JPH09109250A - 熱可塑性管屈曲用の携帯用加熱方法とその装置 - Google Patents
熱可塑性管屈曲用の携帯用加熱方法とその装置Info
- Publication number
- JPH09109250A JPH09109250A JP29187295A JP29187295A JPH09109250A JP H09109250 A JPH09109250 A JP H09109250A JP 29187295 A JP29187295 A JP 29187295A JP 29187295 A JP29187295 A JP 29187295A JP H09109250 A JPH09109250 A JP H09109250A
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- Japan
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- cylinder
- heater
- heating
- hot air
- heat distribution
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- Drying Of Solid Materials (AREA)
- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 熱可塑性合成樹脂製管に対する従来の加熱シ
ートは、被加熱管の外周に巻くため、放熱して熱効率が
悪く、汚れやすい。また、加熱部分が見えぬため焦がす
ことがあるし、加熱シートが邪魔して加熱中に曲げるこ
とができない。 【解決手段】 全体としは細長い加熱筒1部分とそれに
連結する送風管2と送風機3とでなる。そして、細長い
円錐状体4の先端の軸線上にヒータ5が配され、軸線を
中心とした円錐状体4とヒータ5との周囲に、ヒータ5
周上から円錐状体4の円錐底6に近づくにしたがって熱
気がより多く流出するようになした多くの孔7を有した
配熱円筒8があり、その両端には熱風抑止板9を設けて
成った加熱筒1部分を、屈曲しようとする部分まで挿入
してから送風機3とヒータ5に通電して加熱する方法と
その装置とした。
ートは、被加熱管の外周に巻くため、放熱して熱効率が
悪く、汚れやすい。また、加熱部分が見えぬため焦がす
ことがあるし、加熱シートが邪魔して加熱中に曲げるこ
とができない。 【解決手段】 全体としは細長い加熱筒1部分とそれに
連結する送風管2と送風機3とでなる。そして、細長い
円錐状体4の先端の軸線上にヒータ5が配され、軸線を
中心とした円錐状体4とヒータ5との周囲に、ヒータ5
周上から円錐状体4の円錐底6に近づくにしたがって熱
気がより多く流出するようになした多くの孔7を有した
配熱円筒8があり、その両端には熱風抑止板9を設けて
成った加熱筒1部分を、屈曲しようとする部分まで挿入
してから送風機3とヒータ5に通電して加熱する方法と
その装置とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、硬質ポリ塩化ビ
ニル管に代表されるような熱可塑性合成樹脂製管(以下
熱可塑性管と称する)を屈曲するときに使用する加熱装
置とその方法に関する。特に、携帯して工事現場にて作
業するときに用いて効力を発揮するものである。
ニル管に代表されるような熱可塑性合成樹脂製管(以下
熱可塑性管と称する)を屈曲するときに使用する加熱装
置とその方法に関する。特に、携帯して工事現場にて作
業するときに用いて効力を発揮するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より熱可塑性合成樹脂として、ポリ
塩化ビニル・ポリ酢酸ビニル・ポリスチレン・ポリエチ
レン等があり、それらは家庭用品、業務用品等その使用
目的によって選択されるが、ここでは業務用パイプとし
て、しかも直径が50mmを超えるようなものについて述べ
ることにする。このような業務用パイプとしては、硬質
ポリ塩化ビニル管が多用されている。そして、この硬質
ポリ塩化ビニル管の屈曲には、加熱によって軟化させて
からベンダによって行っていた。その加熱の方法には色
々あるが、電気・電話や水道・排水等の配管工事では作
業現場で実作業をしなければならないことが多い。
塩化ビニル・ポリ酢酸ビニル・ポリスチレン・ポリエチ
レン等があり、それらは家庭用品、業務用品等その使用
目的によって選択されるが、ここでは業務用パイプとし
て、しかも直径が50mmを超えるようなものについて述べ
ることにする。このような業務用パイプとしては、硬質
ポリ塩化ビニル管が多用されている。そして、この硬質
ポリ塩化ビニル管の屈曲には、加熱によって軟化させて
からベンダによって行っていた。その加熱の方法には色
々あるが、電気・電話や水道・排水等の配管工事では作
業現場で実作業をしなければならないことが多い。
【0003】そこで、携帯して便利なものとして例えば
NTT筑波フイールド技術開発センタが開発した図3に
示すような加熱工具が用いられている。これは、消費電
力がAC 100Vの 800Wで、現場の携帯発電機や商用電
源を利用するものである。その構成は、電源コントロー
ル11からコネクタ12を介して 830×330 大の加熱シート
13に内蔵したヒータ線に通電して発熱させるもので、熱
可塑性管の屈曲したい部分を、外側から加熱シート13で
包んで加熱軟化させるものである。14は熱可塑性管を包
むときの止めバンドである。
NTT筑波フイールド技術開発センタが開発した図3に
示すような加熱工具が用いられている。これは、消費電
力がAC 100Vの 800Wで、現場の携帯発電機や商用電
源を利用するものである。その構成は、電源コントロー
ル11からコネクタ12を介して 830×330 大の加熱シート
13に内蔵したヒータ線に通電して発熱させるもので、熱
可塑性管の屈曲したい部分を、外側から加熱シート13で
包んで加熱軟化させるものである。14は熱可塑性管を包
むときの止めバンドである。
【0004】この加熱工具は、50〜 200℃まで自由に選
定できるが、ポリ塩化ビニル管でも径が75mmともなる
と、目盛りが130 ℃では新品なら10分程度で済むときも
あるけれど、古い管だと1時間近くも掛かる場合があ
り、150 ℃では時として焦げや変色してしまうことがあ
る。その焦げや変色具合も加熱中は見ることができな
い。したがって、低温で加熱するから軟化するまでに時
間を要することとなり、作業現場は地下管路建設が主だ
から、加熱シート13が土砂等にて直ぐ汚れてしまうの
で、汚れた儘での再使用はいやがられる等々で、使用し
たがらないのが現状である。
定できるが、ポリ塩化ビニル管でも径が75mmともなる
と、目盛りが130 ℃では新品なら10分程度で済むときも
あるけれど、古い管だと1時間近くも掛かる場合があ
り、150 ℃では時として焦げや変色してしまうことがあ
る。その焦げや変色具合も加熱中は見ることができな
い。したがって、低温で加熱するから軟化するまでに時
間を要することとなり、作業現場は地下管路建設が主だ
から、加熱シート13が土砂等にて直ぐ汚れてしまうの
で、汚れた儘での再使用はいやがられる等々で、使用し
たがらないのが現状である。
【0005】また、当然加熱中での曲げ作業は、加熱シ
ート13が邪魔してできないし、場所によっては複数本を
隣接して配管する場合があるが、隣接配管後の曲げは当
然できない。そこで、上記のような加熱工具を用いず
に、焚き火とか通称プラジェットと言う強力ドライヤを
用いたり、更にはガスバーナ・トーチランプなどを使用
しているのが実態である。
ート13が邪魔してできないし、場所によっては複数本を
隣接して配管する場合があるが、隣接配管後の曲げは当
然できない。そこで、上記のような加熱工具を用いず
に、焚き火とか通称プラジェットと言う強力ドライヤを
用いたり、更にはガスバーナ・トーチランプなどを使用
しているのが実態である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のような加熱工具
を用いれば、加熱シート13が外気に触れているので冷め
やすく、管の太さや古さによっては時間が掛かる。ま
た、焦げの程度が加熱中には見ることができないし、作
業現場によっては直ぐ汚れてしまう。当然、加熱シート
13が邪魔して加熱中に曲げることは無理だし、隣接して
の配管後の曲げ作業はできない。また、強力ドライヤを
使っても管の太いものでは、熱の退散や放散が大きくて
時間が掛かるし、焚き火やガスバーナ・トーチランプで
はちょっとのことで焦げてしまう上危険である。この発
明は、以上の諸欠点を解決し、熱可塑性管の品質を損な
わず、しかも直火を使用しない安全な加熱をするために
なされたものである。
を用いれば、加熱シート13が外気に触れているので冷め
やすく、管の太さや古さによっては時間が掛かる。ま
た、焦げの程度が加熱中には見ることができないし、作
業現場によっては直ぐ汚れてしまう。当然、加熱シート
13が邪魔して加熱中に曲げることは無理だし、隣接して
の配管後の曲げ作業はできない。また、強力ドライヤを
使っても管の太いものでは、熱の退散や放散が大きくて
時間が掛かるし、焚き火やガスバーナ・トーチランプで
はちょっとのことで焦げてしまう上危険である。この発
明は、以上の諸欠点を解決し、熱可塑性管の品質を損な
わず、しかも直火を使用しない安全な加熱をするために
なされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】先ず、この発明の方法に
ついて、図1と図2にて説明する。全体としては細長い
加熱筒1部分と、それに連結する送風管2と送風機3と
でなっている。そして、加熱筒1の構成として、細長い
円錐状体4の先端の軸線上にヒータ5が配され、その軸
線を中心とした円錐状体4とヒータ5との周囲に、ヒー
タ5周上から円錐体状4の円錐底6に近づくにしたがっ
て熱気がより多く流出するようにした多くの孔7を有し
た配熱円筒8があり、その配熱円筒8の両端近傍には被
加熱体である熱可塑性管内径に近い外径の熱風抑止板9
を設けて成って加熱筒1部分としたものを、被加熱体で
ある熱可塑性管内の屈曲しようとする部分まで挿入して
から送風機3とヒータ5に通電して加熱する熱可塑性管
屈曲用の携帯用加熱方法としたのである。また、加熱筒
1の配熱円筒8の周囲に、より熱風の分散を図るため
に、パンチングボード筒10を付加した加熱筒1部分を用
いて、上記同様にして加熱する方法もよい。
ついて、図1と図2にて説明する。全体としては細長い
加熱筒1部分と、それに連結する送風管2と送風機3と
でなっている。そして、加熱筒1の構成として、細長い
円錐状体4の先端の軸線上にヒータ5が配され、その軸
線を中心とした円錐状体4とヒータ5との周囲に、ヒー
タ5周上から円錐体状4の円錐底6に近づくにしたがっ
て熱気がより多く流出するようにした多くの孔7を有し
た配熱円筒8があり、その配熱円筒8の両端近傍には被
加熱体である熱可塑性管内径に近い外径の熱風抑止板9
を設けて成って加熱筒1部分としたものを、被加熱体で
ある熱可塑性管内の屈曲しようとする部分まで挿入して
から送風機3とヒータ5に通電して加熱する熱可塑性管
屈曲用の携帯用加熱方法としたのである。また、加熱筒
1の配熱円筒8の周囲に、より熱風の分散を図るため
に、パンチングボード筒10を付加した加熱筒1部分を用
いて、上記同様にして加熱する方法もよい。
【0008】次に、この発明の装置について述べる。全
体としては細長い加熱筒1部分と、それに連結する送風
管2と送風機3とでなり、その加熱筒1の構成として細
長い円錐状体4の先端の軸線上にヒータ5が配され、そ
の軸線を中心とした円錐状体4とヒータ5との周囲に、
ヒータ5周上から円錐体状4の円錐底6に近づくにした
がって熱気がより多く流出するようになした多くの孔7
を有した配熱円筒8があり、その配熱円筒8の両端近傍
には被加熱体である熱可塑性管内径に近い熱風抑止板9
を設けて成なる熱可塑性管屈曲用の携帯用加熱装置であ
る。
体としては細長い加熱筒1部分と、それに連結する送風
管2と送風機3とでなり、その加熱筒1の構成として細
長い円錐状体4の先端の軸線上にヒータ5が配され、そ
の軸線を中心とした円錐状体4とヒータ5との周囲に、
ヒータ5周上から円錐体状4の円錐底6に近づくにした
がって熱気がより多く流出するようになした多くの孔7
を有した配熱円筒8があり、その配熱円筒8の両端近傍
には被加熱体である熱可塑性管内径に近い熱風抑止板9
を設けて成なる熱可塑性管屈曲用の携帯用加熱装置であ
る。
【0009】なお、ヒータ5は、通常用いる抵抗式ヒー
タで十分だが、遠赤外線を効率よく発生するヒータとす
るに越したことはない。また、ヒータ5から発生する熱
風は、当然にヒータ5から離れる程、温度は下がるか
ら、離れるに従ってより多くの熱風量を与えるようにす
る必要がある。そのために配熱円筒8の孔7は、ヒータ
5周上から円錐体状4の円錐底6に近づくにしたがって
熱気がより多く流出するようにするのである。その手段
の一つとして、孔7の数を円錐底6に近づくに従って多
くしたものとするもよい。
タで十分だが、遠赤外線を効率よく発生するヒータとす
るに越したことはない。また、ヒータ5から発生する熱
風は、当然にヒータ5から離れる程、温度は下がるか
ら、離れるに従ってより多くの熱風量を与えるようにす
る必要がある。そのために配熱円筒8の孔7は、ヒータ
5周上から円錐体状4の円錐底6に近づくにしたがって
熱気がより多く流出するようにするのである。その手段
の一つとして、孔7の数を円錐底6に近づくに従って多
くしたものとするもよい。
【0010】又は、他の手段として、孔7の大きさを円
錐底6に近づくにしたがって大きくしたものとするもよ
い。勿論両者の混合でもよいことは言うまでもない。
錐底6に近づくにしたがって大きくしたものとするもよ
い。勿論両者の混合でもよいことは言うまでもない。
【0011】被加熱体の材質やその厚さによっては、よ
り熱風吹き出しの分散化、均一化を図るために、加熱筒
1の配熱円筒8の周囲に配熱円筒8の孔7よりは小さい
パンチング孔15を一面に有したパンチングボード筒10を
付加したものとしてもよい。なお、上記配熱円筒8やパ
ンチングボード筒10の材質を、遠赤外線を発生しやすい
ものとするに越したことはない。
り熱風吹き出しの分散化、均一化を図るために、加熱筒
1の配熱円筒8の周囲に配熱円筒8の孔7よりは小さい
パンチング孔15を一面に有したパンチングボード筒10を
付加したものとしてもよい。なお、上記配熱円筒8やパ
ンチングボード筒10の材質を、遠赤外線を発生しやすい
ものとするに越したことはない。
【0012】
【発明の実施の形態】作業現場にて、加熱筒1の部分を
熱可塑性管内の屈曲したい部分まで挿入して電源を入れ
ると、送風機3から空気流が送風管2を通って、加熱筒
1内のヒータ5にて急速加熱され、その熱流は図1に示
す矢印のように円錐体状4の円錐底6に向けて徐々に放
射状に広がり、配熱円筒8のそれぞれの孔7から噴出し
て熱可塑性管の内周面16を加熱する。
熱可塑性管内の屈曲したい部分まで挿入して電源を入れ
ると、送風機3から空気流が送風管2を通って、加熱筒
1内のヒータ5にて急速加熱され、その熱流は図1に示
す矢印のように円錐体状4の円錐底6に向けて徐々に放
射状に広がり、配熱円筒8のそれぞれの孔7から噴出し
て熱可塑性管の内周面16を加熱する。
【0013】その際、加熱筒1と送風管2は、熱風抑止
板9の周囲が熱可塑性管の内周面16に当接して保持され
ているが、焦げを防止するために、送風管2を手で握っ
て熱可塑性管の長さ方向に往復動させながら加熱した方
が好ましい。勿論、熱風の温度が低いなら、その儘時間
まで放置しておけばよい。
板9の周囲が熱可塑性管の内周面16に当接して保持され
ているが、焦げを防止するために、送風管2を手で握っ
て熱可塑性管の長さ方向に往復動させながら加熱した方
が好ましい。勿論、熱風の温度が低いなら、その儘時間
まで放置しておけばよい。
【0014】なお、パンチングボード筒10が付加されて
いるものは、配熱円筒8の孔7より出た熱風が、パンチ
ングボード筒10のパンチング孔15でない平板部分に当た
って分散され、図1の拡大図に示すように、配熱円筒8
の孔7より小さいパンチング孔15から流出する。したが
って、パンチングボード筒10があるものは、熱風が更に
分散され均一化されて熱可塑性管の内周面16を加熱する
ことになるから、熱可塑性管の材質や管厚によってその
付加の可否を決めればよい。
いるものは、配熱円筒8の孔7より出た熱風が、パンチ
ングボード筒10のパンチング孔15でない平板部分に当た
って分散され、図1の拡大図に示すように、配熱円筒8
の孔7より小さいパンチング孔15から流出する。したが
って、パンチングボード筒10があるものは、熱風が更に
分散され均一化されて熱可塑性管の内周面16を加熱する
ことになるから、熱可塑性管の材質や管厚によってその
付加の可否を決めればよい。
【0015】
【実施例】以下、この発明の実施例について図1と図2
に基づいて説明する。図1は、加熱筒1の全長を700mm
、外径を45mmとし、円錐体状4の長さを600mmとした。
また、送風管2は硬質の直状耐熱合成樹脂管を採用し、
(株) 石崎電機製作所製の強力ドライヤであるSURE
プラジェットPJ− 214Aを送風機3とヒータ5とに分
解、そのヒータ5は 100V 1,020Wである。なお、加熱
の程度を自動調節できるように、サーモカプルやタイマ
を設けるもよいだろう。
に基づいて説明する。図1は、加熱筒1の全長を700mm
、外径を45mmとし、円錐体状4の長さを600mmとした。
また、送風管2は硬質の直状耐熱合成樹脂管を採用し、
(株) 石崎電機製作所製の強力ドライヤであるSURE
プラジェットPJ− 214Aを送風機3とヒータ5とに分
解、そのヒータ5は 100V 1,020Wである。なお、加熱
の程度を自動調節できるように、サーモカプルやタイマ
を設けるもよいだろう。
【0016】円錐体状4と配熱円筒8とは、ステンレス
板で作り、その配熱円筒8の孔7の直径は8mmとした
が、前述したごとく孔7の数と大きさとで熱風噴出量の
均一化を図るのであるから、孔7径は風速等との関係で
設計すればよいことである。なお、図1を見れば分かる
ように、円錐底6そのものは補強のために設けてあるの
であって、必ずしもこの発明に必要とはしないものであ
る。
板で作り、その配熱円筒8の孔7の直径は8mmとした
が、前述したごとく孔7の数と大きさとで熱風噴出量の
均一化を図るのであるから、孔7径は風速等との関係で
設計すればよいことである。なお、図1を見れば分かる
ように、円錐底6そのものは補強のために設けてあるの
であって、必ずしもこの発明に必要とはしないものであ
る。
【0017】パンチングボード筒10は、パンチング孔15
径が2.5mm の市販のパンチングボードを円筒としたもの
であり、慣用手段で配熱円筒8上に取捨自在とした。
径が2.5mm の市販のパンチングボードを円筒としたもの
であり、慣用手段で配熱円筒8上に取捨自在とした。
【0018】熱風抑止板9は、石綿板やFRPのような
耐熱性材を主体とし、被加熱管の内径によって使い分け
る必要があるので、それぞれの直径のものを準備してお
く。そして、鍔面には熱風を逃すための適当大の逃し孔
17が設けてある。勿論、熱風抑止板9の形状を、円形以
外の星形や多角形とすれば、逃し孔17は不要となる。
耐熱性材を主体とし、被加熱管の内径によって使い分け
る必要があるので、それぞれの直径のものを準備してお
く。そして、鍔面には熱風を逃すための適当大の逃し孔
17が設けてある。勿論、熱風抑止板9の形状を、円形以
外の星形や多角形とすれば、逃し孔17は不要となる。
【0019】図例での送風管2は、硬質な直状管として
描いてあるが、これは或る部分より可とう性のある例え
ば金属性の蛇腹管とするなり、やや硬質な耐熱ゴム管の
ようなものとするもよい。これらのことは、その連結手
段と共に自由である。ただし、あまり軟らかいものとす
ると、曲がってしまい管内へ押し込めなくなってしまう
から注意を要する。
描いてあるが、これは或る部分より可とう性のある例え
ば金属性の蛇腹管とするなり、やや硬質な耐熱ゴム管の
ようなものとするもよい。これらのことは、その連結手
段と共に自由である。ただし、あまり軟らかいものとす
ると、曲がってしまい管内へ押し込めなくなってしまう
から注意を要する。
【0020】
【発明の効果】この発明の加熱工具を用いれば、熱可塑
性管の内部から加熱することになるから、熱の退散や放
散が少ないので熱効率がよく、短時間の加熱で済む。ま
た、熱可塑性管を加熱中に外から見ることができるか
ら、焦げの酷くなるのを防ぐことができるし、送風管2
を握って手で動かしながら加熱できるので、焦げを未然
に防止できやすい。また、従来のような熱可塑性管の外
側で使用する加熱シート13のようではないから、汚れた
作業現場でも何時までも綺麗に保つことができるし、コ
ンパクトだから携帯用として非常に便利である。更に、
加熱工具が管内だから、送風管2に可とう性のあるもの
を用いれば、加熱の程度を見ながら加熱中に曲げること
もできるし、隣接しての配管後の曲げ作業も可能となる
など数々の利点を有した有益な発明である。
性管の内部から加熱することになるから、熱の退散や放
散が少ないので熱効率がよく、短時間の加熱で済む。ま
た、熱可塑性管を加熱中に外から見ることができるか
ら、焦げの酷くなるのを防ぐことができるし、送風管2
を握って手で動かしながら加熱できるので、焦げを未然
に防止できやすい。また、従来のような熱可塑性管の外
側で使用する加熱シート13のようではないから、汚れた
作業現場でも何時までも綺麗に保つことができるし、コ
ンパクトだから携帯用として非常に便利である。更に、
加熱工具が管内だから、送風管2に可とう性のあるもの
を用いれば、加熱の程度を見ながら加熱中に曲げること
もできるし、隣接しての配管後の曲げ作業も可能となる
など数々の利点を有した有益な発明である。
【図1】この発明の一実施例による加熱工具の使用状態
を示す例で、送風機部分を省略した側面断面図である。
を示す例で、送風機部分を省略した側面断面図である。
【図2】この発明の一実施例の全体を示す斜視図であ
る。
る。
【図3】従来法による加熱工具を示す斜視図である。
1 加熱筒 2 送風管 3 送風機 4 円錐状体 5 ヒータ 6 円錐底 7 孔 8 配熱円筒 9 熱風抑止板 10 パンチングボード筒
Claims (6)
- 【請求項1】 全体としては細長い加熱筒(1) 部分と、
それに連結する送風管(2) と送風機(3) とでなり、該加
熱筒(1) の構成として細長い円錐状体(4) の先端の軸線
上にヒータ(5) が配され、該軸線を中心とした該円錐状
体(4) と上記ヒータ(5) との周囲に、上記ヒータ(5) 周
上から上記円錐体状(4) の円錐底(6)に近づくにしたが
って熱気がより多く流出するようになした多くの孔(7)
を有した配熱円筒(8) があり、該配熱円筒(8) の両端近
傍には被加熱体である熱可塑性管内径に近い外径の熱風
抑止板(9) を設けて成った上記加熱筒(1) 部分を、被加
熱体である熱可塑性管内の屈曲しようとする部分まで挿
入してから、上記送風機(3) と上記ヒータ(5) に通電し
て加熱する熱可塑性管屈曲用の携帯用加熱方法。 - 【請求項2】 配熱円筒(8) の周囲に、パンチングボー
ド筒(10)を付加した加熱筒(1) 部分を用いた請求項1記
載の熱可塑性管屈曲用の携帯用加熱方法。 - 【請求項3】 全体としては細長い加熱筒(1) 部分と、
それに連結する送風管(2) と送風機(3) とでなり、該加
熱筒(1) の構成として細長い円錐状体(4) の先端の軸線
上にヒータ(5) が配され、該軸線を中心として該円錐状
体(4) と上記ヒータ(5) との周囲に、上記ヒータ(5) 周
上から上記円錐体状(4) の円錐底(6)に近づくにしたが
って熱気がより多く流出するようになした多くの孔(7)
を有した配熱円筒(8) があり、該配熱円筒(8) の両端近
傍には被加熱体である熱可塑性管内径に近い外径を有す
る熱風抑止板(9) を設けて成る熱可塑性管屈曲用の携帯
用加熱装置。 - 【請求項4】 ヒータ(5) 周上から上記円錐体状(4) の
円錐底(6) に近づくにしたがって熱気がより多く流出す
るようにする手段として、孔(7) の数を円錐底(6) に近
づくにしたがって多くした請求項3記載の熱可塑性管屈
曲用の携帯用加熱装置。 - 【請求項5】 ヒータ(5) 周上から上記円錐体状(4) の
円錐底(6) に近づくにしたがって熱気がより多く流出す
るようにする手段として、孔(7) の大きさを円錐底(6)
に近づくにしたがって大きくした請求項3記載の熱可塑
性管屈曲用の携帯用加熱装置。 - 【請求項6】 加熱筒(1) の配熱円筒(8) 周囲に、パン
チングボード筒(10)を付加した加熱筒(1) 部分とした請
求項3乃至請求項5のいずれかに記載の熱可塑性管屈曲
用の携帯用加熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29187295A JPH09109250A (ja) | 1995-10-14 | 1995-10-14 | 熱可塑性管屈曲用の携帯用加熱方法とその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29187295A JPH09109250A (ja) | 1995-10-14 | 1995-10-14 | 熱可塑性管屈曲用の携帯用加熱方法とその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09109250A true JPH09109250A (ja) | 1997-04-28 |
Family
ID=17774534
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29187295A Pending JPH09109250A (ja) | 1995-10-14 | 1995-10-14 | 熱可塑性管屈曲用の携帯用加熱方法とその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09109250A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002361728A (ja) * | 2001-06-08 | 2002-12-18 | Miyaden Co Ltd | 樹脂パイプの整形装置及び整形方法 |
CN102490352A (zh) * | 2011-12-02 | 2012-06-13 | 曹如锋 | 大口径环氧树脂管道内固化成型模具及制作工艺 |
-
1995
- 1995-10-14 JP JP29187295A patent/JPH09109250A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002361728A (ja) * | 2001-06-08 | 2002-12-18 | Miyaden Co Ltd | 樹脂パイプの整形装置及び整形方法 |
CN102490352A (zh) * | 2011-12-02 | 2012-06-13 | 曹如锋 | 大口径环氧树脂管道内固化成型模具及制作工艺 |
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