴンおよび酸素を低酸素雰囲
気、すなわち酸素の混合割合の限度が 20vol%、好まし
くは10vol %以下としたとし、Ag層のマイグレ−ション
は防止できたとしても、Agよりイオン化傾向の大きいZn
についての記載がなく、またスパッタ法におけるアルゴ
ンガスの作用効果についての記載あるいはそれを示唆す
る記載もなく、例えば成膜レ−トの向上については全く
記載がなく、また耐湿性が充分あるものとは言い難いも
のである。
の熱線反射ガラスの製造方法では、金属酸化物をタ−ゲ
ットとして用いて、アルゴンおよび酸素を低酸素雰囲
気、すなわち酸素の混合割合の限度が 20vol%、好まし
くは10vol %以下としたとし、Ag層のマイグレ−ション
は防止できたとしても、Agよりイオン化傾向の大きいZn
についての記載がなく、またスパッタ法におけるアルゴ
ンガスの作用効果についての記載あるいはそれを示唆す
る記載もなく、例えば成膜レ−トの向上については全く
記載がなく、また耐湿性が充分あるものとは言い難いも
のである。
【0011】また、例えば特開平5-229052号公報に記載
の熱線遮断膜では、Agを主成分とする等の金属膜(A) の
保護膜として酸化物膜(B) は、Si、Ti、Cr、B 、Mg、S
n、Gaのうち少なくとも1種をZnとの総量に対し、1〜1
0原子%ド−プした酸化亜鉛膜を少なくとも1層含む薄
膜層を被覆積層するものであって、ド−プしたことによ
って酸化亜鉛の膜結晶的状態を変え性能を高め、下地膜
層であるAgを主成分とする等の金属膜(A) の耐湿性を高
めるようにするというものであり、これだけにより必ず
しも成膜レ−トまで充分に向上するものではなく、内部
応力の低下度合も充分とは言えず、生産性やコストに必
ずしも充分満足できるものとは言い難いものである。
の熱線遮断膜では、Agを主成分とする等の金属膜(A) の
保護膜として酸化物膜(B) は、Si、Ti、Cr、B 、Mg、S
n、Gaのうち少なくとも1種をZnとの総量に対し、1〜1
0原子%ド−プした酸化亜鉛膜を少なくとも1層含む薄
膜層を被覆積層するものであって、ド−プしたことによ
って酸化亜鉛の膜結晶的状態を変え性能を高め、下地膜
層であるAgを主成分とする等の金属膜(A) の耐湿性を高
めるようにするというものであり、これだけにより必ず
しも成膜レ−トまで充分に向上するものではなく、内部
応力の低下度合も充分とは言えず、生産性やコストに必
ずしも充分満足できるものとは言い難いものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来のこのよ
うな課題に鑑みてなしたものであり、スパッタリング法
による成膜を、酸素ガスあるいは窒素ガスに少なくとも
アルゴンガスを含ませた混合ガス雰囲気中において行う
ことにより、成膜レ−トを高めて高効率を実現できるな
かで、得られた酸化物薄膜、窒化物薄膜あるいは酸窒化
物薄膜がより理論的理想な薄膜となり、下地層に影響を
与えることなく、例えば耐湿性等積層薄膜全体の膜質を
より安定で確実に向上することができる等、例えばLow-
E 膜等の機能性薄膜をより安心して建築用窓材はもちろ
ん自動車用窓材にも充分適用でき、最近のニーズに最適
なものとなる有用なスパッタ法による膜及びその成膜法
を提供するものである。
うな課題に鑑みてなしたものであり、スパッタリング法
による成膜を、酸素ガスあるいは窒素ガスに少なくとも
アルゴンガスを含ませた混合ガス雰囲気中において行う
ことにより、成膜レ−トを高めて高効率を実現できるな
かで、得られた酸化物薄膜、窒化物薄膜あるいは酸窒化
物薄膜がより理論的理想な薄膜となり、下地層に影響を
与えることなく、例えば耐湿性等積層薄膜全体の膜質を
より安定で確実に向上することができる等、例えばLow-
E 膜等の機能性薄膜をより安心して建築用窓材はもちろ
ん自動車用窓材にも充分適用でき、最近のニーズに最適
なものとなる有用なスパッタ法による膜及びその成膜法
を提供するものである。
【0013】すなわち、本発明は、ガラス基板上に、少
なくとも下地膜を保護するためにスパッタ法によって形
成する保護膜において、少なくともアルゴンガスを含む
酸素ガスまたは/および窒素ガスの混合ガス雰囲気内で
スパッタし形成した保護膜でなることを特徴とするスパ
ッタ法による膜。
なくとも下地膜を保護するためにスパッタ法によって形
成する保護膜において、少なくともアルゴンガスを含む
酸素ガスまたは/および窒素ガスの混合ガス雰囲気内で
スパッタし形成した保護膜でなることを特徴とするスパ
ッタ法による膜。
【0014】ならびに、前記スパッタ法が、直流または
高周波スパッタリング方式であることを特徴とする上述
したスパッタ法による膜。また、前記混合ガス中の酸素
ガスとアルゴンガスの割合が、酸素ガス:アルゴンガス
が9:1から1:9であることを特徴とする上述したス
パッタ法による膜。
高周波スパッタリング方式であることを特徴とする上述
したスパッタ法による膜。また、前記混合ガス中の酸素
ガスとアルゴンガスの割合が、酸素ガス:アルゴンガス
が9:1から1:9であることを特徴とする上述したス
パッタ法による膜。
【0015】さらに、前記下地膜が金属膜であることを
特徴とする上述したスパッタ法による膜。さらにまた、
前記下地膜が、銀、金、銅、亜鉛、チタンの各薄膜であ
ることを特徴とする上述したスパッタ法による膜。
特徴とする上述したスパッタ法による膜。さらにまた、
前記下地膜が、銀、金、銅、亜鉛、チタンの各薄膜であ
ることを特徴とする上述したスパッタ法による膜。
【0016】さらにまた、前記保護膜が、酸化物薄膜、
窒化物薄膜もしくは酸窒化物薄膜であることを特徴とす
る上述したスパッタ法による膜。さらにまた、前記保護
膜が、酸化亜鉛薄膜、窒化亜鉛薄膜もしくは酸窒化亜鉛
薄膜であることを特徴とする上述したスパッタ法による
膜。
窒化物薄膜もしくは酸窒化物薄膜であることを特徴とす
る上述したスパッタ法による膜。さらにまた、前記保護
膜が、酸化亜鉛薄膜、窒化亜鉛薄膜もしくは酸窒化亜鉛
薄膜であることを特徴とする上述したスパッタ法による
膜。
【0017】ならびに、ガラス基板上に少なくとも下地
膜を保護するためにスパッタ法によって形成する保護膜
の形成法において、少なくともアルゴンガスを含む酸素
ガスまたは/および窒素ガスの混合ガス雰囲気内でスパ
ッタし保護膜を形成するようにしたことを特徴とするス
パッタ法による膜の形成法。
膜を保護するためにスパッタ法によって形成する保護膜
の形成法において、少なくともアルゴンガスを含む酸素
ガスまたは/および窒素ガスの混合ガス雰囲気内でスパ
ッタし保護膜を形成するようにしたことを特徴とするス
パッタ法による膜の形成法。
【0018】また、前記スパッタ法が、直流または高周
波スパッタリング方式であることを特徴とする上述した
スパッタ法による膜の形成法。さらに、前記混合ガス中
の酸素ガスとアルゴンガスの割合が、酸素ガス:アルゴ
ンガスが9:1から1:9であることを特徴とする上述
したスパッタ法による膜の形成法。
波スパッタリング方式であることを特徴とする上述した
スパッタ法による膜の形成法。さらに、前記混合ガス中
の酸素ガスとアルゴンガスの割合が、酸素ガス:アルゴ
ンガスが9:1から1:9であることを特徴とする上述
したスパッタ法による膜の形成法。
【0019】さらにまた、前記混合ガスにおけるアルゴ
ンガスの混合割合を、スパッタするための印加電力によ
ってバランスを持たしめるよう調整することを特徴とす
る上述したスパッタ法による膜の形成法をそれぞれ提供
するものである
ンガスの混合割合を、スパッタするための印加電力によ
ってバランスを持たしめるよう調整することを特徴とす
る上述したスパッタ法による膜の形成法をそれぞれ提供
するものである
【0020】
【発明の実施の形態】ここで、前記したように、ガラス
基板上に、少なくとも下地膜を保護するためにスパッタ
法によって形成する保護膜において、少なくともアルゴ
ンガスを含む酸素ガスまたは/および窒素ガスの混合ガ
ス雰囲気内でスパッタし形成した保護膜でなるスパッタ
法による膜を実施するにあたっては次のようにする。
基板上に、少なくとも下地膜を保護するためにスパッタ
法によって形成する保護膜において、少なくともアルゴ
ンガスを含む酸素ガスまたは/および窒素ガスの混合ガ
ス雰囲気内でスパッタし形成した保護膜でなるスパッタ
法による膜を実施するにあたっては次のようにする。
【0021】先ず、前記ガラス基板としては、自動車用
ならびに建築用ガラスに通常用いられているソーダライ
ムシリケートガラスからなる普通板ガラス、所謂フロー
ト板ガラスなどであり、クリアはじめグリ−ン系、ブロ
ンズ系、ブル−系またはグレ−系等各種着色ガラス、各
種機能性ガラス、強化ガラスやそれに類するガラス、合
せガラスのほか複層ガラス等、さらに平板あるいは曲げ
板等各種板ガラス製品として使用できることは言うまで
もない。また板厚としては例えば約1.0mm 程度以上約12
mm程度以下であり、建築用としては約2.0mm 程度以上約
10mm程度以下が好ましく、自動車用としては約1.5mm 程
度以上約6.0mm 程度以下が好ましく、より好ましくは約
2.0mm 程度以上約4.0mm 程度以下のガラスであるが、特
に限定するものではない。
ならびに建築用ガラスに通常用いられているソーダライ
ムシリケートガラスからなる普通板ガラス、所謂フロー
ト板ガラスなどであり、クリアはじめグリ−ン系、ブロ
ンズ系、ブル−系またはグレ−系等各種着色ガラス、各
種機能性ガラス、強化ガラスやそれに類するガラス、合
せガラスのほか複層ガラス等、さらに平板あるいは曲げ
板等各種板ガラス製品として使用できることは言うまで
もない。また板厚としては例えば約1.0mm 程度以上約12
mm程度以下であり、建築用としては約2.0mm 程度以上約
10mm程度以下が好ましく、自動車用としては約1.5mm 程
度以上約6.0mm 程度以下が好ましく、より好ましくは約
2.0mm 程度以上約4.0mm 程度以下のガラスであるが、特
に限定するものではない。
【0022】次に、前記スパッタ法としては、例えばDC
マグネトロンスパッタリング装置でのDCマグネトロン反
応スパッタであり、該装置の真空槽内にある例えばZnの
タ−ゲットに対向して洗浄乾燥した前記ガラス基板が搬
送できるようセットし、続いて前記槽内を真空ポンプで
例えば約5×10-6Torr程度までに脱気した後、該真空槽
内に酸素(O2)ガスとアルゴン(Ar)ガス〔但し、Arガスと
O2ガスの混合ガスのガス流量比はArガス:O2ガスの値が
1:9から9:1の範囲の割合である。〕、あるいは窒
素(N2)ガスとアルゴン(Ar)ガス〔但し、ArガスとN2ガス
の混合ガスのガス流量比はArガス量:N2ガス量の値が
1:9から9:1の範囲の割合である。〕、またはこれ
らの複合した混合ガス〔但し、Arガスと(O2 ガス+N2ガ
ス)の複合した混合ガスのガス流量比はArガス量:(O2
+N2)ガス量の値が1:9から9:1の範囲の割合であ
る。〕を導入し、真空度を例えば約2×10-3Torr程度に
保持し、前記タ−ゲットに例えば約0.5 〜40kw程度の電
力を印加し、前記混合ガスによるDCマグネトロン反応ス
パッタの中を、必要な膜厚に応じたスピ−ドで前記ガラ
ス基板を搬送することによって必要な厚さの酸化物薄
膜、窒化物薄膜もしくは酸窒化物薄膜を、例えば銀、
金、銅、亜鉛、チタン等の各薄膜の上層または/および
下層に順次2層以上成膜する。
マグネトロンスパッタリング装置でのDCマグネトロン反
応スパッタであり、該装置の真空槽内にある例えばZnの
タ−ゲットに対向して洗浄乾燥した前記ガラス基板が搬
送できるようセットし、続いて前記槽内を真空ポンプで
例えば約5×10-6Torr程度までに脱気した後、該真空槽
内に酸素(O2)ガスとアルゴン(Ar)ガス〔但し、Arガスと
O2ガスの混合ガスのガス流量比はArガス:O2ガスの値が
1:9から9:1の範囲の割合である。〕、あるいは窒
素(N2)ガスとアルゴン(Ar)ガス〔但し、ArガスとN2ガス
の混合ガスのガス流量比はArガス量:N2ガス量の値が
1:9から9:1の範囲の割合である。〕、またはこれ
らの複合した混合ガス〔但し、Arガスと(O2 ガス+N2ガ
ス)の複合した混合ガスのガス流量比はArガス量:(O2
+N2)ガス量の値が1:9から9:1の範囲の割合であ
る。〕を導入し、真空度を例えば約2×10-3Torr程度に
保持し、前記タ−ゲットに例えば約0.5 〜40kw程度の電
力を印加し、前記混合ガスによるDCマグネトロン反応ス
パッタの中を、必要な膜厚に応じたスピ−ドで前記ガラ
ス基板を搬送することによって必要な厚さの酸化物薄
膜、窒化物薄膜もしくは酸窒化物薄膜を、例えば銀、
金、銅、亜鉛、チタン等の各薄膜の上層または/および
下層に順次2層以上成膜する。
【0023】さらに例えば、Znを含む成膜としては、酸
化物薄膜、窒化物薄膜もしくは酸窒化物薄膜の他に、Zn
O-SnOx、ZnO-SiOx等の複合酸化物薄膜にも本発明が採用
できうるものである。
化物薄膜、窒化物薄膜もしくは酸窒化物薄膜の他に、Zn
O-SnOx、ZnO-SiOx等の複合酸化物薄膜にも本発明が採用
できうるものである。
【0024】また、前記したように混合ガス中の酸素ガ
スとアルゴンガスの割合が、酸素ガス:アルゴンガスが
9:1から1:9であることとしたのは、O2ガスの濃度
が高すぎると成膜速度が遅く、結晶の歪が大きいものと
なり、逆にArガスの濃度が高すぎると例えばZnO のよう
な酸化物薄膜等にならず、Znのような金属薄膜となるな
どめざす高い成膜速度でかつ向上した耐湿性等の薄膜を
うることができないからである。より好ましくは酸素ガ
ス:アルゴンガスが8.5 :1.5 から1.5 :8.5である。
スとアルゴンガスの割合が、酸素ガス:アルゴンガスが
9:1から1:9であることとしたのは、O2ガスの濃度
が高すぎると成膜速度が遅く、結晶の歪が大きいものと
なり、逆にArガスの濃度が高すぎると例えばZnO のよう
な酸化物薄膜等にならず、Znのような金属薄膜となるな
どめざす高い成膜速度でかつ向上した耐湿性等の薄膜を
うることができないからである。より好ましくは酸素ガ
ス:アルゴンガスが8.5 :1.5 から1.5 :8.5である。
【0025】また、前記したように混合ガスにおけるア
ルゴンガスの混合割合を、スパッタするための印加電力
によってバランスを持たしめるよう調整することとした
のは、例えば印加電力が約0.5 〜5kw程度であればArガ
スの濃度としては20〜85%程度の混合割合で、また例え
ば印加電力が約5〜50kw程度であればArガスの濃度とし
ては15〜70%程度の混合割合でそれぞれ成膜バランスを
持たしめることができるためである。
ルゴンガスの混合割合を、スパッタするための印加電力
によってバランスを持たしめるよう調整することとした
のは、例えば印加電力が約0.5 〜5kw程度であればArガ
スの濃度としては20〜85%程度の混合割合で、また例え
ば印加電力が約5〜50kw程度であればArガスの濃度とし
ては15〜70%程度の混合割合でそれぞれ成膜バランスを
持たしめることができるためである。
【0026】さらに、例えば前記Arガスの割合や濃度の
範囲内であって、同一のArガスの割合や濃度例えば50%
Arガスと50%O2ガスの混合ガスにおいては、印加電力が
低から高になれば成膜レ−トは低から高になる。またさ
らに印加電力が同じでArガスの割合や濃度を低から高に
すれば、成膜レ−トが低から高になり、薄膜の内部応力
が強から弱になる。またさらに成膜レ−トを一定にすれ
ば、Arガスの割合、濃度が低から高にすることにより、
印加電力が高から低となって消費電力が多から少となり
省エネルギ−となる。
範囲内であって、同一のArガスの割合や濃度例えば50%
Arガスと50%O2ガスの混合ガスにおいては、印加電力が
低から高になれば成膜レ−トは低から高になる。またさ
らに印加電力が同じでArガスの割合や濃度を低から高に
すれば、成膜レ−トが低から高になり、薄膜の内部応力
が強から弱になる。またさらに成膜レ−トを一定にすれ
ば、Arガスの割合、濃度が低から高にすることにより、
印加電力が高から低となって消費電力が多から少となり
省エネルギ−となる。
【0027】またさらに、例えばZnO 薄膜の内部応力値
(σ)については、一般に、σ=(E/2ν)×〔(d
0 −d)/d0 〕で表される。 E;ZnO のヤング率、ν;ZnO のポアソン比、d0 ;Zn
O (002) のバルクの格子定数値=2.602Å、d;X線によ
り測定したZnO (002) の格子定数値(Å)。
(σ)については、一般に、σ=(E/2ν)×〔(d
0 −d)/d0 〕で表される。 E;ZnO のヤング率、ν;ZnO のポアソン比、d0 ;Zn
O (002) のバルクの格子定数値=2.602Å、d;X線によ
り測定したZnO (002) の格子定数値(Å)。
【0028】この式より、ZnO 薄膜のd値がd0 値に近
づくほど内部応力が少ないと考えられるものである。ま
た、ZnO 薄膜の結晶性については、X線回折におけるZn
O (002) の半値幅(FWHM)で評価でき、半値幅が大のと
き結晶性が悪く、半値幅が小のとき結晶性が良いものと
なる。
づくほど内部応力が少ないと考えられるものである。ま
た、ZnO 薄膜の結晶性については、X線回折におけるZn
O (002) の半値幅(FWHM)で評価でき、半値幅が大のと
き結晶性が悪く、半値幅が小のとき結晶性が良いものと
なる。
【0029】前述したとおり、本発明のスパッタ法によ
る膜及びその形成法は、前記真空槽内の雰囲気ガスとし
てArガスが少なくとも含まれる混合ガスを用いて適宜ス
パッタリングすることにより、成膜レ−トを高め高効率
の生産ができることとなり、しかも成膜した薄膜自体に
おける内部応力の低減、あるいは結晶性の向上をもたら
しめることとなって、可視光透過率や色調等が充分簡単
な調整でできうる範囲内程度の極僅かな変化が場合によ
ってはあるものの、耐湿性が格段に向上し優れたものと
なり、他の各種物性も同等か向上する傾向を示すものと
することができた。
る膜及びその形成法は、前記真空槽内の雰囲気ガスとし
てArガスが少なくとも含まれる混合ガスを用いて適宜ス
パッタリングすることにより、成膜レ−トを高め高効率
の生産ができることとなり、しかも成膜した薄膜自体に
おける内部応力の低減、あるいは結晶性の向上をもたら
しめることとなって、可視光透過率や色調等が充分簡単
な調整でできうる範囲内程度の極僅かな変化が場合によ
ってはあるものの、耐湿性が格段に向上し優れたものと
なり、他の各種物性も同等か向上する傾向を示すものと
することができた。
【0030】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。ただし本発明は係る実施例に限定されるものではな
い。
る。ただし本発明は係る実施例に限定されるものではな
い。
【0031】実施例1 洗浄、乾燥された厚さ5mmのフロ−トガラス基板を、DC
マグネトロンスパッタリング装置の真空槽内にセットし
てあるZnとTiのタ−ゲットに対向して上方を往復できる
ようセットし、次に前記槽内を真空ポンプで約5×10-6
Torrまでに脱気した後、該真空槽内にO2ガスを導入して
真空度を約2×10-3Torrに保持し、前記Znのタ−ゲット
に約0.6kw の電力を印加し、前記O2ガスによるDCマグネ
トロン反応スパッタの中を、前記Znのタ−ゲット上方に
おいてスピ−ド約85mm/min で前記ガラス基板を搬送す
ることによって約30nm厚さのZnO 薄膜を第1層として成
膜した。成膜が完了した後、Znタ−ゲットへの印加を停
止した。
マグネトロンスパッタリング装置の真空槽内にセットし
てあるZnとTiのタ−ゲットに対向して上方を往復できる
ようセットし、次に前記槽内を真空ポンプで約5×10-6
Torrまでに脱気した後、該真空槽内にO2ガスを導入して
真空度を約2×10-3Torrに保持し、前記Znのタ−ゲット
に約0.6kw の電力を印加し、前記O2ガスによるDCマグネ
トロン反応スパッタの中を、前記Znのタ−ゲット上方に
おいてスピ−ド約85mm/min で前記ガラス基板を搬送す
ることによって約30nm厚さのZnO 薄膜を第1層として成
膜した。成膜が完了した後、Znタ−ゲットへの印加を停
止した。
【0032】次いで、該真空槽内にArガスを導入して真
空度を約2×10-3Torrに保持し、Agのタ−ゲットに約0.
15kwの電力を印加し、前記ArガスによるDCマグネトロン
反応スパッタの中を、前記Agのタ−ゲット上方において
スピ−ド約470mm /min で前記ガラス基板を搬送するこ
とによって前記ZnO 薄膜上に約10nm厚さのAg薄膜を第2
層として成膜した。成膜が完了した後、Agタ−ゲットへ
の印加を停止した。
空度を約2×10-3Torrに保持し、Agのタ−ゲットに約0.
15kwの電力を印加し、前記ArガスによるDCマグネトロン
反応スパッタの中を、前記Agのタ−ゲット上方において
スピ−ド約470mm /min で前記ガラス基板を搬送するこ
とによって前記ZnO 薄膜上に約10nm厚さのAg薄膜を第2
層として成膜した。成膜が完了した後、Agタ−ゲットへ
の印加を停止した。
【0033】続いて、同様にArガスで真空度約2×10-3
Torrの中、Tiのタ−ゲットに約0.5kw の電力を印加し、
前記ArガスによるDCマグネトロン反応スパッタの中を、
前記Tiのタ−ゲット上方においてスピ−ド約845mm /mi
n で前記ガラス基板を搬送することによって前記Ag薄膜
上に約3nm厚さのTi薄膜を第3層として成膜した。成膜
が完了した後、Tiタ−ゲットへの印加を停止した。
Torrの中、Tiのタ−ゲットに約0.5kw の電力を印加し、
前記ArガスによるDCマグネトロン反応スパッタの中を、
前記Tiのタ−ゲット上方においてスピ−ド約845mm /mi
n で前記ガラス基板を搬送することによって前記Ag薄膜
上に約3nm厚さのTi薄膜を第3層として成膜した。成膜
が完了した後、Tiタ−ゲットへの印加を停止した。
【0034】次に、該真空槽内にO2ガスとArガス〔但
し、ArガスとO2ガスのガス流量比はAr/(O2+Ar)の値
が0.5 である。〕を導入して真空度を約2×10-3Torrに
保持し、前記Znのタ−ゲットに約0.6kw の電力を印加
し、前記混合ガスによるDCマグネトロン反応スパッタの
中を、前記Znのタ−ゲット上方においてスピ−ド約85mm
/min で前記ガラス基板を搬送することによって約50nm
厚さのZnO 薄膜を第4層として成膜した。成膜が完了し
た後、Znタ−ゲットへの印加を停止した。
し、ArガスとO2ガスのガス流量比はAr/(O2+Ar)の値
が0.5 である。〕を導入して真空度を約2×10-3Torrに
保持し、前記Znのタ−ゲットに約0.6kw の電力を印加
し、前記混合ガスによるDCマグネトロン反応スパッタの
中を、前記Znのタ−ゲット上方においてスピ−ド約85mm
/min で前記ガラス基板を搬送することによって約50nm
厚さのZnO 薄膜を第4層として成膜した。成膜が完了し
た後、Znタ−ゲットへの印加を停止した。
【0035】なお、膜厚を触針式膜厚測定機(DekTak30
30;Sloan 社製)で測定した。得られた4層でなる積層
薄膜付きガラス基板について、下記のような各項を評価
した。 〔光学特性〕:分光光度計(U 4000型、日立製作所製)
で波長340 〜1800nmの間の透過率を測定し、JIS Z 8722
及びJIS R 3106又はJIS Z 8701によって可視光透過率Tv
(%)(380〜780nm)、日射透過率Ts(%)(340〜1800n
m) 、ISO 9050によって紫外線透過率Tuv(%)(282.5〜3
77.5nm)、刺激純度Tuv(%)、色調等を求めた。 〔くもり度〕:ヘイズ値HをJIS K6714 に準拠して行い
求めた。建築用としては3%以下、自動車用としては1
%以下を合格とした。 〔耐湿性〕: 30±3 ℃、相対湿度90±5 %の雰囲気内
に静置し、目視で評価した。
30;Sloan 社製)で測定した。得られた4層でなる積層
薄膜付きガラス基板について、下記のような各項を評価
した。 〔光学特性〕:分光光度計(U 4000型、日立製作所製)
で波長340 〜1800nmの間の透過率を測定し、JIS Z 8722
及びJIS R 3106又はJIS Z 8701によって可視光透過率Tv
(%)(380〜780nm)、日射透過率Ts(%)(340〜1800n
m) 、ISO 9050によって紫外線透過率Tuv(%)(282.5〜3
77.5nm)、刺激純度Tuv(%)、色調等を求めた。 〔くもり度〕:ヘイズ値HをJIS K6714 に準拠して行い
求めた。建築用としては3%以下、自動車用としては1
%以下を合格とした。 〔耐湿性〕: 30±3 ℃、相対湿度90±5 %の雰囲気内
に静置し、目視で評価した。
【0036】0.1mm 径以上の欠陥の数を数え、100cm2の
面積中に0.1 〜0.5mm径の欠陥が10個以下を合格とし、1
0個を超えると不合格とし、また0.5mm 径を超えるもの
が1個でもあれば不合格とした。
面積中に0.1 〜0.5mm径の欠陥が10個以下を合格とし、1
0個を超えると不合格とし、また0.5mm 径を超えるもの
が1個でもあれば不合格とした。
【0037】その結果、第4層のZnO 薄膜の成膜レ−ト
は第1層のZnO 薄膜の成膜レ−トに対し約1.7 倍程度と
生産性が高まった。また前記耐湿性も約3倍前後(2〜
4倍程度)の向上となった。
は第1層のZnO 薄膜の成膜レ−トに対し約1.7 倍程度と
生産性が高まった。また前記耐湿性も約3倍前後(2〜
4倍程度)の向上となった。
【0038】また、分光透過率曲線によると可視光透過
率Tvが約70%、放射率が約0.07程度等、日射透過率Ts
(%)、紫外線透過率Tuv (%)、刺激純度Pe(%)、
D65 光源2°による積層薄膜の透過色ならびにガラス面
側と膜面側の反射色等については、Low-E ガラスとして
充分なものであった。
率Tvが約70%、放射率が約0.07程度等、日射透過率Ts
(%)、紫外線透過率Tuv (%)、刺激純度Pe(%)、
D65 光源2°による積層薄膜の透過色ならびにガラス面
側と膜面側の反射色等については、Low-E ガラスとして
充分なものであった。
【0039】実施例2 洗浄、乾燥された厚さ3.5mm のフロ−トガラス基板を、
DCマグネトロンスパッタリング装置の真空槽内にセット
してあるZnとTiのタ−ゲットに対向して上方を往復でき
るようセットし、次に前記槽内を真空ポンプで約5×10
-6Torrまでに脱気した後、該真空槽内にO2ガスを導入し
て真空度を約2×10-3Torrに保持し、前記Znのタ−ゲッ
トに約40kwの電力を印加し、前記O2ガスによるDCマグネ
トロン反応スパッタの中を、前記Znのタ−ゲット上方に
おいてスピ−ド約500mm /min で前記ガラス基板を搬送
することによって約30nm厚さのZnO 薄膜を第1層として
成膜した。成膜が完了した後、Znタ−ゲットへの印加を
停止した。
DCマグネトロンスパッタリング装置の真空槽内にセット
してあるZnとTiのタ−ゲットに対向して上方を往復でき
るようセットし、次に前記槽内を真空ポンプで約5×10
-6Torrまでに脱気した後、該真空槽内にO2ガスを導入し
て真空度を約2×10-3Torrに保持し、前記Znのタ−ゲッ
トに約40kwの電力を印加し、前記O2ガスによるDCマグネ
トロン反応スパッタの中を、前記Znのタ−ゲット上方に
おいてスピ−ド約500mm /min で前記ガラス基板を搬送
することによって約30nm厚さのZnO 薄膜を第1層として
成膜した。成膜が完了した後、Znタ−ゲットへの印加を
停止した。
【0040】次いで、該真空槽内にArガスを導入して真
空度を約2×10-3Torrに保持し、Agのタ−ゲットに約45
kwの電力を印加し、前記ArガスによるDCマグネトロン反
応スパッタの中を、前記Agのタ−ゲット上方においてス
ピ−ド約3800mm/min で前記ガラス基板を搬送すること
によって前記ZnO 薄膜上に約13.5nm厚さのAg薄膜を第2
層として成膜した。成膜が完了した後、Agタ−ゲットへ
の印加を停止した。
空度を約2×10-3Torrに保持し、Agのタ−ゲットに約45
kwの電力を印加し、前記ArガスによるDCマグネトロン反
応スパッタの中を、前記Agのタ−ゲット上方においてス
ピ−ド約3800mm/min で前記ガラス基板を搬送すること
によって前記ZnO 薄膜上に約13.5nm厚さのAg薄膜を第2
層として成膜した。成膜が完了した後、Agタ−ゲットへ
の印加を停止した。
【0041】続いて、同様にArガスで真空度約2×10-3
Torrの中、Znのタ−ゲットに約25kwの電力を印加し、前
記ArガスによるDCマグネトロン反応スパッタの中を、前
記Znのタ−ゲット上方においてスピ−ド約3800mm/min
で前記ガラス基板を搬送することによって前記Ag薄膜上
に約2.7nm 厚さのZn薄膜を第3層として成膜した。成膜
が完了した後、Znタ−ゲットへの印加を停止した。
Torrの中、Znのタ−ゲットに約25kwの電力を印加し、前
記ArガスによるDCマグネトロン反応スパッタの中を、前
記Znのタ−ゲット上方においてスピ−ド約3800mm/min
で前記ガラス基板を搬送することによって前記Ag薄膜上
に約2.7nm 厚さのZn薄膜を第3層として成膜した。成膜
が完了した後、Znタ−ゲットへの印加を停止した。
【0042】次に、該真空槽内にO2ガスとArガス〔但
し、ArガスとO2ガスのガス流量比はAr/(O2+Ar)の値
が0.5 である。〕を導入して真空度を約2×10-3Torrに
保持し、前記Znのタ−ゲットに約20kwの電力を印加し、
前記混合ガスによるDCマグネトロン反応スパッタの中
を、前記Znのタ−ゲット上方においてスピ−ド約250mm
/min で前記ガラス基板を搬送することによって約45nm
厚さのZnO 薄膜を第4層として成膜した。成膜が完了し
た後、Znタ−ゲットへの印加を停止した。
し、ArガスとO2ガスのガス流量比はAr/(O2+Ar)の値
が0.5 である。〕を導入して真空度を約2×10-3Torrに
保持し、前記Znのタ−ゲットに約20kwの電力を印加し、
前記混合ガスによるDCマグネトロン反応スパッタの中
を、前記Znのタ−ゲット上方においてスピ−ド約250mm
/min で前記ガラス基板を搬送することによって約45nm
厚さのZnO 薄膜を第4層として成膜した。成膜が完了し
た後、Znタ−ゲットへの印加を停止した。
【0043】なお、膜厚は実施例1と同様に測定した。
得られた4層でなる積層薄膜付きガラス基板について、
実施例1と同様に評価した。
得られた4層でなる積層薄膜付きガラス基板について、
実施例1と同様に評価した。
【0044】その結果、第4層のZnO 薄膜の成膜レ−ト
は第1層のZnO 薄膜の成膜レ−トに対し約1.5 倍程度と
生産性が高まった。また前記耐湿性も約3倍前後(2〜
4倍程度)の向上となった。なお、dの値は2.611 でσ
=-0.56×1010dyn /cm2 であり、よりバルクに近いもの
であった。
は第1層のZnO 薄膜の成膜レ−トに対し約1.5 倍程度と
生産性が高まった。また前記耐湿性も約3倍前後(2〜
4倍程度)の向上となった。なお、dの値は2.611 でσ
=-0.56×1010dyn /cm2 であり、よりバルクに近いもの
であった。
【0045】また、分光透過率曲線によると可視光透過
率Tvが約78%、放射率が約0.06%程度等、日射透過率Ts
(%)、紫外線透過率Tuv (%)、刺激純度Pe(%)、
D65光源2°による積層薄膜の透過色ならびにガラス面
側と膜面側の反射色等については、Low-E ガラスとして
充分なものであった。
率Tvが約78%、放射率が約0.06%程度等、日射透過率Ts
(%)、紫外線透過率Tuv (%)、刺激純度Pe(%)、
D65光源2°による積層薄膜の透過色ならびにガラス面
側と膜面側の反射色等については、Low-E ガラスとして
充分なものであった。
【0046】なおまた、実施例1、2とも、第1層のZn
O 薄膜を第4層のZnO 薄膜と同様にして行うと全体の成
膜レ−トがさらに高まるとともに、前記耐湿性もさらに
向上する傾向を示した。
O 薄膜を第4層のZnO 薄膜と同様にして行うと全体の成
膜レ−トがさらに高まるとともに、前記耐湿性もさらに
向上する傾向を示した。
【0047】実施例3 実施例1と2の第4層目ののZnO 薄膜のみについて、同
様にしてスパッタ成膜条件のうち、ガラス基板の搬送速
度を100mm /min でA)印加電力0.55kwとB)印加電力0.60
kwに対し、混合ガスにおけるO2ガスとArガスのガス流量
比を1)O2ガスのみ(O2ガス100 %)、2)25%Arガス+75
%O2ガス、3)50%Arガス+50%O2ガス、4)75%Arガス+
25%O2ガスで行った。
様にしてスパッタ成膜条件のうち、ガラス基板の搬送速
度を100mm /min でA)印加電力0.55kwとB)印加電力0.60
kwに対し、混合ガスにおけるO2ガスとArガスのガス流量
比を1)O2ガスのみ(O2ガス100 %)、2)25%Arガス+75
%O2ガス、3)50%Arガス+50%O2ガス、4)75%Arガス+
25%O2ガスで行った。
【0048】その結果、その成膜レ−トが、A)で1)を1
として2)1.15倍、3)1.41倍、4)1.77倍となり、またB)で
1)を1として2)1.37倍、3)1.79倍、4)2.42倍となった。
いずれも、Arガスを混合ガスに含むことによるスパッタ
法において成膜レ−トが格段に高まることが明らかであ
った。
として2)1.15倍、3)1.41倍、4)1.77倍となり、またB)で
1)を1として2)1.37倍、3)1.79倍、4)2.42倍となった。
いずれも、Arガスを混合ガスに含むことによるスパッタ
法において成膜レ−トが格段に高まることが明らかであ
った。
【0049】また、前記A)で1)の条件で成膜した際のZn
O 薄膜は前記dの値が2.657 Åとなり、σ=-3.5 ×1010
dyn /cm2 で半値幅が0.532 °であり、さらにまた前記
A)で3)の条件で成膜した際のZnO 薄膜は前記dの値が2.
627Å となり、σ=-1.6 ×10 10dyn /cm2 で半値幅が0.
315 °であり、明らかに内部応力も減少し結晶性も向上
し、前記耐湿性試験で1〜2日程度までしか合格しなか
ったものが9日程度まで合格するようになり、より耐湿
性も向上した。
O 薄膜は前記dの値が2.657 Åとなり、σ=-3.5 ×1010
dyn /cm2 で半値幅が0.532 °であり、さらにまた前記
A)で3)の条件で成膜した際のZnO 薄膜は前記dの値が2.
627Å となり、σ=-1.6 ×10 10dyn /cm2 で半値幅が0.
315 °であり、明らかに内部応力も減少し結晶性も向上
し、前記耐湿性試験で1〜2日程度までしか合格しなか
ったものが9日程度まで合格するようになり、より耐湿
性も向上した。
【0050】比較例1 実施例1と同様にし、第4層目のZnO 薄膜のみについ
て、実施例1と同様のスパッタ成膜条件のうち、混合ガ
スを92%Arガス+ 8%O2ガスに変えスパッタ成膜した。
て、実施例1と同様のスパッタ成膜条件のうち、混合ガ
スを92%Arガス+ 8%O2ガスに変えスパッタ成膜した。
【0051】その結果、第4層目の薄膜はZnの金属膜と
なって完全なZnO 薄膜を得ることができなかった。比較例2 実施例1と同様にし、第4層目のZnO 薄膜のみについ
て、実施例2と同様のスパッタ成膜条件のうち、混合ガ
スを5%Arガス+95%O2ガスに変えスパッタ成膜した。
なって完全なZnO 薄膜を得ることができなかった。比較例2 実施例1と同様にし、第4層目のZnO 薄膜のみについ
て、実施例2と同様のスパッタ成膜条件のうち、混合ガ
スを5%Arガス+95%O2ガスに変えスパッタ成膜した。
【0052】その結果、前記dの値が2.641 Åで、σ=-
2.5 ×1010dyn /cm2 で半値幅が0.515 °であり、強い
内部応力をもち、耐湿性試験で2日程度までの合格であ
り、めざす所期のスパッタ法による膜とは到底言えるよ
うなものではなかった。
2.5 ×1010dyn /cm2 で半値幅が0.515 °であり、強い
内部応力をもち、耐湿性試験で2日程度までの合格であ
り、めざす所期のスパッタ法による膜とは到底言えるよ
うなものではなかった。
【0053】
【発明の効果】以上前述したように、本発明によれば、
成膜レ−トを高めより効率化できて生産性を向上するこ
とができ、しかも成膜された積層膜の耐湿性を高めるこ
とができる等、特にAg薄膜などの金属膜やそれに類する
所謂強くないような薄膜をガ−ドする保護膜、ことにLo
w-E ガラス等機能性薄膜付きガラスとして建築用窓ガラ
スや自動車用窓ガラス等に有用であるスパッタ法による
膜及びその形成法をを安価にかつ容易に提供するもので
ある。
成膜レ−トを高めより効率化できて生産性を向上するこ
とができ、しかも成膜された積層膜の耐湿性を高めるこ
とができる等、特にAg薄膜などの金属膜やそれに類する
所謂強くないような薄膜をガ−ドする保護膜、ことにLo
w-E ガラス等機能性薄膜付きガラスとして建築用窓ガラ
スや自動車用窓ガラス等に有用であるスパッタ法による
膜及びその形成法をを安価にかつ容易に提供するもので
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C23C 14/34 C23C 14/34 N
Claims (11)
- 【請求項1】 ガラス基板上に、少なくとも下地膜を保
護するためにスパッタ法によって形成する保護膜におい
て、少なくともアルゴンガスを含む酸素ガスまたは/お
よび窒素ガスの混合ガス雰囲気内でスパッタし形成した
保護膜でなることを特徴とするスパッタ法による膜。 - 【請求項2】 前記スパッタ法が、直流または高周波ス
パッタリング方式であることを特徴とする請求項1記載
のスパッタ法による膜。 - 【請求項3】 前記混合ガス中の酸素ガスとアルゴンガ
スの割合が、酸素ガス:アルゴンガスが9:1から1:
9であることを特徴とする請求項1乃至2記載のスパッ
タ法による膜。 - 【請求項4】 前記下地膜が金属膜であることを特徴と
する請求項1乃至3記載のスパッタ法による膜。 - 【請求項5】 前記下地膜が、銀、金、銅、亜鉛、チタ
ンの各薄膜であることを特徴とする請求項1乃至4記載
のスパッタ法による膜。 - 【請求項6】 前記保護膜が、酸化物薄膜、窒化物薄膜
もしくは酸窒素物薄膜であることを特徴とする請求項1
乃至5記載のスパッタ法による膜。 - 【請求項7】 前記保護膜が、酸化亜鉛薄膜、窒化亜鉛
薄膜もしくは酸窒素亜鉛であることを特徴とする請求項
1乃至6記載のスパッタ法による膜。 - 【請求項8】 ガラス基板上に少なくとも下地膜を保護
するためにスパッタ法によって形成する保護膜の形成法
において、少なくともアルゴンガスを含む酸素ガスまた
は/および窒素ガスの混合ガス雰囲気内でスパッタし保
護膜を形成するようにしたことを特徴とするスパッタ法
による膜の形成法。 - 【請求項9】 前記スパッタ法が、直流または高周波ス
パッタリング方式であることを特徴とする請求項8記載
のスパッタ法による膜の形成法。 - 【請求項10】 前記混合ガス中の酸素ガスとアルゴンガ
スの割合が、酸素ガス:アルゴンガスが9:1から1:
9であることを特徴とする請求項8乃至9記載のスパッ
タ法による膜の形成法。 - 【請求項11】 前記混合ガスにおけるアルゴンガスの混
合割合を、スパッタするための印加電力によってバラン
スを持たしめるよう調整することを特徴とする請求項8
乃至10記載のスパッタ法による膜の形成法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27598795A JPH09110472A (ja) | 1995-10-24 | 1995-10-24 | スパッタ法による膜及びその形成法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27598795A JPH09110472A (ja) | 1995-10-24 | 1995-10-24 | スパッタ法による膜及びその形成法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09110472A true JPH09110472A (ja) | 1997-04-28 |
Family
ID=17563201
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27598795A Pending JPH09110472A (ja) | 1995-10-24 | 1995-10-24 | スパッタ法による膜及びその形成法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09110472A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180045500A (ko) * | 2016-10-26 | 2018-05-04 | (주)엘지하우시스 | 건축용 무반사 유리 |
CN111995258A (zh) * | 2020-09-29 | 2020-11-27 | 咸宁南玻节能玻璃有限公司 | 一种中透低反可钢化双银low-e玻璃及制备方法 |
-
1995
- 1995-10-24 JP JP27598795A patent/JPH09110472A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180045500A (ko) * | 2016-10-26 | 2018-05-04 | (주)엘지하우시스 | 건축용 무반사 유리 |
CN111995258A (zh) * | 2020-09-29 | 2020-11-27 | 咸宁南玻节能玻璃有限公司 | 一种中透低反可钢化双银low-e玻璃及制备方法 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040325 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040713 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |