JPH09108865A - レーザ溶接装置 - Google Patents

レーザ溶接装置

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JPH09108865A
JPH09108865A JP7274354A JP27435495A JPH09108865A JP H09108865 A JPH09108865 A JP H09108865A JP 7274354 A JP7274354 A JP 7274354A JP 27435495 A JP27435495 A JP 27435495A JP H09108865 A JPH09108865 A JP H09108865A
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welding
height
welded portion
reciprocating
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JP7274354A
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Inventor
Masahiro Katayama
雅弘 片山
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、被加工物の表裏両面の被溶接部の
高さに基づいて溶接条件を修正することにより、溶接の
健全性の確保を図る。 【解決手段】 移動手段(23)が溶接の進行に追従し
て移動し、被溶接部高さ測定手段(21,22)が、被
加工物(5)の表面及び裏面に個別に対向して移動手段
に取付けられ、レーザ光の照射された被溶接部(9)の
高さを非接触で測定し、溶接状態判定手段(25)が、
この被溶接部高さ測定手段による測定結果に基づいて、
被加工物の表面及び裏面の余盛りの有無を判定し、この
判定の結果、表面及び裏面に余盛りが有るとき、溶接良
と判定し、表面及び裏面のいずれかに余盛りが無いと
き、溶接不良と判定するレーザ溶接装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被加工物をレーザ
光にて溶接するレーザ溶接装置に係わり、特に、表裏両
面のビード高さに基づいて溶接条件を修正することによ
り、溶接の健全性を確保し得るレーザ溶接装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、被加工物を溶接する分野では、レ
ーザ光を照射して被加工物を溶接するレーザ溶接装置が
用いられている。図17はこの種のレーザ溶接装置の構
成を模式的に示すブロック図である。このレーザ溶接装
置では、レーザ発振器1により発振されたレーザ光が2
枚のベンダーミラー2,3を介して加工速度制御装置4
に入射され、加工速度制御装置4内にてベンダーミラー
1 を介して集光ミラー(又はレンズ)42 に入射さ
れ、集光ミラー42 で集光されて被加工物5のレーザ照
射位置6に出射される。レーザ照射位置6にはスポット
が形成される。
【0003】一方、被加工物5は、溶接される部分の溶
接線7がレーザ照射位置6に位置するように設定されて
いる。レーザ照射位置6は、加工速度制御装置4によ
り、溶接線7に沿って適切な速度で移動される。
【0004】レーザ照射位置6では、フィラワイヤが適
切な供給速度でワイヤ供給装置8から供給され、このフ
ィラワイヤの補充により、被加工物5に含まれる物質の
蒸発による強度不足や被溶接部9のへこみが阻止されて
いる。
【0005】また、レーザ照射位置6では、シールドガ
スが適切な流量でシールドガス供給装置10から吹付け
られ、被加工物の不純物汚染や表面酸化が阻止されてい
る。これら、溶接の進行速度、フィラワイヤ供給速度並
びにシールドガス流量は溶接条件を構成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ようなレーザ溶接装置では、溶接速度やフィラワイヤ供
給速度が不適切な値に設定された場合、図18に示すよ
うに被溶接部9にてビード11が貫通せずに裏面に余盛
りがなく、あるいは、図19に示すようにビード11が
へこんで表面に余盛りがないといった不健全なビード1
1が形成され、強度不足や亀裂発生などの不良原因とな
る可能性がある。
【0007】また、シールドガス流量が不適切である
と、ビード11が荒れて波打った形状となってしまう。
そこで、実際には、被加工物を用い、適切な溶接条件を
見つけるまで実験が繰り返され、実験により得られた溶
接条件によって本番の溶接が行なわれている。
【0008】しかし、溶接開始時には溶接条件が適切な
値であっても、溶接中、レーザ出力やモードの若干の変
化があると、ビード11が不良になってしまう。同様
に、長時間運転していると、熱レンズ効果又はその他の
効果によりレーザ照射位置6が若干変化する場合があ
る。
【0009】本発明は上記実情を考慮してなされたもの
で、被加工物の表裏両面の被溶接部の高さに基づいて溶
接条件を修正することにより、溶接の健全性を確保し得
るレーザ溶接装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に対応する発明
は、レーザ光を被加工物の表面に照射して前記被加工物
を溶接するレーザ溶接装置において、前記溶接の進行に
追従して移動する移動手段と、前記被加工物の表面及び
裏面に個別に対向して前記移動手段に取付けられ、前記
レーザ光の照射された被溶接部の高さを非接触で測定す
る被溶接部高さ測定手段と、この被溶接部高さ測定手段
による測定結果に基づいて、前記被加工物の表面及び裏
面の余盛りの有無を判定し、この判定の結果、前記表面
及び裏面に余盛りが有るとき、溶接良と判定し、前記表
面及び裏面のいずれかに余盛りが無いとき、溶接不良と
判定する溶接状態判定手段とを備えたレーザ溶接装置で
ある。
【0011】また、請求項2に対応する発明は、請求項
1に対応するレーザ溶接装置において、前記溶接状態判
定手段により溶接不良と判定されたとき、基準の余盛り
高さと前記被溶接部の高さとを比較し、この比較結果に
基づいて、前記溶接の進行速度又はフィラワイヤの供給
速度のいずれかの変更指令を生成する進行/供給変更手
段と、前記進行/供給変更手段により生成される変更指
令に基づいて、前記溶接の進行速度を制御する溶接速度
制御手段と、前記進行/供給変更手段により生成される
変更指令に基づいて、前記フィラワイヤの供給速度を制
御するワイヤ供給制御手段とを備えたレーザ溶接装置で
ある。
【0012】さらに、請求項3に対応する発明は、請求
項1に対応するレーザ溶接装置において、前記被溶接部
高さ測定手段による測定結果に基づいて、前記被溶接部
の高さの変化が所定の粗さ許容範囲にあるか否かを判定
し、前記被溶接部の高さの変化が前記粗さ許容範囲に無
いと判定したとき、シールドガス減少指令を生成する粗
さ判定手段と、前記粗さ判定手段により生成されるシー
ルドガス減少指令に基づいて、シールドガス流量を減少
させるシールドガス流量制御手段とを備えたレーザ溶接
装置である。
【0013】また、請求項4に対応する発明は、請求項
1に対応するレーザ溶接装置において、前記溶接の進行
に追従して移動する追従移動部を有し、且つ前記被加工
物の裏面に対向するように前記追従移動部に取付けられ
て前記溶接の進行とは略直交する方向に往復する往復部
を有する直交往復追従手段と、この直交往復追従手段の
往復部に取付けられ、被溶接部の高さを非接触で測定す
る往復測定手段と、この往復測定手段により測定された
被溶接部の高さと前記往復部の位置との対応関係が変化
したか否かを判定し、前記判定の結果、前記対応関係に
変化があるとき、この対応関係の変化に対応して前記レ
ーザ光の照射位置を修正するための照射位置修正信号を
出力する照射位置修正手段とを備えたレーザ溶接装置で
ある。
【0014】さらに、請求項5に対応する発明は、レー
ザ光を被加工物の表面に照射して前記被加工物を溶接す
るレーザ溶接装置において、前記溶接の進行に追従して
移動する移動手段と、前記被加工物の表面及び裏面に個
別に対向して前記移動手段に取付けられ、前記レーザ光
の照射された被溶接部の高さを非接触で測定する被溶接
部高さ測定手段と、この被溶接部高さ測定手段による測
定結果に基づいて、前記被加工物の表面及び裏面の余盛
りの有無を判定し、この判定の結果、前記表面及び裏面
に余盛りが有るとき、溶接良と判定し、前記表面及び裏
面のいずれかに余盛りが無いとき、溶接不良と判定する
溶接状態判定手段と、この溶接状態判定手段により溶接
不良と判定されたとき、基準の余盛り高さと前記被溶接
部の高さとを比較し、この比較結果に基づいて、前記溶
接の進行速度又はフィラワイヤの供給速度のいずれかの
変更指令を生成する進行/供給変更手段と、この進行/
供給変更手段により生成される変更指令に基づいて、前
記溶接の進行速度を制御する溶接速度制御手段と、前記
進行/供給変更手段により生成される変更指令に基づい
て、前記フィラワイヤの供給速度を制御するワイヤ供給
制御手段と、前記被溶接部高さ測定手段による測定結果
に基づいて、前記被溶接部の高さの変化が所定の粗さ許
容範囲にあるか否かを判定し、前記被溶接部の高さの変
化が前記粗さ許容範囲に無いと判定したとき、シールド
ガス減少指令を生成する粗さ判定手段と、前記粗さ判定
手段により生成されるシールドガス減少指令に基づい
て、シールドガス流量を減少させるシールドガス流量制
御手段と、前記溶接の進行に追従して移動する追従移動
部を有し、且つ前記被加工物の裏面に対向するように前
記追従移動部に取付けられて前記溶接の進行とは略直交
する方向に往復する往復部を有する直交往復追従手段
と、この直交往復追従手段の往復部に取付けられ、被溶
接部の高さを非接触で測定する往復測定手段と、この往
復測定手段により測定された被溶接部の高さと前記往復
部の位置との対応関係が変化したか否かを判定し、前記
判定の結果、前記対応関係に変化があるとき、この対応
関係の変化に対応して前記レーザ光の照射位置を修正す
るための照射位置修正信号を出力する照射位置修正手段
と、前記照射位置修正手段、前記進行/供給変更手段及
び前記シールドガス流量制御手段の順に優先的に処理を
実行させる総合制御手段とを備えたレーザ溶接装置であ
る。
【0015】従って、請求項1に対応する発明は以上の
ような手段を講じたことにより、移動手段が溶接の進行
に追従して移動し、被溶接部高さ測定手段が、被加工物
の表面及び裏面に個別に対向して移動手段に取付けら
れ、レーザ光の照射された被溶接部の高さを非接触で測
定し、溶接状態判定手段が、この被溶接部高さ測定手段
による測定結果に基づいて、被加工物の表面及び裏面の
余盛りの有無を判定し、この判定の結果、表面及び裏面
に余盛りが有るとき、溶接良と判定し、表面及び裏面の
いずれかに余盛りが無いとき、溶接不良と判定するの
で、被加工物の表裏両面の被溶接部の高さに基づいて溶
接条件を修正することにより、溶接の健全性を確保する
ことができる。
【0016】また、請求項2に対応する発明は、進行/
供給変更手段が、溶接状態判定手段により溶接不良と判
定されたとき、基準の余盛り高さと被溶接部の高さとを
比較し、この比較結果に基づいて、溶接の進行速度又は
フィラワイヤの供給速度のいずれかの変更指令を生成
し、溶接速度制御手段が、進行/供給変更手段により生
成される変更指令に基づいて、溶接の進行速度を制御
し、ワイヤ供給制御手段が、進行/供給変更手段により
生成される変更指令に基づいて、フィラワイヤの供給速
度を制御するので、請求項1に対応する作用と同様の作
用に加え、容易且つ確実に実施することができる。
【0017】さらに、請求項3に対応する発明は、粗さ
判定手段が、被溶接部高さ測定手段による測定結果に基
づいて、被溶接部の高さの変化が所定の粗さ許容範囲に
あるか否かを判定し、被溶接部の高さの変化が粗さ許容
範囲に無いと判定したとき、シールドガス減少指令を生
成し、シールドガス流量制御手段が、粗さ判定手段によ
り生成されるシールドガス減少指令に基づいて、シール
ドガス流量を減少させるので、請求項1に対応する作用
と同様の作用に加え、被溶接部の粗さを小さくさせるこ
とができる。
【0018】また、請求項4に対応する発明は、溶接の
進行に追従して移動する追従移動部を有し、且つ被加工
物の裏面に対向するように追従移動部に取付けられて溶
接の進行とは略直交する方向に往復する往復部を有する
直交往復追従手段を設け、往復測定手段が、この直交往
復追従手段の往復部に取付けられ、被溶接部の高さを非
接触で測定し、照射位置修正手段が、この往復測定手段
により測定された被溶接部の高さと往復部の位置との対
応関係が変化したか否かを判定し、判定の結果、対応関
係に変化があるとき、この対応関係の変化に対応してレ
ーザ光の照射位置を修正するための照射位置修正信号を
出力するので、請求項1に対応する作用と同様の作用に
加え、レーザ光の照射位置のずれをなくすことができ
る。
【0019】さらに、請求項5に対応する発明は、請求
項1乃至請求項4に対応する各手段を備えた構造に加
え、総合制御手段が、照射位置修正手段、進行/供給変
更手段及びシールドガス流量制御手段の順に優先的に処
理を実行させるので、被加工物の表裏両面の被溶接部の
高さに基づいて、照射位置、表裏両面の余盛り及びビー
ドの粗さという順に溶接条件を修正でき、もって効率良
く、溶接の健全性を確保することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1は本発明の第1の
実施の形態に係るレーザ溶接装置の構成を模式的に示す
ブロック図であり、図17と同一部分には同一符号を付
してその詳しい説明は省略し、ここでは異なる部分につ
いてのみ述べる。
【0021】すなわち、本実施の形態装置は、表裏両面
のビード高さに基づいて溶接条件を修正することによ
り、溶接の健全性の確保を図るものであり、具体的には
図1に示すように、上側及び下側非接触変位計21,2
2を保持して溶接の進行方向に沿って移動させる移動装
置23と、移動装置23に保持され、被加工物5の溶接
線に対して上側及び下側に個別に対向配置された上側及
び下側非接触変位計21,22と、各非接触変位計2
1,22の電圧信号を対応する非接触変位計21,22
と被加工物5との距離に変換する変換装置24と、変換
装置による変換結果に基づいてビードの良、不良の別を
判断する判定装置25とを備えている。
【0022】ここで、移動装置23は、図2の正面図に
示すように、上側及び下側に設けられたアーム23a,
23bにより略コの字型に形成されて該アーム23a,
23bの両先端部に個別に上側及び下側非接触変位計2
1,22を保持し、両アーム23a,23bを被加工物
5のレーザ照射位置6の進行に追従して移動させる機能
をもっている。ここで、レーザ照射位置6の進行は、溶
接線7に沿った溶接の進行を意味している。
【0023】上側非接触変位計21は、移動装置23に
おける上側のアーム23aの先端部に取付けられ、被加
工物5の表面の溶接線7(又は溶接後のビード11)ま
での距離を非接触で計測し、計測結果を示す電圧信号を
変換装置24に与えるものである。
【0024】下側非接触変位計22は、移動装置23に
おける下側のアーム23bの先端部に取付けられ、被加
工物5の裏面の溶接線7(又は溶接後のビード11)ま
での距離を非接触で計測し、計測結果を示す電圧信号を
変換装置24に与えるものである。
【0025】変換装置24は、各非接触変位計21,2
2から逐次個別に与えられる電圧信号を、図3及び図4
に示すように、該当する非接触変位計21,22と被加
工物5の溶接後のビード11との間の距離31,32に
変換し、変換結果を溶接開始点からの移動距離に対応さ
せて判定装置25に与える機能をもっている。なお、図
3中、値が一定の直線は、該当する非接触変位計21,
22と被加工物5の溶接前の溶接線7との間の距離30
を示している。
【0026】判定装置25は、変換装置24から受ける
変換結果に基づいて、図3及び図4に示すように、溶接
後の被加工物5と非接触変位計21,22との間の距離
(ビード高さに対応)31,32と、溶接前の被加工物
5と非接触変位計21,22との間の距離30とを比較
し、被加工物5の表裏両面について余盛り33,34の
有無を判定し、表裏両面に余盛り33,34が有ると
き、当該ビード11を良と判定し、表裏両面のいずれか
片面に余盛り33,34が無いとき、当該ビード11を
不良と判定する機能をもっている。
【0027】次に、このようなレーザ溶接装置の動作を
説明する。いま、溶接の開始前である。上側及び下側非
接触変位計21,22は、夫々被加工物5の溶接線7ま
での距離を非接触で計測し、計測結果を示す電圧信号を
変換装置24に与える。
【0028】変換装置24は、この電圧信号を各非接触
変位計21,22と被加工物5との間の距離30に変換
し、変換結果を判定装置25に与える。なお、この溶接
前における各非接触変位計21,22と被加工物5との
間の距離30は、ビード高さが零の値と等価である。
【0029】判定装置25は、この変換結果を溶接前の
被加工物5と各非接触変位計21,22との間の距離3
0として記憶する。これにより、溶接を開始するための
準備が完了する。
【0030】次に、溶接を開始する。前述した通り、レ
ーザ発振器1にて生成されたレーザ光が加工速度制御装
置4を介して被加工物5の溶接線7に照射される。被加
工物5は、レーザ照射によって溶接されると共に、ビー
ド11が生成される。また、加工速度制御装置4は、レ
ーザ照射位置6を溶接線7に沿って移動させる。
【0031】移動装置23はこのレーザ照射位置6の移
動に追従させて各非接触変位計21,22を移動させ
る。各非接触変位計21,22は、生成されたビード1
1と自己の非接触変位計21,22との距離を計測し、
計測結果を夫々電圧信号として変換装置24に与える。
【0032】変換装置24は、各電圧信号を受けると、
該当する非接触変位計21,22と被加工物5との間の
距離31,32に変換し、変換結果を溶接開始点からの
移動距離に対応させて判定装置25に与える。
【0033】判定装置25は、この変換結果に基づい
て、ビード高さと、溶接前の被加工物5と上側及び下側
非接触変位計21,22との間の距離とを比較し、被加
工物5の表裏両面について余盛り33,34の有無を判
定し、表裏両面に余盛り33,34が有るとき、当該ビ
ード11を良と判定し、表裏両面のいずれか片面に余盛
り33,34が無いとき、当該ビード11を不良と判定
する。なお、図5に示す如き、ビード11が被加工面と
一致することはあり得ないため、下側非接触変位計22
から被加工物5の裏面までの距離32が溶接前の距離3
0と変化がなければ、ビード11が未貫通であり、不良
と判定する。
【0034】上述したように第1の実施の形態によれ
ば、移動装置23が溶接の進行に追従して移動し、上側
及び下側非接触変位計21,22が、被加工物5の表面
及び裏面に個別に対向して移動装置23に取付けられ、
レーザ光の照射されてなるビード11の高さを非接触で
測定し、判定装置25が、上側及び下側非接触変位計2
1,22による測定結果に基づいて変換装置24を介し
て、被加工物5の表面及び裏面の余盛り33,34の有
無を判定し、この判定の結果、表面及び裏面に余盛り3
3,34が有るとき、ビード11(溶接)良と判定し、
表面及び裏面のいずれかに余盛り33,34が無いと
き、ビード11(溶接)不良と判定するので、被加工物
の表裏両面の被溶接部の高さに基づいて溶接条件を修正
することにより、溶接の健全性を確保することができ
る。
【0035】次に、本発明の第2の実施の形態に係るレ
ーザ溶接装置について説明する。図6はこのレーザ溶接
装置の構成を模式的に示すブロック図であり、図1と同
一部分には同一符号を付し、ほぼ同一部分にはaの添字
を付してその詳しい説明は省略し、ここでは異なる部分
についてのみ述べる。
【0036】すなわち、本実施の形態装置は、第1の実
施形態の拡張構成であり、図6に示すように、判定装置
25の機能に加え、“不良”を示す判定結果のときにこ
の判定結果と余盛り33,34の高さとを送出する機能
の付加された判定装置25aと、判定装置25aから判
定結果と余盛り33,34の高さとを受けたとき、この
余盛り33,34の高さに基づいて溶接条件を変更する
制御判断装置41と、加工速度制御装置の機能に加え、
制御判断装置41による変更内容に基づいて溶接の進行
速度を制御する機能の付加された加工速度制御装置4a
と、制御判断装置41による変更内容に基づいてフィラ
ワイヤの供給速度を制御するワイヤ速度制御装置42と
を備えている。
【0037】ここで、制御判断装置41は、予め余盛り
高さの基準値が設定されており、判定装置25aにより
ビード11が不良と判定されたとき、この余盛り高さの
基準値と、判定装置25aから受ける余盛り33,34
の高さとを比較して両者の大小関係を求め、この大小関
係に従って加工速度制御装置4a又はワイヤ速度制御装
置42に制御内容の変更指令を送出する機能をもってい
る。
【0038】具体的には、制御判断装置41は、両者の
大小関係に従い、次の(A)〜(D)の処理のいずれか
を実行する。 (A)図7に示すように、被加工物5の裏面に基準値4
3以下の余盛り34があり、表面に余盛り33がないと
き、フィラワイヤの供給速度を増すように変更指令をワ
イヤ速度制御装置42に送出する。 (B)図8に示すように、被加工物5の裏面に基準値4
3以上の余盛り34があり、表面に余盛り33がないと
き、加工速度を早めるように変更指令を加工速度制御装
置4aに送出する。 (C)図9に示すように、被加工物5の裏面に余盛り3
4がなく、表面に基準値43以上の余盛り33があると
き、フィラワイヤ供給速度を遅くするように変更指令を
ワイヤ速度制御装置42に送出する。 (D)図10に示すように、被加工物5の裏面に余盛り
34がなく、表面に基準値43以下の余盛り33がある
とき、加工速度を遅くするように変更指令を加工速度制
御装置4aに送出する。
【0039】なお、被加工物5の表裏両面に余盛り3
3,34のない場合はあり得ない。よって、制御判断装
置41は、(A)〜(D)のいずれかの処理を選択的に
実行する。また、加工速度、フィラワイヤとも制御可能
な範囲を越えると、溶接不可能と判断する。
【0040】上述したように第2の実施の形態によれ
ば、制御判断装置41が、判定装置25aにより溶接不
良と判定されたとき、基準の余盛り高さと被溶接部の高
さとを比較し、この比較結果に基づいて、溶接の進行速
度又はフィラワイヤの供給速度のいずれかの変更指令を
生成し、加工速度制御装置4が、制御判断装置41によ
り生成される変更指令に基づいて、溶接の進行速度を制
御し、ワイヤ速度制御装置42が、制御判断装置41に
より生成される変更指令に基づいて、フィラワイヤの供
給速度を制御するので、第1の実施形態の効果に加え、
容易且つ確実に実施することができる。
【0041】次に、本発明の第3の実施の形態に係るレ
ーザ溶接装置について説明する。図11はこのレーザ溶
接装置の構成を模式的に示すブロック図であり、図1と
同一部分には同一符号を付し、ほぼ同一部分にはbの添
字を付してその詳しい説明は省略し、ここでは異なる部
分についてのみ述べる。
【0042】すなわち、本実施の形態装置は、第1の実
施形態の拡張構成であり、図11に示すように、変換装
置24の機能に加え、変換結果を溶接開始点からの移動
距離に対応させて粗さ判定装置51に送出する機能の付
加された変換装置24bと、この変換装置24bから受
ける変換結果に基づいてビード11の高さの変化が所定
の粗さ許容範囲にあるか否かを判定する粗さ判定装置5
1と、粗さ判定装置51による判定の結果、ビード11
の高さの変化が粗さ許容範囲に無いとき、シールドガス
の流量を減少させるように制御するシールドガス流量制
御装置52と、このシールドガス流量制御装置52によ
り制御されてシールドガスを被加工物5のレーザ照射位
置6に供給するシールドガス供給装置53とを備えてい
る。
【0043】従って、溶接の進行中、変換装置24b
は、逐次、上側の非接触変位計21と被加工物5との距
離31を粗さ判定装置51に送出する。粗さ判定装置5
1は、図12に示すように、この距離31を所定の移動
範囲53毎に抽出して当該距離31の最大値と最小値と
の差分(粗さ)を求め、この差分について粗さ許容範囲
54を越えたか否かを判定し、粗さ許容範囲54を越え
ると、シールドガス減少指令をシールドガス流量制御装
置52に送出し、シールドガス供給装置53から供給さ
れるシールドガス流量を減少させる。
【0044】これにより、ビード形状を荒らさないよう
に適正にシールドガス流量を制御することができる。上
述したように第3の実施の形態によれば、粗さ判定装置
51が、上側非接触変位計21による測定結果に基づい
て変換装置24bを介して、ビード11の高さ(31)
の変化が所定の粗さ許容範囲54にあるか否かを判定
し、ビード11の高さの変化が粗さ許容範囲54に無い
と判定したとき、シールドガス減少指令を生成し、シー
ルドガス流量制御装置52が、粗さ判定装置51により
生成されるシールドガス減少指令に基づいて、シールド
ガス流量を減少させるので、第1の実施形態の効果に加
え、ビード11の粗さを小さくさせることができる。
【0045】次に、本発明の第4の実施の形態に係るレ
ーザ溶接装置について説明する。図13はこのレーザ溶
接装置の構成を模式的に示すブロック図であり、図14
はその一部を示す正面図であって、図1と同一部分には
同一符号を付してその詳しい説明は省略し、ここでは異
なる部分についてのみ述べる。
【0046】すなわち、本実施の形態装置は、第1の実
施形態の拡張構成であり、図13及び図14に示すよう
に、溶接の進行に追従して移動する追従移動部61を有
し、被加工物5の裏面に対向するように追従移動部61
に取付けられて溶接の進行とは略直交する方向に往復す
る往復部62とからなる直交往復追従装置63と、この
直交往復追従装置63の往復部62に取付けられ、ビー
ド11の高さを非接触で測定する非接触変位計64と、
この非接触変位計64により測定されたビード11の高
さと往復部62の位置との対応関係が変化したか否かを
判定し、対応関係が変化したと判定されたとき、この対
応関係の変化に対応してレーザ照射位置6を修正するた
めの照射位置修正信号を加工速度制御装置4に出力する
照射位置修正装置65とを備えている。
【0047】従って、直交往復追従装置63は、往復部
62を進行方向とは略直交する方向に往復させながら溶
接の進行に追従して移動する。非接触変位計64は、溶
接の進行に追従してビード11の下側を往復すると共
に、被加工物5の裏面との距離32に対応して電圧信号
を発生し、電圧信号を照射位置修正装置65に送出す
る。
【0048】照射位置修正装置65は、この電圧信号に
基づいて、ビード11の下方における略直交方向(幅方
向)の位置とビード高さとの関係を図15に示すように
表し、ビード高さが最も高い点をレーザ照射位置6とす
る。次に、照射位置修正装置65は、そのレーザ照射位
置6が予め設定された位置と変化があるか否かを比較判
定し、レーザ照射位置6に変化があれば、集光系レン
ズ、ミラー類のビード幅方向位置を修正するように照射
位置修正信号を加工速度制御装置4に送出する。
【0049】これにより、レーザ照射位置6を修正し、
もって、信頼性を向上させることができる。なお、熱レ
ンズ効果などによるレーザ照射位置6のずれは急激には
発生せず、時間と共に徐々に発生する。本実施の形態装
置は、リアルタイムでは追従しないが、徐々に発生する
位置ずれには十分に対処することができる。
【0050】上述したように第4の実施の形態によれ
ば、溶接の進行に追従して移動する追従移動部61を有
し、且つ被加工物5の裏面に対向するように追従移動部
61に取付けられて溶接の進行とは略直交する方向に往
復する往復部62を有する直交往復追従装置63を設
け、非接触変位計64が、この直交往復追従装置63の
往復部62に取付けられ、ビード11の高さを非接触で
測定し、照射位置修正装置65が、この非接触変位計6
4により測定されたビード11の高さと往復部62の位
置との対応関係が変化したか否かを判定し、判定の結
果、対応関係に変化があるとき、この対応関係の変化に
対応してレーザ照射位置6を修正するための照射位置修
正信号を出力するので、第1の実施形態の効果に加え、
レーザ照射位置6のずれをなくすことができる。
【0051】次に、本発明の第5の実施の形態に係るレ
ーザ溶接装置について説明する。図16はこのレーザ溶
接装置の構成を模式的に示すブロック図であり、図1、
図6、図11、図13及び図14と同一部分には同一符
号を付してその詳しい説明は省略し、ここでは異なる部
分に付いてのみ述べる。
【0052】すなわち、本実施の形態装置は、第2乃至
第4の実施形態の構成を有し、且つ各実施形態の構成に
よる処理を優先度を付けて整合させたものであり、具体
的には図16に示すように、判定装置25a、粗さ判定
装置51及び照射位置修正装置65から受ける変更指令
を所定の優先度にて対応する制御装置4,42,52に
与える総合判定装置71を備えている。
【0053】ここで、溶接中、判定装置25a、粗さ判
定装置51及び照射位置修正装置65は、判定結果を総
合判定装置71に送出する。総合判定装置71は、各判
定結果を監視し、異常の際には、次の順序のステップ
(1)〜(4)により変更指令を出力する。 (1)照射位置修正装置65から変更指令を受けたか否
かを優先的に判定し、変更指令を受けたとき、この変更
指令を加工速度制御装置4に与える。変更指令を受けな
いとき、(2)に進む。これにより、レーザ照射位置6
にずれがあるか否かを確認でき、ずれがあれば、ずれを
優先的に修正できる。 (2)判定装置25aから変更指令を受けたか否かを判
定し、変更指令を受けたとき、この変更指令を対応する
加工速度制御装置4又はワイヤ速度制御装置42に与え
る。変更指令を受けないとき、(3)に進む。これによ
り、被加工物5の表裏両面に余盛り33,34があるか
否かを確認でき、表裏両面のいずれかに余盛り33,3
4のないとき、前述同様に、溶接の進行速度又はフィラ
ワイヤの供給速度を修正できる。 (3)粗さ判定装置51から変更指令を受けたか否かを
判定し、変更指令を受けたとき、この変更指令をシール
ドガス流量制御装置52に与える。これにより、ビード
高さの変化が大であるか否かを確認でき、ビード高さの
変化が大であるとき、前述同様に、シールドガス流量を
減少できる。
【0054】溶接中、総合判定装置71は、各変更指令
の有無を継続的に監視し、異常発生のときに前述したス
テップ(1)〜(3)により修正する。これにより、溶
接中、レーザ出力、モード又はレーザ照射位置6が若干
ずれても迅速にビード形状を修正することができ、常に
安定したビード形状を確保することができる。
【0055】上述したように第5の実施の形態によれ
ば、第1乃至第4の実施形態に対応する各装置を備えた
構造に加え、総合判定装置71が、照射位置修正装置6
5、制御判断装置41及びシールドガス流量制御装置5
2の順に優先的に処理を実行させるので、被加工物5の
表裏両面のビード11の高さに基づいて、レーザ照射位
置6、表裏両面の余盛り33,34及びビード11の粗
さという順に溶接条件を修正でき、もって効率良く、溶
接の健全性を確保することができる。その他、本発明は
その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、移動手段が溶接の進行に追従して移動し、被溶接
部高さ測定手段が、被加工物の表面及び裏面に個別に対
向して移動手段に取付けられ、レーザ光の照射された被
溶接部の高さを非接触で測定し、溶接状態判定手段が、
この被溶接部高さ測定手段による測定結果に基づいて、
被加工物の表面及び裏面の余盛りの有無を判定し、この
判定の結果、表面及び裏面に余盛りが有るとき、溶接良
と判定し、表面及び裏面のいずれかに余盛りが無いと
き、溶接不良と判定するので、被加工物の表裏両面の被
溶接部の高さに基づいて溶接条件を修正することによ
り、溶接の健全性を確保できるレーザ溶接装置を提供で
きる。
【0057】また、請求項2の発明によれば、進行/供
給変更手段が、溶接状態判定手段により溶接不良と判定
されたとき、基準の余盛り高さと被溶接部の高さとを比
較し、この比較結果に基づいて、溶接の進行速度又はフ
ィラワイヤの供給速度のいずれかの変更指令を生成し、
溶接速度制御手段が、進行/供給変更手段により生成さ
れる変更指令に基づいて、溶接の進行速度を制御し、ワ
イヤ供給制御手段が、進行/供給変更手段により生成さ
れる変更指令に基づいて、フィラワイヤの供給速度を制
御するので、請求項1の効果に加え、容易且つ確実に実
施できるレーザ溶接装置を提供できる。
【0058】さらに、請求項3の発明によれば、粗さ判
定手段が、被溶接部高さ測定手段による測定結果に基づ
いて、被溶接部の高さの変化が所定の粗さ許容範囲にあ
るか否かを判定し、被溶接部の高さの変化が粗さ許容範
囲に無いと判定したとき、シールドガス減少指令を生成
し、シールドガス流量制御手段が、粗さ判定手段により
生成されるシールドガス減少指令に基づいて、シールド
ガス流量を減少させるので、請求項1の効果に加え、被
溶接部の粗さを小さくできるレーザ溶接装置を提供でき
る。
【0059】また、請求項4の発明によれば、溶接の進
行に追従して移動する追従移動部を有し、且つ被加工物
の裏面に対向するように追従移動部に取付けられて溶接
の進行とは略直交する方向に往復する往復部を有する直
交往復追従手段を設け、往復測定手段が、この直交往復
追従手段の往復部に取付けられ、被溶接部の高さを非接
触で測定し、照射位置修正手段が、この往復測定手段に
より測定された被溶接部の高さと往復部の位置との対応
関係が変化したか否かを判定し、判定の結果、対応関係
に変化があるとき、この対応関係の変化に対応してレー
ザ光の照射位置を修正するための照射位置修正信号を出
力するので、請求項1の効果に加え、レーザ光の照射位
置のずれをなくすことができるレーザ溶接装置を提供で
きる。
【0060】さらに、請求項5の発明によれば、請求項
1乃至請求項4に対応する各手段を備えた構造に加え、
総合制御手段が、照射位置修正手段、進行/供給変更手
段及びシールドガス流量制御手段の順に優先的に処理を
実行させるので、被加工物の表裏両面の被溶接部の高さ
に基づいて、照射位置、表裏両面の余盛り及びビードの
粗さという順に溶接条件を修正でき、もって効率良く、
溶接の健全性を確保できるレーザ溶接装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るレーザ溶接装
置の構成を模式的に示すブロック図、
【図2】同実施の形態におけるレーザ溶接装置の構成の
一部を模式的に示す正面図、
【図3】同実施の形態における変換装置の変換内容を説
明するための図、
【図4】同実施の形態における変換装置の変換内容を説
明するための図、
【図5】同実施の形態における判定装置の判定内容を説
明するための図、
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るレーザ溶接装
置の構成を模式的に示すブロック図、
【図7】同実施の形態における不良の内容を説明するた
めの図、
【図8】同実施の形態における不良の内容を説明するた
めの図、
【図9】同実施の形態における不良の内容を説明するた
めの図、
【図10】同実施の形態における不良の内容を説明する
ための図、
【図11】本発明の第3の実施の形態に係るレーザ溶接
装置の構成を模式的に示すブロック図、
【図12】同実施の形態における粗さの判定を説明する
ための図、
【図13】本発明の第4の実施の形態に係るレーザ溶接
装置の構成を模式的に示すブロック図、
【図14】同実施の形態におけるレーザ溶接装置の構成
の一部を示す正面図、
【図15】同実施の形態におけるビードの幅方向とビー
ド高さとの関係を示す図、
【図16】本発明の第5の実施の形態に係るレーザ溶接
装置の構成を模式的に示すブロック図、
【図17】従来のレーザ溶接装置の構成を模式的に示す
ブロック図、
【図18】従来の不良の内容を説明するための図、
【図19】従来の不良の内容を説明するための図。
【符号の説明】
1…レーザ発振器、4,4a…加工速度制御装置、5…
被加工物、6…レーザ照射位置、7…溶接線、8…ワイ
ヤ供給装置、9…被溶接部、10…シールドガス供給装
置、11…ビード、21…上側非接触変位計、22…下
側非接触変位計、23…移動装置、24,24b…変換
装置、25,25a…判定装置、30〜32…距離、3
3,34…余盛り、41…制御判断装置、42…ワイヤ
速度制御装置、51…粗さ判定装置、52…シールドガ
ス流量制御装置、53…シールドガス供給装置、54…
粗さ許容範囲、61…追従移動部、62…往復部、63
…直交往復追従装置、64…非接触変位計、65…照射
位置修正装置、71…総合判定装置。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光を被加工物の表面に照射して前
    記被加工物を溶接するレーザ溶接装置において、 前記溶接の進行に追従して移動する移動手段と、 前記被加工物の表面及び裏面に個別に対向して前記移動
    手段に取付けられ、前記レーザ光の照射された被溶接部
    の高さを非接触で測定する被溶接部高さ測定手段と、 この被溶接部高さ測定手段による測定結果に基づいて、
    前記被加工物の表面及び裏面の余盛りの有無を判定し、
    この判定の結果、前記表面及び裏面に余盛りが有ると
    き、溶接良と判定し、前記表面及び裏面のいずれかに余
    盛りが無いとき、溶接不良と判定する溶接状態判定手段
    とを備えたことを特徴とするレーザ溶接装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のレーザ溶接装置におい
    て、 前記溶接状態判定手段により溶接不良と判定されたと
    き、基準の余盛り高さと前記被溶接部の高さとを比較
    し、この比較結果に基づいて、前記溶接の進行速度又は
    フィラワイヤの供給速度のいずれかの変更指令を生成す
    る進行/供給変更手段と、 前記進行/供給変更手段により生成される変更指令に基
    づいて、前記溶接の進行速度を制御する溶接速度制御手
    段と、 前記進行/供給変更手段により生成される変更指令に基
    づいて、前記フィラワイヤの供給速度を制御するワイヤ
    供給制御手段とを備えたことを特徴とするレーザ溶接装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のレーザ溶接装置におい
    て、 前記被溶接部高さ測定手段による測定結果に基づいて、
    前記被溶接部の高さの変化が所定の粗さ許容範囲にある
    か否かを判定し、前記被溶接部の高さの変化が前記粗さ
    許容範囲に無いと判定したとき、シールドガス減少指令
    を生成する粗さ判定手段と、 前記粗さ判定手段により生成されるシールドガス減少指
    令に基づいて、シールドガス流量を減少させるシールド
    ガス流量制御手段とを備えたことを特徴とするレーザ溶
    接装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のレーザ溶接装置におい
    て、 前記溶接の進行に追従して移動する追従移動部を有し、
    且つ前記被加工物の裏面に対向するように前記追従移動
    部に取付けられて前記溶接の進行とは略直交する方向に
    往復する往復部を有する直交往復追従手段と、 この直交往復追従手段の往復部に取付けられ、被溶接部
    の高さを非接触で測定する往復測定手段と、 この往復測定手段により測定された被溶接部の高さと前
    記往復部の位置との対応関係が変化したか否かを判定
    し、前記判定の結果、前記対応関係に変化があるとき、
    この対応関係の変化に対応して前記レーザ光の照射位置
    を修正するための照射位置修正信号を出力する照射位置
    修正手段とを備えたことを特徴とするレーザ溶接装置。
  5. 【請求項5】 レーザ光を被加工物の表面に照射して前
    記被加工物を溶接するレーザ溶接装置において、 前記溶接の進行に追従して移動する移動手段と、 前記被加工物の表面及び裏面に個別に対向して前記移動
    手段に取付けられ、前記レーザ光の照射された被溶接部
    の高さを非接触で測定する被溶接部高さ測定手段と、 この被溶接部高さ測定手段による測定結果に基づいて、
    前記被加工物の表面及び裏面の余盛りの有無を判定し、
    この判定の結果、前記表面及び裏面に余盛りが有ると
    き、溶接良と判定し、前記表面及び裏面のいずれかに余
    盛りが無いとき、溶接不良と判定する溶接状態判定手段
    と、 この溶接状態判定手段により溶接不良と判定されたと
    き、基準の余盛り高さと前記被溶接部の高さとを比較
    し、この比較結果に基づいて、前記溶接の進行速度又は
    フィラワイヤの供給速度のいずれかの変更指令を生成す
    る進行/供給変更手段と、 この進行/供給変更手段により生成される変更指令に基
    づいて、前記溶接の進行速度を制御する溶接速度制御手
    段と、 前記進行/供給変更手段により生成される変更指令に基
    づいて、前記フィラワイヤの供給速度を制御するワイヤ
    供給制御手段と、 前記被溶接部高さ測定手段による測定結果に基づいて、
    前記被溶接部の高さの変化が所定の粗さ許容範囲にある
    か否かを判定し、前記被溶接部の高さの変化が前記粗さ
    許容範囲に無いと判定したとき、シールドガス減少指令
    を生成する粗さ判定手段と、 前記粗さ判定手段により生成されるシールドガス減少指
    令に基づいて、シールドガス流量を減少させるシールド
    ガス流量制御手段と、 前記溶接の進行に追従して移動する追従移動部を有し、
    且つ前記被加工物の裏面に対向するように前記追従移動
    部に取付けられて前記溶接の進行とは略直交する方向に
    往復する往復部を有する直交往復追従手段と、 この直交往復追従手段の往復部に取付けられ、被溶接部
    の高さを非接触で測定する往復測定手段と、 この往復測定手段により測定された被溶接部の高さと前
    記往復部の位置との対応関係が変化したか否かを判定
    し、前記判定の結果、前記対応関係に変化があるとき、
    この対応関係の変化に対応して前記レーザ光の照射位置
    を修正するための照射位置修正信号を出力する照射位置
    修正手段と、 前記照射位置修正手段、前記進行/供給変更手段及び前
    記シールドガス流量制御手段の順に優先的に処理を実行
    させる総合制御手段とを備えたことを特徴とすることを
    特徴とするレーザ溶接装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005066649A (ja) * 2003-08-25 2005-03-17 Toyota Motor Corp 高張力鋼のレーザ溶接方法
CN107297498A (zh) * 2016-04-14 2017-10-27 发那科株式会社 层压造形加工方法及层压造形加工装置
JP2018079502A (ja) * 2016-11-18 2018-05-24 日産自動車株式会社 溶接品質判定方法
KR200489739Y1 (ko) * 2018-03-16 2019-07-30 두산중공업 주식회사 비파괴 검사 장치

Cited By (5)

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