JPH0910980A - 水中レーザ溶接装置 - Google Patents

水中レーザ溶接装置

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JPH0910980A
JPH0910980A JP7161192A JP16119295A JPH0910980A JP H0910980 A JPH0910980 A JP H0910980A JP 7161192 A JP7161192 A JP 7161192A JP 16119295 A JP16119295 A JP 16119295A JP H0910980 A JPH0910980 A JP H0910980A
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桂 大脇
Yuko Kanazawa
祐孝 金澤
Kazuyuki Tsuchiya
和之 土屋
Suemi Hirata
末美 平田
Akihiro Nishimi
昭浩 西見
Keinosuke Maeda
圭之介 前田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で高品質の水中溶接を行わせ得る
ようにする。 【構成】 水1中に没入されたレーザトーチ本体11へ
光ファイバ47を介して送られたレーザ光48は、レー
ザトーチ本体11の先端部に設けられた光学レンズ10
で集光された後、ノズル部50からワーク3のレーザ照
射部51へ照射されるようになっており、この際、レー
ザトーチ本体11に設けられたファイバ移動装置70を
用いて、光ファイバ47を光学レンズ10に対して近接
離反動させることにより、レーザ光48の焦点距離を変
化させることができるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水中レーザ溶接装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】水中に没しているワーク(被溶接材)を溶
接する場合、従来は、水中に没しているワークに対する
溶接箇所をチャンバで完全に囲い、チャンバ内の水を抜
くと共にチャンバ内をシールドガス雰囲気にした上で、
チャンバ内に溶接トーチを挿入し、溶接トーチを用いて
ワークを溶接させるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ワーク
に対する溶接箇所をチャンバで完全に囲うようにした場
合、非常に大掛かりなチャンバが必要になると共に、チ
ャンバには汎用性がないため、ワークに応じてその都度
チャンバを製作しなければならず、不経済である。
【0004】しかも、チャンバを高精度で製作し且つ位
置決めしない限り、チャンバとワークとの間のシール性
を確保できないため、チャンバ内部に水が侵入して溶接
品質が低下されるおそれがあった。
【0005】更に、チャンバ内に挿入された溶接トーチ
を自由に動かすのは機構的にかなり複雑となるため、溶
接箇所の微妙な凹凸に溶接トーチを追随させつつ溶接を
行わせることが困難であった。
【0006】本発明は上述の実情に鑑み、簡単な構成で
高品質の水中溶接を行い得るようにした水中レーザ溶接
装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、水中に没入さ
れるレーザトーチ本体の先端部に、レーザ光を集光させ
るための光学レンズと、集光されたレーザ光をワークの
レーザ照射部へ照射させるためのノズル部とを設け、レ
ーザトーチ本体の後端部に光学レンズへ向けてレーザ光
を出射する光ファイバを配設すると共に、レーザトーチ
本体に、前記光ファイバを光学レンズに対して近接離反
動させるファイバ移動装置を設けたことを特徴とする水
中レーザ溶接装置にかかるものである。
【0008】この場合において、レーザトーチ本体の先
端部に、ワークのレーザ照射部へレーザ光を照射させる
ためのノズル部を備えたノズルボディを、ファイバ移動
装置によって光ファイバと共に移動されるよう取付け、
ノズルボディの内部にレーザ照射部へ向けて溶接用ワイ
ヤを送給するワイヤ送給孔を形成するようにしても良
い。
【0009】又、ワークへ向けて、レーザ照射部の周囲
の水を局部的に強制排水させるためのドーム形成用ガス
を噴射するドーム形成用ガス噴射ノズル部を備えるよう
にしても良い。
【0010】更に、ワイヤ送給孔がドーム形成用ガス噴
射ノズル部を兼ねさせるようにしても良い。
【0011】更に又、溶接用ワイヤとワークとの間を接
続する電源回路を設け、該電源回路にタッチ検出器を設
けるようにしても良い。
【0012】
【作用】従って本発明では、水中に没入されたレーザト
ーチ本体へ光ファイバを介して送られたレーザ光は、レ
ーザトーチ本体の先端部に設けられた光学レンズで集光
された後、ノズル部からワークのレーザ照射部へ照射さ
れる。
【0013】この際、レーザトーチ本体に設けられたフ
ァイバ移動装置を用いて、光ファイバを光学レンズに対
して近接離反動させることにより、レーザ光の焦点距離
を変化させることができる。これによって、レーザ照射
部に凹凸が有る場合でも、品質の高い溶接を行わせるこ
とができる。
【0014】又、ファイバ移動装置を用いて、ノズルボ
ディを光ファイバと共に移動させることにより、ノズル
ボディに形成されたワイヤ送給孔を介してワークのレー
ザ照射部へ送給される溶接用ワイヤを、焦点距離の移動
に伴って、常に正確にレーザ照射部へ送給させることが
できる。
【0015】更に、ドーム形成用ガス噴射ノズル部から
ワークへ向けてドーム形成用ガスを噴射させることによ
り、レーザ照射部の周囲の水を局部的に強制排水させ
て、良好な水中溶接を行わせることができる。
【0016】更に又、ワイヤ送給孔をドーム形成用ガス
噴射ノズル部として、ワイヤ送給孔からドーム形成用ガ
スを噴射させるようにすることができる。
【0017】加えて、溶接用ワイヤとワークとの間を接
続する電源回路にタッチ検出器を設けて、溶接用ワイヤ
とワークとの接触により、レーザトーチ本体とレーザ照
射部との間隔を測定させることができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。
【0019】図1〜図5は本発明の一実施例を示すもの
であり、図1に示すように、水1を貯留される大型の金
属容器2の底部に対して貫通配置されるワークとしての
配管3を、前記金属容器2の底部へ隅肉溶接する場合を
例示している。
【0020】この場合において、金属容器2の上部に門
型のクレーン7を設け、該クレーン7を用いて垂直な支
持ロッド4の上端部を支持し、支持ロッド4の下端部に
取付けられた多関節ロボット5を金属容器2内部の水1
の中へ吊り降ろして、多関節ロボット5の先端に保持さ
れたレーザトーチ6により水中溶接を行わせるようにし
ている。
【0021】尚、前記支持ロッド4は必要な場合には、
継ぎ足して使用できるものとする。
【0022】本発明にかかる前記レーザトーチ6は、図
2に示すように、筒状をしてその下端部にレシーバレン
ズ8や集光レンズ9などの光学レンズ10を備えたレー
ザトーチ本体11を備えており、レーザトーチ本体11
の内部には、上部支持部12と下部支持部13が間隔を
置いて一体に設けられ、該上部支持部12の上部と下部
支持部13の下部には、上部カム14と下部カム15が
それぞれレーザトーチ本体11の周方向へ回転自在とな
るように配置され、上部カム14の上部と下部カム15
の下部には、押子16,17を介して、ファイバーチャ
ック押部材18と上部ノズルボディ19とが、それぞれ
昇降可能に嵌合され、上部支持部12とファイバーチャ
ック押部材18との間、及び、下部支持部13と上部ノ
ズルボディ19との間には引張バネからなる引付用弾性
体20,21が介装されている。
【0023】そして、前記上部支持部12にはモータな
どの駆動装置22が取付けられ、該駆動装置22が、ギ
ヤ23,24、駆動軸25、ギヤ26,27を介して、
上部カム14と下部カム15の内周面に形成された内歯
のリングギヤ28,29に接続され、駆動装置22によ
り上部カム14と下部カム15を同期回転させ得るよう
にして、ファイバ移動装置70が構成されている。
【0024】ここで、前記上部カム14と下部カム15
のカム面30,31には、互いに平行な勾配がそれぞれ
形成されており、上部カム14と下部カム15には、中
心部に引付用弾性体20,21を通すための貫通孔3
2,33が形成されている。
【0025】又、前記押子16,17は、図4に示すよ
うに、レーザトーチ本体11に形成された上下方向へ延
びるアリ溝34に昇降可能に係合されている。尚、3
5,36はアリ溝34の奥部に設けられた押子16,1
7の位置を検出するためのリニアイメージセンサなどの
位置検出器、37,38は位置検出器35,36を覆う
ためのセンサ蓋である。
【0026】更に、図2に示すように、前記レーザトー
チ本体11の下部にはネジ部39が形成され、図5に示
すように、各レンズ8,9の周縁部から突設された複数
の支持用脚部44が、スペーサ40,41と、ネジ部3
9に螺着されるロックリング42,43との間で押さえ
られている。そして、各レンズ8,9の支持用脚部44
間の位置に、先割れ形状とされた上部ノズルボディ19
の下端部が通され、上部ノズルボディ19の下端部に下
部ノズルボディ45が螺着されて、下部ノズルボディ4
5が上部ノズルボディ19と一体的に昇降可能となるよ
うにされている。
【0027】前記レーザトーチ6の上端部には、図1に
示すように、金属容器2の外側に配置されたYAGレー
ザ発振器などのレーザ発振器46からの光ファイバ47
が導かれており、前記レーザ発振器46から発振される
レーザ光48が光ファイバ47を介して伝送されるよう
になっている。
【0028】前記光ファイバ47は、図2に示すよう
に、ファイバチャック49に通され、該ファイバチャッ
ク49が前記ファイバーチャック押部材18に螺着され
ることによって、ファイバーチャック押部材18に固定
保持されており、更に、引付用弾性体20,21、上部
支持部12と下部支持部13を通して上部ノズルボディ
19に移動自在に挿通配置され、前記光ファイバ47を
介して伝送されたレーザ光48が、前記光学レンズ10
により集光されて、下部ノズルボディ45先端のノズル
部50から前記配管3に対する隅肉溶接部などのレーザ
照射部51へ向けて照射され得るようになっている。
【0029】又、前記下部ノズルボディ45には、上下
方向に貫通するワイヤ送給孔52が穿設されている。そ
して、該ワイヤ送給孔52の後端には、図1に示すよう
に、ワイヤコンジット54(金属線を巻いて形成したフ
レキシブルチューブの外側をテフロンで被覆したもの)
が接続されており、ワイヤ送給装置55から送給される
溶接用ワイヤ56が、前記ワイヤコンジット54及びワ
イヤ送給孔52内に挿通されてワイヤ送給孔52の先端
から前記レーザ光48のレーザ照射部51へ向けて案内
されるようにしてある。
【0030】ここで、ワイヤ送給孔52の下端部分は、
レーザ照射部51へ送られる溶接用ワイヤ56がレーザ
照射部51へ向かうように、レーザ光48の軸心に対し
約10゜〜15゜の挿入角度を付けておくようにする。
【0031】更に、下部ノズルボディ45における、ワ
イヤ送給孔52とは円周方向に位相が異なる位置に、前
記ノズル部50へ連通するシールドガス流路57が穿設
されており、該シールドガス流路57の後端には、図1
に示すように、金属容器2の外側に配置されたガスボン
ベ58(ガス供給源)から導かれたシールドガス供給管5
9が接続されており、前記ガスボンベ58から供給され
る、シールドガス60(アルゴンガス等の不活性ガス)
が、前記シールドガス供給管59内を流れてシールドガ
ス流路57から下部ノズルボディ45内へ流入し、ノズ
ル部50の先端から配管3に対する隅肉溶接部などのレ
ーザ照射部51へ向けて噴射されるようになっている。
【0032】加えて、下部ノズルボディ45における前
記ワイヤ送給孔52の上部には、水圧よりも高い圧力の
ドーム形成用ガス68を供給するためのドーム形成用ガ
ス供給管69が接続されている。この場合、ドーム形成
用ガス68は、ガスボンベ58とは別系統のガス供給源
を用いるようにしても良いが、本実施例ではガスボンベ
58を共用させるようにしている。又、ワイヤ送給孔5
2にドーム形成用ガス供給管69を接続してワイヤ送給
孔52をドーム形成用ガス噴射ノズル部として使用させ
るようにしているが、下部ノズルボディ45の内部にワ
イヤ送給孔52とは別にドーム形成用ガス噴射ノズル部
を設けるようにしても良い。或いは、下部ノズルボディ
45の外部に独立したドーム形成用ガス噴射ノズル部を
設けるようにしても良い。
【0033】尚、図中、61は前記シールドガス供給管
59におけるガスボンベ58の側に備えられた電磁弁、
62はノズル部50とレーザ照射部51との間に形成さ
れるドーム形成用ガス68のドームである。
【0034】更に、図1に示すように、前記ワイヤ送給
装置55とワイヤコンジット54の後端とを接続する銅
製のコンジットコネクタ63には、金属容器2の外側に
配置された直流電源64の正極側が導電線65を介して
接続され、且つ、前記直流電源64の負極側は導電線6
6を介して前記配管3に対して通電可能な部位に接続さ
れて、電源回路71が構成されている。
【0035】ここで、ワイヤ送給装置55から送給され
る溶接用ワイヤ56は、コンジットコネクタ63の内周
面に対し部分的に摺接されつつワイヤコンジット54へ
送り出されるので、溶接用ワイヤ56は直流電源64に
対して通電された状態になる。
【0036】又、配管3に対して通電可能な部位とは、
例えば、図示する如く配管3が金属容器2の底部に接触
しているのであれば、配管3自体が水中に没しているか
どうかに拘らず、前記金属容器2の上端部分で良い。
【0037】そして、導電線65と導電線66との間
に、電流計などのタッチ検出器67を並列に接続する。
【0038】次に、本発明の作動について説明する。
【0039】先ず、溶接に先立ち、図示しない接触セン
サなどを用いて、配管3に対する隅肉溶接部などのレー
ザ照射部51の位置や形状を測定し、得られた位置デー
タなどを図示しない溶接制御装置に入力しておく。上記
位置データなどは、例えば、図1における多関節ロボッ
ト5の先端にレーザトーチ6の代りに接触センサを取付
けて、多関節ロボット5を動かしつつ測定させるように
しても良い。
【0040】こうして位置などが測定されたら、門型の
クレーン7などにより、支持ロッド4ごと接触センサを
金属容器2から水1の外へ引き上げて、多関節ロボット
5の先端から接触センサを取外し、接触センサの代りに
レーザトーチ6を取付けた上で、支持ロッド4ごとレー
ザトーチ6を水1中へ没入して、支持ロッド4の下端部
に取付けられた位置決部材7で配管3の上端部をクラン
プさせることにより、図1の状態に戻すようにする。
【0041】この状態で、先ず、直流電源64及び導電
線65,66を介して溶接用ワイヤ56と配管3に電圧
を印加し、且つ、ワイヤ送給装置55を駆動して、コン
ジットコネクタ63及びワイヤコンジット54を介して
レーザトーチ6のワイヤ送給孔52へ溶接用ワイヤ56
を導き、更に、ワイヤ送給孔52の先端からレーザ照射
部51へ向けて溶接用ワイヤ56を突出させる。
【0042】すると、溶接用ワイヤ56の先端がレーザ
照射部51に当った時に強い電流が流れるので、直流電
源64に並列に接続された電流計などのタッチ検出器6
7によってこれを検知することができる。このときの溶
接用ワイヤ56の突出し長さが、レーザトーチ6とレー
ザ照射部51との間隔である。そこで、先ず、多関節ロ
ボット5や後述するファイバ移動装置70を動かしてレ
ーザトーチ6とレーザ照射部51との間隔やレーザ光4
8の焦点距離が適正となるように調節し、溶接開始のた
めの位置決めを行わせる。
【0043】以上のようにして位置決めができたら、電
磁弁61を開けてガスボンベ58からドーム形成用ガス
68をドーム形成用ガス供給管69を介して下部ノズル
ボディ45のワイヤ送給孔52へ導入させる。すると、
該ワイヤ送給孔52の先端から水圧よりも高い圧力のド
ーム形成用ガス68がレーザ照射部51へ向けて噴射さ
れ、レーザ照射部51が前記ドーム形成用ガス68によ
って局所的に強制排水されて、レーザ照射部51に水1
の全くないドーム形成用ガス68のドーム62が形成さ
れる。これにより、チャンバなどを不要とすることがで
きる。
【0044】こうしてドーム62が形成されたら、レー
ザ発振器46から発振されたレーザ光48を光ファイバ
47を介して水中のレーザトーチ6へ導き、レーザ光4
8をレーザトーチ6内の光学レンズ10で集光させた
後、ノズル部50からレーザ照射部51へ向けて照射さ
せ、水中溶接を開始させる。
【0045】この際、ガスボンベ58からシールドガス
供給管59、下部ノズルボディ45のシールドガス流路
57、ノズル部50を介してドーム62内のレーザ照射
部51へシールドガス60を噴射させることにより、レ
ーザ照射部51の酸化を防止させるようにする。
【0046】且つ、ワイヤ送給装置55からの溶接用ワ
イヤ56を、レーザトーチ6のワイヤ送給孔52を介し
てドーム62内のレーザ照射部51へ送給させることに
より、必要な肉盛量を確保させるようにする。
【0047】こうして水中溶接が開始されたら、図示し
ない溶接制御装置により、予め測定しておいた配管3に
対する隅肉溶接部の位置などのデータに基づき、多関節
ロボット5を操作させて、レーザトーチ6を動かすこと
により、前記隅肉溶接部を全周にわたって水中溶接させ
て行く。
【0048】この際、多関節ロボット5の動きだけで
は、追随しきれない細かい凹凸が配管3に対する隅肉溶
接部に有る場合には、図示しない溶接制御装置が、駆動
装置22へ指令を送って駆動装置22を駆動させ、ギヤ
23,24、駆動軸25、ギヤ26,27、リングギヤ
28,29を介して上部カム14と下部カム15を回転
させる。
【0049】これにより、上部カム14と下部カム15
のカム面30,31に案内される押子16,17を介し
て、ファイバーチャック押部材18と上部ノズルボディ
19が、レーザトーチ本体11に対し、図2或いは図3
に示すように、昇降動され、レーザトーチ本体11に位
置を固定された光学レンズ10に対して光ファイバ47
側が近接離反動されるので、レーザ光48の焦点距離が
変化される。
【0050】尚、押子16,17の位置は、位置検出器
35,36が常時検出して、図示しない溶接制御装置へ
送ることにより、正確な焦点距離の制御が行われるよう
になっている。
【0051】このように、レーザ光48の焦点距離を調
整させることにより、隅肉溶接部の細かい凹凸に拘らず
レーザ光48の照射幅を常に一定に保たせることができ
るようになるので、より高品質な溶接結果を得ることが
可能となる。
【0052】更に、上部ノズルボディ19と一体に、下
部ノズルボディ45も昇降されるようにしているので、
下部ノズルボディ45に形成されたワイヤ送給孔52を
通される溶接用ワイヤ56も、何らの制御を行うことな
く、焦点距離の移動に伴い常に正確にレーザ照射部51
を狙って送給させることができるようになる。
【0053】以上述べたように、本実施例によれば、シ
ールドガス60とは別に、ドーム形成用ガス68を水圧
より高い圧力でレーザ照射部51に直接噴射させること
により、水1を局所的に強制排水させて、レーザ照射部
51の回りに水1の全くないドーム62を形成すること
ができるので、チャンバなどを用いることなく、簡単に
品質の高い水中溶接を行わせることが可能となる。
【0054】又、ドーム形成用ガス68をワイヤ送給孔
52を利用して送給させることにより、溶接用ワイヤ5
6が常に乾いた状態に保たれるので、濡れた溶接用ワイ
ヤ56が送給されて、溶接品質が低下されることが防止
される。
【0055】更に、光学レンズ10に対して光ファイバ
47の位置を移動させることによって、レーザ光48の
焦点距離を変化させているので、レーザ照射部51の細
かい凹凸に追従させて高品質な水中溶接を行わせること
が可能となる。
【0056】更に又、光ファイバ47と共に、ワイヤ送
給孔52が形成された下部ノズルボディ45を昇降させ
るようにしているので、何らの制御を行うことなく、焦
点距離の移動に伴い常に正確にレーザ照射部51へ溶接
用ワイヤ56を送給させることが可能となる。
【0057】加えて、溶接用ワイヤ56と配管3とを結
ぶ電源回路71を設け、該電源回路71にタッチ検出器
67を設けたので、水中などの遠隔地で溶接を行う場合
においても、レーザトーチ6とレーザ照射部51との間
隔を正確に計測することができる。
【0058】尚、本発明の水中レーザ溶接装置は、上述
の実施例にのみ限定されるものではなく、実施例におい
ては直流電源を用いて説明してあるが交流電源を用いて
も良いこと、又、本発明の水中レーザ溶接装置の構成は
図示の例以外にも種々の構成を採用し得ること、その
他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更
を加え得ることは勿論である。
【0059】
【発明の効果】上記した本発明によれば、簡単な構成で
高品質の水中溶接を行うことができるという優れた効果
を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体概略側面図であ
る。
【図2】図1の部分拡大断面図である。
【図3】図2の作動図である。
【図4】図2のアリ溝部分の拡大断面図である。
【図5】図2の光学レンズを下側から見た状態を示す図
である。
【符号の説明】
1 水 3 ワーク(配管) 10 光学レンズ 11 レーザトーチ本体 45 ノズルボディ(下部ノズルボディ) 47 光ファイバ 48 レーザ光 50 ノズル部 51 レーザ照射部 52 ワイヤ送給孔(ドーム形成用ガス噴射ノズル部) 56 溶接用ワイヤ 67 タッチ検出器 68 ドーム形成用ガス 70 ファイバ移動装置 71 電源回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金澤 祐孝 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内 (72)発明者 土屋 和之 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社技術研究所内 (72)発明者 平田 末美 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社技術研究所内 (72)発明者 西見 昭浩 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内 (72)発明者 前田 圭之介 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中に没入されるレーザトーチ本体の先
    端部に、レーザ光を集光させるための光学レンズと、集
    光されたレーザ光をワークのレーザ照射部へ照射させる
    ためのノズル部とを設け、レーザトーチ本体の後端部に
    光学レンズへ向けてレーザ光を出射する光ファイバを配
    設すると共に、レーザトーチ本体に、前記光ファイバを
    光学レンズに対して近接離反動させるファイバ移動装置
    を設けたことを特徴とする水中レーザ溶接装置。
  2. 【請求項2】 レーザトーチ本体の先端部に、ワークの
    レーザ照射部へレーザ光を照射させるためのノズル部を
    備えたノズルボディを、ファイバ移動装置によって光フ
    ァイバと共に移動されるよう取付け、ノズルボディの内
    部にレーザ照射部へ向けて溶接用ワイヤを送給するワイ
    ヤ送給孔を形成した請求項1記載の水中レーザ溶接装
    置。
  3. 【請求項3】 ワークへ向けて、レーザ照射部の周囲の
    水を局部的に強制排水させるためのドーム形成用ガスを
    噴射するドーム形成用ガス噴射ノズル部を備えた請求項
    1又は2記載の水中レーザ溶接装置。
  4. 【請求項4】 ワイヤ送給孔がドーム形成用ガス噴射ノ
    ズル部を兼ねる請求項3記載の水中レーザ溶接装置。
  5. 【請求項5】 溶接用ワイヤとワークとの間を接続する
    電源回路を設け、該電源回路にタッチ検出器を設けた請
    求項2又は4記載の水中レーザ溶接装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103084738A (zh) * 2011-11-01 2013-05-08 机械科学研究院哈尔滨焊接研究所 适用于水深50米以内的水下激光切割枪
WO2013167673A1 (de) * 2012-05-08 2013-11-14 Scansonic Mi Gmbh Düse und vorrichtung zur materialbearbeitung mittels energiestrahlen und zusatzwerkstoff
RU2702884C1 (ru) * 2018-12-28 2019-10-11 Общество с ограниченной ответственностью "ГАЛФ" (ООО "ГАЛФ") Устройство для лазерной очистки корпуса судна

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RU2702884C1 (ru) * 2018-12-28 2019-10-11 Общество с ограниченной ответственностью "ГАЛФ" (ООО "ГАЛФ") Устройство для лазерной очистки корпуса судна

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