JPH09109550A - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JPH09109550A
JPH09109550A JP8272874A JP27287496A JPH09109550A JP H09109550 A JPH09109550 A JP H09109550A JP 8272874 A JP8272874 A JP 8272874A JP 27287496 A JP27287496 A JP 27287496A JP H09109550 A JPH09109550 A JP H09109550A
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JP
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layer
leuco dye
recording material
binder
silver salt
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JP8272874A
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English (en)
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Wolfgang Podszun
ボルフガング・ポツツン
Luc Leenders
リユク・レーンデルス
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Agfa Gevaert AG
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Agfa Gevaert AG
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/494Silver salt compositions other than silver halide emulsions; Photothermographic systems ; Thermographic systems using noble metal compounds
    • G03C1/498Photothermographic systems, e.g. dry silver
    • G03C1/4989Photothermographic systems, e.g. dry silver characterised by a thermal imaging step, with or without exposure to light, e.g. with a thermal head, using a laser

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い光学濃度、優れたグレースケール再現及
び優れた安定性を有する画像を与え、単純化された層構
造を有する感熱記録材料を提供すること。 【解決手段】 感熱画像記録材料は支持体材料上に 1.有機銀塩及び有機銀塩のための有機還元剤の感熱画
像形成組み合わせを有する少なくとも1層の結合剤層、
ならびに 2.酸−感応性ロイコ色素及びロイコ色素のための現像
薬として作用する酸性的に反応する化合物の感熱画像形
成組み合わせを有する少なくとも1層の結合剤層又は一
続きの結合剤層 を含み、ロイコ色素及び現像薬が異なる層において、又
は同じ層で互いに分離されて、互いに熱的相互作用する
状態にあり、水−もしくはアルコール−可溶性ポリマー
を有する層が一方の有機銀塩と有機銀塩のための有機還
元剤の組み合わせ、及び他方のロイコ色素と酸的反応化
合物の組み合わせの間に配置されていることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は感熱銀塩及び酸−感応性ロイコ色
素の組み合わせに基づく感熱記録材料に関する。
【0002】熱的画像形成又はサーモグラフィーは、画
像通りに変調される熱エネルギーを用いて画像が作製さ
れる記録法である。サーモグラフィーのための2つの方
法が既知である: 1.化学的又は物理的方法を用いてその色又は光学濃度
を変える物質を含む記録材料の画像通りの加熱による可
視画像パターンの直接熱的作製。そのような記録材料及
び対応する方法は下記に「直接熱的」と記載される。
【0003】2.画像通りに加熱されるドナー要素から
レセプター要素上に着色物質を転移させることにより可
視画像パターンを作製する熱的ダイトランスファー印
刷。熱的ダイトランスファー印刷の場合、色素結合剤層
を有する色素ドナー要素が用いられ、そこから着色部分
又は色素分子自身のみが通常電気的データ信号により作
られるパターンにおける熱の適用により、それと接触し
ている受像要素上に転移される。
【0004】「直接熱的」画像形成法の総説は、例えば
The Focal Press,London &
New York(1976)出版のKurt I.J
acobson and Ralph E.Jacon
sonによる本、Imaging SystemsのV
II章において“7.1 Thermography”
の標題の下に見いだすことができる。サーモグラフィー
の場合、光に実質的に非感応性、又は非−感光性である
が、代わりに感熱(heat−)−又は感熱性(the
rmosensitive)である材料が用いられる。
画像領域に適用される熱は、感熱記録材料において可視
の変化をもたらすのに十分である。
【0005】最も直接的にサーモグラフィー的な記録材
料は化学的型のものである。ある変換温度まで加熱する
と、不可逆的化学反応が起こり、着色画像を作製する。
【0006】非常に多くの化学的系が提案されており、
そのいくつかの例がKurt I.Jaconson
et al.による上記の本の138ページに示されて
いる。ここでは熱的に誘導される銀石鹸の還元を用いる
金属銀画像の作製が記載されている。米国特許第3,0
80,254号に従うと、典型的感熱複写紙は感熱層に
熱可塑性結合剤、例えばエチルセルロース、水に不溶性
の銀塩、例えばステアリン酸銀を、代表的例が4−メト
キシ−1−ヒドロキシ−ジヒドロナフタレンである適し
た有機還元剤と共に含む。サーモグラフィー複製法(t
hermographic reproduction
precess)における記録材料の90℃〜150
℃の範囲内の適した変換温度への局部的に境界が定めら
れた加熱は、感熱層における可視の変化を引き起こす。
最初は白又は明色である層は、より暗色となり、加熱点
において褐色がかった外観を帯びる。より中性の色相を
得るために、ヘテロ環式有機トナー物質、例えばフタラ
ジノンを感熱層に加える。
【0007】実質的に非−感光性の有機銀塩及びヒドロ
キシルアミン−型還元剤を熱可塑性結合剤、例えばエチ
ルセルロース及び後−塩素化塩化ポリビニル中に有する
記録層を有する感熱複写紙が米国特許第4,082,9
01号に記載されている。サーマルプリントヘッドを用
いるサーモグラフィー記録法において用いると、記載の
複写紙は、中間調再現に必要な比較的大きな数値のグレ
ーレベルを有する画像の再現に適していない。
【0008】画像形成材料の上記のハンドブックに従う
と(499〜501ページ)、ロイコ色素系を用いる直
接熱的記録法が現在商業的に用いられている。
【0009】Journal of Imaging
Technology,vol.16,no.6,De
cember 1990,page234〜237にお
いてT.Usami and A.Shimuraによ
り記載されている実施態様の場合、ある種のロイコ色素
系が、いわゆる「現像薬」(例えば有機溶媒に溶解さ
れ、水溶性結合剤に分散されている酸的反応ビスフェノ
ール化合物)を含む記録層に封入されているロイコ色素
を有する透明フィルム支持体上で作用する。温度に対す
る光学濃度の曲線から(236ページの図11)、約1
30℃の温度において光学濃度は1.5以下であり、そ
れ以上に上昇しないことがわかる。
【0010】直接熱的単シート記録材料も、2−シート
熱的ダイトランスファー記録材料も(色素ドナー及びレ
セプター材料)、現在商業的に入手可能なそれらの形態
において、2.5より高い最大光学濃度、及び中間調再
現に必要な階調を有する画像を与えることができない。
【0011】しかしある用途、例えば医学的診断におい
て、上記の画像形成の選択が得られねばならず、直接熱
的記録材料はそれらが光学濃度及び階調に関する上記の
センシトメトリー性を有してさえいれば、そのような目
的に適している。
【0012】これまで未公開のEP出願94 201
207.1に従うと、感熱記録材料は支持体材料の同じ
側、いわゆる感熱側に1層又はそれ以上の結合剤層を有
し、その層は少なくとも1種の有機還元剤と組み合わさ
れた実質的に非−感光性の金属塩を、カラー現像薬とし
て作用する酸的反応化合物と組み合わされた酸−感応性
ロイコ色素と共に含む。EP出願94 201 207
に記載の材料は高い光学濃度及び優れたグレースケール
再現の画像を作製する。
【0013】本発明の目的は高い光学濃度、優れたグレ
ースケール再現及び優れた安定性を有する画像を与える
感熱記録材料を提供することである。本発明のさらなる
目的は、流延法により簡単な方法で製造することができ
る単純化された層構造を有する記録材料を提供すること
である。
【0014】本発明は支持体材料上に 1.有機銀塩及び有機銀塩のための有機還元剤の感熱画
像形成組み合わせを有する少なくとも1層の結合剤層又
は一続きの(a sequence of)結合剤層、
ならびに 2.酸−感応性ロイコ色素及びロイコ色素のための現像
薬として作用する酸性的に反応する化合物(acidi
cally reacting compound)の
感熱画像形成組み合わせを有する少なくとも1層の結合
剤層又は一続きの結合剤層 を含み、ロイコ色素及び現像薬が異なる層において、又
は同じ層で互いに分離されて、互いに熱的相互作用の状
態にあり、水−もしくはアルコール−可溶性ポリマーを
有する層が一方の有機銀塩と有機銀塩のための有機還元
剤の組み合わせ、及び他方のロイコ色素と酸的反応化合
物の組み合わせの間に配置されていることを特徴とする
感熱画像記録材料を提供する。
【0015】「熱的相互作用」(thermal in
teraction)は、画像濃度を向上させる問題の
反応性物質が熱の作用下で、例えば熱的に誘導される拡
散により、あるいは例えば障壁層又は1つの反応成分を
封入するマイクロカプセルの壁などの要素を分離して熱
の作用下で透過性となることにより反応的接触をするこ
とができる可能性を意味すると理解されるべきである。
【0016】本発明の好ましい実施態様の場合、本発明
の感熱記録材料は支持体材料上に少なくとも4層、すな
わち 1.有機銀塩と有機銀塩のための有機還元剤の感熱画像
形成組み合わせを有する結合剤層(銀塩層) 2.水−もしくはアルコール−可溶性ポリマーを有する
層 3.ロイコ色素及びロイコ色素のための結合剤を有する
層(ロイコ色素層)、ならびに 4.ロイコ色素のための現像薬及び水−もしくはアルコ
ール−可溶性結合剤を有する層(現像薬層) を含み、水−もしくはアルコール−可溶性ポリマーを有
する層は一方の銀塩層、ならびに他方のロイコ色素層及
び現像薬層の間に配置される。
【0017】本発明の感熱記録材料のための支持体材料
は好ましくは、例えば紙、ポリエチレンコーティング
紙、あるいは例えば三酢酸セルロースなどのセルロース
エステル、ポリプロピレン、ポリカーボネート又は例え
ばポリエチレンテレフタレートなどのポリエステルから
作られる透明プラスチックフィルムから作られる薄い柔
軟な支持体である。層支持体はシート、ストリップ又は
ウェブの形態であることができ、必要ならそこに適用さ
れる感熱記録層の接着を向上させるためにベース層が設
けられていることができる。支持体の厚さは、例えば1
0〜2000μm、好ましくは50〜500μmである
ことができる。
【0018】本発明の記録材料はトランスパレンシー及
びプリントの作製に用いることができる。これは層支持
体が透明又は不透明であることができることを意味し、
後者の場合、層支持体は白い反射性表面を有する。例え
ば白い、反射性顔料を含むことができる紙支持体が、場
合により記録層と記載の支持体の間の中間層においても
用いられる。透明の層支持体が用いられる場合、記載の
支持体は無色であることができ、あるいは例えば青い色
相で着色されていることができる。ハードコピー再現の
分野の場合、白い不透明支持体上の記録材料が用いられ
るが、医学的診断の場合、ライトボックスを用いた検査
のための黒いスライドが多くの場合に用いられる。
【0019】本発明に従って適している有機銀塩は実質
的に非−感光性である。脂肪族炭素鎖の炭素数が好まし
くは少なくとも12である脂肪族カルボン酸、いわゆる
脂肪酸の銀塩、例えばラウリン酸銀、パルミチン酸銀、
ステアリン酸銀、ヒドロキシステアリン酸銀、オレイン
酸銀及びベヘン酸銀が、米国特許第4,504,575
号に記載のドデシルスルホン酸銀及びヨーロッパ特許出
願227 141に記載のジ−(2−エチルヘキシル)
−スルホコハク酸銀と共に特に適している。
【0020】銀塩の還元のための適した有機還元剤は、
芳香族ジ−及びトリヒドロキシ化合物の場合のように
O、N又はC上に少なくとも1つの活性水素原子を有す
る有機化合物、例えばヒドロキノン及び置換ヒドロキノ
ン類、カテコール、ピロガロール、没食子酸及び没食子
酸塩類、アミノフェノール類、METOL(商品名)、
p−フェニレンジアミン類、アルコキシナフトール類、
例えば米国特許第3,094,417号に記載の4−メ
トキシ−1−ナフトール、3−ピラゾリジノン−型還元
剤、例えばPHENIDONE(商品名)、5−ピラゾ
リノン、1,3−インダンジオン誘導体、ヒドロキシテ
トロン酸類、ヒドロキシテトロン酸イミド類、ヒドロキ
シルアミン誘導体(例えば米国特許第4,082,90
1号を参照されたい)、ヒドラジン誘導体、Reduc
tone及びアスコルビン酸であり;米国特許第3,0
74,809号、第3,080,254号、第3,09
4,417号及び第3,887,378号も参照された
い。カテコール及びポリヒドロキシ−スピロ−ビス−イ
ンダン化合物が好ましい。還元剤は感熱画像層中に挿入
されるのが好ましいが、部分的に、又は全体的に隣接層
に埋め込まれることができ、そこからそれは有機銀塩を
有する層中に拡散することができる。
【0021】適した結合剤は主に天然、修飾天然又は合
成樹脂、例えばセルロース誘導体、例えばエチルセルロ
ース、セルロースエステル類、カルボキシメチルセルロ
ース、澱粉エーテル類、ガラクトマンナン、a,b−エ
チレン性不飽和化合物のポリマー、例えば塩化ポリビニ
ル、後−塩素化塩化ポリビニル、酢酸ビニルと塩化ビニ
リデンのコポリマー、塩化ビニルと酢酸ビニルのコポリ
マー、酢酸ポリビニル、及び部分的加水分解酢酸ポリビ
ニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールか
ら製造され、ビニルアルコール繰り返し単位の一部のみ
がアルデヒド、好ましくはポリビニルブチラールと反応
しているポリビニルアセタール類、アクリロニトリル及
びアクリルアミドのコポリマー、ポリアクリル酸エステ
ル、ポリメタクリル酸エステル、ならびにポリエチレ
ン、あるいはそれらの混合物である。Monsanto
USAによりBUTVAR B79の商品名で販売さ
れているような、少量のビニルアルコール単位を有する
ポリビニルブチラールが特に適した結合剤である。
【0022】光学濃度の高い領域で銀を有する中性の黒
画像を、及び低い濃度の領域において中性のグレーを得
るために、還元可能な銀塩及び還元剤は、サーモグラフ
ィー又はフォトサーモグラフィーから既知のいわゆるト
ナー物質と組み合わせて有利に用いることができる。適
したトナー物質は米国特許第4,082,901号に記
載の一般式に従うフタルイミド類及びフタラジノン類で
ある。米国特許第3,074,809号、第3,44
6,648号及び第3,844,797号に記載のトナ
ー物質も言及される。ベンズオキサジンジオン及びナフ
トオキサジンジオン型のヘテロ環式トナー化合物も特に
適したトナー物質である。
【0023】銀塩層における結合剤対有機銀塩の重量比
は0.2〜6が好ましい。この層の厚さは8μm〜32
μmであるのが好ましい。
【0024】水−もしくはアルコール−可溶性ポリマー
を有する層は障壁層として作用する。適したポリマーは
例えばポリビニルアルコール、部分的けん化酢酸ポリビ
ニル、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキシド、
ポリエチレンオキシド/ポリプロピレンオキシドコポリ
マー、セルロースエステル類及びセルロースエーテル類
である。ポリビニルアルコールが特に適している。障壁
層の厚さは0.1〜10μm、好ましくは0.2〜5μ
mである。
【0025】ロイコ色素層のために特に適したロイコ色
素は、例えばEP−A−0 155796、DE−A−
35 34 594及びDE−A−43 29 13
3、ならびに米国特許第3,957,288号、第4,
011,352号及び第5,206,118号に記載さ
れているようなフルオランの種類の色素である。
【0026】好ましいフルオラン−型ロイコ色素は以下
の一般式(A)のものである:
【0027】
【化1】
【0028】式中、R1は置換された形態の、例えばテ
トラヒドロフリル基で置換されたモノ−もしくはジアル
キルアミノ基であり、R2は水素、F、Cl、C1−C5
アルキル、C1−C5アルコキシ、フェニル又はベンジル
であり、R3は水素、C1−C4アルキル基、アルカリル
基、シクロアルキル基又はアリール基、例えばフェニル
基であり、R4はC1−C4アルキル基、アルカリル基、
シクロアルキル基又はアリール基、例えばフェニル基で
ある。
【0029】酸と反応すると着色化合物を与える他のロ
イコ色素はロイコクリスタルバイオレット、ロイコマラ
カイトグリーン、クリスタルバイオレットラクトン、ベ
ンゾイルロイコメチレンブルー、ならびに米国特許第
5,206,118号に記載のビスインドナフタリド類
及びカルバゾリルメタン類の種類の酸−感応性ロイコ色
素化合物である。
【0030】銀塩層の場合と同じ結合剤がロイコ色素層
のための結合剤として適している。塩化ビニル及び塩化
ビニリデンコポリマー、例えばポリ(塩化ビニル−コ−
酢酸ビニル)が特に適している。
【0031】記載の結合剤はワックス類又は「サーモ−
ソルベント(thermo−solvents)」とし
ても既知の「ヒートソルベント(heat solve
nts)」と組み合わせて用いることができ、それは高
温で画像銀を与える色素生成反応及び酸化還元反応の速
度を促進する。
【0032】本発明の目的の場合、「ヒートソルベン
ト」という用語は、50℃より低い温度で固体の形態で
あるが、約60℃から加熱領域においてそれが組み合わ
されている結合剤のための可塑剤として作用する、及び
/又は次いで発色反応パートナーの少なくとも1つのた
めの溶剤として作用する非−加水分解性有機材料を示
す。この目的に適した化合物は、例えば米国特許第3,
347,675号に記載のような1500〜20000
の平均相対分子量を有するポリエチレングリコールであ
る。ロイコ色素層の厚さは2〜25μm、好ましくは4
〜15μmである。
【0033】ロイコ色素のための適した現像薬は電子−
受容性又は酸的反応化合物である。以下を例として挙げ
ることができる:1,3−ビス−p−ヒドロキシ−クミ
ルベンゼン又は1,4−ビス−クミルベンゼン、p−ヒ
ドロキシ安息香酸ブチルエステル(PHBB)、ならび
にビスフェノール類、例えば4,4’−イソプロピリデ
ンジフェノール(ビスフェノールA)及びJourna
l of Imaging Technology,v
ol.16,no.6,December 1990,
page 235及びDE−A−35 34 594及
びDE−A−43 29 133に記載の類似化合物。
ロイコ色素のための現像薬として作用する他の適した酸
的反応化合物は芳香族オルト−カルボン酸のモノエステ
ル類、特にオルト−フタル酸のエチル半−エステルであ
り、それらは例えば米国特許第4,011,352号に
記載されている。
【0034】現像薬層はロイコ色素層の結合剤への可溶
化作用を有していない溶媒を用いて簡単に製造される。
現像薬層で用いられる結合剤は従って水−もしくはアル
コール−可溶性である。これらは修飾天然又は合成ポリ
マーであることができる。挙げることができる例はセル
ロース誘導体、ポリビニルピロリドン、ならびにビニル
ピロリドンと酢酸ビニルのコポリマーである。ニトロセ
ルロースは好ましい結合剤である。現像薬層の厚さは1
〜15μm、好ましくは3μm〜10μmである。
【0035】本発明の記録材料はもちろん、意図されて
いるこの用途の場合に既知のさらに別の層を含むことが
できる。かくして最上層として保護層(トップコート)
を適用するのが好ましい。この保護層の厚さは従来0.
05〜2.5μmである。
【0036】保護層は非−粘着性を有することができ、
それはポリシロキサン類、ポリシロキサン/ポリエーテ
ルブロックコポリマー又はフルオロポリマーを用いるこ
とにより得ることができる。保護層としてポリビニルア
ルコールも適している。
【0037】サーマルヘッドを用いて画像材料に書く
(writing)場合、熱−安定性保護層を適用する
のが好ましいことが証明された。この目的に適したポリ
マーは100℃より高い、好ましくは130℃より高い
軟化点を有する。ポリカーボネート、特にトリメチルシ
クロヘキシルビスフェノールポリカーボネートのホモ−
及びコポリマーが非常に適している。最後に記載したポ
リマーは特に高いグロス及び優れた画像鮮鋭度を有する
画像材料を生ずる。サーマルヘッドは接着又は摩耗の故
に画像材料により汚染されない。これらのポリマーのさ
らに別の利点は、それらが例えば有機溶液からの流延に
より加工するのが容易なことである。
【0038】本発明の記録材料は既知の方法を用いて製
造することができる。流延又はナイフコーティングによ
る製造が好ましい。水−もしくはアルコール−可溶性ポ
リマーを有する層、及び現像薬層は簡単に、水、アルコ
ール又は水/アルコール混合物から、例えばメチルアル
コール、エチルアルコール、イソプロピルアルコールか
ら流延することができる。銀塩層及びロイコ色素層の場
合は一般に非−水性溶媒が必要である。適した溶媒は例
えばアセトン、メチルエチルケトン、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ジクロロメタン、テトラクロロメタン
及び酢酸エチルである。
【0039】本発明の感熱記録材料は、例えばサーマル
ヘッドを用いて書き、高い光学濃度(Dmax>2)、優
れたグレースケール再現、高い鮮鋭度及び優れた安定性
の白黒画像を与えることができる。階調は、特に低濃度
の領域において、中間調再現のために、例えば身分証明
文書(identity documents)のポー
トレート再現のために、及び医学的診断において例えば
X−線、超音波又は核磁気共鳴(NMR)信号により作
られる画像の再現のために非常に適している。
【0040】「階調」という用語は、X−軸上の直線的
に増加する熱の量の関数(y−座標)として光学濃度
(D)をプロットする吸光曲線の勾配に関連する。この
目的で、異なる量の熱を隣接領域においてサーモグラフ
ィー材料上に、階段光学くさびの作成と類似の方法で適
用する。熱の直線的増加は、例えば記録材料上の種々の
点における加熱時間を直線的に増加させることにより達
成することができ、その場合単位時間(s)当たりの熱
の出力(J)を一定に保つ。別の場合、加熱時間を一定
に保ち、代わりに熱の出力を直線的方法で増加させるこ
とができる。
【0041】定義により、記載の吸光曲線のすべての勾
配又は傾きの値は一緒になってサーモグラフィー画像の
階調を与える。勾配は吸光曲線上の各点における傾きに
対応する。ガンマ値(γ)は記載の吸光曲線の最大勾配
であり、一般に吸光曲線のつま先(toe)の終わりと
肩の始まりの間の勾配に対応する。
【0042】赤外レーザーを用いて書くことも可能であ
り、その場合は記録材料に赤外線吸収剤が加えられる。
【0043】本発明の記録材料は環境に与えるその影響
に関しても特に有利である。
【0044】
【実施例】実施例1 (本発明に従う) 下記に記載の組成の銀塩層をメチルエチルケトン溶液か
ら、厚さが125μmの被覆ポリエチレンテレフタレー
ト基質上にナイフコーティングし、乾燥した: ベヘン酸銀 6.63g/m2 ポリビニルブチラール(ButvarRB79) 6.63g/m2 3,3,3’,3’−テトラメチル−5,6,5’,6’− テトラヒドロキシ−スピロ−ビス−インダン 1.26g/m2 3,4−ジヒドロ−2,4−ジオキソ−1,3,2H− ベンズオキサジン 0.50g/m2 次いでポリビニルアルコール(MoviolR18/8
8)の障壁層を水溶液から2.50g/m2の比率で適
用した。
【0045】以下の組成のロイコ色素層をその上にメチ
ルエチルケトン溶液から適用し、乾燥した: ロイコ色素、Yamada BlackRS 205 1.60g/m2 ポリ(塩化ビニル−コ−酢酸ビニル) 9.60g/m2 以下の組成の現像薬層をその上にメタノール溶液から適
用し、乾燥した: p−ヒドロキシ安息香酸ベンジルエステル 2.25g/m2 ニトロセルロース 2.25g/m2 TegoglideR410 0.30g/m2 実施例2 (本発明に従う) 以下の組成の記録材料を実施例1に記載の方法に従って
製造した。
【0046】基質:厚さが100μmの被覆ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム 銀塩層: ベヘン酸銀 6.63g/m2 ポリビニルブチラール(ButvarRB79) 6.63g/m2 3,3,3’,3’−テトラメチル−5,6,5’,6’− テトラヒドロキシ−スピロ−ビス−インダン 1.26g/m2 3,4−ジヒドロ−2,4−ジオキソ−1,3,2H− ベンズオキサジン 0.50g/m2 障壁層: ポリビニルアルコール(MoviolR18/88) 3.50g/m2 ロイコ色素層: ロイコ色素、Pergascript 2.40g/m2 ポリ(塩化ビニル−コ−酢酸ビニル) 8.80g/m2 現像薬層: p−ヒドロキシ安息香酸ベンジルエステル 3.75g/m2 ニトロセルロース 1.25g/m2 TegoglideR410 0.30g/m2 実施例3 (比較) 以下の組成の記録材料を実施例1に記載の方法に従って
製造した。
【0047】基質:厚さが100μmの被覆ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム 銀塩層: ベヘン酸銀 6.63g/m2 ポリビニルブチラール(ButvarRB79) 6.63g/m2 3,3,3’,3’−テトラメチル−5,6,5’,6’− テトラヒドロキシ−スピロ−ビス−インダン 1.26g/m2 3,4−ジヒドロ−2,4−ジオキソ−1,3,2H− ベンズオキサジン 0.50g/m2 トップコート層: ニトロセルロース 1.25g/m2 TegoglideR410 0.30g/m2 実施例4 16のグレーレベルを有する試験画像をサーマルヘッド
プリンター(Hitachi VY 100 ビデオプ
リンター)を用いて実施例1〜3の記録材料上に書い
た。各レベルの光学濃度を透過光により測定し、表にし
た。
【0048】
【表1】
【0049】表から明らかにわかる通り、本発明の記録
材料は特に低濃度においてグレーレベルの再現に非常に
適している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リユク・レーンデルス ベルギー2200ヘレンタールス・リヒタール トセベーク182

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体材料上に −有機銀塩及び有機銀塩のための有機還元剤の感熱画像
    形成組み合わせを有する少なくとも1層の結合剤層、な
    らびに −酸−感応性ロイコ色素及びロイコ色素のための現像薬
    として作用する酸性的に反応する化合物の感熱画像形成
    組み合わせを有する少なくとも1層の結合剤層又は一続
    きの結合剤層を含み、ロイコ色素及び現像薬が異なる層
    において、又は同じ層で互いに分離されて、互いに熱的
    相互作用する状態にあり、水−もしくはアルコール−可
    溶性ポリマーを有する層が一方の有機銀塩と有機銀塩の
    ための有機還元剤の組み合わせ、及び他方のロイコ色素
    と酸的反応化合物の組み合わせの間に配置されているこ
    とを特徴とする感熱画像記録材料。
  2. 【請求項2】 支持体材料上に少なくとも4層、すなわ
    ち 1.有機銀塩と有機銀塩のための有機還元剤の感熱画像
    形成組み合わせを有する結合剤層(銀塩層) 2.水−もしくはアルコール−可溶性ポリマーを有する
    層(障壁層) 3.ロイコ色素及びロイコ色素のための結合剤を有する
    層(ロイコ色素層)、ならびに 4.ロイコ色素のための現像薬及び水−もしくはアルコ
    ール−可溶性結合剤を有する層(現像薬層) を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像記録材
    料。
  3. 【請求項3】 銀塩層の厚さが8〜32μmであり、水
    −もしくはアルコール−可溶性ポリマーの層の厚さが1
    〜10μmであり、ロイコ色素層の厚さが2〜25μm
    であり、現像薬層の厚さが0.1〜10μmであること
    を特徴とする請求項2に記載の画像記録材料。
  4. 【請求項4】 障壁層がポリビニルアルコールを含むこ
    とを特徴とする請求項2および3の1つに記載の画像記
    録材料。
  5. 【請求項5】 現像薬層の結合剤がニトロセルロースで
    あることを特徴とする請求項2及び3の1つに記載の画
    像記録材料。
  6. 【請求項6】 すべての層を溶液から連続的に流延する
    ことを特徴とする請求項1及び2の1つに記載の感熱画
    像記録材料の製造法。
JP8272874A 1995-09-28 1996-09-25 感熱記録材料 Pending JPH09109550A (ja)

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